ライブ・レポート Feed

2017年11月10日 (金)

FEEL SO BAD~25th Anniversary Kickoff Party

 
池袋って子供の頃から行く機会が本当に少ないんだよな~。
昔は中古レコード屋もライブハウスもなかったからかな?
イヤ、あったのかも知れないけど、両方とも行った経験がない。
人生のウチで一番集中して池袋を訪れたのは、楽器フェアをサンシャインシティでやってた時だな。
だから池袋は今でもかなり不案内なのね。
で、今日のレポートの現場に初めて行って「オオオ!」となった。
だって、テレビに時々出て来る激安売りのメガネ屋さんがすぐそばにあったんだもん。
もう最近ホントに細かい字がツラくてね~。
ウチのオヤジは82歳で死ぬまで、裸眼で新聞を読んでいたんだけどな。
ま、私も新聞ぐらいなら裸眼でヘッチャラで読めちゃうんだけど、チョット暗くなっただけですごく読みづらくなる。
そこで老眼鏡の出番が回って来る。
イヤ~、アレ気持ちいいよね~。
細かい文字があまりにもクッキリ見える!
名刺のメールアドレスの「i」、「l」、「1」、または「8」と「6」、「6」と「b」、「O」と「0」…全部解決。
この快感は若者にはわかるまい!
あ、イカンイカン、年寄りの身体劣化情報はなるべく書かないようにしているんだった!
よく、電話でアルファベットを確認する時に「アメリカのA」、「ブリティッシュのB」とかやるでしょ?
アレは相手に当該の文字が正確に伝わればいいので、国名、都市名、人名等、挙げるサンプルが厳格にキマっているワケではない。
でも、どうしても国か都市の名前でやっちゃうことが多いんだけど、今度アレをやる機会があったら全部バンドかミュージシャンの名前でやってやろうと思っている。
「ロックとジャズ、どっちがいいですか?」なんて最初に訊いておいてサ。
「Alice Cooper、Art Pepperの『A』」
ちょっと通ぶって「Arti & Mestieri、Anthony Braxtonの『A』」なんてのもおもしろい、
「Brand X、Booker Ervinの『B』」
「Curved Air、Charkie Parkerの『C』」
という具合。
コレでできない文字ってあるかな?
ジャズは「X」が困るな…。
なんてことばかり考えているから時間がいくらあっても足りないのね?
 
でも、コレすごいよ。
ガーッとなっているのは全部ホンモノのメガネのフレームだからね。

10さて、デビュー25周年、すなわちSilver Jubileeを迎えたFEEL SO BAD。
今日はその記念すべき年のキックオフ・イベントなのだ。
では、早速そのレポートをば。

20拍手に迎えられてステージに登場したFSBのメンバーたち。まずは上手に座った3人。
コレから歯の治療…。
歯医者の待合室でニコニコしている人って絶対いないもんね。
今ちょうど久しぶりに歯医者に通っているんだけど、ドリルを使う直前に「痛かったら左手を上げてくださいね」とか先生が言うでしょ?
アレ、メッチャ恐いよね。
痛いにキマってるもん。
もっとコワイのが「どうしてもガマンできなかったら教えてくださいね」。
昔は本当にそれぐらい痛いのが普通だった。
今はゼンゼン違うのね。
何しろ麻酔の注射のための麻酔をかけるんだから過保護にもほどがある。
そんなことをしなくたって、その麻酔の注射だって昔に比べて針が格段に細くなったのでほとんど痛みを感じない。
昔は麻酔の注射だけでイヤになったもんですよ。
今はSNSで「アソコの歯医者は痛い!」と書かれたら一発で終わりだもんね。
あ、ゴメンナサイ。
この写真がそんな風に見えておもしろかったもんですから…。

30メンバーが揃ったところでスタート。
今日のプログラムは、まずみんなでDVDを鑑賞するのです。

50そのDVDとはコレ。
先月リリースされた『PENTAGON.dvd』。

40dvd はじまりはじまり~。
…と言っても、DVDをそのまま観たって意味がない。
リリースされたら自分の家でユックリ何度でも観ればいいんだからね。
そうではなくて、この上映会ではDVDに収録されていない未公開シーンを中心に上映した。

60未公開シーンといえば、NG特集だよね。
ジャッキー・チェンみたいなヤツ。70それぞれに解説や思い出や言い訳を加えていくという趣向。

80v収録時のハプニング…

90旅先でのトラブル…

100v過払い金の相談…。

U_img_0051司会はARESZの瑠海狐さん。
エ~、ダイエットしているのは知ってるけど、やり過ぎじゃん?
メッチャ細くなった!
「コレじゃ普通の人じゃん!」と言ったら前はナンだったっていうことになるけど、見違えた。
「歌うMarshallの壁」どころか、「歌うMarshallのコンボ」になっちゃったじゃん!
私も見習わねば!

110もちろん今日も「立て板に水」の瑠海狐トークなんだけど、ホラ。
瑠海狐さんは台本なんか無くたって何時間でも、何日でもしゃべり続けることはできるハスだ。
しかし、先輩のFSBに失礼を働いてはイカンということで、今日はこうして念入りに下調べをして本番に臨んだのだ。
そういう人なんだよね。
また字がエラくきれいだ。
「字がきれい」というだけで人間がシッカリしていると思われるからね。
大切なことだ。
右肩下がりの字を書く人には「金を貸すな」って言うの聞いたことある?
返ってこないらしいよ。

130爆笑シーンの連続で会場は大盛り上がり。
このDVD、タイトルに「PENTAGON」と謳ってはいるが、再活動をスタートしてからココまでのところの「総まとめ的」な内容で、25周年に向かう発射台のような印象だ。
詳しい内容についてはFSB TURBO DREAMSのウェブサイトをご覧頂きたいが、とにかくバラエティに富んでいるこの上なし。

140Marshall Blogでレポートした『FSB TURBO DREAMS発足パーティ』の模様も収録されている。
「ギター・アンプと言えばMarshall!」なんて、メンバーが使用している機材、すなわちMarshall、NATAL、EDENを紹介する場面を収録してくれてるのよ!
その中で「シゲさ~ん!」と私のことを紹介してくれて、客席の暗がりでカメラが私に向けられているんだけど、アアアアアア、何たる私の軽さ!
ヘラヘラ、ペコペコしやがってよう!
威張る必要は何もないんだけど、もっとこう、歳相応にドシっと構えてやがれ!
…と思うんだけどイザとなるとダメなんだよね~、軽くて。
でもとてもうれしいです。

150このDVD以外にもFSBの皆さんには色々とブランドのPRのご協力を頂いていてホントに感謝しております。
サポートのし甲斐があるってもんです。
コレも!
私が撮ったワケではないけど、お気に入りの1枚。
だりあさん、重いところありがとうございます!

160vそれとね、このDVD、Marshall Blog制作チームも写ってるんだよ。
客席の後ろでカメラを構えているのがワタシ。
チョットわかりにくいけど、その前で座りながら一生懸命メモを書いているのがウチのアシスタント。
このメモを元にしてMarshall Blogのテキストが作成される。
そう、つまりこのDVDは『メイキング・オブ・Marshall Blog』でもあったんですね~…そんなワケないか。

170みんなで楽しくDVDを鑑賞した後はFEEl SO BADのミニ・ライブ。

180川島だりあ

190v倉田冬樹

200vFuyukiさん、とうとうJCM800 2203を引っ張り出してきた!
キャビは1960BV。

210v山口PON昌人

220vPONさんはNATALのアッシュ。

230ゴージャスなグレイ・スパークルのフィニッシュがPONさんの派手なプレイににピッタリだ。

240Chris

250vChrisはJVM410H。
珍しいことがココで起こってる。
ナンとならば、Chrisのスピーカー・キャビネットも1960BVなのだ。
アータ、1960AVならイザ知らず、BVが一度に並ぶってモノスゴイ低い確率ですよ。
私の記憶が確かなら、この仕事していて多分コレが初めてのことだと思う。
やっぱりFSBは規格外だわ!

260v足元のようす。

270翔己

280v翔己くんはMarshallとEDENの連合軍。
今日はMarshallのキャビは使用せず。
EDENのD410XSTを2台積み上げて両方鳴らした。

290vヘッドは長年愛用しているMarshallの3530とEDENのTerra Nova TN-501。
しかし、このTN-501は評判いいよ~。小さいのに頼もしいわ~。

300コレが全然「ミニ・ライブ」じゃなくて「デカ・ライブ」だったのよ!
今までイスに座ってDVDをご覧になっていたお客さんは全員総立ち。

310オープニングは「オタンコナス」。
すごいタイトルだね~。
ナンセンスで楽しい歌詞を強烈な曲に乗せる…こういうの大歓迎なんだよね!
ナゼかって?Zappaだから。
例のアレよ。
Does humor belong in music?ね。
私の答えは「Should be!」

32022年前にリリースした作品。
もう長いこと演奏していないというが、そんなことを全く感じさせないイキの良さ!
すごく軽いノリでこの曲の誕生秘話なんかも開陳されたんよ。

330v「オタンコナス」とか「スットコドッコイ」とか「ヒョーロクダマ」とか言わなくなったよね~。
ケチョンケチョンに暴れまくるPONドラミングが迫りくる!

340続いては今年発表した『PENTAGON』から「未来への責任」。

350v今日も翔己くんのピロピロが大暴れ!
PONさんとの噛み合い方がゴツイ。
鉄粉を削り出しながら特大の鋼鉄の歯車がゴリンゴリンと回り続けているようだ。

360FEEL SO BADのSilver Jubileeを祝うファンを目の前にしてノリノリのだりあさん。
いつもノリノリだけど…。

3701996年の『In Trance』から「勝負だ!!」。

390なるほどコリャ勝負だわ!
PONさんにはアッシュがバッチリだね。
アッシュの乾いた音が勝負を完全に有利に導いている。

430v活動を再開してからのFSBのステージは当然のごとく『PENTAGON』からのレパートリーが中心になっていたが、今日はガッツリとFSBクラシックが混ざり込んでいる。
カッコいいね~。
アタシャ、その当時のことを知らないから「なつかし感」はゼロ。
とても新鮮だわ。

380v新しい2人のメンバーは何の違和感もなくまるで当時から在籍していたかのように堂に入った演奏を聴かせてくれた。

U_img_0056 そろそろ35km地点だろうか?
汗だくのだりあさん。
しかし、そのストライドはますます大きく、速くなる!

400v「グレチャウゾ」ではFuyukiさんはボトルネックを指にハメた。

410vステージから姿を消したと思ったらナース姿で帰って来ただりあさん。

420vナース姿と言えば…病気。
万病の元といえば…風邪。
そう、ここへきて最初の『PENTAGON』ナンバーの「KAZE」だ!

440スリル満点の超高速ブギ!

450DVDにも収録されているコミカルな病院仕立てのMVで主役を務めているのはPONさん。
「The Mad Doctor」の役どころだ。
「Crazy Doctor」は年末に大阪あたりで?

T_img_0224FuyukiさんとChrisのギター・バトル!

460こんなこともしてました。

470最後はまた『In Trance』から「THEME of D.K.」。
この「D.K.」はナニ?
「第一勧銀」?
40.8kmまで来ただりあさん!
まだ走り続けると思ったら…

T_img_0304 ジャン~プッ!

J0それも1回や2回じゃない!
だりあさんならトライアスロン連続5回やってから、その足で冬季七大陸最高峰単独登頂、3日休息を取って「千日回峰行」に取り組んでも難なく成就させることができるだろう。

J1

J2

J3
コレ、連写しているワケじゃないのです。
だりあさんがジャンプしたところを1回1枚ずつ撮ったのだ。

J4

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J7

「ミニ」と銘打っておきながら全7曲。
密度が濃いのでそれ以上演奏した感じがしたわ。
だから「デカ・ライブ」と書いたのだ。

480アンコールでは翔己くんをフィーチュア。
Ozzyの曲を元にしたバースディ・ソングが翔己くんに贈られた。
この2日間後が翔己くんの誕生日だったのだ。

490「やっぱりコレを演らなきゃね!」と最後は「バリバリ最強No.1」で締めくくった。

500

510v

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530v

540vおめでとう翔己くん!
おめでとうFELL SO BAD!
コレからの活躍を楽しみにしております。
Marshall、NATAL、EDENと一緒にお願いしまっせ!

 
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

550

<<NATAL NEWS>>

PONさんご愛用のNATAL(ナタール)は1965年創業のMarshallのドラム・ブランドです。
U_img_0032この度、NATALは権威あるイギリスのドラムス雑誌、RHYTHM Magagineから賞を2つ頂戴しましたん!

T_rmひとつは『BEST DRUM IN 2017』の栄えある「BEST drum kit」という部門。
受賞モデルはまだ日本に入って来ていない「Cafe Racer」というシリーズ。

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もうひとつは同じく「BEST snare drum」部門。
対象は「Acrylic Series」。
こちらは日本の楽器店にも並んでいます。

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As 海外ではすごい勢いでノシています、NATAL。
私もガンバらねば!
ドラム・キット他の新規購入、あるいは買い替えを考えていらっしゃる方は是非候補のひとつにNATALを!

  
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

M_natal_square
(一部敬称略 2017年10月21日 池袋monoにて撮影)

2017年11月 9日 (木)

Welcome on Board!~ JEKYLL★RONOVE久々の登場!

  
またステキなMarshallファミリ-の一員が増えたよ。
以前、一度Marshall Blogに登場してくれたJEKYLL★RONOVEのギタリスト、N★OTOくんのこと。

10もっと早くライブにお邪魔したかったんだけど、いつも見事にスケジュールが合わなかった。
そして、9月中旬の『Crush for Diet』というイベントでついにジキロノをキャッチ!
過去だから「コウト!」か。

20Jekyll

30vN★OTO

40vSEI

50vキャプテン★いえっち

60v前回Marshall Blogに登場してもらった時はN★OTOくんは他のブランドのギター・アンプを使用していたが、ついにMarshallにスイッチ!

70Silver Jubilee 2555Xと1960BVを使用している。
BVのチョイスは「わかってるね~」感満点。
でも重いんだよ、「V」系は。

80v足元のようす。
右上の赤い小さな箱が気になる?90オープニングは「Guilt or Innocence」。

100_goi快調にドライブするバックキングに乗って、JEKYLLが小粋にシャウトする。
JEKYLL…ナンカ呼び捨てはイヤだな。
この業界での呼び名は「呼び捨て」がスタンダードなんだろうけど、どうも慣れ慣れしすぎると思うし、そもそも何となく気恥ずかしい。
Marshall Blogではどうしているかと言うと、最初に出す名前はフルネームで敬称なし。
一応、フルネームで呼ぶことは失礼に当たらない…という英語圏の慣習的な?
2回目以降は敬称をつけるか、もしくは使っている呼び名で記すようにルールを定めている。
ま、たまには例外もある。
そこへいくと外人はいいよね。
自分の呼び名を自分で伝える習慣があるから。
日本の場合のアダ名や呼び名は、ただ「みんながそう呼んでいるから」というのが圧倒的に多くて、「何でそう呼ばれてるの?」と確かめても理由がわからないなんてことがよくある。
そういえば、こんなのがあった。
「ボクの名前はアレキサンダー。呼び名はアレックス」
「黙りなさい!呼び名は私がキメるよ」…と孫が預け先のイジワルなお婆さんにバシッと言われちゃうシーンが出て来るのはニール・サイモンの『ヨンカーズ物語』だったかな?
「ジキル」…ん~、まさか「ジーちゃん」っていうワケにもいかんしな。
今回はご無礼を承知で「JEKYLL」とプレーンに呼ばれて頂こう。
120vそして、N★OTOくんのシャープなギター・ソロ。
ハード・ロックの王道サウンドだ!
130この曲はジキロノのファースト・アルバム『E=mc2』のクローザーなんだけど、いいね~、このアルバム。
飾り気のないハード・ロック。
でも今の風味もチャンと加味されている。
一部の英語の歌詞にはチャレンジ精神を感じるな。
タイトルの「m」はメンバーの「m」。
光の速さの2乗を乗じてとてつもないエネルギーを生み出している…ってことか?ナンチャッテ!
 
この「何乗」っていうのあるでしょ?「べき乗」っていうのかな?
さて、英語で何というか。
JEKYLLはこのアルバムのタイトル名を「E equall mc squared」と読んでいた。
「平方」だから「sqaure」だ。
じゃ、コレが3乗になると「squared」がどう変化するか…。
今度は「立法」なので「cubed」になる。
変則的なのはココまで。
あとは「10の5乗」だったら「10 to the 5th power」と言う風に「power」を使う。
面倒だよね~、コレ。
数字だけは日本語の方がラクだと思うよ。
かつて長野に住んでいた時、日本に留学していたオーストラリア人の女の子とどっちが数字を速く読めるか…という競争をしたことがあったが、勝った。
ただ、あの千の位に入れるカンマがあるでしょ?
「Thousands separator」って言うんらしいんだけど、アレって就職した時、職場で大きな数字を使う時が多くて、慣れるまで結構苦労したんだよな。
「千」、「百万」、「十億」と覚えてしまえば何でもないんだけど、思いっきり日本の慣習に合致しないシステムを取り入れているのは滑稽だ。
明治時代かなんかの西洋のモノマネだったんだって。
英語は「thousand」「million」「billion」「trillion」と千ごとに「,」によって桁に名前をつけているので「,」がないと数字が読めない。
「trillion」の次は何だか知ってる?
「quadrillion(千兆)」ときて、「quintillion(100京)」となる。
ココでも「bi-」とか「tri-」とか「quad-」という接頭辞が使われているんだね。
日本は「万進法」だから、コレが合わないんだな。
本当は「23億5340万9365」とか、漢字を混ぜるのがいっちばんラクだし便利。計算には使えないけど。
だから、昔の和算の大家の関孝和とか、伊能忠敬とか、スゴイと思うよ。
漢字で計算してたんだから。
ところで、この「,」ってドイツへ行くと、今度は「,」「.」がヒックリ返るのよ。
ま、コレは表記だけの問題なんだけど、「1.749.6634,34」ってなっちゃう。
スゴク気持ち悪い。
もうチョット脱線いい?
英語の会話をしていて、厄介なのがお金の計算なのよ。
「円が強い」なんて言ったって、所詮は三流国のマイナーな通貨だからね。
長いこと日本に住んでいた人か、よっぽど日本人と深くビジネスをしている人でないと、まず「円」の感覚を全く持ち合わせていない。
するとどういうことが起こるかというと、相手の通貨に合わせてひたすら為替レートの掛け算と割り算ですわ。
私の場合は、Great Britain Pound、あるいはSterling、もしくはquid(コレ全部イギリス・ポンドのこと)がメイン。
ドルみたいに100円チョットという計算がしにくい。
やっとの思いで計算して、今度は英語でその数字を表現するのがまたメンドくさい。
連中ね、相手がドルだと計算しないんだよ。ドルの感覚が身についているみたい。
ちなみに大事な国際会議なんかでは数字専門の通訳が付くんだよ。数字だけ聴き取ってメインの通訳に表示する。
それほど厄介だし、間違いが許されないってことなのね、数字は。

110cdさて、続いてもオリジナルの「Hand in Hand」。

140_hhチョット鼻にかかったハスキーなJEKYLLの声がタマらんね。
そして、クールで気風のいい歌い回し。
江戸前を感じるわ!

150vここまでワザワザ「オリジナル曲」と書いたのは、この後はしばらくコピー曲が続いたからだ。
何でもこの企画、元々は外タレが出演する予定になっていたのだが、ドタキャンになってしまったとか。
それで、バンドをいくつか集めてカバーのイベントに早変わりさせたとのこと。
最近、外タレのキャンセルってよく聞くね。
Sladeも来なかったんでしょ?

160で、ジキロノはナニを取り上げて演ったのかと言うと…
Exileの「Ti Amo」。

170v「この曲がわかる人?」なんて訊いてたけど…わかりません。
でもMarshall+レスポールのサウンドはわかるぜ!

180v「1曲目でガンバリすぎた」なんて言ってたけど、ダイジョブダイジョブ!
続けて「Lady Marmarade」という曲。

210Lablleという女性コーラスグループの1974年のヒット曲を映画『ムーラン・ルージュ』でChristina Aguirelaらが焼き直した。
Labelleは知らない。私にはムリです、この手のヤツは。
『ムーラン・ルージュ』は観たどころか、豪華版のDVDも持っているけど、この曲は全く印象にないんだわ。
ニコール・キッドマンの美しさしか覚えてない。

220「♪ギチギチヤヤダダ、ムカショコラタヤヤ」となまめかしく歌うJEKYLLもニコールに負けてはいない!

2_img_0086 こういう曲を選んじゃうところがまた面白いね、このチームは。
「これぐらい短く潔い曲が作れたらいいね!」なんて言っていたけど、「ハードだ、メタルだ」って言っておいてこういう曲をブチ込むのはおもしろいんじゃない?

300おお、次の曲はいかにもソレらしい!
Halestormの「Love Bites (So Do I)」…と言っても、曲もバンドも知りません。ゴメンね。
ソリッドなハードロック!
「So do I」とか「So am I」とかってすごく英語らしい表現で好き。
ジョン・レノンが「Cold Turkey」でウマいこと使ってるじゃん?
「♪Me feet are so heavey, so is my head」ってヤツ。

2_img_0266 こういうコピー企画にはもう「Smoke on the Water」は出て来ないのね?
オジちゃん、ココまでのところ、全曲知らないのよ。
このバンド、JEKYLLちゃんの歌でFleetwood Macの「Oh Well」なんかを演ったらカッコいいんじゃないかね?
やっぱり「ちゃん」づけにする。

250ここでジキロノ名物「お金」のコール&レスポンスで盛り上がっておいて…

2_img_0230 最後の曲は「Ultra Soul」。
コレは知ってる!

260お客さんもよく知っているので盛り上がったね。

310vやっぱりMarshallとレスポールの組み合わせってのはいいね。
イヤイヤ、それよりもやっぱり真空管のアンプだよね。
アレ?…

280N★OTOくんのリストバンド…こんな楽器のブランドあったっけ?…とよく見てみると、「Carp」!
大ファンなんだって。
最近の野球のシステムっておかしくない?
私は野球に関しては全く興味がないので、文句を言える立場ではないが、今年は広島がセ・リーグで勝ち抜いたんでしょ?
広島の優勝が決まった時、「おめでとう!」ってN★OTOくんにメールしたもん。
なのに最後の最後になんだって大洋ホエールズ、じゃなくて今なんていうチーム?…それに日本シリーズの出場権を持って行かれちゃうワケ?
あれ、よくクイズのコントでやってる「ラスト・チャン~ス!この1問に正解すれば優勝です!」という今までの苦労が水の泡になっちゃうヤツじゃん?
アメリカのマネをしているとか聞いたけど、日本人の国民性には合わないでしょう?
  
カープと言えば「鯉」じゃん?
大分前に、ブリッジで有名なウィルキンソンの社長の家のホーム・パーティに出席させてもらったことがあってサ。
ロケーションがイングランドの北の真ん中あたりだったので日本人が珍しいのか、近所のオジさん、オバさんが私のところへ集まって来て、やたら「鯉」の質問をしてくるんだよ。
「鯉」のことなんかさすがに何の知識もない。
「鯉」がNGだとわかると、次は「将軍」だよ。
いない!っつーの将軍なんてもう!
というのは、「鯉」も「将軍」もテレビドラマかなんかで見たんだって…って、いつの話だよ!島田陽子じゃんか!
古すぎます。
…なんてことがあったナァ。

245「バキィィィ!」
ウワ!こんなの初めて見た!
JEKYLLちゃん、N★OTOくんにコーラスのマイクを差し向けたら、狙いがモロにハズれてN★OTOくんの眉間を強打!
SURE SM-58の真芯でとらえたからタマらない。
山本浩二も衣笠祥男もビックリのナイス・バッティングだ!
思わずN★OTOくん、脳震盪を起こして救急車で運ばれた!…なんてことはないけど、アレ、相当痛かったと思うよ。
一時、そのシーンを含んだ動画をアップしていたけど、あんまりおもしろくて、そこのシーンだけで10回以上見ちゃった!

340そんなハプニングを交えて、アンコールにはオリジナルの「Helter Skelter」をプレイ。
「人の曲は盛り上がるじゃん?」なんてN★OTOくんがMCで言ってたけど、何のことはない、オリジナル曲の方がゼンゼンかっこいいよ!
皆さんは音楽を作るのが仕事なんだから、コピーなんか演る必要はない!
ま、今日はそういうイベントだから仕方ないけど。

350v

240v_2

190v

200実は前からこのバンドはいいな…と思ってたので、N★OTOくんがMarshallファミリーに加わってくれてうれしいわ。
また楽しみがひとつ増えた。
Welcome on board!

360JEKYLL★RONOVEの詳しい情報はコチラ⇒official site

370(一部敬称略 2017年9月15日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2017年11月 8日 (水)

座・犬神サアカス團~私のディープ浅草 <その1>

  
10月にリリースした『新宿ゴーゴー』が大ウケの犬神サアカス團。
ああ、覚えてるナァ、こういう雰囲気。
ゴーゴーが流行ったのは私が幼稚園の頃だった。
そういえば、私が小さい頃、全く悪びれた感覚なくして、ごくごく自然に自分のことを「あたい」って呼んでた女の子が近所にいたナァ。
そんなことを思い出してか、いいんだぜ~、このアルバム。
12月のレコ発ライブの千秋楽もレポートもすることだろうから、今はもうココではコレ以上は触れない。

Cd今日はまだ暑い盛りのライブのレポート。
もう冬だっていうのに、ココまで引っ張ったのには理由がある。
それはこのレポートの後半で説明する。
 
コレが今回のライブ会場。
いつもとゼンゼン雰囲気が違う。
場所は南青山の『MANDALA』。
テーブル席ですよ。
ポッシュですよ。
ココで演奏をするのは今回で2回目と聞いたが、ホントにマァ、色んなことをやりますナァ、犬神さんは。

10♪ブッパン、ブッパン、いつもと変わらないのは楽しい物販。
ショート・プレミアム興業のライブDVDがゾロリ。

20加えておなじみの缶バッジに…

30アクセサリー類ね。

35そして、今日はスペシャルがあるよ。
まずは限定販売の「犬カレー」。
ビーフ、ポーク、チキンとはチョット違う味わいがタマらない!

40そしてこの日だけのスペシャル・カクテル。
向かって左の白いのは「白痴」。
ちなみに私のパソコンは「はくち」と打っても「白痴」と変換されない。
真ん中の赤いのは「ブラデイ・メアリー」。
スペインからワザワザ輿入れしたキャサリン・オブ・アラゴンとの間にメアリーという娘がいたが、男の子が生まれず、後の2番目の妃となるアン・ブーリンに心惹かれるヘンリー八世。
アンと再婚したさに、離婚を認めないカトリックから離反し、イギリス国教会を設立。
母の無念、晴らさでおくべきか…「おのれオヤジ!」とばかりに父の死後、徹底的にプロテスタントを血祭に上げたのがそのメアリー。
ブラディ・メアリーの「赤」はメアリーが流した当時のプロテスタントの血だ。
この白と赤のふたつのカクテルを混ぜると…結局は「白血(はくち)」になる。
右の黒いのは不明。

50ステージはいつも通り。

60NATALのアッシュ・キット。

70EDENのTerra Nova TN-501とD410DXT。

80vオ!
ギター・アンプがいつもと違う!
そうなのよ。
コレはMarshall初のブティック・アンプ、ASTORIAシリーズのウチのCLASSICというモデル。
「ブティック・アンプ」というのは金に糸目をつけない、とにかく最高の音質・品質を目指した高級モデルのことね。
ゼンゼン歪まない、オッソロしく音のいいアンプ。
ま、色々な見方はあるにしても、今、アンプ・マーケットの中では最も音質の良いモデルのひとつと言えるだろう。
真空管アンプにしか出せない温かみのあるサウンドがタマらないのだ。
ヘヘヘ。結果的ではあるが、私のアイデアが元になってるんだゼ。

90アララ、場所に合わせてサオも様子が違う。
ギターはセミアコ。

100ベースもセミアコだ!

110ジャズ・クラブっぽい場所だけに「A night in 地獄」とか「Relaxin' at 冥土」とか「Cry me 三途の川」なんてレパートリーが出るかと思ったけど…そんなワケないか。

120犬神凶子

130v犬神情次2号

140v犬神ジン

150v犬神明

160vセット・リストは「犬カレーに合わせて辛めの曲で構成した」とのこと…辛めというより、チョット渋め?

170オープニングは「恐山」。

180v「箱バン」みたいに演りたかったという凶子姉さん。
チョット大人みたいな感じのパフォーマンスね。

280凶子姉さんはすぐさまジン兄が持つベースがいつもとは異なり、セミアコを使っていることに気づく。
そして、楽器の話題に。
ジン兄はEDENの説明もしてくれた。

330また、凶子姉さんは情次兄さんのギターもアンプも普段と違うことを指摘。
300すると今度は情次兄さんがASTORIAの説明をしてくれた。
「そう、いつもは100Wなんだけど、コレ30Wなの。でもスゲエ高いの。だから借りたの」

340そう、スゲエ高いけど、スゲエ音がいいから貸したの。
ASTORIAシリーズは抹茶、アズキ、ハワイの3種類。
情次兄さんが今日使っている抹茶はまったく歪まないモデル。
どこまでも美しいクリーン・トーンを出しよる。
本当はオーバー・ドライブ・トーンのアズキを頼まれたんだけど、オジちゃん、間違えちゃったの。
ゴメンね、ジョニーちゃん。

Astところが、だね。
コレがまたモノスゴくいい音だったのよ!
結果超オーライ。
情次兄さんのお気に入りの歪み系のエフェクターでディストーション・サウンドを出したワケなんだけど、コードを弾いてもひとつひとつの弦の音がハッキリと聞こえて来るようなリッチなサウンド。
ふくよかで、深みがあって…タマらんゼイ!

270v「明兄さんは?」
「そうだネェ。いつものNATALと木のスティック」
ソレでいいのだ。

3502曲目は「樹海」。

220それに「人肉スープ」と続く。
なるほど、いつもとは違う展開だ。
重苦しい。

190v「知っている人もいると思うけど、今日はこんな曲ばかり演ります。スゴイ速い曲ではないモノばかりを演ります。
別にいいんだよ。静かにしてなくてもいいんだよ。好きな曲の時はパーッとやってね。
みんながおとなしいと恥ずかしくなっちゃう!」
2001年の『暗黒残酷物語』から「瘡の妙薬 」。

2302000年の『赤猫』から「けもの道」と続く。

200v実はこの日は昼夜の2回興業で、今レポートしているのはマチネー。
つまり昼の部。
夏の晴れの日に、昼間っから地下のライブハウスにこもって犬神の音楽を堪能するとは何てゼイタクなことだろう。
ソワール(夜の部)はまた別のセットリストで臨んだとのこと。
さすが犬神サアカス團、新旧織り交ぜてのレパートリーは無尽蔵だ。

210v2000年、2001年の曲が続いて、今度は最近のレパートリー。
『玉椿姫』からタイトル曲。
…と言っても、このアルバムってもう3年前なのッ?!

240v『待ちわびた日~形而上のエロス外伝』から「夏の日」。
知らんな~。
ホント、掘っても掘っても知らない曲が出て来る。
ま、私なんざ、「犬っこ」なんてもんじゃなくて、「ヒヨっこ」ですからね。

250vココで新しめの曲。
「空の色は何色ですか」と「ココなに」でおなじみの「ここから何かが始まる」だよ。

260v私の知らない曲がドンドン出て来る。
「ビザール」、そして「マッチポンプ」。
とにかくレパートリーがスゴイ。まるでFrank Zappa。
これも20年以上にわたり、間断なく新作を世に問うてきた成果だ。
やっぱりミュージシャンは曲を作らないと!
さて、犬カレーもスッカリ食べ終わった客席は完全に「ジックリ聴く」モード。

295そこへ一発ド派手なヤツを!
『新宿ゴーゴー』のリード・チューン「暗黒礼賛ロックンロール」だ!

360シンプルでストレートなハードロック犬神風味。
この曲はMVが仕上がっているので是非ご覧頂きたい。
明兄さまのドラムキットに注目だぜよ!

渋め渋めに演ってはいても、ハードなところはハードにキメるよ!

370

380v

390v

400vその他、「エルドラード」や、アンコールでは「紅雀」を演奏して『座・犬神サアカス團』のマチネーを終了した。
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

410さて、今日の記事のタイトルに『私のディープ浅草<その1>』とあるでしょう?
今からそれをやります。
<第2部>ととらえてくだされ。
ココから先はグロに弱い人はご遠慮頂いた方がいいかも…。
反対に猟奇的な話が好きな人にはドンズバかも…。
ナニをやるのかと言うと、ベテランの犬神ファンは知っているかも知れない……「小口末吉」という名前を。
  
ある時、機材の打ち合わせで明兄さんと凶子姉さんがMarshallの事務所にお越しになった。
出し抜けに明さんがこう切り出した。
「竜泉というのはこの近くですよね?」
私が「そうです」と答えると、明さんが二の句を継いだ。
「『小口末吉事件』ってご存知ありませんか?」
寡聞にして私はその名前を知らなかった。
すると明さんが説明をこう付け加えた。
「犬神サアカス團のステージにはいつも赤い幟が立ってますでしょ?」
「あの『狗餓身稲荷』っていうのと『女ナントカ』っていうヤツのこと?」
「そう…『女殺火箸地獄』です。それがその『小口末吉事件』のことなんです」
「ハァ?」
「『女殺火箸地獄』というのは、その事件を題材にした私たちが作ったロック・オペラのタイトルなんです」
そして、「その事件」の大まかな内容を聞いて驚いた。
明さんたちがお帰りになった後、この事件をインターネットで調べて全容を知った時、少々気分が悪くなった。

420vまた、同時に大いに興味が湧き、地の利を活かして明兄さんが言っていた事件の現場へさっそく足を運んでみた。
現場とは台東区竜泉。
下の写真のつき当りは日光街道だ。
今年も酉の市が6日、18日、30日と開かれる鷲神社のほんのチョット先に行ったエリア。
440下が鷲神社。
「わしじんじゃ」じゃないよ、「おおとりじんじゃ」ね。
みんな「おとりさま」って呼んでるわね。
ウチの家族は「とりいさん」って言ってたような気がするけど、それじゃ「サントリー」になっちゃうじゃんね?
ここから先、チョット漢字が多くなるよ。
読みにくくてゴメン。
日本神話で天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天之岩戸(あまのいわと)に隠れる話があるでしょ?
世の中が真っ暗になっちゃって、「コレ、ヤバくね?」と天宇受売命(あめのうずめのみこと)が岩戸の前で舞ったってヤツ。
「おびき寄せ」作戦ね。
その時、弦(げん)という楽器で舞のバッキングをした神様がいたんだって。
パフォーマンスがよっぽど素晴らしかったのか、「私がココへ入り込んでいる以上世の中は真っ暗なハズなのに何やら外は楽しそうやんけ?」…と外の様子が気になって天照大神が岩戸を開ける。
おびき出し作戦はマンマと成功。
天手力男命(あまのたぢからをのみこと)がその岩戸を「ウオリャァァァ!」とブン投げて、めでたく世の中が光を取り戻す。
その時、弦の先に「鷲」が止まった。
すると神様たちは、その鷲のことを「世を明るくした鳥」とよろこんで、この弦をプレイした神様に「鷲」の一字を入れて天日鷲命(あめのひわしのみこと)と命名したそうだよ。
で、天日鷲命は諸国の土地を開き、開運、殖産、商売繁昌に徳の高い神様とされ、日本武尊(やまとたけるのみこと)とともにこの鷲神社でお祀りしている。
ちなみに、天宇受売命(あめのうずめのみこと)は「日本で最初のダンサー」なんだって。
それと、この天岩戸は奈良とか九州に存在したという説があって、天手力男命がブン投げた岩戸は、遠く信州まで飛んで行ったという。
スゴイ肩だ…今ならメジャー行き間違いなし。
その岩戸の着地点が「戸隠」なんですよ。
そんなバカな…。
でも戸隠はすごく好きなスキー場だった。
中社のそばは美味しいし、「ランプ」という喫茶店で作っているカチンカチンのチーズケーキが激ウマだった。
イカンイカン、何重にも脱線しとる!
この手の神話の勉強をしたいんだけど、ナニせ神様の名前が読めん!
それで挫折しちゃうんだよね。
しかし、その「弦」というのはどういう形なんだろうね。
きっとギターっぽいヤツなんだろうけど、ヘッドに鷲がとまってみなよ。
重くて演奏できないよ、フツウ。430そして、鷲神社といえば「酉の市」。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征討の際、この社に立ち寄って戦勝を祈願。
ウマい具合に成功してここへ帰って来てお礼参りをした。
その日が11月の酉の日だったので、この日を鷲神社の例祭日と定めた。
それが「酉の市」ってワケ。
このことから日本武尊もこの神社に祀られるようになったとさ。
時々こうしてまとめておかないと自分でもナニを書きたいのかわからなくなっちゃう。
  
いいですか~。
今、第2部の脱線の最中ですからね~。
  
で、今でも11月の酉の日には「市」が立ち、それらは順に「一の酉」、2回目の酉の日を「二の酉」、3回目を「三の酉」と呼んでいる。
今年の11月の最初の酉の日は6日…というので行って来た。
まぁ、樋口一葉の『たけくらべ』にもあるように、スゴイ人出よ!T_img_5005商売繁盛を願って長くて太い参詣者の列ができる。
まず入り口で「ぬさ」を振ってもらってお清めをするんだね。
今年の11月の次の酉の日は18日。
そして、もう一回…23日に3回目の酉の日が巡って来ちゃう…アチャ~!
「三の酉がある年は火事が多い」って言うんだよね。
コレはどうも、11月の末ともなると寒くなって火を使う機会が増えるので、「くれぐれも火の元には注意しなさいよ」という戒めらしい。
もしくは、旦那衆が酉の市にかこつけてすぐ近くにある吉原に遊びにいくのを引き留めるための一種の脅しだったとか…。T_img_5006でも、コレらはおかしい。
だって三回目の酉の日があろうとなかろうと、この時節には必ず寒くなるんだから、酉の日は関係ないハズだ。
また、一の酉や二の酉の時は吉原へ行かないのか?ということになる。
で、少し調べてみると、どうも2日間にわたって江戸のほとんどを焼き尽くしたという1657年の「明暦の大火」があった年の11月には酉の日が三回あった。
それに当てているらしい。
それにしてもココの例祭はスゴイよ。
大正12年の関東大震災の年も、戦時中や終戦の年も執り行われ、一度として休んだことがないのだそうだ。
T_img_5016酉の市といえば、「熊手」だよね、「Fortune Rake」。
開運や商売繁昌のお守りとして「酉の市」の時だけ販売している。T_img_5015神社でのお参りが終わって歩を進めると、そのままこの熊手の商店街に突入する。
ナンで熊手か…。
この習わしは、上に記した東夷征討戦勝のお礼参りの際に、日本武尊が社前の松に武具であった「熊手」をかけたことに由来しているそうだ。
T_img_5019♪シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンシャン。
大きい熊手が売れて、アチコチで景気の良い三本締めの音が聞こえる。
いいね、風勢があって。
ウチは父も祖父も大工だった。
昔、よく建前に連れて行ってもらってね~。
材木の香りがプンプンする中、あのにぎやかな雰囲気がすごく好きだった。
そういえば「建前」なんてやってるの見たことないし、聞きもしないな~。
プラモデルみたいなへーベル・ハウスじゃ雰囲気は出ないもんな~。T_img_5017さて、竜泉に話を戻す。
ココからが第2部の本題だよ。
ま、どこにでもある都会の街の風景。
昔はこのあたりを東京市下谷区龍泉寺町といった。
場所は特定できないが、今からちょうど100年前、この辺りでその『小口末吉事件』が起こった。
 
大正6年3月、龍泉寺町の町医者が小口末吉という大工から往診を依頼され、その先にうかがったところ、吉原で働く(遊女ではない)内妻の矢作ヨネが布団で臥せていた。
診察のためにその布団をめくって医者はビックリ仰天。
ヨネの全身は焼けただれ、手足の指が数本欠落していた。
また、背中や腕に「小口末吉妻」と焼け火箸で書かれたヤケドの跡があった。
その2日後にヨネは敗血症で死亡(太ももの動脈からの失血死という記録もあり)。
24歳だった(他説あり)。
「女」、「殺」、「火箸」、「地獄」…コレが犬神サアカス團の「女殺火箸地獄」の出自だ。
末吉がヨネを折檻して死に至らしめた…と思われたのは当然のことで、その医者は警察に届けを出し末吉は殺人の疑いで逮捕された。450コレが今も残る龍泉寺。
末吉の仮住まいはこの近辺の肉鍋屋(すき焼きに似ているが、料理法が異なる)の2階にあったという。470検死の結果、警察があることに気付く。
ヨネの身体につけられたキズがあまりにも整然としており、ヨネが極めて能動的でなければそんな所業が成し得ない…ということだ。
そして、末吉を取り調べているうちに驚愕の事実が浮かび上がってくる。
ヨネは折檻されていたのではなく、自分から末吉に頼んで身体にキズを付けてもらい、めくるめく快感を味わっていたのだ。
要するにマゾヒズム。
同じ「ひずむ」でもMarshllが「歪む」のとはワケが違う。
だからヨネはワザと末吉にバレる浮気をしたり、「言う通り私の身体にキズを付けないと出て行っちゃうぞ!」と脅して、強制的に末吉に折檻させていたというのだ。
ヨネは時にノミで手や足の指先を切断させたりした。
本格派である。
気合いの入れ方が違うのだ。
「やらないなら別れるよ!」と脅される末吉。
ノミを当てて末吉が槌を当てると、ヨネの指先がポーンとスッ飛んだという。
最初、コレを知った時「ゲゲゲ!」と衝撃を受けたが、他のことを調べているウチにそうでもないことがわかった。
…というのは、これらの行為はヨネがオリジナルで考案したモノではなく、江戸時代の吉原の遊女が上顧客をつなぎ留めておくための手段のひとつであったことを知ったのだ。
いわゆる「手練」のひとつ。
身体に愛人の名前を刻むのも同様。
これは江戸時代からあった行為で、ヨネは焼け火箸を使ったが、吉原の遊女たちは入れ墨で同じことをした。
吉原に勤めるヨネは恐らくこれらのワザを知っていたのであろう。
このあたりのことは、また別の機会に別の形で記す。
ヨネは真っ赤に焼けた火箸が皮膚に食い込み、部屋中に肉が焼けこげるニオイが充満しても悲鳴ひとつ上げなかったという。
プロの「M」である。
  
しかし、この末吉はアホでしょ?
普通の男だったら、いくらなんだって絶対こんなことはできないよね。
それもそのハズ、この小口末吉というのは「魯鈍」とか「愚鈍」の類だったらしい。
それゆえ、「妻」という字が書けず、ヨネに教わりながら火箸を肌に当てて動かしたという。
ヨネの方は初めて末吉に合った時、すぐに彼の頭が少々足りないことを見抜き、「コイツだったら私の言いなりに自分をイジめてくれるだろう」と目星をつけ、前妻と別れさせた。
末吉はその後、懲役10年が求刑されたが、判決が下る前に脳溢血でこの世を去った。480コレが『小口末吉事件』。
「日本で最初のSM殺人事件」とされているそうだ。
本当はコレにまつわるエグイ話がたくさんあるのだが、この手の話の行先は間違いなく「ヘソ下三寸」となる。
ヘソ下三寸に人格はないが、ブログには格があるだろうからそのあたりのことは割愛させて頂く。
だって、もしココにそういうことを書いてMarshallの連中がGoogle翻訳かなんかで読んだら大変なことになっちゃうでしょ?
「男女」の話だけに、目を「シロクロ」させちゃう!
興味のある人はインターネットで調べれば、そのあたりに関する記事がゾロゾロ見つかるであろうから、ソチラを参照して気持ち悪がって頂きたい。
ちなみにそんなに頻繁ではないが、犬神サアカス團が今でもライブで取り上げている、『地獄の子守唄』の「鬼火」、『セタカムイ』の「骨」、さらに『怪談 首つりの森』に収録されている「涅槃に咲く白い花」等はこのオペラ『女火箸殺地獄』からの作品だそうだ。
 
さて、もう少し竜泉周辺を散策することにする。
古い番地掲示板を発見。
このデザイン、なつかしいね。
ね、町名の表示が「竜泉寺町」になっている。

490この辺りは東京大空襲ですべて灰になったのだろう。
戦前のモノと思われる建物はほとんど見当たらないが、チョット裏に入るとこうした昭和30年代あたりの雰囲気を漂わせる木造建築がゴロゴロしている。500v_2「明るくすみよい」か…。
その割には首をくくるためのロープが備え付けられている…そんなことはないか…。
「竜北」というのは「竜泉寺北」を表す町会名だろう。
510古い銭湯だな。
最近、風呂屋の煙突って見かけなくなったでしょう?
それは燃料が薪から灯油やガスに代わったからだそうだ。
水をただ温めるだけの灯油やガス式に対し、湯釜を温める薪式の銭湯は遠赤外線効果があって身体の芯まで温まるのだそうだ。
この恵比寿湯は煙突が示している通り薪の銭湯だが、今は休業しているらしい。
私は銭湯が大好きなのだ。
  
もちろん、小口末吉と矢作ヨネの話は美談でも何でもないので、たとえ竜泉に来てみたところでその痕跡を見つけることができるワケではない。
100年も経っているし、どこが事件の現場だったかすら全くわからない。
たとえ通りかかる近所の住人に尋ねてたとしても知っている人などいないだろう。
そうしたことは初めから十分わかっていたが、その現場を訪れてみる…というのは何とも言えない臨場感が味わえるモノなのだ。460龍泉寺のすぐそばにあるのがこの千束稲荷神社。
樋口一葉の『たけくらべ』に出て来る神社がコレ。690読んだことある?『たけくらべ』。
「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝(ドブ)に燈火うつる三階の騒ぎも手に取るごとく…」ってね。
古い日本語をユックリジックリと噛みしめながら読むってのはなかなかいいもんですよ。540…ということで、女優の紺野美沙子が『たけくらべ』を朗読するCDまで買っちまった。
今、気になっているのは主人公の女の子、「美登利」という名前。
いつも混んでる美登利寿司ってあるでしょう?
アレって『たけくらべ』から採ったのかな?
でも、アレは本店が豪徳寺で千束とは関係ないもんナァ。560念のために書いておくけど、作者の樋口一葉は5000円札の人ね。
ファンでも何でもないのに、私のところへ来がちなのはどちらかというと英世なんだな。
一葉の方が好き。
諭吉はもっと好き。
で、ですね、今までの日本の紙幣に登場する人物って、ズッと男性だったんだよね。
ジイさんばかりだった。
そこへ登場した初の女性が樋口一葉。
そんなに一葉がスゴイのか?!
そう、スゴイんだけど紙幣への採用となった理由は彼女の業績だけではなく、偽造防止技術の進化が絡んでいたのだそうだ。
というのは、今までは偽造をしにくくするために複雑な絵柄が好まれた。
要するにジイさんだとシワくちゃで、たいていヒゲをたくわえているので図柄が込み入ってくる。
そうして図柄が複雑であればあるほど偽造がしにくいというワケ。
そこへ新しい偽造防止の技術としてホログラムやマイクロ文字なんていうものが導入されたため、登場する人物のルックスが重要視されなくなった。
ご覧の通り、5000円札の一葉はツルっとしてる。
何せ24歳で早逝しているからね。
顔にシワが寄る前のようすだ。
ところで、5000円札の肖像画の候補としての女性は他に、与謝野晶子や津田梅子、平塚らいてう、作家の林芙美子が挙がっていたらしい。
与謝野晶子が最も有力だったが、孫が国会議員をやっているので政治色を出してはマズイと却下された。
津田梅子は日本で初めて海外留学をし、「津田塾大学」を創設した人。
同世代の女性教育家には大妻大学を創設した「大妻コタカ」なんていう人もいるので公平を期して却下されたのかも知れない。
余談だが、数か月前、この津田、大妻両女史の足跡展のようなものを見に行ったのだが、とてもおもしろかった。
平塚らいてうは『青鞜』という日本で初めての女性スタッフによる本を出版した思想家&作家。
「元始、女性は太陽であった」なんて言葉は有名だよね。
大杉栄の奥さんであった伊藤野枝憧れの人。
そして、結果的には消去法で樋口一葉が優勝したそうだ。
じゃ「樋口一葉」と言われて出て来る作品の名前は?…「たけくらべ」。
そして、マァ、「にごりえ」。
後は「…」。知らん。
失礼ながら3番目が出て来る人はかなりの読書家なのではなかろうか?55024歳で早逝した一葉は結核でこの世を去るまで、作家としての活動が1年チョットしかなく、その間に20数編の小説を著した。
それにもかかわらず、「たけくらべ」や「にごりえ」で確固たる名を残した一葉は日本文学界のジミ・ヘンドリックスと言ってもいいかもしれない。
ところで「一葉記念館」というモノが竜泉にある。
日本で初めての女性作家単独の文学館だ。
以前は町の公民館みたいな建物だったが、2006年に建て替えてエラク立派になっちゃった。

570周囲はとにかく文豪に乗っかっちゃえ!というので「一葉」だらけ。
一様に「一葉」の名前がついている商店が立ち並ぶ。
いっちょう、一応見て回るか…
休んでいるけど、コレは人形の工房。590「一葉煎餅」を売る店。
こういうモノには煎餅、まんじゅう、だんごの類が欠かせない。

600コレはワインですな。610記念館の前は「一葉記念公園」と名付けられたチョットした公園がある。
昼間っから数人のオジさんがベンチでボーっとしてる。620そこには「たけくらべ」の記念碑と…630v一葉を称える菊池寛の言葉を刻んだ石碑が設置されているが、公園のオジさんたちは全く興味がなさそうだ。
菊池寛は「文藝春秋」の創業者ね。
菊池さんがいなければ「文春砲」が炸裂することはなかった。640館内に入る。
お酉さんの近所らしく入り口には立派な熊手が…。
さっき説明したヤツね。
6601階は一葉の生涯や昔の吉原を説明するコーナー。
日曜日には「一葉のことならバッチリ!」というボランティアの方々が1階の展示の説明をしてくれるのでお願いするといいだろう。
私もお願いした。
ナゼかと言うと、「小口末吉」について質問したかったからなのだが、その方もご存じなかった。
よって上に書いたようなことを反対に私が説明した。
ところで、ナゼここに樋口一葉の記念館があるのかというと、長くはない間であったが一葉はこの近辺に住んでいたからだ。
父も兄も亡くした一葉は若くして家長となり、小説を書く傍ら家で母と荒物屋をやっていたそうだ。
しかし、「私は小説を書いてるから、ツマらない仕事はしませんから」と案外身勝手で、洗い張りや店の仕事を母に押し付けて苦労をかけたという話も残っている。
一葉の生涯についてはいくらでも調べがつくのでココにはいちいち書かないが、何しろアタマがヨカッタんだと。
650一番の代表作、『たけくらべ』の舞台は一葉が営んでいた荒物屋の住まいから目と鼻の先の吉原だ。
吉原周辺に暮らす思春期の男女の恥じらいを描いた小編だが、先に書いたように23歳の女性が書いたとは思えない味わい深い立派な筆致と、手の込んだ隠喩が豊富に含まれている。
その辺りが森鴎外や幸田露伴から高い評価を受けたようだ。
コレは一葉の生原稿のレプリカ。
おっそろしく達筆である。
680しかしですね、一葉って120年も前の女性にしては、こうしてみると結構カワイイじゃない?
カッタカタの当時の文学界にあって、一葉はまるで「掃き溜めに鶴」以上の存在で鴎外なんかは結構デレデレになっていたんじゃないか…なんて想像しちゃうんですよ。670実は先の「小口末吉事件」や『たけくらべ』のことを調べているウチにどうしようもなく江戸時代の吉原に興味が湧いてきちゃってね。
気が済むまでひと通り昔の吉原のことを調べてみた。
調べたら誰かに話したくなるのは人情でしょう?
そこで、今回から数回にわたって犬神サアカス團のライブ・レポートで「第二部」的にその研究結果を発表したいと思う。
それゆえ、犬神さんのレポートをため込んでいたのが、今回の『座・犬神サアカス團』のレポート掲載が遅くなった理由というワケ。
ということで『私のディープ浅草』は次回に続く。580_2
 

2017年11月 7日 (火)

BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館

  
日本武道館…柔道や剣道をやったことがあるワケでもないのに、この姿を見るといくつになっても興奮するナァ。
一番最初ロックのコンサートでココへ来たのはRitchie Blackmore's Raibowの初来日の時だ。
41年も前の話。
それからAerosmith、KISS、Cheap Trick…毎回お小遣いをはたいて一体どれだけのコンサートを観て来ただろうか?
初体験は、母に連れて来てもらった木馬座の公演。
「木馬座」と言っても今は誰も知らないかもしれない。
ケロヨンというカエルのキャラクターが主人公の人形劇だった。
モノスゴイ人気で、観客が武道館の周辺を埋め尽くしたという。
何でもサッカー解説者の松木安太郎さんはこのケロヨンの相棒の「もぐらのモグちゃん」の中に入って舞台に上がっていたらしい。
それから、大学生の時には『世界社交ダンス選手権』のダンス板を床に敷くアルバイトをして、作業後会議室で一夜を明かしたこともあった。
そして、今日…

10辺りは若い男の子で熱気ムンムンムンムンムンムソムンムンムンムン!(一ヶ所間違いがあります。どこでしょう?)

20こんなところにも!

30今日の武道館は…

40BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館』というコンサート!
ココでMarshall Blogの読者でアニメに縁のない方のために説明しておこう。
バンドとともに成長していく彼女たちの本気が物語になる”プロジェクト「BanG Dream!(バンドリ)」。
今日はそんな、キャラクターとリアルライブがリンクする「BanG Dream!」に登場するガールズバンド「PoppinParty」のコンサートなのだ!
つまり、各キャラの声優が各パートを担当し、実際(リアル)に演奏しているというワケ。
バンドの名前は「Poppin'Party」。
略して「ポピパ」。
メンバーは向かって左から…
Ba. 西本りみ (牛込りみ役)
Dr. 大橋彩香 (山吹沙綾役)
Gt./Vo. 愛美 (戸山香澄役
Key. 伊藤彩沙 (市ヶ谷有咲役)
Gt. 大塚紗英 (花園たえ役
5人。

60ま~、開演前から手の施しようのないぐらいのテンションの高さ!
客電が落ちた途端、アリーナに組まれた円形ステージを囲んだ11,000人のファンが、雄叫びにも似た大きな歓声を発する!
「ウォォォォォォォォォォォォ!!!!!」
天井からつるされた電工スクリーンにメンバーからのメッセージが流れ演奏に突入する。
色とりどりのペンライトがキレイだこと!
こっちもツラれて興奮しまうぜ!

65で、ナンでMarshall Blogが取材にお邪魔しているのかというと…。
ボーカルズとギターを担当する、赤がイメージ・カラーの愛美ちゃん(戸山香澄役)はMarshallプレイヤーなのだ。

80v「赤」とくればASTORIA CUSTOM

90青いASTORIA DUALと共にシッカリとステージ下にセットされているのだ!
そうそう、アニメの中のギター・アンプ、アレはJCM900 4100なのかな?

100次から次へと見どころが続く。
ステージに何か起こるたびごとに耳が割れんばかりの大歓声だ。
51年前、ビートルズが同じ場所でコンサートを開催した時、歓声で演奏が聞こえなかったと聞くが、まさにコレがそれなのか!
115恐縮ながら、演奏を拝見するのも音を聴くのもこの時が初めてだったのだが、どの曲も愛らしく、元気があって、フックが効いているのですごく楽しいのよ!

110円形ステージの利点を活かしたステージングも見ものだった。

120アコースティック・セットも交え本編16曲。
アンコールの銀テープで最大のクライマックスを迎え、大興奮のうちにミラクルなパーティは終了した。

130さっすがに今回は私、客席で最年長だったな。
でも、若者に囲まれてスッカリ若返ったぜ!
ありがとうポピパ!
Marshallよろしく!

140vBanG Dream!の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

 
(一部敬称略 2017年8月21日 日本武道館にて撮影 写真提供:株式会社ブシロードミュージック)

2017年11月 1日 (水)

帰って来たよTetragon!~Koki Tetragonレコ発ツアー千秋楽

  
なんだよ!
盛り上がったんじゃん、ハロウィン。
昨日の記事であんなこと書いて失敗したよ。
でも、明らかに以前よりはニュースなんかの取り扱いは減ったよね。
やっぱり「当たり前の行事」として日本にも定着したということなのか?
  

今春リリースした『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』のCDとDVDが大好評の伊藤広規率いるKoki Tetragon。
実はしばらく東京を離れ、東は札幌、西は神戸までレコ発ツアーに出かけていた。

10cdそして…「帰ってきたよTetragon!横浜!」。
「帰って来たヨッパライ」みたいでKoki Tetragonにはピッタリのコピーだな。

25そう、Tetragonはツアーを終えて去る9月12日、CDを収録したホーム、横浜のSTORMY MONDAYに凱旋したのだ。

20v_3メンバー4人のトーク・コーナーからスタートした。
お題はツアー中の珍なる出来事。
コレがおもしろかった!

40_3「広規さんとともに命からがらツアーから帰って来ました」という窪田さんの絶妙なリードで、各メンバーから出て来る出て来るツアー中の珍事件。
今回、「オープニング・アクト」として、地元のバンドと各地で共演したそうだ。
名古屋のJeff BeckのMarshall(Class5のこと)と松川さんのASTORIA CUSTOM、2台の赤いMarshallが並んだ話。

80v京都では広規さんがベース合戦をした話。

50v大阪では松川さん仕切りでメタル合戦をした話。

1_img_0686 大阪で会ったドラマーは10歳年上かと思ったら10歳年下だった話。
大二さんはほとんどお話にならなかったが、後ろで大爆笑。

90v_2名古屋のJeff Beckも大阪のドラマーも私の存じ上げている方々で余計に楽しかった。
何しろ笑いが止まらなかったよ!
下は大阪で一緒に演奏した方のキメ・ポーズを再現しているところ。
演奏中にこのポーズをキメているのを見てビックリしたとか…。
そうだよね~、広規さんたちの世界では演奏中にポーズを取るなんてことまずありえないもんね。
70_2よっぽどお話をされたかったのか、ストーリーのポイントをバッチリと記したカンペが足元にセットされていた。
Stevie Ray VaughanやKenny Burrellまで話に登場したんだけど、コレもTetragonの音楽性の幅広さとバンドを構成している達人メンバーならではの出来事だよね。
ま、お酒の話で盛り上がったことはココに書くまでもないでしょう。

T_3img_4459 …ということでカンパイ。
「無事に帰って来ました!」
ナンカもう完全に打ち上げで演奏が始まる感じ?

96松川さんのギターから導かれた今日のオープナーは、ナニよ、CD未収録の「Walk Away」。
James Gangの代表曲ですな。

100v_wa演奏となるとキリリと顔つきが変わる広規さん。
さっそく心地よいグルーヴが飛び出す。

110v窪田さんのスケールの大きなソロ!

120_22曲目はCD収録の「Steady Rokkin' Man」。
松川さんは北海道で食あたりを起こし七転八倒の苦しみを味わったとか…もちろん今日は絶好調!

130v_srmこの曲でも窪田さんのソロをフィーチュア。

140v_2続いて広規さん。
え、広規さんの後ろのアンプはナンダ?って?
あ、気がついちゃった?

150v_2広規さんはこの日、EDENのTerra Nova TN-501を使用したのだ。
マァ、ヌケのいいこと!
この500WのTerra Nova、方々で評判がメッチャ良くてうれしいです。

160_2そして、大二さんのドラムもフィーチュア。
200v_2「Lady and John Coltrane」が続く。
「Lady and John Coltrane」についてはもうさんざん書いたので今日は割愛するが、コレはホントにカッコいい曲だよね。
松川さんはいつも一緒に演っているピアノの加藤友彦さんにこの曲の存在を教わったとか。

180_ldjc何せ大二さんのドラムスがゴキゲン!
170v当然、大二さんは今日もNATAL。
いつもはバーチを愛用していらっしゃるが、今日はアッシュのキット。
アッシュの切れのいい音が気持ちのいいったらありゃしない!

210v今回のツアーではリハの時はもちろん、開演前は一切アルコールを摂取してはならない…というお触れが出たそう。
「開演前」ということは、オープ二ング・アクトが始まっちゃえば「コッチのもん」ということで、いかにオープニング・アクトの出番を早くして、かつ演奏時間を長くすることに腐心したとか。
なんて話の後に「The Joker」。
190_jk窪田さんがハードなソロをカマす!
220v_2一部の最後は松川さんの熱唱で「Make You Feel my Love」。

230v_mfl広規さん、早く早く!
あ~、トイレ入られちゃった。
しばらくガマン、ガマン。
ロンドンの街を歩いていても広規さんのトイレのテンポがいいんだ。
パブでエールを飲んで、トイレで次のパブへ入って、そこでまたエールを飲んで、トイレで次のパブへ…という調子。私も近い方なのでとても助かった。
ゼンゼン出さない人っているじゃない?
アレ、身体に良くないんだよ。

240_2広規さんのライブと言えばコレ。
今日も南阿蘇からキャラメル・プディングが届いてるよ~。
あ~、飲みたい!
もちろん、飲み物ではありませんが、ゴクゴク飲みたくなるぐらい滑らかでおいしいってこと。
南阿蘇もだいぶ地震前の様相を取り戻してきたけど、まだまだ色々とご苦労は多いようだ。
  
キャラメル・プディングの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

250第2部の冒頭は、キャラメル・プディングと広規さんのチャリティ・バンダナの紹介に続いて、この日配られたチラシを手にした窪田さんから四人囃子の『錯』の紹介があった。
「皆さんが買っていただければ大二さんはネコのように喜びますから大人買いしてください!」
ネコ?
2601曲目はアルバムには収録されなかったが特典音源としてリリースされたBilly Cobhamの「Red Baron」。

270_rbここでは広規さんのソロが爆発!

280松川さんも思う存分弾きまくる!
他の曲では歌で忙しいからね。

290vこのツアーを通じて松川さんのお供をしたのはASTORIA CUSTOM。通称「アズキ」。
松川さんはYOUNG GUITAR誌のSRV関連の教則動画でもバッチリASTORIAを使ってくれた。

300v2部でも新ネタ!
Freeの「Ride on a Pony」。
とてもいい感じ。
でもスゲエ久しぶりに聴いたもんだから、何の曲だったか思い出すのにワンコーラス分かかってしまった!

310_rp出た!
例の「悩めるポーズ」!
広規さんって、こういうのをシレっ真剣にやるからおもしろいんだよね~。
320v「次の曲は譜面に書いてないところがあるんだよね」と言う松川さんに反応して今更ながら譜面をチェックするふたり。
ツアーでさんざん演ってアタマの中に入っているでしょうに!
そう、結局見ないで弾くんだよ、こういう達人たちって。

2_img_0399

曲は「Wind Cries Mary」。
私は邦題を好きではないが。コレを「風の中のマリー」としたのは名訳だな。

320_wcm窪田さんのグレードアップしたソロが素晴らしい!
ね、譜面なんか必要ないの。

330vCDに収録されている曲はすべてTetragonの「オハコ」ということなんだろうけど、とりわけこの曲は「Tetragonのオハコ」って感じが私にはするんだよね。
J.J. Caleの「Same Old Blues」。
そうそう、Caleといえば…青汁。
チガウチガウ。
John Caleって先月来日していたんだよね。
Sparksも来て東京キネマ倶楽部でコンサートをやっていたし。
もうワケがわからん!

340_sobレコーディングの時は音量を考慮して、やや小さめの20"のバスドラムのキットを使用したが、今日は大二さんがいつも使用している22"のキット。
ま、ただでさえ鳴りがよくて音が大きなNATALだけど、全然気になりまへんな。
達人のドラムの音はいくら大きくてもうるさくないのだ。
不思議だよ。
「遠鳴り」っていうの?
Elivin Jonesなんかまさにソレだったよ。

350「残すところあと2曲なので、ナニかご質問ありますか?」と窪田さん。
クリニックじゃないんだから!
松川さんが「どこへ行っても大評判だった!」とASTORIA CUSTOMを紹介してくれた。

360重くて大評判だって!
そう、いいアンプは重いのだ。
それがさ、持ち運びにラクとか言って、デジタル・アンプが跋扈してるでしょう?
ベテラン・ギタリストがそれだからね。
かえって若い人の方がアナログにこだわっていたりするからおもしろい。
レコーディングの類はナニを使ったって構わないけど、お金を取って聴かせる生の場面では、キチンとした真空管アンプのアナログ・サウンドで演奏しましょうよ。
コレは香津美さんの受け売りなんだけど、すごく同感。
だって演奏する方も、その演奏を聴く方も、アナログできているんだもん。
370 大二さんからはNATALの説明が!
決して頼んだワケではないんですよ。
「NATALはMarshallのドラム・ブランドで…」とその魅力を語って頂いた。
うれしい~です!

380vこれまたオハコ中のオハコ、お待ちかねの「Teaser」。

390_tsおお~、また広規さんの「悩めるポーズ」がキマった!

400いつの間にか、この曲の見せ場はコレになった。
広規さんのベース・ソロが「ウルトラマン」のテーマソングのベースラインになって…
「♪来たぞ我らのテトラゴン」
フルコーラス歌っちゃう!
当然大ウケですよ。

410v窪田さんはソロでディレイのトリックを採用。
ディレイのリピートをマックスにして発振させて、リピートタイムを上げ下げして「ギュババババ~」ってやるヤツね。

430vその様子を見学する広規さんと松川さん。
その後ろから大二さんが覗き込んでいるのがまたおかしい!
コレって、アナログ・エコーの初期のモデルではできなかったんだよね。
テープ・エコーでしかできなかった。
便利になったね~。

450最後はザッコザッコと「Rocky Mountain Way」を演奏して本編を終了した。

460vアンコールは「The Weight」。
コレもCDには収録されなかったが、レコーディングの時には演奏していたナンバー。
4人の心を込めた演奏がすごく印象的だった。

480b

490v

500v

510vコーラスもバッチリ決まってアンコールも無事終了。

520さて、広規さんは明日またSTORMY MONDAYのステージに立つ。
2月生まれのミュージシャンのサークル「FEB」のライブなのだが、それを収録してCDとDVDにするのだ。
攻めるな~、広規さん。
そうなの、だって今年はベーシスト生活40周年なんだもん!

80伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒公式サイト

  
お疲れさまでした~。
コレでTetragonは一旦終了。
そして、メンバーはそれぞれの活動にお戻りになられた。
次回Tetragonが結集する機会を楽しみにしています!

530(一部敬称略 2017年9月11日 関内STORMY MONDAYにて撮影)

2017年10月31日 (火)

Kelly SIMONZ'S BLIND FAITH:Tokyo Kinema Club the 14th~OVERTURE OF DESTRUCTION 2017~ <後編>

  
10月31日、今日は待ちに待った…感が以前に比べてスッカリ縮小してしまった感じがするハロウィン。
そうでもないのかな?
まさか日本にも定着して、当たり前の光景になったがゆえ目につかなくなったとか?
でも、とにかくマスコミの取り上げ方は2、3年前より絶対に熱が冷めたようには見える。
ハロウィン・ファンの皆さんにはゴメンなさいなんだけど、私はコレは最も日本に必要のない外国の風習だと思ているから。
でも、もし自分が若い時に日本に入って来ていたらどうなんだろう?
先頭切ってフランク・ザッパの仮装かナンカしてたりして。
イヤ、やらんな。
流行りモノが何しろ苦手なアマノジャクなもんスから。
    
さて、ニュー・アルバム『Overture of Destruction』からの新曲と既存の人気曲を絶妙に絡み合わせて展開している14回目のKelly SIMONZ'S BLIND BAITHの東京キネマ倶楽部公演も早くも後半に突入する。

05ステージには再びYAMA-Bが登場。
Kellyさんは「ギターに専念=思う存分弾きまくれる」状態。

10_2曲はニュー・アルバムから「Regeneration」。
YAMA-Bの伸びやかな声が会場に響き渡る。
「regeneration」は「再生」とか「改心」とかいう意味。
元は「generate」。
「generate」という言葉は「何もないところから何かがボコッと生まれて来る感覚」って誰かが言っていたな。
「gen-」というのはギリシャ語で「生む」という意味。
「創始」みたいな意味を持つ「genesis」も当然同じ語源。
そこで、よく「ジェネレーション・ギャップ」とかいうでしょ?「世代間の相違」ってヤツ。
で、不思議なのは「generation」がどうして「世代」という意味になっちゃうか?
コレは調べた。
わかったのは「generation」という言葉には「生命が発生して、成長し、死に至る過程」という意味があるんだって。
この言葉を「世代」と翻訳した人は天才だね。
何語でも最初に辞書を作った人たちって本当に尊敬するわ。
だって、これこそ「generate」でしょう。
何もないところから作り出したんだから。
そして、辞書といえばOED。
最も権威ある英語の辞書、Oxford English Dictionary。
コレの編纂の物語の本を読んだ。
また、別の機会に触れたいと思う。
本としてはおもしろくなかった。

20v「♪There's no fear, thre's no break」のところがすごくいいな~。
比較的短めな曲だが密度はかなり濃い。

30v『At the Gates of New World』から「Boud for Glory」。
この辺りは誰も手を付けられませんナァ。
蒸気機関車に石炭を過剰にくべたかのような爆走状態!
中間部のバロック・パートがカッコいいんだよね。
私は今は時代を問わず幅広く聴いてクラシック全般の勉強をしているが、バロックだけはチト…。
でもね、Kellyさんがこうして曲に取り入れてくれるので、コレだけでOK!

40v_bfgどんなにステージが興奮状態にあったても冷静にかつ的確にバンドを低域を支えてバンドを全身させるKAZさん。
しっかしEDENの音ってのは驚異的に音ヌケがいいナァ。

50v華やかなドラミングでKellyさんとその音楽を徹底的に鼓舞するYosuke Yamada。

60v_2後半も超絶好調のBLIND FAITH!

70_nisYAMA-Bと一緒にもう一曲。
コレも『At the Gates of a New World』から「Nobody is the Same」。

80v_2いいわ~。
完全にオールド・スクールのハード・ロック状態。
Kellyさんはこういうのもウマいんだよな。
ちなみに「Nobody's Perfect」というのはハリウッド映画の中で最も有名なセリフ。
作品は『Some Like it Hot』。
お熱いのが好きな人にとっては、この紫色の一編が完璧なものに響くだろう。

90ココでYAMA-Bが再びステージを降りて3人の演奏となる。
曲はガラリと変わってインスト・バラード、「The End of the Beginning」。
私はこの曲を初めて聴いた時、テレサ・テンの「つぐない」を連想して、一発で覚えてしまった。
霊長類史に永久に名を残すであろう2人の天才作曲家、George Gershwinの「Someone to Watch Over me」とDuKe Ellingtonの「In a Sentimental Mood」の出だしがソックリ同じように、いいメロディってのは似通っても気にならないものだ。
やはり誰の耳に入り込みやすい印象の強い旋律ということなのだろう。
そもそも「メタルと演歌」、「パンクと童謡」は紙一重だと思っている。
日本人のDNAが疼くのだ。
つまり人の心にまず入り込む、ということなんでしょうな。
それを手伝っているのがコーラスの最後の方に出て来る減5度の「D」の音(実音)。
Roy Buchananの「The Mesiah will Come Again」にも同じ手法が出て来るが、この音にハッとしないリスナーはいないだろう。
しかし、「名曲」ってのはナニがそうキメるんだと思う?
売り上げ?
私が思うに、名曲かどうかをキメるのは「時間」ではないか?
いくら売れても忘れ去られている曲なんていくらでもある。
つまりその曲は「時間に負けた」ということ。
売れたかどうかもわからないけど、それこそ「世代」を超えて歌える歌ってあるじゃない?
そういうのが「名曲」なんだろうナァ。
いつかね、若いバンドのメンバーと食事をした時、「今は支持されていても、ボクらの曲は世の中には残らないでしょうね」と言った子がいた。
私は「残念ながら無理でしょう」と正直に答え、自分なりの理論でその理由を説明した。
でも、その子たちは応援してあげたいと思った。
少しでも自分たちだけの音楽を作ろうともがき苦しんでいる姿勢が感動的だったからだ。

100v_eob前半で演奏した「Sea of Tears」同様、私にはこの曲もGary Mooreへのオマージュに聴こえるが、またかなりテイストが違うところがおもしろい。
しかし、全身全霊を傾けて一音一音ヒットする姿勢は全く変わらない。

120キタキタキタキタキタ~!
Kellyワールド前回の「Allegro Maestoso」。

130_am演っている方は大変だろうけど、面白いほどに弾きまくる!
気分爽快!
Kellyさんにはコレに似た写真をお気に召して頂いて最近方々でお使い頂いている。
うれしいね!
一生懸命シャッターを切っている甲斐があるってものです。
しからばてーんで、Marshall Blogは別バージョンを!
140v_2この曲も「Opus」のように続編を期待しております。
もちろん、タイトルは「Prestissimo Virtuoso」。

135同期のピアノをバックに熱唱するKellyさん。
ニュー・アルバムからのバラード「You're my Love」。

150_ymlYosukeさんのドンガラガッタで始まるのは"The Wrath of Gaia" suite N0.1-3」。
タイトルが示すように、10分にも及ぶインストゥルメンタルの組曲。

160v_wog「wrath」とは「激怒」の意味。
ジョン・スタインベックがピューリッツァー賞を獲得し、ノーベル文学賞受賞の主な対象となった名作「怒りの葡萄」の原題は「Wrath of Grapes」という。
原作も映画も見たけど、イヤな話だわね、アリャ。
「Gaia」は今では「地球」を意味するが、元はギリシャ神話の最古の大地の女神のこと。
Kellyさんは「みんなが地球を大切にしないから大地の神様が怒ってるんだよ!」とこの雄大な曲を通じてメッセージを送っているのだ。
ホント、温暖化はマズイって!

170このパートは組曲の「No.2」になってくるのかな?
曲が静かになってアコースティック・ギターが旋律を奏でるところ。
ココの演出がすごくいいな。

190目まぐるしくシーンが変わっていく長尺な曲も何のその。
3人のアンサンブルは完璧!

180v_2後半はガイアが怒っているところ?
大地の神様よりコワいぐらい弾きまくるKellyさん。
こうしたインストのストーリーものってのはおもしろいな。
秋吉敏子にも「Minamata」という曲があった。
静かな村に企業が入り込み、村は大いに繁栄を謳歌する。
しかし、その企業がタレ流す有機水銀を摂取した魚を村人が口にし、公害病が蔓延。
村は不幸のどん底に突き落とされる。
企業の名前は「チッソ」、病名は「水俣病」。
敏子はこの悲劇を「平和な村」、「繁栄とその結果」、「終章」という3つのパートからなる組曲に仕立て、村の平和をフルートで静謐に、そして繁栄を凄まじいジャズ・オーケストラ・アンサンブルで、更に病気が蔓延する恐怖を能楽を使って表現した。
興味のある方は1976年の『Insights』というアルバム、そのライブ・バージョンが1977年の『Live at Newport II』というアルバムに入っているので是非聴いてみてくだされ。

200v_2Yosukeファンの皆さん、お待たせしました!
本編、最後の最後でドラム・ソロ!

210_dsまさに燃え尽きんばかりの熱演!
「ヨースケ~!」
客席からは盛んに歓声が飛ばされていた。

220v_2三度ステージにYAMA-Bが上がり「N.W.O」で本編を締めくくった。

230_nwoコレはシングルっていうことになるのかな?
教則本や全国各地で開催しているクリニックを通じて後進の育成にも積極的に取り組んでいるKellyさん。
「Future Destination」と「Twilight of a Life」というギター誌やコンテストでおなじみの2曲とそのバッキング・トラックを収録した一作がコレ。
収録曲がそのままタイトルになっている…ということは、昔で言えば「両A面シングル」ってヤツやね。
何でも昔風に通訳してもらわないとようわからへんがな、年寄りは。
しかしね~、kellyさんってエライと思うんだよね。
曲を作って、定期的に音源を作って世に送り出してるでしょ?
仕事だから当たり前と言えば当たり前なんだけど、本来ミュージシャンの生業はコレだから。
ライブ演奏もツアーも重要な仕事には間違いないけれど、元来はそれが本業ではない。
ましてや、Tシャツを作るワケでも、チェキを撮るワケでもない、音楽を作ることこそがミュージシャンの仕事だからね。
「音楽を作る」ということは、すなわち「音源を形にして出す」ということ。
ある20年を超すキャリアを持つバンドの人も言っていた。
「活動を続けるコツは音源を出し続けること」って。
「でもCDが売れないから」って言うんでしょ?
世の中狂ってるんだって。
CDが売れないからってミュージシャンがTシャツ屋になっちゃう世の中なんておかしいにキマってる。
本当に才能があるミュージシャンを音楽で食べさせてやらないとドンドンつまらないモノばかりになってしまう。
いい音楽がジャンジャン出てきてくれないと楽器が売れないのよ!
ま、かと言って適当なモノを出せばファンは逃げちゃうし…ステージでは華やかに見える「ミュージシャン」と呼ばれる仕事も実に過酷な仕事ですよ。
David Bowieじゃないけど、お客さんにウケるのはキマって新しい曲ではなくて古い曲だし…。
やっぱりラクな仕事なんてものはこの世にないね。
Kellyさんの場合、音源制作に加えて教則本の制作やらMVの編集やら…一体Kellyさんっていつ寝てるんだろう。
「おやすみなサイモン」なんてサングラスをかけたままベッドに入るところをfacebookに投稿したりしているけど、ナンカKellyさんって寝ているところが想像できないんだよな。
もしかして、「Kelly SIMON2」とかいうクローンが存在していて年中無休の24時間体制になっていたりして?!

240cdさて、アンコールだよ!
まずはBLIND FAITHで登場。
律儀なKellyさん、「At the Gates of a New World」をキチンとアルバム通りにその前の「The Journey to the Gates」から演奏した。
ナンカもう1回コンサートが始まるような演出!

250_jtgこの黒いギターは今回初めて導入した一本ですな。
いかにも「シングルコイル~」という感じのジャリっとしたトーンがKellyさんの1959にマッチして、とても気持ちのいいサウンドだった。
やっぱりこういう音は真空管のアンプじゃないと出ないね。
サウンドだけでなく見た目も含めて、Kellyさんは真空管アンプの伝統を守り、シュレッド村に住む次の世代に若者にそれを伝承してくれることだろう。
すごく不思議なんだけど、あんなに「Marshall」だの「1959」だのと言ってくれていたギタリストがコロっとデジタル製品に鞍替えしちゃうのってどうしてなんだろう。
「ホンモノと変わらない」ということは「変わっている」いるから比べているワケだし、そのトーンにしたってコピーなワケであってオリジナルの音ではない。
ケーブルについては言うに及ばず、コンデンサーやブリッジのコマ一個まであんなに神経質になっているのにアンプになるとコロっと変わっちゃう。
Kellyさんには最後の最後まで1959の真空管トーンで突っ走ってもらいたい。
そうでなきゃKellyさんの音楽は成り立たない!

260vそして、OvertureからFinaleへ。
YAMA-Bがジョインして「At the Gates of a New World」へと移行した。
これが今回のキネマのBLIND FAITHの最後の姿だ。

270

280v_2

290v

300v

310v何のギミックもないストレートなステージ。
お客さんもすごく喜んでいたよ。
前述したが、実にいい具合に新旧のレパートリーを入り組ませたセットリストもウマかった。

2_s41a0986最後にチョット書かせてもらいます。
ここのところ、CDに収録されている演奏とライブのナマ演奏があまりにも違いすぎるバンドが多い…ということを書いているけど、そう思っているのは昔のロックで育った私のような年寄りだけかと思っていた。
ところが、先日あるライブ会場で若い女性にこのことを話すと、困ったような表情で「そうなんです。CDとライブがゼンゼン違うバンドが結構あるんですよ」と言うではないか!
ナンダ、若い人もそう思っているんかいな。
自分だけが気が付いたイイ気になっていたのに~!
しかし…そんなんでいいのかね?
ま、こう言っちゃ失礼だけど、この現象って、お見合い写真はすごい美人だったなのに、イザお見合いの段になって、目の間に現れた相手に目をやると、「ハ?どちらさまですか?」というのと似ているような気がするんだよね。
もちろんCDがお見合い写真だ。
スタジオで丹精込めて作り込んだサウンドとワイルドで迫力のあるライブのサウンドとは別モノである…ということも十分に承知している。
だから昔は、あれだけ複雑な曲を「スタジオ録音と寸分たがわずに再現するYesは驚異とされた。
ところが、最近ではスタジオでのデジタル・レコーディングの技術が進歩しすぎて、小さな部屋で演奏しているにもかかわらず、ライブ・レコーディングの迫力で録音するワザを手にいれてしまった。
ご存知の通り、スタジオでは録り直しでも修正でも、何でもやりたい放題だ。
となれば、一発勝負のライブ演奏と大きな隔たりできてしまうのは当然のこと。
ライブでガッカリ…なんてことは往々にして起こってしまう。
こんなことをやっていると、ヘタをすれば、ライブにもお客さんが行かなくなって来ちゃうのではないか?
だって家でCD、イヤ、ダウンロードされた音源を聴いていればいいんだもん。
というか、実はもう世の中はそうなっちゃってるみたいよ。
つまり普通のコンサートでは味わえない雰囲気を持つロック・フェスティバルにしか行かない若い子がグングン増えているそうだ。
で、ナニが言いたかったというと、反対にCDとライブの演奏が異なってもそれぞれが魅力的というバンドもあるということ。
スタジオで作り込んだサウンドもよし。
それをワイルドに演奏するナマ演奏もよし。
そういうバンドはやはりアナログを経験しているベテラン勢に多いようだ。
Kellyさんもそのウチのひとりだと思う。
何でも「昔はヨカッタ」というつもりは毛頭ない。
ただ、ステージ用のアンプにしてもそうだけど、音楽に関して言えば、人類は少し「アナログ」を取り戻した方がいいのではなかろうか?
人間は「0」と「1」ではできていないのだから。

1_0r4a1533さて、Kelly SIMONZ'S BLIND FAITHは来る11月9日に新宿ReNYで開催される『RYUMEI Presents ULTIMATE Vol.3』というイベントに出演する。
出番はトリ。
コレも見逃せなさそうだ!

171109 Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

320(一部敬称略 2017年8月26日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2017年10月30日 (月)

Kelly SIMONZ'S BLIND FAITH:Tokyo Kinema Club the 14th~OVERTURE OF DESTRUCTION 2017~ <前編>

 

週末にスペイン人の友達と久しぶりにイッパイやった。
久しぶりのスペイン英語で、序盤はかなりリスニングに苦戦しちまった。
「r」の巻きとかはいいんだけど、「ス」と「ズ」が逆になるような発音法はリス二ングに滅法弱い私には、それに慣れるまでがツライ。
会話は今大騒ぎしているカタルーニャ地方の独立の話になった。
「カタルーニャの」という形容詞は「カタラン」っていうんだね。
何でもこの地方は、ニュースなんかでよくやっているように、独自の税制や教育を確立していて、オリジナルの憲法まで制定されているとか。
もうすでに別の国の様相を呈しているようだ。
スペインの中央政府とは歴史的に全くウマくいってなくて、生徒たちは学校でスペイン本体の悪口を徹底的に叩き込まれるのだそうだ。
「我々が稼いで収めた血税を他のナマケモノの地方のために使っている」…とかね。
チョット前もスコットランドがイギリス独立しようてーんで大騒ぎになったが、カタルーニャは、そのスコットランドよりも、カナダのケベックよりも自治が進んでいる、世界で最も「独立」に近い自治体なのだそうだ。
しかし、我々が住む極東エリアもそうだけど、世界中が不気味な不協和音を奏でているようでコワイね。
こういうことが世界の「破滅への序曲」にならなければいいけど…。

10…ということで、Marshal Blog、6年目の最初のライブ・レポートはKellyさん。
BLIND FAITHの14回目の東京キネマ倶楽部公演の模様をお送りする。

20今回のキネマは今年4月にリリースしたアルバム、『Overture of Destruction』のレコ発ライブだ。

30cdKelly SIMONZ

40vKellyさんの背後は当然Marshallの壁!

50KAZ

60vKAZさんはEDEN Terra Nova TN-501とD410XST。

70vYosuke Yamada

80vそして、今回もゲスト・シンガーとしてYAMA-Bが参加。

90v冒頭はアルバム『Overture of Destruction』通りにスタート。
つまりバロッキッシュな「Overture」から…

100v_ot圧倒的なメタル・チューンへと続く流れ…
150_rtr「Road to Destraction」だ!

130早速Kellyさんのギター・ソロが大炸裂!
ナンカこのソロはスゴいね。
鬼気迫るモノを感じる。

140vそのまま続けて「破滅への道シリーズ」で「Road to Ruin」。

1_0r4a1083 ハイ、ココで英語の勉強。
Kellyさんがとてもいい話題を提供してくれた。
「destruction」も「ruin」も「破壊」ということでは意味は同じ。
「壊す」とか「破壊する」とかいう意味の単語は、おなじみの「destroy」と「break」、それに「demolish」、「ruin」などがあるがそれぞれ意味が違う。
イヤ、意味が同じなら4つも存在する必要がない。
ザッとやると…
「destroy」は修理が不可能な状態にまで何かをブッ壊すこと。すなわち「破壊」。
「destroy」の名詞形が「destruction」。
ちなみに駆逐艦のことを英語で「destroyer」という。
次に「break」は、ある状態にあるものを外部から力を加えて2つ以上に分解すること。
destroyとは異なり、breakしても修理可能。
『デモリション・マン』なんて映画があったけど、「demolish」は建造物をブッ壊すこと。
イギリス人と街の話をするとこの言葉がジャンジャン出て来る。
「古い建物を壊して、味も素っ気もない新しい建物に作り変えてしまってモッタイない」というパターンね。
イギリス人が持つ古い建造物に対する感覚は日本人より格段に鋭い。
「ruin」は、基本的には修復できないほどの損害を与えることを指す。形としては残っていても、それが最早存在の意義を失っているような状態を指す広い意味の「破壊」。
こういう使い分けを身に付けるのが英語を勉強していて厄介なところのひとつなんだよね。
コレは「destroy」かな?「ruin」かな?と考えているウチに話が終わってしまう…というより相手がこっちの話を聞いてくれなくなってしまう。
ネイティブとの会話はスピードが第一なのだ…と私は思っている。
Kellyさんの頭の中ではこの2曲には「破壊」に対する明確なイメージの違いがあるのだろう。
それゆえ、姉妹曲のようなタイトルの曲を1枚のアルバムに収録したのではなかろうか。

160「皆さんに衝撃波を与えていきますよ!」と続けたのは、おなじみの「Toki-No-Kakera」。

170v_tnk痛快に飛ばすスピード・チューンで気合いの入ったソロを展開するKellyさん。
いつもキネマのステージで演奏されるKellyさんの愛奏曲だ。

180vYAMA-Bがステージから降りる。
「皆さんこんばんは!
いでたちを音楽に合わせてみました。
今日はニューアルバムの再現ライブです」

190_sedkellyさんの歌で「Sign of the End of the World」。
ニュー・アルバムからじゃないけど…。

200v切れ味のいい典型的なKellyさんのボーカル・チューンで会場から大きな声援が飛ぶ。

220v「3人で演るのはお客さんをノセる感がムズカシイ。
YAMA-Bのおかげでギタリストとして思う存分弾くことはできるんですが…。
新曲を演ります」

230_cyeサビのメロディの展開が意外なポップ・チューン、「Close Your Eyes」。
中間部のインスト・パートがカッコいい!

240vあらゆるタイプのレパートリーでピッタリKellyさんに低音で寄り添うKAZさん。

250vさらにニュー・アルバムから「Sea of Tears」。
お!出だしはJeff Beckかと思っちゃうけど、さにあらず。

270_sotGary Mooreだ!
KellyさんってGary好きだよね~。
この曲なんか天国のGrayに向けて弾いている感じ。
もう泣き泣きのナンバーなんだけど、一ヶ所ドキっとするようなJeff Beckっぽい奇抜なメロディが出て来る。
こういうところがおもしろい!

280vYosukeくんの閃光のようなフィルでスタートするのは「Magestic Prestigio」。

290_mpこの曲、カッコいいな~。
もら「オラオラ~!」感しかない!
何とも言えない不吉なメロディがメッチャ魅力的だ。
コレは今までのKellyナンバーにないテイストなんじゃない?

300このニュー・アルバム・セクションを締めくくるのは「All I Need is Your Love 」。
親しみやすいスイートナンバー。
Kellyさんのステージにあってはこうしたポップ・ソングは大きなアクセントになる。

320vMCを挟んで前半最後のセクションに入る。
Kellyさんの真骨頂、「シンフォニックに暴れまくろう!」のコーナー。

330まずはおなじみ「Opus#1」。

340_op演り慣れたナンバーでYosukeくんも思う存分暴れまくる!

350v続けてニュー・アルバムから「Opus#3」。
いいな~、こういうのは!
Kellyさん、そのウチ、「ケッヘル番号」よろしく、「KSナンバー」なんて付け出すんじゃない?
「ケッヘル番号」というのはルードヴィヒ・フォン・ケッヘルという人がモーツァルトの作品に時系列的に付けた通し番号。
「K.」と数字で表される。
例えば「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は「K.525」。
「ジュピター」として知られる、ヴォルフィ最後の交響曲第41番は「K.551」だ。
コレ、世界共通の番号っていうんだからカッコいい。
ちなみに「K.1」はモーツァルトが5歳の時の作品。

360「#3」は「#1」に比べてシンフォニック・テイストが濃くなってますな。
しかし、マァ皆さん、こんな複雑なヤツをよく覚えられますな~。

370vこのセクションは前半のクライマックスとなった!

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

380<後編>につづく

(一部敬称略 2017年8月26日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2017年10月23日 (月)

Sound Experience 26

 

三宅さんは上京するとMarshallの事務所に寄ってくれて、イヤな顔ひとつしないで私のツマらない話を熱心に聞いてくださる。
Marshall Blogについても、前の時代からひとつ残らず記事に目を通して頂いている。
私たちが話すことといったら、当然のことながらほとんどが「音楽」や「ミュージシャン」に関することだ。
次いで「ギター」や「アンプ」といった機材の話になろうか。
私がこんな仕事をしているのは、子供の頃からギターが好きで、一時はプロになりたいと思ったぐらいノメリこんだからなのだが、実は「機材オタク」であったことは一度もない。
だから、facebookなどであまりにも些細なことにこだわっている投稿などを見ると、第三者的に「皆さん、お好きですな~」ということになる。
カメラもそうなの。
チャンと使えるモノがひと通りあれば、マァ、それでいいの。
ギターの機材もカメラも釣りの道具と一緒なので趣味としては一向に構わないし、好きなモノをイジくるのはとても楽しいものであることは理解している。
ただ、ギターの機材に関しては、昔に比べてあまりにも音質に神経質になりすぎているのではなかろうか?
どんなにいい楽器で素晴らしい音を出していても、曲がツマらなかったら何の意味もないということが忘れ去られているような気がするのね。
すなわち、楽器は音楽を作るための道具であって、楽器が存在するの最終目標は「いい音」ではなく、「いい音楽」を作ることだと信じている。
いい「声」でツマらない曲を聴かせることはできるが、いい楽器の音だけでそれをやることは相当にムズカシイ。
ストラディヴァリウスにしても、素晴らしい楽曲があるからこそ、あの音色の価値があるのだ。(今、「楽曲」という言葉を珍しく使ったけど、私はクラシックの曲にしかこの言葉を使いません)
だから、アンプに関して言えば、Marshallがあれば十分…という風に本当に思っている。
で、三宅さんもかなりの機材オタクである。
でも、そこには腕のいい指物師がどうしても手に入らない理想の豆カンナを自作するような風情がある。
病的なまでのオタクの片燐は決してのぞかせない。
ただただ、自分のアタマの中にあるモノに近い音楽を実現させるための「道具」を揃えているイメージか。
ギタリスト好きが顔を合わせれば、微に入り細に穿った機材の話をするのであろうが、私たちの場合は必要最低限のことにしか触れない。
しかし、歴史に名を残すような偉大なギタリストたちの機材の研究には余念がなく、マァよく知ってるわ。
そこで、Marshall関連のミュージシャンに限っては情報を乞うことがよくある。
特にJimi Hendrix。
助かります。
では、肝心の音楽の話についてはどうかというと、Jimi Hendrixは別にして、最低一回は出る名前がJan AkkermanとJohn McLaughlin、それにMiles Davisかナァ。
Robin Trowerもよく出るナァ。
この辺りは私ももちろん好きなので大歓迎だ。
ところが…三宅さんは私より幾分年下で、私よりは80年代のロックを自然に体験している世代ゆえ、JourneyとかPoliceとかにナンの抵抗を示さない。
そっちの方が世間一般では普通なんだろうけど、80年代のロックは私にとって「暗黒時代」なのでそこが私とは決定に違うところ。
70年代と大して違わないだろうって?
イヤイヤ、最近のロックはどれだけ時間が経っても、どれも同じで変化がないが、昔のロックは1年違うとガラっと様相が変わったものなのだ。
「暗黒」と言っても、本当はこっちが勝手にロックがツマらなくなって、ジャズという「暗黒の世界」に入り込んだだけなんだけどね。
Journeyあたりは「ロックではなく歌謡曲だ」と私が主張すると、三宅さんはあの調子で「いいえ、それは違います。Journeyのことでしたら最後まで戦っても構いません」と冷静にそしてキッパリと反駁される。
そんなことでドンパチやって友達を失いたくもないので、そういう時は即座に話題を変えることにしている。(その代わり、話題がジャズになったら一発カマしてやるのさ!)
他方、三宅さんは若い人を相手に教鞭を取られているので、そうした若いギター学習者たちが嗜好する音楽の動向や、私からスッポリ抜け落ちている80年代以降の国内外のハードロックやヘヴィメタルのバンドの歴史なども詳しく話してくれるのでとてもいい勉強になる。
その語り口がまたいい。
三宅さんが弾くギターのように、序破急、チャンとしたストーリーが丁寧に組み立てられていて、それがたまさか自分に至近な話題ともなれば、聞く楽しみは倍増する。
でも、話をしていて一番楽しいのはやはり音楽自体の話だ。
何しろ、いつもMarshall Blogに書いているような、「よいプレイヤーはよいリスナーたれ」…を地で行くような人だからね。
さらに先述のように三宅さんは今でも毎日欠かさずMarshall Blogを閲覧してくださっていて、時折アドバイスをくださるのもありがたい。
先日も自分が心配していたことをズバリ指摘されて驚いた。
本当に昔からの記事を読んでいなければ絶対に出て来ることがないであろうご指摘だった。
加えて、何よりもありがたいのは、Marshall一本槍で他にはない自分だけの音楽をクリエイトし続けてくれていることだ。
「自分の音楽」でJimi Hendrixのサウンドを追求しているという意味においては、三宅さんはRobin Trower、Uli Jon Roth、Frank Marino等と比肩するのではなかろうか…と言ったらホメすぎかしらん?
とにかく、1人でも多くの人にStrange,Beautiful and Loudのサウンドを体験してもらいたいのだ。

05_1たまには趣向を変えてエッセイ風に始めたが、あまりうまくいかなかったね。
近しい人のことについて書くのはなかなか難しいものだ。
  
さて、おなじみの『Sound Experience』。
「26」まで来たよ!
今回はWEJAMという若いバンドとのダブル・ヘッドライナーだったが、当日私もダブル・ヘッダーだったので、後半に登場したStrange,Beautiful and Loudのみを拝見した。

10三宅庸介

20v今回も三宅さんのサポートをするのはJVM210Hと1960BV。

30v山本征史

40v征史さんも1992SUPER BASSと1960A。

50v金光健司

60v金光さんもNATALのバーチ。

70今日の1曲目は「murt'n akush」。
めずらしいな。

80エキゾチックな5/4拍子のテーマで重厚にスタート。
どの曲から始めても重厚なんだけど…。

90v続けて「ring」。

2_img_0037 やっぱりこのリズム隊のグルーブあってのSBLですナァ。
耳慣れたベースやドラムスの音がやたらと心地よいわい。
100v「最初に演奏してくれた皆さんとは会うのも今日が初めてだったんです。出会いがあってうれしいですね。
久しぶりに演奏する感じなんですけど、最後まで楽しんでいってください」とご挨拶。
そして3曲目に「virtue」をプレイ。
三宅さんがこの曲について語っているのは、「スリー・ピースのロック・バンドが激しいブルースの演奏のやり方で、ヴィヴァルディが如く美術的な旋律をプレイする」ということ。

110「ヴィヴァルディのように美術的に」というところがおもしろい。
バロックは苦手なので、ヴィヴァルディといえばそれこそ「四季」と「調和の幻想」しか存じ上げないが、何かわかるような気はするよね。

120そして、この曲でやっていることが、今やっていることの原点だというのだ。

13011月17日に同じ場所に出演することを発表。
『Sound Experience 27』ですな。
次回もダブル・ヘッドライナーで、お相手は今井芳継率いるBoodoo Butterfly。
今井さんもMarshallを使っていい音楽を作ってるでね~、楽しみだ!
曲は「devil」が続いた。

140「devil」は三宅さんのお気に入りの曲。
今、最も気持ちを解放して弾けるのがこの曲だという。

150さらに曲は続き、これも三宅さんの愛奏曲である「petal」…

160vそして、人気の「if」が続いてステージを降りた。

170vね、いつもの記事とは違うでしょ?
というのも…コレ、書こうかどうかチョット迷ったんだけど…。
書くことにする。
この日私は、2か所目で疲れていたのか、それとも調子があまりよくなかったのか、三軒茶屋に着いた時にものすごく身体が重かった。
ホントに何かに憑かれたように身体中が鉛のように重く、カメラを持ち上げるのもシンドかった。
そのせいだろうか?
ご存知の通り、Marshall Blogでは数え切れないほどStrange, Beautiful and Loudを取り上げていて、その数だけ実際の演奏を聴いてきたワケ。
つまり私が取り組んできたことは、緻密な定点観測になっている。
そうした中で、今回の演奏はまるで今までのモノとは比べようがないほど重いものに感じたのだ。
聴いていて「暗さ」を感じた。
実際、照明もいつもより格段に暗く、ファインダー越しの私の目には陰鬱な色に映った。
それよりも、やはりパフォーマンス。
征史さんや金光さんはいつも通りだし、Marshallもギンギンに鳴っているのに、ナゼか三宅さんが弾く普段と同じハズのリフもソロも猛烈にヘヴィでダークに聴こえた。
良いとか悪いとかではないんですよ。
毎回三宅さんのステージをご覧になられていらっしゃる常連さんは、やはりこの演奏を指して、「深く深く心に刺さった」と演奏を絶賛し、「いつもと違うな…何か儚い様子が。悲しい様子が伝わってきました」とSNSにご投稿されていた。
「やっぱり、そうだったんだな…」と思った。
そういう雰囲気の歌詞を持った曲を演奏するワケでもなく、肉声を発するワケでもなく、楽器の演奏だけでそうした感情を人の心に植え付けてしまうなんて本当にスゴいことだと思う。
いつも同じことを何万回で繰り返してできるのがプロなのだろうが、こういうことがあってもいいじゃないか。
人間が演奏しているんだから。
ラーメン屋は何万杯すべてが同じ味でないと潰れちゃうけど…。
「この日はダブル・ヘッダーだった」と書いたが、三軒茶屋に来る前、私は日本武道館にいた。
アニメ系のガール・バンドのイベントで、1万人を優に超す若い男の子たちの興奮の真っただ中にいた。
そして、ガラっと現場の雰囲気は変わり…。
本当に命を削るようなすさまじい演奏なのに、観客の数といえば武道館の100分の1に毛の生えた程度だ。
日本の音楽界は作る方も、演る方も、聴く方も、もう少しでいいから何とかならないものか?
ならないだろうナァ…本当にシリアスは音楽は商売にならないもんナァ。
その前に、とにかく選択肢が少なすぎるよ。
そして、その少ない選択肢を広めなさすぎる。
この素晴らしい音楽を前に、「一強支配」、「格差社会」という世の中の縮図を見たような気がして気持ちが落ち込んだのが、三宅さんの音楽が重苦しく聞こえた一番の原因だったのかも知れない。
勘違いしてもらいたくはないのだが、演奏は素晴らしいものだった。
何だか、記事自体がいつになく重苦しいモノになってしまった。
三宅さん、ゴメンナサイ!

180v三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange Beautiful & Loud

190

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
メッチャ評判がいいそうです!
うれしいわん!
1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年8月21日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2017年10月20日 (金)

【秋のsun-go祭り:千秋楽】 FATE GEAR~OZ -Rebellion- Release Tour Final!

   
すでにMarshall Blogに幾度となく登場してもらっているFATE GEARが今年6月に『OZ-Rebellion-』というアルバムをリリースした。
第一印象…ジャケットがいいね。
まるで『インディ・ジョーンズ』のポスターみたい。
デザインはドラムスのHarukaちゃんの手によるものだそうだ。
実はコレは本の表紙になっていて、ちゃんと表4に背表紙が描かれているところがニクイ。
内容は劇団わたあめ工場の『Oz-1526』というストーリーを元にしたコンセプト・アルバムだ。
今時コンセプト・アルバムなんてうれしいね。
コンセプト・アルバムというコンセプトは1966年のThe Kinksの『Face to Face』が最初と言われているようだが、インターネットの普及でCDが売れなくなった昨今、アルバム収録された曲全体で意味やテーマを形成する「コンセプト・アルバム」というのは近い将来この世から姿を消すのではなかろうか?
ココでもデジタル・テクノロジーの進化が音楽を殺している。
この『Face to Face』…いいよ~。
今の若い人たちは、演る方も聴く方も1971年の『Muswell Hillbillies』までのThe Kinksあたりを聴いて、「ロックのいい曲とはどんなものか?」を研究するといい。
特に演る方は「ロックの曲」の作り方の偉大な教科書、あるいは参考書になるハズだ。
ちなみに、このアルバムに収録されている「Sunny Afternoon」という曲は「およげ!たいやきくん」の元ネタだ。
さて、今回FATE GEARはこのアルバムのリリースを記念してツアーを企画。
今日は目黒鹿鳴館で開催されたそのツアーの千秋楽のもようをレポートする。

4_2oz_2CDの冒頭に収録されている壮大な「Noah's Ark - The End of Darkness」がオープニングSEで会場に流れる。
コノ曲、アレンジが岡垣さんなのね?
すごい立体的な仕上がりになっていて、途中Mike Oldfieldの「Tubler Bells」を思わせるメロディが出て来て思わずニヤっとしてしまう。
メンバーのシルエットが白い緞帳に浮かび上がると、満員の客席から大きな歓声が上がった。

1_img_0002 そして緞帳が開く。
そこには背を見せるFATE GEARの5人の姿が…。

1_img_0005_2そして、ソールドアウトの満員の観客の前で、1曲目の「New Gate」とともにFATE GEARの冒険が始まった!

30スゴイ勢いで突き進む勇猛果敢なナンバー。

2_img_0300 中間部にはスリリングなキメが待っている。

2_img_0306 そしてキーボーズのソロから…

50v皆さん、待ってましたの隊長のギター・ソロへ!

60胸のすくようなアップテンポに乗って意外な展開を見せるこの曲はショウのオープナーにもってこいだ。

70v2曲目はとびきりへヴィなミディアム・チューンの「Lunatic-faced」。

80この重々しいドラムス!
やっぱりNATALはいいなぁ~。

90HARUKAちゃんの使っているNATALはメイプル。
22"のツーバス・キットだ。

100Mina隊長のギター・ソロ。
220vMina隊長はMarshall。
向かって左のDSL100Hと1960Aのコンビネーション。

120続いては「Queen of the War」。
この曲はおもしろい。
ケルト風っていうのかな?

130歌のメロディも他のメタル・バンドとは違っていて、私なんかにはすごく「FATE GEAR」を感じる曲。

140皆さん一生懸命やっているところ大変恐縮なんですけど、最近のドメスティック・メタルってもうどれを聴いても同じに聴こえます。
コーラスでガ~っとヘヴィに大騒ぎして、サビに入ると歌謡曲。
ハッとするようなメロディになかなかめぐり会えないんだよな~。
ズバリ言っちゃってゴメンね。
でもさ、みんな横並びで同じことをやっていてもしょうがないでしょう?
もう皆さんのやりたいことはわかったから、人とは違う音楽を演ることに若き情熱と労力を費やすべきだと思いますよ。
「様式美」ということもあるんだろうけど、生き残るためにも是非そうした方がいい。
そのためにはインプットしかない。
徹底的に色んな音楽を聴いて盗んじゃえばいいんだよ。
音楽なんてほとんどズッとそれの歴史なんだから。
盗んでそれをどう料理するのかが腕の見せ所なのね。
もうギターの速弾きは腕の見せ所のウチに入らないことはみんなよく知っているハズだ。
いつも言っている「音楽の未来は現在にはない。音楽の未来は過去にしかない」というのはこういうこと。
音楽評論家やライターさんはこんなこと言ってくれませんよ!
で、好みは分かれるところだろうけど、FATE GEARのこの曲なんかとってもいいと思いますよ。
あ、他のバンドさんがこんなことをやっていたのかどうかは私は知りません。
私だってこの世にあるすべての音楽を聴いてチェックしておくことはできませんので!
他のバンドにはないおもしろさを素直に感じただけ。
さて、この曲も中間部でハードな様相を見せる。
ギターのフレーズがトラディショナルで好感が持てますな。

150ジャンジャン行くよ~!
ダウン・チューニングの響きがスリリングな「Architecture Slave -Dictator-」。

160vNicoちゃんの声はどちらかというと女性らしいカワイイ系の声になるのだろうが、こういった曲にマッチするところがまたおもしろいね。

170v「Good Old Days」では前キーボーズ・プレイヤーのKurumiちゃんがゲストとして駆けつけ、一生に演奏してくれた。

180チョット変わった雰囲気。
コレも他のメタル系バンドにはチョットないテイストかな?
どっちかというとプログレッシブ・ロック的でいい感じ!

190Kurumiちゃんのソロ。
引っ掛けのところなんかReturn To Foreverの「No Mystery」のチック・コリアみたいでカッコいい!

200vベースソロも披露!

210vもちろんギター・ソロも!

110v「the Truth of this World -I am...-」を続けて演奏したところで…

1_img_0067 乗組員紹介コーナー。
「乗組員」ってのはメンバーってことね。
彼女たち、FATE GEARという飛行艇で大陸を調査している最中だから。
銃を持っての紹介。
危ないナァ…もしタマが当たっちゃったらどうするつもりなんだろう。

225ということで、銃は終演後に目黒警察署に押収された。
その銃がコレ。

226ドラムス、Haruka。

230vベースはErika。

240キーボーズはYuri。

250vボーカルズはNico。

260vそしてギターはMina隊長!

270vメンバー…イヤ、乗組員の紹介で盛り上がった後は急速調の「Scars in my Life」でさらに盛り上がる!

280キャッチーなメロディでストレートに爆走する迫力の1曲。

290キーボードパイプオルガンの荘厳なイントロの「Farewell -炎の餞-」。
「餞」ね。
祝儀袋の「餞別」を「銭別」と書いていたヤツが昔いたが、コレでは「手切れ金」になっちゃうって。
「餞」は「はなむけ」ね。

310v連続するスピードチューンに会場は大騒ぎ!

300vおお~、Mina隊長がセンターに躍り出て弾いたギター・ソロは中近東風だ!

320ココでドバっと雰囲気が変わってドバラードの「Oyasumi」。

330そして、最後までCD通りにもう1曲のバラード「Ray -Over The Rainbow-」を熱唱。340隊長のソロもシットリとフィーチュアされた。

2_img_0443 こうしてアルバム『OZ -Rebellion-』の完全再現が完了した。
すなわち、本編の終了。

2_img_0009 さて、アンコールで登場するまで少しお時間を頂いて脱線しましょうか?
この『OZ -Rebellion-』のストーリーの下地はタイトルが仄めかしているように、『オズの魔法使い』なのだそうだ。
私は母が読んでくれた絵本で幼少の頃からこのストーリーに親しんでいたが、小学生の時にテレビで初めて映画を観た。
ドロシーの住むカンザスのシーンはモノクロで、竜巻に飛ばされてオズに行ってしまった瞬間からカラーになるなんてマァ、感動したネェ。
私の世代、テレビははじめモノクロで、幼いウチにカラーになった。
アレ、テレビがカラーになったのはいつからだろう。
最初の頃、色のついている放送は新聞のテレビ番組欄に「カラー」って表記されていたよね。
そのうち形勢が逆転して、白黒の番組には「モノクロ」という印が付くくようになって、それもいつの間にかなくなっちゃった。
『オズの魔法使い』はヴィクター・フレミングによる1939年の作品。
1939年といえば、戦前ですからね。
ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が勃発した年。
この2年後に太平洋戦争が始まった。
映画のカラーフィルムが実用化されたのが1937年だというから、かなり最初期の総天然色作品ということになる。
この「総天然色」なんていいう表現は素晴らしいね。昔は「カラー」のことをこう呼んだ。
主演のジュディ・ガーランドが好きでしてね~。
ジュディ・ガーランドはミッキー・ルーニーという男の子役と組んで数々の映画に出演して大きな人気を博したが、1969年に睡眠薬の過剰摂取で死亡した。
自殺だったらしい。
プライベートは必ずしも幸せな生涯ではなかったようだが、ジャズの歌手としても素晴らしい仕事をした。
白人の割には太くて、黒人ほどコテコテではない声がとても好き。
お嬢さんのライザ・ミネリより全然素敵。
そんなだからウチには何枚もジュディのCDがあるけど、何しろ『Best of』みたいなのが多くて、ものすごいダブリようなんだよね。
つい先日も見たことがない、ジャケットがステキな2枚組のベスト盤を買ってしまったばっかり。もちろん内容はほとんど既に持っている音源なんだけど。
で、メタル&ハードロック・ファンにもおなじみの「We must be over the rainow」ね。
ジュディが歌う「Over the Raibow」はやっぱり殺人的にいい曲だよね。
Harold Arlenという人の作品。
この人は、有名曲をココに並べたら多すぎて怒られちゃうぐらい、たくさんの名曲を作ったティンパンアレイの大作曲家。
私は若いミュージシャンにことあるごとに「最初はツマらないだろうけど、ティンパンアレイの曲を聴いて作曲に役立てるといいよ」とオススメしている。
そこにはビートルズもキンクスもザッパも、後に偉大なロック・ミュージシャンがやったことが全部入っているから。
ナニがオススメか知りたきゃオレんとこへ来い!
ところで、この『オズの魔法使い』のテーマってなんだと思う?
ドロシーのお供をするカカシがアメリカの農夫、ブリキマンが鉄鋼業の工員、ライオンがウィリアム・ジェニングス・ブライアンというアメリカの政治家…という暗喩を含んでいる政治的な作品という見方もあるようだが、私はこの映画に関しては、単純に「我が家」がテーマだと思ってるのね。
ドロシーが言うでしょ?
「家へ帰りたい。家が一番いい」って。
黄色いレンガの道を通って、ようやく面会する西だか東だかの美しい魔女からもらった赤い靴のカカトを3回鳴らし、住み慣れたカンザスの家に帰る。…大好きな家族が待つ「我が家」に。
コレに気が付いたのは『フォレスト・ガンプ』を観た時かな?
映画の中でガンプはジェニーに向かって何度も「家へ帰ろう」って言うでしょう?
ところがジェニーは家で不幸な幼少時代を過ごしているので、自分の家がキライ。
でもガンプと一緒になって、「家庭」の意味を知って、余命短いながらも家族と幸せな時間を過ごす。
ナニせガンプはAppleの大株主だからさ。
アメリカ人って、引っ越しが全然平気なんだよね。
反面、家自体がどこにあろうと、自分が安心して過ごせる「我が家」とか「家族」というものをすごく大切にする。
今はどうだか知らないけど、アメリカ人の「家」に対する考え方はものすごく合理的だ。
若い時に結婚して所帯を持つと、まず小さな家を買う。
収入も多くないし、子供がいないから手に入れるのは小さくて安い家で十分だ。
その内、子供が生まれ、収入が幾分増えてくると、今まで住んでいた家を売って、以前より広い家を買う。
売る家は不動産の価値が大抵上がっているので、元本を割ることがなく、次の家を買う時の強力な資金元になる。
今度は子供が増えたり、大きくなって手狭になるとまた同じことを繰り返す。
そして、子供たちが成長し、息子が独立、あるいは娘が嫁いで家族が減ると、大きな家は必要なくなってしまうので、その家を売って、今度は小さな家を買う。
もちろん大きな家を売って、小さな家に買い直すワケだから、不動産価値の上昇も相まって発生する売却益は老後の生活に大きな潤いを与える。
合理的ではあるまいか?
コレは国土の広さの違いも大きく関係しているが、「家」になじむイヌ的なアメリカ人の感覚と、「土地」になじむネコ的な感覚の日本人の生活習慣の違いも大きいに違いない。
これはニュー・イングランドから西へ西へと開拓を進めたアメリカ人のフロンティア精神と厳格な藩制度により地域間の行き来が禁じられていた日本人のDNAの違いも関係しているのだろう…なんて勝手に解釈してるのです。
脱線終わり。
アンコールに移りましょう。
  
ヒョコッとステージに現れ出たのはMina隊長。
「まだ終わるには早いよね?これからゲスト・コーナーに突入しますよ~!
私がステージをご一緒させて頂くのは2013年以来かな?
すごく優しい方ですよ~!
1曲は私のリクエストです」

350…と、緞帳が開いてステージには6人の姿が!
FATE GEARプラス…

360五十嵐sun-go美貴!
諸星和己、STARMARIEと続いたMarshall Blogの『秋のsun-go祭り』の千秋楽だ!

365vもちろんsun-goさんは「Anyway, Anyhow, Anywhere」Marshall。
向かって右がsun-goさんのキャビネット1960BDM。
ヘッドは今はJCM900 4100が乗っているが、コレはOAのZestriaのギタリストが使ったモノ。
Marshallでありがとう!
sun-goさんが実際に使ったのはいつものJVM410H。
ちなみに「Anyway, Anyhow, Anywhere」は、1965年のThe Whoのヒット曲。
「とにかく、どうしても、どこでも」という意味。
ご存知の通りThe WhoのPete Townshendは、1962年のMarshallの第1号機の開発に深く携わった人ゆえ、この頃はMarshallを使っていた。
ところが、翌年ジム・マーシャルの息子のテリーとケンカをして「絶対、何が何でも、どこにいても」Marshallを使わなくなってしまい、ジムが生きている間はとうとうMarshallを使わずじまいだった。
しかし、ジムは終生ピートと仲がよく、2012年に開かれたジムのお別れの会でもビデオ・メッセージを贈って来てくれた。
「ジム、あばよ!」的な内容で、それが実にカッコよかった。

120さて、sun-goさんを迎えての演奏曲は「紅」。

370盛り上がるわね~、当然。
470Nicoちゃんの歌にも力がこもる!

390SHOW-YAのアルバム、『Glamorous Show』でも取り上げた曲だけあって、sun-goさんのプレイも板についたもの。

400vsun-goさんとの2曲目は「限界LOVERS」!

440いいな~、ホンモノとの共演!
みんなうれしそう!

450

460

480

490vsun-goさんのソロもバッチリとキマって…

500v大興奮のゲスト・コーナー終了~!

510FATE GEARはステージに残りアンコールはそのまま継続。

520曲は「MEGABULLETS」と「Romancer」。

530大熱演で最後まで飛び続けた5人!

540v

550v

560v

570v

580vさらに、もう一度アンコールに応え、チームのテーマソング「Fate Gear」を演奏してツアーを完了させた。
今日を境に、また新しい大陸にテリトリーを広げてもらいたい。

590…という内容が下のDVDに収録されている。
その名もズバリ『OZ -Rebellion- Release Tour Final!』。
発売は10月25日。
当然、私のヘタな解説やつまらない脱線は収録されていないが、sun-goさんが登場するゲスト・コーナーも入っていないので予めご了承頂きたい。
純粋にFATE GEARの航行をお楽しみアレ!

FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR official site

600dvd

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
メッチャ評判がいいそうです!
うれしいわん!
1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年9月3日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2017年10月19日 (木)

【秋のsun-go祭り:中日】 FANTASY THEATER ~ STARMARIE 

  
寒い!
暑いより寒い方が好ましいことはいつもMarshall Blogに書いている通りだけど、コリャやりすぎだってば!
【秋の】なんてタイトルの付けたけど、マジで【冬の】にしようかと思ったよ。
…ということで昨日のかーくんに続いてsun-goさんご登場のライブレポートの第2弾だよ。
  
やって来たのは久しぶりの中野サンプラザ。
高校生の頃、何十回私もこの階段に並んで開場を待ったことか…。

10v今日はSTARMARIEの2回目の中野サンプラザ公演なのだ。

20_2ロビーにはファンからSTARMARIEへ贈られた大きな寄せ書きがズラリ。

30台湾をはじめとした海外での公演も数多くこなしているSTARMARIE。

40日本語のメッセーに混ざって、漢字のメッセージがたくさん見受けられる。
「加油」しかわかりませんな。

50関係者からの色紙もズラリと飾られていた。
アレ?
見覚えのあるお姿?…と思ったら浩二さん!
シンガポールで一緒だったのか…。

60えみつんからも。
えみつんのバンドのドラマーはNATALプレイヤーなのだ。

70緞帳が上がりステージに姿を見せたSTARMARIE。

80STARMARIEは歌とダンスの5人組のチーム。
バンドは入らない。

90木下望

100v高森紫乃

110中根もにゃ

120v松崎博香

130渡辺楓

140v以上の5人が一糸乱れず、独特なロック・チューンにに乗って歌って踊るのだ。

150オープニングは今年4月にリリースした『FANTASY THEATER』の冒頭を飾る「ホシノテレカ」。
失礼ながら私は今回までSTARMARIEを存じ上げなかったのだが、ステージ後ろに投影された歌詞を読んで仰天したわ。

160以前にも書いたことがあるけれど、映画で悲しい場面にワザと明るい音楽や効果音を付けたりすることを「対位法」と言うが、まさにそれが目の前で起こってるのよ。
こんなアイドル風のお嬢ちゃんたちが5人も集まっているもんだからスッカリ甘ったるいポップソングを歌うのかと思っていた。

170ところが、これらの写真からはまったく想像できない、ダークでヘヴィな、世間の不幸を一心に背負ってしまったようなことを歌ってるんだよね。
180一部の歌の内容だけについてマーブロ的に言えば、「カワイイ犬神サアカス團」か…。
コレは強力だわ。1905人のコレオグラフフィがあまりにも激しいので、時折メンバーがステージから降り、代わりに数人のパントマイマーたちが現れて場をつなぐ。

200MCは一切ないのも実に効果的な演出。
「ナツニナレ!」、「ぐらんぱぐらんぱ」、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」と次から次へとバッキングトラックに合わせて歌い、そして踊りまくる。

210「ぐらんぱぐらんぱ」はもうじき死期を迎えるおじいちゃんと孫娘の話。
そして、「ステラとスバル 宇宙のラブストーリー」はロミオとジュリエットかな?
昴はおうし座の中の7つの星。谷村新司のことではない。
ステラ・スティーヴンスという女優がいるように、また「Stella by Starlight(星影のステラ)」というジャズのスタンダードがあるように、「ステラ」は女性の一般的なファーストネーム。
この名前はテネシー・ウィリアムスの「欲望という名の電車」でウマく使われていた。
大学の米文学の授業で原文を読まされたが、その内容は何も覚えちゃいない。
もっぱらエリア・カザンの映画の方だわね。
マーロン・ブランドー扮するスタンリーと財産を巡って、精神を病んだお姉さんのブランチと妹のステラの確執が繰り広げられる。
「ステラというのはラテン語で『星』という意味だけど、ブランチは『蛾』という意味なのよ!」みたいなシーンがあって、すごく印象的だった。
映画では『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを演じた絶世のイギリス美女、ヴィヴィアン・リーがブランチを演じて見事2度目のアカデミー主演女優賞をゲット。
かわいそうなスタンリーの友人、ミッチに扮したデカ鼻のカール・マルデンは助演男優賞。
そして、ステラを演じたキム・ハンターも助演女優賞を獲得した。
この頃のアカデミー賞は価値も権威も今とはケタ違いに高かった。
ちなみにキム・ハンターはオリジナルの『猿の惑星』でチンパンジーのジーラを演じた人。
チャールトン・ヘストン演じるテイラー船長のキスを受けて恥じらうジーラは猿ながらとてもチャーミングだった。
日本での文学座の舞台では、そのヴィヴィアン・リーが扮したブランチの役を杉村春子が演じ当たり役となった。
私はお芝居にはほとんど興味がないが、杉村春子のブランチだけは観ておけばヨカッタと今でも時々思い出しては臍を噛む思いをしている。
あ、STARMARIEファンで初めてMarshall Blogをご覧になられる方はビックリしたかも知れませんな。
一体、このブログはナニについて書いてるんだ!?って。
コレがMarshall Blog名物の「脱線」というヤツです。
今日は映画で脱線しています。
すぐ元に戻りますから!

220「かけおちしようよ」、「スペル・オブ・ブック」、「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」と曲は続く。
この「三ツ星レストラン」はおもしろいね。
「♪お迎えにあがりましょう 自慢のロールス・ロイス 明日あの世へ行くこと 決まったアナタ!! そう、アナタ!!」
ブラック・ファンタジーとでも言おうか、こういうコンセプトは実に素晴らしい。

230vさらに「サーカスを殺したのは誰だ」。
こうなるともう完全に寺山修司状態。あるいは瀧口修造か。

240vこうした曲がズラリと並び独特の世界を演出する。
こんなの今まであった?

250ステージ狭しと華麗に舞う5人のパフォーマンスも素晴らしい。
大変な運動量だ。

260ショウの中盤。
Marshall JVMのフルスタックがステージの中央にセットされる。

270vsun-goさんの登場だ!

280五十嵐sun-go美貴!
大きな歓声が浴びせられる。

290sun-goさんがSTARMARIEにまずジョインしたのは「ママは天才ギタリスト」。
STARMARIEの2014年のサード・アルバム『ファンタジーワールド3』に収録されている人気曲を、今年リリースした『FANTASY THEATER』に採録。
いわゆる「セルフカバー」てーヤツだね。
その新しいバージョンのアレンジとギターをsun-goさんが担当したというワケ。
300v残念ながら私はこの曲を存じ上げなかったが、タイトルを耳にした瞬間頭に浮かんだのがジョニー・ウインター。
私はジョニー・ウインターがどちらかというと苦手なのだが、若い頃、唯一好きで聴いていたアルバムが、本名をタイトルにした『John Dawson Winter III』という作品。
それでナニをどう思ったのか、それには『俺は天才ギタリスト』という邦題が付けられていたからだ。

310vアルバム発表時のsun-goさんのメッセージを引く(「エンタメウィーク」2017年4月4日付け記事より)。
  
「ギタリストの私にとって、自分のバンド、もしくは関わったユニット以外での全面リアレンジした曲がCDとして世に出るのはギタリスト生活40周年で初めてのこと。
今年の私のキャッチコピー『ワイドル(Wildなidol)』として、この曲をSTARMARIEと一緒にプレイできる日を楽しみにしています」

320vその楽しみにしていた日がやってきた!

330楽しそうなワイドル、sun-goさん!

340vMarshallのフル・スタックがバッチリお似合い。
シチュエーションはどうあれ、いつものJVM410Hと1960BDMの「sun-轟音」が鳴り響く!

360vSTARMARIEのメンバーとの絡みも完璧。

370v

380私の方はと言えば、予めsun-goさんの出番の段取りを聴いていて、それがそう長くないことは知っているでしょ?
だからシャッターチャンスを逃しがないようにと必死!
無我夢中で構図をキメてシャッターを切る。
「俺は凡才カメラマン」だからして!

390vその甲斐あってか、我ながらお気に入りのsun-goさんが撮れたと思っている。
少しでも多くsun-goさんファンの皆さんにsun-goさんと私のコラボ作品をお目にかけたい!
…と、いうことで、今日はもう四の五のキャプションを付けないで、一部「五十嵐sun-go美貴写真集」としてお楽しみあれ!
あ、Marshallのことは忘れちゃイヤよ。

400

410vキャッコいい~!

420

440vキマった~!

4302曲目、sun-goさんはセンターからステージ上手に移動。
1_img_0330曲は2013年の『ファンタジーワールド2』から「お化け屋敷に就職しよう」。

450ポジションが変わっても絶大なる存在感と爆音で独自の雰囲気を作り上げるsun-goさん。

1_img_0331本編でのsun-goさんの出番はこの2曲。
大変にヘヴィな2曲でございました。
やっぱ最高にカッコいいわ、美貴ちゃん。
我々、来月お誕生日なんだよね~。

460vあ~、興奮した。
また雰囲気がスッカリSTARMARIEワールドに戻ってステージが進行する。
紫乃ちゃんのピアノ・ソロからそのピアノをバックに「ヘブンズ・ウェディング」

480「私の居ない世界で君は明日を迎えられる?」、ニュー・アルバムから「さよならお弁当」と「屋上から見える銀河 君も見た景色」が続く。
コノね~、「さよならお弁当」という曲はかなり衝撃的だったな。
私は甘い卵焼きは好きではないのでお弁当に入れて欲しくはないが、この曲、小学校の時に岡林信康の「チューリップのアップリケ」をラジオで初めて聴いた時に似たショックを与えてくれたわ。
何ともやるせない歌詞だが、音楽のパワーに満ち溢れている曲だと思う。

490そして、本編の最終セクション。

2_img_0246シングル「メクルメク最高!」と「名もなき星のマイホーム」を歌い、そして踊って本編の幕を下ろした。
照明も素晴らしかった。

470アンコールではメンバーが客席の間を縫って登場。
まずは「タイムマシーン・ラブ」とニュー・アルバムから「FANTASTIC!!」を披露した。

500v「あ~、やっとしゃべれるぞ~!」と、しばしMCコーナー。
本編では一切MCがなかったからね。

510「スポンサーから帰りにパパイヤのジュースが配布される」ことがアナウンスされた。
「太陽が育てた完熟パパイヤのドリンク」という商品。
私はマンゴーとかキウイとか、新しめの南洋の果物はほとんど食べないのね。
インド料理屋のマンゴー・ラッシーぐらい?
あ、若い人にはわからないだろうけど、こういうのは私が子供の頃は日本にはまだなかったの。あったのかも知れないけど、普通の果物屋さんに置いてあることはまずなかった。
だから不慣れなのね。
決してキライというワケではなくて、食べるチャンスがないだけということ。
でも、コレはおいしかった!
パパイヤのジュースってのはまだ珍しいんだって。

4_pp_2 さらに、後援の新日本プロレスから、デビュー25周年を迎える永田裕志選手がステージに登場してひと言ご挨拶。
激アツだ!

520そして、sun-goさんも登場。

530「天才ではなくて極悪ギタリストなんです。
30年前、1987年にココで演りました。ジャニーズの振り付けを教わって踊りました」
そして、STARMARIEから…「sun-goさんと一緒に盛り上がって終わりたいと思います!」
イエ~!

540vFairyに持ち替えたsun-goさん。

550v曲は「姫は乱気流☆御一行様」。

560では、しばしアンコールのsun-goさんとSTARMARIEの共演をお楽しみアレ!
600

565v

570

580

590v

610

620

630

640vラストはサオ回し!
よ~く見てて!
せ~の~!

650グ…

660ル…

670リ…

680ン…690パ…

700と回して…

710キャッチ!

720そして、フォロースルー。

730ココまでフォローしないと距離は伸びない…

740そして忘れちゃいけないのが…ポーズ!

750ドヤ顔もバッチリ!
ここまでできて10点満点。

760vイヤ~、パフォーマンスといい、曲といい、そしてsun-goさんのカッコよさといい、実に見ごたえのあるショウだった。
しかし、「お弁当」の歌は何ともショックだナァ。
忘れていたのに記事を書いて思い出しちゃったよ。
ナンにせよ、音楽の力ってのはスゴイもんです。

770v来年10周年を迎えるSTARMARIE。
2月4日には3度目の中野サンプラザ公演が決定している。
未体験の人はこのオリジナリティあふれるファンタジー・ワールドに足を踏み入れてみてはいかが?
  
STARMARIEの詳しい情報はコチラ⇒STARMARIE OFFICIAL WEBSITE

780
(一部敬称略 2017年8月30日 中野サンプラザホールにて撮影)

2017年10月18日 (水)

諸星和己 BIRTHDAY LIVE Volt-age47

 

こうした恒例の催しとなるとどうしても同じような書き出しになってしまうが、「歴史を刻む」という意味ではそれもひとつの楽しみと言ってよいだろう。
「Volt-age」と銘打ったかーくんのバースデイ・コンサート。
今はなき横浜BLITZの「43」からお邪魔し続けて、今回で5回目!
Volt-ageも「47」となった。
もはやMarshall Blogには欠かすことのできない重要な年中行事のひとつなのだ。
  
今回はブルーのライトの幽玄な雰囲気の中、ピアノをバックに、かーくんがスポットライトの下に現れた。
オープニングはシットリと「Graduation」。

10一転してステージが燃え上がる。
光GENJIの30周年を記念した「Vibes XXX」で光GENJIのメドレーを!

20諸星和己
180v_guそして、おなじみのバンド・メンバーは…
ギターに五十嵐sun-go。

40vsun-goさんはMarshall。

50愛用のJVM410Hと1960BDM。

60v足元のようす。
SHOW-YAの時よりチョット複雑だ。

70下手のギターは田中”TAK”拓也

80vTakちゃんもVolt-age46からMarshall。

90vSilver Jubilee 2555Xと1936V。

95足元のようす。
前回とゼンゼン違う!

96キーボーズに佐藤真吾。

100vベースは梅田潤。

110vドラムスは前回はお休みだったがドラムの吉田太郎が復帰。

120v今回はパーカッションの中村順一と…

130vコーラス隊のふたりも加わった。

140封印していたという光GENJIナンバーがゾロゾロ飛び出してくる。

160もちろん客席はナミダナミダの大興奮!

150v30年前というと、「一生懸命なサラリーマン」の3年生の頃だな。
まったく流行に疎い私でもこのあたりの光GENJIの曲はかなりなじみ深いですな。
スゴイことだと思う。
私はテレビの歌番組をまったく見ないし、この頃普段聴いている音楽といえばもうジャズ一辺倒だった。後はヘンテコリンなマイナーなロックばっかり。
それでも知ってるもん。
どれだけ光GENJIの人気がスゴかったかを思い知る。
今、そういう曲って本当になくなったよね。

180v2曲終わったところでMC。
「めでたく47歳を迎えることができました。
たくさんの誕生日への電報、メッセージ、どうでもいいコメントをありがとうございました!」
キタキタ~、お楽しみのかーくんトーク!
「今日はバースデイ・ライブじゃん?いつもはオレの好きな曲を演るんだけど、今日は皆さんが主役だよ。皆さんが大好きな曲を演りますよ。
デビューの頃からの付き合い…」
…と、話題がsun-goさんに。

170v「『30周年なんだからこういう曲がいいんじゃない?』と、sun-goがリハの時に口出してきたんだよ」
「口出し」!相変わらずのかーくん節。
「sun-goちゃん…ウチのファンはそんなに甘いもんじゃないと言ったんだけど、やっぱりsunちゃん…女心をよくわかってらっしゃる。で、その通りやったらリハが大変だった!」
今日はそういうセットリストというワケ。
4_img_0101ラップ調の「GROWING UP」が続く。
音玉でみんなビックリ!(私も)

2_img_01284曲目は「Meet Me」。

190_mmこの曲でかーくんはハーモニカを披露。

200「わかる人は一緒に歌ってください!」
「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」では大胆なスモークをバックにギターを手にした。

210_ak若い人は「あきすとぜねこ」なんて知らないだろうに…と思っていたら光GENJIのおかげで大リバイバル・ブームになったんだってね?
何でも名前を数値化して占ったとか…。
我々が小学校だった頃、つまり45年ぐらい前は、女の子たちが折り紙で作った「パクパク」とか「パックン」というのを使って「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」ってやってたよ。

220v「皆さんの顔を見てると、こういう曲が好きなんだね。元気が出る曲。今日のセットリストはsun-goさんがほぼ決めてるから!
イキな計らいのsun-goに拍手を!」

4_img_0175 前の曲とはガラっと雰囲気が変わって「Hello」。

230_hlジックリとシッカリと歌うかーくんに全観客の熱い視線が注がれる。

30v「Doll」が続く。

250v_dlここでTakちゃんのソロが大フィーチュア。
270ステージセンターで「やったるで!」炸裂!
ん~、Marshallのサウンドはやっぱり素晴らしい。

260続けて「Gimmie Attention」。
宝石のように輝くミラーボールが抜群の演出効果をもたらす。
そう、かーくんのショウは照明がキレイなのよ。

280_gaかーくんはジャケットを脱ぎ捨ててヒートアップ!
290vTakちゃんとウメさんが揃い踏むのは「BREAK DOWN BOY」。

300_bdbショウも中盤に差し掛かり、加速度的にエキサイトメントが増してきたよ!
かーくんは「KEEP ON RUNNIN'」で帽子をかぶって見せてくれた。

300_korsun-goさんはギター・ソロから…

4_img_0122_3 サオ回し!
ハイ、キマった~!

310v今度はサングラスにタバコ。
このタバコのシークエンスはおなじみ。
曲は「Never give up」。

320v_nguこの曲ではブレイクダンスも交えてカッコよくキメまくっちゃう。

330vシャツも脱いでもろ肌を見せるかーくん。
「最後!飛ばしていくぜ~!」
本編最後のセクションの最初は「WINNING RUN」。

340v_wr続けて「COUNT DOWN」。
かーくんの水しぶきがsun-goさんを直撃!

350v_cdハイ、私のカメラもしっかり頂戴しました!

1_img_0146 水もしたたるギター・ソロ!
sun-goさんとMarshallのコンビネーションがクリエイトする轟音が響き渡る。

430vさてさてクライマックス!
今度はアコースティック・ギターを手にしたかーくん。

360v_tasun-goさんもアコギ。

370vTakちゃんは変わらずエレクトリックとMarshall。

390v歩み出るウメさん……とくれば「Try Again」でしょう!

380v そして「Try Again」と来れば何といってもコレでしょう。
待ってました!

400フロント陣4人がガッと集まってみんなで景気よく楽器をかき鳴らすこのシーンはいつ見てもスカっとするぜ!

410本編を締めくくったのはピアノをバックにかーくんが歌い込む。
つまり、ショウの冒頭の形に戻ったワケだ。
そして曲は「I'LL BE BACK」…ん~、いい構成!

420_ibbアンコール。
「はい、みんな手をつないで…ありがとう!」
手を下ろした途端、「さぁ、帰るぞ~!」
エエ~?

440コレで終わるハズもなく、お誕生日のセレモニー・コーナーに突入。
バースデイ・ケーキ登場!

450いくつになってもうれしいもんですな。

4802回ほどローソクを吹き消したかーくん。

490そして、白いローラー・スケート靴が献上された!

460「コレを履くってこと?」
期待満々のお客さんの視線がスケート靴に集まる。470vバンドを交えて「Happy Birthday」をみんなで合唱。
「もう1足持ってきて!」と左右の靴が揃えられ、イスに座ってそれらを履く。
「普段、履く時の姿は見せていないからね。ハイ、履きました!
誕生日をやってもらったのでこの曲をみんなにプレゼントします。

2_img_0559 イスに座りながらかーくんが歌ったのは「Love snow」。

500vsun-goさんはアコギで熱唱に花を添える。

510vそして、かーくんがイスからスックと立ち上がる。
もうそれだけで大きな歓声!

520vスイ~っと軽やかにステージの上をすべるかーくん。
曲は例の光GENJIのメドレー「Vibes XXX」。
コレは盛り上がるにキマってるじゃんね!

550クライマックスでは銀テープも飛び出し、会場の興奮は最高潮に達した。

540何でもなくツルツルっと滑っちゃうところが何ともカッコいいのよ!
小学生の頃、区民センターの屋上でガラガラ滑ってた我々とはワケが違う。
お客さんたちもとてもうれしそうにステージに熱い視線を送っていたよ。
これでアンコールも終了。

530でも、まだまだコレじゃ収まらない!
モノスゴイ「かーくんコール」に応えてステージに再度現れたかーくん。

560「夏の思い出に!」と、最後は弾き語りで「あの夏の日」を熱唱して『Volt-age 47』のプログラムをすべて終了した。

570今回も歌に踊りに、ドキドキのトークに、と見どころがテンコ盛りのバースデイ・コンサートだった!
「48」も楽しみ!
  
諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒KAZUMI MOROHOSHI Official Website
580vこの後もsun-goさん関連の記事を掲載しますからね~。ファンの皆さんはお楽しみにね!
    
sun-goの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

2_img_0343(一部敬称略 2017年8月12日 ZEPP Divercityにて撮影)

2017年10月17日 (火)

NAKED CULMINATION~OZ RAM INDIO

   
今日は初登場の若いチーム、OZ RAM INDIO。
ドラマーだけはNATALプレイヤーとして既に紹介済みだ。
彼らの3枚目のミニ・アルバム『NAKED』のリリースを記念した『NAKED GENERATION』と題した、ツアーのファイナル公演。
この日だけ『NAKED CULMINATION』という企画名が付された。
「culmination」という言葉は、普通定冠詞のtheをともなって「最高点」という意味を成すが、努力をした「結果」という意味合いで用いられることも多いようだ。
努力に努力を重ねて来たスポーツ選手が試合で見せる内容のような…つまり、「集大成」ということ。
この日のライブはチャージは無料。
最近時折見かける「投げ銭ライブ」というヤツ。
OZ RAM INDIONのこの日に賭ける猛烈な「思い」を感じさせるではあるまいか。

10OZ RAM INDIOは男女2人ずつの4人編成。

20ボーカルズのMeg。

30vギターはKaeDe。

40vKaeDeくんはMarshallプレイヤー。

50v足元は今時にしてはエラくシンプル。
DSLの純正フットスイッチを使ってくれているのがナニやらうれしい。

60ベースはrhythm。

70vそして、ドラムスはRin。

80vRinくんはNATAL。
アッシュのブラック・スワール。

90ペダル類もNATALだ。

100新しいミニ・アルバムの内容通りにスタートしたライブ。

110コレが今年5月に発表した9曲入りのミニ・アルバム『NAKED』。
コレがいいのよ!
やっぱり若い人が演っている音楽なので、正直世代が大きく異なる私には、1回聴いてすぐに「気に入った!」というワケにはいかないんだけど、何回か聴いているウチにビビビときた。
だから、この日のライブをとても楽しみにしていた。

120cd「結果は?」と言えば、期待通り素晴らしいものだった。
Megちゃんのパワフルな歌声。

130KaeDeくんのクールなリフとメロディアスなソロ。

140rhythmちゃんのヘヴィな低音とアグレッシブなキャラクター。

150そして、Rinくんのテクニカルでクリスピーなドラミング。

160vそして、みなぎる若さ…。
Megちゃんはまだ19歳だってーからね。
ところで、最近CDではすごくいいのに、ナマの演奏を聴くと「アララ?」なんてことがよくある。
演奏がマズイということではないよ。
コレ、昔は反対だったんだよ。
おっかなビックリ、バカっていねいに録音したスタジオのバージョンより、はじけ飛んだパワフルなライブ・バージョンの方が聴きごたえがあってカッコいいことが多かった。
ところが、デジタル技術が発達してからというもの、CDの音が昔のライブ録音並みの迫力になっちゃったでしょ。
楽器のクォリティの進化もあるよね。
それに加えて、スタジオで色々と凝ったことをするのはいいんだけれど、それをライブで緻密に再現できないケースが多いように私には感じられる。
もちろん、スタジオで作ったものと実際の生演奏が違うのも魅力のひとつであることは百も二百も承知している。
しかし、最近の若いバンドさんたちは、CDとライブの演奏の差があまりにも激しいのよ。
仕事柄、ライブで聴いた曲を、家に帰ってCDのスタジオ・バージョンで確認することが多いのだが、「ハラ?コレ同じ曲?」なんてこともそう珍しくない。
大抵「なんだ、こんなにカッコいい曲だったの?」となる。
このあたりのことが巷間で指摘されているのを見かけないところを見ると、それが当たり前の時代なのか、私の耳や感性が狂っているのか…ま、多分後者なのだろう。
で、このOZ RAM INDIO…ホメすぎかもしれないが、CDはCDなりに、ライブ演奏はライブなりに、双方がそれなりの魅力を持っているように感じた。

170Rinくんはドラム・ソロを披露。

180NATALアッシュのサウンドのナント気持ちのいいことよ!

190v中盤ではMegちゃんとKaeDeくんのアコースティック・セットもはさみ込まれた。

200熱唱するMegちゃん。
何やらコピー曲を演ったというんだけど…若いバンドさんが演るコピー曲は元がほとんどわからないのよ、ゴメンね。
調べてみるに…ワンオクだったのね。
アコースティック・セットのもうひとつは「Among You and Me」という曲。
アレ?ナンで「among」にしちゃったんだろう?
「among」は2つ以上のモノに囲まれた状態に使う前置詞。
2つの時は「between」を使うのが英文法の鉄則。
歌詞がわからないんだけど、きっと何かロマンチックな意味が設定されているのでしょう。
歌の文句だからいいけど、もし試験だったら「×」になるので一応書いておきました。
ちなみにイギリスでは「among」を「amongst」と言います

210v後半は衣装をチェンジしての登場。

220Megちゃんは熱唱ぶりも十分に魅力的なのだが、何しろ、身のこなしがカッコいいのよ。
ダンスをやっているということなので、それも当然なのかもしれないが、ポーズがビシっとキマる。
ただ手を上げ下げしているだけでもゼンゼン違うんだよね。
また、そのしぐさが大ゲサでなく、とても自然で曲によくマッチしているのだ。

230v曲はKaeDeくんのペンによるものが多いようだが、聴きごたえのあるものばかりだ。
聞けば、KaeDeくんのアイドルはナント、ラリー・カールトンだという…道理で。
ギター・ソロも決してシュレッドしまくらない、曲のためのギターソロを展開していたのが印象的だった。
ところで、今の若い人たちって、ものすごく「和」のテイストを持ってるんだよね。
ファー・イースト・ファミリー・バンドのようなタイプを除けば、我々の世代のロックには決して見られなかった要素だ。
別の言い方をすれば、「ブルースから遠い音楽」ということ。
しかし、kaeDeくんの曲はどこかトラディショナルなロックの香りがするんだな。
その若い感性の部分と伝統的な部分の混ぜ具合がこのバンドの曲の魅力なんだと思う。

240vドラムスとベースのインタープレイなんかも見せてくれた。

260v何しろサービス精神も満点なのよ!

Img_0411 最後まで全くゆるみのない歌声を聴かせるMegちゃん。

270v本編20曲、猛然とダッシュで走り抜けた!
コレがOz Ram Indioの「Culmination」!

280アンコールに応える4人。
でも、この姿も12月21日の渋谷eggmanまでのことだそうだ。
この日はまだ発表されなかったが、年内でOZ RAm INDIOは解散する。

290せっかくいいバンドを見つけたと思ったんだけどね~。
モッタイナイ。
若い人たちのバンドはみんな短命だ。
才能あるメンバー皆さんの今後の活動に期待している。
300vOZ RAM INDIOの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

310(一部敬称略 2017年9月10日 渋谷GARRETにて撮影)

2017年10月16日 (月)

CANTAの15年 "黒歴史" 千秋楽

  
最近は結成30周年とか35年周年とかいうバンドがゾロゾロ出てきた。
それは取りも直さずベテラン勢が元気に活動していることを示すワケで、とても素晴らしいことだと思う。
しからば世界規模で見て、現役で最もキャリアの長いチームはどこか?…と調べてみると、どうもザ・ベンチャーズらしい。
1959年のデビューというから58年のキャリアということになる。
いいね、今なら「ザ・ヴェンチャーズ」と書くところだろうけど、以前「ベンチャーズ」と綴るところがいい。
「デズニーランド」みたいなものだ。
アレ、お年寄りがナゼ「ディズニー」ではなく「デズニー」となってしまうのかというと、日本語に「ディ」という発音がないかららしい。
ま、今もないんだけどね。「ディズニー」は外来語の固有名詞だもん。
その代わり、昔の人は「ぢ」と「じ」の音を使い分けることができたとか…。
さて、日本ではどうなるか?
ジャズのビッグバンドになるが、宮間利之とニューハードが1958年から活動を開始。
1950年に結成された前身も含めれば67年のキャリアということになり、コレが最長らしい。
…と言いたいところだが、宮間さんが昨年94歳の若さで亡くなったため、オーケストラが現存しているのかどうかは不明。
下がその宮間利之とニューハード。2002年の撮影。
真ん中でアルトサックスを吹いているのは私の親友。
大学時代にビッグバンドで一緒に演奏していた。
今もバリバリに第一線で活躍している。
大学時代、「将来、彼はプロのジャズ・ミュージシャンになり、私はジャズ喫茶のマスターになる」という契りを交わした。
彼はチャンとその約束を果たしたが、私はMarshallになっちゃった!
すまん、約束は忘れてくれ!
オレは今の仕事が大スキなんだ!

Nh 30周年記念とかになると、よく「いいですか?30年というと、私たちがデビューした時にオギャーと生まれた赤ちゃんが、今30歳になってるんですよ!」
って言うじゃない?
ホントだよね。
早いもんですよ、ヨソの家の子が大きくなるのは…。
で、ルークさんは地球デビュー30年になるワケだけど、CANTAは15周年。
「15年」というヤツをこの話に当てハメてみると、チョット微妙な感じがすることを発見した。
  
「オマイさん、こないだ生まれた横丁のクマさんとこの子ね…」
「オウ、あの与太郎かい?」
「そう、もう15になるんだってサ」
「そうかい」
で終わっちゃうような…。
  
それよりも!
「オマイさん、こないだ75って言ってたウラの八っつぁんね…」
「オウ、どうした?グエェでも悪くしたのか?」
「そうじゃないよ、もう90になるんですってよ」
「それじゃオメエ、『卒寿』じゃねーか!コイツぁメデェ!オメエ、近所のマイバスケットでも行って赤飯買って来ネェ!」
…なんてこともあるもんで。
同じ「15」でも当てハメるところによって、印象てぇモノがずいぶんと違うもんでございます。
エ~、エヘン(咳払い)。
我々のロックの世界ってーと、30年連れ添う徒党もあれば、アッという間に離れ離れになってしまう連中も多いようで…。
近頃の若いバンドってイヤぁ、チョット売れて来るってーと、すぐバラバラになってしまう。
これじゃイケませんな。
同じ志を持って集まった連中だ。
最後の最後まで添い遂げてもらいたいと思うワケでしてな。
やっぱり~、「15周年」てーと、メデテェもんでございます。
オイ、どうしたい!エエ?
CANTAの『黒歴史』もオメェ、千秋楽だってーじゃねーか。
  
落語を聴かない方にはMarshall Blogがブッ壊れてしまったのではないかとお思いの方もあろう。
コレは古今亭志ん生風にやってみたところ。
大学の時に夢中になった落語が最近私の中で猛烈なブームになっていましてな…。
ヒマさえあれば志ん生を聴いてるてぇヤツで。
あ、イカンイカン、また!
それに加えて浪曲という新しい楽しみを見つけてしまって、広沢虎造の声にウットリしている毎日なのである。
浪曲って、日本の「ひとりミュージカル」だからね。
すごくおもしろい。 
  
CANTAの15周年を祝う3週連続のコンサートもいよいよ最終回になってしまった。
グループの歴史を振り返って3週連続でライブハウスのステージに立つ…なんて企画はなかなかないんじゃないの?
今にして思うと何のパロディだったのかな?…というのは、東京おとぼけキャッツが5日連続で渋谷の屋根裏に出演したりしたこともあった。
また、彼らは「日本で一番高いところで開催するコンサート」と称して、東京タワーの展望台でライブをしたり(私は両方とも観に行った)。
高いところつながりで言えば、当時世界で最も高いギャラを取ると言われたジャズ歌手のエラ・フィッツジェラルドが、空を飛ぶ飛行機の中でコンサートをしたり(コレは観ていないが話題になったのは知っている)…とか、マァ、皆さん色々とやられているワケだけど、このCANTAの企画も必ずや珍しい部類に入ることだろう。
それも今日が千秋楽。
3週間なんてアッという間だったね。

10最終回の今日は7枚目から9枚目のアルバムからのレパートリー、つまり一番最近のCANTAの姿をお見せすることになるワケよね。

20ルーク篁

30vMASAKI

40v雷電湯沢

50vこの3回すべてのステージでルークさんのお供をしたMarshall…

55v1959RRと1960X。
15年目のCANTAのMarshallを記憶に留めておこう。

50v前回は「1959講座」もやっちゃったからね。
記念にクローズ・アップを1枚。

60ショウの冒頭は早速7枚目から「たった…」と…

70v「NATURAL BORN FIGHTERS」を続けて演奏。

80さすが『セヴン』からの曲ともなると何となく楽勝に演奏しているように見えるのは目の錯覚か?
イギリスの名門プログレッシブ。ロック・バンド、ソフト・マシーンにも『Seven』というアルバムがあるんだけど、双方『7』と表記しないところがおもしろい。
私はこのソフト・マシーン好きが昂じて、出身地のカンタベリーまで2回行ったわ。
原宿アストロはこのシリーズだけで3回。
ああ、コレで終わっちゃうなんて寂しいナァ。

90「サンキュー!ありがとう!CANTA黒歴史・千秋楽へようこそ!」
ルークさんの最初のMC。
「一番最近に近い音楽を演るワケですけど楽しみにしていましたか?」
お客さんが「イエ~!」で応える。
「その楽しみ加減をオレたちにブツけてくれ~!
再度お客さんの「イエ~!」。
「受け止めました!」
170v…と、ルークさんが『セヴン』とそれに続くアルバム『My Generator』の話をしていると、どうもお客さんは早く演奏が聴きたい様子。
それを敏感に見て取ったルークさん…「曲だね?わかったよ!オマエたちとはわかり合えない!」とお客さんをイジってピアノから始まる「Flower Song」。
2013年の『My Generator』からのチョイスだが久しぶりの演奏となったそうだ。

100「行こうぜ!」
「シャボン玉放りDay」と「Fantasize」をつなげる。
この「シャボン玉」は濃密な社会派ソングなんだね~。
ルークさんとは政治の話をしたことは一切ないけれど…とにかく今度の選挙、皆さん必ず投票しに行ってくださいね。

110「Fantasize」は最近でもよく取り上げる重要ナンバーだもんね。
それだけに実に濃密な演奏となった。
あ、他の曲ももちろん十分濃いです。

120「この辺の曲も楽しいね!
大丈夫かい?
みんなボクのつまらない話について来てくれるかい?
ついさっき『わかり合えない』って言ったけど、わかり合っちゃったからね!
音楽は壁をブチ破る時があるからね。
このライブの中にもそういう瞬間があったら大成功かもね!」と、ルークさんは客席の後ろまでウインクを届けた。
イントロがお気に入りという「Home」。

130vエエ~、「壁」なんてあったんですかッ?
確かにMarshallの壁はなかったけど…。
このシリーズ、CANTAとお客さんの間に壁を感じた瞬間はまったくなかったよね!
「Home」と連続に披露したのは最近作、桃の『LOVE FIXXXER』から「My Dear Friend~世界は寂しいでできている~」。

140vこれまで初日、中日と「暗黒」っぽいイメージで構成した中盤。
イヤ、実際はゼンゼン違ってただただカッコいいんだけどね。
今回もそういう設定にした。
ルークさん曰く、「ボクの中ではシットリした曲。シットリした中にも骨太さがある最悪の暗い曲です」
またまた~。
演奏したのは「Born to Love」、そして「Campanella」。

1503曲目にはギターを持ち替えて、『My Generator』から「Round & Round」。

220v白いストラト・タイプのレフティ。
このギターを弾くルークさん、始めて見た。
使用したのもこの曲だけだった。

180vココで恒例のMCコーナー。
「3日目、ありがとう!アッという間の6月だったね!」

190v「今日はかなり緊張感があります。15周年にふさわしいイベントができてヨカッタ。」

200vルークさんがMASAKIさんに合流。
吹き出しちゃったのはダテ眼鏡の前防衛大臣の話。
ルークさんがそのダテ眼鏡を手ではなく口でそっとハズしてあげるとかナンとかで大盛り上がり!
「次のライブはメガネのお客さんが増えちゃったりして!」
あ、Marshallもメガネやサングラスをやってますからね。
伊達や酔狂ではありません。
コチラをご参照あれ。
「あんなこともやりたい、こんなこともやりたい」という楽しみな話を経て…
「さぁ、盛り上がる曲をやっていこうか!コレも久しぶりです!」

210『セヴン』から「一滴」。  

165間髪入れずに「Make My Day」と来て…

160「デカい声出して行こう!」と「HEAVEN'S WAITING」!

230ルークさんとお客さんを猛然とプッシュしまくるリズム隊がまさに一大スぺクタクル!

240途中みんなでジャンプしたりして楽しかったね!

250v「楽しかったかい?!
オレも楽しかった~!オマエらのおかげだぜ!
最後の最後でわかり合えたな!」
そんなことないでしょうって!
「次の曲は最高に気に入っている曲!…その後でアンコールでもやったら?」とルークさんが紹介した千秋楽の本編を締めくくる曲は最新作の『LOVE FIXXXER』から「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」。

260ルークさんにいわれないまでも、もちろん早速アンコール!
「イヤ~、千秋楽。ヨカッタね。
いい企画だったね。おもしろかった。
アルバムを1枚ずつ演るのもいいかもしれないね!」の言葉に盛大なレスポンス。
アンコール最初の曲は『セヴン』から「MIRACLE」。

270v「ミラクル起こしていこうぜ!
じゃあお祭りだ!」
「Virginity」と「Bound for Freedom」…

280vそして「月とチャリとGuitar」をプレイして千秋楽のプログラム、そして、『CANTAの15年"黒歴史"』3公演すべての演目を完結させた。
これほどアッという間の3週間もなかったね。

290vそして、ショウを締めくくるルークさんのクリシェ…「またやろうな!また来いよ~!」
3回とも実に楽しく、見ごたえのあるショウだった!

300この分だと20周年なんかすぐに来ちゃいそうだね。
楽しみだ!
現在『秋CANTA’17 夜の匂いに目眩を覚えた、それは15の秋でした♥』と題したツアー続行中!
 
CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

310v(一部敬称略 2017年6月29日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月12日 (木)

火の神からの一撃~ヒヌカムブロウ登場!

 

質問。
「オールディーズ、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、サザン・ロック、パンク・ロック、パブ・ロック、ジャズ・ロック、ヘヴィメタル、J-POP…世の中には色々なスタイルのロックが存在しますが、アナタが『ロック』という言葉を耳にして直感的に思い浮かぶのはどういうタイプのロックですか?」
  

ロックに関して言えば、リアルタイムで聴いたモノもあれば、後追いで親しんだモノもあるし、新しいモノにはかなり疎いけれど、私の場合はプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
いつかも書いたように、プログレッシブ・ロックほど定義が曖昧なジャンルもないと思うが、マァ、ブリティッシュやイタリアンの器楽演奏を中心とした、大ゲサでややこしく、テクニカルな音楽が私にとってのプログレッシブ・ロック。
だからFaustとかAsh Ra TempelとかKraftwerkみたいなジャーマン・プログレは対象にならない。
そういうのが一番好き…というだけの話。
で、冒頭の質問に私が答えるならば、ナンダカンダ言って、ブルースを礎ににした飾り気のない、シンプルでエンターテインメント性の高い、エイトビートの音楽こそが「Rock」っていうところに落ち着く気がする。
それは70年代の初期にしか存在しない音楽で、Led Zeppelinでも、またDeep Purpleでも、はたまたビートルズでもないのね。
どんなにハードなスタイルを採っているにせよ、売上第一主義の80年代以降のモノとは一線を画しているロック。
どんなバンドをイメージするかというと、Humble PieとかStatus Quoって言えばいいのかな~。
録音技術のレベルによるところもあるかも知れない。
飽くまでも自分だけの感覚よ。
ある人は「The Shaggsこそがロックだ」と思っている人もいるかも知れないし、あるいは「Devoこそがロックだ」という人もいるかも知れない。
若い人に同じ質問をすれば、「ゲスの乙女極み。」…アレ?反対か。「ゲスの極み乙女。」と答える子もきっと少なくないだろう。
要するに世代の問題か。
だからこんな質問はナンセンスなんだけど、今日紹介するチームは紛れなく「ロック」だと思うんだよね。
  
その名を「ヒヌカムブロウ」という。
名古屋を拠点に、2009年に活動を開始したバンド。
7年前、ヒヌカムブロウが下のファースト・アルバムをリリースした時、某ギター雑誌に籍を置く、学校の後輩にして親友の編集者が「コレ聴いてみてください。カッコいいですよ!Marshallですし…」と、親切にもサンプル盤を送ってくれたのが始まりだった。
マァ、聴いてみて驚いたね。
「カッコいい!」という言葉しか思い浮かばなかった。
そして、ココで今一度冒頭の質問に戻って答えるならば…「こういうのこそがロックだよ!」

Hb1当然、上京したらMarshall Blogの取材にお邪魔しようとしていたのだが、そのチャンスがまったく巡って来ないウチに、正直徐々に忘れていってしまった。
それが、Marshallの事務所を開設して、若いミュージシャンが出入りするようになり、「こんな音楽聴いたことあるか?」とか、「こういうのカッコいいだろう!」と頼まれもしないのに彼らにロック、ジャズ、クラシック、民族音楽の音源を聴かせ、「迷惑音楽塾」みたいなことをやっているウチにヒヌカムブロウのことを思い出した。
そして、上のファースト・アルバムを若い連中に聴かせると、「ウワ!カッコいい!コレ誰ですか?」と百発百中でジャケットを手にするのだ。
若い人たちは、ヒヌカムブロウが私がまだ若かりし頃に親しんだ古いバンドだと思うらしく、現在活動している名古屋のバンドであることを伝えると大抵が驚くね。
そんなことが幾度もあって、私のヒヌカムブロウ熱が再燃してしまった。
そこで、先述の出版社の友人にお願いして再度間を取り持ってもらった。
するとどうだろう、ヒヌカムブロウは丁度セカンド・アルバムを発表して東京へやって来るというではないか!
何たるタイミング!
まさに「I'm on fire!」。
コレはMarshallの社長夫人が日本に来た時に教わったんだけど、物事がすごくスムーズに行っている時に使う表現。
例えば、電車の乗り換えがうまく行ったり、待たずにエレベーターが来たり、行く先の信号が全部青になっていたり。
まさにヒヌカムブロウの状況が「I'm on fire」だったのだ。
そりゃそうだ、「ヒヌカム」というのは縄文言葉で「火の神」を表すのだから!
そして「ブロウ」は「Blow」…「ヒヌカムブロウ」で「火の神様の一撃」だ。

3_img_0002 その一撃をくらわせてくれたのが…
ボーカルズ/ギター/ハーモニカのコースケ。

2_img_0010ギターはエイリ。

30vベースはケンタロウ。

40vそして、ドラムスがオガサワラ…の4人。

50v1曲目は「Hard to Handle」というアルバム未収録のゴキゲンなエイトビート・ナンバー。

60やっぱりこういうロックは気持ちがいいね!
言っちゃ悪いけど、私が若い頃はこういうロックを演奏するバンドがたくさんいたんだけどね。
ベルボトム履いてさ、タバコは必ずハイライトだった。

3_img_0035 「ヒヌカムブロウといいます。よろしくね!『手の鳴るほうへ』!」
ウォ~、CDとおんなじだ~!
タマりまへんな~!

80v「手の鳴るほうへ」はファースト・アルバムの冒頭を飾るアルバムのリード・チューンだ。

90コースケさんはハーモニカをブロウ。

100vイヤ~、でらカッコええがね~!

110アーシーなブルース調の曲なんだけど、サビの展開が意外なんだよね。
コレもよくMarshall Blogで若い人たちにお願いしている「トラディションと現代の感性の融合」のひとつ形なのではないだろうか?

120vギターを手にしたコースケさん。
3曲目は「Break Out Boogie」。

130今年リリースしたセカンド・アルバム『夜明けの風』に収録されているゴキゲンなアップテンポのブギ。
3の感覚。
そう!
今の若い人たちがやっている音楽は「3と4」がないんだよね。だから我々世代にはロックに聴こえて来ない。
「3」はいつも書いているように三連のこと。ブギとかシャッフルを表す。
「4」はコード進行。トニックから4度進行する曲がない。あるいは少ない…というか聴いたことがない。

3_2img_4705 しっかしいい声だな~。
声だけじゃなくて、歌い回し方が何とも言えないんだ。

140エイリさんの歌を歌うようなボトルネック・ギターが気持ちいい!

150再度MCがはさまれ、お客さんから「バンド名はどういう意味なの?」と質問が飛び、すでに上に記したバンド名の由来を説明した。
それほど東京はなじみがないのかな~。
今時、毎週のように大阪から東名をぶっ飛ばして東京に通うバンドさんがたくさんいるじゃない?
名古屋からならしょっちゅう東京に来ていたんじゃないかしら?と思っていたらさにあらず。
ナント、ナント、コレが初めての東京での演奏となるのだそうだ。
またしてもビックリよ。
メンバーに東京ギライの人がいるのか、はたまた、ただのスケジュールの問題なのか、結成して10年近くになるのにこんないいバンドが東京で演奏したことがなかったというのはどうしても信じられん。
昔はそういうケースはいくらであったけどね…。
考えてみると、名古屋ということで言えば、なぞなぞ商会だってそうだったもんな~。
私は東京で都合3回ほど拝見したが、それも2年とか3年越しでの話。
毎週のように「なぞ商」が吉祥寺のライブハウスに出演するなんてことはついぞなかったもんね。

160次も『夜明けの風』から「悪魔と踊る影法師」。
歌い出しは「ルパン三世」を思い出させるが、ヘヴィな内容な歌詞が曲にマッチしてとても聴きごたえのある1曲だ。

170vエイリさんのギター・ソロがフィーチュアされ…

180v後半ではコースケさんとのツイン・リードの場面も登場する。
見ごたえ満点のヒヌカムブロウ!

240続いてはファースト・アルバムからシットリめに「Lonesome man」。

190この曲ではエイリさんを大フィーチュア。

1_img_0113エイリさんは1987Xに1936をセットしていた。

3_img_0070 楽しい時間はアッという間に過ぎるもんでございまして…。
鉄壁のリズム隊に支えられて最後の曲。

200vファーストから「カンカン照りの太陽」。

210vココでもエイリさんのボトルネックが炸裂!

2_img_0031どれもトラディショナルなテイストに満ち溢れたステキな曲なんだけど、コースケさんの声だけでも楽勝で聴かせちゃう。
やっぱりこういうのを「ロック」っていうんだよ。

220vひとつのメディアであるMarshall Blog(←コレばっかり。決して調子に乗っているワケではありません。いいバンドやショウをジャンジャン紹介したいだけなのよ!)がこれだけホメそやしたんだから、皆さんもヒヌカムブロウを観てみたくなったでしょう?
私も是非東京の皆さんにお見せしたい!…と思ってスケジュールをチェックしてみたけどダメ。
東京、来ませんわ。
興味のある人はウェブサイトをこマメにチェックしてチョ!
コースケさん、スケジュールがキマったら私には連絡よろしく!
  
ヒヌカムブロウの詳しい情報はコチラ⇒ヒヌカムブロウ公式サイト

250(一部敬称略 2017年8月19日 吉祥寺BLACk AND BLUEにて撮影)

2017年10月11日 (水)

鋼鉄のハート、Silex!

  

勉強不足でスミマセン!
正直に白状するけど、ワタクシ、STEELHEARTというバンドをまったく存じ上げませんでした。
27年ぶりの来日か…ファンはうれしかっただろうな~。
その東京公演の前座に我らがSilexが登場した。
今日はそちらの模様をレポートする。
ところで、「前座」という言葉がスッカリ使われることがなくなったが、私は「サポート・アクト」なんて言うよりゼンゼンいい思っている。
私は英語のことがとても好きだけれど、何でもかんでも英語にしちゃうのがすごく恥ずかしい。
「ワイズ・スペンディング」ってナニよ?
美しく、理知的で上品極まりない我々の大切な日本語をないがしろにして、公の人がこんな言葉を恥ずかしげもなく使うことは到底「ワイズ」に思えない。
将来ナニが起こるかわからないご時世だ。
「The Super Volunteers」とか「The Drafted Warriors」だの、何やらカッコよさそうな言葉がお上から出て来ないように、若い人たちには付け焼刃でいいから勉強して、毅然とした態度で今度の選挙に臨んでもらいたい。
さて、それとは関係なしに、「前座」と同じように、最近聞かなくなった言葉に「ぼうや」ってのがある。
これだけ現場に行っていて、まったく聞いた記憶がない。
「ボウイ」じゃないよ、「ぼうや」。
今風に言えば「ローディ」ということになるんだろうけど、今や「ローディ」はショウビジネス界の一大ビジネスに成長している感もあるので、「ぼうや」とか全然イメージが違うモノになってるか?
あ、「付き人」って言えばいいのか…。
昔はプロ・ミュージシャンを志す若者はみんな師匠について、荷物を運んだり、楽器の手入れをしたり、身の回りの世話をして、現場で実地の研修をして、人脈を広げてデビューのチャンスを狙ったものだ。
今をときめくスター・ミュージシャンが「若い時に〇〇さんのぼうやをやっていたんですよ」なんて話を聞くのはすごくおもしろいものだ。
芸能界では今でもそういうシステムが当たり前だし、ロックの世界でも昔はそれが普通だった。
今は学校があるからね。
学校でひと通りそういうことを教えてもらえちゃうので、ワザワザ小意地の悪い先輩についたりしなくても習得できちゃう。
人脈なんて広げなくてもスッポ~ンとアニメかなんかの仕事も転がり込んできてくれる。
あ、いいとか悪いとか言っているんじゃないですよ。
そういう世の中になった…ということを言っているだけ。
  
ハイ、今日のマクラは以上。
さて、ノリにノッてるSilex。

10Pete Klassen

15vMasha

20vステージにはSTEELHEARTが合計3セットのMarshallフル・スタックがセットしてくれていた。
ありがとうSTEELHEART!
やっぱり見た目の破壊力が違うね~、フル・スタックは。
もうそこにあるだけで無条件に「ロック」だよ。

30でもMashsaくんのMarshallは裏にセットされてたの。
愛用のJCM800 2203!

50キャビネットは表の1960AXを使用した。

40hibiki

60vhibikiくんはEDEN Terra Nova TN-501。
よ~、抜ける~。

70vYosuke Yamada

80vそして、サポート参加のYosisi。

90会場は開演前からスゴイ熱気だった。
Silexを目当てに来ていた人もかなり多かったんじゃないかしら?

100オープニングは「Everlasting Symphony」。
Mashaくんのソロではひときわ大きな歓声が上がった。

110あまりにも熱狂的な反応にSilexのテンションもいいように上がりまくる。

120v続いての曲はファースト・シングルから「Cancion De Amor」。

130vここでもMashaくんがクライング!
会場を埋め尽くすMasha+Marshalサウンドが素晴らしい。

140vアタマは3曲ブッ続け。
「Metal Nation」が締めくくった。

150Roxy Musicの前座を務めたサディスティック・ミカ・バンドじゃないけれど、「前座が本編を喰った」なんて話が昔からあるけど、まさにそんなことを狙っているかのような気合いの入りようだ。
STEELHEARTのステージはこれからだし、もちろんSilexも普段通りにプレイしているに違いないのだが、そんな勢いを感じたわ。
その理由のひとつはギタリストの背後のMarshallだろう。
Marshallは単にギターの音をアンプリファイするだけではないのだ。
ステージ全体をアンプリファイすることができるのだ。

160時間がないので短めのMCをはさんで、Silexからのプレゼントがファンに贈られた。

170それがナニかと問うならば?
---問うならば~!
久しく筋少さんにもお邪魔していないナァ。
Silexはこの日、完全初披露となる「An Evening in Paradise」という新曲を演奏したのだ!
230vMashaくんによると「メンバーのエッセンスが凝縮されたSilex流のハードロック」…まさにその通り!
作った本人が言っているんだから間違いないし、間違いなかった。
今後のSilexの重要なレパトワのひとつになることだろう。

180v勘を取り戻したのか、Silexの曲に慣れたのか、チョット前よりもアクションが激しくなったYosisi。
好きなんだ~、彼の動きが!
初めてYosisiを見た時に「ふなっしー」を思い出したことをCrying Machineのライブ・レポートに書いたことがあった。もう4年以上も前のことだ。
そして先日とうとう、本物のふなっしーをMarshall Blogにお迎えした
信じられないぐらいのアクセス件数にタマげちゃったよ!
そして、これだけ沢山の人にMarshall Blogが読まれているのかと思ってチョットこわかったね。
で、そのふなっしーの記事内でYosisiのことを書いて、4年以上前のライブ・レポートにリンクを張っておいた。
するとどうだろう。
予想をはるかに超える数の読者がそのCrying Machineの記事を読みに行ってくれたのだ。
もちろんこっちはそれを期待していたんだけど、ナニが起こるかホントわからない世の中ですわ。
田川ヒロアキがいつも「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれる。
彼はロック・ギタリストで活躍すると同時に作曲家としてものすごく裾野の広い仕事をしているんだけど、日本国中、津々浦々、行く先々で「Marshall Blog見ましたよ!」と言われるらしいのだ。
そういう状況を指して「ひとつのメディア」だなんて言ってくれるのはとてもうれしいことだし、これからもそうありたいと思っている。
とにかく、制作に協力してくれる皆さんと、読者の皆さんに感謝感謝なのだ!
190vもちろん「Silexの新曲」とあってお客さんたちは大喜び!
超大ウケの反応にメンバーもうれしそうだった。

200v新曲の後はおなじみの「Cry for the Moon」。

210vhibikiくんの必殺ワザ、「又兵衛」!
又にベースを突っ込んでいるからです。今、私が勝手にそう呼んだだけです。
でもhibikiくん、コレ好きだよな~。
しかしさ、チョットしたタイミングや態勢のズレでベースのペグがアソコに当たっちゃったらイテエだろうな~!
そんなシーン…見てみたいと思いませんか?
hibikiくん、よろしく!

250もう一度MCをはさんで最後のセクションに突入した。
今一度Marshallの壁の前で写真を撮っておきましょうね。

220v曲はSilexの第1キラー・チューン「Standing on the Grave of Yesterday」。
そして、最後を「Cry for You」で締めくくった。

240今秋、Silexの待望のファースト・フルアルバムのリリースが決定した。
そのリリースに合わせ、『DRAMATIC METAL NATION』と銘打ったツアーが決定している。
順風満帆にますます勢いを強めるSilex。
これからの活動が楽しみだ。

260vSilexの詳しい情報はコチラ⇒Silex official website

270(一部敬称略 2017年8年15日 渋谷WWWにて撮影)

2017年10月10日 (火)

CANTAの15年 "黒歴史" 中日

  
黒歴史の「中日」。
前回も超満員だったけど、今日はドラゴンズ・ファンで満員御礼。
今年のペナント・レースは最下位だったようだけど、熱心なファンの多いこと!
え?チガウ?
「中日」ってドラゴンズじゃないの?…と冗談を言ってみたところで、私が野球に何の興味も知識もないことはMarshall Blog読者の皆さんは先刻ご承知か。
ホ~ント、スポーツって見ないわ。
Marshall Blogに最も縁遠い話題はスポーツなのね。
ちなみに今月のヤングギターは「ギターと人体」という特集を組んでいて、ギタリストの皆さんに「運動はしていますか?」とか「食事に気を遣っていますか?」とか、クリニックで出て来るような質問でアンケートをしている。
ルークさんも登場するんだけど、普段おつきあいしている方がとても多く、プライベートの一部を知っている私にはメチャクチャおもしろかった。
  
さて、今日も原宿のアストロ・ホールから。
このハコには忘れられない思い出がありましてね…。
私が初めて司会のマイクを握り、ズラリとMarshallを並べてHandwiredシリーズの商品発表会をココでやったのです。
2004年のことで、出演は土方隆行さんに北島健二さん、それにFuzzy Controlといった方々。
もうアレから13年も経っているのか…。
ハコのスタッフの皆さんにはとてもご親切にして頂きましてね~、それ以来今でも仲良くしてもらっています。
それと7年前にココで10ccを観たんだよな~。
もうオリジナル・メンバーはGraham Gouldmanしかいなかったけど、最初から最後まで、細部に至るまでバンドの演奏に合わせて歌えたコンサートって、人生のウチでココで観たその10ccと、Zappa Plays Zappaだけだわ。
  
そんなアストロ・ホールで観るCANTA。
デビュー15周年を記念する3週連続のコンサート。
今日はその2回目のようすをレポートする。

05「中日」に演奏されるのは4~6枚目のアルバムに収録された曲たち。
  
「行くぜ東京ッ!」
オープニングは6枚目のアルバム『Green Horn』から「Go Faster! Go Faster! Go Faster! Go Faster! 」。
続けて同じアルバムから「愛という名の下に」。

10ルーク篁

20vMASAKI

30v雷電湯澤

40vルークさんの背後には今日もMarshall。
Marshallコレクターのルークさんのこと、15周年を記念してご自身のコレクションを披露すべく、毎回違うMarshallがセットされるのかな?と勝手に思い込んでいたけどさにあらず。
「初日」と同じ1959RRと1960AXがステージに上がった。

50vMASAKIさんの背後はおなじみの特注のヤカン・スタンド。

60vそれと、コレ。
十手。
気になるナァ~。

70v2曲終えたところでルークさんのMC。
「『黒歴史』の中日です!1~3枚目の曲を演った初日が好評だったからね!
ファースト・アルバムには『Everything’s Gonna Be Happy』と、『すべてよくなるでしょう!』というタイトルをつけてみた」
外人は「Everything's gonna be alright!」とかその手のセリフが好きなんだよね。
イギリスでは「I always look on the bright side of my life」というのが有名。
コレはエリック・アイドルが歌ったモンティ・パイソンの挿入歌で、ロンドン・オリンピックの閉会式にも本人が登場して歌っていた。
で、ルークさん…「そんなことあるワケないじゃん!」だって!
ハイ、すべてがウマくいくことなんてそうはない。
「でも、そんな感じを表現したくてそのタイトルをつけた。そういうバンドにしたかった。
3枚目までとても好評で、心に闇を抱えていらっしゃる皆さま…闇を抱えながらも日々頑張っていらっしゃる。それが美しいんですよ!
ほいで…」
ココで皆さん大爆笑。
せっかくいい話をしているのに、ルークさんが「ほいで」なんていう言葉でつなぐから!
「今日は4枚目の『百花颯鳴』から『Green Horn』までの曲を演奏します」とシャツの腕をまくった。
「ジャケットで来たシャツ。腕をめくると白い『細腕繁盛記』なのさ…」
『細腕繁盛記』…久々に聞いた言葉だ。
「銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする…」
学校から帰ると、母が家の仕事をしながら昼間の再放送を時々観ていて耳にこびりついている。
こっちはまだ子供だったので、「こんなのナニがおもしろいんだろうな~」といつも思っていた。
そういえば、「カギっ子」っていう言葉は絶滅したね。
ウチは母が専業主婦だったので、家のカギを持って学校へ行くことは一度もなかったけど、当時はそんな言葉があったぐらい共稼ぎとか母子家庭は珍しかった。
仮にお母さんが働いていてもおジイちゃんやおバアちゃんが家にいるとかね。
言葉ってのは本当に「時代を映す鏡」だね。
  
さて、MCに続いては4枚目の『百花颯鳴』ゾーン。
「In my Room」と「1959」。

80v5枚目の『流星と春の嵐』から「World Wothout End」も続けて演奏。

90この曲では途中でチョットしたトラブルがあったが、「♪愛してま~す」が逆にすごく印象的に聴こえた。

100「アレ?素通り?」と古くからMarshall Blogをご覧の皆さまはお思いになったことかも知れない。
ナニが?って「1959」よ、「1959」。
こんなにおいしい脱線ネタを私が放っておくワケがない。
ナントならば…「1959」はMarshallを代表するシンボル的モデルなのだから。
…ということで、頼まれてもいないのに、今日だけの「Marshall大学」をココで開校しましょうね!
いつもライブ会場で声をかけて励ましてくれるCANTAファンの皆さんへ、「1959」を1.2倍楽しむための特別講義だよ。
まず、「マー大」の校章はコレ。
Mar_logo校舎はココ。
イギリスはウエストミンスターシャー、ミルトン・キーンズにあるMarshallの本社工場。

9_img_5982いいから、いいから、行った気になって!

9_img_5993ルークさんはこの曲の中でこう歌う。
「♪WOW WOW 1959 DREAMIN' フルテンで始めよう 100WのECSTACY 真空管がCRY」または、「♪WOW WOW 魂の解放者 ROCK'N'ROLLの夢を叶えた影の功労者」…。
ナント素晴らしい。
「さすがルークさん!」としか言いようがないじゃないか!
ま、私も長年にわたっていい加減色んな音楽を聴いてきたけど、「絶対」とは言わないが、世界広しと言えどもこれだけドンズバでギター・アンプのことを歌った曲って他にないんじゃないかな?
「ギター」の名の付いた曲は「Johnny Guitar」だの、「While my Guitar Gently Weeps」だの、「Guitar Jamboree」だの、そう珍しくはないけど、アンプのモデル名がタイトルの曲はやっぱり他に思い浮かばない。 
1960年代の中頃、爆音合戦に明け暮れていたロンドンのロック・シーンから生まれた名器。
それまではギター・アンプというものは、せいぜい50W程度の出力で十分であった。
要するにその程度の音量で事足りる音楽しかこの世になかった。
ある時、「100Wのギター・アンプを作って欲しい」と、Marshallの創始者、ジム・マーシャルに依頼したのはThe Whoのピート・タウンゼンドだった。
ロックが大きく変化しようとしている時代だった。
想像を絶する大きなギターの音がピートの作る音楽に必要だったのだ。
ピートは1966年以降Marshallを使わなくなってしまったが、1962年にMarshallが最初に発売したモデルの開発にも大きく関与した人。
そうして1965年、「1959 SUPER LEAD」としてこの世に生を受け、現在まで「Marshallの歴史的代表機種」として100か国にも及ぶ世界のマーケットで流通している。
以上が歴史。
細かいことをチョット書いておくと…。  
Marshallではギター用のアンプのことを「LEAD」と呼んだ。だから1959の正式名称は「1959 SUPER LEAD」という。
よくMarshallの4桁の数字を用いた型番を、そのモデルが発売された年と考えている人がいるが、全く関係ないどころか、この数字には何の意味もない。イヤ、チョットある。
この数字は実はMarshall自身ではなく、60年代から1981年まで世界のMarshallの販売を一手に請け負っていたロンドンのRose Morrisという楽器店がつけたもの。
世界で最も有名なスピーカー・キャビネット、1960は1959と同時に売り出されたため連番になっている…程度のもので、そもそもMarshallは1962年の創業だから、1959年にはまだこの世に存在していなかった。
しかし、後付けで「1959の定義」というモノがあって;
●100Wのヘッド(コンボの場合はアタマ2桁に「19」ではなくて「21」が用いられた)
●4インプット(向かって右端のギター・ケーブルをつなぐ穴が4つある仕様)
●マスター・ボリュームなし。
…こんだけ。
こういう状態のアンプはどんな形をしていようと、Marshallではすべて「1959」という名前になる。
下の写真は現在も販売しているほぼ原形の「1959SLP」というモデル。
一時はコントロール・パネルにアルミが使われていた時代があった。
現在流通しているこの1959は、復刻の際、オリジナル同様のプレキシ・グラスという材質をコントロール・パネルに採用し直したので、「SUPER LEAD PLEXI」と称し、さらに型番にその頭文字を付して「1959SLP」として他の復刻モデルと区別した。
それにしてもカッコいいデザインだよな~。私の年だともう40年以上目にし続けているけど、まったく飽きが来ない。
やっぱりジムはアッパレだよ!

21959slp_frontすぐ下は1970年代、「JMP期」と呼ばれていた頃の1959。
見た目は変わったが、やはり定義通り、「4インプット、マスター・ボリュームなしの100Wヘッド」だ。
私は大学の時、コレを使っていた。
何しろ音がデカくて、歪んだことなどただの一度もなかった。
大きさでマイッタのは、音よりもその図体。
ライブハウスなんかで目にしている分には何でもないのだが、コレとスピーカー・キャビネットを自分の部屋に入れてごらん。
デカいよ~。
それに、いくら見た目がイカしていでも狭い部屋の中では邪魔だわ。
使わないMarshallほど重くて邪魔なものはないからね。

2jmp19591981年にJCM800シリーズが発売され、デザインが大幅に変わっても定義に則って1959は存続した。

8001959下はJCM800シリーズの代表機種、2203。
上の1959とほとんど同じでしょう?
ところが、仕様は全く異なっているのね。
なんだか「こち亀」みたいになって来たな…。
この2203は2インプットでマスター・ボリュームが搭載されているのね。
つまり…
●100Wのヘッド
●2インプット
●マスター・ボリュームあり
…というのが2203の定義。この仕様のモデルはすべて2203となる。(50Wは2204)
1980年代、この2203が世界的にアホほど売れてMarshall社は莫大な外貨を獲得し、ジム・マーシャルはエリザベス女王から表彰された。
コントロール・パネルが以前のモデルに比べて左右にガバチョと広がっちゃったでしょ?
今では当たり前のルックスだけど、このシリーズが発売された時、世界のMarshallファンがヒックリ返って驚いたらしい。

2203Marshallに興味のある方は、こんな本があるので是非読んでみてください。
コチラは私が監修した『アンプ大名鑑<マーシャル編>(スペースシャワーブックス刊)』。
よせばいいのに、表紙の写真も私が撮らせて頂いた…大変だった。

Ad コチラはほとんど私の文章と写真で構成された、Marshall社の50周年を記念して刊行した『Marshall Chronicle(シンコーミュージック刊)』
コチラは企画段階から参画させて頂き、取材をし、関係者にインタビューをし、すごく大変だったけどおもしろかったな~。
「日本で初めてのMarshallの本」ということもあって燃えたわ~。

Mc さあ、1959がわかったところで、黒歴史でルークさんがお使いになっているMarshallをもう一度見てみよう。
すでに記した通り、モデル名は「1959RR」だ。
「RR」は1982年に飛行機事故で25歳の若さで夭折した天才ギタリスト、ランディ・ローズの頭文字。
ランディがMarshallの工場に行った時に施してもらった改造をそのまま採用したシグネチャー・モデルだ。
元々はマスター・ボリュームが付いていない、4インプットの100W仕様のヘッド…すなわち1959なんだね~。
  
1959が発売されてから52年が経過した。
50年以上経っても中身が変わらない電化製品なんて他にある?
ないでしょう?52年ですよ!
ナゼ1959は変わらないか?
理由はルークさんが歌ってくれている。
「夢を叶えた影の功労者」…
雑誌でもなんでも皆さんギターばっかり注目するけど、そのギターの音を出しているのは誰なんですか?
ギター・アンプでしょうが!
Marshallはその独特の音でロックの歴史を変えたんですな。
もちろん、それはピート・タウンゼンド等の偉大なミュージシャンの音楽的アイデアのおかげなのね。
楽器はいつでも音楽の僕なんです。
ジム・マーシャルが亡くなった時、ギターマガジンに寄稿した追悼文に「あの黒い大きな箱には夢がつまっている」と書いた。
今でもそう思っているし、だから長年見続けて来ても飽きが来ない。
夢に飽きてしまう人はいないでしょ?
「真空管の夢」…。
私はルークさんのギターの音が好き。
もちろんそれはルークさんの指先から出される「ルーク篁のギターの音」なんだけど、すごくMarshallっぽいんだな。
不思議なもので、Marshallを使っていてもそれほどMarshallっぽい音がしないギタリストもいるのね。
いいとか悪いとかじゃないんですよ。
そのルーク・ブランドのギター・サウンドはMarshallの心臓部でもある真空管じゃないと作れないんだな~。
どんなにデジタル・テクノロジーが進化しても、絶対にこのホンモノの真空管のサウンドを超すことはできない。
考えてみると、真空管のアンプというのは、音だけでなく、「ロックの空気」を同時に作っているからなんだな。
「大音量の代名詞」…。
説明不要でしょう。
チョットだけ書くと、ピート・タウンゼンドのアイデアがギターの多様性を進化させ、ジェフ・ベックのカッコいいギターがそれを昇華させ、ジミー・ペイジがそれを見てレッド・ツェッペリンでハードロックを大爆発させた…そしてそこにはいつもMarshallが放つ大音量のギターがあった。
つまりMarshallの大音量がなければ、今のロックは別のモノになっていたであろうということ。
誰よ?「そっちの方が静かでヨカッタ」なんて言ってるのは?
ロック・ギターの同義語、1959。
どんなにギター・アンプのデジタル・テクノロジーが進化しても、1959は永久にビクともせんよ、ガハハハ!
講義終わり。
    
さて、ルークさんの「1959」には加えて「You Really Got Me」、「Heaven and Hell」、「Whole Lotta Love」というロックの名曲のタイトルが散りばめられている。
いいね、こういうのは。10ccっぽくて好き。
日本のロックは歌詞に固有名詞的を使うのが苦手だからね。
「Michelle」、「Lucille」、「Angie」、「Lola」、「Layla」…女性の名前を題名にした曲ひとつとっても洋楽はこうだ。
コレが日本だと、「お富さん」、「順子」、「おゆき」、「サチコ」…となる。
ま、しょうがないか。
Marshallの親友が昔、フランクフルトの展示会の時、参加者が200人にも及ぶ大パーティの壇上から挨拶をした。
普段、私なんか英語の挨拶を聴き取るにはやはり相当な集中力が要るのだが、この時はスラスラと彼の英語をすべて聴き取ることができた。
ナゼなら彼は10分近い挨拶の原稿を完全にロックの曲の題名だけで書いたのだ。
「Rock Island Line」だとか「Guitar Boogie Suffle」なんていかにもイギリス(Marshall)らしいのも出て来てとてもおもしろかった。
アレ、録音しておけばヨカッタな…残念ながら、その親友は数年前に天国に行ってしまったので、もう永久にあの挨拶を聞くことはできない。

50v_2「中日」に戻る。
「久しぶりに演る曲ばかりで、もう十分だろう?」
「エエ~!」
「じゃもうチョット演ろうか…」と「破綻ライダーV3」と「Rolling Days」をプレイ。
  
その後のMCでルークさんがうれしいことをおっしゃってくれた。
「みんな音楽を買う気ないでしょ?もっと音楽にお金を使って欲しいね。今はCDを買わないでネットで拾ってきちゃうもんね」
そうだ、そうだ!
CANTAファンはそんなことないでしょうけど…。
芸術にお金をかけないで楽しむことなんてことは土台できないんですよ。
だって芸術は「お金と時間」できているんだもん。
芸術というものは、作る方もそれを鑑賞する方もある種同じ立場だと私は思っている。
つまり鑑賞する方も、その芸術を理解する努力や勉強をして初めて本当に楽しめるものだということ。
お金と時間をかけて自分の好きな芸術を追求すればドンドン面白く、そして深くなってくる。
音楽でいえば、その最高峰はイタリア・オペラだろう。
私もそれを目指しているんだけど、ロッシーニやヴェルディの方で私のことを寄せ付けてくれないんだよな~。でも、プッチーニの「ラ・ボエーム」だけは私を迎え入れてくれたよ。メッチャかっこいい。
皆さんだって、お金と時間をかけて原宿までお越し頂いたワケでしょう?
インターネットで家にいながらにして、クリックひとつで無料で手に入れた音楽なんか絶対に心に入って来ないって!
そんなのその時だけの、そして上辺だけの楽しみに過ぎないよ。
ルークさんはこう続けた。
「音楽との出会いを大事にして欲しい。ライブ会場はそういう場でしょう。だから今日も大切に演っていきたい」
ところが…コレは先日、大手のライブハウスのブッキング・マネージャーから聞いた話。
最近は若い人の足がライブハウスからも遠のいているのだそうだ。
ナンでだと思う?
フェスだけで十分なんだって。
各地で開催しているロック・フェスに行くことがステイタスになっていて、もうそれだけで満足している若者が多いらしい。
そうなると、もうアニメのコンサートの方がケタ違いにスゴイ。
私が若かった頃に体験したような「ロックの興奮」がそこにあるもんね。
ロック界はアニメ界に頭を下げて、出会いの機会をシェアしてもらったらどうだろうか?
どうせ同じような音楽を演っているんだから。
  
ああ、毒づいた感じになってしまってゴメンね。
ちょいとルークさんの威を借りてしまったよ。

120「『初日』に最悪のセクションと言いましたけど、それが好きな人が多いみたいだね~」
イエイエ、前回の記事に書いたように、「初日」のあのパート、すごくカッコよかったですよ。
それと同じコーナーが次。
「Someday」、「Always」、「パピヨン」と3曲立て続けに演奏した。
140vゼンゼン最悪じゃないし!
「Someday」のルークさんのスライド・ギターもヨカッタです。
このバンドは一切譜面を使わないので久しぶりに演る曲は大変でしょうね、確かに。
皆さんとっても忙しいし。

130v雷電さんのMC。
「1週間、アッという間ですね!すごい勢いでやって来ちゃったよ!今回は全部で50曲ぐらいあるからね、来る日も来る日もCANTAの曲を聴いています。
久しぶりの曲はやっぱり緊張するね~!」
雷電さんは楽屋でも緊張しているようには見えないけどな~。

160v続いてMASAKIさん。
「どーもッ。皆さんの心の隙間を埋めに来ましたよ。その時代のグッズ…タオルやTシャツを持ってきてくれてありがとう!ナウなヤツを持て来てくれた人もありがとう!」
いつも通りの「立て板に水」式のMASAKIさんトークが素晴らしい。
「ボクは『やすきよ』になりたいんですよ。何も決めずにドンドン客席が沸いちゃう。そういう風になりたいですね!」
十分なってますから!

170v早くも「中日」も最終セクション。
最後は5枚目と4枚目からの曲を交互に並べた。
「お願い♡ロック」、「Plesure Dome」、「1400km/h」。

150vようやく出て来た十手!
いつ出るかと思っていたのでスッキリした。
タライ、ヤカン、十手…噺家のカゼとマンダラみたいですな。

190v連日CANTAの研究に取り組んだ雷電さんのドラミングには一分のスキもない!

Img_0012「ありがとう!おかげさまで楽しくできました!
いよいよ佳境です!
なんていい曲だらけなんだ!ヨカッタね~、いいバンドにめぐり会えて。
今日は4、5、6枚目のアルバムからの選曲。
この曲で終わってみたいと思います」
「エエ~!」
「いいじゃないの!アンコールすれば!」
ルークさん節が炸裂。
「いつもイントロダクションではじまるんだけど、『エ~』とか一度もないんですよ。皆さん、この曲うれしくないのかな?」
ルークさんが弾いたイントロは「Rainbow」。
すかさず客席から「エエ~!」
ん~、CANTAはステージと客席のコンビネーションが素晴らしい!

180CANTAはいつもアンコールの隅々まで盛り上がるけど、今回もすごかったよ。
このMASAKIさんの舞い!
ホントにこういうの上手だな。
やすきよ以上です。

230アンコールは「SHINE」…
240 「オルタナ」…

220v「So Alive」と続けて…

210v「春の嵐」で「中日」の幕を閉じた。

Img_0404お客さん、楽しそう!

Img_0399 雷電さんもタオル回し!

Img_0303_1ルークさんって最後に「またやろうな!また来いよ~!」っていうセリフで〆るでしょ?
アレがすごく好き。
また来たくなっちゃうよね。
高木守道もビックリの最高に充実したステージだった!

250vCANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

260v<千秋楽>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年10月 6日 (金)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <後編>

 
CYNTIAとMary's Bloodのステージが終わったところで今度はEYEちゃんとSAKIちゃんがMCで登場。
「初めての対バンだったね!」…って、そうなんですか?
野音で何度も見ているせいか、MaryとCYNTIAはしょっちゅう対バンをやっているのかと思っていた!

10「次はいよいよお待ちかねのWORLD GIRLS GUITAR COLLECTION!
始めるよ~!手拍子よろしく!」

20そして、緞帳が上がると、人気のガール・ギタリストがゾロリ!
ステージ上手から…

30AYUMI

50CYNTIAのYUI。

40センターを飛ばして…
LoVendoЯから宮澤茉凛。

60Mary's Bloodではサポート・ギターの他コーラスでも大活躍してくれたYASHIRO。

70そして、中央はMary's BloodからSAKI。
ちゃっき~!

80v<前編>でEYEちゃんとSAKIちゃんが触れた通り、この企画は『NAONのYAON 2017』で大好評だった、ガール・ギタリストが一堂に会したセッションの再現だ。
5人のガール・ギタリストが古今東西のロックの名曲を切れ目なくメドレーで引き倒す「ロックのファッション・ショー」なのだ。

901曲目というか、1巡目は「Burn」でスタート。
オリジナル・バージョンでは21回繰り返される耳タコのリフもメドレーなら安心!
Deep Purpleつながりで「Smoke on the Water」へと続く。

100vガラっと変わって「Ultra Soul」。こういうところに時代の移ろいを感じますな、オジサンは。
また洋楽に戻ってNight Rangerの「Don't Tell me you Love me」。

110vまた雰囲気が変わってSantanaの「Euroa」。
いわゆる「哀愁のヨーロッパ」。
この「Europa」が「ヨーロッパ」か木星の第2衛星「エウロパ」のどちらを指すか…という論争もあるが、この曲ってLos Angeles Negrosというチリのバンドの「Y volvere」という曲と全く同じだって知ってた?
平たく言えば、「哀愁のヨーロッパ」に歌詞がついてるってこと。
どちらの方が先かというと…Santanaの負け。5年ほど「Y volvere」の方が先なのだそうだ。
やっちまったな~。
ちなみに、この曲ってコーラスの最後のメロディがメジャーで終わるでしょ?
こういうマイナーのメロディをメジャーで解決させる手法を「ピカルディの三度(Picardy TriadもしくはPicardy Cadence)」と呼ぶそうです。
もちろん、出元はクラシック。
音楽人が使っている歴史的専門用語みたいなものは、ほとんどクラシックの人たちが始めている。
「ツェーマン」とか「ゲーセン」と数字を音階名で表すのはもちろん、「ロイク」とか「ナオン」のような文字の順番を入れ替えるいわゆる「倒語」も同様。
コレ、正式な倒語のルールっていうのがあって、ナゼか2文字の言葉は文字をヒックリ返さないで、間に音引きをいれて表現するらしい。
例えば、「寿司」のことをよく「シース―」と呼んでいるが、これは誤りで、正式には「スーシー」となる…と山下洋輔が著書の中で論陣を張っていた。

1_0r4a9074 SAKIちゃんが今日も愛用しているのは、トレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

160vメドレーはジャンジャン続く。
Metallicaの「One」からもう一度「Smoke on the Water」に戻る。

140vそして「Hotel California」からまた「Burn」に戻って1曲目を終了した。

130vしかし、コレはウマく考えたよね。
「ガール・ギタリストだけのギター・オーケストラ」とでも言おうか…。
だってコレは日本ならではの企画でしょう。
海外にはこんなにバリバリ弾くギター女子はそういないもん。
そのうちMarshall GALAでパクらさせて頂こうかな?
ウチでやる場合は、全員Marshallギタリストになるけど…。
5年後にはMarshallも創立60周年を迎えるでね。
その時にいいかもね~、華やかで!
「マガギ大集合!」なんつって…「マーシャル・ガール・ギタリスト」の略です。
150v5人のギタリストをサポートしたのは…
キーボードにジャッキー池田。

170vベースは平元純平。

180vそして、ドラムが杉村良介。

190vSAKIちゃんオリジナルのほんわかムードのMCがはさまれる。

200「チッタ盛り上がってますか~?息が切れちゃったよ~!」
そして、各メンバーから感想が述べられた。

210v2曲目はKISSの「Detroit Rock City」で始まった。
私が中学2年、すなわち41年前に流行っていた曲。
1曲目はまんま『NAONのYAON 2017』の再演だったが、ここから先は本邦初公開!

230しかし、このギターを弾きながらランウェイを闊歩する姿ってのはカッコいいもんだね。
パリでも見ることはできないよ。川崎じゃなきゃ見れない!

120SAKIちゃんのこんなサングラス姿もココでしか見れないんじゃん?

2_s41a0776「China Grove」から「Sweet Child O'Mine」、「Don't Stop Believin'」、「Let it Go」と続く。
さらに切れ目なく「Owner of a Lonly Heart」、「You Give Love a Bad Name」、「Livin' on a Prayer」、
「One Night Carnival」が飛び出してきた。
Guns 'n' Roses、Def Leopard、Journey、Bon Jovi等々…やっぱり世間の「ロックの伝統の名曲」ってのは80年代のモノが多いんだね。
こういう選曲を目にすると、今でも60~70年代のロックしか自発的に聴かない私なんぞ、本当に古い人間って感じがするわい。
同じクラシックでもワタシなんぞは「バロック」世代なのか?
もし私がこのメドレーを作ることになったらどうしよう…ジジイのためのメドレー。
The Who、The Kinks、Robin Trower、Free、UFO…結局、イギリスばっかりになっちゃう。
ナゼ、ジジイのためのメドレーかというと、昔はドップリとロックを聴いているごく普通の女の子は少なかったから。
でも、この辺りのバンドの曲を歌なしで演るのはムズカシイでしょう。
ギターで歌のメロディをなぞるのがシンドイからだ。
そうか…翻ってみるに、こうした企画となると、俄然80年代以降の曲が多く選ばれるのは、80年代に入ってロックが一般大衆化してメロディが格段にわかりやすくなったということなんだろうな。
イヤ、わかりやすいから一般大衆化したのか?…その両方か?
いずれにしても「70年代は遠くなりにけり」だね。

240皆さん、燃えたぎるような入魂の演奏で熱気も気魄もすさまじい。
もちろんそれに応えるお客さんの興奮も最高潮に達している!

250お!コレは古い!「Layla」。
その次には「Heavy Rotation」、「Love Gun」と何しろバラエティ豊か!
最後はMr. Bigの「Daddy, Brotherm Lover, Little Boy」で締めくくった。
コレは知ってる。こないだの武道館でも演ってたよ。
…とマァ、何しろ見ているコッチも息が切れそうな怒涛のロック・メドレー。
作る方も覚える方も大変だったことでしょう。
でも、その素晴らしいコンテンツに浴びせられた大歓声でその苦労が報われたのではないかしら?

260「欲しがりの皆さんにもう1曲プレゼントします!」
アンコールではEYEちゃんとCYNTIAのSAKIちゃんも加わった!

270曲は「I was Made for Lovin' you」。
「皆さん、ノリノリで踊ってくれたらうれしいです!」

280vこうして見ると、KISS強し!トータルで3曲も出て来た。
そういうものなのかKISSってのは!
ま、盛り上がるもんね!

290最後の力演を見せる5人の雄姿!

300v

310_2

320v

330

340vあ~、よ~盛り上がった!

350最後は出演者全員でランウェイを練り歩く。

360

370「どうもありがとう~!」

380今回も大好評だった『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』。
ナント来る11月25日の開催される『CLASSIC ROCK JAM』で再々演されることになった!
やっぱり恐るべしガール・パワー!  
  
CLASSIC ROCK JAM 2017の詳しい情報はコチラ⇒CLUB CITTA' LIVE INFORMATION

Crj「バイバ~イ!」

390まだやってる!
ちなみにステージは女性ばっかりでとてもいいニオイだったらしい。

400さて、昨日もお伝えした通り『Raise the Flag Tour 2017』と題して来週の月曜日、柏PALOOZAを皮切りにMary's Bloodはツアーをスタートさせる。
今回のツアーは全16公演。
全国細かく巡るよう工程を組んだそうだ。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。
是非アナタの街でMary's Bloodを!

Fl
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

410(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 5日 (木)

WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION vol.0 <前編>~Mary's Blood & CYNTIA

   

緞帳の降りた舞台に登場したのはMary's BloodのEYEちゃんとSAKIちゃん。
「イェ~イ!盛り上がってるか~い?まだ始まってないけど~!」
たしかに…。
「〚NAONのYAON〛の時にやった『GUITAR GIRLS COLLECTION』を抜き取ってシッカリ聴いてもらおうということ!」と、このイベントの説明からスタート。

10_2コレね。
今年の『NAONのYAON』でやったヤツ。
この時のレポートはコチラ

830「世界初だから『WORLD COLLECTION』っていう名前をつけた」…そうだ。
その前に、今のガール・バンド界を代表する2つのグループがステージに上がった。
まずは…

20_2CYNTIA!

30_2SAKI

40vYUI

50vAYANO

60vAZU

70vサポート参加の夏芽。

80vCYNTIAは日比谷野音以来…というか、『NAONのYAON』以外でのMarshall Blogへの登場は滅多にないよ。

90_22曲目の「閃光ストリングス」ではSAKIちゃんが登場!
スゲエ歓声!

100v「ツインSAKI」でいきなり盛り上がる!

110いつもの野音仲間だからね。イキもピッタリ。

120_2YUIちゃんとのギター・バトルは前半の、そのまた前半の見せ場。
そう、この日はイベントのタイトルが示すように、ファッション・ショーのスタイルを模したコンサ―トゆえ、ランウェイが設けられた。
要するに「出ベソ」ね。
時々こういう現場で撮影のお仕事を頂戴するんだけど、コレ、結構大変なんだよね~。

130上下の移動で、いつもの何倍もの時間と労力がかかってしまうのよ。
それとどうしも逆光の場面が増えてしまう。
でも普段とは違う写真が撮れるのでシャッターを切っていておもしろい!140ハッピを着て、大きなウチワを手にしたAYANOちゃんのこのパーフォーマンスは初めて見た。
チョット私にはむずかしかったな~。
いつも野音ではCYNTIAの他、サポートでモクモクと鍵盤を叩いている姿しか見たことがないので結構ビックリしました。

155AZUちゃんはMarshallのベース・キャビネットVBC412を愛用してくれているんだぜ。今日は違うけど。

150_2CYNTIAらしい、可愛くて、激しくて、にぎやかなステージで会場は大いに盛り上がった!

160_2CYNTIAの詳しい情報はコチラ⇒Cyntia Official Website

170続いてはMary's Blood。
ダークな照明の中に佇む5人。

180EYE

190v_2SAKI

200vSAKIちゃんは今日も愛用、かつトレード・マークのMarshall JVM410Hのハーフスタック、タトゥー・モデル。

210v_2RIO

220vMARI

230v_2そしてサポート参加の社。

235vオープ二ングは「Coronation Day」。
「戴冠の日」ね。
Mary's Bloodの「Mary」はヘンリー八世の長女、あるいはスペインから嫁いだ最初の奥さん、キャサリン・オブ・アラゴンの娘、あるいは「1000日のアン」で知られるヘンリー八世のアン・ブーリンの娘であるエリザベスI世の腹違いのお姉さんのMaryを指している。
父への恨みを晴らすべく、カソリックを擁護し、容赦なくプロテスタントを弾圧した「血のメアリー(Bloody Mary)」。
実はほぼ同じ時代のスコットランドの女王もMaryといった。
この辺りがやたらと忙しい。
そして、このスコットランドのメアリーは当時の君主(スぺインの無敵艦隊を破ってイギリスを一気に世界の一等国ののし上げた)エリザベス一世の意思に反して、国家反逆罪で処刑されてしまう。
コレでスゴイ話があるんだけど、あまりにも血なまぐさいので、さすがにガール・バンドちゃんの回ということもあるし、今日は止めとく。
そうだナァ、犬神サアカス團の時にでも書くか…あ、今、犬神サアカス團のライブ・レポートで大脱線を制作中なの。
ほぼ取材が終わってコレから書くところ。
その手の話に興味のある方は乞うご期待!

240ランウェイの先端に立ってポーズをキメるEYEちゃん。
カッコいい~。
コチラは移動が大変です。

250_2コブシを振って観客をあおるSAKIちゃん。
浴びせられる歓声も大きいわ~!

260v2曲目は「I'm Dead」。

270_2SAKIちゃんのソロが冴えわたる!
280vココでMaryが6人編成になる。

290「邪悪なオーラを中和してくれる」と紹介されて登場したのはYUIちゃん!
さっきのお返しですな。
曲は「Moebius Loop」。
「メビウス」といえばサ、今、タバコってスゴイね、種類が!
「メビウス」って昔の「マイルドセブン」のことでしょ?
私は止めてようやく10年が経ったけど、その間にメチャクチャ銘柄が増えたよね~?
コンビニで「メビウスください」とお客さんが言うと、店員さんが「ア、バンゴーデオネガイシマ~ス」なんて答えているシーンに出くわすことがあるけど、アレはムリもないと思う。
私はフランク・ザッパに憧れてWinstonが吸いたかったんだけど、強くて断念。KENT MILDを愛飲してた。
止めてから2年ぐらい吸っちゃった夢を見たけど…ホントに止めてヨカッタと思う。

300ココでEYEちゃんからMaryのライブ告知。
それは10月9日、つまり来週から全国16か所を巡るツアー。
今回はいつもより細かい行程になっているそうなので、より多くの人にMary's Bloodを観て頂けそうだ。
305vMaryの持ち時間もはや後半!
「Bloody Birth Day」を持って来た。

310「オイ、チッタ!声の準備できてるか?」
コール&レスポンスで盛り上がるコーナー。

320_2SAKIちゃんもガンガンあおって会場の熱を上げていく!
よくさ、最近のコンサートって「かかって来いよ!」ってやるじゃない?
誰が最初にアレをやり出したのかは知らないけど、本当にお客さんたちがステージに上がってかかってきたらどうするの?
「イケるのか~、チッタ~?」なんてのも昔はそれほどやらなかった。
外タレのマネッコなんだろうけど、地名を当てハメるパターンもあるでしょ?「イケるのか~、渋谷~?」みたいに。
今、渋谷だけでも数え切れないほどのライブハウスがあるので、アレは住所までキチンで入れたらどうかと思うんだよね。
例えば、「イケるのか~、渋谷区道玄坂2-14-8~!」みたいに。コレはO-EASTの住所。
一方、O-WESTになると、「イケるのか~、渋谷区円山町2-3~!」と、すぐ向かいにあるのに町名がガラっと変わってしまう。
おもしろいね~。
すいません、こんなことで紙幅を割いてしまって!
ま、アホな冗談だけど、タオルを回したり、独特なフリで曲に合わせて身体を動かしたり…ずいぶんコンサートのやり方も変わったもんだよな~、とつくづく思うワケ。

330v_2今日もゴリンゴリンに攻めまくるMaryのリズム隊。

340v_2容赦なくハードでヘヴィな押し出しがタマりません!

350続いては「Marionette」。

360vいかにもMaryらしい、ストレートに突っ走るドライビング・チューン。

380v_2この曲はギターのバッキングがおもしろい。
セカンド・コーラスにだけリフ処理が施されている。
それとサビの8小節パターンが繰り返される、その2回目に入る前のバッキングがおっそろしくクールなんだよね。

370v最後の曲。
「Counter Strike」!

2_s41a0243 これまたお得意の剛速球メタル・チューン!

390ランウェイの周りはもうエキサイトメントのカタマリ!
みんな大よろこびだ~!

400さてさて、上述のEYEちゃんがMCで触れていたツアーとはコレ。
『Raise the Flag Tour 2017』だ。
初日は10月9日の柏PALOOZA。
そして千秋楽は11月19日の品川インターシティホール。

Fl アナタの街でMary's Bloodを!
440v_2

420v_2

430v_2

450v…と、ひとまず、CYNTIAとMary's Bloodで大いに盛り上がっておいて、ショウはこの後メイン・ディッシュの『WORLD GIRLS GUITAR COLLECTION』に移ったよ!
 
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

460_2<後編>につづく
 
(一部敬称略 2017年7月14日 CLUB CITTA'にて撮影)

2017年10月 2日 (月)

CANTAの15年 "黒歴史" 初日

 
時折ココに書いているけど、仕事柄色々なタイプのライブにお伺いしていて気付くのは、バンドによってファン皆さんの気質が明らかに異なることだ。性別や年齢層にそれぞれ差が出て来るのは当然のことであろうが、何というか、バンドによってファンの皆さんの立ち居振る舞いや雰囲気が違うのは見ていてとてもおもしろいナァ。
そして、会場の規模は大小さまざまなれど、どこへ行っても大抵お声をかけてくれる方がいらっしゃる。
「Marshall Blog見てますよ!」
「今回もレポート楽しみにしていますよ!」
という類のヤツで、大変励みになる。
名は伏せるが、Marshall Blogにかなりの頻度でご登場頂いているバンドで、どうも私のことは認識していることは明らかなんだけど、何年もの間、誰ひとり一向に声をかけてくれる方がいらっしゃらないバンドがあった。
先日とうとうそれが氷解した。
「アノ、Marshall Blogのシゲさんですよね?いつも楽しみにしています!がんばってください!」
キタキタキタ~!そのバンドのライブ会場で私に声をかけてくだすった方が現れ、とうとう鎖国が破られた。
すごくうれしかった。
ま、別に声をかけて頂きたくてMarshall Blogをやっているワケではないんだけどサ。
そこで、それまでの状況を説明して、どうしてお声をかけて下すったのかを尋ねてみた。
「イエ、私はこのバンドのファン歴が浅いんです。以前から話しかけたかったんですが、先輩方を差し置いてシゲさんにお声をかけるのはおこがましいと思って…」
そ、そんなバカな!
でも、この方は、今まで他のファンの人たちが私に声をかけていなかったことに気がついていたことになる。
なかなかスゴイ世界だ。
ホント、Marshallは体育会系ギター・アンプでもないし、Marshall Blogは封建制度厳しき平成幕府ではないから!
あまりにも忙しくて、更新するのが本当にツライ時も結構あるのよ。
そんな時には、そういう風にお声をかけて頂いたことを思い出すんだ。
するとまたヤル気が出て来るってもんですよ。
反対に初めてお邪魔するバンドさんなんかは完全アウェイ状態で寂しいね。
ダ~レも声をかけてくれない。そりゃそうだ、知らない人ばっかりだからね。
そこへ行くと、いつも書いている通り、CANTAはホーム感が旺盛なんだな。
多くのファンの皆さんが気軽に声をかけてくれる。
「アレ!レポート出るんですか?」
「今回も楽しみにしています!」
「オイこら!シッカリやるんだぞ!」
…なんてね。
そうしてお声をかけて頂いたのに掲載が大幅に遅くなってしまってゴメンなさいね。
ハイ、いよいよやります!
6月に開催された『CANTAの15年 "黒歴史"』の3本立てレポート!
CANTAの15周年を祝ってMarshallも大活躍~!!
お楽しみアレ。
  
いつもナニか変わったことを目論んでいるいるCANTA。
15周年を記念するイベントのひとつは、歴史を振り返って過去のアルバムに収録されている曲を時代順に3回に分けて再現するというもの。
1週間に1回。
3週連続で、ココ原宿ASTRO HALLのステージにCANTAの3人が姿を現したのだ!
10今日はその<初日>のレポート。
「初日」は初期の3枚のアルバムからのセットリストが組まれた。
オープニングは2002年のファースト・アルバム『EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT』から「Dry & Heavy Blues」。
続けて同アルバムから「108」。
さらに2003年のサード・アルバム『NON-HOMOGENIZED』収録の「Fly!」をプレイ。

20ルーク篁
背後にはMarshall。
60v今日は15周年記念事業の一環ですからね、歴代のMarshallを長年愛用されてきたルークさんがどのモデルをチョイスするか興味があった。
ヘッドはランディ・ローズのシグネチャー・モデル、1959RR。
スピーカー・キャビネットは1960AX。
ん~、そう来たか…。
この組み合わせはモロに70年代のハード・ロック盛んなりし頃のサウンド狙っていると言って間違いないだろう。
すなわちMarshallが築いたロック・ギターの栄光のサウンドだ。
今、世の中にはコレに似たようなギター・アンプがゴロゴロしているが、このサウンドこそがオリジナル。
後の似て非なる輩はすべてコピーなのだ。

70vMASAKI

40v雷電湯澤

50v会場はも~、超満員!
何やらドアタマから信じられないぐらいの盛り上がりよう。
「ありがとう!上がってんじゃん~!素晴らしい。お前らの心意気受け取ったぜ!」
…と、まずはご挨拶。
「今回は内容的には残念な歌ばかりです」
お客さん「エ~!」の大合唱。
「残念なモノが多い方が実りある人生だと思います」
????
「自分以外にできる者はいない…と歌った曲です」と次のセクションにつなげた。

90曲はファーストから「Nothing But Me」と…

80v2003年発表のセカンド・アルバム「fraction」から「Smile Again」。

100v「今やファーストもセカンドも手にはいらないからね。まさに『黒歴史』!」
ここでウルトラセブンの話に突入。
ルークさん、ウルトラセブン好きだな~。
ま、7枚目のアルバム・ジャケットをあんな風にするぐらいだもんな。
ペロリンガ星人っていうのが出て来る「円盤が来た」というエピソードについて楽しそうに話されていた。
私もウルトラセブンはリアルタイムで夢中になって観ていたつもりだが、全く覚えてないんだよね。
ウルトラマンに出て来る怪獣の名前は今でも完璧に言えるんだけど。
続いてサード・アルバム、「NON-HOMOGENIZED」から2曲。
「破綻ライダー」と「ワルツ」だ。

110音楽シーンが目まぐるしく変化していく中、コアな部分を出して、自分の音楽を探求していた頃にこのCANTAのサード・アルバムが制作されたという。

130v「どんなことをしても根っこは変わらない。その根っこ魂を見せておくよ」と、中盤では「Beautiful」、「いいな」、「It's a Fine Day」の3曲を演奏。
曲を終えて、「最悪だったでしょう?」なんてルークさんはおっしゃっていたが、イヤイヤ、メッチャかっこよかった!勉強不足で恐縮なのだが、初期のCANTAを存じ上げない私だが、ものすごく楽しめたな。
最近のCANTAにはない、ダークでヘヴィなフィーリングが私なんかには実にシックリくる。
何て言うのかな~、『Virgin Killer』や『Taken by Force』を聴きこんだ後に『In Trance』や『Fly me to the Rainbow』を聴くような感じ?
わっかるかな~、わっかんね~だろうな~。
言い換えると、『In a Silent Way』とか『Bitches Blew』や『Agharta』を聴いた後に『Bags Groove』や『Walkin'』を聴いた感じ?
もっとわっかんね~だろうな~。

180メンバー紹介からMCコ~ナ~!
まずは雷電さん。
「今日は最初の3枚からだけだもんね。
初期の雷電さんがムズカしくてね~!まさかその時は15年後の自分をいたわった曲なんか作らないもんね~!
また15年経ったら30周年だぞ!
その時は速弾きどうなってるんだろうね~?」

135v続いてMASAKIさん。

145v「今日はもうしゃべらずに終わるのかと思いましたよ!
緊張感のある曲が終わってホッとしました」

140vルークさんも合流。
「面白いことを言わないとギターを持たせてもらえないみたい!」

150楽しいトークのあとはいよいよ最終セクション。
「思い出したか~?」と「日本と私」。

160「J・A・P・A・N」…お客さんのフリもバッチリ。
コレ楽しいね~!
普段のステージでもやってもらいたいな~。

170「Good Morning, Wild Times!」、「Tonight3」と続けた。
そして、最後に「この曲があったからCANTAをやろうと思った」と前置きして「Irritation」を演奏して本編を終了した。

70アンコールではアコギを手にした「愛の夏」を熱唱。

190そして、「盛り上がっちゃう?やっちゃう?カラ元気上等!」と会場をアオるルークさんのリードでもう3曲が奏でられた。
MASAKIさんはもちろんスライト・ヤカンを披露。

200v「The World is Mine?」、「Romantic Warrior」、「Remember Flame」の3曲。
最近のステージでは耳にすることのない曲がテンコ盛りで、CANTAの違う一面が垣間見れてとても面白かったナ。
やっぱ「黒」はいいわ!

210vMarshall Blogは<初日>に引き続き<中日>、<千秋楽>とすべての「黒歴史」公演を取材させて頂きました。
追って順にレポートを掲載していきますが、次のレポートがいつ掲載させるかキマっていないので、毎日Marshall Blogをチェックしてね!

CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

220v<中日>につづく

(一部敬称略 2017年6月14日 原宿ASTRO HALLにて撮影)

2017年9月29日 (金)

HEAVY METAL TRIANGLE <後編>~CONCERTO MOON

  
メタル・トリプル・ヘッドライナー・ショウ、『HEAVY METAL TRIANGLE』のトリを務めたのはCONCERTO MOON。

10_2島紀史

30v_2久世敦史

40中易繁治

50v_2河塚篤史

60v_2今回のサポート・キーボディストはおなじみ遠藤均。

70v_2ふ~ん、1曲目は「Alone in Paradise」か…。
珍しいね。

90_3何の違和感もなく、まるで久世ちゃんの歌のように響く1998年のクラシック・ムーン・ナンバー。

80v_2CONCERTO MOONはこの20年間まったくブレていないという証明だ。
冒頭から炸裂するスリリングなギター・ソロ。

100v_2それを追いかけるキーボーズ。
勝手知ったる遠藤さんの熟練のプレイ!

210v_2「HEAVY METAL TRIAGLE」、3つめの頂点もMarshall。
ノンちゃん愛用の1967MAJORだ。

110コレは違う現場で撮影した写真だけど、こういうヤツね。

90vヘッドは既存のモノだが、最近ノンちゃんはキャビネットを交換した。
以前使っていたモノよりは新しめのということだ。
なるほど、音が鋭くなって元気に若返った感じがする。
140v続けて「Run to the Sky」。

120この曲も普段あんまり演らないよね?
1曲目と同じく1998年の『Fragments of the Moon』から。
CONCERTO MOONにしては今の若手のメタルのお手本のようなキャッチーなナンバー。

130_2「皆さん、お元気ですかッ?!今日は比較的時間も長いのでバッチリ攻めていくんでよろしくお願いします!」とノンちゃんからのご挨拶。
「ARESZさんはいつも通りカッコよろしいな。HELL DUMPさんはあんなに演奏がウマいんだから、しゃべってばかりいないでもっと曲を演ればいいのに!」
いいの、いいの、HELL DUMPのことは放っておいて!

150_2そして、いよいよリリースされるニュー・アルバムについて触れた。
コレがその『Tears of Messiah』。
発売は10月25日。
またCONCERTO MOONの歴史に新たなページが加えられる。
楽しみ!

160cd長めで壮大なキメのイントロから始まるのは2003年の『Life on the Wire』から「Cheating Fortune Teller」。

180_2この曲はノンちゃんの「深紫愛」を感じるナァ。

190vココでモダン・ムーン・ナンバーで『Savior Never Cry』から「Stay in my Heart」。

200v_2さらにこのセクションでは人気曲「Angel of Chaos」をセレクトした。

230ギターを交換したノンちゃん。
中盤は「Life on the Edge」。
目下のところの最近作である『Between Life and Death』のナンバーだ。

240どこまでも突っ走るドライビング・チューン。
その先頭を切って疾駆するギター・ソロ。
そして、フレーズの密度が濃い!

250vもう1曲、近作から「Black Flame」。
そして定番「From Father to Son」をつなげて来た。

270_2しかし、いい音だナァ。
「ノンちゃんの音」ではもちろんあるのだが、その前にナニせサウンドがMarshallっぽいのだ。
真空管アンプじゃないとこうはいかない…なんてことは言っていられない。
もはやこうなると、Marshallじゃなきゃこうならないのだ!
ノンちゃんはMarshallを選ぶ。

280_2久世ちゃんの「残り2曲、みんなで歌える曲を演ってみたいと思います。準備はいいですか?」って準備なんかできません!
そんな…久世ちゃんと一緒にえる人間なんてこの世にそうはいないってば!

290_2それでも始まった「The Shining Light of the Moon」。

300そして最後は「Savior Never Cry」。
この曲のサビの歌が一番人間離れしていると思う。
こんな「声」あり得ないでしょう?
歌丸ならきっとこう言うに違いない…「一度でいいから見てみたい、客が久世ちゃんと歌うとこ」。

310そしてアンコール。
へへへ、セッションじゃないよ、CONCERTO MOONの曲を1曲。
コレがノンチャン流!

320_2ニューアルバムの発売に向けてまたCONCERTO MOONの周辺がにぎやかになりそうだ。
がんばれHEAVY METAL!
がんばれCONCERTO MOON!

330v_2CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

 
※本記事にて河塚さんのお写真が1枚しかなかったのはイジワルでもナンでもありません。
あまりの濃霧と闇でどうしてもクリアな写真が撮れなかったのです。
この場をお借りして不均衡な写真の掲載数につきお詫び申し上げます。
 
そうなんです!
ドラマーさんの写真をソロでうまく撮るのは本当にムズかしい。
まず、セッティングによっては最初からドラマーさんの顔が見えないこと多し。そういう時はアクセント・シンバルやシンバル・スタンドの隙間から強引にピントを送って撮るんだけど、コレが厄介。
また、せっかくのシャッター・チャンスが到来したにもかかわらず、シンガーさんが写り込んでしまったり、下手に立っていることが多いベーシストの楽器の先っチョがフレームに入ってしまう。(泣)とかいうヤツ。
次に照明。
大きな会場ではほとんど問題ないんだけど、小さめのライブハウスではドラムスに照明を当てていることがほぼなくて、いつでも暗闇状態。
そういう時は少しでも明るく撮るべく、絞りを開放にして、限界までシャッター速度を落としたりして対応するんだけど、ドラマーさんは特に動きが速いのでブレが容易に発生する。
たまに明るいかと思えばLED照明。LEDの照明を被写体の至近距離で灯されると色が全く出ないし、ハレーションが起きてしまう。あの青いライトは普通に撮ると、全部締まりのない紫に写ってしまう。
かといって、あの「白」がまたとてつもなくムズカシイ。
そして、コレが一番キライなんだけど、スモーク。
ナンだって日本人ってあんなにスモークをたきたがるんだろう?
燻製の文化か…。おいしんもんね、燻製の食べ物は!
しかしね、ライブハウスは富士山頂ではありません。
アレって薄めた食器洗剤を吸っているようなモノらしいよ。
特に小さいライブハウスは大苦戦。
でもね、大きいところも同じなんだよね。大きい会場はステージまでの距離が遠い分、その間のスモークの量が多くなって案外モクモクになりやすい。
スモーク多めの武道館なんてのはかなりキツイ。
暗闇にスモーク、さらにそれに逆光が加わったらもう撮影辞退せざるを得ない。
今回は本当に撮れなかった。
考えてみれば肉眼でも暗くてモクモクでドラムが見えないんだから撮影なんかできっこないわな。
…と、少しだけライブ撮影の秘密を開陳して今日は終わり。
また来週!

340(一部敬称略 2017年8月27日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)