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2017年4月19日 (水)

WITHIN~NAKED MACHINE、KRUSHGROOVE、YouRaw

自分のアタマが悪いことは百も二百も承知した上での話。
でも、誰しもどうしても覚えられないことってあるじゃない?
私の場合、英語に関して言うと、ひとつは「lay」という単語。
意味は「横たえる」という他動詞。コレがlay-laid-laidと時制変化をして、現在分詞がlaying。
これだけなら何ら問題はない。
不規則に時制変化する動詞にビビっていたら英語なんて到底勉強できない。
厄介なのは、相棒に「lie」なる「横たわる」という意味の自動詞があって、コイツがlie-lay-leinと変化して、現在分詞がlyingとなりやがる。
さらにArgentやThree Dog NightやQueenの「Lier」という曲でおなじみの、「ウソをつく」という動詞の「lie」という裏ワザまで持っていやがる。Steely Danにもいあるね。
こちらはlie-lied-liedと規則変化する。
この中で一番使うのは「横たわる」の「lie」かナァ?
何しろ頭がこんがらがっちゃって、いつまでたっても正しく使うことができない。
さ、今日のMarshall Blog、間違いなくこのあたりで読者が半分になったな。
でも、もう一個やるよ。
それはね、「ロー」なんですよ、「ロー」。
日本語で書くとせいぜい「ロー」か「ロウ」の二通りだけど、英語の「ロー」はすこぶる厄介なんだな~。
こちらは名詞か形容詞なので覚えやすそうなんだけど、それがなかなか覚えられないときてる。
やってみようか?
まずは<L>チーム。
law : 法律
low : 低い
次に<R>チーム。
raw : 生の 
row : 列 
ま、本当のことを言うと、「low」と「law」は確実に覚えているのね。
で、「連続で」という意味の熟語に「in a row」というのがあって、結構よく使うんだけど、「生」か「列」かでいつも悩んでしまうのですよ。
ちなみに同じ音で「roe」というのもあって、コレは「魚の卵」という意味。
厄介なのは発音。
会話の前後があるので意味を取り違えることは実戦の会話の中ではあり得ないんだけど、我々英語学習者の耳にはよっぽど意識をしていないとすべて「ロー」と同じに聞こえる。
ネイティブさんは三歳の子供でももちろんこれらをすべて正確に聞き分けることができる。
日本人も昔は「じ」と「ぢ」の発音を使い分けることができたというが、今コレができるのはヒサヤ大黒堂の社員の方々だけだ…ウソです。
ちなみに「row」は映画『ウッドストック』にも出てくる通り、「漕ぐ」という動詞や、「騒々しいケンカ」という意味もある。
あ~、ややこしい~!
ココまで完全に今日は読者を失ったかも知れんな。
  
さて、なんだってこんなややこしい話をしたのかというと、目黒鹿鳴館でシリーズで展開しているイベント、『WITHIN』に登場したバンドさんのひとつがこの話題に大きく関わっているからなのだ。
この日、三つのバンドが登場したが、そのトップバッターがYouRaw。
ハイ、上を見てください、。
「R」チームの「a」の「raw」は「生の」という意味。
バンド名の由来は存じ上げませんが、こういうことがあると今までどうしても入ってこなかったことがスンナリ頭に刻まれて覚えることができたりしちゃうんだよね。

10シンガーのMasa Oryu

20vギターはH TsunagaとT Nakata。

30

40vベースはShogo Kimura。

50vドラムのRyu Usuki。

60vこういうロックはいいナァ。

70AOM(Adult Oriented Metal)を標榜するツイン・リードを前面に押し出したハードロック。

80やっぱりこういうロックにはMarshallのギター・サウンドが欠かせませんな。

3img_0298 そして、You Raw恐るべし!ものスゴイ動員力でフロアはパンパン!

100v飛び切りイキの良い正統派ハードロックで冒頭からイベントを盛り上げた

S41a0044 リズム隊の二人がかなりお若いようだったが、新旧の交流は大歓迎だ。
若い人たちをジャンジャン取り込んで正統なロックを確実に次世代伝承していって頂きたいと願っている。
  
YouRawの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

110続いての登場はKrushgroove。

120Tetsuya Horie

130vKoutarou "TOMMY" Tominaga
220v
Etsuo Ishikawa

150vYasuo Nagai

160vところで、今日ステージに上がっているMarshall。
時々こうしてAキャビを横にして「Bキャビもどき」で使う人がいるが、二つ積んでいるのは初めて見たな。
コレも日本人の生活の知恵でしてね。
海外のミュージシャンがやっているのを私は見たことがない。この写真をMarshallの連中に見せたらビックリしていた。
AキャビとBキャビの音の違いは、形やスピーカーの取り付けの向きもさることながら、質量の違いが大きい。

180vそして、この上に載っている2203のオーナーはTominagaさん。

3s41a0159
シリアルを見ると1977年製のもの。
JCM800シリーズ以前、いわゆるJMP時代の2203。
「2203」の定義は「100Wのマスター・ボリュームつき、2インプット」。
裏ブタは自家製。
本当に最近まで知らなかったんだけど、2203はこのJMPスタイル、すなわちセンター・コントロール・パネルにフロント・パネルを横切るホワイト・パイピングのモデルが最初かと思っていたら違うのね。
つまり一番最初、マスター・ボリュームのモデルを開発した1976年にはビンテージ・コスメティック(今の1959SLPみたいなヤツ)の2203を作っていたのだ。

190コレがその実物。コレで2203。

3s41a0009 Krushgrooveは今年で結成26年!
ハードでグルービーなロックサウンドをクリエイトすることを是としているが、まさにその通り。

3img_0325 Tetsuyaさんの歌を前面に押し出したメンバー全員が一丸となった演奏は実に気持ちの良い、楽しいものだった。
26年…スゴイ!
210v
Krushgrooveの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

230そしてヘッドライナーが登場。

240_2NAKED MACHINE!

250KAN

260v里村 源多朗

270v杉浦智和

280v峯村武憲

290v石川達也

300vオープニングは「Evil eyes」。

310堰を切ったように一気に押し寄せてくるメタルの土石流!

S41a0225 その響きはあくまでも「正統派」…しれがネイキッド流!

330二曲目は「To the Top」。

340一曲目同様にまっすぐの剛速球。
投げた音玉が曲がる気配が全くない。曲がりもしなければ落ちもしない。

350源ちゃんのソロが冴えわたる。
厳格なソロだ。
そう、源ちゃんのプレイには他人の意見など絶対に寄せ付けない孤高の厳しさを感じる。

360vその源ちゃんのプレイを下手で支えているギター・サウンドもMarshall。
杉浦さんはリズム・ギターでガッチリ!
380v
続けて「Chained Mystery」。
「待ってました」感のテンションが落ちない客席。すごい盛り上がりようだ!

370そして、NAKED MACHINEのステージの見せ場のひとつ…源ちゃんのア・カペラ・ギター・ソロ。

400v_2 出す音ひとつひとつに重みを感じさせるプレイだ。

Img_0465 今年2月に7年半ぶりにリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『PAIN OF CREATION』も大好評だ。
415cd
トリッキーなワザを組み込むワケでもなく、ここでも源ちゃんの質実剛健さが発揮されたプレイを見せてくれた。
もちろん割れんばかりの喝采!

410v持ち時間が少ないのでサッサとセットリストの駒を進めるよ…「Standing alone」。

430v半分ネイキッドで熱演を繰り広げている達也くん。
460v
ドラムはNATAL。
おかげさまで「NATAL」の名もだいぶ浸透してきましたよ~!
日本語のウェブサイトもありゃせんのに本当にありがたいことで…。
それもこれも達也くんのようなNATALアンバサダー、すなわちNATALをお使い頂いているドラマーの皆さんのおかげ。
450v
こんなに後からやって来て、どこへ出しても「音がいい!」とホメられて…幸せなヤツですNATALは。
Marshallファミリーのドラ息子、焦らずジックリ取り組んでいきたいと思っている。
ドラム・キットの買い替え、買い増しをご検討のドラマーさんには選択肢のひとつにゼヒ加えて頂きたいと思う。
200
今月はじめにNAKED MACHINEも出演した自身のバースデイ・コンサートで32曲を叩ききった達也くん。
もちろんドラム・キットはNATALだったワケだが、終演後こんなことを言ってくれた。
「NATALでなければ32曲、とてももちませんでした!」
NATALのキットはとてもよく鳴ってくれるので力を入れる必要がなかったというのだ。
ま、下の写真はどう見ても力が入っているようだけど…もちろん力を入れたら入れたなりのパフォーマンスを返してくれる。
440v
名曲「Eternal Moon」。
この曲、一度聴いただけでバッチリ頭に入った。上に記した達也くんのコンサートでも演奏したんだけど、もうメロディが頭の中から出てきたんよ。
こんなことを思うのは私だけだろうから無視してもらって構わないんだけど、Al Di Meolaの「Race with Devil on Spanish Highway」のメロディを感じてしまうんだな。
それもあって、ものスゴく親近感を覚えるのだ。
そういうのを「名曲」と呼ぶ。
またね、魅力的な声でカッチリと歌うKANちゃんがいいんだ~。
420
源ちゃんはいつもは1959派。
普段から寡黙な源ちゃんにはやはり硬派な魅力に横溢しているな。
「言いたいことはオレの指が言ってくれる」…コレはリッチーのセリフだっけ?それが源ちゃん。

470v本編を締めくくったのは「Fight to Survive」。

480全部で6曲と短いステージではあったが、写真を見ての通り…

490「五人六脚」とでも言いたくなるような完璧なまでの一体感が素晴らしい!

500vハードロック、へヴィメタルのコアの部分を受け継いでいってくれるチームであることは間違いない。

510vアンコールに応えて「Walk Don't Run」ですべての演目を終了した。

520v来る5月27日には同じくココ目黒鹿鳴館で『NAKED MACHINE presents 源多朗生誕祭』なるイベントが開催されるのでそれも楽しみだ!

NAKED NACHINEの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIALWEBSITE

5301965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年3月4日 目黒鹿鳴館にて撮影)