J:COM PRESENTS GRANRODEO limited SHOW
2月に7枚目のアルバム『Pierrot Dancin'』をリリースしたGRANRODEO。
発売記念のミニ・ライブとJ:COM主催のコンサートが開かれ、後者にお邪魔させて頂いた。
今日はそのレポート。
ところで、「ピエロ」という言葉は英語圏では通じないって知ってた?
イヤ、正確に言うと、外人と「ピエロ」の話などしたことがないので「通じないらしい」ということになるんだけど、英語には「clown」という言葉があるのでフランス語の「pierrot」は使われないらしい。
同じ「クラウン」でも王冠の方は「crown」ね、「r」。
ジャズでは『The Clown』なんてCharles Mingusの名盤があるので、気になる人は『Pierrot Damcin'』の後の聴いてみて!
ハード・ロックの本当の原型をそこで聴くことができる。
このコンサートが開催されたのは3月1日のこと。
昨日Marshall Blogでレポートした通り、この日はe-ZUKAさんの誕生日が近いことから、ロビーにはファンから贈られた誕生日を祝う凝った装飾が施された花が飾られていた。
スゲエ!
見て、このプレート…DSLになってる。GRANRODEOだけに「モウたまらん!」
れいなちゃん、よしのちゃん、この記事見てくれてるかな?
コチラ上手のMarshall。
e-ZUKAさんが一番奥のMarshallを使っている。JCM2000 DSL50だ。
足元のようす。
Marshall純正のフットスイッチPEDL-10001が入っているところがうれしかったりする。
冒頭に書いたように、この日は『「Pierrot Dancin'」リリース記念ミニライブ』というマチネーがあった。
そちらは同アルバムの曲だけを7つ演奏するというショウケース・ステージだった。
夜はJ:COMが主催する『GRANRODEO limited SHOW』。コチラは新旧の曲を取り交ぜてのコンサートだ。
そして、新サポート・メンバーのSHiN。
ものすごい熱気の中で最初に飛び出した曲は「TRASH CANDY」。
タイトなドライビング・チューン。
アニメ『文豪ストレイドックス』の主題歌。
セカンド・コーラスの前でバキっと転調しているように聞こえるが、ファースト・コーラスのサビで知らない間に転調していて、実はキーを元に戻しているというトリック。
「ストレイ・ドック」といえば、1973年にデビューした英米混合のトリオ・バンドでStray Dogというのがいてね、「Fasten your seat belt!」と大ゲサに始まるハードなロックがメッチャかっこよかった。
このコンサートもまさに「Fasten your seat belt」級の滑り出しだ。
それもそのはず、矢継ぎ早に飛び出してきたのは「シャニムニ」!
ホップ・ステップ・ジャンプなんてもんじゃなくて、完全にジャンプ・ジャンプ・ジャンプだ~!
3曲終えたところでステージ下手からJ:COMのイメージ・キャラクター、ZAQ(ざっくぅ)が登場!
「デカくてコワい」とか「実は中に人が入っていない」とか、GRANRODEOの二人にイジられまくられていたげど大丈夫。
だってZAQはずっと(Z)、安心(A)の、クォリティ(Q)だから。
大学翻訳センター(DHC)みたいやね。
MCでは昨日レポートしたサプライズ・バースデー・パーティのことにも触れたe-ZUKAさん。
爆笑トークで今日も舌好調!
ギターを持ち替えて(ココですでに三本目)、ニューアルバムのタイトル・チューン「Pierrot Dancin'」。
カッコいい~!
ホントにStray Dogみたいだな~。
「♪ワッハッハ」がメッチャ印象的!
同じくニュー・アルバムから「ナミダバナ」。
和風で始まるスピード・チューン。こういう「和」のテイストもGRANRODEOの特徴だ。
MCをはさんで『Pierrot Dancin'』から「キミにone way love」。
ミディアム・テンポのポップ・チューン。
いい曲だな。
それでも7/4拍子を差し込んだりして工夫を凝らしているところがe-ZUKAさんらしい。
それとAb7のガツンとした響き…いいんだよな~、こういうのって。
ここのセクションではニュー・アルバムのレパートリーに旧作をシレっとハサミ込んで来た。
「SUPERNOVA」。
ところどころに登場するe-ZUKAさんのツボを得たソロが心地よい。
もっと聴きたいんだけど、弾かない。
余計なソロは一切弾かない。
「何も足さない、何も引かない」…まるで良質のウイスキーだ。
本当に何も弾かないジョン・ケージの「4分33秒」という曲もあるにはあるが…。
新ドラマーのSHiNさんも早くもバンドに溶け込み自然体で大熱演!
でもね、言おうか?
実は新旧関係なく、ニュー・アルバムの曲も大合唱だったのよ。コレには結構驚いた。
『Pierrot Dancin'』がリリースされてからひと月弱の間、皆さんヘビロテだったに違いない。
で、また新作から「Fake lover's true heart」。
そしてもう一発「FAT SHAPER」。
ホント、皆さん新しい曲でもイントロだけで大歓声。ロデオ組の予習のスゴさったらない。
小学校の時、「予習と復習、どっちが大事か?」なんてよく聞いたな~。
答えは「予習」だという。
自分で予め勉強して、わからなかったところを授業で理解する…そんなヤツいないって!
少なくとも自分はやったことないし、周りにもそんなヤツはいなかったよ。
授業なんて聴かないのが当たり前だったもん。
だから今マーブロ書いてる。もし予習して、授業をチャンと聴いていたら今頃は……どうなってただろうね?
とにかく今日のお客さんはGRAN優等生だ!
そして、最終セクションに差し掛かる。
MCで「今日はアコースティック・セットがないから休めないね!」なんて言っていたが、ま、アレも休んでいるワケではないんでしょうが、今回のスピード感はホントにスゴイ。
最初っから最後まで全力疾走だもん!
これまたイントロのSEで客席が大爆発!
「ROSE HIP-BULLET」だ!
自分で自分の頭が少しおかしいんじゃないかと思うんだけど、この曲のイントロを聴くとPat Methenyの「Phase Dance」を思い出す。
でもDeep Purpleの「Burn」の名リフのヒントがGeorge Gershwinの「Fascinating Rhythm」だとかいうからね。
e-ZUKAさんのことだからPat Methenyもありかも…。
だからGRANRODEOはおもしろい!
この最後のセクションではおなじみの人気ノリノリ・ナンバーで構成され、みんなで真っ白な灰になろうという趣向だからもう大騒ぎ!
「日常ホライズン」。
そして「modern strange cowboy」で本編の幕を閉じた…といつもなら〆るところところだけど、もう一曲。
昨年の11月にリリースしたシングル、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディング主題歌「少年の果て」で本編の幕を下ろした。
好調にブッ飛ばすGRANRODEO。
3月22日にも『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』主題歌の「Glorious days」をシングル・リリースした。
左がDVDが付いた初回限定盤。右がCDだけの通常盤。
まずは「Once & Forever」。
アンコールとは思えないみなぎるパワー!
もう一曲は「Punky Funky Love」。
全編17曲。
ホント、アッという間だったな~。
今回はダンサーもファイヤー・ホーンズもなし。
ZAQくん(ちゃん?)が出てきたぐらい。
Gナンバーものの豪華絢爛さとは違った味わいの、ピュアなGRANRODEOのステージとなった。
今の時代にあって、「音楽を聴かせるロック・コンサート」としては最高峰のモノであると断言したい。
そして最後。
KISHOWさん、〆のひとっ飛びお願いします!
キマった~!
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website