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2017年4月21日 (金)

Loud Vibration~D_DriveとStrange,Beautiful and Loudのダブル・ヘッドライナー

D_Driveと…

10_2

Strange,Beautiful and Loudのダブル・ヘッドライナー。

15いきなり場面が変わって登場した冴えないオッサンはワタシ。
向かって右の信号の後方の馬に乗った銅像に注目。
場所は、ロンドンはトラファルガー広場。

20vそしてコチラはマンハッタンはコロンバス・サークル。
私が手を振っているのが見えるかな?←ああ、探さない、探さない…ウソです。
セントラルパークの南端の59丁目とブロードウェイが交差しているところ。
ああ、久しぶりにニューヨーク行きたいな~。
この二つの共通点は何か…。

30答えはコレ。

40今ならコレ。
ロンドンやニューヨークや東京からの距離程の起点となる場所だ。

50そして、この日本橋から千葉市中央区を結ぶ道路が国道14号線。
今日はその「国道14号線」を店名にした本八幡のライブハウス「ROUTE FOURTEEN」からお送りする。
Marshall Blogで取り扱うのは二回目のライブハウス。
小田原に国道1号線にちなんだ「ROUTE 1」というお店があるので、いつかそこで取材をするようなことになれば同じことをやるので、マーブロ読者の皆様は覚悟しておいて頂きたい。

60_14最初にステージに上がったのはStrange,Beautiful and Loud(以下、「SBL」))の三人。
三宅庸介

70v三宅さんはいつものJVM210Hと1960BV。

80v山本征史

90vヘッドは1992 SUPER BASS。
キャビネットは型番不明。

100v征史さん、今回はこんなモノを用意。
昔はこういうのゴロゴロしてたんだけどね~。
今の若い人たちは想像もできないだろうけど、私が若い頃はディレイなんてなかった。
もっと言うと、「ディレイ」なんていう言葉も一般的ではなかった。
そういったエコー系のエフェクターはせいぜい「リバーブ」ぐらい。それもアンプに内蔵されているヤツね。
やまびこ効果を得るにはこうしたテープ・エコーをゲットするしかなかった。
コレが高くてね~。
とても高校生なんかが気軽に買えるシロモノではなかった。
そこへ出てきたのが「アナログ・ディレイ」っていったっけか?テープの入っていないエコー。
アレはビックリしたナァ。
その頃はまだサイズが結構デカくて、音もすこぶる悪かった。
それが今ではスッカリ小さく安くなっちゃって…。
私は下の写真の上の機種を持っていて、自転車の荷台にくくり付けてスタジオへ運んだものだった。
40年近く前の話。「若い」ってのはすごいバイタリティだよね。

110金光健司

120v今日のNATALはブビンガ。
残念ながらブビンガのキットはもう製造していない。
狙っていた方、ゴメンなさい!
ウォルナットの製造は継続しています。

130一曲目は「mani」。
あらま、珍しい。

140vドッシリとしたへヴィ・ワルツでまずは雰囲気を作る。

150ウワ~、輪郭のハッキリしたブビンガのサウンドが聴いていてとても気持ちがよい。
ただし、SBLのセカンド・アルバム、『Orchestral Supreme』の中でこの曲のレコーディングで使われているのはバーチのキットだ。

160征史さんの1992とプレシジョンの組み合わせによるベース・サウンドもSBLの魅力のひとつ。

170vギター・ソロ。
まずは小手調べといったところか…ま、三宅さんの小手調べは他の人のハイライトぐらいの凄みがあるけどね。
190v
SBLにとって千葉での演奏は初めてとのこと。
三宅さん個人は25年前にcircusmindというバンドで出演したことがあるのだそうだ。
「Little Wing」か…。
「circus mind」はいいけど、あるパフォーマンスを指して「circus production」なんて言うのは大変な侮辱になるので要注意。
ちなみにPiccadilly CircusとかOxford Circusとか、ロンドンの地名に出てくるcircusはcircleということ。
25年ぶりということで、三宅さんすごくなつかしそうに…特にしてはいなかった。
この日、マイっちゃったんだよね…というのは、カメラ一式家に置いて出てきちゃったのですよ。
「あ!カメラ忘れちゃった!」と現場で三宅さんに告げると、「いいですよ、いいですよ、タマにはユックリ観るだけでもいいじゃないですか」と優しく言ってくれるかと思ったらさにあらず…。
「帰って取って来ます…」と言うと、「ハイ」とのお答え。
そして、私はこうして撮影したんだとサ。
あ~あ~、おかげさまでいいのが撮れましたよ~だ!
ま、自分が悪いんだけど。

180二曲目は「devil」。

200まだレコーディングされていない新しめの曲だが最近の三宅さんのステージでは欠かすことのできない人気曲。

210v続けていつもはオープニングに配置されることが多い人気曲の「if」。
前半のクライマックス。

220vやっぱこの曲は聴いてる方も燃えるね!そういう意味ではアタマではなくてこうして真ん中で演るのもいいかも?
Marshall GALAの時も大好評だった。

230vさらに「murt'n akush」。
アラアラ、「devil」、「if」、「murt'n akush」と来たら、天ぷら(エビ)にトンカツ(ロース)、続けて焼肉(カルビ中心)を頂くようなものです。

240後半は「bloom」、「petal」、「virtue」と大人タイム。
コレが三宅さんのやり方だ。
始めチョロチョロと出ていた火が徐々に大火事になっているくような…最後の「virtue」の後半のギター・ソロはショウの中での最大の聴きどころだろう。
こんなの他に演っている人は日本で他にいないんじゃない?
先ごろAllan Holdworthが亡くなり、Marshall Blogで追悼文を掲載した。そこに書いた通り、私は中学生の時からHoldsworthが好きでずいぶん追いかけた。
始めはあの速弾きにあこがれたが、段々音楽がわかるようになってくると、Holdsworthの本当のスゴさはギターを演奏する技術にあるのではなく、彼の音楽の独自性にあるということに気が付いた。
ギターのテクニックはその音楽のためのモノであることも後になって理解した。
音楽は曲芸や鬱憤晴らしをするものではないのだ。
日本にはHoldsworthのようなタイプのアーティストってのが出て来にくいね~。
三宅さんは間違いなくご謙遜するであろうが、「誰も演らない自分だけの音楽づくりに身を捧げる」という姿勢で音楽に取り組んでいるということに関してはHoldsworthと相通ずるところを感じる。
だからしょっちゅうMarshall Blogにご登場いただいている。
曲に関して言えば、正直、Holdsworthのモノより三宅さんの曲の方がカッコいいと思ってる。

250vStrange,Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒三宅庸介facebook

260続いて…「Hyper Driving High」でD_Driveがステージに上がる。

270Seiji

280vSeijiさんはJCM2000 DSL100ECと1960AX。
このキャビ、中身は違うスピーカーが入っているのかとも思っていたが、正真正銘のCelestion G12M-25 Greenbackだったことが判明。
すなわち1960AX。

290Yuki

300vYukiちゃんもいつものJCM2000 TSL100と1960A。

310Shimataro

320vShimaちゃんも愛用のEDEN WT-800を持ち込んだ。

330ドラムはChiiko。

340vD_Driveはもうこのお店の常連さんだからして勝手知ったるところですわな。

350Seijiさんがハデに足をクジいたのもココ。
お立ち台から降りるときにグキってやっちゃったんだって。
その足もよくなったと思ったら、今はアバラ骨と格闘中だそうだ。
アレ、痛ぇんだよね~。
私も酔っぱらってイスのヒジ掛けに脇腹を強打してヒビを入れてみたことがあるけど、何せもうクシャミなんか出ようもんなら一大決心をしてからでないとマズイ。
しかもアレって治療のしようがないんだよね。とにかく骨がくっつくのを待つより仕方ない。
がんばれSeijiさん!

360vSBLもそうだけど、このD_Driveも替えのきかない稀有なチームだ。
男女二人ずつ混合のインストゥルメンタル・へヴィ・メタル・バンドなんて世界のどこを探しても他にないだろう。
そりゃ世界中くまなく探せば出てくるかも知れないけど、珍しいことだけは確か。
とにかくミュージシャンの方々には誰ももやらないことにドンドン挑戦してもらいたいナァ。
「コレは!」と思えばMarshall Blogは応援しますよ~。
あ、もちろんMarshallのファミリー商品を使ってきゃダメよ。
「結局それじゃん!」って?そりゃそうだよ~、宣伝だもん。
でも、ウチはちょいと違うよ、私みたいな音楽バカがやってるから。

370vリズム隊の二人に注目!
この写真、すごく気に入ってるのだ。
うまく撮れた。
カメラを取りに帰った甲斐があったというものだ。

380続いてアルバム『R』から「Advance and Attack」。

390「M16」でアタマ三曲を続けてぶっ放す!

400MCをはさんで新しいシングルから「Shape of Your Life」。
Yukiちゃんがお姉さんに捧げた作品。

410「Runaway Boy」が好き。
一番最初に聴いたD_Driveの曲だから。

420ガンガン行っちゃう今日のステージ。
その新しいシングルから「The Lat Revenge」。

430v何となくどのハコにも「攻略法」みたいなものがあって、ココに出慣れているD_Driveはその攻略法をガッチリ実践しているような感じがする。
私にはその攻略法はわからないが、よく行くライブハウスの照明、それと近隣の駐車場とうまいもの屋はバッチリと攻略してるぞ!(ココはまだ2回目なので無案内)
皆さん、うまいもの屋がないところのハコにはあんまり出演しないようにしてくださいね。

440「Mr. Rat Boots」…
490v
「Attraction 4D」…

470v
「Cassis Orange」…と新旧を取り交ぜたD_Numberが怒涛のように押し寄せる~!
480v
しかし、NATALって音がいいな~。
上に書いたように残念ながらこのブビンガは今のところもう入手できないが、音の傾向はメイプル、バーチ、アッシュと共通だ。
とにかくよ~鳴る!
ドラム・キットを買い換え、買い増しご検討中の方にはこの大英帝国が誇るドラム・ブランド、NATALを選択肢のひとつに加えて頂くことをおススメする。

510v
D_Driveの持ち時間もいよいよ残りわずか!

460きっと後半のクライマックスで出てくる「Russian Roulette」。

500v

Seijiさんの弾くリフが鮮やかにキマる!
この時はアバラ折れてないから!
でもまだ足がしんどかった。

520v「Screw Driver」…

530v「Over REV」ときて終わり!
12曲…スゲエ勢いだったな~。
しかし、どうでもいいけど、ココ、ものすごく音がデカいな~。
こんなにデカかったかな?
Marqueeみたいに建物が動いちゃいそうだよ。

540vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

550アンコールのセッションはD_Driveに単身三宅さんが加わるスタイル。
ところで、三宅さんがMCで触れてくれたんだけど、SBLとD_Driveが同じステージに立つのはMarshall GALAが初めてのことだったのね。
そのMarshall GALAは2016年の3月6日の開催。
そして、このライブが2017年3月5日の開催。
スゴクね?

560ナニを演るのかと思ったら、ナゼかクレイジー・ケン・バンドの「泣き虫装置」って曲。
え、違うの?

570ナニ?…コレSteve Vaiの曲なの?
しかも本当の曲名は「The Crying Machine」っていうの?どっかで聴いた名前だ。
え、「ジジイはSteve Vaiなんか知らないんだろう」って?
580
冗談言っちゃイケね~よ。
こちとら大のZappaフリークだぜ。
Steve VaiがZappaのところでStunt Guitarやってる時から知ってんだい!
『Shut Up 'n Play Yer Guitar』の頃だから1981年ぐらいだな。
私がSteve Vaiの名前を知った頃にまだ生まれていないマーブロ・読者もいるんじゃない?
その後すっかりスターになっちゃって…。
一応こんなのも持ってるんだよ。
10インチ盤って持ってるだけでナンカうれしいよね。
でもこの曲は知らなかったので大いに驚いた。
こういう感覚がまたすごく受けるんだろうね。30年以上聴いていないけど、確か下のアルバムでは必死にZappaのマネッコをしているんだよね。

30r4a2375ソロ回しの儀が盛大に執り行われたことに触れるまでもない。590v

600v

610超大爆音の中、すべてのプログラムが終了。
楽しかったね~!
ああ、耳がチョットCryingだわ。

620<オマケ>
D_Driveも愛用しているMarshall HEADPHONES。

2img_0752そのポップ・アップ・ストアが今新宿髙島屋に設置されている。
新宿にお越しの際にはゼヒお寄り下され!


詳しくはコチラ⇒Marshall HEADPHONES~音のあるくらし

0r4a23221965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年3月5日 本八幡ROUTE FOURTEENにて撮影)