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2023年1月19日 (木)

極東Pop Culture 3~Wanna another drink? <前編>

 
Superb Hop Band なるオーケストラの『極東Pop Culture 3』と題したコンサートにお邪魔して来た。
アニメの音楽をジャズのビッグ・バンド・サウンドでお届けする…という趣向。
私の場合、「アニメ」といえば『ひみつのアッコちゃん』や『あしたのジョー』とかの世代ですからね。
一番新しくて『ド根性ガエル』ってとこか?
『花のピュンピュン丸』と『ジャングル黒べえ』は好きだったナァ。
だから今のアニメのことはナニひとつ知りません。
でも、Marshall Blogで何度か触れて来た通り、私は大学の時にジャズのオーケストラ、つまりビッグ・バンドに所属してギターを弾いていたのでこういうライブは大歓迎なのだ。
早くもMarshall Blog2回目の登場となる天王洲アイルの「KIWA」さんからお送りします。10vサキソフォン×4
トロンボーン×2
トランペット×3
リズム隊×5
というフルのビッグ・バンドをほんの少し縮小した編成のオーケストラ。20率いるのはアレンジと指揮を担当する木原塁。
頂戴した名刺の肩書を拝見すると「作・編曲/トランペット」とある。
トランペットで「塁さん」とくれば、ご両親はルイ・アームストロングかルイ・プリマのファンでいらっしゃるに違いない…と思ってご本人にお尋ねしたところ、どうも「アームストロング」の方らしい。
イヤ、私はルイ・プリマがとても好きでしてね。
「♪ジャスタジゴロ」なんてとてもいい調子ですからね。
他にルイ・スミスなんてトランぺッターもいたけど、普通それはないだろう。
もしくは「野球ファン」ということもあり得たかな?30vさて、このコンサートにお邪魔させて頂いたのは、ショボンちゃんがドラムスを担当すると聞いたから。40vもちろんショボンちゃんはNATAL。
「NATAL」は「ナール」と「タ」に強勢を置いて発音してくださいねッ!
今回はCafe Racerシリーズの「TJ」というジャズ向けのキットに10"のタムを追加した布陣で臨んだ。
10"、12"、14"、18"というコンフィギュレーション。50スネアはメイプルの14"×5.5"。
ツイン・ペダルもNATALだ。
ショボンちゃんによると、NATALのペダルは群を抜いて踏みやすいとのこと。60定刻となり、木原さんの指揮で演奏はスタート。Img_2731 曲は「TANK!」。
コレは『カウボーイビバップ』というアニメのオープニング曲…で合ってますか?
元々ビッグ・バンド・アレンジなのね?
コレ、我々世代だと『妖怪人間ベム』ということになるな。70_tkソリストはピアノのはまだりゅうじ。70vやっぱりショボンちゃんのドラムスはいいナァ。
今回は「なるべく軽く叩いて欲しい」というリクエストを受けての演奏。Img_2507 もちろんリクエスト通りショボンちゃんは柔らかく叩いているんだけど、グイグイとドラムス音が前に出て来る。
音は大きくないんだけど、よくヌケるのね。
我ながら「いい音」だ!90vリズム隊は…ギターが佐々木正明。Img_2366 ベースが池尻晴乃介。
晴くんはその苗字でおわかりの通り、『Marshall GALA2』にSHOW-YAのsun-goさんのバンドで出演してくれた池尻喜子さんのご主人。
2人で「池尻家」というチームを組んでいらっしゃる。Img_2365 そして、パーカッションに岩月香央梨。Img_2707 さっそく木原さんからご挨拶。
「皆さん、ようこそお出でくださいました。
Superb Hop Bandでございます。
私たちはビックバンドよりも少し小さい編成でアニメとか、ゲームとか、そうしたいわゆる『サブカルチャー』の音楽をジャズ風にアレンジしたりして演奏しております。
将来的には他のジャンルの物にも挑戦したいと思っているんですけど、今のところそうした活動をメインに取り組んでおります」
100「今日の公演はだいたい1時間半くらい。
そんなに長くないステージにはなると思いますが最後まで楽しんで頂けたらうれしいです。
よろしくお願いします。
私がしゃべりますとチョット酸欠気味になってしまいますので、進行はカッコいい声の持ち主である篠宮くんにお任せしていきたいと思います」110v…と紹介されたのは観客瀬の後方に陣取って篠宮隆太。
ショウを通じて篠宮さんがすべてのMCを担当した。210v2曲目は「ペガサス幻想」。
「♪先生ヤ~」ってヤツね。
コレは知ってる。
アニソン系のバンドのライブで間違いなく取り上げられるもん。120_pgフルートからアルト・サックスに持ち替えた…0r4a0062 屋嘉一志のソロ。120vサックス・セクションは…
テナー・サックスの幸野あかね。0r4a0071 テナー・サックス、阿部力太。0r4a0068そして、バリトン・サックスが渡辺将也。0r4a0069 続いてのトランペット・ソロは…130Marshall Blogではもうおなじみの古屋ひろこ。
私が属していたオーケストラの後輩。
つまり同窓。
140vサックス・ソリもバッチリきまった!150『ふしぎの海のナディア』から「ブルーウォーター」。Img_2731_2 トランペットからフリューゲルホーンに持ち替えた松木理三郎のソロ。160_bwトランペット・セクションは村上泰平。Img_2444 そしてこの曲では手拍子を打って盛り上げたひろこちゃん…の3人。170v佐々木さんのギター・ソロに続いて…180v再び屋嘉さんのアルト。ソロ!190ココで篠宮さんのMCでメンバー紹介。
この日、幸野さんはお誕生日~!Img_2486 ショボンちゃんのドラムスからスタートしたのは…220v_gk『涼宮ハルヒの憂鬱』から「God Knows…」。
あ、ビーチボーイズかと思った!…ってゴメンね、こんなことぐらいしか書けないの。
ビーチボーイズは「God Only Knows」です。
200クラリネットに持ち替えた幸野さんのソロ。
幸野さんのパートはやたらと持ち替えが多くて、テナーサックス、フルート、クラリネット、バスクラリネットをとっかえひっかえやってた。230vひろこちゃんはバケット・ミュートを付けてのソロ。
240v続くピアノから始まるのは「帰らざる日々」は『紅の豚』から。
正しいですか?
260メンバーの出す音をひとつたりとも聞き逃さず厳しい表情でバンドを操る木原さん。
Img_2685 幸野さんはバスクラ。
バスクラリネットの音なんて普段聞くことないもんナァ。
吹く内容にようっては結構コワい音色だけど、コレって高い楽器なんだゼ~。250v_kzh幸野さん、チータ(立って)でクラリネット・ソロ。
お誕生日なんですから思いっきりやっちゃいな!Img_2496 トロンボーンのソロは島田直道。290vトロンボーン・セクションにはもうひとり、志賀健輔がテナー・バスを担当した。Img_2442劇場版『ONE PIECE』のオープニング・テーマ「ウィーアー!」。
篠宮さんのMCによると、デビッド・マシューズがこのバンドのためにペンを執ったそうだ。
Img_2662 デビッド・マシューズといえば…ちょうど私が大学のオーケストラにいた時に『Manhattan Jazz Quintetのファースト・アルバムが出てね、みんな夢中になってたよ。
特にラッパの連中はルー・ソロフにヤラれちゃってたっけナァ。
このクインテットにはギターがいないので、私は特段気にかけなかったが、ジョージ・ヤングのサックスのストラップだけは気になったことを覚えている。
このアルバムは1984年のリリースだっていうから…アレから39年も経ったのかよ!
Mjq 岩月さんのパーカッションが大活躍!310v_wa晴くんも何度かベースを持ち替えての大熱演。
さすがの技巧派…ドリムシとかけ離れた演奏もバッチリだ!320vトランペット・セクションは今度はハーマン・ミュート、トロンボーン・セクションはバケット・ミュートを取り付けてのプレイ。
いつも思うんだけど、金管の人たちのミュートの管理もなかなかに忙しいよな。
「1音だけカップ・ミュート」とかいう時もあるもんね?
270阿部さんのテナーのソロ。330vそして、お待ちかね…ショボンちゃんのソロ!340v軽~くね…。
でも、音はメッチャ熱い!
やっぱりショボンちゃんのドラムスは素晴らしい。350v「ありがとうございました!」
第1部終了。
 
Superb Hop Bandの詳しい情報はコチラ

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Superb Hop Band Suporter's Garden
Img_2782 ココで15分の休憩が入った。
 
#歴史好きの皆さんへ!#
ひろこちゃんのイベントのレポートに会場周辺の「歴史散歩」を掲載しています。
「品川」ってのはスゴイところです。
興味のある方はゼヒご覧あれ!
THE OMATSURIES 秋の大感謝祭 <前編>~私の品川宿
THE OMATSURIES 秋の大感謝祭 <後編>~私の品川富士と鈴ヶ森

360<後編>につづく
 

☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
 
今日のバンドのテーマはアニメ・ミュージック。
『ルパン三世のテーマ』を華麗に弾きこなすMarshallの女性ギタリストYuki。

このYukiちゃんが所属しているのがD_Drive。
日本のアニメやゲームが世界的に浸透している昨今、海外で活躍するバンドも珍しくなくなりましたが、D_Driveはアニメともゲームとも隔絶した自分たちが作った音楽だけで世界デビューしたバンドです。
今日のライブもインストゥルメンタル。
D_Driveもインストルメンタル。
「インストルメンタル」に何の違いがありましょうや?
是非、D_Driveの世界をご賞味くださいませ。
 
<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはYukiちゃんがアンバサダーを務めるSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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9img_9727 

200 (一部敬称略 2022年12月12日 天王洲アイルKIWAにて撮影)

2023年1月17日 (火)

田川ヒロアキ~GUITAR STATION 2022 AUTUMNツアー・ファイナル<後編>

 
休憩中。
ところで、町田ってのは私の住まいから遠くてネェ。
よ~っぽど重要な用件がある時にしか来る機会がない。
だから前回の町田も「まほろ座」を訪れるためで、ちょうど1年前のヒロアキくんのツアー・ファイナルだった。05vこれがその時のツアーの告知チラシ。
ん?…ココにはツアーファイナルの情報が載っていないな。
ってんでMarshall Blogで調べてみると、まほろ座に出演したのはナント今年と同じ12月11日だった!
イヤ、だからナンだ?ってな話なんだけどね。
コレは狙ったのであろうか?
私はこの「12月11日」に馴染みがありましてね…ウチの父の誕生日だったのです。
前回はまほろ座の前に「ナントカが丘」というところで別の取材があって大幅に遅刻しちゃったんだよね、ゴメンね。
その時のレポートはコチラ。2本立て。
 ↓   ↓   ↓
田川ヒロアキ TOUR2021~東京ファイナル!

ハイ、休憩終わり。T21 第2部もヒロアキくんの独奏でスタート。
今度はバッキング・トラックを使用しない全くのア・カペラのソロ。10チョットしたインプロヴィゼーションの後にヒロアキくんが弾き出したのは「ホワイト・クリスマス」。20_29thコードを織り交ぜた少々ブルージーな「田川アレンジ」が大変カッコよかった。
もちろんギターのサウンドも申し分なし。30v_2だってヒロアキくんが弾くMarshallだもん!
この日も愛用のJVM210Hと1936で美しい音色をタップリと聴かせてくれた。40vヒロアキくんがあんまり素晴らしい「ホワイト・クリスマス」を弾いてくれたので迷惑でしょうがココで脱線させてもらいますよ。
脱線ポイントは作曲者のアーヴィング・バーリン。
もうこの人の話題がMarshall Blogに出る時に欠かさず紹介させてもらっているのが1953年のビリー・ワイルダー監督作品『第17捕虜収容所(Stalag 17)』。
まぁ、ダマされたと思って一度ご覧になってみなさい。
若い人なんかは「昔の映画ってこんなにオモシロかったのか!」と驚くこと請け合い。
超簡単に言えば、アメリカの下士官がドイツの捕虜収容所を脱走するストーリー。
12月11日生まれの父のお気入りで、私は小学生時から何度も何度も観てきた。
映画の中で、オットー・プレミンジャー(有名な映画監督)扮する収容所長が捕虜を前にして朝礼をするシーンがある。
その演説の中で彼らの本拠地であるドイツの「ベルリン」について触れると、所長がこう言う。
「キミたちの国にも似たような名前の音楽家が確かいたような気がしますな…『ホワイト・ナントカ』とかいう曲を作った…」
もちろん「ホワイト・ナントカ」とかというのは「ホワイト・クリスマス」のこと。
そして、似たような名前の作曲家とは「アーヴィング・バーリン」のことね。
「Berlin(ベルリン)」を英語読みすると「バーリン」になるワケ。
それを聞いて捕虜たちはムカっと来るワケだ。
「ホワイト・クリスマス」はアメリカ人にとってとっても大切な曲だから。
『戦場にかける橋』や死ぬほど泣ける『クリスマス・ツリー』のウィリアム・ホールデンはこの作品でアカデミー主演男優賞を獲得した。
ああ、また観たくなって来た!
優れた映画はは間違いなく人生を豊かにしてくれます。

S17 ロシア移民のアーヴィング・バーリンはジョージ・ガーシュインをして「アメリカのシューベルト」と言わせしめたティン・パン・アレイを代表する偉大な作曲家のひとり。
ところが!
ナント、この人は譜面の読み書きができなかったんだって!
「ホワイト・クリスマス」のメロディは、雪のクリスマスではなくてどこかのプール・サイドでそのメロディを思いついたらしいんだけど、「メッチャいいのが出来たやんけ!」と大変喜んで、大急ぎでお付きの人を呼び寄せて記譜させたそうだ。
そんなことやっているより譜面の読み書きぐらいサッサとマスターした方がよっぽど早いと思うんですけどね…「ヘロホイニトハ」と「トニイホロヘハ」のシステムさえ知っていれば、後は慣れで十分イケるでしょうに。
この曲はナントいってもビング・クロスビーのオリジナル・バージョンが有名。
クリスマスを特に祝わないウチですらレコードがあるわ。
そして、映画にもなった。
主演もビング・クロスビーで共演がローズマリー・クルーニー。
ローズマリー・クルーニーのニックネームは「ロージー」。
声がメチャクチャ魅力的で大好き。
さんざん、俳優のジョージ・クルーニーのお母さんとMarshall Blogに書いちゃったんだけど、「お母さん」ではなくて、どうも「オバさん」らしい。
この場をお借りして訂正してお詫び申し上げます。
Wcjpg 『ショウほど素敵な商売はない(There No Business Like Show Business)』とか『アニーよ銃をとれ(Annie Gets Your Gun)』とかアーヴィング・バーリンが音楽を担当したミュージカル映画なんて観てみるといいと思いますよ。
とっても楽しいよ!
ベティ・ハットンの『アニーよ銃をとれ』は1950年の作品(元は舞台)だけど、今でも欧米の子供たちは「Anything You Can Do」なんて挿入歌を学校で教わるんじゃないかな?今はもうやらないか?
「♪Anything you can do, I can do better, I can do anything better than you」なんて歌詞は英語の比較級の勉強にもならあね。
ハイ、脱線終わり。
ヒロアキくん、マイクを戻しま~す!Agg「はい、後半が始まりました。
メンバーは先に帰ってしまいましたので、ココからのステージは私の独り占め…そんなことはないか。
皆さん、楽しんで頂けておりますでしょうか。
毎年の〆としてこの時期にライブをやっている感じなんですが、今回は久しぶりに長いツアーをやってみました。
そこで、ツアーのこぼれ話的なことをお話したいと思います。
16か所回って来た中ではライブハウスでの演奏が最も多かったんですが、今回のツアーで特徴的だったのは小学校や中学校で講演会もやって来たことなんですね。
そこにMarshall を持って行って、子供たちに悪い音楽を披露して参りました!」
よしよし、ドンドンやってやれ!
50vヒロアキくんとギターの馴れ初めの話からツアーのエピソードへ…
「瀬戸内市の全校生徒35人しかいない小学校にお邪魔したんです。
その時の会場はものすごく大きな体育館で、そこに生徒さんが2m間隔で座るんですよ。
すごいソーシャルディスタンス!
そんな中でマスクの内側から子供達が一生懸命声を出してくれたり、応援してくれたりしました。
『カラムーチョZ』とかやった時はものすごく盛り上がりましたね。
やっぱアニメソングってすごい人気で、『鬼滅の刃』系の曲もギター・インストで演ったんですが、やっぱりすごくウケて、演奏に合わせて一生懸命手拍子をしてくれました。
加えて校長先生も教頭先生もすごくファンキーな方で、開演前にも『今から皆さんが待ちに待ったロック・コンサートだよ~!』なんてやってくれました。
また、生徒数が100人ぐらいの中学校ではこんな話もしました…私が中学生の時にすごくコワい体育の先生がいらっしゃったんですが、その先生がエレキを嗜んでいたんですね。
ある時、『お前放課後にオレのところに来い!』と言われて、てっきり怒られるのかと思って恐る恐るその先生のところに行ったんです。
すると先生が『一緒にセッションしよう』」って!
その時初めて『セッション』っていうのを経験したワケなんですが、『練習すれば必ずうまくなるからガンバれ!』と言われたことがすごく心に響きました。
そうか、『練習しなければうまくならない』じゃなくて、『練習すればうまくなる』のか…と思った時になんかすごい将来が見えたんですね。
それが私の人生観のひとつにになった感じで、その体育の先生にはすごく感謝しているんです。
…マァ、こんな話をその中学校の生徒さんにしたワケです。
で去年、実はその体育の先生とばったり会う機会があったんですよ。
そこで先生のこの話をしたんです…完全に忘れてましたね!
そんなもんですよね~」
完全にそんなもんです。
55「あと男木島(おぎしま)という香川県高松市に属している島に行ったんです。
船で行く離れ小島で人口が160人ぐらいしかいないんですね。
だから小中学校併せても生徒が10人しかいない。
その学校の野外での文化祭のスペシャル・ゲストが私だったんです。
『スペシャルゲスト、田川ヒロアキ先生~!』とか言われて、『チョット先生は止めてください!』ってなったんですが、その時は結構な人数でした。
最後に私が『ZERO』という今回のCDに収録したアップ・テンポの曲を弾いたら、屋外だったので子供たちがそれに合わせて走り回ったりして、もう運動会みたいな状態になったんです。
私はMarshallをフル・アップしてダァ~って弾きましてね。
離れ小島でもMarshallを響かせてみたり、そんな感じで生徒さんたちからもすごく喜ばれてとても良い感じのツアーをやって帰ってきました」
デカした、デカした!
でもね、先頃ジェフ・ベックが亡くなったでしょ?
それで「ギター・ヒーローの後継者がいない」と新聞にデカデカと出ていたけど、爆音も同じなんですよ。
将来バカでかい音のライブなんてなくなるかもよ。
少なくともそんなの「ロック」じゃないからね。
60「ツアーから帰って、私の故郷である山口県の人達が集まる県人会でクリスマスの『サンタ会』というパーティにも参加しました。
その時はギターを持って行かずに挨拶の場を設けて頂きました。
ビンゴ・ゲームをやったらミッフィーちゃんグッズの詰め合わせが当たって美瑞穂が喜んでおりました。
そして今日、コチラでツアーファイナルをして盛り上がっております。
そんな感じの楽しいツアーの時を過ごしました」
ヨカッタ、ヨカッタ!
チョット気になってその「男木島」という所を調べてみたらこんなところ!
世帯数109、総人口168人だって!
でもいい感じだね~。
失恋した寅さんがフラリと訪れそうな所じゃん?
「そうかい、168人かい…国の始まりが大和の国なら泥棒の始まりは…」なんてやっちゃいそうだ。Og ココでバンドのメンバーを呼び込んで各々の告知コーナー。
ヒロアキくは2月19日に今回のバンド・メンバーと共に地元下関の大ホールで凱旋コンサートを開催することを案内した。
コレは私はお邪魔できないのでMarshall Blogに残すことができません、ザンネン!
なので皆さん、直に下関まで観に行ってくださいね!
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「そう言えば私…数年前に寺沢さんにサインを教えてもらったことがあって…」
90「そうなんです。
田川くんが今書いてるサインは以前にボクが考えたんです。
ちゃんと田川の『田』を、四角くこう書いて、こう書いて…ってやって書きやすいように一筆書きにしたんですよ。
それが時間が経ったらだ~いぶ変化しちゃって、かなりアーティステックなサインになってきた気がするんだよね。
前衛的なデザイン」
てらちんはマンガ家だからね、この辺りもバッチリなんですよ。
80v_2「ハハハ!
こんなご時世でから人数が多い時などなかなかCDにサインをすることができません。
そこで、大量に用意したカードに予めサインを施しておいて、ライブ会場の物販でCDをお買い上げくださったお客さんにそれを配布するという手法を採っているんです。
で、そのカードが足らなくなったので、昨晩ウチの食卓で他の作業をする美瑞穂と向かい合わせになってせっせとサインをし始めたんです。
30、40枚書いたかな?…そろそろコレでもう足りるかな?と思って作業を止めたんです。
それを見た美瑞穂が『アッ、ゴメン!ペンのキャップをハズしてなかった!』ですって。
1枚も出来上がってなかった!
私の『見える疑惑』より美瑞穂の『見えない疑惑』の方が可能性が高いような…」
するとすかさずてらちんが…
「だって田川くんはステージ上でシールドをまたぐけど、その後ろから来る美瑞穂ちゃんはそのシールドにつまずくもんね」
ね!てらちんは「ケーブル」と言わずに「シールド」という言葉を使ったでしょ!?
やっぱり『ギター・シールド疑惑』と『キーボード・ケーブル疑惑』の関係は事実だったのだ!
70v_2ところで『FACE』の表4、つまり裏ジャケットには赤い文字で『FACE』と入っている。
コレはヒロアキくんが書いた文字。
アートワークを担当した梅村さんのアイデア。
とってもいい感じだね。0r4a0148 「それでは、ここで音楽旅行をしたいと思います。みなさんと電車に乗りましょう!」
トーク・コーナーの後は「Train」。
私、この曲好きしてね。100_tr♪ガタンガタン、ガタンガタン…
今日の車輛は透さん。110vこの何ともいえない優しくレイドバックした雰囲気がいいんですよ!
コレは紛れもなく「ヒロアキ・ミュージック」のひとつだと思う。120v曲調に合わせた石黒さんのソロがまた味わい深い。130「田川ステーション」ですからね、車掌のヒロアキくんも実に楽しそうにソロを弾いてくれた。135そして列車は終点にたどり着く。
「町田~、町田~」
遠いのよ、ウチから。140vこの曲を聴くとかつてヒロアキくんがメインで使用していたMarshallのコンボ「JMD:1」を思い出す。
「JMD:1」はMarshall初のデジタル・アンプで、当時まだ比較的珍しかったウェブサイト用のデモ音源を制作することになり、ヒロアキくんに短いオリジナル曲を3つ書き下ろしてもらってその演奏をお願いした。
またココが私のメンドくさいところで、「JMD」というモデルだったので、3曲のタイトルの頭文字をそれぞれ「J」、「M」、「D」とさせてもらった。
で、「D」になったのが「Denbigh Road Run Down」というミディアムのバウンス・ナンバー。
コレの曲調が「Train」と似ているもんだからいつも思いだしちゃう。
ちなみに「Denbigh Road(デンビー・ロード)」というのはMarshallの本社の前の通りの名前。
12時になるとお昼のサンドイッチを買いに社員たちが楽しげにデンビー・ロードを足早に歩いて行く(run down)様子をこの曲のイメージに重ねたワケ。
Img_7757 デモ音源の方はヒロアキくんのおかげで大変うまく行ったんだけど、私は後に少々恥ずかしい思いをすることになった…ダマってりゃわからないんだけど。
この「Denbigh Road Run Down」というのはソニー・ロリンズのインパルス盤『East Broadway Run Down』から拝借した。
で、「Run Down」とは「走り去っていく」のような意味かと勝手に思い込んでいたワケ。
ナゼかというと有名な植草甚一さんの昔のエッセイでこのアルバムを『東ブロードウェイを駆け下る』と紹介していたからなの。
ところがこの句動詞は文字通り「流れ落ちる」というような意味の他に、「徐々に動かなくなって停止する」という意味があって、間を「-」でつないで「run-down」とすると「疲れ果てる」という意味になるらしい。
反対に2つをつなげて「rundown」とすると、今度は「調査」という名詞になる。
コレを知ったのは最早JMDシリーズの生産が終了してからのことでしてね…もう放っておいた。
この場をお借りして訂正してお詫び申し上げます。
今日はよく謝る記事だ。Ebr下の写真はJMD50を使って宮古島のイベントで演奏するヒロアキくん。
「J」も「M」も「D」もとても魅力的な曲だったのできっとまたどこかで日の目を浴びる時が来ることを期待している。390「電車から降りて車が迎えに来てくれております。ドライブしましょう!」というフリから「Driving Jam」。150_dj一変してエキサイティングなファンク・チューンをブチかます!
320_2「てらちん!」の呼び声でてらちんのベース・ソロ爆発!160v「石黒彰!」の呼び声で石黒さんのキーボード・ソロ炸裂!170「そうる透!」の呼び声で透さんのドラム・ソロ破裂!190v要するに全員がバリッバリのプレイを遠慮なくお見舞いした第2部のハイライト的瞬間だったワケさ!
コレは盛り上がるにキマってら!200「古くから演っている曲を2つお送りしました。
次も古くから演ってる曲です。
最近は世界中で色々なことが起こってしまっておりますが、コチラも色んな意味を込めてこの曲を聞いて頂きたいと思います」210v_2ヒロアキくんの記念すべきファースト・アルバム『Fly Way』から名曲「平和の風」。220_2「♪風吹け 風吹け 平和を連れて来い」
最近はその風が逆の方向に吹いてしまっているのがとても残念。
このままいけば近い将来、その風が嵐になってしまう可能性が高いのが現実だ。250_2自分で考え出したフリを交え、迫真のパフォーマンスで平和を訴えるヒロアキくん。
240コレだけはドイツでやったら絶対ダメよ。
マジでダメ。
ヘタをするとPolizei(ポリツァイ=ドイツの警察)に捕まっちゃうからね。
「ドイツでドッキリ~!」になっちゃう。
ちなみに私はPoliseiにお世話になったことが一度だけあります。
その物語はコチラ
230v_2ロマンチック・フレーズ満載の石黒さんのソロから…260ヒロアキくんがギターで歌のメロディをナゾる。
そう、この歌わせ方が「ヒロアキ・ギター」の最大の特徴なのだ。270v_2場内ではミラー・ボールが輝き…280_am石黒さんの分厚いストリングス・サウンドが鳴り響く。290v_2「Ave Maria」だ。300v_2ヒロアキくんのトレード・マークのひとつとも言えるこの曲。
何度聴いても飽きることがない。
そしてこの音色ね。
Marshallの仕事をしていて「シ・ア・ワ・セ」を感じさせてくれる瞬間だ。310「人は別れと出会いを繰り返す…そういうものかなと思います」というヒロアキくんのひと言を石黒さんのピアノが引き継ぐ。321_mdd『FACE』収録の「またどこかで」。
NHKハートネットTVの『B麺談義』の最終回のエンディングに採用された曲。
この曲、「ABBB」という変わった構成になっていて、「歌謡一部形式」のような印象を受ける。
「歌謡一部形式」というのはシューマンの「トロイメライ」のように「A」のメロディだけでサビのパートを持たない曲のスタイル。
平たく言えば、ヒロアキくんの場合はAメロ1回に対し、転調を含んでサビを3回繰り返している。
この形式の曲って結構ロックでもあって、Sparksの「This Town Ain't Big Enough For The Two Of Us」なんてのは大変素晴らしいアイデアだと思う。 322ヒロアキくんもこの曲でオモシロイことをやっている。
Bの繰り返しのパートの最後に出て来る「♪またどこかで」と歌うパンチライン。
コレを2回目だけ歌わずに、ギターでそのメロディをなぞるという仕掛けを施した。
「言いたいことは自分の指が言ってくれる」とはリッチー・ブラックモアの発言だったか?

323vそういえば『B面談義』の収録のようすもレポートしたネェ。
   ↓    ↓    ↓
田川ヒロアキのB面をチェックしよう!

やっぱりこうして「残しておく」というのは大変重要な作業だな。
残っていなければそれまでだもんね。
ヒロアキくんの記録は2009年の分から残してあるからね。
こんなブログ、世界に2つとないよ。
いつかMarshall Blogのこの価値がわかってもらえる時が来ることを期待している。
1302「ありがとうございます。
お別れの時間が近づいては来ました。
今日こうして17か所目にして『東京ファイナル』と銘打ってライブをさせて頂たんですが、今回も本当にたくさんの方々から応援を頂きました。
そして、町田までお越し頂いた皆さん…皆さんのおかげでファイナルを大団円にすることができました。
そして、配信をご覧の皆さんも本当にありがとうございました。
更にまほろ座のスタッフの皆さん、加えて楽器回りや撮影のスタッフの方もたくさんいらっしゃいますが、こうして多くの方に支えられてコンサートできたことに心から感謝しております。
またこういう機会を作りたいと思いますので、田川ヒロアキのコンサートを見つけた時にはまた是非お越しくださるとうれしく存じます。
手前味噌で恐縮ですが、ウチのマネージャーの美瑞穂もガンバってくれました。
私が言うのもアレですが、良かったら美瑞穂にも拍手して頂けたらうれしいです」
客席から美瑞穂さんに大きな拍手が送られた。
美瑞穂さん、人気あるからね。
330「最後は疾走感あふれる感じで終わりたいと思います。
高校生達が50CCのエンジンを搭載した手作りのマシンを競わせるコンペティションがあるんですが、『それにはこういう曲だろう』と、ハードロックからヘヴィメタルみたいな感じの曲にし上げました」340本編もコレでいよいよ最後!
先日のMLB Cafeでも取り上げた「Zero」。
『Face』に収録した「全日本EV&ゼロ班カーレースin広島府中市」のテーマソングだ。370_zr透さんのドラムスがウネり…460v てらちんの低音が地を這い…390v石黒さんのキーボーズがバンドサウンドを分厚くしたところで…400v_2ヒロアキくんのソロが炸裂!
充実のレコ発&ツアーファイナルの本編となった。
410vそしてアンコール。
「ありがとうございます!
お陰様でツアーも大団円になりました!
今回のツアーは毎回セットリストを変えたんですが、この曲だけは一番最後に演る形にしていました。
『約束』という曲です。
またみなさんと元気にこうしてお会い出来たらいいな…という気持ちと明日からも皆さんが素敵な日々を送れるように…という願いを込めながら演奏したいと思います」
ヒロアキくんは「大団円」という言葉が好きだな。
この言葉を使うのはヒロアキくんと江戸川乱歩ぐらいかも知らんぞ。420『FACE』を締めくくるナンバー。
まさにヒロアキくんの願いや気持ちを音にしたようなこの曲で「田川ヒロアキの音楽世界」を締めくくった。
430v
440v_2

450v

Img_2317最後は記念撮影。490はい、皆さんMarshall Blog拡散してくださいね~!500_2「ありがとうございました!
明日からまたいい日になりますように…。
またお会いしましょう!」
480v_2コレでこのコンサートも残すことができた…と。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano510 

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200 (一部敬称略 2022年12月11日 町田まほろ座にて撮影)

2023年1月16日 (月)

田川ヒロアキ~GUITAR STATION 2022 AUTUMNツアー・ファイナル<前編>

 
昨年11月に5年ぶりに新しいアルバムをリリースした田川ヒロアキ。
本当はもっと早く出したかったんだよね~。
ところがパラリンピック以降、ハチャメチャの忙しさになってしまって、アルバム作りのための時間が思うように取れず発表がノビノビになっていた。
それがようやく出来(しゅったい)!
そのリリースを記念したツアーが行われ、過日東京町田で千秋楽を迎えた。
今回と次回のMarshall Blogはそのレポート。

10v コレがそのニュー・アルバム『FACE』。
前作の『THEME PARK』に引き続き、ヒロアキくんの委嘱作品集。
今回もカーレース関連の曲からテレビ番組の挿入歌までバラエティに富んだ作品が詰め込まれた。Face パンクチュアルなヒロアキくん、定刻通りにショウはスタート。
まずはバッキングトラックを使っての独奏。
早速その『FACE』の冒頭を飾っている「Introduction」から。20「E」…。
1弦5フレットのナチュラル・ハーモニクスからスタートする「Seascape」タイプの短いながらもスケールの大きい作品。30vMarshallを自在に操って冒頭から最高に美しいギター・トーンを聴かせてくれた。40そして、ステージの様子がガラリと変わり、バンドメンバーがヒロアキくんの演奏にジョインする。50石黒彰60v寺沢功一70vそうる透。80vヒロアキくんは今日もMarshallで絶好調!90v愛用のJVM210Hと1936。100v足元のようす。
何度も書いているけど、ヒロアキくんは歪み系のペダルを一切使用しない。
あの美しく歪んだトーンは全てMarshallから出している。
コレが一番賢いやり方。
最近、エフェクト・ペダル型のプリアンプとライブハウスにあるMarshallのパワーアンプを組み合わせて使っている現場に出くわすが、あの音はチョットね~。
モッタイないよな~。
ジェフ・ベックはそんなこと絶対にしなかったゼ。
今のDSL100Hでチャンと自分の音を出していましたよ。
1102曲目はそのニュー・アルバムの曲順通りの「White Arrows」。
勇猛なロックビートに乗って展開するこの曲は、ヒロアキくんの地元である下関にある「小月(おづき)航空基地」に拠点を置く海上自衛隊の公式アクロバット飛行隊「ホワイトアローズ」のテーマソング。130v何とも不吉なフレーズが出て来る中間部のパートがカッコいい。
いかにも「今からウルトラCを演ります!」みたいな。
このホワイトアローズは自衛隊で唯一プロペラ機を使うアクロバット飛行チームで、航空自衛隊のブルーインパルスとは異なり、訓練機をそのままオリジナルの状態で曲芸飛行をするのが大きな特徴のひとつなのだそうだ。
ヒロアキくんファンで飛行機にやたらうるさい人がいるのでコレ以上は書かん。
「オリジナルの飛行機をそのまま使う」なんて、Marshallの歪みをそのまま利用するヒロアキくんに相通ずるところがあるじゃんね?
0r4a0145…と思ったら、曲の最後でヒロアキくん、ホワイトアローズ入隊!
両手を広げて下関の空に舞い上がった。
 
ヒロアキくん、ゴメン。
自衛隊が出て来たところでチョット脱線させて。
先日、航空自衛隊の某基地にお邪魔したんよ。
MarshallとNATALを使った野外でのビデオの撮影だったんだけど、午後になると空模様が怪しくなってきてしまった。
するとお付きの自衛官の方が「2時20分あたりから雨が降りますから養生の準備をします」と雨除けのためのブルーシートの用意をし出してくれた。
そして2時20分になると、本当にポツリポツリと雨粒が落ちだした。
私が驚いたかって?
イヤ、ゼンゼン。
あのね、軍隊の天気予報って絶対に当たるんだよ。
ナゼなら戦時中、天気予報は「重要軍事機密」扱いされるほど大切で正確な情報として扱われていたから。
だから戦時をしている間は天気予報がなかった。
コレもまた不便なモノだったろうね~。
私はこの辺りのことを知っていたので驚かなかった…といいたいところだけど、あまりに見事だったので驚いた!
脱線終わり。140「ありがとうございます。
『田川ヒロアキ ギター・ステーション ニューアルバム・リリース記念ツアー』と題しまして10月の終わりから東京を皮切りに全部で16ヶ所を回りまして、今日のファイナルで17か所目です。
帰ってきました~。
このコロナ禍のご時世で16か所も回れたことは本当にありがたいな~と思っております。
今日はそんなツアーの話と新曲を盛りだくさんにしてお届けします。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください!」
0r4a0095「去る11月1日に私の5年ぶりとなる8枚目のオリジナルアルバム『FACE』をリリースしました!
今日はこのアルバムの制作エピソードなどにも触れたいと思っております。
今演奏した2曲目の『White Arrows』は私が作った中で1番新しい曲になります。
当初アルバムに入れる予定ではなかったのですが、CDを製作する直前に出来上がったので、皆さんに新曲としてお届けしようと思い収録しました。
チョット今までとはテイストの違う感じの曲で、現在防衛省の海上自衛隊のYouTubeチャンネルで紹介されています。
ちょっとビックリしますね。
防衛省と関わるなんてことは想像できなかったですからね」
150v「前回のアルバム『Theme Park』のリリース記念コンサートを5年前にココまほろ座で開催させて頂きました。
そのアルバムの中にも下関にまつわる曲が入ってますので次にお届けしようと思います」170vその「下関にまつわる曲」とは「Victory」。
下関のボクシング・ジムのために作った曲。
最初、スラッシュメタル風で作ったところ、そのボクシングジムの会長に「田川さん、この曲コワいです」と言われて作り直したのは田川ファンならおなじみの話。
結果、若者が夢に向かって健康的な汗を流しているかのようなさわやかな曲になった。180_vicキーボーズ・ソロ。
この石黒さんの気合の入った表情!
ボクサーよりよっぽど強そうだ。190石黒さんの気合はこの日の機材のセッティングにも表れていた。
鍵盤がゾロリ。
Marshallの壁同様、人はナゼ楽器を並べたがるのか…そこにロマンが生まれるからだ!200vヒロアキくんのソロから…210vソロリソロリと石黒さんに歩み寄るソロアキくん、あ、ヒロアキくん。
チャンスを見て石黒さんに「カミソリ・アッパー」でも入れるつもりか?
ボクシングといえば…
残念ながら先頃ジェフ・ベックが急逝してMarshall Blogでも追悼記事を公開したが、ジェフの代表作のひとつといえば『Blow by Blow』。
この「blow」は「ロー・ブロウ」とか「ボディ・ブロウ」とかの「ブロウ」ね。
「Blow by blow」はボクシングから来た慣用表現で「具に(つぶさに)」という意味。
「blow by blow」…つまり「一撃ごとに」にアナウンサーがこと細かに実況中継する、というところから来ている。
Marshall Blogもそんな「blow by blow」なライブ・レポートの制作を心がけております。220ファンク・ストラミングからスタートするのは「Swing Picking~Evolution」。
ヒロアキくんには珍しいピュアなフュージョン・サウンド。230_speリズムはスイング・ビートに変わる。
ココからが「Evolution」なのかな?
230v心地よいビートに乗っててらちんのジャジー・プレイが冴えわたる。240v石黒さんが時折放り込む奇抜なフレーズにドキっとしていると…Img_1952 ヒロアキくんのソロが飛び出した。
そして、テーマからトリッキーなキメを経て曲は幕を下ろす。260v「5年間アルバムという形ではありませんでしたが、シングルや配信という形で色々出していました。
その5年の間にコロナ禍になって、どういう感じのアルバムにしようかな~と考えました。
というのも、この2、3年で日常の過ごし方が変わったと思うんですよ。
リモートだとか、距離が離れてしまったりとかがあっても、結局『人とのつながり』というモノは変わらないな~と感じました。
より結束力が強くなることもあるし、そうではない場合もあったりします。
だからコロナ禍が教えてくれた部分もあるな~と…そんなことを感じて、その中で自分が音楽で何が出来るかということを考えたんですね。
その結果、日常にそっと寄り添えるような、皆さんに楽しんでもらえるようなアルバムを作りたいと思うようになって、アルバムに『FACE』というタイトルを付けてみました。
そのタイトルがキマってから、アレよアレあれよという間にアルバム作りに入ったワケです」
270v「タイトルも決まったし、次はジャケットの写真を撮影しようということで、今回はUSHUNさんという私と世代が近いカメラマンにお願いしました。
今日はそのカメラマンさんもお越し頂いているかも知れませんね。
その写真を使って梅村さんという方がデザインをしてくださいました。
梅村さんはこのツアーの初日に駆けつけてくださいました。
この方とのお付き合いも長くなりました…『アヴェ・マリア』の時からですからね。
もう10年くらいになるかな?
そして、ジャケットを開くとMarshallの牛澤さんが撮ってくださった写真もあったりします。
今日もMarshall Blogの取材で撮影してくださっていると思います。
また今日の様子もレポートして頂けると思います」
0r4a0031「そんな感じでアルバムづくりが始まって、今度は中身をどうしようか?…と。
作り溜めていた曲もあるし、タイアップした曲もいっぱいあったので、それらをリニューアルした上でちゃんとレコーディングすることにしました。
一昨年あたりはミュージシャンの方々と長時間スタジオに居ることが出来ないご時世だったので、どうしようかな~と考えた結果、久しぶりに全部1人でやってみようと考えたんですね。
どこまでひとりで出来るかやってみよう!と思って。
ドラムを叩いて、フレットレス・ベースを弾いて、ギターを弾いて、キーボードを弾いて、ヴォーカルズをやって…。
ミキシングとマスタリングまで全部自分でやりました。
マネージャーの美瑞穂には機材操作とかノイズのチェック、「あ、今エラーが出てるみたいだけどなんて読むの?」なんて機材のディスプレイを読んでもらったり大いに手伝ってもらいました。
『2人で作った』という思いのこもったアルバムです」
ヒロアキくん、さすがのマルチプレイヤーぶりで、『FACE』の制作に当たっては打ち込みを一切排したそうだ。
そもそも、音楽なんてものは人間様が創るもので機械が楽器を演奏する方が狂ってるんだから、絶対にそこのところを思い違えてはならない。
0r4a0091「実際に全部の楽器を自分ひとりで入れてみるとスゴ~く大変だったんですね。
もう2度とやらない!
専門のミュージシャンにお願いした方が全くラクだったな…と思ったり、反省点も多々ありました。
でも、当初作曲した時のイメージがアタマの中にあって、チャンと最後まで自分の中だけで作ることができた…という思いが詰め込まれた作品になりました。
結果的に皆さんに聴いて頂くにはすごくオモシロい物が出来たのではないかと思っております」
340vココからリレー形式でメンバーを紹介。
ヒロアキくんから紹介されたのはてらちん。
「皆さん…この感じ…チョット久しぶり。なんか妙な緊張感が!
最近は隣を見れば田川くんってことが多いね。
いつも呼んで頂いてありがとうございます。
とても刺激的なライブで、普段やりゃ~しないジャジーなフレーズを!
ジャパメタ出身ですから!ヘヴィメタルの人になんてことやらすの!
ジャズ魂なんてコレっぽっちもないからね。
田川くんのバンドは本当に修行の場なんですよ!
ありがとうございます。
オン・キーボーズ、石黒彰!」300v「どうもこんばんは、キーボーズの石黒です。
なんか久しぶりだね、こういう感じ。
チョット宣伝していい?…珍しくCDを出したの。
田川くんとの付き合いも10年以上で、その田川くんのバンドとも10年以上。
ハッキリ言って、長いこと一緒に演っている人たちって珍しいのよ。
で、そういう10年以上演ってるメンバーでアルバムを出そうかという話になって…もともと『玉川カルテット』ってフザけた名前なんですけど。
ボク以外の3人は『横浜トリオ』でボクが住んでいるのが世田谷だからその間を採って『玉川』。
内容は大きく言えばフュージョンなんですけど。自分が演るとどうもさわやかさが足りなくてフュージョンにならないんだよね。暑苦しい感じになっちゃう。
もし興味のある方がいらっしゃったら、よろしくお願いします」
320「来年の田川くんの2月の下関での凱旋ライブを前提として今日はキーボードが4台。
今まで田川くんのライブをかなりやって来たけどこんなに並べたのは初めてだよ。
むちゃくちゃセッティングで疲れちゃうのよ。
でも、元々キーボードに囲まれてるのが好きでね…秘密基地っぽいでしょ?
でも最近はモジュラーをケーブルでつないで使っているんですよ。
『キーボードでお城』と言えば日本では難波弘之大先輩ですね。
その難波弘之先輩のバンド『SENSE OF WONDER』のドラマー…そして日本を代表する70年代のロックバンド『外道』。
そして数々のスタジオワークでおなじみの…オン・ドラムス、そうる透!」
310v透さんのご挨拶に移る前にチョット。
ご本人はお気づきになられていなようだったが、今、石黒さんは驚きべきことを口にされた…というか、私はスゴイ発見をしてしまった!
それは下の写真のヤツについて。
ギターとアンプ、あるいはシンセサイザーのモジュラーを接続するいわゆる「線」のこと。
今、石黒さんは「ケーブル」とおっしゃった。
ところが、この国のギターを嗜む皆さんはこの「線」のことを「シールド」と呼んでいる。
ギターに使う線もシンセサイザーに使う線も、信号を伝達する芯線を電磁線で被覆(シールド)している構造は同じなのにナゼか石黒さんは「シールド」という言葉をお使いにならなかった。
フーム…ココで推測できることは、こうした用途の電線をギタリストは「シールド」と呼び、キーボード・プレイヤーは「ケーブル」と呼ぶということだ。
ツマらないことだとお思いかもしれないが、私は外来語はすべて世界標準の言葉を使用するべきだと思っている。
そこへ行くと、このギター用の電線を「シールド」と呼んでいるのは恐らくは世界で日本人だけではなかろうか?
要するに日本だけで流通している方言である可能性が極めて高い。
しからば、海外の連中はどうしているのかというと、「Guitar cable(ギター・ケーブル)」と呼んでいる。
イギリスではタマに「Guitar lead(ギター・リード)」という言葉も使っている。
ナゼ日本だけ「シールド」?
実は私にも身に覚えがあるんだけど、「線」と呼ぶより「シールド」と言った方がプロっぽくて「ギターがうまい人」と思われそうな気がしてそう呼んでいるだけなのではなかろうか?
最近は「シールド」という言葉が使われている現場に出くわすと恥ずかしくなっちゃって!
でも一番恥ずかしい言葉は「ツーマン、スリーマン」だ。
コレは英語圏の人も「恥ずかしい英語」と言っていた。
連中にはバカ丸出しに聞こえるんだと思う。
Gc_2「すごいね~、田川くん!ドラムまでやってね~。
話を聞いていて感心しちゃったよ!
田川くんとの付き合いもだいぶ長くなりました。
本当に自分が鬼気迫る痛い思いをした時も一緒にいましたからね。
で、『ボクは死んじゃうんじゃないか?』って言われていたんですけど…ナント死にませんでした!
ツアー中に倒れちゃったのね。
アレからもう11年…もう12年くらいになりますね。早いね。
あのツアー中に10本叩いた適度な運動がよかったんですよ。
ボクは急性アルコール胆嚢炎っていうのを発症してしまって胆嚢が曲がってしまい、肝臓に癒着しちゃったんです。
そこから肝硬変を起こしちゃって…普通だったら死ぬんですって。
すぐに敗血症に結び付く病気だったそうです。
でも、生きてますから。大丈夫だと思います。
そんな楽しい事、痛い事、全部一緒に体験して参りました。
本当に素晴らしいギタリストです。紹介いたします。田川ヒロアキ!」330v「そういう紹介のされ方は台本になかったのでちょっとビックリしました。
ありがとうございます。
いやホント、透さんとツアーさせてもらってもう随分長くなりました。
そうしたハプニングもありましたが、ステージの上での透さんのドコドコ来るようなアレはすごいな!といつも感じでいます。
『オーラ』っていうのは目に見えない…って私はそもそも見えませんけど…目には見えないオーラって本当にあるんだな~って思いますね。
本当にお腹を切らなきゃいけないって言われた人が切らなくて済むってすごい気迫だと思うんですよね。
これ新しい治療法になるんじゃないかと思いますけどね…と、こんな感じで進めて行きたいと思います」290vトーク・コーナーの後は石黒さんのキーボーズから。
『FACE』収録のバラード「ニジノート」。
MCでヒロアキくんが触れた通り、コロナ真っ只中に東京都が主催した『アートにエールを』という文化支援のサイトに採用された曲。
この企画、ヒロアキくん以外にも何人かのMarshallフレンドが応募していたけど、最後はどうなったのかしらん?
ウェブサイトに載って終わりだったのか?…というか、そういう企画だったのか。Img_2183イヤ、そんなことよりこの曲はいいですよ。
もちろん「アートにエールを」に応募した時から知っている曲だけど、私は『FACE』の中で一番好きかも知れない。
私がバラードを好むのは大変珍しいことですよ~!
「虹の音」と「虹ノート」を絡めたシャレも良いし。
ひとつ…「ニジノート」は「ニジノオト」と綴った方がもっとヨカッタかも…と私は思った。
日本語ってアルファベット言語と異なり、バツグンに視認性に富んでいるで、一文字で単語の存在感がガラリと変わってしまうんだよね。
私は日本語を本当に優秀な言葉だと思っています。360vCDでは琴のプレイを大胆に取り込んでいる大変な凝りよう。
コード進行もチョコチョコと入り組んでいてすごくステキ。
コレね、イギリスに持って行ったら「Prog Rock」って言われるかも知れないよ。
しかし、何と言ってもこの曲で一番印象深いのは「虹の七色」に引っ掛けてアイオニアン・スケールをそのまま引用していることだろう。
0r4a0045つまり「ドレミファソラシ」をそのまま突っ込んじゃった。
この手法は昔からあって、例えばジャズ界最高のトロンボニスト、J.J. ジョンソンにはスタンダードにもなった「Lament」という有名なバラードがあるし、ソニー・ロリンズの『No Problem』というアルバムに収録されている「Joyus Lake」という曲ではモロに「ドレミファソラシド」をテーマに使ったりしている。
ヒロアキくんの「ドレミファソラシド」も最高に美しい!370続いては「Spacecraft」。
ヒロアキくんにはTAGAWA時代に「Space Walker」というアクロバチックな大作があった。
「Space-」と来れば今回もギュインギュインのハードなヤツかと思うとさにあらず。380v_sc透さんの軽快なドラムスと…390てらちんが出す低音がガッツリ噛み合うポップ・チューンなのだ!400vそれもそのはず、この曲は某企業に委託されて作った社歌なのだ。
それでもソロはギュインギュインよ。
テーマ・メロディの歌わせ方はドップリとヒロアキ節。
チョットだけベンドするこの弾き方、マネをしようとしてもなかなか出来ないんだよね。
コレこそヒロアキくんの左手の奏法だからこそ出せるワザなのかも。
410「今回の『FACE』にはタイアップ曲も何曲か収録されております。
テレビ番組とかラジオ番組とかCM曲とか企業の曲とか、そういったそれぞれの『顔(face)』となるような曲を作らせてもらえてもう何年も経ちますが、とてもありがたいことだと思っています。
それで5年前に『THEME PARK』というアルバムを発表しました。
今回はそれ以降に出来た曲や新曲を収録したんですけれども、そうした『顔』となるタイアップとか『FACE』という裏テーマがあったりするワケです。
さて、次は第1部は最後の曲なんですが、ご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、サーキット場を貸切りにしてこの曲のミュージック・ビデオを撮影しました。
私はマツダのファン関連のイベントでのステージにも出演させて頂いておりまして、寺沢さんには岡山サーキットにもご一緒していただきましたし、透さんも筑波サーキットでご一緒頂きました」
420v石黒さん、すかさず…
「アレ…オレは?
なんでオレだけサーキットへ連れて行ってくれないの?
オレもレースクィーンに会いたい!
私も仕事柄いろんな所へ行きましたけど、サーキットは行ったことないんだよね。
結構根に持つタイプなんで今後よろしくお願いします!」
 
石黒さん、予習用の教材としてコチラをどうぞ!
★Marshall and Car Race~田川ヒロアキ in 筑波サーキット<前編>
★Marshall and Car Race~田川ヒロアキ in 筑波サーキット<後編>
★サーキットのギター狼~田川ヒロアキ in つくば <バンドの部>
★サーキットのギター狼~田川ヒロアキinつくば <ソロの部>
★サーキットのギター狼リターンズ!~筑波サーキットのTAGAWA

0r4a0184「『根に持つタイプ』?…楽屋別にしておこうかな。
でも人数が多いと楽しいですからね~…と、無理矢理話を変えたところで、そのサーキットのビデオ撮影なんですが、18台の車がガァ~ッと私のすぐ横を走って行くのは結構コワかったです。
今、石黒さんと話しててその恐怖を思い出して曲のタイトルも忘れてしまった!」440v第1部を締めくくったのは『FACE』のリード・チューン「Racing Star」。
MCでさんざっぱら話題に上がっていたヒロアキくんのカーレース・ネタ。
「マツダファン・エンデュランス(マツ耐)」の公式テーマソング。
495スリリングなキーボーズとギターの掛け合い!475イスから立ち上がってトリッキーなフレーズを繰り出す石黒さん!
「カーレースに連れて行け!」と石黒さんが弾くソロ・メロディが叫んでいるではないか!480v「連れて行くもんか!」と迎え撃つヒロアキくん!…ウソです。
460vシャープなキメがまたカッコいい!
490vてらちんのベース・ソロもタップリ!
470vそしてヒロアキくんのギター・ソロ。
コレは「第1部のハイライトだった」と言っていいでしょう。
510vまたひとつヒロアキくんのマスター・ピースが増えたね。520「それではしばしご歓談ください!」で第1部終了。530<後編>につづく
 

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コチラ、ヒロアキくんの『アヴェ・マリア』や『THEME PARK』や『Sky』のアートワークを手掛けた梅村デザイン研究所(梅デ研)の梅村昇史さん。Img_0886_2 その梅村さんが昨年制作したもうひとつのCDアートワークがこのD_Driveの『DYNAMOTIVE』。953000x3000 日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Driveもよろしくお願いします!

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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200 (一部敬称略 2022年12月11日 町田まほろ座にて撮影)

2023年1月14日 (土)

BARAKA~25th Anniversary Live <後編>

 
BARAKAの『25周年記念コンサート』レポートの<後編>は平石さんのご挨拶から。
「皆さん、今日はありがとうございます。
今回は25周年ということで、この六本木EXシアターで演ることに決めました。
平日でもあり、コロナの状況もあるのでどうなるのかな?…と思いましたが、こんなにたくさんの皆さんに応援に駆け付けて頂きまして本当に我々も嬉しく、心強く思っております。
最後まで全力で演り切りたいと思いますのでよろしくお願いします!」
10v「『25周年』ということで、そういうことにまつわる話をした方がいいのかな~…と考えながらドラムを叩いていました。
『25周年』と言っても、ボク達よりもっと長く続けていらっしゃる先輩も多いと思いますし、『1つの道のり』であると言えばそれまでなんですけれども…。
やはりナンと言ってもボクらはツアー・バンドですから、アッチコッチへ行って色んな人とのつながりがたくさん出来たってことがありがたいと思います。
今日も北海道とか、四国とか、関西とか、色んな所からお客様がお見えになられています。
そういう『BARAKAを応援してやろう』という方々に出会えたことが25年の中でのナニよりの財産だと思っています。
本当に皆さん、ありがとうございます!」
30_2「25年演ってるってことは…マァそれだけ歳を取っていますよね、コレ。
それでもまだまだ色んな物を作ったり、色んなところに行って、知らない人の前で演奏したり、そういうことをやっていきたいと思います。
皆さん一緒にこれからも歩んでください。
よろしくお願いします!」20_2続いて演奏したのはビートルズのメドレー。
BARAKAは2013年に14曲入りのビートルズのカバー・アルバム『THE BARAKA』をリリースした。
そして今回のコンサートでは8つの「Fab Fourナンバー」を披露した。40まずは「Can't Buy Me Love」。
CDでは「I Feel Fine」を組み込んだ歌入りのアレンジだった。
この「25周年」の舞台ではボーカルズを取り除き全編を通じてインストゥルメンタルのライブ・アレンジ・バージョンで臨んだ。
BARAKAはCDのアレンジに捕らわれることなく、ドンドン変化を加えて行っているそうだ。B1続いて「Love Me Do」。
まさかのフュージョン・サウンド。
CTI時代のジョージ・ベンソンをチョッとハードにしたような?
ココでも一生さんが弾くストラトキャスターの音色をMarshallが美しく演出する。B2平石さんのドラミング・パターンが印象的な「Norewgian Wood」。
向こうの方で「長い列車が走っている」ような展開部のアレンジもオモシロい。
「ノルウェイの森」と邦題されているこの曲、しばらく前にこの「wood」は「森」ではなくて「材木」だ…という解説を読んで「なるほど…」とひとりごちたことがあった。B3きっと出て来るBARAKAのレゲエは「Something」に導入された。
依知川さんがパーム・ミュートして繰り出す間を重視した「締まる低音」が気持ち良い。B4アルバムの冒頭を飾っている「Day Tripper」をドカンとかます。B5BARAKAがあの有名なリフをそのまま演るワケもなく…コレは15/8拍子になるのかな?
8分音符がひとつ足りないだけでエラく雰囲気が変わるわ。
だから音楽ってオモシロい。B6vどの曲も大胆極まりないアレンジが施されているんだけど…「Get Back」も強烈だった!B7メドレーの最後を飾るのはアルバムに収録されていない「ネタ」…イヤ、「曲」。
依知川さんが弾くメロディは「Come Together」。B8_ct一生さんのファンク・ストラミングやソロ…B9i平石さんのソロ…「The Chicken」を間に挟んで3人それぞれのプレイがフィーチュアされた。B10vこのメドレーも何度かライブで拝見しているが、確かに今回もまた違った雰囲気の仕上がりで、ステージから耳と目を一時も話すことが出来ないパフォーマンスだった。B11チョットここで脱線。
BARAKAはビートルズに続いて2016年にQueenのカバー曲集をリリースしている。
音源を頂戴して初めて聴いた時、あまりの強烈なアレンジにビックリ仰天して、それこそフザけ半分に「コレってもしかしてフザけているんですか?」と依知川さんに失礼なことを言ってしまったことを思い出す。
優しい依知川さんはそれを聞いても全く怒ったりせず、大笑いしながら「イヤイヤ、真剣にやってますよ~!」と答えてくれた。
ビートルズもQueenもそれほどにスゴイ。
こうなると新しく曲を作った方がよっぽど早いのではないか?と思ったりもして…。
で、そのQueenのカバーアルバムのタイトルが『A Night at the Open』。
もちろん本家の『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』のモジリ。50cdで、Queenはそのタイトルをマルクス兄弟の『A Night at the Opera(オペラは踊る)』からそのまま拝借した。
コレ、もう何回も書いていてゴメンね。
でも日本人はよっぽどのQueenファン以外にこんなことを知る人がいないでしょう。
物事はナンでも知っておいた方が楽しいからご存知ない方のために何度でも書いてしまいましょう。
グルーチョ、チコ、ハーポの「マルクス三兄弟」が繰り広げるドタバタは、クレイジーやドリフ等の昔の日本のお笑いの元ネタですからね…オモシロいにキマってる。
チコがピアノ、ハーポがハープの奏者で、映画の中で見せる超絶技巧があまりにもカッコよく、音楽的にも内容の濃いコメディ・シリーズだった。
昔の人はこういう芸を観ていたのでやたらと目が肥えていたんですよ。
この映画は私もずいぶん前に観たきりなのでハッキリとは覚えていないんだけど、タイトルの『A Night at the Opera』の「オペラ」は歌劇の「オペラ」であって、確かパリの「オペラ座」って映画には出て来ないんじゃなかったっけかナァ。
つまりQueenのアルバムの邦題の「オペラ座」は意訳ということになる…ように思う。Np2Queenが続いて発表したアルバムには『華麗なるレース』という邦題が付けられていたが、原題は『A Day at the Races』という。
コレも出元はマルクス兄弟の『マルクス一番乗り』という映画。
私がレコード会社の担当者だったら何の迷いもなく『クイーン一番乗り』という邦題を授けたんだけどナァ…『華麗なるレース』よりよっぽどカッコいい。
この映画からは「All Chillun Got Rhythm(神の子はみな踊る)」というスタンダード曲が生まれている。9drところで、インターネットで「BARAKA」と「Queen」というキーワードを入力して検索すると、BARAKAのCDが一番に出て来るかと思いきやさにあらず。
「BARAKA」という会社の「クィーンオブローズ」というアロマオイルが出て来るのだ!
世の中極めて広いです。
ハイ、脱線終わり。

55s壮大なビートルズのメドレーの後は2010年のアルバム『Inner Resonance』から「Atlantic」。9ir3/4拍子で一生さんが弾くクリーン・トーンのギターから曲はスタート。60v_at3/4と4/4拍子を交えながら曲はたおやかに進んでいく。
290依知川さんが「Gb→A→G」と奏でる足鍵盤の反復フレーズがホンワカしていて気持ちい~。
しかし、最後までナニも起こらずに曲は終わる。
なるほど…大西洋(Atlantic Ocean)に沈む夕日をイメージにした情景音楽なのか。
いかにもうまい具合に表現されている。
440v音数も少なく終始クリーン・トーンで弾き通した一生さん。
このサウンドは「沈む夕日」なのか静かに打ち寄せる「波の音」なのか…
まさにMarshallの出すクリーン・トーンの美しさを見せ付けてくれたようなパフォーマンスだった。100_2その美しいサウンドを送り出した一生さんのMarshallがコレ。
詳しくは<前編>をご覧あれ。105「皆さん、こんばんは!
こんなに来てくれてありがとうございます!
『25周年』ってことはBARAKAを25年やっているワケですけれども、皆様のお陰です。
ありがとうございます。
スタッフの皆さんもありがとうございます。
1番大事なのはメンバー…ありがとうございます
『25』と言えばですね、『アタック25』ぐらいしかわかんないですよね?知ってる?
アレは15周年の時ですか?
赤坂のBLITZで演りまして、20周年の時は東京フォーラムででした。
そして25周年はココ六本木EXシアターですよ!
30年目はどこでやんの?っていうことですけど…。
(客席から『武道館!』という声が上がる)
ああ?さいたまスーパーアリーナやないかッ!」
110v「そんな感じで季節も11月ということで…10月は秋ナスとかサンマとか…ボクら食うことばっかりですわ。
カキッ!
11月の最初に広島に行って鉄板焼き屋でセッションを演ったんですけどね、その時に出た牡蠣バターが非常に美味しくてですね…『カキ食えば、鐘が鳴る鳴り』…
(客席から『法隆寺!』という声が上がる)
声が小さい!
柿カキちゃうしね。
牡蠣やから…『カキ違い』ということでですね。
オン・ベース、Shin!
オン・ドラムス、Max!」
ギャハハ!
一生さんのMCを聞くといつもネプチューンのホリケンを思い出すんだよね。
いつ何がどういう形で出て来るのか皆目見当がつかん!
120「宴は佳境です。次で最後です。
(客席から『エエエ~!』という声が上がる)
じゃ、『次の曲で最後です』って言ったら『ホウ~!』って言ってみて。
え~、次の曲で最後でございます。
(客席から『ホウ~!』という声が上がる)
ナンか『エエエ~!』言うてる人がいなかったか?
ま、それはいいですけど…時間がアレなんで。
舞台監督の方、怒ってるかも知れないですわ!」130v_2ということで、BARAKAの25周年を記念するコンサートも早くも最後のセクションに突入した。
ビートルズのメドレーに続いて今度はBARAKAのセルフ・メドレー。
まずは2008年リリースの『Shade of Evolution』の収録曲からスタート。

9soe平石さんのシャープなシンバル・レガートに…140_gb大蛇のように絡みつく依知川さんのベース。
「五輪の書」に題材を借りた、5つのパートで構成した30分に及ぶ組曲、「Five Rongs」の第1曲「The Ground Book」だ。150v「五輪の書」とは宮本武蔵が著した「地の巻」、「水の巻」、「火の巻」、「風の巻」、「カルメンマキ」の5編からなる兵法の書。
あ、失礼!最後は「空の巻」だわ。
「地の巻」だから「The Ground Book」ね。
BARAKAのライブの頻出曲。
この曲にものすごくBARAKAのエキスを感じるのは私だけであろうか?160v7.The Ground book〜Flow〜Drs solo〜It〜The Book of Void〜Butterfly
続いて曲は「Flow」に移る。
「Flow」は2007年にリリースしたアルバム『BARAKA VII』収録の組曲「Bharmad」の第2曲。
アルバムでは「b) Part II」とクレジットされているナンバー。9brk7/4拍子のリフか実にクール!170_fl一生さんのソロ。
一生さんが弾くソロ・フレーズは「マーヴェリック」だね。
従来のロック・ギター・フレーズに全くとらわれることなく、自分の中から自然に出て来るフィーリングを音にして綴っているようだ。
こういうギターを聴かせてくれる若い人が出て来てくれるとギター界も少しは安心できるんだけどナァ。

180_2目まぐるしく変わる曲調。
曲をつなげて変えていくメドレーを構成する個々の曲の中で曲調が変わってしまうので、最早どこまでがどの曲なのか皆目わからん。
まさにマイルスの『On the Corner』状態!190vBARAKAのライブには不可欠の平石さんのソロ!
MCで一生さんは「40分ぐらい演りますから!」なんておっしゃっていたが、そんなに長くは演らなかった…38分ぐらいだったかしらん?210それはオーバーにしても、ショウの終盤とはとても思えないぐらいパワフルでスキルフルなソロをタップリと聴かせてくれた。220v_2大喝采に応える平石さん!230そして『BARAKA IV』から「It」。210cdCDでは依知川さんが哲学的な歌詞を大変味のある歌で聴かせてくれるが、このコンサートではやはりインストルメンタルに徹し、ガッツリと器楽演奏の魅力を引き出してくれた。240v_itメドレーの最後は「空の巻」の「The Book of Void」。
そうか「空」というのは「sky」ではなくて「empty」の方か…。
デへへ、私、コレでも吉川英治の『宮本武蔵』は読破しているんですけどね。
全く覚えていない。
ビックリして覚えているのは、戦前の朝日新聞に連載されたこの小説、みんなコレを読みたさに購読する新聞を朝日に替えたっていうんだよね。
新聞から出た名作はたくさんあるんだけどね。
日本人も昔はそうして盛んに字を読んでいたんですよ。
何せかつての日本はイギリスと肩を並べる世界一の文学国と言われていたぐらいだから。
 
平石さんのドラム・ソロを演じている間にジャケットを脱いで気合がますます入った感じの一生さん。
ましてやこれだけの遠大なメドレーだからして、最後はドッカーンと思い切り盛り上げるのかと思いきやさにあらず。
「一生さん+Marshall」の美しいクリーンから伸びやかな泣きのソロでチャイコフスキーの『悲愴』の「第4楽章」よろしく、しめやか~にメドレーの幕を下ろした。
コレがBARAKAのやり方か~!250_bov本編を締めくくったのはキラー・チューンの「Butterfly」。
堰を切ったように迫りくる7/4拍子のリフ!
260_bfまさに3人がひとつになった完璧な演奏。
見よ!コレが25年の厚みと重みだ!S41a0435_2

 

S41a0448 

S41a0216本編を終了して大喝采に応える3人。
こうしてひとまずステージを後にした。330アンコールまでの間は「バタフライ」の話をしましょう。
ナゼ「バター(butter)」と「飛ぶ(fly)」で「蝶(butterfly)」になるのか?
こんな本が出ている。
色々な英単語の語源をわかりやすく解説したその名もズバリの『「バタフライ」が蝶になったわけ(朝日出版社刊)』という1冊。
この本によると、「バター+飛ぶ=蝶」となるかは何世紀にもわたってその理由が専門家の間で議論されてきたそうで、サミュエル・ジョンソンの説によると、「蝶が姿を見せる春になると、ミルクをかき回してバターを作る作業が始まるから」らしい。
サミュエル・ジョンソンというのはイギリスの文学者で数々の名言を残した人。
「政府は我々を幸せにすることはできないが、惨めな状態にすることはできる」…なんていいこと言うじゃん?
「結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない。」なんてのもいいね。
でも私が一番好きなジョンソンの言葉は、一番有名な「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。ロンドンには人生が与え得るもの全てがあるから」。
コレ、ホント。
行きたいナ~、ロンドン…私はまだ人生を楽しむことができるゾ!340「butterfly」の語源は他にもあって、イギリスで一般的な「ブリムストーン(brimstone)」という蝶は下の写真のように羽の色がバターのような色をしているから…とか、夜になるとバターを盗む魔女や妖精の姿が蝶だから、とか…コレはないな。
と、そうこうしているウチにBARAKAの3人がステージに戻ってきたよ~。Bs_2 「ありがとうございます。
アハハハハ!全然違う曲順になっちゃったね!
誰も予想してなかったんだけど、マァ、それも『BARAKA』ということでお許しください。
それでは最後に短めの曲を1曲演ります」350_2アンコールは「Palm Trees of the Maldive」。360_2『Inner Resonance』のオープナー。370にぎやかな曲調とエネルギッシュな演奏は…380vまるで今からコンサートが始まるかのようだ!390曲の中間部で一生さんがステージから客席に降りる。
BARAKAのライブの定番だ!410ステージ上から一生さんの様子を見守るリズム隊の2人。430_2客席中ほどの通路を歩いて…
440v_2ステージに戻った一生さん。
ギターを提げているとステージに上がれないので一旦ギターを降ろしてポーズ。
コレは土俵入りか?450_2そして、コマネチ!
この人がこんなシリアスな音楽を追求しているとは到底思えん!460そして再びギターを手にして猛烈なギター・ソロ!470「25周年記念コンサート」完走!
480「やりきった感」溢れる満足気な表情!S41a0453

S41a0457

S41a0511 25周年おめでとうございます!
これからもBARAKAだけの独自の音楽を追求してくださいまし!
 
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site
 
「BARAKAの25周年」がMarshall Blogに記録され、半永久的に保管されることになりました。
こうしておけば、Marshall Blogが続く限りいつでもこの時の様子に接することができるのです。
記録しておかなければムリ。500_2 

☆☆☆マーシャル・コマーシャル☆☆☆
 

BARAKA同様、インストルメンタル・ミュージックで世界で勝負する4人組、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

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200 (一部敬称略 2022年11月30日 六本木EXシアターにて撮影)

2023年1月13日 (金)

BARAKA~25th Anniversary Live <前編>

 
2022年はBARAKAのデビュー25周年を記念する年だった。
「25年前」というと1997年だから…平成9年。
つまり昭和が終わって9年後にBARAKAが登場した。
ところで、最近は年嵩を増した人のことを指して「昭和の人」と表現することがあるが、計算してみると昭和34年以降に生まれている人って昭和より平成の方が過ごした時間の方が長いんだよね。
私も昭和37年生まれなので、青春の一時期をドップリ昭和の文化に浸かって過ごしているが、父と同じだけ生きることができたとしても人生で最も長い元号が「平成」になる可能性が高い。
だから、「〇〇の人」の「〇〇」に一番長い時間を過ごした元号を当てハメるとすると、現在の成人は「平成の人」ばかりなんですよ。
「明治・大正」はおろか、本当に「昭和」が遠くなったように感じる。
…と、いつもであればこうした「周年記念」の記事を書く時にはその「周年」の原点に戻って、その時に何があったのかを並べて懐かしむのがMarshall Blogの常なんだけど、実は昨年に「ファーストアルバム・リリース25周年記念」を迎えたバンドがあって、25年前を振り返る企画を6月にやっちゃってるんだよね。
だから今回はスキップ。
ちなみにそのバンドとは日本のヘヴィメタル・バンドの雄、CONCERTO MOONです。
こうしてみなさんが長期間にわたってMarshallと共に音楽活動を展開してくださっていて大変うれしく思います。
BARAKA、25周年おめでとうございます!9brkf今回と次回のMarshll Blogはその25周年を記念するコンサートのレポート。
10会場は六本木のEXシアター。20開場時にお客さんに配布されたコンサートのプログラム。30ブロードウェイやウエスト・エンドのミュージカルのように、演奏する順番に曲名を並べてそれぞれに解説や思いのたけを寄せた。
コレだけでもいかにこのコンサートにかけるBARAKAの意気込みを感じようというものだ。35会場内はどこもかしこもBARAKA一色!60物販コーナーも準備に大忙し。70ズラリと並んだCD。
これぞ25年の蓄積、四半世紀の成果!71当然、最近作の『Maverick』をフィーチュアしていた。73衣類の種類も豊富。72今回の目玉は「25周年Tシャッ」かな?75前身頃のデザインはコレ。
メッチャ足長~。
チョットした60年代の雰囲気でいいね~。
ん?待てよ…このデザインをどっかで見たことがあるな~、と思っていたら…
80コレだ!
90_2コチラは非売品。
ファンの方が焼いてくれた特製「BARAKA 25th Anniversaryクッキー」!100開演前の場内にはマイルス・デイヴィスの『In a Silent Way』が静かに流れ、やがてメンバーがステージに姿を見せて1曲目を演奏した。
25周年記念コンサートの冒頭を飾ったのは「Let Me In」。1102002年にリリースした『BARAKA IV』を締めくくったBARAKAのキラー・チューンのひとつ。210cd 高見一生S41a0104 依知川伸一130v平石正樹140v一生さんはMarshall。150ステージには1959のハーフスタックが2セット配置され、白い方が使われた。
この白いMarshallは、Marshallの創立35周年を記念して限定発売されたモノで「White Special」と呼ばれていた。160リアパネルに取り付けられたジム・マーシャルのサインのプラーク。
このモデルはキャビネットとセットで250台製造され、世界に向けて発売した(50Wモデルの1987も同時にセット販売されたので1960Aは計500台製造された)。170一生さんの足元のようす。
相変わらずにぎやかだナ~。
依知川さんの足元にも設置されている左端の足鍵盤はBARAKAのシンボル。180依知川さんはEDEN。S41a0132WT-800の堂々たるセットで臨んだ。200v場内BGMでかかっていた「In a Silent Way」から連続しているかのようなユッタリしたスタート。
220v『BARAKA IV』の初出のバージョンでは依知川さんのボーカルズを聴くことができる。
名ギタリストのリック・デリンジャーにも「Let me in」というポップチューンがあったが、BARAKAの「Let Me In」の歌詞は至極哲学的だ。
みんな入りたがるね…「嵐が丘」のキャシーみたいだ。
ナゼだかはわからない、教えて欲しい…Show me the way!
「Show me the way」といえば、ピーター・フランプトンに「I'm In You」というヒット曲があった。
こっちはもう入っちゃってる。
さらにフランク・ザッパはそのヒット曲をパロった「I Have Been in You」というお下劣な曲を演っていたっけ。
「アミニュー!」と叫ぶライブ盤でのこの曲のMCがとてもオモシロかった。
 
今回はライブ・ステージでしか聴くことができないインストルメンタルのバージョンを披露した。215v_singユッタリと流れていた曲はやがて5/4拍子のパッセージを経てガラリと様子を変え、刻々と情景を変化させていく。
コレぞ「BARAKAミュージック」!240v5/4+4/4拍子、シンプルな三連…様々なリズムに乗って一生さんのギターが縦横無尽の空間を飛び回る。
ん~、いい音だ。
そう、このコンサートは一生さんがクリエイトするMarshallの音を存分に味わうコンサートでもあったね。
広い会場のすみずみまでMarshallの音がダイレクトに行き渡ったのだ。
コレね、まずステージの中の音がラウドじゃないとこうはならないんだよね。
そして、デジタル・アンプだとまず実現不可能。
不思議なことに客席の後ろの方まで音が飛んで来ない。
ジム・マーシャルがスピーカー・キャビネットに付けた傾きのおかげもあるが、やはり真空管アンプが作り出すサウンドは替えがきかないのだ。
いずれにしても耳に詰め物をして、小さな音で演るライブは聴いていてツマんないよ。
BARAKAはロック・コンサートのお手本ですな。
250次の曲も一生さんのスペイシーなギターから。
7/4、6/4、7/4、7/4、5/4、5/4と目まぐるしく変わっていく拍子。
でも不自然な感じが全くしない。
繰り返し申し上げるが、素晴らしいギターの音だ。
どういう音かと言うと「Marshall 1959が出すギターの音」…としかいいようがない。
他のギター・アンプでは絶対にマネをすることができないMarshallの原点のサウンドだ。S41a0057 曲は2021年1月に発表したBARAKA11枚目のオリジナル・アルバムのタイトル・チューンの「Maverick」。275cd外国の人と接していて、これまで一度も「maverick」という単語が使われる現場に立ち会ったことがないな…。
この単語は「サミュエル・オーギュスツ・マーヴェリック(Samuel Augustus Maverick」という19世紀の人の名前に由来しているらしい。
人名が由来の英単語はそう多くないのではないか?
不思議に思って調べてみると、テキサスの政治家/弁護士/大地主だったサミュエルは、ジュ~とやるのが可哀想なので自分の牧場の牛に焼印を押そうとしなかった。
そこで、焼印が押されていない牛のことを「maverick」と呼ぶようになった。
そこから転じて独自に自分の方針を貫く人を指して「maverick」という言葉が使われるようになったんだと。
単語としては名詞、形容詞、動詞として使われ、意味もたくさんあるようだが、BARAKAはこの単語に「孤高」という訳を充てている。
独自の音楽を創り続けているバンドの解釈としてはまさに適切な訳語ではあるまいか?
BARAKAこそがサミュエル・オーギュスツ・マーヴェリックというワケだ。280曲はもちろんマーヴェリック!290v従来の形式に全く捕らわれず自由なスタイルで曲を展開させていく。300それでもBARAKAのレパートリーにあっては比較的シンプルな部類に入るか?
S41a0055「順番間違えた~!」という一生さんの雄叫びの後に演奏したのは「SF-1(Superior Force 1)」。
胸のすくようなストレートなドライビング・ナンバー!320v_sf12022年と2023年の『全日本スーパー・フォーミュラ選手権』のテーマ・ソングはBARAKAの「Superior Force 2」。
そして、今回のコンサートで披露したのは曲名に付された数字が示す通り、その前身となった1曲。
どこまでも猛進する依知川さんの低音が気持ちいい!330vナンカあまりにもストレートすぎて本当にBARAKAの曲なのか?と思いたくもなるが心配ご無用。
チャンとアップダウンが仕込まれていて曲をドラマチックに演出する。M3「ありがとうございます!
今日はBARAKAの25周年を記念するライブにお出かけ頂きありがとうございます!」
355v「皆さん、入り口でパンフレットを受け取って頂きましたか?
クラッシックのコンサートみたいに曲順を書いて『こんな感じの曲です』って説明してるんですけど…2曲目と3曲目が逆になっちゃいました!」
コレがさっきの一生さんの「順番間違えた~!」という叫びだったのね?
ドンマイ、ドンマイ!
360「昔の手帳を見て確認したんですが、ボクたちは25年前の10月19日に初めて一緒にスタジオに入りました。
それから25年間…本当に休むことなく何とか続けて参りました。
2000年からは20年間にわたって毎年海外ツアーを行ってきました。
アルバムを17枚出して、今日のライブが688本目です!」
370v「今日は11月30日…東京ドームではKISSがコンサートをやっております。
ボクが最初に外タレのコンサートに行ったのが中学3年の時…武道館でKISSを観たんです。
KISSはボクたちにとってもアイドルですから相手がKISSならしょうがないかな?
KISSを観に行くか、BARAKAを観に行くか…皆さんは『BARAKA』を選んでくださいました!
ありがとうございます!」380続いても『Maverick』から「Meteor」。
超絶ジャズ・ギタリストのタル・ファーロウにもチャーリー・パーカーの「Confirmation」のコード進行を引用して作られた同名の曲があった。
「meteor(メテオ)」とは主に「隕石」のこと。390_mtこの曲でも地に根を生やしたかのような依知川さんの頑強なベース・プレイが素晴らしい。
コチラも何しろ音が良い。
メチャクチャ抜けるんよ。400やがて一生さんが刻むメイン・リフが登場して曲は新たな展開を見せる。
ナンだ?コレはどうなってんだ?
23/8拍子みたいな?
S41a0095
そして主題が現れ…420vキメでワンコーラスを〆る。
このパターンがエキサイティングに繰り返されて曲が幕をおろすのかと思うと…
430依知川さんのミューテッド・ベースがチョコッと顔を出す。
ココまでが「Meteor」。
依知川さんが弾いたベースのパッセージは後から着いて来た隕石の子供かな?
470v演奏はCDに収録されている曲順通りに「Tapir's Dream」へとつながった。
今度はレゲエのリズム。
480v「tapior」とはバクのこと。
コレ、「タピア」ではなく「テイパー」と発音する。
曲名の「夢を食べるバクの夢」は一種の撞着なのかな?
530v一生さんが弾くメロディはあたかもバクが歩き回っているみたい?
540v3分半ほどのこの曲、珍しくナニも起こらずに幕を下ろす。
それが「バクの夢」。 
だいたいここまでがコンサートの前半。
0r4a0023演奏した曲数としては4曲となるが、ご存知の通りBARAKAは1曲が長いから…演奏の充実度も相まって10曲ぐらい聴かせてくれた感じ。
そしてコンサートの後半に突入していく3人。M1

S41a0222

490BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site0r4a0091依知川さんがMCでお話されていた通り、BARAKAが海外でも盛んに活動を展開しているのはご存知の通り。
そのひとつがこの『CRUISE to the EDGE』というイベント。
タイトルからしてすぐにプログレッシブ・ロック関連のイベントだということがわかる。
BARAKAは2018&2019年に続き、今年もこのイベントへの出演が決定した。
スティーヴ・ハケット(紳士ですよね~)、Marillion、PFMといった大御所並んで、アニメ関連でもなし、カワイ子ちゃんバンドでもなし、BARAKAが創り出す音楽が認められてお呼ばれするなんてとてもスゴイことだ。
ところが、依知川さんはBARAKAをプログレッシブ・ロック・バンドだと思っていらっしゃらなくて、「BARAKAという音楽」を演るバンドと考える旨のご発言をされている。
まさにその通りだとは思うが、プログレッシブ・ロックの故郷であり、本場であるイギリスに行けばナニをどうしてもBARAKAはプログレッシブ・ロック…向こうでは「プロッグ・ロック」と呼ばれているんだけど…そのジャンルにカテゴライズされることは避けられない。
でも、本場における「プロッグ・ロック」という言葉は、日本に住む一般的な日本人が考える「プログレッシブ・ロック」と意味が明らかに違うんですよ。
それにキッカケを作ってくれたのがウチのMarshall RecordsアーティストのD_Driveだった。
D_Driveがニュー・アルバムを世界リリースして、彼らの音楽がイギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国で「100%純粋なプログレッシブ・ロック」として取り扱われていることに驚き、イギリス人の力を借りて周辺の環境を調べてみたのだ。
ちなみにこのイベントに出演するHAKENというバンド、ドラムスがNATALなんだけど往年のプロッグ・ロック好きにはドストライクなサウンドだよ。50その調査論文がコレ。
BARAKAのファンの皆さんはきっとプログレッシブ・ロックがお好きでしょうから興味のある方にはご一読をオススメする。
  ↓   ↓   ↓
プログレッシブ・ロックってナンだ?~D_Driveの新作『DYNAMOTIVE』が教えてくれたこと

おまけにイギリスのメジャー・プログレッシ・ブロック専門誌にインタビューまで載っちゃった。Prog 実は…オモシロイことに、依知川さんを紹介してくれたのがそのD_DriveのSeijiさんだったのです。
コレが言いたかった。
依知川さんに初めてお会いしたのは2015年3月のこと。
でも、それは「BARAKAのベーシストの依知川伸一」さんではなくて、「書道家の依知川風人」さんだったんだけどね。
その出会いのことはココに書いておいた。
   ↓   ↓   ↓
芸術の春・依知川風人の世界~ASAKUSA COLLECTION vol.2から

この時からカレコレ7年経つので、私もBARAKAの歴史の7/25は関与させて頂いたことになるか?
いつかBARAKAとD_Driveでヨーロッパ・ツアーでも出来たらいいナァ。90 <後編>につづく


☆☆☆マーシャル・コマーシャル☆☆☆
 

BARAKA同様、自分たちの音楽で世界で勝負しているインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界に向けてリリースしたセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2022年11月30日 六本木EXシアターにて撮影)

2022年12月29日 (木)

MLB Cafe TOKYOの田川ヒロアキ~私の後楽園

 
今日は久しぶりの後楽園から。
野球はおろかスポーツに全く興味がない私のこと、東京ドームなんて入ったことありゃせんわ…と思ったらレッチリだの、社会人野球の応援だの、で何回か入ったことがあったわ。
でも、遊園地の方に来るのはかなり久しぶりだぞ。
東京の東部の人間にとっての遊園地は「後楽園遊園地」か浅草の「花やしき」だからね。
子供の頃はよく来たものだった。
ところで皆さん、昔々、今東京ドームがあるところにナニがあったかご存知?
元々は水戸藩の上屋敷があった…というか、このあたりは全部水戸藩の上屋敷の敷地だった。
よく広さを表現するのに「東京ドーム〇〇個分」なんて例えるけど、家の敷地に東京ドームが入ってしまうなんてのはスゴイじゃないか?
「上屋敷」とは大名とその家族が過ごす江戸藩邸のひとつ。
水戸藩といえば、尾張、紀州と並ぶ徳川御三家の一角だからして、その上屋敷といえばベラボーにゴージャスだったのもうなずける。
上屋敷の下が「中屋敷」。
ココでは隠居や世継ぎが起居した。
その下が「下屋敷」で、庭園を備え、火事の避難宅や藩所有の機材や食料を保管する倉庫のような役目を果たした。
桜で有名な「隅田公園」は水戸藩の下屋敷の跡だよ。
だからあんなに立派な日本庭園が残っている。
10コレは全く知らなかったんだけど、明治に入ると同地には「東京砲兵工廠」が立った。
「工廠(こうしゃ)」というのは軍の工場のことね。
来年100周年を迎える関東大震災。
その慰霊碑がある両国の横網公園は、元は「陸軍被服廠」といって軍服を作る工場だった。
そんな具合でかつて東京ドームがあった場所では昭和10年まで小銃を中心とした武器を作っていた。
「代々木公園」だって陸軍の練兵場だったワケだからね。
下の絵ハガキの写真は、お茶の水から水道橋へ向かう神田川沿いの眺め。
煙突が並んでいる辺りが「砲兵工廠」。
欧米列強に追い付け追い越せで「富国強兵」に勤しんでいた時代はこんな街中に軍の工場があったんだよ。
この鉄道は「甲武鉄道」という路線だった。
それが国鉄になり、今の中央線になった。
こんな話、東京以外の人にはオモシロくも何ともないですよね。
でも私は最高にオモシロい。
東京が大好きだから!
Hhkその後、同地には後楽園球場ができ、その横には競輪場が建設され、遊園地が併設された。
下の写真の上の方の楕円のヤツが競輪場の後。
写真ではもうプールになってしまっているナ。
遊園地の展望タワーがなつかしいね…何度も乗った。
写真の右側の白山通りの地下を走る「都営三田線」は、私が子供の頃は「都営6号線」と呼ばれていた。
また、今の「都営浅草線」は「都営1号線」だった。
50年以上前の話よ。
Kreこの「後楽園競輪場」は都が戦後の財政難を補助するために導入した競馬、競艇、オートレース等の「公営ギャンブル」のひとつだった。
後楽園の競輪場は1972年に閉鎖されたが、私は一度だけ父に連れられて行ったことがあった。
耳に赤鉛筆をはさんだ夥しい数の汚いオジさんが金網にへばり付き、「まくれ~!まくれ~!」と大量にツバを飛ばして絶叫している光景は子供だった私にとってかなりは強烈だった。
ジャンが入ると「あの鐘が鳴るとあと1周でレースがひとつ終わるんだよ」と父は教えてくれた。
この光景も私の後楽園のひとつ。
Kr 皆さんは下の写真のおジイさんをご存知?
年配の東京の人でないとわからないかな?
この人は1967年から1979年まで3期12年、東京の都知事を務めた「美濃部亮吉(みのべりょうきち)」という人。
私なんか「都知事」といえば、断じて「太陽の季節」でも「緑のタヌキ」でもなく「美濃部さん」のイメージが強い。
革新系の都知事で、「ドロッドロだった隅田川を魚が遡上できるまでにキレイにした良い人」というのが子供の頃の印象。
そして1972年、美濃部さんが公営ギャンブルを廃止し、後楽園競輪を閉鎖した。
理由は、ギャンブル依存症による生活破綻、家庭の崩壊、青少年への悪影響、八百長事件の頻発等、大きな社会問題を引き起こしていたから。
他にも東京都が絡んでいた公営ギャンブルがあったが、都が単独で運営していたのがこの「後楽園競輪」と「大井オートレース」だったので、2つが廃止の対象となった。
最近「IR」とかいうワケのわからない言葉を弄して政府はカジノの導入を企んでいるが、その是非は50年前に答えが出ているのですよ。
だから国民は歴史を勉強しないとダメなんだね。
Mnbその後、「後楽園競輪場」は「後楽園プール」となり、赤鉛筆を耳に挟んでいたオジさんたちは若者や子供へと姿を変えた。
入場料が安くなかったので小学生だった私は数えるほどしか行かなかったが、「流れるプール」がとても楽しかった。
でも、下の写真のようにいつ行ってもイモの子を洗うようで、今考えると不衛生極まりなかったな。
その後、プールで遊ぶ年齢を過ぎた頃、一度だけ後楽園プールを訪れたことがあった。
誰が考えたのか知らないが、このプールの脱衣場でオーディオ機器のセールが開催されたことがあったのだ。
私は小遣いを握りしめて激安で販売していたオルトフォンかなんかの輸入カートリッジを買いに行った。
Kp後楽園ホールへも何度か入ったナァ。
一番最初は父に連れて行ってもらった遊園地の帰り、下の写真のビルの前を通りかかった時にタマタマ見つけた『底抜け脱線ゲーム』の無料公開録画だった。
ナマ「金原二郎」よ!
父は客席でよろこんで観ていたっけナァ。
29krhそういえば、後楽園球場のバックネット裏で観た「巨人×大洋」の試合の時に前の席に座っていたのが「石井伊吉」だったことがあった。
誰のことだかわかる?…「毒蝮三太夫」です。
「ウルトラマン」のアラシ隊員の頃は「石井伊吉(いよし)」と名乗っていた。
お父さん、握手してもらってすごくよろこんでいた。
ナンカこうしてみると、私の「後楽園の思い出」は「父の思い出」だったような気になって来たナ。
写真は父ではなくて、毒蝮三太夫さんですよ。Ii 高校になってロイ・ブキャナンとフランク・マリノを後楽園ホールで観たのもとても良い思い出だ。
下のプログラムは45年前に実際に後楽園ホールで買ったモノ。
0r4a0713 大学の頃、ハンターのバーゲンをやっていたのもこのビルだったか?
「青いビル」って言っていたような気がする。
何十枚も買ったけど、下のレコードをそのバーゲンで買ったことを覚えている。
Tf ローラースケートをしに来たこともあるし、家内とアイススケートでデートしたこともあった。
こうしてみると、後楽園の思い出って結構マッシブだな。
今まで一度も考えたことがなかった。
 
そして、コレが今の後楽園。
ここからが本題です。
トイレに行かれる方は今どうぞ!20クリスマスが近いということで、盛んにイルミネーションが輝いていた。30b電気代は大丈夫なのか?40v節約した方がいいんじゃないのか?50v今日、後楽園を訪れた目的はココ。
大リーグをテーマにしたレストラン「MLB cafe TOKYO 東京ドームシティ店」。60ココのステージに田川ヒロアキが登場して数曲演奏するのだ。80入って行きなり目に飛び込んでくるのはドジャースの背番号「2」のオジちゃん。
完全スポーツ音痴の私にはコレが誰かを知る由もなく…調べてみるとトミー・ラソーダ。
顔は知ってると思ったら野茂がドジャースで活躍していた頃の監督だそうだ。90MLB Cafeといえば「田川ヒロアキ」…でもないか?
でも、『Sports of Heart』というイベントでヒロアキくんがMLB Cafeの恵比寿店に何度か出演したことはMarshall Blogでレポートした。
下はその時の写真。
恵比寿店は2020年12月で閉店したそうだ。
130_2司会者の紹介の後ステージに登場したヒロアキくん。
ココ、メッチャ大きいんよ!100満席のお客さんに届ける最初の1曲は…
150vオハコの「Ave Maria」。110vもちろんヒロアキくんといえばMarshall。
でも今日のMarshallはいつもと勝手が違う。130この日ヒロアキくんが使ったのはMarshall初のフルデジタル・モデリングアンプ「CODE50」。
Marshall60年の歴史における代表機種のサウンドをデジタル・テクノロジーを駆使して詰め込んだスグレモノ。
ヒロアキくんはレギュラーの真空管アンプとは別に現場によっては「CODE50」を使ってライブをこなしてくれている。140ところでこのイベントがナニかというと、『LIFE WAVE 大忘年会』と題した企業の忘年会。
コレが大変にゴージャスな忘年会なのだ!
やはり先述の『Sports of Heart』が縁となっての出演と相成った。120アンプのモデルは変わってもMarshallで弾く限り「ヒロアキ・ギターサウンド」は不変。
ヒロアキくんにはサウンドだけでなく、誰にもマネできない独特の歌い回し方があるからね。160vそのヒロアキ節と美しいサウンドで満員のお客さんを魅了する。170また曲もいいからね~。
曲、音、演奏が完全に三位一体と化した素晴らしいパフォーマンスだった。180v「みなさん改めまして…初めまして、ギターの田川ヒロアキと申します。
よろしくお願いします。
今回は開催、誠におめでとうございます。
私もこうして初めて参加させて頂きましたが、お招き頂きありがとうございます。
今のこのご時世、こうしたパーティを開催するのはなかなか大変だったと思います。
最初からずっと私も参加させて頂いてとても楽しんでおります!」
190ヒロアキくんの自己紹介と企画参加への経緯と感想を詳しく述べた。
200vココで司会者からギターの弾き方についての質問。
「一体ナンダってそういう弾き方になってしまったんですか?」と、はじめは誰しもが疑問に思うヤツ。
初めはギターを床に置いて琴のように弾いていたが、ロック・ギターというのは立って髪を振り乱して弾くものということを知って…215v練習して少しずつ立って弾けるようになったものの、左手はもうやり直しがきかない!という話。
我々ヒロアキ・サポーターにはおなじみの話だけど、初めてそのストーリーを耳にした当日のお客さんたちは他人のことかと思って大爆笑!
ま、実際この話はオモシロいもんね~。
丸々聞きたい方はヒロアキくんのライブへどうぞ!
210「…というわけで時間もそろそろ来たようなので、最後にもうひとつタイアップ曲をお届けします」220v今日の出番は次で終わり。23011月にリリースした待望のニュー・アルバム『FACE』からの2曲をチョイス。
105cdまずは『FACE』の冒頭を飾っている「Introduction」。240v「Seascape」を彷彿とさせるスケールの大きなサウンドから…250エキサイティングな「ZERO」へ!
260v高校生を対象に、50ccのエンジンを搭載した自作のバギーカーの性能を競い合う「全日本高等学校ゼロハンカー大会」。
2002年からスタートしたこの大会のテーマ曲をヒロアキくんが作曲した。
その曲が「ZERO」。265vダニー・ガットンが出て来そうなカントリー調のパートが印象的なイキのよい曲。
お客さんは大ノリ!S41a0150 万雷の拍手を浴びて出番を終了させた。270v田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

290ヒロアキくん自信が当日使用したCODEをデモンストレーションするビデオはコチラ。


ところでこの「MLB Cafe TOKYO 東京ドームシティ店」は移転のため、今年いっぱいで閉店するそうだ。
ヒロアキくんの一度限りのココでのライブ、しっかりとMarshall Blogが記録した!
70 

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日本が世界に誇るインストゥルメンタル・バンド、D_Drive。

<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>

コチラはSONY Xperiaとのコラボレーションで制作した最新ビデオ<Wings>。

<Thmbs Up>

<Begin Again>

Marshall Recordsが世界にリリースするセカンドアルバム『DYNAMOTIVE』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2022年12月8日 MLB Cafe TOKYO 東京ドームシティ店にて撮影)

2022年12月24日 (土)

はなわ単独ライブ2022~トランペットは蔵の中

 
今日は「エンコ」から。
「エンコ」なんて言っても今は知らない人の方が多いだろうナァ。
「エンコ」というのは、そっち方面の符丁で「浅草」のこと。
「浅草公園」の「公園」を逆さにして「エンコ」。
対してお隣りの「上野」は「ノガミ」と呼ばれていた。
そのエンコ…じゃない、浅草にある日本中央競馬会の「WINS浅草」の裏手に「初音小路飲食店街」という小さな飲み屋が数軒集まったエリア。10_2 この辺りは1960年に公開された日活映画『浅草姉妹』の舞台となったところ。
映画は1959年のこまどり姉妹の同名のヒット曲を元ネタに据えた、いわゆる「歌謡映画」と呼ばれるもので、実際にこの辺りで流しをしていたこまどり姉妹も出演している。
1時間にも満たない短編作品。
観てみると、一旦は更生した元不良青年の葛藤を描く「勧善懲悪」ストーリーで、毒にも薬にもなるワケではないが存外にオモシロかった。
あまり出ては来ないのだが、60年以上前の浅草の光景を見ることができてうれしくなる。
WINSが建つ前にあった「新世界」の姿や「どぜう」で有名な「飯田屋」の2階から「合羽橋本通り」を見下ろす景色など、浅草の人間にとっては快哉の声を上げてしまうであろうシーンがいくつか挿入されている。20pコレが今の初音小路。30映画の舞台になっている居酒屋は「おくやま」という名前だが、実際にこの辺りに存在していたのかどうかは全く確かではない。
が、映画の中でしきりに「初音小路」という看板が出て来るので、この近くという設定であることはほぼ間違いがないであろう。
「奥山」というのは江戸の昔から栄えていた浅草寺裏のエリアの名称。40こんな場末感満点の飲み屋街だが、今では土日になると若い人たちが行列を作っているのを見かける。
何でも初音小路で売っている「うなぎのオニギリ」というのが大人気なのだそうだ。
下の写真がその行列の店。50その初音小路を抜けて突き当たったところにあるのが「浅草花劇場(あさくさ かげきじょう)」。60v_2裏というか、「花やしき」の敷地内。
オープンは2019年4月。
浅草はかつては、ニューヨークのブロードウェイ、ロンドンのウエスト・エンドに匹敵する東洋一の劇場街だった。
だから浅草にこういう施設ができるのは大歓迎だ。
そして、前から一度「花劇場」に入ってみたかったのだ。
そして、チャンス到来!
花やしきの敷地内に足を踏み入れるのは40年以上ぶりのこと…まだ「ビックリハウス」ってあるのかしらん?70そのチャンスを作ってくれたのは、はなわさんが4年ぶりに開催した単独ライブ『トランペットは蔵の中』。80v前説が終わってはなわさんのバンドがステージに姿を現した!
ノリの良いリズムを打ち出しているドラムスはNATAL!140今回、全公演のドラムスを担当したのは田邊ミサト!150vミサトちゃん愛器はNATALの最高機種のウォルナット。160カラーはミサトちゃんのリクエストを的確に実現した世界にひとつしかないフィニッシュだ。170vそのリクエストとは「深い海の底から太陽が上がってくる感じをグラデーションで」。
ミサト・オーダーのグラデーションとウォルナットの木目のコンビネーションが最高に美しい。
見た目だけでなく、もちろん音が素晴らしい。
ミサトちゃんのダイナミックなドラミングにベストマッチなのだ!180_2そして思いがけずうれしかったのはステージ上手に設置されたMarshall。
ナントASTORIA CLASSCのスタックじゃないの!
現在は生産していないASTORIA CLASSICは、Marshall初の「ブティック・アンプ」として発表されたクリーン・サウンド専門の30Wのハンドワイアード・モデル。
音の良さについては書く必要あるまい。
現在このモデルはマイケル・シェンカー・フリークである「マカロニえんぴつ」の田辺くんも愛用しているが、コレをゲットした日本人ギタリストはラッキーだった。190v_2はなわさんの歌をガッチリとサポートするミサトちゃん。
やっぱりダイナミック!210シークレット・ゲストを交えてのホロリとさせられるナンバーも織り交ぜてショウは進行していく。S41a0344どんな曲でもミサトちゃんはヴァ―サタイルなドラミングではなわさんの熱演を確実にサポート。240v_2ショウの後半では、はなわさんは楽器を降ろしマイクを手にして本編の最後まで歌に集中した。S41a0368ミサトちゃんも真剣な表情でドラミングに集中。300後半も緩急自在なプレイで「はなわさんの音楽」づくりを緻密にサポートした。S41a0335一番最初のステージゆえ、開演前には「とても緊張する!」と言っていたミサトちゃん。
イヤイヤ、堂に入った完璧な演奏にお見それ致しました!380アンコールでは全員が赤いTシャツに着替えて登場。
ミサトちゃんもひとこと挨拶。340vはなわさんのアオりでお客さんも総立ち!
あのヒット曲を含めてアンコールは2曲。360vこうして4年ぶりとなったはなわさんの単独公演が大盛り上がりのウチに終了した。
とても楽しいショウだった!0r4a0132そして、改めてミサトちゃんのドラミングとNATALのサウンドに感動したのであった!S41a0025ところで、「トランペットは蔵の中」とは、はなわさんの奥さんが衝動買いしたトランペットがすぐに蔵の中に収められ、そのまま眠っている…という実話から。
でも、この話は笑えないの。
30年以上前にニューヨークへ行った時に衝動的に買ったトランペットがウチの押し入れの中にも眠っているから!  390  

200 (一部敬称略 2022年11月26日 浅草花劇場にて撮影)

2022年12月23日 (金)

LOVEROCK NIGHT『2』~THE LOVEROCK VIOLENT

 
『LOVEROCK NIGHT「2」』、ショウの後半はヘッドライナーのTHE LOVEROCK VIOLENT。
Marshall Blogへは2度目のご登場だ。
前回は2018年のこと…ウワッ!アレからもう4年半以上も経ったのかよ!
101曲目は「Rage」。20木村直樹30vAtsuo40v清水賢治50v臼井"OAMA"孝文60v乙部ーオトチーヒロ
 
4年前と全く変わらない面々でうれしいな!
70vアンサンブルそのものが押し寄せて来るようなド迫力のインスト・ナンバーでショウは幕を開けた。
「新曲いくよ~!」80_skいきなりの新曲披露!
「Escalation」と直樹さんがタイトルを告げて曲が始まった。
直樹さんはREACTION以来のご登場。
しつこくて申し訳ないけど、もうアレから1年経ったんか!今年のことかとばかり思っていたわ。90v_es乙部さんのドラムスと…Img_1739 OZMAさんのベースのコンビネーションが作り出すグルーブに乗った小気味よいナンバー。0r4a0620 客席もノッケから大エキサイティング!110_2 そして、Atsuoさんのギター・ソロが炸裂。100Atsuoさんはこの日、JCM900 4100と1960Aを使用した。S41a0003 「サンキュー!改めましてTHE LOVEROCK VIORENTです。
お久しぶりでございます。
あいにくの雨ですが…まだ降ってるんでしょ?
オレらも来るとき大変でした。
風も強いし…飛ばされそうになっちゃって!
以前はこのスタイルでずっとやってきたんですけど、最近はカホンを叩いたり、ギターを持ったりと荷物が多いんですよ。
それを考えると大変ですよ…バンドをやっていくということは。
今日はMOONSHINEのデビュー・ライブということで…最高だったでしょ?
ボーカルの藤重さんから『チョット一緒に演らないか』ってお誘い頂いて『じゃあ、やろうか!』って決まったワケです」
120v「いつもそうなんですけど、新曲を演る時ってメッチャ緊張すんの。
いくつになってもですよ…どんだけ長いことやってきても新曲ってやっぱりドキドキ、ドキドキ。
どうでしたか『Escalation』?
(拍手)
まだ戦争が終わっていないじゃないですか?
本当はこんな話どうしようかと思っていたんだけど、どうしても胸が痛い。
それで『コレはいつになったら終わるんだろう?』という思いで歌詞を書いたんですよ。
今朝できました!
今日はチョット珍しいセトリでお届けします。
前半がLOVEROCK前期。
で、後半がこのメンバーになってからのLOVEROCK。
そういう風に今日はお届けしたいと思います。
LOVEROCKが始まった時、一番最初にこの曲でスタートしたね…」140v「この曲」とは2011年リリースの「面影」。
0r4a0472
シンプルなロック・ビートがグイグイくる1曲。
そうか、コレがTHE LOVEROCK VIOLENTのスタートか!
0r4a0529 10年経ってもサウンドにブレなし!
0r4a0538 心臓の音に清水さんが奏でるオルガンの音が被さる。160v_kd2012年リリースの「鼓動」。170今度は胸のすくようなドライビング・チューン!180ココでもAtsuoさんのソロをタップリと!190v「どうもありがとう!『一輪の花』!」
と直樹さんが次の曲のタイトルを口にするとすかさず…0r4a0815清水さんのオルガンと…210v_ih直樹さんの悲しく切ない歌が流れ出す。
このバラードも「面影」とともに2011年の最初のマキシシングルに収録された。
220清水さんのキーボーズの音色はピアノに代り…
240vバンド・アンサンブルがこの曲の美しいメロディを最高にドラマチックに演出する。230「♪ヘイヘイヘイヘイ!」
キタキタキタキタ~!
直樹さんがお客さんをアオり出すと雰囲気は一変!260_ssg 2012年リリースの「She's So Good」!
270v
「ギター、Atsuo!」280「オン・ドラムス、オトチーヒロ!」290v「オン・ベース、オ~ズ~マ~!」300v「オン・キーボーズ、清水賢治!」310「オン・ボーカルズ、木村直樹!」
曲の中でメンバー紹介。
盛り上がるのなんのって!0r4a0514 再びギターを手にした直樹さん。
「はい、どうも~!
今日は配信もあるんでそっちも意識しておかないとね。
最近は慣れたけど、配信は大変ですよ。
昨日のTwitterで『MCが聞こえづらい』とか言われて…。
チャンとナニを言っているかわかるよね?
配信をご覧の皆さん…見てるか~?聞こえるか~?活舌大丈夫か~?
もともとオレは活舌が悪いからね。
『直樹は声が低いから聞き取りにくいのよ』って先輩から言われて、声のピッチを上げようとするんだけどすぐに直ぐ下がっちゃうんだよね。
今日のライブは『LOVEROCK年内最後』ということで、ホントに集まってくれてありがとうございます!」
320vギターのチューニングに取り掛かる。
「この前のREACTIONの時にYuki兄が『チューニングしながらはしゃべれねぇ』って言ってたよな…ウン、確かにしゃべれねぇな。
今日来て頂いた皆さん、愛してます!
来年になってしまうと思いますが、オレたちもガンガン活動していくんでこれからもよろしくお願いしま~す!」Img_1748Atsuoさんのギターからスタートするのは「光」。
2013年の3枚目のマキシシングル。
340v_hkrこれまたストレートなロック・ビートと直樹さんの声と歌い回しが絶妙に絡み合うナンバー。350v清水さんが被せるキーボーズのサウンドがカッコいい。0r4a0564 片膝を折ってソロを弾くAStsuoさん。
カッコいい。
ひと言もしゃべらずにただひたすらギターに専念する姿があまりにクール!
誰の言葉だったっけかな~、リッチー・ブラックモアかな?
「オレが言いたいことは指が言ってくれる」
まさにこのことである。
355v直樹さんの高速ダウン・ストラミングがなお一層曲にドライブ感を与えていた。360時は下り、清水さんのピアノとともに2019年の「異邦人」が続く。
このあたりから「今のメンバー」のレパートリーかな?
ちなみに英語圏の人に「レパートリー」と言っても絶対に通じません。
フランス読みをして「レパトワ」と発音しないとダメ。370_ihj雰囲気がガラっと変わり、直樹さんの心をさらけ出すかのような情感豊かな歌声が会場に広がる。380v今度は泣きのギター!
やっぱり言いたいことは指が言っている!400vSEに続いてOZMAさんのベースと…
390vAtusoさんのギターのアンサンブルによるイントロ。0r4a0379曲は「激情」。
この曲も直樹さんのボーカルズの魅力が存分に押し出されたLOVEROCK感満点のナンバー。0r4a0778 乙部さんのドラムスが一気に雰囲気を変える。
本編最後の「目眩」だ!
Img_1713サビのメロディがカッコいい!
も~、この頃になるとお客さんが乗っちゃってスゴイんだわ。
チョット驚いたのは直樹さんの男性客からの人気ぶり。
「ナオキ、ナオキ」と掛け声が一時も止まることがなかった!460vその直樹さんを劇的にそして完璧にサポートする4人!430v

440v

450v

Img_1715 こうして本編が終了。
 
そして、間を空けずしてメンバーがステージ戻りアンコールが始まった。
「ありがとうございます!
配信の皆様もありがとうございます!
活舌が良くて配信でも声の通りが良い清水です!
自信があります。
こんばんは、ようこそいらっしゃいました!イエーイ!」
清水さんのMC爆発!
笑ったわ~。330v_2ココで物販の紹介をしてOZMAさんのトーク。
「いいですか?ボク、しゃべっても…。
こんばんは~!今日は久しぶりに上手との温度差をメチャクチャ感じています。
なんか『Atsuo~!』とか『ナオキ~!』みたいな掛け声は聞こえて来るんですけど、上手からは『OZMAさんステキ!』という声が一切聞こえて来ない!
だから上手には行かない!
上手の皆さんは今日初めて見たんじゃないですか?…この『ボク』という物体を。
『小さい妻』って書いてオズマです。
今日はTHE LOEROCK VIOLENTの今年最後のライブでございます。
こんなに集まって頂いて感謝しております。
ボクの曲は一切無いんですけども…。
ありがとうございます!」Img_1774 今回のTHE LOVEROCK VIOLENTの方の取材はOZMAさんの口利きで入らせて頂いた。
OZMAさんとは残念ながらMarshall関連のカラミは全くないんだけど、お互い大の映画好きということもあって何かと親しくさせて頂いている。
OAMAさんの方が幅広く観ていらっしゃって私はゼンゼン敵わないんだけどね。
お住まいも比較的近所なので、映画の話を肴にご一献と思っているのだがなかなか実現しないのが悔しい。
そして音楽の方といえば、OZMAさんはたくさんのプロジェクトを抱えていらして、それぞれCDを制作して留まることなく前進させているところがスゴイ。
凄まじいまでの創作意欲だ。
この日も新しいCDを会場にご持参されていた。
1枚はOZMA-Xの『OZMADNESS』。Oz もう1枚はNERVOUS BREAKDOWNの『GET NERVOUS』。
双方、伝統のハードロックに根差した飛び切りイキのいいロック。
老若を問わずこうしてハードなオリジナル曲をブチかましてくれるバンドがジャンジャン出て来くれるとうれしいんだどね~。
それにしてもすべての曲を提供している「Takafumi Usui」という人、スゴイな。
一瞬どこの人かと思ったら…OZMAさんだわ!Nb「じゃあみんな1つになりましょう。僕らの大好きな曲です!」490vアンコールは「I Surrender」。
本編の最後に引き続いて会場は興奮の嵐!0r4a0695 直樹さんに捕獲されたOAMAさん。
グイグイと首を絞めつけて…510「ダメ、苦しい!ヤメて、弾けない!」なんてことはお構いなし。
OZMAさんも必死の形相で何とか乗り切った!0r4a0872そしてして、ココがまたヨカッタ。
「I Surrender」からそのままオープニングで演ったインストゥルメンタル「Rage」をつなげたのだ。
530v

550v

560v映画のエンドロールよろしく、ライブの内容を反芻させるような演出が最高にカッコよかった。
なんかヴィクター・フレミングの『オズの魔法使い』を思い出してしまった…と思ったら、それもそのはず!
ココに「オズ」がいらっしゃった!
こちらの「オズ」さんは「小津」にもお詳しいですからね。
540v「サンキュー!」
今日は素晴らしいロック・パフォーマンスを2つも観れてマンゾク、マンゾク!
570vTHE LOVEROCK VIOLENTの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE580v 

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カッコいいシンガーの骨太なロックがスキ!という方におススメなのはBAD TOUCH!
筋金入りのブリティッシュ・ハード・ロックをお楽しみアレ! 
 
<Lift Your Head Up>

<Skyman>


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200 (一部敬称略 2022年11月23日 渋谷GUILTYにて撮影)

2022年12月21日 (水)

LOVEROCK NIGHT『2』~MOONSHINEデビュー!

 
アレは春先ぐらいのことだったかな?
ウチの…「ウチ」というのは「NATAL」のことなんだけど、ウチの金光さんから「近々新しいバンドを立ち上げますよ!」と聞かされた。
それが、「ベテラン・ミュージシャンが集ってオリジナル・ナンバーを演奏するバンド」だっていうんだから期待が大きいにキマってる。
最近はコピーやらカバーじゃナニも残らないからネェ。
先日、ロンドンのコンサート・プロモーターから久しぶりに連絡があった。
特に用事があったワケではなくて、「最近の日本のロック界はどうなっている?」的な探りの連絡だった。
私はこう答えた。
「コロナも大分落ち着いてきて、アリーナのような大規模なコンサートを開くビッグ・ネームは以前とあまり変わない状況になって来た。
一方、グラスルーツのフィールドはコロナが落ち着いてもお客さんがライブハウスに戻って来ず、大変な苦労を強いられていて、特に若いバンドの解散や活動休止が目立っているように見える。
一方、年配のミュージシャンはコピー・バンドに忙しいようだ」
「グラスルーツ・フィールド」というのは小ぶりのライブハウスを回って自由に自分たちの音楽を展開している活動分野のこと。
ロックは歴史的にいつもそうしたカテゴリーから新しい音楽を生み出してきた。
すると、私の説明を聞いたそのイギリス人の友達はこう言った。
「イギリスも全く同じだよ。
人気のあるバンドは絶好調だが、やはりグラスルーツのフィールドはいまだに大苦戦している。
問題は小さなライブハウスにコピー・バンドとかカバー・バンドが出る傾向が強くなってきたことなんだよ。
年配の客が集まっては酒を飲んで、バンドの演奏に合わせて古い曲を歌って騒いだりしている。
そうした年配の客は若い客に比べると酒を飲んで店に金を落とすので、ライブハウス側も自然とそういうバンドのブッキングを増やしてしまうんだ。
大変危険な状態だと思う。
だって、こんなことをやっていたら新しい音楽が出て来なくなってしまうじゃないか!」
ロックの本場がそんな有様では困りますわな~。
興味本位に「そういうコピー・バンドってどんなバンドの曲を演ってるの?」と尋ねてみた。
「オアシスとか演ってんだよ!」…エ?そんなの日本のコピー・バンドに比べたらゼンゼン新しいじゃん?!
 
で、今回その金光さんが参加している新しいバンドが、以前Marshall Blogにご登場頂いたTHE LOVEROCK VIOLENTのライブに出演するということを聞いて喜んで駆けつけた次第。10会場は渋谷のGUILTY。
先日10年ぶりかに訪れたかと思ったら、すぐにまたお邪魔することになった。
こういうのって不思議ね。
 
定刻通りにショウはスタート。
「こんばんは…『MOONSHINE』と申します」
その新しいバンドの名前は「MOONSHINE(ムーンシャイン)」。201弦の開放を利用した独特なリフ。
ギターはCharlie Tanaka。30vドラムスの金光健司と…40vベースの河野充生のStrange,Beautiful and Loudコンビのシャープなリズムが加わり…50vボーカルズの藤井重樹のスーパー・ボイスが爆発する。60vそれがMOONSHINE!
初ステージの1曲目に披露したのは「嘆きと嘘」。
ベテランが作り出すオリジナル・ロックの世界。
こういうのを待っていた!
0r4a0241 CharlieさんはMarshall。70JCM2000 DSL100と1960BV。80vヘッドは、その昔私がMarshallに発注した限定のビンテージ・バージョンのDSL100。
50台輸入して即日完売してしまったので、後に追加した(…ように記憶している)。
スモール・ホワイト・ロゴ、ECフレット、ゴールド・パイピング、ゴールド・ビーディング、ノン・コーナー・ガード、ゴールド・ハンドル…という風にオーダーするとこうなる。90金光さんはもちろんNATAL。100vこの日は現在では生産していないブビンガを使用。120金光さんはすべての素材のNATALのキットを実戦で試して頂いている。
どれも高いご評価を頂戴しているが、その中でもブビンガはとてもお気に召していらっしゃるようだ。130ところで、「Moonshine」とはナンぞや?
言葉の意味としては「moon」の「shine」だから「月の輝き」となるワケだけど、「moonshine」は「密造酒」のことを指す。
ナゼかと言うと、人目を避けるため。夜間に月明かりの下で酒を作っていたから。
ココまでは以前から私も知っていた。
「Moonshiner」なんてブルーグラスの専門誌もあるしね。
ところが、今回この記事を書くに当たって念のために「moonshine」について調べてみると、この説が後から作られた俗説だということがわかった。
Ms「moonshine」という言葉は1425年頃からイギリスで使われ出した言葉とされているそうだ。
その当時は「moonlight」と同じく「月光」という意味だったが、その時代の詩人が「moonshine」を「幻想的なモノ」とか「実体がないモノ」と意味合いを変えて良い言葉として使った。
一方、トマス・モアなどは、この言葉を宗教的に対立している相手の見解を非難するために「実体がなく、意味のないもの」という意味で否定的に使ったそうだ。
そこから「moonshine」という言葉がネガティブなイメージで使われるようになり、「闇取引」をも意味するようになった。
そんなことから「密造酒」のことも「moonshine」と呼ぶようになったらしい。
するとトマス・モアってのは一体誰なんじゃい?ということになる。
興味のある方はコチラをどうぞ!
   ↓   ↓   ↓

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.65~ヘンリー八世と六人の妻 <その4:ジェーン・シーモアとアン・オブ・クレーヴズ>

Tm続けて演奏した2曲目は「過ぎし日の残像」。140_shz6/8拍子のヘヴィ・チューン。
藤井さんが口にする言葉がサウンドに完璧にマッチしていて気持ちいい。150河野さんのベース!
こういうのを「ウネる」という。160vそして、空間を埋め尽くす金光さんのドラミングがサウンドを分厚くする。170vトドメを刺すのはCharlieさんのギター。
既成のロック・ギター・フレーズを断ち切ったかのような独特な歌い回し。
ピロピロばかりのギターに喝を入れているかのようなプレイだ。180v「ありがとうございます、MOONSHINEです。
よろしくどうぞ!…よろしく!よろしく!
MOONSHINEとしてのライブは1度演ってるんです。
でもその時はオリジナルも4曲演りましたが、カバーも4曲演ったんです。
カバーとオリジナル半々だったんです。
ですから、それを『デビュー・ライブ』と呼ぶにはどうかなぁ~と言う感じでした。
で、今日は正真正銘、全曲オリジナルを演ります。
オレ1人で曲を書いたんだぜ!…そんなわけあるかっ!
アハハハハ!
おとなしそうな顔をしていますけど、河野くんだけ『エエエエッ!』みたいな顔をしています」
210v「今のところ、ボクの曲が多い…」
さすが河野さん、落ち着いたご反応。200v「なるほど、なるほど!
現状、『割合としては』っていう感じですね。
ところでサウンドチェックの時にですね、オズマさんから『お客さんを乗らせる気ないやろ?』って言われましてね。
エヘヘヘヘ…それではお客さんが乗れる曲を聞いてもらおうかな
いいですか!お客さんを乗らせる気の曲ですよ!」190v_2そんな紹介をして始まった3曲目は「Ride the Wind」。220_rtwなるほど、コレはストレートなドライビング・ナンバーでお客さんも乗りやすい。225でも、ただただ突っ走るだけのロック・チューンではなく、どこか他にない感じがするんだよナァ。
今のロックにありがちなキャッチ―なメロディを徹底して排除しているように聞こえるからか?
そこが私にはとてもいい感じ。
140ストレートなロック・ビートにはストレートなロック・フレーズ。
ココではトラディショナルなフレーズをくみ上げてソロを披露したCharlieさん。240そのCharlieさんが弾く奇抜なリフで始まるのは「がんじがらめ」。
スゲエ分厚い音!245v_gjg藤井さんは以前、藤岡幹大と組んだNight BuzzというチームでMarshall Blogにご登場頂いたことがあった。
この曲はそのNight Buzz時代のナンバー。260v地を這うような河野さんのベースがすこぶるカッコいい。
河野さんのベースってホントにワン・アンド・オンリーだぜ。250ハハハ!
このギター・ソロも完全にCharlieさんだけのギターだわ。
他の人はこんなことしない。
このバンドはオモシロイ!270「唐突なMCですけど…MOONSHINEです!
何度も言うようですが…MOONSHINEです。
覚えて帰れ!
乱暴か?…ゴメンなさい!覚えて帰って下さい!
今日はボクらの音楽を初めて聴く人がほとんどだと思います。
つまりみなさんにとっては全て新曲なワケですよね。
こんな感じで私たち進めてるんですけどいかがなものでしょうか?
(拍手)
ありがとうございます!
それではお客様的にも新曲、我々的にも新曲、を演りたいと思います。
カッコいいんだぜ~。他のも全部カッコいいんだけどな!」290v金光さんのカウントから始まった新曲「咆哮」。
いかにもジックリ聞かせる感満載のミディアム・テンポでのスタート。300v_hkCharlieさんが奏でるこれまた奇抜なリフ。310v「♪なり振り構わずに咆えてみろ 力の限り叫んでみろ」
テンポが倍になって藤井さんの咆哮が重なる。320Charlieさんの咆哮。
誰にもマネすることができないCharlieさんだけの叫び声だ!0r4a0204 曲は様々な顔を見せて幕を閉じる。
あのシンプルなリフのメロディが耳にこびりつくわ~。
そう、シンプルなモノこそ印象に残るのだ。330「今日は『LOVEROCK NIGHT 2』ということでTHE LOVEROCK VIOLENTさんのイベントに呼んで頂きました。
どうもありがとうございます!
ボクら日本語のタイトル、日本語で歌詞を書いて演っています。
まぁ日本語のタイトルは歌詞が日本語なんで当たり前なんですが、意図的にパート、パートで和製英語みたいなのが出てくるところもあるものの、歌詞の中はあまり英語を使わないようにしているんです。
そんな感じの詞とこういう曲を絡ませたらどうなるのかナァ…みたいなところも楽しんでもらえたらいいと思います。
そして、素直に乗って頂ければ一層うれしいです」
とってもいいことだと思います。
問答無用で応援するわ。
いつの間にか日本のロックとか歌謡曲の曲名ってほとんどがツマらない英語になっちゃったよね。
誰がこんな風にしてしまったのよ!
昔は「一触即発」とか、「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」とか、「ぶっこんでやれ」とか、カッコいい日本語のタイトルの曲がたくさんあって、みんな徹底的にオリジナリティを競っていたんだよ。
それがナンダ?
もうヤメようよ、英語がカッコいいとかいうのは!
どうせみんな英語しゃべれないんだからサ。
ヘタな英語なんかより音も見た目も日本語の方がはるかに上品でカッコいい。
この世界一美しい言語をもっと大切に扱わないとイカン!
考えてみると、戦時下の「敵性語の制限」が復活したら日本のロックの歌詞は一瞬にして全滅するな。
今、生き残れるのはMOONSHINEだけだ…イヤ、バンド名がダメだ。
「月光」に変えなくては!…「忍者部隊」になっちゃうけど。
340v
続いて「Cracked Memories」…360_hkイヤ、違う!「ひび割れた記憶」。
380vところどころ出て来る金光さんが叩き出すストレート・アヘッドなロック・ビートがすこぶるカッコいい!
ま、私もこうして外来語をたくさん使っておりますが、相手が外国から入った文化だからコレは仕方がない。390vココでもグルーブ感あふれる河野さんのベースが素晴らしい!
こういうベース・パートだけで音楽になっちゃう人のベースってのはタマらんね。
370クライマックスで飛び出すCharlieさんソロ。400vその後の藤井さんの凄まじい歌声。
コレぞ「咆哮」!0r4a0115 「ありがとうございます。
歌詞を見ると『今』とか『過去』とか『未来』とか『明日』とか…そういう言葉が多いね。
当たり前か?
歌詞ってのは元々そういう感じですもんね」410v「藤井さんの歌詞ってスゴイですよね。
濃いんですよ。
でもアルバムが出ていないのでまだみんな知らない」
420v「そうだね、来年は是非ともアルバムを作って皆さんに聞いて頂きたいな~と思ってます。
今日演った曲は全部入れちゃうよ。
そりゃあそうだよ…コレしかないんだから!
さあさあさあ、ドンドン聴いて頂きましょう。残り2曲しか無いよ!」
430vいよいよ最後のセクション。
まずは「明日が壊れても」。
ウン、確かにタイトルがいいね。
「ひび割れた記憶」とか、1950年代の松竹映画みたいで私なんかには実にシックリくる。440_akミディアムスローのロック・ビート曲。
あ、私は「エイト・ビート」とか「フォー・ビート」という言葉を使わないようにしているのでこうなるんだけど、禁を解いて書くなら、この曲はジックリと腰を落ち着けたエイト・ビート・ナンバー。
この曲の歌のメロディはとても印象に残った。450薄いクランチのアルペジオによるバッキングから、心地よいディストーション・サウンドの鋭いソロ。
ワーミー・バーを大胆に使ってコンパクトにまとめたプレイが小気味よい。460vギター・ソロの後転調すると、尚一層藤井さんの絶唱感が引き立つ!
いい曲だな、コレ。480vMOONSHINEの(実質)デビュー・ライブの最後を飾った曲はその名も「Moonshine」!490_ms出番最後の曲なので何やらブッ速い曲が来るのかと思ったらさにあらず。
520vこれまたジックリ聞かせる三連のロマンチック・ナンバー。
470vChralieさんと…
540v金光さんのコーラスも被さって、曲はとてもドラマチックに展開した。Img_1581 いいね~、MOONSHINE!
かつて「ロックが大人のモノだった」ことを思い出させてくれたわ!
オリジナル曲をドンドン増やしてグラスルーツ界隈を暴れまわってもらいたい!550<THE LOVEROCK VIOLENT編>につづく 
 

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200 (一部敬称略 2022年11月23日 渋谷GUILTYにて撮影)

2022年12月19日 (月)

JEKYLL★RONOVE ニューシングル『II FACE』発売記念ライブ <後編>

 
アコースティック・セットが終わり、サポートの2人がステージに戻る。
後半戦に突入だ!10_vnアコースティックの雰囲気から一転、ハードにシャウトするJEKYLL(以下「スミレちゃん」)。
曲は「Venom」。
「venom」というのはヘビとかサソリとかが持っている「毒」のこと。
歌詞に「I gave a soul to Ronove」なんて文句が出て来る。
コレはJEKYLL★RONOVE(以下「ジキロノ」)のテーマソングみたいな位置づけなのかしらん?20v今日初めて7弦ギター取り出したN★OTO(以下「NAOTOくん」)。
リフの成り立ちからして7弦丸出しのヘヴィ・ギター!
30v後半の幕開けにふさわしい1曲。
まだまだガンガン盛り上がるぞ~!40この曲には「ロミオとジュリエット」の1節が出て来たりしてスミレちゃんの教養の高さを示しているんだけど、うれしいのは「Catch-22」ね。
コレはジョセフ・ヘラーという人の小説のタイトル。
「catch」は「落とし穴」、「22」は「米軍規22項」を意味する。
「22項」というのは、「気が狂ってしまった場合、自分から申告すれば除隊することができるが、気が狂っていることを自覚できるウチは正気だから除隊できない」…一体ナンやねん?という規則。
そこから転じて「板挟み」とか「四面楚歌」を意味するスラングになった。
「I'm in a catch-22!(ニッチもサッチもいきやしねぇ~!)」みたいに使うんだけど、実際にコレを口にしているアメリカ人にもイギリス人にもお目にかかったことがない。
この小説は1970年に映画化もされて、日本では私が小学校3年の時に封切られた。
父の影響でその頃から洋画を観ていた私はこのタイトルのことをすごく不思議に思ったのを覚えているんだけど、一度も観たことがないでいた。
監督はマイク・ニコルズだし、アラン・アーキン、マーチン・バルサム、アンソニー・パーキンス、マーチン・シーン、ジョン・ヴォイト等々すごい役者がたくさん出ていることもあって数年前にDVDを買った……買ったんだけど、まだ観てないのよ!C22 達也くんのマーチ風のスネア・ドラムスに…0r4a0382 NAOTOくんの哀感漂うギターが被さってスタートするのは「Dear One」。50v_do『II Face』を締めくくっているミディアム・スローのバラード。70スミレちゃんは分厚いディストーション・ギターと起伏に富んだベースラインにのって魅惑のメロディを歌い上げる。60vその美しいディストーション・サウンドはMarshallから。Yy NAOTOくんはSilver Jubilee 2555Xと1960BVを愛用している。140 「さぁ~!みんな手を上げていきましょう~!」
しかし、カッコいい声だ。
以前にも書いたことがあるが、何年か前、ゲスト・ボーカルズとして若い女性バンドでスミレちゃんが歌った時のこと絶対に忘れない。
自習の時間で大騒ぎとなっていた教室に、いきなり先生が入って来て一喝したかのような歌いっぷりでカッコいいことこの上なかった。
男女の別を問わず、こういう声で歌を歌う音楽を「ロック」って昔は言ったんですよ。
ジキロノは「ロック」だ!80_ghh雰囲気は一転。
ソリッドなリズムを繰り出すのは満園正太郎と…90vドラムスの石川達也。
また舌を出してる。
達也くんとのお付き合いもいい加減長くてウチではこれまでに撮った夥しい数の達也くんの写真を保管している。
その写真の7割方で舌を出しているんだよね。
しかし、改めてこうして見てみると、なるほど長くて立派な舌ですな。
いつも出しているから伸びちゃったのかな?
牛角だったら結構取られるよ、コレは。
100v達也くん愛用のNATAL。
どんなベロシティ(速度)の曲にも対応する。180 お客さんと一体となって手を振るのはシングル『Oneness』から「Go Hand in hand」。110ココの場面はトリッキーだったんだよね~。
ナニが起こったのかは書かないけど…。
バンドが始まって以来の椿事だったそうです。120vNAOTOくんお得意の「背中弾き」も飛び出してとにかく大いに盛り上がった!130おおおおお?!
庄太郎ちゃんも!136達也くんはドラムスを叩きながら上のような景色を見ています。Img_1159 「ありがとうございます!
ナニごともなく完璧でしたね!」…え?
140vん…?
「♪Don't stop rock 'n' roll」…NAOTOくんが歌う「Don't Stop R N 'R」が会場内に流れ出した。
この曲をライブで演るか演らないか…というジキロノのライブではおなじみの論争が始まった!
すると庄太郎ちゃんから「今度演ったらいいよ」とプッシュが入った。
ツルの一声で「庄太郎さんに言われたら演るしかないですよ!でも他の曲と比べたら薄っぺらな曲なんもんで…」となった。
150v庄太郎ちゃんの「薄っぺらも大事だよ。なんでも重厚がいいってもんじゃないじゃん?」のひと言でNAOTOくんの運命が決定。
NAOTO発言は、この2022年12月19日公開のMarshall Blogに記録しておきます。
「♪One for the money, two for the show…」のナマの歌声が楽しみだ!160v先生方も物販を紹介。
「達也と申します。
コレ、オリジナルのタオルです…シルエットと名前が入っています。
それと、ハンドメイドのシンバル・ネックレスを持って来ました」
170vコレがその達也グッズ。
好評発売中!173『II Face』のレコ発ライブの本番も残すところあと2曲!0r4a0421 まずは前曲に引き続いて『Oneness』から「Uncover」。
達也くんのドラムスが猛進するドライビング・ナンバー。

Img_1141 トラディショナルなコード進行に乗ってスミレちゃんが熱唱する光景は、クドいようだけど「ロック」そのもの!Img_1083NAOTOくんはコンパクトな空間を徹底的にシュレッド!Img_1207 本編の最後を締めくくったのは「Guilt or Innocence」。180_goジキロノのキラー・チューンに客席は大盛り上がり!190vNAOTOくんが下手のスピーカーの上にやって来て…200向こう正面のスピーカーの上には庄太郎ちゃん!210その2人を容赦なくプッシュする達也くんのドラミングがまたスゴイ!
230vノリノリのお客さんの姿を目の当たりにしてほほ笑むスミレちゃん。
今日は思いっきり自分の好きなようにジキロノの音楽を聴かせることができた喜びがにじみでているかのようだ!220v最高に密度の濃い13曲を演奏して4人は一旦ステージを降りた。250シングル『II FACE』絶賛発売中!260cd 「今日は本当にありがとうございます!
歳を重ねるごとに感謝の気持ちでイッパイになります。
若い頃っていろんな方に出会ってもなかなかその出会いに感謝できない時ってあるじゃないですか?
なんかそういうことを当たり前に思ってしまうんですよね。
でも、年を重ねるごとに出会った人との『ご縁』っていうモノを深く感じることができるようになりました。
今日もこうして貴重な時間を使ってお越しくださった皆さんに心から感謝申し上げます」270「それとですね…『歳を重ねる』と言えば、NAOTOが愛用しているギター・アンプのMarshallは、ナント今年で創立60周年と言うことです!
そして、今日写真を撮影してくださっているMarshallの牛澤さん…ご夫妻でいらしてくださってるんですけど、ナント牛澤さんも60周年をお迎えになりました!
今日は他にもおめでたいことがいくつか重なっておりまして、そんな日にこうしてワンマンをやらせて頂いております。
本当ににありがとうございます。
と言うことで最後の最後にこの曲をお届けしたいと思います」
 
スミレちゃん、どうもありがとう!
私もいよいよ『歳を取る』ということの例に挙げられるようになって来ました!
アノね、そんじゃ言っておきますがね…私はロックの世界の入った時期が同世代の他の連中に比べるとかなり早かった。
1970年代の話ね。
当時は高校生で渋谷の屋根裏や新宿のロフトに通う高校生なんてほとんどいなかったワケ。
だからどこのライブハウスに行っても必ず最年少だった。
「え?キミ高校生?いいね~若くて!オレにもそんな頃があったよ!」と、どこでへ行っても言われた。
それがどうだ、エエッ? 今となってはどこへ行っても最年長だよ。
こうなりゃカメラのシャッターが切れなくなるまで、パソコンのキーボードが叩けなくなるまでMarshall Blogを書き続けて「世界最長Marshallジジイ」を目指すよ。
略して「マージ―」…ビートルズも驚くぞ!
こうして歳を取ってつくづく思うのは…「死んだらおしまい」ということ。
ミュージシャンが物故すると、「今頃天国で〇〇とジャムってんだろうな…」なんて投稿をよくSNSで見かけるけど、そんなことはありません。
「死」は「無」です。
こんな世の中になってしまったけど、とにかく健康で一日も長く現役で過ごしていきたいと思っていますのでジキロノもガンバれ!
Marshallが応援しています!280vアンコールで演奏したのは…もちろんこの曲「Helter Skelter」!290スミレちゃんはとても勉強熱心でロックの歌詞のクリシェ(決まり文句)をよく引用するけど、こういうのはどうかしら?
「You ain't heard nothing yet!」と叫んでから曲をスタートする。
コレは1920年代に活躍したアル・ジョルソンという歌手のセリフ。
ジョルソンは1927年に『ジャズ・シンガー』という世界で最初に成功したトーキー映画に出演した超人気歌手。
ガーシュイン兄弟がこの人に曲を書いていたんだからスゴイ。
そして、彼の口グセが「You ain't heard nothing yet!」だった。
「アナタはまだナニも聴いていない」という意味から日本では「お楽しみはこれからだ!」という訳が付けられている。
けだし名訳。
ジョルソンはユダヤ系の白人だけど、顔を黒く塗って黒人のマネをして人気を得た(ミンストレル・ショーの借用)。
だから「ain't(=are not)」と「nothing」と、黒人がよく使う二重否定という文法的な誤りを故意に入れているワケ。
1946年のアル・ジョルソンの伝記映画『ジョルソン物語』という作品はよくできていてオモシロいですよ。Ajs おなじみの「Helter Skelter」のイントロが流れると、「You ain't heard nothing yet!」とスミレちゃんが叫んだ!
そうまさにお楽しみはコレからなのだ!…とやる。
そして、すべての演奏が終わったら「Jekyll Ronove has left the building!」で〆る。
コレは自分で調べてください。
ロックに関する極めて重要な英文です。300vまさにそんな空想通りの展開!ステージ上の4人がひとつのゴールを目指して一丸となった!
310v
330v

Img_1250_4 エンディング間際…下手のスピーカーの上に移動して来た庄太郎ちゃん。360vそして…370vドラゴン・ファイヤー!380vドラゴン・ファイヤーのクリア・ファイル絶賛発売中!390タップリ楽しませて頂きました!
やっぱりこういうロックはいいね。
問答無用で素晴らしい。
さっきのスミレちゃんのMCじゃないけど、こうして歳を取ってしまったけど、私は若返ってもう一度人生を歩みたいなんてことは全く思わない。
でもロックだけは、ジキロノが取り組んでいるような1970年代のトラディショナル・テイストに回帰してもらいたいと思っている。
ロックが一番クリエイティブだった時代の「ロック」。
ま、残念なことに「戻る」どころか「絶滅」しそうなんだけどね。
だからジキロノには本当にガンバってもらいたいのだ!400コレで楽しかったJEKYLL★RONOVEのシングル『II FACE』の発売を記念するライブの記録を半永久的に残すことができました。
記録しておかなかったらナ~ンにも残らない。
でも、こうしておけば、いつでも、どこでも、行った人はこの時のことを思い出すことができるし、行かなかった人はその様子を窺い知ることができる。
そう、Marshall Blogに登場することは「残す」ということなのです。
それがMarshall Blog!
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<Birdsong>

<Today We're Warriors>

<Monsters>

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200 (一部敬称略 2022年11月22日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2022年12月16日 (金)

JEKYLL★RONOVE ニューシングル『II FACE』発売記念ライブ <前編>

 
今年7月に新しいシングル『II FACE』を発表し、その直後に対バンを従えての発売記念ライブを開催したJELYLL★RONOVE。
その時のことはMarshall Blogでレポートした。
そして今回、「単独公演」という形で再びリリースを記念するライブのステージに立った。
 
ところで、私は毎月イギリスのMarshallの本社に活動報告書…いわゆる「月報」を送っているんだけど、もちろんそれは英語で書かねばならない。
一応公式な書類なので、翻訳ソフトなどはアブなっかしくて使えず自分のトロい頭で翻訳している。
その作業の中で以前から悩んでいたのが「発売記念」という言い回しだった。
最近は多いでしょ?「レコ発」とか「〇周年」とか…コレらの記念行事の開催を英語でどう表現するか?
日本人の感覚だと「memorial」みたいな言葉を使いたくなるのではないかと想像するが、この言葉は斎場のCMなどに見られるように「生死」が関わって来るので、少なくとも「レコ発記念」には使えないということはハナからわかっていた。
結局、ゴマカシゴマカシやっていたんだけど、ある時何かの英文の記事を読んでいてブチ当たったのが「mark」という言葉。
「コレだ!」と思ったね。
こんなことは英語を公用語とする国に住むことができれば即座に難なく覚えるんだろうけどね。
真の英語の文化から遠く離れた日本に住んでいる以上はこうしてひとつひとつ地道に覚えていくより他に方法がない。
だから、今回のことはMarshallへのレポートに…
"A Marshall family band, JEKYLL★RONOVE held a gig which marked releasing their new single CD.(マーシャル・ファミリーのJEKYLL★RONOVEが新しいシングルCD発売を記念するライブを開催した)"としるしていおいた。
実にスッキリしたゼ!
お退屈さま…でも、歌詞に英語のパートが少なくないJELYLL★RONOVEの記事のオープニングにふさわしいと思って書いてみた。10v会場の入り口にはファンご一同様より贈られた立派な祝い花が飾られていた。
立て札にはチャンと「2ndワンマンライブ」って謳ってあった…サスガ!20v場内に設置されたにぎやかな物販コーナー。30庄太郎ちゃんのドラゴン・ファイヤーのクリア・ファイルと…
「May Dragon Fire be with you」…「ドラゴン・ファイヤーがアナタとともにありますように…」って!
おかげさまで20年以上ご一緒させて頂いております!40Silexの達也グッズもバッチリ展示!
CDにタオル、シンバルで作ったアクセサリー。
大変好評と聞いた。50今回の目玉はやっぱりコレかね。
『II FACE』柄のTシャツ。60コレがそのシングル『II FACE』。
「Two Face」については前回のライブ・レポートに記しておいたので興味のある方はコチラをどうぞ。70cdオープニングは『E=mc2』から「Survive」。100JEKYLL(以下「スミレちゃん」)110vN★OTO(以下「NAOTO」)120vNAOTOくんはSilver Jubilee2555Xの愛用者。
先日のガンズの日本公演をタップリ楽しんで来たようだ。140足元のようす。
Marshallの「Jackhammer」が組み込まれているのがうれしい!150ベースは7月のライブに引き続いて満園庄太郎。160vドラムスはSilexの石川達也。170vもちろん達也くんは今日もNATAL。
メイプルの3タムのキットでど迫力のドラムサウンドを聴かせてくれた。180強力にして最高のリズム隊を得たJEKELL★RONOVE(以下「ジキロノ」)の2人…200今回も自慢のオリジナル・ソングで集まった観客を大いに魅了した。Img_0912 2曲目は2019年にリリースした2枚目のフルアルバム『A Dream within a Dream』から「Biblical Sence」。240達也くんが叩くこういうディスコ・ビートみたいなプレイもいいもんだナ。
コレをSikexで聴くことできないからね。
そういえばこの日、Mashaくんと颯くんが応援に来てくれていた。
210v_bsシャープにキメるNAOTOくんのソロ。
やっぱりMarshallとレスポールの組み合わせはいつの時代も無敵なのだ!230vこの曲、「♪Love is ecstasy」のメロディがメチャクチャ耳に残るのだ!220vモノすごい客席の反応。
アタマ2曲ですでにEcstasyだ!250_weare「ハイ、ありがとうございます!皆さん、こんばんは!
ビックリしました…こんなにたくさん集まってくださっているとは思ってなくて…。
本当に感謝の気持ちでイッパイです。
ワンマンをやるって決めてからというもの、ステージに上がったらお客さんがひとりもいない…みたいな夢を毎晩のように見てきました。
起きている時もそういうことしか想像できなくて…もう心配性なんですねぇ、私は。
でもそんな悪夢を打ち破ってくださる方が見事にこんなに集まってくださって…平日のお忙しい中、ありがとうございます。
お仕事を早退したり、休んだりしてくださったのかなぁ~なんて思ったりして、すごくうれしいです」

0r4a0241 「7月にレコ発ライブを厚木でやりました。
もうすっかり寒くなりましたね~。
年々時が経つのをすごく早く感じるようになっていますが、今回はレコ発の『in 東京バージョン』ということになります。
そして、こうしてまたバンド形態でステージに立てたことをうれしく思っています」
…と、「神」と崇め奉るサポート・メンバーの2人に「柱」という助数詞をつけて丁重に紹介したスミレちゃん。
Marshall Blogを読んでくれてありがとう!
ちなみにこの数を数える時にくっつける「助数詞」ってヤツね。
元々は中国から伝わったモノなんだけど、この神様や仏様を数える時に使う「柱」という助数詞は日本のオリジナルなのだそうです。
ま、神道に根差した言葉なのでそれも当然のことか。
「a bunch of grapes」とか「a clove of garlic」とか、助数詞って英語にもメチャクチャたくさんあって、チョットやソットではマスターできないようになっているんよ。
コレ、英語圏の人たちのモノの見方を知るにはすごく有意義なんだけど私は既に諦めています。260vココでいよいよ『II Face』からの曲が登場。
1曲目の「Never Let Me Go」だ!270_nlmg_2 しかしカッコいい声だな~。
Marshallでいえばハンドワイアードの1959だね。
「♪時間は一握の砂」…石川啄木まで出て来てドッキリ!
ちなみに啄木はヒドいヤツだったらしいよ。
0r4a0157ギターを持ち替えたNAOTOくんも猛ハッスル!280神々とのコンビネーションもバッチリだ!300

0r4a0344 『A Dream Within a Dream』から「All is Vanity」。
イントロのギターのメロディが不吉…スキ。315スミレちゃんがラップ調に歌う1曲。
310_aiv「ラップ調」といっても「ヨォヨォ」とは縁もゆかりもないヘヴィなナンバー。
340vそして、サビはメロディアスに…。
「vanity」とは「虚栄心」。
「試験に出る英単語」の結構前の方に出て来る受験生の習得必須の英単語のひとつ。
「All is vanity」は「すべてのことはむなしく、はかないものだ」と、旧約聖書の「コレヒトの言葉」に出て来る文句。
「般若心経」の根本的な郷里であるところの「色即是空」に当たるそうだ。
330vギターソロも大爆発だ!320「ありがとうございます!
やっぱり爆音はいいですね~。すごく楽しいです!
皆が手を振ってくれたり、頭を振ってくれたりして応援してくださるのが尚更うれしいし、楽しいです。
今回のジキロノがリリースしたシングルに収録されている曲は先日の厚木でも演奏しました。
音源の方の3曲のドラムスは五十嵐公太先生がプレイしてくださっているんですが、石川先生は今日のライブのためにその公太先生のプレイをものすごい短期間で完コピして来てくださったんです。
本当に大感謝でございます!
99.9%覚えて来て頂いて、後残りの0.1%は『あっ、そこでそう来ますか?』みたいなフレーズをいっぱい詰め込んでくださっています」
350v「テヘペロ」0r4a0360 その7月の厚木のライブがDVDになったんだけど、庄太郎ちゃんや公太さんが知らないウチに商品化されていたというので大騒ぎ!
なんとこの日、会場へ向かう車の中でその映像を実物に見て知ったという。
会場は大爆笑!
もちろん一度はチャンと許可を頂いての商品化。
360MCの後は「Change of Mind」。
350_comやはり『A Dream~』に収録されているこの曲。
アルバムを初めて聴いた時、スミレちゃんが歌う冒頭のメロディがものすごく印象に残ったのを覚えている。360vオープニングとは違うレスポールに持ち替えたNAOTOくん。
上手のフロアのスピーカーの上に繰り出してのソロ!370ドラマチックに展開するこの曲を鋭いドラミングで律動させる達也くん。
まだ脱がない。380そのまま続けて『II FACE』から「What Does It Take to Make You Love Me?」。
ややスローなテンポでのスミレちゃんの熱唱。
声の良さと歌のうまさが引き立ちますナァ。
ウットリしてまうわ。400v_wdiその歌声に呼応するかのような情感豊かなNAOTOくんのソロが曲をより一層ドラマチックに演出する。410vココでサポートの2人は一旦ステージを降りて楽屋へ戻った。420楽屋のようす。
ウェット・ティッシュやら小型扇風機やらが満園先生と石川先生のために用意されていた。
この気の使いよう!
「石川先生」でドキっとしちゃったよ!
高校の時、「石川先生」っていうコワい古文の先生がいてね~。
「魔太郎」というアダ名で『魔太郎がくる』の魔太郎にウリふたつだった。
私が高校の頃はまだ体罰フリーで、何か気に喰わないことがあると我を忘れて怒り狂い、猛烈なビンタを繰り出す先生だった。
私も1回だけやられたような記憶があるな。
私もおとなしい方ではなかったので、ずいぶんビンタされたけど「このうらみはらさでおくべきか」なんて一度も思わなかったナァ。
それどころか、こうしてとてもいい思い出になっている。
ちなみにこの「このうらみはらさでおくべきか」は入江たか子の「化け猫映画」が出典なんだよ。
そして、入江たか子というのは貴族の家系の女優さんでお父さんが子爵だった。
しかも入江たか子は原節子、山田五十鈴とともに「日本の映画史上に残る三大美人女優」のひとりと言われた。
それが「化け猫」を演ったんだネェ。
昔の映画は本当にオモシロい。
430先生方には「おやつ」も用意。
サクマの「いちごみるく」か~。
スキーに行く時は必ず持って行ったな…リフトに乗っている時に舐めるヤツ。
しかし、このアメはおっそろしく商品寿命が長いよ。
私が子供の頃からあるからね。
調べてみたら…1969年の発売だって!
まだMarshallがハンドワイアードで製造していた頃よ。
 
ステージのスミレさん、楽屋からの脱線、以上です!
マイク、そちらにお返ししま~す。
420_2「ハイ、ココからはチョットしたバー…私たちが『バーの流し』の雰囲気だと思ってください」
先生方が楽屋で「いちごみるく」を舌の上で転がしている間、ジキロノの2人はアコーステックのコーナーに突入した。440「1曲目は私が20歳の時に書いた曲です。
当時の私は氷室京介さんの事務所に所属しておりまして、『氷室さんから1ヶ月で50曲書いて来なさい』と愛のムチを頂きました。
とても厳しい環境下で鍛えて頂きまして、まだ何もわからないまま、『曲って一体どうやって書くんだろう?』みたいなところから始まりました。
その頃の厳しい経験が今も生きているんですね。
1ヶ月で50曲書くとなったら、本当にトイレ行ってる間も、ご飯を食べてる時も、普通にただ歩いている時もずーっと『曲を何か書かなきゃ!』と考えているんですよ!
それが今でも身体に染み込んでいます。
とにかく必死でした。
そんな中で生まれた、私の中では思い出の詰まった曲です」450vコレはスミレちゃんだけではなくて、みんなヤラれるらしいですよ。
「まずは100曲作って来なさい」とか。
それで昔ゴダイゴのタケカワユキヒデさんのインタビューで驚いたことがあった。
ゴダイゴの後、作曲家として生計を立てていた時期、ナント毎日4曲作っていたんだって!
毎日ですよ!
恐らくジングルのようなモノも含めての話なんだろうけど、でも「毎日4曲作る」って!?
やっぱりプロの何かを作り出す能力と集中力と執念ってスゴイと思ったわ。
曲は「Shaky Dance」。
460_sd大切に大切にひとつずつの音を出すNAOTOくん。480vそのNAOTOくんのギター1本でスミレちゃんだけの世界を創り出す。
やっぱりこういうのは元の曲がよくないとこうはならないからね。
いい曲です。
470v「これはサプライズなんですけど、この『Shaky dance」の音源を今日から販売します。
『コレずっと演ろうよ!』って言ってたんだよね。
バンドで演ってもカッコいいと思うし!」
500v「次の曲はその3年後の23歳の時に作った曲です。
その後も、勉強しなきゃと思って色んな曲を書いては色んな人に聴いてもらったりして…。
そしてこの曲が生まれたんです。
結局のところ、どんなに頑張っても今の自分の精一杯なところまでしかできない…ということに気づいた瞬間にできた曲です」
490アコースティック・セットの2曲目は『A Dream~』に収録されている「This Is Me」。510_timアルバムの方はバンド・バージョンだが、このセットではNAOTOくんのストラミングだけ。520スミレちゃんの声がより一層高らかに会場に響いた。Img_1052 お客さんたちは「一音も聴き逃がすまい」という姿勢で2人の演奏に向き合っていた。540<後編>につづく
 

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<Your Tears>

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200 (一部敬称略 2022年11月22日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)

2022年12月14日 (水)

ART~D_Drive with ENTERART <後編>

 
換気中。
しかし、ココと表のNEW SIDE BEACHさんの掲示板はホントいつ見ても見事だよね~。
ホレボレしちゃう。10いつも賑やかなD_Driveの物販コーナー。
おかげさまで『DYNAMOTIVE』、引き続き大好評を頂戴しております!
昨日、Marshall Recordsとインターネット・ミーティングをしたんだけど、ヨーロッパでも評判がとても良いそうだ。
うれしいね~。
今度、日本のポップ・カルチャーを取り扱っているイギリスの『NEO Magazine』という雑誌にSeijiさんとYukiちゃんのインタビューが載る予定。
その手の雑誌ではイギリスで一番知名度が高い雑誌らしい。
結構気合の入った質問で翻訳していてオモシロかった。20休憩の間にスッカリと空気が入れ替わったところで第2部スタート。
冒頭はD_Drive単独の演奏。0r4a0161まずは『DYNAMOTIVE』から「Runaway Boy」。
Img_0547伝統の「Dクラシック」。
D_Driveはもうすぐ14年目に突入する。
こうして時を経た曲がいつまでも新鮮に聞こえるのも「Driving Rock」の魅力だ。40間髪入れずChiikoちゃんの短くシャープなフィルがリードするのは「Attraction 4D」。50v_4dSeijiさんのリフ。
実に心地良いディストーション・サウンド!Img_0617よいギター・サウンドはMarshallから!20v続けて「Mr. RAT Boots」。
グイグイ来て気持ちい~!70_mrbもちろんココではToshiくんフィーチュア。
今回は特に暴れまくるでなく、テクニカルは側面をグッと押し出した大人のプレイ。80vやはり音がいいわ~。40vアップ・テンポのナンバーが3つ続いて第2部は早くも大きな盛り上がりを見せた。
そりゃ盛り上がるよね。S41a0314「ありがとうございます!では後半戦のスタートです。
『DYNAMOTIVE』と『Maximum Impact』に収録されたナンバーを取り混ぜて聴いて頂きました。次も『DAYNAMOTIVE』からの1曲です」100vSeijiさんのラジカセ・ギター・サウンで「古き良き街(I Remember the Town)」。110v_irtアップテンポ3曲の後のミディアム・ファスト・チューン。130v実に心地の良い展開だ!140v華麗なギター・ソリから…150v手拍子へ。
D_Driveって思っているより手拍子ナンバーが多いんだよね。
コレがまた楽しい。
160次はChiikoちゃんが必殺のフィルでイントロを弾き出す。
「逆鱗ーGEKIRINー」だ!170v_grChiikoちゃんが鳴らしているのはNATALドラムス。
普段ココで「フロア・ライブ」を演る時はステージを独り占めしてツイン・バス・ドラムのフルセットを組むのだが、今日のロケーションはステージ下。
場所を取らないようにバス・ドラムもフロア・タムもシングルのコンパクトなセットが組まれた。
50vローDチューニングを活かした激烈な演奏。180vToshiくんのベースに全員が乗っかってくるパートはスリル満点!190一方、ステージの上では「壊れる音と」をテーマに据えたパフォーマンスが展開した。
まさにウロコを触られた龍が怒り狂っているかのような赤いライトの下で演技をする3人のダンサー。S41a0331 そして、照明がガラっと変わって今度は青。
そう、「Unkind Rain」だ。520曲に合わせてユックリと身体を動かす3人。
テーマは「流して平す雨の音と」。
530Yukiちゃんが情感を込めてもの悲しいメロディをつなげていく。540vその美しい音色を出しているのはMarshall。
30vユックリ、ユックリ…3人が動く様は非情の雨がしおしおと煙るように降っているようだ。550vそして、Toshiくんのベース・ソロ。
いつもイケイケのToshiくんだけど、この曲のソロでは哀愁に満ちた静かなソロを聴かせてくれる。560v曲のエンディングとともにユックリと静かに姿を消したダンサーたち。570「皆さん、プログラム見て頂けましたでしょうか?
私たちのセットリストの他にダンスの意味合いというか、どういうことを表現してるのかが書いてあります。
今日はこういう風に私たちのセットリストとは別にダンスのストーリーが流れてるという感じで、そのプログラムを見ながら『こんな思いがあるんだ』と感じながらご覧頂けたらオモシロイかな~と思っています。
そして、今日は昨日と全く同じセットリストで演っています。
2日とも演奏曲目を全く同じにするということは我々には結構珍しいことなんですよ。
昨日もお越し頂いた方もいらっしゃいますが、2回ぐらいご覧頂いてちょうどいい…という感じがします。
やっぱり情報量が多いので、どこを観たらよいのか…ということがありますからね。
この2日間で終わっっちゃうのは寂しいですね」
580v「寂しいし、モッタイない。
こういうのどうです?みなさん。もっと演ったほうがいいと思います?
(拍手)
ありがとうございます。
でも、Yukiちゃんのお姉さんがニューヨークに住んでいるのでなかなか出来ないんですよね。
スケジュールが合いませんからね。
なので簡単に予定が組めないんですけど、確実にスケジュールが合うような時には演ろうかと思っています。
そして、コレに関してはボクにも夢があるんです。
『ART』でも『チェリーを三つ入れてください。』でも、どちらの作品でもいいんですがニューヨーク公演を演ってみたいな~と思っているんです!」
590v「遠いな~、ニューヨークは!
そうですね~、そういう機会を期待しながらラスト2曲へ移りたいと思います。
皆さん、今日は本当にありがとうございました!」600vまずはSeijiさんが弾く「飛び道具的リフ」が迫りくる「Russian Roulette」。610v_rrこの曲も手拍子だもんね。
620Seijiさんの弾くリフに合わせて「♪シャンシャンシャン、シャンシャンシャン」と両手を合わせるのは人気のパート。630vSeijiさんのプレイにも力がこもるというモノよ!640矢継ぎ早にChiikoちゃんの「♪タスタスタスタス」。
『ART』の本編を締めくくったのは「1000000hp」!650_hp最後はもちろんENTERARTの皆さんもステージに登場した。Img_0092 演奏はいつも通りのハラハラドキドキの「大楽器弾き倒し祭」!670v一方、ステージでは…ナンだ、ナンだ、ナニが始まるんだ?!S41a0364 演奏と…690vステージに視線を行ったり来たり。695写真を撮っている私も忙しいよ~。700vベールをアタマに巻いたダンサーが脚立に上ってクライマックスを迎えると同時に…705vD_Driveの演奏も完全燃焼した!710vこうして本編が終了。
チョット最後にひとこと言わせてもらいますが…今日のD_Driveは暗くて撮りにくかった!
それもそのハズ、演奏しているのは客席エリアなんだもん。
充分な照明が当たらないのは当たり前だわね。720次回の首都圏エリアのライブは全員ステージの上だよ。
お隣のNEW SIDE BEACHでの公演はもうすぐ!Nsb_2 …ということでアンコール。
「アンコールありがとうございます。
今日はお楽しみ頂けましたでしょうか?
私たちこのような機会を頂いて大変うれしく思っております」730vココでChiikoちゃんから物販の紹介。S41a0373 今回フィーチュアされたのは「だるまさんは転ばない」をモチーフにした「だるまリストバンド」。0r4a0065音に反応してチカチカ光るヤツ。
コレ、実際に付けてみると存外に楽しいな。
「Red Light, Green Light」という英題にちなんだ赤と緑。0r4a0063ところで、我々は「OK」を出したりもらったりする時に「ゴー・サイン」という言葉を使うでしょ?
「あの稟議書でゴーサインが出たわ!」みたいに。
コレ、完全に和製英語で外国では通じない。
英語圏でコレいう時は「give a green light」とか「get a green light」と言う。
もちろんこの「green light」は信号の色のこと。
今では間違えることはないけど、つい「blue light」って言ってしまって意味が通じない…なんて場面以前に何度かあった。
「横浜」じゃないっつーの。
私が大好きなフランク・ザッパに「Blue Light」というカッコいい曲があるので余計言いたくなっちゃうワケ。
信号機の3色は全世界共通だが、「進め」を「青」と呼んでいるのはどうも日本だけらしい。
他はみんな「緑」。
しからば、ナゼ日本は「青信号」って言うんだろう?
下の写真のように信号機の「青」は誰がどう見たって「緑」じゃんね。
コレは日本人の古来からの言語感覚によるモノらしい。
昔は「緑信号」と呼ばれていたんだけど、終戦後に制定された道路交通法の前身の法律を定める時に「青信号」と言い換えたそうだ。
「青りんご」、「若葉が青々としている」…みたいに我々には緑のモノを「青」と呼ぶ感覚があるでしょ?
どうもコレから来ているそうですよ。
あ、「青っぱな」もそうだ。アレも緑っぽいじゃん?
最近は「青っぱな」を垂らしている子供を見かけることもメッキリなくなったナ。
アンコールの脱線終わり。Gl ココでSeijiさんからうれしいひとこと。
「『Maximum Impact』や『DYNAMOTIVE』のライナーノーツを書いてくれたMarshallのシゲさんが今日もいらっしゃっているんですけど、なんと今日がお誕生日です!拍手~!
おめでとうございます!」
どうもありがとうございます!0r4a0428Yukiちゃんがダンサーの皆さんを呼び込んだ。735そして、お姉さんのYukariさんからひとこと。
「皆さん、こんにちは、Yukiの姉のYukariです!
ありがとうございます。
ココでENTERARTエンターアートのダンサーを紹介させてください」0r4a0424 橋本さくら770v下野のぞみ
 
『チェリーを三つ入れてください。』で活躍した2人なのだ。780「今までは割とシリアスな感じだったと思うんですが、これから演る『Get Away』という曲には振り付けをして皆さんに楽しく踊って頂けるようにしました。
ビデオで見られるようになっているのでご覧頂ければと思います。
そして、今回1回だけに限らずこれからもこうしたコラボレーションを企画して頂ければうれしいです」

0r4a0421 「珍しくメンバー紹介をしちゃおうかな?」と今度はYukiちゃんがD_Driveの面々を紹介した。
そうか…そういえばD_Driveは「オンなんとか」っていうメンバー紹介はやって来なかったね。
アレもサ…いつのまにかああやって「on~」と英語らしくやるようになった。
それは構わない。
でも…D_Driveは歌い手がいないから書くけど、「on vocals」と「-s」を付けてメンバーを紹介する人はまずいないね。
パート名を示す「vocal」は常に複数形にするのが一般的な英語表現です。
「on drums」と「on keyboards」も同じ。
そんなに英語がカッコいいと思っているならチャンとした英語でやった方がいい。
ま、「ツーマン」よりはマシだけど。
「ツーマン」だけはトコトン恥ずかしい。790アンコールの1曲目はYukariさんが案内した通り『DYNAMOTIVE』からYukiちゃん作の「Get Away」。800なるほど、「Get Away」にゴーゴー・ダンス風の楽しい振付が付けられた!810いつものD_Driveのライブに個性あふれる舞踏を加えてアートの無限の可能性を与えてくれた3人!
今回は『DYNAMOTIVE』の曲が中心で、『チェリー』の時とはゼンゼン違ったパフォーマンスがとても興味深かった。
S41a0410_2

S41a0395

S41a0434最後はおなじみの「Screw Driver」で『ART』のステージを締めくくった。860v

870v

Img_0141

890v「ありがとうございました~!」900最後の最後に記念撮影タ~イム。 
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE
Yukariの詳しい情報はコチラ⇒Yukari Osaka Official Web Site

910コレで楽しかったD_DriveとENTERARtのコラボレーション『ART』の記録を半永久的に残すことができました。
記録しておかなかったらナ~ンにも残らない。
こうしておけば、いつでも、どこでも、行った人はこの時のことを思い出すことができるし、行かなかった人はその様子を窺い知ることができる。
そう、Marshall Blogに記事が出ることは「残す」ということなのです。
それがMarshall Blog!
SeijiさんのD_Driveに関する記録もスゴイけどね。
「いついつMarshall Blogに登場」なんてことまですべて細かく記録されている。920さて終演後、私にもサプライズが!
D_DriveRの皆さんが私の還暦を記念するお花とグッズを贈ってくださったのです!930v江戸切子の赤いグラス。
還暦だからね、赤です。
コレで白鶴をグッとやって赤ちゃんに戻ります。940おお!ありがたき還暦!
 
D_DriveRの皆さん、どうもありがとうございました!950

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200 (一部敬称略 2022年11月20日 新横浜strageにて撮影)

2022年12月13日 (火)

ART~D_Drive with ENTERART <前編>

 
人気のシリーズ企画「フロア・ライブ」を通して今やD_Driveの首都圏エリアの一大ホームとなった新横浜strage。
今回もそのホームでのライブのレポート…なんだけど、お店の「TODAY'S MENU」に記された内容がいつもとチョイと違う。
「ART」、そしてD_DriveとENTERARTと表記されている。10v_2D_DriveRさんご一同様からのありがたき祝い花の立て札も「祝開催! ART D_Drive with ENTERART」となっている。15v続いて会場内のようす。
SeijiさんのMarshall。20vYukiちゃんのMarshall。30vToshiくんのEDEN。
いつも通りのフロア・ライブの光景。
40v…かと思ったら、ChiikoちゃんのNATALもフロアにセットされている。
結果、ステージは「もぬけのから」。50v「もぬけのから」は正しく漢字で書くと「蛻の殻」。
下がそれ。
セミやヘビのヌケガラのことを「もぬけの殻」という。
「から」は「空」じゃありませんよ。9mk 今日はそんな状況でお送りするショウ、「ART」。
D_DriveとENTERARTの共演だ。60v_po「ENTERART」はYukiちゃんのお姉さんが主宰するダンス・パフォーマンス・プロジェクト。
神戸で『チェリーを三つ入れてください。』というD_Driveとの共演を成功させたのはすでにMarshall Blogでレポートした。
 
チェリーを三つ入れてください。<前編>~私の新開地(上)
チェリーを三つ入れてください。<中編>~私の新開地(下)
チェリーを三つ入れてください。<後編>~私の三ノ宮

この時から早くも3年も経過しやがんの。
コロナ直前のとても楽しい思い出だ。
この「D_Driveの音楽とコンテンポラリー・ダンスの融合」の形を変えて再演するのが今回レポートする『ART』だ。70開場時間となった。
会場に入ったところからもう「ART」。120ランプを持ったパフォーマーたちがお客さんを迎え入れる。130ちょっとコワい?140慣れない雰囲気に、一瞬ギクっとなっているお客さんもいらっしゃった。150ランプを手にした3人のパフォーマーが場内を逍遥する。160満席。
2日間、2回の公演のチケットはすべて売り切れ。
『チェリー』を未見のお客さんは「これから一体どうなるんだろう…」という緊張の面持ちを隠せない。
一方、その頃楽屋では…
200リラ~ックス!1905分ほど開演時間を押して『ART』がスタートした。
曲は『DYNAMOTIVE』から「Be Yourself」。
フロアで演奏する4人の後ろのステージにダンサーが1人登場する。210Seiji220vYukiS41a0006 Toshi0r4a0238 Chiiko250vひとり舞台で舞うのはYukiちゃんのお姉さんのYukariさん。
ダンスのテーマは「私の昔話をしようと思う」。
260脚立を利用してのパフォーマンス。
この脚立が最後まで重要な役割を果たす。S41a0015 曲の後半に差し掛かるとYukariさんはマスクと上衣を脱いでパフォーマンスに変化を加えた。S41a0037 2曲目は同じく『DYNAMOTIVE』から「Breakout」。290_boSeijiさんが弾くリフにつけるアクセントが今日もカッコいい。295冒頭からヘヴィなサウンドをブッ放すChiikoちゃん。
ココでのライブはいつも生音だけど、今日はいつもよりドラムスの生音が近くてお客さんは気持ちヨカッタのではなかろうか?
Chiikoちゃんのドラムスの生音の破壊力ってスゴイからね。310v相方のToshiくんもノッケからハジけまくり!
今日もバリバリと規格外の低音をお見舞いしてくれそうだ。320v手拍子でお客さんをアオるYukiちゃん。
7弦ギター曲を2つつないで『ART』はヘヴィにスタートした。330「皆さんこんにちは!
D_Drive、そしてENTERARTの『ART』にご来場くださいましてありがとうございます。
開場の時からENTERARTの『ART』な空間をお楽しみ頂けたと思います。
私たちのロックとコンテンポラリー・アートのコラボレーションをタップリ堪能してお帰り頂きたいと思います。
ENTERARTとD_Drive…ほとんどの方がご存知だと思いますが、私の実の姉のYukariがこのENTERARTを主宰しております。
姉はニューヨークのコンテンポラリーダンス・カンパニーに所属しているんですが、帰国する機会があったのでナニか一緒に出来ないか?…ということで、今日こうして『ART』を開催することになりました。
実際はコロナになる前の2020年1月に『チェリーを三つ入れてください。』というコラボレーション作品を神戸で上演しました。
私たちも新しいアルバムも出したことですし、新しい曲でまた新たに振付をしてもらって…という感じで今日は新しいパフォーマンスがたくさんお見せできると思います」
360「『チェリーを三つ入れてください。』の時は大きな会場だったんですが、今日はそれよりチョット規模は小さくなります。
でも、ダンサーとバンドが共演する企画というのは非常に珍しいんですよ。
インストなんで歌詞が無い我々は楽器の演奏で表現するしかない。
ダンサーさんは身体。
しゃべるワケではないので、身体で表現するんですね。
演奏とその身体の動きでひとつのモノを表現する。
非常におもしろい…演っててボクらもおもしろいんです」
350v「しかもコンテンポラリー・ダンスとロック結構離れてると思うんですよ。
コンテンポラリー・ダンスを演る時の音楽でROCKって少ないと思うんです。
ですから今日はレアなケースをご覧頂けるかなぁ~と思っております。0r4a0157チョット補足させて頂きますと…歴史的かつ基本的には音楽は舞踏の道具なんですよ。
踊りが先にあるの。
言い換えると、音楽は聴いて楽しむモノではなくて、どちらかというとそれに合わせて踊って楽しむための「道具」なんですよ。
クラシックからしてそう…もちろんオペラとか管弦楽曲に代表されるような鑑賞専門の音楽もあるけど、「ナントカ舞曲」なんて枚挙にいとまがない。
その代表はヨハン・シュトラウスかな?
ジャズも同じ。
元々はダンスをするための音楽がジャズだった。
ロックだってそう。
「ロックンロール」という言葉は身体を「ロック=揺らす」や「ロール=回す」とかいう意味だから。
だからダンスと音楽がくっ付くのは全く自然のことなのだ。
また、ダンスとロックの融合というのも昔はよくやっていたような気がするな。
確かにYukiちゃんが言うように、今となってはロックはダンスと別れてアニメと結婚しちゃった感じですな。9jazz 今日の出し物の中で「この曲のイントロはやり易いんじゃないの?」と思っていた曲が次に来た。
「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」だ。
いつものストップ・モーションのシーンからChiikoちゃんのスネア・ドラムが炸裂!S41a0245 そしてSeijiさんが奏でる最高にクールなメイン・テーマのメロディ。
380vダンサーはステージの上でベールで作ったボールを投げたり、解いたり。
コレは「無垢な時代」を表現している…なるほど!
370_rlglそして、「Begin Again」へとつなぐ。
ココのクダリも何回聴いてもカッコいい~。420v_baダンサーはそのベールを身にまとい、楽しそうにジャレあっている。390D_Driveの皆さんは後ろを見ながら演奏するワケにはいかないので、ステージでナニを演っているのかが気になる。Img_0066 あ…見ている人もいる。400曲のイメージに合わせてステージの上で活発に走り回る3人。410「あ、こんなこと演っていたんですか?!…ビックリ!」440v楽しそうだナァ~。
果たしてお客さんはステージの上か、下か、どちらを観ているんだろう?
ココは「上」だな。
430v親指が立った。450v_tuおなじみの「Thums Up」ポーズ!460vToshiくんのベースがブイブイ唸る!470v「Thumbs Up」はD_Drive単独の演奏。480「今年の夏にMarshall Recordsから世界リリースされましたセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』の収録曲をお聴き頂きました。
たくさんの方にご購入頂いて、みなさんタップリお聴き頂いていることと思います。
今日は『DYNAMOTIVE』からの曲を色々と演らせて頂こうと思っています。
ところで、レコーディングって、録音して終わりではなくて、その後にしなければならない作業が色々あるんですね。
そのひとつが、ミキシングという作業で、バラバラになっている各楽器の音源をミックスするワケです。
D_Driveの場合、『Maximum Impact』も『DYNAMOTIVE』もニューヨーク在住の日本人の方にそのミキシングという作業をして頂いています。
そのミキシングをご担当頂いた方が昨日・今日と会場にいらしています。
今年のグラミーで『最優秀ジャズ・アルバム賞』を獲得したアルバムのミキシングを手掛けた人です。実は…別に隠してるワケではないんですが…。
どれぐらいの方がご存知なんだろう…私の兄だって言うことを。
あっ、結構ご存知ですね。
私の義理の兄がミキシングをやってくれました。
私たちのアルバムもいい感じにして頂いて、Marshall Recordsからも高い評価を頂いているんですよ!」
520v別に隠しているワケではないのだが…どれぐらいの方がご存知なんだろう…『チェリーを三つ入れてください。』の時に私がその方にお会いしているということを…。
ということで今回、記念撮影をして頂きました。
『DYNAMOTIVE』に「Akihiro Nishimura」とクレジットされている方…それがアッキーさん。
80vまた紹介しちゃおっと!
コレがそのグラミー賞を獲得したアルバム『SKYLINE』。
ゴンサロ・ルバルカバ、ロン・カーター、ジャック・ディジョネットからなるピアノ・トリオ・アルバム。
このアルバムはすごくいいですよ。
録音だけじゃなくて演奏が素晴らしい。90cそして、コレがアッキーさんが獲得したグラミー賞のトロフィ。
当日アッキーさんが写真を見せてくれたので、「是非マーブロに!」とお願いして後にシェアして頂いた。
私は普段、「ハヤリモノ」で騒いでいるグラミーなどには何の興味もないんだけど、その一方ではこうした芸術性の高い作品にキチっとスポットライトを当てていることには大きな敬意を表したい。
売れ線の音楽だけで浮かれているだけじゃない…それがアメリカなんだよね。
ヨーロッパも同じで、日本とは丸っきり状況が違う。
コレは聴衆のレベルの差なんですよ。
日本人は何事もひとつ当たると100%それだけになってしまう。
音楽でも、美術でも、映画でも、「アレもあるけど、コレもある」という状態を保っておかないと物事が発展しないことを欧米の連中は知っているんだと思う。
だからD_Driveなんかは価値のあることをしていると思うよ。
CDを買って頂いたりライブに足を運んでご支援を頂いている方には敬意を表したい。
100v授賞式でのスナップもお借りした。
ピアノのゴンサロ・ルバルカバと。
ゴンサロはキューバの出身で、どうだろう…私が学校を卒業した後の1985年ぐらいから一気にその名が知られるようになった感じかな?
キューバの音楽事情ってのは世界でも指折りですからね。
スゴイ人ですよ。
時々、同じキューバのチューチョ・バルデスと間違えてしまうのはココだけの話ね。
アッキーさん、私とのツーショットの時よりチョットだけうれしそうにしている風に見えるか?…当たり前か!110vチョット脱線。
ナンダって私がこのピアノ・トリオのことをこんなに書くのかというと、ドラムスにジャック・ディジョネットが参加しているから。
ベースで参加しているロン・カーターとともに時期は違えど、2人はともにマイルス・スクールの卒業生だ。
ロンもグリニッジ・ヴィレッジの「ヴィレッジ・ヴァンガード」で観たけどチョット、ん~だったかな…その時はずっとチェロを弾いていたせいかも知れない。
ところがディジョネットはホンモノを観て本当にブッ飛んでしまった。
今の家内と観に行った1983年の『Live Under the Sky』。
ディジョネットはソニー・ロリンズのカルテットで出演して、タップリとドラム・ソロを演ってくれた
コレは「くれた」というのがミソで、私はドラム・ソロはいつだって手短にお願いしたい方なのだ。
ところが、ディジョネットのソロはいつまでも観ていたいぐらい本当にスゴいソロだった。
それ以前から好きだったけど、ドップリと惚れ直したという次第。
私の人生の3大ドラムソロは、そのジャック・ディジョネットと、UKで来日した時のテリー・ボジオ。
それと1977年のサンタナの来日公演で観たグラハム・リア。
多分、死ぬまでコレは変わらないだろうナァ。
若い時に観ているから感動の度合いが違う。
そんな私のアイドル・ドラマーが参加したアルバムこそがアッキーさんが手がけた『SLYLINE』なのだ。
D_Driveも早くグラミー賞にノミネートされないとイカンな。
もちろんカテゴリーは「Best Prog Rock Band」ね。
脱線終わり。
0r4a0164 「皆さん、入場された時にポストカードを受け取って頂いたと思うんですが、その裏にQRコードがついています。
それを読み取って頂くと今日のプログラムや出演者のプロフィールが見れるようになっています。
ご覧になっていない方は休憩の時に是非チェックしてみてください!」530vそのポストカードと言うのはコレ(左)。
右はこの日のために用意されたステッカー。0r4a0539続いての曲はYukiちゃんのファンク・ストラミングが特徴的な「Wings」。
540v_wiこの曲もD_Driveのみのパフォーマンス。550v

560v

570v曲の最後の方にダンサーが登場して次の「U_Me」につなげた。580_umここでもベールを大胆に活用。
600テーマは「時が行けば幼い君も大人になると」。630以前、「後半のToshiくんが弾く和旋法のピックアップ・ソロのパートでYukiちゃんが日本舞踊を舞ってみたら海外でウケるのでは?」なんてことを書いたことがあった。640v我ながらそのことが気になって「梅」に関する日本舞踊にはどんなモノがあるのかチョット調べてみた。
オイオイ、想像をはるかに上回る演目数だぜ!
端唄の「梅にも春」、長唄の「松竹梅」、有名な「梅は咲いたか」に「梅と桜」、大和楽という新しい日本舞踊の流派にはズバリ「梅」という演目もある。
Seijiさんは正しかった。
桜もいいけど、日本人は「梅」だよ!
どうせ梅干しスキなんだから!
 
9nb

しかし、そうして考えてみると、ロックの分野において「梅」をテーマに引っ張り出してきたSeijiさんの所業は大きな功績だぜ。590バラエティ豊かに展開する「梅」の風景を表現するメンバーたち。620vレコーディングの時にこの曲が一番ムズカシかったというChiikoちゃんも、今ではすっかり自家薬籠中のモノにした。
前にも書いたか?…でも本当にそういう感じがするんだから何回書いてもよかろう。660v「『DYNAMOTIVE』から2曲お送りしました。
続いては『Maximum Impact』からいってみようかな~と思っています。
ところで、さっきの『U_Me』みたいな曲はコンテンポラリー・ダンスにすごく合いますね。
私も後ろを見たかった!」
680v「D_Driveには割と色んなタイプの曲がありますからね。
すごいアップテンポとか激しい曲に振付が入ってくるとなるとすごく新鮮ですね。
斬新というか、姉の振り付けとダンサーの即興の部分も結構多いと思うんですけど、やっぱり私たちの想像していない動きだったり、すごい速い曲なのに敢えてゆっくり動いたりとか…そういう風なところもあってとても奥深いですね。
やっぱりアートな世界って本当に奥が深くてオモシロイな~って思います」670『maximum Impact』から「The Last Revenge」。
Seijiさんのディレイ・トリックを使ったイントロ。690v_lrYukiちゃんが弾くメイン・リフ。
不滅のD_Driveのキラー・チューンのひとつ。
710vこの曲もD_Driveのみのパフォーマンスだった。700ダンサーが加わって換気休憩の前の第1部を締めくくったのは「M16」。720脚立にベールを絡ませてのパフォーマンス。730ますますエスカレート!
770振付のテーマは「この場所は私たちを甘く甘く甘やかす」。740

750v

760vバンド・チームが押したり引いたりしているウチに…
780アッという間に第1部終了!
D_Driveのライブってホントいつもアッという間なんだよね。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website

790<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2022年11月20日 新横浜strageにて撮影)

2022年12月 9日 (金)

THE EVERLASTING LIGHT~Lift Off! New Silex <後編>

 
やっぱりこれじゃヘンだよな…と考えたのは、<前編>での新加入のシンガーの「Choさん」という呼び方。
だってChoさんだけ「さん」付けはおかしいでしょう?
Mashaくんも達也くんも昔から知っていて、かなり年下なので「くん」付けで呼ばせてもらっている。颯くんなんて彼が学生の頃から知っていて、学園祭にお邪魔したこともあるし、そもそも私の「子供」よりも「孫」に近いぐらいの世代の人だからして「さん」付けはかえって不自然だ。
「Kohtaさん」はドラマーの方と同じ呼び名になってしまうのでシックリこないし、「kohtaくん」と「くん」付けにした方が座りが良い。
翻って「Choさん」…ナゼか自然と「Cho」には「さん」を連ねてします。
ナンでそうなっちゃうのかチョット考えてハタと思い当たったのがドリフ…ドリフターズね。
我々の世代だと「チョー」と来られると自然に「さん」を付けてしまうのが普通なのでなかろうか?
「歯ァ磨いたか?」、「宿題やったか?」の「長さん」である。
そこで、ひとりだけ「さん」ではヨソヨソしいので<後編>からは親しみを込めて「Choくん」と呼ばせて頂くことにする。
「Choくん」…ちなみに間に「ち」を入れれば「趙治勲」。
コレで白黒ハッキリしたな。(註:念のために説明しておきますが「趙治勲」というのは史上最強の棋士のこと。『白黒』は碁石に引っ掛けたシャレです)
 
そんなところから始まる新生Silexの東京でのお披露目公演、『THE EVERLASTING LIGHT』のレポートの<後編>。
まずはKohtaくんのキーボーズでスタート。10「Cry for the Moon」だ。
いいメロディだナァ。
この美しいメロディを感情を込めてChoくんが完璧に歌いこなす。20v そして、曲はKohtaくんのソロを経て…30vMashaくんのソロへ。50vドラマチックに、センチメンタルに…そして、ダイナミックに曲が展開して終わる。40ココでChoくんがステージを降りて4人体制のSilexとなった。
お楽しみのインストゥルメンタル・コーナーだ。
メンバーの皆さん、これから死ぬほど弾いて頂きます。60_2曲は「Wind from the East」。
悲し気なメロディを情感豊かに奏でるMashaくん。
それもそのはず、コレはMashaくんが敬愛するジーノ・ロートに捧げた曲なのだ。
90v_2そのMashaくんの感情をくみ取った3人の演奏も素晴らしかった。0r4a0099_2

S41a0054

S41a0127 今度は3人が姿を消し、Mashaくんだけがひとり舞台に残った。100_gs「Aria」と名付けたバッキング・トラックを使っての独奏。
前曲の情感をますます拡大したかのような感動的なプレイ。110v_2タイトル通り「G線上のアリア」の名旋律が聴く者のムネに突き刺さった!120いい演奏もいい音から。
Mashaくんの美しいギターの音色はMarshallが出しています!
130v_2メンバーがステージに戻る。
「ドラムスの達也です。
今日初しゃべり…東京初の新生Silex楽しんで頂けてますか?
こうしてライブができるのもうれしいですね。
ボクが加入したのは2020年でコロナの前なんですけど、初ワンマンがなくなってしまったり、これまで色々とありました。
ですから、全メンバーが揃った状態でこうしてライブができることが今すごくうれしくて!
待っていてくれた皆さんのおかげです。
ありがとうございます!
これからドンドン演っていきましょう!」140v_2もう1曲インストゥルメンタル・ナンバーを…。
コチラはおなじみの「Foevermore」。160_fmこれまた壮絶な演奏だった。170vしかし、こういう音楽って作るのもナンなんだけど、各パートの皆さん、よくフレーズを覚えていられるナァ…と、いつも感心してしまう。
180_2ドラム・フィルも同様。
クラシックのコンチェルトやピアノ・ソナタのソリストほどではないにしても、「覚える」ということはそれだけ繰り返し練習をしていることに他ならず、人前で1曲演奏するために膨大な時間を費やしているハズ。
しかも、1回限りではなく、それをアタマと身体でキープしていなければならない。
商売とはいえ、大変なことですよ。
190この曲ではタップリとkohtaくんがフィーチュアされた。200v_2「キマったゼイ!」という表情でしょう、コレは。
ハイ、バッチリとキマっていましたよ~!220まだ続くインストゥルメンタル・コーナー。
なんかYesみたいでいいね。225達也くんのドラム・ソロだ!220v_2バリエーション豊かなパターンでソロを組み立てる。250「♪シャンシャンシャシャシャン」と、お客さんのアオリもはさんでいい感じ!0r4a0240 最後は渾身の乱れ打ち!
徹底的にドカドカ演って頂きました!
S41a0538 達也くんの相棒はNATAL。
素晴らしい叩き手のおかげで今日も抜群の音を聴かせてくれた。265Choくんがステージに戻って「Your Star will Shine」。
5月のライブでは「新曲」と紹介された曲。
270_yswsジャケットを脱ぎ捨てて一層エキサイティングに声を張り上げるChoくん。280v_2続いてはコレもSilexスタンダードの1曲と言ってもいいでしょう…「Destiny」。290_dstショウが佳境に入り熱気がドンドン上がって行く!300ドラム・ソロの熱演の疲れもみじんも感じさせない達也くんのパワー・ドラミング!
230v_2さらに叩き込むようにして「Standing on the Grave of Yesterday」を演奏した。
私が一番最初に耳にしたSilexの曲。
310_2Bメロっていうのかな?グッと落とすところ。
その初めて聞いた時のこと、このパートはライブで歌うのが難しいだろうな…と思ってMashaくんにも言った覚えがある。
Choくん、完璧。聴いていて安心、安心。
サビのハイトーンから何から全編を通して難なくサラリと歌いこなして見せてくれた。
S41a0627
Kohtaくんはホントに朗らかでいいナァ~。
私はこういう人になりたいよ、いつもニコ二コね。
そして、弾くところは弾く!
80vしかし、ナンですな。
曲の作りの丁寧さとギターを中心としたレベルの高い器楽演奏能力で、Silexはこの手の音楽を演奏するバンドの現在の最高峰のひとつと言って間違いないであろう。
そして今般手に入れた「声」がそれを確固たるものにしたと思う。360v_2「次で最後の曲になります。駆け抜けて参りましたが、あっという間でしたね。皆さん、楽しんでますか?」
400「新生Silex楽しんでますか?
素晴らしいですね~。最後に言っておきたいことありますか?」と颯くんにマイクを向けるChoくん。
「新しく”Cho”さんと“Khota”くんが入って新しい風をビュンビュン吹かせいくので今後ともよろしくお願い致します!」
370_2「さっきのしゃべりで自分のハードルを上げてしまった!
ソレもコレもオモシロイから!
次の曲最後になりますが…本当にあったかいね。
こんなに皆さんに愛されているSilexのメンバーの一員になれて幸せです。
ファンの皆様と一緒に大躍進して参りたいのでお力添えをどうかよろしくお願いいたします!」380v「やっぱりシンパシィーを感じます。
彼とボクとでは10歳違うんです。
ボクは彼ぐらいの時はもうチョットしゃべれたかなぁ~…一緒ぐらいかな。
すごく雰囲気が好きなんです。この似たような感じがいいでしょ?
次の曲でホントに最後です。
みんな知ってるSilexの曲はもう全部演ったんじゃないかな?
これだけたくさんの方に駆けつけて頂いて本当に感謝しております。
それでは、最後の曲でテンションを最高潮にしたいと思います。
ありがとうございました!」390v最後を締めくくったのは「Cry for You」。400_cfyアンコールをしないのがSilex流。
つまり本当に今日の最後の最後。
コレがまた実にカッコいい!
燃えたね、5人が!410v

420v

S41a0630

440v

460v_2フィニッシュ!
「ありがとう~!」
客席から割れんばかりの拍手がSilexに送られた!470_2最後にMashaくんからご挨拶。
「楽しかった~、ありがとうございました!
本当に終わりです。こういうスタイルでやってきておりますので。
改めましてメンバーを紹介したいと思います。
いつものベーシスト 颯…ようガンバらはった!
ドラムスの達也…今回で2回目のライブ。
いろいろな爪痕を残しまくったキーボーディスト、Khota。
そしてSilexが新たに手に入れることができました声…スーパー・ボーカリストのCho!」
そして、ChoくんがMashaくんをこう紹介した。
「そしてそして言わずもがな、もう日本のメタル界の至宝…ギター、Masha!
この5人で新生はSilexやっていきます!」480「ありがとうございました~!」
 
Mashaくん、Silexの再始動おめでとう!
とにかくこれからナニがあってもSilexの音楽を創り続けてください!  

Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website

500_2コレで楽しかった新生Silexの船出を記念するライブの記録を半永久的に残すことができました。
記録しておかなかったらナ~ンにも残らない。
こうしておけば、いつでも、どこでも、行った人はこの時のことを子細に思い出すことができるし、行かなかった人はその様子を窺い知ることができるというワケ。
Marshall Blogに出ることは「残す」ことなのです。
それがMarshall Blog!
 

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200 (一部敬称略 2022年11月19日 四谷Honey Burstにて撮影)

2022年12月 8日 (木)

THE EVERLASTING LIGHT~Lift Off! New Silex <前編>


今回と次回はSilex。
タイトルの「Lift off」というのは「発進!」みたいな意味。
ロケットを打ち上げる時なんかに「リフトフ!!」なんてやるアレ。
そう、Silexが装いも新たに再スタート切ったのでそんな文句を並べてみた。
 
ところで、日本人というのは何事も名称を省略するのが大好きじゃない?
もうすぐこのシーズンがやって来るけど「あけおめ」とか「ことよろ」とか、そうした程度の低い省略は全く感心しないけど、「言葉の省略」は日本語の得意とするところであり、「あたぼーよ!」のように既に江戸時代にもそうした言葉の省略は頻繁に行われていたようだ。
そこで、Silexを省略するして呼ぶとなるとどうなるか…きっと「サイレ」とやるハズ。
ま、「サイレ、サイレ」とSilexのことを呼んでいる人にはまだお目にかかったことがないが、もしそうだとすると、とにかく思い出すのは「さ入れ言葉」。
もちろんそれに呼応して「ら抜き言葉」が頭に浮かぶことはココに書くまでもなかろう。
  
「さ入れ言葉」は「休まさせて頂く」のように不必要な「さ」を入れてしまう日本語の誤用法。
「休ませて頂く」が正しい。
これを揶揄して芸人の'ぴろき'が「それでは次の話に移らささささささせて頂きます」なんてやるのが猛烈にオモシロい。10sa反対に必要な「ら」を省略してしまうのが「ら抜き言葉」。
「食べれる」とか「見れる」のように、「ら」を入れなければならない所から「ら」を抜いてしまう誤用法。
正しくは「食べられる」、「見られる」。
この2つは教則ビデオの字幕の監修の仕事をしている時にプロの翻訳家の方から教わった。
20saテレビを見ていてもアナウンサーが「建立」を「けんりつ」と読んだり、「キラ星のごとく」を正しく言えなかったり、不必要に英単語を導入したり、頻繁にそんなことに出くわす。
「言葉は生きもの」とか言うけれど、こうした知性を欠く事象を放置していたら日本語の衰退を免れることはできまい。
でも、そういう私も…「免れる」は「まぬがれる」かと思っていたら「まぬかれる」が正しいそうな。
 
と、こうして「さ」と「ら」が出たところでSilex。
上に記したように今回、新生の…つまり「さら」のSilexがお披露目公演を開催した。
『THE EVERLASTING LIGHT』と銘打ったライブ。
会場は先回と同様、四谷のHONEY BURST。30p_2会場に入る前から楽しい。
開場前に現場に到着すると、入り口のドアが閉まっていた。
爆音が漏れ聞こえてきて、まだ中では盛んにリハーサルをやっていた。
そこで中に入ろうとしたのだが、ドアを押しても開く気配がない。
「押してもダメなら引いてみな」って言われてもドアノブがないので引くもできない。
「アラ~、カギが締まってるわ」としばらく待つことにした。
やがてリハーサルが終わり、メンバーが外に出て来た。
「ガラリ!」
おお!驚いたことにこのドア、引き戸だった!
こういうところのドアといったら決まって押戸でしょう?
カギなんか全くかかっていなかったのよ。
完全にコントで見るヤツと同じで、家内と大笑いしてしまった。
人間の先入観なんてまったく役に立たんわい。

40a_340b_3
会場内に並べられたSilexグッズ。
ココのグッズはずいぶん高級感が漂っているな。50コチラは達也くんグッズ。
シンバルで作ったアクセサリーとタオル。60会場はソールドアウトのフルハウス!
2017年のアルバム『Arise』収録されている「A Thousand Miles」が流れる中、定刻通りにSilexがステージに現れた。
メンバーを変更&増強して新たに生まれ変わったSilexの東京での記念すべき1曲目は「Arise」。
70Masha80vMashaくんのMarshallはJMP-1とJCM800 2203のパワー・アンプのコンビネーション。
スピーカー・キャビネットは1960Aだ。90v石川達也100v達也くんのNATALはメイプルの3タム・システム。110颯(はやて)110v新加入のKohta。120vそして、ボーカルズに抜擢されたのはCho。130v この日のために溜め込んだ気合を大放出するかのようなMashaくんのソロ。140vハナから何となくチーム内の良い雰囲気が伝わってくるね~。0r4a0068 少々マイクのトラブルがあったけど気にしない、気にしない!
とにかく1発目が思いっきりバッチリと決まった!160Mashaくんのギターが初っ端から炸裂する2曲目は「Metal Nation」。
180Choさんの声!
スゴイね。
何の引っ掛かりもなくスコーンと抜けて来る!
コレは楽しみだぞ~。
170_mn達也くんとNATALの化学反応が引き起こす至高のドライブ感!200vトリッキーに転調してのギター・ソロ。210vそして、キーボーズのソロにつなげる。
この人、何て朗らかなんだろう!…人間、いつもニコニコしていたものです。
でも、プレイはシビアだ!
190vカデンツァでも華麗に歌いまくったMashaくんのギター。0r4a0167「こんばんは!
Silexが帰って参りました!ありがとうございます。
我々はつい先日、大阪でライブをしました。
前回から新ボーカルズにCho、新キーボーズにKohtaを迎えてバンドを再スタートさせたところでございます。
今日が2回目です。
皆さん、今日はタップリと楽しんで帰ってもらいますよ~!
(大拍手)
スゴイ!こんなたくさんの人にお越し頂けて感謝致します。
Silexの役者が揃いましたね…ということでガンガンやっていきたいと思いますので、ドンドン演奏する曲を聴いてお帰りください。
よろしくお願いします!」220v「Choと申します!そして、キーボーズは“Kohta”くん。
このメンバーでやっていきますので今日は盛り上がって行ってください!
マスクをご着用のうえであれば声出しはOKです。
みんなと一緒に盛り上がりたいと思います…ハイ、盛り上げてください!
よろしくお願いします!」
230vMashaくんとChoさんの挨拶の後は「Everlasting Symphony」。240_esSilexのキラー・チューンのひとつをラクラクと歌いこなすChoさん。
ん~、いい声だナァ。250v指弾きとピック弾きを使い分けて歯切れの良い低音を組み込んでくる颯くん。S41a0059 鋭角なフレーズを満載したキーボーズ・ソロ!
テクニカルにして味わい深いフレーズ満載だ。260vシングル・コイル・ピックアップのトーンの魅力を余すところなく伝えるかのようなギター・ソロ。
それを送り出しているのがMarshall。
やっぱり真空管アンプのサウンドはEverlastだ!S41a0071 続けて「One Evening in Paradise」。290_oepココまではアルバム『Arise』と丸々同じ進行。300v「これまでの曲をこのメンバーで演るとこうなります」という感じ?
お客さんも全曲知っているもんだから「ホホウ~」と頷きながらステージに耳目を傾けていた…かどうかはわからないが、とても親切なセットリスト。280v_3 今度はキーボーズと…320vギターのカラミからスタート。0r4a0177 曲は「Call of the Northern Wind」。
すっかりバンドに溶け込んでいる颯くん…じゃない、反対だ!
もうChoさんがいい感じでステージをリードしていた。340「Masha!」350Mashaくんのギターを目の当たりにしたのは5月以来のこと。
あの時も「新生Silex」だったんだけど、今回はメンバーも増えてパワー・アップしたSilexだからね。披露するのがうれしくてタマらない!…という感情がこもったソロの弾きっぷりだ!360v「ありがとうございます。いかがでしょうか?みなさん楽しんでますか?
もうチョット声出しても良いですよ!盛り上がってってくださいね。
声を出して頂いて、手を振って頂いて…でも立ち上がると他のお客さんのご迷惑になるかも知れないのでご配慮くださいね。
声の方はもうボクにぶつける気持ちで…『ぶつかり稽古』って感じでやってください!
改めまして、この度Silexに加入致しましたChoと申します。
そして、キーボーズがKohtaくんです。指が何本あるのかチョットわからない感じですね。
あとのメンバーはみなさんご存じだと思うので割愛させて頂きます」…といいつつメンバーを紹介。370「Silexは今後、ドンドン活動していきたいと思っていますので、引き続きお引き立てのほどよろしくお願いします。
ボーカルズが変わったからとか、キーボーズが入ったからSilexファンを止めようとかいうのはチョット…。
キーボーズの正式加入はSilex初のことですからね。
(颯くんに向かって)なんかあるんですか?」380「皆さん、楽しんでますか?
我々も新しい楽器を手にしました。
グレードアップした新生Silexをどうぞ楽しんでください!」と、新しい5弦ベースを見せびらかした…
イヤ、紹介してくれた。
うれしいよね、新しい楽器って。
私だって昔は食事を抜いてでもお金を貯めてギターを買ったもんですよ。S41a0188 次に用意されていたのはまだ音源化されていない新曲「Sore Through Endless Time」。400_steコレまた目の覚めるようなアップテンポのドライビング・チューン!
スゲエなぁ。410歌のメロディは正真正銘のSilex節!420タイトルの「sore=上昇」通りまさに「天空を駆け巡る」かのような華麗なソロ。430新たなキラー・チューンのひとつとなるであろう一瞬のスキも見出せない緻密な1曲。
早期の正式音源化が待ち望まれる。440tenそのまま間髪を入れず達也くんのドラム・フィルが入ってSilexスタンダードの1曲「Cancion de Amor」へ。
460vこの曲のサビの歌メロは本当に印象的だ。
460行け、颯くん!
タッピングを交えたソロ!S41a0266バッチリきまった!
やっぱ新しい楽器はダテじゃねーな。S41a0268 それと、最後の歌の前のキメのギターのフレーズは最高にカッコいい。470「楽しいね!」
480v「楽しんでま~す!
最近は朝ごはんを食べいてるだけでも楽しい。
今年はご飯食べすぎないように気を付けているんですけどね。
Silex全員で大躍進するように!
大躍進していきましょうよ!
マイク返しま~す」490v「この感じでヘヴィメタルになるんでしょうか?…わからないな。
今日は時間がタップリあるのでたくさん曲を持って来ています。
トントンと意外にいい感じに進んでいてですね、もう少しモッタイぶっていこうかと…。
まぁ、いつものSilexの曲ではありますが、いつも通り楽しんで頂きたいと思います。
みんなも安心できるでしょ?…この2人が入ってね!
ボクも心強いです」500これまでとはチョット雰囲気を変えて「Made of Lies」。510_molChoさんが名曲の呼び声高いこのバラードを完璧に歌いこなす。530そしてそれを劇的に演出するのがMashaくんのクライング・ギターなのだ!
 
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website
540v
Marshallのデジタル・アンプ「CODE25」のデモンストレーション・ビデオで「Made of Lies」のインストゥルメンタル・バージョンを聴くことができます。
<後編>につづく

  
***Marshall Music Store Japanからのお知らせ***
 
KING CREATUREのセカンド・アルバム『セット・ザ・ワールド・オン・ファイア』。
残念ながらこのアルバムを最後にリード・ギタリストのデイヴ・エヴァンスが脱退してしまったけど、このアルバムはすごくいいですよ。
単なるヘヴィ・メタル・バンドの枠を超えた作品と言えるのではないかしらん?
イギリスにはいつの時代もこういうバンドがいてくれるのがうれしい。
やっぱり本場の連中はアブラっこいわ!

Kc2 こんな感じ。
 
<荒廃> 

<とりこ>

 
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200 (一部敬称略 2022年11月19日 四谷Honey Burstにて撮影)

2022年12月 7日 (水)

amber lumber 『Hermits』発売+6周年記念ワンマン・ライブ<後編>

 
amber lumberが毎回ライブ会場で配布しているエッセイ(No.310)によると、「『ハーミッツ』は普段ライブでやらない曲や、お互いの古いレパートリーをかき集めた作品。(中略)ハーミットよりハーミッツの方が響きがかわいいし、お蔵入りの曲に改めて光を当てた作品集なので複数形にしました」とあった。
そうか…「ハーミット」はamber lumberの2人ではなくて「曲」のことだったのね?
修験道よろしく、音楽に身を捧げるために浮世から身を隠した2人…とかいう筋立てかと勝手に思い込んでいた。
下は私が所有する2人のサイン入りの『Hermits』。
征史さんはいつもこうしてメモを添えて作品を送ってくださる。
こういう気遣いはとてもうれしいモノです。0r4a0529 コチラはおなじみ、ライブ会場で配られるネコ大仏の「おさとし」。
ナンカますますバリエーションが増えていい感じ。
もしかして「尾崎放哉(おざきほうさい)」の影響が出てきているのであろうか?
尾崎放哉については近い将来Marshall Blogの副教材『Shige Blog』で取り上げようと思っているので興味のある方はどうぞお楽しみに…。
それにしても、征史さんスゴイよナァ。
毎回、コレをやっているんですよ。
最近の日本は「音楽作品の売り上げにおいて、CDの占める比率が高い異常な国」と世界から見られているらしい。
大きなお世話だ!
音楽業界は本当に悲惨なことになってしまった。
こういう「音楽とビジュアルを結び付ける」なんて愉しみは近い将来完全に絶滅してしまうだろう。
征史さんにはガンバり続けてもらいたいものだ。0r4a0531コレは熱烈なamber lumberファンの方のハンドメイドのネコ大仏彫金。
非売品です。45_2…ということで休憩が終わってステージに2人が帰って来た。
「じゃあ2部はこの曲から…。
コレは6年前に『1人で演りますからいいです!』って言ったにもかかわらず、真っ先にamber lumberで演った曲です」Img_0008 ファースト・アルバムから「毒を吐く」。
ギターのボディを軽く叩いて毒を吐き出すアキラさん。0r4a0103 鷹揚にアキラさんの吐く毒を受け止めているかのような征史さんのベース。
30_2「♪歌え歌え歌え キミはうたうたいだ」…ココで「感動」でしょう。
40v6年前か…私ですら懐かしい感じが強い。
この曲が収録されている『運命のわっか』はよく聴いた。
他のアルバムもとても好き。0r4a0087雰囲気が変わってアキラさんが切れ味の鋭いストラミングに乗せて歌うのは『Hundred Suns』から「冗談じゃない」。50_ldnその鋭いギターの音を出しているのはアキラさんの背後にセットされたMarshall。70v_2茶色いカバリングが目印のMarshall AS100D。
1994年にこのモデルの前身であるAS80Rが発売され、AS100Dにグレードアップされたのが2000年。
それからずっと生産を中断することなく世界中で販売し続けられている人気機種なのです。
日本はいまだに「ライン神話」が崩れないのでアコーステック・アンプの優位性が語られる機会が少ない。
こんなに音がいいことをアキラさんが実証してくれているってのによ~!
日本の音楽界はホントにナニをやっても世界の基準からハズれているのよ。
その割には「世界、世界」って騒ぐのね。80_216分音符で細かくギターを刻むアキラさんに対して寡黙に低音を引き込むのがこの曲の征史さんのプレイ。
60vそして、ソロで爆発。90_2激歪みのベース・トーンが会場を駆け巡る!Img_0204 そしてジャ~ンプ!
ココは征史さんの「静」と「動」の差も見もの。
着地は無事成功しています。100vアキラさんの6年前の回想。
「ホント、最初に会った時ね、山本さんがヘヴィメタルの人って知らなかったんだよね。
また言っちゃうけど6年前の今日、池袋のLIVE INN ROSAってとこで山本さんがやっていた'らいぶら'っていうアコースティック・ユニットと対バンになったんだよね。
だから、まさかヘヴィメタルの人とは思わなかった。
もうブッチャケ全部言いますけど、それより半年も前に山本さんからその'らいぶら'のCDを頂いていたんですよ。
それをね…そのライブの前日に聴いたの。
『ヤベーヤベー、対バンするんだからチョットぐらい聴いとかねぇとな~』…と思って。
それで聴いてみたらメッチャよかったんだわ!
こんなに歌が良かったんだ、あの人…とか思いながら、『アノ~、明日よろしくお願いします。歌メッチャいいですね!』なんてメールとかしちゃって!
そしたら、なんだか喜んでたわ」
120「たまたま1回だけ演った女性ヴォーカルのバックのメンバーで対バンだったんですよ。
ボクらの前にソロで演ってて…。
森永さん、黒い服を着て地味~に演ってたんだけど、とにかくタイムがいいなと思った。
リズムね…リズムが素晴らしいし声もいい。
コレはチョットいいな~と思って、終わってから『タイムがすごくいいですね!』と言ったらニコっとして…」
そんな出会いがあって、共通の知り合いを媒介にして一緒に演奏する機会を得、それが今のamber lumberにつながった…という「amber lumber史」が披瀝された。
130_2アキラさんのソロ・アルバム『Arms』、amber lumberの『mamma mia!』から「少しずつ」。0r4a0108 アキラさんによると計3回吹き込んでいるという必殺の愛奏曲。
amber lumberのライブでもきっと演奏する静かなキラー・チューンだ。280v_2お客さんたちは身じろぎもせずアキラさんの魂の歌に集中していた。
270v_2「私、最近ブログをやっていて、そこに書いたような気がするんですけど、毎年毎年こうやって新しい気持ちになるじゃん?
また新しい1年が始まる!って言う感じで…そんなことを書いたんですよ」290「で、この“SHOJIMARU”も、周年月が6月だったんだけど、オープンしたら途端に雨漏れかなんかの問題が起きて営業が止まっちゃったんだよね。
それでリニューアル・オープンしたのが11月だったの!
それでその時にちょうど章二丸さんが私たちの演奏してるYouTube動画をタマタマ見てくれて、『あのベーシストいいからウチでも演れるといいな』…ってこの11月のライブが始まったの。
それでこのTHE SHOJIMERUと共に毎年11月に記念ライブが出来るというワケです」310v「ボクらのライブの日はもちろん来て欲しいけど、ボクらのライブじゃない日にもねぜひココに足を運んで盛り上げて頂きたいと思います!」320今度はアキラさんがドラム・スティックを握るコーナー。Img_0299 征史さんのヘヴィなベースと一体となってグルーヴを生み出すのは「ARMS39-for U」。360_iwbbアキラさんのドラムス・コーナーでは必ず取り上げられてきたこの曲もソロ・アルバム『Arms』に収録されている。
この曲を聴くとナゼか頭脳警察を思い出す私。330v_2そして、アキラさんのドラムスに乗って、征史さんフィーチュアの「I Wanna Be Your Blood」。
へへへ、コレ好きなんだ~、医学ロック。
390征史さんの気合の入った歌声が聴く者の血を躍らせるゼイ!
今日、リード・ボーカルズでは初めての出番ですからね。370v「♪ドロドロ! ドロドロ!」
アキラさんのドスの利いた合いの手がまたいい!350歌もベースもそれこそ「熱い血潮」がたぎる激演なのだ!400v「サンキュ~!」
キマった~!
盛り上がった~!
410v_2ココでまた大きな場面転換。
今度はドラムスもギターからも放れたアキラさんが、マイクだけを手にして「青い月夜」を歌ったのだ。420_atこの曲もグッとくるナァ。
最初のクライマックスは「♪泣いて泣いて泣いて こらえなくてもいいんだよ 今夜はうんとないていい」。
ココでまずホロっと来る。
420v_2そして「♪泣いて泣いて泣いて 君の涙が涸れたなら 僕が舟を出すから」で撃沈。
作詞は正史さん。
こんなロマンチックな言葉がよく出て来るもんだ。0r4a0083 それをアキラさんが作ったメロディと声で歌うもんだからこっちはタマったもんじゃないわね。440v_2「今日配ったエッセイにも書いたんだけど、次の曲をamber lumberで演ったらどうなの?って思っていたんだよね。
すっごい気に入って『Rough』というアルバムにも、『Arms』というアルバムにも入れた。
今回は間宮さんにアレンジもしてもらってまた入れた。
それでこの歌がね、ホントまさかね、amber lumberのレコ発でこうやって出来るとはね~」
460v「アルバムでは6曲目に入れているんですけど、中盤のクライマックスみたいな感じになっています。
我ながらスゴイ名演…本当に素晴らしい」
470v「素晴らしい!ホント、演出が素晴らしかった!
この曲の聴きどころは、も~、山本征史のベース…そして私のコーラスです。
一番の聴かせどころだからゼヒそこを聴いてもらいたい!…だって私、コーラス出来ないんだから!
生まれてこのかたコーラスが苦手でしてね~。
歌を歌う人って簡単にコーラスができるとみんな思ってるじゃん?
だから『コーラスして!』とか気軽に言われるんだけど本当にできないのよ。
本当に苦手で、どう歌っていいのか全然わからないんだけど、今回は間宮さんが全部『ココだよ。ココだよ』って教えてくれたの!」
Img_0366「コレ、ボクが同じ事を言ったら殺されるんですよ!
『amber lumberはコーラスが聴きどころなんですよ!』だなんてとても言えない!」490v「今日、こんなにお客さん来てくださるとは思わなかった…本当にありがとうございます。
じゃあ、暗~い曲で…心して聞いて下さい。
2002年の『Rough』というアルバムを作る直前に出来た曲です。
あの時は出来上がったばっかりで録音しました」480v『Hermits』から「ホントはね」。
「暗い」というより、どこまでも深遠なワルツ。
ギター感が大の『Hermits』とホーン満載の『Arms』のバージョンを聴き比べてみるに…どっちもいいな。
いずれにしてもアキラさんのこの曲への傾倒ぶりが窺えるような歌唱だ。
そして、そんなアキラさんの感情がこのライブでも十分に伝わってきた。
要するに「入り込む」ってヤツ。
Img_0399なるほど征史さんのベースが素晴らしい。
ギュワーンと派手に暴れまくるのもamber lumberでの征史さんの魅力のひとつだけど、こうした歌のバックに徹したプレイもまた素晴らしい。Img_0020「ありがとうございました。
だんだんドラえもんみたいな声になってきた!」
「今日はお越しくださいまして本当にありがとうございました!
6年演って来てヨカッタ。
もうあんなことやこんなこといっぱいあったんですけど、続けてきてよかったです」 450本編の最後は『運命のわっか』から「ここにある宇宙」。
amber lumberのライブの本編の最後で頻出するナンバー。
6年目の記念日もコレで締めくくった。
500v今日も後半に征史さんのベース・ソロが爆発!
足でエフェクターのツマミを回して…
430v♪ギュバギュバギュバギュバギュバギュバ…!
あ~あ~、あんなに足をヒネってる!510vこうして征史さんはベース弾きの鬼神と化してしまうのであった!530vこうして…540こうして…550vこう…。
火は点けませんのでご安心あれ!560v「どうもありがとうございました~!」570v アッという間にamber lumberの6周年を記念する濃密なショウの本編が終了した。580すぐさまアンコール。
「アンコールありがとうございます!
今日のセットリストを考えたのは山本さんなんだけど、なんか最後にこう重いのをズドドド!と持ってきたね。
ビックリしたわ。ちょっとイメージがさ!」
590「この間、北海道へはこのベースを持って行ったんですけど、飛行機を降りた時にもう壊れていたんですよ。
『鳴れへんな~』と思いながら普段より大きいボリュームで演ったんです…楽器が鳴らへんから。
そしたら『ベース、すごい良い音してましたね~!』とか言われて、『イヤ~、チョット鳴り切らへんのやけど…』なんてやっていたんです。
ボリュームを上げてるから、音自体はメッチャ聞こえるんですわ。
で、今日はMarshallの100Wの真空管Marshallアンプです。
コレはもう最高!30年使っているホントのオレの相棒なんです。
一方、釧路にはダイナミックなライブハウス(註:アキラさんによるとそこはレストランらしい)があって、そこには300Wの他のメーカーの真空管アンプが置いてあってそれを使ったんです。
300Wですからね。
ベースは割れていたんだけど、メチャメチャよく音が聞こえるの!
『そこにある宇宙』のソロなんか演った瞬間、あんまり音がスゴイので2人で笑い飛ばしてしまった!
その釧路が終わってみたら……ベースに入った亀裂が3本に増えていたんですわ!
そこから後は厳しい戦いやったんですけどね」
605vコレが征史さんを30年サポートし続けている「Marshall 1992 SUPER BASS」。
120v他方、下はアキラさんのギターのヘッドのようす。
ココでこのピンクのヒモについても征史さんから説明があった。
「ちなみにこのピンクの紐がナゼ巻き付けられているのかと言うと…『苫小牧ジャム』。
ボクたちを本当の家族のように歓迎してくれるライブハウスが苫小牧にあって、そこでは投げ銭でライブを演るんです。
で、あるお客さんがカバンの中からピンク色のヒモを出して来たな~と思ったら、そのヒモに千円札が5枚ほどホチキスで止まっていたんです!
それで、演歌歌手が首にかけるオヒネリみたいな感じで、2人でその5千円のヒモをぶら下げて演ってたんですよ!」
フーム…今度Marshallをどこかに貸し出すときにはピンクのヒモをくくりり付けてみるか…。Img_0389「私もなんか、マウントとりたいな…あった!
私も歯が入ってさ…アッハハハハ!
人前で口を開けるでしょ?だから歯はチャンとしたいじゃんね?。
歌を歌うために歯医者に行くワケ。
だけど、いつの間にか歯を入れるために歌っている…という。
え?早く歌えよ!って?…ホントにね。
では、私の今のところまでの人生の最高傑作を聴いてください。
これも山本征史と一緒に演ったおかげで日の目をみました。
私は本当ボツにしようと思っていたんです」
600アンコールの1曲目。
アキラさんの今のところの最高傑作と自負している曲は「半分だけの月」。610_ht_alウン、確かにいい曲だもんね~。
お客さんも真剣にアキラさんの歌声を味わっていた。
そうして、まずはジックリと演っておいて…620vもう1曲…テーマ・ソングの「Amber Lumber」で盛り上がる!640vアキラさんのカズーが鳴り響いて最後の最後をにぎやかに締めくくった。
650vこの2曲でアンコールが終了したが、アンコールを求めるお客さんの拍手がどうにも収まらない!
「え、いいんですか?」と遠慮しつつもう1曲。
 
もう1曲にぎやかに「とりあえずハッピー」。670vこれまたほのぼのと盛り上がったんだわ~。
楽しかったネェ!680v「ありがとうございます!
ありがとうございました!
amber lumberでした!」690v「ありがとうございました!」
 
コレで楽しかったamber lumberの6周年を記念するライブの記録を半永久的に残すことができました。
こうしておけば、いつでも、どこでも、行った人はこの時のことを子細に思い出すことができるし、行かなかった人はその様子を窺い知ることができるというワケ。
それが…Marshall Blog!
 
amber lumberの詳しい情報はコチラ⇒amber lumber公式Twitter
もしくはコチラ⇒公式facebook
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<Anywhere With Me>

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200 (一部敬称略 2022年11月10日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2022年12月 6日 (火)

amber lumber 『Hermits』発売+6周年記念ワンマン・ライブ<前編>

 
最近はどんなハンパな数の年回りでも「~周年」という枕詞をつけてライブを開くことが多くなった。
かつては「~周年」に適用されるのは「5年ごと」か「10年ごと」、海外では「25年ごと」と相場がキマっていたんだけどね。
でもそれはこっちの勝手な感覚で、「周年」という言葉は、物事が始まってからどのくらいの年数が経過したのかを表す際に用いられることになっているので、特に節目の年にしか当てはめられないという法はないようだ。
だから「周年」という言葉をバンドの年齢を示すような感覚で使っても何ら問題に感ずることはないのだが、好事魔多し。
コレって「時の流れの早さ」をものすごく実感させられるんだよな~。
最初期から応援しているamber lumberが「6周年」…ということは「アレからもう6年経ったのか!」
と、時の早さに驚き感じざるを得ない。
ま、1年前にも「5周年記念ライブ」のレポ―トをしているので、そんなに驚くことはないハズなんだけどね。
 
今日&明日はその6周年に加えて新しいアルバムの発表を記念したライブのレポートをお送りする。
amber lumber、6周年おめでとうございます!
05コレが今回発表したamber lumberの第5作目、『Hermits』。
「hermit」…「世捨て人」ね?
ジャケットはもちろん征史さんの筆によるもの。
この意匠、『Led Zeppelin IV』の内ジャケかと思い込んでいた。Hm タロット・カードの「The Hermit」なのだそうだ。
そして、タロット・カードでは「hermit」に「隠者」という訳語当てるのだそうで。
タロット・カードも昔ずいぶん流行ったよね…アタシャ全然知らないんだけど。290vしからば、私がナゼ「hermit」を「世捨て人」としたか。
それはトッド・ラングレンが1978年に発表したこのアルバム『Hermit of Mink Hollow』から。
当時、高校1年生だった私はトッドが好きで、発売されてすぐに秋葉原の石丸電気レコード館に買いに行った。
このアルバムには『ミンク・ホロウの世捨て人』という邦題が付けられていて、「ほほう、『hermit』というのは『世捨て人』という意味なのか」と刷り込まれてしまった。
もちろん「隠者」でも「世捨て人」でもOK。
「世を捨てる」から「隠れる」ワケだもんね。
語源はなるほど、ギリシア語の「eremites」で、「不毛の地に住む人」という意味なのだそうだ。300cd英語には時々とてもシャレっ気のある単語があるじゃない?
例えば…「belly button(おなかのボタン)」とか「arm pit(腕のくぼみ)」とか。
前者は「ヘソ」、後者は「わきの下」という意味。
「lady bug」で「テントウ虫」なんてものシャレているけど、この「lady」は「マリア様」のことだからチョット成り立ちが違う。
「蝶」を意味する「butterfly=バターの蠅」もオモシロイけど、コレは魔女がらみの話だったかな?
そこで、取り出しましたるが「ヤドカリ」。
自分の家を持たず、空き家の貝殻に入り込んでひとり寂しく過ごす…なんか「世を捨てた隠者」のようではありませんか?
それもそのはず、英語でヤドカリのことを「hermit crab(世捨てガニ)」というのです。
オシャレでしょう?
昔は縁日や商店街に行くと「ヤドカリ売りのオジサン」ってのがいたもんだけど、最近はメッキリ見かけなくなった。
310_280_2さて『Hermits』のジャケットのイラストに戻って…ネコ大仏が手にしている杖の先。
アララ、Appleのロゴ・マークになってる!
「リンゴをひとカジり」ね。
これは誰がカジったとされているのかご存知ですか?Appleそれは第二次世界大戦中にドイツの難攻不落の暗号「Enigma(エニグマ=謎)」を解読した「Bombe(ボンベ)」というコンピュータの元祖を開発したイギリス人の数学者にして同性愛者だったアラン・チューリングとされている。
チューリングの暗号解読の功績のおかげでヨーロッパ戦線の終結が2年早まったと言われ、現在ではイギリスの最高額紙幣(イギリスでは紙幣のことを「ノート」という)である50ポンド札の顔になっている。
そんなスゴイ人なんだけど、当時のイギリスは同性愛が法律で禁じられていて、チューリングはそれを苦に青酸カリを塗ったリンゴをひとカジりして落命したという。
そのコンピュータの元祖の開発者に敬意を表してスティーブ・ジョブスらのAppleコンピュータの創設者は自社のロゴ・マークに「チューリングのカジったリンゴを選んだ」…という話がある。
アラン・チューリングの話はMarshall Blogですでに何回も書いたので興味のある人はこんなんをご覧になってみてくだされ。
 ↓  ↓  ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol. 46 ~ ブレッチリー・パーク <その1>

950squidそれと右手に持っているランプ。
ウイスキーのボトルに見えちゃうのは私だけだろうか?
すると征史さん扮するネコ大仏の「Hermit」がウイスキーでアキラさんをおびき寄せて「Hermits」になる…なんてのは読みすぎか?
でもこういうことを考えるのは楽しい。
 
はい、前置きはココまで。
イザamber lumberの6周年記念+レコ発ライブの現場へ!Wh_2 会場内の壁に飾られたこれまで発表したアルバムに使用したビジュアルたち。20増えたね~。
コレぞ目で見る「amber lumber6年」の足跡。10グッズいろいろ。
amber lumberのオリジナル・グッズはハンドメイド感満点のワンオフ・アイテムばかりで他のバンドさんたちの取り扱い商品とはひと味もふた味も違う。30もちろん『Hermits』も店頭に並んでいた。40定刻通りamber lumberの2人がステージに上がる。
「ありがとうございます!今日はレコ発です!」と手を広げるアキラさん。
「いい感じですね。そして6周年です!」と付け加えた征史さん。
50さっそく『Hermits』のオープナー「ボクの場所」。60_bb森永JUDYアキラ70v山本征史80v いかにもアキラさん調のホッコリ・チューン。
「amber lumerのライブが始まったわ~」と感じさせてくれる。80CDにはバンド・フォーマットのスタイルで収録されているが、こうして2人のギターとベースだけの演奏。
となるとamber lumberテイストがなお一層引き立つのだ。
90アキラさんのファンク・ストラミングでスタートする2曲目はセカンド・アルバム『Mother Moon』収録の「ドウシテコンナニコワイノダロウ?」。
ナ、ナンだッ?!
ギターの音がメチャクチャいいのだ!90v手前ミソながらMarshallのアコーステック楽器用アンプ「AS100D」がアキラさんのギターを鳴らしております。
それにしても素晴らしいギター・サウンド。
さすがはMarshall内で1、2を争うロング・セラ―・モデルだぜ!100いつも通り征史さんもMarshall。
150v1992 SUPER BASSだ。
amper lumberの征史サウンドにはコレが欠かせない!120v足元のようす。
演奏中、足でエフェクターのツマミを回しやすいように色んなものがくっついている。
ナンカ眺めるだけで楽しいペダル・ボードだ。130そんな機材を使ってフレットレス効果テンコ盛りのソロを聴かせてくれた征史さん。110今日も2人の歯車がガッチリ噛み合ってとても楽しいショウの滑り出しとなった。140「オン・ベース、山本征史~」155 「ちょっ~と、ギターの音、良いでないですか!
今日もMarshallさんからアンプをお借りしてますよ。
一方、アチラの方のMarshallは自前です。
でも、ホント良い音ですね。スゴイね!」
と、アキラさんが盛大におホメの言葉を発してくれた。
その時、私もちょうどアキラさんの目の前にいたので「弾き手がいいから!」とお返ししたが、ホントに弾き手がよくないとこういう音にはならないんですよ。
「機材、機材」と騒ぐけど、良い音の成分の7割以上は演奏する方のテクニックだから。
イヤ、もっとかな?Img_0227 3曲目は3枚目のアルバム『Hundred Sun』から「ランデブー」。160_rvいい曲。
カリブ・テイストっていうのかどうかわからないけど、2人がこの曲を演奏するとそっち方の気分になってしまう。
ま、「そっちの方」と言ってもカリブ地方なんてまったく行ったことないんだけどね。
でもこの曲はmalavoi(マラヴォワ)を思い出させてくれる。
マルチニークの名門バンドね。30年とチョット前に聴き狂ったの。170v効果絶大な「♪ニューニュー」とウナるフレットレス・ベースでそんな雰囲気を醸し出す征史さん。180vホラ、アキラさんサイドに出張して来るほど征史さんもノリノリなのよ!0r4a0063 「♪コーヒーは苦いよ 本当は甘くして飲みたいよ ウイスキーも苦いよ でもウイスキーは甘いよ」と、この曲は歌っているけど…知ってた?
コービーも酒もタバコも、「嗜好品」と呼ばれている類のモノは最初は苦かったりクサかったりして、おいしいと思わないのが普通でしょ?
他にもクセやニオイに慣れることによっておいしいと感じる食べ物がたくさんある。
クサヤとかパクチーとか…私、パクチー全く食べられないんです。
ところが、老若男女、人種を問わず、ひとりの例外もなく、初めて口にした人に「マズイ」と思わせない食べ物がこの世にあるんだって。
それは何だと思う?190_su_co答えは「砂糖」。
そんな書き出しで始まる下の本、オモシロいよ。
アヘン戦争や奴隷貿易等、18世紀あたりのイギリスがしでかした数々の悪行を勉強していて巡り合った1冊。
岩波書店の「ジュニア新書」というシリーズなんだけど、ゼンゼン「大人新書」だから。
ブックオフの100円の新書コーナーにゴロゴロしています。Sss「ありがとうございます!」
ココで観客としてご来場されていた友達のミュージシャンを紹介。
また、Marshall Blogを「歴史のあるブログ」としてご紹介頂き、取材に入っていることについて言及して頂いた。
ありがとうございます。

「イヤイヤイヤイヤ…も~、6年って。アっという間ですね」
200「6年前の明日という時の私の投稿…『幸せな足音が聞こえてくるよ』って書いていましたわ。
ホントに『幸せの足音』だったのかなぁ~」
230v征史さんによると、そのアキラさんの言葉がファースト・アルバムの帯の惹句になっているというので確認してみると…ホントだ!
Obi2「今日、折込のチラシの中にボクが手書きで描いた『あにゃたにぴったりなアルバムはにゃんだろう』っていうチャート図を折り込んでいますので、ゼヒやってみてください。
Yes、Noで進んで行くと『あにゃたにぴったりなアルバムはセカンド・アルバムですよ』とか『5枚目ですよ』とか、それで当たったヤツを2枚、3枚お買い上げ頂くと幸せになれます…お互いに。
そういうシステムになっています」210vこの白いヤツね。
Marshallには行きつきませんのでご心配なく。
0r4a0002_2今回のアルバムで唯一間宮さんがアコーステック・ギターを弾いているという曲「最後のひとつ」を次に演奏した。
「そら豆」をキーワードにして始まるリラックス・ムードのワルツ。
0r4a0185いかにも「アキラさん作」を思わせるナンバー。
『Hermits』は既存の曲をコンパイルする手法で作り上げたが、この曲はここ1年以内に作られた新しい曲だ。
250vCDでは何ともキバツなフレーズのキメが中間部に挿入されていて度肝を抜かれるが、ココでは2人でとてもいい感じのホッコリ・ムードに仕上げられた。260「ありがとうございます!
今回のアルバムの中身は、昔作ったすごく古い歌とか、山本さんがやはり昔作った歌とか、amber lumberでアルバムに入れたんだけどライブで全然演奏しない曲とかを入れて作りました。
山本さんから『お蔵入りナンバーを集めてアルバムにします』って言われた時にはビックリした。チョット弱くないかなぁ~とか思ったんだけど、曲順通りに聴いたら自分で言うのもナンなんですけどスゴイのよ!」
270v「ま、8割方間宮さんの力かな?
でもナンカ録っているウチにねボクたちも上手くなってる。
普段のレコーディングって、ギターとボーカルズを最初に録るんですよ、弾き語りで。
それで、森永さんが弾き語りで演ったのを見たりして、ボクがベースを後で入れていく。
ギターと歌は全部スルーで1曲分録っているから、ところどころ合わせるということはせず、全部スルーで演れるまで録るんですね。
ところが間宮さんのレコーディングに関しては、細かく『ココだけやり直そう』ってやるんです。
歌もそう。
だからすごく時間がかかるんです。
でも、普段やっていないレコーディングで歌もベースもすごくウマくなってるな…って思います」
280v…と、いつもと違う方法で録音したのが今回の『Hermits』。
最初に聴いた時、ほとんどの曲がバンド・フォーマットなのが意外だったけど、アレンジのオモシロさが実にウマい具合にフィーチュアされたアルバムだと思った。
Hm次に演奏したのは ファースト・アルバムに収録されていた「思えども思えども」。
コレは征史さんの作品で、征史さん自身が歌って来たんだけど、『Hermits』ではアキラさんが歌っている。
そして、今回のステージでもアキラさんがマイクに向かった。320_oo思うように自分の気持ちが届かない…ネコの好きの征史さんらしくネコになってその思いを遂げようとするロマチックな1曲。
コレがどうにもグッと来るんだナァ…ということは、この曲を演ったライブのレポ―トの時に毎回書いて来た。330vやっぱり来るんだよ。
アキラさんが歌ってもグッと来た。
もちろん素晴らしい歌声にヤラれちゃうんだけど、今回はこの曲の「素材」としてのスゴさを十二分に目の当たりにすることになった。
私はネコになりたいなんて思ったことはただの一度もないんだけど、ナゼかヤケクソに感動しちゃうんだよね。340v「今の『思えども』は今日、ココに来てから初めて合わせました。
最初に演った『ボクの場所』とか、さっきの『最後のひとつ』も演ったことがなかった。
先日、北海道に1週間行って来て、その間『僕の場所』はどんなに短いライブでも毎回演ろうと決めたんです。
おかげで大分馴染んできましたね。
で、ワンマンやるとね、普段と違うことしたいな~って思うんですよ。
演奏する曲を前日に伝えたりすると心の準備をしちゃうから、会場に来てから『1曲目、アレ演るで』とかやるんです」
350v「今日の1曲目の『ボクの場所』は2部で演るのかな~と思ってた!
それが1曲目だよ!
はぁ~?
1曲目に1番高い声を出さなきゃいけない…っていうね。
ヨシ!次…なんだっけ?
わかった!コレは再度今回のアルバムに入れたんだけど、以前からワリと演っていた曲。
しかも、6年前に初めて一緒に演った曲なんだよね」Img_0364 アキラさんの2009年のソロ・アルバム『Arms』から「キミの知らないボク」。
ギターのボディを叩きながら歌うアキラさんと…0r4a0107 たゆたうようにして、アキラさんの歌声、ギター、打音に溶け込む征史さんのベースが心地よい。380アキラさんによると、Marshallの「AS100D」はギターを叩いた時の音もウマい具合に出してくれるのだそう。
それもお気に入りの理由のひとつのようだ。0r4a0101 続けて第1部最後の曲。
400_ktまだ正式音源としては発表されていない「呼吸とテレパシー」。
アキラさんの新しい曲。
この曲の発表にちなんで今年初めに開催したワンマン・ライブは『呼吸とテレパシー』と題された。410v征史さん爆発!425v凄まじい勢いで上半身を前後に振るアクションは見る者すべてを圧倒せずにはいられないであろう。440v「ありがとうございます!
じゃあチョット休憩して2部演ります!」
370_ksb<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2022年11月10日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2022年11月28日 (月)

リアクションザブッタ『Scarlight』レコ発ツアー

 
去る11月2日に新しいミニ・アルバム『Scarlight』を発表したリアクションザブッタ。10cdコレはそのレコーディングの時のようす。20収録されたのは全部で6曲。30vレコーディングでもMarshallが大活躍。
健太郎くんが使用したのはJCM2000 DSL100。40発表から96時間後、その『Scarlight』を引っ提げてのツアーが始まった!
もちろんツアーのスタートはいつもココから。
そういえば「悲しいとき~!」とかいうコンビをスッカリ見なくなったナ。50vツアーのスタートはブッタのホーム、西川口Heasrts!70佐々木直人80v大野宏二朗90vそして、木田健太郎。100v今日はES-335を提げてのスタート。
背後にはもちろんMarshall!110v健太郎くんがステージで愛用しているのはMarshallが創立25周年を記念して発表したモデル「Silver Jubilee 2555」。
健太郎くんはグレイのカバリングをまとった同シリーズの4x12"スピーカーキャビネット「2551A」も所有しているが、この日は1960Aを組み合わせた。120v足元のようす。
健太郎くんはエフェクターを使ったサウンドを大変上手に曲に組み入れるので。コレらはとても重要なアイテムだ。130早速『Scarlight』から1曲。
140rd最後に収録されている「Ready?」。150vノリのよいポップなマイナー・チューンで…160vツカミはOK。アッという間に場内は「ブッタ色」!0r4a0021「さぁ~、楽しんでいこうか!」0r4a0074 2曲目は『Scarlight』に先行してリリースされた「オンステージ」。
健太郎くんが奏でるキレの良いオクターブのイントロでスタート。190一度聞けば耳に残る親しみやすいメロディ。200そう、若いウチはドンドン「あがいて」、「もがく」もんです。
そしてアッという間に「若者」の時期が終わるから。
もがけるウチにもがきましょう!210vギター・ソロ。
3連の必殺フレーズがキマった!220「西川口Hearts最高だよ!まだまだ行くよ!」230続けた3曲目は「Yadorigi」。240_ydg今日のオープニングを飾った「Ready?」もそうなんだけど、こうしたファンク・テイストのマイナー・チューンはブッタのひとつのトレードマークだね。250vどの曲もサビの展開が楽しみなのだ。260vそして、健太郎くんのバッキング。
アノ手コノ手で曲想を膨らませる手腕は大いに評価されるべきだ。270「『Scarlight』リリース・ツアーの初日に来てくれてありがとう!
11月2日に新しいミニ・アルバム『Scarlight』リリースしました~‼
聴いて来てくれた方も、まだこれからもっともっと聴きたいよ~という方も、そして、まだ聴いてないよって人も、今日という日にその『Scarlight』を積み込みたいと思ってますので、存分にライブを体感して、その気持ちでまた聴いてもらって…っていうよい循環で楽しんでもらいたい思っています。
最後までよろしくお願いしま~す!
そちらはどうですか?」0r4a0264 「今日を迎えられて本当にうれしいです。
存分に楽しんでください。よろしくお願いします!」290宏二朗くんのカウントではじまった次の曲は「ドラマのあとで」。300v_daああ、早くも出てしまったか…。
310この曲、ダメなんだよね…泣けて、泣けて。
私自身はこの曲の主人公のような経験はしておりませんが…ナゼか何度聴いてもグッと来てしまう。
こうしたポピュラーソングを聴いて涙を流したのは太田裕美の「木綿のハンカチーフ」とビートルズの「She's Leaving Home」以来だ。
0r4a0127 カメラを持って「Marshall」のロゴついた服を着たオッサンをブッタのライブ会場で見かけたら、この曲の時にはそのオッサンを見ないようにしよう。
「汚いオッサンの涙」なんてまっぴらゴメンでしょうから。330v今回はコレでやられた。
「♪このままいけば多分キミは ボクが連れていけなかった夜景の見えるレストランで 指輪をもらってしまうんだろう」
この時、直人くんが客席に手を差し出して指輪を見せやがんの!
おかげで、オッサンは号泣よ!
こういうことはヤメてくれ!
涙をこらえるのにアタマが痛くなって仕方ない。
340やはり感動するのはサビの主人公が後悔しまくるシーンだよね。
どこで感動するのかコード進行をコピーしてみた。
こんな感じ。
B|Db|Bbm|Ebm|Abm|Db|Gb|Gb||
B|Db|Ddim|Ebm|Abm|Db||
曲のキーがGbなので、4度から始まって「逆循」みたいな雰囲気を出しているのが魅力のひとつ。
8小節目の「B」をクイにしたのがとてもいいアクセント。
そして、11小節目にdimコードを持って来たのが効果絶大。
コード進行が歌詞の情景とピッタリと合っているのね。
それと、ひとつのパターンが14小節でできていて、普通より2小節短くしていることで物語にスピード感を与えている…ように聞こえる。
こうして歌詞とメロディと編曲と歌声と演奏が絶妙に組み合わさるとこういう名曲・名演が生まれる。
世界にはそういうモノを256個作り上げたバンドがある。
それがビートルズ。
350あ~、アタマ痛て。
2018年のミニ・アルバム『Single Focus』から「You」。
370vこの曲も「♪違うよ」がとても印象的。
そして、やっぱりディミニッシュ・コードを巧み使いこなしているのが他のバンドとは違うよ。
360_yoレスポールに持ち替えた健太郎くんのギターに…390v_cc直人くんの歌が被さる。
アダルトな雰囲気。400v曲は『Scarlight』に戻って「Curtain Call」。
暴れるばかりでなく、こうしたシットリした雰囲気の曲の宏二朗くんのドラミングもすごくいいな。
380vファンク・ストラミングを続けながらワウワウ・ペダルを踏むソロ。
ホント、この人のギター・プレイングのアイデアが豊富なのよ。410「『Scarlight』リリース初日に来てくれてありがとうございます。
楽しんで頂けてますでしょうか?
タオルも身に着けてくれていたりしてうれしい限りでございます」
420v「紫のタオルがもうすでにチョット品薄になりつつあると言うことで…ヨカッタね。
お気に入りのグッズを手にしてもらえるのはうれしいっす」
430「この『Scarlight』リリースツアーはワンマンも含めると全部で8か所で開催します。
コロナ禍から少しずつライブってものが復活してきたよ。
オレたちも以前は3か所とか5か所とかしかできなかったけど、8か所でできるようになってきて、やっと全国のみなさんにも会いに行けるようになってきました。
新曲も作って披露するから、バッチリ目撃してもらいたいなと思います。
今回のツアーもココから回り始めるワケだけど、12月25日の代官山UNITがこの旅の最終地点です。
クリスマスの日に一緒に良いグルーブを奏でたいと思いますんでよろしくお願いします。
『Scarlight』に関しては結構いろいろとSNSで発信して来ましたが、今日はライブなんで言葉ではなく、曲でガンガン届けていきたいなと思っています。
最後までどうぞよろしくお願いします!」440v貫禄のあるジャズ・ベースに持ち替えた直人くん。
♪バカチコバカチコと胸のすくようなスラップを披露!450_lpそのスラップべースと完璧なコンビネーションを作る宏二朗くんのドラムス!
気持ちいい~!460v曲は『Scarlight』収録の「Loopy」。470vこのギターがいいんですよ。
♪テケテケテケテケッテ~ってヤツ。
よくこんなフレーズを入れることを思いついたな…。480v『Scarlight』の音源を健太郎くんから聴かせてもらった時、「ああ、この曲はライブでは演らないな…」と思ったわ。
だって、ライブ・ステージでこんなベースを弾きながら歌うなんて芸当はラリー・グラハムでもフィル・リノットでもできないでしょう。
すると…このライブの当日、開演前にもらったセットリストを見ると「Loopy」が入ってるじゃないのよ!
直人くんに「スゲエな!今日『Loopy』を演ってくれるの?!」と尋ねると「あ~、練習中です!」との答え。
「練習?」…イエイエ、本番は完璧でしたわ。
天才だわ、この人。0r4a0171本当にカッコよかったからもう1枚写真を載せておこう!490ツアーの初日公演ももう後半。
『After drama』から「リード」。500_r_ss健太郎くんの弾くイントロの躍動的なメロディが会場の温度をグイっと上げる!
520v後半の盛り上がりをリードするのに最適な1曲!510v「あなたに会いたい…でも会えない時に書いた曲です。
『Seesaw』という曲をやります」530v「♪飛べ~」
ココも一緒に歌いたくなっちゃうね?
0r4a0270 宏二朗くんのスネアのアオリが最高にドラマチック!540「『Scarlight』ツアーの初日…アッという間に次で最後の曲となります。
アルバムの表題曲の『Scarlight』という曲があります。
元々、ボクの頭の中で生まれた言葉で、『Scarlight』という響きがお気に入りなんです。
『scar』というのは『傷』という意味で、『light』は『光』という言う意味です。
それらを組み合わせた言葉としての意味は…やっぱりこうして生きていく上で傷つくこととかある。
それで、苦しくて前が見えなくなって誰に相談していいかもわからないぐらい1人で閉じこもってしまう。
ボクもあまり強い人間じゃないのでそういう時がありました。
でも、そんな時をなんとか乗り越えてまた振り返ってみたら、あの時に助けてくれた人がいたな~…と思ったりするワケです。
あの時はこんな音楽に助けられたとか…。
自分は少しでも傷ついたことで気がついたことがあって、その時に人に優しくなれたかな?
そういうことを歌にしました」Mca 「この『Scarlight』というアルバムは全6曲ですが、例えば『傷』だけを歌ってる曲もあれば、表題曲みたいに2つのことを歌っている曲もあります。
でも、1つの筋が通っているアルバムですので、ぜひ聴いて頂きたいと思っております。
ボク自身、たくさんの周りの優しい人たちに助けられて今ココに立ってます。
なんとか形にしたこの歌を『ありがとう』という気持ちを込めて最後に歌いたいと思います」0r4a0260今回リリースした『Scarlight』からタイトル・チューンで本編を締めくくった。580_slコレもサブドミナント・マイナーをうまく利用したコード進行が独特の世界を創り上げていますナァ。
とってもいい曲だと思う。
リアクションザブッタの新しいマスターピースのひとつになることだろう。590v

600v

S41a0316 「ツアーの初日が無事に終わりました。ありがとうございます。
やっぱ新しいアルバムを披露するのって緊張するね。
でも気持ちよかったです!ありがとうございます」
6204年前から始まったという健太郎くんの「物販紹介コーナーinアンコール」。
この日、ご来場いただいたお客さん全員に「Scarlight」の歌詞が載ったポストカードが配布された。
このポストカードはライブ会場によって変わるシステムだそうです。
630v「こんなバンドですけども、曲ってツアーを回っていく度にどんどん育っていくんですよ。今日初めて演った曲に反応して頂いて、オレたちもみんなと一緒に育っていきたいと思っています。
そして、12月25日のワンマンのツアーファイナルではもっとスゲーことにしたいと思ってる。
ゼヒ遊びに来てください!
じゃあ最後1曲演って終わりにしましょう。
今年に入ってオレたちに大きな夢をくれた曲です。
この曲も昔ドシャブリだったころの自分を今迎えに行く…っていう曲です。
全部抱えきれなくてもいいから。少しでも過去の自分と手をつなげるように書いた曲です。
今日はどうもありがとうございました!」640vアンコールに選んだ1曲はもちろん『Scarlight』から。
以前からライブで取り上げているアルバム・リード・チューンのひとつ「虹を呼ぶ」。670v
650v

680vアンコールを含めて全11曲。
密度の濃い演奏とお客さんからの抜群の反応を受けてツアーがスタートした!
そして、今その真っ最中!
690ロビーのようす。
カラフルなチラシはツアーの案内。
行く先々で対バンが入れ替わる仕組みだ。
次回は12月2日の横浜BAYSIS。
お相手は…お、先日Marshall Blogに登場してもらった神奈川県立瀬谷西高校OGの「桃色ドロシー」。
それと、ドラムスの翔太朗くんにウチのNATALドラムスを使ってもらっているMAGIC OF LiFE。
栃木のフェスは楽しかったナァ。
ウ~ム…観たいナァ!
 
リアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website 
60 
 
***Marshall Music Store Japanからお知らせ***


Marshallの本拠地、イギリスにもリアクションザブッタと同じくトリオで実にいい音楽を作っているバンドがいます。
その名はPress to MECO(プレス・トゥ・ミコ)。
こんな感じ。
 
<Gold>

<A Test of Our Resolve>


好評のセカンド・アルバム『Transmute』絶賛発売中!

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200 (一部敬称略 2022年11月6日 西川口Heartsにて撮影)

2022年11月25日 (金)

Yuki and Li-sa-XのAWESOME LIVE!

 
YukiちゃんとLi-sa-Xちゃんがタッグを組んだギター三昧企画『AWESOME LIVE!』。
西武渋谷店さんが主催する『HELLO!SHIBUYA ~それは、まだ生まれたばかり。』というイベントの中の企画のひとつだ。
「オウサム」なんて、昔は山から下りてくる小僧ぐらいなモノだったんだけど、最近は日本人の間でもチラホラ「Awesome」なんて単語を目や耳にするようになった。
次はイギリス式の「Lovely」と「Blimey(ブライミー)」に番が回ってくればうれしいな。
今日もそんなオウサムなライブのレポート。10s_2司会者のご挨拶につづいてステージに登場した2人。20Li-sa-X30v_2Yuki。40v今回のライブの件で事前にYukiちゃんから連絡があり、「今回は会場の都合でキャビネットを持ち込まず、ラインを使うことになっているんですがどうしましょう?」という本番当日に使用するギター・アンプの相談を受けた。
Yukiちゃんといえば、トレードマークの青いバラをあしらったJVMのハーフスタックがシンボルですからね。
そのスピーカー・キャビネットが持ち込めない。0r4a0003 ハイハイハイハイハイ、待ってました!
ゼンゼン困りませんよ~!…というワケで私はこう答えた。
「ナニをおっしゃっているんですか?あなたには『愛器JVM』があるでしょう?」と。
 
下がこの日Yukiちゃんが使ったJVM410H。
普通にギターからJVMにケーブルが差し込まれていて、スピーカー・キャビネットがないだけで他は何の変わりもない。
60この話の「ウラ」はJVMの裏にある。
赤い矢印のところね。
コレはJVM自慢の「EMULATED LINE OUT(エミュレイテッド・ライン・アウト)」の端子。
ココからミキサー卓へ直接信号を送って、会場の上下(かみしも)にセットされたBOSEのスピーカーを鳴らしたというワケ。
「emulate」というのは「マネる」とか「競う」とかいう意味。
つまり「スピーカー・キャビネットを鳴らしているかのようなナマナマしい音がラインで得られますよ~」という意味。
ホンマかいな?
はい、このLINE OUTはパワーアンプ段直前の信号を取り出していて、言い換えると、それは純粋に真空管のプリアンプで作った音なので、デジタルで作った音声とは全く異なり、ラインでもやっぱり音ヌケがゼンゼン良いのです。

Jvm_2Yukiちゃんもその音質には大満足!
これからは家で録音する時にもこの機能を活用する…なんて言ってくれたけど、アータ、JVMって発表してから15年も経つんですよ!
ナンだってこんな機能をJVMに搭載したのかというと、サイレント・レコ―ディングのためがひとつ。
そして、海外ではライブの時にキャビネットをマイキングした音とラインの音をミックスすることが珍しくないということがもうひとつの理由。
発売した当時はまだSNSも普及しておらず、『Marshallロードショウ』というクリニックの中で実演込みで何度も何度も説明したんだけど、日本では全くと言っていいほど受け入れられなかったね。
皆さん全く興味がないようだった。
それが!
皮肉なことにデジタル・テクノロジーが跋扈するようになった今、こうして注目されているんだからオモシロイじゃないか。
50vさて、オウサムな2人がショウのオープニングに選んだ曲はオリアンティの「Highly Strung」。
Li-saちゃんがオリアンティのパートを…
90vそして、Yukiちゃんがスティーヴ・ヴァイのパートを受け持ってノッケからガツンとカマしてくれた!80_2「Highly Strung」というのは「ひどく緊張している」という意味。
そういえば元Genesisのギタリスト、スティーヴ・ハケットに『Highly Strung』というアルバムがあったナ。
スティーヴ・ハケットもMarshallの1987を愛用していた。
来日した時にMarshallの販促品のポーチをプレゼントしたらメチャクチャ喜んでくれてうれしかった。Hsそれと…1955年公開の『エデンの東(East of Eden)』。
ジェイムス・ディーン扮するキャルが気に入らないことがあってプリプリしながら歩いているところにオジサンが話かける。
ところがイライラしているキャルは悪態をついて歩み去ってしまう。
するとそのオジさんはそんなキャルを指してこう言う「Mmm…high strung!」。Eoe それにしても、ゼンゼン「Highly Strung」な様子はありませんナァ。
110v2人とも余裕シャクシャクの堂々たる弾きっぷりがお見事!
170v司会の方の演目紹介に続いてスイスイと次の曲に移る。
今度は2人のお気に入りのアニメソング。100まずはLi-saちゃんのチョイスで『ドラゴンボール』から「CHA-LA HEAD CHA-LA」。140v『ドラゴンボール』はYukiちゃんも大の好物だから楽しそう。
コレの邪魔をするとYukiちゃんの「逆鱗」に触れることになるゾ。120しかしLi-saちゃん、しばらくお会いしない間にすっかりレディになっちゃってビックリ!
Li-saちゃんに初めてMarshall Blogにご登場して頂いたのは『NAONのYAON 2017』のレポートの時のこと。
小学生だったのかな?130そしてYukiちゃんは「ルパン三世のテーマ」をチョイス。
「ルパン」はYukiちゃんのオハコだけあって水を得た魚のような流麗なプレイを見せてくれた。
130vしかし、Li-saちゃんはギターの腕前の成長も留まるところを知らんナァ。160我々世代は『ルパン三世』のエンディングの主題歌の歌詞で「ワルサーP-38」というドイツのピストルの名前を覚えたのです。
もう半世紀近く前の話です。150_l33曲終わったところでトーク・コーナー。
司会の方の質問にテキパキと応答する2人。
まずは2人の出会いから。
「今日はメチャクチャ楽しみにして来ました。
お客さんがいらっしゃるのとそうでないのとは全然テンションが違いますので、皆さん、お越しいただきましてどうもありがとうございます!
Li-saちゃんに初めて会ったのは上海で毎年開催されている楽器展示会の『MUSIC CHINA』の時です。
それまでにも音源でやりとりをしてたので、音の方はそれ以前から耳にしていました。
リズムもすごいし、とにかくウマい。
それがまたこの1年2年でグッと大人になって…」
Img_9649「Yukiさんはいつお会いしてもキレイで…ホントに超美しくて…それが第一印象です。
本当にオーラが全然違うんですよね。
メチャクチャ余裕で弾くし、尊敬しかないですね」200vこの日2人が着用した衣装もフィーチュアされた。
デザインを担当したのはYouTuberとして活躍するかたわら、中目黒のセレクトショップ・オーナーとして活動する「めぐさんTV」。
175vこの場の雰囲気にベスト・マッチしていた。0r4a0086 最後に司会の方から「現在のマイブーム」と「皆さんへのメッセージ」を問われて…
「心理学とか、量子力学とか、そういう本を読みあさってます。
私が参加しているD_Driveは8月に『DYNAMOTIVE』という世界リリースのセカンド・アルバムをイギリスのMarshall Recordsから発表しました。
是非D_Driveのライブにも遊びにいらして頂きたいと思います。
そして、またLisaちゃんと共演できたらうれしく思います。
そんな機会がありましたらまたお越しくださいね!
よろしくお願い致します」210v「私も今、物理とっています!
今日はお越し頂きまして本当にありがとうございます!
初めてYukiさんとライブが出来てメチャメチャ楽しいですし、今から弾く曲もメチャメチャ盛り上がると思いますので楽しみにしていてください!
今日は最後まで楽しんでお帰りくださいね。
よろしくお願いします!」
180vLi-saちゃんが「メチャメチャ盛り上がる」と紹介した次の曲は濃密なハードロックのメドレー。230_medまずはVan Halenの「Jump」。240v_j途中、バッキング・トラックがジャンプするシーンもあったが、2人は全く動じず最後まで集中力バツグンの演奏を見せてくれた。250オジー・オズボーンの「Crazy Train」。250v_ctEuropeの「♪ファイナ~ルカウンダ~ン」。
260_fcかつて「ウーパールーパー」と曲を紹介されて全くわからなかった「Trooper」。
Iron Maidenね。270v_tr2人のハモリがビシっとキマる!280v_tr♪デロデロデロデロデロデロデ、ジャジャ~ン。
私が中学2年生の時…つまり46年前に流行ったKISSの「Detroit Rock City」。
2人でツノを突き合わせております!290_drcMr.Bigは何度も観たし、武道館で写真も撮らせてもらったけど、この曲のタイトルは一生覚えられません…「Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)」。
Li-saちゃん、ポールにはナイショにしといてね!300v_dbMetallicaの「Master of Puppets」。310v_mop最後をナニで〆るのかな?と思っていたらJudasu Priestの「Painkiller」!
まさに「怒涛」という言葉がふさわしい迫力の8曲メドレーだった。
330_pk演奏の後はお待ちかねの撮影タ~イム!
まずは上手からお願いしま~す。
360続いて下手~。
350最後は正面お願いしま~す。
335短い時間ながらギターの魅力に満ち溢れた充実したショウだった。
次の機会が訪れることを楽しみにしています。340JVMのラインの素晴らしいラインアウト・サウンドもタップリと堪能することが出来ました!370Li-Sa-Xの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
 
Yukiの詳しい情報は下の『Marshall Music Store Japanからのお知らせ』をご覧ください。Po

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D_DriveのSeijiとYukiのビデオがイギリスで人気のギター・雑誌『GUITAR WORLD』のウェブサイトに登場しました!
 ↓  ↓  ↓
GUITAR WORLD PLAYTHROUGH

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このビデオの曲が収録されているD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』を絶賛販売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。53000x3000コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
 
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200(一部敬称略 2022年11月5日 西武渋谷店モヴィーダ館7階特設会場にて撮影)

2022年11月22日 (火)

BLINDMAN UNITE FOR EXPANSION TOUR <後編>

 
『BLINDMAN UNITE FOR EXPANSION TOUR』東京公演の後半。
 
「インスト曲の次にこんな物を用意してきました。
『アコースティック・ライブって演んないんですか?』って結構訊かれるんだけど…演んないんです。
アコースティックで演った曲をアコースティックで演ればいいのかな?っていう感じですね」
全くその通り!
少し指慣らしをしてからひと言…。
「弾けるかな~…」
エ?10v『Expansion』収録のアコースティック・ギター・ソロ・ナンバー「Solitude」。20タイトル通り「孤独」な独奏。
「弾けるかな~」なんて言っていたけど、何ら危なげなくギターという楽器が作り出す可憐な世界を演出していた。30v「フゥ~、1カ月前ぐらいからこのことしか考えてなかった!」
ウソこけ!楽勝、楽勝!40vココでRayさんが加わる。
前作『Reach for the Sky』からボサノバ調のナンバー「Blue Moon」。50_bmRayさんがありったけの感情を込めて歌うこの曲。
初めてサビのパートを耳にした時、真っ先にケニー・ドーハムの「Blue Bossa」を思い出した。
そしたらアータ、この曲のタイトルが「Blue Moon」だっていうじゃない?
「青」でつながってた!…ビックリしたね。
ミュージシャンの皆さんは「青」といえばこういうイメージをお持ちなのか…。
ちなみにロレンツ・ハートとリチャード・ロジャースのティン・パン・アレイの黄金コンビが作った「Blue Moon」というドンズバの名スタンダード・ナンバーもあります。
こうして見ると、ブルーは美味しい曲が多いな…そういえばサバも魚ヘンに「ブルー」だ。
塩焼きに味噌煮…美味しいもんね。
60vそして、達也さんはギターを12弦に持ち替えた。
密度の濃いアコースティック・コーナーだな~。70v美しい12弦ギターのサウンドをフィーチュアして送り出したナンバーは、『Subconscious In Xperience』からの「Caged Bird」。80_nsnこれまた何ともドラマチックな曲。
こういうナンバーもRayさんに大マッチだ。
0r4a0085達也さんは12弦ギターでストラミングをしていたかと思うと…
90vエレクトリック・ギターに持ち替えての泣きのソロ。
とことんゴージャスなアコースティック・コーナーだった!0r4a0215_2 雰囲気がガラっと変わって~、「さぁ、カッ飛ばしていこうゼッ!」0r4a0173キラー・チューンのひとつ「The Touch of Gray」。0r4a0367 しかし、この曲はサビはいつ聴いてもワクワクするね。
メチャクチャいい展開だ!130そして下手から「ギタ~!」。0r4a0350ココでもギターが大爆発!
この曲のキメ・フレーズもなんと魅力的なことよ。120v松井さんのキーボードから…140_tog「Tears of God」。
この曲もナニげにメチャクチャBLINDMANを感じるナァ。150私の感覚で言うと、マイナー・コードの時に「マイナーセブンス」を弾く。
するとそのセブンスの音がよく聴こえるイメージか?
わかるかナァ~、わかんネェだろうナァ~…私のかなり勝手な印象だからして。160v『EXPANSION』に戻って「Promise of Love」。170_polスネア・ドラムのアクセントに耳が行く。180それにガッツリと絡む重低音。190vそして、2人でウットリと奏でるサビの名旋律。
このパート、実はジャズのスタンダード曲である「枯葉(Auntumn Leaves)」と同じコード進行。
ウマい!
メジャーとマイナーのII-Vが連続するコード進行にこの歌メロを乗せて、前後にハードなパートをくっつけてオシャレにつなげているところがBLINDMANの奥義。
こういうことはジャンジャンやって頂きたい。200「今日はワンマンにお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。
やっぱり最高ですね!
BLINDMANファンの皆さんは本当にあたたかい。心から感謝しています。
どうもありがとうございます!
佳境に迫ってまいりました。
最後はもう思いっきり拳を振り上げて頂いてバシッと決めたいと思います。
皆さん、用意はいいですか?
声出しOKだからね。
みなさん、用意はいいですか?」
「ウォー‼」…今度はお客さんが「EXPANSION」!Img_9301 待ってました!は『Reach for the Sky』の「Now or Never」!210_non123、123、12とバンドが一丸となって飛び出してくるイントロ。
まずココが最高にカッコいい。230vコンパクトなギター・ソロ。
240そして、そのギター・ソロの後にこの曲のハイライトがやって来る。
それはサブドミナント・モーションを効果的に使った大サビ。
タマらん!220vこの曲、「大好き」と先日達也さんに伝えたところ、彼も大好きなんだって!
曲の魅力を倍増させたのは、この曲をアルバムでは2曲目に持って来たところ。
そして「Da Doo Ron Ron」につなげるアイデアにはウナってしまったっけナ。0r4a0182 続けて『To the Light』から「Rising Sun」。
本編の最後を締めくくるにふさわしい5人の激烈極まるパフォーマンスが繰り広げられた。270v

280v

0r4a0209   

300v 
260v少しの間を空けてアンコール。
「どうも…楽しめた?
悩んで考えて、ガンバった甲斐があった。
もうちょっとだけお付き合い願います」
0r4a0134目つぶしの照明から…310達也さんの艶っぽいギターからスタートするのは5枚目のアルバム『Pain for the Pleasure』に収録されている「River of Life」。320vアンコールの1曲目をシットリと演っておいて…330v最後の最後に爆発したのは「Living a Lie」!340_lalアルバム『EXPANSION』を中心に新旧のレパートリーをダイナミックに取り入れたまさにBLINDMANが「爆発」したステージだった。
390v
400v 

370v  360v

380v燃え尽きた~!
『EXPANSION』から丸2年。
そろそろ次の爆発がやって来ることを期待しよう!0r4a0427 「みんなありがとね!
またココで会おうね…ありがとう!」430vBLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN OFFICIAL SITE
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伝統のブリティッシュ・ロック・サウンド満載!
  
<懐かしの日々(Gone Are the Days>

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200 (一部敬称略 2022年11月3日 目黒鹿鳴館にて撮影)