Legend of Rock~SEVENTH SON初登場!<前編>
以前からお誘いを頂いていたのだが、どうしても毎回都合がつかずお邪魔できていなかったのがSEVENTH SONのライブ。
とうとうそのステージを拝見することができた。
それは12月中旬に開催された『LEGEND OF ROCK』という4バンドが出演したイベント。
実はこの日、またしても先約があって都合が悪かったのだが、直前になってSEVENTH SONの出演時間が大幅に変更となったため、目黒と渋谷のダブル・ヘッダーを組んでそのステージに接することに成功した。
そんなスケジュールだったため、SEVENTH SONだけしか観ることができなかったが、お邪魔してみると出演者に知り合いが多く短い時間ではあったけどとても楽しかった。出演順が変わってSEVENTH SONはトップでステージに上がった。
美しいギターのアルペジオでスタート。そこにバンド・アンサンブルが加わる。
ドワ~、スケールがデカい!
ワーグナーの歌劇のようだ。
曲は「Welcome」。ベースのGenki。ドラムスは正田泰(しょうだたい)。
おお~!まさに私好みの展開。
キーボーズの小林拓雄が弾くオルガンで場面がガラリと変わり…ドライブ感たっぷりの大谷保泉(やすもと)のチャンクに猛烈な勢いを得て曲が滑り出す。
※チャンク:右の手のひらでミュートをして細かく低音源を刻むこと。ハードロックでよくやつヤツね。
プログレッシブ・ロックで育った私はこういうサウンドが大好きなんですわ。
そしてボーカルズが加わる。「♪Welcome to the new world
I'm sure you'll be there
You should be someone else」
SEVENTH SONの「声」はYama。やっぱりスケールが大きいわ~!
こうして、壮大なる「歓迎の歌」でSEVENTH SONのショウはスタートした。大谷さんはMarshall。この日も自前のJCM800 2203を持ち込んでくれた。
大谷さんも真空管サウンドの優位性の十二分に認識してくださっている方。
世の中、こういうギタリストばかりだったらギター・ソロはなくならずに済んだのかも知れんな。見よ!
コレが大谷さんの足元のようす。
昔、評論家の竹村健一が手帳を見せて「私、コレだけでやってますがな」みたいなテレビCMが盛んに流れていたが、まさにアレである。
コレだけでやってんの。
SEVENTH SONのような音楽を演っているギタリストの足元には到底見えない。
普通の感覚だとタタミ1畳ほどのペダル・ボードがあってもおかしくないイメージでしょう?
大谷さんによると、アンプが作り出すのサウンドの可能性を引き出すことに重点を置いているのだ。
この日、デビューしたドラム・キットのツーバスが炸裂する「Blaze of Revenge」。
実はSEVENTH SONとの接点を作ってくれたのは正田さんなのだ。
この場をお借りして深く御礼申し上げます。
豪放に鳴り響くGenkiさんのさんの低音に乗っかってくるのは…一度聴いたら忘れられない印象的な歌のメロディ。
Yamaさんの声はMarshallのクリーン・トーンだな。
何しろ歪まずにがよく抜ける!
やっぱり肉声でもギターでもクリーンはサウンドってのは強力だな。この曲もスケールも生半可ではなくデカイぞ!
この音世界をストレッチするカギのひとつは小林さんのキーボーズ。
ストリングスが分厚い!
無闇にメロトロンを入れたりしないところがいい。
ロックの場合、鍵盤勝者いてもあんまり意味がないようなアレンジをするバンドをタマに見かけるが、このチームはキーボーズがフル活用されている。 そして、ギター・ソロ。耳なじみのあるフレーズをバランスよくコンパクトにまとめる。
決してダラダラ弾かないソロ。3/4に拍子が変化し、アンサンブルが盛り上がったところでスポンとカットアウト。
え?…意外なエンディング。
「SEVENTH SONです…よろしくお願いします!
今聴いてもらった『Blaze of Revenge』という曲はですね、すごく尊敬する師匠を持つある1人の青年がいるんですが、その師匠がいろんな讒言とかウソで吊るし上げて殺されてしまうんですね。
そして、その師匠の仇討ちをするために立ち上がる…という曲なんです。
ま、素晴らしい青年なんですけれども。
今の世の中、本当に嘘とかそうした讒言とかが多いけど、真実を見抜く目を養っていきたいな…と思っています」
「次の曲は、男って本当に情けないという曲。
ア~、オレのせいにしないで欲しい。
側にいて欲しい。
でも、崩れる時は崩れてしまう…そんな曲を聞いてください」
再び大谷さんのアルペジオから…ヘヴィなアンサンブルへ。
曲は「Tell Me Why」。
Genkiさんのベースがモノスゴイ低いとことで鳴っていて気持ちがいい!歌のメロディがとても魅力的。意表をついてロマンチックなアコーステック・ピアノがかぶさって来る!中間部で第2の主題とも言うべきとても耳馴染みのよいメロディがギターで提示される。そして、曲は激しいギター・ソロで締めくくられる。
このソロが先の第2の主題と対をなしているワケだな。
第2の主題がこのソロの伏線となっていると言ってもいいのかも知れない。
雰囲気は一変して大谷さんがハード極まりないリフを奏でるのは「Unite」。泣く子も黙るハード・ドライビング・ナンバー。
Yamaさんの歌が冴えわたる!新しいドラム・キットを早くも自家薬籠中のモノにしたかのような正田さんの颯爽としたドラミング。ココでもアコースティック・ピアノのサウンド。
シンセでないだけに新鮮に響く!拍子が変わって5/4。
ハードにドライブするリズムに乗ってシャープなソロを聴かせてくれる大谷さん!
やっぱり、音ヌケがよいので説得力が違うね。
真空管アンプの力の見せどころ!ベースのピックアップ・ソロもスリリングだ!
曲はYamaさんの絶唱でエンディングを迎える。アウトロなし。
普通、ゴチャゴチャとくっ付けたくなるもんですよ。
それをYamaさんの歌い切りで終わらせちゃう。
このチームは破天荒にスケールの大きな曲を、短い尺の中にコンパクトに押し込んでしまうところがスゴイな。
この手の音楽ってアレもコレもとダラダラと長くなっちゃうもんですよ。
音楽って長くて大げさな曲より短かくてシンプルな曲を作る方がはるかにムズカシイですからね。
SEVENTH SONはこのバランスがオモシロい。
SEVENTH SONの詳しい情報はコチラ⇒SEVENTH SON Official Website<後編>につづく
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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>
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