CONCERTO MOON~リクエスト・オブ・ザ・ムーン 2022 <後編>
前半が終了したところで今日これまでに演奏した今回のチャートイン曲をまとめておきましょう。
6位:Unstill Night
7位:Dream Chaser
8位:Alone in Paradise
10位:Change my Heart
…の4曲。
いいですか~、<後半>行きますよ~!
「ありがとうございます。楽しんで頂けていますか?
『Change My Heart』がまさか10位だとは!
いつもライブの最後の方にに演ることが多ので、もうエンディングがに近いような感じがするんですけど、まだ半分まで来たところです」
令文さん譲りの白いストールはハズしたノンちゃん。
「次に演る曲は2002年の『DESTRUCTION AND CREATION』というアルバムに入っている曲です。ボクはCONCERTO MOONの前にCRYSTAL CLEARというバンドをやっていたんですが、その時の曲です。
今日も鹿鳴館で演っておりますが、やっぱりココで演奏するのは独特の緊張感があるんですね。
兵庫県にいたボクにとっては、鹿鳴館というのは『ヘビーメタルの殿堂』だったんです…今も相変わらずなんですが。
で、そのCRYSTAL CLEARでココに出た時に演ったのが次の曲なんです。
曲の順位はあまり上の方ではなかったんですが、でも少ない票数でもなかったんですよ。
で、今のメンバーで過去に大阪で1回だけ演ったらしんですが、東京では演ったことがない。
我々は地方で珍しい曲を演奏してウケるかどうかを試すことがあるんです。
その結果、大阪で1度演っただけだったんでしょうね…」ノンちゃんのリクエスト曲だという思い出の「Half Way to the Sun」。
確かにコリャいつも演っていないヤツだわ。「大変、大変」と言いながら案外皆さんニコニコと涼しい顔をして演奏していらっしゃる。
サスガである。
河塚篤史中易繁治三宅亮そして芳賀亘。典型的なヘヴィメタル・チューン。
「クリスタル・クリア」なんて歯磨き粉みたいなバンド名がとても新鮮で驚いたが、YouTubeに上がっている1995年のビデオを見てもっと驚いたわ!
だってノンちゃん、ウリのスカイギターを弾いてるんだもん!
やっぱりこっちの方がいいよ。
かつてベースを担当していた三谷耕作さんからもこの曲へのリクエストがあったそうだ。
この日、耕作さんはお見えになっていなかったが、ライブに足を運ぶ可能性が高い大阪公演ではこの曲をセットリストに組み込むつもりとのことだ。 ガラっと変わってコレはおなじみ。
2010年の『ANGEL OF CHAOS』からそのタイトル・チューン。
普段から演奏し慣れている曲ゆえ、余裕シャクシャクの構え。ノンちゃんのソロが一段とパワフルに鳴り響く。「Angel of Chaos」は5位にランクインしていた。
「カオス」じゃないよ、「ケイオス」だよ。
芳賀ちゃんがステージから下りてノンちゃんにスポットライトが当たる。CONCERTO MOONのステージできっと1曲は挟み込まれるであろうインストゥルメンタル・ナンバー。
ランクには入っていない「Rain Forest」。哀愁のメロディをノンちゃんはまるで歌を歌い上げるように切々と奏で上げた。
この美しいギター・サウンドはMarshallから。
ノンちゃん愛用のMAJOR 1967のスタック。最近、1950~60年代の古い日本映画にノメリ込んでいましてね…キレイな女優さんを見るのが大きな楽しみのひとつ。
原節子、高峰秀子、月岡夢路、木暮実千代、乙羽信子、京マチ子、久我美子、山本富士子、岸恵子、佐久間良子、岡田茉莉子、若尾文子、山田五十鈴、入江たか子、新珠三千代、香川京子、南田洋子、和泉雅子等々…挙げ出したらキリがない。
皆さん、気品があってとにかく美しい。
人それぞれ趣味にもよるけれど、私が最も美しいと思っている女優さんの筆頭は「岩下志麻」なのね。
『古都』なんて映画を観てごらん。
一方、「美しいMarshallのギター・サウンド」ということになると、やっぱり「島」なんだよね。
Marshallを「Marshallの音」を出すための楽器としてこっちの「島」は完璧に使いこなしている日田リストの筆頭と言えよう。
令文さんも鮎川さんもいなくなっちゃう一方、音の良し悪しを度外視してヘンテコリンな機材に夢中になるギタリストが多くなっちゃって困ってんだよ。
まさにノンちゃんはロック・ギターの「救世主」だ。
「救世主」といえば…「♪ウオオオオオオオオオオオオオオオオ~!」
芳賀ちゃんが雄叫びとともにスタートするのは「Savior Never Cry」。
10年前に第1位を獲得したナンバーだ。
今回は第4位。
ノンちゃんお得意のポーズから、これまたマグマがドバ~っと流れ出すかのようなソロ。「友達か?!」
誰を指さしているんだろうね?
幾度となくステージ・フロントに両雄が並ぶ。
この「ハガシマ」現象は演奏が高潮に達すると現れる。
「最高の気分で演奏させて頂いてます!ありがとうございます!」「こうやって長くこのバンドをやって来た中で『いろんな時代の曲を聴きたい』とバラエティに富んだリクエストして頂けるのはこの上なく幸せなことだと思います。
ところで、前回、5月のファースト・アルバムの再演の時に『年内にアルバム出す』ぐらいのことを言いました。
ボク…ウソをついたんですよ。
新しいアルバムを作ってはいるんですが、ドラム録りのスケジュールをもう3回延期してる。
いつまでアルバムを作れるかわからないから、妥協のないモノを作りたいと思っているんです。
将来、このリクエスト企画をやるかどうかはわかりませんが、その人気投票の上位に入るような曲が収録されているアルバムにしなきゃヤダな…と考えたんです。
やっぱり妥協なく仕上げて『さすがCONCERTO MOON!』と言われる作品を作ろうと思ってますので、新しい作品に関してはチョット長い目で見てください。
ただそうは言っても、作品を出さなきゃツアーにも出られないしね。
また企画を立てて、来年の春ぐらいには『作品が完成していようがしていまいがシリーズ』をやるつもりですので皆さんよろしくお願いします!」次の曲はランク外。
河塚さんがパワフルに踏むバスドラムに乗ってバンドはひたむきにドライブする。 ギターを持ち替えたノンちゃんが弾くのは他の曲とはちょっとイメージが異なるギター・リフ。
2004年の『AFTER THE DOUBLE CROSS』から「Find the Key」だ。コレも気持ちいいね~!芳賀ちゃんはこの曲も今回初めて歌ったそうだ。
コレを機に普段のライブでも取り上げてくれることを望みます。
ノンちゃんと中易さんのフォーメーションが組まれるのは「Black Flame」。この曲は第9位にランクイン。
『BLACK FLAME』もリリースしてから10年が経った。
ウチでアーティスト写真を撮った時は楽しかったナァ。
リリース以来、毎ステージで演奏しているCONCERTO MOONの愛奏曲だけあって、このクダリも素晴らしい出来だった。
見ていて最高に楽しそうでしょ?「みんなありがとう!
こんだけ演ってるとだんだん疲労が溜まってくるナ。
ココから上位曲をお見舞いするんだけど、第3位を飛ばして2位に選ばれた曲をまず演ります。
もちろん3、2、1と順に演るのが望ましいと思うんだけど、チューニングの関係で2位の曲を先に演った方がギターを持ち替えずに済むんですよ。
この曲が今回も第2位にいるってことは、自分としては非常に感慨深いですね。
その昔、皆さんの前にボクがその当時のバンドの仲間と一緒に現れたのは'96か'97年だったと思うんですけど、’96年の末に自分の父親を亡くしましてね。
ナンて言うんですかね?…ファザコンじゃないけれど、ボクは子供の頃からオヤジのことをすごく尊敬していたんですよ。
ボクがこういう音楽をやっていくことを家族の中で唯一と言っていいほど応援してくれた人だったんです。
で、亡くなったオヤジのために作ろうと思って書いた曲がコレなんですね。
この曲はアルバムとしては’98の『FROM FATHER TO SON』に入っているんですけど、長い年月を経ているにもかかわらず、まだこうやってリクエストを頂戴しているワケじゃないですか?
そんな昔に作った曲が今もこうやってみなさんに支持してもらえて、新しい仲間と新しい形で演奏出来てるということえを非常に幸せに思います。
そして、この曲を長い間愛してくれて本当に感謝してます。どうもありがとうございます!」
「あんまりしみったれたことばかり言いたくないんですが、今年、自分のギターの上でのオヤジ殿を亡くしてるので、コレからは『自分のオヤジ』と『ギターの上でのオヤジ』のためにこの曲を演奏していきます。
自分のキャリアが尽きるまでそういう思いを込めてこの曲を演奏していこう思うんですが、聴いて頂けますか?」
このノンちゃんのセリフに客席から大きな拍手が贈られた。ということで、いよいよ最後のセクションに入って残すは上位の3曲。
ノンちゃんがMCで説明した通り、ギター持ち替えの都合で第2位からスタートした。
もうここまでくると完全におなじみの曲ばかりよ。第2位はノンちゃんの感動的なMCでおわかりの通り「From Father to Son」。CONCERTO MOONのキラー・チューンのひとつ。客席の全員がノンちゃんのソロに舌鼓を打った。「ありがとうございます!
ココからは先ほど島さんが説明しました通り、残りが3位の曲と1位の曲になります。
その前に来年の活動なんですが、コレもさっき島さんが触れましたが、年明けはレコーディングをして、年内には絶対発売するということになります
それと、今年の5月に『FROM FATHER TO SON』からデビュー25周年を迎えたワケなんですが、『ファーストアルバムの25周年』ということで、来年も続けて25周年イヤー企画を考えています。
再来年はもう25周年企画はないと思いますので、ゼヒこの機会に応援してください!」「来年の5月とかにやればいいね。
今、チョット調整中ですけど…マジでその頃…春ごろですね。
さっきも言いましたが、『アルバムが完成していようがいまいがシリーズ』で皆さんの前に帰って来れることと思います。
来年はアルバムが出たら『アルバムを出したツアー』をやると思いますが、それ以外にも出来る限りライブをする機会を見つけてやっていこうと思っていますのでよろしくお願いします」
ややこしいな!
続いては第3位…「Concerto Moon」だった!
これだけの人気を誇る曲なれど、演奏したのはかなり久しぶりでしょう?…私は気が付いていたのよ。
過去数回のマーブロのライブ・レポートを書きながらいつも「そういえば最近アレ演らないナァ」と気にしていたのだ。
だからうれしいです。ギターを持ち替えて、待ってましたのリスト炸裂!
そうだ!…ノンちゃん、出来ないかな?
ハチャトゥリアンの『ヴァイオリン協奏曲』の「第1楽章」。
譜面があるんだけど、若手シュレッダーは全滅だった。
ノンちゃんに挑戦してもらいたい!
最後!!
10年ぶりのリクエスト・ライブの第1位に輝いたのは?!
「Time to Die」だった! 1999年リリースの『TIME TO DIE』のタイトル・チューン。
この曲は人気があるね。
10年前の同じ企画では「Change My Heart」とタイで第6位だった。本編の締めくくり。
人気ナンバーワンの曲に乗ってメンバー全員が大熱演! ノンちゃんと亮くんのバトル!ああ来れば…こう応える…。
両者一歩も引けを取らない徹底した攻防戦!そして曲はドラマティックにエンディングを迎えた。「ありがと~う!」即刻アンコールを求める手拍子が会場に響き渡る。そして、Tシャツに着替えたメンバーが再びステージにその姿を現した。
「イヤ~、皆さんありがとうございます。
もう1位まで演ったから終わるかな~って?
リッチー・ブラックモアみたいに鍵をかけて閉じこもる楽屋がないんだよ!
『今日はアンコールなし!』って言って楽屋に閉じこもってしまったら機嫌悪いみたいですもんね。
機嫌はいいんですよ!ありがとうございます。
皆さんにリクエストをしてもらって、激しくライブを演って2022年を締めくくれるということは本当に幸せに思います。
みなさん、ありがとうございます。
東京が初日っていうのは、なんか変な気分ではあるんですけど、こうして皆さんからもらったエネルギーで名古屋、大阪を演ってきます」アンコールの1曲は新しいところから…。
2020年の『Rain Fire』から「Long Way to Go」。 「全曲がハイライト」とも言うべきハードなステージを乗り切った5人!
心なしか胸を撫でおろしているかに見えた。
次はまた10年後かな?そして、Marshallの前でいつものエンディングの光景が広がった。人気のある愛奏曲とそれ以外の珍しい曲のコンビネーション。
<前編>に書いた通り、アルバムの1曲目に入っているような曲ばかりを集めて演奏したのは確かにハードだったと思う。
数えてみると、本編16曲中、アルバムの1曲目に入っている曲が6つもあったわ!
そんな充実した内容のライブだった。
ナマの演奏をご覧になった皆さんはヨカッタね。
そして、こんな機会を逃すことなくMarshall Blogに残せたのもヨカッタ。
最後にもうひとつ、ココに書き残しておきたいことがある…。
どうもご本人は覚えていないらしいのだが、終演後にノンちゃんは「令文さんに観てもらいたかったナァ…」とひとり言を口にしたそうだ。 開演前に配られた人気投票の結果を記した季節のグリーティング・カード。
いい記念になりましたナ。
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写真がいいよ~…イヤ、写真のチョイスがいいよ~!
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site
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イギリス南西部のコーニッシュ出身のキング・クリーチャー。
本場のブリティッシュ・ハードロックを存分にお楽しみあれ!
<Desolation>
<Captives>
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