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2023年3月14日 (火)

帰って来たSilex Studio Live & Talk

 
人生2回目のひばりが丘。
用件は1回目と同じ。
ココ、STUDIO VITOで開かれるSilexメンバーによる『Studio Live & Talk』。30v2実際の時間としては1年チョットぶりなんだけど、前回開催されたのは「2021年」、今回は「2023年」…と、コレだけ耳にすると途方もない時の早さを感じちゃうね。
あの時は「Silex Presents」ということで、Mashaくんと達也くんの2人によるショウだった。80s今回は「Silex & Moon Presents」という形式。
「Moon」さんというのは老舗国産ギターのブランド。
ということで、Mashaくんとベースの颯くんが出演することになった。
が…せっかくなので前回同様、達也くんにも出演してもらい、ギター、ベース&ドラムスというゴージャスな編成での公演と相成った。10s会場にズラリと展示されたSilexの関連グッズ。15時刻通りにショウはスタート。
1日2回興行で、Marshall Blogは最初の回にお邪魔させて頂いた。20「よし!大丈夫かな?…近いな~!
じゃあ始めますね。
皆さん、今日はお集まり頂きありがとうございます。
今日は『SilexとMoon Guitarプレゼンツ ライブ&トーク』ということで2部構成で行いますのでよろしくお願いします。
今日はSilexのリズム隊とギター隊…ギター隊は1人ですけど。
Silexの楽曲を通じてMoonギターとベースの魅力をお伝えしたいと思います。
もしよろしければ写真を撮って頂いて…カッコいいヤツ限定なんですけど、SNSなどに上げてもらえればうれしいです。
ヨシ、寒いけどやるか!
音量大きいので気をつけてください」
230vMasha30v40v石川達也50vMashaくんはMarshall。60vSilexのステージではおなじみのセットアップ。
プリアンプがJMP-1。
パワーアンプにJCM800 2203。
それに1960AXという構成。70v一方、達也くんはNATAL。80映画の撮影にも使用したいつものメイプルのキット。9010"、12"、13"の3タムが目印だ。
「ものすごい踏みやすい!」と達也くんはツイン・バスドラム・ペダルもNATALのモノを愛用してくれている。
100まずは演奏のコーナー。
1曲目は「Forevermore」。110おなじみのインストルメンタルのSilexスタンダード。150v_cnw緻密な音の積み重ねと…Img_4908 疾駆するドライビング・リズム!
160v続いて「Call of The Northern Wind」。
短調をベースにところどころ長調のメロディを挟み込んだ、これまたMashaくんらしい凝った作り。120主題を弾くMashaくんのバックのスネア・ドラムのバッキングは今までSilexになかったパターン。0r4a0043 昨年11月の四谷での現体制お披露目ライブの時にもセットリストに組み入れられた次のアルバムに収録する予定の1曲なのだ。130 ココまでの2曲の紹介をして…「楽器の話もしたいのでドンドンいきますか!」と、矢継ぎ早に3曲目に突入した。180v達也くんがクルリとスティックを回して…190_oep2017年発表のアルバム『Arise』から「One Evening In Paradise」。
210おなじみの歌メロにおいしいギター・ソロ。
Mashaくんの魅力爆発!
アンプはMarshall。200トークのコーナー。
280「ハイ、ココでMCがボクに変わります…皆さん、本日はお越し頂きありがとうございます!
昨日まで天気が悪かったですけど、ようやく晴れましたね。
今日が今年のSilexの活動の皮切りになれたらな…と思っておりますのでよろしくお願いします。
『トーク&ライブ』はもちろんなんですけど、本日はMoon Guitarsのシグネチャー・モデルをフィーチュアします。
Moonのギターをを使うキッカケはナンだったんですか?」
260v「好きでギターをズットやっているんですけど、コレまで色んなギターを試したと言うか、買ってきました。
その中で、『人生の伴侶』と言うとオーバーかも知れないけど、そういうギターが欲しいと思ったんです。
それでまずオーダーメイドで作りたいなと思いました。
オーダーメイドのギターと言えば…ご存知ないかもしれませんがMoon Guitars!
色んなお店に行って試したらすごく良くてですね。
コレなんですけど…コレだ!と思ったんです。
これと一緒に演っていきたいなと思いました。
そして、その時に自分の音を作りたいな…と、そういう気になってMoonを選んだという。
出会いとしてはそんな感じですね」
390v「Moonの社長さんとお近づきにさせて頂いたのはSNSですからね。
社長さんもSNSやってるんですよ。
それで『ワタクシ、ギターが好きで演ってる者です。御社の製品の音に感銘を受けました。素晴らしいギターを作ってくれてありがとうございます!』ってメールを送ったんですよ。
ファンレターですね。
SNSってすごいですよね!
そういえば去年ライブを手伝ってくれたオリ―くんもSNSで知り合いましたからね」
Mashaくんのシグネチャー・モデル、早速売れたそうだ。
スゴイ!
Mashaくんもそりゃ嬉しいだろうけど、メーカーとしてはもっと嬉しいんじゃないかな?
わかるんだよ~、私も数えきれないほどのクリニックをやったからね。
「たとえ売れなくても宣伝になれば…」なんてことを言ったりもするけど、やっぱりこうしたイベントを開催するからには売れて欲しいモノです。
ヨカッタね、Mashaくん!
そして、Mashaモデル第1号をゲットしたお客さん、おめでとうございます!
Img_4753 今度は颯くん。
「ベースといえばもはやMoonは避けて通れない楽器というか、みんな知ってるんですよ。
名だたる日本のアーティストが使っていてズット憧れがあったんですね。
学生の時にこのタイプではないんですけど友人がジャズ・ベースを持っていて弾かせてもらった時にコレだな!って思ったんですが、その時は極貧だったんで…」
その極貧時代の颯くんのようす。400v_2 「ある程度お金を貯めて絶対買おう!と思っていました。
それでMashaさんを通じて、Moonの方にお会いして、ボクのプレイをご覧頂いたりしました。
するとありがたいことに応援して頂けると…しかも作って頂けるということで間違いないだろう思って決めた次第です」
370v「それと、カスタム・オーダーのメーカーはどこだろうって考えて…ボクはジーノ・ロートが好きなんです。
ジーノ・ロートは80年代のフェンダーを使ってたんですけど、日本に来るときにMoon Guitarsを紹介してた。
ジーノ・ロートの最初に作ったアルバムはほぼMoonで作っていて、『やっぱMoonかな?』っていう感じもあったかな」0r4a0129



250v

270v

とジーノの話題が出たところで…。
グッと雰囲気が変わって、Mashaくんが敬愛する故ジーノ・ロートに捧げた「Wind From The East」。
コレもとてもいいメロディた。
シンプルで深い。
作家の新田次郎と藤原てうのご子息での数学者の藤原正彦先生によると、数学は「美」を探求する学問で、美しい数式というモノは必ずシンプルだっておっしゃるんだよね。
その「美しい数式」がどんなものかは、例え見たところでサッパリわからないだろうけどよ。
音楽も同じだ。290v_wfe過去に何度かMarshall Blogに書いたことがあるが、ジーノとはずいぶん親しくさせて頂いて、CONCERTO MOONの島紀史さんと演ったMarshallのクリニックを観に来てもらったり、大谷令文さんや三宅庸介さんとイッパイやったり、一緒にROLLYさんに会いに行ったり、ウチまで車で送ってもらったり、とても楽しい思い出が私にもある。
その時はMashaくんとは接点がなかったが、もしジーノがご存命で日本にいらっしゃったらMarshallでナニか仕込むことができたのにナァ。
それを考えると返す返すも残念だ。Img_5134 Mashaくんの思い入れタップリのギターに呼応するように…
510vジックリと情感を込めてリズムを送り出した2人。310vそこから続けて「Aria」。320_arバッハの「G線上のアリア」からのインスピレーションに基づいて聴かせてくれるア・カペラのギター・ソロ。
きっとライブの後半に出て来るSilexのショウのハイライトのひとつだ。330vん~、いい音だ。
MashaはMarshallとMoon。
ね、全部「M」なんだよ。340v2回目のトーク・コーナー。
その前に…。
実は私もMoonさんのギターが好きで、昔あった市ヶ谷のショウ・ルームにお邪魔したことがあったのです。
もう何年前だ?…多分、1989年ぐらいのことだからカレコレ34年前か。
当時コンポーネント・ギターなんてのが流行っていてね。
アンプはラックの時代よ。
「エキゾチック・ウッド」とか言ったかな?…Moonさんは他のメーカーが持っていないような木材を使用しているのが大きな特徴で、カタログに載っている音の解説を読んでは興奮したモノです。
それにバルトリーニのピックアップを組み合わせるのが何ともカッコよかった。
私もハコバンなんかをやって小遣いを稼いでいたので、3本ほど買った。
ウォルナットとカリンとパドゥクとかいう素材のギター。
全て手放してしまったけど、パドゥクというのは貴重な材質かなんかで、結構高く売れたように記憶している。
楽しい時代だった…ナニか欲しいモノがあるウチはシアワセだよ。
350「当然、ギターのパーツは全部大事なんですけど、マイクの部分はもっと重要で、ココからMarshallに信号が送られて音が出るワケです。
それがとてもクリアーな音なのよ。
今まではギターでパワーを出したいとかいう思いがあったんですけど、このギターを弾いた時に後はもう自分で弾いて何とかしたいかな~と思ったんですね。
色々やってきた結果、ドノーマルの基本の音の時に今までやってきた経験が音になって出て来るのかも知れない。
クリーンなんですよ…タッチがよく聞こえてくる。
自分のダメなところとか、今のイケてなかったとかゴマカシがきかない。
今、丸裸な感じがします」
と、他にも色々とギターとトーンの突っ込んだ話を聞かせてくれた。
360v司会役と務める達也くん。
400「やっぱり出て来る音によって、演奏の仕方とか弾き手の方も変わって来ると思います」…と、颯くんも自分のこだわりを交えて愛器の解説を詳しくしてくれた。375v演奏のコーナーに戻る。
もう1曲、ドラマチックに「Made of Lies」。420vココでも達也くんと颯くんの鉄壁のサポートを得て…
430美しくこの名曲を弾き切ったMashaくん。440Mashaくんがインストラクターを務めてくれたビデオ『BREAK the CODE』では、Marshallの人気デジタル・アンプ「CODE25」を使って「Made of Lies」をジックリ弾いてくれています。
「残すところ1曲となりました。
その前にQ&Aコーナーを…今までの話の中からもっと深堀したいとか、それ以外にも今後の活動についてとか、個人的な質問でもナンでもいいので質問ある方いらっしゃいますか?」460指板の素材の話、ワーミーバーの話等々…470次々と質問に答えてくれた。480vそして最後は思い出の「Got A Large Ambition(大志あり)」。
曲名の頭文字を並べると「GALA」…Mashaくんが『Marshall GALA2』に出演してくれた時に書き下ろしてくれた1曲。490コレがその時のようす。


Mashaくんは第1回目のGALAの時は「THE SHRED MASTERS」として、2回目には「THE GUV'NORS」として出演してくれたが、これらのバンド名はMarshallのかつて販売していたエフェクツ・ペダルの名前。
Mashaくんのおかげでナント、2つとも再生産されることになってしまった!
スゴイ、Mashaくん!
ちなみにその両方のバンドでドラムスを叩いてくれたのは達也くんです。9group そんな尾ひれもハヒレも付いた「Got A Large Ambition」を豪快なパフォーマンスでキメて見せてくれた3人!
300v

520

530v演奏におしゃべりに…ととても楽しい1時間だった!
540ところで、新生となったSilexの単独公演が間近に控えている。
Silexのロマンチックでダイナミックな音楽を浴びに是非お出かけくだされ!
 
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex Official Website550s_2 

☆☆☆Marshallからのお知らせ☆☆☆

そういえばMashaくんはMarshallのエフェクツ・ペダルを以前から愛用してくれていたんだよ。
それはBLUESBREAKERII。

560 上で紹介した、その先代を含むMarshallのペダルのビンテージリイシューが大反響!
1988年に発売したエフェクツ・ペダル4種類が完全復刻発売されたのです。
イギリス製の手づくり!20The Guv'nor(ザ・ガヴァナー)

290BLUES BREAKER(ブルースブレイカー)

9f43f3948e5fb45dcbd6eda5a9505b2fbDRIVE MASTER(ドライブ・マスター)

190_2SHRED MASTER(シュレッド・マスター)

9deeb9550f577438eaba4afc5814638a1 商品の詳しい情報はコチラ⇒【Marshall Blog】THE LEGENDS ARE BCAK~伝説のペダル復活!

120

200(一部敬称略 2023年1月29日 ひばりが丘 STUDIO VITOにて撮影)