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2018年8月

2018年8月21日 (火)

GO!GO! Rock'n'Roll Party! <後編>~BLIZARD 35th

 
ベーシスト寺沢功一の55回目の誕生日とデビュー35周年を記念するイベントもいよいよトリの出番となった。
司会のガリガリガリクソンが声高に紹介するのは…

10v_2皆さんお待ちかねのBLIZARD 35th!

20_2下村誠二郎

30_2村上孝之

40v横関敦

45v山内康雄

55vそして本日の主役、寺沢功一!

60v村上さんはMarshall。

70_2JVM210Hと1960Aの組み合わせ。

80v_2上手のMarshallもJVM210H。
スピーカー・キャビネットは1960BV。

90v_235年目のBLIZARDのオープニングは「Stealer」。

100_2失礼ながら私は現役時代のBLIZARDを全く存じ上げないんだけど、ん~、日本のハードロック臭がプンプンしていてうれしくなるね。

115v続いて「Lady Stardust」。

120v_2何となくジックリ、そして感慨深げに低音を奏でているかのように見える今日の主役。

130v「なんじゃ、平均年齢はマァ…ナンだけど、こんなに暑い中たくさんの人に集まって頂いてとてもうれしいです。
こんな暑い日に誕生日を迎えるってどーゆーことよ!」
まったく、私は11月生まれなので同様に理解できません。
「とてもきれいだった時の心を思い出して急いでいきましょう。
今日は歌詞を忘れた時は皆さんのクチを見るからね…みんな歌ってくれないと困るよ!曲を知らない人も何となく歌ってくれぃ!」

660_s41a0258 …と、そんな歌詞忘れの危険性などゼンゼン感じさせない安定の歌いっぷりで「Shallow Runnner」。

140_2コーラスもバッチリ!
200_2ホントにお客さんもうれしそうに下村さんに合わせて歌っている!

160_2ステージ上手では横関さんのギターが炸裂しまくり!
横関さんもひっさしぶりのご登場。

150vよく抜けるサウンドで横関さんのJetギターが存分に味わえる~。

180vやっぱり真剣な面持ちのてらちん。
昔のことでも思い出してセンチになっているのかな?
でも出て来る音は低音の暴力。

170v「Love Me Tonight」…

190vステージ下手を華やかに彩る村上さん。

220v_2次から次へと密度の濃い演奏が展開していく。

230_3「みんな知ってるよね?気づいた人もいたと思うんですけど、昔NHKの『ロック講座』に出た時、『狂った』とか『イカれた』とか他の言葉に替えろって言われたの。でも2回のウチ、両方とも『狂った』って歌っちゃった!
アレ、自分でもビックリした。『イカしたロックンローラー』って言われていたのに『イカれたロックンローラー』になっちゃった」
イヤイヤ、ロックンローラーはイカれているのが正常だったんです。
今の若い人たちはお行儀が良すぎる…というか、「知性的なロック」は大いに結構だが、「お行儀のよいロック」というのは基本的におかしい。
「お上品なパンク」なんてのは完璧な撞着だ。
「今日集まってくれたみんなのために歌いましょう!」

240v「Show Me the Way」を熱唱。

260ココでメンバー紹介。
「ベース、寺沢功一!おめでとう~!」

250v続いて熱すぎちゃって、熱すぎちゃって、「Over Heat」!

270v_2グワ~っと迫りくる横関さんのソロ。
終始笑顔ひとつ見せず、コワイぐらいギターに没頭しているところに職人感があふれている!

280v_2文字通りオーバーヒートのままステージはクライマックスに突入する。

290v_2「Orion」…

300v_2そして「Boy」…

310v_2こうして35周年のBLIZARDは幕を降ろした。

320_3最後は出演者全員がステージに集まり「Happy Birthday」を歌っててらちんの誕生日を祝った。

330「色んな不安がありました。たくさんの人が集まってくれて本当にありがとうございました!次は5年後かな?…次はチャンチャンコかな?」

340そうか…チャンチャンコか…。
ま、私の方が1年先に着させてもらうワケなんですけどね。
とにかく健康でいましょうね。
齢を重ねて本当に自慢できるのは健康だけです。
金があっても、毛がたくさん生えていても、ハズキルーペが不要でも、健康でなければナ~ンも意味もない。
健康のワリにあまりにも金がないのも困りますけどね。

350てらちん、おめでとうございました~!
これからも元気に低音をブチかましてくだされ!

360 

200_4
(一部敬称略 2018年7月5日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2018年8月20日 (月)

GO!GO! Rock'n'Roll Party! <前編>~TAGAWA

  
フェデリコ・フェリーニの『オーケストラ・リハーサル』じゃないけど、やっぱり楽器の性質とそれを演奏する人間のキャラクターにはある程度の相似性があるよね。
ボーカルズっぽい人とか、ドラムスっぽい人ってのはたいてい派手で、ヤンチャな人が多い。
ギターもどちらかといえばその部類だろう。
もちろん例外も少なくはないけど。
私は年上のイトコの影響で中学2年生の時にギターを始めたんだけど、目立ちたがり屋だったので私には「ベース」という楽器が全く目に入らなかった。
もっともその頃はまだまだロック・バンドをやっている人なんてのは猛烈に珍しかったので、自然に耳に入って来る楽器に関する情報も少なく、そもそもベースという楽器がどんな働きをしているのかも知らなかった。
昔はバンド内で担当楽器をキメる時に、家が金持ちだからドラムス、年下で立場が弱いからベース、なんてことがよく言われていたよね。
ところがそのベース、音楽がわかってくれば、わかってくるほど面白い楽器だということに気付いた。
40年にわたって山下達郎さんのベース・パートを務めている伊藤広規さんの『Relaxin' at IWAKi AKIOS』というライブ・アルバムがリリースされる時、ライナーノーツや写真のお仕事の他にキャッチコピーの考案を依頼された。
そこで「いいバンドにはいいベーシストがいる」という惹句を提供したところ、見事ご採用頂いたのだが、コレは本心から出た言葉だった。
そもそもロック・バンドというは、歌とドラムスがシッカリしていて、ギターのチューニングが狂ってさえいなければ、マァ、第一段階は何とか乗り切れるものだ。
反対に歌もドラムスもバッチリ、ギターはバッキングもソロもピカいち!というバンドでベースがイマイチ!…なんて時は、そのマズいベースのプレイが気になっちゃって他の音が耳に入って来なくなっちゃう。
さらに反対に、本当に音楽を知っているベーシストが繰り出すグルーヴっていうのは信じられないぐらい気持ちがいいからね。
そういう時は、反対に耳がベースの音しか受け付けなくなってくる。人間は低音なくしては生きられない。
しかもこの現象は音楽の種類を問わないんだよね。ジャズなんかもモロにそうだもん。
クラシックだって同じ。ベルリン・フィルの出す音がスゴいのは、コントラバスの音を気持ち早く出しているからという説がある。
 
今日はそんな「ベース」という楽器に魅せられた男、「てらちん」こと寺沢功一の55回目の誕生日と35年のキャリアを記念するコンサートのレポート。

10v冒頭、ステージに上がったのはてらちんのお弟子さんだちのコントラバスによるカルテット。
「The Chicken」をオリジナリティあふれるパフォーマンスで披露。
コレがとてもカッコよかった!
そして「もう1曲すごく短い曲を…」と「♪Happy birthday to you」を師匠に捧げた。

20「芸能人ですよ~、芸能人ですよ~!」
司会のガリガリガリクソンが登場。
「『おめでとう!』という言葉と『帰れ!』という言葉をたくさん頂きました~!」
そして次の出演者を紹介する。

30ステージに上がったのはTAGAWA。
 
田川ヒロアキ

40長谷川浩二

50そして…あ、コレは付けてなかったけど…

60s寺沢功一

70オープニングはヘヴィに「Stranger Destroys Arms」。

70v_sdaもちろんヒロアキくんはMarshall。

80v専売特許の美しいトーンを演出しているのは愛用のJVM210Hと今日のキャビネットは1960BV。

90vTAGAWAもスタートして早や3年だよ。
ホントに早い!

1003人の鉄壁の演奏にますます磨きがかかってきた。
やっぱり何でも「継続」が大切なのだ!

110vヒロアキくんがてらちんを紹介。
「寺沢功一~!」

115「まずは一発目、TAGAWAです。
5年前にも同じようなイベントをやりました。このTAGAWAをはじめ、ボクの自慢できる4バンドを揃えました。
TAGAWAでこのステージに立つことができてとてもうれしく思っています」とご挨拶。

120v続いて演奏したのは自慢のポップ・チューン「キミを乗せて」。

130この曲もスッカリおなじみになって久しい。
時折サビのメロディを無意識に歌っちゃうんだよね。

140続いて景気よく「Bound」でドライブ!

150弾きまくるヒロアキくん。
この日は「ノッテる感」がスゴかった。

160フロントの2人を容赦なくバウンドさせる浩二さんのドライビング・ドラムス!

170TAGAWAのステージには欠かせない曲とだけあってバッチリとキメて見せた。

180本日の主役をフィーチュアして「Crazy Gun」。

190熱唱するてらちん!
「いい夢みさせてやるぜ!」
純愛をテーマにしているそうです。

200「ココで強力なボーカリストが迎えます。広島でライブをした時にタマタマその人が来ていたので一緒に歌ってもらいました。
それがすごくヨカッタので今日もお呼びしました」

660_s41a0107_2 ステージに姿を現したのは…

205下山武徳

大分前、Double Dealerのライブには何度かお邪魔したことがあったんだけど、あの頃はまだMarshall Blogを始めていなかった。
よって、下山さんは今回がMarshall Blog初登場。ようこそいらっしゃいました!

220v曲はAC/DCの「Highway to Hell」。

210ノッテる感満点のヒロアキくん、ココでも充実のソロ!

230ふたりのイキもバッチリだ。

240それもそのハズ、呉のライブハウス「CAROUSELAMBRA」の20周年を記念して制作された「酎ハイKING」で下山さん、ヒロアキくん、そしててらちんは共演済なのだ。
過日の豪雨災害では呉も大きな被害を被った。
この場をお借りして謹んで災害のお見舞いを申し上げます。

Sk_2 ヒロアキくんが奏でるおなじみのリフ。
私が中学2年生の時に生まれて初めて外タレのコンサート聞いた最初のギター・リフがコレだった。

260v_ktk曲は「Kill the King」。
ま~、この4人の演奏だからして、すさまじいこととこの上なし!

270v

280v

290v

300vそして、フィニ~ッシュ!

310v大成功!

320こうして会場は一気に盛り上がりの頂点に達したのであった!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

660_0r4a0736この後、てらちんはOSAMU METAL 80's、RIDER CHIPSのステージを経てトリの出番に臨んだ。
その様子は<後編>で!

330vつづく 

 

200_4
(一部敬称略 2018年7月5日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2018年8月18日 (土)

GRANRODEO e-ZUKA~Marshallコンボで大ごったく!

 

8月10日発売の最新YOUNG GUITAR誌。
表紙の「THE 速弾き」という文字を目にして色めき立ったギター・ファンも多かったのでは?
しかし、この「速弾き」という言葉は「携帯」のように最後まで「速弾き」だったナァ。
大分前、Marshallの会議に出席した時に英語圏の連中が「shred」とか「shredding」という言葉を盛んに口にしていて、「シュレッドってな~に?」と尋ねたことがあった。
今でこそそれらの言葉が定着した感がなくもないけど、ナントいっても「速弾き」だ。いいことだ。
「速く弾く」んだから「速弾き」で十分だ。わざわざ英語に言い直す必要なんてコレっぽっちもありはしない…国内にいるウチは。
他方、日本では「チョーキング」と呼ばれている「ベンド」なんかはまだ馴染みがないギター用語のウチのひとつだろう。
「ヴァイブラート」、「ケイポゥ」と発音が異なる言葉や、「ワーミーバー」、「マシンヘッド」、「フレットボード」等々、呼び名が習慣的に異なる単語も少なくない。
「チャンク(chunk)」なんて言葉は日本では絶対に聞かないでしょ?私も知らなくてタマタマ日本に遊びに来ていたオーストラリア人に意味を教えてもらった。
しかし、この「用語のズレ問題」の代表的なモノは「シールド」だろうナァ。
「線」とか「コード」とか呼ぶより聞こえが良いということなのか、日本では「シールド」という言葉を使う人がナント多いことよ。「シールド線」を指しているので決して間違いではないんだけど、コレが世界の方言であることは間違いない。海外では通用しない…というか、ギターの話をしていてこの言葉を耳にした試しがない。
ま、私も昔はそのクチだったんだけど止めた。だってカッコ悪いんだもん。「ツーマン」、「スリーマン」ぐらいカッコ悪い。
イギリスでは「ギター・リーズ(Guitar leads)」と呼んでいる。「郷に入れば郷にしたがえ」で、現地に行けば私もそう呼んでいるが、日本ではチョット気恥ずかしいので「ギター・ケーブル」という表現を使っている。コレはイギリスでもアメリカでも普通に通じる。
付け加えるならば、イギリスの人たちは「ピック」のことを「プレクトラム(Plectrum)」と呼ぶ。弦楽器の弦を弾く「爪」のことですな。
さらに付け加えるならば、日本では若い人を中心によく「ピック」を「ピック⤵」ではなく「ピック⤴」と発音するでしょう。アレは気持ち悪いな~。「ギター⤴」もそうなんだけどね。
ま、発音は仕方ないにしても、この用語のズレっていうのはどこから生まれて来るんだろう?
こうしたアイテムは基本的には欧米から入って来るモノなのだから、初めから素直に同じ言葉を使っていればいいと思うんだけどナァ。
いつも騒いでいる映画や曲の邦題と同じ。
本は世界に冠たる「文学国」ゆえ、我々はこうした言葉イジりや表現の創作が元々好きなのかも知れないな。
 
さて、速弾き。
私も若い頃は夢中になったナァ…。
「Highway Star」のソロが「人間の限界を超えた速弾き」ぐらいに扱われていた頃よ。
この速弾きも丸っきりスポーツと同じで、食べ物の質の向上や練習メソッドの発達で、目まぐるしくレベルが向上した。誌面から一節拝借すると「ギター史は"速さ"の歴史である」…けだし的確な分析であろう。
今、ロック・ギターを志す人たちは大変だよ。コレがスタート・ラインだもんね。
「速くて当たり前」…まるでピザの宅配だ。
昔は速いだけでスターになれた向きもあったが、やっぱり「速弾き」は「技術」という手法ではあっても「音楽」という最終目標ではないからね。
速弾きをマスターして自分のスタイルを確立して、そこからいかに人とは違う魅力的な音楽を作り出さなければならないのだからタマったモノではない。
それを成し遂げたギタリストこそがこの分野の音楽の将来を担っていくんだろうね。

10vしかしね、「速弾き」ってのは今に始まったことではなくて、昔からあったんよ。
例えばこの下のアルバム。
コレはジャズ・ギタリストのロイド・エリスという人の『The Fastest Guiar in the World』というアルバム。
ウソこけ。
買って聴いてみるとまったく大したことない。古めのジャズ・フレーズをよどみなくペラペラと弾いているだけ。
でも、このアルバムが発表された1958年当時は「アラ、速い!」ということだったんだろうね。
コレだったらタル・ファーロウやバーニー・ケッセルの方がゼンゼンすごいんだけど、こんなアルバムを作ってしまったところが何ともノンビリしていて微笑ましい。
やっぱり、人間は強くて、大きくて、速いものが好きなのか?
でも、ドラムスの「速叩き」やサックスの「速吹き」、ヴァイオリンの「速擦り」なんて聴いたことないもんナァ。

Le ロック系の速弾きギタリストはYOUNG GUITAR本誌の詳しいので、ココでチョットだけ「Jazz Shredder」を紹介しておくことにしよう。
 
1. Jack Wilkins:知人のツテでマンハッタンの家まで遊びに行かせて頂いた大好きなギタリスト。

Jw 2. Billy Rogers:一時期The Crusadersに在籍した名手。ドラック禍で早逝。まぁ、弾くわ弾くわ。渡辺香津美さんはこの人と共演されたことがあって、「とにかく弾きまくりでスゴかった」とおっしゃっていた。

Br 3. Tony Purrone:いまだに名前の読み方がわからん。ややスペイシーにとめどもなくジャズ・フレーズをシュレッディングするスタイル。ココではリーダー・アルバムの1枚を挙げたが、ドラマーのEd Thigpenのアルバム『Mr. Tastte』でのプレイはスゴイ。

Tp もう少し…。
私はカントリー方面は完全な門外漢だけど、アチラの方にもまさにジョウドロッピングな速弾きギタリストが掃いて捨てるほどいるでしょう?
Johnny Hilandなんてアホほどカッコいいもんね。
でも、「速弾き」がどうの、なんてことは聞かない。
ナゼでしょう?
私が考えるにジャズもカントリーも「ギター」という楽器が花形ではないからではなかろうかね?
反対に「ロックといえばギター」、「ギターをやるならロック」ってなもんで、ロックはギターがなければ始まらない。
その花形楽器を操る人たちが「オレが、オレが」と華麗なテクニックに磨きをかけ、ロック・フレーズは「速度」を求めて行ったのではなかろうか?
そして、見逃してはならない歴史的な事実は、そこにMarshallがあったってことなのよ。
Marshallがなければ実現しなかった音楽があったからこそ、「速弾き」が発展したワケ。
さっきのヤンギさんのお言葉を再度借りれば、「速弾き史は"Marshall"の歴史である」であって、このことは何人も否定できまい。
ま、つべこべ言っても、とどのつまりは「カッコよかった」ってことだわね。
20…と、ずいぶん「速弾き」で紙幅を割いてしまったが、ここまでが前置き…というか脱線。
今日の話題はMarshallの現行の小型コンボ・モデル。
Marshallのコンボといえば何といっても1962 Bluesbreaker。
エリック・クラプトンが車のトランクに入るような小型のアンプを開発して欲しい…とジムにリクエストして誕生した初のMarshallのコンボ…と言われているが、コレは西ロンドンの都市伝説。
1962が「Marshall初のコンボアンプ」であることは間違いないが、クラプトンのリクエスト云々の前から存在していた。
そんな逸話も残っている名器だけに「Marshall初のコンボの物語」として、こんなBluesbreakerの本まで出てる。

Bbbさて、そのMarshallのコンボ。
時代と音楽のトレンドが大きく変わり、かつてはMarshallの三段積みが所狭しと並べられていた大きな舞台ににコンボ・アンプがチョコン…なんてコンサートも珍しくなくなった。
昔を知っている私なんかには、あの光景は商売を抜きにしてとても寂しく映る。
ま、その話は置いておいて、Marshallも56年の長き歴史において色んなコンボ・アンプを販売してきた。
意外と知られていないところでは、1959や1987のコンボだってあったんだから。
当時は「19」アタマはヘッド、「21」アタマはコンボという採番手法が採られていて、それぞれ「2159」と「2187」という型番がついていた。
7、8年ぐらい前に「2187X」の型番のもと、日本だけ50台限定で販売したが、アレを買った人はラッキーだったね。
だって1987のコンボなんて、とにかくスゲエじゃん?
ココで話はYOUNG GUITARの今月売り号に話は戻る。
雑誌の後半でMarshallの現行コンボモデルのデモンストレーションが特集されているのだ!
新発売のORIGIN、Mini Jubilee、DSL、CODE、MG…しかし、ホントに多彩になったな~。
コレらのモデルを試奏して頂いた。

660_0r4a8395弾き手はGRANRODEOのe-ZUKAさん。
いつも1959の三段積みを後ろにズラリと従えているe-ZUKAさん。



だが、この時はその正反対の小型コンボたちで大ったくして頂いた。
しかもe-ZUKAさん、首周辺をカスタマイズした自前のMarshallユニオンジャックTシャツをお召になられてのご登場!

S41a5117e-ZUKAさんがプレイしいる様子はYOUNG GUITARさんのウェブサイトで見れますからね~。
本誌⇔動画⇔Marshall Blog…何たる立体企画!
ロック・ファンも、ギター・ファンも、ロデオ・ボーイも、ロデオ・ガールも、Marshallファンも、コンボアンプ・ファンも、ゼヒ存分にお楽しみ頂きたいのであ~る!
 
動画はコチラ⇒マーシャル・コンボ・アンプ徹底試奏!

660_2ygc以下、Marshallの仕様などはYOUNG GUITAR本誌に詳しいので当記事内では触れませんことあしからず。
 

まずはMini Jubileeから。
Jubileeというのは1987年にMarshallの創立25周年を記念してリリースされたシリーズ。
25周年は「Silver Jubilee」…だから銀色なのね。
Mini Jubileeのラインナップは20Wのヘッドとコンボ。
コレらは25周年の時にはなかったモデルで、Marshallのスタック誕生50周年を記念して企画製作され、2015年に復刻されたSilver Jubileeに彩を添えた。

30真剣な面持ちで音を出してみるe-ZUKAさん。
このモデルを弾くのは初めてのことだ。

40チョコチョコっとEQを調節して…

50ニンマリ。
ウン、Jubileeがe-ZUKAさん好みの音だとは前から想像していた。
動画の1:34から1:40あたりのフレーズがタマらんね。
60続いてはリニューアルを施したDSLシリーズから…

70DSL20Cにトライ。

80e-ZUKAさんが普段GRANRODEOのステージで愛用しているMarshallはJCM2000シリーズの50Wヘッド、DSL50なのね。

90vなのでコレもシックリ。

100お次はついに7月25日に日本でも発売となった新シリーズORIGIN。

110まずは20WのORIGIN20C。
ムウゥゥゥ…1:16~1:28に注目。
今、自然発生的にこういうフレーズを繰り出すロック・ギタリストってe-ZUKAさんぐらいなんじゃないかしら?
指ならしに「Billie's Bounce」とか「Bright Size Life」とかバリバリ弾いてたからね。

120同じくORIGINから5WのORIGIN5。
ココはギターを持ち替えてシングルコイル・サウンドを当てはめてみた。
いい感じですな~。

130bムムム…「太陽から3番目の石」をグッと押しとどめた!
ORIGIN5だけはパワー管が他のモデルに搭載されている「EL34」とは異なり、弟分の「EL84」が採用されている。
よって、他のORIGINとは弾き心地もサウンドも違うイメージがあったんだけど、e-ZUKAさんが弾いている音を聴くとどうもそんなことはないね。

130v続いてMG。
「Gold」となってまた生まれ変わった。
昔はね、このシリーズはMarshallじゃなかったんだよ。
「Park by Marshall」というサブ・ブランド名義でラインナップされていた。
今回でどうも第6世代になったようだ。
徳川で言えば「家宜」だね。
徳川家宣の将軍在位期間は3年5か月と15将軍の中で3番目の短さだった。
即位後1年で大政奉還を実施し、徳川幕府の幕を引いた最後の将軍、慶喜。
5歳で即位した7代将軍家継(3年1か月)が第1位と2位。
しかし、家宜は猛烈に勉強熱心で、間部詮房(まなべあきふさ)や新井白石といった優れたな人材に恵まれ、「正徳の治」と呼ばれる善政を布いた、徳川将軍15人のうちでも最も優秀な部類に入る名将だった。
MGも先代のシルバーからまたゴールドに戻ってギター・アンプ界で善政を治めていってくれることだろう。

150試奏はMG15FXで。

160おなじみのMGトーン。
15Wのモデルは昔はG15CDRとかG15RCDとかいってたんだよな~。なつかしい。
「CD」はCDプレイヤーが接続できるということ。「R」はリバーブね。

170vそれが4つのチャンネルと各種エフェクター等、至れり尽くせりの仕様になって早9年!
「いいものをより安く」、「お値段以上」のJim Marshallの良心のようなシリーズだ。

180e-ZUKAさんの緩急自在な右手の動きが美しいんだよね~。
一見華やかに見える左手より、ギター演奏を見る分には右手の方が圧倒的に面白い。

210最後はMarshall初のモデリング・アンプ、CODE。
CODEとは「暗号」のことね。
なんでそんな名前なのかはコチラをご覧くだされ。

190そういえばe-ZUKAさんにもご出演頂いた2016年3月のMarshall GALAの時、日本で初めてその姿とサウンドを披露したんだけど、おかげさまでその後もよく売れています。

200しかし、e-ZUKAさんが弾き続けるフレーズがナント多彩で音楽的なことよ!
いろんな音楽を聴きこんでいることが瞬時にしてわかる。
こうしたヴァーサタイルな音楽性がGRANRODEOの曲のクォリティを思いっきり押し上げているのだ。

215vん~、ナチュラルでいい音だ~。

220最後にスピンオフでORIGINの50Wヘッド、ORIGIN50Hと1960Aを組み合わせて試奏して頂いた。

230コンボ・アンプにはコンボ・アンプの鳴り方というものがあって、それが魅力なのだが、やっぱりスタックもいいね。
もう実際にORIGIN50CもORIGIN50Hも実際のステージで使って素晴らしい働きをすることが実証されている。
復刻シリーズやMODE FOURのような特殊なケースを除いて、このORIGINは、Marshall史上初めて100Wモデルを含まないシリーズなんだよね。
ま、音量的にはコレで十分なんだけど、時代の変化を猛烈に感じるわ。

240vスタック派にとっては、やっぱりこの4x12"キャビネットが繰り出すサウンドの爽快感は何モノにも替えられない。
それはこのe-ZUKAさんの表情を見ればわか~る。

250e-ZUKAさん、YOUNG GUITARさん、ありがとうございました!
さぁ、まだYOUNG GUITARを買っていない人は書店へ急げ!…なんてのも古いか。
さぁ、まだYOUNG GUITARを買っていない人はポチれ!…ってか?
 
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

YOUNG GUITARのの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

260v

200_3

 
(一部敬称略)

2018年8月13日 (月)

夏休み中

 
Marshall Blogは夏休みを頂いております。
…といっても例によってユックリ休んでなんかいられないんですけどねー。
ナントならば!
世間的にはとっても古いけど、今、オッサン的にはチョット新しいことに取り組んでおりまして…ボケてるヒマはありません。
Marshall Blogはまたすぐに再開しますので、よろしくお願いします!
 
コレで終わっちゃうのもナンなのでひとつ「ビックリ」を。
先週、スピンオフ四人囃子の記事でレーザーディスクについて少し触れたでしょ?
私も結構ソフトを買い込んでいたんだけど、再生機器がないのでもう見ることができないかも…とやっておいて、観たいソフトとしてジョニー・グリフィンやリッチー・コールの名前を挙げた。
双方、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤。
 
それがですよ!
今日、島忠ホームセンターへ行ってビックリ。
入り口で廉価DVDのワゴン・セールをやっていた。
よくあるヤツね。
ワゴンの中には、ジョン・フォードあたりの超クラシックな映画がゴロゴロしていて、中に音楽モノがチラホラと紛れ込んでいた。
いつもだったら全くの素通りなんだけど、フト目をやると下のDVDが目に付いた。
マジかよ…。
もう一生観ることができないかも知れない…と書いたヤツがカップリングされてたの!
つまり、私が観たがっていたそのレーザーディスクのジョニー・グリフィンとリッチー・コールのダイジェスト映像が1枚のDVDになっていたんですよ。
しかも、1枚255円…。オイオイ。
レーザーディスクって、昔は1枚5000円ぐらいしたんじゃなかった?
ああ、「小さな巨人」、偉大なるジョニー・グリフィンも今や島忠のワゴンの中かよ…。
こうして、今年の夏休みはチンケな衝撃と共に始まったのでありました。
あ、比較的よろこんで買って来ましたけど…。

660_img_7259コレで終わっちゃあまりにもツマらないので、上のDVDにちなんだ話題をくっ付けてさらにツマらなくしてみよう。
それは、上でリッチー・コールのコンボに参加しているブルース・フォアマン(Bruce Forman)というギタリストについて。
ゼンゼンMarshallじゃなくてゴメン。
でも「色んなギターを聴いてみたい」とか、「ジャズ・ギターをもっと知りたい」なんて人にはもって来いだよ。
この人、「正統派」が服を着てギターを弾いているようなモノで、学生の頃は次から次へ流麗に繰り出してくるスリリングなビバップ・フレーズにノケ反ったもんです。
でね、ウェスとはまたゼンゼン違ったL-5の音がいいんだわ。もちろん正統派サウンド。
もう31のアイスクリームで言ったら「バニラ」か「オレンジ」。
フレーズ、サウンド共に、どこをどう間違えても「チョコミント」や「ロッキーロード」なんてのは出て来ない。
「ピロピロにもチョット飽きたな…」なんて人かにはかなり良い刺激になるのでは?
私もこの人のアルバムを全部聴いたワケではないんだけど、何枚か持っているウチからチョコッとおススメもアルバムを見繕ってみたよ。
 
 
1. Coast to Coast (1980)
初リーダー・アルバム。「On a Slow Boat to China」がうれしい。あのフュージョン真っ盛りのタイミングによくもこんなにコテコテのビバップ・アルバムを出したもんだよナァ。

660_1980
2. River Journey (1981)

このセカンド・アルバムからリアル・タイムで聴いた。ジャズにのめり込み出した時期で、「友&愛」で借りて来て、ダビングしたカセット・テープを擦り切れるほど聴いたわ。
時代に押されて少しフュージョンがかっているけど、ナンノナンノ、ガッツあふれる正統派バップ・ギターがタップリ楽しめる。「St. Thomas」を7/8拍子で演ったりしてる。

660_1981
3. There Are Times (1986)

コレは後追いで聴いた。ゲストでヴァイブのボビー・ハッチャーソンが参加しているんだっけかな?
「The Nearness of You」「Strike up the Band」「Con Alma」とか、選曲がいい。
極めつけはモンクの「Little Rootie Tootie」…大スキ。

660_1986<Spin off>
Alive! at the Village Vanguard/Richie Cole (1981)
上のDVD、あるいは件のレーザーディスクのライブ音源。
人はリッチー・コールのことを「ニセモノ」とあまりよくは言わないけど、わかりやすくて私は好きだった。ま、それもこのアルバムに参加していたブルース・フォアマンがいたからかも知れない。
ピアニストがボビー・エンリケスというフィリピンはミンダナオ島出身のオッサンで、山下さんばりに拳骨で鍵盤を叩く奏法が話題になっていた。このアルバムではかなりの好演をしていて、後に自身のアダ名を冠したデビュー・ソロ・アルバム『The Wild Man』を買って聴いてみたけど、面白くなかった。1996年に亡くなってたのか…ゴメンなさい、悪口言って。

660_a19841 私がコレらのレコードに夢中になっていたのは1981年のことだけど、こうして音楽を通じて当時の思い出に浸っていると、あの頃は今と違ってずいぶん平和だったナァと思うよネェ。
世の中、ゼンゼン変わっちゃった。
 
皆様もよい夏休みをお過ごしください。

200

2018年8月10日 (金)

Poundin' Jam with ORIGIN~Masha & Makabe

 

「おぅ…………いいモン見せてやろうか………」
「へッ!」と手もみをしながら調子よく答えるのは沢村いき雄扮する「番太の半助」。そして、その半助に、懐から取り出したピストルを見せて、声を出さずに「バーン」と撃つ仕草だけをしてスゴむのが清兵衛一家の「新田の卯之助」。
何十回観てもこの仲代達也がタマらなくカッコいい。
黒澤明の『用心棒』の中でとても好きなシーンのひとつ。ああ、また観たくなってきた~!
下は『用心棒』のイギリス盤。
ナゼか盤には「棒」という文字があしらってある。
「用」、「心」、「棒」の中で「棒」が一番カッコよく見えるのかな?
あ、「いいモン」ってのはこのDVDではない。A「いいモン」とはコレ。
英エリザベス女王の在位60周年「Diamond Jubilee」記念して作られた£5硬貨。
ホンモノだよ。

B_2中はこうなってる。
見にくいけど、エンボス加工されたホルダーにシッカリと収まっている。
デザインは表が女王が若い時の、ウラは現在のポートレイトとなっている。
表面の「DIR IGE DEVS GRESSVS MEOS」というのは「我が君主が進むべき道を示すであろう」という意味。
「V」は「U」なのね。今でもスコットランドに行くと「U」であるべき表記が「V」になっている現象を見かける。

Cゲイトフォールドを開けるとこう。
いくつ作られたのかはわからないが、材質はCupro Nickel、すなわち白銅。
品質は「Brilliant Uncirculated」というグレード。
「Uncirculated」は文字通り流通していない状態を指していて、完全ではないが、製造時にできた微細なキズはOK…みたいな状態を示す。
そのうち、製造時の光沢(Luster)がそのままの状態で残っているものを特にBrilliant Uncirculatedって言うんだって。

D知ってる?イギリスって世界で最高の硬貨の鋳造技術を持っているんだよ。
私は知ってました。コインには興味はありません。
だからEUのコインもイギリスで作られた。自分たちは「€」を使わなかったクセにね~。
しかもEUを脱退までしようとしてる。
いかにもイギリスらしい。
で、世界で一番美しいと言われているコインがある。
それは1839年に400枚だけ作られた「ウナとライオン(Una and the Lion)」と呼ばれているもので、『何でも鑑定団』では3,500万円の値段が付いたとか…。
絵柄は、今のエリザベス女王に抜かされるまで最長の在位期間を誇ったヴィクトリア女王。
ね、裏面に「DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS」がまれている。こっちは「V」じゃなくて普通に「U」になってる。

Vmさらにコレ。
2012年のロンドン・オリンピックを記念して発行された£5硬貨。

Eこちらもグレードは「Brilliant Uncirculated」。
デザインは、表はセントポールやビッグベン等のロンドンのランドマーク。
裏は婆さんバージョンのエリザべス女王だ。
コレで7,000万円…へへへ。

F最後はコレ。
人のことは言えないが、お父さんとお兄さんの頭髪を一手に引き受けるハリー王子の婚約記念硬貨。

Gしかし、カッコいいですな~。
まるで映画だよ。
これで〆て1億と500万円…と。

Hさて、ナンダって記念コインの話なんかを持ち出したのかと言うと、「£」です「ポンド」。
「ポンド」すなわち「pound」で話を持って行きたかったの。
現地の連中はポンドのことを「クイッド(quid)」なんて言うね。ペンスは「p」。
他に、コレは単位ではないけど「英貨」を表す「Stterling」とか、「Great Britain Pound」とかいう呼び名もある
スゴイね、金には。
ポンドは貨幣の単位だけでなく、重量の単位にも適用されるでしょ?
重量のポンドをなぜ「lb」と表記するのかは以前やりましたね。
このパウンドケーキの「パウンド」の重さのポンドから来ている。

40s_2
「My heart is pounding」なんて言うと、「ああ~ドキドキする」なんて意味になる。
「緊張する」なんてのは「I have a butterfly in my stomach(お腹にチョウチョがいるの)」というオモシロイ表現もある。
Peter Gabrielはファースト・アルバムの「」という曲で「my heart going boom, boom, boom」と歌った。

Pgさて、今日はそんな「Pound」をタイトルにあしらったジャム・セッションのレポート。
その名も「poundin' Jam」。
「ドキドキ・セッション」なんてところになるのかな?

50vギター×2にベーとドラムスのカルテット編成。

60Masha

70v真壁雄太

80vZARY

90vZARYくんはEDENを使用。

100Terra Nove TN501とD410XLT。

110vドラムスはBLINDMANの實成峻。
「Pounding Jam」は峻くんがセッション・リーダーを務める企画。
さっき勝手に「Pounding」を「ドキドキ」みたいに解釈してしまったけど、「pound」にはハンマーなんかで何度もブッ叩く、なんて意味もあるので、ドラマーの峻くんのリーダー・セッションゆえ、むしろそっちの意味なのかも知れない。

120v数日前にレポートしたように、予告通りギタリストはふたりとも新商品のORIGINを使用。
MashaくんはORIGIN50C。

13050W、1x12"のコンボがORIGIN50C。

140Mashaくんのセッティングの特徴はGAINがフルでMASTERが「3」ぐらい?そしてBOOSTをON。
TILTは「6」ぐらい。
TILTを操作することによって、1959のような4インプットのモデルのインプット箇所を連続的に変えていくような効果をもたらす。
コレでもクランチにチョット毛が生えたぐらいの歪み。
だから音が太くてヌケがバツグン!

150Mashaくんの足元。
歪みはペダルで色付けする。
コレでいいのだ。

190一方、六郎太、イヤ雄太くん。
こっちはスタック。

160v50WヘッドのORIGIN50Hと自前のJubileeキャビ、2551BVを組み合わせた。

170v雄太くんもGAINをフルにしている。BOOSTもON。TRBLE、MIDDLE、BASSともに「8」ぐらい。TILTは「5」なので1959で言えば、INPUT1とINPUT2の中間ぐらいになろうか?

180雄太くんの足元。

155雄太くんはLOOPのON/OFF用に付属のフットスイッチを使用。

200さぁて開演!
1曲目は古典。Michael Schenkerの「Into the Arena」。
Mashaくんのチョイス。

210vコレね、考えてみると…いや想像の域は出ないんだけど、世界初の「ORIGIN2台を使ったプロ・ギタリスト2人によるライブ・ステージ」なんじゃないかな?
ギネスに載ることはないがな。
少なくとも間違いなく「日本初」は達成したでしょう?
半永久的的にMarshall Blogにその記録が残るぜ!

220v2曲目はTony Macalpineの「Edge of Insanity」。
ゴメンナサイ!早くも知らん!
でも名前は知ってる。トニー・マカパインの教則ビデオって結構売れてたからね。
「Starlicks」なんて懐かしいな…。

210ココでセッション・リーダーである峻くんからご挨拶。
「今日は火曜日にもかかわらず、たくさんおいで頂きありがとうございます!」
峻くんはこの「Poundin' Jam」と「Rock Inst Night」という2つのセッション・ライブを切り回している。
「ココはご飯がおししいですからね。ゼヒ召し上がりながらお楽しみください」
そして、今日のメンバーが紹介された。

225v続いてはEuropeのJohn Norumのナンバーで「Aphasia」。
初めて取り上げた曲だそうだ。

230John Norumって大人しくてスゴく感じのいい人だったな。
YOUNG GUITARさんのDVDの企画で、当時新商品だったMarshall初のデジタル・アンプ、JMD:1を勧めたらすぐに使ってくれてね~。

34841048_1510985712344527_708032915 初めてとは思えない充実感で演奏をこなす若者たち。

240

250余裕シャクシャク。

260続いてはMashaくんの泣きのギターをフィーチュアして「The Loner」。
この曲は人気だね~。
Max Middletonの曲なのか…。
しかしいいナァ、ORIGIN!

270v第1部の締めくくりは「Party in Simon's Pants」。
Steve Lukatherの曲だそう。

280v峻くんの説明通り、なるほど17/2拍子だ。
ルカサーってこんなことやってたの?

460vま~よく弾くこと…。
2人のギターの音が空間を埋め尽くす!

290vま、そのギター・サウンドがMarshallだからタマらない。
ORIGINも絶好調のウチに第1部が終了。

S41a0847
休憩をはさんで第2部がスタート。

320まずは珍しく和モノから。
T-Squareの「Faces」。
340アイルトン・セナのテーマ・ソングなのだそうだ。
そういえば、私が4年生の時に出場した山野楽器のビッグバンド・コンテストは国立音楽大学が優勝したんだけど、その時リード・アルトを吹いていたのがT-Squareの本田さんだった。
ベースの人がアップライト・ベースをエレキベースのように横に抱えて演奏したり、バス・クラリネットを使っていたりとか、圧倒的な演奏だったのを覚えている。

330v続けてシットリと「Last Horizen」という曲。
エエ?Brian Mayの曲?
Brian MayってQueenの?
ハァ~1993年のシングル?よく知ってんな~。
Brian MayはMarshallを使わなかったけど、Water Ratsという団体を通じてジム・マーシャルと仲がヨカッタんだよ。

450MCを挟んでAndy Timmonsの「Super 70's」。
Mashaくん、今回のピートの一時帰国に伴うSilex活動停止のお知らせをしてた。
マァ、バンドってのは大変だよ。
特に最近は簡単に解散しちゃうバンドが多いからね。
みんなで共通の夢を目指して、石にかじりついてでも自分たちの音楽をやり抜くぞ!っていう雰囲気がないもんね。
そんな中でSilexはシッカリした活動が期待できそうだったのでとても残念な話だ。
ガンバレ、Mashaくん!
Marshallが付いてるぞ!

410vこの人はIOSISという自分のバンドを率いている。
人とは違った音楽をガンガン聴いて勉強して、自分だけの音楽を作ってくれい!
Marshallが付いてるぞ!

400v続いて今度はJoe Satriani。
「Summer Song」という曲。

470vSatrianiってのもスゴイ人だと思うんよ。
ギター1本と自分の音楽でさ、ズッとスターの座を守り抜いてるんだもん。
もうこの時代、ギターがウマいとか、速いとか、意味がないような気がしてる。
どうやって人と違う魅力的な音楽をクリエイトするか…コレを追求しなければならない場面でしょう?
音楽界って最早やることがなくなっちゃって、キッズ・ミュージシャンがあふれ出してきたでしょ。
コレを音楽界の「学徒動員」と呼んでいいのではないか?思うんだけど、かなりコワイよね。
音楽は何といっても「曲」であって、技術を競う「万国ビックリショウ」じゃありませんから。
聴衆が確かな耳を持っていることを示す時代でもあると思う。480vMCコーナー。
セッションの経験や楽譜の話や告知の開陳があって、峻くんが「ところで…」とORIGINの話を切り出してくれた。
ったく!峻くんがMarshallを紹介してりゃ世話ねーじゃねーか!
改めまして、峻くんありがとう!

350「ギターというモノはアンプがセットです。
今日はMarshallが並んでいますが、新商品です。

360vロックといえばMarshallです!
こんなにいい音なのに安くて、コンパクト…皆さん買ってください!」
Mashaくんが使っているのがORIGIN50C。

227s_2

「ORIGINは7月25日に発売されました。
今日は50Wのコンボとヘッドを使わせて頂いています!」

380_2雄太君が使っているのはヘッド・バージョンのORIGIN50H。

226ZARYくんにMarshall Blogに出て頂くのは、実は今回が2回目なの。
峻くんが教えてくれたんだけど、以前、TAGAWAの前座のバンドでベースを弾いていたのだそうだ。
2度目まして~!

370v曲のコーナー。
そうだね、峻くんとMashaくんのコンビだもんね。
演奏したのは「Crying Machine」!
私はZappa歴が比較的長いので、Steve Vaiの名前は1980年代初頭から認識していた。
だって「Vai」ってすごくヘンな名前だし、Zappaのアルバムに記してある担当パートが「Stunt Guitar」ってなっていたのでスゴク気になったんだよね。
若い時は私も「テクニック至上主義」だったから。
昔はソロアルバムも買った。LP。『Flexable Leftover』みたいな10インチ盤もあったな。
その後は全く聴いていなかった。
それで時々、この曲を耳にするようになって、なんでみんなクレイジー・ケン・バンドなんて演ってんだ?って結構本気で思っていた。
小野瀬さんの作品なのか?…なんてね。
で、三宅さんから「アレはSteve Vaiの曲なんですよ」ということを告げられてかなりビックリしたのが数年前。
要するに私の勉強不足です、はい。
初期のようにZappaの猿マネをしているよりゼンゼンかっこいい。要するに他の人がやってないから。

390峻くんのドラム・ソロ!

300v全く奇を衒うことのない、トラディショナルかつ音楽的なプレイ。
正しいことがキチっと書かれた教科書に目を通しているようで、聴いていてとても気持ちがいい。

310アンコールは「Rock You Like a Hurricane」。
Scorpionsね。
私にとっては新しいScorpions。
このタイトルだとアタマに浮かぶのは完全にNeil Young。

4904人ともとても一期一会的なセッションとは思えない、完璧なアンサンブルを聞かせてくれた。

510

520

530v

500イヤ~、1年分のギターを2時間で頂戴しました!

535「ORIGIN」なんてチョット風変わりな名前を付けたな…と最初は思った。
しかし、1チャンネルでリバ―ヴすら付いていないシンプルな機能、歪みすぎない図太いトーン、豊かな倍音とサスティン、そして黒、白、金のコントラストが生み出す伝統のルックス…。
「ギター・アンプってコレでいいんじゃないの?」と思った瞬間、Marshallが「ORIGIN」という名前に込めた精神が理解できた。
今日、バンドという実戦の場でのORIGINの活躍を見て、その精神の理解度が更に深まった。
おかげさまでお求め安い価格ということも手伝って、輸入販売会社の担当者から「最初の入荷分は完売した」と聞いた。
うれしいね~。すごくうれしい。
チョット前までは滅多にギターを触らなかったんだけど、私もスッカリ気に入って、20Wのコンボを家で毎日使っている。
フルアコをつなぐとまたいいんだ!

540

200_2  

(一部敬称略 2018年8月7日 四谷Sokeh's Rockにて撮影)

2018年8月 9日 (木)

スピンオフ四人囃子のスピンオフ!

 
去る5月12日に名古屋のBOTTOM LINEで開催された「スピンオフ四人囃子」。
スターダストレビューの根本要さんと西山毅さんを迎えた第三の四人囃子<番外編>。
この第三四人囃子…などと書くと「34人囃子」みたいで、将来「HYS34」なんてことになりそうだが、Marshall Blogでも3回にわたってレポートした通り、このコンサートは予想通り大盛況で、東京での再演が強く望まれつつ今日に至っている。
いいね、東京で開催されたら…。
で、それに先立っているワケではないのだが、名古屋に行けなかった関係者とコンサ―トに関わったスタッフをお招きしてイッパイやりながら当日のコンサートのビデオをみんなで鑑賞する会が過日催された。
光栄にも私もご招待に預かり、末席を汚させて頂いて来た。
今日はそのレポート。

10v開宴時間になり、ステージに姿を現したのは司会進行の灘井俊彦さん。
名古屋公演に関してと、この会の主旨が説明される。20Marshall Blogが四人囃子のことを取り扱う時には四人囃子研究家の灘井さんに何かとご協力を仰いでいる。
コンサート当日はステージ周りの業務で大忙しだった。

30vそして、ココで早速四人囃子のメンバーからひと言。
まずは大二さん。

35v「どんな形でもいいから四人囃子の音楽を演れ!…と言われて名古屋で開催することになったんですね。
四人囃子のメンバーは今年で65歳、佐久間(正英さん。故人)は67歳。
もう本編を終えてアンコールの時代に入りました。
アンコールは望まれるからこそ応えるモノです。
メンバーが残した作品を皆さんに楽しんでもらえるのであれば、今後も演っていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします」
大拍手!
大二さん、私が知っている大人気バンドで、ヘタをすると本編よりアンコールの方が長いバンドもいますから!

40vそして、ビデオ鑑賞。
以下に掲載する当日のコンサートのライブ写真はすべて未発表のモノ…のハズ。
こういうところはMarshall Blogは手が込んでいる。
ご挨拶の写真はすべて携帯で撮影しています。
  
まずは「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」と「おまつり」。
ビデオは2階席から撮った定置カメラの映像だが、今のビデオってスゴイね。とても上質な画像と音声なの。
子供が大きくなってからというものビデオ・カメラなんて一切イジらなくなったけど、隔世の感がありますな~。

502曲が終わったところで坂下さんのご挨拶。

63v「ギターも素晴らしい。歌も素晴らしい。
それぞれの個性が出ていてすごくヨカッタと思います。そしてこれからも出来そうだ…と思いました。
囃子のメンバーは2人ですが、こういう形で演るのもいいな、と思っています」
当然大拍手。

64vビデオ再開。
ココからは西山さんが加わって第三の四人囃子が五人となる。ね、「345」と気持ちイイでしょ?
曲は「眠たそうな朝には」と「機械仕掛けのラム」。

60そして、ご挨拶は山崎さん。
山崎さんは稲葉政裕さんとの「第一スピンオフ」から参加されていらっしゃって、Marshall GALAにもご登場頂いた

65v「四人囃子は楽しんで演らせてもらっています。変拍子や複雑な曲が多いのですが、ナゼか演りやすいんですよね。
また続きが演れたらうれしいな…と思っています」
灘井さんの記録によると、山崎さんはこれまで8回ご共演されているそうだ。

70vビデオ再開。
もちろんコンサート通りの曲順で「昼下がりの熱い日」と「ハレソラ」。80vそして、西山さんがステージに上がった。
「今年になってベストワンのライブでした。こんなに楽しいライブって他にないです。
去年の12月に大二さんからお誘いを受けたんですが、すぐにはお返事せずに『一日考えていいですか?』とお答えしました。
そして、日本のロックに欠かせないバンドでボクがやるなんて自信がなかったので一旦はお断りしました。キチンと出来なければお客さんに失礼だ…と思ったんです。
でもやっぱりやってヨカッタ!
足が震えちゃったけど、このライブは本当にやってヨカッタと思っています」
そしてミツルさんがギター回しをされていたというお話に触れた。
この日、西山さんと話していてビックリしたんだけど、あのギター回しには2通りあって、普通はギタリストから見て左に向けて回すんだけど、その逆のパターンもあるんだって。
SHOW-YAはその逆パターン。
確かに!西山さんに言われて初めて気が付いた。

90v続いてのご挨拶は、長年にわたって四人囃子の音楽を追及している…すなわちコピー・バンドをされている四人小囃子の勝又さん。
下の写真は小野瀬雅生さんのスピンオフの時に西荻窪のTerraで撮影したもの。
この時、私にまでずいぶんよくして頂いちゃって…。
この時のレポートはコチラ
左から2番目が勝又さん。
当然当日は名古屋まで足を延ばされた。

100「コンサート当日はいつもながらバツグンの演奏で、ドキドキワクワク…とても楽しかったですね!そしてあんなに笑いのあるライブはかつてありませんでした。あんなに長いお客さんの列ができるライブもなかったですけどね!」
そう、もう超満員だったから!
少しでもお客さんの邪魔にならないように写真を撮るのにかなり気を遣いました。

110ビデオの方は『ゴールデン・ピクニックス』から「なすのちゃわんやき」。
そう、灘井さんも曲を紹介する時に、当該の曲が収録されているアルバムの名前を挙げていらっしゃった。
ナゼか自然にそうやりたくっちゃうんだよね。
自分が作ったモノでもないのに、そのアルバムを自慢したくなっちゃうのよ。
一体誰に自慢しているのかもわからないんだけど、自分がとても大事にしている宝物を見せているような感じ?

120既報の通り、当日のステージにはMarshall、NATAL、EDENが並んだ。
大二さんの愛器、バーチのキット。

290_2山崎さんのベース・アンプはEDEN WTP-600とD410XST。

320v 西山さんにはASTORIA CLASSICをご使用頂いた。

400_2 次のご挨拶は機材周りをご担当された南澤則賀さん。
「大二さん-南澤さん」ラインのご協力なくしてはMarshall、NATAL並びにEDENをステージに配置することはできなかった。
「27年前に大二さんにお会いしてお仕事を手伝わせて頂いたんですが、そのご恩を仇ですらお返ししないでいました。そして、ヒョンなことからまた大二さんとご一緒する機会があって、うれしいことにこの四人囃子のお手伝いをさせて頂きました。
20年ぶりぐらいに四人囃子のローディをやらせて頂きまして、また音楽の楽しさを感じることができました。
今、私はマニピュレーターの仕事をしているので、次はプロのローディにお願いしてもらうことにして…イヤ、岡井大二のドラムはオレが運ぶぞ!って思っています」
岡井大二のドラム・キットはNATALです。よろしくお願いします!

130v正直、みんなでビデオを見ながら一杯やってワイワイ騒ぐのかと思っていたら、トンデモナイ!
皆さん食い入るようにスクリーンに見入ってるんだよね。
そして、楽しい時間は過ぎるのも早ようございまして本編最後の曲。エエ~!
曲は「一触即発」。
「この大人気曲の後の人は挨拶しにくいだろうナァ~」と思っていたら…

140オレ。
ただの業者なのに…。
皆さん、Marshall Blogの記事をご覧頂いたようでとてもうれしかった。
この記念すべきステージにMarshall、NATAL、EDENが並んだことに関する喜びと誇りの気持ちを述べて、後はいつも通り…どうでもいいようなことを心を込めてお話しさせて頂きました。
「アンプは?」「マーシャルッ!」…皆さん、ご唱和ありがとうございました。

150vビデオの方は当日アンコールとして急遽セットリストに組み入れられた「泳ぐなネッシー」。
当日のビデオの上映はコレで終了。 

160他にこのコンサートを企画し、当日ご自身のバンドThe BECK'sでご出演を果たした野田欣志さんが客演した「レディ・ヴィオレッタ」。

1_0r4a2832

「カーニバルがやって来るぞ」が演目としては残っていたのだが、収録の状態を考慮して上映を見合わせることになった。

3_img_0367 最後にもう一度大二さんと坂下さんが登場。

190大二さん:思ったより面白かったね。来てくださった方々とお手伝いしてくださった方々のおかげです。またやりたいね。
坂下さん:やりましょうよ!元気なウチに…もうアブないから。
170v大二さん:やっぱり音楽は発表された作品がすべて…。守りたいのは「四人囃子」の名前。埋もれさせたくない。ラクな形で守れてイケればいいねと話しているんです。色んなミュージシャンにも手伝ってもらって楽しくストレスなしに続けていきたいですね。
坂下さん:守るんじゃなくて、攻めなきゃダメッ!

180大二さん:こうやっていつもケンカしてます!とにかくやれるウチにやりましょう。皆さん、これからも応援よろしくお願いします!
しかし、坂下さん、デカいな~。
そう四人囃子で驚いたことのひとつは皆さんのデカさ。
佐久間さんも大きかったからね~。
「ミュージシャンは小柄」とほぼ相場がキマっているでしょう?
そういう意味でもこんなバンドは珍しい。
要さんなんか、「チャイチーズ」っていう小柄なミュージシャンだけのバンドを結成してコンサートをやったとか。
会場へ入る順番は「背の順」だったんだって!
ちなみに、この上映会では尺の都合で要さんのMCはカットされました。要さんのMCはMarshall Blogでお楽しみください。

660_img_7125 こうして「スピンオフ四人囃子のスピンオフ」の本編は終了。
アンコールに突入した。

220アンコールは1989年9月にMZA有明で開催された再結成コンサート『Full-House Matinee』の映像。
29年前!
私は観ていない。ナゼなら以前勤めていた会社の赴任先の長野にいたから。
そもそも「MZA有明」ってのすら知らないのです。
でもCDは持ってる。映像もリリースされたのは知っているけど、見たことがなかった。

200cdLaser Discですよ。
私もずいぶん集めた。Dizzy Gillespieや穐吉敏子、Bruce Foremanがギターを弾いているRichie Coleに渡辺香津美、Johnny GrrifinにFrank Zappa、Woodstockが数枚…といくつか大切な盤があるんだけど、再生する機械がないので見ることができない。
DVDで買い直すのもどうにも抵抗があるし、果たして生きているウチに見れることがあるのだろうか?
今や「レーザーディスク」なんて言葉は吉幾三の歌の中でしか出て来ないもんね。
その貴重な映像を惜しげもなく4曲も見せて頂いた。
も~、みんな若くて細いのなんのって!

210ld私の挨拶の中でも触れたんだけど、若い人にも四人囃子の音楽は十分に通用するんですよ。
良いモノは良い…ということ。
現にウチに出入りしている24歳のギタリストもスッカリ「Lady Violetta」にハマってしまって、かわいそうに私のいい練習台になっている。
大二さんのおっしゃる通り、「音楽家は作品を作り出して後世に残していくこと」こそが仕事。コピーを演ったり、タオルを売ったりするのが仕事では決してない。
話はトビトビになるが、私は仕事柄若いバンドさんが集まるライブに接することがよくあるが、驚くよ、どのバンドもよく似通っていて。
まずね、歌い手さんの声がどれも似てるの。歌い回しもそう。私には全部ミスチルに聞こえる。
当然曲も似たり寄ったりで大差ない。
名古屋で野田さんと要さんのMCがドンがぶりして、ふたりとも四人囃子が出演した1974年の「ワンステップ・フェスティバル」のことに触れていた。
今、あのコンサートの出演者を見ると;
ウエスト・ロード、サウス・トゥ・サウス、ミカ・バンド、外道、キャロル、夕焼け楽団、クリエーション、サンハウス、センチ、シュガー・ベイブ、めんたんぴん、あんBAN、そして四人囃子…すべて挙げていたらキリがないのでこれぐらいにしておくが、どう思いますか?
豪華なメンツ?
イヤ、そうではなくて…。
一度聴いたら忘れることができないような強烈な個性を持っているチームばかりじゃんね。
欧米のバンドを手本に、みんな何とかして他のバンドと違うことをやろう!と必死に自分たちのオリジナリティを追求していた時代だ。だ~か~ら、70年代の前半までのロックが一番オモシロイ。
ところが、今の多くの若いバンドさんはみんなと同じことをやるのに必死になっているようにしか見えないワケ。
人と違う音楽をやっているとフェスにも出れないし、枠の外へハジキ出されてしまう。
シュレッダー系の人たちも同じ。イングヴェイ・マルムスティーンになろうとすることで疲れ切っちゃう。
そこから先、その華麗なテクニックを利用して自分だけの音楽を作ることこそが腕のみせどころなのに…。そもそも、もう速弾きに驚く人っていないでしょ?
みんな才能があるのにモッタイナイ!
だから四人囃子のような音楽を聴いて勉強してもらいたいワケよ。
コンテンポラリーなヘヴィメタルしか聴かなかった私のところに来ているその彼はとてもラッキーだったと思う。
知っているのと知らないのとでは大違い。大ゲサに言えば人生が変わったんじゃないかしら?
とにかく色んな音楽が出て来て、音楽界が活性化してくれないと商売に差し支えがあるんですよ!コレが私の本音。
 
コレでもう、スピンオフ四人囃子が続いて行くことはキマったんだから、将来のライブ会場の客席が若い人たちで埋まっていることを期待したい。
そして、その若い子たちが後年、自分たちの子供にこう説明する…「おジイちゃんはこういう音楽を聴いて楽しんでいたんだよ。パパは最初は好きではなかったんだけど、聴いているウチに大好きになったんだ。いい音楽だからね。だからキミも四人囃子の音楽を聴いてみるといいよ。気にいったらキミの子供に四人囃子を教えてあげなさい」って…いまやビートルズの音楽ですら伝承が危ぶまれていることを知っていて書いた。
しかし、四人囃子の音楽にはそれだけのパワーとオリジナリティがある。
元気なウチはがんばれ「スピ4」!
 
灘井さん、お疲れさまでした!

580四人囃子の詳しい情報はコチラ⇒①Official Web Site ②facebook

 
※『スピンオフ四人囃子 feat. 根本要&西山毅』はコチラ。「私の〇〇」シリーズと併せてお楽しみください!

スピンオフ四人囃子 #3 <前編>:The BECK's と∞Z~私の有松
スピンオフ四人囃子 #3 <中編>:スピンオフ四人囃子~私の猿田彦様
スピンオフ四人囃子 #3 <後編>:スピンオフ四人囃子~私の光太夫

 

230

 

200_3
(2018年7月31日 新宿・御苑サウンドにて撮影)

2018年8月 8日 (水)

美女と金髪と野獣2018 <後編>~ TSPとセッション

 
『美女と金髪と野獣2018』のステージ上手のようす。
ステキ…でもチョット変わった光景。
ヘッド+ヘッド+キャビネットの3段積みが並ぶのはそう珍しくないが、真ん中にラック・システムのMarshallが挟まっている所が新鮮だ。
なんかオーディオ・ステレオのセットみたいじゃん?

10_2その『美女と金髪と野獣2018』も早くもトリの登場となる。
TSPの出番だ!

20TSPの総帥にして我が大後輩、Shu。

30v_2HINA

50v_2Marshall Blog初登場のとなるTSPのシンガー、RIKI。

60v_2ウワッ!ベースも替わっちゃったの?と思ったらTHUNDERくんはお休み。
トラで参加したのはそもそもTSPに在籍していたYou+。

70vオープニングは『The Lat Resistance of the Firebird』から「Ash & Rain」。

80_2ん~、Shuちゃんの轟音健在!

90真ん中のセットがShuちゃんのMarshall。
JMP-1+EL34 100/100+MF400Aというコンビネーション。

40v_2
しかし、あの80~90年代にかけてのラック・ブームってのはスゴかったね~。
その頃は私もしきりにバンドをやっていて、やっぱり憧れたもんね。
私が初めて「ラック・システム」なるものを見たのは1980年ごろ、PANTA& HALの長尾行泰さんのアンプだったように思う。
やっぱり世の中でもまだ珍しい部類だったのだろう、何かの雑誌の機材紹介で「このシステムを構築するにはかなりの金額を要したことであろう」と書かれていたのを覚えている。
Marshallも結構色んなラック製品を作ったんだよ。
JMP-1は言うに及ばず、世界的に大ヒットしたSERIES9000、Shuちゃんも使っているパワーアンプEL34 100/100なんてオーディオ・マニアが使っていたりもしたんだから。
VALVESTATEシリーズにもラック・モデルがあったしね。
それからこんなのもあった。
一時期、ジェフ・ベックも使っていたスピーカー・エミュレーター、SE100。
今、こんなのやったた結構ヒットするんじゃないかな~?

660_2se1000_2

マルチ・エフェクターのJFX-1なんてメッチャよかったよ。660_jfx さて、曲はおなじみの「Mad Cluster」に移る。

100さらに「Freeze」。
チョット調べてみたら、2012年の記事にYou+くん出てた。

120v_2MCを挟んで「In You Life」。
前から気になっていたんだけど、このバンドのMCってBGMが流れてるんだよね。コレはこういうモノなの?
140v_2続けて「Break Myself」、「Get High!」、「The Times」。

130v_2このあたりは昨年発表したセルフカバーを含むアルバム『TRIBAL REVOLUTION』からのチョイス。

200cdHINAちゃんのド迫力の歌いっぷりが素晴らしい!

110vしかし、このバンドの盛り上がり方も独特だよな~。

150ナント表現すればいいのか、「お祭り感」がスゴイんだよね。
別に今流行りの和楽器を使っているわけでも、和風のメロディを奏でているワケではないんだけど、私なんか「日本の祭り」を感じ取っちゃうんだよな~。

190_2You+くんはシャープなベース・ソロをタップリとお見舞いしてくれた。

160v_2「Desperate」から…アラ?こんなの演ってんの?というのはT.Rexの「20th Century Boy」。
T.Rexのマーク・ボランの相棒、ミッキー・フィンはNATALのパーカッションを愛用していたんだよ。

170vTSPのステージも最終セクションに入った。
暑い!
お客さんが盛り上がりまくりでどうしようもなく暑い!

180おなじみの「附和雷同」と…

S41a9350 「矛盾」で持ち時間を走り抜けた。

210TSPの詳しい情報はコチラ⇒TSP OFFICIAL WEB SITE

220vさて、全バンドの演奏が終わったところで「ビヤキン」名物のセッション・コーナー。
演奏される曲目によって、イヤが応でも私の世代の違いを感じるコーナー。
1曲目はJourneyの「Separate Ways」。
コレは知ってる。

230_2そして、全員入り乱れての「The Hellion~ Electric Eye」。
コレはJudasu Priestね。
アータ、私が中学生の時にジューダスが出て来たんだから。
君たち生まれてないでしょう?
「ジューダス・プリースト」を知ってる子なんて私の他に全校で数人しかいなかった。
そんなアンコール・セッションでした。

240_2<前編>で触れた通り、今回の『美女と野獣と金髪』は、『美女と野獣と金髪と筋肉』と称した追加公演が催された。
貴イベントの益々のご発展をお祈りしております。
ご発展の際にはMarshallと一緒にお願いしますよ。オイテケボリはイヤだかんね。

250v_2 

200 
(一部敬称略 2018年6月30日 新宿Zirco Tokyoにて撮影)

2018年8月 7日 (火)

美女と金髪と野獣2018 <前編>~ TEARS OF TRAGEDYとD_Drive

 

定着して久しいイベント『美女と野獣と金髪』。
Marshall Blogにも何度かご登場頂いているが…アレ?
今、初めて気がついた。
コレ、『美女と野獣と金髪』だったのね?
イヤみんな「ビジョキン、ビジョキン」って言うからさ、テッキリ「美女と金髪と野獣」かと思っていた。
それじゃ「ビジョヤ」って言ってもらわないと!イヤ「ビヤキン」ですべて収まる。
年々人気がアップしているこのイベント、今年はいよいよ追加公演も実現した。
その名も『美女と野獣と金髪と筋肉』だって。
こうなると「ビヤキキ」ですな。
今日はその「ビヤキキ」の方ではなくてツアー本編千秋楽「ビヤキン」のレポート。

05vまず最初にステージに上がったのはTEARS OF TRAGEDY。
Marshall Blog久しぶりの登場。

10HARUKA

20vTORU30vHAYATO

40vYOHEI

50vHIDEYUKI

60vオープニングは「Beyond the Chaos」。

70相変わらずのTEARS OF TRAGEDY式ドラマチック&ロマンチック・サウンド!

80今日もバリバリやってくれているTORUくんはもちろんMarshall。

90vヘッドは下段のJCM800 2203。

94vMarshallを背中にしてステージ上手で華麗に弾きまくる~!

952曲目は「Void Act」。
1曲目同様アルバム『STATICE』からのレパートリー。
さらに続けて「Rebirth」。

100vヒラヒラと空に浮かぶようにして歌うHARUKAちゃんと攻めまくるTORUくん。

120vその2人を鉄壁なパフォーマンスでバックアップする3人。

130v

140v

150vMCをはさんでシングル・リリースの「Astrea」。

160v「Silence Ocean」、「Blue Lotus」と続けた。

170TORUくんってサ、あまりにも何でもなくギターを弾くんだよね。
この「お茶の子サイサイ感」はTORUくん独特のモノで、クールな「仕事人」を感じさせる。

180vサワリでHARUKAちゃんとHAYATOさんのデュエット・コーナーも。

190HARUKAちゃんは楽屋でモーツァルトのオペラ『魔笛』の中の「夜の女王」で喉のウォーミングアップをしていた。
このアリアは「ハイF」と呼ばれるピアノの真ん中のFの2オクターブ上のFの音を使っていることで有名。
私は大阪の箕面に住んでいた時にクラシック評論家の出谷啓さんによる「西洋音楽史」の講座を受けたことがあるのだが、その時にこのアリアの話が出た。
『魔笛』が作られたのは1791年のことで、当時はひと通り音楽のパターンが出尽くしていて、人間の限界にチャレンジすることが流行っていたのだそうだ。
要するに今のシュレッダーの皆さんが人智を超えてどれだけ速弾きができるか…なんてのと同じこと。
そこでモーツァルトは素晴らしいメロディの中にこの「ハイF」という普通の人間では到底出すことができない高音をブチ込んだ。
さすがモーツァルト。
こうしたアクロバチックことをしても人類史に残る名曲を作り上げた。
ちなみに最も高い声を使った曲は「夜の女王」の半音上をいくリヒャルト・シュトラウスのオペラ『ナクソス島のアリアドネ』という歌劇らしい。
この「ハイ何とか」という表現は日本だけのモノで、海外では意味が通じないらしいよ。
デューク・エリントン楽団のリード・トランぺッターだったキャット・アンダーソンは、ジャズ史上最も有名なハイノート・ヒッターだったが、彼のトレードマークであった3オクターブ上の「C」のことを英語で「Triple C」とは記述されているものの、確かに「ハイC」という風には書いていない。
しかし、人間は「ハイノート」とか「速弾き」とか好きだね~。ようするに曲芸だからね。
音楽で一番ムズカシイのは高さや速さを競うのではなく、誰も思いつかないいいメロディで人の心を揺さぶることだと最近つくづく思う。200vTEARSのステージも終盤に入り「夏」から「It Like Snow...」。

210vMCをはさんで「Another World」、「Accept Yourself」とつなげて出番を終えた。

220TEARS OF TRAGEDYの詳しい情報はコチラ⇒TEARS OF TRAGEDY Official web230続いてはD_Drive。

240Seiji

250vSeijiさんはいつものJCM2000 DSL100ECと1960AX。

260vYuki

S41a8873 YukiちゃんはJCM2000 TSL100と1960A。

280vToshiyuki

290vToshiくんはEDEN。
Terra Nova TN501とWT-800を装備。

300Chiiko

310v今日のオープニングは「Attraction 4D」。

320v2人でリフを引き分けるパターンがカッコいい。

330v続いてD_スタンダード「Cassis Orange」。

340MCを挟んでYukiちゃん作の「Shape of Your Life」。

270v続いてスーパー・ドライビング・チューン「Mr. Rat Boots」。

360v胸のすく快走を見せるリズム隊!

420D_Driveの新しい側面を見せた「Gradation」はSeijiさんの作だ。
夏の海辺を走る車から見る景色のグラデーションをイメージして、完成した時には夏が完全に終わっていたという曲。
いつも笑い話扱いにしているけど、それだけ考えて、そして煮詰めて曲を作っていることに注目すべきだ。

350vそしてYukiちゃんのペンによる自発的ドラゴン・ボールのテーマ、「GEKIRIN」。

390vこの曲のハードさがタマらん。
そういえば、「お母さんが竜を見た」と言っているのを聞いたことがあるというMarshallギタリストがいたナァ。
竜は大丈夫なんだよ。
すごくやさしいんだって…「逆鱗」に触れさえしなければ。

380しかし、「GEKIRIN」の悪徳サウンド、違う、極悪サウンドに大きくひと役買ってるのはToshiくんのベース。
このサウンド、「スゴイ」のひと言に尽きる。

430そしてクライマックス!

440「1,000,000h.p」だ~!

480このイベントに持ってこいのナンバー。

490vSeijiさん、相変わらずの結構なお手前!

500他公演でジョイントした爆弾幸気圧のE-changも!
「爆弾幸気圧」なんていい名前だな。
510v暴れているのはフロントだけじゃないよ。
チーさまも…

520Yukiちゃんも激ハードにSeijiさんの伴奏を務めてる!

530vお客さんも大喜び!
実際、このコーナーは楽しい。

540最後を締めくくったのは…「Screw Driver~!」。

450vイントロで、Seijiさんの独特なリフから他の3人が「♪ゾン」って入るところが気持ちいいよね。
あとはもう「♪ゾンゾンゾゾンゾ」で大盛り上がり。

470しかし、この曲も山あり谷ありのすごいパノラマだよね。
やっぱり、こうして苦心して作り込んだ音楽はよろしいな。

550v

475v

S41a9080

S41a8956 D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

560<後編>につづく
  

200 
(一部敬称略 2018年6月30日 新宿Zirco Tokyoにて撮影)

2018年8月 6日 (月)

Masha、Makabe & Marshall…ORIGINの魅力

 
発売前から話題になり、先月25日に国内でも発売となった新シリーズORIGIN。
「いよいよMarshallも弁当か?両方入れ物が四角いからな!」なんて言われたりもしたが(ホントは不思議なぐらい誰も言っていない)、おかげさまで発売後の評判も上々のようだ。
私のところにも全機種送られてきて試してみたけど、実際いいのよ~。見た目もいいし!
「デジタルだ!」、「真空管の代用品だ!」と騒いでいるこの時代にこんなオール・バルブの1チャンネルのギター・アンプ・シリーズを出すMarshallが私は好きだ。
イヤ、誇りを感じるね。
また、CODEの後にコレを出すところがオモシロイ。
やっぱりギター・アンプはいい音を出してナンボ。
「真空管アンプにソックリ!」だなんてやってるぐらいなら、ホンモノの真空管アンプを作ればいいじゃないか!しかも誰もが求めやすい価格でな!フォッフォッフォッ!」と天国のジムが言ったような気がするわ。10今日はそのORIGINシリーズをこの若きシュレッダー2人に試して頂いた。
SilexのMASHAくんとIOSISの真壁六郎太(別名:真壁雄太)。

20もう会うなり機材の話ばっかり…。
「今度のがまかつ、いいですよ!」
「そういえばあのシマノのリールどうだった?」
みたいな。

130試奏をお願いしたのは2機種。
いずれも50Wモデルだ。
ひとつはアンプ・ヘッドのORIGIN50H。

30もうひとつはコンボ・バージョンのORIGIN50C。

40_sまずはMashaくんがORIGIN50Cにトライ。
Mashaくんは完全にORIGIN初体験。
ギターをプラグ・インして♪ジャランと鳴らした後のひと言を私は聞き逃さなかった。
「ン?コレはいい…」

660_s41a0118 「ウン、各ノブの効きが良い意味で落ち着いていますね。デフォルメ感が全くなく自然です。それでいてかなり思い切ったセッティングにしても最終的なまとまりがあって使いやすいですね!」

50しばらく弾いて…
「もう少し派手に…と思った時にTILTつまみをグイッとあげるとシャープな音抜けが得られました。ピッキングのアタックにフォーカスしてくれるという感じですかね?ココだ!というポイントがあります。
至ってシンプルなコントロールパネルなんですけど、このTILTツマミがギタリストの個性を引き出してくれる鍵かと思います」

660_s41a0109 一方、雄太くんのは方は前からジックリ触りたかったASTORIA CUSTOMを弾き狂っている。

70…となると早速セッションになるよね~。
Steve Vaiの「♪オレの話を聞け」とか演ってたよ。

80雄太くんは先日の尚美ミュージックカレッジのMarshallの授業のデモンストレーションの時、自作の「Apocalypse」をORIGIN50Hを使って弾いてくれたのでヘッドはもう体験済み。

660_0r4a0085 そこで今日は未体験のコンボ、ORIGIN50Cにトライ。

「やっぱりEQの効きがいいですね~。スイッチが少なくてとてもシンプルですし。こういうアンプは直感的に音が作りやすいですよね。ざっくりと音を作ってもキッチリまとまります。それと、自分が使うペダルのカラーが間違いなくモロに出ますね」
ギターやペダル、そして弾きての指の音を忠実に出すのがいいアンプの条件。
ORIGINもその例外ではない。

660_s41a0160 「サウンドとしては1959や2203を彷彿とさせるオールドスクールなサウンドですね…かと言って、古すぎるということもなく、とにかくシンプルで扱いやすい『これぞマーシャル!』といった突き抜けるサウンドが最高です!」

100v「あ!こんなに小さくなるんだ?」とMarshallが今回採用した「Powerstem」と呼ばれるパワー・リダクション機能にビックリ。
「これは、HIGHとLOWを切り替えた時にはEQのセッティングをする必要がありますね」
それほどリダクション効果がハッキリしているのだ。

110v今日はココで脱線。
「Powerstem」の「stem」というのは「~の流れを止める」とか「~に逆らって進む」みたいな意味。
スキーで「シュテム・ターン」ってあるでしょう。
ターンをする時に少しだけ足を開いて体重移動をするワザ。パラレル・ターンの前の段階ね。
あの「シュテム」っていうのがこの「stem」のこと。
ハイ、コレで英語の語彙がひとつ増えましたね。
英単語って、単語だけを覚えるのはなかなかシンドイけど、こういう付帯する情報がからむとグッと覚えやすくなるんだよね。
残念ながらこの「stem」という単語を外人が口にしているのを聞いたことは一度もないけど。
それなのにもうチョットやると、かのデューク・エリントンのブルースに「Main Stem」という曲がある。
この「stem」は、音符の玉と旗をつなぐタテの棒のこと。
さらに脱線。
ベースの巨人のチャールズ・ミンガスに、自らが崇拝するエリントンのこの曲をセロニアス・モンクの「Straight No Chaser」と同時に演奏している曲がある。違う曲を一辺に弾いちゃうの。
『Mingus』というアルバムに収録された「MDM」というのがソレで、「Monk, Duke and Mingus」の略。
コレが滅法カッコよくて学生の頃よく聴いた…それだけ。

660_d0027243_174149 ヘッドを4x12"キャビで弾き続けるMashaくん。
しかし、スゲエな、キャビの力って!
ORIGIN50Cは当然のことながらコンボ感タップリのサウンドで、コンボ派には相当シックリ来ると思うが、パワーを求めるなら断然スタックだね。
がまかつだのシマノだのツベコベ言ったって、やっぱりキャビだよ。
だって音を出してる部分なんだもん。
今回のORIGINシリーズはキャビの併売はなし。
スタック派の皆さんは1960AでもBでも、1936でも、MFキャビでも好きなヤツにつないでこのサウンドを楽しんでくだされ。

1202人の演奏を聞いていて思ったんだけど、相性のいいペダルでラウドに鳴らすと、JCM2000 DSL100の音像に似ているような印象を受けた。
ハイ、ありがとうございました。

140さて、今2人が楽しそうに話しているのは機材の話ではない。

155実はコレについて。
明日7日、KRUBERABLINKAでおなじみの四谷三丁目のSOKEH'S ROCKで2人は同じステージに立つことになっているのだ。
ヘヘヘ、そして、このライブで2人ともORIGINを弾くことになっているのですよ!
ドラムスはCrying Machine時代からの盟友、實成峻、ベースは雄太くんのOB尚美ミュージックカレッジの講師のZARYという布陣。
楽しみ~!
まだ、席が残っているのかな?
Masha&六郎太の奏でるORIGINサウンドにも注目してゼヒお出かけくだされ。

160最後に2人からORIGINについてひと言。
「自分好みに染められますよ。
そういった意味では、普段ボクが使っているJCM800よりもよっぽど使いやすいです(笑)」

170v「アンプを初めて買う人にも、ベテランにももってこいのお手軽真空管アンプです。コスパの良さが半端じゃない!マジで値段に驚きました。
とにかく誰にでもラクに使えるオールラウンダーです!
そして、自分の個性を出しやすいアンプだと思います」

180v

200_3 
(一部敬称略 2018年8月4日 都内スタジオでにて撮影)

2018年8月 4日 (土)

私のボリビア(行ったことないけど)

 

しかし、暑いね~。
いつものMarshall Blogならしつこいぐらい「アツイ、アツイ」と文句を並べるところだけど、そんな気にもならない。
もはやコワイわ。
「一番暑い時期」と言われている3月に行ったベトナムよりゼンゼン暑い。なんかね、この暑さには「悪意」を感じるね。地球を大事にしないことに対する「お仕置き」とも取れる。
…ということで、今日は涼し気な画像を並べて少しは暑さを忘れて頂こう…という企画。
どういうことかというと、Marshall Blog初の南米の話題。
何しろ南半球は今、冬だからね。
いいな~、冬。11月生まれの私は、生来暑いのが苦手なのだ。
大黒屋光太夫のように零下50度の世界で10年も過ごすなんてのはさすがにゴメン被るが、「暑い」よりは「寒い」方がいい。
今日の舞台はボリビア。
ボリビアって知ってる?
私は小学生の時に初めて「ボリビア」という国の名前を耳にした。
それはポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の人気映画『明日に向かって撃て!』の予告編の中のことだった。
この映画、こんなマヌケな邦題を付けられてしまって気の毒なんだけど、原題は『Butch Cassidy and the Sundance Kid』という。
コレは「ブッチ・キャシディ」と「サンダンス・キッド」という19世紀末のアメリカの2人組の強盗の逃避行の話。
英語学習者は、後ろの「サンダンス・キッド」にだけ定冠詞の「the」が付いていることに気付くべきだ。
「サンダンス」というのはワイオミングにある地名で、それに「kid」が付いているアダ名なんだね。苗字ではない。「サンダンスのガキんちょ」といったところか?で、他にはいないから「the」が付いてる。
「Butch」もアダ名で「頑丈なヤツ」みたいな意味がある。
こういう名前ってSonny RollinsとかChick CoreaとかDizzy GillespieろかBuster Williamsとか、昔のジャズ・ミュージシャンに結構多いんだよね。
それで、その予告編の中で「銀行強盗をしながら、はるか南米のボリビアまで逃げた」みたいな一節があって、それでこの国の名前を知った。
バート・バカラックの「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' on my Head)」のヒットもあってとても人気の高い作品だったけど、私はあまり好きではなかった。
父の影響で幼いころから重厚なハリウッド映画ばかりを観て育ったので、この作品や『イージーライダー』のような「アメリカン・ニュー・シネマ」と呼ばれた軽い作風が好みに合わなかったのかも知れない。

10vしかし、今回のこの記事を書くまでその「ボリビア」なる国が南米大陸のどこにあるのかは知らなんだ。
で、調べてみた。
ブラジルとペルーの間って感じか…南米大陸にも海のない国ってあったんだな。パラグアイもそうか…。
事実上の首都はラパス(La Paz)。
国土の広さは日本の3.3倍。世界で27番目に広い国なんだって。
こうして見るとブラジルってデッカイな~。
日本の22.5倍で、ロシアを差っ引いたヨーロッパ大陸より広いんだって。

20v国旗はコレ。
またこの3色か…。

30ここで脱線。
この赤・黄・緑の配色の国旗ってやたら多いよね。
チョット見てみると…
  
サリフ・ケイタの故国、マリ。
公用語はバンバラ語とフランス語のはず。

C__5配色を反対にすると、ギニア。
コリャ、まるで「江戸三座」の定式幕だ。

C__2さらに配色を入れ替えて星をつければカメルーン。

C_マリを45°傾けてやればコンゴ。

C__3応用編はベナン。
アフリカの国旗に多く用いられていることより、この3色を「汎アフリカ色」と呼ぶらしい。
それぞれの色の意味は「赤」は殉教のために流された血、「緑」はアフリカの植生、「黄」はアフリカの富と繁栄なのだそう。
イカン、イカン、アフリカの話をしていたら暑くなって来た。
イヤ、いまや東京の方が暑いかも知れない。

C__4それじゃ、コレでどうだ!
今、冬のボリビアから。
ああ、見ているだけで涼しくなってくるような大雪原! 

50_4写真を送ってくれたのはこの女性。
Marshallの友人を通じて知り合ったブラジルはサンパウロ在住のお友達リリアン。
そして、旦那さまのエドサンドロ。

40_3新婚旅行でボリビアに行ったんだって。
そこへMarshallも連れて行ってくれたとうワケ。
でもね、コレ…残念ながら雪原じゃないの。
ナント、塩!
有名な「ウユニ塩湖」を訪れたのだそうだ。

60_3スゲエな~!
視界を遮るものナニもない。
そして、白と青だけ世界!
この塩の湖の大きさは10,582平方メートル…と聞いてもピンとこんな。
秋田県と同じぐらいの広さだって。
オイオイ、塩分摂り過ぎじゃないの?

70_3標高3,700mっていうから、富士山のてっぺんと同じぐらいの高さだわね。
冬季の富士山の頂上がどんなに過酷なところかは新田次郎の『芙蓉の人』と読んでもらうことにして、やはり高山病が厄介らしい。
リリちゃんも高山病に罹ってしまい、2日ぐらい吐き気に悩まされてしまった…

Fuyo…ようには見えませんナァ。
アルパカかなんかに乗っちゃって!

75_3おまけにMarshallの上でジャ~ンプ!

80_3そして着地。
スゴイ!
リリちゃんの服装も偶然モノトーン。
白と黒と青で統一されている。

90v_2しかし、キレイだな~。
この湖面がまるで鏡のようなんだって。

100_2乾季になると、こうして湖面にクラックが入るのだそうだ。

110_2そして、夕暮れ。
さっきまであんなに青かった空が鮮やかなオレンジ色に変化する。
そして夜には満面の星が現れる…って、さも自分で見たように、スミマセン。

120_2一瞬、奥の山が浅間山のように見えるが、コレはLaguna Hediondaというところ。
「laguna」とは「潟」という意味。要するにエディオンダ湖だ。
ココも塩湖でフラミンゴで有名らしい。
塩湖とは普通の淡水湖とは異なり1ℓ当たりの塩類の総イオン量が3g以上の水を湛えている湖のことを指す。
何かテーブル・クロスがいかにも南米じゃない?フォルクローレ。

130_2場所を移して、ココはボリビアの首都、ラパスの「Carrot Tree」というレストラン。
アタシャ、れっきりバックパッカーのための宿の食堂かと思ったよ。
このラパスという街も標高3,600mを超える地点にあり、世界で最も高所に位置する首都なのだそうだ。
そして、ラパスにはいいレストランがたくさんあるんだって。
でも、インターネットでウユニ塩湖に行った人の紀行文を読むと、屋台なんかで売っている食べ物は食中毒になる危険度がかなり高いとのことで、その人もヤラれてしまったそうだ。
コレはリリちゃんに聞いたんだけど、当然水道の水は飲めない。
私ホラ、こないだのベトナムで水道の水飲めないことの不便さを知ったからさ。
ホントに日本の衛生環境には感謝してるのさ。

140_2コチラは「Cocina popular Boliviana」というレストラン。
リリちゃんは魚のフライをオーダー。
ま、淡水魚なんだろうね…海がない国なんだから。
結構デカい。
とても美味しかったって。

150_2コレは赤葉トウガラシを使ったスタッフド・ピーマンというモノ。

160_2コレなんかはリトル・マーメイドなんかで昔から取り扱っているバゲット・サンド…に見えるけど、間に挟まっているのはリャマの肉だそうだ。
ありゃま~!

170_2コレがリャマ。

180コレは「ちゃま」。
浅草の飲み屋だ。

C_chama_2こっちはミラバケッソ…つまりアルパカ。
リャマの近い親戚かね。
ボリビアではアルパカも召し上がるのだそうだ。

リャマの肉は柔らかく、牛肉のフィレのようなイメージだそうだ。
ウ~ン、爬虫類でもナンでも、未知の肉って大抵「鶏肉みた~い」となるのが普通なのだが、リャマはそうではないらしい。

190リリちゃんが日本にいた時には、家にお邪魔してブラジル料理をごちそうになったりしたものだった。
例えば、ブラジルの家庭の味、フェイジョアーダ。
豆とソーセージの煮込みっていうのかな?
コレを白米とミカンで頂く。ミカンってあの普通の温州ミカンね。

C_fd_2 コレはブラジルのチーズ・パン、ポン・デ・ケイジョ。
要するにチーズ・パン。
とてもおいしかった。 

Pdc下の2枚の写真もリリちゃんが送ってくれた。
この白い建物、ナンだと思う?
コレ、「サンペドロ」という刑務所なんだって。

200_21,500人もの囚人を収監しているんだけど、看守がいなければ、囚人服もないのだそうだ。外出も自由。
刑務所の中には、屋台やレストラン、美容師、さらにはホテルまであって、囚人たちが自主的にひとつの町を作っているというワケ。
で、この刑務所内を自由に見て回れるツアーがあって、ラパスの観光地として有名なんだって。
なんて書くと何やら面白そうだけど、麻薬フリーだったり、窃盗天国だったりで、どうやらトンデモナイところらしい。
入り口の前に行列ができている。
観光客だろうか?

210_2以上、正確には「私のボリビア」ではなくて「リリちゃんのボリビア」でした。
 
さて、せっかくのMarshall Blog初の南米の記事なので、リリちゃんにちなんでブラジルの音楽の話を少々。
何といってもブラジルは音楽の宝庫だからネェ…といいたいところだけど、私は特段ボサノバが好きなワケではないし、浅草のサンバ・カーニバルを楽しみにしているワケでもない。
でも、大好きなブラジルのミュージシャンがひとりいる。
それはアイアート・モレイラでもなく、フローラ・プリムでもなく、イヴァン・リンスでもなく、ましてやミルトン・ナシメントやエウミール・デオダートでもない。
私は、エルメ―ト・パスコアール(Hermeto Pascoal)が大好きなのです。
あ、エグベルト・ギスモンティも相当いいな…。
 
で、以前リリちゃんとブラジルの音楽について話していた時、当然パスコアールの話になるワケで、「エルメ―ト・パスコアール」って知ってる?と訊くと、「あ、はい。知ってますよ」と気軽に答えるでないの!
日本にいると、結構音楽を聴き込んでいる人でなければパスコアールなんて知らないと思い込んでいたので、いくら地元とはいえリリちゃんのような若い女性が知っていたのでビックリ!
「え?ブラジルの人だったらみんな知ってますよ!」と追い打ちをかける。驚いちゃったよ。
私はナンで知ったのかな…と思い返してみると、19歳ぐらいの時に聴いたMiles Davisの『Live Evil』で恐らくその名を知ったのだと思う。
エルメ―トはこのアルバムに「Nem Um Talvez」という曲を提供していて、そこにドラムで参加しているのだ。
この曲、マイルス作となっている次の「Selim('miles'の逆さ綴り)」と同じ曲なので注意。
この曲自体は「In a Silent Way」のできそこないのようで、私にはサッパリ良さがわからないのだが、名前は覚えて気に留めておいた。

Aそれに加えて、仙人のような風貌に惹かれて買ってみたのが下の右の『Slaves Mass』というアルバム。
コレでビビビと来たね。かなり気に入ってよく聴いた。
 
この人、1936年の生まれというから、今年でもう82歳にもなるんだけど、ついこの5月にも来日していた。
元々はバンドネオン奏者なのだが、フルートなんかもすさまじい演奏技術を持っている。
下は数少ない私のコレクション。
もっと聴きたいんだけど、滅多に中古に出ないんだもん!

1973

1976

どんな音楽を演っているのかというと、私はよく「ブラジルのFrank Zappa」と形容している。
とにかく「自由」なんですよ、自由。何しろクリエイティブ。
下の左はモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ盤で、オープニングのMCが強いフランス訛りの英語でこんなことを言っている。
「ブラジルはあらゆる異なる種類の音楽のるつぼです。今から数分後に登場するグループは、信じられないようなセンス、トーン、リズム、ハーモニー、作曲、即興演奏、まさにそれらが溶け合ったモノで、「驚異的」としか言いようのない唯一の音楽を演奏します」
もう、このMCのオッサンが言う通り。
でもこのオッサン、「エルメ―ト」ではなくて「エルメット」って発音してるな…「エルメット」の方が正しそうだ。
今度リリちゃんに会った時に教えてもらおう。

1979

1980 自分のアタマの中にポッと浮かんだアイデアをそのままダイレクトに曲にしている感じ?
あるいは何も考えずに自然発生的に作曲している感じさえする。
ナレーションとユニゾンでピアノを弾いたりするアイデアなんかはZappaの「Dangerous Kitchen」みたいなこともしているんだよね。
創作の姿勢としては何となくPat Merhenyを感じさせる。

1987

1992 それと、楽器の偏重がないっていうのかな?自身の楽器をフィーチュアするようなところが一切なく、本当に「音楽最優先」という精神が伝わってくる。
でも、一緒に演る人は大変だろうナァ。エルメ―トがクチで「♪タリララダッパッダズララズビズビタラリラ…はい、このメロディ演奏して」ってやっている感じ。
こんなメロディ覚えるのは至難の業だ。
すなわち、シュッレッディング・ギター・ミュージックの極北だわね。
いつまでも元気に活躍して欲しい偉大なアーティストのひとりだと思う。

1999

2002 最後にもう1枚。
コレは昨年の11月にリリちゃんとエドが来日した時のようす。
ちょうどお酉さんをやっていたので連れて行った。
「ナニこれ?!」と2人は初めて見る「カメすくい」にビックリ。
リリちゃんは英語がベラベラなので、私がエドにわかるように英語で説明しようとしたら、このカメすくいのオジちゃんが英語を話し出した。
カメすくいのオジちゃん、まさかの英語ペラペラ!
あまりの予想外の展開に、失礼ながら3人で大笑いしてしまった!

C_img_5023 最後に…リリちゃん、どうもありがとう!
また日本に帰って来てね!その時を楽しみに待っています。

 

200_3

(一部敬称略)

2018年8月 3日 (金)

妖怪大戦争 <後編>~ 銀幕一楼とTIMECAFEとフィナーレ

  
さて、小岩。
実際に習ったことはなかったが、私が中学の時「小岩」という理科の先生がいらっしゃった。
私が通っていたのはドロッドロの男子校で、大人しくしていると生徒にナメられてしまうため、若かった小岩先生は生徒にやたらと厳しく、「コイワはコワイ」というキャッチコピーを自分自身に付けていた。
この先生、本当に小岩に住んでいた。

10_5小岩ってこの南口は昔から比較的にぎやかだったけど、反対の北口は今と違って何にもなかった。
で、その南口に3つある商店街の中のこの昭和通り商店街…ココをしばらく行った左側に「珈琲園」というジャズ喫茶がかつてあった。

20v_2コーヒーがものすごく美味しいとてもいいお店だった。
1階は普通の喫茶スペースで、2階が昔のジャズ喫茶によくあった「おしゃべり禁止」の鑑賞スペース。
レコード・コレクションや立派なオーディオ装置(マッキントッシュだったかな?)は階下にあった。店内が吹き抜けになっていて、プレイ中のレコードのジャケットをその吹き抜けの空間に浮かばせているのがそのお店の大きな特徴だった。
どういうことかというと、レコード・ジャケットを収納するフレームに長いヒモをくっつけて、天井に付けられた滑車を使ってそのフレームを上げ下げする仕組みになっていたワケ。
レコード片面が終了すると、レコード係り、あるいはマスターがそのヒモを緩めてフレームを階下に降ろし、次にプレイするレコードのジャケットに入れ替えたらまたヒモを引っ張ってガラガラとそのフレームを空中に浮かべる。
換言すると、今かかっている気になるレコードのジャケットを手にすることができないのだが、それは後で1階に降りて行って、空中から降ろされたジャケットをチェックすれないい。
今では全く行かなくなったけど、私は「ジャズ喫茶」という空間が大好きで、大学生の頃よく通ってジャズの勉強をした。
桜木町のダウンビートなんて丸一日いたことが何回もあったし、その頃は有名な「ちぐさ」のマスターもまだ元気にしていた。
「ちぐさ」は日本のジャズ喫茶の草分け的存在で、まだレコードがベラボウに高価だった時代に、穐吉敏子や渡辺貞夫がお店にやって来てコーヒーを飲みながらスピーカーから流れて来るアドリブのメロディを採譜していたという。
小岩の珈琲園はそんな愛すべきジャズ喫茶の名店のひとつだった。
まだ残っているなんてことを期待せずに近くまで行ってみたが、もうどこにあったかのもサッパリわからなかった。
下の写真は珈琲園のマッチ。
その頃は私もタバコを吸っていたのでこのマッチ箱が家にゴロゴロしていたけど、アレ取っておけばヨカッタな~。
ジャズ喫茶のマッチ箱ってカッコよかったんだよね。
そういえばこのオリジナル・マッチの文化もスッカリなくなったね。それどころか、今の子供たちなんてもう「マッチ」自体を知らないんじゃないか?
少なくとも「燐寸」を読むことはできないかもね。

30_200そして、昭和通り商店街とは反対側の商店街。
パッと見た目は変わらないな…でも、アレはもう無くなっちゃっただろうな…。
と、商店街を進む。

C_2img_6812 失礼をば致しました!
ありました!「音曲堂」というレコード屋さん。
今はわからないけど、以前は楽器も取り扱っていた。

40v_4いいな~、昔の「町のレコード屋さん」風情で。
あ、「楽器」って書いてある。
昔は本屋さんでレコードや楽器を売っているところも普通にあったんだよね。
それで、コチラさんの最上階にはチョットしたホールがあって、私が高校の時にその舞台に立たせて頂いたことがあった。
UFOのコピーを演った。「Shoot Shoot」と「Mother Mary」だったような気がする。
私にだってシェンカーに夢中になった時期があったんですよ!
そして、その時だったと思うけど、生まれて初めてBAD SCENEを見た。
ホンの数曲分の演奏時間だったのに、杉村さんと鴫村さんはMarshallのハーフ・スタックを持ち込んで、三根生さんも自前のツーバスのフル・キットを組み立てた。
たった2、3曲のためにですよ!
転換の時間がどうしようもなく長かったのも覚えている。
ビックリしたね~。「こんなバンドが日本にもいるのかッ?!日本人でもこういうハード・ロックができるのかッ?!」って。
なつかしいな~。40年ぶりに来たよ!

50_2ハイ、北口に移動して京葉道路沿いのライブハウス、オルフェウス。
『妖怪大戦争』もトリの登場となる。
銀幕一楼とTIMECAFEの登場だ。

60_3銀幕一楼

S41a8252 寒河江宏樹(さがえひろき)

80v_4寒河江くんは1959好きのMarshallプレイヤー。

90v_2この日使用したJCM2000 DSL100のハーフスタックの隣に立てられた「銀幕一座」の幟。
「黒・柿色・萌葱」の配色は森田座の定式幕だ。イコール、銀座の歌舞伎座と同じ。
定式幕については犬神さんの記事に書いてあるので興味のある方はゼヒ⇒TOKYO BAKA EXPO 2017:犬神サアカス團単独公演『髑髏城』~私のディープ浅草 <その4>

かつては「江戸四座」と呼ばれた江戸の芝居小屋が後にひとつ減って、ナゼ「江戸三座」になったか、最近その理由を偶然知った。コワいよ、女の闘いは。
この話はまた別の機会に…。

100v_4山下大輔

110v_3松永健太

130v_2瀬間彩娘(せまあやこ)

140v_5犬神の明兄さんからお聞きして以来、観てみたかったチームのひとつ。

150_3銀幕さんのおそろしいまでの存在感にヤラれっぱなし!
初めてのことだったし、そもそも何をするかがわからん!

160v抜刀。

C_0r4a9021 歌舞伎アクション。

180v_3アイドル風コレオグラフ。

190v_2ビシッとキメるポーズ…撮り逃せない!

230_3銀幕さん、動きがオッソロしくシャープでうまく撮影するのが大変なのです。
それとね、こういうタイプの方って「オレってカッコいいだろ?」的なナルシシズムな要素を持っているのが普通だが、銀幕さんからはそういう意向が全く感じられない。
要するにサッパリしていて、メンド臭くないのだ。とてもありがたいことだ。

200_3しかし、銀幕一座を知らない人がこの写真を見て、どういう音楽を演っていると思うだろうか?
いわゆる「ロック寄りの昭和ムード歌謡」っていうのかな?
「昭和歌謡」っていう言葉は好きじゃないけど、音楽自体は好きだ。
日本における大衆音楽の一番の悲劇は、「歌謡曲」と「日本のロック」の両方を大衆から取り上げてしまったことだ。
今、銀幕一座の存在意義はとてつもなく大きい。

270_3寒河江くん、いいね~。
まず音がいい。
実に色気のあるギター・サウンドなのだ。

300v_5実は寒河江君とは以前から面識があって、お父さんの影響で彼のルーツが昔のロックにあることも知っていた。
まさにそんな感じのプレイ。
今の若い人には珍しいスタイルだ。
もう速弾きもタッピングもスッカリ珍しくなくなってしまったからね。
最近はかえってこうした選び抜いたフレーズをいい音でジックリ聴かせるスタイルの方が目立ってきているような気がする。
170v_2時に銀幕さんとユニゾンで舞い、時に単独で客席をあおる健太さんは小岩が地元。
パン屋さんをされているそうだ。
終演後、健太さんが焼いた人間椅子とNazarethのロゴが入ったパンの写真を見せてもらった。
大変おいしいと評判がいいので、今度、父の墓参りで市川に行った時の帰りにでもに寄ってみよう。

210v_2前説、キーボーズ、コーラス、後説と大忙しの山下さん。
銀幕一座の狂言回しといったところか?
顔も忙しい!

240v_3エイトビート、フォービート、なんでもござれの彩娘ちゃん。
コンパクトなドラミングが実に気持ちいい!

260_2「ココ小岩に、ココ小岩に足を運んで頂きありがとうございます。リハからいつもよりソワソワとしています。
終わったら『お疲れさま!』と声をかけてあげてください。きっと喜ぶと思います。
今日の日を祝し、乾杯をしたいと思います。
ある方は手にグラスを、ない方は心のグラスを…出会いを祝して、カンパイ!」

250_4上着を脱ぎ捨ててますますスパークする銀幕さん。
「皆さまと意思を合わせる時が来ました!このままアナタに届け…摩天楼」

290_4「♪まってんろっほ~、キッミッに恋をしった~」
ウワ~、メッチャ耳に残る~!銀幕一座のキラー・チューン。
お客さんとのコール&レスポンスも完璧!

310_3いよいよエンディング!

320_2ワカメダンスから、ナゼか相撲。

330v_3キマった~!
カッチョいい~!

340v銀幕一座はこのステージの後、7月13日に3曲入りシングル『ゾッコン』をリリース。
そのレコ発ワンマンがTSUTAYA O-WESTで開催された。
そちらの模様もMarshall Blogで取材して来たのでお楽しみに!

ところで、銀幕さんがMCで触れていたけど、この日は「ボウリングの日」だったんだって。
長崎に初めてボウリングが伝わったのが1861年6月22日のことだったそうです。

480cd銀幕一楼とTIMECAFEの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

360_3アンコール。
「申し訳ありませんが、代表としてアンコールさせて頂きます!」

0r4a9212 1曲演奏した後、「皆さん、1曲じゃ足りないんじゃないでしょうか?」と、妖怪が全員集合した。
「隣にいると我々がナチュラル・メイクに見えてしまいますね!」

370_7「あなたに届け、ロックンロール!」

380_3スゴイ!

390_2全員でビシっとフリをキメた!

400_2しかし、銀幕さんの迫力がスゴイ!一生懸命のカタマリみたいな?!

410_3何かもうコレを演るためにこの世に存在している感じ…というぐらいそれが板に付いているのだ!

420EXILEのグルグルも!

430_2「ラスト一発!」

450_2チャンと後ろの人たちもやってるから面白い!

460_2「ステキな夜を!」
あ~、オモシロかった!

470 

200  
(一部敬称略 2018年6月22日 小岩オルフェウスにて撮影)

2018年8月 2日 (木)

妖怪大戦争 <前編>~犬神サアカス團と絶叫する60度

  
総武本線の鈍行の起点は御茶ノ水。
秋葉原、浅草橋、両国、錦糸町、亀戸、平井、新小岩ときて、小岩。
「恋が小岩に来いよと乞うわ」…なんてね。
今日は小岩のオルフェウスから。
なかなかにスゴいイベント・タイトルだ…『妖怪大戦争』。

10_4自分が母に感謝することのひとつに、私が小さい頃、ずいぶんたくさんの劇や映画に連れて行ってもらったことがある。
特に怪獣映画には片っ端から連れて行ってくれた。
それが昂じて「映画小僧」になり、ビートルズを聴いて「ロック少年」になり、ロックに飽きて「ジャズ兄ちゃん」になり、普通に会社に勤める「オジさん」になり、その後Marshallと出会って、今「マーシャルジイさん」になっていることを考えれば、母には感謝してもしきれない。
ゴジラやガメラは当然のこと、松竹の『宇宙大怪獣ギララ』、日活の『大巨獣ガッパ』、『恐竜グワンジ』…まだまだ沢山あったハズだが申し訳ないことに記憶が残っていない。
しかし、よく覚えている作品のひとつに『妖怪百物語』がある。
1968年の3月公開だっていうから、私が小学校へ上がる1年前のことになろうか?
併映は『ガメラ対バイラス』だったのか…きっとこっちがお目当てだったんだろうな。バイラスってイカみたいなヤツだっけ?
しかし、『妖怪百物語』はカラ傘オバケとルーキー新一のカラミや、のっぺらぼうやろくろ首など、おなじみのオバケがゾロゾロ出て来てすごく楽しんだように記憶している。
ひとつわからなかったのが、やたらと顔がデカいその名も「大顔(正しくは大首という名前のようだ)」とかいうオバケ。
あのオバケ、小顔がもてはやされる今の時代に出て来ていたら相当イジめられるぜ。
「あぶらすまし」とか「ぬらりひょん」とか「ぬっぺっぽう」とか、子供の頃に覚えたヤツは忘れないナァ。
今では5分前にやったコンピューターの操作方法が思い出せないで四苦八苦することも珍しくない。

30v_280同じ年の年末に公開されたのが続編の『妖怪大戦争』。
もちろん母が観に連れて行ってくれたのだが、併映の『蛇娘と白髪魔』という作品はナニひとつ記憶がない。きっと退屈して見ていなかったのだろう。
この2本、どう考えてもヘッドライナーは『妖怪大戦争』の方で、きっと前作の『妖怪百物語』の評判がヨカッタんだろうね。
実際『妖怪大戦争』はオモシロかったナァ。
「ダイモン」という海外の妖怪が長い眠りから覚めて、どういうワケか来日しちゃって、日本の妖怪チームと一戦交えるんだよね。
ダイモンってのが悪くてさ、すごくコワかった。
昔はヨカッタな~。
CGに慣れきった今の子供たちがこんなの観るとどう思うのかな?
Frank Zappaの「Cheepnis」よろしく、やれ「糸が見えてる」だの「中に人が入ってる」とロマンのないことを訴えるに違いない。
そもそも映画館になんか行かないか…やっぱBlu-rayだよね~。便利だもんね~。
それじゃやっぱり風情がない!
映画館で知らない子と「♪ガンメラ~、ガンメラ~、強いぞガンメラ、強いぞガンメラ」ってやるのがいいじゃないか!
なんてことばかり書いているから若い人がMarshall Blogに寄りつかないんだよな。
言われなくてもよくわかってんだよ。

20v_280さて、こっちの『妖怪大戦争』もオモシロかったよ~!
まずステージに上がったのは「絶叫する60度」。

40_2魁(かい)

50v_4もんてろ

60v_3絶叫さんは昨年の『美女と金髪と野獣』にホンのチョットだけご登場頂いたことがあったが、Marshall Blogへの本格登場はコレは初めて。

70_3以前はカラオケで暴れまくっていたが、今はバンドを引き連れて大騒ぎ。

80この日、ギタリストはお二方ともMarshallを使用。

90_2

100v_3

110v_2知ってはいたけど、イヤ~、スゴイわ。

120_2魁ちゃんと…

130vもんてろちゃんのパワフル極まりない歌声とパフォーマンス!

140コレを年間300回やってるっていうんだから恐ろしい。
こんなに動き回って…運動になっていいどころか、身体に悪いんじゃないか?というぐらいの激烈パフォーマンス!

150_2「♪ポ~ニョポニョポニョ」なんて大人しくやっていたかと思うと…

160_2ブシュッ!!
「三途の川のポニョ」だった。

170_3曲としてはハードでポップな昭和歌謡みたいでいい感じ!

180_2こんなこともやっちゃう!

190_3ルドルフ・シェンカーがコレを見たら自分が若かった頃を思い出すことだろう。

200v_2お客さんたちのノリがまたスゴイのナンのって!

210_4どっちが絶叫してるんだかわかない!

220_2この軍隊のような凄まじいまでの一体感!
コレを見ているだけでも絶叫する価値あり!

240_2リハーサルの時に魁ちゃんが自家製のお立ち台に「Screaming Sixities」とマジックで名前を書いているのを後ろから偶然眺めていた。
「『Screaming Sixities』か。なるほど…ウマいこと言うな」と思っていたら!
この「絶叫する60度」というのは、南極地方の海域のことなんだってね~。
知らなかった~!
「Screaming Sixties」は「Shrieking Sixties('shriek'も'悲鳴を上げる'という意味)」とも呼ばれ、南緯60度から70度の風の強いエリアのことを指すのだそう。
他に「吠える40度(Roaring Fourties)」と「狂う50度(Furious Fifties)」というのがあって、南極に向かう船は南緯40度、50度、60度と猛烈な風の中を進まなければならないのだ。
ま、絶叫ちゃんのステージはコレ3つが合わさって「150度」に到達していたよ!

250_3絶叫する60度の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEB SITE

2602番目に登場したのは我が、犬神サアカス團!
あ~、静かだ。

270_2犬神凶子

280v_2犬神情次2号

290vジョニーちゃんはいつもと同じくJCM800 2203と1960A。
コレが犬神サアカス團のギター・サウンド。

300v_4Marshallもギターもいつもと同じだけど、それをつないているアイテムがいつもと違う。
いつもはワイアレスを使用しているが、今日はワイアード。
理由は「忘れ」。

310_2犬神ジン

320v_4犬神明

330v_2ますは最近アルバムのタイトル・チューン「新宿ゴーゴー」。

340_sg切れ味のよいエイト・ビート。
耳に残る犬神ならではの歌詞…やっぱり何度聴いてもいいね。

350_4こうした正統なブリティッシュ・ロック・サウンドにはMarshallがベスト・マッチする。
つまり正統派ロック・ギター・サウンドだ。

360v_4「あらためましてこんばんは、犬神サアカス團です。絶叫する60度ファンの皆さん、はじめまして~。銀幕ファンの皆さん、お久しぶり~。オルフェウスさんは2回目なんですが、今日は一番いいところを見せたくてセットリストを作って来ました。最後まで盛り上がっていきたいと思います」

380_tik2曲目は「虎の威を借る狐」。

390v_2アフロ・キューバンっぽいリズムから7/4拍子のリフへ。
いかにも犬神様らしいナンバー。

400v_23曲目は久しぶりに『恐山』から「浅草心中」。

410_as惚れた男に逃げられまいと、「何でもするわ」とすがる女…「ニコヨン、日雇い、運転手、クズ鉄拾いに犬殺し」と色々な職業がこの曲に出てくるけど、昔はね今では考えられないような仕事がたくさんあった。
「犬殺し」っていうのは私が小さい頃見た記憶があるな。
先に縄で作った輪っかがついている長い棒を持っていて、野良犬の首をその輪っかに通し、手元の縄を引っ張ると、その輪っかがギュッと締まって犬はもう逃げることができなくなる。
最近では宮古島で見た。アレは保健所の職員なんだろうな。
私が小さい頃は野良犬って結構見かけたけど、今はまったくいなくなった。
江戸時代は野良犬がたくさんいて、夜は恐ろしくて気軽に出かけられなかったらしい。住居があつまるエリアには野良犬が入って来ないように門を作っていたそうだ。

420v_3「犬神ファンの男性を『犬っさん』っていうんです。以前は『犬っ子』って言ってたんだけど、オジさんたちがドンドン増えて来たので『犬っさん』と呼んでいます」
犬神さんはこの5日後、以前にもMarshall Blogでレポートした『ショート・プレミアム興業』と称したワンマン・ライブを控えていた。
その「予告編」として次の曲に移った。

430v_22007年のシングル「たからもの」。

450_tmやっぱりシングルに仕立てるだけあっていい曲だ。

450v_2ジャケットはこんな感じ。

Tm偶然チョット雰囲気がコレに似てる。
ナゼこの曲が「予告編」なのかは次回の犬神さんのライブ・レポートにて。

Ct続けて犬神さんのライブでは定番の「光と影のトッカータ」。
胸のすくようなドライビング・チューン!

460v_hkt

470v_2

480v

490v「今日はMarshall Blogの取材が入っています」
凶子姉さん、ありがとう!
「あと2曲です」
「エエ~!」
「その力強い思いで私と一緒に歌いませんか?」

500vコール&レスポンス。

510v_arそして歌うはアルバム『新宿ゴーゴー』のリード・チューン、「暗黒礼賛ロックンロール」!

520_2やっぱりコレは盛り上がるね。

530vシンプルでハードでものすごく「ロック」を感じさせてくれる名曲だ。

540そして、最後も定番の「命みぢかし恋せよ人類!」。
なるほど、このあたりのたたみ込むような感じが「一番いいところを見せる」セットリストなのね?
 
今日もソリッドなギターをガンガン奏でてくれた情次兄さん。

0r4a8789ステージせましと暴れまくったジン兄さん。

560vジャケットを脱いで吠えまくる明兄さん!

570v今日も美しい歌声の凶子姉さんなのであった!

580犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

590<後編>につづく 

200  
(一部敬称略 2018年6月22日 小岩オルフェウスにて撮影)

2018年8月 1日 (水)

加納秀人音楽生活50周年&外道結成45周年記念コンサート <後編>

  
「さぁ~、手拍子よろしく!」とハチ切れんばかりの勢いで演奏するのは「ダンスダンスダンス」。
レコードではまだA面。
しかし、会場の熱気は最高潮!

10_ddd加納秀人

20v松本慎二

30vそうる透

40v_3インスパイアし合う2人。

70_2秀人さんのロング・ソロ!

75そして、恒例の「三・三・七拍子」から…・
「ある言葉に乗せてすべての悪いモノを捨てて行ってください!」
「ある言葉」とは「外道」のこと。
「悪いモノはマネージャーが全部持って行ってくれます」…「外道!」
「みんなの未来のために!」…「外道!」
「みんなのシアワセのために!」…「外道!」

60_2そして透さんのソロ!

50この曲のリフも素晴らしい!…「ビュンビュン」。

80v_bb「♪外道のワッペン背中にしょって」
外道のワッペンは物販コーナーにて好評販売中!
ちなみに「ワッペン」はドイツ語。フランス語では「アップリケ」。英語では「パッチ」ね。

90vシンプルにストレートにカッ飛ばす外道。
客席はますますヒートアップするばかり。
え?「ヒートアップ」って、お客さんが座りっぱなしじゃないかって?
いいんですよ。
みんな「外道の音楽」を聴きに来てるんだから…騒ぎに来ているワケじゃない。
コンサートは音楽を聴く場所なのだ。
「音楽は鬱憤晴らしではない - ユーディ・メニューイン」

95いつかのコンサートで、秀人さんはこの曲を演奏する前にひと言こうつぶやいた。
「ブルースを聴かせてあげよう」…コレがエラクかっこよかった。
曲は「いつもの所でブルースを」。

100v_ibそれにしてもナント存在感のあるギター・サウンド!

110やはり秀人さんにはMarshallが一番お似合いだ。

120v_3秀人さんもソロを弾いていてとても気持ちよさそう!今夜は気持ちいいね!

180v_2いよいよコンサートも終盤に入る。
270次から次へと息もつかせぬ展開で外道ワールドが炸裂!

140v_4「腐った命」

160_kr弾きまくる秀人さん!

150vそして、本編最後は「人間わずか50年」の「完了」。
コレでMarshall Blogの冒頭につながるというワケ。Marshall Blogってよくできてるナァ…んなこたぁないか。

C_s41a7706 客席を練り歩く秀人さん。
今日はワイアレスだけど、以前は比較的広い会場でも頑固にケーブルを使ってコレをやっていたんだよね~。

190_2お客さんもうれしそう!

200_2自撮り派のお客さんもたくさん!

210_3ノッシノッシと歩を進める秀人さん。
指は猛然と動いたままだ。

220vステージの上のリズム隊のハードなドライブも聴き逃せないぞ。

250v

260v_4大きく会場内を一周してステージに向かう。

230_2そして「完了」!
アルバム『外道』収録の9曲と他4曲で構成された興奮のステージが完結した。
やっぱ、いいな~。

275すかざずアンコールの呼び声。

280_2アンコールはATOMIC外道。いわゆる「アトゲー」。
360_2曲は「悪魔のベイビー」。

300まずは透さんが歌う。
透さん歌お上手だからね~。
透さんが歌った東京おとぼけCatsの「ドアをあけて」は大好きな曲のひとつ。

310そして公太さんも熱唱!
ナンカこの曲を聴いてて、昔を思い出したのか、少しホロっと来ちゃったナァ。
一緒に歌いたかったけど、感激で「オエッ」ってなっちゃって歌えなかった。

320続けてゴキゲンなロックンロール「愛の寝台車」。
いわゆる「Freight Train Song」というヤツ。今、こういう曲はなくなったね。
やっぱり風情がなくなったよ。

330_as松本さんは「タオル・ベース!」。

350_3鉄壁のノリを見せるベース・チーム!

340_2いつの間にかお客さんは総立ちになっていた。

370_6バンドのメンバーがステージを降り、秀人さんひとりが残る。

380_2そしてスペシャル・ゲストとしてピアノで加わったのがエルトン永田。
エルトンさん、出番まで9時間待ちだったそう。

390v「やさしい裏切りの果てに」をシットリと…。
これまた感動の瞬間なのであった。

400かくして『加納秀人音楽生活50周年&外道結成45周年記念コンサート』はニギニギしく幕を降ろした。

410_2お疲れさまでした~!

420v_2秀人さん、そして外道、おめでとうございます!
50周年の野音が楽しみですな!
Marshallの壁でやりましょう!

430あまりにもめでたい機会だったので、終演後私も楽屋で1枚。

450vさて、<前編>の冒頭で紹介した通り、現在外道は2枚組のアルバムを制作中だ。
その内容に関する情報を頂いたのでお知らせしておく。

 
【外道結成45周年記念作品】
『外道参上』
★Disc-1 「外道LIVE !」
松本さんがMCでおっしゃっていたように、この日の外道のステージを完全収録。
アルバム『外道』発表から45年後の再演!
Marshall Blogのレポートを読みながらこのCDを聴いたらどうなのよ!
★Disc-2 「外道STUDIO !」
平成外道の新曲とセルフカバーで構成したアルバム。スタジオ・アナログ・レコーディングだそうだ。
やっぱ行きつくところはアナログか!
だって、人間ってアナログでできてるからね。
 
★加えて、3種類の特典が用意されているそうだ。
①タワーレコード・オリジナル特典:当コンサートの音源1曲
②ディスクユニオン・オリジナル特典:当コンサートのエキストラ・ライブ音源1曲
③ライブ会場販売オリジナル特典:当コンサートのエキストラ・ライブ音源1曲
「何だよ、全部同じじゃねーか!」って?
そんならこうしてワザワザ3行も使いません。
この3つの「エキストラ・ライブ音源」というのは全部違う曲なのよ。
そして、3枚すべてお買い上げいただくと、さらに3曲入りのエキストラ・エキストラ音源がもらえる…という仕組み。
レコードやライブ会場で「待ち伏せしてんだよ…卑怯だろ~」。蚊じゃない。
でも聴きたいよね~。楽しみだよね~。
発売は10月17日を予定している。
 
さらに外道は明日に向かってギンギンにライブの予定を入れているので、そちらも要注目だ。
10月末には原宿クロコダイルを皮切りに全国12カ所を巡るレコ発ツアーも予定されている。
 
ニューアルバムやツアーについてのお問い合わせはコチラ⇒Goodstock Tokyo

90加納秀人の最新情報はコチラ⇒facebook
外道の最新情報はコチラ⇒facebook

460v 

200 

(一部敬称略 2018年6月17日 新宿スペースゼロにて撮影)