GO!GO! Rock'n'Roll Party! <後編>~BLIZARD 35th
ベーシスト寺沢功一の55回目の誕生日とデビュー35周年を記念するイベントもいよいよトリの出番となった。
司会のガリガリガリクソンが声高に紹介するのは…
上手のMarshallもJVM210H。
スピーカー・キャビネットは1960BV。
35年目のBLIZARDのオープニングは「Stealer」。
失礼ながら私は現役時代のBLIZARDを全く存じ上げないんだけど、ん~、日本のハードロック臭がプンプンしていてうれしくなるね。
何となくジックリ、そして感慨深げに低音を奏でているかのように見える今日の主役。
「なんじゃ、平均年齢はマァ…ナンだけど、こんなに暑い中たくさんの人に集まって頂いてとてもうれしいです。
こんな暑い日に誕生日を迎えるってどーゆーことよ!」
まったく、私は11月生まれなので同様に理解できません。
「とてもきれいだった時の心を思い出して急いでいきましょう。
今日は歌詞を忘れた時は皆さんのクチを見るからね…みんな歌ってくれないと困るよ!曲を知らない人も何となく歌ってくれぃ!」
…と、そんな歌詞忘れの危険性などゼンゼン感じさせない安定の歌いっぷりで「Shallow Runnner」。
コーラスもバッチリ!
ホントにお客さんもうれしそうに下村さんに合わせて歌っている!
ステージ上手では横関さんのギターが炸裂しまくり!
横関さんもひっさしぶりのご登場。
よく抜けるサウンドで横関さんのJetギターが存分に味わえる~。
やっぱり真剣な面持ちのてらちん。
昔のことでも思い出してセンチになっているのかな?
でも出て来る音は低音の暴力。
「みんな知ってるよね?気づいた人もいたと思うんですけど、昔NHKの『ロック講座』に出た時、『狂った』とか『イカれた』とか他の言葉に替えろって言われたの。でも2回のウチ、両方とも『狂った』って歌っちゃった!
アレ、自分でもビックリした。『イカしたロックンローラー』って言われていたのに『イカれたロックンローラー』になっちゃった」
イヤイヤ、ロックンローラーはイカれているのが正常だったんです。
今の若い人たちはお行儀が良すぎる…というか、「知性的なロック」は大いに結構だが、「お行儀のよいロック」というのは基本的におかしい。
「お上品なパンク」なんてのは完璧な撞着だ。
「今日集まってくれたみんなのために歌いましょう!」
続いて熱すぎちゃって、熱すぎちゃって、「Over Heat」!
グワ~っと迫りくる横関さんのソロ。
終始笑顔ひとつ見せず、コワイぐらいギターに没頭しているところに職人感があふれている!
文字通りオーバーヒートのままステージはクライマックスに突入する。
最後は出演者全員がステージに集まり「Happy Birthday」を歌っててらちんの誕生日を祝った。
「色んな不安がありました。たくさんの人が集まってくれて本当にありがとうございました!次は5年後かな?…次はチャンチャンコかな?」
そうか…チャンチャンコか…。
ま、私の方が1年先に着させてもらうワケなんですけどね。
とにかく健康でいましょうね。
齢を重ねて本当に自慢できるのは健康だけです。
金があっても、毛がたくさん生えていても、ハズキルーペが不要でも、健康でなければナ~ンも意味もない。
健康のワリにあまりにも金がないのも困りますけどね。