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2018年8月20日 (月)

GO!GO! Rock'n'Roll Party! <前編>~TAGAWA

  
フェデリコ・フェリーニの『オーケストラ・リハーサル』じゃないけど、やっぱり楽器の性質とそれを演奏する人間のキャラクターにはある程度の相似性があるよね。
ボーカルズっぽい人とか、ドラムスっぽい人ってのはたいてい派手で、ヤンチャな人が多い。
ギターもどちらかといえばその部類だろう。
もちろん例外も少なくはないけど。
私は年上のイトコの影響で中学2年生の時にギターを始めたんだけど、目立ちたがり屋だったので私には「ベース」という楽器が全く目に入らなかった。
もっともその頃はまだまだロック・バンドをやっている人なんてのは猛烈に珍しかったので、自然に耳に入って来る楽器に関する情報も少なく、そもそもベースという楽器がどんな働きをしているのかも知らなかった。
昔はバンド内で担当楽器をキメる時に、家が金持ちだからドラムス、年下で立場が弱いからベース、なんてことがよく言われていたよね。
ところがそのベース、音楽がわかってくれば、わかってくるほど面白い楽器だということに気付いた。
40年にわたって山下達郎さんのベース・パートを務めている伊藤広規さんの『Relaxin' at IWAKi AKIOS』というライブ・アルバムがリリースされる時、ライナーノーツや写真のお仕事の他にキャッチコピーの考案を依頼された。
そこで「いいバンドにはいいベーシストがいる」という惹句を提供したところ、見事ご採用頂いたのだが、コレは本心から出た言葉だった。
そもそもロック・バンドというは、歌とドラムスがシッカリしていて、ギターのチューニングが狂ってさえいなければ、マァ、第一段階は何とか乗り切れるものだ。
反対に歌もドラムスもバッチリ、ギターはバッキングもソロもピカいち!というバンドでベースがイマイチ!…なんて時は、そのマズいベースのプレイが気になっちゃって他の音が耳に入って来なくなっちゃう。
さらに反対に、本当に音楽を知っているベーシストが繰り出すグルーヴっていうのは信じられないぐらい気持ちがいいからね。
そういう時は、反対に耳がベースの音しか受け付けなくなってくる。人間は低音なくしては生きられない。
しかもこの現象は音楽の種類を問わないんだよね。ジャズなんかもモロにそうだもん。
クラシックだって同じ。ベルリン・フィルの出す音がスゴいのは、コントラバスの音を気持ち早く出しているからという説がある。
 
今日はそんな「ベース」という楽器に魅せられた男、「てらちん」こと寺沢功一の55回目の誕生日と35年のキャリアを記念するコンサートのレポート。

10v冒頭、ステージに上がったのはてらちんのお弟子さんだちのコントラバスによるカルテット。
「The Chicken」をオリジナリティあふれるパフォーマンスで披露。
コレがとてもカッコよかった!
そして「もう1曲すごく短い曲を…」と「♪Happy birthday to you」を師匠に捧げた。

20「芸能人ですよ~、芸能人ですよ~!」
司会のガリガリガリクソンが登場。
「『おめでとう!』という言葉と『帰れ!』という言葉をたくさん頂きました~!」
そして次の出演者を紹介する。

30ステージに上がったのはTAGAWA。
 
田川ヒロアキ

40長谷川浩二

50そして…あ、コレは付けてなかったけど…

60s寺沢功一

70オープニングはヘヴィに「Stranger Destroys Arms」。

70v_sdaもちろんヒロアキくんはMarshall。

80v専売特許の美しいトーンを演出しているのは愛用のJVM210Hと今日のキャビネットは1960BV。

90vTAGAWAもスタートして早や3年だよ。
ホントに早い!

1003人の鉄壁の演奏にますます磨きがかかってきた。
やっぱり何でも「継続」が大切なのだ!

110vヒロアキくんがてらちんを紹介。
「寺沢功一~!」

115「まずは一発目、TAGAWAです。
5年前にも同じようなイベントをやりました。このTAGAWAをはじめ、ボクの自慢できる4バンドを揃えました。
TAGAWAでこのステージに立つことができてとてもうれしく思っています」とご挨拶。

120v続いて演奏したのは自慢のポップ・チューン「キミを乗せて」。

130この曲もスッカリおなじみになって久しい。
時折サビのメロディを無意識に歌っちゃうんだよね。

140続いて景気よく「Bound」でドライブ!

150弾きまくるヒロアキくん。
この日は「ノッテる感」がスゴかった。

160フロントの2人を容赦なくバウンドさせる浩二さんのドライビング・ドラムス!

170TAGAWAのステージには欠かせない曲とだけあってバッチリとキメて見せた。

180本日の主役をフィーチュアして「Crazy Gun」。

190熱唱するてらちん!
「いい夢みさせてやるぜ!」
純愛をテーマにしているそうです。

200「ココで強力なボーカリストが迎えます。広島でライブをした時にタマタマその人が来ていたので一緒に歌ってもらいました。
それがすごくヨカッタので今日もお呼びしました」

660_s41a0107_2 ステージに姿を現したのは…

205下山武徳

大分前、Double Dealerのライブには何度かお邪魔したことがあったんだけど、あの頃はまだMarshall Blogを始めていなかった。
よって、下山さんは今回がMarshall Blog初登場。ようこそいらっしゃいました!

220v曲はAC/DCの「Highway to Hell」。

210ノッテる感満点のヒロアキくん、ココでも充実のソロ!

230ふたりのイキもバッチリだ。

240それもそのハズ、呉のライブハウス「CAROUSELAMBRA」の20周年を記念して制作された「酎ハイKING」で下山さん、ヒロアキくん、そしててらちんは共演済なのだ。
過日の豪雨災害では呉も大きな被害を被った。
この場をお借りして謹んで災害のお見舞いを申し上げます。

Sk_2 ヒロアキくんが奏でるおなじみのリフ。
私が中学2年生の時に生まれて初めて外タレのコンサート聞いた最初のギター・リフがコレだった。

260v_ktk曲は「Kill the King」。
ま~、この4人の演奏だからして、すさまじいこととこの上なし!

270v

280v

290v

300vそして、フィニ~ッシュ!

310v大成功!

320こうして会場は一気に盛り上がりの頂点に達したのであった!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

660_0r4a0736この後、てらちんはOSAMU METAL 80's、RIDER CHIPSのステージを経てトリの出番に臨んだ。
その様子は<後編>で!

330vつづく 

 

200_4
(一部敬称略 2018年7月5日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)