Marshall Blog: だから私は、Marshall。～私の居酒屋について来れる？

久しぶりに仕事で来る港ヨコハマ。
天気ワル～。

今日はパシフィコ横浜にやって来たのだ。
ココへ来ると必ずジム・マーシャルのことを思い出す。
まだ楽器フェアをこの隣の展示場でやっていた2003年、ジムはこのホテルに滞在した。
この時がジムの最後の来日になった。

詳しくは『ありがとうジム・マーシャル！＜中編＞～I Remember Jim! 2』という記事に書いたが、この車寄せで車を待っている時に、前日のしくじりをジムに詫びた。
この時のことを本当にハッキリ覚えている。
私の前に立っていたジムは、振り返って私をチョット見上げ、「フォッ、フォッ、フォッ」とニッコリ笑いながら「Never mind!」とおっしゃった。
もちろん「気にしないで！」という意味なんだけど…と、いうことは忘れてないんじゃん！というワケ。

以前にポータブル・オーディオの展示会のレポートを『あなたが知らない世界』と題してお送りしたことがあるが、今日も「私が知らない世界」へと足を踏み入れる。
今回は『居酒屋甲子園』というイベント。
何なのソレ?…という方も少なくないだろうが、イベントのタイトルからおおよその察しを付けることができるだろう。
そう、全国の居酒屋の最優秀店を決める「居酒屋の甲子園」なのだ。
それに加え、売り上げを伸ばしているお店のノウハウを勉強することができる居酒屋さんの一大研修会とでも言おうか…。
え？そこへ何でMarshallが来てるのかって？
実は…居酒屋「ま～しゃる」を始めるので勉強しに来たの。
なんてことはないワケで…

このおふたり。
D_DriveのSeijiさんとYukiちゃん。
熱心にも「居酒屋でぃ～どらいぶ」のために研修を受けに来たのだ。
…なんてことはないワケで、「このイベントを盛り上げるためにD_Driveの音楽が必要」…と、お呼びがかかったのだ。

まずは前日のリハーサルのようすから。
ステージ裏でプレイを確認するふたり。

会場はこんな感じだからね。
明日の本番は5,000人の居酒屋関係者でココが満席となる。
スクリーンのすぐ右隣りに注目！

寄るとこうなる。

演奏する曲は「The Lat Revenge」。

泣いても笑ってもコレ1曲。

ふたりが目にしている光景はコレ。
いつも演ってるライブハウスより幾分広い感じかな？

今回は演奏する場所が狭いこともあり、いつものMarshallのハーフスタックはなし。

その代わりASTORIAを用意した。
ふたりは楽器屋さんでASTORIAのイベントをやってくれるほどこのモデルに詳しいからね。
いつものハーフ・スタックでなくても何の問題もない。
その代わりMarshallでないとダメね。それも真空管のモデルじゃないとダメ。

Seijiさんは…

2チャンネルのブルー・ハワイ、ASTORIA DUAL。

足元のようす。
Yukiちゃんは…
歪みが得意なアズキちゃん、ASTORIA CUSTOM。

足元のようす。
YukiちゃんはASTORIAの純正のフットスイッチもセットした。

リハ―サルは続く。

ふたりが演奏するのは上に書いた通り、「The Last Revenge」だ。
「Shape of Your Life」とカップリングされた1年前にリリースしたシングル曲。

ナンだってこの場で、この曲を演奏することになったのか…。

それは…このイベントのプロデューサーがD_Driveのファンで、表彰式の選手（?）入場のシーンでどうしても「The Last Revenge」を使いたくてホンモノ半分だけを呼んでしまったというワケ。

念入りにリハーサルやったね～。
今晩見る夢は完全に「♪タラッタ～タラッタ～タラタラタラッタッタッタ～」だぜ。
本番は翌日。
「細工は流々、後は仕上げを御覧じろ」ってか！

ハイ、翌日。
この『居酒屋甲子園』はアニュアルのイベントで、今回で12回を数える。

3階まで満席。
皆さん、売り上げを伸ばしている他店の成功例やノウハウを吸収しようと真剣なのだ。

プレゼンをするお店のスタッフは前日から熱心にその練習に没頭していた。
アチコチから様々なスローガンや自店の心意気を表した言葉が聞こえて来る。
「『おいしかった』より『楽しかった』を！」…な～んて実にいいじゃない？
ロビーには『居酒屋甲子園』のオフィシャル・グッズも用意されていた。
「What is your core?」が今回のテーマ。
私はナンだろな…やっぱりMarshallだな。
衣料やアクセサリーだけではなく、過去の大会の様子を収録したDVDなどもラインアップしてあって、みんなそれを見て勉強するワケですな。

予選を勝ち抜いてきたお店のブースも設置されている。

大会が始まった。
まずは『居酒屋甲子園』の主旨や選考方法についての説明がなされる。

コレすごいんだよ。
1年かけてジックリ選ぶんだから。
審査員が一般のお客さんの体でお店に赴き、ありのままのお店の様子をチェックする。
いわゆる「覆面調査」ってヤツ。
コレを何回か受けた後、プレゼンや面接を経て、1756店の中から5店舗を抽出する。
そして、その5店がいよいよ今日のこの場に臨み日本一の居酒屋の座を獲得せんと火花を散らすワケ。
何せこの大会で優勝しようものなら、翌日からは予約がゼンゼン取れなくなってしまうほど全国から注目を浴びることになるのだ。

過去の受賞者の体験談や成功事例などもタップリと紹介される。

イヤ～、大変なもんですな～。

コレ見ちゃうとね、「唐揚げひとつ」おろそかには食べられなくなるよ。

客席では皆さんプレゼンに耳を傾け、熱心にメモを取っている。

そして、『第12回居酒屋甲子園』決勝大会のエントリー店がステージに集結する。

ココで登場するのがSeijiさんとYukiちゃん！
イヨッ！「居酒屋でぃ～どらいぶ」！

曲は予定通り「The Last Revenge」。

「♪タラッタ～」が会場の10,000個の耳に突き刺さる！

そして、ふたりが演奏している間にエントリー店が続々とステージに現れる。

チョットこの曲だとハード過ぎるのでは？と思っていたがゼンゼン！

エキサイティングな雰囲気を実にうまく醸し出していた。

選手（?）の入場が遅れたりしたら先に曲が終わってしまいバツの悪いことになってしまうからね～。

でもそんな心配はご無用。
昨日の念入りなリハーサルが奏功してバッチリと収まった！
しかし、ココにいるお客さんはXperiaのCMを見て、Yukiちゃんのことを「あ！『居酒屋甲子園』の女の子だ！」って思っただろうな。
違います。
「居酒屋甲子園の女の子」ではなくて「D_Driveのギタリスト」です。
ハイ、お疲れさまでした～！