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2017年9月15日 (金)

小野瀬囃子ショウ~The Music of 四人囃子

  

数日前、伊藤広規さんのバンド「Koki Tetragon」のライブのMCで、ギターの松川純一郎さんの口から「古澤良治郎」という名前が出て思い出した。
1983年のアルバム『たまには。』。
久しぶりに聴いてみたが、古澤さんを囲んで峰厚介、佐山雅弘、廣木光一さんらが作り上げる音楽の、マァ、何とも素晴らしいことよ。半分ぐらいレゲエなんだけど。
奇しくも今月発売のギター・マガジンでは『ジャパニーズ・フュージョン/AOR』特集と銘打って70年代後半から80年代にかけて巻き起こった大フュージョン・ブームに焦点を当てているが、こう言っては失礼に当たるのであろうが、そこに登場する商業的に大当たりしたスターたちの音楽とはまたひと味もふた味も異なる、ジャケット通りの「ボヨヨ~ン」としたリラックスムード満点のテイストがタマらなく…いい!
正真正銘のグッド・ミュージック。

1_img_0761で、ナニが「たまには」かというと、西荻窪のことなのね。
何せA面1曲目のタイトルが「たまには西荻に遊びに来ませんか?」だから。
原題が「Once in a While in Nishiogi」となってる。
この「once in a while」というのは、もちろん「たまには」という時折使う英語表現なんだけど、同名のジャズのスタンダード・チューンがあって、古澤さんはきっとそこに「西荻窪」をつなげたのであろう。
「Once in a While」ってのメッチャいい曲でしてね。
私はもっぱらArt Blakeyの『A Night at Birdland vol.1』 のClifford Brownをフィーチュアした「Once in a While」なんだけど、1952年のPatti Pageバージョンが有名らしい。
さて、そんな「グッド・ミュージック」を聴きに、私もたまには西荻窪へ行ってみようじゃあ~りませんか!1_img_0767 ハイ、来た!
久しぶりだけど、おなじみのTerra。
今日、西荻で体験する「グッド・ミュージック」は四人囃子。
やっぱり四人囃子のある街へ行ったら泣いてしまった…イヤ、泣かない、泣かない!
今回も日本のロック史に残る名曲をガッツリと聴くぜ!

10ところで、Marshall Blogで何回も紹介している『四人囃子 ANTHOLOGY ~錯~』が、いまだもって好評のようだ。
まだお聴きになられていない音楽ファンはゼヒ!

20cdさて、今日のステージに上がっているのはMarshall ASTORIA CLASSICとNATALのバーチのキット。
コレで四人囃子の音楽を聴かせて頂く…ああ、何たるシアワセ!
Marshall GALAの時もMarshall、NATAL、EDENだったんだけどね。

40冒頭はTerraの寺田さんから今日の出演バンドのご紹介。

50そのメンバーは…
まずは四人囃子のおふたり、岡井大二と…

60v…坂下秀実。
坂下さん、Marshall GALA以来。

70vベースは大澤逸人。

80vそして、ギター/ボーカルズに小野瀬雅生

90v1曲目。
大二さんの♪ドコロドンで始まるのは…

110v1978年のアルバム『包』から…

Bao 「眠たそうな朝には」だ!
いきなりうれしい。

1_img_0006 小野瀬さんは大分前の楽器フェアでギターのデモンストレーションをされていたのをお見受けしただけ。
今回はじめて歌声を聴かせて頂いた。
バッチリとミツルさんのボーカル・パートをこなされていた。
1曲目からコレじゃあ今日もこの先楽しみだぞ~。

120坂下さんのピアノから2曲目が始まる。
150グッと時代がさかのぼって1974年の『一触即発』から「空と雲」。

Sokuhatsu1曲目とは雰囲気がガラっと変わったジックリ系のナンバー。

130_skこれがまたとてもいい感じなのだ。
そういえば、「家」をどう読むかという話があって、江戸っ子は「ウチ」と読むのを好む傾向がある…という話を聞いたことがある。
だからこの「黄色いウチ」があるのは少なくとも東京だろう。
東京のどの辺りなんだろうか?
  
「長く細い坂」があって…

1_img_3140 「古いお寺がたくさん」あって…

1_img_2998このエリアはすべてが古いお寺だと言っても過言ではない。

1_img_3021「たくさん」ではないけど「木立ち」もチラホラ…。
写真はこの辺りのシンボルの樹齢90年のヒマラヤ杉。

1_2img_3030 コレはどこかというと…「谷中」です。
「黄色い家」がないので、残念ながらこの曲の舞台は谷中ではないのだろう。
お寺で遊ぶ子供の姿は見ない代わりに、「JAPON」とか「TOKYO」とか表紙に書いてあるガイドブックを片手に外人の観光客がゾッロゾロ歩いてるわ。
知ってる?外人って滅多に私に道を訊かないんだよ。
でも先日、上野の駅で中国人に道を訊かれた。
ものすごく片言の日本語で苦しそうに話しかけて来たので、「英語でどうぞ!」と言ったら、首を横に振りながら「中国語でお願いします」だって!
たくましいわ~。

 
こんなことを考えながら音楽を聴くのは楽しい。
言葉の通じるロックはそういう喜びがあるね。

140vMCでは「緊張してます」連発の小野瀬さん。
イエイエ、まったく堂に入った演奏でござる。
そして、何よりも最高に楽しそうだ!
実は私は小野瀬さんと全く同じ歳でしてね。四人囃子の大ファンだという小野瀬さんは高校の時分に四人囃子をよくコピーされたのだそうだ。
以前にも書いたことがあるが、私が高校の頃のバンド・コンテストには「一触即発」を演奏するグループもいたわ。
いい時代だ。
で、この小野瀬囃子、今回で2回目の上演となるそうだ。

1553曲目は「カーニバルがやってくるぞ」。
『ゴールデン・ピクニックス』は1976年の作品。
さっきから演奏曲が収録されているアルバム・ジャケットをいちいち掲載しているが、四人囃子はジャケットもステキだからね。
サウンドだけでなく、ビジュアルも超一級なのだ。

Picnics多分私が一番最初に好きになった四人囃子の曲がコレだったと思う。
中学3年ぐらいの時?だから1977年ってとこか…。40年も前のことか…。
その当時から『ゴールデン・ピクニックス』は名盤の誉れが高かった。

160v_c「♪こわれかかった真っ赤な車に乗って…」とジェットコースターのように展開していく曲調が大スキだった。

170レオ・フェレの「Paris Canaille」のパートから…

180v「イケ~!」とギター・ソロへ。
210vオリジナル・メンバーのおふたりは当たり前に余裕シャクシャクだとして、小野瀬さんと大澤さんのプレイも完璧!
200v最近、植草甚一の本で読んだんだけど、「おいしい食べ物」というのは、子供の頃食べて「おいしい」と思ったものが絶対なんだって。
つまりは「三つ子の魂」というヤツね。
どんなに高級な神戸牛より、子供の頃に食べておいしいと思ったドンドン焼きの方が上なんだって。
大人になってから「おいしい」と思ったものは、その時すごくおいしいと思うだけで、すぐにその味を忘れてしまうのだそうだ。
そうかも知れない。
そうだとしたら、音楽も同じだと思うね。
この「カーニバル」なんてのはまさに私のドンドン焼き。
何年経ってもおいしいわ。
え、「ドンドン焼き」って知らない?
お好み焼きのできそこないみたいなヤツ…だと思って調べてみると、コレって今では「山形のソウルフード」ってことになってるの?
由来は同じらしい。
屋台を引っ張る棒に太鼓が付いていて、「ドンドン焼きが来たよ~!」と到来を知らせるためにそれをドンドン鳴らしながら歩く。
今の大学堂の社長の歌と同じだ。
でも、ウチの方に来ていたドンドン焼きは具のほとんど入っていない低級なお好み焼きみたいなモノだった。
だから子供の頃は「お好み焼き」のことを「ドンドン焼き」と呼んでいた。
似たようなもので「もんじ焼き」というのがあって、駄菓子屋の奥の汚いことこの上ない小部屋に設置してある鉄板で焼いて食べる、それこそ具なしの「もんじゃ焼き」みたいなものだったが、私は子供ながらにそれがとても不衛生に思えて、友達に誘われても決して行かなかった。イヤ、知っているところを見ると、一回ぐらい行ってイヤになったのかもしれない。
私は幼少のころ23区のハジッコの方に住んでいたが、そういえば、まだ物売りがたくさん来たな。
焼きいもやおでんや竿竹売りなんてのはかなり後まで来ていたが、豆腐屋、金魚屋、風鈴屋、玄米パン、きびだんご、どんどん焼き、傘直し、靴磨き等々…今では全部amazonか?
昔は風情があってヨカッタな~。
  
この大二さんの真剣な表情!

190v続いては同じく『ゴールデン・ピクニックス』より「Lady Violetta」。

Picnics_2ん~~、何て美しいギターの音!
小野瀬さんはココまでほぼ曲ごとにギターを替えているが、それぞれのギターの音がガラリと変わって、その特性が一発でわかる。
いいアンプってのはこういうものなのです。

220_lv前述のギターマガジンに「日本のロックの名盤であると同時に、クロスオーバー感覚の名盤」として『ゴールデン・ピクニックス』を挙げ、「Lady Violetta」をその例としている。
同感。
ただ、残念なのは「レディ・ヴァイオレッタ」と表記してしまっていること。
ん~、マーブロをご覧頂いていないのね?読んでないか、昔のMarshall Blogだしね。
正しくは「レディ・ヴィオレッタ」。
以前、Marshall Blogで私が作曲者である森さんにインタビューをした時にMaxfield Parishという画家の作品に登場するのが「Lady Violetta」だということを教わった。
発音は「ヴィオレッタ」。
そういうご指摘を頂戴し、私は以降Marshall Blogでこの曲に言及する時は「レディ・ヴィオレッタ」と表記することを約束したのだ。
このお方はヴィオレッタさん…タイトルは「タルトを作ろうとしているレディ・ヴィオレッタ」。
どうもそのようには見えんな…さぞかし美しいタルトに仕上がるのだろう。

Lv Marshall Blogでおなじみのジャズ系ギタリスト、関雅樹さんが演奏する時はみんな平気で「レディバイ」なんて呼んでいるけど、名曲中の名曲だよね。
この曲にまつわるBoz Scaggsの話は以前したか?

230v1部の最後は四人囃子初のシングル、「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」。

Seおなじみの6/8のイントロを耳にするとやっぱりワクワクしちゃうよね。

240_eb小野瀬さんのパワフルな歌唱が実に気持ちいい。
ところで、弟さんが一体何の映画に出たことがあるのか知りたいと思わない?
エキストラなんだろうけど、気になるところ。
それと「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」という文句がいいよね。
コレ、英語にしたら「My younger brother got on a flying saucer」?
味も素っ気もない。
ただ、つい勢いに乗って「空飛ぶ円盤が」と歌ってしまうと大変なことになる。
「空飛ぶ円盤が弟に乗ったよ」となって、弟さんが瀕死の重傷を負いかねないことになってしまう。
たったひとつの助詞で(この場合ふたつ)文章の意味を変えてしまう日本語による歌詞もステキなものだ。

250この曲、メロディだけを切り取ると、すごくケルトだって知ってた?
そんなこと思っているのは私だけなんろうが、たまたまこの曲のメロディをギターでナゾっていて気が付いた。
アレ?コレってバグパイプのアレじゃん!

260vコレ。
こういうのを「Pipe Band」っていうらしいんだけど、この写真は実際にエジンバラ城に行った時に撮影したもの。
音はアホほどデカいし、演奏者はカッコいいし、エライ感動したわ。
コレが「円盤」を演奏したら絶対ハマるしカッコいいと思うわ。

1_img_6523 第1部が終わったところで脱線。
バグ・パイプのジャズっていうのもあるんよ。
Rufus Harkeyという人の『Bagpipe Blues』というアルバム。
どんなんかと思って試しに買って聴いてみた。
つまんなかった。
楽器の構造や音量や機能的にバグ・パイプでジャズはムリだって!
でも、アンプラグドではこの世で最も大きな音を出すことができる楽器がバグパイプだって知ってた?
パイプ界のMarshallだぜ。

1_bpb 会場では『錯』の販売も実施。

270予想通りこの日は超満員の完全満席状態だった。
それでも無理をお願いして、撮影のスペースをこのテーブルの奥に作って頂いた。
寺田さん、どうもありがとうございました。
で、このテーブルにカメラを置いて開演を待っていると、お客さんがお越しになられた。
すると、そのお客さんがテーブルの上に置いてある私のカメラをご覧になられて「素人の持ち物ではありませんね?」とお声をかけて頂いた。
「はい。ブログ用の写真を撮るんです。お邪魔をしてしまって申し訳ございません」とお詫びをした。
何のブログかとお尋ねになられるので、「ギター・アンプのMarshallのブログなんです」とお答えすると、「エ!それってMarshall Blogのこと?ナニ、アナタが書いていらっしゃるの?読んでますよ~!」と最高にうれしいお答え!
こういうのはホントにうれしくてね。
一生懸命やっている甲斐があるってものです。
ありがたいことにお酒や食べ物をすすめて頂いたが車だったので一切飲めず。
聞けば皆さん、四人囃子のコピー・バンドをされているそう。うらやましいな~。
バンド名を「四人小囃子」とおっしゃるそう。
アレ?もしかしてメンバーさんが全員同じ名字でまさか「四人小林」とか?
そんなことないですね?
もう本当にご親切にして頂きありがとうございました…ということで記念撮影をして第2部に突入!

280第2部は「おまつり」から。

Sokuhatsu_2「♪チンチンチンチキ、チンチンチンチキ…」。
大二さんが奏でる日本で一番有名なシンバル・レガートから曲は始まる。
こんなのないよ。
たった1小節のトップ・シンバルの音だけで曲がわかるなんて。
「She Loves You」の「♪ジャーン」みたいなもの。

290v_oそしてこれまた有名なギターの旋律。
もちろん小野瀬さんは完コピで雰囲気満点で聴かせてくれる。

300vコロコロとダイナミックに変化していくシークエンス。
いいよな~。
この真ん中のパートで、みんなでひとつずつ歌を歌うことになるじゃない?
皆さんはあのシーンってどういう風景を想像するんだろう?
私はね、ナゼか「ねじ式」を思い出すんだよね。
「メメクラゲ」が出て来るとかそういうことではなくて、身体の調子の悪い時に見る夢みたいな感じ?
そんな情景を思い浮かばせるロックの曲なんて他にあるだろうか?

310続けて…坂下さんのキーボードが愛らしいメロディを奏でる。
320v_h1977年の『Printed Jelly』から人気の「ハレソラ」だ。

Jellyこの曲もはじめて聴いた時は感動したな~。
こんなこと演るバンドなんていなかったからね。

330vパノラミックでダイナミックでドラマチックでスリリング。
ロックの一番カッコよくて楽しい部分が凝縮された曲だと思うよ。
今の若い人が聴いたらどう思うんだろう?
あ、若い人にもいい音楽は通じるのですよ!…というのは、Marshall GALAで「ラム」と「なすちゃ」と「即発」を演奏してもらったんだけど、他の出演者を目当てに来てくれた20歳の女の子が、四人囃子の音楽に感動したって私に言ってくれたの。
我が意を得たりだった。
後、聴くべきは若いミュージシャンだな。
「ありがとう」やら「がんばれ」ってやっている連中に聴いてもらってブッたまげて欲しいわ。

340坂下さんとのツイン・リードもバッチリ。
次から次へと見せ場の多い曲だでね。
楽しいことこの上なし。

345大澤さんは「小野瀬雅生ショウ」で小野瀬さんと活動をともにしているベーシスト。
海外での演奏経験もある腕利きだ。
この日、初めてお会いしたんだけど、何と気さくで魅力的な人よ!
機材を運び入れるためにお店に入って、目が合った瞬間からお友達になって頂けたような…。
だから、この曲のベース・フィーチュアのパートなんて楽しいにキマってるよね。

350vココで難曲。
『ゴールデン・ピクニックス』からの難曲といえば…

Picnics_3「なすのちゃわんやき」ね。
「なすちゃ」なんて言ったらバチが当たりそうな日本を代表するロックの難曲にして名曲。
頼むからこういう曲を演奏する若いバンドが出て来いや!

360_n複雑なキメやダイナミクスの連続はスリルそのもの。
小野瀬さんは自家薬籠中のモノのようにスムースに弾き続ける。

370v大二さんはいつも通り、的確にサラサラと曲を進める。

380vコレがまたバッチリきまったのよ~!
小野瀬さん、弾き終わってひとこと……「ヨシヨシ」。

390v最後は当然ナマケモノということになるわね。

Sokuhatsu_3「♪ゴ~」と始まる「一触即発」。
試しに「一触即発」を英語でどう表現すればいいかインターネットでツラっと調べてみた。
「dangerous situation」?…まったくツマらん。
他にこんなのがあった。
コレはタランティーノの『パルプ・フィクション』に出て来るセリフらしんだけど「You got me in the red」。
「オマエのせいでオレはレッド・ゾーンだよ」って感じ。
そうか…「Red」ってそういう風にとらえることができるのか。
プログレ・ファンはこの変な符合にニンマリ。
そういえば、「一触即発」って極めて「危機」的な状況だよね。

400私は「♪ギャッギャ、ギャッギャ」という坂下さんのオルガン・イントロ・バージョンも好き。

410vこのイントロのギター・ソロも日本のロック・ギター史に深く深く刻まれる名旋律だろう。
今のロック界を鑑みて、誰かのギター・ソロが歴史に残るなんてことはもうこの先ないだろうね。

420さすがの名手ぞろいでこのスペクタクルな一編もサクサクと進んでしまう。

430v本編終了。
やっぱり四人囃子の音楽は素晴らしい!

440アンコールは『Printed Jelly』から。

Jelly_2何だろう?
どうも大二さんがあんまり乗り気でなさそう…恥ずかしそうにしてるのだ。
でも曲は大二さんのシャープなフィルで始まった!

470vなるほど!
「N★Y★C★R★R★M」!
「New York City Rock 'n' Roll Machine」ね。
このポップな囃子ナンバーをリクエストしたのは小野瀬さんのようだ。

450vゼンゼン、カッコいいです。
マンハッタンを12ブロック歩くなんて、アッという間だよ。
私は59丁目のコロンバス・サークルから南の終点、すなわちマンハッタン島の最南端のバッテリー・パークまでブロードウェイを歩いてみたことがあった。
もう「何丁目」というエリアを通り過ぎて、ハウストン・ストリートを渡ってまだ歩くと、どうだろう総計80ブロックぐらいになるのかな?
まさに「Broadway the Hard Way」!
足が完全に棒になったけど、イヤ~、メチャクチャおもしろかったな。
今より四半世紀も前のことなのでまだ足腰がシッカリしていたんだね。
マンハッタンはアベニューを横切ってストリートを東西に歩くのは退屈だけど、アヴェニューを南北に歩いて回るのは最高に楽しい。
ブロックごとにガラリと街並みが変わり、決して飽きることがない。だからいくらでも歩けちゃうのよ。
普段ほとんど聴くことがないこの曲だけど、小野瀬さんの歌を聴いてその時のことを思い出しちゃった。

460vロック・テイストあふれるギンギンのドライビング・チューンで大盛り上がり!

490v「ラム」が出なかったのは個人的にチト寂しかったけど、「森さん期」と「ミツルさん期」の代表的レパートリーをバランスよく混ぜ込んだセット・リストはとても魅力的だった。
480v四人囃子の音楽は…やっぱり不滅だね~!
  
さて、大二さん。
冒頭でチョット触れた大二さんが参加している伊藤広規さん率いるKoki Tetragonが、名古屋、大阪、神戸、札幌をとツアーし、今週のはじめに横浜で千秋楽を迎えた。
1_img_0722コレでKoki Tetragonの活動は一旦お休みとなるが、ライブCDとDVDがリリースされているので、是非ご注目頂きたい。
大二さんのNATALサウンドがテンコ盛りってことよ!
私が担当させて頂いた写真とライナー・ノーツもよろしくね。
 
Koki Tetragonの詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式サイト
Kt
  

<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。

1_3img_4207パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。

1_2img_4208カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
  

1_2img_4212

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。

 

(一部敬称略 2017年7月28日 西荻窪Terraにて撮影)