【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。

« 2018年6月 | メイン

2018年7月

2018年7月20日 (金)

GRANRODEO LIVE 2018 『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』<後編>

 

さあ、楽しい時間が過ぎるのは早いもので…『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』のレポートも今日で最後です!
「エエ~!」
…と、Marshall Blogの読者が言ったとか言わないとか。
 
コレはMarshall的に心温まる光景。
タテ書きの「あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい!」Tシャツに挟まれて…

20横書きのMarshall GALAシャツ!
他にもこのTシャツを着てくれているお客さんがいらっしゃった。うれしかった。
Marshall GALAでのe-ZUKAさんの演奏もヨカッタからナァ~。

30レポートの<後編>と言っても、実はショウはまだ中盤に差しかかるところなのです。
だからまだまだコレから!
 
中盤に差し挟まれたアコースティックの1曲。
イヤ~、ココでのMC、面白かったな~。40「さっきから目がかすんでて…オレ、泣いてるのかな?と思ったら目に汗が入ってたのね」
イヤイヤ、実はウルウル来てたんじゃないんですか~?
…と、ココで驚くべきことがッ!
e-ZUKAさんがこうおっしゃったのだ。
「今日、会場の入り口のところでMarshallの人にバッタリ出くわしてビックリしちゃった!
Marshall Blogというのがあるんですけど、その取材に来てくれたんです。
十日町にMarshallの人が来るなんてビックリですよ!」
デへへ、私のことです。
一瞬、「じゃ、ちょっとステージに上がってもらってひとこと挨拶させましょう」なんてことになったらどうしよう!と思ったけど、まぁそんなことあるワケないわね。
e-ZUKAさん、ありがとうございました。最高にうれしかったです!
トンデモナイんですよ。
e-ZUKAさんの記念すべき凱旋コンサートと聞いて「コレはMarshall Blogで絶対レポートしなきゃ!」と矢も楯もタマらず勝手にスッ飛んで来たんですから!

60v「さっき『Y.M.C.A.』やったのわかった?」
やっぱりそうだったのね?
ココからはe-ZUKAさんのトークったく。
ギターや音楽に関する青少年時代の美しきメモリーが出で来るわ、出て来るわ!
ドラムをやってるイトコのヒデちゃんとベンチャーズを演った話、お兄さんの同級生とKISSのコピーをやった話、レッド・ツェッペリン、BOW WOW…我々世代では超スタンダードな名前がゾロゾロ。
「アレ、誰に向かって話してるんだかわからなくなってきた!」と自分でおっしゃるほどローカル色の濃い内容。

50客席には若い人が多いので、e-ZUKAさんも最初は「レッド・ツェッペリンって知ってる?」なんて少々遠慮がちにしゃべってはいたものの、興が乗って来ると、ドラムの橋本さん、清水さん、佐藤さん、ディープ・パープルのリッチー長谷川さん、スタッカー橋本さん、BOW WOWのコピーをやっていた五人囃子(なんでやねん)等々、ツェッペリンどころか、誰も知らない名前が続々登場した。
あの頃のロックは本当にバラエティに富んでいたからね。
夢中になってロックを聴いて、ギターの練習をして…そんな青春時代をとても楽しそうにお話するe-ZUKAさんがとても微笑ましかった。
私とか十高の同級生の皆さんはe-ZUKAさんのお話にすごくよろこんだのではなかろうか?
そして、ジミー桜井さんの話になった。
そうだ!桜井さんも十日町なんだよね。
桜井さんは長年にわたってMR.JIMMYというレッド・ツェッペリンのコピー・バンドをされていたんだけど、アメリカのレッド・ツェッパゲン(Led Zepagain)というバンドに加入するために、数年前に一大決心をして50歳の時に会社を辞めて単身渡米した。
その後、キャリアを積んで、今ではホンモノのレッド・ツェッペリンのドラマーだったジョン・ボーナムの息子さんとJohn Bonham's Led Zeppelin Eveningというレッド・ツェッペリンのコピーバンドに参加して世界中で活躍をしている…という立身出世の人。
最近、自叙伝まで上梓されちゃった(私が撮った写真も使われています)。

Js 桜井さんはe-ZUKAさんとは違う高校なんだけど、十日町のご出身。e-ZUKAさんのお兄さんと同級生なんだって。
飯塚昌明とジミー桜井…恐るべし十日町。
もちろん桜井さんもドップリMarshall。ジミー・ペイジのクローンだからね。
桜井さんは元々細身なんだけど、アメリカに渡ってしばらくして日本に帰って来た時、さらに細くなられていて驚いた。
やはり食事がツライのではないかと思ってお尋ねすると、「そうなんです。へぎそばが食べたくなるんですよ~」とおっしゃっていた。
アメリカで「へぎそば」はどうあがいてもムリだろうからね~。
 
せっかくなのでe-ZUKAさんの先輩が出ている記事をリンクしておこう⇒LED ZEPAGAIN AGAIN~『Live at Earl's Court』 40周年記念 <前編>

70「さださんがしゃべるみたいにしゃべったね~。色んなことがあって飯塚昌明も大人になって今があります。
ココでアコースティックを聴いてください」…と演奏のコーナーに戻った。

80ve-ZUKAさんのアコースティック・ギターに乗ってKISHOWさんが歌った曲は「少年の果て」だった。

90「十日町高校校歌」が流れる中、ショウは後半に突入した。
曲は「Deadly Drive」。コレも『文豪ストレイドッグス』なのね?

1105/4に3/4…クインシー・ジョーンズですな。
KISHOWさんの歌と絡み合って実にいい感じ。

100v_dl客席の脇まで出て来たe-ZUKAさんにお客さんも大興奮!

115瀧田さんも大ったく!

150vもうこの辺りは容赦なくガンガンいっちゃうから。
1日目は「RIMFIRE」だったココが今日は「メモリーズ」。
赤の7弦のVは初めて?

120v_mm後半に入ってますます激唱を聴かせてくれるKISHOWさん!

130vん~、このコロコロと転調を重ねていく作曲手法…スキです。

140v「No Place Like a Stage!」が続く。

170_npl7弦がはじき出すヘヴィな低音!

180v空間を埋め尽くすSHiNくんのバスドラム!
160vNo! Place! Like a Stage!!

220この盛り上がりも「想定内」だ~!

190v_cn続いて「カナリヤ」。

210ココも前日は「ROSE HIP BULLET」を演奏したところ。
240v_msc双方GRANRODEOのステージには欠かせない人気曲だ。

230v「新潟カモン、十日町カモン、いくぜ十日町!飛んでくれ!歌ってくれ!」
2_s41a4671この怒涛の後半のブロックの最後を飾ったのは「modern strange cowboy」。

3_img_3080 ドライブに次ぐドライブ!
も~、日頃のメンド臭いことすべてを忘れさせてくれるような爽快感!260ソロでもリムスキー・コルサコフもビックリのクロマチック・パッセージが素晴らしい!

250vMarshallの壁を飛び越してきたかのようなKISHOWさんのジャンプもバッチリ~!
390ve-ZUKAさんは凱旋バッチリ~!

280v「今日はどうもありがとう!昨日今日と最高の時間をココ十日町で過ごさせて頂いております。また、4年に1回、イヤ、2年に1回、イヤ、毎年毎月来れたらいいな…と。ごはんも美味しいし!春日屋さんに美味しいモノを頂きに通いたい!ありがとう十日町!」
春日屋さんからは祝い花が届いていたね。

400v「さっきしゃべり過ぎちゃって…。ナンカ今でも信じられない。18で高校を出て、東京の音楽専門学校に行かせてくれた両親にとても感謝しております」
当時は今とは違って音楽の専門学校は珍しかったからね。もちろんそれ相応に行く人も少なかった。コレはコレで大きな決心だったに違いない。
「家を出たまま実家のことなんて何も考えないで来てしまいましたが、家業を継いでくれた兄にも感謝しています。
こんな風にいつもと同じようにステージを作ってくれたスタッフにも本当に感謝しています。
あの牛はダンサーじゃなくてウチのスタッフです。ヘタだったでしょう?」
あ、バラしちゃった!秘密にしてたのに!
「そして、メンバーの瀧田さん、SHINくん、ありがとう!」

410vその2人からもひと言ずつご挨拶。
「ナニかの芽がおいしかったです(タラの芽かな?)。あとおそばが美味しくて!タレかつ丼が好きです。新潟に来ると必ずタレかつ丼を食べるんです。
それとケータリングの野菜がウマい!
新潟に来るたびに健康になるんじゃないかと思います」
SHINくんは好きな自転車でも新潟に来るのだそうだ。

420v「散歩をしたんですけど、川があって、山があって、本当にいいところです。おそばは美味しいし。
お母さまのカレーが楽屋にありましてね…ひと口目が甘くて、2口目がチョット辛い。スパイスが効いていてすごく美味しかった!ありがとうございました!」
皆さん食べ物の話ばっかり?

430vさらにe-ZUKAさんがこう付け加えた。
「アニメの業界に入って、KISHOWに出会って…12、13年前ですかね?そのおかげで十日町に来れたワケです。KISHOWのおかげです!その位感謝しています!」
このe-ZUKAさんの言葉を受けて…
「2人合わせてGRANRODEOです。ボクひとりでココまで来れたか?って言ったらそんなことはない。2人合わせてGRANRODEOです!」とKISHOWさん。
「すごくうれしくて…楽しいので次の曲を歌います!」

440本編最後の曲は「delight song」…「よろこびの歌」。
460v

470v

480v

490vよろこびに満ちた17曲で十日町をったくさせた4人なのであった!

500「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」…。

510アンコール。
まずはTシャツに着替えたe-ZUKAさんがソロで登場。
520そして、ギターを手にする。
「昨日も演りましたが、今日も演ります。皆さん、耳をふさいでいてください。そして、あたたかい目で見守っていてください」
そ、そんな!

530凱旋スペシャルでe-ZUKAさんの弾き語り。
この照明!前後左右上下からe-ZUKAさんをフィーチュア…してるのはいいんだけど光輝きすぎちゃって写真が撮れない!。

540ve-ZUKAさんは「iffinite love」を熱唱!
歌い終わった後に「お耳汚しを失礼しました」なんておっしゃっていたが、イヤ~、いいもんですよ。心が込められていることがヒシヒシと伝わってきた。
「さ、ゆかいな仲間たち、出ておいで!」とバンド・メンバーをステージに迎え入れる。

550早速ステージに上がったKISHOWさん、出て来ていきなり「1、2を争う恥ずかしい曲を歌うなんて、十日町愛を感じますね~」ですって!
「アンコールありがとうございます!みんなに声を出して頂きたいのであと何曲か演らせて頂きます!」

2_s41a5057 まずは「Punky Funky Love」!

550_os最高にポップなドライビング・チューン。

560v何だかとてもアンコールとは思えない、今からシヨウが始まるかのようなエネルギッシュなパフォーマンスだ!

570盛り上がって、盛り上がって、盛り上がって~…

580クライマ~ックスでドーン!

585「ありがとう!あ~楽しい曲!あ、チョットお知らせがあります!」
告知コーナー。
12月8&9日に大阪城ホールで開催されるナンバー・ロックシヨウ。
「13」ね。
それに先立ち、今度はKISHOWさんの凱旋コンサート、『GRANRODEO LIVE 2018 KISHOW 宇部凱旋 ロデオぶるとっぴん 〜暑ぅてわやになりそうじゃけえ皆でぶち盛り上がろうや〜』。
タイトルは十日町より宇部の方がわかりやすいね。
KISHOWさん、宇部なのか~。
山口県って県庁所在は山口市、人口が一番多いのは下関人口が多いんだけど、空港は宇部にあるんだよね。
山口市に県庁があるのは、周防と長門の国に領主である毛利氏の地元が山口市だかららしいのだが、空港はナンで宇部なんだろうね?
万を超す従業員を抱える大企業、「宇部興産」の力なのでしょうか?
宇部の空港には何回も行ったナァ。
その宇部興産の工場見学に行ったことがあるし、Mashall Museum Japanに何度か行った時も宇部空港だったし、一番最近では2015年に「世界ボーイスカウト・ジャンボリー」を取材しに行く時に利用した。あの時も暑かったナァ。アレは我が人生で一番暑い一日だったかも知れない。
しかし「ぶるとっぴん」っていうのが気になるな…「ったく」という意味なんだろうけど。まさか「ぶるっぴん」じゃなくて「ぶるとっん」だなんてことはないでしょう

575v「皆さまの人生がバラ色になりますように!」

590_rlもう1曲「バラライ」いってみましょうかッ!

600vいつも終盤に組み込まれるさわやかナンバー。
GRANRODEOでかいた今までの汗をGRANRODEOが洗い流してくれる…みたいな。

710ve-ZUKAさんはまだまだ燃えとる!

720vあ~、楽しかったね~!

730…と思ったら!
「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「グラン!」「ロデオ!」、「もう1回」「もう1回」、「もう1回」「もう1回」、「もう1回」「もう1回」…「もう半分」なんて怪談噺があるけどね。

740圧倒的なアンコールに応えて登場したe-ZUKAさんはナント、この出で立ち!
しかし、色々やるナァ。

750vu-ZUKAさんが身にまとっているのは新潟県立十日町高等学校のジャージ。
凱旋ならではの企画。

760v「みんなが来てくれたので十日町も活性化されました。十日町もがんばって!
そういう『ガンバレ!』って英語で何て言うんだっけ?」
「Hang in there!」かな?

770_gfiんなワケない!
「Go For It!」だ~!

780v予想していなかった…と言えばウソになるだろうけど、本当のクライマックスはこの先にあったのだ!

790vま、私はGRANRODEOさんとのお付き合いはたかだか7年程度の新参者ですが~、今までの中で最もエキサイティングにして個人的な「IGPX」だった。
もうコレがおかしくて、おかしくて!
「ロデオ・ガール(ボーイ)のみなさん」、「(一階席)二階席のみなさん」からはじまって、マァ「十日町の人!」なんてのも想定内。

850十日町高校の人!
十日町高校に行っている人!
川西高校だよっていう人!
南中学だよっていう人!
親子で来たよっていう人!
十日町中学だよっていう人!
西小だよっていう人!
十日町小学校だよっていう人!
…それでも大勢の人が「ハ~イ」ってやってる。ウッソだろ~。高校ふたつ行っちゃってる人もいたりして。

I_img_3126ネタ切れ。

810「愛宕幼稚園っていう人!」
いるの~?幼稚園が続いていれば別におかしくないか…?
エエイ、とにかく「ア~イジ~ピーエックス!!」。

Img_3122そしエンディングに向けてまっしぐら!

825

830v

840v

860v

1_0r4a5436最後はe-ZUKAさんの大ジャンプ~!

870こうして感動の『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』はニギニギしく幕を降ろしたのであった。

880さらに、さらに『飯塚昌明 十日町凱旋歌謡シヨウ』!

890ポーズだけでした~。
e-ZUKAさん、歌い足りなかったんだね!

900GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

920あ~、楽しかった!
行ってヨカッタ~!
しかし、日帰りで東京~十日町間を往復したワケなんだけど、「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ」でさ…帰りの運転がシンドイのなんのって!
前の週の名古屋往復+αの720kmが楽勝だったのは、現地で2泊したからということに途中で気がついた。
十日町への往復460kmをナメてました。
関越自動車道を走っても、走っても練馬が近づいて来ない。
年寄りの日帰りの長距離運転は禁物ですな。
それでも休み休み運転して、私も無事に東京へ凱旋~!…お後がよろしいようで。

<おしまい>

 

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200  
(一部敬称略 2018年5月20日 新潟県十日町市越後妻有文化ホール・段十ろうにて撮影)

2018年7月19日 (木)

GRANRODEO LIVE 2018 『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』~私の新潟<中編>

 
さて、今日はe-ZUKAさんの地元、十日町の駅から…。
そもそも、六日町とか八日町とか、「x日」という地名はどこから来ているのか?
これはその昔(鎌倉~室町あたりとされている)、その地名になっている数字がつく日に「市」が立っていたということらしい。
だから六日町は6日、16日、26日。十日町は10日、20日、30日。
当然「八日市」とか「廿日市」とかいう地名も同じ由来。

10_2周辺の路線図を見て少しビックリ。
イヤ、自分の認識が浅かっただけなんだけど…。
まず、十日町駅が飯山線で、飯山、豊野を経て直接長野につながっていたこと。
前回も書いたように、私は以前の会社に勤めている時、7年半の間長野に住んでいたので、こういう関係を発見すると、十日町が大変身近に感じてしまう。
また、この「北越急行ほくほく線」というのは、確か通過する山々の状態が悪く、トンネル工事に大変難航したのではなかったか?
「山の状態が悪い」というのは、「出水が多い」ということ。山というのは「水の塊」で、現在主流となっている掘削したそばからコンクリートを吹き付けていくNATMという工法は、出水が多いと大変工事がしづらいのだ。
さらに津南町が隣りとは気付かなんだ…というのは年金福祉事業団が運営していたリゾート施設「グリーンピア津南」に2度ほど遊びに行ったことがある。
…なんてことを知った。

20なんだ、この有名な土器、十日町博物館にあったのか!
見逃した!
笹山遺跡というところから出土した5,000年前の土器。
新潟県で唯一の国宝。

30vお昼はへぎそばを頂きました。

130どこへ行っていいのかわからないので、取りあえず皇室に献上しているという「元祖」の店へ。

140生地につなぎとして布海苔(ふのり)が練り込まれているのが特徴。
ちょっとヌルっとしてて、美味しいね~。

150_2「へぎ」というのは「片木」と書く。
木片で作った入れ物のことらしい。

160「へぎそば」って上に書いたようにつなぎに海藻を入れているそばのことかと思っていたらさにあらず。
コレは山形で食べたそば。
やっぱり「へぎ」に入っているので「へぎそば」と呼ばれていた。
名前は同じでもこの山形のそばと十日町のへぎそばはゼンゼン別物だった。

170_2さて、たとえ火焔型土器を見逃したとしても絶対に見逃すワケには行かなかったのが、目抜き通りにある町の電器屋さん「飯塚テレビ電化」。

40_2GRANRODEOファンなら知らぬ者はいない聖地、すなわちe-ZUKAさんのご実家だ。
店先にはLED電球と並んでコンサートの告知パネルが!

50_2お邪魔しま~す。
早速、店内には数人のGRANRODEOファンが…。
e-ZUKAさんのお母さまがご丁寧に対応していらっしゃる。

60_2店内はGRANRODEO一色!
イヤ、本職の家電製品と二色!
110_2新潟のロデオ・ガールとロデオ・ボーイから贈られたウェルカムボード。

65親ってありがたいナァ。
私の母なんか自分と違って断捨離の鬼みたいな人で、以前実家に帰った時、封筒をいくつか私に渡しながらこう言った「コレ要るんなら持って行きなさい、要らないんなら捨てちゃうから」。
中を見ると、ナント50年以上前に撮った私が幼い頃の写真…ビックリしたわ。
いくらなんでも断捨離が過ぎるだろうがッ!
もちろん1枚残らず持って帰って来た。

80_2ポスターや写真だけでなく、e-ZUKAさんが出ている雑誌もコレクト。

90_2右はe-ZUKAさんのお母さまの手。
ファンの人にサイン入りのドラム・ヘッドの説明をされているところ。

110v「思い出ノート」にメッセージを書き込むファンも後を絶たない。

120お母さまは私が首から下げていた大きなカメラを見つけて「カメラマンの方ですか?」とお尋ねになられた。
「イエ、あ、はい。でも…」とテレビに目をやると丁度Marshallを背にしたe-ZUKAさんが出てるじゃないの!
そこで「e-ZUKAさんにご愛用頂いているギター・アンプのメーカーのモノです」と自己紹介をさせて頂いた。
「それはそれは、息子がお世話になっております」と丁重にお礼を頂戴した。
「トンデモありません!いつも舞台にズラリと並べて頂いて、お世話になっているのは私の方なんです!」とご挨拶させて頂いた。
e-ZUKAさんのお誕生日イベントで上映されて知って一度は訪れてみたかった「飯塚テレビ電化」…念願がかなった。
実はですね、私が学校を出て最初に勤めた会社の略号が「電化」といいましてね。
しかも同じ糸魚川の隣の「青海(おうみ)」というところに同社が保有する日本海側最大の工場があったのですわ(今もあります)。
この符合も面白いな…と思って。

100_2さて、最初のセクションが終わった『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』…今日はその続きから!
今回のレポートは回が進むにつれてGRANRODEO色が濃くなるからね。最後まで見ないとソンソン!180_2「へぎそばをイッパイ食べてゴキゲンなKISHOWです!海藻が練り込んであるから痛風にもいいんですよ。
今日は十日町の2日目…昨日は雨だったけど、今日は晴れてヨカッタ!」
そうだ、e-ZUKAさんのお母さまが「昨日は天気が悪かったんですよ~」っておっしゃっていたっけ。
「ココに来るのは2回目なんですが、十日町には『白』しかないと思っていました」
さっきチョコっと触れたe-ZUKAさんのバースデイ・イベントの時に放映したKISHOWさんが冬に訪れた十日町のビデオのことね?
「(鼻の辺りを指で指して)この位まで雪があってビックリしました。息ができないと思いましたよ!」
日本一の豪雪地帯ですからね~。

190vさぁて、e-ZUKAさんのご挨拶!
「十日町出身のe-ZUKAです!専門店会の皆さん、ありがとうございます!スタッフの皆さま、町の皆さま、ありがとうございました!
昨日チケットがないのに来てくれた人がいて、『グッズだけ買って帰ろうと思った』なんておっしゃるので、機材を置いておくための席も開放しました!
ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガール…ボクはシアワセです!」

200_2「春日屋さんでへぎそば食べてはらくっちゃい!」
そうか、地元の人は「春日屋」さんというところへ行くのか…そういえばロビーに春日屋さんから贈られた祝い花が飾ってあったもんね。
次にe-ZUKAさんが凱旋される時は「春日屋」でへぎそばを食べよう。
「諏訪山も登ったし、飯塚テレビにも行ったし、木村屋でシュークリーム食べて…。
GRANRODEOのシャツを着た若い子がたくさん十日町を歩いてるってみんなビックリしてたよ!」
e-ZUKAさん、怒涛のトーク!

210v「あのね『ごったく』じゃなくて『ったく』だよ…ってイトコに言われました。ボクもいつの間にかシティ・ボーイになってました。
ホントに十日町に来たんだね~。
地元の人?(手が上がる)
十高の人?(少し手が上がる)
お花に『昭和60年卒業有志一同』ってありましたもんね。
最初に流れていた『十日町小唄』ね、十日町では子供の頃から全員踊れるんですよ。学校でやらされるから…。
ボクなんてシティ・ボーイだから忘れちゃった!
…といっても練馬で関越のすぐそばだけど…」

230_2KISHOWさんが「ココからしゃべらず続けて演ります!ライブ・モードに切り替えて行きましょう!」と締めくくって演奏のコーナーに戻った。

220_2このイントロ!
260v_3もうココで「Can Do」を出しちゃう。

240_cd人気ナンバーの早々の出番に客席は激ったく!

250v必殺のギター・ソロにマイクをあてがうKISHOWさん。

270まだやってる!
コレは何なのですか?

280_2グア~!
ますますやってる!

290_2スゲエ歓声~!
ああ、生演奏っていいナァ。

300_2KISHOWさんの言葉通り矢継ぎ早に「move on! イバラミチ」。

310_moi前日はここが「Once & Forever」だった。

330vこの曲もサビのパートへの転調がスゴイね。ハッとしちゃう。

340vそしてコンパクトなソロ。
余計なことは言わず、必要なことだけ主張するのがe-ZUKA流。

350_2もはや息継ぎもしていないのではないか?と思いたくなる密度の濃いリズム隊のパフォーマンス!
ベースは瀧田イサム。

360_2ドラムスはSHiN。

370_2KISHOWさんが扇子を手にするのは「Y.W.F」。

380_2お客さんも扇子を取り出してと…。

460_2ノリノリ大会の権化のような曲もさることながら、ココの見どころは皆さんの「舞い」でしょう。

400vん、「Y.M.C.A.」?

410SHINくんも。

410ve-ZUKAさんも。
430vもちろんお客さんもステージ上のメンバーとイキの合った舞いを見せてくれた。

425オマケでもう1枚…凱旋だから!
420vそして、燃え盛る炎のようなギター・ソロ!
コレもいいソロだにゃ~。
e-ZUKAさんのソロってやたらとピロピロ速く弾いたりしないでしょ?
曲の雰囲気を優先して、必要な時に、必要なだけ速く弾いているだけ。
Mr.BIGのポール・ギルバートも数年前に会った時、自分もそうしていると言ってた。
どんな楽器にでも「超絶技巧」と呼ばれる曲はあるけど、こんなに速く弾くことだけを「超絶」と謳っている楽器ってギターだけなんだよね。
そりゃギターを正確に速く弾くには大変な鍛錬を必要とするけど、決して「速弾き」だけがギターの超絶技巧ではない。
今の若い人は、もう速弾きをマスターした時点で疲れ切っているように見える。「音楽をやっている」、というより「ギターをやっている」という感じ。
大切なことは、速弾きをマスターしたなら、その技術を使って自分だけの音楽をクリエイトすることなのに…。
実は音楽家の仕事としては、そこからが本当にムズカシイところなのだ。
だからイングヴェイ・マルムスティーンはスゴイかった。
イングヴェイの偉大さはギターを速く弾いたことよりも、ナンダカンダ言ってそのプレイング・スタイルで「自分だけの音楽」を確立したことだと思う。
e-ZUKAさんやポールもそんなことを目指しているに違いない。

450vイヤ~、盛り上がる、盛り上がる!

470_2「どう?イケてる?ノレてる?
じゃあ、新しい曲を聴いてもらいましょう。
昨日初めて演ったんだけど…カワイイ曲を聴いてもらうね!」

480_2曲は「マジカルストーリー」。

490v_msコレでしょ?

140音数が少ない印象的なイントロのギターが、中間部の歌のバッキングにそのまま転用されている所が面白い。
よくある手法だけど、この音数の少ないギターのパターンでやるところが快感だ。
「カワイイ曲」というより「大人っぽい」?

500_2私は次がメッチャよかった!
SHINくんのドラムスが切り込んできて…
520ve-ZUKAさんと…
530v瀧田さんのオクターブ・ユニゾンがそのドラムにカラミ付く!
535vそしてKISHOWさんの声…コレもカッコいいわ~「Urban Sweet」。
「ロック」って音楽はこうあるべきでしょうよ~!
タマらんわ!
昼飯を抜いてでもお金を貯めて1枚1枚ロックのレコードを買い集めていた頃の自分を思い出させてくれる。

510vコレね、中間の「トゥッティ」というか、みんなでユニゾるパートね。
15小節目はバップ・フレーズ、16小節目はコルトレーン。「Giant Steps」ですな…サスガe-ZUKAさん!

2_s41a4539 観客席のペンライトの色が白に変わる。

540_sp曲はホッコリと「Snow Pallet」。
「♪雪化粧美しく 君の頬を染めてゆく」…十日町へのトリビュートかな?

550vおお~、ダンサー登場!
牛装束がカワイイ~!

560_2よく見るとすごくおなじみの牛さんたちのような気もしますが…。
何しろ楽しそう!

570_2ハード一辺倒ではなく、こうした優しい曲もGRANRODEOの魅力のひとつだよね。
KISHOW=e-ZUKAが一流のソングライティング・チームであることを証明している。

580美しいキルテッド・メイプルのギターに持ち替えてもう1曲心あたたまる系ソング。
595v「HAPPY LIFE」。

590v_hlお客さんと「♪ウォ~ウォ~ウォ~」。

600正しくこんな瞬間が「HAPPY LIFE」。

610GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

620<後編>につづく

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200  
(一部敬称略 2018年5月20日 新潟県十日町市越後妻有文化ホール・段十ろうにて撮影)

2018年7月18日 (水)

GRANRODEO LIVE 2018 『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』~私の新潟<前編>

  
今日の記事はMarshall Blog史上最長のタイトルかも…。
「ごったく」というのは「大騒ぎ」みたいな意味なのね?
GRANRODEOのe-ZUKAさんが、故郷である新潟県十日町市に錦を飾ったコンサートのレポート。
そりゃ大騒ぎになるにキマってる!
Marshall Blog、初の新潟遠征。

10ところで、「凱旋」という言葉を耳にしたロック・ファンが放っておけないのが下のアルバムでしょう。
若いロデオ・ガールやロデオ・ボーイのために少しだけウンチクを固めさせてね。
下のアルバムはジェフ・ベックというイギリスのギタリストのインスト・アルバム(歌なし)の名作で、ギター・キッズなら間違いなく通っているレコードだったのね。
もちろんe-ZUKAさんも散々お聴きになっているハズ。
プロデューサーはジョージ・マーチン…ビートルズを育てた人ね。
このアルバム、元々のタイトルは『Blow by Blow』というんだけど、昔、このアルバムには『ギター殺人者の凱旋』という邦題が付いていた。
変でしょう?
「blow by blow」というのはボクシングから来た慣用表現で、直訳すれば「一発ずつ」ということなんだけど、「具に(つぶさに)」という意味。ま、「細かく丁寧に」というか…。
選手が繰り出すパンチ一発ずつを細かく実況する…みたいなところから定着した表現なのだそうだ。
私はこのレコードを今から40年以上前、13、14歳の頃に聴いた。
そんな子供でも『ギター殺人者の凱旋』という題名は「おかしいんじゃね?」と思った。
だって、元のタイトルの『Blow by Blow』には「ギター」といういう言葉も、「殺人者」という言葉も入っていないことが一目瞭然でしょ?

20cdそれが何だって『ギター殺人者の凱旋』などというキテレツなタイトルになったのかを大分後になって知った。
コレはアメリカのレコード会社が宣伝のために考えた「The Return of the Axe Murderer」というキャッチ・コピーを、日本のレコード会社が律儀に直訳してアルバムのタイトルにしちゃったんだね。
ちなみに「axe(アックス)」というのは、「斧(おの)」という意味。昔のジャズのスラングで「楽器」という意味を表す。
サキソフォンも「アックス」、ギターも「アックス」。まぁ、そのミュージシャンの「武器」みたいなイメージなんだろうね。
コレが私の「凱旋」。
パリに行ったこともなければ、年上の友人もいない…あ、コレは「パイセン」か?

30adということで、今日から3日間にわたってBlow by Blowでe-ZUKAさんの凱旋コンサートをレポートします。
行かれなかったお友達のロデオ・ガール、ロデオ・ボーイにもこのレポートのことを教えてあげてくださいね!要するに拡散して、みんなで「ごったく」してね…ということです。

C_gottaku 私がコンサートにお邪魔したのは、2日目の5月20日の日曜日。
朝早く東京を発って関越自動車道をまっしぐら!
快調、快調!

C_d4ああ~、いい天気だ~!気分がいい~!新緑が美しい~!
普段東京にいると気がつかないんだけど、「遠くが見える」ってのは実に気持ちのいいことだ。
自分の目がよろこんでいるのがわかる。
そして、空気!
この歳になるとね、「空気のウマさ」ってのが本当によくわかるんですよ。
コレのちょうど1週間前にはやっぱりMarshall Blogの取材で名古屋へ行ったんだけど、車の運転が好きではない私でもそれほどシンドくなかった。今回は十日町まで片道230km…それなら楽勝、楽勝!

C_d2せっかくの出張取材なので、いつも通りチョイと寄り道。
例によって「古い町並み」を探して訪ねてみた。

40ココは湯沢の先、目的地の十日町の隣の南魚沼市六日町。
高崎から長岡の寺泊に抜ける三国街道、29番目の宿場町だったところ。

50「古い町並み」と言っても、古いモノがそのまま残っているというワケではない。
街おこしで昔風の新しい建物が並んでいるということ。
郵便局もこの通り。

60コレは信用金庫かな?

70コレらが大層よくできていて実におもしろいのよ。
100建物だけでなく、ディテイルにもこだわっていて安っぽい感じが全くない。

80公衆トイレだってこんな具合。

90建物の間から姿をのぞかせる山々のナント美しいことよ!

110コレはバッタか?キリギリスかな?
かつては雪がココまで積もった…という記録を記したポール。
スゴイよ!
このポールの一番上の線昭和58年の3.7mという記録。
私も富山や長野に住んでいたことがあって、当然雪もガンガン降った。でもそんなのはカワイイ部類だわね。

115v雪国のアーケード、がんぎ。
コレは小学校の社会科で習った。

120v_2この看板がすごくいいよね。

130v_2がんぎは長野の飯山なんかでも見たことがあるけど、昔はスゴかったろうね。
この左側が雪で真っ白い壁になっちゃうんだからね。

140v_2消雪パイプは富山で初めて体験した。
富山では「融雪パイプ」って呼んでたような気がするな。
初め「あ~、あ~、グシャグシャになっちゃって!」なんて思ったけど、ひとたび消雪パイプのないところへ行くと、コレのありがたさがすぐにわかったわ。

150古い消雪パイプはスチールで作ってあるため、サビが出てこうして道が赤く染まってしまう。
なんかいい風合いだけどね。
今ではステンレスや塩ビ管を埋設しているそうだ。
長野は消雪パイプがなかった。
どんなに雪が降っても、翌朝ひとたび太陽が昇ると雪はすぐに溶けてしまうから。

160v_2ウワ~「磐城セメント」か…住友セメント系ですな。
同時に肥料を取り扱っている。
地方へ行くと、こうしてセメントと肥料の販売を兼業しているお店が多かった。
昔はセメントは国土を作り、肥料は食物を作る社会的にとても重要なアイテムで、そう簡単に誰でも取り扱うことが出来なかった。
だからこういう「〇〇特約店」なんて看板を掲げるのはとてつもなく大きな名誉なことであり、コレらを「金看板」と呼んだ。
実際、文字に金箔が施されていたこともあったのかも知れない。

180どんなのかは見て来なかったけど、「江戸時代の風景を楽しめます」なんてのもあった。

190色々なお店があって、それらを見て回るのも興味深い。

200通りかかった「食料品、酒、土産物、荒物、雑貨 in ワン・ショップ」に足を止める。
この手のアイテムは東京では見かけない。
「着ござ」なんて言葉は初めて聞いた。

210気になって「着ござ」を調べてみた。
夏場にこうやって背中に装着して、日光や雨露を遮る。
太陽に背中を向けて農作業をするのはさぞかし辛かったのだろう。
きっと涼しんだよ。
コレ、東京でも今が使い時だよね…950円なら買ってくればヨカッタ。今日、渋谷に行くときに使えたのにナァ…。
昔のモノってのは本当によくできていてムダがない。

C_kgzコレは「袖カバー」。
畑のおバアちゃんたちって大抵この花柄のカバーをお揃いで付けてる。
こういうところで買うのか…。

220しかし…人がいない。車も走らない。
清々しててすご~く気持ちがいい!

230さっきから私が上ったり下ったりしている目抜き通りを「牧之通り」という。
「牧之(ぼくし)」というのは、鈴木牧之という明和7年(1770年)にこの地に生まれた商人にして随筆家のこと。

240牧之は19歳の時に縮織物を売りに江戸に出たところ、あまりにも江戸の人たちが雪国の生活を知らなかったことに大層驚いた。
そりゃそうですよ。インターネットどころか本だってロクにない時代、イヤ、字が読めない人が多かった時代なんだから。
それで牧之は一念発起して山東京伝らの助けを得て『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』という随筆を著した。
内容は雪国に暮らす人々の生活や悲喜劇をオムニバスで綴ったモノで、バカ受けして当時の超ベストセラーになったそうだ。
私も読んでみようと思って既に買ってある。
270bk牧之は絵も得意で、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の挿絵を描いたり、山水画が良寛和尚から絶賛されたというのだからスゴい才能の持ち主だ。
その鈴木牧之の記念館が牧之通りからチョット入ったところにあったので入ってみた。
「北越雪譜」の執筆に関わる資料や、昔の六日町の生活用具や写真が飾ってあってなかなか面白かった。

250牧之の句碑。
「そっと置く ものに音あり 夜の雪」
わかるナァ~。
雪が降るとすべての音を雪が吸ってしまって反響がなくなるでしょ?いわゆる「デッド」な状態。
そうすると辺りが静まり返ってしまい、どんな小さな物音でも聞こえてしまうという雪の夜の静けさを謳った句…だと思うんですけど。
当然、当時の江戸の人たちはそんな経験がないので、『北越雪譜』を読んで感動していたんでしょうな。
260v_2そして、ひと山越えてお隣の十日町へ!
e-ZUKAさんの故郷。
今日のコンサート会場はココ、「十日町市越後妻有文化ホール・段十ろう」。

290開場時間にはまだ間があるけど、すでに大勢のロデオ・ガールやロデオ・ボーイで大賑わい。

300そして、会場の前にはテントがゾロゾロと並んでいる。

310チョット覗いてみるよ~。

320「e-ZUKさんのお母さんカレー」!
「我が子を思う母の優しさタップリのレシピ」だって!
だから毎日カレーでもいいのか~。

330こっちはGRANRODEグッズの販売。

340コチラは…またカレー!

350「チャーキカレー」が大好評!

360ナント、「チャーキカレー」を買うとGRANRODEOのロゴ入りの「十日町専門店会協同組合」さんの茶封筒に入れてくれる!

370水もGRANRODEO!

380イヤ~、賑やかで楽しいわ~。

390館内では丁度パッチワーク展を開催していた。

400私、パッチワークって好きなのよ。
もちろん眺めるだけね。

450コレはGRANRODEOには全く関係ありません。

460こっち、こっち!
凱旋コンサートだけあって、ロビーには地元の皆さんからの祝い花がドッサリ!
せっかくだからご芳名を挙げておきましょう。
「十日町そば 春日屋」さま、「十日町高校音楽部ギター班OB」さま、「十日町高校昭和60年卒業生有志一同」さま、「南中学校昭和57年卒業生有志一同」さま…

470「十日町高校昭和60年卒業生有志一同」さま2基目、「十日町専門店会協同組合」さま、ファンのみなさま。

480ファンから送られた祝い花がまた凝ってること!
ビールにギター。

490「飯塚酒」も!
ビンが指板になってる。これがホントの「ボトルネック」!

500そして楽屋に飾ってあった鉢植。
e-ZUKAさんのご兄妹の皆様から…感動的。

520さて、ステージの方はというと…

530やった~!
いつも通りのMarshallの壁。
やっぱりGRANRODEOのステージはコレでないと!

540e-ZUKAさんご愛用のJCM2000 DSL50。

550足元のようす。

560さてさてお待たせしました!
いよいよ『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』の始まり始まり~!
「十日町小唄」とそれ合わせた手拍子に包まれてステージに上がるGRANRODEO!

565オープニングは「SEED BLASTER」!

570KISHOW(谷山紀章)

580ve-ZUKA(飯塚昌明)

590vそしてベースは瀧田イサム。

600vドラムスにSHiN。

610vん~、このエキサイトメント!
やっぱり新潟で観てもGRANRODEOはGRANRODEO!

620_sb「いくぞ十日町!」

625vおかえりなさ~い!

630vGRANRODEOのコンサートがスタートした時につい口にしてしまう「独りごと」が私にはある。
今回もやっぱり言ってしまった…「カッコいい~!」って。

63470年代からロック・コンサートを観続けているこのオッサンが何の違和感もなく入り込めるコンサートがGRANRODEOのシヨウなのだ!

635そう思わせるひとつの理由はこの景色。
「e-ZUKAさん+Marshallフル・スタックの壁」なんだよね。
どんなに会場の音響設備が進化しても「ロックのコンサート」っていうのはこうあるべきなんですよ。

640_sn2曲目は「SUPERNOVA」。

660この曲のイントロのギターの5~6小節目がカッコいいんだよね~。
「え、そっち?」みたいな。
710そして、切れ味鋭いe-ZUKAさんのソロ。
音にムダがないのだ!
720vもう1曲いっちゃうよ!
KISHOWさんのア・カペラで始まるのは「Pierrot Dancin'」。

700vしかし…この曲もカッコいいナァ。
730トリッキーなキメからギター・ソロへ行くところなんてトリハダもんですわ。
私がハードロックで演ってもらいたいことが沢山詰め込まれているのです!
670vやっぱり「張り切ってる感」がガンガン出ているe-ZUKAさん!
「錦を飾る」ってどういう気持ちなんだろうナァ?
うれしいんだろナァ。

690GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

3_img_2986<中編>につづく

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200  
(一部敬称略 2018年5月20日 新潟県十日町市越後妻有文化ホール・段十ろうにて撮影)

2018年7月17日 (火)

犬神サアカス團~ゴーゴー!ゴールデンウィーク!

 

今頃ゴールデン・ウィークの話題なのよ。
遅くなってスマンね。
しかし暑い…ゴールデン・ウィークの頃、一体誰がこんなに暑くなるって想像したかね?
そういえば、今年のゴールデン・ウィークの翌週はヤケクソに寒くなって北の方では雪が降ったんじゃなかったっけ?
いいナァ、雪。
ちょうどその時、ウチの社長夫妻がイギリスから来てね…イギリスはその前の週、激暑だったせいもあって、あんな寒い国の人たちですら「寒い、寒い」と驚いていた。
イギリスも相当天気がおかしいらしい。
なんて話をしてたら幾分涼しくなって来たね~…なんねーか。
今日はそんなゴールデン・ウィークの頃の犬神サアカス團のライブ・レポート。

C_3fl 『ゴーゴー!ゴールデンウィーク』と銘打ったツアーの千秋楽。

10ステージみはおなじみの幟(のぼり)の間にMarshall JCM800 2203と1960A、それに今日はJCM2000 DSL100のハーフ・スタックも並んでる。

20_2ステージ下手にはEDEN Yerra Nova TN-501とD410XSTのフル・スタック。

30vそして中央にはこれまたおなじみのNATALのアッシュのキット。

40_2「うぇいうぇいうぇいうぇいうぇい!千葉県市川市の魔界から来ました~!」
司会はおなじみ魔将軍チャッキー!
私も市川の魔界には2年ほど住んでいたことがあるぞ!…と、前回も書いたか?
早速、今日のオープニング・アクトを紹介する。

50_2犬っ子サーカス團!

60ゆら

70vこうた

80v_2そういち

90vあやた

100v犬っ子サーカス團は福島県いわき市からやって来た犬神サアカス團のコピー・バンド。
昨年10月にココで開催された犬神サアカス團のコピー・バンド・コンテスト『犬フェス』で優勝したチーム。
約束だった優勝のご褒美のオープニング・アクトとしての出演が今日実現したのだ!

110_2まずは…おお!いきなり「暗黒礼賛ロックンロール」!
130v_2さすが犬フェス・グランプリ・バンド、堂々たるパフォーマンス!

1302曲目は「夜行列車」。

A_img_0469 「ココに戻って来て歌うことができてうれしいです!最後は盛り上がる曲を持ってきました!」

120v「一生懸命練習してきました!」…と3曲目に「需要供給の法則」を演奏。

140「出だしから楽しすぎてブッ倒れそうです!」と、そういちくん。

150v_2「観客の前で演奏できるのがうれしいです!」と挨拶したあやたくん。

160v_2若さあふれる犬神さんたちでした~!

B_img_0054「うぇいうぇいうぇいうぇいうぇい!千葉県市川市の魔界から来ました~!…あ、コレはもう言ったか?」
魔将軍は今回のツアーで司会とオープニング・アクトを担当してくれた。
そして、この千秋楽でも一発カマしてもらえるというワケ。
「貴様ら!2.5次元魔界力を~!ミュージック、スタートッ!」

170サンバで始まるノリノリのナンバーはUNITED MONSTERSの「THNDERBIRD」。

C_190v2次元の方には犬神サアカス團が登場。
しかし、イラスト上手だな~。
もちろん魔将軍チャッキー。

180_2…というのも作詞曲が犬神情次2号。
そして、コーラスとプロデュースが犬神サアカス團なのだ!

200cdコレがね、いいんですよ。
聴いてて安心のディスコ・チューンってのかな?
もちろん、お客さんは2.5次元で大騒ぎ~!

C_img_0529今日限定のオリジナル・カクテルも販売された。

220vそして、犬神サアカス團の登場!

230犬神凶子

240v犬神情次2号

250v_2犬神ジン

260v犬神明

270v今日のオープナーは『死ぬまでロック』から「桜散る中」…珍しい。

280_scnロックの王道的なギターリフでスタートするドライビング・チューン。
いつも言っているようにこういう曲はMarshallで弾かなきゃダメだ。

300v実によろしいな~!

290v続けて『ビバ!アメリカ』から「生霊」。
『源氏物語』ですな?

310v_irん~、「ヌケのいい音」ってのはこういう音を指すのだろう。
キレのいい8分で凶子姉さんの語りをサポートするジン兄さん。

320v「こんばんは!年老いた方の犬神サアカス團です!」

330v_mc3曲目は…コレ私、はじめて。
「ほんとにほんとにご苦労さん」か~!

340_hhg私はこの曲、ドリフ・バージョンはリアルタイムです。
でも元は昭和14年に発表された戦時歌謡曲の「ほんとにほんとに御苦労ね」。
犬神バージョンは、4番目の「ほんとに」の音階がオリジナルはオクターブであるのに対し、短6度にアレンジしてある。

350続けて「怪談!首つりの森」。
この曲は「ショート・プレミアム興行」でミッチリ取り上げたもんね。

360v_kkiさらに「ほんとに御苦労さん」とのシングル・カップリング曲「都合のいい女」を熱唱。

370vナンカ今日のセットリストはいつもとはひと味違う感じがするぞ。

390v_2「このツアーは『ゴーゴー!ゴールデンウィーク』っていうんだけど、ゴールデン・ウィークは終わっちゃいました」
しかし、犬神さんもそうだろうけど、ゴールデン・ウィークが特段うれしくなくなって、一体何年経つかナァ。
あ、休みがない…ってことね。私なんかは勝手に好きで仕事してるだけなんだけど。
「辛い人生を送っている皆さんのために私たちは存在しているのです。パーっとした曲を演ります。そら、皆さん!手を出して!この宗教感!
次の曲は歌って踊る曲です!」

400mcタンバリンを手にした凶子姉さん。

410_tpc2010年のシングルで「天変地異」。440v_nmセカンド・ラインにディストーション・ギターというナイスなアイデアのイントロ。
なかなかこんなサウンド他では聴けない。
本当に犬神さんは色んな音楽を聴いてらっしゃる。

430ジャケットを脱いだ明兄さん。
続いての「猫町」は『夜行列車極楽行』から…珍しい!
こういうところが犬神さんのスゴイところ。
コア・ナンバー以外にもレアなナンバーをガンガン入れて来る。普段演っていない曲を組み込むのは面倒なことだからね。
長い歴史がなければ決して出来ないことだ。

P 「色に狂わせ夢に憑りついて 魂吸い上げましょう 狂わせてあげる 愛し麗し夜の街」…「猫町」は情次兄さんの作品。
2008年の発表。
もうこの頃からジョニーちゃんは「IRナントカ」のカジノの危険性を予見していたんだね~…チガウカ?

480「どうもありがとう!楽屋で犬っ子サーカス團を観ていて4人で『ウン、ウン』って。どうやったら初々しさってでるんだろう?って頷いてた。
私たち来年25周年です。心機一転、初々しいバンドになります!」

460v_mc初々しく最近作から「朽ちたブルース」。

A_img_0702 ジョニーちゃんのギターが泣き叫ぶ!

C_img_0162 「今の曲はこのツアーで初出しです。今日来たお客さんはラッキーです。
ところで、今日初めて来た人っている?」
何人かいらっしゃる。
「(犬神の曲は)ちょうどいいテンポでポップかな?ってノッテればナニをやっても大丈夫なの。ほぼそういう曲でできていますので楽しんでいって欲しいと思います!」
590v_mc2014年の『玉椿姫』から「突発性行動障害」。
コレも珍しいんじゃん?
500vナント言ってもサビのメロディがいいんだよね…なんてやってると痛い目に遭う。
ドンドン曲が展開して予想外のパノラマを作っていくのだ。
まさに突発性行動障害!
490_ths「赤痣の娼婦」が続く。

510v_aas「暑くない?何か飲んだ方がいいよ。倒れたらイケないからね。
ここのところズーッとお家にいたの。ナニやってたのか聞きたいかい?
ネットフリックスに登録したの。
誰とも喋っていないから声がよく出ます。
『ゴーゴー・ツアー』です…なので『新宿ゴーゴー』からも演りたいと思います」
490_ncコレね。

530cd昨年の10月に発表したこのアルバムは、ジョニーちゃんから5月に来日したMarshall社社長夫妻の手に直々に渡され、海を越えて大英帝国へと運ばれた。
英国ゴーゴー!

540まずはタイトル・チューンの「新宿ゴーゴー」。

550v「栄光の日々」…

560v_2「怪我する前に」…

570v8曲目に取り上げた「朽ちたブルース」と合わせて、この日は『新宿ゴーゴー』から4曲を演奏した。

580v「今日はツアー・ファイナルです。兄さん達にツアーがどうだったか、そしてコレからどうするか訊きたいと思います」
520_sgg「4月から北海道、東京、京都、大阪、福岡、広島、名古屋を回って来ました。丸々ゴールデン・ウィークとかぶってどこへ行っても渋滞に巻き込まれました。
来年のゴールデン・ウィークは10連休になるのかな?来年どうしましょう?」
ツアーは止めた方がいいと思います。

Mcj「疲れたよ~!こんなに疲れるなんて『身体重い病』になったんだよ。だからオレはやるよ!疲れにくい身体づくり。歯磨きする時はスクワットするとか…。そういう感じで少しずつやってみたいね。
ウン、次のツアーに向けてオレはやる!」
今は知らないけど、レッチリのFleaって「万年疲れ病」みたいな病気に罹っていたらしい。
ものすごくツライんだって。
私はウォーキングをやってます。なるべく毎日1.5~2時間。しかし、この暑さじゃな~。
早く秋になって欲しい。

Mcg「どうも!犬神明です!そうだね~、ツアー楽しかったよ!セットリストがアゲアゲでね!
そうだね~、ジョニーちゃんみたいに疲れたけど、気持ちはおちこまなかったね。ハイでいられたね。
そうだね~、オチはないよ。これからは我々の明るい面を出していきたいね」

Mca凶子姉さんも「楽しかった!」というツアーの最終日もいよいよ最後のセクションに差しかかる!

600「運命のカルマ」…

600v_2「自殺の唄」…

610v「最後のアイドル」…

630v…と3曲続けて演奏し、本編16曲の幕を降ろした。

640vそして、アンコール。

645まずは恒例のジンにいの物販アイテム紹介、販売促進、活動告知のコーナー。

650v今回のTシャルはコレだって。
ココのグッズはいいよね。
犬っこ、犬っさん達も投資のしがいがあるってもんでしょ。

655アンコールの1曲目は『新宿ゴーゴー』のリード・チューン、「暗黒礼賛ロックンロール」。

660そして「残酷楽園」!

670vしかし、今回はセットリストといい、演奏といい、何となくいつもとは雰囲気が違っていた感じがしたナァ。

680vそれにしても、恐るべきは犬神レパートリーの奥の深さだよね。
毎回毎回趣向を凝らしてくる。
エンターテインメントの基本は「観客を飽きさせない」ことだからね。
犬神さんはまさにソレ。
そして、お客さんが曲をよ~知っとること!

690vもうひとつ、スゴイのは「作り続けている」ということ。
今頃もう次のアルバムづくりに精を出していることだろう。
音楽家たるものこうでなくちゃ!

700v本来であればココでショウは終了する予定であったが、再度のアンコールに応えた。
曲を決めていなかったので選曲会議。

710結局「白痴」炸裂!

720犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

730_2例によって終演後の物販は大行列~!
ホントいつもスゴイ人気だわ~!

740_2※あまりにも長くなってしまったので「私のディープ浅草」はお休みします。

200_2 
(一部敬称略 2018年5月19日 高田馬場Club PHASEにて収録)

2018年7月14日 (土)

夏のポタフェス 2018

 
暑い~!
さぁ、今年も始まりましたMarshall Blogの夏のクレーム。
以前レポートしたように、今年は日本が暖かくなる前の3月にベトナムへ行って来た。
そのレポートにもさんざん「暑い、暑い」と書いた。ホントに驚くべき暑さだったからね。
そんな暑さの洗礼を受けたので、「今年の日本の夏の暑さなんか屁でもねーな、コリャ」なんて思っていたワケ。
何のことはない…日本の方がベトナムより断然暑いんじゃねーの!?
ベトナムは、私が行った3月から4月にかけてが一番暑いと聞いた。6、7月になると雨季に入りラクになるんだとか…。
となると、コリャ完全に日本の方が暑そうだぞ。
それと、最近結構風が強いでしょ?
ホーチミンなんかもそうなの。暑いけど夕方近くになると風がガンガン吹き出して大分ラクになる。
本格的に日本は熱帯性の気候に変わってきている感じがしてコワいわ。
で、今日、東京の中でもとりわけ気温が高いと思われる秋葉原に行ってきた。

20目的は「ポタフェス」。
「ポータブル・オーディオ・フェスティバル 2018」ね。

30_2早いな~。
つい先日冬のポタフェスが開かれたと思ったら、もう夏のポタフェスだよ。

40…ってんでコッチももうスッカリ慣れちゃった。

50今回もいつもと同様、いつかD_DriveのYukiちゃんがゲームのデモ演奏をした秋葉原の展示場での開催(あのゲームって、あの後一体どうなったんだ?)。
会場は地下、1階、2階と数回前に拡張したまま。つまり人気は全く衰えていないということ…イヤ、それどころか熱気は前回より上がってた感じかな?

60ウワサをすれば…Yukiちゃん?!
かと思ってビックリしたけど、コレはパナソニック。
YukiちゃんはSONYだから。「私はXperia」だから。
またあのCMやればいいのにね。今度はMarshallのお供で…。

2_2img_3837 まずは地下。

70相変わらずのにぎわい。

80すごい展示出展社数だよ。
数えて見たら193社!

90v2階のようす。

100ここもたくさんの出展で盛り上がっている。

110そして1階。
タイミング的に終了数分前だったので大分落ち着いているけど、10分ぐらい前まではお客さんでゴッタ返していた。

130信長もポタ?
ナンダ?「DJノブナガ」って?

140さて、その1階の入り口に堂々と出展いるのが…

150わがMarshall HEAADPHONES!

160人気のBluetoothスピーカー。

170vコレはヘヴィ級のWOBURN。
私、コレ大スキ。
今ね、あることにコレを使おうかと研究中。

180しかし暑い…外だからね。
でも外で展示しているのにはワケがある。
こんなヤツを使ってスピーカーを6台接続し、爆音で鳴らすからだ。
今回も行った特に丁度「♪んのーばでぃごな」が鳴り響いていたよ。190他のBluetoothスピーカーも当然ラインナップされていた。
STANMORE…

200ACTON…

220STOCKWELL。

210アラ…携帯電話のLONDONまで!

230LONDONはファンキー末吉さんにご愛用頂いているんだけど、日本では販売していないのであしからず。
ファンキーさんはパリでお求めになったのかな?

130v もちろんヘッドホンもズラリ。

240vイヤホンもね。

250熱心に音を聴き比べするお客さんや、かなり突っ込んだ質問をされるお客さんもいらっしゃって注目度の高さが窺えた。

260vカッコいいカタログを用意してます。
ポタフェスは明日7月15日まで開催。
ご興味のある方はゼヒ足をお運びになってみてください。

270Marshall HEADPHONES製品の詳しい情報はコチラ⇒NAVYS

290

200_2

(2018年7月14日 ベルサール秋葉原にて撮影)

2018年7月13日 (金)

私のフランクフルト <vol.2:2007年>

 
2007年。
2003年から毎年通ったFrankfurt Musik Messeもコレで5回目。
その間、パッと見では会場全体に何の変化もなし。
それにしても向こうの人たちの気温に対する感覚ってどうなってるんだろう?見て!…大抵の人はジャケットを着ているけど、半袖のアンちゃんもいるでしょう?
開催は例年通り3月の末だったが、ブルブル震えるような寒さではないものの、さすがに半袖はないと思いますよ。
シベリアあたりから来た人たちなのかな?あ、言っておくけど、「シベリア」は英語では「サイベリア」ですからね。
南の国から来た私は、多分厚手のジャケットを着こんでいたハズ。
ホント向こうの人って面白いよね、人それぞれで。
だからこのMesseでもNAMMでも、あるいはニューヨークでもロンドンでも、行き交う人たちを眺めていても飽きることがない。

10_2前回も触れたが、Frankfurt Musik Messeは、当時世界最大の楽器の展示会だった。
「ロックやジャズ等の軽音楽用楽器の展示会」ということになれば俄然NAMMが強い。
しかし、全体の規模では圧倒的にMesseなのだ。
そのココロは…まず、クラシック用の楽器が展示がスゴイ。
ピアノからヴァイオリンなどの弦楽器、管楽器、クラシック・ギター等々の品揃えがハンパない…じゃない、中途半端ではない。

20_2それにアコーディオンやリコーダー等のヨーロッパでの需要が大きな楽器。
リコーダーなんて日本では小学校の時に「フエ」として接するだけじゃん?
こっちはありとあらゆる大きさのリコーダーがウジャウジャ展示されていて、「まる子ちゃん」じゃあるまいし、そこら中でピーヒャラピーヒャラやってる。
それよりスゴイのがアコーディオン。
コレはいつかも書いたけど、アコーディオンはドイツの国民楽器なのね。
最近は見なくなったけど、飲み屋にいくと大抵壁に貼ってあった、ハイジみたいな恰好をした女の子が大きなジョッキをいくつも手にして微笑んでるポスターね。
ああいうシチュエーションでは必ず、アコーディオンに合わせてみんなで大合唱をするらしい。
そういえば、アコーディオンを使っているかどうかまでは覚えていないが、『シンドラーのリスト』にもそんなシーンがあった。
ドイツ人は合唱が好きなのかもしれない。
同じビール好きでもイギリス人にはこういうイメージが全くないもんね。
下の写真、コレ、つき当りまで全部アコーディオンのブースだよ。
コレだけじゃなくて、こういうのが何列も並んでる。
でもね、どんなに沢山集まっていてもアコーディオンやリコーダーの音ならおとなしくていいよ。
この建物の1階はいつも阿鼻叫喚の騒音地獄だからね。
ナニかというと、ドラムスを中心とした打楽器の展示スペースだ。

30vそれと、NAMMにないMesseの大きな特徴は楽譜の展示だ。
ヨーロッパとアメリカ中からありとあらゆる楽譜屋がやって来る。
もちろんクラシック中心。
楽譜なんてどれも一緒だと思うけど、その品揃えたるや尋常ではない。
ある時、Universal Editionという楽譜屋のブースに入ってみた。
ウィーンの会社なので「ウニヴェルザール・エディティョーン」みたいに読むようだ。
私はコンテンポラリーなクラシック音楽、いわゆる「現代音楽」がすごく好きで、そうした分野の作曲家たちの写真集がないか?とダメ元で訪ねてみたのだ。
こっちはMarshallのTシャツに汚いジーンズ…おおよそクラシックからは程遠く見えるオッサンにも大変ていねいな応対をしてくれた。
「写真集のようなものはありませんネェ…」という答えだったのだが、少し考えて…「ああ!チョット待って!」と控室に姿を消し、下の写真の冊子を手にして戻って来た。
「こんなモノでよろしければ…」とその冊子を渡してくれた。

40_2中を見ると、出てる出てる、バルトーク、ヤナーチェク、コダーイ、レスピーギ、ベリオ、リゲティ、ブーレーズ…。
写真集ではないし、中身はドイツ語でサッパリ読めないけど、どうにも欲しくなった。
「いくらですか?!」とその対応してくれた方に尋ねると、「ハハハ、お金なんて要りませんよ。どうぞご遠慮なくお持ち帰りください」
私も知っている限りの丁寧な英語でお礼を述べて謹んで頂いて日本に持って帰って来た。

50_2このUniversal Editionというのは1901年創業の老舗楽譜屋で、マーラー、シェーンベルク、ヴェ―ベルン、ワイル等々の版権を持っていた。
バルトーク、ヤナーチェク、ベリオ、リゲティも同様で、要するにこの冊子は、この会社が持っている版権に関するただのカタログなのね。
でも、私の宝物のひとつなのだ。
 
この会社のウェブサイトで見つけたカッコいい言葉をふたつ紹介しておきましょう。
まずはグスタフ・マーラー…「もし作曲家が何かを言葉で言い表わさなければならないとしたら、その作曲家が音楽で悩むことなどないでしょう
ん~、言ってみたい。
こちとら口先三寸で勝負だからね。
もうひとつはピエール・ブーレーズ…「始まりも終わりもなく、発見へと導く新しい道にあふれ、永遠に謎の解けない迷宮こそが音楽である
ロックも1975年ぐらいまではこのブーレーズの言葉がピタリと当てはまっていたように思いますな。その後、商売が絡んでロックの迷宮がスッ飛んじゃった。

60_2この年のMarshallのブースは大幅に様変わりをした。
まず、入り口でジムがお客さんを出迎えた。

70_2そして、アーティストを前面に押し出すようにした。

90_2ディスプレイの様式も以前のような平面的なセットではなく、立体的なデザインに変更。
そして、それぞれの商品の島ごとにイメージ・キャラクターの写真が取り付けられた。

110v_2イングヴェイはヴィンテージ・シリーズだったな。

120v_2ケリー・キングのディスプレイも立派だった。

130v_2以前のMarshallのブースのサイン会といえば、ほとんどジム・マーシャル一辺倒だったが、この頃からミュージシャンがカウンターの中に入るようになった。
ケリー・キングのサイン会はいつも長蛇の列だった。
このお客さんを整列させるのがサイン会の時の私の任務。

140実は、ジムがこの前年に心臓疾患で倒れてしまい、Messeに参加することができなかったのだ。
それでミュージシャンたちのサイン会を組み入れたというワケ。
ジムが来れないということもあってブースの入り口にジムの大きなポートレイトが取り付けられたのだ。

150v「早くよくなってね!」

160_2カウンターにはジムへ送るメッセージを記すノートが用意され、たくさんの人がMarshallの創始者への思いを綴った。
私はこのノートで「Get well soon」という表現を覚えた。

2_rimg0219この人なんか、自分が「get well soon」なのに…。

2_rimg0217 珍しくこんな写真。
これが初ケリーだったかな?
この時より以前、日本のテレビ番組にケリーが出演しているのを偶然見た。
番組のインタビューで「立派なタトゥーですね。身体の中でどのタトゥーが一番気に入っていらっしゃるんですか?」と訊かれると、ケリーは「ムゥゥゥ…そうだな…何だな…頭の後の女神だろうな…ムゥゥゥ、でもオレは一度も見たことがねーんだけどな…ムゥゥゥ」と答えていた。
コレが私にはすごくおもしろくて、こんなルックスだけど、案外ケリーってお茶目な人なんだなと思った。
そこで、控室でケリーと2人きりになった時に本人にこの話をしてみた。
「かくかくしかじか…あの話はとても面白かったですよ!」とケリーに伝えると、「ムゥゥゥ…そうか」…以上何も語らず。
お茶目かもしれないが、コワいルックスも手伝ってチョット取っつきにくいかな?
ケリーを良く知る人にこのことを話したところ知ったのは、ケリーってすごくシャイなんだって。
そうは見えないけどな~。
(※「ムゥゥゥ」はあくまでイメージです)

170_2デモ・ルームも一新。

180_2ココでニコ・マクブレインと2人でドラム・キットを組み立てたのは楽しい思い出だ。
こんなんだってヘタすりゃ下北沢の小ぶりなライブハウスぐらいのキャパはあるからね。

190_2ハイ、2007年のMesseも終了。
これから地獄の撤収作業~!
この人たちはイギリスから来てる大工さん。実際、Marshallの連中も「carpenter」って呼んでた。
大工さんったってみんなカッコいいんだよ、英語もベラベラだし。
さすがに毎年顔を合わせていると、大工さんたちともスッカリ仲良くなっちゃってね。みんなどうしてるのかな~。イギリスで大工さんやってるんだろうナァ。

200コレ、今やっているのはツライ撤収作業を始める前のルーティンなの。
日本とは反対で、作業の前にカンパイしちゃうの。
ま、「乾杯」というよりは「景気づけ」だろうね。
いつもはウィスキーを一杯グイっとやるんだけど、この年はケリーが愛飲しているというスウェーデンかどこかのやたらとアルコール度の高い強い酒だった。
妖しい緑色をしたビンの中身はどう考えても毒薬が入っているようにしか見えなかったが、飲んでみると、グェッ!…マズイ。
みんなも「何じゃ、こりゃ?」と顔をしかめつつ紙コップを傾ていた。

210前回紹介した地元の通訳のステファニー。
あれ以降、Marshallの指名により毎年Marshallのブースに就くことになったのだ。
いつもは撤収の時には帰っていなくなってしまうのだが、この年は名残惜しかったのかココまで付き合ってくれた。
この人はいつ会っても本当に快活で、感じがよくて、素敵な人だった。
チョコっとしたドイツ語をずいぶん教わったけど全部忘れちゃった。

220作業終了。
残っているMarshallは予めドイツ・マーケット用にイギリスから持って来たモノだから片付ける必要なし。コレが多いとゴキゲンなのさ!
壁に掛かっているMarshallはヘタに取り扱うと危険なのですべて大工さんが担当する。

230_2この年は帰りの飛行機の時間まで余裕があったのかな?
意を決して昼間に市中を見て歩くことにした。

370_2まずはフランクフルト中央駅。
「中央」といっても街の真ん中にあるワケではないそうだ。
ドイツ語で「Frankfurt Hauprbhanhof」ということは前回書いたが、「Haupt-」というのは「主要な」という意味。
ドイツのは115もの中央駅があるんだって!どれだけ中央なのよ~?

380駅前のサッカーのオブジェ。というか宣伝塔か?
今回のワールドカップのドイツは散々だったね。

385ヨーロッパのターミナル駅ってステキなんだよね~…と言ってもロンドンしか知らないけど。
ドイツ国内で最も乗降客数の多い駅であるだけでなく、ヨーロッパ最大級のターミナル駅なんだって。
1日の乗降客数は35万人。
それがどれぐらいかと思って調べてみると…お!新宿が36万人だって。次いで池袋で27万人。関西で言うと梅田が24万人。
エエ~!新宿や梅田より全然ユッタリしてるぞ~!一体なんなんだよこの違いは!
ちなみに下の写真は朝撮ったもので、ラッシュアワーの直前ぐらいかな?
ココもやっぱり改札がない。

390_2構内には軽食屋の他、色んなお店が並んでいる。
やっぱこうして見るとかなり大きいね。

400_2何回かお世話になった構内のマクドナルド。
この頃はまだ食べてた。
こんな箱に入って出て来る。
今は全くこういうモノを食べなくなった。もう何年食べてないかな~?
止めて最初の頃は時々食べたくなったけど、今はゼンゼンへっちゃら。

410_2ドイツのカップヌードル。
「カップ・ヌードルン」…でもコレはおかしい。ドイツ語で「cup」は「Tasse」のハズ。
麺類だけに英語とドイツ語のチャンポンになってる?
ドイツ人の友達が言っていたけど、ドイツ人でも若い人たちは英語の表記に憧れるんだって。同じアルファベットなのにね~。
そんなことやめなさい。自分の国の言葉を大切にしなさい。

420_2みんなと一緒に夕飯に行ったりするのが面倒な時は自室でディナー。
中央駅の地下にある店で惣菜を買って来る。
ハンバーグ、シュニッツェル、ウィンナー。これをビールで流し込めばディナー完了。
ところがコレがスゴイのだ!
何がスゴイって殺人的にしょっぱいのだ!
イヤイヤ、冗談じゃなくて、舌がシビれてくるぐらいしょっぱい。
私は辛いモノは大スキだけど、しょっぱいのはダメ。ウィンナーはまだいいんだけど、他の2つはとてもじゃないけど半分も食べられなかった。

430_2話を戻して…中央駅を背に駅前のメインストリート、「カイザー通り」を進む。
ドイツ語で「通り」は「Strasse」という。
そう、こんな時に口ずさむのはThe Sensational Alex Harvey Bandの「Action Strasse」ね。
そして「カイザー(Kaiser)」は「皇帝」という意味。「カイザー=カエサル」…ジュリアス・シーザーから来た言葉。

440後を振り返るとこんな感じ。右の奥の方にメッセ・タワーが見える。
やっぱ遠いな。

450ドイツ最大の駅でもこうしたホームレスの姿を見かける。
前回書いたようにジョンの「フランクフルトは危険な街だ」という言葉を思い出す。
駅前で下半身丸出しで歩いているオッサンを見たこともある。そのオッサンの目がコワかった。もう焦点がゼンゼン定まっていなかった。

445駅前で堂々と営業している巨大なポルノ・ショップ。
向こうの人はゼンゼン平気だから。女性もドンドン入って行っちゃう。
その代わりコンビニで自由にエロ本を見たりするなんてことはできない。
いつかドイツ人の友達が私にこう訊いたことがあった。
コレは以前に書いたかな?
「シゲ、日本には満員電車の中で女性の身体を触ったりするヤツがいるんだって?」
「ああ、molesterのこと?」
「痴漢」は英語で一応「molester」という。
「ナンダ、それ?molesterってナニ?」
彼は、会議の時にまた戦争でもおっ始まるのではないか?と思うぐらいの激しい舌戦をアメリカのディストリビューターと繰り広げるほどの英語の使い手なのよ。
「ナニ、ドイツにはmolesterがいないの?」と訊くと、彼はキッパリ「そんなヤツは1人もいない」と答えたよ。
「そういうヤツ」がいないので「molester」という単語を知らなかったのだ。
そして彼はこう付け加えた「日本の男性はそっちの方の欲求のハケ口がないって聞いたよ。だからそんなことをするヤツが出て来るんじゃないの?ドバ―っと開けっ広げにした方がいいんだよ」って。

460なるほど、このポルノ・ショップの大きさと主張は彼が指摘することのひとつの表れかも知らんな。
480店名の「Dr. Muller」ね。
「Muller」というのは超典型的なドイツの名字だとか?アメリカでもドイツ系移民の名前の代表は「Mullerさん」らしい。
私の母方の叔母が嫁いだ先のアメリカ人の家が「Muller」さんなのよ!
フランクフルトでこのことを口に出したことはない。

470お、変なポスター。
ドイツ語で「地下鉄」は「Andergraund」じゃないですからね~。

490vドイツ語で「地下鉄」のことは「U-Bahn(ウーバーン)」という。
「Bahn」は「鉄道」ということ。
「U」は何か?
「Untergrund」…つまり「地下」のこと。
なるほど。
だから同じく潜水艦のことをU-Boot(ウーボート)」というのか…と思うのはチト早い。
潜水艦の方の「U」は「海の下」を意味する「Untersee」の「U」。
元は「氷の下を進む船」ということらしい。
私は潜水艦が浮上したり潜航したりする動きが横から見ると「U」の字に似ているからかと思ってた。
アメリカ人だったら絶対コレが「U-Boat」の語源にしてるよ。

Ugjpちなみに、この本面白いよ。
また吉村昭。
戦争中に日本海軍が潜水艦でドイツまでレーダーを取りに行く話。

Ss さらに進んで中央駅の方を振り返る。
やっぱいいよね、ヨーロッパの街並みって…他にロンドンしか知らないけど。

500_2フランクフルトはヨーロッパ経済の中心地で「欧州中央銀行」の本店があるところ。

510_2しかし、EUもどうなっていくんだろうネェ。
米中間の貿易戦争が始まったけど、ホンモノの戦争が起こりやしないかと気が気じゃない。洋の東西を問わず、政治家や大企業家の頭の中では「経済」と「戦争」は「金」という等号で直結してるからね。

520_2カイザー通りを歩くのは初めてではないけれど、こんなところまで足を延ばしたのは初めて。

530_2こんなんなってるのか。

540_2イヤでも目に入って来るバカでかい建物は「聖バルトロメウス大聖堂」。
英語読みをすると「バーソロミュー」。

560v歴史は7世紀にまでさかのぼるらしい。
神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式はココで行われたのだそうだ。
しかし、現在の建物は1950年代に再建されたものなので、ウチよりもよっぽど新しい。

570v「レーマー広場」と呼ばれる旧市街地。

580聖バルトロメウス大聖堂からすぐのところ。

590vこういうギザギザになっている屋根を「切妻屋根」という。
ユダヤ人の音楽は「クレツマー」だ。
この写真の真ん中の他よりチョット背の高い建物が旧市庁舎で「レーマー」といったことからここがレーマー広場と呼ばれるのだそうだ。

600広場に足を踏み入れると「おお~!」となるんだけど、それだけ。
どっかで見た景色だな…と思ったら長野の白馬の土産物屋。
なんだかペナントとか木刀とか熊の彫り物でも売ってそうじゃない?

610特に見るところもなさそうで、これなら名古屋の有松とか千葉の佐原の方がゼンゼン見ごたえがあるな…というのが正直なところ。
ゴメンな、レーマー。

620市内をユッタリと流れるマイン川。

630時折こんな建物に出くわすのは面白いけど、概して見るところがない。
「ゴエテとはオレのことかとゲーテ言い」でおなじみのヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの生家なんてのもある。「♪でもねボクにゃ詞なんてわからない」(←コレ知ってる人、チャンと日本のロックを聴いてる人)

640vコレが町の教会かな?
アラ、向こうに大聖堂のアタマが見えてるね。

550他にも「ゲットー博物館」というのがあって、入ってみたけど、コレはマァ見応えがあったな。
興味のある事物に関する博物館の類は、なるべく観ておくようにしている。

650コレだけ何でも手に入る東京にいて、どうしても自由に手入れることが不可能なのは、海外の芸術とエンターテインメントだと考えるているから。
やっぱり日本語で聴くグリザベラやエポニーヌの歌はどうかと思うから。

660<つづく>
 

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 2007年 Frankfurt Musik Messeにて撮影)

2018年7月12日 (木)

黒、黒、黒!

 
今日は黒い話を…。
 
音楽の関係で「黒」や「Black」と言ったらナニを思い浮かべる?
ロックなら、Black Sabbathがまず出て来るか?

2_0r4a8727_2 ものすごい久しぶりに聴いたけど、なかなかいいもんだナァ。こんなの最初に聴いたイギリス人たちはビックリしただろうナァ。
昔、このジャケットの女性が「ホンモノの幽霊だ!」と騒いだことがあった。
今のジャケットには、写真とデザインで有名な「Marcus Keef」になっているけど、オリジナル盤には「Keith McMillan」という写真家の名前がクレジットされていたそうだ。
写真のタッチからいって、私もキーフかと思っていたけど。
この女性、サバスのコンサートの時に楽屋にフラッと現れ「モデル、女優」と自己紹介をしたそうだ。それがキッカケでジャケットの撮影に採用された。
トニー・アイオミは「eerie(イーリー)」という言葉で彼女を形容しているが、コレは「不気味」とか「ゾッとする」という意味。
もしかしたらホンモノの幽霊だったのかもね。
イカン、イカン!こんな話をするつもりではなかったのだ!
 
他の「black」」…Black Oak Arkansas、Black Label Society、The Black Crowes、Black Uhuru…私がチョコッと考えたただけでもこれだけのバンドがいる。
新しいのはゼンゼンわからないので、「black」という単語をバンド名に組み入れたチームはまだまだ沢山いることだろう。
曲もたくさんあるよね。
まずは「Black Night」?
「Paint it Black」、「Black Dog」「Blackbird」、「Black Magic Woman」、「Black Betty(Ram Jam)」…

2_0r4a8728 「Black and White(Todd Rudgren)」、「Black Maria(Todd Rundgren)」、「Starless and Bible Black」、「Black Friday」、「Black Cat Moan」、「Black Star Oblivion」…とキリがない。
おお、ドンズバで「Black Sabbath」という曲もありますな。
さらに10ccのアルバム『The Original Soundtrack 』に「Blackmail」という曲がある。

Ost あ、こっちのジャケット・デザインはヒプノシスね。
この「Blackmail」という曲、邦題は「ゆすり」となっていて、私は10ccのおかげで「ゆすり」の英単語を覚えた。
人の弱みにつけこんで、自分が利益を得ようとする「脅迫」とか「恐喝」のような行為を英語では「blackmail」といって、実際に英語圏の人がこの言葉を使っているのを一度だけ聞いたことがある。
しかし、「black」と「mail」でなんで「ゆすり」になるのか?
「黒い郵便」?…黒ヤギさんのお手紙かな?それじゃ白ヤギさんに食べられて終わっちゃうよ。
でも、「黒い郵便」と聞くと、少なくともいいイメージはないので大よその見当はつくか…。
さにあらず。
この「blackmail」の「mail」は「郵便」ではなくて元々は「male」という「貢ぎ物」を意味する言葉だった。
これはスコットランドの言葉で、「乱暴なことはイヤよ」と侵略を企む山賊だか海賊に渡す、いわゆる「みかじめ料」の役割を果たす貢ぎ物のことを「blackmail」といった。
それが「出すもんを出さないとコワいぞ」という意味に転じて「blackmail」が「恐喝」という意味になったらしい。
ちなみにその「みかじめ料」というか「用心棒代」のことを「protection racket(プロテクション・ラケット)」という。
一方ジャズでもけっこ出て来るよ…「Black Coffee」とか「Black Orpheus」、「Black Beauty」、「Black and Tan Fantasy」、「Black Nile」、「Black Byard」…とか。
と、「Black」は人気がありますな。
 
まだ「黒」で続けますよ~。
「黒」のことわざで「Two BLACKS don't make a white」というのがある。
訳せば「2つの黒から白は作り出せない」ってなとこか?
どういうことかというと、「他人の失敗や悪事を引き合いに出して、自分の正当性を主張することはできない」…という意味。
簡単に言うと…
「お前何で万引きなんかしたんだッ?」
「イヤ、アイツもやってるから」
「Two blacks don't make a white!」という感じかな?
まだある。
「black sheep」は同一のグループ内で他のメンバーとシックリいかない人のことを指す。
また「blackball to~」で「~を追放する」なんていう意味を表す。
なんかあんまりいいイメージがないな…ま、何せ「黒」だからね。
その「black」という言葉はどこから来たか…。
ある説によると「Lack of Brightness」…つまり「明るさの欠如」。
その「不足」を意味する「lack」に「明るさ」を意味する「brightness」の頭文字である「b」をひっ付けて「black」だ…っていうんだよ。
エ~?! 一聴してすぐ眉唾だとはわかるけど、面白くなくなない。
「black」の語源は古いゲルマン語で「焦げた」ということを意味する「blakaz」から来ているそうだ。焦げれば何でもまっ黒になっちゃうでしょ?
ココで面白いことを知ったのは、フランス語で「白」のことを「blanc」っていうじゃない?
似てない?コレ…「black」と。
タイプを打つ時に「スペース」のことを「ブランク」っていうけど、、コレは「空白」ということ。
で、色的に言うと白も黒も色がない状態、つまり同じく「空白」を指すことにより、「black」の語源は「blanc」…すなわち「黒」は「白」から来ているという説もあるらしい。
面白いね~、こういうのは。
  
さて、ナンダってこんなに「黒、黒」やってるのかというと…。
ヘヘヘ…来ちゃった。
黒いASTORIA CLASSIC。

10ク~、カッコいい~!
私は、結果的に自分のアイデアが商品化する際に採用されたこともあって、そもそもASTORIAが好きでしてね。
ASTORIA CLASSICね。30このどこまでも美しいMarshallクリーン・トーンは現在世に出回っているどのギター・アンプよりも勝っていると思う。
私も40年に渡って音楽やら機材やらの傍らにいてよく分かったのは、結局、日本人はエフェクターが大スキで、ペダルで音を変作ってしまうしまうということだった。
「それならば」と、その土台となるクリーン・トーンのシッカリしたコンボを作ったら?というのが私のアイデアだった。

20最近、アメリカの若手バンドでGreta Van Fleetというのがいて、シンガーの声や歌い回しがロバート・プラントに似ていることも手伝ってにわかに注目度が上がっているようだけど…やっぱりいいよね、こういうロックは。
アメリカやイギリスは「ブルース」という確かなロックのルーツを持っているので、突然変異的ではあるかも知れないが、時々こういうシッカリしたロックを演るバンドが出て来る。
そして、そういうバンドはチャンとMarshallを使っている。
そこで、見て頂きたいのがこの動画。
上手にセットしてあるギター・アンプに注目!

ね、どのモデルかはわからないけど、黒いASTORIAなの。
言っておきますが、この動画を見て黒いASTORIA CLASSICを作ったんじゃないよ。
Marshallはやっぱり「黒と金と白」だから、それに則した自分のASTORIAがズッと欲しかったの。
この「色のイメージ」ってのはモノスゴイ力を持っていてね、「黒、赤、白、ホンの少し黄色」だけでミッキー・マウスが連想されるし、「水色、白、赤、ホンの少し黄色」ならドラえもんだ。
だからあの赤と黄色を混ぜた色のギター・アンプ・ブランドはものすごいアイデンティティを確立してるんだよね。

60プレキシ・ブロック・ロゴ。
栄光のスクリプト・ロゴももちろん大スキだけど、このブロック・ロゴもいいよな~。
他のASTORIA同様ロゴの色はカバリングの色に合わせてある。
それと、パイピングは金にした。
白にしようか一瞬迷ったが、金の方がゴージャスな感じがしていかにもMarshallらしいと思ったし、ビーディングに色を合わせたいという気持ちもあった。

40フレットクロスはExtended Check。
これは問答無用でしょう。80部屋に置いておいて眺めるだけでもありがたい…と言いたいところだけど、結構デカいんだよ。
しかも、重い!コレは100%認めます。
でもコレはスピーカーとトランスの重さ、イコール「音の重さ」だから。
歴史はそうは簡単に覆らない。
そんなね、「軽くて便利で本当に真空管アンプより音のいいアンプ」なんて一種の撞着なのよ。撞着というのはよくMarshall Blogで持ち出すけど、「矛盾」のこと。
「静かなブーム」とか「小さな巨人」とか「優しい悪魔」とか…そんなの「Hell Freezes Over」でしょう?
つまり「あり得ない」ってこと。

70やっぱりMarshallがいいわ~!

90※この黒いASTORIAは一般販売をしていませんことご了承ください。
 
<オマケ>
「ブラック」といえば…この本面白いよ。
永井義男はチョット変わった時代小説書く作家で、吉原の研究もされた方。この人の吉原に関する本を読むと、他とは異なった情報が記されていてとても興味深い。
『算学奇人伝』という作品で1997年に開高健賞を受賞。この本は和算(昔の数学)をテーマにしていて面白そう。既に買い込んであるので近々読む予定。

2_0r4a8725

 

200

2018年7月11日 (水)

スピンオフ四人囃子 #3 <後編>:スピンオフ四人囃子~私の光太夫

 
ことあるごとに「吉村昭が好き」とMarshall Blogに書いてきた。
どれぐらい読んだかナァ…と思って手近にあった文庫本を並べてみた。
この他にも何冊かあって、またはハードカバーなども加えるとちょうど100冊ぐらいか?
私は本はハードカバーで読んでキチンと蔵書しておくのが正しい読書の作法だと思っているのだが、吉村作品の場合はいつでも、どこでも読みたいので、持ち運びに便利な文庫で集めた。
正直言うと下の写真の蔵書の中にはまだ読んでいない作品もいくつかあるのだが、もう吉村さんが亡くなってカレコレ12年…当然二度と新作は出て来ないので大事に大事に読み進めているのだ。
吉村昭の作品は徹底した取材と史実に基づく「記録文学」といわれるモノ。
エッセイや若干の創作が混ざっている作品もあるにはあるが、どの作品もが重厚で、とても読みごたえがある。
この歳になると、フィクションを読んでいる時間がモッタイなくなるのよ。
ま、どちらかといえば男性が好む小説だよね。
最近読んだ全く別の分野の本に「松本良順」という江戸後期の奥医師のことが書いてあって、とても興味を持った。
ハテ、どこかで見た名前だな…と思って調べてみると、あったあった、吉村先生の『暁の旅人』という作品。
次はコレを読むのを楽しみにしている。

10そして、大分前に買ってはいたものの、まだ読んでいなかった作品に『大黒屋光太夫』という文庫で2巻組の作品があった。
何の気なしに読み出したら、アータ、最後まで止まりゃしませんよ…おもしろすぎちゃって!
吉村作品は圧倒的に長編がおもしろい。
「磔」などという隠れキリシタンが、処刑されるために長崎へ向かう行程を描いた優れた短編などもあるにはあるが、やっぱり長編がいい。
実際一番おもしろかったのは、吉川栄治文学賞を獲った文庫の上下巻合計で1,300ページを超す大著『ふぉんしいほるとの娘』だな。
コレも読みだしたら全く止まらなくなっちゃって一気に読み抜いた(シーボルト関連についてはコチラに書いたことがある)。
さて、この『大黒屋光太夫』、吉村先生お得意の「漂流もの」。
1782年に伊勢白子浦を出帆した回米船、神昌丸が江戸に向かう途中遠州灘で時化に合い、17人の乗組員がロシアに漂流し、10年ぶりに日本へ帰って来る…という実話。
ストーリーを書けばそれだけの話なんだけど、極寒地での苦労は想像を絶するものであり、また光太夫の賢明かつ勇気ある行動がこと細かく記録されており、読む者の感動を誘わずにはいられない…って新潮社の宣伝惹句みたいなことを書いているけど、そういうことです。
私も-50℃の冷凍庫の経験があるからね…10秒しかもたなかったけど。そのスゴさは知ってる。
ウチの家内も読書が好きで、山岡荘八の『徳川家康』を完全読破しているのが自慢なんだけど、吉村作品は固すぎて苦手だと言う。
その家内が2、3日で読み終えてしまったのがこの上下巻。
それだけ魅力的だったのです。

20実はこの光太夫の物語は井上靖も文藝春秋に連載小説で発表していて、1992年には緒方拳の主演で『おろしや国酔夢譚』という同じタイトルで映画化もされている。
ところが井上靖が執筆したのは1966~1968年のこと。
当時は光太夫の行動についてわからないことが多かったらしい。
対して吉村作品の発表は光太夫の研究が進んだ後の2003年のことで、以前は不明だった部分が数多く明らかになってからの執筆だ。
なので井上作品より緻密な内容となっているのだそうだ…「だそうだ」というのは井上作品は読んでないから。
でも、映画はDVDを借りて観てみた。
ま、こんなもんでしょうな。光太夫の苦難の10年を2時間で描くんだから、こういうダイジェスト的な脚本になってしまうのは避けられまい。つまり黒澤明なら絶対に題材にしない小説ということだ。
映画を観ていて、こっちの教科書は微に入り細にうがち光太夫を書き表した吉村作品でしょ?「ああ、そうじゃない!」とか「イヤ、こんなもんじゃない!」とか、大騒ぎしながら鑑賞させて頂いた。
結果、ナンダカンダで結構楽しませて頂いた。
ちなみに光太夫たちが7ヶ月の漂流の末に到着したアムチトカ島はアリューシャン列島の西に位置し、アメリカが1867年にアラスカを買った際に米国領に組み入れられた。
その後、アメリカはこの島で3回も核実験を行っている。

2_ で、今回名古屋に車で行くなら、おお!光太夫のところまでいってみようじゃねーか!
ということになった。
実は以前、光太夫のことをMarshall Blogに書いた時、誤謬を指摘してくださった方がいらっしゃった。その方から「大黒屋光太夫の記念館がある」という情報をありがたくも頂戴していたのだ。 
そして、やって来た!
場所は三重県鈴鹿市若松というところ。大黒屋光太夫の故郷。
「郷土の偉人」ですよ。
この記事に触発されて、もしかしたらこれから本を読む人がいるかもしれないので詳述は避けるが、光
太夫がナゼ偉人なのかというと…日本に帰って来たからなのね。
当時、時化によって内航船がロシアに漂着した漁師は過去にもたくさんいた。
「種痘」ってあるでしょ?天然痘の予防接種。
今、天然痘は絶滅して種痘はしなくなったけど、私が子供の頃は種痘とか結核の予防接種BCGとか、そういうのがまだあった。
この種痘を日本に持ち込んだのも確かロシアに漂流した漁師だったハズ。
吉村昭の『花渡る海』という作品がこの話だったように記憶している。
ちなみの「日本の新聞の父」とされる「アメリカ彦蔵」こと浜田彦蔵も2ヶ月の漂流の末、アメリカの商船に救助されにサンフランシスコに渡り、当時まだ日本には存在しなかった「新聞」を持ち帰った。私はこのことも吉村昭の『アメリカ彦蔵』で知った。
話を元に戻すと、光太夫より以前、ロシアに漂着した日本人で祖国へ帰って来た者はいなかった。
光太夫は何とか日本へ帰還しようとロシア人支援者の力を借りて、時のロシアの君主エカテリーナ2世に何千キロもの旅を経て謁見し、彼女に直訴したんだね。
そして女王の憐憫の情を買い、見事OKをもらって帰って来た。
その時、一緒に日本にきたのが有名なラクスマンなんだな。

30vまず訪れたのは若松町公民館敷地内にある「開国曙光」という光太夫の顕彰碑。
この「開国曙光」の書は第16代徳川宗家当主、徳川家達(いえさと)によるもの。
家達は田安家の徳川慶頼の三男。
その慶頼は14代将軍徳川家茂の後見職で、幕府の要職に就いていた。
家達は家茂および13代将軍の家定の従弟にあたる人。 

40v1976年に立てられたこの石碑は3代目なのだそうだ。
光太夫の生涯がガーッっと書かれている。

50コレが大黒屋光太夫記念館。
入場は無料だけど、展示物の撮影はNG。

60コレが光太夫。

70v光太夫はエカテリーナ2世からたくさんのお土産をもらって来た。
そういうモノが飾ってあるのかと思いきや、ほとんどなし。

2_img_6971 でも、光太夫に関するさまざまな資料が展示してあって、小説を読んだ人ならば、かなり興味深く見学することができるであろう。

80せっかくだから光ちゃんとツーショット。
小説を読んでいると、漂流中に始まり、ロシアに渡ってからも光太夫のリーダーシップとその聡明な頭脳に感心せざるを得ない。
そのウチの際たるモノが「言葉」だ。
光太夫は最初に漂着したアムチトカ島に来ていたロシア人に遭遇した時点でロシア語を学習し出した。現地の人間と言葉でコミュニケーションすることが自分たちの命を救うと直感したのだろう。
やっぱり「言葉」なんですよ。音楽に国境がないのは音楽をやっている時だけです。
加えて光太夫はロシア語の読み書きも習得した。
また、ロシア滞在中の記録を残したことが幕府の取り調べに役立ち、『北槎聞略〛という書物になって家斉に献上された。
そして、光太夫はロシア文化のエキスパートとして幕府に重用され、厚遇を受けた。

90v光太夫は16名の乗組員とともにロシアに流れつき、10年の歳月を彼の地で過ごしたワケだが、病気で死んでしまう者、寂しさや不安に耐え切れず現地で改宗してキリシタンになってしまった者等を除き、日本に帰って来れたのはわずかに3人だけだった。
そのウチのひとりが磯吉という船乗りで、この寺が菩提寺なのだそうだ。
100

110小市もそのウチの1人だったが、気の毒なことに蝦夷に帰って来て亡くなってしまった。
せっかく祖国にたどり着いたのに…。
コレがその小市の菩提寺の宝祥寺。
140ココには小市の供養碑が立っていた。

120残された小市の妻は、光太夫たちがロシアから持ち帰った小市の分のお宝を譲り受け、人のススメでそのお宝の展示会を開いた。
その会場のひとつがココ。

160大須にある「大須観音」の境内。
展示会は爆発的な人気を呼び、小市の奥さんは大儲けしたらしい。

170ところが、「死んだ夫の形見で商売をするなんて!」という非難も少なくなく、良心の呵責に大層悩み苦しんだそうだ。
このことがあったもんだから、ELLやell.SIZEに行くついでに大須観音にお邪魔したというワケ。
もちろん何度も大須には行っているが、大須観音の境内に入るのは初めて。

175同時に大須の商店街もブラリと見て回ったが、世界の料理屋が揃っていて驚いたわ。
それとコレ。

180大須ってのはスカジャンの聖地かなんかなのかしらん?

190 若松町に戻って…。
若松東墓地というところにある光太夫他の供養碑。
光太夫たちが姿を消してから3回忌に当たる年に立てられた。
それから7年後、本人が生きて帰ってきたもんだからハラホロヒレハラ!

150千代崎という港。
200防波堤には光太夫のロシアへの漂流記の壁画が飾ってある。

210

230ココから光太夫たちは江戸を目指し、ロシアに流れ着き、シベリア大陸を横断し、7,500km離れたペテルブルグ(現在の「サンクトペテルブルグ」、ソ連時代の「レニングラード」。ロシア第2の都市)まで行って、日本に帰って来た…のかと思うと感動的よ。
興味のある人はゼヒ『大黒屋光太夫』を読んでみてくだされ。

240さて、アッと言う間に『スピンオフ四人囃子』のステージも後半になってしまう。

Fl 最良の素材に最高の演奏…イヤ、それだけではなくて、根本さんのMCがこれまた絶品でしてね~。
どのMCも見もの、聴きものだった。
以前、佐橋佳幸さんのコンサートに根本さんがゲストでご出演された時にそのMCに接して仰天したね。
何やら変な装置でも身体に付けているのではないか?と思うくらいの爆笑MC。
アレ、どうやってるんだろう?
あのケタ外れの「フラ」こそ持って生まれた才能なんでしょうネェ。
「フラ」というのは落語用語で、「独特の面白み」とか「何もしなくても面白い」みたいな、人を笑わせる特殊なエキスですな。
五代目古今亭志ん生は高座に上がっただけで笑いを取った。そして「アタシャ、まだナニも言ってないんで…」と言うとまた大爆笑。
根本さんはコレに似たフラをお持ちの稀有な方だ。
 
根本さんの四人囃子の思い出話。
「高校生の時、郡山ワンステップ・フェスティバルで四人囃子を観ました。日本初のロックフェスで世界からバンドが来て演奏したんですね。
2日目の最後に出演したのが四人囃子で、初日はジュリーでした」
…と、野田さんのMCを丸っきり聴いていなかったかの内容。
アレは根本さん一流のギャグだったのかナァ?きっとそうに違いない。
「チャーさんは直前にバンドを解散していたので出なかったんですよね。四人囃子はステージの上からゼンゼンお客さんを相手にしてなかった感じでした。
ボクは気持ちが空を飛んでいましたね。小鳥がエサをもらうようにボクは四人囃子から全てをもらいました」

250v西山さんとのカラミも楽しかった。
「西山さん、そんなにシッカリとムズカシイ曲を完璧に覚えたって1度しか演らないんですよ!」
「イヤ、ボクは1度きりとは思ってないんで…」
「一度きりって言ってたよ!」
「もう『スピンオフ四人囃子』という名前で、このメンバーでやればいいんじゃないですか~」
西山さんに賛成!

260さて、後半。
「昼下がりの熱い日」が終わって…。
「聴いて頂きました。喜びがあふれていたと思います。ココで喜びがあふれると、ウチのメンバーに悪い気がするんですけどね。
四人囃子は1974年にデビューしたんですよね?…『一触即発』で。熊谷ではなるべく四人囃子のことは言わないようにしていました。
『一触即発』を出した東宝レコードはロックのレコード会社ではありませんでしたよね?」

2_s41a3276「そう、他には研ナオコさんとか中日ドラゴンズとか…。中日ドラゴンズが優勝して応援歌を出したの」と大二さん。

2_s41a3694「その頃から名古屋に縁があったんですね?野球はトンチンカンなんですが、今日1日はドラゴンズ・ファンでいます。
さて、私は個人的には『ゴールデン・ピクニックス』までシッカリ聴いています。その後、自分たちのデビューが決まったので、急に四人囃子がライバルになったんです。
だからライブは3、4回、アルバムは2枚しか買ってなくてスミマセン!」

2_s41a3433_2曲のコーナーに行ってみましょう!
「昼下がりの熱い日」に続いてもう1曲『Printed Jelly』から…。

Jelly 「ハレソラ」!

270_hsオリジナルのマンドリンのイントロは、ライブでは坂下さんのキーボーズが奏でているのだが…

280今日は西山さんがそれにハーモニーをつけた。
オオ~!
レコードみたい!

290vそして、大二さんのドラムスと…

300v山崎さんのベースが圧倒的なドライブ感を演出する。

310v根本さんの歌が加わる。
タマりまへんナァ~。

320v中間のギター・バトルもスリル満点!

330次々とシーンが移り行く音のパノラマ!
360コレコレ!
最後のリフレインのところのオブリガード。
さすが西山さん、バッチリ完コピでキメてくれた。コレ、絶対演ってくれると思ってたんだ!
このパートって歌いながら弾くのはサスガにシンドイいからね。
今日は五人囃子でいつもよりゴージャスに空が晴れてる!

340v西山さんは今日はMarshall ASTORIA CLASSICを使用。

350ASTORIA CLASSICは極上のクリーン・トーンを出すのが仕事のアンプ。
だから歪みはエフェクターで作る。
コレが西山さんのこの日の足元のセッティング。
キチ~っとした美しいロックギター・サウンドとなった。
やっぱASTORIAはスキ。410_2 そして、大二さんはNATAL。

370v愛用のバーチ・キット。

380キットとお揃いの14"x5.5"スネア。
文句のつけようがないドラム・サウンドだ。

385「恐らく日本のロックバンドは音楽を作りながら自分たちの思いを伝えられたら…と考えて演っていると思うんですけど、四人囃子は一生懸命世の中に出ようとしているようには見えなかったんです。
その点ご両親はどう思っていらっしゃったんでしょう?ウチは随分心配されましたけど…」
今から40年も前の話だからね。
Marshall Blogでしょっちゅう書いているように、その時代はまだロック文化はマイノリティで、売れもしないのに30歳を過ぎてもバンドをやっているのはかなり奇異なこととされていた。
今、「若手」と呼ばれているバンドでも平気で30歳を越しているでしょう?
私が若い頃にも当然そういうバンドはいたけど、やっぱり少数派だったハズ。売れていればもちろん話は別ですよ。
そして、ココで話題は坂下さんに…。
このプロジェクトに関して3人で酒席を設けたのだが「酒の席で坂下をキライにならないでくれよ!」と、大二さん言われたそうだ。
「お2人の行きつけの店だったんですが、お店の人がコチラを見るなり3人なのに『一升ビンありますよ!』って言うんですよ。焼酎のお湯割りを飲むと、一番年下のボクが作るんですけど、坂下さんのお湯割りを作って、しゃべると無くなってる。
作る、しゃべる、ない…作る、しゃべる、ない…の繰り返しで、ボクが2、3杯飲む間に焼酎のボトルが3本空いてたんですよ!ビックリです!」

2_s41a3437苦笑いの坂下さん。
坂下さん、大きいからね~。そりゃ酒量もそれなりに嵩むことでしょう。
2_s41a3542また曲のコーナーへ行ってみましょう。
「次の曲は日本で第1位か2位の難易度の曲だと思います。インスト曲なんですが、コレに歌が入ったら死ぬね。
やることなくてディープ・パープルのイアン・ギランみたいにコンガを叩いちゃう」
ハイハイハイハイ、「ディープ・パープルのコンガ」というのはコレですね。
海外仕様の『ライブ・イン・ジャパン』、すなわち『Made in Japan』のジャケット。
内容は日本でのライブだけど、ジャケットの写真はロンドンはフィンズベリー・パークにある「レインボウ・シアター」で撮影したモノが使われている。
イアン・ギランがコンガを叩いてるでしょ?

Dp ガラは違うけど、このイアン・ギランが叩いている黒いコンガこそ、大二さんが愛用しているドラム・キットを作っているNATAL製。
ローリング・ストーンズもレッド・ツェッペリンも、Tレックスもフリートウッド・マックもみんなNATALのパーカッションを使っていたんだよ。

Conga さぁて、根本さんのおっしゃる通り、ココでウルトラG難度の曲の出番。
アレ、今日『ゴールデン・ピクニックス』から初めての曲になるのか…。

Picnics 「なすのちゃわんやき」!

390_ncこの曲を聴くといつも思うことがあるの。
それは、日本のプログレッシブ・ロック・シーンのことなのね。
コレも何度もMarshall Blogに書いていることなんだけど、日本はプログレッシブ・ロック大国で、御茶ノ水の明治大学の向かいにあったレコード屋が世界で一番『クリムゾン・キングの宮殿』を売った店だったんだって。

420vマァ、色んな数え方があるんでしょうし、シャレで言っているのかもしれないけど、とにかく日本人は本場のイギリス人やイタリア人すら忘れかけているこの音楽がいまだに大スキであることは間違いない。
それなのに、日本ではプログレッシブ・ロックのバンドってのが驚くほど出て来なかったよね。
コレ、何でだったんだろう?

410日本人ミュージシャンの器楽演奏技術はピカいちだし、プログレ消費大国だけあってプログレッシブ・ロックの情報も比較的沢山入って来ていたし…それなのにナゼか大成したバンドが極端に少なかった。
プログレッシブ・ロックの大ファンである私としては実に残念なことなのだ。
四人囃子がいたからみんなビビっちゃったのかしら?
この「なすのちゃわんやき」は「日本のバンドにもこういう音楽を作って欲かった!」という私にとっては最良のお手本の曲なのね。
だからMarshall GALAでも演奏して頂いた。

2_s41a3289それと、プログレッシブ・ロックはLPレコードの特長をフルに活かした音楽だとも思っている。
ジャケットが作り出す30cm四方の視覚的な魅力、コンセプト・アルバムというドラマチックな舞台。
コレラのすべてをインターネットがブッ壊しちゃった。

430この日、ボトムラインに集まった満員のお客さんは「なすのちゃわんやき」のパフォーマンスを固唾を飲んで観ていたと思う。
演奏が終わった後、「フ~…」という緊張がほぐれるような雰囲気がヒシヒシと伝わってきた。
そして、大きな拍手と歓声。
正真正銘、鬼気迫るパフォーマンスだった。

440「スゴイ曲を作っちゃったのね。こういう曲を作って普通にライブでやっていたんだから、この人たちは本当に変ですよね」
「なすのちゃわんやき」を作ったのは四人囃子の初代ベーシストの中村真一。
「こんな曲作っちゃった~!」と四人囃子が合宿しているところに持っていらっしゃたとか。
その中村さんも2011年5月、くも膜下出血で帰らぬ人となってしまった。
その追悼コンサートの模様を旧Marshall Blogでレポートしたが、残念ながらブログごと消滅してしまって今はもう見ることができない。
ただし、記事の元データは私が保管しているのでいつか「Marshall Blog Archive」で復活させたいと思っている。
 
「最後の曲になりました」
お客さんの「エ~!」。
「スゲエむずかしくて覚えるの大変なんだよ!今日は1曲につき1本ずつ毛が抜けて行きましたよ!」
ココまで7曲で7本?
ゼンゼン大丈夫ですから。
「この機会を作って頂いて本当にうれしいです。岡井さん、坂下さんに大きな拍手を!」

450「最後は『一触即発』を!」

Sokuhatsu 問答無用の四人囃子の代表曲。
「ウシさん、せっかくだから…」と大二さんからのご提案でMarshall GALAでも演奏してくれた。

460_is歌詞と曲とインスト・パートの見事な融合。

470vコレぞ四人囃子の世界。

480v一糸乱れぬ中間のインスト・パート!
スゴイ緊張感!

510この日初めてこの曲をお聴きになられた方も多かったと思うが、一体どうお感じになられたのか…出口調査をしたいぐらいだった…

500イヤイヤ、そんなことをするまでもない。
演奏後の大きな大きな拍手と喝采ですべてがわかった。

520アンコール。
「皆さん、トイレに行っています。あんまりお待たせしてはイケないので、私と坂下さんで出てきました」
初めて根本さんがこの曲を聴いた時、とても荘厳な気持ちになったという。
「あまりライブでは演らないそうですが、坂下さんに『歌わせてください』とお願いしました」

530v曲は『ゴールデン・ピクニックス』収録の対策「泳ぐなネッシー」。
坂下さんの作品。

Picnics実は当初のセットリストには入っていなかった曲。
540確かにこれまでのスピヨンでは取り上げられて来なかった。
オリジナル・バージョンを知っているればそれも無理からぬことだとは思うが…。

540vもちろんココでは水のようにやさしい坂下さんのピアノをバックに歌のパートだけがしっとりと演奏された。

550v「このライブを主催してくれた野田さんを紹介します」
The BECK'sの野田さん再登場!
「欣ちゃん、こんなキッカケを作ってくれてありがとう」と、大二さんからもお礼のお言葉。
野田さんもそれに応えてこのコンサートに注いだ情熱を言葉にした。

560野田さんを交えての1曲は『ゴールデン・ピクニックス』から。
Picnicsこれまた日本のロック史に燦然と輝く名曲「Lady Violetta」。

570v四人囃子+ジェフ・ベック!
こんなのココでしか観れないよ~!

580ジェフ・ベック・スタイルで歌い上げる名旋律。
どこでこの曲が出てくるのかと思っていたらジェフ・ベックが弾くとは!
野田さん、夢のひととき。

590vそして、いよいよ最後の曲。
私は中学生の時、ハンターで買った中古の『ゴールデン・ピクニックス』でこの曲を聴いてブッ飛んだ。
実はこの曲ではもう1回ブッ飛んだことがあった。
高校の時に渋谷の屋根裏でその音源を聴いた時だった。
もちろんこの曲はよく知っていたんだけど、その演奏があまりにもスゴかったのだ。
それはミツルさん時代の四人囃子が屋根裏に出演した時に録音された演奏だった。
ミツルさんには2000年に開催された『マーシャル祭り』にご出演頂いたことがあったんだぜ。
曲は「カーニバルがやってくるぞ」。
Picnicsこれこそ、シャッターを切りながら思いっきり歌ってしまったよ!

600_carどんなに演奏の技術が向上しても、オーディオ・テクノロジーが進化しても、もうこんなバンドは二度と出てこないだろうナァ。
そして、こうして楽器やブログを通じて日本のロックを永遠に代表し続けるであろう名門バンドと一緒にお仕事をさせて頂けることを誇りに思っている。

610v私は根本さんや野田さんのように当時の四人囃子を見たことはなかったが、それでもほぼ同じ時代に生まれてヨカッタと思っている。

620その最高のロックをこうして楽しめるのもこの3人の名手がいてくれたからこそ!

630v西山さんがおっしゃった通り、このメンバーで東京や他の街で再演されることを望む。

640vそのためにも根本さんは十分にご自愛くださいまし!

650v エ~!まさかの「Smoke on the Water」終わり?
そんな大二さんがス・テ・キ!

660今回も各曲ごとに収録アルバムのジャケットを掲載した。
もちろんコレは昔のロックはジャケットも最高だった…ということが言いたかったから。
 
四人囃子の詳しい情報はコチラ⇒①Official Web Site ②facebook

670 
<オマケ>
ほんの少しだけ打ち上げの様子を…。
乾杯の音頭は大二さん!

680v「カンパ~イ!」
楽しいひと時だった~!

690今回の名古屋への旅は耳や目だけでなく、舌も大いに楽しませて頂いた。
まずはコレ。
うなぎヤケクソに高いじゃん?
ひっさしぶりに頂いた。
今池のひつまぶし屋、「白河」。

695私は大盛り。
イヤ~、うなぎってこういう味だったっけか?
おいしいね~、おいしいね~、おいしいね~。

700このお店、リーズナブルなこともあって開店時から大行列。
店の前の廊下のイスに腰を下ろしてフト前に並んでいる人を見ると…ウワッ!元センチメンタルシティロマンスの本多taco-bow正典さん!
ビックリしたわ~!
久しぶりにお会いできてうれしかった。
 
この場をお借りして…中野督夫さんの1日も早いご回復をお祈りしています。

710味噌煮込みうどんは何軒か行ったことがあるのだが、今回は「山本屋本店 大門本店」ってのにした。
私は絶対にうどんをフタに移して食べたりはしない。
Marshallじゃないけど「直」で頂きます。
そっちの方が激熱でおいしいじゃん?身体に悪いことはわかってます。
心を鬼にしてご飯は止めておいた。
今年から「炭水化物 on 炭水化物」はしないようにキメたのだ。

720この食べ放題のお新香もおいしいね~。

2_36968069_1648735135237927_4568329 それから天むすも行っといた。
ジム・マーシャルと名古屋にお邪魔したのはもう20年も前のことか…。
名古屋へは仕事で相当な回数行っているけどこんなフルコースは初めて。
おいしいかった~。
あ、きしめんが抜けてた。

730イヤ~、今回書いたわ~。
そんな入魂の一編を天むすの写真で締めくくるのもナンなので、このコンサートにお誘い頂いた大二さんにもう一度ご登場頂くことにしよう。
大二さん、ありがとうございました!

740v  

200_2 

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

 
(一部敬称略 2018年5月12日 名古屋Bottom Line他にて撮影)

2018年7月10日 (火)

スピンオフ四人囃子 #3 <中編>:スピンオフ四人囃子~私の猿田彦様

  
せっかく車で名古屋まで来たんだから…ということで、空き時間を利用して興味のある場所にチョコチョコと足を延ばしてきた。
そのひとつがココ。
三重県は鈴鹿市にある「椿大神社」。
コレ、「つばき だいじんじゃ」じゃないからね。「つばき おおかみやしろ」と、神道だけに思いっきり訓読みをする。
私は信心はしないんだけど、何千年にもわたって民衆から支持されてきた神事にはそれなりの畏敬の念を持っていて、日本人である以上は神道、仏教、ともにある程度の知識と作法だけは身に付けておきたいと思っている。
そう思うようになったのも比較的最近のことで、海外の人とお付き合いすることが多くなってからの話。
海外の人はみんな宗教に熱心で、日曜日には必ず家族で教会に行って…なんてイメージがあるからね。
それなら私も自分の国の宗教ぐらい知っておかないと…ということで少しは勉強する気になった…なんてのはお門違い。
あのね、外人が映画やドラマで、食事の前に手を合わせて「天にまします我らの父よ…」ってお祈りするシーンに今でも時々出くわすでしょ?
私もアメリカ人やイギリス人の家庭にお呼ばれされて食事をごちそうになったり、レストランで一緒に食事をしたりすることがよくあるけど、今までああいうのをやっている人を見たことがないんだよね。
ただ1人の例外は、アイアン・メイデンのニコ・マクブレイン。
ニコとはフランクフルトやロンドンのレストラン、ジム・マーシャルの家などで何回か食事をご一緒させて頂いたが、周りの連中が早速ガバガバ飲み食いしてる中、いつでもどこでも必ず手をキチンと合わせ、うつむいて祈りの言葉を囁き、胸の前で十字架を切ってからフォークとナイフを手にしていた。
この間ほんの数十秒…他の皆さんは全く気にしていなかったけど、私はそれを見ていてすごくいい気分になったね。
あ、それとナッシュビルの偉大なるフィンガーピッカー、ドイル・ダイクスもやっていたかも知れない。
話が飛んだな。
昨日の記事を書くのに半日以上かかっちゃって、今日の前置きは簡単にしようと思っていたのだが…。
 
とにかく、神社仏閣などにも興味が出てきたというワケ。

10_2門柱に「伊勢一之宮」ってあるでしょう。
コレ、スゴイんだよ。
まず…伊勢神宮っていうのは全国8万社あるといわれている神社の中て一番尊いとされているのね。
かつてMarshall Blogでもお邪魔した。
そもそも「神宮」と「神社」ってのはアホほど格が違うもので、しかも「神宮」というのは元々お伊勢さま専用の言葉だったらしい。(「今は諏訪大社とかもあるけど「大社」というのは出雲を指す言葉だったらしいッス)
で、「一之宮」というのはナニか?
律令国家時代(10世紀ごろ)、日本は国内が「国」という行政区画に分かれていて、その国の親分を「国司」といった。
そして、それぞれの国は『延喜式(えんぎしき)』という法制書によって「大、上、中、下」と等級が定められていて、伊勢神宮のある「伊勢国」は大和、河内、武蔵等と並び、13しかない「大国」の一角を占めていた。
だからそこの国司っつったらメッチャ偉いワケ。
で、その国司が変わった時に、地元の神社に赴いて神様にご挨拶をして回る。その参拝して回る神社の順番が厳格にキマっていたんだね。
もちろん、重要なところから訪れるのは言うまでもない。
その順番で一番最初に訪れる神社のことを「一之宮」という。
つまり、ココはかなり位の高い神社なんです。

20_2そして、この椿大神社は猿田彦大神を祀っている神社で、全国に2,000あると言われている「猿田彦神社」の総本社とされている。
伊勢市にも「猿田彦神社」があるが、「どっちが総本社か」ということに関しては意見が分れるところらしい。

30v猿田彦大神は「導きの神様」といって、大変重要な神様の一柱。
鼻がやたらと大きく、七咫(あた)あったという。「咫」というのは手のひらを広げた時の中指の先から親指の先までの長さだというから尋常な大きさの鼻ではない。
手塚治虫の『火の鳥』に出て来る猿田博士は猿田彦大神をモデルとしていることはよく知られている。
手前はムーピーの「タマミ」。
この『火の鳥<未来篇>』は衝撃的だったね。
話の最初の方で大国のコンピューター同士がケンカして核戦争が起こるでしょ。
コレ、まんざら空想ではなくなって来てるよね、最近。「ITと核」。
ホントにコンピューターもいい加減にした方がいいと思うよ。
コンピューターに話しかけて選曲の依頼なんかをしているCMを見かけるけど。大変ゾッとする。
自分の聴きたい音楽ぐらい自分で探して自分でかけろよ。
人間がドンドン、しかもものスゴイ早さでバカになってるとしか思えない。
大ゲサだけど、あのCMを見るたびに『火の鳥<未来篇>』を思い出す。

Sh 中に入ってみる。
神社に入る時はお辞儀をして、参道の左側を静かに歩く。

40vいいね~、この雰囲気。
こんな私ですらスガスガしい気分になる。

50本殿。
『火の鳥<鳳凰編>』の我王という主人公も猿田彦大神がモデル。
猿田彦大神は「道の神様」とも言われ、中世には「道祖神」とされた。
我王は道端の石に仏像を彫りながら日本国中を旅して歩くでしょう。それが道祖神になったんだろうね。
手塚治虫はそこまで考えてキャラクター設定をしているワケですな。
『火の鳥<鳳凰編>』には、その我王の支持者として吉備真備(きびのまきび)が登場する。
この神社にはその吉備真備が奉納したとされる獅子頭があって、獅子舞発祥の地とされているのだそうだ。
こういうつながりを考えたり想像したりするのは歴史を勉強する醍醐味。この上なく面白い。

60_2二礼二拍一礼…実は今我々が行っている神社の作法は明治時代にできたもので、古式ゆかしいモノではない。
本来は鈴も賽銭箱もなかった。
だからこうした由緒正しい神社にはそうしたものが設置していない。あ、賽銭箱はあるな。
驚いちゃったのは、この神社、ロケーションはお世辞にも良いとは言えないんだけど、三重県では伊勢神宮、二見興玉神社に次い3番目に参拝客が多いのだとか。
その数たるや年間150万人弱!ウッドストック3回分だぜ!

70_3屋根は銅板だ。
コレが何十年かすると、緑青が生えて見事な緑に変色し、貫禄と風合いを蓄える。

80_2結婚式をやっていた。
こういう祝儀に出くわすのは縁起がいいんだよ。

90_2続いてそのお隣…

100_2コチラは椿岸神社。

105v天之鈿女命(アメノウズメミコト)を祀っている神社。
アメノウズメは皆さんもよくご存知も通り、天照大神が天岩戸に隠れてしまった時に、外で裸になって舞い、八百万の神様に「ヤンヤ、ヤンヤ」と言わせ、「外はヤケに楽しそう…」と見事天照大神を天岩戸からおびき出した大功労者。
日本で最初のダンサーともストリッパーとも言われている芸能の神様。
その時に伴奏をしたのが「弦」という楽器。恐らくギターみたいなヤツでしょう。
世が世ならMarshallでその「弦」とやらを鳴らしていたところだろう。

110_2で、アメノウズメというのは猿田彦大神の奥様なんだね。
天宇受賣命を祀っている神社はたくさんあって、ココもそのうちのひとつ…ということになる。
120本殿の傍らにある「扇塚」。

130_2儀式や舞などに用いる扇は、古来神様を招き、奉るものとして芸道を志す者の心の寄りどころとされ。芸を磨いていく過程には欠かせないアイテムだった。
芸の道に終わりはなく、その扇に感謝と慰霊の気持ちを込めてこの塚が作られたのだそうだ。
芸の道を志す者は常に新たな気持ちで芸の修行や恵子に励み、感謝の気持ちを込めて古くなった扇子をココに納めるというワケ。

140_2しからば、ウチは塚ではないけど、エンタテインメントの世界が活発にになって、またロックが以前のようなクリエイティビティを取り戻し、ギター・ヒーローが生まれ、Marshallがよく売れますように…と…。
見たか、ブレッチリー!こっちはもはや神だのみだぞ!

2_2img_6949 境内にはカワイイ滝も。
「かなえ滝」といって、椿大神社にある滝から流れを引いているのだそうだ。
つまり夫婦でお揃いの滝なんだって。
今日の「私の〇〇」は以上。

150_3さて、帰ってきたぞ今池へ!

700_2 ∞Z、The BECK'sの気合いの入ったパフォーマンスに続いてステージに現れた4人。
いよいよ「スピンオフ四人囃子 #3」のスタートだ!

160_2岡井大二

170v坂下秀実

180v山崎洋

190vそして、根本要。
コレまで「スピンオフ四人囃子」は稲葉政裕、小野瀬雅生とフロントを迎えて来て、根本さんが3人目なので今回は「#3」となる。

200v大二さんのドラムでスタートする1曲目。
「♪ドゴストタン、ドコストタン」と大二さんがNATALで叩きだすヘヴィなワルツのリズム。
350「円盤」だ~!
Seしかし、何だろうね、この世界は。
いつも言ってるけど、音楽ってのは、シンガーの甲高い声でも、ギターの速弾きでもなく、バスドラムを踏むスピードでもなく、最終的には「曲」のクォリティに尽きるね~。
曲があってのテクニック。
いくら楽器がウマくても曲が良くなければ音楽としての価値はないでしょう。音楽は「万国ビックリショウ」でもなければ「ウップン晴らし」でもないんだから。
そういえば最近は「ヘタウマ」という言葉を耳にしなくなったね。
お金を取って人に聴かせる以上は「ウマく」なきゃダメ…だと私は思ってる。
「ヘタウマ」ってのは「ウマい」ということだからね。

330_ufこのイントロのギターのメロディだって日本のロック史に残しておかなければならないモノだぜ。

340v根本さんと一緒に歌っちゃった人が多いんじゃないかな?
ハイ、私はシャッターを切りながらシッカリと歌わせて頂きました。
周囲の人、ゴメンナサイ。
でも、こんなコンサートは1年に何回もないんよ。今年はこの後、外道があった。

360vステージ上手でもの静かに鍵盤をたたく坂下さん。
出している音は重要で味わい深いモノだ。

370v根本さんからご挨拶。
「皆さん、よくいらっしゃいました。普段はスターダスト☆レビューというバンドをやっている者ですけど…大先輩の大二さんと坂下さんに誘われました。普段は『ガンバって演奏する』だなんて絶対に言いませんが、今日は『ガンバって演りたい』と思います」

1_0r4a2829続いてはこのアルバム…『一触即発』から。

Sokuhatsu 日本で一番有名なシンバル・レガート…「おまつり」だ。
海外には1小節にも満たないドラムスの音で曲名を当てられるナンバーがあるでしょ。
ビートルズの「She Loves You」や「Birthday」、Steely Danの「I Got News」とか…。ヘタすると「Hey Nineteen」なんてスネア一発でわかるもんね。
「おまつり」の大二さんのドラムスはまさにソレ。
日本にはそういう曲がほとんどないんだよね。
PANTA & HALの「ナイフ」なんかはそれに当てはまるな。
210vそしてこれまた日本のロック史に残るギターのメロディ。

230_2眼前に広がるこの四人囃子の音楽!
ドバ~っと知的に、上品に四人囃子の世界になった。
ロックを聴いてて「日本人に生まれてヨカッタな~」と思うことができる数少ない機会だ。

220「♪何もすることがなくて 何もすることがなくて…」
どうしても一緒に歌っちゃうナァ。
バラ色のシャツも着ていなければ、本当はやらなきゃいけない仕事が山積みなんだけど…。
根本さんはチャンと赤いカーディガンを身につけていらっしゃる。

240v坂下さんのエレピの音がまた素晴らしい。コレじゃないとダメ。

250_2中間のハードなパートもバッチリ!キマった。

260_2そして根本さんの歌。
声質がバッチリですな。安心して、イヤ、ウットリして聴いていられる。
ところで、つい先日脳に小さな血栓が見つかり緊急入院が報じられ、ファンをヒヤっとさせた根本さん。
このコンサートからさほど時間が経っていない時期での出来事だったので私もメチャクチャ驚いた。
だって、あの打ち上げの時の元気で楽しそうな根本さんの姿と声が瞼と耳にこびりついていたんだもん!
でも、心配はご無用。
スターダスト☆レビューとして、6月27日には4年ぶりとなる39枚目のアルバム「還暦少年」をリリースし、7日に沖縄宜野湾からスタートした開催した野外ライブツアー『楽園音楽祭2018(全11公
演)』で本格復帰を果たされた。
また10月からは、そのニュー・アルバム「還暦少年」の全国ツアーが開催される…というバリバリのスケジュール。
とにかくお身体だけはご自愛頂きたいものです。

270v_2大二さんはNATAL。

280_2愛用のバーチ。フィニッシュはグロス・バーガンディ。

290_2スネアは曲に合わせて使分けていらして、今日は3曲目からNATALになった。

300山崎さんは稲葉さんとMarshall GALAに登場してくれた、このプロジェクトには欠かせないベーシスト。

310_2EDEN WTP-600とD410XSTを使って頂いた。

320v根本さんの四人囃子の思い出。
「高校生の時に初めて四人囃子を観ました。ミュージシャンにはとても評判がヨカッタけど、一般人には知られていなかったんですね。
そこで、コピーして熊谷で演奏していたんです。
みんな知らなかったので、ボクらのオリジナル曲だと思って聴いていてくれたと思います」
ズルだ~!
でもどれだけロックがまだ一般大衆に浸透していなかったを証明する話だ。
「四人囃子の曲は複雑です。覚えるのに苦労します。でもスターダストではそんなことはありません。必ずや演奏に不備が出るということで、助っ人を呼んでいます。
私の素晴らしき相棒を紹介します。私がガンバるのは、ココまでです」

2_s41a3699「西山毅!」

375v根本さんから「1978年の『包』のA面の1曲目」という曲の紹介。
「A面」という言葉で会場から笑い声が漏れていたが、「A面&B面」は大切です。
今となっては「面」どころか、CDやらジャケットまでなくなろうとしているんだから恐ろしい。
新しいモノが「すべて良い」とは限らないんですよ~!
Bao 『包』のA面の1曲目は「眠たそうな朝には」。
そう、スピヨンのいいところは森さん期とミツルさん期の曲の両方が楽しめることなの。

380_na西山さん、お久しぶり~!
西山さんは2001年に開催された『マーシャル祭り2』にご出演して頂いたり、楽器屋さんやスタジオ主催のMarshallのセミナーなんかでよくご一緒させて頂いたんです。

390v今日の西山さん、ASTORIA CLASSIC他をお弾き頂いております。

400_2足元の様子。
右端のヤツなつかしいね。私、コレのスイッチ・ボックスを持ってますわ。

410これまた根本さんの声が曲にピッタリなんですよ。

420この曲って歌のパートが14小節でできているんだよね。
「歌」としてはシンプルなんだけど、恐ろしくドラマ性が強い。
コーラスとコーラスをつなぐ器楽のパートがバラエティに富んでいるからだろう。
まるでミュージカルを観ているみたいに舞台と物語が変わって行く。
あ、コレも大二さんの冒頭の「♪ドコドン」というドラム・フィルで曲がわかるわ。

430ギターのかけ合いパート…

1_0r4a2779今回の楽しみのひとつ…西山さんの完コピ具合。
西山さんは覚えていらっしゃらないだろうけど、ずいぶん前にどこかの楽屋で「哀しみの恋人たち」の弾き方を教えてくださったことがありましてね。
もうスゴイからね、几帳面で、正確で。
でも、コレぐらいじゃなきゃプロは務まらんよ。
そして、今日は四人囃子の音楽のギターのパートをどれだけホンモノと同じに、あるいはそれ以上に弾いてくれるか!…シカと楽しんでおります。

440vそれとベース・ラインがヤケクソにカッコいいんだよね。

2_s41a3242 「私は一部間違えてしまいました。西山君はどうでしたか?完璧でしたね~!」
イエイエ、根本さんもバッチリ!
「60を過ぎた頃からかなり得意分野でも物忘れが出て来ましてね…お客さんに指を差されないようにしようと思っています」
そう、得意の分野でも固有名詞が出て来ないことがあるんですよね~。昔はこんなこと絶対になかったのに~!

1_0r4a2724更に次の曲を根本さんが紹介する。
「次の曲はまたアルバム『包』からです。お気に入りのアルバムってことではないですか?
あ、今日のセットリストは岡井大二さんがキメてくれました。ボクはそのセットリスト通りに紹介しているだけです。」

Bao_2 実はね、このアルバムってライナーノーツに「Marshall」がクレジットされてるんだよ。
ヘヘヘ、一番上だぜ。
そして、このアルバムの2曲目の「君はeasy」の作者は大二さん、
大二さんのポップ感覚が窺えてすごく興味深いな。

2_2img_6951 さて、印象的な坂下さんのキーボーズから始まるのは「機械じかけのラム」。
私も大スキな曲で、Marshall GALAの時にリクエストさせてもらいました。

460v_lmこの曲も大二さんのシンバル・レガートがカッコよくてね~。

470vホントにコレなんか日本のロックにごくごく稀にしか誕生しない破天荒にカッコよい曲だと思うんだけど。
歌詞もいいよね。
1978年時点でコンピューターをテーマにしてる。
Pantaさんも1977年当時、「HALのテーマ」でコンピューターを題材にしてるんだよね。
やっぱりミュージシャンはこの頃から時代を先取りしてそうしたテクノロジーが気になっていたんだろうな。

490_2ホントだ。
西山さんが説明してくれたんだけど、この曲のイントロ。
AのペダルトーンでG69とBb69かな?
基本はこの2つのコードの繰り返しになってるんだ。
コード自体の音程が上がって行くのかとばかり思っていたけど、ドンドン音が積み重なっていくだけだったのね。

480_2「Machine Work 'RAM'」なんてタイトルもいいよね。
「時計じかけ」は「オレンジ」。「機械じかけ」は「ラム」。もちろん「Random Access memory」の「RAM」に引っ掛けている。イヤ、反対か?
果物の「rum」を引っ掛けてるんだね…お酒もあるだけに?(←「ラム酒を引っ掛ける」というシャレになっています)
今日の前半に手塚治虫が出て来たのでもうひとつ、「機械仕掛けのりんご」という社会派のマンガがあった。アレも面白かった。

500ココで『Printed Jelly』から1曲。

Jellyミツルさんのプレをイ完コピされている西山さんのギターがまず耳を惹きつける「昼下がりの熱い日」。510v_hsコレもいい曲だよね~。
坂下さんの作品。
560_2根本さんの歌が最高に映える。

520v「♪時計を遅く進ませて」とか「♪雨の音 遠くで緑に聞こえたら」なんて面白い表現だ。
でも昔から「♪空の中から落っこちて」の「落っこちて」という言葉のリズムがモノスゴク耳に残るのです。

530この曲の聴きどころのひとつは最後に出て来るミツルさんのギター・ソロ。
スタジオ・バージョンもかなり凄まじいんだけど、この『From the Vaults』に収録されている1977年のFM東京でのプレイが輪をかけて凄まじいと来てる。

2_img_6957 そして、西山さんのソロ!
新宿のリハーサルでお会いした時「あのソロは完コピでやるんですか?」と尋ねた。
「イヤ~、やろうかとも思ったんだけど…」なんておっしゃっていたけど、結果はモロに西山さん。
新東名を突っ走るスーパーカーのようなシャープなソロでゴキゲン極まりなし!

540vこうしたミディアム・テンポの曲でもバツグンのロック・グルーヴを聴かせてくれる大二さん。
やっぱり最高のドラムスだ。
大二さんがNATALを叩いていらっしゃることを誇りに思う。イヤ、自慢かな?

570_2四人囃子の詳しい情報はコチラ⇒①Official Web Site ②facebook

580<後編>につづく

 

200_2

(一部敬称略 2018年5月12日 名古屋Bottom Line他にて撮影)

2018年7月 9日 (月)

スピンオフ四人囃子 #3 <前編>:The BECK's と∞Z~私の有松

 
今日は新記録出しちゃいます。
 
チョットいくらなんでもこんな入り方はどうかと思ったんだけど、「もうココに載せるしかない!」と思って、出だしはまさかの成田空港。

10到着ゲートのところにいつも必ずいる『YOUは何しに日本へ』のスタッフの方々。
大変なんだってね~。アレ、取材がOKになる人を捕まえることができる確率の低さと言ったら中途半端ではないとか…。100人単位に1人いるかいないか以下らしい。
ナニを基準に声をかけているのかは知らないけれど、この日も彼らをしばらく見ていたけど、適当なターゲットすら見当たらないらしく、ゲートから出て来る客の姿をボーっと見ているだけの感じだった。
そんだったら私に訊いて欲しいね…「Youは何しに成田空港へ?」って。

20「あ、私はイギリスへ帰る社長夫妻のお見送りに来たんです」ってのが質問の答え。
かつてウチの社長はVirgin Atlanticを使っていたんだけど、日本航路から撤退してしまったのでイギリスの航空会社のチョイスはもうBritish Airwaysしかない。
このBritish Airwaysの日本からの出発時間が朝の9時なもんだから、いつも6時にホテルへ迎えに行って成田へ送り届けている。
2時間前のチェックインを目指すとなると、時間の余裕が皆無となる。
コレがいつも心配なのよ。
もし京葉道路で何かがあって、大渋滞なんてことがあったら、飛行機に間に合わなくなっちゃうからね。
かといって、安全を見てあんまり早く迎えにいくワケにもいかないし…。
車だと結構あるよね~、成田空港って。
おかげさまでこの日も何事もなく無事に社長夫妻をお見送りして、「さぁ、行こう」と駐車場への渡り廊下があるターミナルビルの2階に上がってコレがあることに気が付いた。
「Anime Tourisum」という展示。

30ナニかと思ったら、要するに私が『イギリス-ロック名所めぐり』でやっていることと全く同じ。
アニメに出て来るスポットを実際に訪れてみよう!という観光案内。

60どこが何のアニメに出て来るのかはサッパリわからないけど、この「アニメ名所探索の旅」のスタートはココ、成田空港。
ナンカやることがウマいね。

65v「札所ポイント0」だから。
まずはココで記念のスタンプを押すワケよ。

50vそれがコレ。
「名所」じゃなくて「アニメ聖地」だった。
完全にお遍路さん状態。

55それぞれの聖地へのルートが示してある。
コレは空港や千葉近辺の案内。

70コレは神田明神だって。

80コレは横須賀。
面白いのは起点が全部秋葉原になってんのよ!
つまり「秋葉原からどう行くか」…ということが記してある。
スゲエな、秋葉原。聖地どころの話じゃない。『私の秋葉原』とは似ても似つかない。

90聖地の写真もそれぞれ飾ってある。
コレ、つい自分の知ってるエリアを探しちゃうね。

110神田明神の写真。
一体何というアニメに出て来るんだろう。皆目見当がつなないな…。全部「セーラー・ムーン」に見える。
ちなみにウチの両親は神田明神で結婚式を挙げた。

100パンフレットも立派。
日本語、英語、中国語で用意されている。
よくテレビのCMなんかで「英語が話せれば〇億人とコミュニケートできる」なんてやってるでしょ?
母国語として世界で最も離されている言語って「何語」だか知ってる?
中国語なんだよね。
次いで英語、スペイン語、ヒンドゥー語と続く。
中国語は国連でも公式の原語に定められているし、コレからは中国語ですよ。
私は英語をマスターしたら中国語をやろうかな…イヤ、もう私の人生内では間に合わないな。

56当然フィギュアの展示もある。

120v『ラブライブ!』は知ってますよ。

130主役の声優さんのライブではショボンちゃんがNATALを叩いてるからね。

120_2 『文豪ストレイドッグス』も知ってる。
GRANRODEOだもん。

140それとガチャガチャが完備している。
コレもいいアイデアだよね。
普通はコインは母国にに帰っても両替することができないので、日本から離れる前にアニメ・ファンの観光客は硬貨を全部コレにつぎ込んじゃうらしい。
我々にしてみれば、コインをかき集めて飲むヒースロー空港のエールみたいなもんよ。
まぁ、ホントにアニメの力ってのはスゴイよ。
 
…とイントロはここまで。
この話題をどこで出していいのか考えていたんだけど、今日の記事に載せるのが一番いいと決断した。
この後にどうつながるかというと、社長夫妻に別れを告げて、その足で成田空港から今日の記事の舞台となる名古屋へ向かったのだ! 40行くぞ名古屋~!…と張り切って京葉道路から新東名をブッ飛ばしたのはいいんだけど、エラく遠い。
決して走り慣れていたりするワケではなないが、「遠い」感が中途半端でなはい。
考えてみたら「成田⇒東京」間の80kmが加算されてたのね。調べてみると「東京~彦根」間か…。井伊さんのとこだな。

2_drive 名古屋に向かっている途中、Concerto Moonがell.SIZEに出演する情報をキャッチ。
ELLの平野さんともずいぶんご無沙汰していたので、ノンちゃんに会うためにまずは大須へ向かった。
ま、大須に向かったのにはもうひとつ理由があったんだけどね。
その理由は今シリーズの<後編>で解明する。

150ノンちゃんと1枚。
ホントはライブを観て行きたかったんだけど先約があったので断念。
前の会社を辞める時にELLにお邪魔して以来だから、平野さんにも6年ぶりぐらいにお会いしてご挨拶させて頂いた。

160実は、大須へ行く前にもう1ヶ所立ち寄ったところがあった。
「有松」というところ。
ココは名古屋市の南東になるのかな?
1560年、戦国時代の転機ともなった、織田信長と今川義元が一戦交えた桶狭間のすぐ近くというロケーション。
なんでそんなころへ行ったのかというと…。

170コレ。
古い町並み。

180ココは「有松しぼり」で有名なところね。

185スゴイんだわ~。
重要文化財級の古民家がゴロゴロしてる。
しかも、訪れた時間がチョット遅かったせいか観光客はゼロ。

190コレは有松絞りの開祖といわれている竹田家の住宅。

210何でも14代将軍、家茂がココの「裁松庵」と呼ばれる茶室を訪ねたとか。
江戸末期の1862年(私が生まれるたった100年前!)、「公武合体」ムーブメントの中で和宮親子内親王が家茂に降嫁し、翌1963年、家茂は3,000人を率いて229年ぶりに上洛した。つまり徳川将軍が229年ぶりに京都へ行ったっていうことね。
その時にココに寄ったのだろう。
ナニせ、この前の道は東海道だからして。

230チョット脱線。
一方、その前年に将軍家へ嫁いだ和宮様は京都から江戸へ引っ越す際、中山道を進んだ。
中山道は大井川のような大きな川を渡る危険個所が少なく、かつ外敵に狙われにくいというのがその理由だった。
下の写真の山道を30,000人で行列したという。(コレは人間椅子さんの回でやりましたね)

430v_2こんな山道を30,000人がいっぺんに歩いてごらんなさいよ。行列は50kmに及んだという。
和宮様は有栖川宮熾仁親王との結婚が決まっていたんだけど、岩倉具視らの「公武合体(朝廷と幕府が仲良しになること)」派の動きで身を挺して幕府に嫁いだ。
でも家茂と和宮様はすごく仲がヨカッタらしいね。

2_0r4a7713 しかし、竹田さんち、できゃー!
この塀見てよ!
ズッと向こうまで竹さんの家だよ。

240岡さんの家。
江戸末期の有松絞り問屋の典型的なつくりらしい。
かなり当時のまま残されている。

260小塚さんの家。
コレも典型的な有松絞り問屋の形式なのだそうだ。
卯建(うだつ)が付いているところがカッコいい。

280ん~、どの家も素晴らしい。

250郵便受けだってシャレてるよ。

270vこの松の木もスゴイ。

290傍らに「東海道五十三次二代目松」という碑が立っている。
何でもこの松は、東海道が開かれた当時からここに生えていた樹齢300年の松…からエキスを採取して育てた松なのだそうだ。
要するにクローン。

300v松のすぐそばに立てられている梅屋鶴壽という人の歌碑。
「あり松の 柳しぼりの 見世にこそ しばしと人の たちとまりけれ」
「あり松」の「松」はこの松に引っ掛けてあって、柳と対になってるんだね。
行き交う人がお店に飾ってある有松絞りの美しさに目を奪われて立ち止まってしまう。有松はそんなステキなところさ…ぐらいの意味かしら?
この梅屋鶴壽という歌人は神田佐久間町の出身なんだそう。
神田佐久間町は今の秋葉原のイケベ楽器さんがあるあたりね。

310イヤ、とにかく見ごたえがありますよ。
ガラガラだし。

320お、銅板。

330東京に残る銅板建築は関東大震災の火事に凝りて、防火を目的に木材を薄い銅板で覆っているんだけど、この銅板建築って、地方ではまず見かけないんだよ。
ナゼって家屋が密集している東京とは火事のコワさの度合いが全く違うから。
多分ココも同様で、飾りで戸袋に銅板を貼り付けただけなのではなかろうか。
今は緑青が生えて緑色だけど、取り付けた当初はゴージャスな赤銅色をしていて相当目立ったに違いない。

340見て、この雨樋(あまどい)。
古い家屋って、こういうディテールがいいんですよ。

350v瓦のデザインなんかも実に味わい深い。

360コレはなんだろね?
1_0r4a2088コレが今歩いて来た旧東海道ね。

370上の写真の左側の茶色いトタンの家屋がコレ。
昔は薬屋さんだった。

371今は有松絞りのショウルームみたいになっている。
チョット覗いてみた。

372藍だね。
以前、チョット書いたけど、藍に携わる仕事は極めて過酷で、「藍百姓」といって年貢にあえぐ一般の農家ですら「セーフ!藍じゃなくてヨカッタ」と思わせたらしい。
チョットその仕事の内容を見てみると…。
2月上旬に苗床を作って種をまく。それから何回も何回も間引きをし、施肥をする。虫よけのためにタバコの茎の汁で苗を撫でて歩くという単調極まりない仕事を繰り返す。
苗がある程度育ったら、本畑へ苗を移植しなければならない。その前の本畑を整備する作業がツライらしい。
本畑に移植した後、3回根踏みをし、畑に水を引いたり、何度も施肥を繰り返さなければならない。
そして害虫駆除に当たっては、ホウキを使って葉の1枚1枚を撫で払う必要があり、コレが気が遠くなるほど根気の要る作業だった。
また搗(つ)いたタバコの葉の粉を撒いて害獣駆除をする方法もあったが、タバコの粉は鼻や喉をひどく痛めるので、これも相当ツライ仕事だったのだそうだ。
刈り取った藍はその日のうちに茎や葉をナタで同じ長さで細かく刻み、翌朝からはその細かい藍を打ちほぐさなければならず、この間しばらくは不眠不休で作業をしなければならない。
要するにヤケクソに手がかかる商品だったということ。
デューク・エリントンはこのことを知っていたのであろうか?とても「Mood Indigo」なんて言ってる場合じゃないのだ。
…とそんな話をこのギャラリーの女性店長に話すと、さすが、よくご存じだった。
それどころか、その方は邦楽とロックを合体させた音楽をクリエイトしている集団との関わりがあって、私がMarshallの人間であることを告げるといよいよ話に花が咲いてしまった!

373ギャラリーの内部はまだ薬屋の造作を保存していて、コレがまたエラくカッコよかった。

374昔の薬屋ってこうだったよね。

375今度は駅前の道をはさんで反対側に旧東海道を進んでみる。
1_0r4a2110コチラ側も負けてはいない。

390この家はかなり立派ですよ。

400なんとならば、卯建が付いているから。

410vよく「ウダツの上がらない男」とか言うでしょ?
この屋根に垂直に設置されている小さな壁のことを「卯建(うだつ)」といって、ある程度の財力がある家にしかコレが付いていなかった。
だから、甲斐性のない輩のことを「卯建が上がらない」と表現した。
コレ、何のために付いているかというと、延焼を防ぐための火除けだったのね。一種の防火設備。
この屋根がカッコいいよね。

420v服部さんの家。
「服部」さんというぐらいだから元々服の職人だったんだろうけど、ココでは屋号を「井桁屋」といい、やはり絞り問屋だった。
見事な蔵だネェ。
470壁の下の方が海鼠壁になっているのも防火対策のひとつ。
蔵に関する落語に「鼠穴」という人情噺があるんだけど、チャンスがあれば是非聴いてくだされ。
「夢は土蔵の疲れなり」なんてね。スゴクいい噺です。

440鬼瓦も立派!

430v「井桁屋」だけあって、瓦には「#」のような井桁の紋がついている。
この服部さんの家は有松を代表する建築物とされているのだそうだ。

480反対側も大変立派な建物ばかりでどこもかしこも見ごたえ十分!

450

460

490ここにも銅板。
やっぱり戸袋だけだ。

520この道が東海道であったことを示す碑。
でも有松は宿場ではなかった。
有松は東海道39番目の宿場、池鯉鮒(ちりゅうじゅく)と40番目の鳴海宿の間にあった「間宿(あいのしゅく)」と呼ばれる集落で、宿場と異なり間宿には宿泊することが許されず、旅人が休憩をしていくエリアだった。

530v 有松絞会館の裏手にあるかなり立派な碑。

500c有松絞りの開祖といわれている竹田庄九郎の碑ですって。

510v マンホールのフタも絞り風だよ。

550コレは「きょうか」という駄菓子屋さん。

560ウインドウには何やら懐かし気なモノが並んでいる。

570ウインドウにあった張り紙。
「ばっちゃんは、しばらくお休みをさせてもらっていましたが、体が悪くなってしまい、お店を続けていくことができなくなってしまいました。
今までしんせつにしてくれたみんなに会えなくなってしまいさみしいですが、駄菓子きょうかを閉店することにしました」
チョット~、ヤメてよ~。ホロっと来ちゃうじゃんか!
駄菓子屋って必ずバアさんなんだよね。
私は小さい頃、実家の近所の「金子」と呼ばれる駄菓子屋によく通った。
別に看板が出ているワケではなくて、普通の家の一角で営業していたので、表札を見た誰かが「カネコ」と呼びだしたんだろうね。
金子のバアさんも江戸時代に生まれているんじゃないか?と思うぐらいシワクチャだったナァ。
当時、まだ1円とか2円の商品がゴロゴロしていて、アンズの甘露煮が3つ刺さっていた串が最初の頃は1本2円だった。
私はコレが大スキで、2円ずつ払って食べていたら、そういうことにはダイナミックな母が「そんなチビチビ買って食べるのはみっともないからヤメなさい。箱ごと買っといで!」と数百円渡してくれた。
早速カネコへ箱入りのアンズを買いに行くと、そんなことをする子は他に全くいないので、バアさん、「いいのかい?」なんて目をシロクロさせてブッたまげていた。
50年も前の話…こういうことはよく覚えているんだよな~。
もうカネコはとっくの昔になくなっちゃったけど、あのバアさん、今生きていれば130歳ぐらいかな?まだ顔も店の様子もハッキリ覚えてるわ。

590vソロソロ有松の町に別れを告げようかと思っていたところ…

600良さげなパン屋を発見。
パンもさることながら、家の中が見てみたくて買いに入ってみた。

610おお~。

620v雰囲気満点!

625v多分ここはお屋敷の下働きをする人たちの居住スペースだったんだろうね。
かまど…こっちでは「へっつい」かな?…があったり…

630井戸があったりいい感じ。
「へっつい幽霊」はメチャクチャ面白い噺だよね。

640店の奥にある窯。

650「どうぞ、どうぞ」と中を見せてくれた。

660v屋根にはこの窯に直結した煙突が飛び出していた。

670vあ~、堪能した!
最高に面白い町でありまつた!380以上で『私の有松』は終了。
ココから本題だでね。
やって来たのは今池のライブハウス、THE BOTTOM LINE。
久しぶり~。
2015年の1月以来。
ココはいいよね~。
とても好きなハコ。

700_22階に上がる階段の壁に飾ってある、ここで演奏したジャズ・ミュージシャンの写真がまずうれしい。
そして2階の楽屋…面白い話を聞いちゃったんだ~。
ソロモン・バークって知ってる?
「The King of Rock & Soul」の異名を取る、ミック・ジャガーやヴァン・モリソンに大きな影響を与えたR&Bの超大御所黒人歌手。
2010年に日比谷野音で開催された『ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバル』に出演するために初来日した。
この時、私はシーナ&ロケッツの取材でお邪魔していたのだが、いつもMarshall Blogに書いているように、私はジャズ以外の黒人音楽をほとんど聴かないので「キング・ソロモン」と名前を知っているものの、シーナ&ロケッツの出番が終わったところで失礼しようと思っていた。
ところが、鮎川誠さんが「絶対に観ておいた方がいい」と博多弁で猛烈に勧めてくださり、最後まで残ることにした。
スゴかったね。
コレが人間の声かッ?というぐらいの圧倒的な歌唱力と説得力、そして最高のショウマンシップ…最後まで鳥肌が止まらなかった。
それで、キングは野音の後、大阪と名古屋を回った。
名古屋公演の会場はココ、THE BOTTOM LINE。
キングは一時期は体重が180kgを越したこともある巨漢で、晩年のチャールズ・ミンガスのようにもう自分の足では歩行することが難しく、車椅子を使っていた。
そんな巨漢だからして、当然使用する車椅子も規格外にデカい。
そこで、プロモーターのスタッフは車椅子のサイズの情報を得て、キングが不自由を被らないように行く先々のエレベーターや出入り口の寸法を前もって測ったっていうんだよね。
すごいナァ、プロは!
大きな車椅子といえども、意外にどこでも通過できることがわかったのだが、ただ1カ所だけどうしても通り抜けることができないポイントがあった。
それが下の写真。
ボトムラインの楽屋の入り口。
ドアの部分自体は通過できるのだが、内側の作り付けのテーブル(写真左)とソファの間隔が狭く、ナニをどうやっても車椅子が通過できないことがわかった。
作り付けのテーブルを壊して取り除いてしまえば通行に関する問題はすべて解消するのだが、まさかソレ1回だけのためにそうするワケにもいかず…。
で、どうしたか…。
「The King of Rock & Soul」は出番の時以外、ズット楽屋の外にいたんだそうだ。
知らない人はビックリしただろうナァ。バカでかい黒人が車椅子に座ってエレベーターホールにいるんだから。
キング・ソロモンは2010年、オランダのスキポール空港に向かう飛行機の中で亡くなってしまった。
結果、ソロモン・バークはロイ・ブキャナンやローウェル・ジョージ、リック・ダンコと並んで私の「観ておいてヨカッタ!」リストの上位に入っている。
鮎川さんにはホントに感謝している。

710さて今回、新東名をブッ飛ばしてはるばる名古屋にやって来た用向きは昨年1月にリリースしたアンソロジー『錯』も大好評だった四人囃子。
名古屋在住のある人の熱意でココTHE BOTTOM LINEで四人囃子がよみがえったのだ。
タイトルにある最近よく聞く「スピンオフ」というのは「副産物」という意味。
「番外編」みたいな意味で解釈されることが多いみたいね。
会社がある部門を独立させて子会社にすることなんかを英語で「spin off」という。
もちろん「spin」というぐらいだから、グルグル回って、その遠心力に耐え切れなくなってブチッと本体から切り離されちゃうイメージが語源だそうだ。

Sk定刻になりステージに登場したのがその「ある人」、野田欣志。
「こんばんは!スピンオフ四人囃子のライブにおいで頂きありがとうございます。
2014年、4年前に四人囃子はデビュー40周年を迎え、東京と大阪で記念ライブをする計画がありました。その時、ゼヒ名古屋でも演ってください!とお願いしたんですが、佐久間さんが亡くなって、結局そのプラン全体がなくなってしまい、そのまま現在に至っています」

720「しかし、今回そのライブが実現することになりました。サポート・フロントで根本要さんが参加され、西山毅さんも来てくれました。
リハを拝見したんですが震えるぐらいスゴかった!
その震える思いは最後にとっておきましょう!」
野田さんの四人囃子への情熱で実現したコンサート。
会場は超満員!ご盛会おめでとうございます。
まず、最初にステージに上がったのは…

730東北出身の3人によるトリオ、∞Z(ゼロゼロゼット)。
福島で2016年に開催したワンマン・コンサートでは1,700人を動員したという人気チーム。
1976年、四人囃子が出演した郡山で開催された伝説のロック・フェスティバル、『ワンステップ・フェスティバル』にちなんで福島から招聘したのだそうだ。
17歳の時にそのフェスに参加した野田さんの計らいだ。

740ボーカルズ/ギターのERIKA。

750vベースのKenji Sato。

760vドラムスはShingo Katagiri。

770v「フュージョン・ポップ・パワー・トリオ・バンド」というスタイルを標榜するこのバンド、確かにそんなサウンド。
え~、このタイプの音楽を3人で演っちゃうの?って感じ。
「こんなタイプの音楽」っていうのは、いわゆる「シティ・ポップス」っていうのかな?
普通だったらキーボーズがいるのが当たり前という雰囲気の音楽とでも言おうか?
それを緩急自在にギター・トリオで演っちゃう。

790ERIKAちゃんの個性的な声。

800高度な技術を駆使した厚みのある演奏。

810そう、アンサンブルが強力なんだよね。
とても3人演奏している感じがしない。

820MCでも大いに笑いをゲットして、この記念すべきコンサートの幕を華々しく切って落としたのであった!
ちなみにドイツ人は「0 0 Z」を「ぬるぬるツェット」と発音するハズ。

∞Zの詳しい情報はコチラ⇒The Official Website ゼロゼトゼット

830続いてステージに上がったのはThe BECK's。
名前の通り、ジェフ・ベックの音楽を追求するバンドだ。

840ギターというか、ジェフ・ベック担当は冒頭にご挨拶をされたこのコンサ―トの主催者、野田欣志。

850v今日は1959と1960BX。
そう、ジェフはBキャビしか使わないからね。
野田さんはClass5なんかも愛用してくださっている。
おお~っと!それと、いつもMarshall Blogを応援してくださってるのだ。

860v足元のようす。

870ドラムスは古山哲。

920v使用するNATALは大二さんのバーチのキット。

1_0r4a2523 サイド・ギターの宮脇貴博。

880v宮脇さんはDSL20Hと1960A。
ハイ、宮脇さん座布団1枚。
Marshall BlogにDSL20Hを持ち込んだのは宮脇さんが初めてです。

890vベースはサポート参加の河童。
あ、チガウ!

2_2kappa ベースは藤田亜沙子。
ニックネームが「Kappa」さん。

900vEDEN WTP-600とD410XSTを使用。

910vそして、ゲストで参加したのは松川純一郎。

930vオープニングはおなじみ「Superstition」。

940ノッケから野田さんのジェフ節炸裂!

960v「ジェフ・ベックはインストゥルメンタル曲が多いが、そればっかり演っちゃうとお客さんが引いてしまう…」ということで今回はすべて歌モノのジェフ・ベックでセットリストを構成したという。
そこで松川さんのボーカルズが大活躍!
2曲目は「Drifftin'」。

950vココでいかに私がジェフ・ベックに疎いかが自分の中で露見するのだ。
この曲のレコーディングではウィル・リーと共演してるのね?
作曲はジミ・ヘンドリックス。

990続いては、ジミつながりでおなじみ「Little Wing」。

970v「Little Wing」はジェフのライブの重要なをレパートリーだ。
そんなジェフの愛奏曲を歌うように弾きまくる野田さん。
以前、広規さんのkoki Tetragonがツアーを終えて、そのレポートを兼ねたライブをやったんだけど、MCで窪田晴男さんが「名古屋にジェフ・ベックそっくりな人がいて驚いた」なんておっしゃっていた。
それが野田さん。

980ココで野田さんが四人囃子の思い出について語る。
「ボクが高校生の時にレコード・デビューを果たし、四人囃子が今はなき勤労会館にやって来ました。東京の大学に行っていた友達のお兄さんが『観た方がいい!』と勧めてくれて観に行きました」
インターネットなんてない時代だからね、年上の人からの情報はとても貴重だったんでしょう。
当時は神様のような存在だったそうしたミュージシャンたちは当時20歳ぐらいで、野田さんは17歳。もっと年上だと思っていたという。
わかります。ソレ、すごくよくわかる。

1050そして、郡山で『ワンステップ・フェスティバル』が開催されることを知り、当時のロックを演っている人たちが全部出てるな…と思って観に行ったという。
コレもわかる。
当時、ロックはまだマニアックな音楽でバンドの数もそう多くなかったからね。大人の趣味のひとつだった。
パンク/ニューウェイブの後、80年代に入ってロックがビジネスになり出すと様子がガラっと変わってしまった。
若い人はこのワンステップ・フェスティバルに出演したバンドの音楽を聴き比べてみるといい。今、いい感じで音源がリリースされてるでしょ?
若い人たちはそれを聴いて、どのバンドも替えのきかないオリジナリティのカタマリであることを知るだろう。
海外のロックに追いつけとばかりに、人がやらないことを考えて独自性を競った時代のロックだ。
今の若いバンドさんを見てると、「人と同じこと」をやるのに必死になっているとしか思えない。そして、武道館が上がりの「バンド双六」をやってる。
野田さんの思い出話は続く…。
フェスティバルの初日のトリがジュリー。
2日目が四人囃子だったそうだ。
宿泊ってどうなってたんだろう?テント?
ロックのコンサート・イベントとしては「日本のウッドストック」みたいなものだからネェ、うらやましいね。私は生まれて来るのが5年遅かった。
そして、ナント同じ時間、同じ場所にこの後に登場する根本要さんもいらっしゃったというのだ。
「このことが自慢です。今日、このイベントを開催することができて本当にうれしくて…。
リハーサルを見ていてうれしくて泣いてしまいました。皆さんも泣きますよ!」
感動のMC!

1060vドラムからスタートしたのは「Rough Boy」。

1150vコレはZZ Topの曲なのか!
自慢じゃないけどゼンゼンわからないな。
でも、ビリー・ギボンズにはロンドンで1回会ったことがあるんだけど、私なんかにも気軽に声をかけて来てくれるすごく感じのいいおジイさんだったよ。ダスティもとても気さくな方だった。

1000もちろん野田さんと松川さんのギター・バトルもバッチリ。
ベックとSRVの共演か?それともジェフとビリーの共演か?
いずれにしてもゴージャスな組み合わせではあるまいか!

1070野田さん、楽しそう!

1100イヤ、2人ともギターを弾く楽しみを存分に味わってる!
2_s41a3204その2人を安定した低音で支える亜沙子さん。
コレを機にfacebookで友達になって頂き、やりとりをしてビックリ。
ジャズを大変よく聴いていらして、今般発売になったジョン・コルトレーンの未発表音源はCDもLPもゲットされたという。

1010_2それだけではなくて、彼女はKYOW-YAというSHOW-YAのコピー・バンドをされていて、10月20日にはell.FITS ALLで『NAONのNAGOYA』という一大イベントを今年も開催する。
おもしろいな~。
「尾張名古屋は芸どころ」っていってね。とてもお盛んでよろしいな。
 
NAONのNAGOYA 2018の詳しい情報はコチラ⇒facebook

1020vキタキタ~!定番の「Going Down」!
イケイケ、宮脇く~ん!Marshallがついてるぞ!

1040ココはもう皆さんに弾きまくっていただかないと!

1080いつかも書いたけど、ジャムセッション最強の曲のひとつだからね。

1090The BECKSのステージを締めくくったのは「Purple Rain」。
1110vこの曲はKoki Tetragonでも取り上げている松川さんの自家薬籠中の曲。
それだけに実にシットリと滑らかな演奏が展開した。

1120v

1130v

2_s41a3217

1045v思い入れタップリの舞台で充実の6曲を演奏した野田さん。
そして、この後はスピンオフ四人囃子。
1160v_2今日は最高の1日ですね~!…ニンマリ。

2_s41a2983 The BECK'sの詳しい情報はコチラ⇒The BECK's - JEFF BECK BOOTLEG NAGOYA - 

 
さて、冒頭でチョット触れた「新記録」ね。
何のことかおわかりになりましたか?
「いつになく長い記事だな…」とお思いになられた方、ほぼ正解。
本日掲載した写真の数は131枚。
80枚台は過去に何回もあるんだけど、100超えは今回が初めてのことだったのです。
最後までご高覧ありがとうございました!…イヤイヤ、このシリーズまだこれからですから!
 
四人囃子の詳しい情報はコチラ⇒①Official Web Site ②facebook

1170<中編>につづく

 

200_2

(一部敬称略 2018年5月12日 名古屋Bottom Line他にて撮影)

2018年7月 7日 (土)

私のフランクフルト <vol.1:2003~2006年>

 
一応説明しておくと、よくMarshall Blogに掲載している「私の〇〇」っていうのは下の写真の本から拝借している。
1973年から雑誌『暮らしの手帳』に連載された、女優沢村貞子のエッセイ『私の浅草』の単行本。
沢村貞子は黒澤明の『七人の侍』の「七郎次」や『用心棒』の「新田の亥之吉」を演じた加東大介のお姉さんね。長門裕之や津川雅彦の叔母さんに当たる人。
生年は1908年(明治41年)。
歌舞伎系の家柄ゆえ、浅草は観音裏の猿若町に生まれている。
猿若町は「江戸三座」と呼ばれる舞台小屋があった江戸後期屈指の繁華街。それこそ『私のディープ浅草』で解説しているのでゼヒご覧頂きたい⇒コチラ
で、この『私の浅草』には、アメリカの文化に毒される前の日本人がまだチャンとしていた頃の暮らし向きがごく自然に記してある名エッセイなのね。
若い頃はチョコっと読んでほっぽり出してしまったけど、こうして歳を取って読んでみると、興味深いことが実にたくさん書いてある良著なのだ。
従前よりMarshall Blogでは、国内外を問わずどこかへ出張した際の紀行文やエッセイを掲載してきた。
自分で言うのもナンだけどコレが存外に好評でしてね。
それに気を良くして、とても沢村さんには及ばないものの、『私の浅草』に倣って自分のエッセイのタイトルに「私の〇〇」と勝手につけさせて頂いている次第。
それで今日から何回かにわたって、『私のフランクフルト』と題して『Frankfurut Musik Messe』、要するに「ヨーロッパのNAMMショウ」の思い出をつづらせて頂く。
ナンだって「いきなりフランクフルト?」ということになるが、先日掲載したドイツ大使館のレポートを書いていたらすごく懐かしくなっちゃってサ。
…と言うのも、9回ほど訪れたフランクフルトは、私の今のポジションの原点のひとつでもありましてね。
楽しい思い出ばかりでなく、Marshallや海外の文化に関する沢山のことをフランクフルトで学んだのです。

108_0r4a7635初めてフランクフルトの地に降りたのは2003年の春のことだから、さほど昔のことではない。
フランクフルトって、もちろんソーセージでおなじみのドイツの地名だけど、正式には「フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)」っていうんだよね。
だから機内のアナウンスなんかでは「当機はあと1時間でフランクフルト・マイン空港に到着します」とか言ってるね。
「マイン」というのは川の名前。
だからイギリスでいう「ニューキャッスル・アポン・タイン(タイン川沿いのニューキャッスル)」とか「ストラッドフォード・アポン・エイヴォン(エイヴォン川沿いのストラッドフォード)」とかと同じなんでしょうな。
世界4大文明も示すように、人間が川のそばで文明を築いてきたことのひとつの証ですよ。

10フランクフルト空港は世界最大級のハブ空港でルフトハンザ航空のホームだ。
ヒースローに初めて行った時もそうだったんだけど、初めてこの空港に来て、飛行機の発着の掲示板を見た時はブッたまげたよ。
知らない地名やパッと見ではピンと来ないような地名がズラズラと並んでる。
成田では考えられない。
アフリカとか東ヨーロッパとか、成田から直行便が飛んでいないような国々なんだね。
こういうのを見ると「Far East」っていう言葉の意味を理解した気になる。
アッチからみると日本という国のロケーションは中途半端ではなく、「東のハズレ」なのよ。20入国審査のスタンプ。
飛行機のイラストが入ってるの。
ココの入国審査がかつては信じられないぐらいユルかった。
もう一切何も訊かないで、次から次へとスイスイだった。ヒースローとはエライ違いなの。
ところが、テロの予告だか、ヨソでテロが起こったかなんかの時に丁度出くわしたことがあった。
すると一変して、今度は入国の審査が「蟻の子一匹通させん!」みたいに不必要なまでに厳しくなっちゃって、「オマエら!今までは何だったんだよ?!」なんてこともあった。

30初めて行った時、ドイツに住む家内の友人の家族がお出迎えに来てくれた。
到着して早々、おいしいドイツ・ビールをしこたまごちそうになってしまって顔が真っ赤だわ。
ご主人のクラウスは音楽が好きで、以前日本に住んでいた時、Marshallのイベントを観に来てくれたことがあった。
音楽の話をすると面白いよ。やっぱりドイツ人なワケ。
ドイツの人は重厚な伝統を守り抜く精神とそれをガンガンぶっ壊す精神が同居していると聞く。
だからベートーベンやワーグナーを崇め奉る一方ではフリージャズが大人気だったりする。
だから、クラウスの口から出てくるバンドの名前となると、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンとか、アシュ・ラ・テンペルとかそんなんばっかりで、どんなに間違えてもスコーピオンズなんて名前は出て来ない。
ちなみに他のドイツの知り合いの口からも「スコーピオンズ」という名前が出て来るのを聞いたことがない。そのウチの1人は「ふ、古すぎる!」ってビックリした感じだった。
私はジャーマン・プログレが苦手なので、クラウスとの音楽の話はいつもすぐに終わっちゃうんだけどね。
Es tut mir Leid、Claus!
コレが15年前か…。
クラウスが捕まえている小さな女の子はお嬢ちゃんのYukoちゃん。

_2cmコレがクラウスの現在の日本の住まいで去年撮った写真。
一番左が家内の親友で、その隣が上の写真のYukoちゃん。
15年経つとこんなに大きくなる。
クラウスも大きくなってる?イヤ、私が縮んでるのか?
ドイツ人って男性も女性もすごく大きいんだよね。骨の頑丈さが日本人と全く違う感じがする。
それなのに…Yukoちゃんの後に少し見えてるオジちゃん。
この時、飲み過ぎて完全に正体を失っちゃって、みんなで担いで駅まで運んだ。
それが尋常ではない重さで、ドイツ人の体躯の良さを実感したわ。

2_2img_6829さて、フランクフルト。
私が知っている唯一のドイツ。
下はこないだのドイツ大使館の時にもチョット触れた「frankfurt Hauptbahnhof」、つまり「フランクフルト中央駅」の正面玄関。
空港から地下鉄ですぐ着いちゃう。
こっちの地下鉄って改札がないのよ。さりとて昇降している乗客を監視している駅員も見当たらない。
つまり、切符を買わずにいくらでもタダで乗れちゃう。
でも、「不正乗車を見つけたら、テメェ、タダじゃおかねーからな!」というお触れが駅や車内に掲げてある。
「タダよりコワいモノはない」とばかりに、コレにビビって不正な乗車をしている輩がいないようだ。
コレを日本でやったらどうなるかね~?
でも結局地下鉄で空港から市内に入ったのは1回だけだったな。いつもタクシーかホテルの送迎バスだった。
このタクシーがね~…コレはまた別の回で。

40フランクフルト中央駅前のようす。
「ヨーロッパ~!」って印象が強かったな。
ロンドンとはまたゼンゼン違う。

50初めて行った時に泊まったホテル。
Marshallの連中は「Park Hotel」と呼んでいたけど、正式な名称は「ル・メリディアン・パーク・ホテル(Le Meridien Frankfurt)」。
Marshallの定宿だった。
その後、何度も泊まっているウチにボーイさんとも顔見知りになった。
1階に(ヨーロッパ風に言えばG階)に「カサブランカ」というバーがあって、「King of Casablanca」というピアノの弾き語りのおジイさんがいてね。
よくジムはその人のピアノに合わせてジャズのスタンダードを歌っていた。
最近、その「King of Casablanca」の近況を耳にする機会があったのだが、もう引退したかと思ったら、何かが当たって今ではテレビに出てるっていうんだよね。
大したもんだわ。

605つ星ホテルなんだけど、部屋はお世辞にも広いとは言えない。
寝るだけなので何ら問題ない。

65v_2部屋からの眺めもこんな感じで面白くも何ともない。
ま、寝るだけだからね。

65駅前の惣菜屋で買ったドイツ式ホットドッグ。
カイザーとかいう丸いパンに長いウインナ・ソーセージを挟んで食べる。
ニューヨークのホットドッグのようなコッペパンは使わない。
頑固に丸いパン。
正式な食べ方をドイツの友人に訪ねたが、特に決まりはなく、大抵ははみ出しているウインナの部分をかじってから、パンの部分を残ったウインナと一緒にカジっているようだ。
ま、当然か…。
味はというと、ウインナが極端にしょっぱいんだよね~。
ホットドッグはマンハッタンの$1のホットドッグが一番おいしい。

66『Frankfurt Musik MESSE』の会場へはホテルから歩いて20分ぐらい。
コレは途中にある古いビル。
夜になると若い人がウジャウジャ集まってくる。
1階がディスコになってるの。

70市内を走る路面電車のレール。
葉っぱかなんか生やしちゃって…こんな大都市なのにノンビリした感じでしょ?

80こんなヤツが走ってる。
かなりスリムな3両編成。

2_car MESSEの会場はもうすぐ。

90コレが国際展示場のシンボルのオブジェ。
「働くオジサン」というタイトルかどうかは知らない。

100vコレが入り口。

110vパスはこの名刺みたいなヤツ。
「O」とか「A」とかのアルファベットで「業者」や「ビジター」等の所属を表す。
ランヤードは無料。
で、このパス。
私が最後にMESSEに行ったのは2011年なんだけど、その時までこのパスで上の路面電車に乗れることを知らなかった。
Marshallの連中もそれを知らなくて、路面電車に乗らずにホテルから会場まで、毎年毎日エッチラオッチラ歩いて通ったんよ。
私も人から聞いて知ったんだけど、Marshallの連中に教えてやったところ、みんな遠慮なく路面電車を使うようになった。

95会場に入る。
「Musik Messe」が開催されるのはいつも3月末から4月の上旬の間で、そう寒くもなく、暑くもなく、日本の同時期と同じ気候。

120vやっぱり目に付くのはこのメッセ・タワー。
1997年までヨーロッパで一番高い建造物で、今でも2番目なんだって。63階建。

130vこの教会のような建物はホールになっていて、Musik Messeの期間中、数々のイベントが開催される。
一度だけドラムのイベントを観るために中に入ったけど、もんのスゴく広いの。

140v会場の中庭のようす。
四方を囲んでいる建物がすべて楽器の展示場として使用される。

150よくみんな「メッセ、メッセ」と言っているけど、「Messe」というのはドイツ語で「Fair」の意味ね。
日本の楽器業界で「メッセ」と言うと、自動的にこの「Musik Messe」を指すけど、ココでいろんな「メッセ」があるワケ。
コレは楽器の展示会だから「Musik Messe」ね。「Musik」はドイツ語で「音楽」という意味。
でもMarshallの連中は「Messe」なんてひとことも言わず、みんな「Frankfurt」と呼んでいた。
175v会場はクラシック関連の楽器と軽音楽関連の楽器で展示棟が分かれていて、その他にも照明だけの展示の棟、PA機器だけを展示している棟など、はるか向こうまでMusik Messeの会場になってる。

170「ナム、ナム」と仏壇屋のコマーシャルみたいなことを言ってるけど、この「Frankfurt Musik Messe」こそ世界最大の楽器の展示会だ…ったんですよ。
「だった」というのは、グローバル化が進む中、ビジネスの中心が中国にシフトして、多くの楽器メーカーが「上海メッセ」に重点を置くようになり、フランクフルトは急速に縮小しちゃったのです。
私が行っていた時は、毎回「過去最高の展示社数」を更新していて、その最もにぎやかだった時を体験させてもらった。 
NAMMなんかでもやってるけど、中庭には大きなテントが張られて一日中にぎやかな音楽が会場に鳴り響いていた。

160一応NAMMは「Traders Only」ということになっているけど、Musik Messeは初めから一般に開放している。
 
この左側の4階立てのビルが我がギター関連のブランドの展示場。
初めに行った頃、4階は結構ガラガラだったけど、2011年になると、その4階の展示場も結構パンパンになっていた。
それが今や…トホホらしい。

180ああ~、なつかしい~!2003年のMarshallのブース。
開始前日の様子。
ギターもしくは軽音楽関係の楽器の展示が集まる建物に入ってすぐの所にあったMarshallのブース。
となりは「Fダー」さん。
その2つはロック関係の展示で最大のブースだった。
どれぐらいの費用がかかるのかMarshallの仲良しに尋ねたことがあったが、「かるく家が1軒買えるほど」だとか…。

190展示してあるアイテムは全てホンモノなので重いのなんの。
1個や2個運んで終わりというワケにはとてもいかないので、腰にはとにかく要注意。
ま、Marshallの展示の設営が大変なのは百も承知済。
ところが思わぬ伏兵が潜んでいてね…それがコレ。
下のポスターとカタログを入れるためのビニールのバッグ。
コレがシンドイ。
まず、ポスターの束が信じられないぐらい重い。

440vそして、このビニールのバッグ。
中にはイギリスの工場で人海戦術で詰めたカタログとステッカーが入っている。
下の写真の段ボール箱の中に入っているのは全部このバッグ。
いくつあったんだか知らないけど、この倉庫がその段ボール箱でイッパイになっちゃう。
箱ひとつが結構な重量で、運び入れるのが地獄の苦しみだった。

450vコレは控室。
冷蔵庫や水道が完備されていて、お昼の前になるとMarshallの女子社員がサンドイッチを作ってみんなに配る。
先日来日した現社長夫人のエリーもよく作っていたっけ。
驚いたことに、当時は会場内は喫煙OKどころかタバコ売りの婆さんが「シガレッテン~」とか言って、会場を歩いて回っていた。
そんなだから、この控室も喫煙OK。
というのも、ジムが葉巻を吸っていたからね。
当時は私も吸っていました。
何でもない写真だけど、撮っておくもんだね~。こんなの忘れてた。

415この時MODE FOURを発表したんだよね。

200v皆さんもなつかしいでしょう?…AVT。
ザックが50Wのコンボを愛用していたように、いいアンプだったよね。

230この年の前年の2002年はMarshallの創立40周年記念だった。
だからこんな歴史っぽいディスプレイが取り付けられた。
F_2ff1JCM800 2203も40周年を記念して前年に復刻されてリバイバル・ヒットとなった。

240vで、私はココで何をしていたのかというと、搬入と撤収の手伝いに始って、ポスターを巻き巻きしたり、カタログの補充、サイン会の列の整理、ブースに立ってお客さんに案内をしたり…要するにMarshallのスタッフと丸っきり同じことをさせてもらった。
お客さんはMarshallのブースにスタッフとして東洋人が突っ立っているもんだから、少しギョッとしてたけど、ほとんどは何も気にしないで平気で私に声をかけて来てた。
でも、ドイツ語なのよ。
よくドイツ人は英語がウマいと言うでしょ?もちろん日本人とは比べ物にならないぐらい上手な人が多いんだけど、できないヤツもかなり多いよ。
そういう時どうするか…。
「English please!」…コレだけでいい。コレを言うと英語ができないヤツは「おお、ダンケ」とか言って立ち去って行く。こっちはホッとする。
だけど、中には「English please!」と言った途端、急にベラベラと英語で喋り出すヤツもいるんだよね。
まぁ、毎回いい経験になりましたよ。
私の体験で言うと、同じゲルマン語系民族ということもあって、オランダ人が一番英語がウマい感じがするな。
で、毎年行ってると、顔見知りのお客さんができるんだよね。
今でも顔を覚えているけど、何かがキッカケでそのお客さんとイングヴェイの話になってね。
どうも私が大の「イングヴェイ・マルムスティーン・ファン」だと思い込んじゃったんだろうね。
それ以来、その彼はMarshallのブースに来て私を見つけては「ヘイヘイ!イングヴェイ聴いてる?」とか「イングヴェイどうしてるかな?」とか近寄って来るワケ。
「あのね、私は特段イングヴェイ・ファンじゃないのよ!」とも言えなくていつも困っていた。

F_2ff3多くはなかったけど、ブースを訪ねて来るヨーロッパのミュージシャンに合うのも楽しみだった。
写真がもう色トビしちゃってるけど、コレはジョン・ポール・ジョーンズ。
ジムに挨拶に来たの。
実は、私はコレの前年に彼に東京で会っていたので、「私のこと覚えていらっしゃいますか?」と尋ねると「もちろん!扇子の彼だろ!」と即座に答えてくれた。

F_2jpj1その前年、JPJから要請を受けて、彼が出演するイベントにDSL100を貸し出した。
こっちもね、Led Zeppelinとお近づきになれるチャンスなんてそう滅多にあるもんじゃないので、挨拶に行った。
私は実際に4人のメンバーの中ではJPJが一番好きなのだ。大きさも手頃だし。
その時に手土産に持って行ったのが当時の販促品の「Marshall扇子」。
コレをプレゼントしたら大層よろこんでくれてね~。
それで私が「扇子の彼」なワケ。
この写真真っ暗だけど、昔の赤坂ブリッツ。まだ丘の上にあった頃。
そういえば、ココにタクシーでArch Enemyに4100を配達したこともあったっけな~。

F_2jpj2Focusのタイスなんかも来てたな。
下の女性はミュージシャンでもなんでもない。
ステファニーといって、現地で雇う通訳さん。
とても感じのいい人でね。
ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、そして少しだけイタリア語ができるって言っていた。
そして、こんなことを言っていた。
「私はこうして色んな会社に雇われて、ブースの通訳をしてきたの。今回初めてMarshallにお世話になるけど、今までこれほど家庭的な会社はなかったわ。
どこの会社も大抵すごく威張っている人がいて、みんなその人のご機嫌を窺って働いていたけど、ここはそういう人もいなくて、みんなすごく仲がいいわ!一緒に仕事をしていてとても楽しいの!」って。
ま、この頃はまだ「ジム・マーシャル」って大ボスがいたんですけどネェ。

_rimg0107右側はデモ・ルーム。
基本的には防音の環境が整ってないところで音を出してはいけないルールになっている。
昔、「爆音を出した、出さない」で主催者とモメたことがあったらしい。
Marshallが「じゃ、いいや。もう来年から出展しないわ」と切り出した途端、「チョチョチョチョチョチョ、それは困ります」ということで一気に主催者側が折れて解決した…という話を聞いたことがある。
Marshallはそれほど重要な出展者だった。

410中はこんな感じ。
この頃は現プロコル・ハルムのジェフ・ホワイトホーンとMarshall専属のプレイヤーがデモを担当していた。
で、ある時、ベース&ボーカルズのジャズ・ロウクリーがノドを潰してしまって声が全く出なくなってしまったことがあった。
そこでどうしたかというと、社員にものスゴク歌のウマいヤツがいて、その彼が代理で歌ったんだけど、ナント、上のステファニーもメッチャ歌が上手で、「Smoke on the Water」とか歌ってた。
「誰、誰、誰が歌ってんの?」
「ステファニーだよ!」
スタッフ全員でステファニーを応援して、クラスメイトみたいで本当に楽しかった。
「このままMarshallの社員になれたらいいのにな~」と思ったよ。

420朝はジムを囲んで…イヤ、特に囲んでいるワケではいないんだけど、スタッフ全員でホテルで食事をするのね。
夜は夜で予定のない人が集まってみんなで街に食事に出かける。
コレがまた楽しかった。

2_img_6908よく行ったのがマイン川を渡ったザクセンハウゼンというエリアにある「アドルフ・ヴァグナー」というドイツ料理店。

260かなり有名なお店。

270店内はこんな感じ。
とにかくいつでもギュウギュウに混んでる。

2_resこのレストラン、ドイツなのにビールを全く置いてないの。
ナニを飲むとかというと「Apfelwine」…ザクセンハウゼン名物のリンゴのお酒。
コレばっかり。
家庭で作った梅酒みたいに、手作り感が中途半端ではない。
写真にあるピッチャーに入っているアプフェルヴァインをコップに入れて、好みに応じてスパークリング・ウォーターで薄める。
炭酸水で薄めるのは、グイグイいっちゃって知らぬ間にベロンベロンになっちゃうのを防ぐためだとか。
でもアルコール度数がゼンゼン高くないので、そんな心配は無用。
それより酸っぱくて、酸っぱくて!でもおいしい。

280料理は完全にドイツ料理のオンパレード。
下は日本でもおなじみにシュニッツェルね。猛烈においしい。

290後はとにかく肉、肉、肉。
ステーキのような牛肉ものもあるけど、豚肉料理が多く、実際その肉の味が実によろしい。
ただし味付けはトコトン濃くて油っこい。
だからあの酸っぱくてサッパリしたアプフェルヴァインが合うのかもね。
サラダのドレッシングなんかも、「罰ゲーム」かと思うぐらい酢がキツい。
酢が苦手な私はとてもじゃないけど食べることができなかった。

300中庭もあって、夜空の下でワイワイやることもできる。

2_awo 下はその時のようす。
つまり、私が初めてドイツに行った時のこと。
ほとんどの人の顔にモザイクがかかってるでしょう?
そういう人たちはもうMarshallにいないということ。
モザイクがかかっていないのはIT関係の仕事をしているゲイリーと私だけ。
もうスッカリ古株なんですわ。
で、この時、この中の誰かが私にこう訊いた。
「シゲ、この『アドルフ』っていうドイツの名前を知ってるかい?」って。
私は「もちろん!コレでよく知られているからね!」と、まっすぐ伸ばした右手を斜め前に上げた。「ハイル・ヒトラー」のポーズだ。
すると、それまでワイワイ楽しそうにやっていた全員が私の仕草を見て、瞬時にして凍りつき、「Nooooo!!!!!!, Shigeeeee!!!!Don't do tha~t!!!!!!!!」と一斉に私に飛びかかって来た!
まぁ、ビックリしたよ。
ドイツで公衆の面前でこのジェスチャーをすることは法律で厳に禁じられていたのだ。
そりゃ私だって少しは歴史を知ってるから、人前でワザワザそんなことをしたりはしないよ。
訊かれたからやっただけなんだけど、まさか法律で定めてあるとは知らなんだ。
このことは、よっぽど連中にとっても驚きだったようで、翌年、ほぼ同じメンバーでこのレストランに来た時、その中の誰かが真っ先に「シゲ、去年ココでナニをやったか覚えてる?」と言われたよ。
それほど衝撃的だったというワケ。
でもね、コレは地球の裏側で暮らしている我々には計り知れないことでね。
ある会社のドイツの駐在員が、空港でお母さんを出迎えた時、ゲートから出て来た彼女にむかって「こっち!こっち!」と右手を斜めに上げて手招きした。こんなの誰でもするでしょ?
ところが、コレだけで周りの人からガンガン注意を受けたらしい。

F_2ff6ある日、みんなと会食に行かずに、夕方ひとりで地下鉄に乗って街に出てみた。
ともすれば、フランクフルトで見た景色がMarshallのブースとホテルの天井だけになりそうだったらね。
なんか殺風景なんだよ、街が。
何となくサメザメ~としてる感じがするの。シラけているというか…ロンドンなんかとは全く雰囲気が違う。
ココも大戦中、連合軍の空襲によって市街地の70%が破壊されたというからね。
新しい建物が多い。

310ドイツ人の友達が言っていた。
「シゲ、ドイツはとても美しい国なんだ。フランクフルトを見て、コレがドイツだなんて間違えても思わないでくれよ!」って。
その彼のお父さんは東ドイツのスパイで、西側に拘束された時の拷問が原因で発狂してしまった…とか言っていた。
そんな話をごく普通の友人から聞いてごらんよ。スゴいショックだよ。
我々、今の日本で暮らしていている限り、そんなこと考えたり、想像したりすることなんて絶対ないからね。

320vよって、好きな古い建物がもなくてツマらん!
デヘヘ、ウソ。
ココがツマらない理由は中古レコードが見つからなかったからだよ。
私にとっての「いい街」は「いい中古レコード屋」がある街なのさ。
翌朝、ブースで「昨日、シゲは1人で何をしてたの?」なんて訊かれて、「地下鉄に乗ってひとりで街を見に行ってきた」と伝えると、それを横で聞いていたジムの運転手を務めるジョンが怒り出した。
「シゲ!夕方に1人で街になんか出かけては絶対にダメだ!ココは世界で一番たくさんの人種が集まっているところで危険極まりない街なんだ!Marshallの連中も外では3人以上で活動するルールになっているんだぞ!」
私をからかっているのかと思ったら、ジョンは真剣に怒ってた。
でもそれを聞いてマジでビビったわ。

330最後のザッパのバンドのサポート・ギタリスト、マイク・ケネリーと1枚。
ベースのブライアン・ベラーと2人きりで「Inca Roads」とか「What's New in Baltimore」を演奏していて大感動。まさに超絶!
「Carolina Hardcore Ecstacy」の弾き方を教わっちゃったしてうれしかった。
マイクとはホテルが一緒で、朝食の時にマネージャーとザッパ談義をしたのがすごく楽しかった。
ふたりとも一番のお気に入りのアルバムが『One Size Fits All』ということで朝から盛り上がった。

_2mk_2翌2004年にはMarshallからご指名を受けた。
うれしかった。
一生懸命やったからね。見てくれている人は見ているもんです。
ブースの設営や解体はもちろん、ポスター巻き、会場の整理、お客さんへの応対等、「オレが、オレが」と何でもすすんでやった。
ナゼならそれがメチャクチャ楽しかったし、面白かったから。
でも一番彼らが感心していたのは…ゴミ拾いだったのではなかろうか?
朝、ブースに行くと、前日の来訪者のゴミが落ちているワケ。
掃除の業者が入ってそれらを片付けるんだけど、こっちはそんなこと知らないから、ゴミを拾って歩いたんだよね。
その私の姿を見て驚かれちゃったワケ。
「おい見ろよ、シゲがゴミを拾って歩いてるぞ」という声も聞こえてきた。
こないだのサッカーの日本チームの控室じゃないけど、我々ってそういうの何かイヤじゃない?
自分のゴミでなくてもつい片付けたくなっちゃう。
向こうの連中は格差社会の影響があるのか、そういうことをするのが信じられないみたいなんだよね。
それと、もうひとつみんなが感心して面白がってくれたのが英語の学習。
英語に浸かって過ごすなんて、こっちにしてみると生のイギリス英語を勉強する千載一遇のチャンスじゃない?
そんなチャンスを逃すまいと一計を案じたのは、小さなメモ長をいつも首からブラ提げておいて、知らない英語表現に出くわすたびに「今の英語ナニ?教えて!教えて!」と頼んで、都度そのメモ帳に記していった。
これが連中にも面白かったらしくて、しばらくすると、「シゲ、コレ知ってる?」と向こうから教えて来てくれるようになった。
今でも同じようなことをやってるんだけどね。しかし一向にウマくならん(I don't get any better)
 
替わって2005年。
どういうワケか、2004年の写真が出てこなかった。
Marshallのブースの模様替えは2年に1回。つまり、2回連続でブースが全く同じ造作になる。だから2003年と同じデザインだった2004年は写真を撮らなかったのかも知れない。

340ズラリと並んだ歴代のスタックのディスプレイ。

3502005年は100Wモデルの生誕40周年を記念してMarshall初の100WモデルJTM45/100が復刻された。
この8x12"のキャビネット、本当にスピーカーが入っていて、オッソロシク重かったの。
いくら屈強な白人でも、コイツを取り扱う時だけは、「おーい!」と仲間を呼んで数名で動かしていた。
そんなんだもん、ピート・タウンゼンドも諦めざるを得なかったワケよ。
このキャビネットは現在でも工場のミュージアムに飾ってある。

400コレはこの復刻モデルの取扱説明書。
「Go over big with Marshall」というのは当時使っていたキャッチ・コピー。
「go over big」というのは「成功する」という意味。
ま、「Marshallでひと山当てよう!」ってところ。
8x12"にしてしまうと、上に書いたようにデカいわ、重いわでニッチもサッチもいかなくなってしまうので初めから4x12"を2台重ねて8x12"に見える仕様にした。
日本に6台入れて、そのウチの1台は誰もがご存知の大人気ミュージシャンが即決で買ってくれた。

2_2jtm100 何回も書いてるけど、また自慢しちゃお。
このモデルを復刻するにあたって、1ヶ所回路に不明な点が見つかった。
実機を観れば一目瞭然なのだが、その時はリファレンス機が工場になかった。
それで、Marshallは実機が日本にあることを突き止め、オーナーに頼んでその不明な部分を写真に撮って送るように頼んでくれ…と言って来た。
そのオーナーこそ現Marshall Museum Japanの館長の竹谷和彦さんで、当時はまだ面識がなかったが、連絡を取ってこの作業をお願いした。
竹谷さんは快諾してくれて、すぐに対応してくださり、このモデルが完成したというワケ。
それで、Marshallはこの取扱説明書のスペシャル・サンクスに竹谷さんのお名前を掲載し謝意を示した。
ケン・ブラン、マイク・ドイル(マーシャル本の著者)、ジョン・エントウィッスル、ピート・タウンゼンドらの名前に並んで私の名前も入れてくれちゃったのだ。

2_2jtm100r MGとギターを組み合わせた「Rock Kit」という初心者向けの商品を発売したのもこの頃だった。
この商品には教則DVDが入っていて、日がな一日、ブースのディスプレイでそのDVDを流していた。
そのDVDのオープニングに使われていた音楽が「♪ビヨ~ン、ビヨ~ン」とかなりミョウチクリンなモノで、4日間、朝から晩までズ~っとそれを聞いていたもんだから耳にこびり付いてしまって、日本に帰ってからもそれがアタマから抜けるまで不快な思いをした。
それでもこのコーナーは若い子で大賑わいだった。

360Static Xのウェイン・スタティックがMGのイメージ・キャラクターだったんだよね。
この人も亡くなってしまった。
渋谷のO-EASTで生前の彼の演奏を観たんだけど、本当にMG100を使っていて、それまで聴いたことのないような、他に類を見ない独特のサウンドだった。
ホントに向こうの人は「人と違ってナンボ」が第一だからね。
そして、アンプが自分のサウンドを作る重要な楽器であることをよく認識していると感じた。
アンプに対する感覚や意識が根本的に日本人とは異なっているような気がする。

370ラック…なつかしいな。

380vAVTの島がこんなに小さくなっちゃった。
こういうの日本語で「島」って言うじゃない?コレ、英語でも「island」って言うんだよ。
ついでに…上の写真なんかで、アンプをラックに固定するために横に飛び出してる黒い部分があるでしょ?
我々はこういうの「耳」っていうよね?コレ、英語でなんて言うか知ってる?
「ear」っていうんよ。簡単じゃんね。

390グッズの販売コーナーは年々拡大して行ったな~。

430セット完了。
開場前のようす。
左下に写っているのはジム・マーシャル。
ジムの仕事は何といってもサイン会。
毎回、呆れるほどの長い行列ができた。
ジムはサイン会の時以外でも、コマゴマと色々な作業をしていたナァ。

500Messeの期間中、大抵2日目ぐらいの夜にMarshallの関係者が集まるパーティが催された。
いわゆる「Marshall Party」。
世界中から集まったディストリビューター、関係業者、ミュージシャン、ジムの友人等々、参加者が200人を優に超える大パーティだった。
興が乗ってくるとジムの出番となる。
よく「S'wonderful」とか「Somebody Loves Me」とかジャズのスタンダードをア・カペラで歌ったりしていた。
この時はまだジムもピンピンしていて、ドラムスを叩いたんだね。
左手の甲に黒いバンドしてるでしょう。
神経痛だったんだろうね、私にも「左手が痛くてネェ」なんてよくコボしていた。

510演奏しているのはもちろんジャズ。
ジーン・クルーパがジムのヒーローだから。
若い頃のジムのドラミングなんて見てみたかったナァ。

520最終日。
恐怖の撤収作業。
この作業は「空き箱との勝負」となる。
期間中、ココから少し離れたところにある倉庫に空き箱が保管してあって、まずそれを取りに行って来ないと作業が進まない。
これだけの量だから空き箱も中途半端な量ではないんよ。
それらをいかに早く取って来るかで明暗が分かれる。
いつか、5時かなんかにシヨウが終わって、空き箱が到着したのが9時ぐらいだったことがあったからね。
それから大急ぎで作業をしてアッと言う間に終わらせて帰ったんだけど、お隣さんは我々が現場を離れる時になってもまだ空き箱が到着していなかった。
皆さん、さぞかし怒り心頭かと思うと、車座になってみんなでギターを手にして(ギター屋さんだから)楽しそうに歌を歌ってんだよ。さすがアメリカ人!
もうひとつこの作業で厄介なのは、商品と空き箱に付いているシリアル・ナンバーを合致させて箱に入れなきゃならないのね。
誰かが空き箱のシリアル・ナンバーを読み上げるんだけど、当然ブッ速い英語でしょ?
コレを聴き取るのが結構大変なのよ。
ま、今なら何でもなく聞き取れると思うけど、今度は体力が追いつかん。
だって、この頃は今より最大15歳も若かったんだから!

_rimg01082006年。
ね、2005年とほぼ造作は同じ。

540違いといえばこんなのが登場したぐらいか?

108_rimg0002この年もとても楽しかったな~。
もちろん一生懸命働いた。

560<不定期につづく>

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 2003~2006年 Frankfurt Musik Messeにて撮影)

2018年7月 5日 (木)

misai Plays NATAL

  

ナンダカンダ言って、アレは野茂から始まったのかね?
優れた野球選手がアメリカへ渡って大リーグでプレイするのがもうそんなに珍しいことではなくなった。
「あ、そう。メジャー?じゃあ日本のチームを辞めじゃーの?」…なんてね。
大谷選手みたいに鳴り物入りで大リーグでデビューするプレッシャーはスゴイものだろうし、かといってインディーズさながら異国の地に赴いてマイナー・リーグで地道に頑張るのも、いくら好きなこととはいえ、さぞかしキツイことだろう。
音楽はどうだろう?
今ではアニメの力も背景にあるせいか、日本のバンドがジャンジャン渡米するようになった。
こんなの70年代なんかでは全く考えられなかった。
それこそフラワー・トラベリン・バンドとサディスティック・ミカ・バンドぐらいしかイメージが浮かばない。
個人では山内テツとかダモ鈴木とかいうことになろうか?
クラシックは別として、そうしたソロのミュージシャンが渡米して活動した(あるいは「する」)最も古いケースは穐吉敏子ではなかろうか?
1956年だからね。
60年以上前、まだ人種差別も盛んだった頃、女性ひとりで言葉も通じない異国の地へ行ってですよ、本当に音楽の力だけで成功したんだから本当にスゴい。
その後といったら、それこそLOUDNESSまで待たなければならないんじゃない?
私なんかサ、イギリスだ~、英語だ~、なんて騒いでるけど、マァ2週間が限度やね。
生活のベースを完全に移せばまた話は違ってくるんだろうけど、まず朝ごはんでムリだわ。
英語だってイヤだぜ~。
今、タマタマ根詰めて厄介な英語の仕事をしてるんだけど、も~イヤ。
そんなことをモノともせず、単身アメリカに渡って早や9年。
以前にも何回かMarshall Blogにご登場頂いているが、ラスベガスを拠点に活動する日本人女性ドラマー、misaiのお話。

10v今回、misaiちゃんからお便りがあった。
それは、彼女がゲストで参加したBlack CrystalというLAをベースに活動するバンドのビデオが完成したということだった。
J-ROCKが大好きなシンガーを中心に2013年に結成されたバンド。
マァ、我々の世代からすると「何が悲しゅうてアメリカ人が日本のロックに憧れるのよ」という引っ掛かりは拭えない。
ジジイだからしょうがない…許せ。
やっぱりね、アニメなんですって。
このBlack Crystalもアメリカで盛んに開催されているアニメのイベントに引っ張りダコなんだってサ。
時代は変わったのだ…そして、オレはその「時代」に付いて行くゾ~!
先述の通り、misaiちゃんはラスベガスを拠点に活動しているワケで、一体どうやってBlack Crystalと知り合ったのかを尋ねると…facebookだって。
misaiちゃんのfacebookへの投稿を発見したバンドのシンガーが「フ~ム、ヘビメタが叩ける日本人女性ドラマーか…コイツぁイケるぞ…」と思ってコンタクトして来たそうだ。
時代は変わったのだ。
「メンバー募集!ドラマー急募。当方、プロ志向の4人組。メタル中心。できれば日本人女性。ヤル気のある人求む。まずは一緒に夢を語りましょう!」なんて雑誌の真ん中あたりのページでやり取りしている場合じゃないのだ。
misaiちゃんはあくまでもゲスト。
要するに「トラ」での参加。
20_2misaiちゃんはNATAL…待ち。
今、彼女のキットを作ってもらってるところなのだ。

90_2_2で、今回の撮影に使用したキットはアメリカのディストリビューターから拝借したもの。
Josh, thank you very much!  We really apprciate your generous cooperation!

30v_2で、完成したビデオがコレ。
なるほど、なるほど…「日本のロック」ねぇ。
ナンカ、すごく不思議な感じがするナァ。
同じ日本のロックでもアメリカ人が頭脳警察とか外道を手本にロックを作ったらどうなるんだろう…なんて想像しちゃったよ。
NATAL、アメリカでも活躍中…というお話でした。

して、そのmisaiちゃん。
彼女の話のウマさもあって、音楽の話題もさることながら、英語の苦労話や、文化の違いの話で会うたびに大盛り上がりしちゃうんだよね。

2_img_4042misaiちゃんのホームはラスベガスが拠点のDollfaceというバンド。
日本でいうところの「ハコバン」ということになるのかな?
時代を問わず膨大な数のロックのスタンダードをクラブなどで演奏している。
それも、ラスべガスだけでなく、LAだのシアトルだの、全米各地を回るもんだから大変なんだって。
最近は日本でも週末になると、バンド演奏までいかなくても小編成によるチョットした生演奏を聴かせる店がすごく増えたけど、向こうはそういう生の演奏が当たり前だからね。
もちろんレパートリーは彼らの音楽だからして、懐メロ感覚も手伝ってお客さんは大合唱、あるいは汗ダクになってのダンス大会も珍しいことではない。
イギリスも同じ。
ダンス好きなのよ、みんな。
そんなだから少しも気の抜けない演奏を毎夜強いられるワケ。

40髪の毛が赤くなった。
赤く染めた途端、仕事が増えたそうだ。
つまり、人と同じではダメということなのね。
目だってナンボの世界で9年も過ごしているのだ。

80しかし、こんな濃い人たちの中に入って…大変だろうナァ。
実際、言葉には苦労したようだ。
何しろ最初は「三単現のS」すら知らなかったっていうんだから!
コレ書いていいのかな?
書いちゃえ。misaiちゃん、マズかったら消すね。
まだ英語がゼンゼンできなかった頃、メンバーからスケジュールが知らされず大変困ったことがあったんだって。
身ぶり手ぶりを交えてその理由を尋ねると、「misaiは英語ができないからスケジュールを知らせなかった」と言われたそうだ。
そんな…。
考え方がおかしいでしょ?と思いがちだが、連中って最後の最後は、英語が喋れないヤツは「人間」とは見做さないんだよね。
差別とかそういうことではなくて、イギリスが七つの海を制覇した時から、世界はそういう論理で成り立ってると諦めるしかない。恨むならエリザベス一世を恨んでください。
また、「音楽に国境はない」とか言っても、スタジオから一歩出たらたちまち「英語」だからね。
ナンダカンダ言っても喋べれないとコミュニケーションなんてできない。
文化や考え方が違うんだから正確に意思疎通するには最終的に「言葉」しかないのよ。
だから、日本のように英語のできない政治家が世界の舞台に出て来るなんて、相当キテレツなことと受け止められていると思うよね。
misaiちゃん、そんな苦労の成果もあって、今ではネイティブ同士の会話もバッチリ聞き取れるそう。
私はできません!このままの状態では多分一生ムリでしょう。

100_2misaiちゃんが単身がんばっていられるのも、この相棒がいてからこそ。
「ジャックでしゅ」
ジャックくんは反対に日本語が得意でね~。
misaiちゃんがツアーに出かける時に預けられてしまうキャット・ホテルが苦手なんだって。

90vラスベガスは今、もう気温40度だって!
ヤダね~、行きたくないね~。
世間話の脱線になるけど、昨日Marshallの経理の女性とメールでやりとりをしていたんだけど、イギリスも相当暑いんだって。
以前はこれほど暑くならなかったし、夏が短いので、一般の家庭エアコンがついていることはまずあり得ない。
ロンドンでも古い建物にはエアコンが設置してなくて、テナントのお店も同様。営業中にも関わらず、信じられないぐらい店内が暑かったりする。暑いのがキライな私なんか、デンマーク・ストリートのギター・ショップに入れなかったもんね。
ちなみに古いダブルデッカーの2階はエアコンが効いていないので要注意。
あ、そうそう、Marshallの本社の事務所にもエアコンがついていない。暑いときは窓を開て外の空気を入れるだけ。
それで、その女性に夜はどうしてるのかと思って尋ねてみた。
さすがに夜は気温が下がるのでエアコンは全く必要ないようだ。
そして、こう説明をつけ加えてくれた「それでも、ひと夏に何日かは気温が20℃を下回らない夜があるの。そういう時は天井に設置されているファンを回してしのぐのよ」
ハァ?…何日かは20℃を下回らない?
アータ、コッチはもうすぐ毎晩熱帯夜ですよ~。
ああ、早く秋にならないかナァ。
110smisaiちゃん!とにかく身体にだけは気をつけてがんばってくだされ!NATALでがんばってください。
 
misaiの詳しい情報はコチラ⇒facebook
DOLLFACEの詳しい情報はコチラ⇒DOLLFACE Official Web Site

70s

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 写真提供:misai)

2018年7月 4日 (水)

【NAONのYAON 2018】vol.8 : SHOW-YA<後編>、フィナーレ

 

ド~ンといったね~!
そして、奪ったね~!
強大な岩石が急坂を転がり落ちて行くような、中途半端でない圧倒的なパフォーマンスをお見舞いしてくれたSHOW-YA。
まだまだ『NAONのYAON』は終わらない!
恵子さんのMC。
「皆さん…ココは大きな大きなカラオケ・ボックスです」…ってことはみんなで歌うということか?

10vそして、ステージに呼び込まれたのが相田翔子20v_4さらに早見優!

30v_4「それでは、大先輩のアンさんの80年代のヒット曲を演りたいと思います。アンさんも『NAONのYAON』に2回出てくれました」…と3人が歌ったのは「あぁ無情」。

40激唱のお三方を前にしてこんなことを言っていいのかどうかわからないけど…も~、おかしくて、おかしくて!

50v_3というのは、お客さんの間の手。
あの「ホッホッ~!」とか「プワップワッ!」っていうヤツね。
アレ、誰がやり始めたんだか知らないけど、笑っちゃうぐらい美しく曲に溶け込んでいたのだ。
もはや歌詞の一部になっちゃってる。

60v_3さすがに掛け声だけで、全国各地で色々なバージョンがあるせいか、文章系の間の手は入らない。
こういうの、カラオケを媒体にして広まったのはわかりきってるんだけど、インターネットがなかった時代、どうやって全国津々浦々に伝播していったんだろうね。
口づてか?
サラリーマンが出張先の各地の飲み屋で「こんなん知ってるか?」なんてやったのかしら?

70v_3恵子さん、しきりにこのジェスチャーをやってくれたんだけど、ゴメンナサイ!どういう意味だったんだろう?
左手の薬指?

15_0r4a1644 とにもかくにも、恵子さんが言ったように日比谷野音が巨大なカラオケ・ボックスになった!
♪プワップワップワップワッ!

80_3翔子ちゃんも…

90優ちゃんも…

100SHOW-YAメンバーとガッチリからみ合って演奏を盛り上げる。

110_3翌朝のスポーツ新聞によれば、何でもこの3人でチームを組むとか?

120イヤ~、すさまじい盛り上がりようだったね~。

160そして、最後。
コレが『NAONのYAON 2018』の本編のエンディング。
『NAONのYAON 2018』のスタンダードで演奏していない曲といえば…まだ「限界LOVERS」が残っている。
最後もコラボレーションだ。
して、その共演相手は…?
「次はいよいよ最後の曲です。この曲はやはりこの人と一緒に歌いたいと思います…椿鬼奴!」

170v_3「寺田恵子です!」

175v去年の秋にものまね番組で共演したことがあったとか…。
奴さん、恵子さんの衣装を身にまとって気合い十分。
なんたって『NAONのYAON』のトリだからね~!
初出演にしてトリ!

180恵子さん、熱唱!

360v奴さん、完全に恵子さんに成りきって絶唱!

15_s41a2766 ダブル恵子で限界まで燃え尽きる!

210_3このステージに立てて本当にうれしそうな「恵子奴」さん。

220恵子さんに成り替わっての大ハッスル!

230v_3大騒ぎしているフロント陣をガッチリとサポートするキャプテンと…

240v_3mittan!

250sun-goさん、本編最後のソロ!
イケイケ~!

260v_3もうコレもんですから!
ナンカ練習したかのようにキッチリとキマってる。

270いよいよエンディングだ!

280_3もちろんエンディングはこのルーティンで〆る。

290クルリン…

300_3…パッと!
見慣れているシーンだけに、向こうに恵子さん以外に誰か立っていると変な感じがする~!

310_3終わっっちゃった~!

315v最後はジャ~ンプ!

320野音は時間に厳しいからね。
恵子さんが出演者を呼び込んでこのままアンコールに突入!
340もちろん曲は『NAONのYAON』のテーマ曲、「Rock Love」!

330お客さんは総立ち。
「とっくに」だけど。

350今回も色々あったね~。
時の番人が登場したのは5時間以上前だからね!
何か前日のことのようだよ。

360STARMARIE、うれしそうだな~!

380みんな楽しそう!

370そしてお定まりのギター・ソロまわし。
まずはYASHIROちゃんから。

410最後まで顔で弾いてくれた初登場のHAL-CAちゃん!

420_3NAGISAちゃんも初めてのソロまわし!

430_3ベテランの茉凛ちゃんもシッカリとソロを聴かせる。

440今回は大忙しだったTOMO-ZOちゃん。

450_3WGGCで大活躍してくれたAYUMIちゃん。

460泣いてるヒマなんて全くないほどSAKIちゃんも大忙しだった。

480そしてシンガリはsun-goさん!

390_3ドラムス・チームも後ろで盛り上がってたよ~!

470

500

510「Rock Love!」

530

540そして、全プログラムが終了した。

520恵子さんから、来年も4月29日に『NAONのYAON』が開催されることが発表された。

2_0r4a1855 「おお~!」
会場から大きな歓声と拍手が沸き上がったことは言うまでもあるまい。

555「みんなありがとう~!」

560そしてSHOW-YAの5人がステージに残り…

570最後は恵子さんただひとりに…。
「みんな…愛してるよ~!」

580v_2そして、ステージを降りた。

世界でも他に類を見ない、大イベントに今年も参加することができて光栄でした。
また、来年もMarshall Blogでレポートできたらうれしいなッ!

590SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

8回にもわたる長期連載を最後までご覧頂きましてありがとうございました!
SHOW-YAと真空管アンプは不滅です!

600<おしまい>

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 2018年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2018年7月 3日 (火)

【NAONのYAON 2018】vol.7 : 小柳ゆき、SHOW-YA<前編>

  
さて、さてさて、いよいよ『NAONのYAON 2018』も最後のゲストの登場だよ~。
七瀬ちゃんに紹介されてステージに姿を現したのは…

10小柳ゆき!

20v一方、もうここまで来ちゃうとバンドは完全にSHOW-YAの皆さんですな。
この「いよいよ感」もファンにはうれしい限りでしょ~?
 
五十嵐sungo美貴

30v仙波さとみ
さとさん、手は大丈夫かナァ…コレばっかし。でも心配なんだもん。

40v中村美紀

50v角田mittan美喜

60vそして、ヴァイオリンの末延麻裕子が加わる。

70vまずは大ヒット曲「あなたのキスを数えましょう」を…。

80こうしたノリが命のイベントでジックリとバラードを聴かせるなんてのはスゴイね。
いわゆる「ハンパない」歌唱力と声があっての話。
そして、ナントいっても曲のクォリティがモノを言うってことよ。
ちなみに「ハンパない」なんて言葉を使うのはヤメましょうね。
「中途半端ではない」とチャンと言いましょう。

90v音楽が人の心を動かす。
ジッ~っと聴き込んだ大観衆から中途半端ではない大きな歓声がゆきさんに浴びせかけられた!

100vそして、ゆきさんもコラボレーション。
「今回、はじめて『NAONのYAON』に参加させて頂きましたので、私もこの方とコラボしたいと思います。」
と呼びこまれたのは中村あゆみ!

120vあゆみさんを迎えての2曲目は「愛情」。
ヒット曲の連続に会場は大騒ぎ!

110ゆきさんとあゆみさんの中途半端ではなく魅力的な声のコラボレーション!
歌は声だよ、声!

130そして、歌うようなヴァイオリンの音色で2人に寄り添う麻裕子さん。
ロックにヴァイオリンっていいんだよね。
私が最初にこのコンビネーションでナミダしたのはボブ・ディランの「Hurricane」だった。
1976年、まだ13歳の時かな?アルバム『Desire』がリリースされたと同時に聴いた。
それ以来ヴァイオリンが入っているロックってのが好きになって、チョット中途半端ではあるが、知らないグループでもヴァイオリニストが参加しているプログレッシブ・ロックなら今でも問答無用でCDを買っちゃう確率が高い。

140vそして3曲目…。
コレにはビックリ!

150ナント、ゆきさんのチョイスは光GENJIの「STAR LIGHT」!

160vとくればsun-goさん!

170v「とても大スキでよく歌っていた曲」だったそう。
いい曲だもんね。
この光GENJIのデビュー・シングルって、作詞曲はCHAGE&飛鳥でアンドリュー・ロイド・ウェーバーのミュージカル、『Starlight Express』が下敷きになっているワケでしょ?
ローラースケートだし。
で、このシングルのB面は「Rolling Stock」という『Starlight Express』の中の1曲なのね。ウェーバーに対するリスペクトだったのかな?お礼?
早速、オリジナル・バージョンを聴いてみると、コレが変形ブルースの類なんだな。
ウェーバーってシンプルなんだけど、中途半端ではない深い世界を作り出すのが実にウマいんだよね…というか、いい曲ってのはいつでもシンプルにできてるモノなのね。

180vココでも麻裕子さんのヴァイオリンが妖艶に曲にカラんでいく。

190こういう予想外のレパートリーが飛び出してくるのも『NAONのYAON』の楽しみのひとつ。
「小柳ゆきの光GENJI」なんて他では聴くことができないでしょう?
ド迫力の「STAR LIGHT」でカッコよかった!

200v小柳ゆきの詳しい情報はコチラ⇒UNIVERSAL MUSIC JAPANウェブサイト

そして、ゆきさんが最後の演者を紹介する…

210「SHOW-YAぁぁぁぁ!」

220v「欲しいモノは~」…キタキタキタ~!…「奪いとれ~!」

230vそして発される5人の中途半端ではない轟音!
 
エエイ!もう1回メンバー紹介だ!
五十嵐sun-go美貴

240v中村美紀

250v仙波さとみ
さとさん、手は大丈夫かな?最後だからがんばって!

260v角田mittan美喜
 
メンバー紹介はラクに紙幅を割くことができる……ウソウソ、写真を楽しんで頂くコーナーです。

270v「お天気に恵まれて…アタマ振って帰れよ~!」
恵子さん、いつも天気のことを心配してくれいるからね。
雨の心配がなかった今回は相当な暴れ具合が期待できそうだぞ!

300sun-goさんのソロ!
日比谷の夜空を切り裂くロック・ギター・サウンド!

290vその出しているのはコイツら。
「マーなんとか」のアンプヘッドJVM410H。
「マーライオン」じゃないよ。

380 「なんとかシャル」の1960BDM。
そう、忙しくてもきれいになりたいあなたに「エッセンシャル」…チガウチガウ!シャンプーは関係ない!

2_0r4a0533 やっぱりSHOW-YAのイベントだけあって、ご本尊が出て来ると会場の雰囲気がまた変わるね。
310空気が違うの。
気を引き締めてないと恵子さんの吹っ飛ばされちゃうからね。

2802曲目は「Fairy」~~!

580vん~、このイントロ。

330v_fそして、この歌!

340v何回も聴いてる曲だけど、野音で聴くと…イヤ、『NAONのYAON』で聴くと、味わいがまた違うんだよね~。

350vかきあげる濡れた髪もまた違って見える。

2_s41a2588さとさんはあの事件以来のSHOW-YAのステージだからね…気合いがスゴい。
手は大丈夫なのかナァ?

380v「奪いとれ」から「Fairy」へと続いたドライビング・チューン。
今回、最もハードなパートだったのではなかろうか?
そのカギを握っていたのがmittanのドラミングだ。

390「Fairy」ポーズもバッチリ。

400もちろんギター・ソロ炸裂~。
今回もメンバーはSHOW-YA以外のアクトに、時に一緒に、時に別々に登場したワケなんだけど、誰が一番ステージに上がったのか?…と思って数えると、4人とも4回ずつなの。
うまく組むな~。
そういうのを考えて組み立てていく仕事はおもしろいんだよ。
私も来年の秋に開催する予定でいる『Marshall GALA 2』の脚本を考えるのを今から楽しみにしてるのさ!

410v3役そろい踏み!
見所です!

420ヨッシャ―!
「Fairy」のルーティンもいつも通りスムーズにキマった!

430アラ~、この写真、ウマい具合にMarshallのヘッドが写ってるわ~。
次で『NAONのYAON 2018』のレポートもいよいよ最終回!
最後まで盛り上がっていくぞ~!

450SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

440v<最終回につづく>

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 2018年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2018年7月 2日 (月)

【NAONのYAON 2018】vol.6 : 早見優、中村あゆみ他

   
「80年代のアイドル」がテーマの今回の『NAONのYAON』。
今度は早見優の登場だ!

20v赤い衣装に身を包んではつらつとステージに現れた優ちゃん!
まずは「夏色のナンシー」。
70ココまで何回も「歌謡曲はほとんど聴かなかった」と書いてきたのにはワケがある。
真理ちゃん、百恵ちゃん、淳子ちゃん…昔はアイドルの下敷きってのがあったでしょ?
あるいは「平凡」やら「明星」から切り抜いた好きなアイドルの写真を薄いプラスティックのケースに挟んで下敷き代わりにしている子がクラスにたくさんいたんだよね。
ここのところ、ついぞ「下敷き」なんて言葉を耳にしないけど、まだあるのかな?
それはともかく、私は一そういうことを一切しなかった。
ズッ~とロックバカで、またその前は映画狂だったので、何回も書いてきたように歌謡曲やアイドルに夢中になった経験がない。
40年以上音楽を聴いて来て、盲信的に好きなのはフランク・ザッパぐらいかな?
でも、いくつかの例外はある。
そのひとつが優ちゃんなの。
恐らくテレビで観たんだろうけど、優ちゃんのデビュー曲、「急いで!初恋」を聴いた瞬間にビビビと来ちゃった!
そして、翌日急いでレコードを買いに行った。
1982年のリリースだというから、私が大学生の時の話ね。
もう「♪君の香り深呼吸」のメロディがヤケクソに気に入っちゃったのね。
歌謡曲のレコードを買うなんてこと、「帰って来たヨッパライ」か「黒猫のタンゴ」かモップスの「月光仮面」ぐらいしかなかったんだから。
この曲を書いた小杉保夫さんという方は「お嫁サンバ」を作曲した人。
優ちゃんの初々しい歌い方がすごく可愛らしくて、聞けばハワイ育ちで英語がバッチリっていうじゃない?
優ちゃんの「♪diary」の発音に憧れちゃいましたよ。
私は当時、英文科の学生でありながら英語はカラっきしダメで、今ごろ大きなツケを払っております。
今日、優ちゃん、歌ってくれるかな?

40epそれにしも、そんな私の思い出の人がカメラのファインダーの向こうに立っているんだから感動だってばよ!
しかし、「夏色のナンシー」なんてステキな文句じゃない?

50sun-goさんとのカラミもあったりしてうれしいわん。

60当然「♪恋じゃない」の「Yes」のところは大合唱です。
 
続けて優ちゃんがバンドのメンバーを紹介。

30vこのセットはSHOW-YA+αが担当した。
ファンにとっては、最後の方に近づくにつれてSHOW-YAの出番が多くなってくるのも『NAONのYAON』大きな楽しみ方だよね。
 
五十嵐sun-go美貴

80v仙波さとみ
さとさん、手は大丈夫かな?もう心配で…。

90v_2中村キャプテン美紀

100v_2角田mittan美貴

15_img_0060そして、+αでGacharic Spinからレオナちゃん!

110v_2続いては1985年のリリースの「PASSION」。

130_2「ナンシー」とはガラッと変わってロックっぽい曲調。

150v_2この曲もサビのメロディが魅力的ですな。
作曲は中原めいこさんか…あの頃、みんなカラオケで「♪きみたっちキウイ、パッパイヤ」ってやってたな。
私は80年代ってすごく最近に感じるんだけど、もうかなり遠いところへ来たんだね。
なんてったって「30年前」だもんな~。
元ゾンビーズのコリン・ブランストーンに「1年間(One Year)」というソロ・アルバムがあるけど、それの30枚分だもんね。

140_2SHOW-YA+レオナちゃんの伴奏も相まってエキサイティングなシーンとなった。

160v_2「では、私も恵子さんと一緒に歌いたいと思います!恵子さ~ん!」
恵子さん、本日4回目のコラボレーション。

170今日の恵子さんの衣装は一貫して黒ベース。
優ちゃんの赤と並んでスタンダール状態。

180ナニを2人で演るのかと思ったら…ナント、「ローリング・ストーンズ・メドレー」!

200v_2「ガスガスガス」と「Jumpin' Jack Flash」からスタート。

210_2恵子さんは完全に自家薬籠中のナンバーでしょう。

210vもう1曲は「♪アライキ、アライキ」と「It's Only Rock'n'Roll」。
優ちゃんもギンギンのロック・パフォーマンス!

220_2「急いで!初恋」は個人的に残念ながら聴けなかったけど…このアクトも盛り上がったよね~!
2人ともとても楽しそうだ!
この雰囲気を深呼吸!

230_380年代のアイドル話で盛り上がって優ちゃんの出番は終了。

早見優の詳しい情報はコチラ⇒早見優Official Website

240続いてはおなじみさんの登場!

260中村あゆみ!

270v_2このイントロ!
もはや「NAONのYAONのスタンダード・ナンバー」の感もある「翼の折れたエンジェル」。

280_2一緒に歌っているお客さんがたくさんいたナァ。

290v_2あゆみさんがバンドのメンバーを紹介する。
このセットはおもしろくて、全パートがダブル・キャストになってるの。
ドラムスが富田京子と…

300vむらたたむ。

310v_2ベースがAZUと…

320v_2仙波さとみ。
この写真はタンバリンをブンブン振り回してるけど。

330v_2そして、ギターは宮沢茉凛と…

340v_2SAKI。

350vSAKIちゃんは例のTattoo Marshallね!

360「皆さん、こんばんは!さぁ、ココからはステージと客席がひとつになるロック・ステージになります!」
お客さんと一緒に歌おうということ。
「『Come on! come on!』…これだけ。サビは♪ララララ」とMCで説明しておいてイザ本番。370v_2ハイ、ここ!
「♪Come on! Come on!」…大合唱!

380vSAKIちゃんのソロ。
ボトルネックを披露。

390vやっぱりお客さん参加ナンバーは盛り上がるね~!
スッカリ日も落ちて、雰囲気も満点!
この曲を作曲したのは鎌田ジョージさんなんだね。
鎌田さんはあゆみさんのサポートをされていたのか…。
大分前に鎌田さんが福山雅治のサポートをしている時にご本人とご一緒させて頂いたことがあったんだけど、アタシャ驚いたよ。
楽屋でズ~~~~~~っとギターの練習してるの。息をするのと同じようにズ~っと。
その雰囲気が尋常じゃなくて、ま、実際には見たことがないけど、武士が剣の修行をしているような感じ?
コワくて近寄りがたいものがあった。そうまるで『七人の侍』の宮口精二扮する「久蔵」みたいな雰囲気。
それでもMarshallの話で「お近づき」というか「お近寄り」させて頂くと、勉強不足で恐縮ではあったが、鎌田さんが「ZERO」の方だったことを知った。
ZEROって昔、「毒蛾」っていうバンドだったんだよね。
近田春夫が司会をやっていた『ロックおもしロック』というテレビ番組のバンド・コンテストに毒蛾が出場して「うわ~、ウマい人がいるもんだな~」と、高校生の私はひどく驚いたことがあって覚えている。
どなたかからだったかまでは覚えていないが、番組の中で「演奏は最高。でもバンド名は変えた方がいいんじゃない?」みたいな寸評があって、次に毒蛾を見た時にはZEROというバンド名に変わっていた。
「ああ、あの時のアドバイスを実行したんだナァ」と感心した。
まぁ、40年も前の話だからして、違っていたらゴメンなさい。

400_3デビュー当時は歌番組でよく一緒になったという京子さんとのやり取り。
学校も同じだったとか。
「今日はキョンちゃんと一緒ということで、『キョンキョン』の歌にチャレンジしようかと思います。その前に一緒に歌ってくれる若い人を呼ばなくちゃ!」

410v_2…と、登場したのは LoVendoЯの岡田万里奈。
本日2回目の登板。

420曲は「なんてったってアイドル」。

430_2コレも絶対盛り上がるヤツじゃん!…イヤ、それでいいんだけど。

440この曲も流行ったよね~。
1985年のヒット曲だそうです。
ドワ!33年も前の歌なのかッ?!
520vあゆみさんのおっしゃる通り、ギンギンのロック・ステージ!
ダブル・キャストのバックバンドも見ごたえタップリのド迫力のセットだった!

470v

480v

490v

500v

510v_2 

12_s41a1976 中村あゆみの詳しい情報はコチラ⇒中村あゆみオフィシャルサイト

530_2続いても常連さん。
相川七瀬ちゃんの出番。
これまた「NAONのYAONスタンダード」の「夢見る少女じゃいられない」でまずは大盛り上がり!
続いて自身が大好きな曲だと言う「恋心」を熱唱。
バンドのメンバーはSAKIちゃん。

560vYashiroちゃん

570v渡辺敦子さん

580mittan

590そして、3曲目ではSTARMARIEの5人を迎えてナント百恵ちゃんの「ロックンロール・ウィドウ」を演奏した。
540_2まだまだ盛り上がる『NAONのYAON 2018』!

600<つづく>

※Instagramのフォローもよろしくね!Marshall Blogに未掲載の写真もチラホラ!⇒marshallamps_shige 

200

(一部敬称略 2018年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)