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2018年7月25日 (水)

シャンプーはお湯に溶かして使え!~『メタルマクベス』より

 

"Sleep no more! Macbeth does murther sleep"
 
「眠りはないぞ!マクベスは眠りを殺した」…シェイクスピアの『マクベス』の中の有名なセリフ。(「murther」は「murder」の古風用法)
 
こちとら、やらなきゃならない事が山積みなのに眠くて、眠くて…。チョットの間ジッとしてるとすぐ眠くなっちゃう。
"More sleep!  Shige does murther work(もっと眠れ!シゲは仕事を殺した)"で、少しマクベスが羨ましかったりして…。

アレ、もしかしてウィリアムはMarshall Blog初登場かな?
私は家の近くまで行ったんだけどな…。(「【イギリス-ロック名所めぐり】vol.28~ヘンリー八世と六人の妻 <前編>」参照←この記事は我ながらよく書けてるナァ。早く続編を書かなきゃ!)
 
なんて書くといかにもシェイクスピアを読んでいる感じだけど、ゼ~ンゼン。
大学の英文学の授業で、先生がお世辞にも上手とは言えない発音でウットリしながら『テンペスト』かなんかを朗読していたのを思い出す。
シェイクスピアは古語なのでとても原文は読めない。
福田恒存翻訳でも、一語一語ジックリ読まないと意味がないので、当然そんなことをしていたらすぐに眠くなるのは必定。
いつか読もうと思ってこうして文庫本を買い込んではいるのだが、正直読んでいません、ハイ。

10思い出してみるに、中学生の時にひとりでローレンス・オリビエの映画『ハムレット』を駒込の三百人劇場に観に行ったナァ。
調べてみると、1976年5月のことで、『ハムレット』が映画館として三百人劇場のこけら落としだったようだ。
今なら絶対に行かない。よくそんな子供がひとりで観に行ったもんだと我ながら感心するわ。
 
シェイクスピアって登場人物の名前がカッコいいんだよね。
オフィーリア、クローディアス、ホレイショー(「ハムレット」)、バンクォー(「マクベス」)、デスデモーナにイアーゴー(オセロー)、マキューシオ(ロミオとジュリエット」)、シャイロック(「ヴェニスの商人」)、ジュノー(「テンペスト」)等々…実際にはひとりも会ったことないけど。
まぁ、それも一番有名なのは「ハムレット」と「ロミオとジュリエット」でしょうな。
ロミオ・モンタギューとジュリエット・キャピュレット…いい名前だナァ。
モンタギューさんもキャピュレットさんも13世紀に実在した政治派閥の名前なのだそうだ。
それにしても「おお、ロミオ、ロミオ!あなたはなぜロミオなの?」だなんて、よくもこんな甘ったるいセリフを考え付いたもんだよね。
原文は「O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo? 」と言っている。
「wherefore」は「why」、「art」は「are」、「thou」は「you」ね。「Thou Swell」なんてジャズのスタンダードになった曲もあるよね。
だから直訳。
考えたのはこの人。
中身はゼンゼン異なれど、頭の見た目はとても自分と他人とは思えん。

C_ws The Kiksの「Dedicated Follower of Fashion」でおなじみのロンドンのカーナビ―・ストリートにはその名も「Shakespeare's Head」という名のパブもある。
アタマのことはほっとけ!
 
カーナビ―・ストリートについてはコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】 vol.24~カーナビー・ストリート <前編> Dedicated Follower of Fashion

280 そういえば、『恋に落ちたシェイクスピア』っての脚本がシッカリ書けていてすごくおもしろかったな。
エリザべス1世を演じるジュディ・デンチが中途半端ではなくカッコいいんだよね。
マンガとヒーローだけじゃなく、ハリウッドだって本気になればまだできる。

Kj ハイ、脱線。
ま、今回は全編脱線みたいなモノだけど…。
音楽でも「ロミオとジュリエット」は色々と盛んだよね。
チャイコフスキーにプロコフィエフ、ロックでもこの戯曲を題材にした曲がたくさんあるでしょう。
そのウチのひとつが、MR BIGのその名も「Romeo」。
ポールやビリーのMr. BIGじゃないよ。
70年代後半のイギリスのMR BIG。
1977年に本国でトップ5のヒットとなったこの「Romeo」がすごくいい曲でね。
ROLLYさんはこのバンドの音楽を「中華ロック」と形容していたけど、まさにその通り。
他のバンドにはない独特の魅力があったけど、大成はしなかった。
でも、このLPを買うと石丸電気ではMR BIGのポスターがオマケに付いて来たんだよね。
それほどの鳴り物入りだったのか?…と今になって驚くわ。いい時代だったよ。
ああいう販促物は保管しておくべきだよね。もう絶対に2度と手に入らない。

20cdそして、そのROLLYさんがすかんち時代にやってくれたのが「恋は最後のフェアリー・テール」という曲。
そういう風に「やってくれた」のかはこの曲と「Romeo」の両方を聴いて頂くしかない。
私はね、コレでいいと思っている。
シャバシャバに薄いオリジナル曲やコピーを演るより、昔Led Zeppelinがブルースを題材にやったように、こういう手法の方がよっぽどいいモノができると思っている。
数日前も気に入っている若いバンドが1曲目にコピーを演っていてガッカリした。
理由を聴いたら「ツカミとして」ということだったけど、せっかくいい曲を持っているバンドだけに実にモッタイない。ドンドン自分たちの曲を演るべきだって!

30scd さぁ、段々と本題に近づいて参りました!
今日の本題は「マクベス」だからね。
私的に日本風に言えば『蜘蛛巣城』。
『侍』や『用心棒』ほどではないけど、コレや『どん底』もよく観た。
レディ・マクベスの役を演じる山田五十鈴がいいんだよね~。
そういえば、「レディ・マクベス」は特に名前が出て来なくて「マクベス夫人」なんだよね。
アレ、どうしてなんだろうか?

40そして、話は一気に劇団☆新感線に飛ぶ。
ウチに『メタルマクベス』という舞台のアイテムがある。
コレは2006年に劇団☆新幹線が松本、東京、大阪で公演した際のプログラムとDVDがセットになったモノ。
ヘヴィメタルが大きく関わっている題材だけに、Marshallとして協力させて頂いた際の記念の品だ。

50その『メタルマクベス』が12年ぶりに装いも新たに帰って来た!

60初日は今週の月曜日の7月23日。
今回もMarshallでお手伝いさせて頂いているので、その初日公演に先立ってゲネプロの様子を拝見させて頂いた。
場所は豊洲。
市場のすぐ近く。豊洲PITの並び。

70IHI STAGE AROUND TOKYOという劇場。
お固い石川島播磨重工業もこんなことをお始めになったんですナァ。
IHIの前身は「石川島造船所」。
サディスティック・ミカ・バンドじゃないけど、嘉永6年、ペルリが来航した年に幕命を受けた水戸藩主の徳川斉昭が隅田川河口の佃島の一角の石川島に作った造船所だ。
だからこの辺りはIHIにとって「ゆかりの地」ということになる…のかな?

80今回の『メタルマクベス』はトリプル・キャスト。
disc1からdisc3とディスクごとにキャストが変化するという趣向。

100v <観劇中>

110あ~、面白かった!
休憩をはさんで4時間チョットという超大作。
ネタバレを防ぐため、SNSで内容に触れることは禁じられているので詳しくは書かないが、今回もMarshallが大活躍!
バンド・メンバーの岡崎さん、高井さん、いつもありがとうございます!JVMだよ。
コチラも登場人物の名前がいい!
そして舞台他でもアチコチでMarshallがチラリチラリと登場するのはMarshall屋冥利に尽きるというモノです。
あのね、ナント言っても驚いたのはこの劇場よ。
「STAGE AROUND」というぐらいで、客席がガンガン回っちゃうのよ!
タテじゃいよ、ヨコにだよ。
「回り舞台」なんてのは一般的だけど、「回り客席」ってのは初めて。「キャプテンEO」か?…みたいな。
コレはステージの転換の手間を省くことができるということで、それだけ多彩なセットを組むことができる。
ブロードウェイのミュージカルなんかもセットの転換にはアッと驚かせるアイデアに出くわすことがあるけど、ココはもう土木的発想でダイナミックな舞台転換と仕掛けがふんだんに盛り込まれている。
屈指の人気劇団だけのホット・チケットだけにまだゲットできるかどうかわからないが、おススメ。

120 ちなみに…ネイティブさんの「マクベス」の発音は我々が普通に口にしている「クベス」ではなくて「マクス」になります。最後の「ス」は下を歯の間に挟む「th」です。
 
メタルマクベスの詳しい情報はコチラ⇒劇団☆新感線Official Web Site

130P.S. 今日の記事のタイトルは『メタルマクベス』の中の一節。
そうそう、昔はリンスは洗面器に溜めたお湯に溶かして使っていたよね。もちろん「ヘア・コンディショナー」などというモノが現れる前の話だ!
 

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