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2016年8月31日 (水)

ワテは60からだす!!:中野重夫の還暦を祝う <その2>~私のお伊勢さま (前編)

コンサートの当日、開演までタップリ時間があるので伊勢神宮へ足を延ばしてみた。
神宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする「内宮(ないくう)」と、衣食住をはじめ、産業の守り神である豊受大御神(とようけだいじんぐう)をお祀りする「外宮(げくう)」がある。
他に14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社ってのがあって総計125の宮社で構成されているのだそうだ。
まずは、松阪市内から行って手前の外宮から。

10鬱蒼とした木々に囲まれながらジャリグリ、ジャリグリと玉砂利の参道を歩くと何となく心が洗われる感じがしますな。

20お宮が見えてきた。

30vこれが豊受大神宮の入口。
この鳥居の中は撮影禁止だ。
皇室の方々以外は境内に入ることが許されず、お宮自体を見ることもできない…とは知らなんだ。
「一生に一度はお伊勢さま」といって江戸時代、民衆は皆、伊勢を目指したといってもいいぐらいだったんだって。
学校で必ず習う国学者、本居宣長が著した『玉勝間(たまかつま)』によると、寛永2年(1625年)の4月9日より5月29日までの50日の間に362万人がお参りしたと記されているそうだ。
一日7.2万人!ホンマかいな?
ちなみに本居宣長は松阪の出身だ。
ところが、昔は新幹線なんてないから、みんなテクテク歩いて行く。
日本橋から伊勢まで11~15日程度の旅程だったらしい。
その間、仕事は休まなければならないし、道中の金はかかるしで、「伊勢まいり」は何十年もコツコツと金を貯めて、一生に一度実現するかどうかの一大プロジェクトだったらしい。
…ということで、当時は「講」というシステムがあった。
「富士講」とか「伊勢講」っていうヤツね。
みんなで少しずつお金を出しあって、数年に一度そのお金を使って、抽選で誰かが代表して行ってく…という仕組み。ようするに「宝くじ」だ。
ナント、伊勢神宮自体がこのシステムを紹介して伊勢参りを広めていたという。
行けた人は超ラッキーだけど、行かれなかった人はツマらないでしょ?金だけ出すんだから。
…ということで、行った人は行けなかった人たちに大量にお土産を買って帰ってくる。
コレが日本人の「お土産好き」の元になっているという説もあるそうだ。
そう、外人って絶対にコレをやらないもんね。
「バディにコレ買って行ってやろう」ということは当然あるが、「事務所の全員に雷おこしを買って行ってやろう」という外人は今までただの一度も見たことがない。

40ナニせお宮自体を見ることはできないので、見学に要する時間はやたらと短い…ということで早速内宮へ移動。

50ひと月チョット前に開催された伊勢志摩サミットの残り香がまだ漂っていた。

70お~、ここにも一升びん。
かなり庶民的なルックスのおばさんが客引きをしていたが、お値段の方はランチでもあんまり庶民的ではなかったナァ。

75周囲に設置されている自販機も雰囲気を合わせている。

85豊橋を起点とする国道23号線の終点。

90_2土曜日の朝だったけど、駐車場待ちの車で大渋滞!

100コレが内宮の入口。
世界のVIPが歩いていたところね。

110参詣者を見ていると、案外多いのが鳥居をくぐる時にチャンと立ち止まって頭を下げる人たち。
こういう作法ってのは実にいいもんだよね。
すべての所作に意味があって、上品で、すごく面白い。
こういう場所に来た時の私がひとつのお楽しみは、神社をお参りする人たちの立ち居振る舞いを観察すること。
驚くほど「二礼二拍一礼」ができていない人が結構多い。
一方ではお寺で柏手を打っちゃう人もいるし…。

120v内宮への入口の五十鈴川にかかる宇治橋を渡る。
この橋は日常の世界から神聖な世界へ、そして、人と神とを結ぶ架け橋といわれているそうだ。

130トカゲのお出迎えつき。

140内宮は外宮とまた雰囲気がチョット違ってオープンな雰囲気。

150この日はメッチャ暑かった~!

160さっきの話、江戸時代の人々はお伊勢参りをして、ここで「太々神楽」を奉納をするのがクライマックだったそうだ。

170内宮にも木々が鬱蒼としているが、この辺りはすべて原生林なんだって!

180いよいよお宮に到着。
こちらも写真撮影が許されるのはこの階段の下まで。
つまりお宮本体を見ることはできない。
何せ七世紀からある神社だからして、お宮もさぞかし年季の入った歴史的建造物だと思うわね?
ブ―!
伊勢神宮には「式年遷宮(しきねんせんぐう)」といって、二十年に一度、大御神さんには神殿を引っ越してもらって、その間にご社殿等を全てを新しくするしきたりがある。
つまり、二十年に一度、社殿がピッカピッカの新築になっちゃう。
だから、古い建造物はほとんどないのだ。
コレは1300年にもわたって繰り返されてきた儀式で、最近では去年62回目の式年遷宮が行われた。チョット計算が合わないのは中止していた時期があったからだ。
「オイオイ、そんなことをしたらモッタイないじゃないか!」と思うでしょ?
ところがドッコイ、解体されたお宮の廃材は全国の神社でちゃんと再利用して無駄のないようにしているそうだ。
コレが日本人の「もったいない精神」の礎になっている…ということを最近知った。
日本人ってのは本当に賢くて、おしとやかでエライ!

190参詣の後は横っちょの「おはらい町通り」へ。

200ココがメッチャ素敵!
松阪や伊勢は空襲がなかったので古い町並みがそのまま残されている。
先日の栃木市の蔵にも興奮したが、こういうのが大好きな私は、左右の家々を見ているだけで最高に面白い。
230
ココは要するに浅草寺の仲見世みたいなモノ。
建物は古くても中身は商魂の権化だ。

210松阪牛の牛丼…おいしいんだろうな~。

220ビックリするぐらいバラエティに富んだお店が並んでいるよ。

240ココなんかチョット竹下通りみたいじゃん?

250
300
ファミマの看板もこの通り。

280伊勢神宮の神々にも朝晩の食事が供される。
伊勢神宮ではこれを「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけのまつり)」というそうだ。
で、大御神(おおみかみ)に供えられる大御饌(おおみけ)には、鯛、昆布、御飯、鰹節、野菜などの他に酒が付いている。

290そして、皆さんよくご存知の灘の「白鷹」は、全国数ある酒蔵の中よりただひとつ選ばれた神宮に供えられる酒なのだそうだ。

295『用心棒』に出てきそうな食べ物屋さん。
なんかヒョッコリ東野英治郎が顔を出しそう!

310お豆腐屋さん。
私が若いころは、鍋を持って豆腐屋さんに買いに行かされたもんだ。
冬場、豆腐屋さんの仕事を見ていて、オジちゃんが冷たい水に手を入れるのが気の毒だったナァ。
今はみんなスーパーで買っちゃうんだろうけど、豆腐屋さんでちゃんと作った豆腐は大豆の香りがして本当においしい。
ウチはラッキーなことに浅草中の料亭に卸しているメチャクチャおいしい豆腐屋さんが近くにあって、絶対にそのお店以外では豆腐は買わない…というか、一度このお店の豆腐を食べたらスーパーのはマズくてとても食べれない。
はい、ココでクイズ。
夏はヤッコ、冬はナベと一年を通して日本の食卓を彩る豆腐…夏と冬、どちらの需要が大きいでしょうかッ?
答えは冬。
ま、そうは思っていたけど、その豆腐屋のおばちゃんに言わせると、夏と冬の差たるや比べ物にならないらしい。手がツライぞ~。

320ラーメン屋もこんな感じ。
この建物は古くないな。

330ふと家と家の間に目をやるとさっきの五十鈴川が…。

350喫茶店の建物の間を通って川へ出られるようになっている。この喫茶店すごくいい感じ!

360水辺はいいね、涼しげで!

370こうして川を目の前にお茶が頂けるというワケ。

5_img_3339 コレは薬屋さん。
屋根が二連になっている作りが面白い。

375五十鈴川の上から「おはらい町通り」を見下ろす。
通りの向こうは新しい観光スポット、「おかげ横丁」だ。

380赤福の本店!
創業は1707年。
この現在のお店になったのは1877年のことだそうだ。
せっかくなので入ってみる。

390グエッ!ア、アヅイ~!…と思ったらこんなにデカいカマドでお湯を沸かしてやがる!
薪で沸したお湯でお茶を入れると美味しいんだよね。

400もちろん食するのは元祖赤福!
味はどこで食べても同じやね。
お茶も楽しみだったんだけど、ナント、冷たいほうじ茶。
アツいの飲みたかったのに~!
悪いんですけど、このお伊勢参りレポート、まだ続きます。

410さて、レポートの現場は松阪M'AXAへ戻る
中野重夫還暦記念コンサート、『ワテは60からだす!!』の四番目の登場はDYNAGON!
え~、もう出ちゃうの?!
DYNAGONは1986年結成のインスト・ハードロック・バンド。
2012年に24年ぶりに再結成し、現在も盛んに活動中。
私は「中京の重戦車」と呼んでいる。

415加藤剛

420v宮田'Tosh'叔侑

430v増井康博

440vそして、中野重夫。

450v今度はSGに持ち換えたシゲさん。
DYNAGONの時のメイン・ギターはSGだ。

460一曲目は「Moon」。

470vヘヴィなミディアム・テンポに乗ったドマイナーなナンバー。

480vナンカお祝いの場にはいささか不向きなような気もしますが…いいナァ。
いかにもDYNAGONらしい曲だ。

490v二曲目はテーマ・ソングの「Dynagon」。

500ところで、DYNAGONって「ダイナミック・ゴンザレス」から来てるって知ってた?
「大納言」ではない。
コレもシゲさんが命名したと昔聞いたことがある。
なんで「ゴンザレス」なのかは知らない。


<追記>
昔からDYNAGONを知る名古屋在住の友人からバンド名の由来についてご指摘を頂戴しました。
「DYNAGONというのはDYNAMIC DRAGONの略称ではないか?それゆえDYNAGONのシンボルも龍なのでは?」
なるほど…名古屋だし…。
しかし、もうずいぶん前の話になるが、私はシゲさんが「ダイナミック・ゴンザレスの略や!」と言ったのをハッキリ覚えている。
あまりにもヘンテコリンな名前だったので、今日の今日までとても印象に残っていたのだ。
で、早速本人に電話をかけて確認してみた。
シゲ:「ガハハ!そうか!そうやったかな?何でもエエんや!和気あいあいとした雰囲気の中で決めたんやけど、ドラゴンってのもあったな。
何しろナニか強そうな名前を付けようということになって濁点の多い名前を使いたかったんやね。
ゴンザレスじゃ確かに意味がないやんやん。名古屋やからドラゴンはピッタリや。
ま、何でもエエんや!」
Shige(私):「え?そんなんでMarshall Blogに書いちゃってメンバーの皆さん大丈夫なの?」
シゲ:「エエんや!何でも大丈夫や!」
…と、シゲさんのキャラクターを反映した完全に予想通りの答え!
とにかくひとつ言えるのは…DYNAGONはカッコいいということや!←あ、コレは私の意見です。
ご指摘ありがとうございました!
520_2
荒れ狂う剛さんのソロ!

510Marshallから絞り出される枯淡の音色で縦横無尽に弾きまくるシゲさん。540v
そして、そのふたりの一騎打ち!この曲の見せ場だ!

530DYNAGONはいいナァ。すごく好き。
もっと曲を増やして活動の幅をバンバン広げてもらいたいと思う。

550ここでひとつ紹介したいことがある。
…というのはToshさんのこと。
ToshさんはGONZというキーボード・トリオのバンドをやっていて、「ウッシー、コレ聴いてもらったっけ?」とCDを差し出してくれた。

560vそれがこの『INSTRUMENTAL TRANCE PHENOMENA』という一枚。
コレがですね~、メッチャかっこいいのよ!
Toshさんには思いっきり失礼なんだけど、スッカリ見直しちゃったよ!
ギンギンの変拍子に乗ってキーボードとベースとドラムが思う存分グルーヴしちゃう。
Toshさんのベースをはじめ演奏は荒削りなんだけど、そこがまたチマチマしてなくて実に気持ちがいい。
日本もDYNAGONとかこういうバンドがもっと出て来るといいのにな~。

565cdDYNAGONのメンバーがそのままステージに残ってボーカルが加わる。

570ボーカリストはKaz杉山。

580vバンドはSpritz。
オリジナル・メンバーが結集した。

590某大型バンド・コンテストで全国大会まで勝ち進んだバンドだった。
そういえば、そういう全国規模で開催するバンド・コンテストなんてのはスッカリなくなっちゃったね~。
今、そういうコンテストがあって、若いバンドが沢山出たら審査員ツライだろうな~。だってどれも全部同じじゃない?
そこへ行くと昔のそうしたバンド・コンテストってのはバラエティに富んでいて面白かったね。

600「ミッドナイト・トレイン」という曲を演奏。
620
ハリのある杉山さんの声がグイグイとバンドを引っ張っていく。
630v
久しぶりの演奏…と言ってもDYNAGONは現役ということもあって、相性もバッチリの熱のこもったパフォーマンスだった。

640ココでボーカルが交代。

650今日二人目の女性ミュージシャンとなる杉山とみ子。

660vバックはそのままDYNAGONの四人、イヤイヤ、Spritzの四人。
昔の仲間のバックを務めるDYNAGONとして見とろ、なんかThe Bandの『Last Waltz』みたいじゃんね!

670

680v

690

700v1983年に短期間活動したSpitiz2。
前出のKaz杉山さんがSpiritzを脱退し、その後、代わりにとみ子さんが加入したという歴史がある。
曲はFreeの「Whishing Well」。

710シゲさんのソロが冴える!しっかし、SUPER100JH、いい音だな~!

720二曲目はPhoebe Snowでよく知られる「Good Times」。
元は1964年のSam Cookeの曲。
チョット脱線させてね。
私、全然熱心なファンじゃないんだけど、Phoebeの声が好きで何枚かアルバムを持っている。で、やっぱり一番聴くのはこの曲が冒頭に入っているデビュー作『Phoebe Snow(邦題:サンフランシスコ・ベイ・ブルース/ブルースの妖精フィービ・スノウ)』だ。
何でかっていうと、このアルバム、Ron Carter、Chuck Domanico、Chuck Israels、Steve Gadd、Bob James、Zoot Sims(なんでやねん?)、Teddy Wilson(なんでやねん?)といったジャズ系のミュージシャンが多く参加しているからなのね。
Ron Carter、Chuck Domanico、Chuck Israelsといったベースの激名手が集まっているところがスゴイ。
そして、この曲、メッチャいいよね~。ヤケクソにムズカシイ曲だと思う。
ところがコレ、Sam Cookeの原曲とは似ても似つかないんだよね。Cookeの方もいいけど、Phoebeの方が断然いい…というか、別の曲と言っても何ら差し支えないだろう。
Persuasionsのコーラスまで入れちゃって…ここまでやるなら自分で一曲作ればよかったのに…
というのは大きなお世話か。
まさか今日ここで聴けるとは思わなかたのでうれしかった!

730v続いてはインストのセット。
「コーヒー・ブレイク」というシゲさんが十九歳の時にやっていたというバンド。

740このバンドの時はコピーが中心だったそうだが、ナント、「Lark's Tongue in Aspic PartII(平たく言って「太陽と戦慄」)」やら「Red」やら「21st Century Schidzoid Man」等のKing Crimsonの曲、それから四人囃子の「Lady Violetta」、さらに「Sylvia」かなんかだろう、Focusの曲をレパートリーにして各地のコンテストで賞をかっさらっていたらしい。
シゲさんがCrimsonね~、そんな話し聞いたことなかったな~。今度、目の前で弾いてもらおう。

745千藏'Cherry'正明

760サニー杉田
以上のお二人は野獣のメンバー。

770vそして、トラで剛さん。
750v
当時のレパートリーからSantanaの「Europa」。
ヨーロッパ(Europe)じゃなくて、「エウロパ」だっていう大二さんからのご講話は以前Marshall Blogで紹介した。「エウロパ」は木星の第二衛星だ。
でも、調べてみると、ポルトガル語やオランダ語はヨーロッパを英語式の「Europe」ではなくて「Europa」と綴るんだよね。
この話しはここまで。
岡井大二さんといえば、湯川トーベンさんと「大ベン」というグループをやっていて、シゲさんがギターを弾いたこともあったんだよね。
活動の幅がオッソロシク広いシゲさんの還暦祝いはまだまだ続く。

中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒facebook

780v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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<つづく>

(一部敬称略 2016年7月2日 松阪M'AXAにて撮影)