犬神サアカス團~ゴーゴー!ゴールデンウィーク!
今頃ゴールデン・ウィークの話題なのよ。
遅くなってスマンね。
しかし暑い…ゴールデン・ウィークの頃、一体誰がこんなに暑くなるって想像したかね?
そういえば、今年のゴールデン・ウィークの翌週はヤケクソに寒くなって北の方では雪が降ったんじゃなかったっけ?
いいナァ、雪。
ちょうどその時、ウチの社長夫妻がイギリスから来てね…イギリスはその前の週、激暑だったせいもあって、あんな寒い国の人たちですら「寒い、寒い」と驚いていた。
イギリスも相当天気がおかしいらしい。
なんて話をしてたら幾分涼しくなって来たね~…なんねーか。
今日はそんなゴールデン・ウィークの頃の犬神サアカス團のライブ・レポート。
ステージみはおなじみの幟(のぼり)の間にMarshall JCM800 2203と1960A、それに今日はJCM2000 DSL100のハーフ・スタックも並んでる。
ステージ下手にはEDEN Yerra Nova TN-501とD410XSTのフル・スタック。
そして中央にはこれまたおなじみのNATALのアッシュのキット。
「うぇいうぇいうぇいうぇいうぇい!千葉県市川市の魔界から来ました~!」
司会はおなじみ魔将軍チャッキー!
私も市川の魔界には2年ほど住んでいたことがあるぞ!…と、前回も書いたか?
早速、今日のオープニング・アクトを紹介する。
犬っ子サーカス團は福島県いわき市からやって来た犬神サアカス團のコピー・バンド。
昨年10月にココで開催された犬神サアカス團のコピー・バンド・コンテスト『犬フェス』で優勝したチーム。
約束だった優勝のご褒美のオープニング・アクトとしての出演が今日実現したのだ!
まずは…おお!いきなり「暗黒礼賛ロックンロール」!
さすが犬フェス・グランプリ・バンド、堂々たるパフォーマンス!
「ココに戻って来て歌うことができてうれしいです!最後は盛り上がる曲を持ってきました!」
「一生懸命練習してきました!」…と3曲目に「需要供給の法則」を演奏。
「出だしから楽しすぎてブッ倒れそうです!」と、そういちくん。
「観客の前で演奏できるのがうれしいです!」と挨拶したあやたくん。
「うぇいうぇいうぇいうぇいうぇい!千葉県市川市の魔界から来ました~!…あ、コレはもう言ったか?」
魔将軍は今回のツアーで司会とオープニング・アクトを担当してくれた。
そして、この千秋楽でも一発カマしてもらえるというワケ。
「貴様ら!2.5次元魔界力を~!ミュージック、スタートッ!」
サンバで始まるノリノリのナンバーはUNITED MONSTERSの「THNDERBIRD」。
2次元の方には犬神サアカス團が登場。
しかし、イラスト上手だな~。
もちろん魔将軍チャッキー。
…というのも作詞曲が犬神情次2号。
そして、コーラスとプロデュースが犬神サアカス團なのだ!
コレがね、いいんですよ。
聴いてて安心のディスコ・チューンってのかな?
もちろん、お客さんは2.5次元で大騒ぎ~!
今日のオープナーは『死ぬまでロック』から「桜散る中」…珍しい。
ロックの王道的なギターリフでスタートするドライビング・チューン。
いつも言っているようにこういう曲はMarshallで弾かなきゃダメだ。
ん~、「ヌケのいい音」ってのはこういう音を指すのだろう。
キレのいい8分で凶子姉さんの語りをサポートするジン兄さん。
3曲目は…コレ私、はじめて。
「ほんとにほんとにご苦労さん」か~!
私はこの曲、ドリフ・バージョンはリアルタイムです。
でも元は昭和14年に発表された戦時歌謡曲の「ほんとにほんとに御苦労ね」。
犬神バージョンは、4番目の「ほんとに」の音階がオリジナルはオクターブであるのに対し、短6度にアレンジしてある。
続けて「怪談!首つりの森」。
この曲は「ショート・プレミアム興行」でミッチリ取り上げたもんね。
さらに「ほんとに御苦労さん」とのシングル・カップリング曲「都合のいい女」を熱唱。
ナンカ今日のセットリストはいつもとはひと味違う感じがするぞ。
「このツアーは『ゴーゴー!ゴールデンウィーク』っていうんだけど、ゴールデン・ウィークは終わっちゃいました」
しかし、犬神さんもそうだろうけど、ゴールデン・ウィークが特段うれしくなくなって、一体何年経つかナァ。
あ、休みがない…ってことね。私なんかは勝手に好きで仕事してるだけなんだけど。
「辛い人生を送っている皆さんのために私たちは存在しているのです。パーっとした曲を演ります。そら、皆さん!手を出して!この宗教感!
次の曲は歌って踊る曲です!」
2010年のシングルで「天変地異」。
セカンド・ラインにディストーション・ギターというナイスなアイデアのイントロ。
なかなかこんなサウンド他では聴けない。
本当に犬神さんは色んな音楽を聴いてらっしゃる。
ジャケットを脱いだ明兄さん。
続いての「猫町」は『夜行列車極楽行』から…珍しい!
こういうところが犬神さんのスゴイところ。
コア・ナンバー以外にもレアなナンバーをガンガン入れて来る。普段演っていない曲を組み込むのは面倒なことだからね。
長い歴史がなければ決して出来ないことだ。
「色に狂わせ夢に憑りついて 魂吸い上げましょう 狂わせてあげる 愛し麗し夜の街」…「猫町」は情次兄さんの作品。
2008年の発表。
もうこの頃からジョニーちゃんは「IRナントカ」のカジノの危険性を予見していたんだね~…チガウカ?
「どうもありがとう!楽屋で犬っ子サーカス團を観ていて4人で『ウン、ウン』って。どうやったら初々しさってでるんだろう?って頷いてた。
私たち来年25周年です。心機一転、初々しいバンドになります!」
「今の曲はこのツアーで初出しです。今日来たお客さんはラッキーです。
ところで、今日初めて来た人っている?」
何人かいらっしゃる。
「(犬神の曲は)ちょうどいいテンポでポップかな?ってノッテればナニをやっても大丈夫なの。ほぼそういう曲でできていますので楽しんでいって欲しいと思います!」2014年の『玉椿姫』から「突発性行動障害」。
コレも珍しいんじゃん?ナント言ってもサビのメロディがいいんだよね…なんてやってると痛い目に遭う。
ドンドン曲が展開して予想外のパノラマを作っていくのだ。
まさに突発性行動障害!「赤痣の娼婦」が続く。
「暑くない?何か飲んだ方がいいよ。倒れたらイケないからね。
ここのところズーッとお家にいたの。ナニやってたのか聞きたいかい?
ネットフリックスに登録したの。
誰とも喋っていないから声がよく出ます。
『ゴーゴー・ツアー』です…なので『新宿ゴーゴー』からも演りたいと思います」コレね。
昨年の10月に発表したこのアルバムは、ジョニーちゃんから5月に来日したMarshall社社長夫妻の手に直々に渡され、海を越えて大英帝国へと運ばれた。
英国ゴーゴー!
8曲目に取り上げた「朽ちたブルース」と合わせて、この日は『新宿ゴーゴー』から4曲を演奏した。
「今日はツアー・ファイナルです。兄さん達にツアーがどうだったか、そしてコレからどうするか訊きたいと思います」
「4月から北海道、東京、京都、大阪、福岡、広島、名古屋を回って来ました。丸々ゴールデン・ウィークとかぶってどこへ行っても渋滞に巻き込まれました。
来年のゴールデン・ウィークは10連休になるのかな?来年どうしましょう?」
ツアーは止めた方がいいと思います。
「疲れたよ~!こんなに疲れるなんて『身体重い病』になったんだよ。だからオレはやるよ!疲れにくい身体づくり。歯磨きする時はスクワットするとか…。そういう感じで少しずつやってみたいね。
ウン、次のツアーに向けてオレはやる!」
今は知らないけど、レッチリのFleaって「万年疲れ病」みたいな病気に罹っていたらしい。
ものすごくツライんだって。
私はウォーキングをやってます。なるべく毎日1.5~2時間。しかし、この暑さじゃな~。
早く秋になって欲しい。
「どうも!犬神明です!そうだね~、ツアー楽しかったよ!セットリストがアゲアゲでね!
そうだね~、ジョニーちゃんみたいに疲れたけど、気持ちはおちこまなかったね。ハイでいられたね。
そうだね~、オチはないよ。これからは我々の明るい面を出していきたいね」
凶子姉さんも「楽しかった!」というツアーの最終日もいよいよ最後のセクションに差しかかる!
まずは恒例のジンにいの物販アイテム紹介、販売促進、活動告知のコーナー。
今回のTシャルはコレだって。
ココのグッズはいいよね。
犬っこ、犬っさん達も投資のしがいがあるってもんでしょ。
アンコールの1曲目は『新宿ゴーゴー』のリード・チューン、「暗黒礼賛ロックンロール」。
しかし、今回はセットリストといい、演奏といい、何となくいつもとは雰囲気が違っていた感じがしたナァ。
それにしても、恐るべきは犬神レパートリーの奥の深さだよね。
毎回毎回趣向を凝らしてくる。
エンターテインメントの基本は「観客を飽きさせない」ことだからね。
犬神さんはまさにソレ。
そして、お客さんが曲をよ~知っとること!
もうひとつ、スゴイのは「作り続けている」ということ。
今頃もう次のアルバムづくりに精を出していることだろう。
音楽家たるものこうでなくちゃ!
本来であればココでショウは終了する予定であったが、再度のアンコールに応えた。
曲を決めていなかったので選曲会議。
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁
例によって終演後の物販は大行列~!
ホントいつもスゴイ人気だわ~!