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2018年7月19日 (木)

GRANRODEO LIVE 2018 『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』~私の新潟<中編>

 
さて、今日はe-ZUKAさんの地元、十日町の駅から…。
そもそも、六日町とか八日町とか、「x日」という地名はどこから来ているのか?
これはその昔(鎌倉~室町あたりとされている)、その地名になっている数字がつく日に「市」が立っていたということらしい。
だから六日町は6日、16日、26日。十日町は10日、20日、30日。
当然「八日市」とか「廿日市」とかいう地名も同じ由来。

10_2周辺の路線図を見て少しビックリ。
イヤ、自分の認識が浅かっただけなんだけど…。
まず、十日町駅が飯山線で、飯山、豊野を経て直接長野につながっていたこと。
前回も書いたように、私は以前の会社に勤めている時、7年半の間長野に住んでいたので、こういう関係を発見すると、十日町が大変身近に感じてしまう。
また、この「北越急行ほくほく線」というのは、確か通過する山々の状態が悪く、トンネル工事に大変難航したのではなかったか?
「山の状態が悪い」というのは、「出水が多い」ということ。山というのは「水の塊」で、現在主流となっている掘削したそばからコンクリートを吹き付けていくNATMという工法は、出水が多いと大変工事がしづらいのだ。
さらに津南町が隣りとは気付かなんだ…というのは年金福祉事業団が運営していたリゾート施設「グリーンピア津南」に2度ほど遊びに行ったことがある。
…なんてことを知った。

20なんだ、この有名な土器、十日町博物館にあったのか!
見逃した!
笹山遺跡というところから出土した5,000年前の土器。
新潟県で唯一の国宝。

30vお昼はへぎそばを頂きました。

130どこへ行っていいのかわからないので、取りあえず皇室に献上しているという「元祖」の店へ。

140生地につなぎとして布海苔(ふのり)が練り込まれているのが特徴。
ちょっとヌルっとしてて、美味しいね~。

150_2「へぎ」というのは「片木」と書く。
木片で作った入れ物のことらしい。

160「へぎそば」って上に書いたようにつなぎに海藻を入れているそばのことかと思っていたらさにあらず。
コレは山形で食べたそば。
やっぱり「へぎ」に入っているので「へぎそば」と呼ばれていた。
名前は同じでもこの山形のそばと十日町のへぎそばはゼンゼン別物だった。

170_2さて、たとえ火焔型土器を見逃したとしても絶対に見逃すワケには行かなかったのが、目抜き通りにある町の電器屋さん「飯塚テレビ電化」。

40_2GRANRODEOファンなら知らぬ者はいない聖地、すなわちe-ZUKAさんのご実家だ。
店先にはLED電球と並んでコンサートの告知パネルが!

50_2お邪魔しま~す。
早速、店内には数人のGRANRODEOファンが…。
e-ZUKAさんのお母さまがご丁寧に対応していらっしゃる。

60_2店内はGRANRODEO一色!
イヤ、本職の家電製品と二色!
110_2新潟のロデオ・ガールとロデオ・ボーイから贈られたウェルカムボード。

65親ってありがたいナァ。
私の母なんか自分と違って断捨離の鬼みたいな人で、以前実家に帰った時、封筒をいくつか私に渡しながらこう言った「コレ要るんなら持って行きなさい、要らないんなら捨てちゃうから」。
中を見ると、ナント50年以上前に撮った私が幼い頃の写真…ビックリしたわ。
いくらなんでも断捨離が過ぎるだろうがッ!
もちろん1枚残らず持って帰って来た。

80_2ポスターや写真だけでなく、e-ZUKAさんが出ている雑誌もコレクト。

90_2右はe-ZUKAさんのお母さまの手。
ファンの人にサイン入りのドラム・ヘッドの説明をされているところ。

110v「思い出ノート」にメッセージを書き込むファンも後を絶たない。

120お母さまは私が首から下げていた大きなカメラを見つけて「カメラマンの方ですか?」とお尋ねになられた。
「イエ、あ、はい。でも…」とテレビに目をやると丁度Marshallを背にしたe-ZUKAさんが出てるじゃないの!
そこで「e-ZUKAさんにご愛用頂いているギター・アンプのメーカーのモノです」と自己紹介をさせて頂いた。
「それはそれは、息子がお世話になっております」と丁重にお礼を頂戴した。
「トンデモありません!いつも舞台にズラリと並べて頂いて、お世話になっているのは私の方なんです!」とご挨拶させて頂いた。
e-ZUKAさんのお誕生日イベントで上映されて知って一度は訪れてみたかった「飯塚テレビ電化」…念願がかなった。
実はですね、私が学校を出て最初に勤めた会社の略号が「電化」といいましてね。
しかも同じ糸魚川の隣の「青海(おうみ)」というところに同社が保有する日本海側最大の工場があったのですわ(今もあります)。
この符合も面白いな…と思って。

100_2さて、最初のセクションが終わった『e-ZUKA 十日町凱旋ロデオごったく:あさささ、ごーぎだども あちこたねぇすけこらっしゃい』…今日はその続きから!
今回のレポートは回が進むにつれてGRANRODEO色が濃くなるからね。最後まで見ないとソンソン!180_2「へぎそばをイッパイ食べてゴキゲンなKISHOWです!海藻が練り込んであるから痛風にもいいんですよ。
今日は十日町の2日目…昨日は雨だったけど、今日は晴れてヨカッタ!」
そうだ、e-ZUKAさんのお母さまが「昨日は天気が悪かったんですよ~」っておっしゃっていたっけ。
「ココに来るのは2回目なんですが、十日町には『白』しかないと思っていました」
さっきチョコっと触れたe-ZUKAさんのバースデイ・イベントの時に放映したKISHOWさんが冬に訪れた十日町のビデオのことね?
「(鼻の辺りを指で指して)この位まで雪があってビックリしました。息ができないと思いましたよ!」
日本一の豪雪地帯ですからね~。

190vさぁて、e-ZUKAさんのご挨拶!
「十日町出身のe-ZUKAです!専門店会の皆さん、ありがとうございます!スタッフの皆さま、町の皆さま、ありがとうございました!
昨日チケットがないのに来てくれた人がいて、『グッズだけ買って帰ろうと思った』なんておっしゃるので、機材を置いておくための席も開放しました!
ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガール…ボクはシアワセです!」

200_2「春日屋さんでへぎそば食べてはらくっちゃい!」
そうか、地元の人は「春日屋」さんというところへ行くのか…そういえばロビーに春日屋さんから贈られた祝い花が飾ってあったもんね。
次にe-ZUKAさんが凱旋される時は「春日屋」でへぎそばを食べよう。
「諏訪山も登ったし、飯塚テレビにも行ったし、木村屋でシュークリーム食べて…。
GRANRODEOのシャツを着た若い子がたくさん十日町を歩いてるってみんなビックリしてたよ!」
e-ZUKAさん、怒涛のトーク!

210v「あのね『ごったく』じゃなくて『ったく』だよ…ってイトコに言われました。ボクもいつの間にかシティ・ボーイになってました。
ホントに十日町に来たんだね~。
地元の人?(手が上がる)
十高の人?(少し手が上がる)
お花に『昭和60年卒業有志一同』ってありましたもんね。
最初に流れていた『十日町小唄』ね、十日町では子供の頃から全員踊れるんですよ。学校でやらされるから…。
ボクなんてシティ・ボーイだから忘れちゃった!
…といっても練馬で関越のすぐそばだけど…」

230_2KISHOWさんが「ココからしゃべらず続けて演ります!ライブ・モードに切り替えて行きましょう!」と締めくくって演奏のコーナーに戻った。

220_2このイントロ!
260v_3もうココで「Can Do」を出しちゃう。

240_cd人気ナンバーの早々の出番に客席は激ったく!

250v必殺のギター・ソロにマイクをあてがうKISHOWさん。

270まだやってる!
コレは何なのですか?

280_2グア~!
ますますやってる!

290_2スゲエ歓声~!
ああ、生演奏っていいナァ。

300_2KISHOWさんの言葉通り矢継ぎ早に「move on! イバラミチ」。

310_moi前日はここが「Once & Forever」だった。

330vこの曲もサビのパートへの転調がスゴイね。ハッとしちゃう。

340vそしてコンパクトなソロ。
余計なことは言わず、必要なことだけ主張するのがe-ZUKA流。

350_2もはや息継ぎもしていないのではないか?と思いたくなる密度の濃いリズム隊のパフォーマンス!
ベースは瀧田イサム。

360_2ドラムスはSHiN。

370_2KISHOWさんが扇子を手にするのは「Y.W.F」。

380_2お客さんも扇子を取り出してと…。

460_2ノリノリ大会の権化のような曲もさることながら、ココの見どころは皆さんの「舞い」でしょう。

400vん、「Y.M.C.A.」?

410SHINくんも。

410ve-ZUKAさんも。
430vもちろんお客さんもステージ上のメンバーとイキの合った舞いを見せてくれた。

425オマケでもう1枚…凱旋だから!
420vそして、燃え盛る炎のようなギター・ソロ!
コレもいいソロだにゃ~。
e-ZUKAさんのソロってやたらとピロピロ速く弾いたりしないでしょ?
曲の雰囲気を優先して、必要な時に、必要なだけ速く弾いているだけ。
Mr.BIGのポール・ギルバートも数年前に会った時、自分もそうしていると言ってた。
どんな楽器にでも「超絶技巧」と呼ばれる曲はあるけど、こんなに速く弾くことだけを「超絶」と謳っている楽器ってギターだけなんだよね。
そりゃギターを正確に速く弾くには大変な鍛錬を必要とするけど、決して「速弾き」だけがギターの超絶技巧ではない。
今の若い人は、もう速弾きをマスターした時点で疲れ切っているように見える。「音楽をやっている」、というより「ギターをやっている」という感じ。
大切なことは、速弾きをマスターしたなら、その技術を使って自分だけの音楽をクリエイトすることなのに…。
実は音楽家の仕事としては、そこからが本当にムズカシイところなのだ。
だからイングヴェイ・マルムスティーンはスゴイかった。
イングヴェイの偉大さはギターを速く弾いたことよりも、ナンダカンダ言ってそのプレイング・スタイルで「自分だけの音楽」を確立したことだと思う。
e-ZUKAさんやポールもそんなことを目指しているに違いない。

450vイヤ~、盛り上がる、盛り上がる!

470_2「どう?イケてる?ノレてる?
じゃあ、新しい曲を聴いてもらいましょう。
昨日初めて演ったんだけど…カワイイ曲を聴いてもらうね!」

480_2曲は「マジカルストーリー」。

490v_msコレでしょ?

140音数が少ない印象的なイントロのギターが、中間部の歌のバッキングにそのまま転用されている所が面白い。
よくある手法だけど、この音数の少ないギターのパターンでやるところが快感だ。
「カワイイ曲」というより「大人っぽい」?

500_2私は次がメッチャよかった!
SHINくんのドラムスが切り込んできて…
520ve-ZUKAさんと…
530v瀧田さんのオクターブ・ユニゾンがそのドラムにカラミ付く!
535vそしてKISHOWさんの声…コレもカッコいいわ~「Urban Sweet」。
「ロック」って音楽はこうあるべきでしょうよ~!
タマらんわ!
昼飯を抜いてでもお金を貯めて1枚1枚ロックのレコードを買い集めていた頃の自分を思い出させてくれる。

510vコレね、中間の「トゥッティ」というか、みんなでユニゾるパートね。
15小節目はバップ・フレーズ、16小節目はコルトレーン。「Giant Steps」ですな…サスガe-ZUKAさん!

2_s41a4539 観客席のペンライトの色が白に変わる。

540_sp曲はホッコリと「Snow Pallet」。
「♪雪化粧美しく 君の頬を染めてゆく」…十日町へのトリビュートかな?

550vおお~、ダンサー登場!
牛装束がカワイイ~!

560_2よく見るとすごくおなじみの牛さんたちのような気もしますが…。
何しろ楽しそう!

570_2ハード一辺倒ではなく、こうした優しい曲もGRANRODEOの魅力のひとつだよね。
KISHOW=e-ZUKAが一流のソングライティング・チームであることを証明している。

580美しいキルテッド・メイプルのギターに持ち替えてもう1曲心あたたまる系ソング。
595v「HAPPY LIFE」。

590v_hlお客さんと「♪ウォ~ウォ~ウォ~」。

600正しくこんな瞬間が「HAPPY LIFE」。

610GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

620<後編>につづく

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200  
(一部敬称略 2018年5月20日 新潟県十日町市越後妻有文化ホール・段十ろうにて撮影)