YUKI in AKIBA~『Rocksmith』デモンストレーション
今更ながら秋葉原の変わりようには恐れ入るばかりだ。海外から来たお客さんや友達を連れて行くと、驚くやらおもしろがるやら…。一番人気があるのは間違いなくメイド喫茶の勧誘の女の子たち。「シゲ、あれは一体どうしたんだ?」、「ナニをやってるんだ?」、「どうしてメイドなんだ?」と興味津々だ。
続いて大爆笑を取りやすいのは、いわゆる「ウォシュレット」。ルークさんとこの話になると必ず盛り上がる。果たしてウォシュレットは身体にいいか、悪いかって。
外国人たちにとっては、水やお湯が出て来るとか、風が出て来るとか、そういうところも相当おもしろがるんだけど、どうも「Electric Toilet」という商品の説明がたまらなくおもしろいらしい。
これは一種の撞着(Oxymoron)というヤツで、電気を必要としないハズの便器が電動になっているところがどうにも可笑しいようだ。もちろん私は超ウォシュレット派で、海外に行く時は、パスポート、お金、携帯ウォシュレットを「三種の神器」としている。イカン、イカン、ウォシュレットの話しなんてするつもりじゃなかったんだ!
戦前は電気街というのはとなりに神田にあった。ちなみに明治時代には神田の須田町が東洋で一番にぎやかだったらしい。立派な駅が今は無き交通博物館のところに駅があった。秋葉原とお茶の水の間に駅の名残が残っている。
そして、戦後GHQの区画整理にあって秋葉原へ移動したというわけね。昔は、今のヨドバシカメラがあるあたりは大きな青果市場だったんだよ。あんな東京のど真ん中に市場があったんだからね~。そして、パソコン屋なんて一軒もなかった…ってPCがないんだから当然なんだけど、全部家電販売店だった。
ラジオ会館のなかにあるオーディオ店によくカセット・テープのまとめ買いに行ったナァ。箱で買うと断然安かったからね。そして、朝日無線。生まれて初めてマーシャルを見たのはここだった。ガッチリとディスプレイ・ウインドウに中に入っちゃってて、当時はニオイをかぐことすらできなかった。
それとハンターに通う前、レコードはすべて石丸電気のレコード館(3号店)で買ってた。お店の人とすっかり仲良くなって、使い終わった販促用のポスターなんかをもらったりした。当時ロキシー・ミュージックが好きで、フィル・マンザネラの『Listen Now(1977年)』のドでかいポスターをもらった時はすごくうれしかった。あそこで香津美さんやケニー・ドリューに握手してもらったこともあった。
その仲のよい店員さんが奇しくも近くに住んでいて、「スト」の時、自転車を貸してあげたりもした。「スト」なんてなつかしいね。今の若い人は「スト」を知らないようだよ。国鉄ないからね。
秋葉原にはいつの頃からかパタリと行かなくなってしまった。で、今日は秋葉原で行われたゲームのイベントのお話し。
ゲームとはこれ。「Rocksmith」という。この音楽ゲームのデモンストレーションに人気沸騰中のD_DriveのYUKIちゃんが登場したのだ。
楽屋で練習するYUKIちゃん。おなじみD_DriveのSeijiさんも来てくれた。
お、Red Bullの差し入れ!こないだ、ウェンブリーのマーシャルのコンサートでどうにも疲れちゃってサ…あ、この話しはレポートの時まで取っておこう。
YUKIちゃんの前にはエア・ギター元世界チャンピオンの大地さん擁するダイノジが出演。
実は以前にもダイノジさんを撮らせていただいたことがあった。つしまみれの結成10周年記念コンサートの時だ。大地さんがリキッドのサブステージで踊り狂ってた。
ものすごいパワーでグイグイと会場を盛り上げていくダイノジのふたり。今まで何回かお笑いの方とご一緒させていただいてるが、ちゃんとした芸に限るが、この笑いの世界のプロとアマの差ほど大きいものはないね。これはライブで見ないとわからない。本当にプロはスゴイ。もうおもしろさの塊ですよ、プロは。ダイノジは素晴らしい。
ふたりともステージでこの「Rocksmith」にチャレンジして、どちらがよかったかお客さんの審判をあおいでいるところ。結果は大谷さんの勝ち!
ちょっと間があって…
YUKIちゃん登場!
ところで、このゲーム、どんなんかというと、画面と音声に合わせて、バリバリのロック・チューンのギターのパートを弾いてしまおう!というもの。本物に近く弾ければ弾けるほど点数が上がっていくワケ。
YUKIちゃんの後ろに移っているのがプレイ中のゲームの画面。弾くべきコード、弦、フレットがジャンジャン出て来て、ベンドたビブラートの指定までしてくる!スゲエ情報量!
会場は満員!
こういうゲームは以前にもあったけど、この「Rocksmith」はチョイと違う。イヤ、大分違う。
選曲の幅もメチャ広い!YUKIちゃんはMEGADETHの曲を選んでいた。
曲を選ぶと自動的に、その曲のギター音(アンプシュミレーター)が設定されるので音作りはしなくてもOK。だから今日は愛用のTSLはなし。
さらに、演奏する会場を選ぶことができる。ドームとかね。すると観客が自動的にその会場の雰囲気に合った感じで登場するんだからおもしろい。
それにしてもYUKIちゃん大変だ。生放送のテレビ番組で歌詞のテロップが出るのをイヤがる歌手がいるでしょ?歌詞を間違えるとすぐわかっちゃうから。あれと同じ状態なんだもん。でもYUKIちゃん、このデモを先日の東京ゲーム・ショーでも披露してくれたそうでス~ラスラ!
しっかし、こういったゲームの進化具合っていったらないね。ホントすごい。コレの「おじさん編」があったらいいな~。曲は全部70年代で、会場は渋谷屋根裏とか新宿ロフトなの。厚生年金会館ホールとか後楽園ホールなんてのもいいな。お客さんの服装は全員ベルボトムにロンドン・ブーツ。アンプは当然すべてマーシャル。でも、これはヴァーチャルではなくて史実だからね。
インタビューに応えるYUKIちゃん。
目線をもらって、ハイ、「ロックスミ~ス!」
どんなキッカケであれ、若い人がギターを弾く楽しさを発見してくれればうれしく思う。ギターをやってる人も、これからやろうとしている人も、今はギターに興味のない人もまずはお試しあれ!
「Rocksmith」の詳しい情報はコチラ⇒Rocksmith公式ウェブサイト
近いうちにD_Driveのライブ・レポをアップするのでお楽しみに!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
ところで、マーシャルのゲームもあるの知ってる?
(一部敬称略 2012年10月27日 ベルサール秋葉原イベントホールにて撮影) 9