帰って来たよTetragon!~Koki Tetragonレコ発ツアー千秋楽
なんだよ!
盛り上がったんじゃん、ハロウィン。
昨日の記事であんなこと書いて失敗したよ。
でも、明らかに以前よりはニュースなんかの取り扱いは減ったよね。
やっぱり「当たり前の行事」として日本にも定着したということなのか?
今春リリースした『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』のCDとDVDが大好評の伊藤広規率いるKoki Tetragon。
実はしばらく東京を離れ、東は札幌、西は神戸までレコ発ツアーに出かけていた。
そして…「帰ってきたよTetragon!横浜!」。
「帰って来たヨッパライ」みたいでKoki Tetragonにはピッタリのコピーだな。
そう、Tetragonはツアーを終えて去る9月12日、CDを収録したホーム、横浜のSTORMY MONDAYに凱旋したのだ。
メンバー4人のトーク・コーナーからスタートした。
お題はツアー中の珍なる出来事。
コレがおもしろかった!
「広規さんとともに命からがらツアーから帰って来ました」という窪田さんの絶妙なリードで、各メンバーから出て来る出て来るツアー中の珍事件。
今回、「オープニング・アクト」として、地元のバンドと各地で共演したそうだ。
名古屋のJeff BeckのMarshall(Class5のこと)と松川さんのASTORIA CUSTOM、2台の赤いMarshallが並んだ話。京都では広規さんがベース合戦をした話。
大阪で会ったドラマーは10歳年上かと思ったら10歳年下だった話。
大二さんはほとんどお話にならなかったが、後ろで大爆笑。
名古屋のJeff Beckも大阪のドラマーも私の存じ上げている方々で余計に楽しかった。
何しろ笑いが止まらなかったよ!
下は大阪で一緒に演奏した方のキメ・ポーズを再現しているところ。
演奏中にこのポーズをキメているのを見てビックリしたとか…。
そうだよね~、広規さんたちの世界では演奏中にポーズを取るなんてことまずありえないもんね。よっぽどお話をされたかったのか、ストーリーのポイントをバッチリと記したカンペが足元にセットされていた。
Stevie Ray VaughanやKenny Burrellまで話に登場したんだけど、コレもTetragonの音楽性の幅広さとバンドを構成している達人メンバーならではの出来事だよね。
ま、お酒の話で盛り上がったことはココに書くまでもないでしょう。
…ということでカンパイ。
「無事に帰って来ました!」
ナンカもう完全に打ち上げで演奏が始まる感じ?
松川さんのギターから導かれた今日のオープナーは、ナニよ、CD未収録の「Walk Away」。
James Gangの代表曲ですな。
演奏となるとキリリと顔つきが変わる広規さん。
さっそく心地よいグルーヴが飛び出す。
2曲目はCD収録の「Steady Rokkin' Man」。
松川さんは北海道で食あたりを起こし七転八倒の苦しみを味わったとか…もちろん今日は絶好調!
続いて広規さん。
え、広規さんの後ろのアンプはナンダ?って?
あ、気がついちゃった?
広規さんはこの日、EDENのTerra Nova TN-501を使用したのだ。
マァ、ヌケのいいこと!
この500WのTerra Nova、方々で評判がメッチャ良くてうれしいです。
そして、大二さんのドラムもフィーチュア。
「Lady and John Coltrane」が続く。
「Lady and John Coltrane」についてはもうさんざん書いたので今日は割愛するが、コレはホントにカッコいい曲だよね。
松川さんはいつも一緒に演っているピアノの加藤友彦さんにこの曲の存在を教わったとか。
何せ大二さんのドラムスがゴキゲン!
当然、大二さんは今日もNATAL。
いつもはバーチを愛用していらっしゃるが、今日はアッシュのキット。
アッシュの切れのいい音が気持ちのいいったらありゃしない!
今回のツアーではリハの時はもちろん、開演前は一切アルコールを摂取してはならない…というお触れが出たそう。
「開演前」ということは、オープ二ング・アクトが始まっちゃえば「コッチのもん」ということで、いかにオープニング・アクトの出番を早くして、かつ演奏時間を長くすることに腐心したとか。
なんて話の後に「The Joker」。窪田さんがハードなソロをカマす!
一部の最後は松川さんの熱唱で「Make You Feel my Love」。
広規さん、早く早く!
あ~、トイレ入られちゃった。
しばらくガマン、ガマン。
ロンドンの街を歩いていても広規さんのトイレのテンポがいいんだ。
パブでエールを飲んで、トイレで次のパブへ入って、そこでまたエールを飲んで、トイレで次のパブへ…という調子。私も近い方なのでとても助かった。
ゼンゼン出さない人っているじゃない?
アレ、身体に良くないんだよ。
広規さんのライブと言えばコレ。
今日も南阿蘇からキャラメル・プディングが届いてるよ~。
あ~、飲みたい!
もちろん、飲み物ではありませんが、ゴクゴク飲みたくなるぐらい滑らかでおいしいってこと。
南阿蘇もだいぶ地震前の様相を取り戻してきたけど、まだまだ色々とご苦労は多いようだ。
キャラメル・プディングの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ
第2部の冒頭は、キャラメル・プディングと広規さんのチャリティ・バンダナの紹介に続いて、この日配られたチラシを手にした窪田さんから四人囃子の『錯』の紹介があった。
「皆さんが買っていただければ大二さんはネコのように喜びますから大人買いしてください!」
ネコ?1曲目はアルバムには収録されなかったが特典音源としてリリースされたBilly Cobhamの「Red Baron」。
このツアーを通じて松川さんのお供をしたのはASTORIA CUSTOM。通称「アズキ」。
松川さんはYOUNG GUITAR誌のSRV関連の教則動画でもバッチリASTORIAを使ってくれた。
2部でも新ネタ!
Freeの「Ride on a Pony」。
とてもいい感じ。
でもスゲエ久しぶりに聴いたもんだから、何の曲だったか思い出すのにワンコーラス分かかってしまった!
出た!
例の「悩めるポーズ」!
広規さんって、こういうのをシレっ真剣にやるからおもしろいんだよね~。「次の曲は譜面に書いてないところがあるんだよね」と言う松川さんに反応して今更ながら譜面をチェックするふたり。
ツアーでさんざん演ってアタマの中に入っているでしょうに!
そう、結局見ないで弾くんだよ、こういう達人たちって。
曲は「Wind Cries Mary」。
私は邦題を好きではないが。コレを「風の中のマリー」としたのは名訳だな。
窪田さんのグレードアップしたソロが素晴らしい!
ね、譜面なんか必要ないの。
CDに収録されている曲はすべてTetragonの「オハコ」ということなんだろうけど、とりわけこの曲は「Tetragonのオハコ」って感じが私にはするんだよね。
J.J. Caleの「Same Old Blues」。
そうそう、Caleといえば…青汁。
チガウチガウ。
John Caleって先月来日していたんだよね。
Sparksも来て東京キネマ倶楽部でコンサートをやっていたし。
もうワケがわからん!
レコーディングの時は音量を考慮して、やや小さめの20"のバスドラムのキットを使用したが、今日は大二さんがいつも使用している22"のキット。
ま、ただでさえ鳴りがよくて音が大きなNATALだけど、全然気になりまへんな。
達人のドラムの音はいくら大きくてもうるさくないのだ。
不思議だよ。
「遠鳴り」っていうの?
Elivin Jonesなんかまさにソレだったよ。
「残すところあと2曲なので、ナニかご質問ありますか?」と窪田さん。
クリニックじゃないんだから!
松川さんが「どこへ行っても大評判だった!」とASTORIA CUSTOMを紹介してくれた。
重くて大評判だって!
そう、いいアンプは重いのだ。
それがさ、持ち運びにラクとか言って、デジタル・アンプが跋扈してるでしょう?
ベテラン・ギタリストがそれだからね。
かえって若い人の方がアナログにこだわっていたりするからおもしろい。
レコーディングの類はナニを使ったって構わないけど、お金を取って聴かせる生の場面では、キチンとした真空管アンプのアナログ・サウンドで演奏しましょうよ。
コレは香津美さんの受け売りなんだけど、すごく同感。
だって演奏する方も、その演奏を聴く方も、アナログできているんだもん。 大二さんからはNATALの説明が!
決して頼んだワケではないんですよ。
「NATALはMarshallのドラム・ブランドで…」とその魅力を語って頂いた。
うれしい~です!
いつの間にか、この曲の見せ場はコレになった。
広規さんのベース・ソロが「ウルトラマン」のテーマソングのベースラインになって…
「♪来たぞ我らのテトラゴン」
フルコーラス歌っちゃう!
当然大ウケですよ。
窪田さんはソロでディレイのトリックを採用。
ディレイのリピートをマックスにして発振させて、リピートタイムを上げ下げして「ギュババババ~」ってやるヤツね。
その様子を見学する広規さんと松川さん。
その後ろから大二さんが覗き込んでいるのがまたおかしい!
コレって、アナログ・エコーの初期のモデルではできなかったんだよね。
テープ・エコーでしかできなかった。
便利になったね~。
最後はザッコザッコと「Rocky Mountain Way」を演奏して本編を終了した。
アンコールは「The Weight」。
コレもCDには収録されなかったが、レコーディングの時には演奏していたナンバー。
4人の心を込めた演奏がすごく印象的だった。
さて、広規さんは明日またSTORMY MONDAYのステージに立つ。
2月生まれのミュージシャンのサークル「FEB」のライブなのだが、それを収録してCDとDVDにするのだ。
攻めるな~、広規さん。
そうなの、だって今年はベーシスト生活40周年なんだもん!
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒公式サイト
お疲れさまでした~。
コレでTetragonは一旦終了。
そして、メンバーはそれぞれの活動にお戻りになられた。
次回Tetragonが結集する機会を楽しみにしています!