【結果報告】 50人のロックンロール
数日前、Marshall Blogがようやく5周年を迎えたことをお知らせしたが、Marshall Amplificationが位置するミルトン・キーンズは街の生誕から50年を数え色々なイベントが開催されてきたことを種々レポートしてきた。
一番最近では、その50周年を祝ってMarshallの工場に50人のギター・プレイヤーを集めるイベントを紹介した。
記事はコチラ⇒50人のロックンロール
そして、イベントは予定通り9月27日に無事開催された。
今日のMarshall Blogはその模様をレポートする。
…ったって、私は参加していないので、写真につけたキャプションは私の想像になってしまうことをお許し願いたい。
でも、何やらとても楽しそうなのだ!
場所は工場内の「シアター」。
「Theater」じゃなくて「Theatre」ね。
ナゼ、イギリスとアメリカの「-er」、あるいは「-re」の綴りが異なるのかはいつかどこかに書いた。
その理由は覚えているが、どこに書いたかは覚えていない。
Theatreの中はいつでもMarshallやNATALやEDENを爆音で試奏できる状態になっている。
時間通りに全員集合!
コレはオリエンテーションをやっているのかな?
背中を見せているのはスティーヴかな?
彼はMarshallのデモンストレーターなのです。
みんなでナニを演奏するのかというと、コレ。
「♪ひ~さしぶりだぜロケンロー」
Led Zeppelinの「Rock and Roll」だ。
この選曲について、前回もシレって書いたけど、皆さんはどう思う?
イギリスだから当然ブリティッシュ・ロックの名曲になるわね。
加えてMarshallのバンドでなければならない。
そういう意味ではLed Zeppelinは妥当なんだけど、「Marshall」という会社としてはDeep Purpleの方がズッと近しいじゃない?
何しろ一時はMarshallが機材丸抱えでデモ・バンドを務めていたぐらいなんだから。
そこを「Rock and Roll」にしたのは3コードで演りやすい…ということか。
ギターは参加者が持参する。
いくらマーシャル・アンプの製造拠点だからといって、参加者全員に1959のフルスタックを貸し与えたらミル警(ミルトン・キーンズ警察)がスッ飛んできちゃうからね。
MS-2が人数分用意された。
でも、このMS-2、アイボリーで特製だよ。
参加者には記念品として全員に配布されたに違いない。
この人はベルトをしていないのでズボンに引っ掛けてる。
あ、イギリスだからズボンじゃなくてトラウザーズか。
考えてみると「ズボン」ってヘンな言葉だよね…ズボン。
語源はフランス語のペチコートを表す「jupon」だって。
例によってポルトガル語かなんかかと思っていた。
「ジュポン」のままだと変だね。
「ちょっとジュポン履き替えて来るわ!」みたいの。
ちなみにスペイン語で「ズボン」は「パンタロン」だ。
Edward Van Halenは参加していません。
MS-2を腰に装着した人はギター・リード(日本でいう「シールド」のこと)の取り回しには苦労したんじゃないかな?彼は床置き派。
オジちゃんはイスに座ってユッタリと。
この人は生ツェッペリンをシッカリ観てるんだろうな~、アールズ・コートかなんかで。
うらやましいナァ~。
しかし、スゲエ年齢幅だな。
「キミ、ギター持って来なかったのかい?ボクのを貸してあげるよ」
「ありがとう。でもボク、'54年のストラトか'59年のレスポールじゃないと調子が出ないんだ」…というシーンではないだろう。
「ハイハイ、始めるよ~!」
ステージに上がっているのはMarshall RECORDSアーティストのKing Creature。
彼らに合わせて演奏するワケですな?
みんな真剣な面持ち!
あ、左の方Davey Johnstone?…かと思ったら女性だった。
アレ、真ん中と左。
ピーターとジョナサンもいるわ。
彼らはR&Dのスタッフなのです。
アラま、ダニーも来てるわ!
ダニーは元R&Dのスタッフ。
JCM800の頃からいる古株だけど、何年か前に辞めちゃった。
ダニーは、まだお母さんのドロレスがご存命の時にカリフォルニアのランディ・ローズの家に行って、実際に使っていた1959を精査して、1959RRの監修を担当したんだよ。
ハイ、「♪ロンリ、ロンリ」!
エライ真剣だな~。
おそろいのMS-2がカワイイな。
みんなでこうやって何かを一緒にやるのってのは楽しいよね。
私もまた少し根を詰めてギターの練習をしようかな…。
最後は参加者全員で記念撮影。
みなさんLed Zeppelinの国の方々です。
ブリティッシュ・ロックは彼らの音楽なのだ。
ま、私には古今亭志ん生と広沢虎造がいるから!