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2018年9月

2018年9月21日 (金)

SPEED METAL ASSAULT~HELL FREEZES OVER

 
今日はドメタル。
ああいうのはいつの頃からなんだろう?
ロックからチョット目を離しているスキに「何とかメタル」ってのがウジャウジャ出て来て、私にはサッパリわからんのよ。
私が若かった頃、ロックのカテゴリーといえば「ハード・ロック」、「プログレッシブ・ロック」、「ブルース・ロック」、「ジャズ・ロック」とか、せいぜいそんなもんで、その下は階層はなかったように記憶している。
でも、そういう細かいジャンル分けというか、やや流行りの表現で言えば「レッテル張り」を私はキライではない。(←この文章はジャズ評論家&ジャズ喫茶「メグ」の寺島靖国さんの言い回しを拝借しています。間違いではありません)
だって「エ~、そんなメタルあんの~?!」なんておもしろいじゃん?便利だし。
それに、それだけジャンルが分かれるということは、「人とは違うことをやって、何とかオリジナリティを出そう!」というアーティストの姿勢が見て取れるからね。
ところで、「レッテル」ってなんだ?
少なくても英語ではない。
調べてみると…オランダ語だってよ。
英語では当然「label」。
ご存知の通り、日本は「蘭学」といって、江戸末期までは従順にオランダをフォローしていたので、今でも我々は驚くほどたくさんのオランダ語を語源とする単語を日常的に使っている。
「エレキ」、「オルゴール」、「ガラス」、「コック」…等々。
「おてんば」も元は「otembaar」というオランダ語なんだって!
オランダ語はゲルマン語系言語なので英語と兄妹みたいなものだからして、「ガラス」や「コック」なんてのは同じようなものだが、もし、それらの単語がイギリスから入って来ていたとしたら、「グラース」とか「クック」と呼んでいるハズ。
「今年は大掃除で徹底的にグラースを磨くぞ!」とか、「オイ、この料理はなんだ?クックを呼べ!」なんてことになってた。
ナンカしまらない。
でも、長州藩や薩摩藩がイギリスとケンカなんかしないでイギリスがもっと早く深く日本に接近していたら、今の我々の英語の勉強も少しはラクになっていたかも知れない…なんてノンキなことは言っていられない。
間違いなく植民地にされてたな。
ところで、北欧の人たちってメッチャ英語ウマいじゃない?
それもそのはず、スウェーデンなんかは政府刊行物が英語だっていうからね。
でもね、私の経験から言って、第二母国語として英語を最もうまく自然に話すのはオランダ人だと思う。
ドイツ人よりゼンゼンうまい。
前に勤めていた会社でオランダ人からの電話を取って、あまりのネイティブさに驚いたことがあったし、Marshallのオランダのディストリビューターも同様だった。
多分、イギリス人の英語を「標準語」とするなら、オランダ人の英語は「関西弁」になるぐらいの違いなんじゃないかね?
イヤ、我々はあんなに上手に関西弁をしゃべりよらん。
で、「レッテル」。
コレは英語では「letter」に相当する言葉なので、「ラベル」の他に「文字」という意味もあるようだ。
英語の「letter」は「手紙」という意味だけじゃなくて「文字」という意味があるからね。
ホーソンの『緋文字』という小説があるでしょ?
アレは原題を『A Scarlet Letter』というし、楽譜でパートの冒頭につける四角で囲ったアルファベットがあるでしょ?
あれを外人に向かって読む時は「Letter B」とか「Letter F」と読む。
あ~、またずいぶん脱線しちゃったナァ。
もう少しいい?
 
どこでだったかはどうしても思い出せないんだけど、「平山秀山堂」という会社があって、中学の頃、通学の途中に毎日その看板を目にしていた。
そこに「シタダシレッテル」という文字がデカデカと出ていた。
こっちはまだ子供だから、コレが「下田シレッテル」か「舌出しレッテル」かわからなかったのだが、ある日、ロゴに使われていた子供のイラストがベロを出していることに気づき、「舌出し」が正しいことを知った。
それから40年以上経った今ッ!
今回のこの脱線のためにッ!
「シタダシレッテル」を調べてみた。
ゴメン…まだ本題まで大分あるぞ~。
この「平山秀山堂」という会社、創業は太平洋戦争真っただ中の1942年。
それに先立つこと46年、1896年(明治29年)から「シタダシレッテル」を製造販売していたという。
19世紀ですよ!
この「シタダシレッテル」って何のことかと言うと、かつては「値札」のことだったそうだ。
今ではBOOK OFFみたいに、ペロっとシール状の値札を商品に貼るだけだが、昔はシタダシレッテルの裏に塗布してあるアラビア糊をベロンチョと舐めては商品に貼り付けていた。
不衛生と言えば不衛生。
何が優れていたのかはわからないが、その需要たるや凄まじかったらしく、日本全国に流通していただけでなく、海外に輸出もしていたらしい。
レッテルを貼られるのが極端におキライの御仁はこのことをご存知かな?
創始者の平山秀雄さんの墓が谷中の墓地にあるらしいので今度訪ねてみるか…。
色んなことが知りたくてさ…今度はドライクリーニングの歴史の本を読んでみようかと思ってる。
 
さて、メタルに来た。
今日の主役が何メタルかはわからないけど、ヘッドライナーは「LECHERY(レチェリー)」というスウェーデンのバンド。
お目当てはトップに出演したHELL FREEZES OVERという若いヘヴィメタル・チームだ。

10v下はこの公演の2週間チョット前にリリースされた4曲入りミニ・アルバム『Speed Metal Assault』。
見てよ、このジャケット!
炎にたかれて今にも崩れ落ちそうな1960の壁!
いいね、ジャケットにMarshallが出てるってのは。
もうそれだけでロックの香りがプンプンじゃないか!
実はこのバンドさんはNATALでおなじみのBAZOOKA STUDIOさんの紹介で数年前に接触があったんだけど、メンバーが交代するかなんかしてずっと没交渉でいた。
そこへMarshallの本社から連絡が入って、「ある日本のバンドがCDジャケットにMarshallを登場させたいと言っているがどうしましょ?」と私に相談して来た。
それがHELL FREEZES OVERだったというワケ。
「あ~、このバンドは知ってるよ」ということで話がトントン拍子に進んだ。

30cdMarshallが登場するアルバム・ジャケットってのは、おかげさまでたくさんあるけど、私はコレが好きなの。
カナダのパット・トラヴァースの『Putting it Strait』。
1959、1987、1960Aが写ってる。
ジャケットは表裏でストーリー仕立てになっていて、パットがMarshallを持ち込んでオーディションを受けに来たって想定なのかな?
面接官のオジさんの背後に壁には、ハンフリー・ボガート、グレタ・ガルボ、ケーリー・グラント、マリリン・モンローら往年のハリウッドの大スターのポートレイトがかかっている
要するに猛烈なオールド・スクールだ。
そこへパットがブチかま~す!
曲は「Gettin' Betta」かな?「Snortin' Whisky」かな?

Ptaジャケットの裏面。
オトっつぁん、ブッたまげ!
そりゃそうだ、Marshallだもの!
私なんか、完全にこのオジさんの方の部類なんだけど、ロックのギターってやっぱりこうであって欲しいと思うよね。
最近はとうとうキャビネットもステージに持ち込まないで、足元のペダルから卓へ信号を渡して、PAのスピーカーでギターを鳴らすっていうじゃない?
ま、Marshallが将来この分野に進出するかわからないので、あんまりキツイことは言えないけど、ヤッパリいい加減にして欲しいと思うわ。
ま、大きなコンサート会場にいるお客さんは、最終的にはPAから出て来るギターの音を聞いているので、「中間を省略した」といえばそれまでだけど、あんまりじゃない?
またロックが明後日の方向へ遠のいてガッカリするわ。
ジミ・ヘンドリックスやゲイリー・ムーアなんかがこの有様を見たら何って言うだろう?
「こんなのオレら知ってるロックのサウンドじゃない」ってキッパリ言うにキマってる。
そして自分の1959を引っ張り出して来るよ。
それにAC/DCをご覧なさい…やっぱり、ロックという音楽はステージの中も大きな音で演るべきだと思うよ。
だって外に出て来る音がゼンゼン違うもん。
やっぱり「なければない」で乗り切れるような利便性は風情を殺すだけだね。
 
そんなパットもスッカリとオジちゃんサイドになっちゃったもんナァ。64歳だって。

Ptbもう1枚は、そのゲイリー。
ジミ・ヘンのポスター。
そしてMarshallにレスポール。
ココに写っているコンボはBluesbreakerではなくてオリジナルの1974。
Marshallはかつてタイトル曲の「Still Got the Blues」を2245で録音したとしたが、真相は1974。
この1974については過去何回も書いているので今日は割愛するが、実際にこの写真に写っている1974のオーナーから話を聞いた時は興奮したナァ。

Gma裏面はコレ…ゲイリーがツアー先のホテルの一室でギターを弾いている。
コレはマズイ。
だって、たとえ18Wでもホテルの部屋で1974を鳴らしたらイカンがな。
…ということはない。
マズイのは時代考証。
「Still Got the Blues」と言っても、表の少年はゲイリーではない…と思わざるを得ない。
ナゼならこの少年は、マァ8歳ぐらいか?
ゲイリーは1952年の生まれなので、8歳というと1960年。
ジミがイギリスに渡って脚光を浴びたのは1966年。
合わない。
となると、この部屋はこの子のお兄さんの部屋だったのかも知れない。よく「隠れてお兄さんのギターを弾いていた」なんて話があるじゃない?
なんてことを考えてジャケットを眺めるのは楽しい。
だからITで聴く音楽はツマらないんだよ、ジャケットがないから!
正直、あまり聴くことのないアルバムなので気が付かなかったんだけど、Guv'norを使ってるんだね。
それに『Beno』アルバムに『A Hard Road』。
まだジョン・メイオールを聴いてるんだね~。
イギリス人にブルースが与えた影響がいかに大きいかがわかる。
だから日本とは丸っきり違って、イギリスにはMarshall RECORDSが取り組んでいるようなシリアスなロック・バンドがいつでも出て来れるマーケットがある。
ジョン・メイオールって今年で85歳だって!

Gmbさて、HELl FREEZES OVERに戻って…。
ジャケットにはこんな断り書きがしてある。 
「私たちのギター・サウンドは、エフェクターを一切使わず、昔よく使われたMarshallのアンプを最大のボリュームで鳴らしているものです。どうぞ爆音で聴いてください!」
コレでいいのだ。
でも、よくエフェクターを使わずギターとアンプを直結することを「男らしい」と形容するけど、実は私はそうは思わないのね。
「シンプル」なばかりが何も「男」ではあるまい。
直でつなぐのが音が一番良いことは間違いないのだが、無理して歪み系のエフェクターを使わないで直結にして、ギターが弾きにくくなったりしたら元も子もなかろう。
「楽器は音楽を作るための道具」だから…。
職人は使えない道具を選んだり、使いにくい状態にしておいてはならない。
ウチの父は大工だったが、飛び切り自分の道具を大切にするタイプではなかったものの、いつも自分が使いやすいように道具をモディファイしていた。
HELL FREEZES OVERの場合はムリをしているワケではなく、自分たちの音楽を作るために、Marshallとギターを直接つないで弾くのが一番好ましい結果になったのだろう。
音は良くなるし、言うことなしじゃん?

40cdさて、ステージの方はというと…オープ二ングSEの後、メンバーがステージに現れた瞬間から大騒ぎ!

50TREBLE "GAINER" AIDYSHO

60vRYOTO

70vHIROTOMO

80vTAKUYA MASHIKO

90vTom Leaper

100v1曲目は「BURN YOUR LIFE」。

05_2イケイケ~!
問答無用のスピードチューン。
ギャハハ、何だか気持ちいいな~!

110vもちろんギター・ソロ炸裂!
こういう曲でシュレッド・タイプではないギターを耳にするのは久しぶりだナァ。

120スゲエ歓声!

130みんな前から知ってたの?って感じ。

140下手からもHIROTOMOくんのギターがガンガン聞こえて来る。
もちろんMarshall!

150vいいね~、うれしいね~、上下で1959!
まるで70年代の屋根裏やロフトにタイムスリップしたようだ!
彼ら自身は80年代のヘヴィメタルを標榜しているようだが、もっとトラディショナルな響きを感じる。
シュレッド・オリエンテッド以前のへヴィメタル。

160cまた一心不乱にバンドをドライブさせるリズム隊がいい。

170汗みどろのドラミング!
Tomくんはこの時はサポートでの参加だったが、9月8日にめでたく正式メンバーに迎えられた。
こうして見ると刃の和太鼓の茂戸藤さんに似てるんだよナァ。
そういえば、ロックの人は「トラ」という言葉を使わないね。普通「サポート」って言う。

180v2曲目は「HAWKEYE」。

185コレまた火花を散らすドライビング・ナンバー。
冒頭の転調がカッコいいね。
225いかにも!いかにも!のGAINERくん。
ステージさばきもバッチリなのよ!

190曲間には仕掛けも用意されていて、ただただブッ飛ばすだけのナンバーとは一線を画している。

200vMCをはさんで「END THE BREATH OF THE NIGHT」。
コレは『SPEED METAL ASSAULT』には入っていない曲。
220vドラムとベースリフからスタートするのは「WRITING ON THE WALL」。
このタイトルにはちょっとタートルズの「Tears Began to Fall」を思い出しちゃった…我が中学時代の青春の1曲なの。
気持ちイイね~。このぐらいのテンポもとてもいい。

200出番の最後を締めくくったのは「OVERWHELM」。
この曲はメッチャ印象に残ったナ。
「Overwhelming」が「Jaw-dropping」か…タイトル通りのド迫力の1曲。

230全5曲。
『SPEED METAL ASSAULT』の全収録+1曲という構成でまとめ上げた。
ナンカ久しぶりにメンバー全員が寸分の狂いもなく同じ目標に向かっている若いバンドに出くわした感じがするな。

240vところで「Hell Freezes Over」とは何ぞや?
そう、彼らは本当は隠れイーグルス・ファンなのです…なワケない!
コレは正式な英語の慣用句で、言葉としては「地獄が氷つく」ということ。
転じて「想像が付かないぐらい途方もなく長い時間」みたいな意味になる。

250v何でか?
我々が地獄をイメージする時、針の山とか血の池とかを初めとして、色んな現場を思い浮かべるでしょう?
実際に行ったことのある人はいないと思うけど。

260vところがクリスチャンの人たちは「地獄」といえば、もっぱら「火」なんだって。
ズッと燃えてる阿鼻叫喚の焦熱地獄。
そんだけアッチッチなので、その地獄を凍りつかせるとしたら相当な時間がかかるでしょ?
そこから来ているんだそうです。

270vまた、そんな火の地獄を凍らせることは不可能でしょう。
そこで、このバンドは「不可能なことを可能にして見せましょう!」という意気込みをバンド名に込めたのだそうだ。

280v終演後の5人。
短い時間だったとはいえ、会心の出来を示すいい笑顔!
まだ平均年齢が25歳だからね。
このまま続けて頑張っていって欲しい!
絶対に簡単に止めちゃダメだぜ!
ちなみにいつもは盛大にスモークをたくらしいのだが、「初めなのでクリアな写真が撮りたい」という私のリクエストを聞き入れてノンスモークにしてくれた。
RYOTOくん、ありがとう!
うれしいことにRYOTOくんが中学の時からのMarshall Blogの愛読者なんだって!
290ところでHELL FREEZES OVERは来る9月28日に渋谷TSUTAYA O-EASTで開催される『RedBull Music Festival "METAL MANIA"』への出演が決定している。
LOUDNESSと同じステージ。
楽しみだ~!

Mm しかし、このチーム、絶望的なメタル少子化の環境下にあって、まるで宝石のような存在ではなかろうか?
『SPEED METAL ASSAULT』、HELL FREEZES OVERのメンバーと同世代の若い人たちにもジャンジャン聴いてもらいたいね。
今、もう若いメタラーは、自分たち自身の力で、自分たちの世代の人たちに、自分たちが作った音楽をコマメに広めないとダメだ。
がんばれ!Marshallがついてるぞ!
 
HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒Official website

300cd 

200_2 
(一部敬称略 2018年7月27日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影)

2018年9月20日 (木)

ハートにグサリ!<後編>~ D_Drive

 
イヤ、違う!
私もアホだな~。
今、フト気が付いた。
<前編>で「straight」について書いたけど、そうかこのイベントのタイトルは「ライブハウスのHeartsに直行だ!」という意味だったのね?
「heart」に「s」が付いていることに気が付いたのだ。
ヤボなことを書いちゃったけどイジらないでおこう、別に間違いじゃないから。
それより、我ながら締めくくりがウマかったと思うね。
「ストレート」に「ロック」…ク~、ここのところピタリとアルコールを止めているせいかサエてるナァ~。
自分の文才に酔ってしまいそうだ…ナンチャッテ。(ココも引っ掛けになってるんですね)
その『Straight for the Hearts』のヘッドライナーはD_Drive!

10今日は「Attraction 4D」で幕を開けた。

20Seiji

30vSeijiさんはいつものMarshall JCM2000 DSL100SEと1960AXの組み合わせ。

40vYuki
バックドロップの2つの「D」が髪の毛みたいになっちゃった。

50vYukiちゃんはMarshall JCM2000 TSL100と1960A。

60vToshiyuki

70vEDENのベース・アンプヘッド。
WT-800(大)とTerra Nova TN501(小)の2台がステージにセットされたが、WT-800を使用。

80Chiiko
Ss41a5480D_Driveならではのシンプルにして深いリフ・メロディ。

100v_a4そのリフの2人の弾き分けがおもしろい。

110vそして魅惑のツイン・リード。
この曲のサビのメロディは素晴らしい。

120続いてはYukiちゃん作の「Now or Never」。
林先生のテーマ…チガウチガウ!

130v_nすごくカッコイイ曲なんだけど、あんまりステージで演奏されないでしょ?
な~んでか?
ムズカシイんだって。

150vこのメンバーでも「ムズカシイ」なんてことがあるのかね?
イヤ、ないな。

160v「こんばんは!D_Driveです!
2週間空いてしまい、すごく久しぶりな感じがします!」
完全にステージ中毒ですな。
関西が拠点で、東京での演奏が2週間空いただけで「久しぶり」なんてどないやネン?
さすが地球7周半を走り回ったバンド!

170vSeijiさんが弾くおなじみのリフは「The Last Revenge」。

190vそう、いつも言ってる通り「居酒屋甲子園のテーマ」。
SeijiさんとYukiちゃんが5,000人の居酒屋の店員さんを前にして弾いた曲。あの時は2人ともASTORIAだったんだよね。
居酒屋の店員さんが5,000人も集まってみな。
スゴイよ、酒臭くて!…というのは真っ赤なウソで、居酒屋さんのクォリティを競う大会なのね。
エントリーした居酒屋さんが本番前に廊下でプレゼンの練習しているのを聞いた時に忘れられないそのお店のモットー。
「『美味しかった』より『楽しかった』を!」…っての。
同じことを何回も書いているけど、スゴくない?
こんなモットー、鈴本や末広でも聞けないぜ。

S0r4a9533Yukiちゃんが手拍子で客席をアオるのは隠れた名曲「Mr. Rat Boots」。
イヤ、特段「隠れ」てないか…しょっちゅう演ってるもんね。
「隠れた名曲」というフレーズが使ってみたかっただけ。

210v_mrb「Rat」というのは「Rugged All Terrain」の略。だから本当は「RAT」と大文字にする。
意味は「すべての凸凹地」ということ。

180_lrこういうのが「ラット・ブーツ」。
靴底が厚くて、頑丈にできているからどんな悪路でもヘッチャラで歩けるというワケ。
つまり軍靴の一種なんだね。

Rat 一方「Rat」といえばAerosmithでおなじみの「ネズミ」。
ポッポ、ポッポとコマネズミが走り回るようにして展開する曲調が楽しい。

220v下手に移動してToshiくんの後に回り込んだSeijiさん。

230Toshiくんのソロ炸裂!

240vイケイケ~!
しかし、スゲエ音だな。
さすがEDEN!!
キャビもEDENだともっとスゴくなる。

S0r4a9581_2 客席はもう熱気ムンムンよ!

200「みなさん、楽しくやれてますか?」
ココで単独公演や直近のライブの告知などを。

250vサオを持ち替えたフロント陣。
260_gd曲はSeijiさんがヒネり出したD_Driveの新機軸曲「Gradation」。
そうね、私なんかはこういうのは大歓迎。
もっともっと色んなタイプの曲を演って聴衆を楽しませてもらいたい。

270次の「GEKIRIN-逆鱗-」はYukiちゃん作のヘヴィ・チューン。
S0r4a9669プライベートな「ドラゴン・ボールのテーマ」であることはファンの間でよく知られている。
「♪探そうぜ!逆さのウロコ!」っていうヤツ。

290v締めくくりはSeijiさんのこのポーズ。
そう、「Russian Roulette」ね。マウ!

300_rrコレもね、聴けば聴くほどカッコいい曲なのよ。

280v_gr本編を7曲で締めくくった。

310アンコールは「Screw Driver」。
時間はそう長くなかったけど、ま~、よく盛り上がったわ~。

330さて、YukiちゃんがMCで告知していた通り、D_Driveの4人はもうすぐ単独公演に臨む。

340v

350v

360v

90vまずは今週末の新横浜。
そして、来週末の大阪。
みんな、遊びに来てね~!

DomD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEBSITE

380

200 
(一部敬称略 2018年7月20日 西川口Heartsにて撮影)

2018年9月19日 (水)

ハートにグサリ!<前編>~ BOOOOZE

 
今日は前置きは抜きだ。
イヤ、チョットだけ書こう。
今日のタイトル…「heart」を入れようと思ったんだけど、どうもタイトルのところには絵文字が入らないようなので諦めた。
さて、そのタイトルは今日レポートするイベントの名前をちょっとイジったものにした。
イベントのタイトルは『Straight for the Hearts』という。
「straight for ~」は「head」を伴って「~へ直行する」という意味。だから「ハートにグサリheart!」だ。
「for」か…「to」としたいところだが、「head」と「for」は組だから。
「straight」ね。
セロニアス・モンクの代表作のひとつに「Straight, No Chaser」というにFのブルースがある。
無限にあるブルース曲の中でもAクラスにランクインする有名曲だけにご存知の方も多いだろう。
フランク・ザッパ・ファンなら『Roxy & Elsewhere』の「Be Bop Tango」でジョージ・デュークがスキャットして、バンドが猛然とスイングするシーンでおなじみのハズ。
あのジョージが歌っているのが「Straight, No Chaser」。

Sre 今では「チェイサー」なんて言葉の意味は誰でも知っているだろうけど、昔はコレがわからなくて翻訳家を困らせたらしい。
「まっすぐ行け!追手は来ない」
なんて珍訳もあったとか…ホントかな?コレじゃ「胡椒軍曹の寂しい心楽団」だ(←コレはビデオの翻訳で実際にあった)。
もちろん、本当の意味は「追い水なしのストレート」というスコッチの飲み方だわね。
マァね、結局、日本人はそんなスコッチ・ウイスキーのような強い酒を全く薄めないで飲むなんてことは普通じゃなかっただろうしね。
昔、ロサンゼルスの空港のバーのカウンターに立ったすごくキチっとした身なりの男性が、「キュ~!」っとバーボンのダブルを2杯続けてあおったのには驚いた。
イヤ、私だってやればできるけど、まず「ガッハ~!」っとムセることは間違いない。それと後で胃がね…コワイじゃん?
その男性はホントにグラス2杯の麦茶を飲み干したような風情でバーを後にしたよ。
カッコいいわ~。
あ~、ゴメン!
またこんなに書いちまった!
さて、今日のイベント・レポートのトップ・バッターはBOOOOZE。
Marshall Blogには2回目の登場となる。
メンバー全員がアルコール好きということからこのバンド名にしたのだが、飲む量がスゴイことから「o」を4コも入れてしまったという。
ウイスキーを飲む時は間違いなく「Straight, No Chaser」だな?

10佐藤陽(あきら)

20v伊藤大貴

30v大貴くんはMarshall!

40北川翔太

50v後藤尚音
コード・ナンバーは5107010。

60vオ―プ二ングは「Hush」。
Deep Purpleのはカバーね。
元はジョー・サウスという人の作品。
知らなかったんだけど、時の話題として…アレサの代表曲「A Cahin of Fools」のイントロはこのジョー・サウスが弾いているらしい。
また、この人、ディランの『Blonde on Blonde』にベースとギターで参加しているとか。
カッコいい曲だよね。
で、この曲が収録されている『Shades of Deep Purple』。
私はニック・シンパーに会ったことがあるのがチョットした自慢でしてね。
だって普通絶対会えないでしょ?
もっとも、その人がニック・シンパーって教えてもらわなければ、誰かはわからなかったんだけど…。
ジムのお別れの会に列席していたのだ。

70_h2曲目は「右脳」という曲。
以前にも演奏していたクラシック・ロック風味のナンバー。

80v_unギター・ソロ炸裂!

90v胸のすくようなヘヴィ・チューンは「銃声」。

100_jsヘヴィなリズム隊はこうしたヘヴィなナンバーにベスト・マッチする。

110v

120「Tell me why」というバラードが続く。

130vワイルドでハードなギターは心地よい。
やっぱこうしたチャンとしたロックはMarshallがクリエイトするギター・サウンドが不可欠なのだ。

140vギターのカッティングから「Naive」。

150_nvこの辺りも以前からステージで演奏されているBOOOZEのスタンダード・ナンバー。

160そして、出番を締めくくったのはデビュー・シングルのタイトル・ナンバーにしてBOOOOZEのキラー・チューン「Get Back」。

180ハードでスケールの大きなイントロを陽くんの熱唱が引き継ぐ。

190vココでもワイルドな大貴くんのギターが大活躍だ。

200vバンドを徹底的にうねらせる翔太くんの低音。

220vそして容赦なくバンドをドライブさせる尚音くんのドラミング。

230v久しぶりに観たBOOOOZE…やっぱり「ロック」だ!
イヤ、この人達は「ストレート」だな。
お後がよろしいようで…。
 
BOOOOZEの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

240<つづく>
 

200 
(一部敬称略 2018年7月20日 西川口Heartsにて撮影)

2018年9月18日 (火)

銀幕一楼とTIMECAFE企画 レコ発ワンマン公演 〜ゾッコンな夜に恋して〜

 
長いこと生きていると世の中の移り変わりに驚く機会が少なくありませんな。
一番驚いたのは10年続けて来たMarshall Blogの毎日更新がシレっと終わってしまったこと…んなことはないか。
ゴメン!
掛かりっきりにならないとやり切れない仕事がいくつも重なってしまって、とうとう音を上げちゃった。
コレを機にチョット方針を変えようと思ってます。
で、方針を変えようにも、それに取り掛かる時間がなくて随分間が空いてしまいました。

で、その変化。
テレビを見ていてフト気づくと…
●酒類のテレビ・コマーシャルの主役が完全に女性になった。
  -----昔は「男はダマってサッポロ・ビール」だった。
●同じようにゲームのコマーシャルが大人が主役になった。
  -----昔は大人はグラブらなかった。「ドンキ―コング」は子供のモノだった。大人がゲームで遊ぶことに抵抗がないのは、昭和40年代後半生まれの世代ぐらいからかしらん?
●さらに、同じくTVCMで『ドラえもん』を観て泣いている人が大人になった。
  -----ま、『ドラえもん』もいいけど、アノね、世の中には感動で言葉が出ないような素晴らしい映画が他にいくらでもあるから!子供の楽しみを盗るんじゃない!
 
ま、こんなことやっているとキリがないんだけど、お酒のCMの件を除いては『人類の幼児化』が恐るべき早さで、かつ着実に進行していることは間違いない。
加えてアレね…電気やエアコンぐらい自分で消しなさいよ。
でもコレって、寝たきりのご老人なんかにはとても有益だとは思うんだけど、大枚はたいてパソコンが仕事をしてくれる環境に家中を作り変えなければならないワケでしょう?
ウチなんかいくら頼んだって今のままでは豆電球のひとつもつけられないもんね。ゼンゼン「OK」じゃない。
需要や消費を捻りだす次元がドンドン低くなっていくのは仕方のないことか。
 
久しぶりに書いたもんで筆が止まらんわ。
もうチョットいい?
携帯電話が普及して何年経つのかは知らないけど、当然その昔はそんなものがなくても生活の何の支障もきたさなかった。
最初はせいぜい出先の営業マンを捕まえるのにポケベルより便利…ぐらいだったんじゃないかしら?
それがアッという間に「なくては困るもの」の筆頭になっちゃった。
若い人たちなんか。「生活の一部」どころか「生活のすべて」だもんね。
細かい説明を一切省いて一足飛びに言うと若いギタリストたちなんか「Marshallを携帯の中に入れて欲しい」って言うんだよ。
 
でね、20年後、今の状況がどう変わっているか?
つまり、20年後にナニが懐かしくなっているか?
コレを想像するのがおもしろい。
「知ってる、知ってる!オレも聞いたことあるよ、『パソコン』とかいうヤツ。オヤジが夢中になってイジってた!」…なんてね。
私なんかはIT技術なんてのはもう今のレベルで十分すぎると思うわ
 
さて、もうひとつの大きな変化。
昭和に入ってから今まで、こんな時代ってなかったんじゃないかね?
どんな時代かというと、「流行歌が存在しない時代」ね。
一部にはあるのかも知れないけど、私が言っているのは「子供から年寄りまで幅広い範囲の一般大衆が知っていて、ある程度口ずさむことができる歌」ということ。
要するに「歌謡曲」ですな。
今なんてレコード大賞受賞曲を一度も耳にしたことがなく、一体どこで流行していたのか?不思議に思う時代だもんね。。
私の世代はスゴイよ。
個人的に印象に残っている流行歌と言ったらナンだろう?
「ブルー・シャトー」、「帰って来たヨッパライ」、「黒猫のタンゴ」、「ブルー・ライト・ヨコハマ」、「また逢う日まで」、天地真理ちゃんブーム、花の中3トリオの時代…と、完全に枚挙に暇がない。
いつも書いているように私は歌謡曲に夢中になったことはただの一度もないけど、とにかく幼稚園生からジーさんバーさんまで、みんな知っている曲がウジャウジャあった。
そして、コレらの曲は今でもよく耳にしたり、歌われたりするワケで、カレコレ50年の風雪に耐えて来た名曲ばかりだ。
すごいパワーだよね。
ナゼかというとバツグンに曲がよくて、シッカリした演奏で隅々までキチっと作り上げているから。
それもそのハズ、一流の作詞&作曲家が曲を作って、チャンと音楽の勉強した編曲家がアレンジをして、優れたスタジオ・ミュージシャンが腕によりを利かせて演奏してるんだもん。
悪いワケがない。
出がらしのロックをチョコチョコっと聴いて、「オレにもできる」と試しに作った曲がタマタマ何かの拍子にウケて名を売ることになる今のそこら辺の若いバンドとはワケが違う。
下は私のレコード棚に入っているほぼ唯一の歌謡曲のLP。
岩崎宏美ちゃんの3枚組ボックスセット。
いいんだ、コレが。
どの曲もクォリティが破天荒に高くて、チャンとしたホンモノの楽器の音が聞こえて来る。
それに加えて宏美ちゃんの美しい声と歌い回し。
タマらんよ!
何で日本人は「歌謡曲」という自分たちのオリジナルの音楽を切り捨てちゃったのかね~。
時代が変わって飽きられてしまったということなんだろうけど、あまりにもモッタイない。
やっぱりテレビなんかで流される曲は専門家に任せたらどうかね?
音楽の「大政奉還」。
チャンと音楽を勉強した才人に作詞作曲をお願いして、DTMではなくてホンモノの楽器を奏でて録音する。
ミュージシャンの皆さんはいいぞ~。仕事増えるぞ~!
要するに、コレは30年ぐらい前に時間をさかのぼるに過ぎないことなんだけど、そんな動きがあったらいいな~。
考えてみると、音楽の贅を最高に尽くした時代に私は生きたんだナァなんて思うわ。

12img_7382さて、今日のMarshall Blogはそんな「音楽の時代」だった「昭和」のテイストをフィーチュアしたチーム、銀幕一楼とTIMECAFE。
Marshall Blogには2回目の登場となる。
前回、イベントで拝見してスッカリ気に入ってしまい、今回は『ゾッコンな夜に恋して』と題した単独の公演と聞いて、足取りも軽やかに渋谷TSUTAYA O-WESTに向かった。

10まずは前説を務める「アナタの男爵」こと山下さんが登場。

20「ワンマン・ライブは去年の4月19日以来、1年3か月ぶりでございます。
人って変わるもんですね。
私もチョット前まではそちらにいたんですが、今はこうしてステージの上にいるワケでございます」

30vそしてバンド・メンバーをステージに迎えてショウがスタートした。

40銀幕一楼

50v寒河江宏樹

60v寒河江くんは先日の若手ギタリストの座談会の通りいつもMarshallね。

70松永健太

90v瀬間詢子

120v1年3か月ぶりのワンマン・ショウのオープナーに選ばれたのはセカンド「胸中」。

130v寒河江くんがメロディを奏でるイントロ。
この人、いい音出すんだよね~。

140スラブの雰囲気漂う魅力的なナンバー。
いいね、こういうのは。

150続いて2012年のセカンド・アルバム『銀幕ギャラクシー』から「月食」。

160vここでも寒河江君のギターが大活躍!

170vおお~っと!
ステージ下手では銀幕さんが抜刀!
平井権八かッ?!
権八は江戸時代、惚れた「小紫」という吉原の遊女に会いにいくための金欲しさに130人も辻斬りをしたという実在の人物。
その辻斬りの悪行とは関係ないが、「お若えの、お待ちなせえやし」とその権八に声をかけたのが有名な幡随院長兵衛。
「待てとお止めなされしは、拙者がことでござるかな」と答える権八。
有名な歌舞伎の一場面。
イヤ、最近「♪よう、そこの若エの」っていう歌が生命保険のCMでやたら流れていたから書いておいた。

180コレは台東区は浅草と上野の中間ぐらいにある源空寺という浄土宗の寺。

S0r4a8925ココに幡随院長兵衛が眠っている。
この向かって右側には伊能忠敬の先生である高橋至時の墓、そして推歩先生、つまり伊能忠敬の墓がさらに連なり、その2つの墓は国の史跡に認定されている…ということは以前詳しく書いた。

S0r4a8935_2 こういう演出が楽しんだよね~!
木馬亭か!

190vそして、ご本人自ら「一度聴いたら忘れないこのナンバー」と紹介するのは…

210_mtr銀幕一座のキラー・チューン、「摩天楼」。

220もうすでに雰囲気は最高潮!

230v確かに「♪ま~てんろ~お~」はやたらと耳に残るんだよね~。
銀幕さんの歌い方が、曲に輪をかけて印象的なのだ!
「恋をした…」の「た」スタッカートがステキなの。

240vお客さんも大合唱で楽しさ満点!

430「皆さま…ド平日の、週の真ん中の水曜日にたくさんお越しくださいましてありがとうございます。
帰ってから『行ってヨカッタ~』と思って頂けるように演ってまいります。
パッとやってパッと帰ります。早いからね!
さぁ、ミュージック!」

250v_mcMCを挟んでの4曲目は「無口な夜」。

290_niアダルトなムードの「音色」。

390v「音を選ぶギター」っていうのかな?
寒河江くんはお父さんの影響でクラシック・ロックをよく聴いたという。
クラプトンのアコースティック・ナンバーを聴いて音楽の道に入ったというが、そのことがよくわかるような気がするプレイだ。

270v場内が暗転。
嵐の音。
ステージ上に数個のローソクの明かりが灯る。

300ピアノの音色…。
400v不幸な物語を綴る銀幕さんのナレーションから「枕営業」。

3802011年の『銀幕イリュージョン』からの「孤独」へと続けた。

410v雰囲気がガラリと変わって「熱帯夜」。
この銀幕さんと松永さんのさりげないフォーメーションが気持ちいい。

420「あらためまして銀幕一楼とTIMECAFEです。
やってまいりましたこのコーナー…今日のこの日を祝してカンパイしたいと思います!
ある方は手にグラスを…。
ない方は心のグラスを…。
この会場にいるということは皆様お知り合いということですから…ご来場の皆様、カンパイ!」

440実はこの日のショウは久しぶりの単独公演というだけではなく、当日発売となったシングルの発売記念ライブだった。

450yfその中新しいシングルから「よふかし」。
480vディストーション・ギターがモノを言うハード歌謡チューン。
このソロもカッコいいね。

470v「急にオマエどうしたんだ?…という感じの歌ですが、『表銀幕』と『裏銀幕』があります」
メンバー同士の長電話の話があって…「早いもので後半戦に入ります。料理のフルコースでいきなりメインは出て来ないでしょ?
盛り上がる準備は出来ていますか!?
アナタに届け…アナタに届け…」

200v_mc「わがままルージュ」。
ジャケットを脱いで更にハッスル!
「ハッスル」なんて今は言わないか?
ここまでジャケットを着ているところがスゴイ。こういうところにプロ根性を感じちゃうんだよね。
490そして、同じく当日発売のシングルから「リップサービス」。

490wr絢子ちゃんのビートが気持ちいいノリノリ・チューン!

500vコレ大スキ。

510右へ左へ…みんなで楽しくワカメ・ダンス!

660_0r4a8872 まぁ、最初っから大いに盛り上がっていたけど、なるほどショウが終盤に差し掛かっての盛り上がり方が素晴らしい!

530v客先に飛び降りての「わからずや」。

540下手でモクモクとギターを弾いていた寒河江くんもステージを横断してのエキサイトメント!

550そして、ショウは最後のセクションに突入する。
「コレ何だかわかる?そう、アンブレラ!
私が歌うのは、雨だ!」

560みんなに届けられたレイン・ソング…コレはいい曲だな~。
傘を持っての歌といったら、もっぱらジーン・ケリーだけど、銀幕一楼も"わるくない"。
歌詞には「マンボ」、「ルンバ」なんて言葉が出て来る。
昔ハヤったラテンのリズム。
日本は、消費量から見れば音楽の豊かな国だが、その割には驚異的なリズム貧乏国だと思う。
チョット飽きて売れなくなるとドンドン切り捨てちゃうんだよね。
銀幕さんなんかにこうした昭和に流行したリズムを取り戻してもらいたい。
ドドンパをハード・ロックで演ったらカッコよかったりすると思うんだけどな~。
四分音符と三連がそれぞれ2ケずつ…こんなリズム恐らく他にないから!

570ウン、このソロもいい。
コンパクトながらとても美しいメロディで歌に寄り添っている。
ウチに来た時、彼がこんなギターを弾くとは思ってもいなかったナァ。
正直、お見それいたしました。
やぱりね、チャンとしたオリジナルに近い音楽を聴いていると違うんだよね…このことを寒河江くんが証明してくれた気がする。

660_0r4a8915本編を締めくくったのは、さっきから触れているこの日発売となった最新シングル『ゾッコン』のタイトル・チューン。

Zl コレまたいかにも銀幕一座らしいドライブング歌謡チューン!
「♪素数の秘密も割り切れない」…うまいな。
素数とは、1とその数字自身でしか割り切ることのできない数。
加減乗除の「割り切る」と気持ちの「割り切り」のダブル・ミーニング。
「素数」については何度かMarshall Blogで触れているので興味のある方は「Marshall Blog 素数」で検索してみてくだされ!
ちなみに、今わかっている最も大きな素数は「2の74,207,281乗-1」だって。
2013年に発見された素数を500万ケタも更新したのだそうだ。1日24時間飲まず食わずでその数字を読み続ければ、127日で読破できるらしい。

590vわざわざテーブルを用意しての紙吹雪アクション!
至れり尽くせりだ。

600v最後は定番の歌舞伎+相撲アクションだ!

620vドスコイ~、ドスコイ。

630vキマった~!

640アンコール。

6461曲目は「サタデーナイト」。

650またまた客席に降りて、今度は…コレセグウェイっていうんだっけ?…で行ったり来たり。

670vさらに脚立によじ登って…

680_2くす玉割り!

690まったくひと時も目を離せない銀幕さん。
写真撮るの大変なんだわ!

660_img_8781『ゾッコンな夜に恋して』の最後は『銀幕ポップコーン』収録の「臨時ニュース」で締めくくられた。

700ココでもまたブリッジ紙吹雪!

710そしてドスコイ!

720あまりにも個性の強い歌い手をガッチリとサポートした4人。

730v

740v_2

750v

760v以前にも書いたけど、銀幕さんってナルシスティックなところが皆無でいいんだよね。
すごくサッパリしてる。
そして、メロディと歌詞を大切にして、とても丁寧に歌うところが好き。
昔の「歌手」ってのはみんなそうだった。

770あ~、おもしろかった!
大変に熱気のこもった歌謡ロック・ショウだった。

780最後は冒頭と同じく山下さんがひとりステージに残りご挨拶。
そして完結。

660_s41a5088銀幕一楼とTIMECAFEの詳しい情報はコチラ⇒新公式ウェブサイト

790

200_2 
(一部敬称略 2018年7月18日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2018年9月10日 (月)

Masha Plays Guitars(って当たり前か…)~ YOUNG GUITAR最新号より

 
9月10日発売のYOUNG GUITAR最新号はSlashが表紙。
ヨシヨシ。
『Living the Dream』なるニュー・アルバムが21日に発売となるそのSlashがガツンと濃密に特集されている。
レスポール・スタンダードだけでなく、2555 Silver Jubilee他のMarshallも紹介されているところがうれしいですな。

10bその巻末に『個性派USAギター・エキシビジョン』という特集が組まれている。
タイトル通りオリジナリティあふれるコンテンポラリーなギターを動画と連動して紹介するという企画。
同号前半の超王道ギター・ブランドの特集と見事に対をなす格好となっている。

1_yg その個性的なギターを試すのはSilexのMasha。

1_0r4a8482 そして、試奏のお供をしたのはMarshall ORIGIN。
Mashaくんはすでに実戦のステージでORIGINを使用している
ORIGINのそのサウンド・クォリティを評価しての登板だ。
要されたのはORIGIN50CとORIGIN20C。

20今回はORIGIN20Cを採用。

30前回のライブで使ったのは50Cだったが、もう使い方はバッチリ。
「勝手知ったる」ところでチョイチョイとノブを回してORIGIN20Cを理想の音に仕上げた。

40vギターはMashaくんも全くこの日に初めて手にするモノばかり。
最近はズッとストラトキャスターを使用しているが、さすが百戦錬磨のギタリストらしく、未知の蟻田でもたちどころにその魅力と特徴を見抜く。

50そして私は大発見!
この写真を見てその私の「発見」がわかる人は年季の入ったMarshall Blogリーダーじゃない?

60v_3そう、その「発見」とはこの足!
Mashaくんもギターに集中すると足がこうやって重なっちゃうんだって!

70コレはCONCERTO MOONの島紀史の足。
ノンちゃんもこうなっちゃう。
その辺りのことはコチラの記事で!⇒マーシャル・ブログを語る <後編>
グワッ!この記事を書いてからもう6年も経っちゃったよ!

Rtt_img_0460次々と繰り出されるギター。
なかなかこういう仕事もムズカシイよね。

80vなんてことは全く関係なしに弾き出したら止まらないMashaくんなのであった。
そのあたりは動画でご確認あれ!
ORIGINはと言えば…ん~、やっぱりいい音!

90YOUNG GUITA10月号絶賛発売中!

100<オマケ>
一昨日、名古屋は新栄のSPADE BOXというライブハウスでMashaくんと雄太くんにバッタリ!
実際は私が押し掛けたんだけど…。
Mashaくんは本城未沙子さんのサポートでステージに上がったのです。

1_2img_4214 

200 
(一部敬称略)

2018年9月 6日 (木)

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.31~『Let It Be』を観たよ

 

皆さん、こんにちは。
私、Marshall Blogといいます。覚えていらっしゃいますか?
なんて…中断している期間はあったものの、「毎日更新」を標榜して10年。
決して挫折したワケでも、ネタがないワケでも、アイデアに枯渇したワケでも、関係者の皆さんから嫌われたワケでも、読者の皆さんから愛想をつかれたワケでもないんだけど、ダメだ!
あまりにも他にやることが多すぎてMarshall Blogを書いている時間が取れない!
「徹夜してでもやれ!」って?
そんなことおっしゃって頂けるのはとてもうれしんだけど、絶対にやらない。
11時以降は絶対に仕事をしない。
もうこのことだけは守ってるの。
ナゼか?
年老いているから。
チョットでも無理をしたり、生活のリズムが崩れるとすぐに身体の調子が悪くなっちゃうんよ。
ま、決して自分が完全な健康体だとは思わないけど、取り敢えず寝込んだりしないで済んでいるのは、この「生活のリズム」をキープしているのと、化学薬品の入った食品を極力摂取しないように努めているからだと思ってるのです。
音楽のリズムはボロボロだけど、寝起きのリズムはバッチリよ。
それと、晩酌を止めてる。
いいね~、グッスリ眠れる。
コレぞまさにジジイの会話…こんなどうでもいい事を書いている間に新しい記事を書けばいいんだけどサ。
それにもリズムが要るんですわ。
今、Marshall Blogは変拍子のパートをやってるの。19/16拍子ぐらいかな(Keep it Greasy)?22/8拍子か(First Circle)?
 
さて、それでも今日筆を執った!
その理由と内容がまたけしからん。
ナントShige Blogの記事をMarshall Blogに引っ越ししただけ!
どうだ?
ズルいだろう?
いい加減だろう?
でも、どうしても急にコレがやりたくなっちゃったの。
…というのは、当該の記事をある読者に紹介したくてMarshal Blog内を探したんだけど見つからない。
記憶をたどってありとあらゆるキーワードを使って検索をかけても出て来ない。
それで、もしかしたらShige Blogに書いたのかも…ということにようやく思い至って、探してみたらあったじゃないの~。
そして、内容を読み返してみたら、「コレ『ロック名所めぐり』に組み入れてもいいんじゃん?」と思ったワケ。
内容はビートルズ。
2012年の10月16日のShige Blogに掲載した記事だけど、加筆訂正してお送りする。
未読の方には是非ご覧頂きたい。
舞台はピカデリー・サーカスとレスター・スクエアのちょうど間ぐらいにある劇場、Prince of Wales Theatre。
おお~っと!
「Theatre」で思い出した!
以前、Marshall Blogで三宅坂(皇居のとなり)にある国立劇場の看板の英語表記がイギリス式の
「National Theatre」になっているのに対し、その目の前にある信号についている標識の英語表記が「National Theater」とアメリカ式になっていることを指摘した。
そして、「国がこんなことをやっているから日本の英語教育はいつまで経ってもダメなんだ!」と息巻いて見せた。
だってそうじゃん?

Theatre3そしたら…。
つい先日、車で国立劇場の前を通りかかって驚いた。
見てるんだよ、国の連中も…Marshall Blogを…。
ナント、信号機の方の英語表記がイギリス式の「Theatre」になってたのよ!
スゲエな、Marshall Blog!
コレ、同じ英語でもどうしてイギリスとアメリカで「-re」と「-er」という違いがあるのかということは他の記事に書いたことがあるので興味のある人は検索してみてください。
ちなみに、この通りの先にはイギリス大使館があるでね。
大使館の誰かが指摘したのかも知れないね。
イヤ、Marshall Blogのおかけだろう。

660_theatre それでは本題をどうぞ…。
 

貧乏旅行…私の場合、食費を削ることよりも、音楽グッズを買い控えたり、観劇をガマンしたりすることの方がツライ。
誰かに渡すお土産は別にして、洋服ときたら自分にはTシャツ一枚買ったことすらない。

その代わりCDやら、本やら、大好きなミュージカルには惜しみなくお金を使う!…と行きたいところだが、当然そうもいかない。
両替したポンド紙幣の減り具合を確認しながら、恐る恐るCDや本を少しずつ買い込まざるを得ない。CDや本はいつかまたどこかで再会できることが期待できるので(ま、私が欲しいモノなんて大したアイテムじゃないから…)、ちょっとした努力で買い控えることもできよう。
 
いつかオレゴンの「ベンド」だか「ベント」だか、ジェリー・ドナヒューのようなチョーキング名人がORIGINが集まっていそうな町に行った時のこと。
小さな小さな町だったが、そこに中古レコード店を見つけた。
すぐに店内に入りROCKの「Z」コーナーへ。
当然のごとく、ナニかFrank Zappaの珍しいアイテムがないかとチェックしたワケだ。
エサ箱に入っていたのは十把一絡げののありきたりのモノばかりだったが、最後に『Apostrophe(')』と『Over Nite Sensation』の4チャンネル盤というのを見つけた。
$10チョット程度だったかな?
 
普段なら絶対「買い」なんだけど、こういうに悪魔が囁く。
イヤ、時差による疲れのせいか思考が妙な具合にブレるのだ。
自分「欲しいナ、問答無用で買いだろ?」
悪魔「イヤ、待てよ、こんなもの持ち帰ってどうするんだよ?4チャンネルのステレオなんか持ってないじゃんか!」
自分「でも日本でこんなの見たことないゼ」
悪魔「そうかも知れないけど荷物になるゾ~。LPがどれだけ重いか、おまえならよ~くわかってるだろう?」
自分「コレクションのためだ、それぐらいガマンするさ!」
悪魔「それもよかろう。しかしだぞ、このLPをスーツケースの底に入れてだな、持って帰った時にヒン曲がっていたら苦労して持って帰った甲斐がねーゾ!」
自分「それもそうだな…やめようかな?」
悪魔「やめとけ!やめとけ!」
…で、結果、悪魔が勝利して買うのを止める。
そのまた結果が「後悔」である。
こういうの普通は買っちゃう方が「悪魔」の役回りなんだけどね。
それらのアイテムに後日出会ったことがない。だから、ほんのちょっとの犠牲で済むのであれば、「欲」を貫いた方が後々ラクである。
これが私の「海外買い物人生訓」なのだ…ま、しょっちゅうブレてるしセコい買い物なんだけどね。
 
でだ!チョットどころの犠牲で済まなくても自分に「Goサイン」を出すべきは、ミュージカルやコンサートなどのエンターテインメントである。理由は単純。他の場所では経験できないからね。

私が考えるに、実は日本は驚異的なエンターテインメント後進国である。
正確に言うと経済先進国の中にあっては、西洋エンターテインメントを国内で経験できない、その方面においては最も遅れた国だと思うのです。

言葉の問題もあるし、落語やその他のオリジナルの古典芸能も豊富にあるので、ミュージカルなんて観ちゃいられんよ…ということもあるのかもしれないが、まぁ、寂しいもんです。
かといってお能観にいかないでしょ?!
それもこれも「観劇」という習慣がないから仕方ないのでしょう。
でも、江戸時代は盛んだったのよ。
その結果、現地で観るということが必須になってくる。これは現地で見逃すと他では経験できないことが多いので、もしくは「劇団○×」の焼き直しなど観たくはないので、多少の犠牲を払ってでも経験しておくようにしている。
たとえ大枚はたいて観たショウがその時少しぐらい気に入らなくても、後年「お、オレ、それブロードウェイで観たよ。メチャよかったよ~!おまえも観た方がいいよ~。ま、オレはミンスコフ劇場で観たけどね…」とかいうことになる。
おのぼりさん根性と笑わば笑え。どうせショウ・ビジネスにおいては、日本人は絶対に永久に向こうの連中にはかなわないんだから…。
さて、ロンドンの地下鉄の広告で見つけたのがビートルズのミュージカル『Let It Be』。
コレか~。日本でもテレビで盛んに宣伝してたな…。どうせ日本公演のキャストは2軍、3軍だろう。コイツぁ、本場で本物観てやろうかと…。
財布の中身を確認しつつ、ハーフプライス・チケットのオフィスに行くが、9月下旬に始まったばかりの興行なので、この晩のチケットはソールドアウト。
「クソ!もっと早くチケット買っておけばよかった!」と思いつつ、「フ~、金使わないで済んだ~」と安心したりして。
ボックスオフィスで興行日を確認すると、あくる日にマチネーがあることを発見。
マチネーというのは昼間の興行のことね。補欠のキャストでシレっとやっちゃう。
 
ここで、このあたりのシステムになじみのない方に簡単に説明しておくと、日本では「劇団ナントカが何年ぶりに『ドッグス』の公演をします!」とかにぎにぎしくやってるでしょ?期間を決めて興行しますよね?
ところが、NYCのブロードウェイとかロンドンのウエストエンドでは毎日興行がかけられているのね。ウエストエンドの場合は、日曜日には全興行がパタリとお休みになってしまうけど、その他の日は決まった劇場で毎日同じ出し物が上演されている。
で、人気のあるショウは(ウエストエンドの場合)、木曜日と土曜日には昼間にも上演される。これがマチネー。(マティニーと発音する)ブロードウェイは月曜休みで、水&土曜日にマチネーだったかな?
公演当日の夕方近くになると、同じ公演をかけるのに席を余らせておいてもモッタイないから、一斉にチケットの安売りが始まる。
これを待ってチケットをゲットしてもいいのだが、ソールドアウトと変な席しか残っていないという危険性があるワケ。合理的です。
コレを20年とか続けるワケですよ。
当然ヒット作ともなると延べ観客動員数は凄まじい数になる。
もちろんこれはイギリスに住んでいる人だけが観てるワケではなく、大半が私のような海外からのおのぼりさんだ。そこへ行くと東京のショウは日本の人しか観ないからね、動員数がケタ違いに小さくなる。
さて、人気の興行も時間が経てば動員力が徐々に減って集客が鈍くなる。
それでも終わらせるには惜しい。
すると今度は、ウエストエンドの場合、キャパの小さい劇場に引っ越して行って、しまいにフェイドアウトする。
私が10年ウエストエンドを見て来て、『レ・ミゼラブル』は2回引っ越してるハズ。
今3か所目の劇場になるけどまだやってるもんね。
『オペラ』はいまだに「ハー・マジェスティ」で演ってる。それにいまだにハーフプライスが出ない。人気のほどがうかがえるというワケ。
 
だからね~、東京なんかはいかに海外からの観光客が少ないかって思うんですよね~。
もっともっと海外の人が興味を持って来るような魅力的な街になってもらいたい。
今もね、年末にイギリスの友人が来るっていうんで観光のプランを練っているところなんだけど、観せるとこないよね~。
二重橋?お台場?スカイツリー?そんなんでよろこぶかな?それよりあまりにも混沌とした渋谷の駅前とか歌舞伎町の方がよろこびそうだな…。
それと、東京の観光地ってそれぞれがエラク離れてるんだよね。世界一の大都市だから仕方ないんだけど、ロンドンとかニューヨークはせま~い中に見どころがギューギュー詰めになってる、博物館だとか美術館が充実しているので1週間いてもまだまだ見きれやしない。という地理的ハンディも東京にはあるのかもしれない。

話し戻って、チケットオフィスの人によれば翌日のマチネーのチケットはあるということで明日チケットを買うことにした。コレが失敗だった…。

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マチネーは3時から。
午前中に西ロンドンでマーシャル関連の取材を済ませ(これがまた面白かった!)、ウエストエンドに戻りマチネーのチケットを買おうとすると、ヤッチマッタ!
昨日聞いた値段よりガバッと上がってやがる!
ニューキャッスルからの電車の時にあれほど失敗したのに!…というのはギリギリまで待てば安くなるかと期待していたのよ~!ああ、バカな私。

ま、それでも5,000円ぐらいで始まったばかりのショウが観れるなら…とチケットを買った。
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コレがプログラム。£4だったかな?こういうものはよほど高くない限り必ず買うことにしている。
劇場の名前がガツンと入っているところがうれしい。
ま、思い出というよりも「観た」という証拠みたいなもんですな。
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そしてコレが「Prince of Wales Theatre」。現在の建物は1937年に再建されたものだが、オープンは1884年という由緒ある劇場だ。
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ロンドンやニューヨークで観劇する際のもうひとつの楽しみは、劇場そのものを味わう…ということ。日本の劇場はジャンジャン壊してしまうので歴史も風情もスっ飛んでしまうが、こちらは長い間に上演された数々の名作のポスターや写真が飾ってあったりして実に味わい深い。
NYCのリンカーンセンターにあるエイヴリー・フィッシャー・ホールに飾ってあるボールペン画によるカラヤンやベームらの名指揮者たちのポートレイトなんて実に面白かった。
それと、その名館に入ったという満足感ね。
ロイヤル・アルバートにもパレス・シアターにも入ったことがない若輩が言うのもなんですが…。(オペラ座とかスカラ座とかとは別の次元で話してます)

Fab4_IMG_0160
オワ~!ジミー・スチュアートが1975年にここの舞台に立っているのね!大感激!!
コレは『Harvey』ですな。
1944年にブロードウェイで初演。
1950年にはこの人が主演して映画化もされた。
主人公にしか見えない大きなウサギの話し。ジェイムス・スチュアートはオスカーの主演男優賞にノミネートされた。
でも、映画自体はあんまりピンと来なかったナァ。
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コチラはメル・トーメ。
「The Man with the "Velvet Fog Voice" from the U.S.A.」ってのがいい。
「ベルベット」はわかるけど「霧」は解せん。そうかな~、そんな霞がかってるかしら?
「Mel Torme」のドデカイ表記の下の「Mountain Greenery」というのはロジャース=ハート・コンビのペンによる1920年代のミュージカルの挿入歌で、イギリスではメルのレコーディングが大ヒットした。
だからガツンとフィーチュアされている。舟木一夫の「高校三年生」的な?
メルは2週間もここで歌ったんだネェ。聴きたかったナァ、若き日のメルの声!

Fab4_IMG_0159

ちなみにメルはCONCORDにこんなデュエット・アルバムを残している。
デュエットのお相手はデイㇺ・クレオ・レーン。
デイㇺは男性の称号でいえば「ナイト(Knight)」。「Sir=Lady」の上だからエライよね。
先日The Kinksのレイ・デイヴィスがナイトを叙勲したのは記憶に新しいい。
で、このクレオ、ジム・マーシャルの幼友達だったらしい。
ジムのお別れの会にも出席して、ひとことご挨拶されていた。

Ml 彼女の『Shalespeare and All That Jazz』というアルバムが結構好きで時折聴いている。
イギリス人らしくていいじゃん?
ディック・モリッシーとかジョン・サーマンとか、マイク・ウエストブルックとか、イギリスのジャズ・ミュージシャンって結構スキ。

Sj さて、肝心の『Let it Be』。
どうもシックリ来なかったんだけど、道理で…。
日本で盛んに宣伝しているビートルズのショウは『Rain』っていうヤツなのね。
こっちに帰って来てから気が付いた。まったくの勘違いだった!
ビートルズデビュー50周年ということで盛り上がってるんでしょう。
それにしても2012年はイギリスにとって本当にスゴイ年回りだよね。私もそうなんだけど。
考えてみると、ビートルズもMarshallも私も、みんな同じ年なんだよね。
 
この作品は特にミュージカル仕立てでもなんでもなく、ビートルズの曲を演奏するだけの、ごく普通のコンサートなの。
ただ、デビュー当時から順に衣装を換えてその時代のレパートリーを演奏するので、無理して言えばチョットしたビートルズ物語にもなってる。
それよりも、皆さんの前にビートルが再び現れたんですよ!50年前にロンドンで演奏した時と同じなんですよ!という疑似ビートルズ体験ができるというワケ。これには弱い!

「なんだよ、そんなら六本木でも観れるやんけ~」なんてことは思っては絶対にイケません。演奏がウマイとかヘタとか、似てるとか似てないとか、こんなことを考えるのもヤボです。
何しろ、この「ロンドンで観ている!」というロマン。
そして大枚はたいているという意地があるからです!

でも本当に楽しめましたよ。
写真は撮れないので劇場の外観だけしか掲載できないのが残念。
ステージ左右にはビデオスクリーンがハメ込まれた大きなクラシック・ラジオの造作が設置され、「ビートルズ・クイズ」が放映されている。
開演を待つ観客のビートルズ度を鼓舞しようというたくらみ。
みんなそれを読んではドヤ顔で小声で答えている。
BGMはニール・セダカやコニー・フランシスらのオールディーズがガンガンに流れていて、お客さんがもうしっかりとそれに合わせて歌っちゃってる。
そう、かなり年齢層が高いのだ。
オイオイ、ヘタをすると私が一番若いんじゃねーの?というぐらい。
もう完全に「あなた方本物のビートルズを見てるんでしょ?」という感じ。
実際にイギリスへ行くと、「ビートルズを観た」というお年寄りがウジャウジャいるからね。
 
「She Loves You」でショウはスタートして「From Me to You」だの「Please Please Me」だの初期の定番が連なる。

曲間にはジョン役の人が「高い席のお客さんは宝石を鳴らしてください。安い席の方は拍手してください」だっけ?有名なMC。
怒られちゃったヤツ。
ジョンはこのセリフをこの劇場で言ったんだよね。また感激!
そういうことをして、あたかも本物が演奏しているような演出をするんですよ。
入り口の看板に「Experience the Beatles Live in London」と謳ってあるのはダテじゃない。
 
ところで、本当にこのジョンのMCを実感している日本人ってあんまりいないんじゃないか?って思った。
イギリスは今でも「差別社会」といわれるが、この劇場の座席の別なんてまさにその表れで、実に細かく値段によって席が分かれている。
舞台に一番近い、つまり高い席を「ストールズ」といい、2階席が「ドレス・サークル」とか「ロイヤル・サークル」とかいうエリアになっている。
社会の授業で習ったカーストでいえば、ここまでが「バラモン」。士農工商なら「士」だね。
私なんかがいつも利用するのは一番安い「バルコニー」というエリア。4階席ですよ、4階席。
カーストならスードラであり、「商」に属する。
安いぶん仕方ないんだけど、このバルコニーともなると、他の高い席の方々と出入口も異なるのですよ。
ま、言いたかないけど、「貧乏人様はコチラへ」みたいな…。
で、ロンドンの劇場はみな100年ぐらいは軽く経っている古い建物なのでエレベーターなんかついていない。
エッチラオッチラ階段を上がって行かなければならない。
別に悔しくも何ともないんだけど、ジョンが言ってたのはこれか~、最初にロンドンでミュージカルを観た時思いましたよ。
ブロードウェイは劇場がウエストエンドに比べて小さいせいか、こういうケースは少ない。
 
ショウはつづく。
ナゼか「Day Tripper」で総立ち大合唱!
でもすぐ座っちゃうよ~、ご年輩だから、手拍子も1&3拍。ああ落ち着くなァ~。
衣装替えの時にはステージ両側のビデオスクリーンに60年代のロンドンの風俗が映し出される。
トゥイッギー、マリー・クワント、Vespaなどなど、みんな「なつかし~」とか「あった、あった」とか言って騒いでる。

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第2部ではサージェント・ペパーズの衣装で登場。
ドラムの人が「With a Little Help」を歌ったんだけど、これが何ともよくてね~。泣けたな~。
最近ようやくビートルズの歌詞がダイレクトに頭に入って来るようになりましてね。
やっぱスゴイです、「ファブフォー」は。一番泣けるのは「She's Leaving Home」なんです。「With a Little」には会場も大合唱。隣の隣のおじさんも目頭を押さえてた。
『サージェント』からは他に「When I'm Sixty-four」も演った。
お客さんの平均年齢がどう見ても64歳以上なんですよ。
みなさんの膝の上にヴィラだのチャックだのデイヴが乗ってるかはわからないけど、これも完全に大合唱。
私も『ガープの世界』好きだったからね~、大感動。
ちょっとポール役の人が時々自分風にアレンジするところが気になるナァ~。
 
何しろお客さん全員が全曲を完璧に英語で歌えるところがスゴイ。案外感動モンですよ。海外へ来た感があふれてる!
「A Day in the Life」とか「Love is All You Need」とかも披露。
ポールは今でも自分のステージでビートルズのレパートリーを演奏しているけど、ジョンはもうできないからね。コピーだとはわかっていても、そういう意味ではすごく新鮮に感じる部分もあった。「Strawberry Fields」とか「Lucy in the Sky」とかヨカッタな。
「♪Lucy in the sky with diamonds」の前のキメのところなんかお客さん全員膝叩いて合わせちゃうんだから。
 
となりにいたご夫婦ももう70歳近くにお見受けしたが、そういう年齢の方がビートルズの曲をソラで歌っちゃうんだよね、もちろん英語で。
初期の曲ならわかるんだけど、ちゃんと『Revolver』以降の曲もちゃんとマスターしてる。
本当にお茶の間にビートルズがいたんだなって感じがするワケですよね。日本だったらどうなんだろう?GSとかかな?この差はかなりデカイ。
 
アコースティック・セットでは3人が同時に「Blackbird」を弾いたりして…。
「Here Comes the Sun」や「In my Life」と続く。
ん~、ここは確かにお日様がありがたいところだからね~。この名曲もここでは余計に心にしみますよ。
ジョージ関連では残念だったのは「While my Guitar gently Weeps」を勝手にアレンジして演ってたこと。ソロは完全コピーだったけどね。ジョージの人、スゲエギターうまかった。
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最終のセットは映画『レット・イット・ビー』のイメージだよね。最後にビートルズが演奏したアップルの社屋があるセヴィル・ロウはここから歩いて5分ぐらいのところなんだから臨場感が違う。『Abbey Road』のジャケットがバックドロップに映し出されるところがあるんだけど、これにしてもアビィ・ロード・スタジオがある「St. John's Wood」まで地下鉄ですぐだもんね。
家でホンモノさんのCD聴いていてもいいんだけどね、でもせっかくロンドンにいるんだし…こうした何とも言えない本場感を味わうようなもんですよ。
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アンコールの最後に「Let it Be」を演奏。
コレで終わりかと思うとみんなが「Hey Jude!」とリクエストするの。私なんかは
「Hey Bulldog」の方が好きだったりっするんだけど。
この「Hey Jude」は今年のイギリスの大イベントたちのおかげでビートルズのNo.1曲になった感じがするね。当然大合唱よ。
手をつないでいっしょに歌っている老夫婦の姿なんか感動的だった。
客出しのBGMが「I Wanna Hold Your Hand」でさ、みんな大声で歌いながら帰ってった。
ナンダカンダ言っても、ビートルズはやっぱりこの国の人たちの誇りであり、この国の人たちのモノなんだなって思った。

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※『名所めぐり』は現在「ヘンリー八世と六人の妻」の<前編>で止まっちゃってるけど、必ず続きを書きますから待っててね!

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