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2017年12月11日 (月)

【田川ヒロアキ結婚スペシャル】Will You Marry Me? <披露宴:前編>

    
Will you marry me?  
  
求婚の際、王様から家来までが口にする英語圏におけるプロポーズの決まり文句。
もちろん意味は「ボクと結婚してくださいませんか?」
「marry」というのはとってもカワイイ響きの単語だよね。
名詞の「marriage」の語源はラテン語の「maritare」。
女神アフロディーテの庇護の下に結合する…という意味なのだそうだ。
「Will you marry me?」は、最後の最後にケジメとして登場させる儀礼的な成句とする向きもあるらしいが、それだけに「彼ったら、ちっともプロポーズしてくれないの…」とその瞬間をクビを長くして待っているような彼女がこの決まり文句を告げられると「涙ドバ~」となる。
つまり、求婚相手から「Yes」という言葉が帰って来ることがキマっている時だけに使われる最後通牒というワケ。
で、「Will you~」は、「相手の意思を尋ねる表現」と学校で教わるけど、私の経験で外人と会話をしていて「Will you~?」なんて言われた記憶はほとんどないな。
でも、この決まり文句はいつでも「Will」なんだって。
  
コレが付き合い出して間もないけど、どうにも彼女のことが好きになってしまい、とりあえず「結婚したいニャ~」と自分の意思を伝えておこうという時に「Will you marry me?」ってやっちゃうと相手が「ハァァァァ?」ってなことになる。
こういう時は「Will」をシフトバックさせて過去形にして「Would you marry me?」と言うのだそうだ。
そうすると「もしかしたらでいいから結婚してくれない?」みたいなイメージになる。
どっちも言ったことがないから、アタシャよくはわからないけどね。
でも、The Beach Boysの『Pet Sounds』の1曲目、必殺の名曲「Wouln't It Be Nice」にコレが出て来る。
この「It」は「彼女と結婚すること」。
「もしキミと結婚出来たらどんなにNiceなことか!」という将来の彼女との愛の夢を一方的に歌っているとてもカワイイ曲なのだ。
  
さて、今日の主役のふたり、田川ヒロアキとマネージャーの美瑞穂さん…。
アタシャね、以前からどうも2人の仲が怪しいんじゃなかとニラんでたんだよ。
そしたらホ~ラ!
結婚したっていうじゃないか。図星だったでしょ!
…って、誰しもがいつ2人が結婚するのかヤキムキしてたっつーの!
ヒロアキくんが「Will you marry me?」と美瑞穂さんに言ったかどうかは知らないけど、めでたくゴールイン!
  
ご結婚おめでとうございます!
  
Marshall Blogもそれこそ好き勝手に色んなネタをやらせてもらってきたけど、結婚式のレポートって初めてなんじゃないかな?
タマ~にブライダルの撮影のお仕事を頂戴するけど、それらはMarshalとl関係がないからね。
あの、ブライダルの撮影ってイヤなんだよね~。
失敗したら取り返しがつかないのでものスゴく緊張するのよ。
今回は披露宴にお招き頂きつつの撮影だからまだ気がラク。
その分、私も心からお祝いをさせて頂いた!
「今、Marshallを最も美しく鳴らすギタリスト」のひとりとして、日ごろからMarshall Blogに多大なるご協力を頂戴しているヒロアキくんへのお礼の意味も込めて今週のMarshall Blogはヒロアキへの結婚ご祝儀週間にすることとした。
  
話はやっぱりMarshallから。
2人が披露宴の会場に選んだのはココ、「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」。
新橋寄りの昭和通り沿いにあるポッシュなホテル。
70ココで登場するのがMarshallのJCM2000 TSL100というモデル。

40_21998年の発売で、5月に『Marshall Night in TOKYO』と称したこのモデルの発表会を銀座のライブハウスで開催した。
約20年前…なつかしいな~。
その時に来日したジム・マーシャルが宿泊したのがこのホテルなのだ。
当時は単に「銀座東武ホテル」という名前だったように記憶している。

50コレがその時の様子。
左端の外人がジム・マーシャル。
こうして見ると、ガヴァナーもずいぶん若かったな。
この時、初めてジムにお会いしたのだが、まさかそれから14年経ってMarshall社に勤めるようになるとは当時夢にも思わなんだ。

60そんな思い出があるこのホテル。
この日、ヒロアキくんと美瑞穂さんのご結婚披露宴という強力な思い出が新たに刻まれることになった。
受付ロビーの様子。
開かれたのは11月の23日だというのに早くももうクリスマスツリーが…。

80とにかくみんな祝福の気持ちが抑えられないようで、ずっとヒロアキくんを応援してくれている貴子さんのイラストや沖縄の華ちゃん作のグッズをはじめとした、ファンや友達から寄せられた様々なお祝いアイテムが受付に飾られた。

90その隣にはヒロアキくんのこれまでの作品がズラリと展示された。
ずいぶん色々やって来たね~。

100開宴前、まだ誰もいない会場にチラリと忍び込ませてもらったよ。

110ああ、私がこの席に座らせて頂いたのはいつのことやら…31年も前のことだ~!

120何やら見慣れない装置も…。

130ケーキでかし!
いつか自分たちの結婚披露宴の写真をカナダから来た若い女の子に見せたところ、ケーキの写真を見て「one, two, three, four, five…」と段を数え出した。
すると、私たち夫婦をチョットからかうように「お子さん、3人足りませんね?!」と言った。
コッチは意味がわからずポカンとしていると、「ケーキの段数は、結婚してから設ける予定の子供の数を表しているんですよ!」と教えてくれた。

140v会場内にセットされた特設ステージ。

150Marshallのハーフスタックがセットされた結婚披露宴会場なんてメッタにないでしょう。
ヒロアキくん愛用のJVM210Hと1960A。
ま、言ってみりゃMarshallはいつもと同じ。

155vいつもと違うのはこの2人…

170今日はこんな感じ!

180着替えを済ませ、2人は開演前に記念撮影を済ませた。
ウェディング・ドレスを着飾った美しい花嫁さん。
今日の主役は完全に美瑞穂さんだよ~。

185v受付が開始され、続々とお客さんが集まり始めた。

190浩二さん。
後ろは音楽室DXの賀山さん。

200SUPER BLOODの亮さん。210石黒さん。

220てらちん。

240お~、NAOさん!
久しぶり~。
20周年を迎える広島は呉のライブハウス、「ケラウスランブラ」の親分。

245和佐田さんも到着。

250控室もにぎやかになってきた!
いつもMarshall Blogにご登場頂く方がズラリ。
二井原さんももうお見えになってる。

270「滅多にしない格好」ということで記念撮影。

280いよいよ開宴の時間となった。

290披露宴会場へ移動~。

3002人も会場へと向かうよ。

310v会場の中は賑やかなイルミネーションが雰囲気を盛り上げている。
ヤベッ!ココで私はトイレに行きたくなっちゃってサ…。

320アラま!
「♪ロビーでバッタリ~」
ちょうど新郎新婦がスタンバっいるところだった。

330vこの姿は今ココでしか撮れないのでトイレを我慢してシャッターを切る。

340そしていよいよ…

350新郎新婦のご入場~!
BGMは二井原さんの「Here We Go」。
美瑞穂さんはもうこの時点で胸がイッパイになってしまい涙が出そう~!
それを見たヒロアキくん(実は見えている)ももらい泣き。
また、それを見たホテルのスタッフももらい泣き。
何のこたぁない、ハナっからどころか、ドアが開く前からみんなで泣いてやがる。
しっかりしろ!

360それもそのハズ、この2人を結びつけた当人こそが二井原さんだったのだから!
 
ちなみに私は自分の結婚式の時、まったく泣きませんでした。
それより、うれしくてうれしくて…。

370盛大な祝福の歓声に包まれながら着座。

380新郎新婦からごあいさつ。
「オ~イエ~、オオオイエ~」…と来るかと期待したけどサスガにやらなかった。

390v純白のドレスに白い花のブーケ…花嫁さんってのは本当に美しいですな。
いつもステージの上でギター・ケーブルをクルクル巻いてヒロアキくんの機材を片付けている敏腕マネージャーさんにはとても見えません。

400vハイ、カンパ~イ!
ここで長淵剛の「乾杯」が流れ…ない!

410「やっと、ずっと」だね~。

420ココからご来賓の方々の祝辞やビデオによるお祝いメッセージのコーナーに突入。

425村岡山口県知事もビデオ・メッセージを送ってくれた。

430_1知事とヒロアキくんは一昨年に山口市で開催されたボーイ・スカウトの世界大会で共演していることはマーブロ読者ならご存知の通り。

440私の人生で一番暑かった日。
後で知ったことだが、実際に当日の彼の地は日本で一番高温だったと聞いた。
演奏のことは忘れても、あの暑さは一生忘れんわ。

450ヤッチンからもメッセージが届いた!
心温まる~。
ヒロアキくんは年明け早々の恒例のヤッチンのバースデイ・ライブに出演することになっているからね。
楽しみだ!

460メッセージは海外からも届けられた。
美瑞穂さんがアメリカに留学していた時のホスト・ファミリーから。
スゴイね!大変だよ、コレだけ仕込むの!

470さらに!
「ああ、田川くん!ワシや!今日は行かれんでスマン!」
会場から大爆笑が沸き起こったファンキーさんのメッセージ!
ファンキーさんもヒロアキくんのキャリアに欠かせない重要人物だが、例によって海外に出ていらして残念ながら披露宴には出席できなかった。
ファンキーさん得意の360度画像でイヤがオウにも盛り上がってしまう!

480おふたりさんも大爆笑!
しかし、笑いの絶えない披露宴だ。

485

ご挨拶の実物編では、ミュージシャン仲間代表でてらちん…

490沖縄チーム代表でLinoちゃんがご挨拶。

495vそして地元下関の朋輩、濱崎さん。
濱崎さん、メチャクチャご挨拶が上手でビックリしちゃったよ。
笑いと感動を絡めた内容といい、早口の割には発音がやたらとクリアなしゃべり方といい、「良いスピーチ」の完璧な例以外のナニモノでもない。

500コレもボーイスカウトの時のひと幕。
濱崎さんは「馬関奇兵隊」というよさこいチームを率いていて、このイベントのクライマックスで登場した。
地元の郷土史に造詣が深く、先日、下関で開催されているある行事の興味深い写真を見せて頂いた。
さらに数週間前、五代目古今亭志ん生が昭和31年に芸術祭文部大臣賞を受賞したことで知られる「お直し」を久しぶりに聴いていたら、そのマクラで濱崎さんが見せてくれたその下関の写真に関することに触れていた。
こういうのが重なると俄然現地に行きたくなって来ちゃうんだよね~。
いつか行ってみたい下関なのだ。

510あ…そういえば、シリモンコン・ルーパスパットさんは披露宴に来てなかったな~。
ヒロアキくんの隣のお方。
こんなに仲がヨカッタのに。

520新郎新婦、ご結婚後初めての共同作業でございます…

530ケーキ入刀!

540歓談タイムを挟みながら宴は進行する。
そして、2人はココでお色直し。
私もやったよ、31年前!

550v写真タ~イム!
小野原さんも、KENちゃんも、亮さんも、塩湯さんも、府川さんもニッコニコ!
こんなにみんなが楽しそうに新郎新婦の写真を撮る披露宴なんてないんじゃない?
今回の撮影で最も気に入っている写真のひとつなの。

555ヒロアキくんも実にうれしそうだ。
しかし、美しいドレス姿ですな。
美瑞穂さんは上背があるので、こうした洋装がよく似合う。
ちなみにさっきのケーキの段数もそうだけど、この結婚式の装束にもチャンと意味がある。
やっぱり一番目を惹くのは花嫁さんの長いヴェールとドレスの裾だよね。
もちろん、ドレスの裾が長いのは、床の掃除を省くためのアイデアなんだけど…ウソですよ~。
Marshall Blogは冗談は書くけど、ウソは書かないようにしてますからね~。
このヴェールもドレスもビローンと伸びている部分を「トレーン(train)」というんだけど、決してJohn Coltraneのアダ名ではなくて、電車のように「長~く伸びているサマ」を表わす言葉。
古来、コレは家柄を示しているのだそうだ。
つまり、格式が高い家ほど、長くなる。
だから美瑞穂さんはこの長めのトレーンのドレスがよく似合うのだ。
ダイアナ妃だってスゴかったでしょ?ナニせ「Princess of Wales」だから。
ウチは娘がいなくて助かってるけど、我が家は「無トレーン」よ。
また手袋は、キリスト教では肌の露出をしないのが正装とされているため、必ず花嫁は手袋を着用する。コレも長い方が家の格式が高いことを示す。
さらに手袋をつけて「無垢で清い存在」を守るという意味もあるんだって。
そして、結婚指輪をハメる時は手袋をハズすでしょ?
アレは手袋をハズして「私は今からアナタのモノになります」ということなんだと。
また、ヒロアキくんはやらなかったけど、新郎はよく手袋を手に持ってるでしょ?
アレは新婦を守る「剣」の象徴なのだそうだ。
もうひとつ…今、ヒロアキくんが美瑞穂さんの右側に立っているけど、このポジションにも理由があって逆はマズイ。
この状態は新郎が右手に剣、左手に盾を持って、その盾でお嫁さんを守る…という意味が込められているそうだ。
ハイ、ギッチョの人は文句言わない!

560盛大な拍手で送り出される2人。
お色直しの後、披露宴は爆音と感動の後半に突入する。

570v<披露宴:後編>につづく
  
(一部敬称略 2017年11月23日 コートヤード・マリオット銀座東武ホテルにて撮影 ※一部を除く)