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2017年3月16日 (木)

【イギリス-ロック名所めぐり】 vol.27~Marshallが「Milton Keynes Business Achievement Award 2017」を受賞!

今日の記事はチト強引だ。
「名所めぐり」で取り上げるのもどうかと思うが、無理やりやってしまおう。
Marshallの本社と工場があるMilton Keynesを「ロックの名所」として紹介しちゃう。
コレその本社工場。
こうして見ると結構デカイな。

20日本語の地図なんかでMilton Keynesを時々「ミルトン・ケアンズ」と表記しているのに出くわすが、アレは間違い。
「ミルトン・キーンズ」と発音するのが正解。
「ケインズ経済学」のケインズと綴りが同じなので混同されることがあるようだ。
ミルトン・キーンズは「バッキンガムシャー」の地籍で、工場の住所は「Denbigh Road, Bletchley, Milton Keynes」。
この前の通りが「Denbigh Road」…コレは「デンビー・ロード」と発音する。
住所が示す通り、Marshallの工場から一番近い町はブレッチリーというところ。以前に「Marshallだより」として案内したこともあるので聞き覚えのある方も少なくないであろう。

30そして、ミルトン・キーンズは、というと、コレが結構工場から遠い。
車で行けば15分ぐらいなんだけど、ミルトン・キーンズは駅の周辺以外に信号がまったくないのでかなり走れることになる。とても工場から歩ける距離ではない。
信号がなくて交差点がどうなっているのかというと、全部ラウンドアバウト。
恥ずかしながら今でもラウンドアバウトを通過する時、「♪I'll be the roundabout」と口ずさんでしまう私はやっぱりプログレ好き。

40で、ですね~、そのミルトン・キーンズの様子を紹介したかったんだけど、ビックリするほど写真がないのよ。
もちろん相当な回数行っているんだけど…というのは、要するに面白くないのですよ。
下の写真はミルトン・キーンズの駅の近くのホテルに泊まった時に飛行機雲と夕日に映えるカテドラルがきれいだったからたまたま撮っただけ。

50ナゼ面白くないのかと言うと、どこへ行っても100年前、200年前の歴史的な建造物がひしめき合うイギリスにあって、ミルトン・キーンズの街の中心地にはそうした古い建物が皆無なのだ。
あ、ちなみに「街」と「町」という言葉を使い分けていることをご認識くださいませ。
イギリスでは規模に合わせて「City」、「Town」、「Village」と言葉を厳格に使い分けているから。それに倣っているつもりなのですわ。
で、このミルトン・キーンズはどうかというと、「City」らしい。
でも、PaulやRay Davisじゃないけど、ミルトン・キーンズとは比べ物ならない大都市のロンドンは「London Town」と呼ばれている。
恐らくロンドンが「town」だった時代からのしきたりなのではなかろうか?実にいい響きだよな~「ロンドン・タウン」なんて。
で、下の写真はミルトン・キーンズの全景。
ロンドンとは全く異なり、マンハッタンのように碁盤の目のようにキレイに整っているでしょう?
それはミルトン・キーンズという街が人工的に作られたから。
その歴史はたった50年しかない。
もちろん太古の昔から人は住んでいて、かつては「ミルトン・キーンズ村」だった。
それを1960年代にロンドンの衛星都市に作り替えたんだね。
ちなみに写真の中央のある三角形っぽい建造物は人工のスキー場だ。
人口は25万人程度。東京で言うと墨田区、または長野の松本市と同じぐらいの人口を擁している。

60街には巨大なショッピング・センターやオフィス・ビルがあるだけ。
ショッピング・センターは確かにメッチャ大きくてにぎやかなんだけど、入っているのはどこにでもあるようなチェーン店ばっかりなの。65コレはある時宿泊したホテルの一室から撮影した外の風景。
ビルの合間から見えるのは広大に広がる田園風景だ。
そう、ブレッチリーをはじめとしたウルヴァートンやニューポート・パグネル等の周辺のエリアは、長い歴史を感じさせる魅力的な町だ。

70「ミルトン・キーンズ・セントラル」は急行も停まる近隣で最も大きな国鉄の駅。
もう少し北に行くと「ラグビー」や「コヴェントリー」という駅を通過してメタルの聖地バーミンガムに到達する。
もちろん「ラグビー」にはラグビー発祥の「ラグビー校」があり、「コヴェントリー」にはJaguar(ジャギュア)の工場がある。

Mks 駅の近くのバー。
こんなところでも結構高いんよ。値段はロンドンとそう変わらない。
「変わらない」というのは、イギリスは都会と地方の物価が劇的に異なるのが普通だから。
ブレッチリーなんかではロンドンで£4~5するエールが£2台で飲めたりする。

80その近くのレストランで頂いたひと皿。
触れ込みは「チキンの胸肉のソテーとシーザーサラダ」ぐらいだったんだけど、魚が混ざちゃう。
一瞬、煮干しかと思ったよ!
何で入れるかな~?こういう食べ物の感覚だけは馴染めないな~。

90コレがショッピングセンター。
こんなにデカイのに日曜日にはほとんどの店が休んじゃうんだよ。
そうなると周辺はかなり閑散としてしまい、変な奴らがうろついていて結構用心が必要だ。

100ミルトン・キーンズの名物はショッピング・センターだけではなくて、例えばこの「ミルトン・キーンズ・ボウル」。

110中に入ったことはないんだけど、いつか前を通りかかった時、Green Dayのコンサートをやっていて大騒ぎになっていた。

120有名なのはコレかな?『Queen ON FIRE』。
1982年6月5日のミルトン・キーンズ・ボウルのコンサートを収録したQueenのライブ盤。

130cdさらに最近ではコレ。
ウィンブルドンのフランチャイズ・チームと合流してできたサッカーのクラブ・チーム、MK DONSのスタジアム。

140sこのスタジアムにはホテルが併設されていて、完成して間もない頃、VIPルームに泊めてもらったことがあった。

150部屋からはプライベートでピッチが見下ろせるようになっていた。

160オープン当初はMarshallがチームのスポンサーの一角を務めていた関係で、観客席にはMarshallの広告がセットしてあった、

170得点ボードはJCM800 2203のフル・スタックだったんだから!

180さて、驚くべきことに、今日はここからが本題。
最初の方に書いた通り、ミルトン・キーンズは人工的に新しく造られた街で、1967年にオープンしたとされている。
したがって、今年で50周年を迎えたのだ。

190_2Marshallは1962年に創業を開始し、ビジネスが急成長したため、ロンドンを離れてどこかに工場の代替の立地を探さなくてはならなかった。
その時に白羽の矢を立てたのがミルトン・キーンズだった。
1967年のこと。
Marshallは最初からのミルトン・キーンズの住人なのだ。

200_2工場ができれば当然そこで働く工員が必要なワケで、Marshallは50年前からミルトン・キーンズの多くの住人を従業員として飲み込んで来た。
つまり、この街の発展に計り知れない貢献をしてきたのだ。

210そして、先週の木曜日。
古くから開催されている「Milton Keynes Business Achievemt Awards」という、地元の発展に貢献した企業を表彰する賞のひとつをMarshallが獲得した。
受賞したのは「Design & Creativity」というカテゴリーで、音楽業界、とりわけイギリスの大きな輸出産業のひとつであるブリティッシュ・ロックの発展に活躍したMarshallにふさわしい賞だった。
社長のジョナサン・エラリーをはじめ、受賞を喜ぶMarshallの役員たち。
真ん中に立っているマーティンが手にしているのがトロフィー。
マーティンは工場の「環境管理」の仕事をしている。
Marshallはかなりコンプライアンスに厳しく、環境汚染物質の管理などに相当うるさい。そうした社会的な仕事に取り組んでいるのがマーティンで、この部門を受賞することになった立役者のひとり。
だから真ん中でフィーチュアされているそうだ。

220この表彰式のプログラムを見ると、それがまたすさまじいもので、夕方の6時半にスタートしたセレモニーが夜中の1時半まで続くというのだ。
そうなのよ。
向こうのパーティって異常に長いのよ~。
その間、みんなしゃべりっぱなし。とにかくしゃべる。そして飲んで食べる。
まぁ、とにかく体力の差を感じるよね。私なんか途中でヘロヘロになっちゃうもんね。
でも本当に大きな差を感じるのは、このルックス。
これだけはどうあがいても日本人はかなわない…イヤだよ~、こういう人たちの中に入って行くのは。
みんな背は高いし、頭は小さいし、足は長いし、英語うまいし、何しろタキシード姿がバッチリキマっている。
こういうパーティの場でしばらくこういう人達に囲まれているでしょ?それで、トイレに行った時に鏡に映った自分の姿を見るワケですよ。「同じ人間でこうも違うか!」と愕然としちゃう。
ドレス・コードが着物なら何とかなるんだけどね。
もちろんタキシードはすべて自前。皆さん常識的に何着か持っているそうだ。
そして、この蝶ネクタイ。英語では「bow tie」と言うけど、皆さんチャンと結ぶことができる。
七五三の時のように予め形になっているモノをゴム紐で首に巻くのとはまったく違う。
それでも形よく結ぶのはすごく難しいらしくて、ベッドの支柱を自分の首に見立てて結ぶ練習をするのだそうだ。

230その長尺のセレモニー。
多くの同様のイベントがそうであるように、セレモニーの最後の最後に一番重要な賞であるところの「BUSINESS ACHIEVEMNT AWARDS」の受賞者が発表された。
Marshallの連中はすでに「Design & Creativity」部門で受賞したので、「もうこれで出番なし」と大リラックス。そして、しまいにはベロンベロンになっていた。
そしたら、その大賞が我がMarshall Amplification plcへ!(他もう1社が受賞)
参加したMarshallの連中は事前にそのことを本当に知らされておらず、大慌てで受賞に臨んだのだそう。
下の写真はその時のようす。
あ~あ~、スッカリ蝶ネクタイをほどいちゃって折角のタキシード姿も台無しじゃんか!
でも、とてもうれしそうだ。
Jimがいたらすごく喜んでいただろうね。
向かって一番右の人は有名なバドミントン選手だって。ミルトン・キーンズはバドミントンでも有名なのだそうだ。

240Marshallみたいな最初からミルトン・キーンズにいる企業がナゼ今年受賞したのかと言うと、今までエントリーしていなかったかららしい。
ま、ナニはともあれ、おめでたいことで…。
コレを機に我が社の益々の発展を祈念する次第である。
  
え、何でミルトン・キーンズが「ロック名所」かって?
そりゃ、アータ、Marshallがある街だからですよ!
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