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2018年8月10日 (金)

Poundin' Jam with ORIGIN~Masha & Makabe

 

「おぅ…………いいモン見せてやろうか………」
「へッ!」と手もみをしながら調子よく答えるのは沢村いき雄扮する「番太の半助」。そして、その半助に、懐から取り出したピストルを見せて、声を出さずに「バーン」と撃つ仕草だけをしてスゴむのが清兵衛一家の「新田の卯之助」。
何十回観てもこの仲代達也がタマらなくカッコいい。
黒澤明の『用心棒』の中でとても好きなシーンのひとつ。ああ、また観たくなってきた~!
下は『用心棒』のイギリス盤。
ナゼか盤には「棒」という文字があしらってある。
「用」、「心」、「棒」の中で「棒」が一番カッコよく見えるのかな?
あ、「いいモン」ってのはこのDVDではない。A「いいモン」とはコレ。
英エリザベス女王の在位60周年「Diamond Jubilee」記念して作られた£5硬貨。
ホンモノだよ。

B_2中はこうなってる。
見にくいけど、エンボス加工されたホルダーにシッカリと収まっている。
デザインは表が女王が若い時の、ウラは現在のポートレイトとなっている。
表面の「DIR IGE DEVS GRESSVS MEOS」というのは「我が君主が進むべき道を示すであろう」という意味。
「V」は「U」なのね。今でもスコットランドに行くと「U」であるべき表記が「V」になっている現象を見かける。

Cゲイトフォールドを開けるとこう。
いくつ作られたのかはわからないが、材質はCupro Nickel、すなわち白銅。
品質は「Brilliant Uncirculated」というグレード。
「Uncirculated」は文字通り流通していない状態を指していて、完全ではないが、製造時にできた微細なキズはOK…みたいな状態を示す。
そのうち、製造時の光沢(Luster)がそのままの状態で残っているものを特にBrilliant Uncirculatedって言うんだって。

D知ってる?イギリスって世界で最高の硬貨の鋳造技術を持っているんだよ。
私は知ってました。コインには興味はありません。
だからEUのコインもイギリスで作られた。自分たちは「€」を使わなかったクセにね~。
しかもEUを脱退までしようとしてる。
いかにもイギリスらしい。
で、世界で一番美しいと言われているコインがある。
それは1839年に400枚だけ作られた「ウナとライオン(Una and the Lion)」と呼ばれているもので、『何でも鑑定団』では3,500万円の値段が付いたとか…。
絵柄は、今のエリザベス女王に抜かされるまで最長の在位期間を誇ったヴィクトリア女王。
ね、裏面に「DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS」がまれている。こっちは「V」じゃなくて普通に「U」になってる。

Vmさらにコレ。
2012年のロンドン・オリンピックを記念して発行された£5硬貨。

Eこちらもグレードは「Brilliant Uncirculated」。
デザインは、表はセントポールやビッグベン等のロンドンのランドマーク。
裏は婆さんバージョンのエリザべス女王だ。
コレで7,000万円…へへへ。

F最後はコレ。
人のことは言えないが、お父さんとお兄さんの頭髪を一手に引き受けるハリー王子の婚約記念硬貨。

Gしかし、カッコいいですな~。
まるで映画だよ。
これで〆て1億と500万円…と。

Hさて、ナンダって記念コインの話なんかを持ち出したのかと言うと、「£」です「ポンド」。
「ポンド」すなわち「pound」で話を持って行きたかったの。
現地の連中はポンドのことを「クイッド(quid)」なんて言うね。ペンスは「p」。
他に、コレは単位ではないけど「英貨」を表す「Stterling」とか、「Great Britain Pound」とかいう呼び名もある
スゴイね、金には。
ポンドは貨幣の単位だけでなく、重量の単位にも適用されるでしょ?
重量のポンドをなぜ「lb」と表記するのかは以前やりましたね。
このパウンドケーキの「パウンド」の重さのポンドから来ている。

40s_2
「My heart is pounding」なんて言うと、「ああ~ドキドキする」なんて意味になる。
「緊張する」なんてのは「I have a butterfly in my stomach(お腹にチョウチョがいるの)」というオモシロイ表現もある。
Peter Gabrielはファースト・アルバムの「」という曲で「my heart going boom, boom, boom」と歌った。

Pgさて、今日はそんな「Pound」をタイトルにあしらったジャム・セッションのレポート。
その名も「poundin' Jam」。
「ドキドキ・セッション」なんてところになるのかな?

50vギター×2にベーとドラムスのカルテット編成。

60Masha

70v真壁雄太

80vZARY

90vZARYくんはEDENを使用。

100Terra Nove TN501とD410XLT。

110vドラムスはBLINDMANの實成峻。
「Pounding Jam」は峻くんがセッション・リーダーを務める企画。
さっき勝手に「Pounding」を「ドキドキ」みたいに解釈してしまったけど、「pound」にはハンマーなんかで何度もブッ叩く、なんて意味もあるので、ドラマーの峻くんのリーダー・セッションゆえ、むしろそっちの意味なのかも知れない。

120v数日前にレポートしたように、予告通りギタリストはふたりとも新商品のORIGINを使用。
MashaくんはORIGIN50C。

13050W、1x12"のコンボがORIGIN50C。

140Mashaくんのセッティングの特徴はGAINがフルでMASTERが「3」ぐらい?そしてBOOSTをON。
TILTは「6」ぐらい。
TILTを操作することによって、1959のような4インプットのモデルのインプット箇所を連続的に変えていくような効果をもたらす。
コレでもクランチにチョット毛が生えたぐらいの歪み。
だから音が太くてヌケがバツグン!

150Mashaくんの足元。
歪みはペダルで色付けする。
コレでいいのだ。

190一方、六郎太、イヤ雄太くん。
こっちはスタック。

160v50WヘッドのORIGIN50Hと自前のJubileeキャビ、2551BVを組み合わせた。

170v雄太くんもGAINをフルにしている。BOOSTもON。TRBLE、MIDDLE、BASSともに「8」ぐらい。TILTは「5」なので1959で言えば、INPUT1とINPUT2の中間ぐらいになろうか?

180雄太くんの足元。

155雄太くんはLOOPのON/OFF用に付属のフットスイッチを使用。

200さぁて開演!
1曲目は古典。Michael Schenkerの「Into the Arena」。
Mashaくんのチョイス。

210vコレね、考えてみると…いや想像の域は出ないんだけど、世界初の「ORIGIN2台を使ったプロ・ギタリスト2人によるライブ・ステージ」なんじゃないかな?
ギネスに載ることはないがな。
少なくとも間違いなく「日本初」は達成したでしょう?
半永久的的にMarshall Blogにその記録が残るぜ!

220v2曲目はTony Macalpineの「Edge of Insanity」。
ゴメンナサイ!早くも知らん!
でも名前は知ってる。トニー・マカパインの教則ビデオって結構売れてたからね。
「Starlicks」なんて懐かしいな…。

210ココでセッション・リーダーである峻くんからご挨拶。
「今日は火曜日にもかかわらず、たくさんおいで頂きありがとうございます!」
峻くんはこの「Poundin' Jam」と「Rock Inst Night」という2つのセッション・ライブを切り回している。
「ココはご飯がおししいですからね。ゼヒ召し上がりながらお楽しみください」
そして、今日のメンバーが紹介された。

225v続いてはEuropeのJohn Norumのナンバーで「Aphasia」。
初めて取り上げた曲だそうだ。

230John Norumって大人しくてスゴく感じのいい人だったな。
YOUNG GUITARさんのDVDの企画で、当時新商品だったMarshall初のデジタル・アンプ、JMD:1を勧めたらすぐに使ってくれてね~。

34841048_1510985712344527_708032915 初めてとは思えない充実感で演奏をこなす若者たち。

240

250余裕シャクシャク。

260続いてはMashaくんの泣きのギターをフィーチュアして「The Loner」。
この曲は人気だね~。
Max Middletonの曲なのか…。
しかしいいナァ、ORIGIN!

270v第1部の締めくくりは「Party in Simon's Pants」。
Steve Lukatherの曲だそう。

280v峻くんの説明通り、なるほど17/2拍子だ。
ルカサーってこんなことやってたの?

460vま~よく弾くこと…。
2人のギターの音が空間を埋め尽くす!

290vま、そのギター・サウンドがMarshallだからタマらない。
ORIGINも絶好調のウチに第1部が終了。

S41a0847
休憩をはさんで第2部がスタート。

320まずは珍しく和モノから。
T-Squareの「Faces」。
340アイルトン・セナのテーマ・ソングなのだそうだ。
そういえば、私が4年生の時に出場した山野楽器のビッグバンド・コンテストは国立音楽大学が優勝したんだけど、その時リード・アルトを吹いていたのがT-Squareの本田さんだった。
ベースの人がアップライト・ベースをエレキベースのように横に抱えて演奏したり、バス・クラリネットを使っていたりとか、圧倒的な演奏だったのを覚えている。

330v続けてシットリと「Last Horizen」という曲。
エエ?Brian Mayの曲?
Brian MayってQueenの?
ハァ~1993年のシングル?よく知ってんな~。
Brian MayはMarshallを使わなかったけど、Water Ratsという団体を通じてジム・マーシャルと仲がヨカッタんだよ。

450MCを挟んでAndy Timmonsの「Super 70's」。
Mashaくん、今回のピートの一時帰国に伴うSilex活動停止のお知らせをしてた。
マァ、バンドってのは大変だよ。
特に最近は簡単に解散しちゃうバンドが多いからね。
みんなで共通の夢を目指して、石にかじりついてでも自分たちの音楽をやり抜くぞ!っていう雰囲気がないもんね。
そんな中でSilexはシッカリした活動が期待できそうだったのでとても残念な話だ。
ガンバレ、Mashaくん!
Marshallが付いてるぞ!

410vこの人はIOSISという自分のバンドを率いている。
人とは違った音楽をガンガン聴いて勉強して、自分だけの音楽を作ってくれい!
Marshallが付いてるぞ!

400v続いて今度はJoe Satriani。
「Summer Song」という曲。

470vSatrianiってのもスゴイ人だと思うんよ。
ギター1本と自分の音楽でさ、ズッとスターの座を守り抜いてるんだもん。
もうこの時代、ギターがウマいとか、速いとか、意味がないような気がしてる。
どうやって人と違う魅力的な音楽をクリエイトするか…コレを追求しなければならない場面でしょう?
音楽界って最早やることがなくなっちゃって、キッズ・ミュージシャンがあふれ出してきたでしょ。
コレを音楽界の「学徒動員」と呼んでいいのではないか?思うんだけど、かなりコワイよね。
音楽は何といっても「曲」であって、技術を競う「万国ビックリショウ」じゃありませんから。
聴衆が確かな耳を持っていることを示す時代でもあると思う。480vMCコーナー。
セッションの経験や楽譜の話や告知の開陳があって、峻くんが「ところで…」とORIGINの話を切り出してくれた。
ったく!峻くんがMarshallを紹介してりゃ世話ねーじゃねーか!
改めまして、峻くんありがとう!

350「ギターというモノはアンプがセットです。
今日はMarshallが並んでいますが、新商品です。

360vロックといえばMarshallです!
こんなにいい音なのに安くて、コンパクト…皆さん買ってください!」
Mashaくんが使っているのがORIGIN50C。

227s_2

「ORIGINは7月25日に発売されました。
今日は50Wのコンボとヘッドを使わせて頂いています!」

380_2雄太君が使っているのはヘッド・バージョンのORIGIN50H。

226ZARYくんにMarshall Blogに出て頂くのは、実は今回が2回目なの。
峻くんが教えてくれたんだけど、以前、TAGAWAの前座のバンドでベースを弾いていたのだそうだ。
2度目まして~!

370v曲のコーナー。
そうだね、峻くんとMashaくんのコンビだもんね。
演奏したのは「Crying Machine」!
私はZappa歴が比較的長いので、Steve Vaiの名前は1980年代初頭から認識していた。
だって「Vai」ってすごくヘンな名前だし、Zappaのアルバムに記してある担当パートが「Stunt Guitar」ってなっていたのでスゴク気になったんだよね。
若い時は私も「テクニック至上主義」だったから。
昔はソロアルバムも買った。LP。『Flexable Leftover』みたいな10インチ盤もあったな。
その後は全く聴いていなかった。
それで時々、この曲を耳にするようになって、なんでみんなクレイジー・ケン・バンドなんて演ってんだ?って結構本気で思っていた。
小野瀬さんの作品なのか?…なんてね。
で、三宅さんから「アレはSteve Vaiの曲なんですよ」ということを告げられてかなりビックリしたのが数年前。
要するに私の勉強不足です、はい。
初期のようにZappaの猿マネをしているよりゼンゼンかっこいい。要するに他の人がやってないから。

390峻くんのドラム・ソロ!

300v全く奇を衒うことのない、トラディショナルかつ音楽的なプレイ。
正しいことがキチっと書かれた教科書に目を通しているようで、聴いていてとても気持ちがいい。

310アンコールは「Rock You Like a Hurricane」。
Scorpionsね。
私にとっては新しいScorpions。
このタイトルだとアタマに浮かぶのは完全にNeil Young。

4904人ともとても一期一会的なセッションとは思えない、完璧なアンサンブルを聞かせてくれた。

510

520

530v

500イヤ~、1年分のギターを2時間で頂戴しました!

535「ORIGIN」なんてチョット風変わりな名前を付けたな…と最初は思った。
しかし、1チャンネルでリバ―ヴすら付いていないシンプルな機能、歪みすぎない図太いトーン、豊かな倍音とサスティン、そして黒、白、金のコントラストが生み出す伝統のルックス…。
「ギター・アンプってコレでいいんじゃないの?」と思った瞬間、Marshallが「ORIGIN」という名前に込めた精神が理解できた。
今日、バンドという実戦の場でのORIGINの活躍を見て、その精神の理解度が更に深まった。
おかげさまでお求め安い価格ということも手伝って、輸入販売会社の担当者から「最初の入荷分は完売した」と聞いた。
うれしいね~。すごくうれしい。
チョット前までは滅多にギターを触らなかったんだけど、私もスッカリ気に入って、20Wのコンボを家で毎日使っている。
フルアコをつなぐとまたいいんだ!

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200_2  

(一部敬称略 2018年8月7日 四谷Sokeh's Rockにて撮影)