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2022年10月

2022年10月31日 (月)

simoミニ・アルバム『ROCK EXTRA』発売記念ライブ<前編>

 
今夏、4月にギタリストの関雅樹率いるsimoがレコーディング・スタジオに入り音源を制作した…というレポートを掲載した。
下はそのレコーディングの時のようす。
あのレコーディングはまだ長袖の頃だったのか…。
夏が過ぎて、今また長袖。
アレから早くもまた半年分「ジジイ」になっちまった。
チョット月日の移ろいが早すぎるんじゃあ~りませんか!?10 そして、そのレコーディングの時の音源がミニアルバムという形に相整い、そのリリースを記念するライブがsimoのホームのひとつ銀座Lounge ZEROで開催された。
「ZERO恒例『Marshall祭り』でレコ発ライブです』」と下の告知で謳っているように、今回も「Marshallゾッキ」のライブ。
ありがたいことです。20vf当日のZEROのロビーにはウクライナ・カラーのCDの販売コーナーが設けられた。
25ショウは関ちゃんのループを駆使したア・カペラのギター・ソロでスタート。
今回のこのパートのソロはいつもよりチョッピリ長め。
それにしてもウマいこと足元を操作するナァ。40v曲はU2の「With or Without You」。
simoの愛奏曲のひとつだけあって、まるで自分が作った曲を演奏するかのような安定感と巧みなアレンジメントが聴く者を魅了する。
 
「s」担当の関雅樹。
50v_wwy「i」担当の石井為人。60v「m」担当の宮野和也。70v「e」担当の…アララ?それじゃ「sime」でいきなりオジヤかっ?!
 
「o」を担当しているのは岡井大二。80v続いてはホレス・シルバーの「Senor Blues」。
コレもsimoのステージには欠かすことのできない1曲。100_sb 為人さんの完璧なソロをタップリと…。100vウネる、ウネる!
今日もみやんと…110v大二さんのコンビネーションが最高に気持ちいいのだ!120そして、関ちゃんのソロ。
最近の「Senor Blues」のソロを以前よりハードに料理するようになったように感じるのは私だけであろうか?
90♪ギュイ~ン、ギュイ~ン!
そうそう、同じホレス・シルバーでも今度は「Song for my Father」を演るといいんじゃない?
関ちゃんも好きって言ってたし。
「Rikki Don't Lose That Number」の向こうを張って為人さんのピアノでスタートするのだ。
そして、その次は「Nica's Dream」。
ウン、「Nica」はsimoに絶対合っていると思う。
レイジーに「Doodlin'」をキメるのもいいぞ。
スイマセン、私、ホレス好きなもんでつい…。90v「銀座Lounge ZEROへようこそおいでくださいました!
Facebookでクドクドと告知をさせて頂きましたがsimoでございます。
活動開始以来、早8年…その間に『CDは作らないんですか?』、『作ります』と何度も何度もやって来てコレで作らなければもう『作る作る詐欺』。
そこで、ついにファースト・ミニアルバムを作りました!
タイトルは『ROCK EXTRA』」
130「『やっと出来た!』って感じです。
普段の為人さんとボクはアレンジャーという顔も持っているんですが、今は自宅でパソコンを中心に音楽を作っていくのが主流になっています。
自分の中ではワリと家でする作業とsimoの音楽と住み分けているところがあるんですね。
家ではやりたくない、どうせsimoの音源を制作するなら、ライブバーであったり、ゼイタクにスタジオ借りて録りたいな…と、いろいろ夢を持ってました。
ところが、なかなか時間もなくて実現できずにいたんですけれども、コロナでボクらも正直時間ができたんですね。
そんな時にフトsimoの曲を自宅で演ってみたらどうなんだろう?と思って始めてみたんです…時間があったから。
それをメンバーに聴かせたところ、『コレいいんじゃない?』ということになって、そこから積み重ねて4月に『烏賊舌スタジオ』レコーディングしたんです。
1日に5曲の強行スケジュールでした。
その5曲が今日のミニアルバムの中に入ってます。
ゼヒゼヒ!お買い求め頂きたいと思います」
135vコレがそのミニ・アルバム『ROCK EXTRA』。
タイトルに込めた思いを関ちゃんに尋ねたところ…「『extra』という単語には色々な意味があります。皆さんそれぞれの『extra』を思い浮かべて聴いてみてください」…ということです。
0r4a03212_2 「それではアルバムに収録されている5曲のウチの3曲をこれから演りたいと思います。
まずは今回のアルバムを作るキッカケになった『Pinky』です。
ピンキーと言うと、皆さん何を思い浮かべますか?」
お客さんから「キラーズ!」という返答。
「さすがです。
ある程度の先輩方は絶対に『キラーズ』と返してくれます。
チョット若い子になると、色のピンクですね。
ピンクは個人的に好きな色です。
今日銀座でレコ発やってますけど、銀座でもない、六本木でもない、それほどキラキラしてない池袋や赤羽みたいな、ギリギリ大塚とか…そういうチョット良い意味での『昭和の場末感』のイメージでメロディが浮かんで作った曲です。
何か曲を作る時って何がしらかのモチーフがあることが多いと思うんですが、この曲に関してはホントに何にもモチーフもなしに、ただ浮かんでくるメロディをギターを弾いてササッと作った。
割とチョット不思議な感じの曲になってます。
自分の中では一番自信のある曲です」140v…と曲の説明をした「Pinky」。
この曲はミニ・アルバムに先駆けてシングル配信された。
150_pk私は「pinky」と聞くと「小指」だな。
小指は「little finger」とも言うけど、ネイティブの人は「pinky」と呼ぶ。
語源はスコットランドで「小さいモノ」という意味があるそうだ。385s 確かに不思議な曲。
ダラ~ンとしたアンニュイな雰囲気の中に鋭く厳しナニかが潜んでいるような…他では耳にした記憶がないサウンド。160v為人さんはオルガンで分厚いバッキングを添える。180派手でパワフルなドラミングは言うに及ばず、こうして大二さんがジックリ叩くミディアム・テンポのファンク・ビートもいいナァ。185v左手が地味に忙しく動いて作り出すゴースト・ノートがタマらんのお。186クリーン・サウンドでフュージョニーにキメるギター・ソロ。
しかし、コレ、CDを聴くとスタジオの時の雰囲気と大分違うナ。
それがまたオモシロイところ。190「どうもありがとうございます!
『場末』を感じて頂けましたでしょうか?
ウンウンと頷いていらっしゃいますね~。
それでは次はアルバムのオープナーの『K.T.Street』という曲です。195「『"K.T."というと"小手指所沢"ですね?さすが関さん!』」って言われたの。
チョットうまいですけどね。
これは青山の『骨董通り』のことです。
20歳の頃、昔のブルーノート東京へライブを観に行って、セカンドステージが終わった11時ぐらいだったかな?
閉店した店舗を夜中に間借りして営業している靴店を近くで見つけたんです。
全くお客さんがいない…安い…煌々と電気がついてておじさんが1人。
なんとなくフラッと入ってみたら靴が安いんですよ。
あのエリアなんでブランド品が置いてあるんですけどナゼか安い。
その店のオッサンがボクを捕まえて、どうしてそんなに安いのか?ってことを延々と聞かせてくれるんです。
その時に頭の中に流れてきたのがこんな感じ…」200vギターを持ち替えた関ちゃんが引き出したのは少しユーモラスな「K.T Street」のイントロ。
CDでは2拍目からこのギターのフレーズが始まるので少々トリッキーに聞こえる。0r4a0113 それにベースが加わり…230vオルガンが重なり…240そして、ドラムスが動き出す。
イントロの1拍目のウラに入るバスドラムのアクセントがオモシロい。
B7#9で全員集合してK.T. StreetにGo!
220v薄くクランチさせたトーンでのソロ。
靴屋のオッサン、こうやって安さの説明をしたのか~…と思って聴きましょう。
210しかし、コレ…みやんのベース、メチャクチャかっこいいな。Img_8908 「ありがとうございます。
それでは、次の『Silver』がファースト・ステージ最後の曲になります。
この曲はある方に依頼されて作った曲なんです。
でもボクが作った曲なんで、許可を得てアルバムに収録しました。
『Silver』って言うと何を思い浮かべますか?」
…とメンバーに問いかけると、「シルバーシート」やら「もうすぐ無料でバスに乗れる」やら。
「やっぱ、そっちですね。ボクは自分の髪の毛。
あと、もうチョット発想を飛ばすと冬の銀世界とかね。
色んな意味合いを込めて…インストゥルメンタルの曲は、タイトルから勝手に妄想を広げて聴いてくださいね!」250vsimoの4人が描き出す「銀(しろがね)」の世界。
パット・メセニーの世界を想起させる静謐な演奏。
260_sv為人さんのピアノもライル・メイズ風に聞こえたけど、イヤ違う。270途中から白銀の表情が大きく変わる。290すると…四人囃子を強く感じさせる世界が現れる。
simoがよく取り上げている「眠い月」のイメージだ。Img_8960 ロマンチックの極み。
そんなテイストもカバーできるのがsimoの強み。
アルバムでもクローザーを務めているこの曲の後、休憩時間に入った。
300vさて、今日関ちゃんや為人さんが身に着けているTシャツはsimoのオリジナル・デザイン。90r4a0310んんん~、このアルファベットの羅列はナンだろう?
ナニか意味があるのかと思ってしばらく考えたがわからん!
B、C、F、G、L、P、Q、R、V、W、Xと、出て来ていない文字が11個もあるということは、いくつか特定の単語を選び出して綴りを粉々にしたのかな?

0r4a0310英単語で一番使われている文字は何だか知ってる?
ズバ抜けて「E」なんだよ。
次に「T」、「A」、「O」とか。
「頻度解析」という手法で暗号解読をする時にはコレを知っていないとできない。
…というようなことが書いてあるこのサイモン・シンというインド系イギリス人が書いた『暗号解読』という本は途中まですこぶるオモシロイ。
「途中まで」というのは最後の「量子暗号」の辺りがよくわからなかったから。
この本を東大の大学院でプラズマを研究している女の子に教えたらすぐに買って読んでいた。
「最後までメチャクチャおもしろかった!」とお礼を言われました。
やっぱ東大は違うナ。Ak コチラは女性向け。
90r4a0303袖が短いチュニック・バージョンもあり。

Tシャツも含めたsimoの詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web




90r4a0302removebgpreview
ライブの告知にあるようにこの日は『マーシャル祭り』。
その予告通り、Marshall製品がたくさん活躍した。
 
大二さんはNATALのアッシュのドラム・キット。320為人さんはJVM410Hと1960A。330vみやんはJCM800時代の1959と1960A。340vそして、関ちゃんはSTUDIOシリーズのSV20Hと…350キャビネットは1922。
それに1987のコンボバージョンの2187を使用した。360<後編>につづく
 

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200(一部敬称略 2022年10月13日 銀座Lounge ZEROにて撮影)

2022年10月29日 (土)

【Music Jacket Gallery】日本のロック特集 <後編>

 
今回の記事内で何度も書いて来たように、私のロック歴は洋画一辺倒だったので「日本のロック特集」ということになると、土俵に上げられた将棋指しのような門外漢になってしまい、気の利いた文章がほとんど書けなかった…と思ったけど、それほどもないじゃんね。
80年代に入るとロックという自体から遠ざかってしまったので、ジャパメタのようなその後で出て来た音楽は無知に近いが、70年代の終わりごろは案外日本のロックにも頭を突っ込んでいたことを再認識した。
そして、こんなことをやっていると、昔のことをジャンジャン思い出してくる。
「私の日本のロックの原風景」というと、この1976年の紫のファースト・アルバムが出て来るんだよね。
いまだに一度も聴いたことがないんだけど、音楽雑誌で見た広告がスリ込まれちゃっているんだと思う。
それと「紫」というバンド名がすごく印象的だった。
もちろんDeep Purpleから来ているんだろうけど、当時は「紫色」といえば「ヴァイオレット」しか知らなかったから、そんなことは思いもよらなかった。
その「Deep Purple」という名前がジャズのスタンダード曲から来ていることも大分後になって知った次第。Mak しからば、実際にはどんな日本のロックを聴いていたのか?…と現在も我がレコード棚に残っているアイテムをチェックしてみると……少なッ!
レコード時代の話だからココはLPでやりますよ~。
何枚ぐらいあるんだろう?
枚数を数えるのはシンドイので、棚を占めているレコードの幅を図ってみた。
すると、海外のロックが401cm。
対して日本のロックが37cmしかなかった…。
実は大分売っちゃったんよ。
私はかつて転勤族だったので、レコードが引っ越しの時の大きな障害になっていたのだ。
売ってしまって後悔しているアイテムも確かにある。
でも仕方がない。
その後、どうしてもまた聴きたくなったアルバムはCDで買い直したので、レコードだけの時よりは増えたかな?
で、そのレコード棚に残っているアイテムで「大好きだったな~」というアルバムを5枚ほど紹介して恒例の立体展示のコーナーに移りたいと思う。
どれも引っ越しの手間に打ち勝って生き残っている私の愛聴盤たちなのです。
90r4a0576
①ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察(1972年)
高校の時にソニービルの地下のハンターで買った。
三文役者にも「ふざけるんじゃねえよ」という曲があってね、そっちを先に聴いていたので、こっちを聴いた時はその違いに驚いたっけ。
スゴイよな~、パンタさん。
50年前からこんなことをやっていたんだもんナァ…イヤ、今こそミッチリ世の中のことを勉強した若いバンドが出て来てこういうことをするべきだと思うんだけどナァ。
パンタさんは「超」がいくつも付くインテリだからね。
「前衛劇団モータープール」にも驚いた…やっていることは要するにザッパだよね?
「Brown Shoes Don't Make It」辺りかな?
もっともバンド名もザッパの「Who Are the Brain Police」だもんね。
それと「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」ね。
後年、ナパーム・デスってバンドがやっていたのはのコレのパクリじゃんね?
パンタさんは15年も前にすでに演っていた!?
0r4a0281_2 
②ゴールデン・ピクニックス / 四人囃子(1976年)

『一触即発』もいいけど、私はコッチの方が好きだった。
昔、お茶の水の駅の横にある丸善の2階がディスクユニオンになっていてね、多分そこで買ったんだと思う。
このアルバムはチョット前に「スペシャル・エディション」がリリースされた。
私は今でも聴いている。
才能がある人たちが集まって手間ヒマをかけて作ればこんなにいいモノができる…の見本みたいなアルバムで、10ccの『How Dare You』あたりに共通項を見出してしまう。
ジャケットもいいしね。
今回の<前編>で四人囃子とゴドレー&クレームの関係のことを書いた。
一方、この『ゴールデン・ピクニックス』のライナーノーツには使用した楽器はもちろん、制作に携わったスタッフの皆さんの名前が細かく表記されているんだけど、10ccは『Live and Let Live』というライブ・アルバムでコレをマネをしたのではないか?と思っている…あ、単なる囃子ファンの妄想にすぎませんよ。0r4a0278
③土一揆 / ウシャコダ(1979年)

ウシャコダ好きだったナァ。
このアルバムをリリースした時、藤井さんって22歳だったのか…昔の人はシブかったナァ。
ライブでは藤井さんとギターの菅野さんがメチャクチャおもしろくてね~。
新小岩のスタジオでその菅野賢二さんにお会いした時はとてもうれしかったのを覚えている。
ジャケットでは皆さん、越中ふんどしを締めていらっしゃいますが、コレいいよ~。
人間椅子のみなさんも古くからのフンドシストだけど、私も最近取り入れましてね。
パンツのゴムの締め付け感が一切なくなって自由度倍増!
ウシャコダのことは、バンド名の由来やこのジャケットのサインや地元の松戸のことを含めてココに記しておいたので興味のある方はゼヒご覧くだされ。
  ↓   ↓   ↓
犬神サアカス團:単独興行2021<生き地獄遍>~私の松戸

0r4a0286 
④遠く離れたおまえに / 長谷川きよし(1979年)

ロックじゃないけど…。
コレはナンで買ったんだっけナァ…多分、初回プレスにソノシートが付いていることと、宇崎竜童が作曲したリード・チューンの「砂地獄」という曲をラジオでタマタマ聴いて気に入ったからだったように思う。
帯に「外録」と書いてあるが、モロッコやスペインやギリシャに行った長谷川さんがゲリラ的に街角で弾き語った演奏を収録したライブ仕様になっている。
だから、子供の声や車の音のような周囲の町の音も盛大に録音されていて、コレが実にいい感じなのだ。
そして、どの曲もいいんだわ~。
長谷川さんの声とギターで演られると一層よろしいナ。
とりわけタイトル・チューンの出来が素晴らしく、今でも私は時折口ずさむことがあるのです。
ジャケットの写真も素晴らしい。
同じ空でも海外の空って、日本の空とまたゼンゼン違う表情なんだよね。
0r4a0275 
⑤マラッカ / パンタ&HAL(1979年)

まぁその~…普段はザッパだの、コルトレーンだの、ストラヴィンスキーだの、カッワーリーだのと騒いでいる私ですが、恐らく…恐らくですよ、これまで万単位で買って来たレコードやCDの中で最も多く聴いたアルバムはコレかも知れない。
私にとって完璧なんですわ、歌詞も曲も演奏も完璧。
最初から最後まで全部の曲が光輝いている感じ。
ジャケットもいい。
撮影は鋤田正義さん。
パンタさんにお会いした時にこの時の撮影の様子を伺ったが、細かいことはほとんど何もおっしゃらずにシャッターを切ったらしい。
ひとつだけ…ライナーノーツにバンド名となった『2001年宇宙の旅』の「HAL」の由来が記されているが、コレは「IBM」のひとつ前のアルファベットを並べたモノではないらしい。
原作者のアーサーC.クラークによると「Heuristically programmed ALgorithmic computer(発見的学習能力をプログラムされたアルゴリズム・コンピューター)」の略なのだそうだ。
知らんけど。0r4a0284さて、今回は立体展示も全て邦楽のLPやCDボックスがディスプレされた。
まずは…


★NIAGARA VOX / 大瀧詠一 (1981)
2013年末に急逝した日本のフィル・スペクターこと大瀧詠一のナイアガラ・レコードでの作品を集大成した9枚組LPボックス。
目玉は多羅尾伴内、宿霧十軒のなどの別名義による2枚のアウトテイク集。
当時八曜社から刊行されていたナイアガラの定本も同梱されている。
70年代前半に数多くの名作ジャケットを出がけた中山泰(元WORKSHOP MU!!)の代表作といえるもの。620 
★はっぴいえんどマスターピース / はっぴいえんど(2014年)

大瀧詠一が在籍した日本語ロックの始祖はっぴいえんどの初期の2作をダイレクト・カッティングした重量盤LPと、メンバー公認のデジタル・リマスタリングを施したCDを収めた4枚組ボックス。
630特典の松本隆の作詞ノートのレプリカが妙にリアルなことと、28ページに及ぶLPサイズの資料集内の大瀧詠一ノートがオドロキ。
ナント、その大瀧さんのノートには、1971年11月14日に高校時代の植村さんが招聘して開催された千葉県茂原市民会館でのコンサートのことが記されているという。
コレは植村さんもさぞかしうれしかったことでしょう。
640 
★史上最長寿のロックンローラー / 遠藤賢司(1991年)

一貫して「純音楽」を追求し続ける日本では稀有なパンキッシュ・アーティスト、遠藤賢司の芸能生活30周年を記念してリリースされたのがこの日本最大…イヤ、世界最大のCDシングル。
さすがにこの超デカ・ジャケット・サイズはモノスゴイ迫力だ。
本人の手書きにによる歌詞カードやオマケの双六セットも楽しめる。
ただし、持ち運びに不便なところが大きな難点!650
★抱きしめたい / ヴァリアス・アーティスツ (1988)

東芝EMIならではの企画モノ。非売品。
ビートルズの曲を所属アーティストがトリビュートしたカバー・アルバム『抱きしめたい』のプロモーション用のシングル・ボックス。
既に「CDの時代」となっていた当時、敢えてアナログ・シングル各7枚に音源を入れ、発売記念のTシャツまで同梱したパッケージを見ると、コレがいかにプライオリティが高いアイテムであったかがわかる。660
★Playing the Orchestra / 坂本龍一(1988年)

1988年4月9日と10日にNHKホールで開催されたコンサート「Sakamoto Plays Sakamoto」のライブ盤。
指揮は大友直人、オケは東京交響楽団。
映画『ラストエンペラー』や『戦場のメリークリスマス』の挿入曲の他、オリジナル・アルバムに収録されている曲をオーケストラ・アレンジしている。670坂本龍一って『ラスト・エンペラー』で甘粕正彦の役を演じているでしょ?
「甘粕事件」って知ってる?
興味のある方はコチラをどうぞ。
  ↓  ↓  ↓
【Marshall Blog】真夏のJAZZ葉山 2022~私の葉山

★魂の純愛 / 灰野敬二(1995年)
伝説のサイケ・バンド、ロスト・アラーフのリーダー格であった灰野敬二のソロ活動10年間の未発表音源を集大成した初の4枚組CDボックス。
灰野は日本ではそれほど知名度は高くないものの、海外での評価はすこぶる高いためライナーノーツは英語で書かれている。
680黒と銀の2色でデザインされたパッケージは、灰野のアーティスト・イメージの統一感を確固たるものにしている。690 
★ドキュメント 日本の放浪芸 / 小沢昭一(1971年)

ムムム…コレは聴いてみたい!
小沢昭一が自らの足で約15年の歳月をかけて日本各地を歩き、高度経済成長のさなかに滅びつつあった放浪芸人による芸を収録した音源集。
こういう商品が一体どれぐらい売れるのかは知らないが、「売れるモノしか作らないじゃないの!」と一概にレコード会社を攻め立てるのも気が引けて来る。
というのは、このレコードは2015年にCD化もされているんだよね。
もうチョット安ければ買ってもいいんだけどな~。
買っても絶対に1回しか聴かないことはわかりきってるからな~。
それにしても植村さんのコレクションはホントにすごい。
700 
★すいかサザンオールスターズ61ソングス / サザンオールスターズ (1989年)
デビュー当初は夏のイメージが強かったサザンオールスターズ。
夏の風物詩であるスイカをあしらったアートワークは秀逸で、アウトドア対応で持ち運びもできるのがポイント。
ビニールで作った可愛らしい特製のトランクスとパンティが発売当時は話題になった。710
★【Marshall Blog特別出展】夏太鼓 / 葉山のスイカ農家 / (2022年)
今夏、葉山のジャズ・フェスにお邪魔した際、帰途の「道の駅」で買ったスイカ、7.0kg。
私は赤ん坊の頃からスイカに目がないのだが、恐らくこのスイカはこれまでの人生の中で一番おいしいスイカだったと思う。
栽培のポイントは子ヅル4本仕立て2果どりを基本とし、17~18節前後の雌花を着果させること…一体ナンのこったい?!
来年、また葉山を訪れるチャンスがあったら絶対に2個買って帰るぞ!Img_8094  
★永遠の遠国 / あがた森魚(1985年)
精力的に力作をリリースしているあがた森魚が自主制作で発売した豪華5大付録つきの3枚組LPボックス。
77年に予約限定で制作を始めたが費用が不足してしまい頓挫。
ようやく完成したのは8年後の1985年だったという。
当時25,000円という高価格にもかかわらず、限定の250セットは予約で完売。
最終的には追加の200セットも完売した。
手作りのオマケセットは自主制作ならではの温かさに溢れるモノで、まさにアートな音楽箱に仕上がった。
今回、「日本のロック特集」の記事を書いて強烈に感じたことのひとつは、あがたさんのクリエイティビティだったな。
ゼンゼン知らなかっただけに驚いたわ。
驚きついでに…あがたさんって私の学校の先輩だったわ!あがたさんは中退されたようだけど…。720
★オペラ横尾忠則を歌う / 横尾忠則&一柳慧(1969年&2005年)

横尾忠則が先ごろ亡くなった一柳慧と組んで2枚組のピクチャー・ディスクをリリースしたのが1969年。
何でも世界初のピクチャー仕様だったとか…やっぱりスゲエな横尾さん。
一柳さんは最初のオノヨーコのご主人ね。
その作品を4枚組のCDボックス・セットとして豪華なオマケつきで再リリースしたのが2005年。
植村さんは双方コレクションされていて、2種類とも展示された。
どんなものかと思ってチョット中身を聴いたけど……スゲエな。
イメージとしてはザッパの『Freak Out』の4面が延々と続くみたいな感じ?
覚悟して聴くとそれなりにいいかも。
730

★天井桟敷音楽作品集 / J.A.シーザー(2008年)

1967年に寺山修司により設立された「劇団天井棧敷」の音楽を担当し、その後のアンダーグラウンド・ カルチャーに影響を与え続けた音楽家J・A・シーザー。
本人が所蔵し、門外不出としていた貴重なマスターテープ音源から構成した「劇団天井棧敷」の音楽の歴史的未発表音源を5枚のCDに収録したボックス。
台本や絵、写真を収録した豪華ブックレットも付属。740J.A.シーザーは1回観たことがある。
それは『冥途への手紙』と題した寺山修司の生誕80年を祝うイベントで、出演依頼を受けた犬神サアカス團にくっついて恵比寿のガーデンホールに行った時のことだ。
私はこのエリアは全く知らないんだけど、「時代がサーカスの象に乗っていて」かなり驚いたナ。
その時のMarshall Blogの記事はコチラ。
 ↓  ↓  ↓
冥土への手紙~寺山修司と犬神サアカス團

502  
★COZMO GROSSO / MAGICAL POWER MAKO(2003年)

1973年に武満徹のプロデュースによる奇想天外かつ摩訶不思議な衝撃のデビューアルバムでマニア筋から高い評価を集めたマジカル・パワー・マコの30周年記念CDの初回限定特別版(300セット)。
制作期間3年60分の1曲入りCDには平和を願った折り鶴が同梱されており、この限定盤にはオリジナルのTシャツとレコード・バッグも同梱されている。
日本よりも海外で高く評価されるアーティストの1人で、デビューLPは入手困難ゆえ市場性もかなり高くなっている。Img_0257以上!
今回も植村さんのコレクションでイッパイ勉強させて頂きました!
 
さて、現在は休止しているものの、MJGは予め閲覧を申し込んでおけば誰でもご覧になれます。
再開の暁にはゼヒ足をお運び頂き、レコード・ジャケットの楽しさと重要性を味わってくださいまし。
 
MJGの詳しい情報はコチラ⇒[金羊社]MJG常設展公式ウェブサイト

Img_0208
さて、最後に…。
このレコード・ジャケットを提供しているのは先ほどから何度もお名前を拝借している日本屈指のコレクター、植村和紀さん。
これまでにも何度かMarshall Blogにも直接ご登場頂いてきた。

植村さんのコレクションの情報はコチラ⇒The Amazing Uemura Collection~Music Jacket Galleryの源

7mr_uemura
その植村さんが西荻窪で経営されているカフェがその名もズバリの『MUSIC JACKET GALLERY』。
時折ココでしか聴けないライブも開催している最高の音楽空間。
やさしい植村さんが笑顔で迎えてくれます。
音楽好きの方はゼヒお立ち寄りください!
 
MUSIC JACKET GALLEYの詳しい情報はコチラ⇒公式Twitter

Doqqrc6uuay_lvy(一部敬称略)

 

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70年代ロックの芳香ただようハード・ロック・チーム、BAD TOUCH。


コチラはキキ・ディーの1974年のヒット曲のカバー。
やっぱりこういうロックはいいナァ~。

Marshall Recordsからのセカンド・アルバム『Kiss the Sky』のお求めはコチラよりどうぞ!⇒Marshall Music Store Japan

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2022年10月27日 (木)

【Music Jacket Gallery】日本のロック特集 <中編>

  
ジャズを聴き始めた頃はレコードのガイドブックを買い込んだりしたけれど、もうずいぶん前からそうした音楽の案内書や評論の類を読むことがなくなった。
さんざん音楽を聴いてきて、一番信用できるのは自分の耳や感性だということがよくわかったのだ…と言うのはカッコよすぎるか?
ダメだね…「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」だもんね。
で、例外的かつ自発的にその類の文章を読んで楽しんでいるのは植草甚一、中山康樹、そして中村とうよう(以下「とうよう先生」)のお三方の著書。
とりわけ私はとうよう先生の書く内容や筆致が大好きで、書籍はもちろんのこと、先生が携わっている音源の類も見つけた時には確保するようにしている。0r4a0233 その著作の中で特に好きで何度も読んでいるのがニューミュージックマガジン(現ミュージックマガジン)に毎月掲載されていた「とうようズトーク」というエッセイの1970年の1月から1989年の4月までを集めた『地球のでこぼこ』という2冊の単行本。
双方500ページに及ぶマッシブな本なんだけど、毎日1エピソードずつ読んでいるとすぐ終わってしまう。
初期は音楽に関する話題が多いのだが、次第に政治に関する内容が多くなっていく。
コレが滅法勉強になる。
そして、今の政治が50年近く前とナニひとつ変わっていないことに驚かざるを得ないどころか、もはや笑える。
2252sその『地球のでこぼこ』の第1集に、ニューミュージックマガジンの1970年5月号に掲載された「日本のロック」と題された文章が収録されている。
その中に今回のこの記事に関係する大変興味深いことが書いてあるのを発見した。
今もミュージックマガジンでやっているのかどうかは存じ上げないが、当時ニューミュージックマガジン誌では「NMMレコード賞」と銘打って、評論家諸氏が前年度に発表されたレコード作品に優劣をつけるコンペティションをやっていた。
その中に「日本のロック」というカテゴリーがあって1970年4月号でその結果が発表された。
その集計結果は…
1位: 私を断罪せよ/ 岡林信康
2位: エイプリル・フール/エイプリル・フール
3位: かっこいいことはなんてかっこ悪いことなんだろう/早川義夫
4位: ぼくのそばにおいでよ/加藤 和彦
5位: サリー&シロー/岸部おさみ、岸部サリー
コレはさすがに植村さんの意図ではなく偶然のことだとは思うが、ナント!今回<前編>に登場したアルバムが2枚も入っているでないの~!
ところが、当該のエッセイの中でとうよう先生がこの集計結果を受けて「日本のロック界そのものが抱えている問題を充分に考える必要がある」とおっしゃっているのだ。
先生がこのランキングのナニを問題視しているかと言うと、ロック・グループのアルバムが1枚もランクインせず、フォーク系のアルバムばかりが選ばれているということ。
そして「選ばれたアルバムがロックバンドのアルバムにない魅力を持っているところに日本のロックの問題点がある」と洞察していらしゃる。
つまり当時の日本のロックには、本来のロックが持っている魅力に欠けている…というご指摘だ。
「日本の多くのバンドが海外の音楽のコピーにとどまっているアルバム」を制作していることを不満とし、「自分の曲を作ろうと最大の努力をしていることも、日本語がロックのビートに乗りにくいことも、よく知っている。だが、難問を克服して、なんとか日本のロックのオリジナリティを作り出していかなくてはならない」と続けていらっしゃる。(『地球のでこぼこI(話の特集社刊)』より抜粋)
 
この時から52年…日本のロックはどう変わったのか?
私が書きだすとキリがなくなってしまうので、自分で考えてみてチョーダイ。
私の洞察は最後の方の「友川カズキ」さんのところに簡単に記すことにします。
160s

260s
さて、私の楽しい苦行は続く!
次のセクションは大滝詠一コーナー。
しつこいようだけど、はっぴいえんど関連を全く通って来なかったので聴いたことがあるのは1枚だけしかないの。390それはコレ。
2年前ぐらいに「もう要らないから…」と家内の高校時代の友人が大量に送ってくれたヒップホップのレコードの中にこのCDが紛れ込んでいた。
生まれて初めて聴いた。
「ダ・ドゥ…」が出てきてドキっとしたりして…。
別にキラってはいないんだけど、「食わずギライをして損してた!」と、後悔するほどの好みのタイプの音楽ではない。
私にはどうもビーチ・ボーイズを乗っ取ってしまったロイ・ウッドに聞こえてしまって仕方がない。
『Mustard』の頃にすごく雰囲気が似てると思うんですよ。
でもなかなかいいもんですナァ。
アートワークはWORKSHOP MU!!。
しかし、「大瀧」を「ナイアガラ」としたのはヨカッタ。395s私なんか「大滝」ときたら「すべり」しか出て来ないもんね。
船橋ヘルスセンターの「大滝すべり」ね。
昔は長生きしたい人たちがこぞって船橋へ向かったものだった。
そういえば谷津遊園とかあったナ…確かヘリコプターの遊覧飛行をやっていて、とても乗ってみたかったけど、一度も乗らしてもらえなかった。Os_2 次のセクション。Xx『東京ワッショイ』は<前編>で触れたので、今回はジャケットの裏面を出しておこう。
右端の「空飛ぶ円盤」は四人囃子へのスペシャル・サンクス?410s今から27年前に初めてニューヨークのMoMAに行った時、「日本人の作品はないかな?」と探していると、真っ先に目に飛び込んできたのが横尾さんの作品だった。
横尾忠則ってスゲエな…と思ったわ。
横尾さんのもっとスゴいのは、Creamとかジミヘンを見ているんだよね。
あまりの音がデカさに気持ちが悪くなってしまったとか…Marshallの仕業ですね、それは。
この辺のことは以前に「ゾッキ本」のところで書いたか…。9moma 1976年、近田春夫とハルヲフォンのファースト・アルバム。
中学生の時、近田さんがやっているバンドの名前が「ハルヲフォン」だということを知ってみんなで笑った記憶がある。
もちろん、その時は遠藤実の「ミノルフォン」なんてレーベルのことは全く知らなかった。
考えてみると、近田さんの音楽で知っているのは「きりきり舞い」と「星くず兄弟の伝説」とジューシー・フルーツのプロデュースぐらいだったので、いい機会だと思い記事を書くに当たってこのアルバムを聴いてみた。
コレも生まれて初めて。
(…間…)
ん?タイトルもオープナーもリッチー・ヴァレンス…ナンでなんだろう?
でも、いいわ~。
ロックはコレでいい。
入る店、入る店、どこもドロドロの豚骨スープのラーメン屋ばかりの中、チャーシューにナルト、シナチクに刻みネギが乗った鶏ガラスープの醤油ラーメンに出会ったようだ。
小難しいこと一切抜き。
「ガンバレ」でもなきゃ「ありがとう」でもない。
このアルバムの中にあるモノこそが「ロック本来の楽しさ」なのではあるまいか?と思ってしまった。
ジャケットは和製モンロー?…ナニを意味しているのかわからないけどいい雰囲気だナァ。
近田さんご自身の発言によると、意識したのはT-Rexで、スタジオ技術をフルに活用したライブでは再現不可能な人工的なロックンロールを目指したそう。
今となってはそうは聞こえないナァ。
当時はゼンゼン売れなかったそうだが、いつか評価されると信じていたとか。
そしていい加減にチャンと評価してくれないと怒るゾ…とおっしゃっている。
私もこういうアルバムが評価されて日本のロックも正気を取り戻してもらいたいところだけど、ずいぶんと明後日の方向へ行っちゃったからナァ。
近田さんには銀座で「パラチンケン」でも召し上がって溜飲を下げて頂くしかないナ。
420sちなみに…私は中学1年生の時に有楽町のスバル座で観たデ・パルマの『ファントム・オブ・パラダイス』が大好きだったので、近田さんが「ジューシー・フルーツ」やご自身の「BEEF」というバンド名をこの映画から引用していたことを当時から知っていた。
9pop
あがた森魚の1974年の作品『噫無情(ああむじょう)』。
ジャケットのデザインは羽良多平吉。
あがたさんの音楽も1秒足りとも接したことはなかったが、このジャケットは知っていた。
これまたせっかくの機会なのでこのアルバムを聴いてみた。
金を払っているとはいえ、こういう時のSpotifyは本当にありがたい。
「蒲田行進曲'74」…コレは松竹の蒲田撮影所の所歌。
…と言っても、撮影所は1936年(昭和11年)に閉鎖しているのでかなり前の話。
松竹蒲田は日本初の本格的トーキー映画(『マダムと女房』)を制作し、成瀬巳喜男や小津安二郎、田中絹代や高峰秀子を輩出した。
デコちゃん(高峰秀子のこと。ウチでは最大の親しみを勝手に込めて「デコちゃん」と呼んでいる)はこの松竹蒲田で子役のオーディションに合格し、はじめの頃は鶯谷の家から山手線(当時は「やまてせん」)で蒲田駅まで通っていたが、多忙を極め蒲田へ引っ越した…と自伝の『私の渡世日記(文春文庫刊)』に書いてあった。
ところが、蒲田の撮影所の周辺には町工場が多く、撮影中のノイズ対策を解決するために撮影所は大船に移転した。
その大船撮影所も2000年に閉鎖。
ナンでだか知ってる?
渥美清が亡くなって「寅さん」が作れなくなっちゃったから。
寅さんなしではペイできなかった。
このアルバム、他は特に…ウワ!緑魔子なんかも参加しているのね?
こういうのが好きな人にはタマらないアルバムなんだろう。
  
このジャケットはルノアールあたりの絵画のように見えるけどそうではない。430sマッジ・ベラミー(Madge Bellamy)という1920年代に活躍したアメリカの女優さんのポートレイトに彩色を施したもの。Mbコレも1976年か…矢野顕子のデビュー・アルバム『JAPANESE GIRL』。
<前編>の岡林さんのところで出て来た友人の安藤くんこのアルバムが発表されてすぐに買ったので私もリアルタイムで聴かせてもらった。
もちろんLittle Featなんて全く知らない頃の話ね。
まぁ、コレにはビックリしたね。
「こんな変な声で歌う音楽がこの世にあるのかよ!」と思った。
曲も民謡や雅楽みたいだし、「へこりぷたぁ」って一体なんだ?…ってな具合。
当時の私はハードロックを中心に洋楽一辺倒だったので、こうした「和のテイスト」は全く受け付けなかった。
今回46年ぶりに聴いてみたんだけど…どの曲もメチャクチャかっこいいナァ。
こうして「個性」が売り物だった時代があったんだよ。
「American Side」と銘打ったレコードのA面でバックを務めているのはLittle Feat。
ナニ!矢野さんの才能に驚いてローウェル・ジョージが「ギャラは要りません」と言ったんだって?
ホンマかいな?!
ジャケットもとてもいい。
ウワッ!アート・ディレクションとして八木康夫の名前がクレジットされている!
「日本郵便」のクレジットの位置に「日本少女」と入っているのもいい。
この切手に使われているフォントは篆書体(てんしょたい)というらしい。
よく板碑に使われているよね。
左下の「21」はナニか?
矢野さんは1955年のお生まれなので、このアルバムをリリースしたのが21歳の時。
きっとソレだろう。
21歳!?…昔の人は立派だナァ。440sウワ!コレも1976年だった!
Charのデビュー・アルバム。
このアルバムって山内テツの『ききょう』と同時にリリースされていつも広告が一緒になっていたのを覚えている。
「FacesやFreeに在籍していた日本人ベーシスト」というプロフィールが気になって、私は『ききょう』を買った。
ほとんど聴かずに新井くんに売っちゃったっけ。
結局、Charさんのこのアルバムは一度も買うことがなかったナァ。
Charさんが一般の人にも知られるようになった頃、自分のバンドを引き連れて「平凡」だか「明星」に登場していた。
もちろん私はその手の芸能雑誌など買ったことが一度もないので、誰かが学校に持って来たのを偶然目にしたのだろう。
そのCharさんの出ているページには大きな文字で「歌謡界へ殴り込みだ!」と書いてあった。
まだロックと歌謡曲がハッキリと別れていた時代の話。
Charさん、殴り込んだ後、しばらくしてにコッチへ戻って来ちゃったけどね。
450s次…ココも聴いたことがあるアルバムが1枚しかないナァ。
困ったナァ…もう書くことがないのよ。
でも書くゾ!
4601975年の憂歌団のデビュー・アルバム。
木村さんと内田さんもこの時21歳だったんだって!
1974年の『一触即発』の大二さんと森さんも1974年の発表時に21歳。
一体どうなってたんだよ?!…って実は簡単な話で、聴いている音楽が今と全く違うからなんだよね。
昔の人はオリジナルのロックを聴いていたから。
それに、昔は30歳を過ぎて売れないバンドなんてやっていると、世間から白い目で見られたからね。
今なんか30歳ってまだ「若手」だもんね。
年金の受給年齢も年々伸びるワケだよ。
このファーストアルバムは今般初めて聴いた。
でも高校生の頃『"生聞"59分!』は一時期ホントによく聴いた。
このアルバムに収録されている「おそうじオバチャン」が放送禁止になっているという話を聞いて学校のロック好きの連中と一体どこが放送コードに抵触しているのか?…なんてことが話題になった。
みんなの意見は「♪アソコの部分の透けてんの」ではなかろうか?ということになったが、誰かが「♪アタシのパンツは父ちゃんのパンツ」の個所がマズイ…という情報をどこからか聞きつけて来た。
全くどうでもいい話なんだけど、まだまだ年端の行かない連中にはロックが「危険で怪しい音楽」だった時代だから、こんなことがオモシロくて仕方なかった。
そもそも本当に放送禁止になっていたのかも確認できていなかったんだけどね。
一列に並んだバンド・メンバーの写真をあしらった何の変哲もないジャケットだけど、時代を感じるナァ~。
しかもコレで21歳かよ!470s憂歌団は2回観たな。
最初に観たのは1978年のアルバム『四面楚歌』のレコ発コンサートではなかったか?
何とならば、そのアルバムのリードチューンの「夜明けのララバイ」のシングル盤を買っているから。
会場は芝の郵便貯金ホールだった。
「エレクトリック憂歌団」なんてコーナーがはさまれていて、木村さんがあの声で「ロッケンロ~!」と絶叫していたのを覚えている。
それから大分経って、就職して大阪に赴任している時、東京から来たミュージシャンの友人に誘われて新御堂沿いのライブハウスに観に行った。
何て言う店だったかな?…「何とかホース」とか「ロイヤル何とか」みたいな?
「地元で演奏する憂歌団を一度観ておくべき」と考えて誘いに乗ったのだが、最高にヨカッタな。
お客さんが演者と同じぐらいのポジションでね。
やっぱり大阪はお客さんがこんなだから、こういうバンドが出て来るんだな…ととても感心した。
しかし、このシングル盤のジャケット…今見ると子供じゃん。
メンバーの皆さん、まだ24歳ぐらい。0r4a0168_2「SKY DOG BLUES BAND」…知らないナァ。
「どんな音楽を演っているんですか?」なんて尋ねる必要のないバンド名だ。
「トラゾー」というバンド名で浪曲を演っているようなモノだろう。
1975年に札幌で結成し、1976年に発表したセカンド・アルバムだそう。
コレも76年か…。
YouTubeで音を聴いてみると…アレ?…まったくオールマン、オールマンしていないじゃん?
普通の昔の日本のロック。
タイトルの「北27条西4丁目」という場所を地図で調べてみると、札幌駅を背中に北へしばらく行った左側のエリアのようだ。
ストリートビューでその近辺の様子を確かめてみると、繁華街からチョット外れた雰囲気の普通の街。メンバーがココに住んでいたのであろうか?
はたまた行きつけの飲み屋でもあったのであろうか?
上の憂歌団にジャケットの雰囲気が似ているナ…当時はこういうテイストが流行っていたのか?480s1976年、カルメンマキ&OZの『閉ざされた町』。
マキOZもひと通り聴いたけど、夢中になることはなかったのよ。
でもこのタイトル曲の歌詞!
「♪川原の土手の腐った猫」と「♪無理に笑う極楽鳥」という文句がものスゴク印象的だった。
それにしても今でもスゴイ人気だよね。490s今では交通の便が発達し、どこを拠点にしていようともバンドが全国を演奏して歩くということが全く珍しくなくなった。
その結果、「〇〇のバンド」とかいう意識がなくなったような気がする。
「小松のめんたんぴん」とか「松戸のウシャコダ」とか、「博多のサンハウス」とか、「キャバレー・フロム・大阪」とか、そういうヤツね。
それで「名古屋のバンド」ということになると、昔は「センチメンタル・シティ・ロマンス」の名前が真っ先に頭に浮かんだものだった。
その後は私の場合は「なぞなぞ商会」だった。
で、今回センチメンタル・シティ・ロマンスを初めてジックリと聴かせてもらった…いいネェ。
みんなアメリカがヨカッタんだネェ。
おおよそ私が個人的に好んで聴くタイプの音楽ではないけれど、「名古屋」どころか「日本」のロックを代表するサウンドだと思う。
このアルバムは1979年リリースのライブ盤。
も~、ジャケットがセンチのサウンドを的確に表現しているではあるまいか!500sその中心人物の中野督夫さんも昨年の7月惜しまれつつ他界してしまった。
私は一度だけ松阪の中野重夫さんの還暦を祝うイベントでご一緒させて頂いたことがあった。
「ダリ中野」とか呼ばれていらっしゃるのを知って吹き出してしまったが、ものすごく快活な方で、私のカメラをみつけては「写真撮って~!」なんて、実に楽しい思いをさせて頂いた。
そのイベントの様子はコチラ
  ↓   ↓   ↓
ワテは60からだす!!:中野重夫の還暦を祝う <その3>~私のお伊勢さま (後編)

7502 1985年の内田裕也のアルバム『No More Comics』。
もちろんタイトルは頭脳警察の1972年のセカンド・アルバムに収録されている「コミック雑誌はいらない」。
このジャケ写が当時話題になったことを覚えている。
裕也さんが服を着たままニューヨークのハドソン川に飛び込んで撮影した。
この時のようすがPARCOのテレビCMに使われていたという言うんだけど、ものの見事にそれを見た記憶にない。
私はテレビをそう見る方ではないが、ロック関係の方がテレビCMに出ることなど当時はまずなかったので、目にしていれば何らかの記憶があっても良いハズなのだ。
しばらくその理由を考えて答えを思いついた。
見ていないのだ。
ナゼななら1985~1987年にかけて昔の仕事で北陸の富山に赴任していたから。
PARCOがない富山ではそのCMが流されていなかったのだ…としか思えない。
いい写真だよね。
裕也さんの視線と手の位置、水しぶき、そしてクライスラービルの遠望。
コレ、レンズがかなり水面に近いでしょう?
ボートからカメラを持った腕を水面すれすれまで降ろして、かなり早めの速度でシャッターを切ったんだろうね。510s裕也さんも1度Marshall Blogにご登場頂いた。
この時も楽しかったな。
Marshall Blogも10年(総計14年)もやっていると、色々なことがあるものよ。

マサヤン天国ロック生誕60祭 ~HeavenS MASAYAN ConnectioN LIVE 2013~<後編>

50v裕也さんの音楽には全く詳しくないので、ココは「コミック雑誌なんかいらない」でチョット脱線させて頂く。
この曲が収録されている頭脳警察のセカンド・アルバムの1曲目には「マラブンタ・バレー」という曲が入っている。
スゴイ歌詞なんだけど、「マラブンタ」と言う言葉は出て来ない。
以前からコレについて一度書きたかった。
9zk2 話は飛んで1954年のチャールトン・ヘストン主演のアメリカ映画『黒い絨毯』…原題は「The Naked Jungle」という。
小学校の時に父にススメられてテレビで放映された時に観た。
オモシロくて夢中になった。
「黒い絨毯」というのは「アリの大群」のこと。
虫のアリね。
コレがただのアリじゃなくて、恐ろしい「人喰いアリ」なワケ。
で、コイツが異常繁殖して地面がまるで黒い絨毯を敷き詰めたようになっちゃう。
このアリの名前が「マラブンタ」だった。
下のポスターにも「MARABUNTA」って出てるでしょ?
どうやってやっつけるのかは忘れてしまったナ…また観たいな。
パンタさんの曲のタイトルがこの映画に由来しているかどうかは存じ上げないけどね。
Nj
そこで話はもう1回飛んで今度は映画の『ウッドストック』。
会場に続々と集まって来る数えきれないほどの若者を目にして驚いたフィルモアのビル・グラハムが主催者のひとりのマイケル・ラング相手におしゃべりをするシーン。
「ソイツらに油をかけて火をつけるんだ」
確か、そんなことを言う。
コレ、若者の大群を『黒い絨毯』の「マラブンタ」に例えて『黒い絨毯』のことを話している…と私は中学2年生の時に初めて『ウッドストック』を観た時からそう思っていた。
コレをどこかで一度書きたいと思っていたのでスッキリしました。
ご静読ありがとうございました。
Billmichaelさぁ!植村さんには申し訳ありませんでしたが、ここまでゴマカシごまかしやって来ました今回のMJG。
いよいよ最後の展示棚でございます!
まずは上段いってみよう!520聴いたことはないけれど、昔から知っていた久保田真琴と夕焼け楽団の1973年のアルバム『サンセット・ギャング』。
ナゼ知っていたのかというと、ひとえにこのジャケットのおかげ。
ジャケットの力ってのはスゴイもんですな。
もちろん中身はゴジラとも伊福部昭とは何の関係もないマ~ッタリしたウォームなサウンドがタップリ詰め込まれている。

530sもう1枚、久保田さん。
コレも目を惹くジャケット。
ひと目見て八木康夫さんのイラストとわかる。
1977年の『ディキシー・フィーバー』。
もちろん聴いたことはなかったけど、2曲知ってた。
「キャプテンバナナ」と「カウボーイだった頃」という曲。
ナンで知っていたんだろう?…有名だからか?
私はこうしたタイプの音楽を全く通ってこなかったため、用語がわからなくてうまく説明できないんだけど、とにかくこうした「憧れのアメリカ」的な音楽も完全に消滅してしまったナァ。540s久保田さんには一度だけお会いしたことがあった。
アコースティック・ギター関連の仕事をしている時で久保田さんはお土産に自著を携えていらっしゃた。
「良かったら読んでみて!」と、アコースティック・ギターの担当者にお渡し頂いたのは『世界の音を訪ねる』と題した岩波新書初のCDつき書籍だった。
この本は2006年に上梓されているので、その頃にお会いしたのだろう。
私も民族音楽が好きなので、その辺りのお話をさせて頂いたように記憶している。
スゴイね、岩波新書から本を出すなんて。
岩波書店は上梓した書籍を絶版にしないことを是としていて、出版物の権利を手放さなず、リクエストがあればいつでも印刷できる体制を採っている…と聞いた。
つまり久保田さんの本は、岩波書店が続く限り存在し続けることになる。
それだけの良著と認められたワケ。
他にクラシック以外の音楽に関する書籍として岩波新書から、穐吉敏子の『ジャズと生きる』や一番最初の写真にも写っているとうよう先生の『ポピュラー音楽の世紀』などが上梓されているよ。
もちろん双方間違いのない良著です。
それでも数日前、岩波書店が『岩波ジュニア新書』を2冊ほど絶版にした…というニュースを目にして驚いた。
ナンだよ、絶版にするのかよ!…と思ったら、その2冊には無断転用の個所があり、著作権の侵害をしているとのことだった。
さすが岩波!…さすが諏訪の出身!(私は諏訪の出身ではありません)。長野の諏訪には「岩波」姓が多いのだ。

Iwa_2
喜納昌吉とチャンプルーズを武道館で一度だけ観たことがあった。
FM東京かなんか主催の無料のコンサートで、ハガキを送って応募したところ当選してしまったのだ。
サザンオールスターズとか、井上陽水とかも出演したんじゃなかったっけかな?
そんなメンツに混ざって喜納昌吉&チャンプルーズが登場した。
あの当時はまだ沖縄の民謡が今みたいにポピュラーではなかったが、ものスゴク盛り上がったんじゃなかったかな?
喜納さんのMCが全く聞き取れなかったことを覚えている。
言葉が全く違うからね。
沖縄の音楽を一般に知らしめることに多大な成果をもたらしたチャンプルーズってスゴイと思う。
もしかしたら違うコンサートだったのかも知れないが、長谷川きよしも出演して「悲しい兵隊」という曲を歌った。
「なんていい曲なんだ!」と大感激したわ。550sチームの存在は知っているものの、こちらさんも音楽は全く存じ上げない。
1973年、はちみつぱいの『センチメンタル通り』。
ジャケットの写真は西蒲田で撮影したモノだとか。
手前で冷蔵庫に寄りかかっているのはあがた森魚さん。
560s'はちみつぱい'は知らなくてもベースの和田博巳さんとお仕事をご一緒させて頂いたことがあった。
2006年、「Stereo Sound」というオーディオ誌の別冊の「Beat Sound」という音楽の話題を中心とした雑誌でのこと。
いいオーディオ装置で聴くジミ・ヘンドリックスのギターの音と、中野重夫さんがMarshallで弾く生のギターの音を比較してみよう…というムチャ企画だった。
でもオモシロかった。9bsこの時の取材がキッカケで、私のレコード・コレクションを同誌に紹介させて欲しいというオファーを受け、図々しくもお受けしてしまった。
私のコレクションなんて!…今となっては全く汗顔の至りである。
ま、「貧乏な人でもこうして音楽を楽しんでいる」ということのサンプルだったのだろう。Bs2当時はこんな感じでコレクションを整理していた。
コレは家にお越し頂いたプロカメラマンが撮った写真。
当時はカメラの心得など全くなかったので「プロはウマく撮るもんだナァ~」と感心したものだった。
この撮影の後、CDはこの3倍以上程度にまで膨らんだが、今では見事に買わなくなってしまった。Roomこのアルバムも日本の音楽史に残る顔をしている。
1977年のプリズムのファースト・アルバム。
和田アキラさんには一度だけMarshallのイベントにご出演して頂いたことがあった。
その時のことも含めてアキラさんの思い出を認めておいたのでご興味のある方にはコチラをご覧頂きたい。
  ↓  ↓  ↓
和田アキラさんのこと

570s1979年のSHEENA & THE ROKKETSのデビュー・アルバム『SHEENA & THE ROKKETS #1』。
私は『真空パック』を買って、新宿ロフトに観に行って、それからこのアルバムを買った。580sSHEENA &THE ROKKETSはかつて何度もMarshall Blogにご登場頂いていて、ココに書きたいような思い出はやはりすべてココに書いてしまったので、ご興味のある方はゼヒご覧頂きたい。
   ↓    ↓    ↓
【SHEENA & THE ROKKETS 35周年記念特別企画】鮎川さんとMarshallとわたし

90_2そして、シーナさんがお亡くなりになったことはかなり大きなショックだった。
その時のこともココに記しておいた。
    ↓ ↓ ↓
シーナさんのこと

ご生前のシーナさんが、私が野音で撮った下の写真をとてもお気に召していらしたというお話を鮎川さんからお聞きした時は涙がこぼれた。300v さぁ、「日本のロック特集」もいよいよ最後のセクション!
今回は本当に苦労した…。
書きたいことが山ほどあって話題を取捨選択するのもかなりツラいが、書けることがない時の方が断然苦労が多いな、ウン。600友川さんってチョット前まで時々テレビに出てたよね?
今は「カズキ」さんとカタカナ表記にされていらっしゃる。
私が友川さんのことを知ったのは高校生の時だった。
その頃は「かずき」さんだった。
三文役者のベースで『悪たれ小僧』の頃の頭脳警察に在籍していた石井正夫さんが友川さんのバックを務めていたのだ。
でも、当時は友川さんの音楽を耳にするチャンスはなく、ずっと後になってから「トドを殺すな」かなんかを耳にした。
驚いたよね。
今、この記事を書くに当たってまた聴いているんだけど、凄まじいまでの個性に恐れ入るばかり。
秋田弁でガナリ立てる声にとにかく圧倒される。
世の中にこういうことができる人がいることが不思議な感じさえする。
残念ながら生のステージに接したことはないんだよな~。
一度直に体験してみたい音楽の最右翼である。 
ちあきなおみ「夜へ急ぐ人」もスゴかった。
このアルバムは1978年、『俺の裡(うち)で鳴り止まない詩(もの)』という中原中也の詩に友川さんが曲を付け、寺山一家からJ.A.シーザーがアレンジを施したという「アングラを愛でる」人にとっては夢のような作品。
このモノクロの友川さんのドアップの写真がいい。
しかし、こういう音楽を作る人もスッカリいなくなってしまったネェ。
時折犬神サアカス團の皆さんが口にはするけれど、「アングラ」なんてのも絶滅危惧単語に近いだろう。
でも、ロックということになると、結局は海外のロックに日本語の歌詞を載せ替えるだけで、本当に日本のポピュラー音楽のオリジナリティというモノは友川さんのような音楽にあるのではないだろうか?
友川さんはフォークのスタイルでオリジナリティを爆発させているが、最終的には日本人にはコレしかないような気がする。
610s
ところで、私は「千曲川旅情の歌」の冒頭を暗誦できるぐらいで、「詩を嗜む」などというインテリな趣味は持ち合わせていない。
瀧口修造という人はマジでスゴイと思ったけどね。
だから中也も「汚れちまった悲しみに」とか、「茶色い戦争がありました」とか、「思えば遠くへ来たもんだ」とかぐらいしか知らない。
でも、このアー写のおかげで顔だけは知ってる。
こんなカワイイ感じなのに、この人、すさまじい酒乱だったんだってね。Nc それで思い出すのが「種田山頭火より上」と言われている自由律俳句の天才、尾崎放哉。
 咳をしても一人
とか…
 入れ物がない手でうける
とか
 足のうら洗へば白くなる

とか…知ってるでしょ?
こんなカワイらしい目をしているけど、この人も酒を飲むとどうにも手の付けられない酒乱だった。
他の人が出来ないことをする人はヤッパリ何かあるもんですよ。
放哉、好きでしてね…近い将来Shige Blogの方で記事を編む予定にしています。Oh_2 最後~!
タモリで〆ます。
1976年、私が中学2年生の時に東京12チャンネルで『モンティ・パイソン』が始まってね、結構衝撃的だった。
放送の翌日にはクラスメイトとみんなで広川太一郎のマネをしたりしちゃったりなんかして。
この番組で我々にもうひとつ大きな衝撃を与えたのは番組の最後に出て来る、髪をオールバックに固めてサングラスをかけたスキッ歯の男だった。
その男が演じるのは今まで誰も見たことがない芸で、姓も名も別のない「タモリ」という芸名も斬新だった。
最初は「よくこんなのがテレビに出て来るな」と思ったが、すぐにタモリのコーナーが本編と並ぶ大きな楽しみとなった。
そして、「タモリ」の名が世間に知れ渡るまでそう時間がかからなかったように覚えている。
そうして人気が出だすとレコードまでリリースするようになった。
コレは1981年のサード・アルバム『タモリー戦後日本歌謡史ー』。
戦後のヒット曲のパロディ集。
結構な労作だ。
ところが著作権上の問題が発生し、初回プレス分の3万5000枚だけを売り切って廃盤となったらしい。
そして、いまでもCD化されていないようだ。620s私、ナゼかこのアルバムを持っているんだよね。
どこでどうやって知ったのかは覚えていないんだけど、とにかく何かで知って「とにかく買わなきゃ!」とすぐに地元のレコード屋に買いに行ったような気がする。
ま、そう聴いてはいないし特段オモシロい内容でもないけど、「買っておいてヨカッタ感」はあるな。

0r4a0131これにて平面陳列のコーナーは終わり…フゥ~。
私の思い出で選出したアルバムで記事を構成しているせいか、1976年あたりのアルバムがメチャクチャ多くなっちゃったね。
でも、とうよう先生が憂えていた「日本のロック」のオリジナリティは、1972年ぐらいから充実し出し、1976年あたりで頂点に達したと認識してもそう間違ってはいないのではなかろうか?
…なんて思いました。
この頃のアルバムは総じてジャケットもカッコよかった。
 
<後編>は恒例の「立体展示」編。今回は「私の日本のロックの愛聴盤」から始めたいと思っています。

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2022年10月25日 (火)

D_Driveフロアライブ vol.6 DAY1 <後編>

 
ああ~、いい空気だ。
換気タイムが終わって第2部がスタート。
まずは「だるまさんは転ばない」のストップ・モーションから。10その静寂を切り裂くようにChiikoちゃんのスネア・ドラムが雄叫びを上げる!20この曲のテーマ・メロディはホントにカッコいいね。
Seijiさんのメロディ・メーカーぶりが遺憾なく発揮されていると思う。0r4a0079そして、ギンギンに曲をドライブさせる低音!
「Who could ask for anything more?」というヤツでないかい?40vそのままメドレー・スタイルで「Begin Again」。
50v_baこの曲でも魅惑のギター・アンサンブルをタップリと楽しむことができる。60第2部のオープニングはニューアルバム『DYNAMOTIVE』を再現。
コレおもしろいもので、これまでは「Begin Again」を単体で演奏して来たけど、こうして他の曲とくっつけるようにして聴かさせると、また味わいがゼンゼン変わってくるんだよね。
だからライブでもアルバムでも曲順ってのは大切なんだよ。
とにかく「2曲目に注意すべし」が私の考え。
70そして、Toshiくんのブイブイ・ベースに…
77vYukiちゃんが親指を立ててお客さんに曲への参加を促すのは「Thumbs Up」。
75v_tu第1部は『MAXIMUM IMPACT』から曲を中心に、そしてこの第2部の冒頭では『DYNAMOTIVE』の曲を並べてきたというワケよ。76v何度聴いても楽しいこの曲。
「グワハッハッハッ!」…このChiikoちゃんの表情を見れば演っている側も楽しいということがよくわかる。78「ありがとうございます!
セカンド・ステージが始まりました!
皆さん「Red Light, Green Light」のミュージック・ビデオをもうご覧頂けましたか?
ご存知だと思いますが、この8月にMarshall Recordsから我々のセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』をリリースしました!
D_DriveのMarshall Recordsからの2枚目のアルバムになるワケですが、皆さん本当にお待たせしました。
ココからはその『DYNAMOTIVE』からの曲を演っていきますので第2部もよろしくお願い致します。
まずはSeijiさんの『梅の花』…じゃない、梅に関する曲の『U-Me』を演りますね。
Seijiさん、曲の解説をお願いします」
70v_2「はい、これから2つ続けて演奏する後の方の曲ですね」とSeijiさんが『U_Me』の制作過程について説明。
要するに「季節の風物詩的な曲」を作りたかったということと、桜の曲は数多くあれど、梅の曲は見当たらないということに目を付けた…と。
以上、Marshall Blogがダイジェストでお送りしました。
Seijiさんの説明のフル・バージョンをお聞きになりたい方はゼヒ、D_Driveのライブ会場に足をお運びくださいませ!
(Seijiさん、私がやっときましたから)
90v「今から演るのは『Wings』という曲です。
このフロアライブが初めての方も結構いらっしゃったので説明させて頂きますと…私は実家でレモンちゃんとラムちゃんという名前のセキセイインコを飼っています。
その2羽のことを思って作ったのが『Wings』という曲でございます。
インコなのでチョットおしゃべりをするので、それをメロディーに入れてみたりとか。
え?どんな感じかって?
レモンちゃん』…みたいな」100Yukiちゃん得意のレモンちゃんのモノマネを堪能したところで「Wings」。
先頭を切ってファンク・ストラミングでブッちぎる。110_wgYukiちゃんのところのインコはこんなにハードなのか?!と耳を疑いたくなるような硬派のリフがつながってガッツリとD_Driveテイストをカマしてくれる。120v『DNAMOTIVE』の中でもひときわ異彩を放つナンバー。
ライブでもとてもいいアクセントになるのだ!130v_3 「ハードなインコ」なんて書いたものの、Yukiちゃんファンであればご存知のことと思うが、青い方、「ラムネのラムちゃん」が残念ながら天に召してしまった。
私がMarshall Blogの中で何度も何度も「ライムちゃん」と名前を間違えてしまったせいもあるかも知れない…?。
Yukiちゃんも相当可愛がっていただけにさぞかし寂しい思いをしていることだろう。
しかし、「ラムネのラム」ちゃんは「Wings」という曲になって永遠にはばたき続けるのだ。140v_3ノスタルジックなメロディから和旋法を使ったギターリフにつなげる「U-Me」。
コレも相当個性的な1曲。150v_ume曲の後半部分にベースがリフを奏でるピックアップを挿入したアイデアは秀逸。
いつかこのToshiくんのベースのパートに合わせてYukiちゃんが扇を手に美しく舞ってくれるのを楽しみにしている。
160v「Thumbs Up」同様、Seijiさんの中にあるユニークな面が大胆に露出している作品。
遠慮なくこういう曲をジャンジャン作ってもらいたい。
だって、Seijiさん以外には誰もこんな曲作れないでしょうから!170「ありがとうございます!
最近この2曲を続けて演ることが多いんですけど、こうした感じで『DYNAMOTIVE』には色んなタイプの曲が入っていますので皆さんのお気に入りの曲を見つけて頂けたらいいナァと思います。
さて、次の曲は『I Remember The Town』という曲です。
Seijiさん、の曲の説明をお願いできますか?
180v「お、今日は物販より先に曲の説明にしますか?」
と、Seijiさんが「I Remember The Town」の解説をしてくれた。
要するに「思い出の詰まった街に寄せる気持ちの曲」を作りたかったということ。
久しぶりに「思い出の街」を訪ねてみると、今では新しいビルが立ち並び、街の様子がスッカリ変わってしまったものの、そこココに街の昔の面影を垣間見ることができて懐かしく思ったtねという気持ちを曲にした。
以上、Marshall Blogがダイジェストでお送りしました。
Seijiさんの説明のフル・バージョンをお聞きになりたい方はゼヒ、D_Driveのライブ会場に足をお運びくださいませ!
(Seijiさん、私がやっときましたから!)
285vそして、担当のCHiikoちゃんからオリジナル・グッズの紹介があった。
 
今回は白が好評だという「DYNAMOTIVEシャツ」。
もちろん黒もありまっせ。46さっき演奏した「Wings」のポーチ。
今となってはラムちゃんの姿が入っているのが貴重。345そして、「I Remember The Town」の懐かしグッズ。
カセットテープ型のキーホルダー等々。510 グッズの紹介の後は「I Remember The Town」の次の「Get Away」の解説。
「『I Remember The Town』のようなエピソードがあるワケではないんですが、とにかく皆さんに元気になって、楽しくやって頂きたいな~と言う気持ちを込めて作った曲です」200vまずは「I Remember The Town」。
もうこのサウンドもおなじみになったかな?
曲はSeijiさんがEQを駆使して作ったエレキギターをラジカセで鳴らした音で始まる。0r4a0250拍をズラして入ってくるChiikoちゃんのドラムス。
ちょっとトリッキーな展開。220CDにも入っているハンド・クラッピング。
「Russian Roulette」もそうだけど、D_Driveって、思ったより手拍子を合わせられる曲があるんよ。
そんな親しみやすさもあってシングルカットされた「古き良き街」でした。230v_2テンポアップ!
Yukiちゃんが弾くシンプルで短いイントロから…240v_ga突っ走れ~!250もうゴキゲンにドライブするYukiちゃんが作ったこの新しい曲ももうライブには欠かすことのできない重要な要素のひとつだ。260v_2「ありがとうございます!
ところで、私にはニューヨーク在住の姉がおりまして、ダンサーで振付もやっています。
その姉が今月一時的に帰国することになったんです。
ご存知の方には思い出して頂けると思いますが、2020年のはじめ、コロナになる前に『チェリーを三つ入れてください。』というライブとダンスをが融合させたパフォーマンス・イベントを神戸で披露しました。
実は急に決まったんですが、来月11月の19日と20日に、『チェリーを三つ入れてください。』ほど大きなセットを組むことはできないんですが、この『新横浜STRAGE』でまたコラボをしてしまおうかと思っています!」
270v『チェリーを三つ入れてください。』をご覧になられた方には復習。
ご存知ない方のために11月公演の予習。
 
Marshall Blogのコチラの記事をご覧ください。
①チェリーを三つ入れてください。<前編>~私の新開地(上)
②チェリーを三つ入れてください。<中編>~私の新開地(下)
③チェリーを三つ入れてください。<後編>~私の三ノ宮

とても良いショウでレポートを書くのが楽しかった。
新開地と三ノ宮をめぐった「私の〇〇」も書いていてすごくオモシロかった!
290_2「今考えてるのは、ドラムスもフロアにして、ダンサーにステージに上ってもらうということと、開演するまでダンサーさん達によるチョットしたアート空間をお楽しみ頂けるような内容にしたいと思っております…というのが姉の考えでございます。
11月の19日と20日の2回公演です。
早めにソールドアウトになる可能性がございますので、チケットは早めにキュキュッとしてください。『DAYNAMOTIVE』の曲でもお姉ちゃんが振付をするということですので楽しみにしていらしてください」
他にも色々とこの時の時点でのYukiちゃんの構想が語られたが、とにかく後は観てのお楽しみ!

280v_2アッという間に本編も残すところあと2曲!
立場上、他のバンドを聴き方が違うのか、ホントにD_Driveのライブってアッという間なんだよな~。
まずは「Russian Roulette」。Img_7537 この曲でも手拍子ができるんだよね。300v_2相変わらずスリリングな展開でイッチョ上がり!310v_2そして、最後は人気の「1,000,000hp」。320_hp今回も4人全員が全速力で走り抜けた!Img_7609

340v_2

350v_2

360コレにて『フロアライブ vol.6』の本編終了!370では、アンコール待ちの間にコMarshall!
今回もお客様のお耳に直接D_Driveサウンドをお届けしたのは…

Seijiさん380v_2Marshall JVM410Hと1960B390vYukiちゃん400v_2Marshall JVM410Hと1960B410v_2Chiikoちゃん
440NATALのダブル・バスドラム・キット。
450Toshiくん420v_2EDEN WT-800とD410XSTとD210XLT430v_2そしてアンコールの演奏。
この日のステージは「Screw Driver」のパフォーマンスですべてのプログラムを終了した。470_sd

480v_2

490v_2

500v

510vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official website

520さて、MCでYukiちゃんが発表したお姉さんたちのダンスとのコラボレーション・ショウとはコレ。530v『チェリーを三つ入れてください。』の時ってまだコロナで騒ぎ出す前だったんだぜ!
「コロナがない時代」なんてもう忘れちゃったね。540今回も他では見ることができないユニークなショウが期待できそうだ!
しかも現場はホームのSTRAGEだし!550それから「歳忘れ企画」も決定した。
GABUとココのお隣NEW SIDE BEACHでの単独公演だ。
ああ、また十三行きたいナ~…あのうどん!
他にもギッシリとライブの予定が詰まっているので、公式ウェブサイトでチェックしてお近くにD_Driveがお邪魔した際にはゼヒ足をお運びくださいませ。
560v 

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おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。53000x3000コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。

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200(一部敬称略 2022年10月9日 新横浜STRAGEにて撮影)

2022年10月24日 (月)

D_Driveフロアライブ vol.6 DAY1 <前編>

 
D_Driveの人気企画のひとつ、新横浜STRAGEでの「フロアライブ」。
今回が「Vol.6」だっていうんだけど、そんなものか?…と思ったが毎回2回ずつ演っているからね。
演奏の回数としては今回で10回を突破することとなった。

05vショウは定刻通りにスタート!0r4a0354 Seiji50vYuki60vToshi70vChiiko80vいつもの4人の最高のサウンドで幕を開けたショウの1曲目は…え?後ろ姿じゃツマらない?
ゴメン、ゴメン、タマにはこういうのも良いかと思って!
ショウの本番中に思いついて4人の後姿を撮っておいた。
90実は今月末でこのMarshall Blogを始めてちょうど10年になるんですわ。
その間にD_Driveにご登場頂いた回数は、ザッと数えて160回以上
この10年の間、毎月1回以上はMarshall Blogに出て頂いてきた勘定になる。
昔の記事を見返してみると、『祝!D_Drive初の東京ワンマンライブ』なんてのも出て来て実になつかしい。
対バンの顔ぶれもずいぶん変わったゼ~。
D_DriveもMarshall Blogもよくぞこれだけ続けて来たものだ…と、我ながらつくづく感心してしまう。
ま、そんだけ書いているもんだから、後ろ姿もタマにはいいかと思ってサ…。
 
さぁ、今回のフロアライブの1曲目はSeijiさんからスタート!100v「Attraction 4D」だ!120か~ら~の~「M16」。130v今日も絶好調の火の玉リズム・セクション!140vおなじみの銃撃戦のシーンも大熱演。
とにかく2人とも元気で何よりだよ。
150もう1曲続けて「Cassis Orange」。
ナンだ、ナンだ?
今日は「C_Drive」かっ?
この「C」は「Classic」の「C」ね。
聞けば、翌日の<DAY2>では『DYNAMOTIVE』の収録曲のほとんどを演奏したという。
だから<DAY1>はスタンダード曲を中心にセットリストを組んだというワケ。
2日ともお越し頂くお客さんへのD_Driveの配慮だ。160全員フィーチャーのこの曲、クルクルとピックアップ・ソロを回して賑やかに弾き切った。170_co

180

190

200「皆さんこんばんは!D_Driveです!本日もご来場ありがとうございます!
今日のフロアライブ、もう『vol.6』になりました。
今回で何回演ることになるんでしょうね?
『vol.6』ということは12回演ってるってことでしょうか?。
このSTRAGEさんもおなじみの会場となりました。
今日も私たち楽しい時間を過ごそうじゃありませんか!…ということで最後までよろしくお願いします!」
210v「『フロアライブに今日初めて来たよ』という方はいらっしゃいます?
(…測定中…)
お~結構いらっしゃいますね~。ようこそいらっしゃいました!
この『フロアライブ』は他のライブと違うと思うんです。
…と申しますのも、生ドラムとアンプが3台並んでるんですが、どこにもマイクが付いていません」
250v
260v
270
280v「普通のライブですとマイクで拾った音を表のスピーカーから出すシステムなんですが、そういうことを一切やらないのが『フロアライヴ』なんですね。
ですから皆さんがお聴きになっているのはすべて生の楽器の音なんです。
ネェ、Seijiさん?」
240「はい、本当の生の音です。
実はモニターも使っていなくて…ボクの前に1個だけモニターが置いてあるんですけど、これは何にもつながっていません。
セットリストが貼ってあるだけなんですよ!
そんなモニターの使い方をしています」
230v「自分たちの音を聞くための足元にあるスピーカーからも音が出ていない、完全に生音のみということです。
なので、Toshiくんの前の方はベースの音がシッカリと聞こえると思いますし、Seijiさんの前の方はSeijiさんの音が、そして私の前は私の音がよく聞こえるワケです。
それはそれで、そういう楽しみ方を見つけて頂いて頂ければオモシロいかナァ~と思います」220vオープニングの3曲同様、次の曲も『MAXIMUM IMPACT』に収録されているスタンダードナンバー「Lost Block」。290_lbこのSeijiさんの表情通りのヘヴィなワルツ。300vこの「3」のリズムに乗って一分の隙間もないパフォーマンスがドラマチックな世界を演出するのだ。310vまだ続くC_Criveチューン。
今度はSeijiさんの人力シーケンサーから「The Last Revenge」。320v_lr色々あったMarshall BlogとD_Driveの10年。
この2人がこの曲でこうして壮絶なギター・ソリを演じる姿を見て思い出すのはナンと言っても「居酒屋甲子園」だよな~。
 
その時の記事はコチラ⇒だから私は、Marshall。~私の居酒屋について来れる?

330あのね、このパートはギター2人の華麗なプレイだけに目や耳が行きがちなんだけど、それだけじゃモッタイないんよ。
リズム隊の2人のバッキングも味わって欲しいの。350v特にToshiくんのプレイ。
ココはいつもワザと目立たなくしているように見えるんだけど、Toshiくんが弾くベース・ラインがすこぶるカッコいい。
340vもう1曲『MAXIMUM IMPACT』からYukiちゃんフィーチャーで「Unkind Rain」。
370vタップリと感情を込めてテーマ・メロディを奏でるYukiちゃん。375vToshiくんの奥が深い「泣き」のベース・ソロを経て…380vYukiちゃんのギターが劇的なクライマックスをクリエイトした。390「ありがとうございます!
ところで最近は外ではマスクしなくてもいいようになったんですよね?
本当はもう5月からそうなってたんですけど、まだみんなマスクをしている…という。
やっぱりマスクをしているだけで安心する感じがありますよね。
それと、口元が見えていないと安心するような人もいらっしゃるかも知れませんよね。
ライブハウスではまだマスクは必要だとは思いますけれども…Seijiさんは最近マスクしてるんですか?」0r4a0185 「ギターを持ち替えたいからナンかしゃべって欲しいってことやな?
次の曲は6弦が1音下なんですよ。
"E”っていうチューニングから全音下げて“D”にするとヘヴィな音になるんです。
でも、音はヘヴィでもすごくポップな曲もありますよね。
これから演る2曲のウチ、ヘヴィな方がYukiちゃんの曲です。
ポップな方がボクの曲です」
410vYukiちゃん、ギターの持ち替え完了。
「アラ、そこを強調するんですか?
Chiikoさん、カウベルは付けたかな?」420vChiikoちゃん必殺のドラム・フィルが炸裂するのは「GEKIRINー逆鱗ー」。420_grMCでSeijiさんが触れた通りのYukiちゃん作のヘヴィ・ナンバー。
ナンカ久しぶりでマスクのこっち側でリフを一緒に口ずさんでしまったよ。430v_3 ギターの6弦が全音下がって重くなったのなら、ベースもさらに低音を強調して…と思いたくもなるが、Toshiくんはそんなことはしない。
ベース・ラインでヘヴィネスを増量だ。440vああ、ヘヴィだった~!450vSeijiさん作のポップチューンはSeijiさんのア・カペラのギターから。460v_grdみんなで楽しく「Gradation」。470v今日も絶好調のChiikoさん。
イキの良いカウベル頂戴しました!
480vすべて『MAXIMUM IMPACT』収録曲で固めて第1部を終了。
この後は換気タイム。
 

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500<後編>につづく
 
 
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200(一部敬称略 2022年10月9日 新横浜STRAGEにて撮影)

2022年10月22日 (土)

THE OMATSURIES 秋の大感謝祭 <後編>~私の品川富士と鈴ヶ森


『THE OMATSURIES 秋の大感謝祭』の<後編>イキま~す!
まずは、予告通り「私の品川宿」の続きから…。
 
日本橋方面を背に、旧東海道を次の宿場の川崎宿方面に向かってしばらく行き、そして右に曲がる。Img_7756 すると、その道は「第一京浜」と呼ばれる国道15号線に当たる。
その時目に入る国道の向こう側にある立派な神社が「品川神社」。350しょっちゅう車で前を通ってはいたんだけど、先日初めて参詣した。
鳥居の柱に巻き付いているのは竜。
左の柱には「昇り竜」、写真の右の柱は「降り竜」と、竜がステレオ仕様になっている珍しい鳥居。
「昇竜」なんていうとラーメン屋みたいだけどね。360境内へ上がる階段の脇には大黒様。
この神社は「東海七福神」の一社として大黒天を担当している。
皆さん、七福神をソラで全部言えますか?
大黒天、毘沙門天、弁財天、恵比寿天、布袋尊…ココまでは簡単にいけるでしょう?
ココからがムズカシイ。
ナントカ福禄寿は出て来ても、最後のひと柱がわからない。
私はスラスラできるけどね。
最後のひと柱は長寿の神様、「寿老人」。
私はヘンリー八世の6人の妻の名前も言えるんだけど、受験勉強をしていないせいか「徳川フィフティーン」がニガテ。
家康、秀忠、家光…………家定、家茂、慶喜と、オープニングとエンディングはチョロいんだけど、「………」のエリアがヤバい。
特に家重、家治、家斉、家慶あたりがゴッチャになってしまってどうもよくわからん。
会ったことがないのでなかなか覚えられないのよ。
ちなみに神様は「χ柱」と数えます。370_2立派な神社だと思っていたら、ココは1982年に東京都が選定した「新東京百景」というリストのひとつに食い込んでいるのだそうだ。
他は国会議事堂や迎賓館やら新宿御苑やら浅草寺やらかなりベタ。
23区から選ばれた56ポイントのウチ、どちらかと言うと品川神社はマイナーな部類に入るだろう。370v境内のレベルまで上がって来た。
結構高いよ。
東京の街中とは思えない。380創建は1187年。
By源頼朝だ。
3901964年に建立された拝殿。400_2お、徳川のロゴマーク!
何でだろう?と思って調べてみると…1600年、徳川家康が天下分け目の関ヶ原に出陣する際、この神社に寄って必勝祈願をかけたのだそうだ。
そして、見事勝利。
大権現様はその感謝の印として仮面やら神輿を奉納。
それで天下取れたんだからもうチョットいいモノを納めればヨカッタのになぁ。
以降、徳川将軍家代々から庇護受けたことにより「葵の御紋」を使っているそうだ。
410境内にはものすごい色んなアイテムが設置されていてお詣りごたえ十分。
 
コレは日清、日露、日支事変、太平洋戦争の戦没者の忠魂碑。
敗戦時、GHQの命により行徳の寺に撤去されていたが、平成7年、品川神社が引き取って現在に至るのだそうだ。
揮毫(字を書くこと)は乃木希典らしい。420v他にも「包丁塚」やら…0r4a0056「無事帰る」のカエル型安全祈願碑やら。9bk この左の石碑には「八海山」、「御嶽山」、「三笠山」の文字が見える。
揮毫は一番左の赤字の「正四位山岡鐵太郎」という人。
この人は勝海舟、高橋泥舟と並んで「幕末の三舟」と呼ばれた山岡鉄舟のこと。
鉄舟は幕末の幕臣にして明治の官僚、剣や禅の達人であり、書の名人であった。
明治21年、皇居に向かって結跏趺坐(けっかふざ:完全な座禅のフォームのことね)のまま胃ガンで絶命したという。
スゲな。
430鉄舟は190cmに近い大男。銀座のキムラヤのアンパンが大好きで毎日食べていたそうだ。
その縁あって、銀座のお店の看板は鉄舟が揮毫したそうだ。
この人、かつてはウチの近くに住んでいたこともあったらしく、いつかその場所を突き止めたいと思っている。Kmアンパンとくれば「どら焼き」。
文明堂のどら焼きは「三笠山」だ。
しかし上の石碑の「三笠山」ではない。
どら焼きの方は奈良にある「三笠山」という標高297mの低い山に見立てて命名された。
450_2日露戦争で活躍した軍艦も奈良の「三笠山」にちなんで名づけられた。
 
三笠関連についてはさくさん書いたからね~。
脚気のことまで書いた。
興味のある方はコチラをどうぞ。
  ↓   ↓   ↓
【Marshall Blog】私の横須賀
【Shige Blog】<スピンオフ>私の横須賀

220_2 そういえば、今年の春、長崎へ行った時に文明堂の本店を見て来たわ。
黒壁でカッコいいのよ。
コレがカステーラ界王者の風格かッ?!
460「♪カステラ一番 電話は二番 三時のおやつは文明堂」
オッフェンバックの『天国と地獄』に合わせて子熊がラインダンスをするテレビCMを見たことがない人は恐らくいないでしょう。
もう60年もやってるんだって。
チョット待てよ…「カステラが一番」なのも「三時のおやつ」なのもわかる。
しかし、「電話は二番」ってナンだ?…と思わない?
当時の社長がまさかのiPhoneのコレクターだった?…ないない!
470コレ、文字通り電話番号なんだって。
昔の市内局番がひとケタだった時代、「2」をゲットしてPRに役立てたそうだ。
「♪ゼロイチニ~ゼロ サンサンサンのキュウレイロク~」と同じよ。
だから今でも文明堂の事業所の電話番号の末尾4ケタは「0002」とか「2222」らしいよ。
かけたことないけど。
しかし、長崎には「老舗」を称するカステラ屋がいくつかあって、例えばこのコウモリ・マークでおなじみの「福砂屋」もそう。
でも圧倒的に文明堂の知名度が高いのはひとえにあのテレビコマーシャルのおかげだもんね。
テレビってのはスゴイもんですよ。
ちなみに私が敬愛する作家にして、大の長崎通でいらっしゃった吉村昭先生がこの福砂屋の工場へ入り込んで発見したことは、カステラというモノは、作る時に切り落してしまうハジッコが一番おいしいそうですよ。
福砂屋本店のカステラはもちろん本体も大変おいしいです。
しかも、店員さんがかなりのカワイ子ちゃんだった。
0r4a0447この神社は歴史と力があるせいか本当に色々なものがあって、木曽の御嶽神社(おんたけじんじゃ)も分祀されている。
0r4a0051そこでさっきの写真の右側にあったような石碑が置かれているワケね。
この石碑には「御岳神社」と、赤字で「品川三笠山元講」と刻まれている。
その間にある人名の上には「講元」とか「先達」という文字が入っているでしょ。0r4a0050_2この「講」というのは色んな意味があるんだけど、この場合は「参拝講」といって、チームを組んで霊験あらたかな神社をお参りするシステムを指す。
この場合は「三笠山」へ参拝する「講」なんだけど、この「三笠山」は上のどら焼きの奈良の低い山ではなくて、御嶽山に連なる標高2256mの「三笠山」のこと。
昔は、交通の便が発達していなかったので、遠くにある神社にお参りするなんてことはそう簡単にできなかった。
金もかかるし、何にろその間の仕事を休まなければならないからね。
だから「お伊勢さんに行ってお詣りする」なんてことは夢のまた夢。
そこでチームを作って、クジかなんかで代表者を決めて、その選ばれた人に願いを託して自分も参詣したつもりになるというワケ。
そのチームのリーダーが「講元」で、代表者を引率する役目の人を「先達」という。
ま、金を出さないプロデューサーとツアー・マネージャーみたいなもんだね。
金毘羅宮なんて、コレを犬にやらせたんだから。
ココまでいいですか~?440この「参拝講」で最も有名なのは三重県の伊勢神宮へお参りする「伊勢講」でしょう。
何せ「一生に一度だけでも行くことができたら超ラッキー」だったんだから。
そして、「富士講」。
昔は富士山信仰がとても盛んだった。
富士山の麓にある「ふじさんミュージアム」という博物館ではこの「富士講」を詳しく説明していて大変オモシロイ。
みんなこうやって自分たちの講に名前をつけて、チームのオリジナル・バナーを作って富士山を登ったんだネェ。
オシャレなモノですよ。
90
衣装はこんな感じ。80vコレは横浜の富士講のひとつ。
前列の一番右は家内のひいジイちゃん。
富士山に何十回も登頂した高名な先達で、富士山の須走口という登山道の入り口にその名前を刻んだ石碑が立っている。
どうにもカッコいいね。0r4a0140イヤイヤ、「もっと手軽に富士山を崇め奉りたい!」という人達はまた別の富士山信仰の手段を選んだ。
ココは樋口一葉の『たけくらべ』にも登場する下谷の「小野照埼神社」。
拝殿の裏に回ると…Tsハイ、富士山作っちゃった~!
こういうのを「富士塚」というんだけど、ホンモノに行くことができない代わりにこの標高数mの小山を登って信仰心を慰めたというワケ。Ts2_2 コレは浅草警察署の斜め向かいにある「浅間神社」。
こんな街中の小さな神社にも富士塚があるんだゼ。Img_6747ちっちゃ~ッ!
3歩で登頂させて頂きました。Img_6748そう、浅間神社も品川神社の境内にあるんよ。
「浅間(せんげん)神社」というのは富士山信仰に対する神社だからね。480で、この品川神社にも「富士塚」があり〼。
コレが登山道の入り口。
当然まだ「一合目」。
510コレをグルリと登って行く。
500v_2ココの富士塚はかなり立派。
こんなに高くなってきた。520登頂成功!
元々高いところに作ってあるので眺望はかなりグ―。
天王洲アイルははるか向こうだ。
530_2下から見るとこんな感じ。
おお富士山!…には見えんわナァ。
品川神社、見応えあります。540さて、旧東海道に戻って、一番西の端に来た。
560川崎から来ると西側からの品川宿の入り口となるロケーション。
昔はこの写真の道路の右側はすぐに海だった。
550ココにはかつて「鈴ヶ森刑場」という罪人を死刑に処する施設があった。
かつて江戸のエリアには小塚原(今の南千住)、この鈴ヶ森、そして八王子に大きな刑場が存在していた。
それ以前は浅草と芝にそうした刑場があったのだが、江戸の町が発展して周囲に人家が増えてきたことより、浅草の刑場は小塚原(こづかっぱら)へ、芝はこの鈴ヶ森へと移転を余儀なくされた。
移転するのはいいけれど、ナンだって街道一にぎやかな宿場の入り口にそんな物騒なモノを作ってしまったったか?
コレは見せしめのためだった。
東海道を西からやって来た連中に「テメェら、江戸に入るのはいいがな、もし悪いことをしたらココで死刑にしちゃうからな」とニラミを利かす役割を果たしていたんだね。

570鈴ヶ森刑場は慶長年間の1615年にグランドオープン。
明治に入った1871年(明治四年)にクローズするまでの256年の間に10万から20万人もの人を処刑したっていうんだから話は穏やかではない。
もし20万人だとすると、256年もの間、平均で毎日2人の首を切り落としていた計算になる。
そんなに江戸には死刑に値するような罪人が多かったのか…?

580コレはヒドイ話でね~、処刑された人のウチ、4割ぐらいは無実の人たちだったらしい。
江戸幕府の基盤となっていた「士農工商」の身分制度をキープしていくには、何かが起きた時にスパっとその事件を解決できないということは、お上の沽券に関わるとされていた。
だから事件の「迷宮入り」なんてのはもっての他で、お上は絶対にパーフェクトでないと示しがつかないワケ。
意地とメンツですな。
しかし、どうしたって犯人を捕まえることもできない事件も出て来る。
そういう時はどうするか?…答えは簡単。
無実の人を犯人に仕立て上げてすぐに死刑にしちゃう。
まずその対象となったのは「無宿人」ね。
当時は治安を守るために、家がなくて町をフラフラしているようなヤツは犯罪者扱いして、佐渡の金山なんかに送致した。
そうした佐渡へ流された無宿人の悲恋を綴った津村節子という作家の『海鳴』なんて小説はオモシロいよ。
590で、無宿人でなくても、「疑わしきは罰する」のポリシーの元、何かチョットやらかすとすぐに捕まえられて犯罪者に仕立て上げられた。
さすがに何の証拠もなしに死刑にするワケにはいかないので、捕まえて来た者に凄絶な拷問を加えて「私がやりました」と強引に自白させちゃう。
それはそれはスゴかったらしい。
時代劇でギザギザの板の上に正座して石を乗せる拷問が出て来るでしょう?
アレは「石抱き」と呼ばれるテクで、普通の人なら一発で失神しちゃうらしい。
それに耐えることが出来たとしても、足がヒン曲がっちゃうんだって。
なんてことが上の津村節子さんのご主人である同じく作家の吉村昭先生が著す『長英逃亡』という小説に書いてある。
「高野長英」という江戸時代の優秀な医者の人の逃亡劇を描いた話。
この小説には<前編>で触れた「解放ち」のシーンも出て来るので興味のある人は読んでごらんなさい。信じられないぐらいオモシロいよ。
そして、そうした嫌疑をかけられた者を家から出すと、その家ごと罰を受けるなんてこともあったので、「バカ息子がナニかやらかしたかも知れない」なんてことになると、放蕩以外の理由でも簡単にその息子を勘当して家から切り離し、自衛を図ったらしい。

600ココも狭い敷地に様々な石碑やら供養塔が立っている。
605例えば、「鯉塚」というのは鯉だけでなく生き物全般を供養したモノ。
640数年前に「♪よ~、そこの若いの聞いてくれ」とかいう歌が生命保険のTVコマーシャルでよく流れていたでしょう?
この歌の文句の元はコレではないかしらん?
私は歌舞伎を観ないので実際には観たことはないが、『浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)』という人気の演目に出て来るのだそうだ。
芝居の中でこの供養塔の前で幡随院長兵衛が平井権八(歌舞伎の中では「白井」)に「お若いの、お待ちなせいやし」と声をかけるのだ。
幡随院長兵衛というのは侠客の元祖と言われた江戸の町人。Img_5902一方、平井権八は吉原の「小紫」という女郎に入れあげてしまい、吉原行きたさに130人ぐらいの人を辻斬りしたという「切り裂きジャック」も真っ青の銃犯罪人で、ココ鈴ヶ森で刑死した。
下の歌川豊国の浮世絵で窺い知れる通り、スゲエ美形だったらしいよ。
ちなみに幡随院長兵衛は、伊能忠敬とその師匠の高橋至時、その息子でシーボルト事件で死刑になった高橋景保と同じ浅草の源空寺というところに墓が立てられている。Hg ところで、そんなにたくさんの人が命を落とした場所であるにも関わらず、ココには墓がひとしかなかったそうだ。
「罪人に供養など無用」という考え方が根本にあったかららしい。
明治維新において偽の錦の御旗を掲げ、自ら「官軍」と名乗った長州&薩摩の蛮行は目に余るモノがあった。
江戸の庶民や彰義隊、奥羽越列藩同盟や会津の兵隊に、ココにはとても書けないような非道の限りを尽くしたらしいんだよ。
それが「明治維新」だったってことはほとんどの人が知らない。
そこで、渡辺健蔵という元幕臣が、その蛮行を止めさせようと池上本門寺にいた官軍のボスである有栖川宮に直訴しに行った。
残念ながら建蔵の行為が官軍に対する反逆とみなされ、捕らえられて首を落とされた。
その建蔵の義侠心に感謝と追悼の意を表すために民衆が建蔵の墓を作った。
そして、この渡辺建蔵は鈴ヶ森刑場の最後の処刑者となったそうだ。
610v一方、現南千住の小塚原刑場跡。
今回コレを書いていて気が付いたんだけど、鈴ヶ森とほぼ同じ供養塔が立っていることに気がついた。
0r4a0037その隣りにには「回向院」という葵の御紋をつけた寺が立っていて、墓所も付属している。
小塚原では吉田松陰、橋本佐内、頼三樹三郎らが処刑され一時的にココに埋葬された。
高杉晋作がココに来て師匠の吉田松陰の墓を掘り返した…なんて話もあるよね。
0r4a0112数日前、杉田玄白の子孫とかいう野球選手がテレビに出ていて驚いた。
有名な杉田玄白の『解体新書』はオランダの『ターヘル・アナトミア』の翻訳で、その訳出作業の実際は前野良沢が担当した。
この本は杉田玄白名義で出版され、玄白は今の金額にして億単位の印税を手にしたらしい。
で、玄白たちはその『ターヘル・アナトミア』に書いてあることが本当かどうかをこの回向院で確認した。
当時は腑分け(解剖)が禁じられていたので、幕府の役人の監視の元、隣で首をハネられたフレッシュな罪人の死体を切り開いて、本と実物をひとつひとつチェックした。
ココで問題がひとつ出て来た。
それは頭。
首を切り落としちゃうもんだから、身体に頭が付いていないじゃん?
そこで頭部の中を確認するのは大分後になってからのことになってしまったそうだ。0r4a0055鈴ヶ森へ戻って…。
江戸時代の死刑のグレードは6つあった。
ラクな方からいくと…
①牢の中で首を落として、遺骸の持ち帰りOKの「下手人」。
②首を落とした後、遺体が将軍様の刀の切れ味をチェックする「様斬(ためしぎり)」に供される「死罪」。
③有名な「獄門」…いわゆる「さらし首」。落とした首を見せしめのために民衆にさらした。
④「磔」。獄門の首とは異なり、生きている時に見せしめにされるのでコチラの方がキツイ刑となる。

その磔を行ったのはこの石の台の上だった。
650vこの四角い穴に角柱を突っ込んで磔の台を固定した。
660となりにある「首洗いの井戸」。
すぐ横は海なので、中は塩水だった。
その塩水で落とした首をキレイに洗い、さらし首にした。
ヤダね~、そんな仕事。
今で言う公務員の皆さんが担当したんだろうな。630v続いて…
⑤「鋸挽(のこぎりびき)」、鋸で首を切っちゃう刑だけど、江戸時代には実施されなかったらしい。
そして最後に残るは…
⑥「火罪(かざい)」…要するに「火あぶりの刑」。一番キツイのがコレ。
放火犯は問答無用で火罪に処された。670v石台の穴に柱を突っ込むのは磔と同じ。
でもコチラの穴は丸型だ。
木材だと燃えてしまうので、火あぶりには丸い鉄柱を使用した。
悲恋物語で有名な「八百屋お七」もココで処刑された。
 
ジャンヌ・ダルクの例のように西洋でも火あぶりの刑はあったけど、この刑はあまりに苦しいので、アチラではタイミングを見計らって担当の人が槍で罪人の急所を突いてトドメを刺していたらしい。
だかラ昔の絵をみると、火であぶっている横で棒を持っているオッサンが描かれていることがある。
コレも公務員の仕事だったのだろう。680敷地内にある「大経寺」。
受刑者の供養のための寺だったが、本堂を新しく建立し、現在では一般の典礼も受け付けているそうだ。
620大経寺で売っている刑場のブックレット。
供養の意味で一部買って来た。
 
チョット重い脱線になってしまった。
今回はひろこちゃんのお許しを得て、「私の〇〇」は品川宿、品川神社、鈴ヶ森刑場について大きく紙幅を譲っていただいた。
私は吉村昭先生の本に夢中になったのがキッカケ(「吉村昭友の会」の会員です)で、このように教科書には載っていないような町の歴史の勉強を楽しむようになったんだけど、実にコレがオモシロい。
長く拙い内容ではあったけど、こういうことに興味を持ってくれる人が増えて、世の中に出る情報がさらに膨らんでいくとうれしいね。
690さて、第2部で素晴らしいピアノ演奏を聴かせてもらった後は本日の主役、ひろこちゃんを大フィーチャーするセクション。
オッフェンバックの「天国と地獄」でメンバーが登場。
あれ、まただ!
第1部のオープニングSEは「赤猫」に「黒猫のタンゴ」。
第3部は「文明堂のカステーラ」に「天国と地獄」!
イヤ、コレは強引に持って行ったのではなく、ホントの偶然です。
 
オープニングは「chanpagne fight 21」。710_2シックなクロのワンピースにお召し替えして登場した古屋ひろこ。720vギターに佐々木秀尚。
790v_2キーボーズは吉村隆行。740v_2ベースはTHE OMATSURIESの続いて神林亮太。750vそして伊藤ショボン太一が第3部全編のドラムスを担当した。760v_2当然最後までNATAL!
PAの方からも音に関するおホメの言葉を頂戴しましてね…。
ま、ひとえに叩き手が良いということはわかっているんだけど、とてもうれしかった!
770_2続けての2曲目は「Human Nature」。
コレはマイケル・ジャクソンですな?
マイルス・デイヴィスが取り上げて知った曲。
ひろこちゃんもハーマン・ミュートを付けてナイーブな演奏を聴かせてくれた。780_hn佐々木さんのゴキゲンなソロもフィーチャー。Img_8178 神林さんもソロでタップリとそのテクニックを披露してくれた。
実は神林さんは「青い刹那」さん名義で、もう何回もMarshall Blogにご登場頂いているのです。800v誰かがソロを演っている間もニコニコしながらリズムに合わせ身体を揺らしてステージを彩るひろこちゃん。810ショボンちゃんが繰り出してくるグルーヴだもん、身体が自然と動いてくるべな!
やっぱショボンちゃんはスゲな。
そして、我ながらやっぱりドラムスの音がいいナァ。805涙、涙のひろこちゃんのMC。
「本当に…(グズ)…本当に…(グズ)……本当にヨカッタ!
今日という日が来て本当にヨカッタ!(泣きマネだったわ!)」
830v「イエ~イ、最高な気持ちです!
たまにはしゃべらない演奏にトライしてみたんですけど、どうでした?良かった?
今日はね、秋田からしょぼんさんも来てくれてますからね。
私のお祭りに皆さんを巻き込んでしまいましてね…。最高ですよ!
楽しいな~、こんな素敵な会場で皆さんにお集まり頂いて本当にありがとうございます。
私は30代になってから7年ぐらい経つんですけど、お友達が出来ましてね。
お友達っていいもんですね。
知り合ってだいぶ経つんですけど、ついにその2人の友達をこっち側に呼ぶことができまして…。
まず1人目は女性です。
素晴らしい方をお呼びします…ゲストボーカリストのKanonさんです!」
Img_8517Kanon登場。
「小柄でしょ?パワフルでスゴイんですから!今日は何を唄って頂けるのかしら?」
「名曲です。ホイットニー・ヒューストンの『Greatest Love of All』です」840ココでトロンボーンの小雪ちゃんとサキソフォンの新井さんが合流。850ゴージャスな3管編成に早変わり。
小雪ちゃんは「日本飲め飲め党」から立候補するそうで…このバンドはホント酒の話ばっかりしてるんだよ。
ま、飲める時には飲めるだけ飲んでおきな。
860Kanonさんの熱唱。870なるほど全霊を傾けてソウルフルに歌い上げる姿はまさに圧巻だった!
声は「身体」ではなくて「ハート」から出すってことですな?
880vこうしたバラードではガラス細工のような繊細なドラミングを見せてくれるショボンちゃん。
もちろんNATALもショボンちゃんのプレイに完璧に呼応するよ。890v「Kanonさ~ん!最高ですね~!
ようこそ、ようこそ、仲間になれましたね!
今後ともKanonちゃんをどうぞよろしくお願いします」0r4a0131 「さて…ココでもう1人強力なお友達を呼んじゃいましょう。
ボーカルズ…Rufoさ~ん!」
Rufo Arellano登場。
「今日は私のリクエストをお2人に歌って頂いています。
さっき、2曲目に私が演奏した『Human Nature』と言う曲はマイケル・ジャクソンの曲なんですけど…。
いいですか~?…次もマイケル・ジャクソンです!
Rufoさん、タイトルお願いします!」Img_8377 「ブラッケンウァイ」とタイトルを口にするやいなや曲が始まり、Rufoさんが目にも止まらぬ機敏なアクションを披露する。0r4a0144 私の発音でわかったと思うけど、曲はマイケル・ジャクソンの「Black and White」ね。920歌って踊って、会場は大盛り上がり~!フゥ!920v「Rufoさんとは横浜のKENTOSというお店でよく一緒にお仕事をさせて頂いています。
先日はRufoさんのバースデイ・ライブで、私も出させてもらって最高でしたね!
スゴク大きなリーゼントで『ツッパリHigh School Rock'n Roll』歌ってましたもんね~。
今日も演ればよかったね。
Rufoさんにはこのままもう1曲お願いします。
私、この曲を男の人が歌ってるのを初めて聴いてビックリしたんですよ。
本当に素晴らしくて私のビックリと感動をみんなで分かち合いたいな…と思って。
Rufoさんと仕事をすると、ルフォさんは音楽で周りの人をハッピーにしちゃうんですよ。
性格もすごく良くて、楽屋でナニか欠点がないの?とか言われてましたけど、まだ見つかってない。
私も音楽家として、そんなルフォさんの素晴らしいパフォーマンスにたくさんいいモノを頂いています。
愛にあふれたこの曲を演奏したいと思います」925今度はア・カペラでスタート。
曲はまたホイットニー・ヒューストンで「I Will Always Love You」。930v「♪アンダ~~」
スゲエ!
ひろこちゃんじゃないけど、こんなの初めて聴いた!
実は私も長野のパブでハコバンをやっていた時、繰り返しこの曲を演ったものです。
もちろんシンガーは女性だった。
男性でコレは信じられん!
しかもピッチは完璧だし、歌い回しは至極音楽的だ!
950vそんなRufoさんの歌にソロで応えるひろこちゃん。
ガンバレ!940「Rufoさーん!
Rufoさんからいつも元気をもらっていま~す!
960「私、今日どうしても言いたいことが1つだけあるんです。
(ダララララララララララ:ショボンちゃんのスネア・ロール)
CD作りました~!
お尻問題もありましたけど、日々限られた時間の中で、どうしても自分の曲って言うか、活動していくにあたって、自分の好きな曲、あるいは自分が演奏していて楽しい曲を増やしていきたいな~と思っているんですね。
OMATSURIESの新曲の時は神林くんに協力してもらって作ったんですが、今回はギターの佐々木秀尚さんと2人で組んでいる『14th Moon』というユニット名義で2曲ぐらいレコーディングしました。
コロナが今よりヒドイ時に『アートにエールを』っていう動画をみんなでやってましたよね?
私も佐々木さんや他の人に協力して頂いて14th Moonとして動画を上げたんです。
今回はその時に作った2曲と、また新しく『VICE』と言う曲を作って3曲入りのCDに仕上げました。
今のところ会場限定で発売しようと思っています。」
980「したがって年内はもう今日しか買えないかも知れないので、もうすぐハロウィーンですし、『トリック・オア・トリート』と言って買ってあげてください!
次はその曲を演ります。完全に本邦初公開!
もちろんレコーディングでは演奏したんですけど、この編成で演るのは初めてです。
どうですか!スゴイでしょ!
素晴らしいメンバーと一緒に出来てうれしいです。ありがとうございます!」
1000vこの日、会場に設けられたCD『VICE』の販売コーナー。
終演後は購入を希望するお客さんの長い行列ができていた。990第3部のハイライト、本邦初公開の「VICE」。1010_vcひろこちゃんはフリューゲルホーンに持ち替えてメローな音色でテーマ・メロディを奏でる。1020vこの曲ではドラムスを除くメンバー全員のソロがフィーチャーされた。1030v

1040v佐々木さんのギターが爆発!1050vそして、ヒロコちゃんはハーマン・ミュートを付けたトランペットに持ち替えてドラマチックに本邦初公開の演奏を無事に完走した。
お疲れさまでした。1060「CDが実家に届いたのでお母さんに聴かせたところ、『珍しく暗いわね』ですって。
エヘヘヘ、そういうのも、もうこの歳になったらあった方がいいかなと思って…。
自分で気に入ってる曲なので皆さんよろしくお願いします。
ありがとうございます!
それでは、感謝の気持ちを込めまして…あと世界平和の願いも込めていつも演奏する大好きな曲を演奏したいと思います」1070vルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」。
ウン、そういえば前回に観た時も演ってたっけ。0r4a0122 好きな曲だけあって感情の入れ込み方がハンパじゃないよ!10901音も気持ちを緩ませることなくひろこちゃんだけの「World」を編み上げた。1100「ありがとうございます!ありがとうございます!
イヤ~、楽しかったなぁ~!皆さん、本当にありがとうございます。
スタッフの皆様もありがとうございました。
最後の曲になりました。
最後の曲は…この曲演ろうっと!
皆さん、また来てくれますか?1110v「お祭りと言えば、アンコール!アッハハハハ!
乾杯、万歳、アルコール、じゃない…乾杯、万歳、アンコールね。
ひとつ派手なのお願いしますよ!
アンコールといいますと、やっぱり意外な物が来ますから、今まで演ったことの無い曲が来ますから。皆さん、よろしくお願いします。ヨイショ!
それでは最後の曲になりました。聴いてください」

Img_8460ひろこちゃんが本編の締めくくりに選んだのはひろこちゃんのオリジナル曲、『Welcome to My Heart』。
またフリューゲルホーンに持ち替えての演奏。
1130_wmh待ってました!
ショボンちゃんのソロ!1140テクニックを感じさせない壮絶なプレイ。
こういうのを「超絶」っていうんだよ。
聴いていて実に気持ちいい!
もうズットやっていて欲しい!…って感じ。1150vひろこちゃんは片手フリフリお客さんをアオる。
1160この曲でもバンド・メンバー全員のソロがフィーチャーされて本編をにぎやかに締めくくったのであった。1151v

1152v

1153そして、このままアンコールに突入!
「ありがとうございま~す!
ココでもう1回みんなを呼んじゃおうかな?
アンコールはみんながビールを飲みたくなるような曲にしました。
皆さん、立って踊っても頂いてもいいんですよ~!
好きにやっちゃってください、ルフォさんが踊りのお手本を見せてくれますから!」

1170v曲は「Vorale」。
あ、そうか、そういえばジプシー・キングスのバージョンでビールのCMやってたもんね、それでか!
書いていて、今気が付いた!
1180_vlrRufoさん、アンコールでも大活躍!0r4a0157 「ヤッホー!あと1曲だけ演ってもいい?
それでは~、みんな知っている曲だと思うから!
知ってるところが絶対あるから、そこを一緒に歌って欲しいです!
というワケでゴキゲンな歌でお別れしようかと思います。
曲は『明日があるさ』をお送りします!」1190v今日の出演者が全員ステージに上がり、マイクをリレーしてひとりずつ歌ったよ。
1200小雪ちゃんも…1205v先生も…

1220vショボンちゃんも歌いました~!1230v「ありがとうございました~!」

1250v古屋ひろこの詳しい情報はコチラ⇒公式Twitter

1240<おしまい>

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200(一部敬称略 2022年10月10日 天王洲KIWAにて撮影)

2022年10月20日 (木)

THE OMATSURIES 秋の大感謝祭 <前編>~私の品川宿

 
今日は天王洲アイルから…。
このモノレールの駅のすぐ脇にある3連のデカい建物ね、昔はひとつが宇部興産株式会社の本社社屋で仕事で何度かお邪魔したことがあった。
一度、山口県宇部市の工場にもお呼ばれしたことがあったが、「宇部興産」というのはモノスゴく大きな会社だからね。
宇部空港だって宇部興産の利便性を考慮して建設した空港なんじゃないの?…知らんけど。
一般の人たちの口からその社名が出ることはないけど、それぐらい規模の大きな会社なんよ。
別に私が「宇部自慢」する必要はナニひとつないんだけど、この建物を見て当時のことを思い出してしまってね。
最上階にはレインボー・ブリッジをはるか眼下に見下ろす社員のためのレストランがあってね、仕事が終わるとそこでイッパイごちそうになったものだった。
その宇部興産も「UBE株式会社」に名称変更した…のはいいんだけど、今年の4月のことだったんだってね。
もっと以前に名前を変えていたものかとばっかり思っていたので少しビックリ。10 昔はモノレールの駅のまわりにしか人気がなかったような感じだったが、今は違う。
レストランやらカフェやらが林立して、倉庫街だった辺りオシャレなエリアに生まれ変わってるのよ。
知らなかった~。20そんなエリアの中にあるのがこのライブハウス、KIWA。
「KIWA」という名前に聞き覚えがある方も多くいらっしゃるでしょう?30vそう、現在では「ジェミニ・シアター」という名称で営業している、二子玉川にあったあの「KIWA」なのだ。
下は「ジェミニ・シアター」店内の近影。
かつてはココがKIWAだった。40 今日はそのKIWAにナニを取材しに来たかというと、『秋の大感謝祭』と銘打ったTHE OMATSURIESのライブ…と言っても、THE OMATURIES名義としてはMarshall Blog初登場。
このバンドは、以前東京アクティブNEETSというバンドとして、あるいは『NAONのYAON』のホーンセクションとして何度かMarshall Blogに登場頂いているトランペッターの古屋ひろこちゃんが率いるチームなのだ。25v本番まで時間があるので付近を散歩。
モノレールの中からはよく目にする景色だけど、地面に降りて来たことがなかったから興味津々。
取りあえずお店のすぐ脇にある橋を渡ってみる。50 辺りはこんな感じのオシャレ具合。
天気が悪いのが残念だな。60しばらく運河に沿って歩いてみる。
スゴイな~、こんなに大きなビルが建っちゃって。
家内が横浜の出身なものだから、若い頃からすぐそばの高速道路を頻繁に利用してきたけど、こんな建物はひとつもなかったんよ。
ま、私が言う「若い頃」ってのはカレコレ40年以上前の話だけどね。

70品川駅にもそう遠くないと聞いたので、そちらの方面に向かってしばらく歩いていると…アレレ?
見覚えがある船溜まりの光景が!
ナンダ、天王洲アイルってこういうロケーションだったのか!
空が急に青くなったのは、別の日に撮った写真だから。
80ということは…ココは旧東海道の品川宿のすぐ下のところではないか!
チャンス到来!
「品川宿」と来りゃダマっちゃいられない。
書くゾ~、「私の品川宿」!
…と思ったけど、以前あんまりライブと関係のないことを長々と書いて、そのレポートの主役にイヤがられてその脱線の部分を切り離したことがあったからな…またそういう時に限ってウマく書けてるんだよね~。
一応念のため、冒頭に余計なことを書いても良いかひろこちゃんに確認してみた。
90すると一発で大快諾!
彼女もMCで時折披露するように、「脱線が大好きなので記事を楽しみにしている」…と、うれしいご返答。
ということで今回のレポートは<前編>&<後編>ともに品川がらみで大脱線スタートさせて頂きます。
 
ご存知の通り、「品川宿」は東海道における最初の宿場。
東海道の「品川宿」、中山道の「板橋宿」、甲州道中の「内藤新宿(今の新宿ね)」、そして、奥州/日光道中の「千住宿」…の最も江戸に近い4つの宿場はまとめて「江戸四宿」と呼ばれ、どこも大層繁盛していたそうだ。
六代目三遊亭圓生の得意の演目に「四宿の屁」という噺があるのでチャンスがあれば聴いてみて。
まったくクダらないけど、オモシロい。100四宿の中でとくに規模が大きく賑やかだったのが品川宿。
海に面しているのは品川宿だけで、江戸の喧騒から離れたリゾート気分や療養で訪れる人もいたようだし、もちろん旅籠で営まれている非公認の裏の稼業を目当てに江戸からやって来る男たちも多かった。
下は有名な広重の「東海道五十三次」ね。

110上の浮世絵が今はコレだからね。
イヤんなっちゃうね、風情がなくて。
0r4a0104ところでナゼ私が品川宿でこんなに興奮しているのかというと…、品川駅方面から旧東海道に入ってホンの少し行ったところにあるコレ。
ファミリーマートに興奮しているのではありませんよ。
そんなに変態ではないです。
この「場所」に興奮しているのですわ。120ファミマの上のマンションの玄関に立てられている石碑。
「歩行新宿」とあるが、コレは「かちしんじゅく」と読む。
あの新宿とは無関係。
品川宿は北と南のエリアに分かれていて、後に歩行人足(かちにんそく)だけを宿泊させたエリアを作った。
で、歩行のために新しく作った宿だからこのエリアを「新宿」と呼んだというワケ。
私が興奮しているのは、その下の「土蔵相模跡」。130vこの「土蔵相模」というのは幕末の「相模屋」という旅籠のことで、1957年の川島雄三監督の日活映画、『幕末太陽傳』の舞台となったところ。
「居残り佐平治」、「品川心中」、「三枚起請」、「五人廻し」といった人気の落語の演目に、血気盛んな幕末の志士を絡めた非の打ち所がない日本映画史上最高の喜劇。
私は喜んで自分の「日本映画ベスト10」に入れちゃう。140pところは替わって大井町にある「品川歴史館」。
さしてオモシロい展示はなかった。150ひとつだけ目を惹いたのがコレ。
相模屋の復元ミニチュア。
外壁が土蔵のようになっていたため「土蔵相模」と呼ばれたんだね。
実際にココに高杉晋作、久坂玄端、井上馨、伊藤博文らが集まって、英国公使館焼き討ち事件の打ち合わせを行った。
コレも『幕末太陽傳』にチャンと出て来る。160 映画の中で南田洋子と左幸子が取っ組み合いの死闘を演じる裏庭。
映画もこんな感じになってる。170それが今ではこのザマよ。
ココに住んでいる人たちは『幕末太陽傳』を観たことがあるのかナァ?
観たら畏れ多くて住めなくなっちゃうんっじゃないの?…そんなことはないか。180旧東海道を川崎方面に向かって進む。
昔の男性は1日に速くて40km、普通で30km歩いたそうだ。
とてもじゃないけど、1日に30kmは歩けんな~。190コレは本陣跡。
「本陣」というのは、一行のウチ、大名等最もエライ人が泊るところね。
チョット格下は「脇本陣」に泊る。
そして、一般のスタッフは旅籠に分宿した。200商店と商店の間の細い路地。
昔は路地を向けるともうすぐに海だったそうだ。210vこの路地を見てすぐに思い出したのがコレ。
「ロイヤル・マイル」と呼ばれているエジンバラの旧市街の路地。
ロイヤル・マイルは尾根の上にあるので、道の両側にこうした地上に降りるための路地が設置されている。Img_6495下から見るとこんな感じ。
オモシロいでしょう?Img_6658 旧街道からチョット路地に入るとまた風情のある光景が広がってオモシロい。
コレはカフェーだったのかナァ?
ココが吉原だったらまず間違いないんだけど…。220もう旧街道には昔の風情を目にすることはほとんどできないが、こんな草履店が残っていた。
この「丸屋」さん、創業は慶応元年!
慶応は4年しかなかったからね、明治維新の4年前からココで草履屋をやっているということになる。
230v今でも草履の台を選んで、花緒を選び、お客さんの目の前でその花緒をすげて足に合わせる…というスタイルを採っているという。
240お!メッチャかっこいい銅板建築!
アタシャ銅板に目がなくてね…。
行った先々で見つけると写真を撮っておくようにしている。
250コレは金物屋だね?
こんな洋風な銅板は初めて見たナァ。260さっきの船溜まりの岸にはこんなのもあった。270銅板建築というのは大正12年の関東大震災で多くの家屋を焼失してしまったことを教訓に木材を銅板で覆って耐火性能を高めた建築様式。
だから東京から離れた田舎に行くと銅板建築っているのは滅多に見ることができない。
川越の市役所の隣に立派な三階建ての銅板建築を発見したことがあったけど…。
震災の復興が進んだ時分を意味するのか、その時が新発売だったのか、銅板建築は昭和3年に建てられたモノが圧倒的に多いそうだ。
来年で関東大震災から100年だよ。
Marshallの創始者、ジム・マーシャルが生きていれば100歳。280そうした銅板建築の建物も結局1945年3月10日の東京大空襲で多くが焼失。
いくら薄い銅の板で木材で覆っても、チャンとアメリカ軍がテストをして開発した焼夷弾の前にはひとたまりもなかったワケだ。
それで東京東部の銅板建築はほとんど無くなってしまい、比較的残っていることが知られているのが下谷と神保町ぐらい。290空襲の被災地の地図を見ると確かに品川の海べりは被害がすくなかったようで、こうして数軒残っているのだろう。
行政にはこういう東京の遺産を大事にしてもらいたいネェ。300エッ?
「赤ねこ」の煮込み専門店ッ?
んなワケない。
もちろん「赤ねこ」という名前の「煮込みの専門店」ということはすぐわかるけど、「赤猫」の意味を知っていると一瞬ドキッとするわ。
「赤猫」というのは「放火」のこと。
「赤犬」というパターンもあるらしい。
つまり、ネコに油をかけて火をつけ、人の家に投げ込む…という残虐極まりない放火の手法を指す。
昔はその筋の皆さんがケンカになると「赤猫這わしたろか!」と脅し文句に使ったらしい。
コレで「赤猫」のコロケーションが「投げ込む」でも「放り込む」でもなく、「這わす」であることがわかる。310v浅田次郎に『赤猫異聞』という江戸時代の小伝馬町の牢屋敷の「切り放ち」をテーマにした小説がある。
この場合の「赤猫」は「火事に関する」という意味では同じだが、この牢屋敷ではメラメラと燃え上がる炎を猫の赤い舌に見立てて「火事」そのものを「赤猫」としている。
「切り放ち」というのは、牢屋敷が火事になった時に一時的に囚人を解放する措置のこと。
期限までに戻ってくれば減刑、戻って来なければ捕まえて死刑…というシステム。
江戸時代の警察能力は大変高く、そう簡単に捕縛の手から逃げおおせることができなかったので大抵の囚人は戻って来たという。
最も頻繁に「切り放ち」があったワケではないようだけどね。320b_2そして、犬神サアカス團にはその名もズバリの「赤猫」という曲がある。
実はこの曲を作った犬神明さんにこの言葉を教わったのです。
このバンドはスゴいインテリだから。
ちなみに「放火」は英語で「arson(アーソン)」という…ああ、そんですか、ナンチャッテ。
「赤猫」については犬神サアカス團のレポートの時にまた詳しく取り扱いたいと思います。330cd品川宿はコレで終わり。
<後編>では「品川神社」と「鈴ヶ森刑場跡」を訪ねます。340ガラっと替わってTHE OMATSURIES!
ココからが記事のメインですからね~。
オープニングSEはナント皆川おさむの「黒猫のタンゴ」。
なんたる偶然!…「赤猫」に続いて「黒猫」だよ~!
元気よくステージに姿を現した6人。10_2「盛り上がってるかーい!」20_2イヤ、今始まったところだから!
予想通り、ひろこちゃんはノッケから規格外のハイ・テンション。
オープニングは「上を向いて歩こう」。
30v_2メンバーはステージ上手から…
 
新井一徳
60v鶴島拓90v杉本哲也110v神林亮太100v枡家小雪70vそして、OMATSURIES総裁の古屋ひろこ。
以前にも紹介した通り、ひろこちゃんは私が在籍していた大学のジャズのオーケストラの後輩なのだ。120vまた証拠写真を出してやれ。
指揮を執っているのは谷啓さん。
100_3_2 Gibson ES-175を弾く私。
今でもこのギターは売らずに手元にあります。110_2_2 ところでTHE OMATSURIESの皆さんがまとっている法被のガラね。
ビートルズが来日した時のJALの法被のガラと同じでしょ?
このデザインってナンだか知ってる?
コレは「吉原つなぎ」とか「廓(くるわ)つなぎ」という吉原遊郭のシンボルなんだよ。
輪と輪がつながっていて、「人と人との和」を表現しているのと同時に、鎖で遊女をがんじがらめにしていることを意味すると言われている。Yt_2まずは景気よく日本が世界に誇る数少ないヒットソングを重厚な3管で演奏。40_2 「皆さんこんにちは!
『THE OMATSURIES 秋の大感謝祭』へようこそおいでくださいました。
盛り上がっていきましょう!よろしくお願いします!
すごい!オシャレですよね~ココ!」
150v「スゴイですよ!
天井も高いし、クルクル回ってるし…コレ。なんて言うんでしたっけ?おっしゃれ~。
ファン、ファン、ファンも回ってるし!」
140「そのファンも見守る中、やっていこうかなと思います。
今日はチョット長丁場なんです。
THE OMATSURIESの後には、加瀬茉理枝さんという素晴らしい方がソロでピアノを弾いてくださるのと、最後は超「私主役」プロジェクトがあるので最後まで元気と勇気を持って臨んで頂ければなぁ~と思います。
深くうなずいている方がいらっしゃいますね~、アハハ!
最後までよろしくお願いします!」
来た来た~!
話を聞くモノに一瞬のスキも見せないドライブ感満点のひろこちゃんのMC!
130そのMCに導かれて2曲目の「ギザギザ」を演奏。
ココはサックスが外れた2管で勝負。160_gz ソロがキマって楽しそうなひろこちゃん。170v鶴島さんは横にひろこちゃんがピッタリと張り付いてのソロ。180_2そして小雪ちゃんのソロも炸裂。
コレはテナーバス・トロンボーンね?
165「バンザ~イ!万歳なのだ~。
世の中にはロック・ミュージックとか、クラッシック・ミュージックとか、色んなミュージックがあるんですけど、私が1番好きなモノのひとつがこの『バンド』。
ギターがいて、ベースがいて、ドラムがいて、ガシャガシャいて、じゃあイエーイってやるみたいな…。
好きなんですね、やっぱ心が明るくなりますから!
だから『シーン…』っていうのだけは困っちゃうんですよ。
OMATSURIESは『イエーイ!楽しい!最高!』っていう気持ちを皆さんと共有したくてやっています。
これから先、ヨボヨボになってもやりたいなと思っています。
皆さんもその頃はヨボヨボですから!
一緒にヨボヨボ人生を歩んでいきたいと…シャキシャキからヨボヨボなんてイヤだね~」
200v「さて、今度はドラムスのモルさん(杉本さんの愛称)が歌うので代わりのドラマーを紹介したいと思います。
皆さん、ご存じの方だと思うんですけどね…今日の『一番遠くから来た選手権』第1位じゃない?
『自分が1番遠くから来た』という自信がある人?
(間)
え、いない?
あ、手を上げたいけど上げられない?
ナニ、私にカラまれたくない?
ボク、どこから来たの?
広島ッ?…優勝やね。
これから紹介する人とどっちが遠いのかな?チョット訊いてみましょう。
ドラムスのショボンさんです!」190vショボンちゃん登場!
「みんな、やっでるが~い?」
ショボンちゃんは秋田からの参加。210v_2ココで広島と秋田のどちらが天王洲アイルから遠いかの研究会。
この場での判定は広島ということになった。
それじゃ、調べてみましょう。
新幹線の営業キロは;
東京⇒広島が894.2km
東京⇒秋田が662.6km
広島の方が231.6kmも遠いということがわかった。
似たようなモノかと思っていたけど、広島の方がゼンゼン遠いんだね~。
THE OMATSURIESのライブは勉強になるナァ。
220_2ココまでドラムスを叩いていた杉本さんがステージ中央に躍り出てマイクを握り、1曲そのノドを披露した。
曲はORIGINAL LOVEの「接吻ーKISSー」。230_sp 杉本さんはボーカルズの先生をされているそうで、完璧な歌いっぷりを披露してくれた。
あ、パート名を示すときは「Vocal」は常に「Vocals」と複数形にするのがほぼ正しい英語の使い方です。
「Keyboards」と「Drums」も同じ。240vドラムスは伊藤ショボン太一。
2016年の最初の『Marshall GALA』にも出演してくれたMarshall Blogではおなじみの名NATALドラマー。250vこの日のNATALはウォルナット。
「広島 vs. 秋田」でおわかりのように、ショボンちゃんは現在生まれ故郷の秋田に在住している。
家には立派なスタジオがあって、そこににウォルナットのNATALが常設してあることから今回同じウォルナットのキットを用意した。260_2切れ味のよいサンバのリズム。
ショボンちゃんのドラミングは聴いていてトロけてしまうほど気持ちが良いのだ!280v金管の2人はそれぞれパーカッションでサウンドを厚くする。
270_2新井さんのソロもフィーチュア。
白いマウスピースが目を惹くナァ。
新井さんはこだわりのスタイリストなのだ。290v 「秋ですけど…台風も来たり、もう10月ですからね。
どんな1年でした?
私は夏にアメリカに行ってきました。
アッチでは誰もマスクをしていないのですよ。
マスクしてると『あっ、マスクしてるんだ?』みたいな感じ
そろそろどうなんだろう?
まぁ、怖いんだけど、マスクしないとすごく息がしやすい!アハハハ!ホントに全然違いますよ。
いつかそんな世界がまた来るといいですけどね」
300v「あと、大谷翔平見て来ました。
顔がコレッくらいしかなくて…こういう感じ?(翔平くんの歩き方をマネする)。
5回ぐらい目が合ったんですけど、声をかけられませんでした。
アピールが足りなかったかな?
このことをSNSに投稿したら皆から「いいな~」って。
皆、アメリカに行きたいか!…私ね、アメリカ大好きだったんですよ。
と言うワケで、ずいぶん遠回りをしましたが、夏を思い出す曲を演りたいと思います。
元気ですか?…さては、もう帰りたいんじゃないの?
帰んないで~!まだ序盤なんだから。
じゃあ、リズム隊の小粋なリズムからスタートです」310v_2そうしてドラムからスタートしたのは「少年時代」。Img_7837 新井さんはソプラノ・サックスに持ち替え。
330vひろこちゃんと小雪ちゃんの金管と絶妙なアンサンブルを構成して名旋律を美しく演出した。320_sjどの曲でもロケンローなギター・ソロを聴かせてくれる鶴島さん。
まさにツボを得たプレイ。340v「ワ~イ、ワ~イ!井上陽水さん大好きなんです」
陽水さん、会ったことある?
私、大分前にアコギの仕事でご一緒したことがありましてね…信じられないぐらいのオーラが出ていてビックリした。
「やっぱり昭和歌謡好きだよね。
コロナの前は昭和の先輩方や昭和生まれのみんなで遠征に行って、帰りのバスの中はみんなで昭和の歌でカラオケ大会しながら帰ってくるみたいなね…最高な仲間達なんですよ!
ようやくそういう世の中に戻ってきましたよね。
また楽しく遠征したいナァ。
船の上でも、山の中でも、どこでも演奏するんでゼヒお声をかけてくださいね。
酒蔵とかね…お酒を飲むためにバンド作っちゃう。
酒蔵さ~ん、お待ちしてま~す!
OMATSURIESも終わりに近づいてきました。
ラスト2曲ウチの1曲は小雪姫の人生のテーマソングを聴いてください」
450v「では…歌いませんけど…聴いてください」

370小雪ちゃん大フィーチャーで『ウイスキーがお好きでしょ』。380_wsサックスと…
400vトランペットのソロも交えたゴージャスなウイスキーの飲み会になった。
このバンドは酒の話ばっかりしているからな~、持って来いの1曲だわ。390v前回観た時も取り上げていた小雪ちゃんのオハコ。
メロディを切々と歌い上げる姿がカッコいい。
またトロンボーンの音色がこのメロディにピッタリなんだよね。
トロンボーンってカッコいい楽器だと思うんだよね~。
やってみたいとは思うんだけど無理。
チョット前にセガレの楽器を借りて挑戦したけど、丸っきり歯が立たなかった!
430v「石川さゆりさんの次にこの曲、多く演ってるんじゃない?
ツアーの数によっては勝てるかもしれないよ」
ひろこちゃんがビール工場に行った話があって…
「次が最後の曲になりました。
前回の七夕ライブの時に、OMATSURIESの新曲をやる、CDを作る…それが出来なかったら渋谷のスクランブル交差点でお尻出して踊るという公約を掲げたんですよね。
その時から結構色々考えたの…暇ないな、時間ないな、じゃ尻か?
やっぱまだ出せないナ…まだ尻を出すワケにはいかない。
ということで、今日はOMATSURIESの新曲を演ります!」
360v「ベースのカンちゃんと一緒にマジメに作りました。
まだ曲名がありませんが、OMATSURIESの皆がカッコよく演奏してくれるので聴いてください。
出来立てのホヤホヤなの。
OMATSURIESらしい曲だと思います。
それでは『New』、聞いてください」0r4a0099 「New」と仮のタイトルをつけて演奏した新しい曲。460_nwまさにTHE OMATSURIESの魅力を十二分に引き出すような曲。
6人が一丸となってエキサイティングな演奏を繰り広げた。
520v

  
470v

480v

490v

500v

510vコレにてこの日のトップバッターにしてメイン・アクトのTHE OMATSURIESのステージを締めくくった。
まさに、THE OMATSURIESがコンセプトに掲げる「オリジナル曲や聞き馴染みのある音楽をみんなで楽しく踊れるようにアレンジしてお届ける」を実現した賑やかなステージだった!530演っている人がこんなに楽しそうなんだから、観ている方も楽しくないワケがないわな。
 
THE OMATSURIESの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト0r4a0112 短い休憩をはさんで、今度は赤い法被をまとったひろこちゃんがステージに上がった。
「…ということで第2部は、加瀬茉理枝様の登場です。
何も言葉はいらないかな?
皆さん、とにかく楽しんで頂ければと思います。
『こういう所ではあんまり弾かないかな~』とノリノリです。
ヤクルトが大好きです」
700v登場したのはピアニストの加瀬茉理枝。
ひろこちゃんのピアノの先生だそうだ。710 「10年ほどヤクルトのファンをしております」
野球のヤクルトだったか…。
飲み物の方のような気もしたのだが…。
720そんな笑っているけど、ヤクルトってスゴイのよ。
コレはロンドンの地下鉄で見かけたバカでかい広告。
イギリスの人にもヤクルトはおなじみだ。
ただし、「ヤクルトおばさん」はいないので、スーパーで買うそうだ。
こんなことを知っているので、もしや飲み物の方のヤクルトがお好きなのかも知れない…と思ったワケ。
Img_0786 この日演奏されたのはロシアのカプースチンの『8つの演奏会用練習曲(Eight Concert Etudes Op.40)』という曲の抜粋。
チョット、コレがアータ!
キモを潰すぐらいカッコいい曲だったのだ!730ロシアのカプースチンね~…ラスプーチンなら知っているけど、カプースチンは知らなかった。
調べてみると「ニコライ・カプースチン」はウクライナ出身のロシアの作曲家/ピアニスト。
2020年に83歳で亡くなったんだけど、モノスゴイ多作家でビックリ!
時節柄ウクライナ出身の作曲家の作品をお選びになったのだろう。740vこの日先生は抜粋してこの曲を演奏されていたが、本来は題名通り8つの曲で構成されるエチュード。
コレが、ブルースになったり、ラグタイムっぽくなったりで楽しいことこの上ない。
例えて言うと、右手がクラシックで左手がジャズ…みたいな。
フリードリッヒ・グルダが作っていそうな感じ?
キース・エマーソンはなんでをこの曲を取り上げなかったんだろう?って感じ?
ヒナステラやバルトークやヤナーチェクよりこっちの方がカッコよかったのではないか?750加えて目の前で繰り広げられる先生の華麗な指さばきに完全に圧倒されて私は大感動してしまった!760v「加瀬茉理枝さんです!ありがとうございます。
どうですか?ビックリでしょう?
ココのピアノって珍しいんですよね?」770「そうそう…コレ、多分Steinway&Sonsって言うピアノのメーカーのモノですね。
黒くないじゃないですか?
私、多分初めてこういうのに当たったんですけど、材質はブビンガですよね。
結構珍しい。
南米かアメリカか忘れちゃったけど、なんかそっちの方の木材だったと思います。
ちょっと柔らかい気がするな…なんとなくだけどね」
そういえば近くにSteinwayのショウルームがありましたね。
ブビンガはアフリカですね。
ワシントン条約で2017年から伐採が禁じられた今となってはレアな木材。780ドラムスの世界ではポピュラーな木材でショボンちゃんもNATALのブビンガのキットを使ったことがある。
ただ我々の間ではブビンガは「輪郭がハッキリした硬めの音」というのが一般的なイメージなんだけどな。
使い方が違うと鳴り方も違うのかしらん?100v 「今演奏したのは『8つの演奏会用練習曲』というロシアのカプースチンの曲です。
生まれはウクライナのゴルゴフカナ」
と、簡単に曲の説明をして…790v11月6日のご自身のリサイタルの紹介してステージを下りた。
知らない曲で感動するというのは本当にうれしく、楽しいことだ。
先生がこのリサイタルで取り上げる予定にしているシュルホフやダマーズかという人の曲もメッチャよかった!
もうね、プライベートで聴く音楽は、こういう現代の作曲家がクリエイトする調性のある作品が一番オモシロい。
Km<後編>につづく
 

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200(一部敬称略 2022年10月10日 天王洲KIWAにて撮影)

2022年10月19日 (水)

【Music Jacket Gallery】日本のロック特集 <前編>

 
おなじみ大田区は鵜の木にある株式会社 金羊社さんの本社。
「大森」と「蒲田」を合体させて「大田」ですからね。
コレ、「森蒲」の方が威勢のいいカマボコ屋みたいでカッコよかったんじゃないの?
でもこういうのって「国立」みたいに頭文字同士をくっつけるのが定石だから、まずは「大蒲」か「蒲大」という案は間違いなくあっただろうね。
「おおかま」ね~、石川五右衛門じゃあるまいし…。
それじゃ「かまだい」か~…覚えにくいし、「蒲大区(かまだいく)」なんて言ったら新宿2丁目から来た大工みたいだしな~。
…なんて局面があったかどうかは知らないけど、こういうことを考えるのは楽しいな。
Img_0241 いつも通り、4階のギャラリーから『ミュージック・ジャケット・ギャラリー』をお送りする。
下は今回ギャラリーのようす。
パッと見ると、雰囲気は丸っきり変わらないんだけど、展示アイテムがいつもとは完全に趣きを異にしている。10…と言うのは、今回の特集は邦楽のコレクション。
MJGの常設展8年目にして初めての邦楽特集だった。
開催されていたのは2014年10月~12月。
もう8年も前に取材した展示なのよ。Fl_4ところが、この記事は初出なのだ!
書下ろし。
「ナンだって今ごろ…」ということになるが、実は私は洋楽に比べると日本のロックは「通っていない」に等しいぐらいの門外漢なんですわ。
どうだろう、聴いてきた時間の比率といえば90:10ぐらいか…あるいはそれ以下かも。
そんな知識に乏しい分野ゆえ、今回の展示の主旨を上のチラシの解説文より引用させて頂く。
 
邦楽のLPジャケットは、70年代に入ると伝説のデザイナー集団(はっぴいえんど、サディスティック・ミカ・バンド、大滝詠一などの画期的なアートワークを手がけた)WORKSHOP MU!!などの出現で、それまでのアーティスト写真をメインとした単調なデザインから、ポップなイラストやコラージュなどのカラフルな意匠を施したポップ・アート的なものへと進化していきました。
ここでは、GS、アングラ、フォーク、ロック、ニューミュージックなど、J-POPの原型となる多種多様なアートワークをご覧になって、一気に40年前のよき時代にタイム・トリップしてください!20こんなことをやっているような状態だから、今回ギャラリーに並んだ135枚の展示品で思い入れの深いアイテムが極端に少ないワケ。
そんなことで筆が鈍りましてね~、イヤ、「鈍る」というより「動かなかった」ということでございます。
でも、この時から8年。
ミュージシャンの友人も大幅に増えたことだし、何よりこの展示のことをMarshall Blogに半永久的に残しておこうと思って、8年前に撮った写真を引っ張り出して一から記事づくりに挑戦したというワケ。30書くことや書きたいことがあまりないのだが、それでも全く聴いていないワケではないので、引っ掛かりがあるアイテムについて、その思い出と脱線を添えて紙幅を膨らませてみようと思う。

何しろ私がレコードを買って好んで聴いていたメジャーな日本のロック・バンドでパッと出て来る名前と言えば…頭脳警察、サディスティック・ミカ・バンド、四人囃子、サンハウス、外道、パンタ&HAL、チャクラ…ぐらいかな?
はじめに言っておきますが、ニューミュージックとかシティ・ポップスとか呼ばれている類の音楽は本当に何にも知らないので、あらかたスッ飛ばします。
テクノとかパンクもカラっきしニガテだったのでそこんトコロよろしく。
コレだけ言っておけばもう誰も記事の内容の薄さに文句を唱える人はいないだろう。40さて、まずは…レコ―ド以外のアイテムの紹介から。

2015年9月25日付け日本経済新聞のスクラップ。
MJGの出展者である植村和紀さんが寄稿されているのだ。50ご自身の経歴や経験を交えて「ジャケ買い」の楽しさについて語り、国内版のレコード・ジャケットについての魅力をお述べになっていらっしゃる。60その植村さんの「洋楽日本盤」のジャケットへの探求心と情熱が昇華して上梓された本がある。
その名もズバリ『洋楽日本盤のレコード・デザイン』。
この植村さんの著作についてはMarshall Blogで1本編んでいるので、レコード好きで未読の方にはゼヒご覧頂きたい。
 
記事はコチラ⇒【Music Jacket Gallery】 植村さんの本!

235v それではギャラリーに戻って…。
今回のブロウ・アップ・ジャケットは久保田真琴と夕焼け楽団の『Dixie Fever』と遠藤賢司の『東京ワッショイ』。70「邦楽は聴かなかった」と言ったものの、『東京ワッショイ』は別。
四人囃子がバックを演っていることを知ってますます好きになった。
内容も横尾さんのジャケットも素晴らしいの一言に尽きる。
このジャケットに移っている雷門の提灯は裏側ね。
80コレが提灯の近影。
雷門は幕末の1865年に焼失してからのその後、約95年もの間再建されなかった。
つまり、「雷門」なのに門がなかった。
しかし、ナショナルの松下幸之助が関節痛で苦しんでいるという話を聞いた浅草寺の清水谷恭順エライお坊さん(貫主)がご本尊に祈願したところ見事快癒した。
その感謝の気持ちを表したい松下さんにそのエライお坊さんが「それなら雷門を建てちゃってくんない?」と依頼した。
すると、松下さん「よろしおま。寄進致しましょう。その代わりなるべく名前は出さんといて願えますか」とお坊さんのリクエストに応えて雷門ができた…っていうんですよ。
で、それ以来ほぼ10年に一回、パナソニックが提灯を新調している。
交換の作業は「新門」が請け負う。
今日はやらないけど、知ってるでしょ?…「新門辰五郎」。
Tg1だから下の重化(提灯の火袋を受け止める輪っか)の表には「松下電器産業株式会社 現パナソニック株式会社」という銘板が張り付けてある。
「パナソニック株式会社」とするのは、カタカナの社名がこの場にふさわしくない…と思ったのか?
それとも松下さんの当時の気持ちを尊重して「松下」名義を残したのか?Tg2_2 正面は堂々と「松下電器」とクレジットされている。
ちなみに浅草寺って墓所を持っていないって知ってた?
Tg3エンケンさんに戻って…。
バナナがイカしてる。
得意のカレーライスも。90それでは展示の方へいってみましょう。
まずは最初のセクション。110一般的にGSというのは1967~69年をそのブームの期間としているようだ。
私が5~7歳の時。
ひと回り年上のイトコのお姉さんが夢中になっているのを目にして「ナンでこんなモノがいいのか?」とずいぶん不思議に思ったものだ。
しかし…「レッツ・ゴー!」という表現も「ヤング」という言葉ももう死んだな。
「ヤング」という単語を使うと「オ―ルド」になるんだからオモシロイじゃないか。
1969年、「グループサウンズ・ブームの頂点を捉えたオムニバス盤」という感じか?
あまりにも何の工夫もないデザインがかえって素晴らしい。
ま、昔はこんなもんだよね。120sオリジナル曲とコピーを混在させたコンピレーション・アルバム。
収録されているバンドは…
ザ・スパイダーズ
ザ・テンプターズ
ザ・リリーズ(知らない)
ザ・ヤンガーズ(知らない)
ザ・ジャガーズ
ザ・カーナビーツ
なんだ、この「ザ」は!
日本人は「ザ」が好きだからナァ~。
「ザ・ビートルズ」の影響だったのかね?
「ザ」と付けるとプロっぽいとか、外タレっぽいとか?
収録されている9つのバンドのうち6つが「ザ組」。
「ザ」が付いていないのは、「森山良子」と「パープル・シャドウズ」。
「ザ・森山良子」にしちゃえばヨカッタのに…。
そして、意表をついて「デ・スーナーズ」。
「デ」?
「ザ」の間違いじゃないのか?
…と不審に思って調べてみると、1963年にフィリピンのマニラで結成されて彼の地で活躍していたバンドだそう。
加山雄三さんの目に止まり日本で活躍の場を移したそうだが当たらなかったそうだ。
フィリピンのバンドって演奏ウマいよね~。
130sで、コレがその「デ・スーナーズ」の1968年の『Portrait of D'Swooners』というアルバム。
「D'Swooners」と綴っていたらしい。
フィリピンのバンドだけあって、何となくタイトルもジャケットに使われている写真もグッと洋楽っぽくなった感じがしなくもないな。180s取り上げているのは、現在では「ロックのスタンダード」と呼ばれているような曲ばかり。
「Sunshine of Your Love」、「Hello, I love You」、「Hey Joe」、「You Keep me Hangin' on」、「Light my Fire」みたいなヤツね。
こういう「コピー曲集」ってナニがしかの意味があったのかナァ?
ホンモノを聴いた方がよっぽどいいと思うんだけど…。
こうしたアルバムの意義がどこにあったのか、今度大二さんにお訊きしてみよう。
コピーはね~…見事にナニも残らないからな~。
最近、SNSへの投稿を見ていると、ベテラン勢がコピーばっかりやっているのが目につくけど、とても危険な感じがする。
コピーを演るのはアマチュアの特権であり、楽しみであり、少なくともプロが演るべきじゃないし、プロは音楽を創るのが仕事であって、コピーをうまく演じることではない…と思うんだよね~。
そして、誰も聴いたことがない音楽で時代を引っ張ってもらわないと。
コピーは「過去」、オリジナルは「未来」なのだ。
190sザ・テンプターズの1968年のファースト・アルバム。
「サマータイム」とかストーンズの「Lady Jane」なんかを取り上げている。
そういえば、今から20年以上前、私が椎間板ヘルニアでひと月ほど入院している時のこと。
当時まだ私はタバコを吸っていて、歩行器を使って喫煙所に行くと、いつも顔を合わせる私より年上の人がいらっしゃった。
話をするとハスキーでとてもカッコいい声でね。
すぐ普通の人ではないと感じた。
私が楽器の仕事をしていることを告げると、やはりその方はミュージシャンだとおっしゃった。
臓器をお悪くされてお腹に管を通していらしたようだったが、一時退院許可をもらって舞台に上がっていらっしゃった。
失礼に思ってその方の素性を尋ねなかったのだが、大分経ってからその方がどなたかを知った。
あの頃にもう携帯が普及していたら写真の1枚も撮っておいたんだけどナァ。
…と、後悔で「スワンの涙」を流した私であった。200sザ・ハプニングス・フォーの1968年の『マジカル・ハプニングス・トゥアー』。
いいジャケットだ。
聖徳太子の1万円札なつかしいね。
昔、「テレビ朝日」が「NETテレビ」だった頃、平日の早朝に歌番組を放映していた。
私はそれを見ながら朝ごはんを食べて学校へ行くのを常としていた。
そこにレギュラーで出演していたのが「トランザム」というバンドで、「チト河内」という名前が毎朝クレジットで登場した。
こっちはまだ子供だったので「チト」って一体ナンだろう?と毎朝疑問に思った。
トランザムはチト河内さんと石間秀機がやっていたバンドね。
そのチトさんのお兄さんのクニ河内さんがやっていたバンドが「ザ・ハプニングス・フォー」。
ヘンな紹介の仕方になってしまったが、この辺りのことは詳しくないので恐る恐るやっております。
このアルバム、ナゼかルー・ドナルドソンの「Alligator Bogaloo(アリゲーター・ブーガル―)」を演ってるんだよね~。
昔はナンでもあり…というより、海外の音楽を貪欲に取り入れて新しいモノを世に送り出そうとしていたことが伝わってくる。220「ブーガルー」というのは60年代後半にニューヨークで流行したラテン・リズムのひとつ。
「Alligator Bogaloo」はその流行に乗って大ヒット。
このヒットには作曲者のルー・ドナルドソンが一番驚いたらしい。
レコーディングでは若き日のジョージ・ベンソンがギターを弾いている。
ルーは有名なアート・ブレイキーの『A Night at Birdland』にも参加しているハードバップの開祖的アルトサックス奏者で、今年96歳でご存命だ。9ab 私はルーが結構好きでアルバムを何枚も持っているんだけど、これから「ジャズでも聴いてみようなかな?」なんて思っている人にはこの『The Time is Right』なんてアルバムはおススメです。
ジャズの楽しさがわかるであろう私の愛聴盤の1枚。9tir アレ?…「シャープファイブ」?
力也さんがいたGSの「シャープホークス」と勘違いしてしまった!
…と思ったら当たらずとも遠からず、「シャープ・ファイブ」というのは、その「シャープホークス」のバックバンドを務めていた「シャープホークスとそのグループ」が前身になっているのだとか…ややこしいな。
『The Sidewinder』という1966年のアルバム。
もちろんリー・モーガンの大ヒット曲の「The Sidewinder」。
ジャケットはごく普通…としか言いようがない。
140sこのアルバムも貪欲だゼェ。
「The Sidewinder」の他、「Paperback Writer」や「Michelle」、「Paint it Black」、「バットマンのテーマ」、「ナポレオン・ソロ」、ジミー・スミスでよく知られる「The Cat」、先頃亡くなったラムゼイ・ルイスの「The in Crowd」、ハービー・マンの「Comin' Home Baby」などを取り上げている。
当時の最新ヒット曲を集めているという風でもないし、コレはファンかなんかのリクエストでも受けて選曲したのかしらん?150sアルバムにはギターの三根信宏さんが参加している。
三根さんといえば、ディック・ミネさんの三男坊。
下は中村とうよう先生が監修されていることを発見して先日買った1枚。
いいね、こういうのは。
プライベートではもうすっかりロックを聴かなくなっちゃったナァ。0r4a0290 
私はフォークも全くと言っていいほど通らなかった。
だから井上陽水とか吉田拓郎とかもゼンゼンわからないの。
唯一の例外が岡林信康だった。
1975年、中学校1年生ぐらいの時にラジオで偶然「チューリップのアップリケ」を聴いてかなりビックリした。
ああいうのを「ブッ飛ぶ」っていうんだろうな。
当時、あの歌の本当の意味はわからなかったけど「世の中にはこんな歌もあるのか!」と、途轍もなく大きなショックを受けた。
その後、その曲のことは忘れていたが、中学2年でクラスメイトになった安藤くんの家に遊びに行った時のこと…。
「あ、コレ!!」…フォーク好きの安藤くんはすでにボブ・ディランのレコードを集めていて、その彼のコレクションの中に「チューリップのアップリケ」のシングル盤を発見したのだ。
彼は「山谷ブルース」も持っていて、「『やまたにブルース』ってナ~ニ?」と訊いたことを覚えている。
それが私の岡林体験。
その安藤くんとは晴海で開催した『ローリング・ココナッツ・レヴュー』でホンモノの岡林信康を観た。
客席から「岡林帰れ!」というヤジが飛び、岡林さんは本当にステージから下りてしまった時のことだ。
 
その時に関する記事はコチラ⇒【Shige Blog】ローリング・ココナッツ・レヴュー・ジャパンの思い出

さて、そんな岡林さんなんだけど、買ったレコードは数枚しかなくて、ミュージック・マガジンで中村とうよう先生が100点満点をつけた『ラブソングス』すら持っていない。
でも、そのレコ発コンサートは行ったけどね。
だから、下のアルバムも持っていたことがない。
「わたしを断罪せよ」というのはチェ・ゲバラの言葉だそうで…。
ジャケットのデザインは矢吹申彦(のぶひこ)。
1969~76年まで「ニューミュージック・マガジン」の表紙を担当していた方。
160sそんなだから今回、初めて裏ジャケを見た。
こんな風になっているのか…裏面はエレキ仕様だったのね。
岡林さんはもうこの頃(1969年)にはロックを演りたくて仕方がなかったらしい。
しかし、周囲は「フォークの神様」に旧態依然とした音楽を演奏することを望んだ。
でも、気持ちはロック…つまり、「フォークの岡林」ファンを裏切っていることに対してこういうタイトルを適用したらしい。
「山谷ブルース」や「友よ」のような岡林さんの代名詞的な有名曲が収録されているけど、一番スゴイのは「手紙」だと思う。
私は大分後になってこの曲の存在と意味を知ったが、やっぱりこの曲も大きなショックだったナ~。
かつてはこうした社会的なメッセージを持っていた音楽をみんなで聴いていたんだよね~。
今の巷間の音楽は一体ナンなんだろう?
音楽は従来持っていた「音楽の力」みたいなモノを完全に失ってしまったと思う。
ただ騒ぐだけの音楽…そんなモノがいかにツマらないモノかを大衆が知る日は来ないだろうナァ。
きっと、音楽というビジネスが金にならなくなった時に、またシッカリしたオモシロイ音楽が出て来るのではなかろうか?
170s1970年のフォークのコンピレーション・アルバム『古い船をいま動かせるのは古い水夫はないだろう』。
この長いタイトルは「イメージの詩」という吉田拓郎の曲の一節だそうで…。
ああ、ゴメンなさい。
上に書いたように拓郎さんも「結婚しようよ」と「襟裳岬」しか知らないです。
スゴイ、人気なんだよね~。
「拓郎さんに夢中だった」という同年代かチョット上の人たちが多いことに驚きを隠せませんわ。 
小学生の時、勉強を教わりに行っていた慶大生のお兄さんの部屋に吉田拓郎の大きなポスターが貼ってあってね、当時、拓郎さんはある事件を起こしてテレビでチョクチョク報道されていた。
まだ子供だった私はそれがどんな事件かが理解できず、そのお兄さんに「このポスターの人はナニをしたの?」と尋ねた。
するとそのお兄さんは「子供はそんなことを知らなくていいの!」と全く受け付けてくれなかった。
こんなどうでもいいことを覚えているのが不思議だな…よっぽどその事件について知りたかったのかな?
その事件は被害者の狂言で、拓郎さんは無罪であったことが立証されて事件は落着した。
これが私の唯一の吉田拓郎の思い出。
 
さて、そんな思い出志かないにもかかわらずこのアルバムを取り上げたのは、この「古い船をいま動かせるのは古い水夫はないだろう」という文句に惹かれたから。
ピンと来た。
コレを今のロックに当てハメてあげたらいいのではないか?と。
元の曲の中での意味は知らないよ。
でも、今のロックにピッタリではなかろうか?
金儲けの犠牲になって世代間の受け渡しに失敗してしまい、今や「斜陽」の代名詞と称しても過言ではないロック。
ベテランは旧態依然をキメ込んでいる間に、演る方も楽しむ方も超高齢化が進み、あと10年もすれば誰もライブハウスにも行かれなくなり、ロックから遠ざかってしまうだろう。
だって70歳になって2時間立ちっぱなしで、腕を振り上げて…なんてできないでしょうよ?
すると、観る人がいなければエンターテインメントは成り立たない。
一方では、ロックの本当の魅力を知らない薄っぺらな音楽に満足している憐れな若者の幼稚化が容赦なく進んでいる。
何とかしてベテランと若手の距離を縮めてロックを再開発できないか?
「ロック」という、歴史ある古い船をベテランの船頭さんの指示の元、若手の水夫が一緒になって動かすことはできないものか…と。
こんなことばっかり考えているんだよね。

225s曲と曲の間には1969年10月21日に新宿西口広場で起きた「反戦フォーク集会」の生々しい実況録音を収録されているそうだ。226次のセクション。
ゴメンね、ココは1枚だけ。Img_0046 成田空港建設反対運動のさなか、1971年8月14日~16日にかけて開催されたフェス形式のコンサート『日本幻野祭』のライブ録音盤。
1971年というと、私は小学3年生だったんだけど、この「成田闘争」がやたらとテレビのニュースで取り上げられていたのを覚えている。
ロンドンだ、ロサンゼルスだと、スイスイと利用している成田空港も今ではセキュリティがすっかりユルユルになってしまったけど、昔はエラク厳重だったことを思い出す。
この成田空港問題というのは、元々「満蒙開拓団」の方々が被害者となって勃発したんだね。
敗戦後、苦労して開拓した満州やモンゴルの地から引き揚げてきて、政府の斡旋により成田に入植して、再び苦労して土地を開拓した。
ところが、今度は政府から説明も移転先の斡旋もないままに「新しく空港を作るから出て行ってください」とやられた。
そこで色んな筋の人たちが絡んで来て大闘争に発展した。
ヒドイ話よ。
政府なんて昔からやることはズッと変わらない。
  
何ともシンプルなタイポグラフィのジャケット。
フリー・ジャズの高柳昌行さんも出演していたんだね。
高柳さんは渡辺香津美さんの師匠のお1人だ。230s後にDVDを同梱したボックスセットもリリースされたが、この1989年にリリースされたライブ盤『幻野ーEVIDENCEー』には8曲が収録されている。
私として気になるのは頭脳警察。
「世界革命戦争宣言」、「銃をとれ」他4曲が収録されている。
ココで脱線。240sコレは以前に書いたけど、高校生の時、現在も活動を続けている三文役者というバンドのギタリストの大竹亨さんから頭脳警察の存在を教えてもらって夢中になった。
洋楽しか聴かない私にとっては結構大きなショックでね。
頭脳警察を聴くにつけ、学生運動に興味を持つようになった…と言っても参加したワケではありませんよ。
もうその頃はほとんど学生運動は消え去っていたからね。
でも、私とそう変わらない年齢の若者が数年前にナンだってあんなことを夢中になってやっていたかが気になった。
ちょうど高校2年生の時に『赤い雪』という連合赤軍に関する本が上梓されて読んでみた。
あの「総括」にはビビったし、凄惨な仲間同士のリンチ殺人事件には大きな衝撃を受けた。
当時の自分よりホンの4~5歳年上の若者たちが引き起こした事件だったからね。
そして、この本の中には日本赤軍の沿革を記した章があって、そこに掲げられていた文章にブッたまげた。
ブルジョワジー諸君!我々はキミたちを世界中で革命戦争の場に叩き込んで一掃するために、ココに公然と宣戦を布告するものである!
いわゆる日本赤軍の「世界革命戦争宣言」よ。
Ay2_2 「コレ、頭脳警察のヤツじゃん!」
それは頭脳警察のファースト・アルバムに収録されていた「世界革命戦争宣言」という曲(?)の文句だったのだ。
「そうか…元はコレだったのか~」と大変感心したものだった。
ところでこのファースト・アルバム…今でこそ簡単に手に入るけど、私が高校の頃は発売禁止の取り扱いを受けていて、高校生風情がナニをどうやっても手に入るシロモノではなかった。
それを三文役者のスタッフだった方にお願いしてカセットテープに入れてもらって聴いていたのだ。
この方にはやはり当時は入手不可だったサンハウスの『仁輪加』、『有頂天』、『ドライブ』3枚のアルバムもダビングしてもらって、それこそテープが伸びるまで聴いていた。
「銀蠅」というバンドもススメて頂いたんだけど、とうとう聴かずじまいだったナァ。
聴いておけばヨカッタ。
ところでこのジャケット…メチャクチャかっこよくない?Zk1 この三億円事件もビックリしたね。
我々世代ならきっと一度は夢中になる望月三起也の『ワイルド7』に「緑の墓」という話があった。
ワイルド7の単行本はたいてい上下の2巻組だったんだけど、この「緑の墓」は上中下3巻にわたる大作だった。
「緑の墓」というのは刑務所の名前で、収監してされている1人が自分の優秀さを伝える時にこう言う…「あの三億円強奪事件の計画の一部は私が担当したんだ」
すると、周囲の連中が「ムム、コヤツできるな?」となるんだけど、「計画の一部」ですからね。
いかにあの事件が頭のいい連中によって計画されたか…ということを示唆するカッコいい場面だった。
こんなどうでもいいことだけは実にハッキリ覚えているもんだ。
我ながら呆れるわ。W7 はい、もう次のセクション。
230ゴメンね~、はっぴぃえんどは名盤の誉れ高い『ゆでめん』と『風街』は持っているものの、それぞれ人生で1回しか聴いたことがいないの。
チョット好みが違うの。
だから音楽の内容については一切触れません。
一方…コレはいいジャケットだナァ…目にするたびにそう思う。
小坂忠やサディスティック・ミカ・バンド他、数々の日本のロックの名盤のジャケットを手掛けたWork Shop MU!!の作品。
写真は1885年(!)に創刊したアメリカの女性雑誌『Good Housekeeping』からの引用。250sコレは同誌の最新号。
大分ようすが違うね。Ghk_2 苦心惨憺して作り上げた作品に自分でこのジャケットを着せるなんてのは、よほどの自信作か、誰かに恨みでもなきゃできんぞ。
早川義夫という人の『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』は1969年の作品。
全然知らない。
でも、コレは気になって聴いてみた。
ナンじゃコリャ?
…と、思って調べてみると、この方は元ジャックスだったのね?…納得。
やっぱりこの感性はスゴイな…。
でもね、「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というのはわかるような気がする。
私が思うのは「かっこをつけることはなんてかっこ悪いんだろう」という意味ね。
バンドのポートレイト、いわゆる「アー写」なんかを指してそう思っているんだけど、ふさわしくない人がしかめっ面をして無理にカッコを付けているのを目にすると、どうしようもなく滑稽に見える。
カッコ悪ければカッコ悪くてもいいじゃん。
もしカッコ悪いならニコニコしちゃえばいい。
人間はどんなデザインの人でも笑顔が一番カッコいい。
自分が歳を取ったせいかも知れないが、ヘタに自分を作るより「自然体」でいた方がはるかにカッコいいと思うようになった次第。260s1970年の岡林さんのベスト・アルバム。
コレ、1回買ったことがあったナ。
初期の代表曲がズラリと並んだゴージャスなアルバム。
「手紙」は入っていない。
だからこの曲を知るのが大分後になってしまったのかも知れない。
ジャケットは立派なイラストだネェ。
落田謙一という人の作品。
チャンと「私を断罪せよ」のチェ・ゲバラが描かれている。
真ん中の丸のおジイさんはアイゼンハワー。
左端はルーズベルトか。
チャップリンも描かれているね。
もうコレ以上のことはわかりません。
ああ、今日の仕事もツラかった…。
270sだんだん調子に乗ってきたゾ~。
次の棚に行ってみよう!280内容の良さがジャケットを磨き上げるのか、ジャケットの良さが内容を引き立てるのか…こういうのこそが「相互作用」というんだろうな。
洋の東西を問わず70年代中盤までのロックのレコードは内容、ジャケットともにとてもクリエイティブだった。
1974年の四人囃子の『一触即発』などは最も良い例ではなかろうか?
この頃は音楽もアートもまだまだできることがたくさんあったということなのだろう。290s 私が愛聴した数少ない日本のバンドのひとつである四人囃子。
今ではNATALドラムスを通じて岡井大二さんと親しくお仕事をさせて頂いているのはうれしい限り。
このアルバムについて話をした時、大二さんは森園さんのギターを絶賛していらした。
その意味合いは、森さんが弾く「おまつり」や「一触即発」のイントロの(リフではなく)ソロのメロディが「ロック史に残る名ソロ」として多くのギタリストにコピーされ、スタンダード化している…という洞察だった。
全く同感!
海外のロックならエリック・クラプトンの「Hideaway」やジミー・ペイジの「Stairway to Heaven」、ジャズならチャーリー・パーカーの「Now's the Time」やコルトレーンの「Giant Steps」みたいなモノだね。
やっぱりこのアルバムはスゴイよ。400裏ジャケもいい。
300s先日、プログレッシブ・ロック発祥の地であるイギリスの人と日本人のプログレッシブ・ロックに対する感覚の違いについて一筆認めた。
記事はコチラ⇒プログレッシブ・ロックってナンだ?

…にもかかわらず、日本人的感覚で言ってしまうと、このアルバムには「空と雲」、「おまつり」、「一触即発」といった日本を代表するプログレッシブ・ロック・バンドの四人囃子の代名詞的名曲が収録されているが、もしかしたら「ピンポン玉の嘆き」が一番プログレッシブ・ロックっぽいのではないか?…なんて思うのだが、どうだろう?
そして、コレは以前にもどこかで書いたことだが、ゴドレー&クレームがどうもこの曲をパクっているのはないか?の疑いが私にはいまだにぬぐい切れない。
『ギズモ・ファンタジア』という世にも間抜けな邦題を付けられて気の毒だった『Consequences(結果)』というアルバムの2曲目の「Wind」という曲。
四人囃子のピンポン玉が転がる音をマリンバで再現し、そこにギターのアルペジオが絡む。
「ピンポン玉の嘆き」は7/8拍子で「Wind」は4/4拍子、使っている音階は異なれど、サウンドの作り方がウリ2つなのだ。
四人囃子は1974年、ゴドレー&クレームは1977年…ちょうどいい頃合いではあるまいか?
今回この記事を書くに当たって再度聴き直してみたが、疑いは晴れないな…。
やっぱり四人囃子はスゴイ!Gc1978年、Condition Greenの『Life of Change』。
このバンドはビックリしたよね~。
今でも大好きな人が結構周りにいるんだけど、私が『Mixed-Up』というアルバムを買っただけだったナ。
ライブを観たことがあるような気もするが、実際には一度も経験していない。
テレビに結構頻繁に出ていたせいだろう。310sヤマハの『EAST WEST '78』で入賞したTENSAWのファースト・アルバム。
この「EAST WEST」という名前ね…ナンだと思う?
当時、このイベントを担当していたヤマハの管理職が通っていた英会話スクールの名前だったそうだ。
本人の口からお聞きしたので間違いはなかろう。
今の若いミュージシャンは「イカ天」は知っていても「EAST WEST」なんて知らないだろうな。
 
恐らくテレビで見て知ったのだと思うが、「♪ドブ板に行ったらさ ヤツに伝えて…」と歌うこのアルバムに収められている「DOBUITA St.」という曲がとても印象的だった。
それ以来この曲を耳にした記憶はないので、アタマの部分だけとはいえ1回聴いただけで覚えてしまったこの曲のインパクトは相当強かったに違いない。320sそんな忘れじの「DOBUITA St.」…今春、とあるバンドのビデオの撮影で横須賀を訪れた際、家内と一緒に生まれて初めて足を踏み入れてみた。
家内は横浜の出身で、昔の「ドブ板通り」を知っていて近寄るのをイヤがった。
要するに横浜の人たちにとっては「ガラが悪い」という印象がいまだに残っているというワケだ。
こっちはあの「TENSAWの歌の場所」ということしか頭にないので、イヤがる家内を引っ張って夕方に「ドブ板通り」に向かった。
もちろん「♪ド~ブ板に~、い~ったなら…」、「♪ド~ブ板に~、い~ったなら…」、「♪ド~ブ板に~、い~ったなら…」、「♪ド~ブ板に~、い~ったなら…」と鼻歌まじりである。
残念ながらこのアタマの2小節しか知らないので、このパートを繰り返すしかない。

Img_7183へ?
コレが「ドブ板通り」?
「ガラが悪い」もナニもほとんど人がいないでないの!
もっと猥雑なイメージだったんだけどナァ。
ま、一応「来た」ということで…記念、記念。Img_7182しかし、TENSAWが出て来た時、まさか40年ほど経ってギターのTAKEさんと仕事でご一緒させて頂くなんて夢にも思わなんだナァ。
2月生まれのミュージシャンを集めた伊藤広規さんのプロジェクト『THE FEB』でのこと。0006502そのライブ盤の写真とライナーノーツを担当させて頂いたのはもう4年も前のこと。
早いナァ~。Feb_2コレは本当によく聴いた。
1974年、サディスティック・ミカ・バンドの『黒船』。
内容についてはもはや触れる必要はないでしょう。330sこのアルバムも内容とジャケットがバッチリとシンクロしたいい例だと思う。
アートワークは作詞家の松山猛さん。
写真はマーク・ボランやデヴィッド・ボウイで有名な鋤田正義さん。340sビジュアルのコンセプトに関してはロキシーと被り過ぎているとは思うけど…。9scan20221018_180249 そのミカ・バンドがRoxy Musicのイギリス・ツアーの前座を務めた時のライブ盤が『Live in London』。
コレは有楽町のLo-Dプラザでよく聴いた。
この加藤さんの写真はどこで撮ったのかな?
コレも鋤田さんの撮影。360s音源を収録したのは1975年10月17日と18日のウェンブリー・エンパイア・プール。
今で言う「ウェンブリー・アリーナ」。
下の写真の右側ね。
左はウェンブリー・スタジアム。Img_7684中はこんな感じ…デカイ。
元々は1934年の「大英帝国競技大会(British Empire Games:4年ごとに開催されるイギリス連邦の国々が参加する競技会)」の水泳競技のために作られた。
だから「Empire Pool」と呼ばれていた。
Marshallは創立50周年を記念するコンサートをココで開催した。Img_7641ウェンブリーの他に10月14日と15日のマンチェスターでの演奏も収録されている。
マンチェスターでの会場は「Belle Vue Manchester」というところ。
もう存在しない。
3年前にマンチェスターに行った時に繁華街の真ん中に「THE PRINT WORKS VUE IMAX」というシネマ・コンプレックスを見かけたが、この「VUE」は「Belle Vue」にナニか関係しているのかな?Img_0402音源としては収録されていないが、ニューカッスルの「City Hall」でも演奏をしたそうだ。
このホール、ELPの『展覧会の絵』やSladeの『Slade on Stage』、Motorheadの『No Sleep 'till Hammersmith』などのライブ盤が録音されたところ。
もう10年も経つけど私が訪れた時はイアン・アンダーソンのコンサートの予定が入っていた。
観たかった!

Img_6833細野晴臣、1975年の『トロピカル・ダンディー』。
「チャタヌガ・チュー・チュー」なんて演っているのね。
ザッパもこの曲を「The Torture Never Stops」で引用していたっけ。
もちろん私にはなじみのないアルバムなんだけど、ジャケットがいいナァ。
イラストは八木康夫。
八木さんといえば…フランク・ザッパ。370s八木さんはワーナー・パイオニア時代の一部とCBSソニー時代のザッパのアルバムのライナー・ノーツを書いていらした。
イラスト入りで楽しい解説だった。
そして、自分が書いたライナーノーツやフランスのザッパ本の翻訳で構成したこんな本を監修されて白夜書房から上梓されていた。
コレ、9,800円もしたんだよね~。
白夜書房って高田馬場のPhaseというライブハウスの並びにあるんだよね。
この会社がスゴイな…と思ったのは、こんなザッパの本を出版したこともあるけど、一時期テレビで放映していた自社のコマーシャル。
バリのケチャの1シーンなんだけど、「ビャクヤ、ビャクヤ」と聞こえるヤツ。
アレはスゴかった。
今でもYouTubeで見ることができます。0r4a01061977年、Far East Family Bandの『天空人』。
ジャケットのデザインはリンダ宮下という方。
チョット間違えるとナンですな…的なデザイン。
Far East Family Bandは喜多朗さんが在籍していたバンドですな。
EASTとか瀬戸龍介さんとか喜多島修さんとか、どうもゴッチャになってしまって…ゴメンなさい。
このシリーズは謝ってばかりだわ。

380s <中編>につづく
 

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2022年10月12日 (水)

リアクションザブッタ~Hearts+ 10th Anniversary前夜祭

  
大塚のHeartsさんは2012年10月のオープンなのか…よってこの10月で丸10年。
おめでとうございます!
今日はその10周年を記念してのシリーズ・イベントからリアクションザブッタのステージをレポートします。10vこの日はトリプル・ヘッドライナーでリアクションザブッタはトリでの登場。20_2佐々木直人30v木田健太郎40v大野宏二朗50vいつも通り健太郎くんはMarshall。60vMarshall社が創立25年を記念して発表した2555 Silver Jubilee。
Slashやジョン・フルシアンテが愛用していることで若いギタリストの間でも人気が高く、数年前にリイシューされて現在に至っている。
現在のモデル・ナンバーは2555X。
Marshallの製品名の末尾に「X」が付いているモデルは「リイシューですよ!」という意味。70v_2 健太郎くんのSilver Jubileeは「X」が付かない35年前のMarshallの25周年の時に作られたオリジナル製品。
ところどころ、ノブがチキンヘッドになってしまっているのがビンテージ感を醸し出している?
健太郎くんはオリジナルのJubileeのスピーカー・キャビネットも所有しているが、今日はヘッドのみを持ち込んだようだ。801曲目は8月にデジタル・リリースしたシングル「オンステージ」。0r4a0172 The Supremesの「You Can't Hurry Love」タイプのリズムがゴキゲン!
このリズム、正式に何と呼ばれているのかが知りたくて海外のサイトを読んでみたけどわからなかった。
おなじみのリズム・パターンなれど、特に名前はないようだ。110「♪燃やして 燃やして」と「いけ」を切り離したところが絶妙。
ポップなコード進行と期待通りの曲展開が清々しく響くいい曲だ。90「♪もう一回」という合いの手もとてもいいアイデア!
100続けて2015年のミニ・アルバム『Fantastic Chaos』からタイトル・ナンバー。
120_fc健太郎くんのシャープなファンク・ストラミングに…140歯切れ良く直人くんの言葉が乗って良質なグルーヴを生み出す。
しかし、よくこんなに歌いながら楽器が弾けるナァ。
尊敬するわ。
こういう人って右脳と左脳のバランスがズバ抜けて良いらしい。
と言うのは、歌う時に使う脳と楽器を弾く時に使う脳がそれぞれ別で、両方を同時に働かすことができる人は少ない…みたいな話。
ポール・マッカートニーなんかもこの能力が高いらしい。
私なんか右も左も使い物になんねーよ。130v_2 ニラみ合うギターとベースの2人。
グルーヴが最高潮に達する瞬間だ。
あ、でも「chaos」は「カオス」ではありませんからね。
正確には「ケイオス」と読みます。
135宏二朗くんのドラムスからスタートするのは昨年リリースしたミニ・アルバム『サイレントスーパーノヴァ』から「Yadorigi」。150v_ydgファンク・ビートのマイナー・チューン。155オシャレなサビのメロディがとても印象的な1曲。160健太郎くんの存在感のあるバッキングも聴きどころ。170「リアクション・ブッタです。よろしくお願いします!
今日はね、大塚Hearts+の10周年…10月からなんだって。
今日は9月30日だから『前夜祭』…ということで盛り上げに来ました~。
Hearts+さん、おめでとうございます!
今日初めて観に来てくれた人もいる?
いるんじゃないかな~と思いますし、久しぶりに観た人もいるんじゃないかなと…。
オレたちもいっぱい活動してきて、曲も作って演って来たんでね…それをドーンと最後に皆に見てもらって、今日という日が最高の日になったらいいな~、と思ってますので最後までよろしくお願いします!」
180v「ドラマの後で」…おいおい、コレは来るわ~。
甘酸っぱいメロディをなぞる直人くんの声と歌い回しが実に感動的。
「♪このままゆけば多分ドラマのような再会はないし」…年甲斐もなく聴いていてホロっと来てしまったよ。
詩とメロディと声といい演奏が合体するとこういうことになる。
硬派な古いロックで育ったガンコなジジイだっていいモノでありさえすれば、若い人たちの音楽にだって大いに感動するんだゼ!
でも正直、若い人のロックを聴いてこんな気持ちになったのは初めてだわ!
「最後の音楽硬派」と呼ばれているオレを感動させるなんて…スゴいヤツらだ!
ナンチャッテ!0r4a0239 そんなセンチメンタルな曲をストレートに演奏するところがまたいい。200v聴いていてとにかく気持ちがいいのだ。210こんなオッサンがホロっとくるぐらいだから、若い女性なんかにとってはこの曲はタマらないんじゃないの?220そのまま続けて「YOU」。230コレも軽快なファンク・ビートに乗って(最近は「16ビート」という言葉を使わないようにしています)さわやかに歌う悲しいお別れの歌。240vクランチ手前、ホンの少し歪ませたシャープなトーンのストラミング。
JubileeとP-90の組み合わせによるとてもふくよかなサウンドだ。
250v
「大塚に来てくれた皆さん、楽しんでますでしょうか?
明日には10月に入ってこの大塚Hearts+が10周年になるということなんですが、店長の鳩山さんは、今では入手できないようなボクらのCDのレコーディングを手伝ってくれた方です。
そんなボクらの『基礎を作ってくれたような人』がココで店長をやってくれています。
そして、ボクらのホームである西川口のHeartsさんのスタッフさんも来てくれていて…。
ボクらが長い間ステージに立って来ていることもあるけど、やっぱりライブハウスがちゃんとあって、昔からの縁がずっと繋がっていてくれてるからこそなんだなと思います。
だからもう1回、『10周年おめでとう!』って拍手とともにお祝いさせてください…『おめでとうございます!』(みんなで拍手)
もちろん、みんながライブハウスに来てくれるから成り立つワケで本当に感謝しています」
S41a0164「そして、9月30日といえばね。忘れもしない、ウチのギターの木田健太郎の誕生日です!
祝ってあげてください!
小学校5年生からの付き合いですから、もう何回祝ってきたんだろうか?と思うんですけど!
バンドを始めてからは、この日はレコーディングとかライブとかが多かったよね?
9月30日にライブを演ってる感じってどうですか?」
255「ちょっとフワフワしちゃうよね。
うれしいかな?
色んな人からお祝いメッセージが来るし…さっきも差し入れっていうか、お客さんからプレゼントを頂いたりしてちょっとフワフワしちゃってて…。
でも、ホントにありがとうございます!
なんかとてもいい1年になりそうです」 
しかし…小学校5年生の時からの付き合いが続いているなんてスゴイよね。
「付き合い」どころか今となっては「仕事」ですからね。
270v健太郎くんのお誕生日を発表した後は「虹を呼ぶ」。280_nybちょっと昔の、悔しかった時の自分を迎えに行く…直人くんはこの曲にそんな説明をつけた。
300vウン、コレもとてもいい曲だな~。310vギターを持ち替えた健太郎くん。
ドット・ポジションのES-335D…昔はスゲエ高かった。
我々が若い頃はセミアコをMarshallにつないで使うなんて人はほとんどいなかった。
パッと頭に浮かぶのは、昔のリッチー・ブラックモアとかアルヴィン・リーぐらい?
最近は若い人たちの間ではまったく当たり前になったもんね。
この曲では健太郎くんは大胆にディレイ・トリックを駆使して立体的なバッキングを披露する。
290v_ny_dl続けて「リード」。320_ld3人で思いっきりブッ飛ばすドライビング・チューン!S41a0299健太郎くんがガツンとギター・ソロをブチかます!330コレは盛り上がること必定!340ちなみに下のようなヤツあるでしょ?
ギターとアンプをつなぐ電線ね。
誰が言い始めたのか、日本では私が若い頃からすでに「シールド」と呼ばれていた。
ギターが発する電気信号を伝達する銅線が被服(シールデッド)されているからそういう風に呼ばれるようになったんだろうけど、世界から見るとコレは完全に日本の方言です。
外国ではまず通用しない。
恥ずかしいから今のウチに世界標準の名称である「ギター・ケーブル」と呼ぶクセをつけましょう。
また、イギリスでは、こういう線のことを「リード(Lead)」と呼ぶこともあります。
ギター用は「Guitar lead」、電源ケーブルは「Mains lead」と言う。
ついでに書いておきますが…何度でも書きますが…。
このイベントもそうなっていましたが、「ツーマン」、「スリーマン」はいい加減に止めましょう。
野球の「ナイター」のように、中には英語圏の人が感心するような絶妙な和製英語表現もあるけれど、ネイティブの人に言わせると、この「ツーマン」や「スリーマン」に関しては「恥ずかしい英語」だと言っていた。
英語圏の人たちは「ダブル・ヘッドライナー」や「トリプル・ヘッドライナー」という言葉を使っている。345s「オレたちもこのすぐ先にツアーが待ってます。
11月から古巣である西川口Heartsを皮切りに全国7か所をツアーします。
オレたちが本気で作ったツアー見に来てください。
今年はドンドン前に進んで行ってる感覚が濃密です。
1回も足踏みしていないからだと思います…ズ~っとなんかしてた。
それが自分たちを前に進めてくれたのかな?と思っています。
でも、足踏みする機会があったっていいんだよ…休みたいときは休めばいいし。
でもなんかグッと行きたいぞ!って時は、やっぱりガンバらなきゃいけないと思う。
グッとやるんだ!っていう気持ちで今年も最後まで駆け抜けたいと思いますので、今年これからどうなっていくんだろう?ってチェックしてくれるとうれしいです。
よろしくお願いします!」360v本編の最後に演奏したのは「Seesaw」。370_ss健太郎くん得意のタッピングが飛び出して…380v宏二朗くんのシャープなドラミングがバンドをドライブさせて…390v「♪飛べ~」の熱唱に包まれて…400v熱狂の本編を終了させた。
ホント、このバンドは曲のクォリティが高いよ。410さっき直人くんがMCで触れた全国ツアーの7公演は11月6日の西川口Heartsからスタートだ!
お、それと年末に代官山のUNITが決まったのか…昔はよく行ったもんです。
11月2日のミニアルバム『Scarlight』の発表も楽しみだ。420vアンコール。
「ありがとうございます!
せっかくの誕生日だしね…もう1曲くらい演らせてもらいます!
木田さんの好きな曲を演りたいですね」
430「その前に…」と、健太郎くんがツアーの予定を発表していると「♪Happy Birthday」のメロディが流れて来た。
バースデイ・ケーキ登場!
「えっ!ナニそれ!
みんな出てきた!こんなことってありますか?」
450メッチャうれしそうな健太郎くん。
早速一息でローソクの火を吹き消した。
ケーキはお店からのプレゼント。460そしてひと言。
「オレってこんな人生じゃないんですよ、本当は!
うまく言えないんですけど…卑下しているワケでもないんですが…こういうことをされる人間じゃないと思っていたんです。
だからうれしい!
ありがとう、みんな!
Heartsさんもありがとうございます!」
健太郎くん、お誕生日おめでとうございます!
470vと、めでたくアンコールが始まった!480アンコールで演奏した1曲は『サイレントスーパーノヴァ』から「所信表明」。
今日も充実のステージを披露した3人!
ツアー、ガンバれ!
490v

500v

510リアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

520(一部敬称略 2022年9月30日 大塚Hearts+にて撮影)
 

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200

2022年10月11日 (火)

3 stArs Anniversary~茜音愛ファースト・ワンマン・ライブ

 
今日のライブ・レポートはMarshall Blog初登場の茜音愛(あかね あい)ちゃん。
デビュー1周年を記念する初めての単独公演。20v_2 会場は渋谷のGUILTY。
イヤ~、久しぶりにお邪魔したわ~。
「前回はいつ?」どころか、ナンで来たのかも記憶にない。
以前来た時には場内にあった中2階のスペースがスッカリ無くなっていてややビックリ…というぐらいの感じ。10定刻を少し過ぎてショウはスタート。
愛ちゃん、まずは4人編成のバンドを従えての登場。30茜音愛S41a0043 ELLIE50v中所靖子60vYASHIRO80vまさかココでYASHIROちゃんに会えるとは!
今日はMarshall。90JCM900 4100と1960Aのコンビネーション。100vドラムスは田邊ミサト。110vミサトちゃんはNATAL。120自前のウォルナットのキットを持ち込んだ。
今日がデビュー。
コレがまた実に美しい!
「海の底から太陽が昇った」ようなイメージのフィニッシュというリクエストがあり、私がそのリクエストを受けてイラストにしてNATALに依頼して特別な塗装を施してもらった、世界にひとつしかないドラム・キット。
はじめ塗りつぶしにしようとしていたのだが、「ウォルナットの木目を塗りつぶすのはあまりにもモッタイない!」というアドバイスをNATALから受けてシースルーに変更。
結果大オーライ!
写真で十分に伝わらないのが悔しいぐらい美しい木目が浮かび上がっていた。130サウンドも最高!
ミサトちゃんは見た目によらず、男っぽいダイナミックなドラミング・スタイルなんだけど、まさにバッチリ。
特にバスドラムの音ヌケの良さはNATALならでは。
ミサトちゃんの腕を借りて最高のサウンドを聴かせてくれた。1401曲目は「Be free!」。150v6月にリリースした2枚目のシングル。
元気イッパイ、景気のよいスタート!160続けて「TRASH」。
これまたイキのよいゴキゲンなナンバー。170YASHIROちゃんのギターと…180vELLIEちゃんのキーボーズのソロも飛び出した。190vバンドをギンギンにドライブさせるミサトちゃんのドラミングが気持ちいい!200vアタマ2曲で会場の温度を一気に引き上げた愛ちゃん!S41a0031 「ありがとうございます!改めまして、茜音愛です。
本日はワンマンライブにお越し頂き誠にありがとうございます。
私がワンマンライブできるなんて思ってなかったよ、ずっと!」
ココでバンドのメンバーを紹介。210v_m「こんな豪華なメンバーに囲まれて私は幸せ者ですね。
そして、今日初めてでこんなにいっぱいお客さんがいる!
とっても嬉しいです…ありがとうございます!
最初っから涙が出そうになるんですよね、こういうのって。
ダメだダメだ!涙腺弱い人だから。でも、まだ泣かないよ、まだ泣きませんよ!
今日は存分に楽しんで行ってください!」
270ココで前の2曲とはガラリと雰囲気を変えてジックリと「ボーダーライン」。220_blYASHIROちゃんのソロで曲を締めくくると…230次の曲はキーボーズでスタート。240vもう1曲シットリと「とどけるように」。250バラード系の曲でもビシっとキメるミサトちゃんのドラムス。260v「ありがとうございます。
今度はELLIEさんと演りたいと思います。
さっき歌った『とどけるように』は大事な人にちゃんと感謝の言葉を伝えられる時に伝えた方がいいよ…という歌でした」S41a0146バンド・メンバー3人がステージから下り、ELLIEちゃんと2人きりになったステージ。280ピアノひとつをバックに歌ったのは「きっと」という曲。285心を込めて歌う愛ちゃんを包容力のあるピアノでサポートするELLIEちゃん。290デビューして1年。
「5年後も、10年後も、もっともっと自分らしく輝けるように」…と、自分を奮い立たせるように書いた曲なのだそうだ。300v「ありがとうございます!
今日は自由にしていいと言われたのでフザけた私を全面的に出していこうと思います!」

S41a0140 ココで最初のゲストの深月沙耶ちゃん登場。S41a0184 沙耶ちゃんが「よろしくお願いします!」と頭を下げてあいさつをした瞬間…Bk 「痛いッ!」
愛ちゃんのマイクが沙耶ちゃんの前歯に当たってしまった!
長い間こんなことをしていると、マイクがシンガーの歯に当たるなんてのは何度も何度も目にするが、コレはズバ抜けて過去最強の激突だった。
ナンでも15万円かけて前歯を治療したばかりだったと言っていたが、その後大丈夫だったのだろうか?
などという心配をヨソに、にぎやかにアコギを演奏するまでの話しで盛り上がった。3202人で仲良くアコギを手にして「It's Happy Time」。330そして、ギターを降ろして沙耶ちゃんが弾くギターに合わせて「キセキ」を愛ちゃんが歌った。340v今度は愛ちゃんがステージを下りて、バンドとともに沙耶ちゃんコーナー。
「立ってもらっていいですか?
やっぱ、ライブハウスはこうでなくちゃね!」
350沙耶ちゃんのオリジナル曲で「Ground-0」と…360「GLORY」を飛びっきりのパワーで歌って沙耶ちゃんはステージを下りた。370vドラムスはNATALでお送りしています。380お召し替えをした愛ちゃんがステージに上がる。390_aj雰囲気を変えて「暗弱」を披露。
自分の夢をつかむには何かに目標を絞って突き詰めることが必要だ…という歌。
400バンド・メンバーからもひと言ずつごあいさつ。
「目が合ったのでまずは私が…。
皆さん、茜音さんのファースト・ワンマンライブにお越し頂きありがとうございます!
スゴイですね!1年ですもんね!…こんなにたくさんの人が来てくださって!
一緒に演奏させて頂けるということが決まって、曲を聴いたところ、伸びのある声がもう印象的でした!」
430v「やっぱり、これはチョットガンバって演らせて頂こうと思いまして…このドラム・セットのデビューを今日に合わせてしまいました!
このようなおめでたい日に叩かせてもらえてうれしいです。
最後までよろしくお願いします!」420フロント・ヘッドが曲がってしまっているけど、記念撮影!440vココで2人目のゲスト、東京ハテナバナナの'ちえみ'ちゃん登場。
S41a0424「次に歌う曲なんですけど…2人で初めて歌うコラボ曲。
東京ハテナバナナのプロデューサーの内田さんから茜音さんへのお誕生プレゼント曲なんです。
その曲を茜音さんと2人で歌いたいと思います」
「私たちのコラボ曲…まだ曲名は決まってませんが、今日が初披露です。
私たちのユニット名だけは言っておきます」
「CHAiS」という名前だそうです。450CHAiSで1曲。460ちえみちゃんが着替えにステージを離れた間、MCのマイクはYASHIROちゃんへ。
「茜音さん、おめでとうございます。
デビュー1年のワンマンということで…
茜音さんとは東京ハテナバナナさんのライブに見に行った時に初めてお会いしました。
よろしくお願いします」470「これからやしろさんの見せ場いっぱいありますから!」
よろしくお願いします!…今日はMarshallなもんスから!
480ちえみちゃんが白い大きなシャツを身にまとって再登場。
「東京ハテナバナナの曲を演る時はコレを着ないとチョット出来ないんですよ!
皆さん、ご起立くださ~い!
最後までよろしくお願いします。
東京ハテナバナナの曲で皆さん踊り狂いましょう!」500ちえみちゃんは、圧倒的なパワーで「answer」を熱唱!
490v_ansベースだけでなく、コーラスでも大活躍の靖子ちゃん。510愛ちゃんの予告編通り、YASHIROちゃんのソロもバッチリとフィーチュアされた。S41a0033 ちえみちゃんのパワフルなパフォーマンスで盛り上がった後、愛ちゃんと沙耶ちゃんがステージに上がった。実はこのワンマン・ライブが決まった時、愛ちゃんはレパートリーがナント4曲しかなかった。
そんな不安の中、一心不乱に作曲作業を推進してこの日に臨んだ。
加えてビデオの制作も大変だった…ということで、この場を利用して「スタッフに仕返しをする!」ということなった。
そこで、その3人にプロデューサーの内田まぁさんが合流した。
ひと言ごあいさつ。
「内田です。ゲストなんて全然思ってないので…そこらへんの中年なんで…よろしくお願いします!
茜音さん、お誕生日おめでとうございます!1周年もおめでとうございます!」520内田さんも歌のマイクを握り「エゴイスト」を熱唱。530vちえみちゃんが仕返しに使うムチを左手に持って、全員で楽しく歌声を上げた。540ココで重要な発表!
こんな時にはドラム・ロール。
♪ダラララララララララララララララ…545v内田さんが発表したのは…
「千葉テレビ、10月6日深夜1時スタートの音楽番組『Cheer Up Indies』で茜音愛がMCを担当します!イエーイ!
バナナのちえみも一緒にMCをやります!」0r4a0209 みんなで番組のポーズ、手で「C」を形作って記念撮影。
たくさんのアーティストさんを通じて色んな音楽を紹介する番組。
もう1回目は放映したんだね。
 
コレにて本編終了。
550そしてアンコール。560衣装を替えて登場した愛ちゃんがシットリ歌うのは「My Way」。570vそして、バンド・メンバーと一丸となって「B-I-N-G-O」と「サヨナラ」を歌い上げた。
620v 

580v   590

600

610

S41a0653 ダブル・アンコール。
今度は全員がこの日のイベントTシャツに身を包んでの登場。0r4a0258曲は「アカネイロ」。640vミサトちゃんは最後の最後まで完璧なドラミングとサウンドをNATALで披露してくれました!650v愛ちゃん、おめでとうございます!660茜音愛の詳しい情報はコチラ⇒茜音愛official website630

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200 (一部敬称略 2022年9月25日 渋谷GUILTYにて撮影)

 

2022年10月 7日 (金)

D_Drive in KADARE~『DYNAMOTIVE』リリース・ツアー in 由利本荘<後編>


秋田のD_Driveのレポートの<後編>はYukiちゃんのMCから。
「どうもありがとうございました。
発表の時期はバラバラですが、私たちの最新作『DYNAMOTIVE』に収録されている3曲をお届け致しました。
今回のアルバムはタイプの異なる曲が集まった盛りだくさんの内容で、あたかも我々が作る『音楽のビュッフェ』のような作りになっております。
ま、この「ビュッフェ」という言葉は英語圏では「フェ」にアクセントを置いて「バフェ」なんて発音しますが、我々は日本風にいきましょう。
そう、次はそのバフェの中から特に『日本テイスト』の強い曲をお送りするんですが、演奏する前に作曲者のSeijiさんに解説をしてもらいましょう」
10v_2「これから演奏するのは『U-Me』という曲です。
ヘボン式ローマ字で『Ume』と書いて『ユーミー』と読みます。
そう『アナタとワタシ』の『ユーミー』です。
コレ、西の方に行きますと『You Me』と表記する広島が本社の『ゆめタウン』というショッピング・センターがあるんですけど、それとは全く関係ありません。
我々の『ユーミー』は文字通り『梅』をテーマにした曲です。
…というのは、日本人ってやっぱり桜が大好きで、『桜』に関する歌はゴマンとあれど、『梅』に関する曲って思いつかないんですよね。
『みんな梅干したべるやろ?』、『梅酒飲むやろ?』と思うんですけど…。
『梅仁丹』なんてよ~食べたもんでしたけどね。
『小梅ちゃん』だって、『男梅』だってあるのに梅の歌がないんですよ。
『ほな作ったろか』と思って作曲しました。
で、『梅』といえばやっぱり日本のテイストを組み込みたいと思いまして、最初のリフは『陰旋法』と呼ばれている日本の五音音階…『ペンタトニック』ですね、コレを取り入れました。
そして、それとは対照的なセンチメンタルなメロディを組み合わせて作ってみました。
アイ~ン!」
ナゼかアイ~ンで締めくくったSeijiさんの曲解説。20vそして『DYNAMOTIVE』から「U-Me」を演奏した。
まずはSeijiさんがMCで触れたセンチメンタルなメロディから…。30v_um陰旋法の独特なリフへと進み、D_Driveならではの世界を由利本荘の大ホールに構築した。40すると、今度はカダーレに冷たい雨が降った。
Yukiちゃんが哀愁のメロディを奏でる「Unkind Rain」だ。
65v曲が進むにつれて「非情の雨」が吹き荒れて曲はクライマックスを迎える。60_2Yukiちゃんの熱演が観客の感動を誘った。50_ur続けて「Lost Block」。
コレも久しぶりだナァ。
イギリスや上海ではよく取り上げられたものだった。
70_lb
早くまたイギリスで演奏したいね~!
何せイギリスのレーベルと契約しているんだから!
80_2「ありがとうございました。
『DYNAMOTIVE』から1曲、そして世界デビュー・アルバムの『MAXIMUM IMPACT』から2曲お聴き頂きました。
さて、秋田といいますと…私たちは『感謝の47都道府県ツアー』でお邪魔して以来です。
アレは昨年の10月17日のことでした。
その節は色々とお世話になりました!
皆さんもご存知かと思いますが、あのツアーは半年ぐらいで終わる予定だったんですが、マァ色々とありまして…ナント、完結するまでに足掛け4年を要してしまいました!
もちろんその『色々』のメインはコロナのせいだったんですが、他にも予期せぬことが起こりましてね~。
でも約1年ぶりに無事にまた秋田にお邪魔することができて大変うれしく思います。
そして、このような素晴らしい会場をご用意頂きまして感無量でございます。
ショウは後半に入りますが、最後の最後まで気合を入れた演奏をお送りして皆さんと楽しい時間をわかち合いたいと思っておりますのでよろしくお願いします!」90v_2ギターを持ち替えた2人。
ココはドロップDゾーン。
まずは『DYNAMOTIVE』に先駆けて配信リリースされた「古き良き街(I Remember The Town)」。
ラジカセでギターを弾いた時の音を模したイントロ。
今日も完璧に再現。
イコライザーの操作だけで作ったサウンドだ。100_irtストレートなロック・ビートが魅力なこの曲、この火の玉リズム隊の2人が作り出すグルーヴが不可欠だ。120次も『DYNAMOTIVE』から「Get Away」。130_gaコロナ禍が生み出したYukiちゃんの新しい曲。
シンプル極まりイントロからブッ飛ばしまくる、Yukiちゃんの思い切りの良さをサウンドにしたようなゴキゲンなドライビング・ナンバー!140目も覚めるような激烈ドラム・フィルが導くのは「GEKIRIN-逆鱗-」。
コレも久しぶりだな~。150_gr今日もD_DriveのDrop-Dコーナーは『Dynamotive』からの曲を含めてDynamicにDriveしたゼ!DoんなもんDaい!160v「ありがとうございました!
今日はタップリとお時間を頂戴しまして新旧のレパートリーを取り混ぜてお送りしていますが、ココからは最後までは『DYNAMOTIVE』の曲をお届けしたいと思います。
ところで、今回も『DYNAMOTIVE』に関連しているグッズを制作しましたので、是非そちらの方もご愛顧くださいませ」

165D_Driveの「だるまさんがころんだ」の出だしはメジャー9thのサウンド。
イントロで演じるストップモーションがトレードマークのナンバーは『DYNAMOTIVE』のオープナー「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。_dsc3010 イギリスでは「Grandmother's Footsteps」という曲名になるとかならないとか…。
ハイ、Yukiちゃんも動いちゃダメよ。170v_rlgrそして、このシャープなメロディ!
ドラマを音にしたような旋律だ。180v秋田でも「だるま」と組曲のようにして演奏した「Begin Again」。
この流れはヤッパリ最強だ!190_baD_Driveの10周年のタイミングで発表された曲。
それから早くも3年が経過して今では重要なスタンダード・ナンバーとなった。200_2ココで7弦ギターに持ち替えていよいよ最後のセクションに突入した。
まずはYukiちゃんの哀愁のメロディから「Be Yourself」。
210_byコロナ禍にテーマを求めたこの曲はすぐにおどろおどろしいヘヴィなリフに移行する。
7弦ギターならではの効果がバッチリと現れた!220続けてナチュラル・ハーモニクスを使ったSeijiさんの必殺リフが炸裂する「Breakout」。
230_bo4曲立て続けに『DYNAMOTIVE』からの曲をプレイして本編を締めくくった。
さぁ、アンコールが始まる前に物販へ急げ!
『DYNAMOTIVE』の特別国内盤仕様をゲットするのだ~!240_2そしてアンコール。
カダーレのアンコールに選んだのは「Cassis Orange」。
250_co演奏し慣れた曲だからね…260みんな余裕で暴れまくり!275こういう時に目が離せないのがToshiくん。280ドラム・ライザーに上がってMarshallの上に愛器を乗せた。
ナゼかミュージシャンはエキサイトすると高いところに登りたがるのだ。295この公演、フト気がついてみると『DYNAMOTIVE』に収録されている全ての曲を演奏していた。
よしよし…でも、もっともっと新しいD_Driveナンバーを世に送り込んでもらいたい!
この秋田の地からサード・アルバム制作の意欲を見せた4人だった(ホンマか?)。300_2終演後は関係者のみんなで記念撮影。
秋田の皆さん、お疲れさまでした。完全にD_Driveは「かだれ」ましたな。
ありがとうカダーレ!320

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200 (一部敬称略 2022年9月23日 秋田県由利本荘市 文化交流館 カダーレにて撮影 
※撮影:Kiyotaka Sato/Kadare Yurihonjo & Hideshi Arakawa/Sennenji Yurihonjo 写真のご提供誠にありがとうございます

2022年10月 6日 (木)

D_Drive in KADARE~『DYNAMOTIVE』リリース・ツアー in 由利本荘<前編>

  

去る8月26日にインターナショナル・リリースのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』を発表したD_Driveは、現在のところ発売記念のツアーやライブに大忙しだ。
その甲斐あって、おかげさまでそれらの公演は各地で好評を博していると聞いた。
一行は9月の中旬には北の方面を巡業し、23日には秋田県由利本荘市でそのハイライトを迎えた。
それは「カダーレ」という大会場でのコンサート。
残念ながら私はお邪魔することができなかったので、今日はコンサートの主催者からシェアして頂いた写真を用いてヴァーチャルでそのライブ・レポートをお送りする。10vMarshall Blogはこうした出張系の記事では、例え実際に彼の地に赴かなくても何がしかご当地に関する文章を書くことを「是」として来たんだけど、秋田か…行ったことないので書くことがない。
しかし!それではMarshall Blogの名が廃る(すたる)ではないか!
ということで、「由利本荘市」の隣の「秋田市」について「ありがた迷惑的」に書かせて頂くことにするので少しの間、ご辛抱アレ。
「県」で括れば同じ「秋田」だからいいでしょ?
 
さて、下の写真は秋田ではなくて東京のど真ん中…御徒町の近くにある「佐竹商店街」というアーケード。
寂しいでしょう?
確かに半分以上の商店が「閉店ガラガラ」よ。20ところが!
この「佐竹商店街」は、ナント、日本で2番目に古い商店街なのだそうよ。
ホンジャ、1番古いのはどこかと思って調べてみると、金沢の「片町商店街」だって。
片町か…いいジャズ喫茶があったっけな~。
現地の生コン屋の若社長に連れて行ってもらって2軒ほどハシゴをしたことがあった。
それと、店内では「ヤッホー!」としか口にできないことで有名なお茶漬けの「志な野」。
とてもいいお店だったが、惜しまれつつ廃業してしまったそうだ。30vこの商店のすぐ近くを並走する清洲橋通りを神田方面に向かい、靖国通りに当たった右角に「龍角散」の本社ビルがある。
今はグッドデザイン賞を獲得する(これホント)ようなこんなモダンな建物になっちゃったけど…Rks1 かつてはこんな建物だった。
この前を通るたびに「古いビルだな~」と思っていたが、もちろん戦前に建てられたモノで、1945年3月10日の東京大空襲ではコゲコゲになりながらもナントカ持ちこたえたガッツのあるビルだった。
なつかしい。
私はこっちの方がよっぽどグッドデザインだと思うがな。Rks2_2 多分、秋田の方なら誰でもご存知のことと思うが、その「龍角散」のルーツは江戸時代の秋田藩(久保田藩)。
秋田藩の藩主佐竹家の御典医だった藤井玄淵という人が考案したそうな。
この「佐竹商店街」はその秋田藩主であった「佐竹家」から名づけられた。40vナゼなら、かつてこの地に秋田藩の上屋敷があったからなのだ。
今から333年前の開設らしい。
70そのあたりのことがこの説明板に書かれている。
明治になって近隣の武家屋敷が撤去されると、この辺りは野原となり「佐竹っぱら」と呼ばれ、見世物小屋が集中して賑わいを見せたらしい。
80浪曲の超スーパースター、二代目広沢虎造の評伝を読むと、確かに「佐竹っぱら」などで語って下積みをしていた…ということが記されている。
コレは脱線だけど、浪曲というのはこのように元々は道端で演じる「大道芸」で、寄席で演じる落語
より格下の芸とされていた。
それを「♪旅ぃゆけば~」の『清水次郎長伝』で一気に浪曲を国民の最大の楽しみに昇華させたのがこの虎造だった。
その人気たるや今のジャニーズどころじゃなかったんよ!
実際に虎造を聴くと…コレがタマらなくいいんですよ。
90v「日本で最初の洋風画を描いたのは秋田・佐竹家の藩主佐竹義敦です」
コレも秋田の皆さんの自慢でしょう。
イヤ、自慢していいと思いますよ。
この佐竹義敦というのは、八代目の秋田藩主。
苦労が絶えない政務をこなす中、秋田藩士の小田野直武という画家から手ほどきを受け、ストレス解消のために描いた絵の腕前はバツグンだったという。
その師匠の小田野直武は、平賀源内をして「秋田の片田舎にメッチャすごい絵描きがいる」と評価せしめ、直武は源内に洋画手法を師事した。
源内は『解体新書』の翻訳に取り組んでいた親友の杉田玄白に直武を紹介し、大量の挿絵の模写を担当させたという。
こうして義敦の手厚い保護のもと、直武らは「秋田蘭画」というひとつの日本がのジャンルを確立したのだ。50vちなみに、この佐竹商店街からさほど遠くない(地下鉄日比谷線で4駅)南千住の駅前に葵の御紋を掲げた「回向院」という寺ある。
徹底した幕府の吏員の監視の下、杉田玄白らはココでで腑分け(解剖)を実施し、『解体新書』の翻訳に励んだ。
解体新書は当時大ベストセラーとなり、玄白は今の価値で億単位の印税をゲットしたという。
以上…同じ秋田でも「由利本荘」ではなく「秋田」の話題で恐縮ですが、私のマーブロ書きとしての矜持を保つことができました。
60
さて、レポートはその由利本荘に飛ぶ。
「由利本荘」というのは2005年に誕生した新しい「市」なのか…。
秋田に詳しいワケでは全くないけれど、それでも「耳なじみのない名前だな~」と思っていた謎が氷解したわ。
その由利本荘市が、市の「文化&芸術の振興」を目的のひとつに掲げて建設したのが「文化交流館 カダーレ」。
「カダーレ」というのは秋田の言葉で「仲間に入って」という意味の「かだれ」に由来するのだそうだ。
100その大ホールがコレ。
客席数は1,100。
ココのステージにD_Driveが立ったのだ。
スゲな。110ステージはMarshallフルスタックがゾロリ!130その前には見慣れたD_Driveのバックライン。

SeijiさんのJVM。
136YukiちゃんのJVM。135そして、ChiikoちゃんのNATAL。150会場内はD_Drive一色!160物販会場の設営に余念がないChiikoちゃんとYukiちゃん。170v こんな感じに仕上がった。
あとは開場を待つだけ。180ゴージャスな祝い花も頂戴しました。190vコレが秋田のNATALネットワーク!
「東京アクティブNEETS」のドラマー、ショボンちゃんが応援に駆けつけてくれた!
スゲな。200 そして、ショウがスタート!
既に記したように今回私はこの場に居合わせていないので、以降のレポートは、演奏曲目を除いては想像と妄想で書き進めさせていただく。
また、YukiちゃんのMCについては、過去13年にわたって収集したデータを元にして筆者の頭の中のAIが作りだしたものであり、実際の内容とは異なることをお伝えしておく。
210Seiji220vYuki230vToshi240Chiiko250この大舞台で最初にナニを演るのかと思っていたら…「M16」だった。260_m16由利本荘での銃撃戦もエキサイティング!270Chiikoちゃんのシャープなドラム・フィルから…280_4dSeijiさんのリフにつなげたのは「Attraction 4D」。
ココのところ『DYNAMOTIVE』収録の曲にかかりきりだったのでナンカ懐かしい感じがするな。290「暴れん坊ベース将軍」のToshiくんに広いステージはおあつらえ向きのシチュエーション。
今日も思う存分暴れまくってくれることだろう。300「こんにちは!D_Driveです!
皆さん、見てください!…このMarshallの壁!
このような素敵な会場と舞台で演奏する今日という日をとても楽しみにしていました。
D_Driveの音楽を最後までどうぞごユックリお楽しみください!」315「さて、今日お越しの皆さまの中にはご存知の方も多いと存じますが、私たちは去る8月26日に『DYNAMOTIVE』というアルバムを発表しました。
私たちが契約するイギリスのMarshall Recordsから世界に向けてリリースした2枚目のアルバムです。
今日は私たちのライブ会場で販売しているブックレットと帯がついている『特別国内盤仕様』のCDを持ってまいりましたので、是非お買い求め頂きますようご案内申し上げます。
それでは早速…次の曲はその『DYNAMOTIVE』に収録されています「Wings」です。
私が実家で可愛がっている2羽のインコ、レモンちゃんとラムちゃんをモチーフにして作った曲で、『I Remember The Town』とともにアルバムに先行してシングル・リリースされた2曲のウチのひとつです。
あ、ラムちゃんのことをいくら言っても『ライムちゃん』と間違えるヘンなオジさんもいらっしゃるんですが、正しくは『ラムネのラムちゃん』です」
誰がそんなに何度も同じ間違えをするんだろうかね?
310_2Yukiちゃんのファンク・ストラミングがキレイに決まって…320_wgD_Driveらしいヘヴィな展開となる。
レモンちゃんもラムちゃんもなかなかハードなインコちゃんに違いない。
ま、「インコ」って英語で「budgie」だからね。
それも無理はない。330秋田でも「指圧の心は親心」の浪越ポーズが飛び出すのは「Thumbs Up」。340_tuSeijiさん作のパノラミックなナンバー。
「D_Driveってどんな曲を演っているの?」と訊かれ、何曲か推薦して欲しいと頼まれた時、私は必ずこの曲を候補に入れるだろう。
それだけユニークな作品。
もう1回やっておくけど、「ユニーク」というのは「変わっている」という意味ではなくて、「変わっているからひとつしかない」という意味ですからね。350vもう1曲続けては「D_クラシック」のひとつ「Runaway Boy」。
360_rbD_Driveの最初の自主制作アルバム『Something to Drink?』に収録されていたナンバーで、『DYNAMOTIVE』に再録された。
『Something to Drink』をお持ちの方はゼヒ『DYNAMOTIVE』のバージョンを聴き比べて頂きたい。
380v「Runaway Boy」が洋楽になったとお感じになられるのでは?
その大きな要因のひとつはベースかも知れない。370<後編>につづく
 

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200 (一部敬称略 2022年9月23日 秋田県由利本荘市 文化交流館 カダーレにて撮影 
※撮影:Kiyotaka Sato/Kadare Yurihonjo & Hideshi Arakawa/Sennenji Yurihonjo 写真のご提供誠にありがとうございます

2022年10月 3日 (月)

ところざわSORA CONCERT 2022のsimo

 
コロナ禍によって3年近くもの間、苦境に立たされたミュージシャンへの支援をひとつの目的に、去る9月23日と24日、埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」で『SORAコンサート』が開催された。
その第1日目の23日…この日のトリとしてsimoがコンサートの会場となる「千人テラス」の舞台に上がった。04v「所沢」といえば、これまでの人生でそれこそsimoのライブの取材で数回お邪魔したぐらいなのでサッパリ土地鑑がない。
だからこんなところがあったなんて全く知らなんだ。
地元の地理に詳しい方によると、ココは「所沢」というより「東所沢」というエリアとのこと。05「ところざわサクラタウン」という名称も今回初めて耳にした。
10隣りの公園にはこんな設備が…15中へ入るのは有料なんだけど、コレ、一体ナンなんだろう?…。16こんな古めの石垣も…。
「昔はココに何があったのか?」と思って調べてみると、「所沢浄化センター」という下水の処理施設だったようだ。
Img_8281タウン内に入る。
X 入ってすぐのところに建立されているのは「武蔵野坐令和神社」。
正式に読むと「むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ」となる「COOL JAPAN」の社なのだそうだ。
30傍らには大魔神の使用前&使用後。
『大魔神』か…大映でしょ、子供の頃は『ガメラ』を観に連れて行ってもらうと『大魔神』が併映されてね、それが退屈で迷惑だった記憶がある。
昔は「映画は大映」なんて言ってね、1950~60年代には死ぬほど素晴らしい映画を山ほど作っていたんだよ。
正式名称は「大日本映画製作株式会社」という。
その大映が今はKADOKAWAなのか~…納得!40傍らには電飾の鳥居。
コレが「Cool」なのか?
50
どうしたって最初に目に入るのがコレ。
この建造物は図書や美術を展示している「角川武蔵野ミュージアム」。
所沢市とKADOKAWAが共同で立ち上げた「COOL JAPAN FOREST構想」なるプロジェクトの中核施設なのだそうだ。
「どういう構想じゃ、そりゃ?」と問うならば…「文化と自然が融合した、訪れた人や住んでいる人など、誰もが魅力を感じる街作りを進める構想」だそうです。
何でも「三角」で表現していて、同時に進むべき次の世代への方向を示す「矢印」をイメージしているそうだ。
こんなデカいキテレツな形をしているモノが斜めに建っているもんだから、パッと見ると平衡感覚が狂うね。

80今また、大いに話題のKADOKAWAさんですからね。
コレを機にチョット勉強してみた。
この角川書店の創始者の角川源義(げんよし)さんってのは富山の水橋の出身だったんだネェ。
古い会社かと思っていたら、創立が1945年の新しい会社だった。
辞書や教科書や文芸の路線から大衆小説路線に方向性を替えて会社は急成長。
私が中学1年生の時に文庫の表紙をモダンにして横溝正史をリバイバルヒットさせてね、今にして思うとアレは目の付け所が大変にヨカッタと思う。
ハズかしらながら、私ですら『八つ墓村』やら『悪魔の手毬唄』なんてのを通学の電車の中で読んだわ。
森村誠一のヒットなんかも大きかったろう。
みんな夢中になって読んでいたよ。
 
それを息子の息子の春樹が継いで映画に進出し、『犬神家の一族』で大ブレイク。
私が中学2年生の時だったんだけど、横溝シリーズの他、『人間の証明』やら、『蘇る金狼』やら、『戦国自衛隊』やら、『セーラー服と機関銃』やら、それはそれは人気作が目白押しだった。
子供の頃から硬派な映画ファンを気取っていた私としては一切興味がなかったけど、テレビでイヤってほど宣伝していたので観た気になってしまうわね。
結局は大人の怪獣映画を作って、幼稚になった大人がそれをよろこんだだけの話。
今とナニひとつ変わらないが、強大な一時代を作ったことは否定できない事実であり、大きな業績だと思う。
好きな人だけが観て楽しめばいい…それでいい。
その後、春樹社長がコカインの密輸で実刑判決を受け収監され、今ではその弟の歴彦が電通への贈賄で逮捕されるという、私生活も映画並みのダイナミックさを見せる一家だ。
こうなると、この施設に入り込んだのも「何がしかのウラがあるのでは?」と思いたくなるのが人情だろう。
ま、完全にどうでもいいことだけど…げに「日頃の行いがいかに大切か」ということよ。
この問題の兄弟、社長の兄がハリウッドに進出したあたりから会社の業績が悪化しはじめ、仲がメチャクチャ悪くなってしまったらしい。
ココの兄弟ゲンカは確かにスゴそうだ。
その仲裁にひと役かったのが、「昭和の怪物」の異名を取った元大本営陸軍参謀、後に伊藤忠商事の特別顧問まで務めた瀬島龍三だったとか。
瀬島も富山の砺波の出身なんだね~…だからなのかな?
あ、ゴメンね、自分の興味のあることばっかりツラツラと書いちゃって…。85外から見えた閲覧室は若い人たちでイッパイだった。
ナニかと思ったら「マンガ・ラノベ図書館」だって。
おいおい、「ラノベ」ってナンダ?…と思ったら「ライト・ノベル」だって。
何でも日本で一番ラノベが読める図書館なんですってよ。
「ラノベ」だろうが「手延べ」だろうが、小説である以上、マンガやアニメやYouTubeを見るよりはるかにマシだ。
86ミュージアムの周りには露店が並んでチョットしたお祭りムード。90…なのはいいんだけど、いつ雨がまた降り出すか気が気でない。100コチラはショップやレストンが入っている棟。
大胆な意匠ですナァ。
天気予報は「夜は雨」。
でもナントカもちそうな気がしないでもないぞ!110会場に入り口に設けられた投げ銭ボックス。
投げ銭が100%出演者にわたるシステムだ。1201,000人を収容するという半屋外の「千人テラス」がライブの会場。130んも~、ホント雨の日の屋外のライブ撮影ほどツライことはないからね~。150雨は心配だったが、客席には屋根が被っているので実は安心。160第1日目は8つのチームが出演した。170Marshall活躍中!180そして、コンサートはクライマックス!
トリのsimoがステージに上がった。190まずはリーダーからひとことご挨拶。
「お足元の悪い中、最後まで残ってくださりありがとうございます。
時間が押していますけど、関係者に訊いたら『いつまでも演ってください』と言われました。
みんな!朝までいくぞ~!イエーイ!
ラストのsimoです…よろしくお願いします!」200関ちゃんがソロで弾くイントロからU2の「With or Without You」。210関雅樹220v今日のMarshallは、人気のSTUDIOシリーズからSV20Hと2x12"キャビネットの1922。
それに2x12"のコンボ2187をステレオで鳴らした。
2187は1987のコンボ・バージョンで、本国イギリスで発表された1977年当時は日本に入って来なかった。
それに目を付けた私が12年ぐらい前にMarshallに頼んで世界50台限定でリイシューしてもらったモノ。
いいアンプです。
それは関ちゃんが弾くギターの音色を聴けば一聴瞭然!270クリーン~クランチのサウンドで美しいギターを聴かせてくれた。
Marshallは絶対に歪みだけではないのだ!3102曲目は大二さんのドラムスからスタート。320v_sbsimoのオハコのひとつ、ホレス・シルバーの「Senor Blues」だ。330今、私は「持っているジャズのCDをアーティストのファースト・ネームのアルファベット順にすべて聴く」という修行をしているんだけど、先日「H」を終わらせたところ。
「H」が頭文字の名前というと、それほど多くないんだけど、枚数はスゴかった。
ハービー・ハンコックとホレス・シルバーだけでゲンナリするぐらいたくさんありやがんの。
でも、ホレスは好きでしてね…驚異的につまらないアルバムもあるにはあるけれど、どれもジャズの楽しさに満ち溢れた作品で聴いていてとても楽しかった。 
そうか…この曲もエリントンの影響大なのか…エリントンもエキゾチックな名曲をたくさん残しているからね。
『Far East Suite(極東組曲)』なんてメチャクチャかっこいいもんね。
 
simoのバージョンは原曲の雰囲気を残しつつハードに料理されている。340v 為人さんのソロ。
見事なソロ!350関ちゃんのソロはいつになく激しいモノだった。
もちろんその激しいサウンドはMarshallが完璧にバックアップしております。360「ありがとうございます。
この雨の中、最後まで残って頂いてありがとうございます。
『SORAコンサート』は今年が2回目とお聞きしました。
その初日のトリということで半年以上前にオファーを頂き誠にありがとうございます。
こんな素敵な場所でね…鈴木さんをはじめ、実行委員の皆さん、ありがとうございます!
今回のイベントのスローガンは『Keep DistanceからJoin Us』ということで…『Keep Distance』って最近はあまり聞かなくなりましたよね。
もう3年目ですかね?
ホントにボクらミュージシャンも大きな影響を受けました。
そんな中でもこういう場を作って頂いて、音楽好きの方々がこうして雨の中を集まって頂いた。
このような場所がドンドン増えていくとうれしいな~と思います。
完全に元に戻ることはすごく厳しいかな?…と個人的には思っているんですけど、ライブミュージックは絶対になくならないと思うんです。
はい、ココ拍手のところです。(拍手)
ご賛同ありがとうございます!」
370simo名物のひとつ「メンバー紹介」。
「多分初めてsimoをご覧になる方が多いと思いますので、いつもだったら名前だけお伝えしてサクサクッと終わらせるんですが、今日はせっかくですから少していねいにメンバーを紹介してみたいと思います。
先ず、キーボーズ…『♪オンリ~ユ~』。
ご存知でよね?ボクの歌がヘタすぎてよくわからない?
そう、『Only You』という曲でおなじみのザ・プラダーズですね。
アメリカでプラダーズのツアー・メンバーとして長年ご活躍され、ご帰国後はピアニストとしてはもちろん、アレンジャーとしてもご活躍です。
最近は純烈なんかのアレンジもやられてましたね?」
380v「オン・キーボーズ…石井為人!」
 
パート名で「keyboard」という言葉を使う時は常に複数形。
「Vocals」と「Drums」も同様。
今、Marshall Blogでは「ツーマン」、「シールド」、「オン・ボーカル」と、3つの撲滅運動を展開しております。
 
それこそ関ちゃんのこのメンバー紹介で知ったんだけど、為人さんは神戸の「灘校」をご卒業された秀才でいらっしゃる。
残念ながら私は同窓ではないのだが、先日日本酒の大手メーカー「白鶴」のことを調べていて灘校がその歴史にからんでいてビックリ仰天したことがあった。
前のバンドが演奏している時に客席で為人さんにその話を伺っていたら、オモシロくて私が大声を出して笑ってしまい、周りの方にご迷惑をおかけしてしまった。
この場をお借りしましてお詫び申し上げます。390v そのオドロキの記事はコチラ⇒酒は白鶴、アンプはマーシャル!

Syuki2 関ちゃんの熱唱は続く。
「♪このまま~君だけを~
違う?知ってる方?
そう、DEENの大ヒット曲ですね。
そのDEENのベーシストとして長年ご活躍されている他、もうJポップ・シーンではコンサートやらレコーディングやらで大活躍のベーシストです」
400v「ボクは彼を『Jポップの屋台骨』と呼んでいます…宮野和也(以下「みやん」)」
410v「そして、オン・ドラムス…この方、この中で1番有名なお方ですね。
日本が世界に誇るプログレッシブ・ロックバンド『四人囃子』でお馴染みの岡井大二。
大二さんは、四人囃子のリーダーとしてご活動されています他にも…」
420v「L⇔R等、プロデューサーとしても大活躍されているマルチなドラマーです、
岡井大二さん!」
430v大二さんはNATAL。
今日はブラック・スワール仕上げのアッシュのキット。
440スネア・ドラムは「ステイヴ・スネア」。
「ステイヴ」というのは「桶」のことね。
今は「ケロリン」ばっかりだけど、コレは昔の木で出来たオケのように木材を張り合わせた構造になっている。
今は生産していないのが残念。
というのは、この日のスネアの音たるや素晴らしいヌケで、最高に気持ちがヨカッタのだ!
ま、叩き手がいいんだけどね。
でも良い叩き手は良い道具をよりうまく使いこなすから!
450「そして、日本全国どこに行っても『所沢が地元』と言っておりますが、実は飯能生まれ、飯能育ち、飯能在住の関雅樹です!
さて、我々は去る7月16日にsimo名義として初めて2曲を配信でリリースしたんですが、そのウチの1曲を次に演ります。
世界配信…世界デビューしましたのでApple MusicとかSpotifyとかでゼヒ”simo”で検索して聴いてみてください!
アナタのワン・クリックがsimoを救います!」

Img_6331_2 ユッタリとした大人のムード。460_pk曲は「Pinky」。470cdレコ―ディングの時のレポートはコチラ
  ↓    ↓    ↓
simoが初のオフィシャル音源「Pinky」をリリース!~レコーディング探訪記

240 フト気がついてみると雨。
フーム、こうして聴いてみると、この曲のアンニュイな雰囲気は雨にピッタリな感じがするな。
なんてことは言っていられない!
その雨がかなりキツくなってきていて、ステージを覆っているテントのすき間から雨水がジャンジャン降り注いでいる。
その度にイベントのスタッフがテントの天井に手を伸ばして修復に励まなくてはならなかった。
関ちゃんの向こうね。Img_6378 為人さんのソロが休日の夜の雨音のようにロマンチックに鳴り響く…あ、「休日の夜」って今だった!道理で!480関ちゃんも情感豊かにソロを奏でた。
Marshallをうまく使ったメリハリの利いたサウンドも大きな聴きどころ!
490大二さんの歌うようなドラミングがまたタマらんのよ。500v場面は一転。
みやんのア・カペラのベース・ソロ。
今日はいつもよりタップリ。510_kt「ベース・ソロ」というとバカチコと叩きまくるか、徹底的な速弾きか…そんなに楽器を叩きたかったらパーカッションでもおやりなさい。
そんなに速弾きがしたかったらギターをおやりなさい…と言いたくなるようなソロが多い昨今、決してテクニックをひけらかすことのない、実に味わい深いソロだった。520v曲はみやん作の「Koto」。
simoのステージでは必ず取り上げられる「simoスタンダード」。
為人さんのソロから…530関ちゃんのソロへ。
ギターは本日3本目となっております。
この関ちゃん自慢のギター・コレクションもsimoの見どころ。540v一方、曲の大きな見せどころはこのギターとベースのアンサンブル。
美しいメロディを共同作業で練り上げた。550「ありがとうございました。
ココまで聴いて頂いて皆さん楽しんでいらっしゃいますか?
雨ドンドンひどくなっちゃって…。
ココまでお聴き頂いてお気づきになられたと思うのですが、ボクたちが演奏する曲には歌がないんですよ。
いわゆる『インスト』という音楽です。
いつ歌うのかな?いつ歌うのかな?…と思っていらした方もおいでかと思います。
さっきちょっと『♪オンリー・ユー』とチョットだけ歌ってみたんですが、あんまりやると後でマネージャーからひどく怒られますんで…」560「simoはそういうインストゥルメンタルのバンドなんですが、歌のない音楽ってやっぱムズカシイって思われることがあると思うんです。
普段歌なしの音楽を好んでお聴きになる方っていらっしゃいますか?…あ、いらっしゃいますね。
ありがとうございます。
やっぱりどうしても歌詞がある方がわかりやすい。
でも考えてみてください…例えば『キミのことが大好きだ』という曲があるとするじゃないですか。
歌がある場合は『キミのことが大好きだ」って言えばそこまでなんです。
ところが、インスト音楽っていうものは、『君が大好きだよ~!』っていうことを演奏で表さなくてはなりません。
言葉ではなく、音でお客様にわかって頂くワケです。
そんな風に曲のタイトルから妄想を抱いて聴いて頂けると非常に楽しいと思います。
simoをよく見に来てくださる方は逆に歌詞がない方がうれしいそうです」
 
そういえば、D_Driveがイギリスで開催した『Marshall Live』に出演した時、サウンド・チェックで「Next, vocals please」と、「シンガーがいて当然」のごとくの指示がPAスタッフから出され、「We have no  singer.  It's instrumental!」と私が答えたら結構驚いていた感じだった。
インストゥルメンタル・ミュージックの事情は洋の東西を問わないってワケね。
570vステージはこんな感じで組み立てられていた。
客席は半円のすり鉢状になっていて、石の階段に座って観るんだけど、上に書いた通り屋根があるのでそのイスがわりの階段自体は濡れていないのね。
ところが、その石段のすき間をつたって上から滝のように水が流れてくるのよ。
それに気が付かなかった!
だからはじめ渇いていると思って座っていると、いつの間にかお尻がビチョビチョになってしまうワケ。
アチコチでお客さんが「ア~!濡れてる!」という叫び声を上げていた。
私はズボンどころかパンツまで水を絞れるぐらいの濡れようだったわ!
580そんなだから相変わらず雨漏りの処置に大忙しのイベント・スタッフさん。590そんな雨などまったく意に介さず濃密な演奏を続けるsimoの皆さん。
曲は関ちゃんのオリジナル曲「De・Mo・Ne」。600_dmn上下のキーボードを自在に使用して個性豊かなソロを構築する為人さん。620vシェイクが気持ちいい大二さんの軽快なドラミングと…
610vガッツリ組み合うみやんのベース。
simoの強力リズム隊の面目躍如たる1曲。
みやんはこの曲でも絶妙なソロを披露。630vそして、関ちゃんは本日4番目のギター、ワーミー・バーつきのレスポールでスケールの大きなソロを聴かせてくれた。
途中「Softly as in a Morning Sunrise」をチョコっと引用していましたね?
 
「トレモロ・アーム」と「カポタスト」と「ヴィブラート」はまだMarshall Blogの「撲滅ワード・リスト」に入っていないのでご安心あれ。
それぞれ、英語圏の標準表現は「ワーミー・バー」、「ケイポタスト」、「ヴァイブラートウ」です。

640v最後を締めくくったのは四人囃子の「眠い月」。640v_ntこの曲も幻想的な曲調が雨の夜にとてもマッチしていたナァ。650vテーマから…665vソロ。
このソロがいつもよりハードで、間違いなくこの日のsimoのステージをドラマチックにまとめ上げたと言えよう。
素晴らしいソロだった!670v「関係者の方…お時間は大丈夫なんですか?(スタッフからアンコールOKの合図)
アンコールありがとうございます!
本当にヒドイ雨の中、楽しんで頂けましたでしょうか?
実はボクは高校は所沢に通っていたので、先輩のバンドが前半に出演されていたので、トリで出るのは正直演りづらいステージでした。
でも久しぶりに大好きな所沢の野外で演奏できて非常に幸せでございます。
またゼヒゼヒsimoを応援してください。
よろしくお願いします!
690v「この『SORAコンサート』が来年も再来年もずっと続いていきますように…。
そしてまたsimoも呼んで頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします。
では最後に『本当にキミのことが大好きで、大好きで、大好きでしょうがないんだよ』という曲をインストルメンタルで演奏します。
ありがとうございました!」680最後の最後に演奏したのは、コレもsimoのステージの頻出曲であるPoliceの「Every Breath You Take」。
弾き慣れた曲で完璧に『SORAコンサート』の初日を締めくくったsimoの4人だった。700v

710v

720v730v「雨の中最後までありがとうございました!実行委員の皆様もありがとうございました!
皆さん、お気をつけてお帰りくださいね。ありがとうございました。simoでした!」
 
simoの詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web

740この日、行きは結構道が混んでいて大変だったけど、帰りはスイスイ。
でも、お尻はビチョビチョ!
ま、もはや尻がスッカリ冷えて麻痺しちゃって、濡れているかどうかも「知りまひぇん」だったけどね。
 
さてsimo、今日演奏した「Pinky」を含む5曲入りミニ・アルバム『ROCK EXTRA』をリリースすることになった。
その発売記念ライブが10月13日、銀座のLounge ZEROで開催される。
今回は以前大好評だったアンプからドラムスまで「Marshallゾッキ」のスペシャル・ライブ!
お見逃しなく!
 
え、「ゾッキ」ってわからない?
繊維や女性の下着に関わっていらっしゃる方、並びに群馬の方ならわかるのかな?
気になる方はコチラ⇒ミュージック・ジャケット・ギャラリー ~ コミック・ジャケット・コレクション <vol.4>

750v_f最後に…。
この日のサプライズ。
機材を運んでいたら「シゲさ~ん!」と私を呼んで近づいて来る若者がいた。
マスクをハズして顔を見せてくれたんだけど…ゴメン、わからない。
その私の表情をいち早く読み取った彼がありがたくも自分から名乗ってくれた。
その名前を聞いて「ナンダよ~!」という始末。
彼は以前「Fate for Blue Bullet」というバンドでギターを弾いていた小川拓也くん。
もうMarshallが大好きで大好きで(そういう人は私も大好きです)、何しろ自分の名刺のデザインが1959になっているぐらいなのだ。
Marshall GALA2の手伝いもしてくれて、その時にその名刺をMarshallの社長のジョンに渡したところ、ジョンもそのデザインを見てよろこんでいた。
現在ではUnReverse(アンリバース)というバンドでギターを弾く傍ら、THE ROCKというライブハウスのスタッフとして派遣されてこうしてイベントの音響関係の仕事をしているのだそうだ。
今日は、音響というよりも「雨水対策」に忙しいようであったが…そう、本文中に登場したスタッフは拓也くんだったのです。
ご苦労さまでした!760v下は2018年に若いギタリストに集まってもらってMarshallについて語ってもらう座談会の時のようす。
向かって一番左が拓也くん。
笑い方は同じだけど、雰囲気が大分違う。
わからないワケだ。
この座談会も楽しかった。
社会環境だけでなく、気候も、言葉も、食べ物も異なる世代の人たちの話を聞くのはとても興味深い。
この時の記事はコチラ
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若手Marshallギタリストの集い <前編>
★若手Marshallギタリストの集い <後編>

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快挙!
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200 (一部敬称略 2022年9月23日 ところざわさくらタウンにて撮影)