リアクションザブッタ~Hearts+ 10th Anniversary前夜祭
大塚のHeartsさんは2012年10月のオープンなのか…よってこの10月で丸10年。
おめでとうございます!
今日はその10周年を記念してのシリーズ・イベントからリアクションザブッタのステージをレポートします。この日はトリプル・ヘッドライナーでリアクションザブッタはトリでの登場。佐々木直人木田健太郎大野宏二朗いつも通り健太郎くんはMarshall。Marshall社が創立25年を記念して発表した2555 Silver Jubilee。
Slashやジョン・フルシアンテが愛用していることで若いギタリストの間でも人気が高く、数年前にリイシューされて現在に至っている。
現在のモデル・ナンバーは2555X。
Marshallの製品名の末尾に「X」が付いているモデルは「リイシューですよ!」という意味。 健太郎くんのSilver Jubileeは「X」が付かない35年前のMarshallの25周年の時に作られたオリジナル製品。
ところどころ、ノブがチキンヘッドになってしまっているのがビンテージ感を醸し出している?
健太郎くんはオリジナルのJubileeのスピーカー・キャビネットも所有しているが、今日はヘッドのみを持ち込んだようだ。1曲目は8月にデジタル・リリースしたシングル「オンステージ」。 The Supremesの「You Can't Hurry Love」タイプのリズムがゴキゲン!
このリズム、正式に何と呼ばれているのかが知りたくて海外のサイトを読んでみたけどわからなかった。
おなじみのリズム・パターンなれど、特に名前はないようだ。「♪燃やして 燃やして」と「いけ」を切り離したところが絶妙。
ポップなコード進行と期待通りの曲展開が清々しく響くいい曲だ。「♪もう一回」という合いの手もとてもいいアイデア!
続けて2015年のミニ・アルバム『Fantastic Chaos』からタイトル・ナンバー。
健太郎くんのシャープなファンク・ストラミングに…歯切れ良く直人くんの言葉が乗って良質なグルーヴを生み出す。
しかし、よくこんなに歌いながら楽器が弾けるナァ。
尊敬するわ。
こういう人って右脳と左脳のバランスがズバ抜けて良いらしい。
と言うのは、歌う時に使う脳と楽器を弾く時に使う脳がそれぞれ別で、両方を同時に働かすことができる人は少ない…みたいな話。
ポール・マッカートニーなんかもこの能力が高いらしい。
私なんか右も左も使い物になんねーよ。 ニラみ合うギターとベースの2人。
グルーヴが最高潮に達する瞬間だ。
あ、でも「chaos」は「カオス」ではありませんからね。
正確には「ケイオス」と読みます。
宏二朗くんのドラムスからスタートするのは昨年リリースしたミニ・アルバム『サイレントスーパーノヴァ』から「Yadorigi」。ファンク・ビートのマイナー・チューン。オシャレなサビのメロディがとても印象的な1曲。健太郎くんの存在感のあるバッキングも聴きどころ。「リアクション・ブッタです。よろしくお願いします!
今日はね、大塚Hearts+の10周年…10月からなんだって。
今日は9月30日だから『前夜祭』…ということで盛り上げに来ました~。
Hearts+さん、おめでとうございます!
今日初めて観に来てくれた人もいる?
いるんじゃないかな~と思いますし、久しぶりに観た人もいるんじゃないかなと…。
オレたちもいっぱい活動してきて、曲も作って演って来たんでね…それをドーンと最後に皆に見てもらって、今日という日が最高の日になったらいいな~、と思ってますので最後までよろしくお願いします!」
「ドラマの後で」…おいおい、コレは来るわ~。
甘酸っぱいメロディをなぞる直人くんの声と歌い回しが実に感動的。
「♪このままゆけば多分ドラマのような再会はないし」…年甲斐もなく聴いていてホロっと来てしまったよ。
詩とメロディと声といい演奏が合体するとこういうことになる。
硬派な古いロックで育ったガンコなジジイだっていいモノでありさえすれば、若い人たちの音楽にだって大いに感動するんだゼ!
でも正直、若い人のロックを聴いてこんな気持ちになったのは初めてだわ!
「最後の音楽硬派」と呼ばれているオレを感動させるなんて…スゴいヤツらだ!
ナンチャッテ! そんなセンチメンタルな曲をストレートに演奏するところがまたいい。聴いていてとにかく気持ちがいいのだ。こんなオッサンがホロっとくるぐらいだから、若い女性なんかにとってはこの曲はタマらないんじゃないの?そのまま続けて「YOU」。コレも軽快なファンク・ビートに乗って(最近は「16ビート」という言葉を使わないようにしています)さわやかに歌う悲しいお別れの歌。クランチ手前、ホンの少し歪ませたシャープなトーンのストラミング。
JubileeとP-90の組み合わせによるとてもふくよかなサウンドだ。
「大塚に来てくれた皆さん、楽しんでますでしょうか?
明日には10月に入ってこの大塚Hearts+が10周年になるということなんですが、店長の鳩山さんは、今では入手できないようなボクらのCDのレコーディングを手伝ってくれた方です。
そんなボクらの『基礎を作ってくれたような人』がココで店長をやってくれています。
そして、ボクらのホームである西川口のHeartsさんのスタッフさんも来てくれていて…。
ボクらが長い間ステージに立って来ていることもあるけど、やっぱりライブハウスがちゃんとあって、昔からの縁がずっと繋がっていてくれてるからこそなんだなと思います。
だからもう1回、『10周年おめでとう!』って拍手とともにお祝いさせてください…『おめでとうございます!』(みんなで拍手)
もちろん、みんながライブハウスに来てくれるから成り立つワケで本当に感謝しています」
「そして、9月30日といえばね。忘れもしない、ウチのギターの木田健太郎の誕生日です!
祝ってあげてください!
小学校5年生からの付き合いですから、もう何回祝ってきたんだろうか?と思うんですけど!
バンドを始めてからは、この日はレコーディングとかライブとかが多かったよね?
9月30日にライブを演ってる感じってどうですか?」
「ちょっとフワフワしちゃうよね。
うれしいかな?
色んな人からお祝いメッセージが来るし…さっきも差し入れっていうか、お客さんからプレゼントを頂いたりしてちょっとフワフワしちゃってて…。
でも、ホントにありがとうございます!
なんかとてもいい1年になりそうです」
しかし…小学校5年生の時からの付き合いが続いているなんてスゴイよね。
「付き合い」どころか今となっては「仕事」ですからね。
健太郎くんのお誕生日を発表した後は「虹を呼ぶ」。ちょっと昔の、悔しかった時の自分を迎えに行く…直人くんはこの曲にそんな説明をつけた。
ウン、コレもとてもいい曲だな~。ギターを持ち替えた健太郎くん。
ドット・ポジションのES-335D…昔はスゲエ高かった。
我々が若い頃はセミアコをMarshallにつないで使うなんて人はほとんどいなかった。
パッと頭に浮かぶのは、昔のリッチー・ブラックモアとかアルヴィン・リーぐらい?
最近は若い人たちの間ではまったく当たり前になったもんね。
この曲では健太郎くんは大胆にディレイ・トリックを駆使して立体的なバッキングを披露する。
続けて「リード」。3人で思いっきりブッ飛ばすドライビング・チューン!健太郎くんがガツンとギター・ソロをブチかます!コレは盛り上がること必定!ちなみに下のようなヤツあるでしょ?
ギターとアンプをつなぐ電線ね。
誰が言い始めたのか、日本では私が若い頃からすでに「シールド」と呼ばれていた。
ギターが発する電気信号を伝達する銅線が被服(シールデッド)されているからそういう風に呼ばれるようになったんだろうけど、世界から見るとコレは完全に日本の方言です。
外国ではまず通用しない。
恥ずかしいから今のウチに世界標準の名称である「ギター・ケーブル」と呼ぶクセをつけましょう。
また、イギリスでは、こういう線のことを「リード(Lead)」と呼ぶこともあります。
ギター用は「Guitar lead」、電源ケーブルは「Mains lead」と言う。
ついでに書いておきますが…何度でも書きますが…。
このイベントもそうなっていましたが、「ツーマン」、「スリーマン」はいい加減に止めましょう。
野球の「ナイター」のように、中には英語圏の人が感心するような絶妙な和製英語表現もあるけれど、ネイティブの人に言わせると、この「ツーマン」や「スリーマン」に関しては「恥ずかしい英語」だと言っていた。
英語圏の人たちは「ダブル・ヘッドライナー」や「トリプル・ヘッドライナー」という言葉を使っている。「オレたちもこのすぐ先にツアーが待ってます。
11月から古巣である西川口Heartsを皮切りに全国7か所をツアーします。
オレたちが本気で作ったツアー見に来てください。
今年はドンドン前に進んで行ってる感覚が濃密です。
1回も足踏みしていないからだと思います…ズ~っとなんかしてた。
それが自分たちを前に進めてくれたのかな?と思っています。
でも、足踏みする機会があったっていいんだよ…休みたいときは休めばいいし。
でもなんかグッと行きたいぞ!って時は、やっぱりガンバらなきゃいけないと思う。
グッとやるんだ!っていう気持ちで今年も最後まで駆け抜けたいと思いますので、今年これからどうなっていくんだろう?ってチェックしてくれるとうれしいです。
よろしくお願いします!」本編の最後に演奏したのは「Seesaw」。健太郎くん得意のタッピングが飛び出して…宏二朗くんのシャープなドラミングがバンドをドライブさせて…「♪飛べ~」の熱唱に包まれて…熱狂の本編を終了させた。
ホント、このバンドは曲のクォリティが高いよ。さっき直人くんがMCで触れた全国ツアーの7公演は11月6日の西川口Heartsからスタートだ!
お、それと年末に代官山のUNITが決まったのか…昔はよく行ったもんです。
11月2日のミニアルバム『Scarlight』の発表も楽しみだ。アンコール。
「ありがとうございます!
せっかくの誕生日だしね…もう1曲くらい演らせてもらいます!
木田さんの好きな曲を演りたいですね」
「その前に…」と、健太郎くんがツアーの予定を発表していると「♪Happy Birthday」のメロディが流れて来た。
バースデイ・ケーキ登場!
「えっ!ナニそれ!
みんな出てきた!こんなことってありますか?」
メッチャうれしそうな健太郎くん。
早速一息でローソクの火を吹き消した。
ケーキはお店からのプレゼント。そしてひと言。
「オレってこんな人生じゃないんですよ、本当は!
うまく言えないんですけど…卑下しているワケでもないんですが…こういうことをされる人間じゃないと思っていたんです。
だからうれしい!
ありがとう、みんな!
Heartsさんもありがとうございます!」
健太郎くん、お誕生日おめでとうございます!
と、めでたくアンコールが始まった!アンコールで演奏した1曲は『サイレントスーパーノヴァ』から「所信表明」。
今日も充実のステージを披露した3人!
ツアー、ガンバれ!
リアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
(一部敬称略 2022年9月30日 大塚Hearts+にて撮影)
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おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
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