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2022年10月29日 (土)

【Music Jacket Gallery】日本のロック特集 <後編>

 
今回の記事内で何度も書いて来たように、私のロック歴は洋画一辺倒だったので「日本のロック特集」ということになると、土俵に上げられた将棋指しのような門外漢になってしまい、気の利いた文章がほとんど書けなかった…と思ったけど、それほどもないじゃんね。
80年代に入るとロックという自体から遠ざかってしまったので、ジャパメタのようなその後で出て来た音楽は無知に近いが、70年代の終わりごろは案外日本のロックにも頭を突っ込んでいたことを再認識した。
そして、こんなことをやっていると、昔のことをジャンジャン思い出してくる。
「私の日本のロックの原風景」というと、この1976年の紫のファースト・アルバムが出て来るんだよね。
いまだに一度も聴いたことがないんだけど、音楽雑誌で見た広告がスリ込まれちゃっているんだと思う。
それと「紫」というバンド名がすごく印象的だった。
もちろんDeep Purpleから来ているんだろうけど、当時は「紫色」といえば「ヴァイオレット」しか知らなかったから、そんなことは思いもよらなかった。
その「Deep Purple」という名前がジャズのスタンダード曲から来ていることも大分後になって知った次第。Mak しからば、実際にはどんな日本のロックを聴いていたのか?…と現在も我がレコード棚に残っているアイテムをチェックしてみると……少なッ!
レコード時代の話だからココはLPでやりますよ~。
何枚ぐらいあるんだろう?
枚数を数えるのはシンドイので、棚を占めているレコードの幅を図ってみた。
すると、海外のロックが401cm。
対して日本のロックが37cmしかなかった…。
実は大分売っちゃったんよ。
私はかつて転勤族だったので、レコードが引っ越しの時の大きな障害になっていたのだ。
売ってしまって後悔しているアイテムも確かにある。
でも仕方がない。
その後、どうしてもまた聴きたくなったアルバムはCDで買い直したので、レコードだけの時よりは増えたかな?
で、そのレコード棚に残っているアイテムで「大好きだったな~」というアルバムを5枚ほど紹介して恒例の立体展示のコーナーに移りたいと思う。
どれも引っ越しの手間に打ち勝って生き残っている私の愛聴盤たちなのです。
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①ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察(1972年)
高校の時にソニービルの地下のハンターで買った。
三文役者にも「ふざけるんじゃねえよ」という曲があってね、そっちを先に聴いていたので、こっちを聴いた時はその違いに驚いたっけ。
スゴイよな~、パンタさん。
50年前からこんなことをやっていたんだもんナァ…イヤ、今こそミッチリ世の中のことを勉強した若いバンドが出て来てこういうことをするべきだと思うんだけどナァ。
パンタさんは「超」がいくつも付くインテリだからね。
「前衛劇団モータープール」にも驚いた…やっていることは要するにザッパだよね?
「Brown Shoes Don't Make It」辺りかな?
もっともバンド名もザッパの「Who Are the Brain Police」だもんね。
それと「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」ね。
後年、ナパーム・デスってバンドがやっていたのはのコレのパクリじゃんね?
パンタさんは15年も前にすでに演っていた!?
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②ゴールデン・ピクニックス / 四人囃子(1976年)

『一触即発』もいいけど、私はコッチの方が好きだった。
昔、お茶の水の駅の横にある丸善の2階がディスクユニオンになっていてね、多分そこで買ったんだと思う。
このアルバムはチョット前に「スペシャル・エディション」がリリースされた。
私は今でも聴いている。
才能がある人たちが集まって手間ヒマをかけて作ればこんなにいいモノができる…の見本みたいなアルバムで、10ccの『How Dare You』あたりに共通項を見出してしまう。
ジャケットもいいしね。
今回の<前編>で四人囃子とゴドレー&クレームの関係のことを書いた。
一方、この『ゴールデン・ピクニックス』のライナーノーツには使用した楽器はもちろん、制作に携わったスタッフの皆さんの名前が細かく表記されているんだけど、10ccは『Live and Let Live』というライブ・アルバムでコレをマネをしたのではないか?と思っている…あ、単なる囃子ファンの妄想にすぎませんよ。0r4a0278
③土一揆 / ウシャコダ(1979年)

ウシャコダ好きだったナァ。
このアルバムをリリースした時、藤井さんって22歳だったのか…昔の人はシブかったナァ。
ライブでは藤井さんとギターの菅野さんがメチャクチャおもしろくてね~。
新小岩のスタジオでその菅野賢二さんにお会いした時はとてもうれしかったのを覚えている。
ジャケットでは皆さん、越中ふんどしを締めていらっしゃいますが、コレいいよ~。
人間椅子のみなさんも古くからのフンドシストだけど、私も最近取り入れましてね。
パンツのゴムの締め付け感が一切なくなって自由度倍増!
ウシャコダのことは、バンド名の由来やこのジャケットのサインや地元の松戸のことを含めてココに記しておいたので興味のある方はゼヒご覧くだされ。
  ↓   ↓   ↓
犬神サアカス團:単独興行2021<生き地獄遍>~私の松戸

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④遠く離れたおまえに / 長谷川きよし(1979年)

ロックじゃないけど…。
コレはナンで買ったんだっけナァ…多分、初回プレスにソノシートが付いていることと、宇崎竜童が作曲したリード・チューンの「砂地獄」という曲をラジオでタマタマ聴いて気に入ったからだったように思う。
帯に「外録」と書いてあるが、モロッコやスペインやギリシャに行った長谷川さんがゲリラ的に街角で弾き語った演奏を収録したライブ仕様になっている。
だから、子供の声や車の音のような周囲の町の音も盛大に録音されていて、コレが実にいい感じなのだ。
そして、どの曲もいいんだわ~。
長谷川さんの声とギターで演られると一層よろしいナ。
とりわけタイトル・チューンの出来が素晴らしく、今でも私は時折口ずさむことがあるのです。
ジャケットの写真も素晴らしい。
同じ空でも海外の空って、日本の空とまたゼンゼン違う表情なんだよね。
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⑤マラッカ / パンタ&HAL(1979年)

まぁその~…普段はザッパだの、コルトレーンだの、ストラヴィンスキーだの、カッワーリーだのと騒いでいる私ですが、恐らく…恐らくですよ、これまで万単位で買って来たレコードやCDの中で最も多く聴いたアルバムはコレかも知れない。
私にとって完璧なんですわ、歌詞も曲も演奏も完璧。
最初から最後まで全部の曲が光輝いている感じ。
ジャケットもいい。
撮影は鋤田正義さん。
パンタさんにお会いした時にこの時の撮影の様子を伺ったが、細かいことはほとんど何もおっしゃらずにシャッターを切ったらしい。
ひとつだけ…ライナーノーツにバンド名となった『2001年宇宙の旅』の「HAL」の由来が記されているが、コレは「IBM」のひとつ前のアルファベットを並べたモノではないらしい。
原作者のアーサーC.クラークによると「Heuristically programmed ALgorithmic computer(発見的学習能力をプログラムされたアルゴリズム・コンピューター)」の略なのだそうだ。
知らんけど。0r4a0284さて、今回は立体展示も全て邦楽のLPやCDボックスがディスプレされた。
まずは…


★NIAGARA VOX / 大瀧詠一 (1981)
2013年末に急逝した日本のフィル・スペクターこと大瀧詠一のナイアガラ・レコードでの作品を集大成した9枚組LPボックス。
目玉は多羅尾伴内、宿霧十軒のなどの別名義による2枚のアウトテイク集。
当時八曜社から刊行されていたナイアガラの定本も同梱されている。
70年代前半に数多くの名作ジャケットを出がけた中山泰(元WORKSHOP MU!!)の代表作といえるもの。620 
★はっぴいえんどマスターピース / はっぴいえんど(2014年)

大瀧詠一が在籍した日本語ロックの始祖はっぴいえんどの初期の2作をダイレクト・カッティングした重量盤LPと、メンバー公認のデジタル・リマスタリングを施したCDを収めた4枚組ボックス。
630特典の松本隆の作詞ノートのレプリカが妙にリアルなことと、28ページに及ぶLPサイズの資料集内の大瀧詠一ノートがオドロキ。
ナント、その大瀧さんのノートには、1971年11月14日に高校時代の植村さんが招聘して開催された千葉県茂原市民会館でのコンサートのことが記されているという。
コレは植村さんもさぞかしうれしかったことでしょう。
640 
★史上最長寿のロックンローラー / 遠藤賢司(1991年)

一貫して「純音楽」を追求し続ける日本では稀有なパンキッシュ・アーティスト、遠藤賢司の芸能生活30周年を記念してリリースされたのがこの日本最大…イヤ、世界最大のCDシングル。
さすがにこの超デカ・ジャケット・サイズはモノスゴイ迫力だ。
本人の手書きにによる歌詞カードやオマケの双六セットも楽しめる。
ただし、持ち運びに不便なところが大きな難点!650
★抱きしめたい / ヴァリアス・アーティスツ (1988)

東芝EMIならではの企画モノ。非売品。
ビートルズの曲を所属アーティストがトリビュートしたカバー・アルバム『抱きしめたい』のプロモーション用のシングル・ボックス。
既に「CDの時代」となっていた当時、敢えてアナログ・シングル各7枚に音源を入れ、発売記念のTシャツまで同梱したパッケージを見ると、コレがいかにプライオリティが高いアイテムであったかがわかる。660
★Playing the Orchestra / 坂本龍一(1988年)

1988年4月9日と10日にNHKホールで開催されたコンサート「Sakamoto Plays Sakamoto」のライブ盤。
指揮は大友直人、オケは東京交響楽団。
映画『ラストエンペラー』や『戦場のメリークリスマス』の挿入曲の他、オリジナル・アルバムに収録されている曲をオーケストラ・アレンジしている。670坂本龍一って『ラスト・エンペラー』で甘粕正彦の役を演じているでしょ?
「甘粕事件」って知ってる?
興味のある方はコチラをどうぞ。
  ↓  ↓  ↓
【Marshall Blog】真夏のJAZZ葉山 2022~私の葉山

★魂の純愛 / 灰野敬二(1995年)
伝説のサイケ・バンド、ロスト・アラーフのリーダー格であった灰野敬二のソロ活動10年間の未発表音源を集大成した初の4枚組CDボックス。
灰野は日本ではそれほど知名度は高くないものの、海外での評価はすこぶる高いためライナーノーツは英語で書かれている。
680黒と銀の2色でデザインされたパッケージは、灰野のアーティスト・イメージの統一感を確固たるものにしている。690 
★ドキュメント 日本の放浪芸 / 小沢昭一(1971年)

ムムム…コレは聴いてみたい!
小沢昭一が自らの足で約15年の歳月をかけて日本各地を歩き、高度経済成長のさなかに滅びつつあった放浪芸人による芸を収録した音源集。
こういう商品が一体どれぐらい売れるのかは知らないが、「売れるモノしか作らないじゃないの!」と一概にレコード会社を攻め立てるのも気が引けて来る。
というのは、このレコードは2015年にCD化もされているんだよね。
もうチョット安ければ買ってもいいんだけどな~。
買っても絶対に1回しか聴かないことはわかりきってるからな~。
それにしても植村さんのコレクションはホントにすごい。
700 
★すいかサザンオールスターズ61ソングス / サザンオールスターズ (1989年)
デビュー当初は夏のイメージが強かったサザンオールスターズ。
夏の風物詩であるスイカをあしらったアートワークは秀逸で、アウトドア対応で持ち運びもできるのがポイント。
ビニールで作った可愛らしい特製のトランクスとパンティが発売当時は話題になった。710
★【Marshall Blog特別出展】夏太鼓 / 葉山のスイカ農家 / (2022年)
今夏、葉山のジャズ・フェスにお邪魔した際、帰途の「道の駅」で買ったスイカ、7.0kg。
私は赤ん坊の頃からスイカに目がないのだが、恐らくこのスイカはこれまでの人生の中で一番おいしいスイカだったと思う。
栽培のポイントは子ヅル4本仕立て2果どりを基本とし、17~18節前後の雌花を着果させること…一体ナンのこったい?!
来年、また葉山を訪れるチャンスがあったら絶対に2個買って帰るぞ!Img_8094  
★永遠の遠国 / あがた森魚(1985年)
精力的に力作をリリースしているあがた森魚が自主制作で発売した豪華5大付録つきの3枚組LPボックス。
77年に予約限定で制作を始めたが費用が不足してしまい頓挫。
ようやく完成したのは8年後の1985年だったという。
当時25,000円という高価格にもかかわらず、限定の250セットは予約で完売。
最終的には追加の200セットも完売した。
手作りのオマケセットは自主制作ならではの温かさに溢れるモノで、まさにアートな音楽箱に仕上がった。
今回、「日本のロック特集」の記事を書いて強烈に感じたことのひとつは、あがたさんのクリエイティビティだったな。
ゼンゼン知らなかっただけに驚いたわ。
驚きついでに…あがたさんって私の学校の先輩だったわ!あがたさんは中退されたようだけど…。720
★オペラ横尾忠則を歌う / 横尾忠則&一柳慧(1969年&2005年)

横尾忠則が先ごろ亡くなった一柳慧と組んで2枚組のピクチャー・ディスクをリリースしたのが1969年。
何でも世界初のピクチャー仕様だったとか…やっぱりスゲエな横尾さん。
一柳さんは最初のオノヨーコのご主人ね。
その作品を4枚組のCDボックス・セットとして豪華なオマケつきで再リリースしたのが2005年。
植村さんは双方コレクションされていて、2種類とも展示された。
どんなものかと思ってチョット中身を聴いたけど……スゲエな。
イメージとしてはザッパの『Freak Out』の4面が延々と続くみたいな感じ?
覚悟して聴くとそれなりにいいかも。
730

★天井桟敷音楽作品集 / J.A.シーザー(2008年)

1967年に寺山修司により設立された「劇団天井棧敷」の音楽を担当し、その後のアンダーグラウンド・ カルチャーに影響を与え続けた音楽家J・A・シーザー。
本人が所蔵し、門外不出としていた貴重なマスターテープ音源から構成した「劇団天井棧敷」の音楽の歴史的未発表音源を5枚のCDに収録したボックス。
台本や絵、写真を収録した豪華ブックレットも付属。740J.A.シーザーは1回観たことがある。
それは『冥途への手紙』と題した寺山修司の生誕80年を祝うイベントで、出演依頼を受けた犬神サアカス團にくっついて恵比寿のガーデンホールに行った時のことだ。
私はこのエリアは全く知らないんだけど、「時代がサーカスの象に乗っていて」かなり驚いたナ。
その時のMarshall Blogの記事はコチラ。
 ↓  ↓  ↓
冥土への手紙~寺山修司と犬神サアカス團

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★COZMO GROSSO / MAGICAL POWER MAKO(2003年)

1973年に武満徹のプロデュースによる奇想天外かつ摩訶不思議な衝撃のデビューアルバムでマニア筋から高い評価を集めたマジカル・パワー・マコの30周年記念CDの初回限定特別版(300セット)。
制作期間3年60分の1曲入りCDには平和を願った折り鶴が同梱されており、この限定盤にはオリジナルのTシャツとレコード・バッグも同梱されている。
日本よりも海外で高く評価されるアーティストの1人で、デビューLPは入手困難ゆえ市場性もかなり高くなっている。Img_0257以上!
今回も植村さんのコレクションでイッパイ勉強させて頂きました!
 
さて、現在は休止しているものの、MJGは予め閲覧を申し込んでおけば誰でもご覧になれます。
再開の暁にはゼヒ足をお運び頂き、レコード・ジャケットの楽しさと重要性を味わってくださいまし。
 
MJGの詳しい情報はコチラ⇒[金羊社]MJG常設展公式ウェブサイト

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さて、最後に…。
このレコード・ジャケットを提供しているのは先ほどから何度もお名前を拝借している日本屈指のコレクター、植村和紀さん。
これまでにも何度かMarshall Blogにも直接ご登場頂いてきた。

植村さんのコレクションの情報はコチラ⇒The Amazing Uemura Collection~Music Jacket Galleryの源

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その植村さんが西荻窪で経営されているカフェがその名もズバリの『MUSIC JACKET GALLERY』。
時折ココでしか聴けないライブも開催している最高の音楽空間。
やさしい植村さんが笑顔で迎えてくれます。
音楽好きの方はゼヒお立ち寄りください!
 
MUSIC JACKET GALLEYの詳しい情報はコチラ⇒公式Twitter

Doqqrc6uuay_lvy(一部敬称略)

 

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70年代ロックの芳香ただようハード・ロック・チーム、BAD TOUCH。


コチラはキキ・ディーの1974年のヒット曲のカバー。
やっぱりこういうロックはいいナァ~。

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