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2013年6月

2013年6月28日 (金)

【NAONのYAON 2013】 vol.2 :LoVendoЯ、平野綾、星屑スキャット、Yuki&Chiiko登場!

続いての登場はLoVendoЯ(ラベンダー)。

10_4

モーニング娘。の「田中れいなとバンドやりたい女子メンバー大募集!」というオーディションで約4,000人の応募者の中から選ばれた3人のメンバーとサポート・メンバーで構成されたバンド。

20_5 田中れいな
30_4 ツイン・ボーカルにツイン・ギターというグループだ。
 40
 サラっとしたとても心地よいサウンド。シャカリキにメタルで暴れまわるガール・バンドもカッコいいけど、こうしたアイドルっ気のあるタイプもいいね。
50_3 こういうのは絶対に野郎にはできないんだから!

交互に歌ったり、ハモったり、ツイン・ボーカルの魅力が十分に発揮されていた。Three Dog Nightじゃないけど、マルチ・ボーカルっていうのは楽しいもんだよね。

問題は歌っていない時のボーカルさんの行動。ボーっと突っ立ってるワケにもいかないし、いちいち袖に引っ込むのもよそよそしくて変だし…。イアン・ギランみたいにコンガを叩くとかしないとね。お、イアン・ギランが叩いていたコンガはNATAL(ナタール)といって今はMarshallグループの一員ですからね。

その点、女性ボーカルは得だ。舞っているダケで絵になるからね!

60_3

ビシッと決めるれいなちゃん。カッコいい~!

70v_2
さて、ここでバンド系の出演者が終了して、ソロのみなさんが登場してくるよ。

80_3そこで恵子さんが登場して、バック・バンドを紹介する。 
90v SHOW-YAから仙波さとみ…

100_3 五十嵐sun-go美貴…
110v 中村美紀…
120_2それにD_DriveからギターのYuki。 
130 同じくD_DriveからChiiko。
 140v 
  この5人がバックを務めるは、平野綾。
150v 曲は「LOVE☆GUN」。
160_3 さすが腕利きたちの演奏だけあって、今までの出演者たちとはまた違った味わい。
170v_2CaptainとさとみさんがSHOW-YA以外で演奏するのを見るのは初めてかな?

180_2 
2曲目のレベッカの「フレンズ」のソロをビシっと決めたYukiちゃん。

185v

もちろん愛用のJCM2000 TSL100を使用している。

213vいつも楽しそうにドラムを叩くChiikoちゃん…
   190

大舞台とあって尚一層楽しそうだ!

205v
3曲目には中川しょこたんも登場して「God Knows…」をふたりで熱唱。アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌だそうで…それ聞いても海のモノとも山のモノともわかりません。「God Ony Knows」なら大好きよん。

とにかく明るくて、可愛くて、にぎやかで楽し~です!
 230_2
sun-goさんはいつも通りの鉄壁のへヴィ・ギター!

210v_2

恵子さんもソデから応援!
いっつも楽しそうにしていて、見ているこっちがうれしくなる。  
215v

この2人はmintmintsとD_Driveのダブル・フィーチュア・ショウで共演済み。
 220_2だから手慣れたものなのです! 
  195昨日書いた通り、『NAONのYAON』が成立する条件は「出演者が女性であること」。『NAONのYAON』初の「三本足の出演者」として恵子さんが紹介したのが…
240v_2 星屑スキャット!
250_2 ミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーというメンバー。

まずはカラオケで「コスメティック・サイレン」。
260_2

そして、バンドが加わる。

ドラムは角田mittan美喜にスイッチ。

も~、いつもなんだけど、今回は特にmittanのポジションが撮りにくくて、撮りにくくて…。

300_2バックの面々はフロントが2本足だろうが、3本足だろうが、おかまいなしに完璧演奏をキメてくれる。

恵子さんを除くSHOW-YAの4人の他に渡辺敦子、富田京子も加わった。ここではSHOW-YAの3人の写真を2枚ずつアップしとくね。

320v_2 270v_2

280v 310v   290v

330 
段々暗くなってきた!  
 340v
2曲目がスゴカッタ!曲はプリプリの「DIAMOND」と「限界LOVERS」だったんだけど… 
350_2 恵子さんが香さんの格好をして「DIAMOND」を歌い、杏子さんが恵子さんの格好をして「限界LOVERS」を歌ったんだゼ!
360v 恵子さんもスッカリなりきっちゃって!
370v とってもよく似合う?!
380v もちろん会場はヤンヤの拍手と笑い声で大騒ぎだ!

それにしてもこの日の恵子さんの活躍ぶりったらスゴイ。まだまだショウは中盤ですからね!この先どうなることやら!
390vこのコーナー、最後は全員でキャンディーズの「年下の男の子」を激演して終わり。おもしろかった~! 
400_2 SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
 410v

つづく

(一部敬称略 2013年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2013年6月27日 (木)

【NAONのYAON 2013】 vol.1 : SCANDAL、Cyntia、DESTROSE登場!

お待たせしました!だいぶ遅くなっちゃったけど、4月29日に開催された『NAONのYAON』のレポート、怒涛です。

お待たせしちゃった分、ドップリとマーブロらしいレポートをお送りします。行った人はあの興奮をもう一度、行かれなかった人は行ったつもりで興奮していただけるとうれしいなったらうれしいな!

10_2

さて、この『NAONのYAON』、第一回目は1987年に開催している。カルメン・マキや石川秀美、美保純などが出演している。「番外編」を除けば過去6回開催されており、最後が2008年の開催であった。

だから、今回は5年ぶりの開催となる。このイベントは①出演者が女性、②開催は野音、というタイトル通りの条件を満たさないと、『NAONのYAON』とならない。

当然と言えば当然だが、なかなか大変よ。今はガール・バンドがメッチャ増えたけど、1987年なんてまだまだ少数派だったに違いない。そんな中、回数を重ねてきたからこそ『NAONのYAON』は日本を代表する名イベントのひとつになっているのだ。

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過去6回の記録を見ると、かわいそうに、雨やら曇りの開催が多かったようだ。

野音の雨はキツイからね~。傘が禁止だからカッパを着るでしょ、するとこれが蒸れて蒸れて。春先なんかはまだ結構寒い日があるからね、風邪ひきそうでコワイ。ま、一方では雨も野音の名物みたいなところもあるか…。

野音は今年で90年を迎える。1923年(大正12年)の開業だからJim Marshallと同じ年だ。現在の大音楽堂は3代目の設備だそうだ。1983年に改装をしているというのだから、今のヤツももう30年も経っているのか…。ついこないだ改装したような感じがするけどな~。

今日は晴天の極み!5年ぶりの『NAONのYAON』と野音の90周年を祝福してくれているかのような好天だ!

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ステージはチョット違うのもあるけど、Marshallだらけ!

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舞台下手もこの通り!こりゃちょっとしたMarshall祭りだワイ!やっぱり大舞台にはMarshallがシックリ来るね~!

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キャプテンの機材も紹介しておこう。

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これはsun-goさんのセット。使い慣れたJVM410H。

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キャビネットはステージ向かって一番右の1960BDMだ。もっかい見てみようか。

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リハーサル中のmittan。ドラム台の上から見下ろす客席は絶景だ。すかさずパチリ!

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5年ぶりの大イベントの復活を祝う生花もドッサリ!

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リハーサルも無事終了。後は開場を待つだけ…。

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そして開場。満員御礼~!

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開演を今か今かと待ちわびる観客の前にまず登場したのは、先に開催された『<NAONのYAON>への道~CUTE GIRL LIVE』の出場者たち…「白いんげん豆」、「dolls」、「稚菜」、「Su凸ko D凹koi」の面々。

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そして、恵子さんが登場して同コンテストで優勝した「HICCUP PANTHER」を紹介した。さすが、優勝バンドたけあって大いに雰囲気を盛り上げ、オープニング・アクトの重責を見事にこなして見せたのだった。

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これにsてオープニング・アクトの部が終了。ここからが本編。再度登場した恵子さんが声高らかに紹介するトップ・バッターは…

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SCANDAL! え、もう出ちゃうの?!

ますは「LOVE SURVIVOR」…

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HARUNA

170v

MAMI

180v

TOMOMI

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RINA

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ファインダー越しに何回も観ているSCANDALだが、野外は初めて。

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太陽の下のSCANDALもまたよき哉。

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…と思ったら、曲は「太陽スキャンダラス」!

もっと観たいSCANDALだけど、次の曲で最後。

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曲は「DOLL」。恵子さんがジョインした~!

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SCANDALは全員楽器持ってるからね、恵子さんも…って、それ~?!サメか?ま、ご本人は「コレがホントのエア・ギター!」とか言ってたけど…。

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恵子さんのSCANDALもいいナァ~。

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HARUNAちゃんと掛け合いで歌うのだ。

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恵子さんが歌ってもこうしてシックリくるというのはSCANDALの音楽が正真正銘のロックだからなんだゼ。

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もうノッケからこんなお祭りムードだかんね~。今日は最高にハッピーな一日になりそうだ!

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最後は観客にサメ・ギターを飛ばす!

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次に恵子さんが紹介して登場したのは…

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Cyntia

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ギターのYUIちゃんは前のバンドの時からのお付き合い。Marshall可愛がってるの。ちっちゃな身体から図太いトーンをバンバンひねり出す!

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ボーカルのSAKI。

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ベースのAZU。

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キーボードはAYANO。ドラムはKANOKOの5人組ガール・メタル・バンドだ。

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各人のシッカリしたテクニックで極上のメタル・サウンドをクリエイトする。

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『<NAONのYAON>への道~CUTE GIRL LIVE』にもゲストで出演してくれた。

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AZUちゃんも前のバンドの時からの付き合いで、Marshallのベースキャビネット、VBC410を普段は愛用してくれている。ものすごい激しいアクションは相変わらずだ!

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Cyntiaは「Rum to the Future」と「Through the Fire and the Desire」の2曲を演奏。

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「嬢メタル」なんて言葉が一時よlく使われたけど、もう意味ないね。この迫力!…もはや「嬢」も「旦那」もありゃせんわね。

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短い時間ながらも存在感を十二分にアッピールしたステージだった。

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続いての登場はこれまた正統派ガール・メタル、DESTROSE

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上手ギターのMina隊長を中心に結成され、2012年に今のメンバー初のシングルを発表した。

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ボーカルはMarina。

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そうだ!DESTROSEは数年前に来日したIron Maidenのトリビュート・バンド、The Iron Maidensの前座を務めていたんだっけ。アレも我ながらいいレポートだったんだけどナァ。

DESTROSEは「Fenixx - to revive」と「Sword of Avenger」の2曲を演奏した。

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つづく

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

(一部敬称略 2013年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2013年6月26日 (水)

祝!D_Drive初の東京ワンマンライブ<後編>

 2012年9月13日 Shige Blog  初出

 1960年代にはテケテケ、70年代にはクロスオーバー、それからしばらくお休みで90年代あたりからの癒し系…と歌なしの音楽、いわゆるインストゥルメンタル・ミュージックは時代を超え、スタイルや目的を変えつつ脈々と民衆の心に息づいているといえよう。

それにしても、あのグリッサンドを「テケテケ」と表現した日本人の語感ってスゴイと思わない?

私はインストが好きだ。もちろん「歌」も好きだけど、やっぱり楽器がメロディを奏で、即興演奏で腕を競うという形態がとてもスキ。何回も書くけど、楽器を習得するには膨大な時間と気の遠くなるような地道な努力が必要だ。そこに一種の 「道」を感じるワケ。「ギター道」とか「ドラム道」とかのね。ステキ。

誰にでも気軽にたしなめるのが音楽の魅力であることは認める。でも、やっぱり音楽は最低限のちゃんとした演奏技術を身につけてからにしてもらいたい。「Fが押さえられないけど作曲してます」なんてのはナシだよ。 

やっぱり音楽はウップンばらしでなないのですよ。私もいい加減、長いことロックを聴き、その変遷を見てきたが、最近のロックはコンサート会場で騒ぐだけが目的になっていて、音楽などどうでもいいようにしか私には見えて仕方ない。

コンサートの盆踊り会場化はおかしいと思うし、また、暴れていさえすればよしとしているステージ上のミュージシャン・サイドもどうかと思う。別にグルグル輪になって騒いだり、観客の上でゴロゴロしたりするだけが「ノル」という感情表現では決してあるまい。反面、あまりもにジッと聴かせる正当なロックが少なくなってしまったことの証左であろう。

もう少し、演奏する方は観客をジックリと聴かせる音楽をクリエイトするべきだし、観客は真摯に音楽を受けとめる努力をするべきではなかろうか?前にも書いたが、ジェフ・ベックのコンサートでノッケから席を立つのは本当に本当に止めてもらいたい。

そういう環境下でインストゥルメンタル・ミュージックが大きな支持を受けていることは大変によろこばしい。EARTHSHAKERのSHARAさんのmintmints、カシオペアの活動再開、田川ヒロアキのニューアルバムもインストとのことだ。そしてD_Drive…。

レコード会社の親友に言わせると「シゲさん、インストは厳しいよ!癒し系なら話しは別だけど…」という。確かにセールスを考えればそういうことなのだろう。でも、こうして消えることなくインストゥルメンタル・ミュージックが注目されているのはジックリと音楽を聴きたいと思っている人が増えて来ているということなのではなかろうか?そうであれば本当にうれしいことだ。ナンダカンダ言ったって日本は本国アメリカよりベンチャーズの本場なんだから!

D_Driveが21世紀のベンチャーズとなって、多くの若者が楽器を手にするようになることを願って止まない。

以上…ではない!それでは、再度D_Drive初の東京ワンマン・ショウの会場にご案内しましょう!

※当該の親友は、実際にはセールスだけにとらわれない良質な国内外のロック作品を多数制作、配給してくれています。

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 オープニングはセカンド・アルバム『ACCELERATOR』でも1曲目を飾っている「hyper Driving high」。何かが迫りくるような緊張感あふれるオープナーだ!

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そして、CDと同じく「M16」へ。M16…イギリスのフリーウェイか?はたまたゴルゴ13か?M16 Assault Rifle、欲しかったナァ~、MGCのモデルガン!

楽しそう!そう、楽しそうなのだ。きっと本当に楽しいのだろう。

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光るポジション・ドットだけがD_Driveのトレード・マークじゃないゾ!この笑顔もD_Driveの特長だ!

3曲目はファースト『Something to Drink』の1曲目、「Runaway Boy」を持ってきた。各アルバムのキラー・チューンを冒頭に並べるなんて、いかにD_Driveがこのショウに燃えているかがよくわかるというものだ!
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ハイ、メンバー紹介!今日はドラムから…Chiiko
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ベース、Shimataro
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ギター、Yuki
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そして、Seiji
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D_DriveはMCも楽しい。MCの主任はYukiちゃん。
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Seijiさんのおしゃべりがまた楽しい。この日のテーマは「休みの日ナニしてる?」。大阪人独特のフラ(落語用語。おもしろいことをしたり、言わなくても、生まれつき自然に人を笑わせることができる特殊能力)がスパークする!

昔のロック・バンドはほとんどしゃべらなかったんだけどね。今はMCが楽しいこともいいショウのひとつの大きな条件tなった。いいことだ。エンタテインメントなんだから笑いが必要なのだ。
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このギター陣ふたりのギター・バトルがまた素晴らしい。そして、その時のふたりのアクション!押したり引いたり…一回でいいからやってみたいニャ~。エ?どう弾くかって?知ってる限りのバップ・フレーズ並べませ~…3つぐらいしかないけど!
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Shimaちゃんのベースはね、ベースであり、第3のギターなのだ。たとえベースラインをステディになぞってリズム楽器に徹している時でも、ラインは至極メロディアスで、アンサンブルを思いっきり厚くするギターっぽい役目をしている。また実際にギターとオクターブユニゾンでテーマの断片を弾いたり…ようするにやりたい放題!?あ、いい意味で言ってま~す!
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ショウが進むにつれてますます鋭く冴えまくるChiikoちゃん!イタズラにソロが入らないところもシブイ!
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その後は「Escape from...」、「Peach Fizz」、「Champagne」、「Mr. Rat Boots」と『Something to Drink』から数曲続けられた。弾きなれた曲ばかりでますますドライブ感が増していく!
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照明がブルーに変わる。重々しいブルーだ。曲はYukiちゃんフィーチャーの「Unkind Rain」。

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ニコニコだけでなく、こうしたへヴィなD_Driveもいいもんだ。

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曲はまた『ACCELRATOR』に戻って「Lost Block」。そして。今年6月にリリースされたシングルから「Among the Destruction」が演奏され、「Mystery Zone」がこれに続いた。

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本編残すは2曲のみ!エ~、もう~?!

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本編の〆は同じく6月発売のシングル「Russian Roulette」と人気曲「Screw Driver」!

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何度もイベントでD_Driveを観て来て、いつも「短いナァ~」と物足りなく思っていたが、ナンダ、ワンマンで観ても短いじゃん!イヤ、もちろん楽しいから短く感じているだけなんだけど…もっと観たいナァ~!…とみんな思ってるもんだからすぐにアンコールの嵐!
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そして登場!ナントゲストに冠徹弥!

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スンゲェ~、パワ~!
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オリジナル曲、「傷だらけのヘビーメタル」と「中3インマイドリームス」を演奏。
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何回か共演しているだけにD_Driveとのイキはピッタリ!
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顔でキメる冠!
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Classic Rock Jamの常連でロック・スタンダードを歌う冠さんを何回も観ているが、こうしてオリジナル曲を歌うのを初めて見た。自分で「ヘンな曲やらせちゃってゴメンね~」とかおっしゃっていたが、全然カッコよかった!

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冠さんとの競演を観ていてD_Driveのバンクバンドってフトカッコいいなと思った。ナゼかボブ・ディランやヴァン・モリソンのバック務めているザ・バンドを連想してしまった!ナゼかはわからない。
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ま、言ってみりゃ歌ありのD_Driveだったワケだが、なかなかいいもんだ。イヤイヤ、ダメダメ!D_Driveにはしっかりとインスト路線を突き進んで頂きます。ボカロなんて絶対に使わないでよ!

冠徹弥の詳しい情報はコチラ⇒THE冠公式サイト
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冠さんで盛り上がった後ももうひと盛り上がり!
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お待ちかねの「Cassis Orange」!
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そして「Over REV」。

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思い切りエキサイトはしているものの、最後まで少しも演奏のスキを見せないところはサスガ!
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ファンを睥睨するYukiちゃん。「D_Driveについて来れる?」のシーンだ!
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D_Driveが東京を制覇した夜。打ち上げで飲んだカシス・オレンジやピーチ・フィズはさぞかし美味であったろう。
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D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
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ホントにアッという間だった!また来てね!がんばれD_Drive!!
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(一部敬称略 2012年8月5日 六本木morph Tokyoにて撮影)

2013年6月25日 (火)

祝!D_Drive初の東京ワンマンライブ<前編>

2012年9月12日 Shige Blog 初出

「ボカロ」ってのが人気なんだって?こういうのを目の当たりにするにつけ、手塚治虫の『火の鳥』を思い出してゾッとする。コンピューター同士がケンカして核戦争になっちゃうヤツね。

ドラムの次は歌か…やっちまったな~…っていう感じがする。大げさに言えば、「利便性」とかいうものとは程遠い芸術に対する倫理性を問いたくなるような…クローン人間とか人造人間とか、ああいう類のものに手を出してしまったような…。音楽終末時計の針をまた進ませてしまった感じがするな。

こういうことの積み重ねは音楽をドンドン陳腐化させて、最後は破たんさせてしまうだろう。そして、また振り出しに戻る。ま、これもまたよかろう。開発業者には感謝すべきかも知れない…と言うのはイヤミがすぎるか?

でもさ、自分の作ったフレーズを本当にリッチー・ブラックモアが弾いたかのような音色で再現されたらどうする?でもね、それは絶対にありえないんですよ。何故なら リッチーの音は、もしくはジミヘンやベックの音は、彼らが血のにじむような鍛錬の時間を積み重ねて、スタイルを試行錯誤して、空気を震わせてはじめ てああいう音になるワケで、ITくんだりに真似されてはタマランのだ!だからちゃんとしたアンプで大きい音で弾く必要があるのですよ。それがロックだから!

ところで、ナゼ音楽を聴くのか? それは「快感」を得たいからじゃない?

チョット横道にそれて、また「火の鳥」の話しになるが、悪徳不動産星(?)業者(名をズダーバンという)にダマされて新婚のカップルが不毛の星に移住してしまう話しがあったでしょ?そのカップルには女児が生まれず、ご主人が早逝してしまう。残された奥さんは、子孫を絶やさないように宇宙生命体と冬眠装置を使って何代にもわたり自分の子供との間にまた子供を作っていく。時間が経てば経つほど地球への望郷の念が募る。何百年だか何千年だか経って懐かしの地球へ帰って来る。しかし、そこで待ち受けていたモノは…。

なんてシレっと書くとアジもソッケもないんだけど、最後に出て来るサン・テグジュペリの一節がまた実に効果的で、思い出しただけで泣けて来る。私は「火の鳥」はこの6巻(「望郷編」とかいうのかな?)までしか読んでいないのだが、そのどれも素晴らしい出来の中でこの6巻が一番好きだ。これを書いているだけで涙を落してしまう。

その中で、とても印象的なシーンがあった。その星は不毛の無人星だからそこに生まれた子供は音楽など存在すら知らないワケ。で、入植した2人の荷物の中に音楽の再生装置があって、何代か後の子供がなんかの拍子に偶然に再生された音楽を耳にしてこういう。

「ねえ、お母さん、この音ナ~ニ?」

「これはね、音楽っていうの。ビートルズっていうのよ」

「ふーん、とても気持ちのいい音だね!」

もうずいぶん長い間読んでないのでもちろん正確に再現はできていないと思うが、そんなシーンがあった。

とあるジャズ好きの薬学の先生の本で読んだのだが、現在の科学技術をもってすれば、脳のある部分に電気的刺激を与えることによって、好きな音楽を聴いた時と同じ脳の状態を作り出すことができるというのだ。つまり、音楽を聴かなくてもお気に入りの音楽を聴いたような快感を電気的に得られるというワケ。しかし、この先生はこう結論づける。

「でも、ナニもそんなことをする必要なんかない。いい音楽を聴けばいいだけの話しなんだから…」

で、冒頭に戻って、それほど機械の力を借りて音楽をやるくらいだったら、いっそのことこの先生のおっしゃった方法の方がよっぽど手っ取り早くはないかい?

それでも音楽はなくならないに決まってるんだけどね。でも、もう何十年かするとさ、小さい子がお母さんにこう訊くんだよ…「お母さん、昔、音楽って人間がやってたの?」とか「お父さん、『ガッキ』ってナ~ニ?」、そして「人間て歌が歌えるの?」って!

ま、大げさにして被害妄想的なことをつい書いてしまったが、ここまでひどくはならないことを期待している。ナゼなら「音楽はフリコ」で良くない時代が続けば必ず良い時代に戻って来るから。

 今日は、私の戯言とも「ボカロ」とも縁もゆかりもない、地道な努力で器楽演奏技術を身に付けて、ちゃんと人力で音楽をクリエイトしている素敵な「音楽家」たちの登場だ。私はこういうバンドに大きな安堵感を覚える。彼らが早急にフリコをいい方向に戻そうしてくれているのはマッチガイナイ!(フリコが戻りすぎか?)

珍しく今日は機材の紹介から。

上手のギターはJCM2000 DSL100と1960AXを使用。

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下手はTSL。キャビネットは1960Aだ。

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ドラムはドラムセット!って当たり前か…。ブルーを基調としたデザインがカッコいい!
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そして弾き手はこの方々!D_Drive!!

ステージへ向かう直前のショット。バタバタはしていたが、変な緊張感は全くなし!いつも楽しそうで、演奏することがうれしそうで…ホント、入れてもらいたくなるバンドのナンバー1だ!
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そしてショウがスタート!会場はチョ~満員!パンパンよパンパン!
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大阪を拠点に活動しているD_Driveは地元では何度もワンマンライブを催してきた。もちろんこれまで何度も上京してライブやクリニックをこなしてきたが、実はこの日が初の東京ワンマン!めでたいね!その初のワンマン・ショウをこうして満員のファンが出迎えてくれたのだ!
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上手ギター、リーダー、D_Driveの頭脳、Seiji
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下手ギターのYuki
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ベースはShimataro
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ドラムはChiiko
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せっかくの東京初ワンマンなので、もうちょっと機材の写真を載せておこうね。
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Seijiさんの足元のようす。
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こちらはYukiちゃんの足元。
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TSLの付属フットスイッチをそのまま使ってくれている。
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Shimataroさんのセットはコチラ。
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えらくニート!
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Chiikoの足元は見えないがペダル数種。
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もう一回ドラムセット出しとこう!
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やっぱちこちら(東京)ではなかなかタップリとD_Driveを観るチャンスがないので、もうノッケから「待ってました」感が異常に強い、まさにロケット・スタート!

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縦横無尽に指板の上を動きまくる流麗なプレイで観客を圧倒するSeiji。
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速弾きだけでなく、情感豊かにメロディを歌い上げる泣きのギターも魅力だ!
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アウンの呼吸でSeijiとフレーズをやり取りするYuki。
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様々なテクニックを駆使してSeijiと渡り合うが、決して技術一辺倒の冷淡さを感じさせることがない。

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ステージ中央でヒラヒラと蝶のように舞いながらギターを引く姿が魅力的だ。
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この人もテクニックは完璧!

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よく見てると実に色んな事をやっとる!でもやっぱりテクニックが鼻につくような感じはしないんだよね~。ネコちゃんが大好きなやさしく、にこやかな性格だからかな?色のついた漬物は私も苦手だ!
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何となくウチの下の子に似てるんだよな~。そういえば彼は当ブログの『イギリス紀行2012』を読んでくれていて、終演後イギリスのビールの話しで大いに盛り上がった!うれし楽しかった!
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ショウの後、有名な音楽評論家の方と意見が一致。「ドラムが滅法カッコいいよね~!」って!
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そう、彼女のクリスピーさはいい加減スゴイ!胸のすくようなストレート・アヘッドなドラミングなのだ!
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メンバー紹介でSeijiさんが彼女のことを「ドラムと『おもしろ担当』!」と紹介したのよ。確かにChiikoちゃんは最高に明るくて楽しい人で紹介は間違っていないと思うんだけど、「おもしろ担当」という言葉がメチャおもしろくて、ステージ前の柵中でひとりで爆笑してしまった!
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今日はココまで。

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
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さて、D_Driveはその卓越した器楽演奏能力を活かして、これまで数種もの教則DVDをリリースしてきた。そのどれもが個性的で充実した内容を誇り人気を博している。

ちょっとオリジナル解説を付けてみたので読んでみてチョ!

まず、SeijiさんのDVD。『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』。これはこの日会場のみで発売された特別ジャケット仕様。

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通常版はこちら。本当に何でも「完璧」にやることは大変なことだよね。このDVD、ギター・プレイングを「完璧」にするためとはいえ、おっそろしく至れりつくせりの内容になっとるで~!

Seijiさんのギターに対する情熱がステージから発されるそれとは違う形で表現されているように思う。「完璧」なギター・プレイを目指すためのDVDこそが「完璧」なのさ!

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Yukiちゃんの第2弾DVD。『ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門』。前作は速弾きに関する内容で「私の速さについてこれる?」が「大賞」は逃したものの流行語にもなった。(ホンマか?)

今回はスウィ―プ編。そしてこれはSeijiさん作と同じくはこの日会場のみで発売された特別ジャケット仕様。


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スウィ―プね~。「邪道」だったんだよ、オジちゃんがギター弾くのに夢中になってた頃は…。全部ピッキングしなきゃいけなかったの!それがね~、これが有名になったのはフランク・ギャンバレか?

それよりズ~と前、1950年代にはバーニー・ケッセルなんかがバリバリもうこのテクニックを使っていたけどね。でもそうしたテクニックが体系化されて音楽表現のひとつの手法として確立されたのはいいことなんじゃねーの?しかも先生がYukiちゃんときてりゃマスターしない手はなかろうが!


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私はドラマーじゃまったくないけど、コレおもしろかったニャ~。Chiikoちゃんの『ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門』

これまでおもしろかったドラムの教則ビデオって、テリー・ボジオ、サイモン・フィリップス、マイク・ポートノイとか?カーター・ビュフォードもスゴかった。一時期教則ビデオの仕事をやってたもんでずいぶん勉強したんですよ。

で、このChiikoちゃんのはかなりいいと思ったね。楽しい。でも一番はChiikoちゃんの竹を割ったようなドラミングを観れることだった。
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D_Driveで教則DVDが出てなかったのはSimaちゃんだけだったの。ところが!ついに出るよ。ベーシスト諸君、お待ちどうさまでした!現在鋭意制作中!乞うご期待!
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 教則DVDの詳しい情報はコチラ⇒アトス・インターナショナル公式ウェブサイト

<後編>につづく

(一部敬称略 2012年8月5日 六本木morph Tokyoにて撮影)

2013年6月24日 (月)

The Paisleys & JUICY HALF ジョイントLIVE <後編>

今日は…っていつもだけど、思いっきり最初っから脱線させてくだセェ。もんのスゴイ遠回りします。

オッサンの昔話しを読む時間がない人はまでワープしてください!

では…

1970年代の前半、フジテレビに夜中の11時55分から始まる『洋画の窓』という5分枠の番組があった。
映画の予告編を2本放映するという何の工夫もない内容だったが、映画が大好きだった私は毎晩眠い目をこすりながら、ラジカセをテレビにつないで録音するのを常としていた。
ビデオなんてない時代だからね、後から音だけでも楽しもうというワケだ。

ある晩、まったく前情報がない作品の予告編がその番組から流れてきた。『ファントム・オブ・パラダイス(Phantom of the Paradise)』という映画。

その頃はブライアン・デ・パルマなんてまったく知られていない時分の話しで、主演もポール・ウィリアムス、ウィリアム・フィンレイ、ジェシカ・ハーパーと知らない人たちばかりで、普通であれば、こんないかにも「B級でござい」という映画に何の興味も示さないところではあったが、銀色の奇怪なマスクをつけた怪人が劇場の中を暴れまわるシーンが妙に印象的で何か運命的なものを感じていた。

私は中学に入った頃、毎週日曜日には有楽町に出かけ、片っ端から話題の映画を観ていた。で、ある日、観る映画がなくなり、スバル座で「あの銀色の仮面の怪人」の映画かかかっていることを思い出した。

ま、半分ダマされたつもりで入ってみたところ、場内はガラガラもいいところだった。
ところが例の運命的感覚以外、何の期待も予備知識もなかったせいか、その映画はまばたきをするヒマもないくらいおもしろかった。

大きな眼鏡をかけた不気味な主演の小男が「Old Fashioned Love Song」なんて名曲を作った男であることはその時はツユ知らなかった。
ちなみにポール・ウィリアムスは悪魔に魂を売ったプロデューサーの役を演じたのだが、その役名を「スワン」といった。これはツェッペリンを意識してたのかな?…なんて後年ちょっと思ったりもした。
そのスワンが営むレコード・レーベルが「Death Reacord」といって、鳥の死骸をロゴ・マークに使用していた。
ま、もちろん悪趣味ではあるが、1974年という制作時期を考慮すると、先のロック・ファッションのイメージをすでに具現化していたように思える。昔の方が進んでいたともいえよう。
とにかく大好きな映画のひとつだった。

さらに時代は下って…近田春夫さんがBEEFというバック・バンドを率いて活動した後、女性をひとり含んだ4人組のバンドがデビューした。
当時、とても珍しかった女性だけのバンド、GIRLSの中で一番好きだったイリアさんが加入していたバンドだったので注目した。

バンドの名前がジューシィ・フルーツ。
すぐにピンと来た。ハハン、近田さんも好きなのかって…。
「ジューシィ・フルーツ」も前身の「BEEF」も『ファントム・オブ・パラダイス』に登場するバンドとシンガーの名前だったのだ。

ま、完全に「だからナンダ?」という類の話しなのだが、これは前から書きたくて書きたくて、どこで書こうかとそのチャンスをズッと狙っていたのだ。

それがね~、こうしてホンモノのイリアさんのステージに接することができる日が来るなんて。チャンス到来!
いつ書くの?今でしょ!
すみません、コレばっかりで…。でもこれは今年の「流行語大賞」は確実でしょう。
やっぱりこういうはやり言葉というのは実用性が高くないと絶対に普及しないね。

さて、『The Paisleys & JUICY HALF ジョイントLIVE 』の後半。The Paisleysに続いての登場はJUICY HALF。

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JUICY HALFはその名の示す通り、ジューシィ・フルーツに在籍した2人が結成し2009年より活動している。

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4人のウチの2人だから「ハーフ」ね。

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メンバーは、ジューシィ・フルーツから…

ボーカル&ギターのイリアと…

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ドラムの高木利夫。
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そして、HALFから参加しているリード・ギターにアキシロと…

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ベースのジェフ…の4人。

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この日はですね~、も~どっぷりとシアワセ状態だった。The Paisleysを存分に楽しんだ後、このJUICY HALF。

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とにかく両バンドとも出てくる曲、出てくる曲、どれもが可愛くて楽しくて…。どんなに聴いても聴き足りない!
乙女心のようにワクワク、ドキドキ…(乙女になった経験はないが、きっとこんなんだろう)。
ああ初恋の気分ってこんなんだったんじゃないかしら…(アホか、オレは?!でもホントにそうなの)。

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1曲目は「ふりむかないで」。1962年のザ・ピーナッツのヒット曲。この頃の歌謡曲は殺人的にクォリティの高い曲がズラリと並んでいる。歌謡曲バンザイなのである。

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靴下を直しているところを見られたくない、初々しい乙女の気持ちを歌った唄。
いい曲だナァ。さすが宮川先生。
今時、こんな女の子いないわナァ。電車の中で化粧だもんナァ。それじゃこういう曲もできるワケない。

「♪ふりむかないで~、お願いだから~、今ね、3つ目のツケマ乗せてるところなの~」じゃ歌にならんわな。

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「♪じゅっちゅうはちきゅ~」 のコーラスがかわいい「十中八九NG」。これはジューシィ・フルーツのレパートリー。これもいい曲だナァ。

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JUICY HALFもコーラス最高!

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やっぱり美しいコーラスというのは曲のグレードを格段にアップさせるね。

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もともと曲がいいところへ持ってきて、こうした王道的手法による完璧な演奏をするもんだから悪いワケがない。

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「夢見るシャンソン人形」のカバー、「夢見るシェルター人形」。
イリアさんの声が曲にピッタリとマッチしてる!

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もちろんインスト・パートもエキサイティング!

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その昔、ジューシィ・フルーツがテレビに出た時(しょっちゅう出てたけど)、何の番組だったかは覚えてないが、The Manhattan Transferの「Twilight Tone」を演ったんですよ。
しかも、イリアさんとギターの方があの有名なJay Graydonのギター・ソロを完コピしてた。トリハダもののカッコよさだった。

で、今回この時のことをドラムの高木さんにうかがってみたところ、「アレは確か、レパートリーがまだ少なくて、カッコいいからコレやろうよ!みたいにして演ったんじゃなかったかナァ~。イリアは難なくサラッとギター・ソロをコピーしてたみたいだったよ!」ですって。さすがイリアさん!

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「これがそうなのね仔猫ちゃん」…

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「そんなヒロしに騙されて」…「恋はベンチシート」…

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それにしても有名な曲が多いな。

アキシロさんはサム・ピックを使用している。

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アキシロさんもJVM210Hと1960Aを使用。

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「燃ゆる瞳」…

ジェフさんもリッケンだね。こういうタイプの曲はリッケンか…。

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「メビウス・ラブ」。コレいい曲だナァ~と思ったら「そんなヒロシに騙されて」のB面にカップリングされ、あるラジオ局の「B面ベスト10」という企画で10週連続1位を獲得したとか…

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そうだろうな~、いい曲だもん。
続いて「ツイ・ツイ・ツイッター」、これはJUICY HALFのオリジナル・ソング。可愛いタイトルだね~。

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ショウはいよいよ終盤。ここでやっぱり「ジェニー」。これも思い出があってね~。

テレビで見た時、「♪そ~すれば、と~にかく」の「と」ところのコードにビックリした。翌日学校でバンドをやっている連中が集まって、「オイ、昨日のアレ見たか?『とにかく』のところのコード、どうなってんだ?」って話になったんだけど誰もわからない。

で、幾日かして楽器屋に入り浸っているヤツが「あれ、わかったゾ!」と答えを持ってきた。「あれ、ディミニッシュっていうんだってよ!」と聴いてみんなビックリ。

程度が低いと笑わば笑え…当時は今みたいに教則本やらDVDなんかなかったからね。
コードといえばメジャーとマイナーしか知らなかったし、短7度の役割も知らなかった。
みんな自分たちの耳だけを頼りに、手さぐりでロックの研究をしてたんだから。

それを聞いてみんなこう言った…「あれがディミニッシュってヤツか~。話しには聞いていたけど、初めて見た!」…なんて、明治時代にはじめてバナナを食べた一般市民のようなことになった。いい時代だったナァ。

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いい時代だったのは、こういうジューシィ・フルーツのようなステキなバンドや歌手がジャンジャンTVに出て、いい曲をたくさん提供してくれていたことなのね。

やっぱり歌謡曲があった時代はよかった。ロックと歌謡曲が完全に分かれていた時代。もちろん当時、私は「ナンでぇ歌謡曲なんてカッコ悪い!アイドルなんか関係ネェ!」とロック一辺倒だった。

でもね、最近、やたらと「昭和歌謡」の番組やってるでしょう?恥ずかしながら、正確ではないにしろあの当時の歌ならほとんど歌えるんだよね。
それだけ一般大衆にそうした音楽が浸透していたかのが我ながらよくわかる。
曲のクォリティが格段に高かったからだ。永遠に残る歌たちも少なくないだろう。

私の中でのベストは「木綿のハンカチーフ」。
今でも聴けば泣く。
だからカラオケなんかで歌ったことはない。泣いちゃうから。
あの藤丸さんが奏でる美しいダブル・ストップのイントロに導かれて展開するコール&レスポンス式の純愛物語。ああ、コレ書いてても泣けるわ。

でもさ、今は「華やいだ街」へわざわざ「君への贈りもの」を探しに行かなくったて、クリック一発、いつでもどこでも欲しいものが手に入る。
風情もナニもあったもんじゃないね。MJGのところでも書いたけど、利便性というのは間違いなく風情を殺す。
両立はできないことになってる。こんなことでレコード・ジャケットもなくなっちゃうんだから恐ろしい。

こうした風情があったからいい歌詞が書けたし、いい旋律や編曲ができたんだと思う。

そうそう、実は今、「編曲」という音楽のひとつの醍醐味も失われていることに気を配るべきだと思うんですよ。
ビッグ・バンドやオーケストラがなくなっちゃったからね。

伝承、伝承、とにかくいいものや正しいことを後世に伝えないと!そういう意味では今日のコンサートは実にいい機会だった。

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「夢ゆめ御用心」、「おとめのカウントダウン」、「そわそわストリート」…と信じられないくらいの佳曲がゾロゾロ出るわ出るわ!

この「おとめのカウントダウン」なんてナニこれ?もう歌詞もメロディもステキすぎるわい!恥ずかしながら写真を撮りながら脚立の上で身体を揺らしちまった!

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それにしても歌にギターに最高にキュートなイリアさんなのだ!
ちょっとした仕草が歌声が可愛いのなんのって!

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ああ、ジックリと聴いてしまった。本編は終了。

アンコールはThe Paisleysの3人も加わった。

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ヤッチンがジューシィ・フルーツについて語る。

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やっぱりみんな好きだったんですネェ。ヤッチンのパートナーのギタリストはJUICY FRUITSの曲をすべて歌えちゃうとか…。

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で、アンコールは「恋愛タクティクス」。これも可愛い曲だ。

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ヤッチンも楽しそう!

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そして、最後はBay City Rollersの「二人だけのデート(I Only Want to be with You)」。元はイギリスの歌手、Dusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)の1963年のヒット曲。

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毎日のように「ぎんざNOW」で大騒ぎしていたベイ・シティ人気をヘソ曲がりな中学生だった私は決して快く思わなかったが、今聴くとなかなかよかったりするんだよね。

あまりの人気でボーカルのレスリー・マッコーエンの変な噂まで出てきたりしてね。コンサートではまったく演奏していないとかサ…考えてみるとエア・バンドの先駆けだったりして?! んなことないか…。

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いい曲だよね。個人的にこの曲はFrank Zappaの「Let's Make the Water Turn Black」と似ていると思ったりするのだが、ここでは関係ない…みんなこんなに楽しそうなんだもん!

その人気のベイ・シティ、今ね、ホームのエジンバラへ行ったってベイ・シティの「べ」の字も出てこないよ。ま、英語の国だから「べ」は出てこないのが当たり前か…。

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お客さんもおおよろこび!

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大いに盛り上がって今日の出し物はすべて終了。あ~楽しかった!

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楽屋へ戻って記念撮影…で終わる予定だったんだけど、すさまじい「アンコール」の声!このままじゃ収まらない!

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そこで、もう一度出演者が全員ステージに上がりご挨拶。そして完全にこの日のステージは幕を下ろした。

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これはジューシィ・フルーツ名義でリリースした29年ぶりのシングル『ちょっとだけ★ナラバイ』。6~7月までNHKの『みんなのうた』で放送されているので要注目!

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あ~、ホントに今日は楽しんだな。

JUICY HALFの詳しい情報はコチラ⇒JUICY HALF facebook

The Paisleysの詳しい情報はコチラ⇒曾我泰久オフィシャル・ウェブサイト soga21.com

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(一部敬称略 2013年5月19日 渋谷Rexにて撮影)

2013年6月21日 (金)

【意地の号外!】Van Halenがやって来た!~Way Back When in '78

ナンダ、ナンダ、一体どれだけのギタリストが今日は後楽園へ行っちゃってるのよ?!

何でもVan Halenの東京ドーム公演だそうで…。

悔しいから公私混同の【号外】出してみた。いつも公私混同か…。

アタシャね~、初来日公演観てんだよ。1978年6月19日の新宿厚生年金会館大ホール。

得意のコンサート・プログラム攻撃だッ!

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もうこの頃には前座の制度がなくなっていたけど、Van Halenはまだファースト・アルバムを出したばかりで演目が少なく、上演時間が短いため、異例の処置で前座が付いた。東京公演はRed Shockというバンドだった。偶然にもドラムの方を存じ上げていたのでよく覚えている。

確かにデビュー・アルバムの曲を全曲演奏したハズだ。「I'm the One」と「Eruption」が印象に残っている。みんなあのティララティララ(まだライト・ハンド奏法なんて言葉はなかった。でもSteve Hackettは5年前の『Selling England by the Pound』の中の「Dancing with the Moonlit Knight」という曲ですでに完全にこのテクニックを使っている)に目が点になっていた。

まだ厚生年金会館大ホール(これももうなくなっちゃったね)かサンプラザで演奏していたんだよね。満員だったけど。確かチケットは3,000円だった。

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「HARD ROCK!!」とうキャッチコピーがかえって新鮮なプログラムの中身。この年には他にLittle Feat(コレも行った)、Suzi Quatro、それにBay City RollersのOBのPat McGlynn(!)らが来日している。まだまだいい時代だね。

このバンドが出てきた時は本当に大騒ぎだった。夢中になった先輩はLPを買ってきて、A面を聴いて、ひっくり返さずにまずA面だけを5回連続で聴いたって言ってたっけ。そんなバカな…。

それに長らくご無沙汰していたギター・ヒーローが返ってきた瞬間でもあった。改造Marshallとのコンビネーションが作り出すBrown Soundも衝撃的だったもんね。

でも、これ以降、Eddieがギター・テクニックを思い切り進化させてしまったおかげで、ギター界は速弾き天国、右手天国となってしまい、金太郎アメ状態になり、かえって行き詰ってしまった。これはジャズやクラシックの歴史とまったく同じ。

また、一方ではパンクやニューウェイヴの台頭もあって、結果的にあまりに高度なギター・テクニックが皮肉にも若者のギター離れ現象を引き起こしてしまったという見方もあるにはあると思うのだ。

私はいつもアンチ・ヒーローなのでこのバンドを夢中になって追いかけたことはないが、でも、本当に出て来た時はカッコよかった。あの1曲目の「カリン!」を聴いただけで鳥肌が立ったもんだ。

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一緒に行った友達が終演後、「今度来日したら武道館だな…」と言っていたのを思い出すな。そして、本当に次の来日時には武道館でコンサートを開いていた。

それが今では東京ドームか…。今頃、♪ティララティララってやってる頃かな?みなさん楽しんできてチョーダイ!

つまらん号外でゴメンね。Led ZeppelinもDeep PurpleもBBAも見ることができなかった憐れな私だもん…これぐらい書いてもいいでしょ…。

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The Paisleys & JUICY HALF ジョイントLIVE <前編>

曾我泰久が長年にわたる構想を練り上げて2009年より活動を開始したトリオ・バンドがThe Paisleys。

ペイズリーとはあのアイビー・ルックでおなじみの…といっても最近では「アイビー・ルック」なんて言葉もスッカリ聞かなくなったが…いわゆる「勾玉もよう」というヤツ。

このペイズリーという柄は水滴の形をした野菜をモチーフにしていて、ペルシアまたはインドがその起源とされている。3世紀初頭から存在していたとか…。18~19世紀にヨーロッパで広く普及し、一般的なものとなった。スコットランドのペイズリーというところでこの模様が用いられた衣料品が量産されたことより「ペイズリー」と呼ばれるようになったんだそうだ。アメリカの古いキルト作者たちの間では「ペルシアン・ピクルス」などと呼ばれている。

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…ということなんかさておいて、The Paisleys…いいんだゼ~、このバンド。

サイケデリック・ロック・バンドを標榜して結成したとのことだが、ナンノナンノ、「サイケデリック・ロック」なんて言葉は全然無用の上質なポップ・ロック。

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メンバーは曾我泰久、ヤッチン。

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ベースに風祭東

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ドラムが大島賢治

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とにかくね~、曲が飛びっきりいいんだ! スッカリ気に入っちゃった!

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3人のやりたいことのベクトルが完全に一致していて、やわらかい音楽ながら出ている音はかなり硬質だ。

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「硬い」というのは音や曲のことではなく、緻密で完成度が高いということだ。3人で「いい音楽をつくろうじゃないの!」という意気込みがヒシヒシと伝わってくるのよ。

そこには何の仕掛けもサプライズもなく、とにかくいい歌詞をいいメロディに乗っけて美しいアンサンブルで奏でよう…このことだけ。

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そして、3人とも歌がウマイ!

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リード・シンガーが曲ごとに代ることによってバンドの音楽性がさらに拡張していく。

ヤッチンの構想からスタートしたバンドなのかもしれないが、民主性が高く、ヤッチンばかりがフィーチュアされることはない。リード・ボーカルを担当するのは、11曲中ヤッチンが5曲、風祭さんが4曲、大島さんが2曲という構成。

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そう、ジョンと…

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ポールとジョージみたいだ。ウワッ!気が付いてみれば風祭さん、サウスポーだ!

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ヤッチンはピアノを弾きながら1曲。

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「こんな日に」…

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ヤッチンの歌はやさしくていいナァ。聴いてる方も知らず知らずのうちにニコニコとやさしい表情になってしまうよ。

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風祭さんもピアノで1曲。「sarah」という曲。

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演奏は完璧!百戦錬磨のベテランたちだけあって、インスト・パートでは抜群のドライブぶりを見せてくれる!

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また風祭さんのリッケンの音がいいんだ~!

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大島さんのドラムもガ~ッチリとThe Paisleysの音楽に溶け込んでいる。完璧なアンサンブル!

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ヤッチンはJVM210Hと1960Aのコンビネーション。すっかりお気に入りのJVMだ。

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でもね~、ヤッチンにはもっとギターソロ弾いてもらいたいんよ~。名シンガーであるばかりじゃなく、名ギタリストなんだから!

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このバンドのもうひとつの強みはナント言ってもコーラス!

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一糸乱れぬ完璧なハーモニー。聴いてて気持ちいいわ~。

「♪アアン、アアン、アッアアアアン」で有名な「気になる女の子」も演奏。フィンガー5がやってたんですね。The Messengersというアメリカはミネソタのグループの1971年の曲。原題は「That's the Way a Woman Is」という。本国のヒットチャートで62位をマークしたが、曲は日本での知名度の方が高いらしい。そうか、最近CMで流れてたのか…。

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The Paisleysの音はもうビートルズなんですよ。どの曲も私なんかは思わずニヤリとしてしまう。

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素材が凝っていて…たとえば「I'm the Walrus」が出てきたりして、それがまた実に巧妙で深い!ある種、サンハウス的な指向と言えなくもないが、とにかくカッコよくて気持ちいい!

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これはヤッチンとも楽屋で話したことなんだけど、ビートルズを超すことはできないし、する必要もない。それならばリスペクトしちゃおう…的なことを。それでいいのだ。

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いつもマーブロに書いているけど、やはり一番クリエイティブだった頃の音楽を聴いて、自分の世代の感性を注入する。これが肝要だと改めて思ったね。

ビートルズをコンテンポラリーな(つまりエルヴィス以降ということ)ロックの第一世代とするならば、ヤッチンたちはそれを直接聴いて育った第二世代だ。70年代前半、日本にロックがあった頃活躍していた名バンドたちもしかり、第二世代までは素晴らしいものがクリエイトされるようだ。

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全11曲。ヤンヤの拍手。どの曲もものすごく楽しめたよん!オススメです。

もっと聴きたいな~。次回もお邪魔しちゃうぞ!

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ところで、イギリスの人ってホントに傘をささない。NYCの人なんかもそうだけど、イギリス人ってドシャ降りでも傘ささないんだよね。私も理由はわからない。ご存知の通り天気がコロコロ変わるロンドンは1日数回思いっきり雨を降らさないと気が済まない。私なんかは雨が降り出すたびにデイバッグを背中から下ろして傘を引っ張り出して濡れないようにするんだけど、かえって周囲の人から奇異な目で見られちゃう。「ホント、日本人って傘好きね~」みたいな…。冗談じゃない、こっちは旅先で熱でも出したらそれこそ命取りだから気をつけているのさ!ま、東京にいてもすぐに傘さすけど…。

あ、ゴメンなさい。イヤ、これは今年3月に発売されたヤッチンのジャズ・アルバム『The Swinging in the Rain』収録曲の1節の話し。

まずタイトルがいいね。「Swing」の現在分詞に冠詞をつけて「スウィングすること」と名詞にした。もちろん、『Singin' in the Rain(雨に唄えば)』の転用だ。

ジーン・ケリーが、ドナルド・オコナーの「吹き替え」という名アイデアとデビー・レイノルズ(この人は『スターウォーズ』のレーア姫や『ブルース・ブラザーズ』に出てくるジョン・ベルーシに復讐を挑む謎の女を演じたキャリー・フィッシャーのお母さん)との愛に最高にハッピーな気分になり、雨の中で歌って踊る…。映画『雨に唄えば』のハイライト・シーン。

この「The Swinging」という言葉が、念願のジャズ・アルバムを作り上げたヤッチンのハッピーな気持ちと雨の中で歌い踊るジーン・ケリーのハッピーな気持ちをダブらせるのだ・

それとジャケット。ん~、ウマイことやりましたな。Jckie McLeanの『A Fickle Sonance (4089)』。これまでにもJoe JacksonやElvis CostelloのようにBlue Noteのデザインをモチーフにしたジャケットがあったが、この『The Swinging in the Rain』は秀逸でしょう。『A Fickle Sonance』に目をつけるところが面白い。

ちなみにJackie McLeanは『A Fickle Sonance』の以前に『Swing, Swang, Swingin' (4024)』という名盤を発表している。ここでも「Swingin'」…何かの符合かな?

ピアノ・トリオをバックにスイングするヤッチンもまたステキ哉。曲は相変わらずやさしく都会的だ。初のジャズ・アルバムだからといって決して力んだりすることはない。

ビートが「8」から「4」に変わっても、ここにあるのは完全なヤッチン・ミュージックだ。是非一聴していただきたい。

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ヤッチンはファンキーさん、和佐田さん、そして田川ヒロアキさんらと組んでまた8月からツアーに繰り出す。各メンバーの故郷で演奏するという、前回の『Live! Live! Live!』で約束した通りの旅程。東京公演をまたMarshall Blogでレポートしたいと願っている。

詳しくはウェブサイトをご覧いただきたいが、また公演ごとにヤッチンが簡単なコメントをつけていて感激。なんという気遣い!

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曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒Soga21.com

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<後編>につづく

(一部敬称略 2013年5月19日 渋谷Rexにて撮影)

2013年6月20日 (木)

伊藤広規、新譜『WATER COLOR』発売!

日本だけでなくMarshall並びにMarshall Blogをも代表するベース界の至宝、伊藤広規が松下誠、Sachikoと組んだアルバムが昨日発表された。

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これがその新作『WATER COLOR』。「水」をテーマにしたアルバムだ。
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グルーヴ自慢の広規さんのベースだが、この作品はどちらかといえばマ~ッタリとした聴きやすい落ち着いた作品に仕上がっていて、広規グルーヴはオアズケ?…と思いきや、そこは広規さんのこと、フワフワとたゆたうバラードでも鋭利なくさびを打ち込むがごとく、目も覚めるベース・プレイを披露してくれている。

もちろん作編曲でも非凡な才能を惜しみなく発揮されているところもファンにはうれしい限りだ。

私は…といえば、青山純と組んだ前作『A*I』

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その前の森さんたちとのライブ・アルバム『RELAXIN' at IWAKI ALIOS』に引き続き…
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今回もライナー・ノーツとジャケット写真の一部を担当させていただいた。いつも一生懸命書いてます、撮ってます。

本当はここに内容のことをツラツラ書きたいんだけど、そんな事情ですのでこ・こ・ま・で・ね!

この『WATER COLOR』は伊藤広規のアーカイブ作品の3部作の一角で、これからも注目の作品が続いて登場する予定だ。楽しみ!

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伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト

(一部敬称略)

2013年6月19日 (水)

【イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

やっぱりロック・ファンなら絶対に気になるよね、東京電力千住発電所…違うか!

このHipgnosisの手による有名なPink Floydの『Animals』のジャケットに写っている、白い4本の煙突を擁する薄気味悪い建物はバタシー発電所(Battersea Power Station)という。

初めてロンドンに行った時から訪れてみたいと思っていた場所のひとつだった。

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バタシーに行くにはこのLondon Victoria駅を使う。ここから国鉄でたったひと駅。ロンドンの中心街の南側、テムズ川を渡ってすぐのところにある。

なんてエラそうなことを言っていても最初はよくわからなかったので、さっそく駅の案内所でどの電車に乗ればよいかを尋ねた。

係員は50がらみの黒人。「スミマセン、バタシー発電所に行きたいんですけど?」と告げると、「ナニナニ、バタシーに行きたいのか?へへへ~、そうかそうか!バタシーに行きたいのか~」とナゼかメチャクチャうれしそう…と思ったら「実はオレ、昔あそこで働いてんだよ~。」とのこと。ていねいに出発番線を教えてくれた。

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Victoria駅を出たかと思うとすぐ着いちゃう。乗車時間は約5分。

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駅の名前は「バタシー公園(Battersea Park)」。ホームに降り立つともうあの白い煙突が見える。興奮する~!

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ロンドン周辺の公共の交通機関の設備はどれも貫録があっておもしろい。木造の階段だよ。

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同じく木製の渡り廊下。なつかしいな~。東京の小学校でも1970年ぐらいまでは校舎はこんなんだったな。ペンキの匂いがスゴイ!

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エントランス・ホールもまるで博物館のようだ。ほぼ無人駅。

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外観も立派!

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駅のそばの交差点に立っている標識。ここには「Battersea Park」という大きな公園があるのだ。

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街はかなりヒッソリとしていて、スレ違う人は色黒の方が多い。

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駅から5分も歩くとコイツが現れる。

発電所に向かう途中、モーターウェイ(mortorway:イギリスでは高速道路のことをこう呼ぶ)があり、それをまたぐ陸橋がかかっている。発電所の周りはガッチリと囲いがめぐらされていて、なかなか設備を上から下まで撮るポイントが見つからない。仕方ないのでその陸橋の欄干によじ登って撮影した写真が以下の何枚か。

通る人たちがジロジロと見ること見ること!果たして熱狂的なPink Floydファンと思われただろうか?…そうでもないんだよね。

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天気もいいせいか、『Animals』の雰囲気とはまったく違う!

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ものすごいデカさ!レンガ造りの建物としてはヨーロッパ最大だそうだ。ダムもそうだけど私はこういう人間が作ったバカデカイものが好きなのだ。

しっかし、こんなにデカイ火力発電所がこんな街中にあるとはね~。でも東京にも冒頭で触れた「おばけ煙突」で知られる東京電力千住火力発電所があったもんね。日本の4本煙突は1925年の建設。なんとバタシーより早かったのだ!でも千住が1964年に廃止になったのに比べ、バタシーは1983年まで使っていたというのだから驚き!1983年なんて最近だぜ!

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内部に陽が差し込んでいる。つまり、撤収したのか朽ち果てたのか、もう屋根も天井もないのだ。

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やはり一番の見どころはこの巨大な4本の煙突。って三本しか写ってないけど…。

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コンクリート製の煙突の長さは53m。最後部は地上から103mにもなる。根本の直径は8.5mもあるそうだ。

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この建物は、1929年に着手し1933年に稼働を開始した時分にはこの写真の向かって右側しかなかった。つまり煙突は2本しかなかったワケだ。

その後、ロンドンの電力需要が増えるにつけ増床することになり、1944年に工事を開始し、1953年代に(この写真の)向こう側の建物が完成し4本の煙突が出そろった。その2年後の1955年から完全に稼働開始となった。

1983年にその役目を終えるまでロンドンでももっとも有名なランドマークの座に君臨した。Shige Blogでも触れたが、バタシー発電所は国からListed Buildings(保存すべき重要な歴史的建造物)のGradeIIの認定を受けている。ところが後でイギリスの友人から聞いた話では、このListed BuildingsというのはGrade I、つまり一番上のランクの建物以外は壊しても構わないことになっているのだそうだ。

例えばウエストミンスター寺院とかヨーク大聖堂とかカンタベリー大聖堂とか、こういうのは壊しちゃいけない。でもGrade IIのバタシーは「ま、ぶっ壊しちゃう?」みたいな。だからこんなにボロボロになっちゃってるのよ。モッタイない~。

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ロンドンには同じくテムズ川の南岸にTate Modernというゴミ焼却場を改装したバカでかい美術館がある。そこも焼却場だけあって大層立派な煙突がそびえているが、このバタシーもそういう風にできないもんかな~。セント・ポール寺院の川向いのロケーションのTate Modernに比べると、バタシーはあまりにも場所が悪いわな。もっとも街中の便利な場所にはこんなバカでかい火力発電所なんか作れるワケないもんね。

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それでもこれだけのロンドンにほど近い物件だから色々と跡地利用の話が持ち上がってきた。最近では2006年に4億ポンドでアイルランドの不動産会社がコレを買い、発電所をぶっ壊して3,400世帯を収容する新興住宅地にしようとしたが、経営難に陥り計画は頓挫。

その後、2012年にマレーシアの会社が同じく4億ポンドでこれを買収したという。さらにその後、スッタモンダがあって、最終的には2019年までにこの設備を取っ払って宅地にするようだ。だから興味のある人は早く見に行かないと!

でも調べてみると、この建物を残しつつ再開発をするという計画もあるようだ。そうして欲しいナァ。

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『Animals』のジャケットはこっちの方向から撮ったハズ…。

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ジャケットは…オイオイ全然違うじゃん!

この有名な空飛ぶブタちゃんのアイデアはRoger Waters。オーストラリアのJeffery ShawというアーティストとHipgnosisが共同でデザインした。ホンモノのZeppelin号を作ったドイツの業者によるヘリウムを詰めた12mにも及ぶ巨大な気球だった。これをバタシー発電所の上に飛ばしてジャケット写真を撮ろうと計画したのだ。

撮影の初日、もしブタが何かの拍子にスっ飛んだ場合に備えて狙撃手も待機したが、天候に恵まれずブタを飛ばすことはなかった。

2日目の撮影日以降、ウッカリ連絡をするのを忘れたため狙撃手が現場に現れなかった。そして、3日目も撮影は決行されたが、運悪く突風に見舞われ、ブタちゃんは5分もするとその姿を空の彼方に消してしまった!本来であればその場で狙撃手がブタちゃんを打ち落としてこと無きを得る予定だった…。

ブタちゃんの姿は10万メートル上空を航行する東方面へ向かう旅客機のパイロットに目視され、ヒースローでは欠航便が出た。そんな高所にパンパンに膨らんだブタが飛んでるんだからそのパイロットもさぞかし驚いたことだろう。

結局、ブタちゃんは風に乗ってケントの農場に着陸した。「おまんらがそんただバカデカイ豚さ落っこどすもんだで、うちがとごのベコさが怖がっとるでねーけ!」…と地元の農夫は大激怒。

結局、ブタちゃんを修理して再チェレンジしたものの納得いくものができず写真を合成してジャケットを完成させた。

ま、ここはコーナーが違うんでうるさくはいわないけど、こういうことなんですよ。ジャケットひとつ作るのにこの情熱!だからジャケットはおもしろいっての!今ならこんなことはしないでいきなりCGだね。イヤイヤ、それどころかジャケットすらなくなるんだったっけ!

Hipgnosisのジャケットについてはコチラをご参照くだされ。

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何とかして中に入って写真を撮りたいけど…ガッチリとゲートが閉まってる。何しろ「メッチャ危険な建物」にも認定されているからね。

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「GATE2」か…。行ってみるとしよう。

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塀沿いに進んで現れた工場の向かいの生コン屋。

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発電所の横をひっきりなしにゴミ収集車が通行している。そう、この先にゴミ焼却場があるのだ。さっきからどうも変なニオイがするのはこのせいなのね。

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発電所の真横にやって来た。

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近くで見るとますますデカイ煙突。壮観!

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写真の下の方におじちゃんがいるでしょう。 何か話しかけてくるんだけど車の騒音スゴイのと訛りがキツくてナニ言ってんだかサッパリわからん。

んじゃ…と近づくと「あんまり入って来ちゃイカン!」とか言うし…。イチかバチか「中へ入って写真撮らせてよ~」と頼んでみたがまったくダメ。そりゃダメに決まってるわ。「写真は外からならいくら撮ってもいいよ」というので数枚撮って退散。

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『Animals』の印象が強すぎて「Battersea」というとすぐにあのジャケットが頭に思い浮かぶ人も多いだろう。Pink Floyd以外にもバタシーの姿を確認することができる。

もう中学1年の時に有楽町の日劇の横の地下にあった「日劇文化」という今でいうミニ・シアターで観たきりなのでまったく思い出せないが、ビートルズの『Help!』にもバタシーが出てくるんだってね?

しかしですよ、私が中学1年の時って1975年なんだけど(あ、計算しないでくださいね。どうせジジイですから。それなのにまだこんなことやってる!)、この『Help!』が公開されてまだ10年しか経ってなかった時なのね。そうなんですよ、ロックを聴きだした頃ってまだビートルズが解散して5年しか経ってない頃なんだよね~。驚くわ~。若手のバンドのライブ会場に行くとどこでも最年長なのも仕方ないね。

話しを戻して…Judas Priestの「Another Thing Comin'」(←YouTubeでチェックしたけど見つからなかった)やTake Thatの「The Flood」(←これはいい!)などにも登場している。

これは近いうちにMJGのコーナーで紹介するけど、Hawkwindの『Quark Strangeness and Charm』には発電所のコントロール室の写真が使われている。

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これはThe Whoの『Quadrophenia(四重人格)』のブックレット。Vespaに乗って疾駆するジミーの後ろにはもうもうと煙を上げて発電にいそしむバタシーの姿が見える。『Quadrophenia』を題材にしたイギリス映画、『さらば青春の光(原題:Quadrophenia)』の舞台は1965年のロンドンだ。

1965年頃のロンドンはこうした光景が当たり前だったのだろうか?

興の覚めるようなことを言ってなんだが、実はこの写真自体は合成らしい。もともとのバタシーの写真にジミーが乗ったVespaの写真を乗っけてあるそうだ。

火力発電所の話もユックリ書きたいんだけどまたの機会にしておこう。

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両さんの「勝鬨橋」の話じゃないけど、4本の煙突から勇猛に煙が吐き出される光景を一度見たいものだ。

ああ、ロンドンはおもしろい。

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つづく

2013年6月18日 (火)

THANX RONNIE JAMES DIO LIVE vol.2~IN MEMORIES OF COZY POWELL<後編>

さて、後編いってみよ~!

残り2つのバンドはともにRainbowのトリビュート。Ronnieの長く輝かしいキャリアの中にあって、やはりRainbow時代がハイライトということになるのであろうか。

出演はRonnie Handsomeman[EIZO Sakamoto Unit]。

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EIZO SAKAMOTO

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ギターは清水保光。

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ベースに臼井OZMA孝文。

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ドラムは本間大嗣だ。

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Judy Garlandの「We must be over the rainbow…rainbow…rainbow」のセリフに導かれてスタートするのは当然「Kill the King」。

このユニットはキーボードなしだ。

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武道館でコレを見た時、まだ子供だったんで何とも思わなかったけど、コンサートのオープニングで新曲を堂々と演っちゃうんだもんね~。「♪でいんじゃっ、でいんじゃっ」って。よっぽど自身があったんだろうね。

でも、結局は後世に残る名曲にになった。やっぱりリッチーはスゴイね。

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清水さんも根っからのマーシャリストだ。

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見よ!このスウェット・バンド!

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この日はJCM900 4100で縦横無尽にリッチーを演じた。

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EIZOさんは「Classic Rock Jam」のレポートでもMarshall Blogに登場していただいているが、その昔、某大手レコード会社の主催で「Marshall Night」というイベントを開催したことがあって、その時も惜しみない協力をしていただいた。あの頃マーブロやっていたらナァ~。おもしろい記事が残ったと思うんだけど…まだあの時はブログもなければ、私も写真に興味すらなかった…。あの時のEIZOさんが歌ってくれた「Speed King」が忘れられない。

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2曲目はDeep Purpleの「Mistreated」だ。愛の虐待の歌だ。

子供の頃、この曲のタイトルって「ミステリー・テッド」で、テッドという人のミステリーの歌かと思ってた。

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今日も大絶唱のEIZOさん。まるでロニーに憑りつかれているかのようにシャウトし続ける…憑りつかれているのだ!

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3曲目は「Sixteenth Century Greensleeves」。

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そして「Stargazer」。

やっぱり好きな音楽に没頭している姿はプロアマの境なくみんな楽しそうだ。

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OZMAさんもステージ下手で汗みどろになって暴れまくる!

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近寄られるだけで周囲の気温が上がってしまうような燃えたぎるプレイだ!

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バシバシと破壊的なまでにパワフルなドラミングを見せてくれた本間さん。

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ドラム・ソロも大フィーチュア。 もちろんチャイコの「1812年」つき!

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何しろこのイベントはRonnieだけでなくCozyにもトリビュートされたものだからして、ここは大きなハイライトとなった。

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文句なしの快演!

それにしても荘厳なクラシックの曲とドラム・ソロを組み合わせるなんてよく考えたものだ。これもCozyだから成せるワザなのだろう。

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EIZOさんのエネルギッシュなステージングでいいように盛り上がってしまう!

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「Gates of Babyron」。

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いよいよこのセットも大詰めだ!

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そして最後はハード・ロック野郎どもの人生讃歌、「It's Only Rock'n'Roll」…なワケない!「Long Live Rock'n'Roll」だッ!

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見事にリッチーを演じきった岸町の名人。

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なんか、このセット…恐ろしく燃え尽きた感が強いなぁ。モノスゴイ熱演だったからね~。

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そして、Marshall Full Stackがステージに現れる。

この盛り上がり状態をキープしつついよいよ最後のバンドの登場だ!

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「工藤"KUDO→"義弘、島紀史 with 虹の騎士ショー」だ。

Judy Garlandの「We must be over the rainbow…rainbow…rainbow」のセリフに導かれてスタートするのは当然「Kill the King」ってさっきといっしょだ~!

いいの、いいの、カッコいいものは何回見たってカッコいいのさ!それに誰だってコレはやりたいもんね~!ナンバー・ワンかどうかはわからないが、ロック・コンサートのオープニングのベスト10には間違いなくランク・インするだろう。

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最後をビシと決めるべく、DIOKEN再登場!

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ん、アノ人っぽく撮れたと思わない?

島紀史

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ベースはSHIGE NAKAYASU。

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キーボードはTOSHI SHIMADA。

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ドラムは工藤"KUDO→"義弘。名前がグレードアップしてる四輪工藤屋さん!

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DIOKENさん、最後の出番!思いっきり歌うゾ~!

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「Kill the King」を歌いこむDIOKENさん。本当にうれしそうだ。

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一方のノンちゃんはといえば…

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Concerto Moonの時とも、またSTANDの時とも違う、完全ギター小僧のノンちゃん。

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そう、ここにもリッチーが舞い降りてきているのだ。しっかし、みんな好きだな~、ブラックモアさん。

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Moogのサウンドに導かれしは「Tarot Woman」。

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次第に大きくなるギターの「♪ジャリジャリリ、ジャリジャリリ、タットコロタン、タットコロタン」には興奮しますナァ。

そういえば、中学1年か2年の時、「エイト」という近所のコインのゲーム・センターに入り浸ったことがあって、ある日そこのマスターがロックが好きだということを知った。こっちは子供だから、もしかしたらロックのレコードをカセットにダビングしてそのマスターにプレゼントすればいくらかコインをただでもらえるかも…と考えた。

で、ビートルズを数本と、その時の新譜、『Rising』をプレゼントしてみた。すると、案の定気をよくしたそのマスターが、「誰にも言うなよ…」といって数十枚のコインをお礼にプレゼントしてくれた。

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数日後、そのゲーム・センターに行くと、マスターに呼び止められた。差し出した彼の手のひらには『Rising』がダビングされているハズのカセット・テープが乗っていて、彼はこう言った。

「あのサ、悪いけどコレは返すわ。うるさくてとても聴けないよ…」だって。この曲を聴くとこの時のことを思い出すんだよね。

ま、普通の人はこうなんだよね。でも今日のこの人たちは違う。根っからハード・ロッカーなのだ。どうしてそこまでのめり込めるかって?答えはカンタン。カッコいいからです。
あまりにもいろんな音楽が聴きたいアタシャ浮気性でちょっと失格ね。でも大好きよ。そうでなきゃ毎回毎回、あんなにボヤいていられません。

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このキャビも最近は見なくなったナァ。1980年代半ばまで製造されていた4×12"のベース用キャビネットが1935。

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しっとりと「Catch the Rainbow」。

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こうしてジックリ歌いこむDIOKENさんを目の当たりにすると、これまたRonnieが乗り移っているかのように感じる。

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「Stargazer」。ここもダブっちゃったけど、名曲、名曲!何回も聴こう!

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演りそうで演らない「Man on the Silver Moutain」。

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そして「Still I'm Sad」からソロ・コーナーへ。

まずはキーボード・ソロ。

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続いてギター・ソロ。ん~、やっぱMAJORのサウンドは強力やね。

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そして、ドラム・ソロ。
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工藤さんのドラム・ソロはいつもEARTHSHAKERのステージで楽しませてもらっているが、やっぱりいつもとはチョイと違うね。

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ここでも「1812年」を導入してもCozy成りきりプレイだ!

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全身をスティックに換えたかのような鬼気迫るソロ!会場からは大歓声が飛び交っていた!

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ここのセットも、ホント、命をささげるかのような熱演でお客さんも大よろこびだった。

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これにて本編が終了。長い!

そして最後は3人のRonnieによる豪華パフォーマンス!バンドは「工藤"KUDO→"義弘、島紀史 with 虹の騎士ショー」だ。

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今日は決まってらぁね、「Lomg Live Rock'n'Roll」だ!

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EIZOさんの金井克子バージョンRonnie。

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五木ひろしバージョンRonnie。

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もうここは各々Ronnieへの万感の思いを込めての熱唱だ。

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あるものはRitchieへの思慕の念を込めて!

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この連中に任せておけばロックも長生きすることだろう。

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熱唱、激唱、爆唱、とにかく素晴らしい歌にまみれまくったコンサートだった。

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これがロック!そして、やっぱりこういうロックはやっぱりMarshallじゃないとダメだね!

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大仕事を終えたDIOKENさん。本当にいいイベントだった。昨年、「来年もやるぞ!」と宣言して開かれた今回の第2回目の「THANX RONNIE JAMES DIO」。今回も宣言してたかな?…とにかく来年も開催して欲しい!

そして来年は若い人たちにもジャンジャン告知して見てもらおうよ。「カッコいいロックはこれだよ!」、「ロックはこう歌うもんなんだよ!」「ギター・ソロってカッコいいだろう!」って教えてあげましょう。

今、芸術や文化でもっとも大きな問題となっているのは「伝達」です。次の世代にいいものが伝わらない。先輩が誰も教えてあげないから。若者が「売らんかな」のマスコミのいい餌食になっちゃう。

じゃ、いつ教えるの?今でしょ!と言いたいところだが、来年のこのイベントまで待つことにしよう。DIOKENさん、がんばって!

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4時半ちょうどに始まって、全部終了したのが10時過ぎ。私も子供の頃からずいぶんとたくさんのコンサートに立ち会ってきたが、フェスティバルでもないのにこんなに長いイベントは初めてかもしれない。でも、昨日も書いた通り、「アレ、一体どこでこんなに時間を喰っちゃったんだろう?」と不思議に思うくらいアッという間の約6時間だった。

やっぱり出演者たちの、音楽やRonnie、Cozy、Ritchieに対する並外れた愛情やあこがれが生み出す熱演がそう感じさせたのであろうし、やっぱりカッコいいロックはいくら聴いても飽きないということなのだ。そうでしょ、絶対?

ま~、疲れはしたけどね。でもホントにおもしろかった!

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(一部敬称略 2013年5月18日 渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2013年6月17日 (月)

THANX RONNIE JAMES DIO LIVE vol.2~IN MEMORIES OF COZY POWELL<前編>

いつも書いているように、ロックたるもの、カッコいいギター・リフとソロ、そして男性的な野太いボーカル…こてに尽きると思っているし、考え方を変えるつもりも毛頭ない。ま、毛頭自体かなり少なくなってきた昨今その思いはさらに確固たるものになっている。

それもこれも、やはりロックの洗礼を受けた時分、まだそうしたカッコいいほぼ第一世代のハード・ロックが世の中に残っていて、その薫陶をドップリと受けているからに他ならない。

何しろ生まれて初めて聴いた生のロックの声がRonnie James Dioだったのだから。

中学2年生の時、1976年の12月の日本武道館でのことだった。ま~、驚いたね、世の中にこんなにデカイ音があるのかと思って…。それが今ではその爆音の犯人の組織に入って仕事をしているんだから人生どうなるかわからないもんだ。

下はその時のプログラム。入場料は1階席だったけど、3,000円だったハズ。

少しこのプログラムを見てみようか。あるラジオ局の方がこんなことを言ってる…『最近のイギリスというものは、ひと頃もてはやされたブリティッシュ・ロック、まあ早い話が、やたらすごいサウンド・イクイップメントを積み重ねたPAシステム、そこから出てくるもの凄い馬力のハード・ロック・サウンドというものがあまり聞かれなくなってきまして、ちょっと残念な気がします』としておいて、『かわりにオリビア・ニュートン・ジョンのさわやかなヴォーカルが電波をせん領(ママ)、そして、ベイ・シティ・ローラーズが若いティーンの間でアイドルになっています。』

もうこの頃からダメだったんだね~。この直後、パンクやらニュー・ウェイヴが登場してイギリスのハード・ロックは完全に「ロック英国病」に罹患していまだに回復の目途すらたたん。

数日前に紹介したTHE TREATMENTなんて頼もしい若者もいるにはいるが、焼け石に水。聴く方に下地がないことに加えて作る側(演奏する側ではない)の世代もドンドン変わってしまい、もはやどんな劇薬をもってしても早期な治癒は望めそうにない。

もう少しプログラムを読み進める。安全バンドのデビュー・アルバムの宣伝がデカデカと登場する。そう、Blackmore's Rainbowの前座だった。このころは「オープニング・アクト」なんて呼ばずにちゃんと「前座」という言葉を使っていた。

安全バンドのメンバーだった中村哲さんは森園さんや広規さんの関連でしょっちゅう撮影させていただいているし、マーブロにもご登場願っている。長沢ヒロさんもしかり。しかし、残念ながら勉強不足でこのアルバムは聴いたことがない。で、この広告のページに収録曲の解説が施してあり、その最後に「(演奏予定曲)」とクレジットされている。いかに…いかに!こうしたコンサートを大切にしていたかが想像されるのですよ。

それから…あったあった、好きなページ。この頃に来日したバンドの告知のページ。1977年の初頭に来日公演を予定しているバンドとして、Lynyrd Skynyrd(中野サンプラザ×4!)とRobin Trower(中野サンプラザ×3!)が出ている。ああ、両方とも行ってよかったナァ。いい時代だったよナァ。

イカン!ノッケからえらく脱線しちまった!

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そう、とにかくDio。とにかくカッコよかった。

その後、特にRonnieを追いかけたりはまったくしなかったが、彼の残した足跡の大きさを思い知ったのは、それから34年後のこと。場所はロンドン。

Classic Rock誌が主催する70年代のロックの黄金時代のバンドを集めたフェスティバル『HIGH VOLTAGE FESTIVAL』の時のことだ。出演者の(私的に)豪華な顔ぶれに加え、このフェスティバルはMarshallも協賛しているため、AAAパスを貰ってどこでもスイスイ入り込める最高のフェスティバルだった。以前、Marshall Blogで詳細にレポートしたがもう見れなくってしまったので、その後の状況を含めてまたいつか新しくレポートを書き下ろしてみたいと思っている。

これがその時のプログラム。

これをひっくり返すと…

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そう、この大フェスティバルがRonnie James Dioに捧げられたのだ。

フェスティバルにはHeaven and Hellが登場し、数万人の観客が「Heaven and Hell」の「♪オーオー」を合唱する姿は超感動的だった。

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プログラムの中には「Ronnie James Dio STAND UP AND SHOUT」と銘打ったガン撲滅の基金が紹介されている。会場でも寄付を募っていた。

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さて、その偉大なロック・シンガーを崇拝するものはこの世に星の数ほどいようが、その中でもこの人の輝きは一等星であろう。

マーブロ初登場。名前からしてスゴイ。DIOKENだ!

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そのDIOKENさんが主催するRonnieへのトリビュート・コンサート、『THANX RONNIE JAMES DIO LIVE vol.2』にお邪魔してきた。

タイトル通り、今回が2回目。みんな好きね~。そして、今回は副題に『IN MEMORIES OF COZY POWELL』がひっつきCozyへのトリビュートを兼ねたコンサートへと発展した。

ま~、これがね~、アータ、夕方の4時半に始まって終わったの何時だと思う?

10時過ぎよ、10時過ぎ!ほぼ6時間に及ぶコンサートだったんですよ。疲れましたよ、そりゃ。激疲れに決まってんジャン。ところがね、これが終わってみると、「アッレ~、どこでこんなに時間喰っちゃったのよ~?」というくらいアッという間の出来ごとだったんだから!

やっぱり、こうしたカッコいいロックを愛でる者たちが集って作り出す空間だから、時の経つのも早いのね。

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さて、最初に登場したるはHEAVEN and HELLのトリビュート・バンド、『HEAVEN & HELL cover unit』。

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メンバーはDIOKEN。

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ギターはPUNKY。

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反町"YUKI"哲之のベース。

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そして、キーボードがKou。

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ドラムはナント、ファンキーさん!

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ファンキーさんが一番最初に登場したのは…何しろ出番を速めに終わらせて、後はユックリとチューハイを飲みながら客席でこのショウを楽しんじゃおうという作戦!

ファンキーさん、本当に最後まで客席に座ってジックリとステージを鑑賞されたのであった。

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それにしても、DIOKENさんのこのなりきよう!

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好きなんだね~。もちろん歌いっぷりは完璧!

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ギター・ソロもタップリとフィーチュア。

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とにかくこの成りきりようをとくとお楽しみあれ!

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もうノッケからモノスゴイ熱気でしてね…いかにこの手のロックが愛されているかがわかるってもんですわ。

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続いてはelfのトリビュート・バンド、『elf cover unit』。

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DIOKEN。

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ギターはTHE BEGGARSのDannie。

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ベースは横山"SOUGO"壮五。

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ひっさしぶり!キーボードのはんだすなお。

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ドラムはDIOKENさんの実弟、赤間慎。

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コーラスにKANが加わった。

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ロス出身のBIG ELFはよく知っているんだけど、elfの曲を聴くのはこれが初めて…。

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エラくアメリカンなんですな~。知らなかった。

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このセットは他と雰囲気がガラリと違ってまたいいアクセントになったね。

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そして、今度はDIOのトリビュート・バンド、『DIO cover unit [Ray with aDIOs]』。

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DIOKENさんはひと休みして…

ボーカルはRay。

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ギターが里村源多朗。

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ベースがKassy。

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キーボードはHEAVEN & HELLトリビュートでも登場してくれたKou。

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そして、ドラムは出原卓。

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実は源多朗さんはだいぶ前にご一緒させていただいたことがあった。

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2007年だったかな?VintageModernが発売になった時、YOUNG GUITAR誌の付録DVDの企画にご登場いただいた。あの時以来だ。

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あの時もガッツのあるプレイで異彩を放っていた。

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今回は愛用の1959で以前にもましてすさまじいプレイをタップリと見せてくれた。

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Rayさんとの絡みもバッチリ。

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RayさんのボーカルもDIOKENさんと味わいが違ってコレまたグー。

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相変わらずの出原さんの激パワフル・ドラミング!爆弾が落っこちたのかと思った!

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Ronnie James Dioという人は1962年からプロの活動をしていたんですってね。ビートルズとスタート同じだもんね。それから67歳で亡くなるまでギンギンに歌い続けたんだからスゴイ。67歳ですよ!ま、ポールなんかも歌ってはいるものの、ロニーのやっていることとは違うからね。スゴイ人だったんだナァ。

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胸をはだけて、低い位置でギターを情熱的に弾きまくる源多郎さんの姿はダグ・アルドリッチの姿のようだった。この前の週にダグに会っていたからなおさらそう見えたのかもしれない。

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途中からステージに持ち込まれたロニーのポートレイトを背に熱演を繰り広げた。

やっぱりボーカルだけでなくギターが主役を務めるのカッコいいロックなのだ。そして、その傍らにMarshallがあるのが定石というものだ。

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ここで前半が終了。かれこれ3時間近く経ってんの。

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<後編>につづく

(一部敬称略 2013年5月18日 渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2013年6月14日 (金)

THE TREATMENT in OZZFEST JAPAN 2013

「コレ聴いてごらん。シゲなら絶対気に入ると思うよ」…と、2年前にイギリスの友人からもらったCDがコレ。

ケンブリッジ出身のTHE TREATMENTのデビュー・アルバム『THIS MIGHT HURT』だ。

まずタイトルがいい。「痛いかもしれませよ…」。病院の治療室でこれを言われるほどイヤなものはない。何しろ医者が「痛い」って言うくらいなんだから想像を絶する苦痛が予想される。特に歯医者。「ガマンできなかったら手を挙げてくださいね」と言われた瞬間にガマンできず手が挙がるわ!

そしてジャケット。今は違うデザインになっているようだが、こっちの方がいい。ゴム手袋をはめたオッサンが処置室から顔を出して「痛いかもしれませんよ…」でメンバーが「イヤだ~!」と絶叫している図。おもしろいじゃないの。

痛くったってしょうがない、治療(Treatment)なんだから!

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内容は、友人の言うことに間違いはなく、私の耳にピッタリシックリとくる、イギリス然とした正統派ハード・ロックだった。

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「何が?」って、Marshallの分厚い音色で奏でられるギターリフとソロ。そして聞きようによってはスティーヴン・タイラーにも似た感のあるこれまた図太い声のボーカル。もうこれで合格。

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このバンド、ギター・アンプはMarshall、ドラムはNATALを使っている。その関係でOzzfestのパフォーマンスをMarshall Blogで取材させてもらうことになった。「それじゃ自由に使っていいよ」…と、ギターのふたりとドラマーの最新のアー写も送ってきてくれた。いいバンドだ~!

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そしていよいよその雄姿を現した!

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ステージの袖で出番を待つ彼らのそばにしばらくいたのだが、若い…メチャクチャ若いでねーの。イヤ、若いってのは知ってたけど、そばで見るとまだ子供だよ。肌なんかツルっとしちゃって。

OZZFESTへ行ってもコレしか見ない!若いんだもん、応援してやんなきゃ!

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メンバーは5人。

ボーカルのマット・ジョーンズ(Matt Jones )。

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ギターのベン・ブルックランド(Ben Brookland)。

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もうひとりのギター、タゴール・グレイ(Tagore Grey)。

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ベースはリック"スウォグル"ニューマン(Rick"Swoggle"Newman)。

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ドラムのダーニ・マンズワース(Dhani Mansworth)という面々。
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今年で二十歳ぐらいなんじゃないの?

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そんな若者がこういう正統派のブリティッシュ・ロックをバッチリとキメてくれるのだからうれしい限りだ。

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ステージ狭しと飛び回るマット。

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CDの印象とは異なる歌いっぷりで、もっとワイルドな感じだった。

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喉がはちきれんばかりにシャウトする姿はホンモノのハード・ロック・シンガーだ。

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丸っきり役目を分配しているワケではないが、ベンが主にソロを弾き、

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タゴールがサイド・ギターに徹するというコンビネーション。

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ベンにしても「オレがオレが」のチャキチャキのシュレッダーというワケではなく、あくまで曲の中で生きるソロを弾いている感じ。

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タゴールもソリッドにバッキングを務め、バンド・サウンドをガッチリと固める。

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リズム隊も強力だ。

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スウォグルも徹底的にステージを駆け回りお客さんを扇動する。

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シンプルでストレートなドラミングも気持ちがいい!

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こうした直球勝負のブリティッシュ・ロックにはもってこいのリズム隊といえよう。

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これも毎度Marshall Blogで書いていることだが、とにかくイギリス勢にはがんばってもらいたいところ…と思っていると、The DarknessやThe Answerのようなバンドが出てきて「さすがイギリス!」と思わせてくれるのだが、

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最近どーもそういうバンドが長続きしない…。やっぱりダメなのかしらん?と思っているとこうしてまた出てくる。やっぱりイギリスはおもしろい。

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しかし、このバンド、CDで聞いているより音楽のイメージがウンとAC/DCに似ていることに驚いた。

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インストゥルメンタリゼーション(この言葉一度使ってみたかった!音楽を構成する楽器の配置のこと)が同じと言うことや、ふたりのギターの役割がどうとか、そういうことではない。 ましてや曲が極端に似通っているワケでもない。

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おそらく、無駄をすべてそぎ落としたハングリーなロックという共通点が根底にあるからではなかろうか?

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そして、やぱりこうした正統なブリティッシュ・ロックにはMarshallのギター・サウンドがシックリくる。

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すなわち伝統のブリティッシュ・ロックサウンドだ。

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NATALは1965年に創立したパーカッション・ブランドで数年前にMarshallが買収した。Brian Tichyが愛用していることでも知られている。

そうそう、NATALといえばThin LizzyのBrian DowneyもNATALプレイヤーだ。そのThin Lizzy、2週間前にMarshallの工場内にあるTheatre(劇場)でコンサートを開いたのだそうだ。従来のメンバーはScott GorhamとBrian Downeyしかいないが、内容は相当よかったらしい。何しろ曲がいいもんね。観たかったな~。

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MCもほとんどないこれまたストレートな構成。

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出てくる曲、出てくる曲がビシっと音楽的にキマっていて聴きごたえ十分!

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このTHE TREATMENT、他の若手バンドと比べると、若い聴衆にはもはや毛色の違う部類に映るのだろうなァ。一体どういう風に聴こえるんだろう?

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冒頭に書いた通り、このTHE TREATMENTの前後の出演者を見るにとどまったが、やはりロックは先祖返りを必要としているように感じた。

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このバンドがブリティッシュ・ロックにTREATMENTを施してくれるのを期待している。少々痛いかもしれないよ!

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(敬称略 2013年5月11日 幕張メッセにて撮影)

2013年6月13日 (木)

フィル・ウェルズ・インタビュー~その4

アーティストこぼれ話

S:アーティストに話題を移しましょう。

たくさんの人たちが興味を持っていると思うので。特にロックのジャンルだけでも。実際、あなたはアーティストのケアをされた事はありますか?

P:ありますよ。80年代に工場でアーティストのサポートを受け付け始めました。ディーラーだけではなく対象を広げたのです。それからアーティストが昔のように再び訪れるようになりました。アーティストの大きさによるのですが…、ま、人気と言った方が良いでしPw_img_7801
ょうか…。アーティストが来る場合とローディーが来る場合があります。
でも、ここにアーティストが直接来ることは当然あります。アンプを準備して、通常のおもてなしをして。
このあたりの話は1日中でも続けられますが、ずいぶん前の話で…アイアン・メイデンは3台のバスでやってきたことがあります。1台はバンド用、2台目はクルー用。そして3台目はビール用です。

S:ええっ?ビール?

P:本当です。3台目のバスはビールでいっぱいなものですから人が乗れないんです!
S:ギャハハ!

P:小規模なバンド…「地元のバンド」と言ったらいいでしょうか。「地元」というのは「イギリス」という意味ですよ。そういうバンドは、小さなバンに乗ってやってきます。前の座席にメンバー3人が乗っていて、後部座席は機材の山。その一番上にマットレスを敷いて、足1つ分の高さしかない所にもう2人が寝ています。その状態で地元をツアーして廻るんです。
S:それはキツイ!(笑)
このお話は12年前にあなたからお聞きしましたが、AC/DCが600台のキャビネットを持っていたんでしたっけ?

P:はいはい。そんな話をしましたね。AC/DCは手に入れたものは絶対に手放さないんです。それで、アンガスとマルコムは…特にアンガスはかなり慎重な性格で、私がこれまでに話をした中でも最もサウンドにこだわるギタリストのうちのひとりです。いつも同じ機材で同じサウンドを得ようとする。多くのギタリストがそうですが、彼も例外ではありません。
S:ギタリストとしては誰もが望むことですよね?
P:当然です。そこで彼らがやっているのはロッカーのようなもので、ひとつはこの国に、そしてアメリカに1ヵ所、オーストラリアに1ヵ所。それぞれのロッカーに2~300台ずつキャビネットを保管しているんだそうです。

S:(笑)あの時あなたからお聞きした話では、「良いコンディションのマーシャルを探す人を専門に雇っていた」とか?

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P:はい。たぶんロード・マネージャーだったと思います。ツアーをしていない時に色んな国に出向いて小さいヘッドなんかを探すんです。おもしろそうなマーシャルがあったら買って帰る。そしてアンガスとマルコムが気に入るかどうか試させるんです。
新しいのもありますが、古いマーシャルも持っています。
マルコムは実際に“JTM45/100”を使用しています。オリジナルの方ですよ。音が気に入ったから。
S:オリジナルのJTM45/100!?
P:そう。それから、ビッグ・バンド…この国では比較的有名な、トム・ロビンソン・バンドがあります。彼らもここへ来ました。

S:「2-4-6-8…」
P:そう!「2-4-6-8 Motorway」ですね。そうです。トム・ロビンソンとリード・ギタリストが来たのですが、50Wのリード・ギター用の小さなマーシャルを買いに来ました。1987年のことです。
S:あの曲、もうそんなに前か…。
P:そして、私が面倒をみました。他のバンドとまったく同じように対応していたんですが、「あなた方が有名になってナンバーワンになったら、また戻って来てください!」と伝えたんです。それから3週間後、「2-4-6-8 Motorway」が見事ナンバーワンになりました。
S:日本でもヒットしましたよ。
P:やっぱり?そして彼らはまたここに帰ってきてくれました。彼らが使ったのは小さな50Wのヘッドだけで、マーシャルのキャビネットにつなげて使ったのです。その音を大変気に入ってくれました。
こうしたサービスの後で比較的有名になりました。お金も少し稼いだことでしょう。いまだにここに戻ってきてくれます。
いわゆる有名になった才能ある人達の中で、もう長年見かけていない人達もいます。誰もみんな違いはありません。みんな良い人達ばかりです。
誰とは言いませんが、1人か2人は若干エゴのある人もいますが、ほとんどの人はすごく凄く良い人たちで、我々のしている仕事に感謝してくれています。
S:それはうれしいことですね。

ステイタス・クォー

P:もう数年経ちますが、ステイタス・クォー(注)が…。

S:フランシス・ロッシ…。

P:はい。彼らはすべての機材を…。
S:白くする。
P:はい!そのせいで販売した製品が数年に1回は工場に戻ってくるんです。要するに白いから汚れやすいんですね。
私が全部担当してやり直しました。ハモンド・オルガンも含めて。ほとんどの機材はマーシャルで、ステージ上のすべてものを白くしたいんです。
我々は今は改造にはまったく対応していませんが、昔はこんなことをしていたんです。…というのは、彼らはステージにヘッドと4×12”のキャビネットをふたつ…アングルドとストレートを積んで並べます。そのキャビネットのひとつにはスピーカーが入っていますが、もう1台にはスポット・ライトが入っていました。だから、オフになっていると見た目は普通のキャビネットと変わりません。しかしショーが始まった途端、キャビネットから照明が飛び出すという仕組みです。それを私達でやりました。昔はそうしたリクエストの誰かれなく、分け隔てなく対応していました。

S:クォーの白いマーシャルはずいぶん前からのことですか?

P:はい。もともとはグレーでした。白に変えた理由を彼らのローディーたちに尋ねたことがあるのですが、白くしておけば、照明が当たった時、赤が当たれば赤いマーシャルに、青が当たれば青いマーシャルに変わるんです。要するに、オブジェクターのスクリーンのようなものです。見た目もいいですよ。ステージが1色に染まりますからね。ライトの色が変わるたびにいっぺんにステージの色が変わるんですから。

S:ハハハ!いいアイデアですね。おもしろい!
一方では対応不可能な申し出はありませんでしたか? ミュージシャンのエゴか何かから…。

P:ある事はあります。特別な物を欲しがる人はいます。でもそれは大抵、製造上の問題からできないものが多いんです。
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昔はよくあったんですが、バンドがやってきて、もっとベースやトレブルが出るようにしてくれと言われる。だからコンデンサーを外してやったりしたんですが、今はそれができません。日本に送られるのか、それともメキシコ行きなのか、はたまたロシア向けなのか、すべての国にそれぞれ固有の規律があります。だから商品は常に一定にしておかなければなりません。そういう理由もあって今はそういうことに全く対応しないんです。
しかし、バンドから特別な要求をもらうことはあります。奇妙なものもあります。6台のアンプをつなげてくれと言われたことがあります。でも、プラグ・インするギターは1本だけ。ステイタス・クォーがこれをやっていました。彼らの場合は、バンドのギター・テクが対応したのですが、1台目にギターをプラグ・インする。そのアウトからある箱に信号を送ります。そこで信号を5~6、7つに分配して残りのアンプに送る。そうやって対応しました。

S:要するにパラレル・ボックスですね。

P:その通り。ノイズはまったくなかったですね。
そのようなことをやりたいとよく言われますが、改造を要することは「できません」と断っています。
S:わかります。
P:奇妙だなと思った質問をもらった事があります。あるローディが…ローディじゃなかったかな?4×12”のキャビネットの配線をあるバンド用にリワイアしたいというんです。マーシャルが使っているハンダを使いたくないというんです。音に影響を及ぼすと思っていたらしいんです。

S:(笑)

P:シゲ、本当の話しですよ!それから、とある紳士がこんなリクエストをしてきたこともありました。マーシャルのコンボのキャビネットの足は大体20mmぐらいの高さなんですが、それを16mmにして欲しいと言うんです。その4mmの違いで低音のレスポンスが変わると思ったそうです。

S:へえー(笑)。

     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

(注)ステイタス・クォー(Status Quo)はギターのフランシス・ロッシとベースのアラン・ランカスターが中心になって1962年に結成されたイギリスの国民的バンド。日本でいえば、バンド版北島三郎とでもいおうか。昨秋もO2アリーナで20,000人の観衆を前にコンサートを開催した

最新では2010年にヒットを記録しており、51年の活動期間に60曲以上をチャートに送り込み(イギリスのバンドで最多)、うち22曲がベスト10に食い込んでいる。

1991年には、マーブロにも時折出てくるBPI(British Phonographic Industry)が主宰するイギリスのグラミー賞と言われるThe Brit Awardを獲得した。

考えてみると、クォーもマーシャルと同じ歳だ。

日本には1975年9月に初来日。オープニング・アクトは「めんたんぴん」だった。観たかったな~。

このカテゴリーでこうしてグダグダとバンドの解説をするのははじめてのこと。イギリスではこれほど地位の高いクォーが、日本ではほとんど忘れかけられたマイナーな存在になっていることが悲しくて記してみた。

私は決してクォーの熱心なファンではないが、こうして彼らの演奏を見てみると、やっぱり「皆さん、こういうの忘れちゃってませんか!?」と世間に問うてみたくなるのである。ネブワースでのライブ。白い2203とフレットクロスなしの白い1960の壁!是非ご覧あれ!

ザッカザッカと至福のブギ・ロック。タマリません!もういっちょ!この合唱は一体?!

うわべだけでなく、国民が世代を超えて自分たちのロックを愛しきっている感じがしますな。見ていてとても気持ちがいい!

ネブワース、コンサートの時ではないが、一度訪れたことがあったが、夢を見ているかのように美しかった。

(一部敬称略 2012年9月 英Marshall社にて撮影・収録 ※協力:ヤングギター編集部、平井毅さん&蔵重友紀さん)

つづく

2013年6月12日 (水)

GRANRODEO LIVE 2013 G8 ROCK☆SHOW <後編>

後編いきます!

ところで、「万里の長城と自分のMarshall Wallが世界2大壁」とイングヴェイは公言しているが、ナンノナンノ、GRANRODEOのステージにいつも所狭しと並べられているMarhallの壁もスゴイですぜ。

1959のフルスタックが上下合わせて10セット。これがなければGRANRODEOのステージにはならない。Marshall Wallの美しさ、カッコよさを熟知しているe-ZUKAさんのロック美学に他ならない。Rock Showには不可欠なアイテムなのだ。Marshall Stackにはロックの浪漫が詰まりまくっているということだ。

そして、実際にe-ZUKAさんのギターの音を増幅しているのはコレ。JCM2000 DSL50だ。その名が示す通り50Wのモデル。

何も100Wばかりが大型ギター・アンプではない。100Wモデルに比べて音量が控え目というだけでなく、50Wモデルには50Wモデルの鳴りというものがある。100Wのモデルほど派手ではなく、かといって地味というワケでもなく、コンパクトな鳴りというか、何とも言い表しにくい独特の魅力があるのだ。これを求めてMichael Schenkerも筋肉少女帯の橘高文彦氏も50Wのモデルを愛用している。

以前、e-ZUKAさんはVintageModrnも愛用していた。

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さて、後半というか中盤というか…ここでまた場面が変わる。

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GRANRODEOのアコースティック・セットだ。

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曲は「希望の彼方へ」。

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おしゃべりも交えてホンワカムードのコーナー。

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瀧田さんもアコベに持ち替え。

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GRANRODEOのステージはMCも楽しい。

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しっとりと歌うKISHOWさんの声がまたカッコいいのなんのって!

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コーラス・ワークもバッチリとキマッタ!

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ここでね~、またGRANRODEOに関心してしまったんよ~。

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こうしてワザワザ転換してですよ、手をかけているワケで、これからアコースティック・セットをタップリと続けるのかと思ったら…

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何とアコースティック・コーナーはこの1曲だけ。

やっぱり昨日書いた通り、GRANRODEOはRock Showが何たるかをよく知っていると思ったね。もうとにかく外に出て暴れまわりたがる小さい子供のようだ。

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そうして怒涛の後半戦へと突入する。もうここまで来るとお客さんも後はブっ飛ばしまくることがわかりきっているので、会場の温度がジワリと上がった感じがしますな。

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まずは「RIMFIRE」。

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スカっと決めるロック・ビート。GRANRODEOの真骨頂。

この曲いつやるの?今でしょ!

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ジーナちゃんを背負って豪快にプレイ!

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ひたすら楽しく演奏するのもGRANRODEO流。

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しかしなんだね、とりわけe-ZUKAさんはいつも実に楽しそうにギターを弾くよね。

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もうライブが楽しくて楽しくてタマらないって感じ。

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だから見ている方も最高に楽しいのだ!

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そして、このテクニック。正確なシュレッディングとエモーショナルなビブラート。 それに音色が色っぽいんだよね。冒頭で触れた50W感がよく活かされていると思う。

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そんなギターだからいくら弾いてもらっても大歓迎。でも弾かない。e-ZUKAさんがGRANRODEOの音楽を、KISHOWさんの歌を大事にしているからね。ギター・ソロは曲を構成する一部。絶対に出すぎたりはしないのだ。このサジ加減がまたいいんだな~。

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「O-GRAVITY」

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これでもか!と幾重にも押し寄せてくるハードなトラックたち。

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「メズマライズ」。

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「Mesmerize」とは「催眠術をかける」という意味。同じ「催眠術をかける」という意味で「hypnotize」 という単語があるが(Fleetwood Macに「Hypnotized」というBob Welch作の名曲がある)、こっちは懐中時計を目の前で揺らせて眠らせて質問に答えさせちゃうヤツ。

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GRANRODEOの方の「催眠」は、魅力で相手をくぎ付けにしてしまう催眠術だ。まさにこの曲のタイトル通りではあるまいか?!

ステージ周りを縦横無尽に爆走するe-ZUKAさん。KISHOWさんに負けない驚異のエネルギーだ!

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これだけ走り回って、暴れまわって、自分のパートが来るとビシッとソロをキメて見せる。大変なことですよ。

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「アウトサイダー」 ときて…

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「modern strange cowboy」。

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ここで意外にも雰囲気を変える。

ピアノに向かうe-ZUKAさん。曲に入る前にツラツラっと弾いたメロディはJohn Coltraneの「A Love Supreme」の「Part 1 -Acknowledgement」の断片だったのを私は聞き逃さなかった。

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だだっ広いステージにグランド・ピアノが1台、そして2人のロックンローラー…絵になるね~!

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♪We wanna rock'n'roll!

一転してストレートなエイト・ビートに会場が揺れる!

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昨日触れたポールの「Venus and Mars/Rock Show」、Argentの「God Gave Rock'n'Roll to You」…これまでにもゴキゲンなロック讃歌があったけど、この曲も最高だ!

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それにしても信じられないくらいのパワーだ。最後の最後まで全く手を抜くことなくシャウトし続けるKISHOWさんの姿は真のロックンローラーだ!

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KISHOWさんが観客をアオるたびに場内の温度が上がる!

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VALさん、渾身のドラミング!隙間からカメラ目線ありがとう。フォト・クレジットがデカくてゴメンちゃい!

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初めてGRANRODEOのコンサートにお邪魔した時には驚いたものだ。ファンの男女比が拮抗しているといっても過言でないぐらい男性ファン、つまりRODEOBOYが多いのだ。

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そのRODEOBOYたちの多くがe-ZUKAさんのギタープレイに憧れていると信じている。「ギターってカッコいいな~」ってね。

それで彼らは「いつかはe-ZUKAさんのようにステージに立って、Marshall Wallを背中にギターを弾くんだ!」と決心していてくれればうれしい限りだ。

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1回の公演で1万人。半分が男の子として、その半分がe-ZUKAさんファンでギターを弾きたいと仮定すれば、難なくMarshallが2,500台売れる計算になるな…シメシメ…イヤ待てよ、最近は女の子の方が元気あるからな…。RODEOGIRLもジャンジャンギター弾いてくれるとして…ヒヒヒ…ということはもっとMarshall売れるか?

…なんてことは考えてはいませんから!!! ご心配なく!

RODEOBOYのみなさん、RODEOGIRLのみなさん、ギターってカッコよくておもしろいもんですよ。e-ZUKAさんを見てるから釈迦に説法か…。とにかく何かをやるには憧れのヒーローやヒロインが必要だ。そしてもっとギターに必要なのはいい音楽なんだよ。

みんなにはGRANRODEOのロックがあるし、e-ZUKAさんという最高のギター・ヒーローがいる。ギターをやらないと損するよ!

それじゃいつギター始めるの?今でしょ!…もういいか。

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こうして本編が終了。終わっちゃったよ~。

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そしてアンコール。

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「Once & Forever」…

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「Darlin'」…

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Van Morrisonじゃないけど、もうこうなっちゃうと誰にも止められない!

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ステージだけじゃ狭すぎる~!客席通路でも激演!

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MCをはさんで「桜色第2ボタン」。 この曲では天井から桜色の風船が!

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その数、3万個!曲の美しさもあいまって、最高の空間が目の前に現れた!

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まだまだ観たい聴きたい会場の歓声に応えてダブル・アンコール。

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曲は当然「Go for it !」。

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お客さんとバンドのコール&レスポンスはコンサートのハイライトのひとつ。

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KISHOWさんの「さぁVALさんいってみようか~!」というのがメッチャかっこいい!

そしてKISHOWさん…

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じゃーんぷ!

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こうしてアンコールを含めた全23曲が終了した。

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会場中のお客さんにお礼のあいさつをして回るメンバーたち。

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リズム隊の素晴らしい演奏も感動的だった。

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アタシャこの会場で一番歳を取ったRODEOBOYだったんだろうナァ~。RODEOジジイだ。でも最高に楽しんだぜ!写真もいいのがたくさん撮れた!

ポップでありながらロック。ロックでありながらポップ。 GRANRODEOはテレビで見かける凡百のバンドっぽい歌手たちとは一線を画す。どうちがうかといえば、GRANRODEOはロックなのだ。

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KISHOWさんの破天荒にカッコいい声、e-ZUKAさんのギター・リフにスリリングなソロ。高い曲のクォリティ。このふたりのやっていることはロックの必要条件を満たしていると思う。それに何としてもお客さんを楽しませようという至高のエンターティナー魂。

テクノロジーの進歩によってさまざまな局面で取り組み方が異なっているのであろうが、GRANRODEOのやっていることの核は黄金時代のロックのそれと大差ない。言い方を換えれば、黄金時代のロックの核を引き継いでいるのだ。

RODEOBOYもRODEOGIRLも私の子供たちと同じか、それより下の世代だろう。しかし、彼らや彼女がGRANRODEOのロックを古臭いと感じることはあるのであろうか?

あるハズがない。だからこうして一声で1万人や2万人もの若者が集まるのだ。

GRANRODEOの音楽はKISSやギターヒーローがウジャウジャいた時代の音楽に薫陶を受けたe-ZUKAさんの感性が元になっていることは論を俟たない。

若者たちだってそうした黄金時代のロックを楽しむDNAを持っているのだ。カッコいいものを希求するのは人間の自然の摂理なのだ。今日ここに集まった、また明日集まってくるファンは幸運にもGRANRODEOの音楽を通じて、「いいロック」を知った。

どうか若い人たちにはいいロックを聴いて欲しいと思う。KISSをはじめとしたe-ZUKAさんがギターを練習しながら夢中になって追いかけたロック・アーティストをさかのぼってみてはどうだろう?GRANRODEOの音楽がもっと面白くなるかもよ!

ちなみに以前は過去の音楽にあれほど興味を示さなかったウチの子供は、ドンドン音楽をさかのぼって聴いている。Zeppelin、Purple、Sabbath、Crimson、お気に入りはEmerson, Lake & Palmerのようだ。どういう風の吹き回しか尋ねてみたところ、返ってきた来た答えは…「だってカッコいいじゃん!もう最近のは飽き飽きだよ」…だそうだ。彼はRODEOBOYではないが、GOODBOYだ!(下の子はKISHOWさんファン)

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GRANRODEOの音楽はKISHOWとe-ZUKAという2人の才能が化学反応を起こして生まれた真のロックなのだ。

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ロジャーくんもジーナちゃんもダンサーも全員勢ぞろいのグランド・フィナーレ!あ~おもしろかった。

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昨日も書いたようにどうしても抜けられないプライベートの用事があったので、この翌日の公演『FLASH NIGHT』にお邪魔することができなかったのが返す返すも残念だ。翌日のセットリストを見せてもらったが、今日とほとんど違う内容だ。何たるサービス精神!観たかったな~。そして、マーブロでレポートしたかった!

7月20&21日には富士急ハイランドで「夏の野外ライブ」2daysが開催される。これも楽しみ~!また取材行かせてもらっちゃおうかな~!

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

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(一部敬称略 2013年4月20日 横浜アリーナにて撮影)

2013年6月11日 (火)

GRANRODEO LIVE 2013 G8 ROCK☆SHOW <前編>

ショウが始まるのを待ちながら スポーツアリーナのスタンドに腰をおろす」…

思わずアノ曲を口ずさんでしまうような光景…。

ここは横浜アリーナ。

GRANRODEOのコンサート、『GRANRODEO LIVE 2013 G8 ROCK☆SHOW』が今、まさに始まろうとしている。

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予定の開演時間を少しだけ過ぎて客電が落ちる…。

割れんばかりの歓声。

コンサートでもっとも興奮する瞬間だ。この瞬間の感動だけはいくつになっても、何年たっても変わらない!

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赤や緑やイチゴ酒どころの騒ぎではない!豪華絢爛なステージセットと息をのむような美しい照明の数々!

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10,000人のRODEO BOYとRODEO GIRLの興奮がハナっからイッキに爆発!

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そしてGRANRODEOの2人が登場!

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Rock Showの始まりだ~!楽しいなったら楽しいな!

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今回は、1日目を『CRACK NIGHT』、2日目を『FLASH NIGHT』と題した横浜アリーナ2DAYSの公演。両日とも満員御礼の20,000人動員だ!

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今日レポートするのはその1日目、『CRACK NIGHT』のもよう。ホントは両日とも行きたかったんだけどね~、『FLASH NIGHT』の方はどうしても抜けられないプライベートの用事で観れなかったのよん!プライベートのバカ~!

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KISHOW!

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e-ZUKA!

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今日も抜群のロックンロールを炸裂させてくれるハズだ!

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オープニングは「Can Do」。

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疾駆するドライビング・チューンでもちろん会場は大爆発!

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いきなりバリッバリのギター・ソロ!

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「慟哭ノ雨」…

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「Infinite Love」へと続く。

オープニングとはいえ、全速力で駆け抜けた3曲!

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GRANRODEOのふたりをサポートするのは…

ベースに瀧田イサム

瀧田さんは昨年12月、足立YOU祐二さんのLOVE MISSILEでマーブロにご登場いただいて以来。

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長井一郎

VALさんは新マーブロ初登場!つまり旧マーブロの時にやはりGRANRODEOのレポートでご登場いただいているのだ。

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しっかし、KISHOWさん、いつ聞いてもカッコいい声だニャ~。

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KISHOWさんの声だけでなく、e-ZUKAさんの通る声、つまり抜けまくるギターの音色も素晴らしい。Marshallを使って歌うe-ZUKAさんの声だ。

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長い間ライブ活動をともにしているリズム隊だけあってアンサンブルが完璧!

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とても4人で演奏しているとは思えない音の厚みだ。

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MCをはさんで「delight song」。

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「ROSE HIP-BULLET」…アヂィィィィィ~!

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やったことはないけど、護摩業のような熱さ!早く消えちクリィ~!アチチチチチチチ!顔が火照る!

ほら、ステージのフロントの3人もあまりの熱さに後ずさりして見えなくなっちゃった!

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「♪バラ色に染まれ~」の「れ」の転調にドッキリするね。この音、「D」かな?Dbか…。ん?…「♪バラよりも赤く」の「く」はBだ。カッコいいな。

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さすがe-ZUKAさん。曲も凝ってる。

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♪ダメダメ、モヤモヤの「BRUSH the SCAR LEMON」から「Beat it, Love!」。

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この照明!すべての瞬間がまさにスペクタキュラーで写真を撮っても撮ってもキリがない。

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しっかし、一時も休む瞬間がない怒涛のハード・チューンの連続。

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もちろんお客さんは大喜び!

ホラ、アタシャ、プレスピットの中に入って写真を撮ってるでしょ?前の方のお客さんの顔がよ~く見える。中には感動して泣いてるのもいるけど、みんなニッコニコよ。実に楽しそう。

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…と思ったらここでバッサリと場面が変わる。

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下手からダンサーの皆さんが登場し…

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幽玄の世界を演出する。
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衣装を換えてダンサーたちと「偏愛の輪舞曲」。

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「Y.W.F」へと続く。

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ま~、次から次へと色んな物が出てきてまったくステージから目が離せない。

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このダンサーとのシーンも演出がバッチリで何の違和感もない!That's Entertainment!

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バンド・メンバーのソロもタ~ップリ。

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パワフルなVALさんのドラム・ソロ!

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瀧田さんはスラップはもちろん、様々なテクを披露。

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客先まで出張サービスも…。

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e-ZUKAさんのギター・ソロ。

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e-ZUKAさんのギターソロといえば…今でも鮮明に覚えているんだけど、アレはいつだっけナァ~…って覚えとらんやんけ!(これはパクリです)…というのはウソで、はじめてe-ZUKAさんのギター・ソロをZEPPで観た時のこと。驚いたね。ブルーの暗めの照明の中でバリバリとバップ・フレーズを弾き出しましてね。異常にカッコよかった。

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今回はジャズはなし。

ストレートに弾き倒し、最後にはこの緑のギターからロケット弾が!

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そのロケット弾でステージの左右にロジャーくんとジーナちゃんが現れるという仕組み。これはスゴイ!

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大成功!

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何のイベントだったか、これは本当にハッキリとは覚えていないんだけど、e-ZUKAさんのプレイを初めて見たのはJCBホール(今、名前違うのかな?)で、なんかいきなりステージに出てきてDSLにケーブルを突っ込んで、オケに合わせて猛烈にギターを弾き狂っている姿だった。

シビれちゃったのは、弾くだけ弾いた後、ウッドストックのAlvin Leeみたいにポイッとギターを投げ捨て、お辞儀もしないでシレっとステージから去って行ったシーン。

「ちょっと今の誰?ダレ?だれ?」ってな感じだった。

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それが、ズッカズッカとマーシャルをズラリと並べて、写真を撮らせていただいて、マーブロに出てくだすって…うれしいもんですな!

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「CRACK STAR FLASH」~「Shake the Fake」~「背徳の鼓動」と濃いめの曲がまたまた続く!しかし、このバンド、バラードがないな~。

これでいいのだ!イヤ、こうでなきゃイカン。だってコレはRock Showなんだから!バラードは家で聴いてくれよ!

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ステージ・ギミックがテンコ盛りの演出も楽しいけど、やっぱりね、2人が書く曲が素晴らしい。理屈抜きに楽しめる。私なんかはKISSに影響を受けたというe-ZUKAさんのロックに対するフィーリングが世代的によくわかる。(私のが年輩だがね)曲の端々に出てくる仕掛けにニヤっとさせられるんよ。

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ここまででほぼ前半。こんなに盛り上がっちゃって後半どうすんの~?

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

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<後編>につづく
To Be Continued…

2013年6月10日 (月)

【イギリス-ロック名所めぐり vol.8】 ロンドン・ロック秘宝館?

「アレ?こんなのあんの?!」

Piccadillyで偶然にパンフレットを見つけてしまったのだ。

BRITAIN'S MUSEUM OF POPULAR MUSIC…ま、イギリス・ポピュラー音楽博物館ですな。

危ないんだよな~、こういうの…。チープな香りがプンプンする。

迷いに迷った結果行ってみることにした。どんなものであろうが、「名所めぐり」の名を掲げている以上、一応は訪れておかねばなるまい。

また、安くないのよ…。£13だから今の為替レートで言えばだいたい2,000円。

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ま、これがよく温泉地や高速の入口で見かける(イメージ)「○○秘宝館」のような類であっても、O2アリーナを取材すればいいや…と思って行くことに決めた。

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O2アリーナ自体の設備についてはすでにShige Blogでレポートしているので、コチラをご覧になっていただくとして…。

入口までの壁にはショウに熱狂する観客の写真に音楽史の重要な出来事をコラージュした年表がディスプレイされている。「ビートルズ、デビュー」とか「ウッドストック」とか…。不思議だったのは、レッド・ツェッペリンの名前が出るのは「『フィジカル・グラフィティ』発表」というとこだけなのよね。そんなに重要なの?

かつて「Classic Rock」というイギリスの雑誌の「ブリティッシュ・ロックのNo.1アルバムは何か?」というアンケートで『IV』が選ばれてたんだけどね…。
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O2アリーナは現在ロンドンで一番大きな屋内競技場だ。次にツェッペリンで有名なアールズ・コート・コンベンション・センター、次いでマーシャルが50周年記念コンサートを開催したウェンブリー・アリーという順番になるそう。

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これがアリーナへの入口。

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アリーナの外の回廊にはミュージアムの看板がたくさん設置されている。興奮するような、しないような…。イカンイカン、期待は絶対に禁物だぜよ。

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到着。メッチャ立派。
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チケットを買うと、このクレジット・カードみたいなものがもらえる。

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ランヤードも別売りで用意されているが、そんなものはいらん。自前のMarshallのランヤードをひっ付けるとこんな感じ。

このカードは展示品の音声ガイドのリモコン(っていうのかな?)になっていて、各展示についている印にこのカードをかざすと解説が始まるというワケ。これがなくても解説は聴けるので、ま、記念品みたいなものですな。

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さて、肝心の内容というと…これがなかなか面白かった。もちろん、期待のバーを極限まで下げていたことがかなり効果的だったのだが…。

恥ずかしながら、それでも2時間半も見てしまった!

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館内は完全に撮影禁止なので、文字でしか内容を伝えられないのがチト残念。

展示品はロック前夜のスキッフル時代からズラ~っと歴史順に並べられていて、それぞれのアイテムに解説が付けられている。

どんなものがあるのかというと…

●The Whoの有名なMarqueeの告知ポスター。もちろんホンモノ。

●見たこともないThe Beatles関連グッズ。おもちゃだの服だの。

●The Yardbirds、Jim McCartyのドラムヘッド。

●Marqueeのチラシ。

●Moody Blues、Justin Haywardのシタール。

●Fairport Convention、Dave Swarbrickのヴァイオリン。

●Jimi Hendrixの衣装。

●1969年のワイト島のプログラム。

●「I Feel Fine」の歌詞を記したメモ。

●Dusty SpringfieldやCilla Blackの衣装。

●The Zombiesの名盤『Odessey and Oracle』のオリジナルのアートワーク。

●Jethro Tull、Ian Andersonのフルートとギター。「Locomotive Breath」の歌詞のメモ。

●Steve MarriottのJTM45/100!

● Roxy MusicやSladeの衣装。

●The Rolling Stones関連グッズ。

●David Bowieの衣装いろいろ。これはスゴイ。

●Woodstockの時のRogerの衣装。あのピラピラね。ホンモノかいな?

●Nick Masonのドラムセット(イギリスでは「Drum Kit」という)。

●Elton Johnのサングラス。

●Fredie Marquryの衣装やBrian Mayの6pence plectrum。

●Mark Bolanのギターや衣装。

●The Sweet、Andy ScottのES335(「Blockbuster」や「Ballroom Blitz」のレコーディングで使ったとか)

●Ritchie Blackmoreの335(ノンちゃん、どうよ!)

メタル関連では;

●Rob Halfordの衣装。

●Ozzy関連グッズ。

パンク/ニューウェイヴ関連のグッズも山ほど飾られていたけど割愛。

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こうしたメモラビリアは3階に展示されていて、2階は特別展になっている。

私が訪れてた時はヨリによってレゲエだった。レゲエだよ、レゲエ。ああ、これがプログレ展とかだったらなァ。

それでもBob Marlyなんかのカッコいい写真がズラリと並べられていて、ま、それなりに楽しめた…かな?

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スター・グッズの他にも歴代のオーディオ機器の展示なんかもあって、これはおもしろかったナ。

でもね、実は私がもっとも楽しんだのはスターのグッズでもオーディオ機器でも、ましてやレゲエでもなく、イギリスのロックに関する展示だった。

これはバカでかいイギリス全土の電飾の地図がデーンと場内に据えられていて、自分のカーソルをツラツラと地図上のある地点に移動すると、その場所にゆかりのあるミュージシャンやロック史に残る出来事が示される。

普段からブリティッシュ・ロックの層の厚さに興味を持っている私にはこれがおもしろくておもしろくて!長い時間これで楽しんでしまったというワケ。

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結果的には£13分は楽しんだかな?あ、特におススメはしません。止めもしません。

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帰途North Greenwich駅で見かけたポスター。Status Quoのコンサートのポスター。サポートアクトはBonnie Tyler。

すごいでしょう、ステイタス・クォー!「Quofestive」、クォー祭りですぜ!さすがイギリスの国民的バンド!O2アリーナで演っちゃう。白いフル・スタックでパイル・ドライバーかましてくれい!(クォーが白いマーシャルを使う理由はまたどこかで…)
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つづく

2013年6月 7日 (金)

マジで『バンドやろうよ!!』~SCANDAL編 <後編>

Shige Blog 2012年9月3日 初出

以前のブログでも書いたし、前回も書いた。でもまた書くよん!

今回のオリンピックでも数えきれないほど出て来たでしょ~?歌にまつわる思い出なんかでも「勇気をもらった」とか「元気をもらった」とかよく言うじゃん?あの「勇気」ってナニかね?何の「勇気」なんだろうな?「この歌聴いてお化け屋敷に入れるようになりました!」とかいうことかね?んなワケないか…。

ま、おそらく「何事にも負けまいぞ!」と困難に立ち向かおうとする意志のことを言うんだろうけど、ホントにそんなんなっちゃうのかね?そんなにスゴイ歌なんですかい?ちなみに我々の世代では、そういう状況に陥った時に使う言葉は「勇気」ではなくて「根性」だったね。もろに星一徹に育てられた世代だから。

「この歌を聴いて『根性』をもらいました!」なんて言うヤツいないな。もはや飛雄馬も月々1,480円お得にすることばかりで「根性」は忘れていのかもね。もしかして「根性」って死語なのかな?それとも「勇気」より「根性」の方が大変なのかな?

で、ですよ。もうひとつの「元気をもらった」っての。これも最初意味がわからなかった。元気をもらう?コンサートでアリナミンでも配ってのかと思った(…これはウソです)。

ところが、ある時SCANDALを撮らせてもらっていて、ハツラツとしている自分に気づいたんですよ!あんな感覚、ロイ・ブキャナンを観た時も、パット・マルティーノを観た時も、志ん朝を観た時にもなかった!「スゲエ、これか?! SCANDALが元気をくれた!」と思ったね。あれから大好きだな…SCANDAL!

SCANDAL『バンドやろうよ!! vol.3~SCANDAL編』レポートの後編!後半でも元気を分けてもらってきた!

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元気を分けてくれたいつもの4人!今日もメンバー紹介から!

RINA!

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TOMOMI!
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MAMI!
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HARUNA!
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SCANDALの3回目の登場は7月11日にリリースされたシングル「太陽スキャンダラス」で!

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この日の出演はSCANDALを除いて全員が沖縄出身のバンドなのだ。
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太陽の本場から来たバンドに負けないようにSCANDALも大熱演!

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「♪たいよ~すきゃ~んだらす」という個所がメッチャ耳に残るな~。
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SCANDALはこういうちょっとマイナーのアップテンポの曲がよく似合う。

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MAMIちゃんも大熱唱!
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観客をあおるMAMIちゃん!メンバーの一挙手一投足に観客が沸き返る!
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TOMOMIちゃんもあおる!

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そして続けて「HARUKAZE」。

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軽やかなポップチューンの中に等身大(この言葉、一度使ってみたかった!)のSCANDALの姿が見え隠れする佳曲だ。
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そうなんだよね、SCANDALの曲は歌詞とメロディのバランスがいいのよ。邦楽の場合、歌詞の意味がストレートに入って来てしまうので、歌詞が立派すぎるとメロディが死んでしまうし、メロディがあまりにも荘厳だとどんなに崇高なことを歌ってもバカバカしく聞こえてしまう。これですよ。SCANDALの曲はこのあたりが実にスマートなの。
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熱演の連続に崩れ落ちるTOMOMIちゃん。TOMOMIちゃんにはこの後もう一仕事残っているのだ!
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最後は出演者全員による演奏!何とニギニギしいことか!dollsも合流だ~!

あ~、今日も元気をもらったニャ~!ありがとうSCANDAL!!

SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒SCANDAL Official website

バンドやろうよ!!の詳しい情報はコチラ⇒ティーンの自己表現・自己実現を応援する参加・体験型サイト teena

ところでTOMOMIちゃんが弾いているのはESP製のオリジナル・ベース。

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コンサート終了後にそのオリジナル・ベースに関するTOMOMIちゃんのスペシャル・インタビューが収録された。
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「この世に1本しかないベースをつくっちゃおう!」という企画で出来上がった思い入れたっぷりの楽器だけにTOMOMIちゃんの話しにも熱がこもる。
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インタビューには実際に製作に携わったESPミュージカルアカデミーのOBも参加した。
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お気に入りのベースと一緒にハイ、ポ~ズ!
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インタビューの内容はコチラをチェック!⇒teena Official Website
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楽しいインタビューでした!
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(一部継承略 2012年7月16日 SHIBUYA AXにて撮影)

2013年6月 6日 (木)

マジで『バンドやろうよ!!』~SCANDAL編 <前編>

Shige Blog 2012年8月30日 初出

もはやガール・バンドの頂点に達したといっても過言ではないSCANDALが主催するイベントが『バンドやろうよ!!』。好評に好評を重ね、今回で3回目を迎えた。SCANDAL、FLIP、ステレオポニー、7!!が集まり、あまりにもにぎにぎしく、かつゴージャスなイベントとなった。

それにしても、女子の勢いの強いこと!卓球、バドミントン、サッカー、柔道、アーチェリー、レスリング、水泳等々、ロンドン・オリンピックでも女性陣の活躍には目をみはるばかり。

音楽においても、中学や高校の吹奏楽部だって女子ばかりだもんね。バンドもそう。私は数年にわたり関西最大の高校生のバンドコンテストの審査員をさせてもらっていたが、出場者は約9割が女子だった。

まさにこの『バンドやろうよ!! vol.3』はそんな女子のパワーを感じさせてくれる熱狂のイベントとなった。

ホントのところはね、女の子でも男の子でもいいから、いい音楽を聞いて「自分も演ってみたい!」という気持ちになって、みんなでマジでバンドやってもらいたいのよ。

メッチャにぎにぎしく展開したライブもいよいよお待ちかね、SCANDALの登場だ!

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HARUNA
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MAMI

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TOMOMI

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Rina
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SCANDALの出演は3番目。

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ただでさえ盛り上がっているのに、お待ちかねのSCANDALがポコッと出て来たもんだから会場はタマッタもんじゃない!

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SCANDAL1回目の登場はいきなり「瞬間センチメンタル」!
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MAMIちゃんのイントロの「♪タリラリラン、タリラリラン」だけで会場はさらにヒートアップ!

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DSL50と1960AXのコンビネーションでソリッドなギターを聴かせてくれるであろうMAMIちゃん!

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コーラスも完璧!

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TOMOMIちゃんのよく練られたベース・ラインはSCANDALサウンドをへヴィに、そしてディープにする。

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長く美しい髪を振り乱してのカッコいいアクションも楽しみ!
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もちろんボーカルでも大活躍だ。
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RINAちゃんのクリスピーなドラミングはいつ聴いても気持ちいい!
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密度が濃いのはドラミングだけじゃなくて、ドラムセットもエラク密。いつもRINAちゃんを撮るすき間がなくて苦労しちゃうんよ~。ごめんね~、RINAちゃん。
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SCANDALってひとりひとりの役割がキチッと明らかになっていて、それぞれがダイアモンドみたいに輝いてる。

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ドラゴンボールは世代が違うのでわからないので…そーだな…『インディ・ジョーンズ』の2作目に出てくる石みたいに、そのダイアモンドが4つくっつくととてつもないパワーを生み出すんだ。

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それでいて熱い中にもどこかクールさが漂っている。これは本当のプロの仕事だと思うのですよ。
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2回目の登場では「Love Survive」を持ってきた。イントロのオクターブ・フレーズがバッチリ決まったMAMIちゃん!
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時にパワフルに、時にセンシティブにSCANDALメロディをゴージャスに編み上げるHARUNA。今日もたくさんの声援が飛び交っていた!
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ホント、SCANDAL見ると元気になった気分がするんだよね~。
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SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒Official website
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つづく

(一部敬称略 2012年7月16日 SHIBUYA AXにて撮影)

2013年6月 5日 (水)

Music Jacket Gallery~日本独自ジャケットLPコレクション<後編>

Shige Blog 2012年7月25日 初出

今回のガラス・ケースの立体陳列は、欧米の歴史のあるレーベルから新興のレーベルまでを網羅したレーベル・ヒストリーCDボックスだ。

レコード会社の音楽性をシンボライズしたものがレーベルといえるワケだが、各CDボックスにはそれぞれのレーベルの特徴を集大成した数多くの音源やその沿革を記した豪華なブックレットが同梱されており、重量感に溢れたパッケージと共に、目と耳とで楽しむアーカイヴとしての付加価値が最大の魅力だ。むしろ音源はもう揃っているだろうから、この手のものは入れ物やブックレットが目当てだったりもする。と言うは易し、買い難し。

「箱」の形をしているCDをすべて自家薬籠に抱え込んでいる日本一のコレクター、植村氏のみが公開できる壮大なコレクションといえよう。

今回登場するレーベルは、アメリカから…

SONY(米COLUMBIA)100周年(26枚組)

CAPITOL 60周年(6枚組)

ATLANTIC 50周年(9枚組)

WARNER BROTHERS 50周年(10枚組)

CHESS (15枚組)

SUN (9枚組)

MERCURY (7枚組)などを展示。

イギリスからは、

HARVEST(5枚組)

CHARISMA(4枚組)

FACTORY(4枚組)

2 TONE(4枚組)など。

個性的なレーベル・ヒストリーCDボックスの魅力が堪能できるという仕組みだ。それではひとつずつ展示品を見てみよう!

● THE CHESS STORY 1947?1975 (CHESS 1996)
戦後、チェス兄弟によって設立されたチェス・レコードの音源を集大成した15枚組CDボックス。チェス・レーベルがブルース、ソウル、R&Bを中心にアメリカの音楽シーンを牽引してきた功績には大きなものがある。詳細な資料を掲載したブックレットも貴重だが、15枚目のCD-ROMにはチェスから発売された全カタログが網羅されている。

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● THE FAMOUS CHARISMA BOX (VIRGIN CHARISMA 1993)
1968年にトニー・ストラットン=スミスによって創立されたカリスマは、その名にたがわず極めて先進的かつ個性的なレーベルだ。この4枚組CDボックスには、こうしたレーベル・ポリシーに賛同したユニークなアーティスト群の作品が網羅されている。「不思議の国のアリス」に登場するマッド・ハッターのデザイン・キャラも人気の的だ。

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● 50 GOLDEN YEARS 1952?2002 / A COMMEMORATIVE COLLECTION (SUN 2002)
50年代中盤のロックンロールの黎明期に多大なる功績を残したサン・レコード設立50周年を記念して発売された8枚組のCDと7インチ・シングルの9枚組ボックス。

7インチ・シングルはエルヴィス・プレスリーの最初期の貴重な音源。パッケージは昔のファイル・カードを模したもので、CDの収納方法にもかなり工夫がなされている。

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●CAPITOL RECORDS 60TH ANNIVERSARY 1942-2002 (CAPITOL 2002)
1942年に創立されたキャピトル・レコード60周年記念の6枚組CDボックス。40年代から2000年代までを網羅したCDは各年代ごとにデジ・パックに収められ、144ページに及ぶ写真集もパッケージと同様に豪華な布製で作成されている。見るからに高そうだニャ~!

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●REVOLUTIONS IN SOUND WARNER BROS. THE FIRST FIFTY YEARS (WARNER BROS. 2008)
1957年に創立されたワーナー・ブラザーズ・レコード50周年記念の10枚組CDボックス。レコードを模したレーベル・デザインや各種の傘下レーベルのデザインも見る目に楽しいパッケージだ。68ページのブックレットにはレーベルの沿革はもとより、詳細な資料が述されており、まさにアーカイヴ・ボックスのお手本となるものと言えよう。これも高そうだニャ~。

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● PALATINE / THE FACTORY STORY 1979?1990 (FACTORY 1991)
70年代末期に創立されたファクトリー・レーベルは、マンチェスター・サウンドというジャンルを形成させたばかりでなく、ジョイ・ディヴィジョンという不世出のグループを輩出させた点でもその功績は大きなものがある。LPサイズのCDボックスは、ブックレットも大判のため、高齢者には読みやすさこのうえなし!ありがとう!

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● BLUES, BOOGIE, AND BOP : THE BEST OF THE 1940’S MERCURY SESSIONS (MERCURY 1995)
40年代のマーキュリー・レコード黄金期のブルース、ブギ、ジャズなどを集大成した7枚組CDボックス。戦前の貴重なSP音源の収録はまさにアーカイヴ・ボックスならではのもだが、何よりも目をひくのが当時のラジオを模したレトロ感に溢れたパッケージ・デザインだろう。

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● FOREVER CHANGING : THE GOLDEN AGE OF ELEKTRA RECORDS?1963 TO 1973 (ELEKTRA 1996)
1963年の創立から1973年までのエレクトラ・レコードの黄金期を集大成した5枚組CDボックス。この限定版ボックスにはポスト・カードやピンバッチなどのオマケも同梱されており、見る目の楽しさも倍加されている。CD-ROMにはエレクトラから発売された全ディスコグラフィーと、プロデューサーのインタヴューも収められており、貴重な資料となっている。

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● SONY MUSIC 100 YEARS : SOUNDTRACK FOR A CENTURY (SONY 1999)
米コロンビア・レコード(現ソニー・ミュージック)設立100周年を記念して発売された26枚組CDボックス。クラシックからジャズまでの全てのジャンルの中から各アーティストの作品を1曲ずつ合計548曲という膨大な音源を収録している。100年という歴史の重みを感じさせる重厚で壮大なパッケージと共に詳細な資料を満載したブックレットも貴重なものだ。

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● HARVEST FESTIVAL (HARVEST 1999)
1969年にEMIレコードの中に設立された先進的なレーベル、ハーヴェスト創立30周年の集大成である5枚組CDボックス。レーベルの沿革を詳細に述したアート感覚に溢れたブックレット型のパッケージが秀逸だ。Barclay James Harvestがフィーチュアされているのが見える。このグループ、70年代にはチャーター・ジェット機でツアーしてたのよん!オール・カラーのブックレットの巻末に載せられた全ディスコグラフィーは資料的に重要なものだ。

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● BEARSVILLE BOX (BEARSVILLE 1996)
聖地ウッドストックで1969年に設立された名門ベアズヴィル・レーベルの作品を網羅した4枚組CDボックス。単行本型の独創的なパッケージは、CDの収納トレイや腰巻き帯にまで工夫がなされ、デザイナーのクリエイティヴィティが遺憾なく発揮されている。シリアル・ナンバー・カード封入の完全限定版で、日本のみの企画・発売だ。
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このカード欲しいナァ~。

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● THE COMPACT 2 TONE STORY (2 TONE 1993)
70年代後半に設立されて以来今日に至るまで「スカ」というジャンルを定着させた功績も大きい2トーン・レーベルの作品を集大成させた4枚組CDボックス。白と黒との市松模様が特徴的なレーベル・ロゴを始め、パッケージ・デザイン全体がこうした2トーン・カラーに統一されており、レーベルの特色をうまくデザイン処理している。

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ミュージック・ジャケット・ギャラリーの詳しい情報はコチラ⇒金羊社公式ウェブサイト

(テキスト原文執筆:植村和紀氏)

2013年6月 4日 (火)

Music Jacket Gallery~日本独自ジャケットLPコレクション<中編>

Shige Blog 2012年7月24日 初出

今日はMusic Jacket Gallery、『日本独自ジャケットLPコレクション』の<中編>。もちろん金羊社のギャラリーからお届けします。

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以前、ある専門学校で音楽や楽器に関する講義をさせてもらったんだけど、そこで「音楽配信の恐怖」に触れた。こういう機会があると必ずこの話をするようにしてるの。でも、ん~、あんまり若い人たちはピンと来てないみたいだよね。「ジャケット」がなくなってしまう!コンセプト・アルバムがなくなってしまう!なんてことはどうでもいいのね。

インヤ!いいワケない!やっぱり若い人たちは魅力を知らないだけ。ジャケットをまとうにふさわしいチャンとした音楽に囲まれていないからその楽しみや重要性がわからないだけだと思うのですよ。

それにしてもレコード会社の方々は大変だ。フィジカル・プロダクツを守らなければならない一方、営利事業として音楽配信を推進しなければならないのだからね。

でも、大丈夫!いい音楽さえ創出すれば、またよくなりますよ。まず、次々にテレビに出てくるチープなバンドをシャットアウトして歌謡曲をもう一度隆盛させましょう。もう「さくら」は禁止!

才能あるソングライティング・チームに、10年後、20年後にも歌い継がれているであろう佳曲をドンドン作ってもらい、レコーディングでは打ち込みを卒業して、腕の立つミュージシャンに本物の楽器を演奏してもらいましょう。歌は少しぐらい下手でも豪奢な衣装をまとった見目麗しい方にお願いしましょう。もうひとつ、優秀なコレオグラファーを起用して誰でも真似をしたくなる楽しい振付をクリエイトしてもらいましょう。

一方、テレビから締め出されたロックバンドだと思っている人たちは、60年代後半からパンク/ニューウェイヴ出現以前のロックをしっかり聴きこんで、一から「ロックバンド」として出直してみたらいかがでしょうか?みんなでカッコいいギターリフを編み出して、ギターソロを練習する。そして、ダークでへヴィで不健康なロックの世界を再構築してしてもらいたい。

テレビを見ていると、新しいものを作ろうとすればするほど、ヘンなものが出てきてしまうように思う。やりつくしてしまっているからしょうがない。音楽はもう先祖返りするしかないと思う。先人の偉大なる遺産に本質を見出し、自分たちの世代の感性を注入して、何かを作り出すしか道は残されていないのではないか?何とかクリエイターとかハイパー何とかはもう卒業なんじゃない?

とにかく、さんざロックで楽しませてもらっていい思いをしたおじさん(おばさんも)達みんなで若い人たちにカッコいいロックを教えてあげましょうね!ジャケットの魅力も同様なのだ!

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ということで今日はロックの原点のひとつ、ジミ・ヘンから!

1968年にイギリスで発売されたJimi Hendrix Experience初のベスト盤、『Smash Hits』。んなこたぁ皆さんご存知ですね?イギリス盤はモノラル。その1年後にアメリカではステレオで発売された。イギリスでは4位、ビルボードでは6位までチャートを駆け上がった。

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これも『Smash Hits』。そう。これが日本盤。この魚眼レンズで撮った写真はアメリカ版『Are You Experienced?』に使われていた有名な写真…ともチョット違う。なんでこんなに曲げちゃったんだろう?まさか、気が付かなかったワケじゃあるまいに…。ま、ジャケの出来としては特段悪いワケじゃないけど、差し替える理由もないと思うんだけどナァ…。でもこれはまだいい…。

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問題はコレよ。『Axis: Bold as Love』だぜ!もし、この表1からすべての文字情報を取り除いたら、初めて見る人にはこれが『Axis』だってわからないだろうナァ。
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元はコレですよ、コレ。どうしてあんなことしちゃったんだろうか?

答えは簡単。「売れると思って…」上のジャケットに差し替えたに違いない…とは植村さんの弁。同氏によればこの国内盤、10ウン万円のプレミアがついている超レア盤だとか…。海外のコレクター垂涎の的でもあるそうだ。

もうこうなるとジャケットの意味合いを無視しているとしか思えないよね?いくらプレミアが付いているとはいえこっちの方がいいナァ~、ねぇシゲさん?

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あ~あ、表4もこの通り。ドッペリ日本語を刷り込んじゃってる。コレ、もともとはゲイトフォールドじゃない?まさか経費を下げるために強引にシングル・ジャケットにして、裏ジャケをこういう装丁にしたのかな?

いずれにしても、ジャケットが作品の一部であるということを無視していることは間違いないよね。

「ヒデーな~」と思う人もいるかもしれない。私もそう思うけど、ジャケットを必要としない音楽配信よりははるかに文化的でよろしいよ。まさかレコード・ジャケットが抹殺される世の中が来るとは思わなかったね。

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これも!これはProcol Harumのファースト・アルバム『Procol Harum』の国内盤。あの黒っぽいイラストのヤツね。

どうもProcol Harumは『Grand Hotel』以外馴染みにくくて、昔からほとんど聴いていないんだよね。(…といいつつ2006年のデンマークのライブ盤をかけてみる…)ん~、やっぱりいいな~Procol Harum。っていうより、Geoff Whitehornのギター!Geoffが参加していなかったらコレも買ってないな。何せオーケストラと合唱隊が加わっていて、1曲目から「Grand Hotel」でしんみりとご機嫌なんですよ。短いけれど真ん中のギターソロは実にドラマチックでGeoffのギター・スタイルはこういう曲にピッタリだ。

先日のジムの会の時、ちょうど会場に着いたのが同時で、車から降りてくるなり「シゲさ~ん」とあのなつかしい声でハグしてくれたGeoff。今年の年末は日本に来るかも…みたいなことを言っていたがProcol Harumでも来るのかな?

以前のブログでも書いたけど、もう見れなくなっちゃったからもう一回書いちゃおう!…そんなだからProcol Harumにはウトくて、メンバーの顔もよくわからん。で、Procol Harumが来日して四人囃子と新宿厚生年金大ホールでダブル・フィーチュア・ショウが催された。Geoffに日本酒の差し入れを持って行ったんだけど、どこにも見当たらない。ドアが開けっぱなしの楽屋に入って、「Geoffはいませんか~?」とそこにいた白髪の老人に話しかけた。「イヤ、いないな。どっか外へ行ったんじゃないかな?」みたいなことを言う。その人、ゲイリー・ブルッカーだったの!ああ、握手しておけばヨカッタ!ファンでもないのにこういうところはやっぱミーハーでいかないとね!

しばらくして、ガヤガヤと騒がしくなったと思ったらGeoffと数人が楽屋へ帰ってきた。やっぱり!もう外へイッパイひっかけに行ってた!日本酒を渡すと大層よろこんで…ああ、本番までに4合ビン、ペロっと空けちゃった!

で、肝心のこのファースト・アルバム、聴いたことないんですよ、そんなだから。でももちろん「A Whiter Shade of Pale(青い影)」はおなじみにならざるを得ませんな。何せ世界でもっとも電波に乗った曲とかいう話しを聞いたことがある(イギリスで一番かも知らん)。ナント、ナント、世界で1,000回以上カバーされたらしい。

こないだ、って言っても前のブログか…Pink Floydの『狂気』のことを書いたことがあった。あれも「The Great Gig in the Sky」が著作権でモメにモメた。

この「A Whiter Shade of Pale」も同じ。Gary BrookerとKeith Reidの共作ということになっていたけど、Mather Fisherがイチャモンをつけた。「オレも作曲に協力したんだ」とね。2006年に勝訴。

先の厚生年金の時にはかなりMathewがフィーチュアされて仲がいいのかと思っていたけど、こんなことがあったのね?で、Mathew Fisherは辞めちゃった。過去の印税をゲットできれば「青い影」1曲で遊んで暮らせるんじゃないかね?

この日本盤、おもしろくはないけど、ジャケットのデザインとしてはそう悪くないと思う。

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1968年、Soft Machineのデビュー・アルバム。Chas ChandlerとTom Wilsonのプロデュース。元来のジャケットは歯車を模したギミック・ジャケット。はじめからこの日本盤のデザインだったらなんら問題なかったんじゃない?体育座りしているRobert Wyatt、Mike Ratledge、Kevin Ayersの3人が可愛い。

「カンタベリー派」を代表するというか、開祖というか、とにかく「カンタベリー=ソフト・マシーン」という図式は有名でしょう。好きでね、カンタベリー・ミュージック。わざわざカンタベリーまで行ったけんね。

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サイケ期だけあって、Robert Wyattのホンワカした声とユルイ曲調がはじめダル~イ印象を与えるが、演奏は実に鋭くてカッコいい!特に声とは正反対の閃光のようなドラミングがタマらん!

Soft Machineのアルバムは『Volume 1』から始まって7枚目まで数字がタイトルになっていた。Chicagoみたいにね。正確に言うと、5枚目までが序数でなぜか6枚目と7枚目は『Six』、『Seven』と普通の数字だった。

アルバムデザインも数字だけのタイポグラフィからイラストだのアー写だのよくいえばバラエティに富んでいたし、悪く言えば一貫性が何らなかった。でも、それぞれがどこかSoft Machineっぽくて好きだな。
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Trafficもほとんど持ってるけど、どうも入りきれないグループのひとつだな…。なんでだろう?この日本制作のベスト、内容をチェックしなかったのでどのあたりが網羅されているのかわからないけど、控えめでいいジャケットだな…。

Trafficもジャケットがパッとしないバンドだったように思う。名盤の誉れ高い『Barleycorn』もネェ~。案外好きなのはあの2枚組のライブ、『On the Road』。

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これが私のOn the Road。ヒースローからバーミンガム方面に向かうM1というフリーウェイを通過中の車内から撮った写真。すぐに「お!Traffic!」と思ったね。運転手に「なんだってこんなところ撮ってんの?」と訊かれて説明したけど、Trafficを知らなかった。

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1972年のManfred Mann's Earth Bandの『Manfed Mann's Earth Band 』。お~、これは改良なったかも!なんで右下に2眼レフのカメラを配したのかわからないけど…。
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元はコレ。上の赤い日本制作の方がよくね?

このバンドもジャケットに恵まれないように思う。耳の『The Roaring Silence』と『Soloar Fire』ぐらい?先述のGeoff

Whitehornが参加している『Chance』なんて一体ヤル気があるのか、気持ちを確かめたくなる。

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驚いたのは、このアルバムというか、この時期、ドラムってChris Sladeだったのね…いかに熱心に聴いていなかったかがわかっちゃうね?私、2年前にジミー桜井さんが参加したVon Zepを撮らせてもらったことがあって…そのドラムがChris Sladeだったんですよ。それだけ。

それにしてもManfred Mannのバンドって立ち位置が独特なんだよな。なぜかやたらとカバーを演ってるし…。1964年のアメリカ編集の『The Manfred Mann Album』というアルバムにCannonball Adderlyの「Sack O'Woe」が収録されていたにはのけぞった!

だいたい先の『Roaing Silence』の「Blinded by the Light」だってBruce Springsteenだもんね?でもそのカバーっぷりがいいんだよね!はじめて聴いた時、「おお!いい曲!」と思って、後でスプリングスティーンの曲って聞いてガッカリ…で、今度はスプリングスティーンの曲を聴いたらアータ全然マンフレッド・マンの方がいいじゃないの!というよりまるっきり別の曲だし…。こんなに作り込んでカバーするなら、最初っから自分たちで曲を書けばいいじゃん?とまで思っちゃうよね。イギリスを代表する名門バンドに向かって失礼だけど、何か愛すべきバンドなのですよ。マンは。

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イギリスのブルース、R&Bの名門レーベルImmediateのオムニバス盤。同レーベルから『Blues Anytime』というコンピーレーション・アルバムがあるが、それをクラプトン、ベック、ペイジの参加している曲に的を絞り、それにジェレミー・スペンサーとジョン・メイオールのちりばめたといったところか…。

ジャケットはいいよね~。このベルボトム!クラプトンのベルトも仮面ライダーみたいでカッコいい~!ところで、「ロンドン・ブーツ」という言葉は死語ですかね?お笑いコンビを指すとき以外には聴かなくなった。ここ十年ちょっと、毎年何回かロンドンへ行っていても、そういえばロンドン・ブーツを履いた人はついぞ見たことがない!

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それにしてもイギリスの人ってブルース・ロック好きだよね~。さっきの「Blues Anytime」を全曲(47曲)聴くのもかなりの苦行だ。にもかかわらず6枚組のCDボックスセット『The Immediate Singles Collection』なんてのを買い込んで来て…最後に聴いたのはいつだったかナァ~。

でも、デンマーク・ストリートあたりの楽器屋へ入るとこんなんばっかりよ。バップ・フレーズ弾いてるヤツなんて一度も見たことない!ホント、イギリス人はブルース・ロックが好きだと思う。

でも、ま、こういうのがツェッペリンになったり、ジェフ・ベック・グループになったりするワケだからこういうのも感謝して聴かなきゃな…少なくともパンクやニューウェイヴとは比べものにならないくらいカッコいい!

若者よ!ブルース・ロックを聴け!私ももっと聴く!
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またManfred Mann。こっちは1964~1965年に録音されたもののコンピレーションだ。1968年頃の発売。邦題が『ロックからブルースへ』という。スゲエな、このデザイン。今ではもうこんなの描ける人というか、こんな感覚持ってる人っていないんじゃいないの?すごくいいんですけど…。少なくともオリジナルのマンフレッズのアルバム・ジャケットより好きかな?これは田名網敬一さんかな?違うか?
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Steppenwolfの名前は知らなくても「♪いつものラーメン」で始まるあの曲なら知らない人はいないでしょう?そう「イージーライダーのテーマ」…違う!「Born to be Wild」だね。今ではFuzzy ControlのジョンジョンがコーラのCMで歌ったり、ジャムセッションで重用されたりして、映画のイメージがなくなってきた感はあるけど、我々世代は映画『イージーライダー』が流行ったこともあって、この曲は「ワイルドで行こう」より「イージーライダーのテーマ」だったように思う。

Steppenwolfはカナダとアメリカの混成バンドで1967年のデビュー。もうこの頃からワイルドだったんだゼ~。私は子供のころそれこそ日本制作のベスト盤を1枚、数寄屋橋のハンターで買った以外に1回もこのバンドに手を出していないが、ものスゴイ人気だったのね?

だってだゼ~、世界中で25百万枚のレコードを売って、8枚のゴールド・ディスク、12曲のビルボード100ヒット、そのうちの6曲がトップ40だってーんだからね。

その割に、このバンドのアルバムって言われても見事に1枚もジャケットが頭に浮かんでこない。まったくダメ。日本でオリジナル・アルバムって発売されていたのかしらん?

世の中には欧米と日本での人気の度合いが異なるバンドが山ほどあるけれど、もしかしてこのSteppenwolfが一番なんじゃない?

ちなみにこの日本制作のベスト盤のタイトルは『ハード・ロックの王者』という…冗談でしょ?!MjgIMG_0150

Peter Framptonはマーシャルを代表するギタリストとされている。我々日本人にとっては『Comes Alive』であり、「Show Me the Way」であり…。どうもジムと仲がよかったという話しも聴いたことがある。イヤ、それよりもイギリスでは、このThe HerdであったりPieの『Performance Rockin' the Fillmore』や『Rock on』であったり…。この人も欧米と日本でのとらわれ方が大きく異なるミュージシャンのひとりではなかろうか?でも、こうしてThe Herdのベスト盤が出ていたところを見ると『Comes Alive』以前の日本でも評価もまんざらでもなかった…かどうかは私は知らない。
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コレ、圧倒的に変なジャケだよね。これで表だよ。John Peelプロデュースするところのリバプール・サウンドのコンピレーション…とか思っちゃうよね「The Liverpool Scene」なんて聞くと。これはグループ名。1968年の『Amazing Adventure of』というアルバム。

へヴィめのロックにのって誌をよむように歌詞を乗せるスタイルのバンドだ。ピールの助けで大学サーキットでは少々の成功を納め、ツェッペリンの前座までやったらしいが、アメリカに渡ったら失敗をブッこいた。

「新鮮」とまでは言わないまでも、聴きようによっては十分に楽しめる。でも、歌にメロディがほとんどないのは致命的。必ず飽きてしまう。
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Chris Speddingはかなり昔から名前を知っていた。何かで読んだように記憶しているが、「日本で3大ギタリストといえば、クラプトン、ベック、ペイジだけど、本国イギリスに行くとクリス・スペディングが入る」…これが非常に印象的だった。『ギター・ジャンボリー』ってのがすごく気になったけど手に入らなかった。これを実際に聴いたのはかなり後になってからだった。

スペディングはJack Bruce、Ian Carr、Mike Gibbsとの共演を果たしたブリティッシュ・ジャズ・ロックの重要ギタリストだった。それでずいぶんと気になって、いろんなアルバムを通じて彼のプレイに耳を傾けたが、納得がいったことは一度もなかったな。

FreeのAndy Fraserとのバンド、The Sharksが聴きたかったけど当時全然手に入らなかった。今でも持ってない。

他にもJohn Cale、Bryan Ferry、Elton John、Eno等とのレコーディングをした…こうして見ると、下手をすればこの人はイギリスでもっとも広範囲な活動を展開したギタリストかもしれない。

1977年、Bryan Ferryが単独で来日した時、中野サンプラザでクリス・スペディングを見た。トレードマークのフライングVを下げていたがそれ以外には特に目立つ点はなかった。この時、Andy McKay、Paul ThompsonというRoxy勢に加えて、ベースがJohn Wettonだった。『Manifesto』で復活する前で、Roxyが休んでいただけにファンだった私にはメチャクチャうれしいコンサートだった。Roxyが復活して来日。その武道館のコンサートも観たが、あまりパッとしなかったな…。

その後、BSかなんかでRobert Gordonのバックを務めるクリスを観た。彼のフィーチュア・コーナーもあって「ギター・ジャンボリー」なんかを演奏していたが、歌があまりにも貧弱で情けなかった。また、昔はモノマネもよかったのかもしれないが、技としては東京おとぼけキャッツを通過していた私にとってはクリスの芸が「憐れ」にさえ見えた。

ところが!ゴードンのバックとなると話しは違っていた。クリスのプレイはあまりにも正確でカッチリとしており、彼が60年代よりテクニック派のミュージシャンたちに重用されていたという長年の謎がいっぺんに解けた気がしたのだった。こういうギターはなかなか弾けないもんだ。

このクリスのベスト盤『Spedding the Guitarist』、パッと見るとAlan Parsons Projectの作品を連想させる。
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Ten Years Afterを知ったのは映画『ウッドストック』。どこで観た時だったけかナァ~。中学の時だった。もう退屈で退屈で、すっかり寝てしまった。気持ちよく寝ているのを叩き起こすように耳になだれ込んできたのはAlvin Leeの『ヘリコプター』のイントロだった。いっぺんに目が覚めたね。

それで『Sssh』、『Watt』、『Recorded Live』等、何枚かTen Years Afterのアルバムを買い込んだ。もっとバリバリとギターを弾いていることを期待していた私はガッカリした。その中の1枚が『Stonehenge』だった。
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私が中古で買った『Stonehenge』はこういうジャケットだった。確か当時は廃盤になっていて貴重っぽい感じがしていたと思う。内容は確かツラかったように記憶している。

日本盤デザインでもオリジナル・デザインでもどっちでもいいか…。(注:本記事掲載後にAlvin Leeが亡くなっている)

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これはまた珍しいパターンかもしれない。『John Mayall Plays John Mayall』という1964年のライブ・アルバムが元。日本制作盤のタイトルの方が『Live at Klooks Kleek!』と複雑になってる。

Klools KleekというのはロンドンはWest HampsteadのThe Railway Hotelにあったジャズ、R&Bのクラブ。<前編>のGraham Bond Organisationのところで紹介したアレ。隣にデッカのスタジオがあったそうだ。
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植村さん、また名前入れちゃってる。左下の「John Mayall」ってのは何か貼ったのかな?こういうのを見ると植村さんがただ「集まりゃいいわ」というだけのコレクターではなくて、1枚1枚可愛がってよく聴きこんでいるのがわかる気がする。実際、内容について質問しても即座に答えてくださる。聴いてなきゃこんなことはできないもんね!

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ってチョット待てよ…。West Hampsteadで隣にデッカのスタジオね~。と、我が写真のコレクションをひっくり返してみた。『イギリス・ロック名所めぐり』の資料フォルダだ。

これがジュビリー線のWest Hampstead駅でしょー。

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ここを背に数ブロック行って左に折れると…。元のDeccaのスタジオがある。今はバレエの学校になってる。で、その隣っていうと…確か写真を撮ったな…。

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オワ~!あったあった!RAILWAY HOTEL!素敵なホテルだな~、と思って撮っておいたのですよ。ここにKlooks Kleekがあったのか!これはまた『ロック名所めぐり』でやりましょうね!

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このTen Years Afterの1968年のライブ盤もそのKlooks Kleekで収録された。手元にあったアー写でジャケット作っときました!ってな感じ?

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このジャケットのイラストはとてもいい。いいんだけど、何だってクラプトンだけ老けてんの?一種の便乗商法ですな?

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こっちがオリジナル。こっちもなかなかにいい。これはロンドンの名門クラブMarqueeでの1964年のライブ。

Marqueeは3店目までが重要だ。1号店、2号店はどこにあったかハッキリわかっていたんだけど、3号店がどうしてもハッキリわからなかった。「このあたりには違いないんだけど…」とCharing Cross Roadをさまよってみても、どうもよくわからない。それが、こないだロンドンに行った時に見つけてしまったんですよ!うれしかったね。この話も『名所めぐり』でね!

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こういうのはもはや日本のお家芸ですな…。季節のコンピレーション?(アルバート・ハモンドは違うけど…イヤ、秋になると「落葉」といっしょに出てくるのかな?)

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The Original Caste…知らないナァ~。カナダのフォーク・ポップ・グループなんだって。わかりやすくいえば、PPMであり、サイモン&ガーファンクルであり、ジョン・デンバーであり…ようするに私には関係ないってことなのね?道理で知らないと思った!

これは1971年のライブ・アルバムで、驚いたことに同年に『Volume 2』としてもう1枚日本でのライブ盤を追加発売しちゃってる!人気あったんだねぇ~。

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1972年にリリースされたThe Shocking Blueのライブ盤。オランダだっけ?「Venus」以外の曲をまったく知りません。こんな人…多いんじゃないかな~?盛り上がったんだろうな~、あのイントロが聴こえた瞬間!
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これは圧倒的に帯がおもしろい!ちょっと書き出してみると…

⇒これは、あのピーター・ガブリエルが在籍したジェネシスの幻のデビュー・アルバム「創世記」に、4曲の未発表テイクをプラスした超ボーナス盤だ!

⇒ジャケットも日本盤のみの特製デザイン!

⇒さらに初回プレスのみ、今英米で大流行のカラー・レコード盤なのだ!(実際に自分の目で確かめよう!)

⇒それで価格は、たったの2,000円!早いもの勝ちだ!

突っ込みたいところは多少あるが、この際よそう。ピーガブ人気に乗って、とにかく、ものスゴイやる気を感じますナァ。これでどのくらい売れたんだろう。

以前、どこかに書いたけど、ガガ様が「奇抜な衣装、奇抜な衣装」とよく言われているようだけど、少なくともピーター・ガブリエルが40年以上も前にもうやっちゃってると思うんだよね。

こうして先祖がえりが所々で取り入れられているんだけど、誰もそれがオリジナルではないことを指摘しないんだよね。それじゃダメだ。

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これはごく平均的常識的な日本制作盤ですな。選曲もよろしい。

ロイ・ブキャナンは後楽園ホールで観たけどスゴかったナァ~。

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Steely Danの日本制作ベスト盤。Danには『A Decade of Steely Dan』というかなりよくできたベスト盤があるので他は無用に思うが、これは故山口小夜子をフィーチュアしてどうしても作りたかったんだろうネェ。帯には彼女の推薦の言葉が書いてある。それにしても、Steely Danの最高傑作のジャケットを日本人が飾る…なんてスゴイことだよね。

Steely Danについてチンタラ書いているととても終わらなくなってしまうので、このベスト盤についてだけ書くことにしよう。

帯には「「ドゥイットアゲイン」から「彩AJA」までスティーリー・ダンの軌跡を収めたベスト・アルバム!!」とある。で、選曲に目をやると…

<SIDE A>

1. Do It Again

2. Dallas

3. Sail the Waterway

4. Black Friday

<SIDE B>

1. Aja

2. Kid Charlemagne

3. Rikki DOn't Lose That Number

A面2と3は未発表曲。するとたった5曲で、このバンドの軌跡を辿っていることになる。ただでさえ『Can't Buy a Thrill』から『Aja』まで6枚の傑作が存在している。1枚当たり1曲以下の選曲となるワケでしょ?これは土台ムリな話し。

制作企画の時にどんな話しが出たんだろう?もっともファンに未発表の2曲を売るためだけを目的として制作されたんだろうけど、もし制作にダン・ファンの人が関わっていたとしたらそれは拷問だ。「アレも入れたい、コレも入れたい…でも5曲しか選べない!」。会社の命令とはいえ、ツラい仕事だろうナァ。やっぱり好きなものを職業にするには大変な覚悟がいるということだ。

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これ持っててさ、某中古レコード店に売ったら、想像をはるかに超える値段がついた。売らなきゃヨカッタ…。でも、『Something/Anything』を持っていたので処分しちゃったんだな~。

ジャケットがカッコいいって当時言われてた。それにしても、コレなんだってこんなダイジェスト版にしちゃったんだろうね。当時のトッドの人気では2枚組は負担だったってこと?イヤ、もうあのときには『Todd(未来から来たトッド)』が国内盤で出てたもんね。『Something/Anything』がツマラナイってこと?イヤイヤ、名盤の誉れ高いではないの…。契約の関係?

とにかく売らなきゃヨカッタ…いまだに臍を噛む思いの1枚。

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Deep Purpleの1968年のデビュー・アルバム。自国イギリスよりも、アメリカで最初に注目された。アルバムのデザインは何種類か存在したが、この日本版に使われている写真はシングル「Hush」のイギリス盤に使用されたものであろう。

このアルバムに参加している、つまりDeep Purpleの初代ベーシストでありNick Simperが「ジムの生涯を祝う会」に来ていた。仲良しのスティーヴ・ドーソンが教えてくれた。「シゲ、シゲ!ニック・シンパーが来てるゾ!」、「ってディープ・パープルの?」、「そうそう!」

周囲にマーシャルの人間が何人かいて、「ホント?」なんてビックリしていたが、自分を含め、みんなどの人がニックかは識別できないようであった。

だいたい、元の顔がわかんないもんね。無理はなかろう。でも、パープルの歴史はここから始まったのだ!

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Sex Pistolsって何枚アルバムを出してたのかしらん?ベスト盤なんて編めるのかしらん?と不思議に思うほど詳しくないんだけどね。パンクはまったくの門外漢なのです、アタシ。

それでも当時ものすごく話題になったんで友達に借りて『Never Mind the Bollocks』なんか聴いたな。「なんだよ、普通のハードロックじゃん!」と思った。演奏はウマいし…。

後で聞いたらギターはクリス・スペディングが弾いてるとかいうじゃない?…これはデマだったんだけど、プロデューサーのクリス・トーマスがインタビューでこんなことを言っていた。

「あのアルバムのギターの音は12回重ねた部分があって、12回弾く間、1度もチューニングをさせなかった」って。クリスはわずかなチューニングの狂いを利用して音を厚くしようとしていたというワケ。今でいうデチューンっての?演奏面はそうしたキチンと計算された作り込みがなされていたんだね。やってたことはパンクかもしれないけど、作ってたものはパンクではなかったってことか…。さすがクリス・トーマス。

さて、このアルバムはシングル曲に未発表曲とアルバム未収録曲で構成されている。未発表なのに「Very Best」とはコレいかに…。BESTな作品だったら発表しないワケがないと思うんですけどね…。

でもタイトルはいいね。『Never Mind the Bollocks』のアンサーになってる。

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デビュー・アルバムから『Wishbone Four』までの代表曲を収録したベスト盤。アッシュの一番クリエイティヴだった時期だ。当時「世界一美しい音を出すロックバンド」と言われた。英語圏の人たちが聴くとその大げさな歌詞にひっくり返るらしいが、サウンドという面で、今の若い人にはこういうバンドを聴いてもらいたいものだ。

バンドの中でただガムシャラにかき鳴らすだけがギターの役割ではないことが一聴してわかるハズ。速く弾かなくても、右手を指板に乗せなくても、ギターっていろんなことができるんだナ…と感心することだろう。Ashを聴いてそれがわからなければギターは辞めた方がいい。
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Vanilla Fudgeの4枚目のアルバム『Near the Beginning』。これも完全に原型をとどめていないなぁ。このジャケットデザインで売り上げがアップするとは到底思えないのだが…。

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UFO、1971年のセカンドアルバム『Flying』。オリジナルのデザインはかなりドイヒー。こっちの方がマシというもの。しっかしね、このバンドがひとりのドイツ人ギタリストを招き入れたことによって世界的な人気ハードロック・バンドに変身するとはね~。この3年後に『Phenomenon』で本当にFlyingしてしまう。

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1967年の『A Hard Road』というアルバム。『ブルースの世界』というタイトルで日本版を出していた。ほとんど原型のままだ。「Blues Dimension」と大胆に刷り込んであるけど、オリジナルのデザインにはないものだ。

この他にも、メイオールの国内制作盤っていうものがゴロゴロしていて、当時の評価の高さ、イヤ、人気の高さかな?…には驚きを感じざるを得ない。
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Dave StewartとBarbra Gaskin…プログレの重鎮によるチームなのになんでこうなっちゃうかな?Hatfirld & the NorthやらNational Healthやらを想像してアルバムを買ったらエライことになった…。

これはA面がカバー、B面がオリジナルという構成でシングルを集めた日本編集盤。

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1967年のMoody Bluesのセカンド・アルバム。London Festival Orchestraとの共演作でヒット曲「Nights in White Satin(サテンの夜)」が生まれた。オリジナルのデザインはあの絵の具をブチまけたような抽象画のヤツ。やっぱりオリジナルの方がいいかな?

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日本だけで発売されたクラブ・ミックスのミニ・アルバム。なんたって史上最強のトリオ・バンドですからね、なんだって許されちゃう。

私はおととしの夏、ビリー・ギボンズとダスティ・ヒルにロンドンのロック・フェスで会って話しをしたですよ。ビリーはすごく物静かな紳士だった。ダスティはとっても気さくな感じで写真をいっしょに撮ってってもらったっけ。

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最後は「ゴールデン」で〆ましょう!

1968年のアビイ・ロード・スタジオでの『ホワイト・アルバム』の収録風景と1965年の映画『ヘルプ!』の撮影風景に未発表音源がプラスされてるんだって。聴いてみたいような、みたくないような…。

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<後編>につづく