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2013年6月17日 (月)

THANX RONNIE JAMES DIO LIVE vol.2~IN MEMORIES OF COZY POWELL<前編>

いつも書いているように、ロックたるもの、カッコいいギター・リフとソロ、そして男性的な野太いボーカル…こてに尽きると思っているし、考え方を変えるつもりも毛頭ない。ま、毛頭自体かなり少なくなってきた昨今その思いはさらに確固たるものになっている。

それもこれも、やはりロックの洗礼を受けた時分、まだそうしたカッコいいほぼ第一世代のハード・ロックが世の中に残っていて、その薫陶をドップリと受けているからに他ならない。

何しろ生まれて初めて聴いた生のロックの声がRonnie James Dioだったのだから。

中学2年生の時、1976年の12月の日本武道館でのことだった。ま~、驚いたね、世の中にこんなにデカイ音があるのかと思って…。それが今ではその爆音の犯人の組織に入って仕事をしているんだから人生どうなるかわからないもんだ。

下はその時のプログラム。入場料は1階席だったけど、3,000円だったハズ。

少しこのプログラムを見てみようか。あるラジオ局の方がこんなことを言ってる…『最近のイギリスというものは、ひと頃もてはやされたブリティッシュ・ロック、まあ早い話が、やたらすごいサウンド・イクイップメントを積み重ねたPAシステム、そこから出てくるもの凄い馬力のハード・ロック・サウンドというものがあまり聞かれなくなってきまして、ちょっと残念な気がします』としておいて、『かわりにオリビア・ニュートン・ジョンのさわやかなヴォーカルが電波をせん領(ママ)、そして、ベイ・シティ・ローラーズが若いティーンの間でアイドルになっています。』

もうこの頃からダメだったんだね~。この直後、パンクやらニュー・ウェイヴが登場してイギリスのハード・ロックは完全に「ロック英国病」に罹患していまだに回復の目途すらたたん。

数日前に紹介したTHE TREATMENTなんて頼もしい若者もいるにはいるが、焼け石に水。聴く方に下地がないことに加えて作る側(演奏する側ではない)の世代もドンドン変わってしまい、もはやどんな劇薬をもってしても早期な治癒は望めそうにない。

もう少しプログラムを読み進める。安全バンドのデビュー・アルバムの宣伝がデカデカと登場する。そう、Blackmore's Rainbowの前座だった。このころは「オープニング・アクト」なんて呼ばずにちゃんと「前座」という言葉を使っていた。

安全バンドのメンバーだった中村哲さんは森園さんや広規さんの関連でしょっちゅう撮影させていただいているし、マーブロにもご登場願っている。長沢ヒロさんもしかり。しかし、残念ながら勉強不足でこのアルバムは聴いたことがない。で、この広告のページに収録曲の解説が施してあり、その最後に「(演奏予定曲)」とクレジットされている。いかに…いかに!こうしたコンサートを大切にしていたかが想像されるのですよ。

それから…あったあった、好きなページ。この頃に来日したバンドの告知のページ。1977年の初頭に来日公演を予定しているバンドとして、Lynyrd Skynyrd(中野サンプラザ×4!)とRobin Trower(中野サンプラザ×3!)が出ている。ああ、両方とも行ってよかったナァ。いい時代だったよナァ。

イカン!ノッケからえらく脱線しちまった!

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そう、とにかくDio。とにかくカッコよかった。

その後、特にRonnieを追いかけたりはまったくしなかったが、彼の残した足跡の大きさを思い知ったのは、それから34年後のこと。場所はロンドン。

Classic Rock誌が主催する70年代のロックの黄金時代のバンドを集めたフェスティバル『HIGH VOLTAGE FESTIVAL』の時のことだ。出演者の(私的に)豪華な顔ぶれに加え、このフェスティバルはMarshallも協賛しているため、AAAパスを貰ってどこでもスイスイ入り込める最高のフェスティバルだった。以前、Marshall Blogで詳細にレポートしたがもう見れなくってしまったので、その後の状況を含めてまたいつか新しくレポートを書き下ろしてみたいと思っている。

これがその時のプログラム。

これをひっくり返すと…

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そう、この大フェスティバルがRonnie James Dioに捧げられたのだ。

フェスティバルにはHeaven and Hellが登場し、数万人の観客が「Heaven and Hell」の「♪オーオー」を合唱する姿は超感動的だった。

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プログラムの中には「Ronnie James Dio STAND UP AND SHOUT」と銘打ったガン撲滅の基金が紹介されている。会場でも寄付を募っていた。

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さて、その偉大なロック・シンガーを崇拝するものはこの世に星の数ほどいようが、その中でもこの人の輝きは一等星であろう。

マーブロ初登場。名前からしてスゴイ。DIOKENだ!

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そのDIOKENさんが主催するRonnieへのトリビュート・コンサート、『THANX RONNIE JAMES DIO LIVE vol.2』にお邪魔してきた。

タイトル通り、今回が2回目。みんな好きね~。そして、今回は副題に『IN MEMORIES OF COZY POWELL』がひっつきCozyへのトリビュートを兼ねたコンサートへと発展した。

ま~、これがね~、アータ、夕方の4時半に始まって終わったの何時だと思う?

10時過ぎよ、10時過ぎ!ほぼ6時間に及ぶコンサートだったんですよ。疲れましたよ、そりゃ。激疲れに決まってんジャン。ところがね、これが終わってみると、「アッレ~、どこでこんなに時間喰っちゃったのよ~?」というくらいアッという間の出来ごとだったんだから!

やっぱり、こうしたカッコいいロックを愛でる者たちが集って作り出す空間だから、時の経つのも早いのね。

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さて、最初に登場したるはHEAVEN and HELLのトリビュート・バンド、『HEAVEN & HELL cover unit』。

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メンバーはDIOKEN。

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ギターはPUNKY。

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反町"YUKI"哲之のベース。

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そして、キーボードがKou。

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ドラムはナント、ファンキーさん!

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ファンキーさんが一番最初に登場したのは…何しろ出番を速めに終わらせて、後はユックリとチューハイを飲みながら客席でこのショウを楽しんじゃおうという作戦!

ファンキーさん、本当に最後まで客席に座ってジックリとステージを鑑賞されたのであった。

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それにしても、DIOKENさんのこのなりきよう!

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好きなんだね~。もちろん歌いっぷりは完璧!

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ギター・ソロもタップリとフィーチュア。

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とにかくこの成りきりようをとくとお楽しみあれ!

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もうノッケからモノスゴイ熱気でしてね…いかにこの手のロックが愛されているかがわかるってもんですわ。

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続いてはelfのトリビュート・バンド、『elf cover unit』。

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DIOKEN。

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ギターはTHE BEGGARSのDannie。

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ベースは横山"SOUGO"壮五。

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ひっさしぶり!キーボードのはんだすなお。

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ドラムはDIOKENさんの実弟、赤間慎。

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コーラスにKANが加わった。

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ロス出身のBIG ELFはよく知っているんだけど、elfの曲を聴くのはこれが初めて…。

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エラくアメリカンなんですな~。知らなかった。

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このセットは他と雰囲気がガラリと違ってまたいいアクセントになったね。

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そして、今度はDIOのトリビュート・バンド、『DIO cover unit [Ray with aDIOs]』。

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DIOKENさんはひと休みして…

ボーカルはRay。

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ギターが里村源多朗。

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ベースがKassy。

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キーボードはHEAVEN & HELLトリビュートでも登場してくれたKou。

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そして、ドラムは出原卓。

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実は源多朗さんはだいぶ前にご一緒させていただいたことがあった。

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2007年だったかな?VintageModernが発売になった時、YOUNG GUITAR誌の付録DVDの企画にご登場いただいた。あの時以来だ。

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あの時もガッツのあるプレイで異彩を放っていた。

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今回は愛用の1959で以前にもましてすさまじいプレイをタップリと見せてくれた。

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Rayさんとの絡みもバッチリ。

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RayさんのボーカルもDIOKENさんと味わいが違ってコレまたグー。

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相変わらずの出原さんの激パワフル・ドラミング!爆弾が落っこちたのかと思った!

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Ronnie James Dioという人は1962年からプロの活動をしていたんですってね。ビートルズとスタート同じだもんね。それから67歳で亡くなるまでギンギンに歌い続けたんだからスゴイ。67歳ですよ!ま、ポールなんかも歌ってはいるものの、ロニーのやっていることとは違うからね。スゴイ人だったんだナァ。

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胸をはだけて、低い位置でギターを情熱的に弾きまくる源多郎さんの姿はダグ・アルドリッチの姿のようだった。この前の週にダグに会っていたからなおさらそう見えたのかもしれない。

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途中からステージに持ち込まれたロニーのポートレイトを背に熱演を繰り広げた。

やっぱりボーカルだけでなくギターが主役を務めるのカッコいいロックなのだ。そして、その傍らにMarshallがあるのが定石というものだ。

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ここで前半が終了。かれこれ3時間近く経ってんの。

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<後編>につづく

(一部敬称略 2013年5月18日 渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて撮影)