【意地の号外!】Van Halenがやって来た!~Way Back When in '78
ナンダ、ナンダ、一体どれだけのギタリストが今日は後楽園へ行っちゃってるのよ?!
何でもVan Halenの東京ドーム公演だそうで…。
悔しいから公私混同の【号外】出してみた。いつも公私混同か…。
アタシャね~、初来日公演観てんだよ。1978年6月19日の新宿厚生年金会館大ホール。
得意のコンサート・プログラム攻撃だッ!
もうこの頃には前座の制度がなくなっていたけど、Van Halenはまだファースト・アルバムを出したばかりで演目が少なく、上演時間が短いため、異例の処置で前座が付いた。東京公演はRed Shockというバンドだった。偶然にもドラムの方を存じ上げていたのでよく覚えている。
確かにデビュー・アルバムの曲を全曲演奏したハズだ。「I'm the One」と「Eruption」が印象に残っている。みんなあのティララティララ(まだライト・ハンド奏法なんて言葉はなかった。でもSteve Hackettは5年前の『Selling England by the Pound』の中の「Dancing with the Moonlit Knight」という曲ですでに完全にこのテクニックを使っている)に目が点になっていた。
まだ厚生年金会館大ホール(これももうなくなっちゃったね)かサンプラザで演奏していたんだよね。満員だったけど。確かチケットは3,000円だった。
「HARD ROCK!!」とうキャッチコピーがかえって新鮮なプログラムの中身。この年には他にLittle Feat(コレも行った)、Suzi Quatro、それにBay City RollersのOBのPat McGlynn(!)らが来日している。まだまだいい時代だね。
このバンドが出てきた時は本当に大騒ぎだった。夢中になった先輩はLPを買ってきて、A面を聴いて、ひっくり返さずにまずA面だけを5回連続で聴いたって言ってたっけ。そんなバカな…。
それに長らくご無沙汰していたギター・ヒーローが返ってきた瞬間でもあった。改造Marshallとのコンビネーションが作り出すBrown Soundも衝撃的だったもんね。
でも、これ以降、Eddieがギター・テクニックを思い切り進化させてしまったおかげで、ギター界は速弾き天国、右手天国となってしまい、金太郎アメ状態になり、かえって行き詰ってしまった。これはジャズやクラシックの歴史とまったく同じ。
また、一方ではパンクやニューウェイヴの台頭もあって、結果的にあまりに高度なギター・テクニックが皮肉にも若者のギター離れ現象を引き起こしてしまったという見方もあるにはあると思うのだ。
私はいつもアンチ・ヒーローなのでこのバンドを夢中になって追いかけたことはないが、でも、本当に出て来た時はカッコよかった。あの1曲目の「カリン!」を聴いただけで鳥肌が立ったもんだ。
一緒に行った友達が終演後、「今度来日したら武道館だな…」と言っていたのを思い出すな。そして、本当に次の来日時には武道館でコンサートを開いていた。
それが今では東京ドームか…。今頃、♪ティララティララってやってる頃かな?みなさん楽しんできてチョーダイ!
つまらん号外でゴメンね。Led ZeppelinもDeep PurpleもBBAも見ることができなかった憐れな私だもん…これぐらい書いてもいいでしょ…。