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2017年4月

2017年4月25日 (火)

BLIMEY!!~GRANRODEO飯塚昌明のBIRTHDAY PARTY

タイトルの「Blimey!」はイギリスの「オーマイガッ!」。
「ブライミー」と読むんだけど、イギリス人はコレをよく使う。
「コイツぁスゲエ!」とか「ビックリしたナァもう!」みたいな場面に出くわすと「ブライミ~!」とやるワケ。
さて、ステージにはMarshallの壁。
Marshall GALA他でおなじみの光景は東京キネマ倶楽部のステージ。

10_2でも、今日はいつもとチト様子が違うよ。

20_2テーブルにはシャンパンが置かれちゃって…。

30v奥のMarshallロゴのカウンターにはおいしそうな料理がズラリ…。

40v そして、ステージに現れたのは今日のイベントの司会を務めるジョイマックスさん。

50_2ジョイマックスさんが手にしているのは携帯電話。
「え、今どこですか?」とこと細かに相手の状況をチェックする。
電話の相手はGRANRODEOのe-ZUKAさん、すなわち、飯塚昌明さんだ。
「皆さ~ん、もうすぐ着きますよ~!」
つまり、ほどなく飯塚さんがキネマ倶楽部にお越しになるということ。

55v ステージは飯塚さんを迎える準備も万端。
そう、タイトルにあるようにこのイベントは飯塚さんの誕生パーティで、本人にはこのことを知らせていない。
「キネマ倶楽部に来てください」ということだけを伝えている正真正銘のサプライズ・パーティなのだ。

60_2そして、何も知らずに飯塚さんがキネマ倶楽部に到着。
二階から会場を見下ろして…飯塚さんビックリ!
もうマジでお顔がブライミーになってる!

70v ステージでは飯塚さんを迎える一曲、「Can do」!

80_2演奏するのはKISHOWさんと…

90v FLOWの皆さん!

100_2「『キネマ倶楽部に来てください』しか言わないからおかしいな~と思ってたんだよね~!」とまずは飯塚さんのご挨拶。
本当に知らなかったんだ?!
ご挨拶の中ではMarshall GALAや東京キネマ倶楽部がMarshallのオフィシャル・ライブハウスであることにも触れて頂いた。
この日で50歳。
若いな~。

105v階下に降りステージに向かう飯塚さん。

110vそして、KISHOWさんと合流。

120_2FLOWの皆さんから誕生プレゼントが贈られる。

130_2GRANRODEOの抱き枕!

140_2飯塚さんはサブ・ステージに上がり…

150_2正式にご挨拶。

180vそして、カンパイ~。

190v_2 KISHOWさんやFLOWの皆さんと乾杯の記念撮影。

200_2

205こんなビデオも放映された。
GRANRODEOの二人が十日町の飯塚さんのご実家を訪れる。
さすが日本有数の豪雪地帯。スゴイ雪だ!何もこんな時に行かなくても…。
へぎそばだよね、十日町といえば。
私は信州に住んでいた時、その手前の津南には紅葉を見に何度か行ったな~。

210_2次のパーフォーマンスをジックリと見守る飯塚さん。

220v登場したのは…
プロデューサーの伊藤さん。

240vminamiさんは二回目のMarshall Blog。
前回の記事はコチラ

250vベースに滝田イサムさん。

260vチョット前にLAZYでMarshall Blogにご登場頂いた岩田ガンタ康彦さんがドラムス。
S41a0112

ギターはFo'xTailsの鳴風さん。

Img_0135 曲はアニメ『君が望む永遠』から「Rumbling hearts」。
minamiさんが作詞で作編曲は飯塚さんだ。

230

バースデイ・パーティとくれば「ケーキ」だよね~。
スペシャルなヤツが用意されていた!

280飯塚さんんシグネチャー・モデル、RODEOholic仕様!
弦がチャンと六本になってる。
ホンモノはスワンプ・アッシュ・トップにマホガニー・バックだけど、コチラはクリーム・トップにスポンジ・バック…ってとこかな?
飯塚さんの名前が「晶明」になっちゃってるけど、「日」が一個多い分だけ明るいってことよ!

290ローソクも無事にひと吹きで消えました。

300歓談タイムも飯塚さんはご来場のお客さんへのご挨拶や記念撮影で大忙し。

310人気声優の森川智之さんも駆けつけてくれた。

320下はGRANRODEOのコンサートでホーン・セクションを担当しているファイヤー・ホーンズの皆さんと。
ところで、音楽関係のお客様では私も存じ上げている方がたくさんいらしていて私もブライミー!
「ナニやってんですか?」なんて訊かれちゃったけど、仕事です。
「アレ?ウッシーじゃないの?!」とひときわ大きな声をかけてくれたのはSATOKOちゃん!
ウワ~、ひっさしぶりだな!
FUZZY CONTROL時代は毎月のように顔を合わせていたんだけどね~。

330そして、クライマックス。
飯塚さんが深々と頭を下げているのは…
360

恩師、つのだ☆ひろさん。
お出になられただけでスゲエ迫力!

350v「マチャアキ、誕生日おめでとう!」と歌い出したのは…

340

もちろん「メリー・ジェーン」。

370vバンド・メンバーは滝田さん、

380v岩田ガンタ康彦さん
270v

鳴風さん…と先ほどと同じメンバー。
鳴風さんはギター・ソロでが華麗なテクニックを披露。

390イヤ~、しかしスゴイ。
もう、つのださんが歌い出した瞬間、すなわち「♪メリジェ~ン」の歌いだしの「」のところでもう空気がガラリと変わってしまう。

 S41a0298

恩師の熱唱を起立したままで聴き入る飯塚さん。
そりゃ、座ってふんぞり返ってなんて聴けるワケがないですよね~。

405ジャズ・ドラマー時代のつのださんのことをかつてほんの少しだけコチラに書いたことがあった。
  
もう何しろこの「生メリー・ジェーン」は大感動。
本当に「音楽の塊」のような人だと思った。

400
「あのナァ~、オレはこの曲のギター・ソロだけは原曲通りに弾いたんだよ!ダメだよ、勝手に弾いちゃ!」
…と鳴風さんへのツッコミで笑いを誘っておいて、Marshallをバックに飯塚さんの最後のご挨拶。

420それをジックリ聴き入るKISHOWさん(?)。

430v飯塚さんが普段から思っていることや感謝の言葉が、ご自身の口から丁寧に綴られていった。

440vそして、最後はご参加いただいたお客さんと記念撮影。
450
笑いと音楽に満ちたミュージシャンのそれらしいブライミーなお誕生会だった。
楽しかった~!
飯塚さん、お誕生日おめでとうございました!
明日もGRANRODEO!  

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

Img_0180 (2017年2月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2017年4月24日 (月)

Marshall EYEWEAR~SLiT 2017より

「カツ丼」と聞いたら、卵のヤツとソースカツ丼のどちらを思い浮かべる?
あるいは、どちらが好き?
私は卵の方。
ソースカツ丼なんてモノがあるなんて「ヨーロッパ軒」に行くまで知らなかった。
もう30年以上前の話になってしまうが、当時勤めていた会社で、北陸三県と飛騨の高山をテリトリーとしていた富山の事業所にいた時、石川県と福井県の担当をしていた。
担当が決まるやいなや、「福井といえばヨーロッパ軒だがやっちゃ!」と地元出身の先輩従業員に教わった。
「よーろっぱけん?」と聞きなれない名前の正体をその先輩に尋ねると、それは福井と敦賀にあるレストランだという。
そして「ジクセリ、パリ丼…名物が色々あるが。でもワシはソースカツ丼が一番好きだがやっちゃ!」とその先輩は続けた。
この時点で初めて「ソースカツ丼」というモノを知った。
ちなみに「ジクセリ」というのはピカタのような料理だが由来はわからず。
で、「パリ丼」というのはソースカツ丼のソースのカツの代わりにメンチカツが乗っかっているというもの。
「パリ丼」なんていい名前だ。
この記事を書くに当たってヨーロッパ軒のウェブサイトを拝見したが、「シュニッツェル」なんてやっていて驚いた。
「シュニッツェル」というのはドイツの代表的な料理のひとつで、トンカツに限りなく近い…というより、ま、トンカツ。
フランクフルトに行っていた時は滞在中にたいてい一回以上は口にする日本人好みの料理。
このヨーロッパ軒、ネーミングというか、プレゼンテーションに長けているな~。
で、先輩のおススメにしたがってヨーロッパ軒ではもちろんソースカツ丼を何度か頂いた。
名前通り、見た目通りの味で一発で好きになった。
それから何年かして今度は長野に赴任することになり、そこでは松本を中心とした「中信地区」と飯田や伊那。諏訪を中心とした「南信地区」、さらに山梨の北部を担当することになった。
その伊那の駒ケ根で発見したのが「元祖ソースカツ丼の町」の触れ込み。
驚きもしない、ひよこになったこともないけど、ヒナ鳥が最初に見たものを親と思い込むような気持で「え?ソースカツ丼ってヨーロッパ軒が元祖じゃないの~?」と訝しんだものだった。
話としてはコレだけなんだけど、コレじゃここまで読んでくださった方々に申し訳ないので、おもしろい話をひとつ。
「Left Alone」という曲ご存知だろうか?
ビリー・ホリディが作詞をし、レディ・デイの伴奏を務めていた黒人ピアニスト、マル・ウォルドロンが作曲したジャズのスタンダード。
昔、サキソフォニストが主人公の日本の映画に使われてあの頃はそこら中で流れていたので耳にしている人も多いハズだ。
このマル・ウォルドロン(2002年没)、チャールズ・ミンガスやエリック・ドルフィーといったジャズの巨人との共演も多いことから日本にも何度も来ていた。
そうして来日しているウチにカツ丼のおいしさを発見し、ツアーの先々でおいしいカツ丼を探し歩き、しまいにはカツ丼の大家になってしまったということなのだ。
え、どっちのカツ丼かって?
もちろん卵の方だよ。
マル・ウォルドロンがソースカツ丼をどう思っているのかは残念ながら情報がない。
さて、こうして30年チョット前にソースカツ丼を福井で知ったワケだが、その時にもうひとつ福井に関して知ったことと言えば「メガネ」。
北陸道を西進して福井市を少し超えた右側に見える建物を見て驚いた。
建物がメガネをかけている!と興味深そうにその建物を見ている私に同行した先輩社員が教えてくれた。
「アレはな…『めがね会館』や。ココは『鯖江』いうてな…」
そもそも「鯖江」なんていう地名も知らなかった。聞けば日本のメガネのフレームはほとんど鯖江で作られているという。
私はメガネには無縁だったので考えたこともなかったので結構驚いた。
今、調べてみると、日本のメガネ・フレームの96%が鯖江製だそうだ。
鯖江のメガネ・フレームづくりは1905年に農家の副業としてスタートしたらしい・
今ではマリンバなどの打楽器の製造も鯖江の主な産業のひとつになっているとのこと。
Ruyh UnderwoodとかEd Manが見学に来ればいいのにね。
「めがね会館」は現在「めがねミュージアム」という名称になっているようだ。
…ということで、今日の話題はメガネ。
Marshall EYEWEAR、久しぶりの登場!

Marshalleyewearblack2501

Marshall EYEWEARの輸入販売代理店のエムズプラスさんから情報を頂戴し、先日『2017年ワールドオプチカルフェア』というイベントにお邪魔してきた。
早い話が「メガネ展」。
まぁね、先日レポートした「ポタフェス」を経験した私だからしてチョットやそっとの「~展」ではビビらんぜよ。
「メガネの展示会」なんて、あってトーゼン。至極まっとうだ。
老眼が進む一方の私にもってこいじゃないか…と足取りも軽く高田馬場の会場に向かった。

10ドワッ!
会場に入ってやっぱり驚いた。

20スゲエな、「たかがメガネ」などとは決して言わないが、まぁスゴイ迫力!

30ん~、さすが「紺屋の白袴」か「医者の不養生」か、はたまた「易者の身の上知らず」に注意をはらっているのか、係の方々が全員と言っていいほどメガネをかけている!
「な~んだオマエ。メガネかけてねーじゃねーか。帰んな、帰んな、ココはオマエさんのくるところじゃねェ!」なんて言われてしまって…。
もちろんコレは冗談だけど、メガネをかけていないとチョット恥ずかしいぐらい。
ク~、愛用のJAMESかけて来ればヨカッタ!

40お手入れセットやケースといった周辺グッズの展示ももちろんにぎやか!
この緋毛氈というか、赤い造作は目立つね~。赤が「パール」さんのブランド・カラーなんだろうか…コレはいい作戦だ。
80
メガネに関する書籍も。
70
この辺りはメガネの工作機械の展示。
楽器フェアでいえばギター・ボディの削りだし機を展示している感じか?

50レンズを削り出すときは「etch」という言葉を使うんだね~。
そうそう、以前から「optical」という言葉がどうしてメガネに関連しているのか不思議に思っていたんだけど、コレを機に調べてみると、「目の、視力の」という意味の「optic」」という形容詞があって、語源はギリシャ語の「optikos」。
「see=見る」という意味なんだって。
コレを同じ形容詞で「optical」にすると「視力を助ける」とか「光学の」という意味になる…ようだ。
よく楽観的な人を指して「オプティミスト」なんていうでしょ?
コチラはラテン語の「optimum」から来ていて意味は「最高の」。
反対は「pessimus」で「最低の」という意味。
やっぱ楽観的にいこう!

60さて、会場の奥のスペースを陣取って併催されていたのが『SLiT 2017』。
「SLiT」は「Salon de Lunetterie International Tokyo」の頭文字を並べたもの。
「Lunetterie」というのはフランス語で「メガネ産業」という意味…だと思う。
90SLiTは、毎年イタリアのミラノで開催されるMIDOというイベントで発表されるヨーロッパ・ブランドのニュー・コレクションをいち早く一度に目にすることができる展示会だ。

100今年で10回目を迎えたそうだ。

110当然、Marshall EYEWEARはSLiTでの展示。

130となりで売っているポップコーンの香りが印象的だ。

140SLiTの主旨通り、Marshall EYEWEARも新しいアイテムを存分に展示していた。

150カッコいいのやら斬新なイメージのやらが色々出て来てるよ。

170私はオプティカルはJAMES、サングラスはJOHNNYを愛用しているんだけど、こんなの見るとまた欲しくなっちゃうね!

180え、オマエさっき「メガネをかけない」って言ってたじゃないか?って?

190vイエイエ、もう本を読むときや観劇する時はもう中近両用がないとどうにもならんのです。
Marshall EYEWEARはかけ心地も最高なのだ。

200外箱(右)のデザインも一新されてよりゴージャスになった。

210残念ながら細かい資料がこの記事に間に合わなかったので、今回は個々のモデルの紹介はパスさせて頂くが、また別の機会に取り上げることができるよう楽しみにしている。

220Marshall EYEWEARの詳しい情報はコチラ⇒Offciial Web Site

120

※SLiT 2017は4月11日と12日の開催です。

(2017年4月12日 ベルサール高田馬場にて撮影)

2017年4月21日 (金)

Loud Vibration~D_DriveとStrange,Beautiful and Loudのダブル・ヘッドライナー

D_Driveと…

10_2

Strange,Beautiful and Loudのダブル・ヘッドライナー。

15いきなり場面が変わって登場した冴えないオッサンはワタシ。
向かって右の信号の後方の馬に乗った銅像に注目。
場所は、ロンドンはトラファルガー広場。

20vそしてコチラはマンハッタンはコロンバス・サークル。
私が手を振っているのが見えるかな?←ああ、探さない、探さない…ウソです。
セントラルパークの南端の59丁目とブロードウェイが交差しているところ。
ああ、久しぶりにニューヨーク行きたいな~。
この二つの共通点は何か…。

30答えはコレ。

40今ならコレ。
ロンドンやニューヨークや東京からの距離程の起点となる場所だ。

50そして、この日本橋から千葉市中央区を結ぶ道路が国道14号線。
今日はその「国道14号線」を店名にした本八幡のライブハウス「ROUTE FOURTEEN」からお送りする。
Marshall Blogで取り扱うのは二回目のライブハウス。
小田原に国道1号線にちなんだ「ROUTE 1」というお店があるので、いつかそこで取材をするようなことになれば同じことをやるので、マーブロ読者の皆様は覚悟しておいて頂きたい。

60_14最初にステージに上がったのはStrange,Beautiful and Loud(以下、「SBL」))の三人。
三宅庸介

70v三宅さんはいつものJVM210Hと1960BV。

80v山本征史

90vヘッドは1992 SUPER BASS。
キャビネットは型番不明。

100v征史さん、今回はこんなモノを用意。
昔はこういうのゴロゴロしてたんだけどね~。
今の若い人たちは想像もできないだろうけど、私が若い頃はディレイなんてなかった。
もっと言うと、「ディレイ」なんていう言葉も一般的ではなかった。
そういったエコー系のエフェクターはせいぜい「リバーブ」ぐらい。それもアンプに内蔵されているヤツね。
やまびこ効果を得るにはこうしたテープ・エコーをゲットするしかなかった。
コレが高くてね~。
とても高校生なんかが気軽に買えるシロモノではなかった。
そこへ出てきたのが「アナログ・ディレイ」っていったっけか?テープの入っていないエコー。
アレはビックリしたナァ。
その頃はまだサイズが結構デカくて、音もすこぶる悪かった。
それが今ではスッカリ小さく安くなっちゃって…。
私は下の写真の上の機種を持っていて、自転車の荷台にくくり付けてスタジオへ運んだものだった。
40年近く前の話。「若い」ってのはすごいバイタリティだよね。

110金光健司

120v今日のNATALはブビンガ。
残念ながらブビンガのキットはもう製造していない。
狙っていた方、ゴメンなさい!
ウォルナットの製造は継続しています。

130一曲目は「mani」。
あらま、珍しい。

140vドッシリとしたへヴィ・ワルツでまずは雰囲気を作る。

150ウワ~、輪郭のハッキリしたブビンガのサウンドが聴いていてとても気持ちがよい。
ただし、SBLのセカンド・アルバム、『Orchestral Supreme』の中でこの曲のレコーディングで使われているのはバーチのキットだ。

160征史さんの1992とプレシジョンの組み合わせによるベース・サウンドもSBLの魅力のひとつ。

170vギター・ソロ。
まずは小手調べといったところか…ま、三宅さんの小手調べは他の人のハイライトぐらいの凄みがあるけどね。
190v
SBLにとって千葉での演奏は初めてとのこと。
三宅さん個人は25年前にcircusmindというバンドで出演したことがあるのだそうだ。
「Little Wing」か…。
「circus mind」はいいけど、あるパフォーマンスを指して「circus production」なんて言うのは大変な侮辱になるので要注意。
ちなみにPiccadilly CircusとかOxford Circusとか、ロンドンの地名に出てくるcircusはcircleということ。
25年ぶりということで、三宅さんすごくなつかしそうに…特にしてはいなかった。
この日、マイっちゃったんだよね…というのは、カメラ一式家に置いて出てきちゃったのですよ。
「あ!カメラ忘れちゃった!」と現場で三宅さんに告げると、「いいですよ、いいですよ、タマにはユックリ観るだけでもいいじゃないですか」と優しく言ってくれるかと思ったらさにあらず…。
「帰って取って来ます…」と言うと、「ハイ」とのお答え。
そして、私はこうして撮影したんだとサ。
あ~あ~、おかげさまでいいのが撮れましたよ~だ!
ま、自分が悪いんだけど。

180二曲目は「devil」。

200まだレコーディングされていない新しめの曲だが最近の三宅さんのステージでは欠かすことのできない人気曲。

210v続けていつもはオープニングに配置されることが多い人気曲の「if」。
前半のクライマックス。

220vやっぱこの曲は聴いてる方も燃えるね!そういう意味ではアタマではなくてこうして真ん中で演るのもいいかも?
Marshall GALAの時も大好評だった。

230vさらに「murt'n akush」。
アラアラ、「devil」、「if」、「murt'n akush」と来たら、天ぷら(エビ)にトンカツ(ロース)、続けて焼肉(カルビ中心)を頂くようなものです。

240後半は「bloom」、「petal」、「virtue」と大人タイム。
コレが三宅さんのやり方だ。
始めチョロチョロと出ていた火が徐々に大火事になっているくような…最後の「virtue」の後半のギター・ソロはショウの中での最大の聴きどころだろう。
こんなの他に演っている人は日本で他にいないんじゃない?
先ごろAllan Holdworthが亡くなり、Marshall Blogで追悼文を掲載した。そこに書いた通り、私は中学生の時からHoldsworthが好きでずいぶん追いかけた。
始めはあの速弾きにあこがれたが、段々音楽がわかるようになってくると、Holdsworthの本当のスゴさはギターを演奏する技術にあるのではなく、彼の音楽の独自性にあるということに気が付いた。
ギターのテクニックはその音楽のためのモノであることも後になって理解した。
音楽は曲芸や鬱憤晴らしをするものではないのだ。
日本にはHoldsworthのようなタイプのアーティストってのが出て来にくいね~。
三宅さんは間違いなくご謙遜するであろうが、「誰も演らない自分だけの音楽づくりに身を捧げる」という姿勢で音楽に取り組んでいるということに関してはHoldsworthと相通ずるところを感じる。
だからしょっちゅうMarshall Blogにご登場いただいている。
曲に関して言えば、正直、Holdsworthのモノより三宅さんの曲の方がカッコいいと思ってる。

250vStrange,Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒三宅庸介facebook

260続いて…「Hyper Driving High」でD_Driveがステージに上がる。

270Seiji

280vSeijiさんはJCM2000 DSL100ECと1960AX。
このキャビ、中身は違うスピーカーが入っているのかとも思っていたが、正真正銘のCelestion G12M-25 Greenbackだったことが判明。
すなわち1960AX。

290Yuki

300vYukiちゃんもいつものJCM2000 TSL100と1960A。

310Shimataro

320vShimaちゃんも愛用のEDEN WT-800を持ち込んだ。

330ドラムはChiiko。

340vD_Driveはもうこのお店の常連さんだからして勝手知ったるところですわな。

350Seijiさんがハデに足をクジいたのもココ。
お立ち台から降りるときにグキってやっちゃったんだって。
その足もよくなったと思ったら、今はアバラ骨と格闘中だそうだ。
アレ、痛ぇんだよね~。
私も酔っぱらってイスのヒジ掛けに脇腹を強打してヒビを入れてみたことがあるけど、何せもうクシャミなんか出ようもんなら一大決心をしてからでないとマズイ。
しかもアレって治療のしようがないんだよね。とにかく骨がくっつくのを待つより仕方ない。
がんばれSeijiさん!

360vSBLもそうだけど、このD_Driveも替えのきかない稀有なチームだ。
男女二人ずつ混合のインストゥルメンタル・へヴィ・メタル・バンドなんて世界のどこを探しても他にないだろう。
そりゃ世界中くまなく探せば出てくるかも知れないけど、珍しいことだけは確か。
とにかくミュージシャンの方々には誰ももやらないことにドンドン挑戦してもらいたいナァ。
「コレは!」と思えばMarshall Blogは応援しますよ~。
あ、もちろんMarshallのファミリー商品を使ってきゃダメよ。
「結局それじゃん!」って?そりゃそうだよ~、宣伝だもん。
でも、ウチはちょいと違うよ、私みたいな音楽バカがやってるから。

370vリズム隊の二人に注目!
この写真、すごく気に入ってるのだ。
うまく撮れた。
カメラを取りに帰った甲斐があったというものだ。

380続いてアルバム『R』から「Advance and Attack」。

390「M16」でアタマ三曲を続けてぶっ放す!

400MCをはさんで新しいシングルから「Shape of Your Life」。
Yukiちゃんがお姉さんに捧げた作品。

410「Runaway Boy」が好き。
一番最初に聴いたD_Driveの曲だから。

420ガンガン行っちゃう今日のステージ。
その新しいシングルから「The Lat Revenge」。

430v何となくどのハコにも「攻略法」みたいなものがあって、ココに出慣れているD_Driveはその攻略法をガッチリ実践しているような感じがする。
私にはその攻略法はわからないが、よく行くライブハウスの照明、それと近隣の駐車場とうまいもの屋はバッチリと攻略してるぞ!(ココはまだ2回目なので無案内)
皆さん、うまいもの屋がないところのハコにはあんまり出演しないようにしてくださいね。

440「Mr. Rat Boots」…
490v
「Attraction 4D」…

470v
「Cassis Orange」…と新旧を取り交ぜたD_Numberが怒涛のように押し寄せる~!
480v
しかし、NATALって音がいいな~。
上に書いたように残念ながらこのブビンガは今のところもう入手できないが、音の傾向はメイプル、バーチ、アッシュと共通だ。
とにかくよ~鳴る!
ドラム・キットを買い換え、買い増しご検討中の方にはこの大英帝国が誇るドラム・ブランド、NATALを選択肢のひとつに加えて頂くことをおススメする。

510v
D_Driveの持ち時間もいよいよ残りわずか!

460きっと後半のクライマックスで出てくる「Russian Roulette」。

500v

Seijiさんの弾くリフが鮮やかにキマる!
この時はアバラ折れてないから!
でもまだ足がしんどかった。

520v「Screw Driver」…

530v「Over REV」ときて終わり!
12曲…スゲエ勢いだったな~。
しかし、どうでもいいけど、ココ、ものすごく音がデカいな~。
こんなにデカかったかな?
Marqueeみたいに建物が動いちゃいそうだよ。

540vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

550アンコールのセッションはD_Driveに単身三宅さんが加わるスタイル。
ところで、三宅さんがMCで触れてくれたんだけど、SBLとD_Driveが同じステージに立つのはMarshall GALAが初めてのことだったのね。
そのMarshall GALAは2016年の3月6日の開催。
そして、このライブが2017年3月5日の開催。
スゴクね?

560ナニを演るのかと思ったら、ナゼかクレイジー・ケン・バンドの「泣き虫装置」って曲。
え、違うの?

570ナニ?…コレSteve Vaiの曲なの?
しかも本当の曲名は「The Crying Machine」っていうの?どっかで聴いた名前だ。
え、「ジジイはSteve Vaiなんか知らないんだろう」って?
580
冗談言っちゃイケね~よ。
こちとら大のZappaフリークだぜ。
Steve VaiがZappaのところでStunt Guitarやってる時から知ってんだい!
『Shut Up 'n Play Yer Guitar』の頃だから1981年ぐらいだな。
私がSteve Vaiの名前を知った頃にまだ生まれていないマーブロ・読者もいるんじゃない?
その後すっかりスターになっちゃって…。
一応こんなのも持ってるんだよ。
10インチ盤って持ってるだけでナンカうれしいよね。
でもこの曲は知らなかったので大いに驚いた。
こういう感覚がまたすごく受けるんだろうね。30年以上聴いていないけど、確か下のアルバムでは必死にZappaのマネッコをしているんだよね。

30r4a2375ソロ回しの儀が盛大に執り行われたことに触れるまでもない。590v

600v

610超大爆音の中、すべてのプログラムが終了。
楽しかったね~!
ああ、耳がチョットCryingだわ。

620<オマケ>
D_Driveも愛用しているMarshall HEADPHONES。

2img_0752そのポップ・アップ・ストアが今新宿髙島屋に設置されている。
新宿にお越しの際にはゼヒお寄り下され!


詳しくはコチラ⇒Marshall HEADPHONES~音のあるくらし

0r4a23221965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年3月5日 本八幡ROUTE FOURTEENにて撮影)

2017年4月20日 (木)

Marshall HEADPHONES~音のあるくらし

新宿通りの四谷四丁目から新宿四丁目へ抜ける、あの新宿御苑の下を通ってるトンネル…昼間はいっつも混んでるんだよな~。
チンタラチンタラ動いてトンネルを出て、陸橋に上がると新宿駅の南口。
「バスタ新宿」とかいう大きなバス・ターミナルができてすっかり雰囲気が変わっちゃった。
アレもずいぶん長いこと工事してたもんね。
しかし、「バスタ」なんて名前、英語圏の人が聞いたらビックリする人もいるんじゃないのかしらん?

10 ま、ナニはともあれ、あのバス・ターミナルができたおかげで、新宿駅と髙島屋さん(以下敬称略)がくっついて利用客にはとても便利になった。
天保年間、飯田新七という人が京都で古着・木綿商を開店。その義理のお父さんが高島(現滋賀県高島市)の出身であったことからそれに「髙島屋」と名付けたんだって。
コレが髙島屋のことの起こり。
大正時代に髙島屋呉服店を大阪で興し、昭和7年には今の難波のあの店舗ができて、翌年には日本橋に進出している。
日本橋には大伝馬町や小網町など、木綿問屋や呉服問屋が多かったんだよね。松阪から出てきた三越も同じ。
植草甚一の実家は日本橋小網町で、実際に木綿問屋を営んでいたそうだ。
余談になるが、明治41年生まれの植草さんは、関東大震災が起こった時は学生で、ちょうど通学で市電(路面電車)に乗っていたそうだ。
そして、地震が起こった時、突然電車が回転したらしい。ナニが起こったのかサッパリわからなかったという。コワいな~。
関東大震災は1923年、大正12年のこと。Jim Marshallが生まれた年だ。
へ~、横浜の髙島屋は相鉄との合弁なのか…知らなかった。道理でホームがデパートの中にガッツリ入り込んでるワケだ。
さて、そのバスタを通って(コレがホントの「バスタ道」。あ、わかる人だけ呆れてください)駅から来るとこんな感じで髙島屋に通じている。

20この下の階はMarshall BlogでもおなじみのMusic Jacket Galleryの会場になるところだ。
下の写真ね。
今はやってないよ。

30そして、髙島屋に入る。

40おお~!いきなりMarshallのスクリプト・ロゴ!

50コレはね、結構興奮するよ。
ホントに入って真正面のロケーションだからね。

60入り口に左手にはローズちゃんがお出迎え。
ローズちゃん、私より年上だでね。
そして、この新宿店は今年で開店から21年目に入っている。
このあたりの詳しいことは上にリンクしておいた「Music Jacket Gallery 2016」に書いておいたので未読の方はゼヒご覧頂きたい。

65さて、なんだってMarshallのロゴがこんなところで威張っているのかというと、今髙島屋新宿店では「Sit Back and Relax」をテーマに『モノとオト』というフェアを開催していて、Marshall HEADPHONESでポップ・アップ・ストアを設置させて頂いているのだ。
「sit back」というのは「Sgt. Peppers」にも出てくるけど、英語らしい面白い表現だ。実際によく使われる表現。

70前回よそのデパートでのポップ・アップ・ストアをMarshall Blogで紹介したところ、驚くほどの反響を得て、多くの方に足を運んで頂いた。
そこで、今回もこうしてご紹介させて頂いたというワケ。
そうだね~、味をしめちゃったんだね~。

30r4a2327 で、今回の展示はこんな感じ。

30r4a2339しかしね~、ヘッドホンからケーブルがなくなるなんてね~。
大人気のBluetoothヘッドホン。

75Bluetoothスピーカーがスゴイ人気なんだって。

90以前紹介した通り、私はWOBURNとSTOCKWELLを使っているんだけど、Bluetoothの使い方の妙を知ってしまうと、なるほどコレはやめられんわ。

100もちろん従来型のヘッドホンの人気も衰え知らずだ。

110お、コレはウチと同じ組み合わせ…WOBURN(白い方)とSTOCKWELL。
私はやっていないが、デジタル・レコード・プレイヤーと併用している人も多いと聴いた。

120Marshall EYEWEARも展示されている。
EYEWEARも新しいモデルが出てきたので、近いうちにMarshall Blogで紹介したいと思っている。

140展示は25日(火)が最終日。
夜は8時閉店。金曜日と土曜日は8時半まで開いている。

150ローズちゃんがお待ちしています!

160vMarshall HEADPHONESの詳しい情報はコチラ⇒NAVYS INC Official Website

170s(髙島屋新宿店にて撮影)

2017年4月19日 (水)

WITHIN~NAKED MACHINE、KRUSHGROOVE、YouRaw

自分のアタマが悪いことは百も二百も承知した上での話。
でも、誰しもどうしても覚えられないことってあるじゃない?
私の場合、英語に関して言うと、ひとつは「lay」という単語。
意味は「横たえる」という他動詞。コレがlay-laid-laidと時制変化をして、現在分詞がlaying。
これだけなら何ら問題はない。
不規則に時制変化する動詞にビビっていたら英語なんて到底勉強できない。
厄介なのは、相棒に「lie」なる「横たわる」という意味の自動詞があって、コイツがlie-lay-leinと変化して、現在分詞がlyingとなりやがる。
さらにArgentやThree Dog NightやQueenの「Lier」という曲でおなじみの、「ウソをつく」という動詞の「lie」という裏ワザまで持っていやがる。Steely Danにもいあるね。
こちらはlie-lied-liedと規則変化する。
この中で一番使うのは「横たわる」の「lie」かナァ?
何しろ頭がこんがらがっちゃって、いつまでたっても正しく使うことができない。
さ、今日のMarshall Blog、間違いなくこのあたりで読者が半分になったな。
でも、もう一個やるよ。
それはね、「ロー」なんですよ、「ロー」。
日本語で書くとせいぜい「ロー」か「ロウ」の二通りだけど、英語の「ロー」はすこぶる厄介なんだな~。
こちらは名詞か形容詞なので覚えやすそうなんだけど、それがなかなか覚えられないときてる。
やってみようか?
まずは<L>チーム。
law : 法律
low : 低い
次に<R>チーム。
raw : 生の 
row : 列 
ま、本当のことを言うと、「low」と「law」は確実に覚えているのね。
で、「連続で」という意味の熟語に「in a row」というのがあって、結構よく使うんだけど、「生」か「列」かでいつも悩んでしまうのですよ。
ちなみに同じ音で「roe」というのもあって、コレは「魚の卵」という意味。
厄介なのは発音。
会話の前後があるので意味を取り違えることは実戦の会話の中ではあり得ないんだけど、我々英語学習者の耳にはよっぽど意識をしていないとすべて「ロー」と同じに聞こえる。
ネイティブさんは三歳の子供でももちろんこれらをすべて正確に聞き分けることができる。
日本人も昔は「じ」と「ぢ」の発音を使い分けることができたというが、今コレができるのはヒサヤ大黒堂の社員の方々だけだ…ウソです。
ちなみに「row」は映画『ウッドストック』にも出てくる通り、「漕ぐ」という動詞や、「騒々しいケンカ」という意味もある。
あ~、ややこしい~!
ココまで完全に今日は読者を失ったかも知れんな。
  
さて、なんだってこんなややこしい話をしたのかというと、目黒鹿鳴館でシリーズで展開しているイベント、『WITHIN』に登場したバンドさんのひとつがこの話題に大きく関わっているからなのだ。
この日、三つのバンドが登場したが、そのトップバッターがYouRaw。
ハイ、上を見てください、。
「R」チームの「a」の「raw」は「生の」という意味。
バンド名の由来は存じ上げませんが、こういうことがあると今までどうしても入ってこなかったことがスンナリ頭に刻まれて覚えることができたりしちゃうんだよね。

10シンガーのMasa Oryu

20vギターはH TsunagaとT Nakata。

30

40vベースはShogo Kimura。

50vドラムのRyu Usuki。

60vこういうロックはいいナァ。

70AOM(Adult Oriented Metal)を標榜するツイン・リードを前面に押し出したハードロック。

80やっぱりこういうロックにはMarshallのギター・サウンドが欠かせませんな。

3img_0298 そして、You Raw恐るべし!ものスゴイ動員力でフロアはパンパン!

100v飛び切りイキの良い正統派ハードロックで冒頭からイベントを盛り上げた

S41a0044 リズム隊の二人がかなりお若いようだったが、新旧の交流は大歓迎だ。
若い人たちをジャンジャン取り込んで正統なロックを確実に次世代伝承していって頂きたいと願っている。
  
YouRawの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

110続いての登場はKrushgroove。

120Tetsuya Horie

130vKoutarou "TOMMY" Tominaga
220v
Etsuo Ishikawa

150vYasuo Nagai

160vところで、今日ステージに上がっているMarshall。
時々こうしてAキャビを横にして「Bキャビもどき」で使う人がいるが、二つ積んでいるのは初めて見たな。
コレも日本人の生活の知恵でしてね。
海外のミュージシャンがやっているのを私は見たことがない。この写真をMarshallの連中に見せたらビックリしていた。
AキャビとBキャビの音の違いは、形やスピーカーの取り付けの向きもさることながら、質量の違いが大きい。

180vそして、この上に載っている2203のオーナーはTominagaさん。

3s41a0159
シリアルを見ると1977年製のもの。
JCM800シリーズ以前、いわゆるJMP時代の2203。
「2203」の定義は「100Wのマスター・ボリュームつき、2インプット」。
裏ブタは自家製。
本当に最近まで知らなかったんだけど、2203はこのJMPスタイル、すなわちセンター・コントロール・パネルにフロント・パネルを横切るホワイト・パイピングのモデルが最初かと思っていたら違うのね。
つまり一番最初、マスター・ボリュームのモデルを開発した1976年にはビンテージ・コスメティック(今の1959SLPみたいなヤツ)の2203を作っていたのだ。

190コレがその実物。コレで2203。

3s41a0009 Krushgrooveは今年で結成26年!
ハードでグルービーなロックサウンドをクリエイトすることを是としているが、まさにその通り。

3img_0325 Tetsuyaさんの歌を前面に押し出したメンバー全員が一丸となった演奏は実に気持ちの良い、楽しいものだった。
26年…スゴイ!
210v
Krushgrooveの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

230そしてヘッドライナーが登場。

240_2NAKED MACHINE!

250KAN

260v里村 源多朗

270v杉浦智和

280v峯村武憲

290v石川達也

300vオープニングは「Evil eyes」。

310堰を切ったように一気に押し寄せてくるメタルの土石流!

S41a0225 その響きはあくまでも「正統派」…しれがネイキッド流!

330二曲目は「To the Top」。

340一曲目同様にまっすぐの剛速球。
投げた音玉が曲がる気配が全くない。曲がりもしなければ落ちもしない。

350源ちゃんのソロが冴えわたる。
厳格なソロだ。
そう、源ちゃんのプレイには他人の意見など絶対に寄せ付けない孤高の厳しさを感じる。

360vその源ちゃんのプレイを下手で支えているギター・サウンドもMarshall。
杉浦さんはリズム・ギターでガッチリ!
380v
続けて「Chained Mystery」。
「待ってました」感のテンションが落ちない客席。すごい盛り上がりようだ!

370そして、NAKED MACHINEのステージの見せ場のひとつ…源ちゃんのア・カペラ・ギター・ソロ。

400v_2 出す音ひとつひとつに重みを感じさせるプレイだ。

Img_0465 今年2月に7年半ぶりにリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『PAIN OF CREATION』も大好評だ。
415cd
トリッキーなワザを組み込むワケでもなく、ここでも源ちゃんの質実剛健さが発揮されたプレイを見せてくれた。
もちろん割れんばかりの喝采!

410v持ち時間が少ないのでサッサとセットリストの駒を進めるよ…「Standing alone」。

430v半分ネイキッドで熱演を繰り広げている達也くん。
460v
ドラムはNATAL。
おかげさまで「NATAL」の名もだいぶ浸透してきましたよ~!
日本語のウェブサイトもありゃせんのに本当にありがたいことで…。
それもこれも達也くんのようなNATALアンバサダー、すなわちNATALをお使い頂いているドラマーの皆さんのおかげ。
450v
こんなに後からやって来て、どこへ出しても「音がいい!」とホメられて…幸せなヤツですNATALは。
Marshallファミリーのドラ息子、焦らずジックリ取り組んでいきたいと思っている。
ドラム・キットの買い替え、買い増しをご検討のドラマーさんには選択肢のひとつにゼヒ加えて頂きたいと思う。
200
今月はじめにNAKED MACHINEも出演した自身のバースデイ・コンサートで32曲を叩ききった達也くん。
もちろんドラム・キットはNATALだったワケだが、終演後こんなことを言ってくれた。
「NATALでなければ32曲、とてももちませんでした!」
NATALのキットはとてもよく鳴ってくれるので力を入れる必要がなかったというのだ。
ま、下の写真はどう見ても力が入っているようだけど…もちろん力を入れたら入れたなりのパフォーマンスを返してくれる。
440v
名曲「Eternal Moon」。
この曲、一度聴いただけでバッチリ頭に入った。上に記した達也くんのコンサートでも演奏したんだけど、もうメロディが頭の中から出てきたんよ。
こんなことを思うのは私だけだろうから無視してもらって構わないんだけど、Al Di Meolaの「Race with Devil on Spanish Highway」のメロディを感じてしまうんだな。
それもあって、ものスゴく親近感を覚えるのだ。
そういうのを「名曲」と呼ぶ。
またね、魅力的な声でカッチリと歌うKANちゃんがいいんだ~。
420
源ちゃんはいつもは1959派。
普段から寡黙な源ちゃんにはやはり硬派な魅力に横溢しているな。
「言いたいことはオレの指が言ってくれる」…コレはリッチーのセリフだっけ?それが源ちゃん。

470v本編を締めくくったのは「Fight to Survive」。

480全部で6曲と短いステージではあったが、写真を見ての通り…

490「五人六脚」とでも言いたくなるような完璧なまでの一体感が素晴らしい!

500vハードロック、へヴィメタルのコアの部分を受け継いでいってくれるチームであることは間違いない。

510vアンコールに応えて「Walk Don't Run」ですべての演目を終了した。

520v来る5月27日には同じくココ目黒鹿鳴館で『NAKED MACHINE presents 源多朗生誕祭』なるイベントが開催されるのでそれも楽しみだ!

NAKED NACHINEの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIALWEBSITE

5301965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年3月4日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2017年4月18日 (火)

暗号は「C-R-Y-I-N-G」~Masha Plays CODE

Marshallのフル・スタック生誕50周年を記念してリイシューした2555X Silver Jubileeが世界中で大ヒットした傍ら、ほぼ時を同じくして発表されたMarshall初のフル・デジタル・アンプ・シリーズ、CODEがこれまた大ヒット!
うれしいね~。
「トラディショナルくん」と「カッティング・エッジくん」のその両者の年齢の差たるや約30歳。
車だったらこんなこと絶対にあり得ない。
自動運転装置搭載の最新鋭の車と1987年に新しく発売された…と、自動車に例えようとしたけど、そっちの方面はサッパリわからん。
ただ、30年前というと、アサヒのスーパードライが発売された年なんだね。
そのころ私は大阪にいて、同じビルにアサヒビールの支社だか支店が入っていて、毎日遅くまでメチャクチャ忙しそうにしていた。
人づてに聞いた話では、スーパードライの超大ヒットで息をつくヒマもないとのことだった。
アレは今でも姿を変えずに店頭に並んでいるもんね。スゴイことだ。
Marshallで言えば1959ってとこか?…ヘッヘッヘッ、1959は発売からもう52年経ってるけどね。
それは、ロックという音楽の進化を実現させた自分だけのオリジナル・サウンドを持ったMarshallだからこそあり得た話なのだと思う。
そして、JubileeやCODEへの好反応は、Marshallというホンモノを選んだギタリストの皆さんのご慧眼の賜物だと感謝している。

10さて、そのCODE、現在までに25Wと50Wの2種類が発売されていることは皆さんもご存じの通り。
100Wモデルの登場が待ち遠しいところだ。

20そして、ところ変わって…あるDVDの撮影現場。
CODE50がビデオカメラの標的になっている。

30CODE50の上に置いた携帯電話を操作するギタリスト…

40vSilexのMasha!

50Silexは4月1日にセカンド・シングル『Everlasting Symphony』が好評だ。
群雄割拠が続く若手メタル界にあって目立って勢いがあるのがSilex。
他のメタル・バンドとは一味違ったSilexサウンドをクリエイトしているのがこのMashaくんだ。

55cdMardelas、TEARS OF TRAGEDYと組んだ『2017 春の魔界都市めぐりツアー』の大阪&名古屋公演を前にMashaくんがヤング・ギター誌の付録DVDの収録に出演してくれたのだ。
このツアーの柏公演の模様は近々Marshall Blogでレポートするのでお楽しみにね!

Syg
まずはサウンドのチェックから。

60v

この企画は偉大なMarshallギタリストたちのサウンドをCODE一台で再現してみようという壮大かつ無謀なもの。
言い換えるとMarshallサウンド・クロニクルということにもなってくる。

80もちろん予め念入りに音作りをして来てくれてはいるが、撮影の前に最終なサウンド・チェック!

70v
GATEWAYを起動して微調整を加えていく。
Mashaくん、サスガもう手慣れたものだ。
かつては1987と1960BがMashaくんのステージでのトレードマークであったが、最近はJCM800 2203を使用している。
Jubilee効果かどうかは知らんけど、近頃若手ギタリストの間で2203が広がっているんだよね~。
いいの、いいの、1987でも2203でもJVMでも、Marshallでありさえすればいいの。それだけでホンモノを使っている…ということなのだから。

90まだイジってる…あ、コレは誰かにメールしてるのか。

100いよいよ撮影スタート!
さぁCODEでも思いっきりクライングして頂きましょう。

110かなり振り幅の広いギタリストたちのサウンドを狙うので、音作りも、演奏もかなり大変な作業だ。

120「シゲさん!やっぱりこうなりますね」…何のことかと思ったらMashaくんの足!
ノンちゃん足になってる!
Mashaくんがナニを言っているのかわからない人はコチラ

130vこりゃ時間がかかりそうだ!…というのは最初の印象だけ。
さすが若手トップギタリスト。
サクサクと作業は進んでいった。

140vここのところ、しばらくCODE50と首っ引きだったというMASHAくん。
なかなかにシンドイ作業で結構クライングだったようだ。
その甲斐あってか大変興味深いサウンド・メイキングになっていた。

150このもようはヤングギター誌6月号(5月10日発売)と7月号(6月10日発売)の付録DVDに収録される予定だ。
Mashaくんのサウンド・メイキングで歴代の偉大なギタリストのサウンドをゲットしてクライングしてもらいたい。
皆さん、お楽しみに!
  
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

ヤングギターの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

160ところで皆さんは「MY MARSHALL」への登録はお済みかしらん?
MY MARSHALLはイギリスのMarshallが展開しているCODEのコミュニティね。
せっかくCODEを買ったのであればMY MARSHALLに登録しなきゃソンソン!
世界中のMarshallフレンズが編み出したプリセットがアップされている他、CODEの情報が満載だ。

170いきなり英Marshallのウェブサイトにアクセスして、「え~、アレ英語なんだもん!」…と、英語を理由に敬遠している人もいるんじゃない?
その割には「lol」とか「OMG」とか「R.I.P.」とかをSNSで使ってる人…あ、コレは大きなお世話か。
「ダブル・ヘッドライナー」と言わず、「ツーマン」とか言っている人…コレは気をつけましょう。
ま、そうはいっても不慣れな場合は英語も実に面倒なモノ。
そんな時はコチラをご覧あれ!⇒CODEをフル活用するなら、MY MARSHALLへ登録!
日本語でMY MARSHALLの説明をしてくれている。
そんなこんなでCODEを使いこなして、Marshallの歴代の名器で楽しくギターを弾いちゃって!

180<オマケのクライング>
この日、次の撮影の仕事が入っていたため収録現場を途中で失礼したのだが、駐車場に着く寸前で駐車券がないことに気が付いた!
ヤバい!と思って、スタジオに急いで引き返したところ、見事駐車券を発見(Kさんありがとう!)。
イヤ~、危うくこっちがクライングになるとこだった。
…ってんでこういうバンド知ってる?
After Cryingというハンガリーのプログレッシブ・ロック・バンド。
このアルバムはKeith Emersonが大好きなピアニストが自分好みのバンドを作って好き勝手にやっちゃってる感じだが、プログレ・ファンには聴きごたえは十分でしょう。
ハンガリーはおもしろいよ。
バルトーク、コダーイ、リスト、リゲティ、コズマ(枯葉)、ガボール・ザボ、アッティラ・ゾラー等の個性はぞろいだからして。
残念ながら行ったことはないんだけど、聞いた風なことを言えば、ハンガリーは名前を表す時、日本と同じに姓・名という順番で言うんだって。
だから、よくベラ・バルトークとかゾルタン・コダーイとかモノの本に出てくるけど、これは西欧式の呼び名で、本国ではバルトーク・ベラだったり、コダーイ・ゾルタンになるのだそうだ。
ゾラー・アッティラなんて宗教っぽい名前だ。
アッティラ・ザ・フンっていうのもいるけど、この人はトリニダード・ドバゴのカリプソ・ミュージシャン。
このカリプソがまたおもしろいんだよ!
ま、この話はまた別の機会に…。
で、このAfter Crying、Zappaへのオマージュ曲を書いたりしているらしいが、King Crimsonへの傾倒ぶりがハンパではなくて、「精神異常者」を複数のサックスを加えて完コピで演奏したり、ホンモノのJohn Wettonを呼んで「Starless」を一緒に演奏したりと、その筋では世界的に有名なバンドなんだって。
試しにYouTubeで画像をチェックしてみたら…ギャハハ!笑った!!
ELPで有名になったアーロン・コープランドの「Fanfare for the Common Man」を本当にオーケストラを入れて演奏している!バッカだな~!
ウワ!途中でホルストになった。どうしてもやりたかったんだろうね~。
こういうタイプの「バカ」は大歓迎!こういうバンドは日本からは出てこないね。

AcSilexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook


CODEのロマンに関する長い長いお話に興味のある方はコチラ(私のお気に入りの記事なのです)⇒BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<前編>

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2017年4月17日 (月)

【訃報】 アラン・ホールズワースのこと

まぁこんなこと…大きなお世話だし、年寄りがキラわれる理由のひとつでもあることはよくわかっているんだけど…。
SNS(イギリスではSNM=Social Network Mediaという)の発展に伴い、有名人の訃報が瞬時にして届けられるようになった。
ロックがまだ比較的マイナーなものであった時代、新聞の死亡覧でロック・ミュージシャンの不幸が伝えられることもなく、翌月のミュージック・ライフの雑記事の中でヒイキのミュージシャンの名前を発見して驚く…なんてことが何回かあった。
さすがにマーク・ボランとかジョン・ボーナムなどは新聞に出たが、マイナーなミュージシャンの急逝をリアルタイムに知ることはできなかった。
それで今、facebookなどでそうした不幸なニュースが伝播されるや否や、お悔やみの言葉やチョットした思い出を綴ったコメントがウワッと寄せられるようになったワケなんだけど、傍で見ていて「?」と思うことがよくある。
それを一段と強く感じたのはデヴィッド・ボウイが逝った時のこと。
ホントにこんなにたくさんの人が好きだったの~?…と、かなり驚いてしまった。
こんなにファンが多いんだったら、生前にもっと盛り上げてあげればよかったのに~、なんて思っちゃうワケ。
思い入れの強弱はともあれ、故人を偲ぶことは決して悪いことではないが、チョット滑稽に見えてしまう。
え?大きなお世話だって?
だから初めにそう言ったでしょ。
  
そんなワケでMarshall Blogでも(特に最近は頻繁に)訃報を掲載しているが、本当にノメリ込んだアーティストでない限り、大ゲサに文章書くことを控えるようにしている。恥ずかしいから。
Jim Hallの時も、Larry Coryellの時もそう。
でも、今朝接した訃報はちょっと重みが違う。
2017年4月16日、Allan Holdsworthが70歳で他界した。
コレを書いている時点では死因は伝えられていないようだ。
以前のMarshall Blogでも一度Holdsworthについて書いたことがあったが、私は昔かなり夢中になった時期があった。
後にも先にも、好きで好きで、自身の作品や客演作を追い求めてLPやCDを買い漁ったアーティストはFrank ZappaとHoldworth、Philip Catherineと渡辺香津美ぐらいのものだ。
Holdsworthの名前を知ったのは1977年ぐらいかな~。
中学校三年の時だったと思う。
ハード・ロックに飽きて、プログレッシブ・ロックに夢中になっていた頃、ある日、「今度、John WettonとBill Bruford、それにEddie Jobsonで『U.K.』というバンドを始める」という情報をキャッチした。
当時は「U.K.」が「United Kingdom」の略称だなんてことは知らなかったし、まさか将来そのU.K.から給料を送って頂くことになるだなんて想像したこともなかった。
でも、King Crimsonが大好きだったのでこのニュースにものすごく興奮したのを覚えている。
Eddie Jonsonについても、Roxy Musicがメチャクチャ好きだったのでCurved Airの『Air Cut』まで手を伸ばしてその名前も演奏を知っていた。
ところが、ギターが誰なのかがわからない。
今考えてみると、のちのU.K.がそうであったように、ギターレスでも何ら問題はないのだが、ロック・バンドにはギターがいて当たり前だと思っていたから…。
だから、一番最初、「ウェザー・リポートというバンドにギターがいない」…と聞いて結構驚いた記憶がある。
毎度おなじみのフレーズで恐縮だが、「インターネットなんてない時代」、どうやってU.K.というバンドのギタリストを調べたのかというと、レコード会社に電話して訊いたの。
まだノンビリしていた時代だよね。確か女性が応対してくれたと思うのだが、「こんど~、ジョン・ウェットンとかビル・ブラッフォードとかが始めるグループで~、『ユーケー』っていうのがあると思うんですけど~、ギタリストは誰ですか~?」と尋ねると、「アラン・ホールズワースですよ~」と教えてくれた。
知らない名前だったが、とにかくその名前をメモして頭に叩き込んだ。
コレが「Allan Holdsworth」との最初の出会いだった。まだ、音は聴いていない。
私の学校にはロック・ファンが少なく、若い子は歌謡曲を聴いているのがまだ当たり前の時代だった。
ま、自分で言うのもナンだが、多分私が学校で一番ロックに詳しかったのではないかと思う。
よって、誰かに尋ねることもできず、それからどうやったのかは覚えていないが、とにかく参加作を調べて聴き漁った。
そんな自分のHoldworth史とわがままディスク・ガイドを記して偉大なるギター・イノベーターへの追悼の気持ちを表したいと思う。
そもそも昔、すなわちMarshallしかなかった時代はMarshallユーザーだったしね。
  
1969年の『Igginbottom's Wrench』と1972年のIan Carrの『Belladonna』。
この2枚は手に入らなくてね~。
ゼンゼン最近になって初めて聴いた。
Igginbottomの方は、4ビートを交えたジャズ・ロックというかロック・ジャズというか、Steve Marcusの『Count's Rock Band』とかGary Burtonの『Dustar』あたりを連想させる雰囲気。
チラリチラリと出ては来るが、ほとんどロック・フレーズを排除したジャズ寄りのプレイは当時かなり珍しいものだったのではないだろうか?
ただ、何をやりたいのかサッパリわからない冗長な作りなのがツライ。
一方、右のIan Carr。
Ian Carrはイギリスの名門ジャズ・ロック・バンド、Nucleusを率いた名トランぺッター。よってかなりしまった作りなのだが、ホールズワースの出番が少ないのが残念。
ただ2曲ぐらいで与えられているソロ・スペースでは大爆発。
最近とは似ても似つかない粗削りなギタートーンであのフレーズを炸裂させている。

10コレはよく聴いた…Tempest。
恐らく上に記したレコード会社への電話でAllan Holdsworthの名前を知って最初に買ったLPが『Tempest』だったような気がする。
右はBBCの発掘音源で二代目ギタリスト、Peter 'Ollie' Halsallとのバトルがタップリ聴ける。
私の持っているのは海賊盤だが、このCDの存在は故小川銀次さんに教えて頂いた。
私は今ではOllieの方が好きなので、このCDを聴くとついOllieを応援したくなっちゃうんだけど、。Holdworthの方がチョイと上手なんだよな~。
この音源はのちにオフィシャルで発売されたハズだ。
ドラムがJon Hasemanだし、このバンドはいかにもイギリスのロックらしい、いいバンドだったよね。Paul Williamsがチト苦手だったんだけど。

20私が持っているLPは再発盤でジャケットがギミック仕様になっていなかった。
でもCDはホレ、この通り…ああ、やっぱりLPの方がいいな~。
呆れたことに高校一年の時にこのアルバムに収録されている「Foyers of Fun」をコピーして友達とチャレンジしたことがある。
私は何とかソロをコピーしようと近所の質屋で質流れのオープン・リール・デッキを買い込んできて、Allanの弾くメロディを半分の速さにして聴いてみたが、サッパリわからなかった。

30Allan Holdsworthというとヤッパリ一般的にはこのあたりなんでしょうな~。
なんかSoft Machineなんてどちらかというと「Allan Holdsworthがいたバンド」として名前が通っているんじゃないの?
皆さん、違いますからね~。
Allanが残したスタジオアルバムはこの1975年の『Bundles』だけですよ~。
確かにこのアルバムでのプレイはカッコいいけど、Soft Machineは他にもいいのがイッパイありますからね~。
前の会社で、「Marshall祭り2」の打ち合わせでスタジオに和田アキラをお迎えした時、どうしてもアキラさんのギターが触りたくなって、お願いしてイジらせて頂いた。
コチラはアキラさんがHoldsworthフリークなのを先刻承知だったので、私がこのアルバムの1曲目の「Hazrd Profile Part1」のリフを弾くとアキラさんは、「おお~、知ってるね~!」とニコやかに反応してくれた。
そして、私がギターをお返ししてアキラさんが最初に弾いたのはTempestの「Gorgon」だった!
右のCDはElton Dean、Hugh Hopper、John MarshallらのSoft Machineメンバーとの再演を記録した2003年の『abracadabra』というアルバム。
酸いも甘いも知り尽くした孤高のギタリストの古巣での演奏はなかなかに良いものですわ。
滅多に聴かないけど、聴き出すとつい聴いちゃう一枚。
Hugh Hopperも死んじゃったもんナァ。40それとコレでしょうな…Gong。
76年の『Gazeuse!』。コレ、昔「ガズーズ!」っていっていたけど今は「ゲイズユース!」って呼んでるようだ。
フランス語で「Sparkling!」という意味らしい。
そして、78年の『Expresso II』。
Daevid Allen期のGongはもちろんなんだけど、このあたりのGongも殺人的にカッコいいよね。
ラテン・ロック以外でこんな打楽器が3人も入ってるロック・バンドなんて前代未聞だもん。
それに呼応するような形のAllanのシャープなギター・プレイは素晴らしいのひとことに尽きる。
私的にはAllanの一番良い時期だったと思う。
この時期はGongじゃなくてPierre Moerlen's Gongっていうんだっけか。
そうそう、この「Moerlen」の発音こそわからん!
これまで「モエルラン」とか「ミューレン」とか日本語で表記されてきたけど、真相はいかに…?
で、ちょうどいいチャンスだと思い、年に一度だけ東京で会うフランス人の兄弟に訊いてみた。
「Moerlen」というのはフランス人にもなじみのない名前で、どこかある地方にしかない名前だとか言っていた。
発音は「モエルラン」に近く、「ミューレン」という発音はあり得ないと言っていた…コレで解決。

50「ほほう、ソロ・アルバムも出しているのか」…と飛びついたのが1976年の『Velvet Darkness』。
まだ子供だったからかナァ…コレにはガックリ来た。
今なら「ほほう、CTIか、Creed Taylorか」なんてことになるけど、初めて聴いた時はサッパリわからなかった。
ドラムがスゴイと思った記憶がある。
ん~、考えてみるとあの当時からこの約40年、一回も聴いていないかもしれない。CDも持っていない。
大学の時に「へ~、こんなのあるのか…たまにはHoldworthでも聴いてみるか…」と渋谷の公園通りにあったディスク・ユニオンで見つけて買ったのが1982年の『i.o.u.』。
その頃はもうあまりロックを聴かなくなっていていたが、VocalsにPaul Williamsのクレジットを見つけて懐かして買ったのかも知れない。

60_3 コレが自主制作でリリースされたということは買った後に知った。
「i.o.u.」の意味は大分後になって知った。
コレはどうなんだろう、オリジナル盤なのかしらん?

70世間では人気の高いLifetimeはあまり聴かなかったな。75~76年。
Jean Luc Pontyの『Enigmatic Ocean』も持っていたハズなんだけど、みつからなかった。
『Individual Choice』は出てきたけど、どんなんか全く記憶にない。

80そして、1978年、U.K.!
コレがスベった。
期待しすぎちゃったんだろうね。
パンク/ニューウェイブの嵐が吹きすさぶ中、満を持して切り込んだ「憂国の四士」だったけど、プロッグ・ロックの老いさらばえた醜態を露呈することになった…と私は思っている。
今だからこんな言い方をしているけど、ま、「Alaska」以外の曲はおもしろいと思わなかったのですわ。
「In the Dead of Night」にしたって、Allanのソロが恐ろしく不似合に聞こえる。
ファンの人ゴメンなさいね。
でも、来日公演は日本青年館に観に行ったから。
先日、若いギタリストが事務所へ来て、「シゲさん、U.K.の『Presto Vivace and Reprise』という曲を聴かせてください」ってんで聴かせてあげたところ、「カッコいい!」と大いに感動してくれたのはうれしかった。

90こんなのも当然聴いた。

100Marshall Blogにしょっちゅう書いている通り、80年代の初頭から時のロックを聴かなくなってしまったが、それでも比較的最近に買ったアルバムのうちのいくつかがコレ。
Chad Wackermanのソロ・アルバム。
Zappaファミリーということもあったが、「Holdworth、久しぶりの弾きまくり」みたいな惹句をどこかで読んだからであった。
確かにギターはバリバリ弾いているけど、曲がシンドイわ。

130

Tubby HayesのカルテットやPhil WoodsのEuropean Rhythm Machineに在籍したイギリスのジャズ・ピアニスト、Gordon Beckとは何枚かのアルバムを残しているが、コレは1979年のGordon Beckのカルテットへの参加作品。
コレがなかなかにいいんよ。
急速調の曲でGordon BeckとHoldsworthがバトルをやっているんだけど、ギターの方がゼンゼンすごくて、Holdworthの弾くフレーズをかのGordon Beckが必死になって追いかけているサマは痛快。
残念ながらギターの音がよくない。イヤ、ギター自身の音はいいんだけど、ギターのパートだけ録音が遠くてチョット不満が残る。
Gordon Beckとの作品は他にも『The Things You See』というのと『Coversation Piece』ってのがあったハズなんだけど、探し出せなかった。あるいは売っちゃったのかもしれない。
あればまた忘れたころ出てくるでしょう。

120
結局、『i.o.u.』からこっち、Van Halenがテコ入れしてから『Road Games』以降、順調にアルバムをリリースし、来日公演まで果たしたからね~。
すっかり「Allan Holdsworth」の名前が知れ渡っちゃって、ヘソ曲がりな私としては追いかけるのをやめた。
こうした才能豊かな芸術家が有名になることはよいことなのだが、根っからのファンとしてはどうもね~。
それでも下のアルバムを買った。
真ん中の『None Too Soon』は先週、Koki Tetragonの記事でJoe Hendersonのことを書く時に引っ張り出してきたばかり。
アレも虫の知らせだったのかもしれない。

140

Allan Holdworthの魅力はナンだったのだろう?
私は今の若い子たちがYngiweにシビれるように、あの速いフレーズに魅力を感じて喰いついた。私も若かったからね~。
でも、今こうして振り返ってみると、やっぱりあのギターの言葉と声だよね。
ウットリするような美声で誰も使わない言語を聴かせてくれた。
昔、本当のギター演奏のイノヴェーターはFrank ZappaとEdward Van HalenとAllan Holdsworthだと言っていた評論家かギタリストがいたが、まさにその通りだと思うし、面白いことにEddie Van Halenは影響を受けたギタリストとしてZappaとHoldsworthの名前を挙げているようだ。
ひとつ残念なのは、Holdworthは曲がシンドかったように思うな。
失礼ながら言わせてもらえば「名演あれど名曲なし」というヤツ。
その代わり、シチュエーションが合ってさえいれば例えようのない素晴らしい演奏を聴かせてくれた。
そう、誰かをHoldsworthに例えることはたやすくても、Holdsworthを誰かに例えることは難しい。
なぜなら、奏法でなく、音楽で「ギター」という楽器の枠をブチ破ったからだと思う。
Allan Holdsworthの前にも後にもAllan Holdsworthはいないということだ。

さて、最後にもう一枚参加作を紹介させて頂く。
それはJohn Stevensというのはイギリスのジャズ・ドラマーの『Touching On』という1977年の作品。
この人は、Tubby Hayes&Ronnie Scottのところでオーソドックスなジャズをやっていたが60年代にフリーに転向した人。
コレも内容は無調の音楽だが、緩急取り交ぜたリズムに乗ってHoldworthが自由自在に即興演奏を繰り広げている。
B面はちょっとシンドイが、A面でのプレイはあまりにも素晴らしい。
音色、フレーズともに絶対に誰にもマネできないギターを聴かせてくれる。
色々なことにチャレンジしたHoldsworthだが、最もやりたかった音楽はこの手のモノだったのではないであろうか?
ジャズだけどジャズのフレーズでもない。また当然ロックのフレーズでもない。
そこにあるのはAllan Holdsworthという人の「音楽」なのだ。
  
本当の意味での唯一無二のギタリストの逝去を悼み心からご冥福をお祈り申し上げます。

110
※今日のバナーはAllan Holdworthが大好きだったというビールのハンドポンプを選びました。

(一部敬称略)

2017年4月12日 (水)

チケットは楽し。青いのキライ。

何かを集めたくなるのは基本的に男性特有の習性なんだってね。
まったくそういう「収集」に興味のない人も見かけるけど、私の周りの皆さん、すなわちミュージシャンとか音楽ファンの方々は間違いなく何かを集めている。
もちろんCDとか、レコードとか、ミュージシャン・グッズとかいうアイテムが対象ですな。
私も集めて並べるのが大スキ。
買って、集めて、並べて…意味がわかんな~い、なんていう若い人もいるかもしれないが、「意味なんかない!」。
ただ好きなのだ。
でもね、ホントにこの「何かを集める」ってのは金と時間がかかる。
一番の問題は入れ物と置き場所なんだよね。
段ボールに入れてしまって積み上げていたら面白くも何ともないし、並べて置けば場所を取るし…。
モノに固執せず、何の未練もなくポイポイと処分できちゃう人がうらやましくて仕方ない。
しかし!
我々収集族は、コレクションに大きな楽しみがあることを知っている。
ひとつはもちろん「収集」するという楽しみ。繰り返すが「収納」という苦しみも付きまとう。
もうひとつは「思い出」なのよ。
「心はかたちを求め かたちは心をすゝめる」…コレはマーブロに時々出てくる近所の仏壇屋のキャッチ・コピーだが、ま、そういうこと。
何か形に残しておくと、それにまつわる思い出が残りやすい。
よく海外の映画で家族が残した「形見」を大切にしているシーンが出てくるでしょう。
例えば『パルプ・フィクション』にクリストファー・ウォーケンが戦争で捕虜になった時、おじいさんの形見の懐中時計を没収されないように肛門に入れて守り通したというシーンが出てくる。
このクリストファー・ウォーケンの表情が最高に面白くとても印象深いシーンだった。
我々は近親者を亡くすと墓に収めて、成仏を願い、盆暮れ等に墓参りをして故人を偲ぶ。
しかし、西洋の人たちはコレをやらないんだよね。
少なくともイギリス人はよほどのことがない限り墓参りしないと聞いた。
ではいつ墓参りに行くのか?と尋ねたところ、思い立った時に自由に花を持って墓地に赴き、墓前にぬかずくとのことだった。
その代わり、彼らは故人の形見や写真を肌身離さず、あるいは家の目立つところに置いておいて、いつでも大切な人のこと想いだせるようにしている…というワケ。
何でこんな話になった?!
あ、そうだ「思い出」だ。
つまり、コレクションのひとつひとつには思い出が詰まっていて、それを見たり手にしたりすることで郷愁に浸ることができるのね。
もちろんすべてのアイテムに思い出が込められているということはないけれど、中学時代に買ったLPなんかを手にするとその当時の色んなことを思い出すよ、私は。
その「思い出させアイテム」の重鎮のひとつにコンサート・チケットの半券がある。
集めている人は決してすくなくないハズだ。
最近、facebookでかなり昔のコンサートの半券の写真を投稿されている方を見かけるが、すごくうらやましい。
というのは、私も1976年のRitchie Blackmore's Rainbowの武道館公演の半券を振り出しに、中学&高校時代にお小遣いをはたいて見に行った外タレのコンサートのそれをすべてコレクションしていたのだが、大学に上がった時にした引っ越しの際、父が誤って全部捨ててしまったのですわ。
ウチの父は私と正反対でナニひとつ集めるということをしない人だったから。
とても残念だったけど、悔やんでも仕方ない…。
ということで、キッパリ諦めたけど、知らないうちにまたこんなに集まってしまった。
仕事の関係でご招待頂いたコンサートのチケットの半券。
チャンと保存してるのです。
「意味わかんな~い」って?意味なんかない!(←松川さん、コレ重宝してます)
コンサートに取材に行ってチケットを用意して頂くのは稀なことで、バックステージ・パスを発行して頂くのが普通。それでもすぐにこんなに集まってしまう。
だから、バックステージパスのコレクションたるや、コレの10倍ぐらいになるかもしれない。イヤ、もっとか?段ボール箱ひとつパンパンになってる。
  
今回のコレを機にチラチラとチケットをチェックすると、やっぱり色んなことを思い出すナァ。
今もバリバリに活躍されているバンド、解散したバンド、どうしているのかサッパリわからないバンド…悲喜こもごもですナァ。

10

中にはこんなのもあるんよ。
ロンドンで観た『Mary Popins』。

20コレはイギリスの国鉄のチケット。
「RETURN」とは「往復」という意味。片道は「SINGLE」という。

30おなじみのロンドンの地下鉄のチケット。
2011年6月27日はラッシュアワーを除いて自由に乗り回すことができるというヤツ。
ZONEが6までの最強のヤツだから、おそらく在英最後の日だったのだろう。つまりコレでヒースローまで地下鉄で行ったということ。

20r4a0278 チャーチル博物館。

40コレは見にくいけど、サンディエゴで観たDave Matthews Bandのチケット。
比較的に厚い紙に銀色の文字を使っている豪華版。
Dave Matthews Bandは一時アメリカで一、二を争う人気バンドだったけど、日本ではウケなかったネェ。
私もまったく苦手だった。
このバンドのドラマー、Carter Beaufordってのメッチャすごかったけど今ナニをやっているんだろう?

50コレはイギリスで観たElton Johnのコンサート。
「& His Band」となっているが、ベースのDee Murrayは亡くなっているので仕方がないが、ギターにDavey Johnstone、ドラムにNigel Olssonという全盛期のメンバーが登場してうれしかった。
Special Guestは、一時日本のテレビCMにも出ていたイケメンのチェロのデュオだった。

60上のように、日本でも昔はチケットにアーティストの写真やロゴがあしらってあって、コレクションするのにふさしいモノだった。
私は行かなかったが、Rod Stewardtのチケットなんかは豪華なデザインで学校で話題になっていたな。
プレイガイドに並んだりしなくても、今はコンビニなんかで発券できて便利かもしれないけど、あの必要事項だけが記された字だけのチケットは面白くも何ともないよね。
コレクションのしがいがない。
やっぱり「利便性は風情を殺す」んだよ。
そこへ行くと、さすが永ちゃん!
カッコいいじゃないの!

70そう思っていた私は、2000年に開催した『マーシャル祭り』では記念にきちんとチケットを作って皆さんの思い出として残してもらおうと思ったんだよね。
ただ作るのでは面白くないので、横型にしてMarshallのヘッドをそこにあしらった。
それがエスカレートして、二回目と三回目のチケットは三段積のデザインのチケットをもぎると半券が二段積みになるようにした。
コレらのコンサートにお越しいただいた方がその二段積の半券を保存してくれているかどうかはわからないけど、そんな思いを込めたデザインだった。
ところが、肝心の一回目の『マーシャル祭り』のチケットっていうのがゼンゼン見当たらないのだ。
集め好きの私がどうしたことか、一枚もキープしていないのだ。
そしたら!

80出てきたんですわ~。
もう17年も前のヤツ。
私のところから出てきたワケではなくて、先ごろの大二さんのインタビューの時にご協力頂いた四人囃子研究家の灘井さんがコレを保管していてくださったのだ。
すなわち灘井さんもMarshall祭りをご覧になられていたのですな。縁って不思議だな~。
この時はMarshallの主力ラインナップのひとつであるValvestateが代替わりをする大きな転換期だった。
ジムもまだピンピンしていて、コンサートの本番だけでなく、楽器店の方々をお招きした「Valvestate2000 AVTシリーズの発表会」でも元気に挨拶をしてくれた。
そうか、こんなデザインだったっけ。
まだTSLだったんだね~。
フロント・パネルのフレット・クロスの部分に「Marshall祭り」のロゴをピッタリに収めてくれとデザイナーに頼んだ記憶があるわ。
なつかしいな~。
この頃の経験があってMarshall GALAを開いたのです。
次回のGALAではオリジナルのチケットを作りたくなるね、こんなの見ると。
作らないけど。

90こんなチケットはゴメンだね。
頼みもしないのにナゼか思い出したようにコイツがやってくるんだな~。

35 (チケット写真提供」灘井敏彦さん  ありがとうございました!)

2017年4月11日 (火)

【春のオガンちゃん祭り 2017】 Tomi-Iso Blues Dogs 士農工商犬ブルースマン

【春のオガンちゃんまつり 2017】の最終回は久々の高円寺JIROKICHI。
在米ブルース・シンガー/ギタリスト、Tomi Isobeの登場だ。
JIROKICHIは1975年のオープン。
創業40余年の老舗ライブハウスだ。
ところが私はほとんど来たことがなくて、初めてお邪魔したのはChris DuarteのバックをSavoy Truffleが務めた時のことだから、さほど昔ではない。
考えてみると、初めての時もオガンちゃんだったんだな。
Marshallという商品のキャラクターから、この仕事についてからもお邪魔することがなかった。
正直、今回が人生で3回目か4回目…多分3回目。

10…ってんで、以前は楽屋にも入ったことがなかった。
そして、今回楽屋にお邪魔させてもらって「おお~!」ということになった。
それは壁に飾ってある歴史的なポスターたち。
『生聞』!
残念ながらポスターには開催年が記していないので、いつのコンサートなのかは正確にはわからないが、憂歌団の名ライブ盤、『生聞59分』がリリースされたのが1977年のことだからその近辺だったのだろう。
ちなみにこのアルバムをリリースしたレーベルはSHOWBOAT。おもしろくない?東京エリアの人以外にはピンとこないか…。
高円寺つながりね。そして、高円寺といえば、ウチは「太陽」の煮干しラーメンか「天すけ」の天ぷら定食卵つき。
最近は「セルフ焼肉」とかいうのも登場して話題を呼んでいるようだ。
「渡辺貞夫とのクロス・サウンド!」なんて書いてある。
4:30開場で6:00開演っていうのがスゴイな。
不幸にも塩次さんは亡くなられてしまったが、他は今でもバリバリと精力的に活動を続けている方々ばかり。
その40年前の演奏…さぞかしスゴかっただろうな。

20vこんな憂歌団のパネルも。京都のサーカス・サーカスの時の写真なのかな?
調べてみるとサーカス・サーカスも1975年のオープンだったそうだ。
まだお店がある時分に二度ほどバンドで京都へ行ったが残念ながらお邪魔したことはなかった。
で、ヨソさんのウェブサイトを拝見すると、このい店は終演後「反省会」というものがあって、お店のマスターからバンドの演奏に関して気になるところをズバズバ注意されていたらしい。
つまり、お店の人も真剣にバンドの演奏を見ていたんだろうね。
とにかく今はライブハウスが多すぎるって!
私の感覚では1/50ぐらいに減らしていいのではないかと思っている。
そうすればチョットやそっとじゃライブハウスに出れなくなって「すこしでもいい音楽を作ろう」とか「他のバンドと違うことをやろう」とかいう風潮が強まって音楽がよりよいモノになるのではなかろうか?
そうすればミュージシャンの地位も上がるし。
我々が高校の頃はライブハウスに出演できるなんていうのは、「成功」の部類だったからね。
今は「どこそこに出ている」なんて聞いても何の驚きもないし、そもそも毎日のようにライブハウスができるのでもうサッパリわからん!
ヘタすりゃ武道館で演奏することもさして凄みがなくなって来てるような気がするもんね。
以前にも書いたけど、ラジオを聴いていてブッたまげたことがあった。
バンドは誰だったか忘れてしまったが、ひと通り成功を収めているようで、こんなことを言っていた。
「ボクらがココまでこれたのは、まだロクに演奏できないうちからステージに上がらせてくれた○○というライブハウスのおかげです」
ハ?
The Shaggsか?
「演奏できないうちからステージに上がる」って一体どういうことなのでしょうかッ?
ま、私はそんなのおかしいと思うけどね。観客からお金を取るんでしょうに…。
いくら成功したとしてもそんなの一時的なもので、ナニひとつ音楽的な業績を残すことはないでしょう。

80
このポスターも年が載っていないのでいつのものかわからないが、この年の3月に出演者していたのは…
鈴木茂グループ/エド+シバ/ミッキー吉野グループ/水橋孝/友部正人/渡辺貞夫/金子マリ/
上田正樹とサウス・トゥ・サウス(3日)/大友義雄/本田竹広
…となっている。
ジャズの人が多かったんだね~。

40v20周年記念月間のポスター。1994年とある。
上に記した通り、モノの本によると、オープンは1975年2月となっているので、少し早めに記念したのかな?
ボ・ガンボスに始まって、金子マリ、ムッシュかまやつ、上々颱風、峰厚介、木村充輝+渋谷毅、シナロケ、増尾好秋、山下洋輔、ウエストロード、香津美さんも出演している。
そして締めくくりはNATIVE SONというすごいラインナップ!
このまだ音楽が熱かった時代は一体どこへ行ったんだ?

30v

2000年2月の25周年記念月間。
20周年の時と比較的似たラインナップ。

70v

30周年記念月間。

50v35周年記念月間。
マリさんとか木村さんとかズ~っと参加し続けている方が少なからずいらっしゃるところがスゴイね。

60vそして、今日のポスターがコレ。
「士農工商犬ブルースマン」だって!
ブルースマンの地位は犬より低いということらしい…そんな!
あ、Marshall Blogでは「ブルーズ」という表記を使いません。ミスタイプではないのであしからず。
最近、井上ひさしの本で読んだのだが、「士農工商」といったって、江戸時代のお百姓さんのイジメられようたるや、それはそれは悲惨なモノだったらしい。
なんだかんだ言っては厳しい年貢を課し、そこからまた搾取が繰り返されるという…ま、今も似たようなことが一般市民に向けて形を変えて行われているワケだけど、時に名前は忘れちゃったけど、将軍様に収める米を作る天領の農家は地獄だったという。
何しろ、規定があって、米一俵の中に傷んだコメが数粒以上入っていたらハイもうおしまい。
コレは持ち回り制になっているが、当番に当たった天領の農家は、村人が総出で米を一粒ずつチェックしたというのだ。
でも、こうした米農家より悲惨なお百姓さんがいたのだそうだ。
それは「藍百姓(あいびゃくしょう)」といって、あの青い染料を作る農家のこと。
英語で言えば「インディゴ」なんてカッコいいけど、あの藍を作る農家の生活の辛さは米農家をしのぐ想像を絶するものだったらしい。
興味のある人は井上ひさしの伊能忠敬の伝記『四千万歩の男』をご一読あれ。

90vハワイ在住の日本人ブルース・マン、Tomi Isobeの日本ツアー16本。
その前半の東京公演のうちのひとつのレポートが今日のMarshall Blogだ。

100Tomi Isobe

110小笠原義弘
230v
Marshall Blogでは珍しいリハーサル時のショット。
2img_0019 オガンちゃんの後ろはEDEN。

120先代のフラッグシップ・モデル、WT-800と4x12"キャビネット、D410XST。

130v足元のようす。

140小野秀夫
ツアー中、ドラムスは公演によってはロジャーさんが担当した。

150v稲葉政裕

160vコレもリハーサル時のショット。

2img_0018 稲葉さんが使用するMarshallはASTORIA CLASSIC。抹茶くん。
ASTORIA CLASSICは「私がいい音を出しますから、お好きなエフェクターで安心してギター・サウンドをアナタ色に染めてくださらないこと?」。
そんな高貴なマダムがASTORIA CLASSIC。

170今日、稲葉さん色にASTORIAを染め上げるツールはコレ。

180アメリカ在住のIsobeさんの人生を音楽で語り上げていこうというご自身でも初の試み。
スタートは寒い寒いシカゴ。
シカゴと言えば『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』。もう死ぬほど好きな映画。
あれは殺人事件を目撃したミュージシャン、ベーシストのジャック・レモンとサキソフォニストのトニー・カーティスが女装をしてフロリダへ逃げる話。モンローがメチャクチャ可愛かった。
「Nobody's perfect」という最後のセリフはアメリカ映画の名セリフ100選の48位に選ばれているらしい。
挿入歌「Bye Bye Baby」はジャズ・スタンダードにもなっているし、Barney Kesselは『Some Like It Hot』というジャズ・アルバムを作っている。
「Windy City」の愛称で知られるシカゴってのは寒いんだってね~。
しばらく住んでいた家内の友人から聞いた話では、厳冬期には外出禁止令が出るとか…。無防備に外に出て冷気を吸い込むと肺が凍って死んじゃうんだって!
私は暑いところだったら寒いところの方がいいけど、さすがにそれはチョット…。

190TomiさんのシカゴはLAに向かう国道66号線の起点。
そう、歌うは「Route66」。

200vTomiさんが向かうのはココ。
サンタモニカにあるRoute66の西の終点だ。
以前『名所めぐり』で紹介したので興味のある方はコチラをどうぞ⇒【イギリス-ロック名所めぐり <番外編>】マーブロ聖林へ行く~Mar-Blo Goes to Hollywood <後編>

800 今日の稲葉さんはES-335。
ASTORIA CLASSICとES-175の組み合わせは試したことがあるが、セミアコの音は初めて耳にする。
ん~、「メッチャいい音!」とか言いようがないわ、こりゃ!

210v「シカゴからカリフォルニアに行ったんですが、遊びすぎて奥さんに怒られてブルースに入ります。僕の人生そのものです。『ちょっとヤバくなって来たな~』という歌」

220Lightnin' Hopkinsの「Trouble in Mind」。
Tomiさんの歌声はのびやかでとても味わい深いものだが、ギター・プレイもウォームで実にいい感じだ。

240vピックを使わない指弾きスタイル。
これで16分音符のカッティングを演っちゃう。

2s41a0177 稲葉さんのソロ。
このプレイあってのASTORIAサウンドだな~。
ところで、多分なんだけど、今稲葉さんでMarshall Blog史上初めてのことが起こっている。
ナンだと思う?
同じ週内ではないんだけど、7日間、すなわち一週間のうち、プロのギタリストが親子でMarshall Blogにご登場いただくのは初めてのことではないかしらん?
稲葉さんのご子息は喬之くんといって、先週の金曜日【オガンちゃん祭り】の一本目にご登場頂いた。
ご協力ありがとうございます!

250v「自分の人生にトラブルが入って来た!でも、まだあきらめない。今はダメだけどまた朝日が必ず上ってくる…と思っていた頃の曲」
オリジナルの「I'm Messed Up」。

260vこの曲のオガンちゃんのランニング・ベースがあまりにもスゴかった!
もうトリハダ立ちっぱなし。
オガンちゃんの中でも私が最も好きな類のプレイ。

280

この右手。
何かこう豆をつまむような動きとでも言おうか…チョットぎこちないように見えるんだけど。

290この右手が呆れるほどすさまじいグルーヴを出すんだな~。
フト気が付くと、Art Taylorのプレイとか、右手のシンバル・レガートの「♪チンチキチンチキ」だけ聴いていて1曲終わっちゃったりすることがあるんだけど、このオガンちゃんもそう。
ベース・ラインだけで一曲聴けちゃう。

300「引きこもりになってしまった…昼間からカーテンを閉めてバーボンを飲んで…」
曲は有名な「Woke up This Morning」…「朝起きたらオレのベイビーがいなくなってた」というブルースの基本にして古典的ナンバーをルンバで。
ウシャコダも昔よく演ってたな~。

2img_0052 稲葉さんとの掛け合いが楽しい!

310続けてブルースのスタンダード、「Thrill is Gone」…ウワ!コレも偶然金曜日に出たばかり!
奥さんがいなくなってオレは自由だ!
ということで、Tomiさんはシングル・ファザーになった。
オリジナルで「Single Daddy Blues」。
と、こんな調子でブルースでTomiさんの半生がつづられていく。
第一部を締めくくったのは最後はBilly Paulという人の「Me and Mrs. Jones」という曲だった。

380 
休憩をはさんで始まった第二部もTomiさんのオリジナル曲とブルースのスタンダード曲でショウは展開した。

2img_0045 Freddie Kingの「Sugar Sweet」ではまたしてもオガンちゃんのスーパー・プレイが!
ク~、タマらんぜよ!
360
小野さんとのコンビネーションも最高!
330
そして、この曲での稲葉さんのソロが本当にスゴかった。
フレーズ、構成、音色…どれを取っても完璧以上に完璧!
あまりにもすごいソロに客席から大きな拍手が浴びせかけられた。当然です。

320vイヤ~、この2人、わかっちゃいるけど恐るべし!
アレ?MarshallにEDENじゃん!偶然だな~。

270

Ray Charlesの「Unchain my Heart」。

340v歌にギターにとTomiさんの熱演もすさまじい!

400v
その熱演を支える完璧なバック陣。
370v

390v
「Unchain my Heart」ではバップ・フレーズがガンガン飛び出して来て気持ちいことこの上なし。
これが「イナバップ」か!←コレは私が勝手に言っているだけです。
410v
Tomiさんは21歳ぐらいまで六本木や赤坂のクラブのハコバンをされていたそう。
黒人と自分の声のどちらが大きいか比べたくて何もわからずにジョージアへ行ってしまったという。
そんなバカな!
最後の曲は稲葉さんのルバートのソロで始まった。
350「Georgia on my Mind」
2img_0120
アンコールでは飛び入りゲストをお迎えした。

420シカゴ時代からの盟友、菊田俊介!
菊田さんとは以前Marshall Blogでもレポートした教則DVDの撮影の時以来。
4年ぶりにお会いしたんだけど、一発で思い出してくださってビックリ!
さっそくASTORIA CLASSICにご興味を持って頂いた。

430v菊田さんを迎えてのJunior Wellsの「She Wanna Sell my Monkey」!

440v
ソロが全員に回される!
460v

470v

450v

そして、また菊田さん!

1s41a0236 イヤ、もう演奏もショウの構成も最高に楽しめる素晴らしいライブだった!
  
Tomi Isobeの詳しい情報はコチラ⇒Tomi Isobe Music

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

480【春のオガンちゃん祭り 2017】はコレで終了。
また来年!
オガンちゃん、ありがとう!

490(一部敬称略 2017年3月23日 高円寺JIROKICHIにて撮影)

2017年4月10日 (月)

【春のオガンちゃん祭り 2017】 小笠原義弘×濱口祐自 WITH A SECRET GUEST ON DRUMS!!

今日の『春のオガンちゃん祭り 2017』でお邪魔しているのは汐留のBLUE MOOD。
隣は築地の青果市場、そしてチョット先は築地魚市場。
考えてみれば、ココはロンドンのコヴェント・ガーデンとマンハッタンのフルトン・マーケットが合わさったようなところだな。
あ、…出ちまった、フルトン・マーケット。自分で出したんだけど。
そんじゃ今日はまずニューヨークで脱線させて頂くよ。
私にしては珍しいアメリカ・ネタだよ。

10v私はね、ニューヨークは大好きなの。
下は1996年に初めてニューヨークへ行った時、タイムズスクエアのVirginで買った『Leonard Berstein's New York』というコンピレーション・アルバム。
リリースされたばかりで店先にドカンと平置きされていた。
レナード・バーンスタイン…イヤ、ここからは「レニー」と呼ばせて頂きますよ、ミスター・バーンスタイン。
このアルバムは、レニーが手掛けたニューヨークを舞台にしたミュージカル、『On the Twon(踊る大紐育)』、『Wonderful Town(日本未公開)』、『ウエストサイド物語』等の代表曲をコンパイルしている私の大の愛聴盤。
コレで知ったのだが、『Wonderful Town』の挿入曲で「What a Waste(何たるムダ)」というのがある。
成功を夢見てニューヨークにやってくる若者を諭す歌だ。
これが実にいいんだな。
「故郷へ帰りなさい。西へ戻りなさい!お前が元いたところへ帰りなさい!一体どうしてオハイオを捨ててきたんだ?」と始まる。
おもしろい曲なので歌詞をチョット訳してみようか?
「目を輝かせたキミのようなたくさんの若者が毎日街にやってくる。
天下を取るんだと言ってね。
ピューリッツァー賞を獲るんだって言ってね。
でもヒドイもんだよ。みんな厳しい現実にビックリしているよ。
結果は…トムもそうだった、ディックもそうだった。
そして私もそうだった…っていうのが関の山だ…」
とここから成功を夢見てニューヨークへやってきた若者の経験談が始まる。
 
「ダルースの生まれながらの作家。
7歳で本を出した天才タイプだ。
学校では演劇の台本を書き、新聞を作っていた。
もちろん学校は主席(summa cum laude)で卒業…でも、そんなことはどうだっていいこと。
ニューヨークにやってきた。
出版社のスタッフで働かせてもらった。
チャンスと言えばそれだけさ。
それからいうもの私は一言も書いていないよ。
何たるムダ!(What a waste!)
何たる時間と金のムダ!」
自分のことだったんですな。
  
「デトロイトの素晴らしいアーティスト。
ピカソが驚いた。
フランスに渡ってベレー帽を買った。
モンマルトルに住んでガッチリ勉強した。
ニューヨークにやってきた。
個展を開いた。
ケチョンケチョンに叩かれた。
今ではバスの中の歯磨き粉の広告のデザインをやってるよ!
何たるムダ!
何たる時間と金のムダ!」
おもしろいナァ、もうチョット付き合って!
 
「ケープ・コッドの若者は漁師の家の出だ。
よく通るバリトン・ヴォイスの素晴らしい歌手。
ボートを借りて練習したけど、チャンとした歌の勉強がしたくて仕方ない。
ニューヨークにやってきた。
オペラをやるためだ。
望み通り『リゴレット』を歌った。
今はフルトン・マーケットで『さかな、さかな~!』って叫んでるよ。
何たるムダ!
何たる時間と金のムダ!」
  
ココでフルトン・マーケットが出てくる。
一度見に行ったけどエラクにぎやかだったナァ。
ところでこういう物語調の曲ってのは日本人は不得手だよね。
ま、音楽と物語の融合ということで言えば日本は浪曲という強力なエンターテインメントがあるけどね。
それと、ロンドンもそうなんだけど、自分たちの街を賛美する歌。日本はまったくコレに弱い。
日本では大阪の人たちは比較的そういう曲を好むけど東京勢は…「東京ワッショイ」ぐらいか?
ま、コレもね、関東大震災と東京大空襲がなければ「東京の唄」ってのがもっとあったのかも知れないよ。
東京だけじゃなくて「♪鬼無里~、鬼無里~」なんて歌があってもいいと思うんだけどね。
  
もうチョット…レニーと言えば、『ウエスト・サイド』。
無理して『エレミア』や『不安の時代』なんて交響曲も聴いてはいるけど、やっぱり『ウエスト・サイド』。
大ゲサではなくて、人類にとって『ウエスト・サイド物語』の曲たちよりいい曲を作ることは不可能だと私は考えている。
レニーの生きた時代に生まれてラッキーだった。
で、「多分」なんだけど、先日佐渡裕さんを高円寺でお見かけした…ような気がする。
一度だけオーチャードで佐渡さんが棒を振るのを観たことがある。
演目はショスタコーヴィチの「交響曲第5番」と「ウエストサイド」のメドレーだった。
カッコよかった。
佐渡さんはレニーの最後のお弟子さんだ。
もひとつ、1967年11月、小澤征爾が指揮をする武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」の初演をカーネギー・ホールで聴いたレニーは「なんと強い音楽だ。人間の命の音楽だ」と目に涙をためて語ったという。
    
私はね、死ぬまでにとにかく少しでも多くの色んないい音楽を聴きたいと思ってこんなことをしてるんですわ。
実際、面白いし。
でもね、年寄りはやっぱりダメ。死んでいくだけだから。
ミュージシャンもリスナーもとにかく若いうちに色んな音楽を聴いておくべきだよ。
「What a waste!」なんてことにならないようにね。
そう思ってこんなことを書いているの。
内容があるような、ないような変なオープニング・トークでした。

Img_0130さて、本題。
この日のことは、もちろんオガンちゃんから事前に情報をもらっていたんだけど、正直ナニをどういう風にやるコンサートかあまり要領を得ないでいた。
でも、オガンちゃんが演奏するならなんだっていい音楽にキマっているので、安心して出かけて行った。
ライブの見出しはオガンちゃんと「濱口祐自」という人。それに謎のドラムのゲスト。
どうなってるんだろう…謎の出演者を含む下のチラシの三人が一緒に演奏するというこか?
イヤ、やっぱり不安になって来た!

20で、行ってみた。
ショウがスタートすると、まずは濱口祐自がソロでステージに上がった。
そういうことか…。

30濱口さんは2014年、還暦を前に久保田麻琴さんのプロデュースによる『From KatsuUra』でメジャー・デビューした話題のフィンガー・ピッカーだ。

Fk 「KatuUra」とは和歌山の勝浦のこと。
濱口さんは那智勝浦で生まれ育ち、80年代にはマグロ漁船に乗ってパプア・二ューギニアへ遠洋漁業に行き、その後様々な職業に就き、ドイツやフランス等でストリート・ライブを展開し、そして音楽の表舞台に現れた。
那智の滝って社員旅行で行ったな~。カッコいい滝だった。
で、この濱口さんが最高だったの!
時折Marshall Blogで触れることがあるが、私は以前の勤め先でアコースティック・ギターの仕事に携わったことがあったが、アコースティック・ギター・ギター・ミュージックを自発的に聴いたりすることはまずもってないんだよね。
無理して言えば、Doyle DykesとかSteven KingとかGuy Van DuserとかPete HuttlingerなんかのCDをホントに時々引っ張り出してきて聴くぐらい。
ところが、濱口さんと来たら!
思いっきり自然にギターの音が耳に入って来てグイグイと引き込まれてしまった!

40vまずはボトルネックを使った土臭いプレイ。
「Rollin' and Tumblin'」かな?
「Amaging Grace」のアレンジが素晴らしい!

50足台がピンク色でかわいい。

60ブルースものをフィンガー・ピッキング・スタイルで…。
70v深みのある歌もとてもいい感じだ。

80濱口さんの魅力は音楽だけではない。
「すまんのう。弦が切れてしもたのう。弦が切れてしもた。エライ、すまんのう。」…口で真似することもできないのに、文字で表現することなど到底かなわないが、濱口さんの語り口は今まで耳にしたことがないものだった。
特段おもしろいことをしゃべっているワケではないのだが、殺人的におもしろい!
「那智弁」とかいうのかどうかは知らないが、関係者の方にお聴きすると、濱口さんの言葉は那智勝浦のごく限られたエリアでしか使われていない方言なのだそうだ。
独特の口調があまりにも楽しい。
この方言も含めて、会った瞬間にグッと人の心を惹きつける強力な何かを持っていらっしゃるのだ。
そして、一旦音楽を奏でるとコレが底抜けに美しい。

90vレパートリーもすこぶる魅力的で、ケルト風にアレンジした日本の童謡や、サティの「ジムノペディア」のフィンガー・ピッキング・バージョン等々、次にナニが出てくるかが本当に楽しみなのだ。

S41a0052 濱口さんのステージの最後に例の謎のゲスト・ドラマーが登場。
そのドラマーとはYonrico Scott。
この人のこと後で詳しく紹介する。

100アコースティック・ギターとドラムのデュオ。

120曲は濱口さんアレンジの「Caravan」。
あのDuke Ellingtonとエリントン楽団のトロンボーン奏者、Juan Tizolの共作の有名な「Caravan」。

130Yonricoはブラシで猛烈にスイング!

140この濱口さんのアレンジがメッチャかっこいい。
そして、つけ入るスキのない完璧なプレイ!

150最高にスリリングな「Caravan」だった。
もっと聴きた~い!

160当日、濱口さんはラインでアコースティック・ギターを鳴らしていたが、Marshallのアコギ・アンプ、AS100Dを紹介したところ大きな興味を示して頂いた。
日本のアコギに関するPAはライン天国だが、海外は違うからね。
アコギ・アンプを使うのがスタンダードだ。
その理由は音にパンチ力が出て、手元で音が作れるから。
さっそくこの日の一週間後にAS100Dを濱口さんにお使い頂くチャンスがあったのだが、コチラがつかずやむなく断念。
近々、AS100Dで濱口さんのステキなギター・サウンドを耳にすることを期待している。

1as100d濱口祐自の詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

170vそして、ステージは次の展開に進む。
冒頭、トーキング・ドラムを奏でながら登場したのはさっき濱口さんと共演したYonrico Scott。
185
今度はYonricoのバンドの出番だ。

180Yonrico Scott

190v小笠原義弘
今日のオガンちゃんはこのバンドでの登場だ。

200vアンプは当然EDEN。
キャビネットはいつものD410XSTだが、上に乗っているヘッドの様子がチト違う。

210v今日オガンちゃんはTERRA NOVA TN501を使用。
コレで500W。
現在ヒット中のEDENのアンプ・ヘッド。
オガンちゃんはこの日初めて使用したが、すぐに自家薬籠中のモノにしていた。
さすが!

Tn501_2ギターは森達哉。

220vキーボードは工藤舜也。
二人とも若い!

230vYonricoはThe Derek Trucks Bandのドラムスを長きにわたって務めている。
他にもStevie Wonder、Whitney Houston、Sammy Davis Jr.、Aretha Franklin、Buddy Guyらと共演してるスゴ腕ドラマー。

240昨年『Life of a Dreamer』というアルバムをリリースしたばかりだ。
ショウはそのタイトル曲でスタート。

250フュージョン・タイプの16ビートのワルツ。
オガンちゃんのダイナミックなベース・ラインが気持ちいい!

260v続いてはFreddie Hubbardの「Povo」。FreddieのCTI時代の作品、『Sky Dive』のオープナーだ。

330

プロ・ミュージシャンに向かって失礼なんだけど、しっかし向こうの人って歌ウマいよな~。
昨年亡くなったB.B. Kingに捧げて「The Thrill is Gone」。
何でも「Yonricoは歌って叩けるドラマーが夢だった」そう。
「その夢がようやくかなった!」なんて喜んでいたけど、普段歌ってないの?ウソでしょ?!

260コルトレーンの急速マイナー・ブルース「Mr. P.C.」。
オガンちゃんはこの曲はChris Duarteのところで演っているハズ。
「P.C.」とは50年代のジャズの黄金期の低音域を支えた偉大なベーシスト、Paul Chambersのこと。
オガンちゃんの4ビートもまたよき哉。

270ピアノがすごくヨカッタ!
まだ相当若いだろうに、カッコいいフレーズがジャンジャン出てくる!

280一曲はさんで「Red Baron」。
オガンちゃんによるとYonricoはBilly Cobhamが好きなんだって。
さっきのFreddieの『Sky Dive』のドラムスもCobhamだ。
この後、「Stratus」が出てこなければいいのだが…。

290いつになく真剣っぽいオガンちゃん…に見えるが至って普通。
もうアメリカ人が繰り出すリズムは完全に吸収しちゃってるから!

300v今度は「Red Clay」。
Yonricoさん、CobhamというよりFreddieファン?
Freddie Hubbardといえば当然ハードバップ期からつい最近までジャズ界を代表し続けた「オレが、オレが系」の名トランぺッターだったが、2008年に鬼籍に入ってしまった。もう10年近く経つのか…。
Freddieって作曲家としても一流で、このジャズ・ロックの代表曲の他にもカッコいい曲を結構残してるんだよね。
カリプソ・メロディの「Breaking Point」とかVSOPで有名な「One of a Kind」とか。
Blue Noteに名盤がたくさんあるけど、ヘソ曲がりな私は1969年のドイツのMPS盤、『The Hub of Hubbard』が大好き。だって気持ちいいんだもん!ものすごいドライブ感でさ。
まさにジャズのスピード・メタル!
ああ、Freddieで思い出してしまった。
最近見かけなくなったけど、よく「クマさん」というスキンヘッドで着物を着たオジちゃんがよくテレビに出ていたでしょう?
「ゲージツ家」の篠山勝之さん。
この人、吹けないんだけど趣味でトランペットをやっていて、ポケット・トランペットという小さなトランペットを持って歩いていた。
海外のジャズ・フェスティバルかなんかで、それを見つけたある黒人がクマさんに近寄ってきて、「キミ、トランペットをやっているのかい?」と尋ねた。
「まぁな…」と答えたクマさん。
その様子を遠巻きに見ていたお付きの人が後でクマさんにこう訊いた「クマさん、あの人を知っているんですか?」。
「いいや、知らネェんだよ。ラッパやってんのかって訊いてきたんだよ」と答えたクマさんに向かってそのお付きの人が言ったのは、「『知らない』って、あなた、あれフレディ・ハバードですよ!」
「エエッ?! バカ、それを早く言え!」
と驚いたという話を聞いたことがある。
この曲は例のニュー・アルバムでも取り上げていてギターがハードにテーマをキメている。

310vドラム・ソロでは素手のドラミングも披露。

320「Footprints」も出てきたよ!
なんかいいね~、60年代から70年代のかかりぐらいのレパートリーで固めるジャズも!

340vYonricoの指示をうかがう三人。
実は、リハーサルが大変だったのよ。
かなり細かいところまでYonricoが指示を出すので、言葉の問題もあって緊張の連続だったの。
オガンちゃんはまったくいつも通りだったけど…。
でも、そのYonricoの様子は「とにかくいい音楽を作るんだ!」という気魄に満ち溢れたものだった。
いつも思うんだけど、外人と日本人のミュージシャンの大きな違いのひとつとして、外人はまず「音楽」。ナニがあってもなくても自分の「音楽」を作ることを優先する。
反対に日本人は、まず「楽器」(「音」と言ってもいいかもしれない)が先に来ているような感じがするナァ。
外人は楽器に無頓着というワケではなくて、「楽器なんか後からついてくる」…というか、どんな楽器でも自分流に鳴らしちゃうんだよね。
プロなんだから音がよくて当たり前。そこからどういい音楽を作るか?あるいは聴き手を楽しませるか…コチラの圧倒的に重点が置かれているような印象をいつも受ける。

350_2

オリジナル曲をはさんで、あ~出てしまった…「Stratus」!
今日はオガンちゃんがこの延々と続く同じベース・ラインを弾くのか!

370もう「耳タコ」状態の「Stratus」だけど、コレはすごい演奏だったな。

380v「♪デドデドドデデド」と百万回ぐらい弾くオガンちゃんもまたよき哉。
TERRA NOVA、音いいわ~!

390vアンコールには濱口さんも迎え入れてのブルース・セッションだった。

400またココでもYonricoが渋いノドを披露。
ホントに楽しそうに歌っていたよ。

360v

濱口さんはディストーションをカマしてのブッ飛びプレイ!

410こんなんオガンちゃんじゃなきゃ務まらんね。
いつもながらのオガンちゃんの最高のリズム・パフォーマンスだった!
 
小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

420(一部敬称略 2017年2月23日 汐留BLUE MOODにて撮影)

2017年4月 7日 (金)

【春のオガンちゃん祭り 2017】 KISS THE SKY 1967 to 2017 tour~ KISS THE SKY編

ようやくあたたかくなってきましたな~。
春ですわ~。
「春」といえばオガンちゃんですわ~。
今日から三日間、『春のオガンちゃん祭り』。
広規さんから続いて日本を代表するベーシストにご登場頂いてシアワセですわ~。
今日のオガンちゃんは中野のシゲさんとのKISS THE SKYでの登板となる。
昨日から連載している『KISS THE SKY 1967 to 2017 tour』の東京公演のトリですわ~、ホンマ。

10中野重夫

20小笠原義弘

30そして、今回のドラムスはロジャー高橋。
パートの名を表す時、ボーカル、キーボード、ドラムは常に複数形ね。

40vKISS THE SKYはもちろんJimi Hendrixの「Purple Haze」の歌詞が元になっていて、「重夫」の「S」、清の「K」、義弘の「Y」の頭文字を並べて「SKY」に当てられた。
アレ、ヘンだな…「清」ってダレだ?
ウソ、「K」はGargoyleのドラムス、KATSUJIさんの「K」だ。
今回はKATSUJIさんが欠席で、ロジャーさんが代わりに参加してくれた。
ご心配なく!
ロジャーさんの下の名前は「和久」さん。「K」だ…うまくいった。
ジミヘンには『Kiss the Sky』というコンピレーション・アルバムもありますな。

50シゲさん、東京公演ではココ下北沢GARDEN自慢の1959を使用。

60vコレね。

70v足元はこんな感じ。
UNI VIBEにFUZZ FACEとワウ。
UNI VIBE以外は代替わりはしたもののアイテムとしては昔と変わらない。

80コレはシゲさんと初めて会った吉祥寺のハンバーガー屋。
17年前のこと。先日前を通りかかって思い出してしまった。
この時からシゲさんの上の足元は変わっていないのだ。
17年前か…シゲさん40台半ば、アタシャ30台後半だよ!
それなのに還暦のお祝いが去年終わっちゃったんだもんナァ~。この時の早さ、信じられん。
初めて会った頃はホントにジミヘンみたいで驚いていたけど、私にはだいぶ前から完全に「シゲさん」だ。
一時サンタナに見えたこともあったが、もう「シゲさん」以外には考えられない。
当時はMarshallのクリニックで札幌から福岡まで回ってとても楽しかったナ。

1img_3085 で、変わったのが音!昔より断然グレードアップしたと思う。
今回は特にスゴかった。
ちょっと音がデカすぎたような気もしたけど…1959だから!

90研究に研究を重ねたトラクション・コントロール・ピッキングが花を開いたというか…

115

そもそもこんなピッキングでよく弾けるナァ…というか。

116

どんな音かと言うと、「パチーン!」、「パキーン!」、「ピシーン」、「コキーン!」…と書き表すよりしょうがない、Marshall 1959とストラトキャスターの組み合わせの音。
この組み合わせの人は山ほどいるが、こういう音を出している人は極端に少ないな。
私の感覚で一番この音に似ていると思うのはUli Jon Rothだ。
何年か前に来日した時、市販の普通の1959SLPを貸し出したことがあったのだが、まさにこういう音だった。
「パチーン!」、「パキーン!」、「ピシーン」、「コキーン!」ね。

180

当然、このMarshallは用途がら無数のギタリストに使われているワケだが、ハコのスタッフの方がシゲさんのプレイを見てボソっとおっしゃったのを私は聞き逃さなかった。
「このMarshallをこんなに鳴らす人を見たのはコレが初めてだ…」
ホンモノのJimiのMarshallの音を聴いてみたかったね~…イヤ、この音が近かったのかもしれない。
Uliは「本物のJimiを2度観た」と言っていたが、ものすごく音がクリーンだったそうだ。

240v

そして、迎え撃つオガンちゃん。
オガンちゃんは愛用のEDENを持ち込んだ。

100EDEN WT-800とD410XST。

110vこのEDENでまるでアップライト・ベースのような、最高に優雅な音を聴かせてくれる。
ホントにそう思ったのかどうかは知らんけど、昔、Joe ZawinulがJacoと知り合う前、ベースの音だけを聴いて「ウッド・ベースを弾いているのかと思った」らしいが、まさにそれ。
とにかくウッディなんだよね。
170v
この時ではないんだけど、オガンちゃんのベースって特に音が大きいワケでもないのにすごくよく聞こえてくるのは「Freddie Green効果」なのではないか?と思った。
Freddie GreenはCount Basie Orchestraのギタリスト。
オケの中で最も音が小さい楽器であるギターをマイクなしでギンギンに響かせていたという。
相手は管楽器13人にドラムス、ベース、ピアノだよ!
いわゆる「ジャズ界の七不思議」の一角だ。
一説によると、コレは誰も音を出していない瞬間を狙ってコードを刻んでいる…というのだ。
そんなバカな!
でも、ベルリン・フィルの弦楽器セクションは、必ずコントラバスの音を先に出しているというからね。
そういう音の魔法があることはあるに違いない。
こういうベースを弾く人ってやっぱり日本には少なくて、オガンちゃんがアメリカで通用する理由がうなずけるというモノだ。
オガンちゃんのベースだけで一曲丸ごと聴けるもんね。
そんな人にEDENを使ってもらえて光栄だ。

225v

もうね、この日は「よい音の博覧会」みたいなものだった。
ロジャーさんが叩くNATALも最高だった。

350

このキットはブビンガ。
リハーサルの時、「やっぱ要らへんな…」とつぶやいて、ロジャーさんはバスドラムに入れていたミュートを全部取り出してしまった。
大二さん、雷電さん、ロジャーさん、みなさんNATALのバスドラムにはミュートを入れないのです。

130とにかくロジャーさんが叩く一打一打の音が最高に気持ちヨカッタ!
やっぱりNATALのドラムって音がいいと思う。すごく音楽的。
細々とやっておりますが、すごくいい楽器だと思うのですわ。

140演目は当然Jimi Hendrixスタンダート。

150「ワシらの演奏でみんなが元気になってくれればそれでいいです!」と言うシゲさんが一番元気!
還暦祝いのコンサート、『わてロク』からこっち、また元気になったような感じ?
ライブの前半はとにかくやたらと威勢が良い。

160v始まってすぐにコレもんですから!

250

こういうのとか…。
330
珍しく「Drivin' Sounth」を…Rolloverの時にほとんど演っていなかったレパートリー。

190やっぱりノッテるシゲさん!

380

今回はオガンちゃんの歌も。
「Blowin' in the Wind」…もちろんBob Dylanのアレね。
一昨日も書いたけど、ノーベル賞受け取ったってサ!

280v

原曲とは程遠いKISS THE SKYのロック・アレンジメント。
Chrisのところではコーラスでガンガン活躍しているけど、オガンちゃんのリード・ボーカルズもいいもんです。
何しろ「21世紀の精神異常者」歌ってるの聴いたことあるぐらいなのよ。

290v

「Red House」。
シゲさんのブルース実に味わい深い。
そういえば今回はFrank Marinoそのまんま弾いてな~。
ところでシゲさんの後ろに見えるのは、そうASTORIA CUSTOM。通称「あずきのアストリア」。
今回は使っていません。

200v

ASTORIAが発売になった時、シゲさんがCUSTOMを弾いてみたい!と言っていたのを思い出してお試し用で持ってきた。
シゲさんが東京に来た時でないと試して頂くチャンスがないやんやん。(←まっさか弁)

210v結果はもちろんバッチリ!
でも本番の1959の前では(実際は横)意味がなかろうということで今回はお飾りで登場した。
ハイ、露出に必死で~す!

220v当然ロジャーさんリード・ボーカルズ曲も!
今回は「難聴」ではなく得意のGS。
日本のロックの原点。

300v

熱唱されたのは「エメラルドの伝説」。
ザ・テンプターズやね。
1968年、50万枚を売ったヒット曲。
「♪湖にキミは身を投げた 花のしずくが落ちるように 湖は色を変えたのさ 君の瞳のエメラルド」
私はまだ小学校に上がったぐらいの時分だったけど、リアルタイムで経験しているので、あのメロディにはこの歌詞が当たり前に聞こえる。
でもコレ、今歌詞だけ見るとスゴイよね。
今の若い人たちの「ありがとう」と「ごめんね」の歌を100曲集めたところでこの「エメラルド」一曲の輝きにはかなわないでしょう。
若い人たちにはまだまだ楽しみが残されているということだ。

310v

もう後は名曲&名演のオン・パレード。

230お定まりの「Foxy Lady」…「Power of Love」

195v

当然の「Fire」…

260v「Hey Joe」も当然出るわね。

S41a0294 「If Six Was Nine」は演らない。シゲさん、この曲は昔っから演らないんだよ。
その代わりでは全然ないんだけど、「Power of Love」の一体感はスゴかったね!

270「Spanish Castle Magic」やら「Voodoo Chile」やら。

315今回は「アメリカ国歌」なしで「Villanova Junction」。

Img_0197 そして、Hendrix本人よりも数多く演奏しているという「Purple Haze」で「Excuse me while I kiss the sky」!

320もう後は野となれ…

325ジミとなれ…。

340ベース・ソロ…
370v
ドラム・ソロも鮮やかに炸裂!

360すべてやりきったスガスガしい表情で本編を締めくくるシゲさん!

390アンコールでは本編のオガンちゃんの「風に吹かれて」に呼応したように「All Along the Warch Tower」を演奏した。

400名曲と…

410v激演、そして極上の音質…素晴らしいコンサートだった!

420vシゲさん、今日も大阪のS.O.RaでBand of Gyapanysの本番。ロジャーさん、清水興さんと一緒。明日はホームのまっさかM'AXA。
今月はKASTUJIさんが戻ってのKISS THE SKYも控えている。
で、5月は昨日登場したJimisenとダブル・ジミヘン。
そして早いもんだよ~、同じ月にまた野獣。鹿鳴館が楽しみだ。

Yajuu 9月にはRolloverも復活するんだって!
ここへ来てメッチャ忙しいよ、シゲさん。身体は大丈夫なのかッ?!
  
一方、オガンちゃんは一昨日、Tomi Isobeさんとのツアーが終わったところやね。お疲れさまでした。
オガンちゃんは一年中、日米で忙しいから…。
そして、【春のオガンちゃん祭り 2017】は来週も続く。

中野重オ夫の詳しい情報はコチラ⇒Official facebook
小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!
ロジャー高橋の詳しい情報はコチラ⇒高橋ロジャー和久OfficialSite

  
※今日のバナーの意味がわかった人、スゴイ。

4301965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年2月13日 下北沢GARDENにて撮影)

2017年4月 6日 (木)

FATHER OF LOUD DAY!~その2

4月5日はDr. Jim Marshall OBEの命日という記事をMarshall Blogに投稿したが、Marshallの友人からこんな写真をもらったので紹介しておこう。
下はいつかレポートしたMilton KeynesのMK Rose Campbell Park(キャンベル公園)というところにあるJimの記念碑。

10v昨日はJimの命日とあって、その記念碑の傍らにJCM800 2203のフル・スタックが設置された。

20vそして、Jimへの追悼の演奏が行われた。

30v彼はデモンストレーターのSteveだね。

40

ガッツリとフル装備で演っているところがおもしろい。
イギリス人って、ま、こう言っちゃナンだけど、案外変なところにビックリするほど全力投球するところがあるんだよね。
JVM210Hまで持ってきてる。
この向いはショッピング・センターなんだけど、コ~レ、音大丈夫だったのかしらん。

50vそんなイギリスやイギリス人が好き。
 
改めまして、Jim、安らかにお眠りください。

60v_2 (写真提供:Steve Hill   Thanks for your cooperation bro!!)

KISS THE SKY 1967 to 2017 tour~神風&TheDoomS編

以前すさまじいステージを紹介したKISS THE SKYが再度ツアーを敢行した。
東京公演には複数のバンドを招きにぎやかなイベントとなった。
今日はそのレポート二本の一本目。
まず、ステージに上がったのは前回の公演でもオープナーと務めたThe DoomS。

10ボーカルズ/ギターの佐伯遼平。

20ドラムスの室町公哉。

40v_2サポート参加のギター、稲葉喬之。

50v同じくサポート参加の後藤匡宏。

30v稲葉くんはMarshall。この日はJCM900 4100と1960Aをプレイ。

60vThe DoomSはブルース・ロックのコンセプトを基本にしているようだが、実際のサウンドはおしゃれで都会的だ。

70vそこへガツンと組み込まれる遼くんのソウルフルなギター。
昔、Christopher Crossってのいたでしょ?「Arthur's Theme (Best That You Can Do)」という特大ヒット曲を出した人。
あの人、歌を歌うだけかと思っていたところ、ギター・ソロを引き出したらヤケクソにすごくてビックリしたことがあった。
「都会的サウンド+ギター・ソロ」ということでは、あの時のことを思い出す。
90v
ということでこんなギター・バトルのシーンも。

80随所にちりばめられたソロやバッキングで堂に入ったプレイを見せてくれた稲葉くん。
今日はサポートでの参加だが、普段はベースの後藤くんと一緒にAwesome Handsomesというバンドで「稲バウアー」として活躍している。

S41a0042 「稲葉さん」と聞けば、「うさぎ」より先に、シンガーより先に、我々はあの方を思い出しちゃうよね。

S41a0006 そう、喬之くんは稲葉雅裕さんのご子息なのです。
いいよな~、生まれた時からお父さんがギターの名手だなんて~。
音楽に直結じゃん?
私も父が大工なもんで、小さい頃から釘はよく打たせてもらったわ。

70 遼くんはアコースティック・ギターもプレイ。
実はこの日、しょっぱなから弦が切れるトラブルが発生。
終演後、遼くんに「Roy Buchananという人はステージで弦が切れた時、少しも慌てず、お客さんの前でビールを飲みながら弦を張っていたよ」と言った。
私の子供より若そうな遼くんのこと、Roy Buchananなんか知らないと思ったら…「え~、ホンモノ観たんですか!」と驚いてくれたことに驚いた。
チャンと勉強してるのね!

110しなやかなパフォーマンスを、見えてくれたリズム隊!
130

後藤くんはさわやかにスラップのソロを披露してくれた。

120…と、堂々とした演奏で今回もオープナーの務めを完璧に果たしてくれたThe DoomSなのであった!
 
The DoomSの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

140ひとバンドスキップして…三番手に登場したのは、神風。

150_2神風1号 Jimisen

210v

神風2号 Noggy

170v神風3号 Toshi

180v神風はへヴィ・ファンクを標榜するトリオ。
重めの16ビートにシンプルな歌詞やリフを乗せてそれを繰り返すスタイル。
コレがなかなかに協力だ!

190「神風」は「The divine wind」と英訳されるが、「kamikaze」として英単語の一つになっていて、それがSpellig Bee(英単語の綴りの正確さを競うコンテスト)の問題として出題される…ということを以前Marshall Blogに書いた。
それを思い出して今一度その記事を読んでみたのだが、コレが滅法おもしろい。自分で言うのもナンだが、やっぱりMarshall Blogは面白い。「脱線がすごく楽しい」というのも我ながらうなずける。
その記事はコチラ⇒IMPELLITERI~LIVE in JAPAN
 
下は神風のセカンド・アルバム『The 2nd kmkz』。
英語のネイティブスピーカーが「神風」を発音する時、「kamikaze」とするより「kmkz」という表記して読ませたほうがより自然な「神風」の音に近いからだそうだ。
「kamikaze」だと間違いなく「キャーミキャーズィ」になっちゃう。
まさにへヴィ・ファンク満載の一枚。
ちゃんと「Divine Wind」という曲も収録されている。

1img_0632 一曲目はそのアルバムに収録されている「Zero fighter」。
指のジェスチャーがちゃんと「0」になってる。

160v

一曲目からノリノリのJimisen!
本当は本名で呼びたいところ。「Jimisenさん」っていうのもナンかヘンなので「Jimisen」で行かせてもらいます!

240v

もちろんMarshall。

200二曲目はNoggyの歌。

320

独特のアクション。
ポジションを低くして、猛烈に動き回るサマは神風の音楽のイメージにベストマッチしている。
写真に収めやすい人だ!

220v今回は9か月ぶりのライブとなった。
そして、次は8年ぶりだというドラムスのToshiさんのラップ曲。
270v
…と、へヴィ・ファンク調だけでなく、色々なパターンのレパートリーを繰り出してくる。
でも、そのどれもがへヴィで濃い。
こういっては失礼になるのだろうけど、「ヤケクソ一歩手前の計算が緻密に働いている」とでも言えばいいのかな?
250
しかし、いろんなことをやる人だ。
当日は「禁ジミヘン」のお触れが出ていたJimisen。
イヤイヤ、kmkzバッチリ!

230v猪突猛進、痛快なベースソロも披露した神風2号!
300v

徹頭徹尾、へヴィなビートを叩き出した神風3号!
310v
5月4&5日に中野重夫とのジミヘン競演が控えている神風1号…イヤ、Jimisen!
330v
イヤ~、へヴィなロックの一陣の風だった。
  

Jimisenの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

290<つづく>

(一部敬称略 2017年2月13日 下北沢GARDENにて撮影)

2017年4月 5日 (水)

THE CLASSY ROCK GIG / Koki Tetragon <後編>

休憩の間も広規さんはステージに居座って「クリスマス・イブ」のベース弾き語りを披露するというサービスぶり!
「本物だ~!」とお客さんは大喜び。歌はさておいて、ベースは本物!
ところで、<後編>になってからでナンですが、このギグに「THE CLASSY GIG」というタイトルがつけられた経緯は…CDのライナー・ノーツをご参照あれ!

20_3さて、「固い、固い」と言っていた第一部もアッという間に終了し、Koki Tetragonの「THE CLASSY ROCK GIG」も第二部に突入する。

30窪田晴男

40v_2松川純一郎

50v_3岡井大二

60v_3伊藤広規

70v_3第二部のオープニングは「Red Baron」。
Jeff Beckが取り上げてからというもの「Stratus(ストラトゥス)」が一種のスタンダードになっちゃったね。
下手すると「Stratus」がJeff Beckの曲だと思っている人もいるようだけど、違うからね。
この「Red Baron」も「Stratus」もBilly Cobhamの『Spectrum』収録のナンバーだ。
オリジナルのギターはTommy Bolin。
ベースはLealand Sklar。
LeeってNAMMへ行くと毎日会場をウロウロしていて、やたらと見かけるんだよね。あの猛烈なヒゲなもんだからすごく目立つ。
『Spectrum』のドラムスって誰だっけ?…ってBilly Cobhamか!

Img_0341最近Billy Cobhamの『The Art of Three』というピアノ・トリオ・アルバムを聴いたんだけど、これが存外にヨカッタ。
ナゼかというとピアノがKenny Barronなのね。好きなピアニストなのだ。
ベースはRon Carter。
Billy Cobhamも実にいいんだけど、ドラム・ソロになるとあの調子なもんだからズルっと来ちゃう。でも、それが彼のスタイルだからね。
「Red Baron」と「Kenny Barron」を引っ掛けてみた。
あ、イカン、今日は脱線しないつもりだったんだ!

171bu3miul_sl1500_松川さんと話したんだけど、もう猫も杓子もの「Stratus」はチトご勘弁…ということで「Red Baron」を選んだそうだ。
「Burn」、「Spain」は私の「家では聴かない曲」の東西の横綱。それに引っ張られてロドリーゴの「アランフェス協奏曲」も第一楽章しか聴かない。こうなると第一楽章の方が断然カッコいい。
そんな「Red Baron」を艶っぽく弾く松川さんの相棒は…

90_2Marshall ASTORIA CUSTOM。

100_3窪田さんの後ろにおいてある緑のASTORIA CLASSICとセットで「抹茶とあずき」って言ってた人がいたけど、うまいこと言うな~。

80_rb

「Stratus」のいつ終わるかもわからない、果てしなく延々と続く単調なベース・ラインから逃れた広規さん。
自在に曲の中を泳ぐ。やっぱり「Red Baron」で正解。
この曲はアルバムに収録されていないので、お聴きになりたい方は初回盤特典で音源をゲットするべし!
130_2
窪田さんのスペイシーなソロがスリリング!

120_2ここでも重量感に満ちた円熟のドラミングを聴かせてくれる大二さん。

140_3大二さんのドラム・キットはNATALのメイプル。

150_3スネア・ドラムはNATALの人気商品Staveシリーズのアッシュだ。Staveとは「桶」という意味。

160v_2続いてはそのTommy Bolinの「Teaser」。

170v_ts早逝した天才アメリカ人ギタリストの人気アルバムのタイトル曲。
若い頃、『Come Taste the Band』を聴いて、Ritchie Blackmore在籍時との変わりように「Tommy BolinがDeep Purpleをおかしくした」とTommyをウラんでいるヤツがいたけど、そんなバカな…。
それに『Come Tastes the Band』ってすごくいいアルバムだと思うんですけど。

180vKoki Tetragonバージョンはオリジナルよりチョイとハードな演奏。
その気風の良さが買われてのことか、アルバムのオープナーに選ばれている。

190v_2広規さんのMC。
「固さもチョットはチョットほぐれた感じがあるね…」
お客さん拍手←なんで?
「レコーディングしていることをスッカリ忘れてました。忘れちゃうぐらいじゃないとダメだよね。そうじゃないとチャンと弾こうとしちゃう危ない自分がヤバいよね。」
え~ッ?
窪田さん、「広規さんはどれだけマジメにならないかということで今までの人生やって来られたんですよね?」
広規さん「(即答で!)そうなの!どうでもいい気持と的確なプレイがいいものを生むんですよ。ところが、『どうでもいい気持』ってのがまた難しいんですよ」
…と、何だかわかるような、わかんないような…。含蓄があるような、ないような…。

270v_2

大二さん、それを聞いて後ろで大爆笑!大二さんもそうなんでしょう?
そこかしこに挟まれた脱力系MCがまた最高に面白かった。
「みんなノッてるか~?」なんて絶対やらないから。
せいぜい「みなさんのアルコール血中濃度の方は上がってますか?(窪田さん)」ぐらい。
でも、広規さんも大二さんも、演奏中は全身全霊を自分の出す音に傾けていることはよ~くわかっていますから!

275v
お次はそれこそJeff Beck。
JeffとTony Hymasの共作で「Brush with the Blues」。
これもCDには収録されなかった一曲。

230_bb

演奏の直前、「あ、ゴメン!晴男ちゃんにこの曲のコードを書くの忘れてた!」と松川さんの告白が!
それを聞いた広規さん、「じゃ、演ろう!」

1img_0702_2 ま、何ら問題なく演っちゃいましたが…。
今度はジミヘンで「The Wind Cries Mary」。

200_wcmこの曲はCDをお聴き頂ければおわかりのように、ほとんどオリジナル通りの演奏となった。

210ジミヘン・スタンダードの中ではどちらかと言えば地味な部類に入るが、そういえば、この曲をガツンとアレンジして演っている人って見たことがないな。
Gil Evansも取り上げていないし。
小品ながら完成度が高いということなのだろう。

220v_2いくら音楽の化学反応を期待する偶発性の高いギグとはいえ、基本的な曲順はキマっていた。
しかし、次の場面は違った。
松川さんが「どうしようかな…『ウエイト』しようか?」と言ってダンベルでも持ち出すのかと思ったら(ウソ、ホントは思いませんよ)、The Bandの「The Weight」をプレイ。

240v_wtいくら人気のある有名曲とはいえ、一番の聴かせどころのコーラスまでバッチリなのには驚いた。
残念ながらCDには収録されなかったが、第一部の「The Joker」に呼応したかのような第二部のいいアクセントになった。

250_3そういえば、こんなシーンも…。

130_ld_jc「え、コレな~に? ’D'なの?」…とその場でコードを確認。
広規さんのバンドなのにゼンゼン曲が頭に入っていない!
で、笑っちゃったのは譜面のこと。
松川さんの「もったいないから五線紙は使わないで広告のウラにサインペンでコードを書いている」という話。
こういう皆さんはセッションの時、コード進行とキメだけを書いた簡易な譜面を使っているのね。
曲を知っているので、そういう譜面はほぼ備忘録のような役割にすぎない。
で、広規さん、「だいたい、オタマジャクシが書いてあっても読めないからね(←コレはご謙遜でしょう)。
だってさ~、ヘ音の譜面なんて’ラ’が’ド’だなんて信じられる~?オレなんか「毎回(ラのところから)ドレミファソラシドって勘定しているんだから!幅で読んでるのよ、幅で。」
これには大爆笑。
そうなんだよね。ま、しくみと気持ちはわかるけど、あのヘ音記号の譜面ってのは、ト音の楽器をやっている人には実に煩わしいんだよね。
私もハコバンをやっていた時にずいぶんベースの譜面を書いたんだけど、初めのうちは、知らない間に途中からト音で記譜しちゃたりして。
でも、他に「ハ音記号」ってのがあって、ヴィオラが使うことは知っていたんだけど、コレは「ソプラノ記号」とか「アルト記号」とかそのパートによって基音となる「ド」の場所が移動させて使うんだってね~。
そんなの意味があるのかと疑問に思うが、記譜する方も読譜する方も慣れると使いやすいんだろうね。
反対にサックスの連中がフルートの譜面を読むのがすごく面倒だ…というのもわかる。
でも、「幅で読む」というのは本当らしいね。
マァ、とにかく広規さんほどの大音楽家がそんなことを言うもんだからひとり吹き出しちゃったよ!

140_2 先ごろ亡くなったLeon Russellが好きだという松川さん。
何かLeonの曲を演ろうと思って取り上げたのが「I Got the Same Old Blues」。
それで、よくよく調べてみたらJ. J. Caleの曲だったという。

280v_sob
9小節のブルース。
Lynard SkynardやBryan Ferryもカバーしている不思議な曲。そんな半端な小節数がまったく気にならない。
Lynardの演奏はまるで自分たちの曲であるかのようにメッチャかっこよく演ってる。
Koki Tetragonの演奏はナチュラル。
ココにこなければ生涯知ることのなかった曲。
そういう曲に出会うのもこういうギグの大きな楽しみのひとつだ。

320

ギグもいよいよ佳境。
コレもこのメンバーなら出るべくして出たといってもおかしくはないであろうJoe Walshのスタンダード、「Rocky Montain Way」。

330_2「Teaser」が終わった時、「Tommy Bolinできたから今日はもういいや!」なんてご満悦な松川さんだったけど、この曲って何となくすごく松川さんっぽいイメージがあるんだけどいかがなもんだろう?
ASTORIA CUSTOMのハードな部分がすごくうまく活かされたギター・サウンド!

340vザッコザッコと快適なビートに乗って皆さん気持ちよさそうだ!

350vやっぱりこうした3連の曲にリズム名人の至芸が現れますな。

360v大二さん、今日も終始ニコニコとゴキゲンのドラミング!

370v最後を締めくくったのは、Bob Dylanのバラード、「To Make You Feel My Love」。
Billy JoelとAdelにカバーされたラッキーな曲だ。
そうそう、浅草博徒一代のDylanもとうとうノーベル賞を受け取ったんだってね。
(浅草博徒一代とボブ・ディランの関係が気になる方はShige Blogをどうぞ)

390vシットリと締めくくった本編。
それに続くアンコールも味わい深いバラードだった。
Princeの「Purple Rain」。
分厚いコーラスもすこぶる素敵だったが、延々とリフレインされる二本のギターのフレーズが最高に感動的だった。

400しかし、アメリカだったね。
今日のブリティッシュ勢の要素といえば、元はアメリカとはいえEric Claptonアレンジの「Steady Rollin' Man」、最初にロンドンでブレイクしたJimi Hendrixの「The Wind Cries Mary」、後はAdelぐらいか…これとてDylanのカバー。
イギリス人が作った曲はゼロだった!
イザとなるとアメリカ勢はやっぱり強いか…。
今度はThe Kinks、The Who、Dave Clark Fiveあたりの60年代の名曲を特集したTHE CLASSY ROCK GIGもいいな。ね~、大二さん!
最後はワザワザ熊本から駆けつけてくれた広規さんファンも交えて会場に残ったお客さんと記念撮影。
お疲れさまでした~!

410さて、<中編>、<後編>と二回にわたってお送りした「THE CLASSY ROCk GIG at Yokohama STORMY MONDAY」。
その様子を具にとらえたCDとDVDは本日正式発売です!

420で、ココで<前編>に戻ってアイテムをチェック!

1dvd広規さん、改めまして40周年おめでとうございます!

80_5

せっかくの機会なのでMarshall BlogとShige Blogの過去の広規さん関連の記事のリンクをココに記しておきますので未読の方はゼヒ!
  

★Shige Blog 2012年5月1日初出
名盤誕生!伊藤広規ライブ・アルバム『Relaxin' at IWAKI ALIOS』 

★Marshall Blog 2012年12月5日
ミート・ザ・リズム・セクション~A*I(青山純&伊藤広規)登場!

★Shige Blog 2012年12月5日初出
青山純&伊藤広規『A*I』のライナー・ノーツと撮影

★Marshall Blog 2013年10月30日
本日発売の伊藤広規ニュー・アルバム、そしてチャリティ・コンサート

 

<広規さんとのイギリス珍道中はコチラ>
★Shige Blog 2012年8月23日初出
Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドンを往く 1 <マーシャルとアビィ・ロード>

★Shige Blog2012年8月24日 初出
Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドンを往く 2 <いつでもどこでもリラキシン!>

★Shige Blog2012年8月31日 初出
Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドンを往く 3 <ウォータールー・ブリッジにて>


★Shige Blog2012年9月11日 初出
Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドンを往く 4 <バトラーズ・ワーフでシェー!>

   
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年1月30日 関内LIVE CAFE STORMY MONDAYにて撮影)

FATHER OF LOUD DAY!

おはようございます。
本日、4月5日はJim Marshallの命日。
2012年の今日、「爆音の父」は天国へ召されました。
安らかにお眠りください。

1img_0629

 

2017年4月 4日 (火)

THE CLASSY ROCK GIG / Koki Tetragon <中編>

さて、いよいよ始まったKoki Tetragonの「THE CLASSY ROCK GIG」。
昨日も書いたように、ライナー・ノーツに記したことをココで繰り返したくはないのだが、ま、ほんの少し重複させて頂くことをお許し願いたい。
  
今回もバンド名をつけることになって、私の方から「Koki Tetragon」という名前を提案させて頂いた。
「4人」、「40周年」と、「4」にちなんだ名前がふさわしい…というお題を頂戴していた。
とくれば「Quartet」というのが最も一般的だ。
でもそれでは面白くも何ともない。
そこで「四角形」の意味を持つ「テトラゴン」という単語が思いついた。
怪獣みたいで強そうでしょ?

10v実うぃ言うと、この単語はいきなり頭に浮かんで来たモノではなくて、テナー・サックスの名手、Joe Hendersonの1968年のアルバム『Tetragon』が先に脳裏をよぎったのだ。
Marshall Blog読者ならAllan Holdsworth好きの方も多かろう。
彼が独自の解釈でジャズのスタンダードを演奏したアルバム、『None Too Soon』に収録されている「Isotope」と「Inner Urge」はJoe Hendersonの作品だ。ナゼにAllanがジョーヘンの曲を2曲も選んだのかが知りたいところだが、理由は不明。ま、好きなんだろうね。ちなみに『None Too Soon』はDuke Ellingtonの曲、「All Too Soon」のモジリだ。
渡辺香津美さんは17歳の時にリリースしたデビュー・アルバムでこの「Isotope」を演奏している。
この『Tetragon』、学生の時に聴きたかったんだけど、当時はLPからCDへの移行期で、どうしても手に入らなくて臍を噛む思いをした。
それだけに「tetragon」という英単語が印象に残っていたというワケ。今はCDで入手できるようになったが、結局いまだに聴いたことがない。

Tetr もうひとつ、ナゼゆえ今回のような狭隘なスペースでライブ・レコーディング並びにビデオ・シューティングをしたのか…コレもライナー・ノーツに書いたんだけど…。
それは、演者と観客がフレンドリーな空間でしか起こりえない「音楽の化学反応」のようなものを記録したかったからだ。
もちろん、音楽の化学反応を起こさせるにもってこいの材料と道具が用意された。
15_2そして、見事にその化学反応の瞬間をとらえたのがこのCD『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』と…20_2DVDの『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』だ。

1img_0769 それでは当日の演奏の模様をレポートしていくことにしよう。
オープニングはThe Metersの「Cissy Strut」。

30_cs松川さんのギターのカッティングから始まり…

40v広規さんのベースがそれに絡みつく。

50v_2そして大二さんのドラムスが加わった時には、普通の人ならトリハダが立っていることだろう。

60v_2そして窪田さんの繊細にしてダイナミックなソロ。

70v_21曲目から広規さんのソロもタップリとフィーチュアされた。
80_2
さすが、キャリア40年の重みはダテじゃない!
スラップもハーモニクスも出てこないベースらしい王道ソロだ。
しかし、音がいいナァ~。広規さんとMarshallのコンビネーションの音だ。

76v昨日も記した通り、今年は広規さんの音楽生活40年の大きな節目の年だ。
3年前にはMarshall Blogでもレポートした還暦のお祝いを開き、今年は40周年。
ノリにノッてる広規さんなのよ!

そうそう、最近こういうのを教わった。
Marshall Blogに登場するARESZという大阪のへヴィメタル・バンドのシンガーの瑠海狐(るみこ)さんが曲間のMCでこうガナリたてる…「女は80歳~、男は110歳からぁ~!!』…コレが気に入っちゃって!
瑠海狐さん的には人生のスタートラインは、女は80歳。そして、男は110歳からで、皆さん、まだまだ人生が始まってないですよ!スタートラインにも立ってないですよ!…ということ。
長ェ助走だな~。私ですら人生のスタートまで50年以上あるわ!
でも、なんか元気が出てくるセリフだな…と思って気に入ってるの。
ケンタッキー・フライド・チキンのオッサンも60歳になってアレを興したっていうもんね。
80 2曲目はRobert JohnsonのオリジナルをEric Claptonが『461 Ocean Boulevard』でカバーした「Steady Rollin' Man」。

90v_srmCDでも2曲目に収録されている。
広規さんは1曲目が終了した途端、「固いね~。緊張したときはHなことを考えればいいんだよ~」なんて変なアドバイスをされていたが、果たしてそうかな~?
早くもなかなかのレイド・バック状態で演奏を練り上げた。

100_2窪田さんの音頭でお客さんと「カンパ~イ」!

125
こんなことアータ、東京ドームじゃできないよ~!
「音楽の化学反応」もさることながら、もうすっかりアルコール反応が出ている?
まさに企画の勝利!

126

3曲目は「Lady Day and John Coltrane」という曲。
演奏する直前に「コレ、どういうヤツだっけ?」なんてセッション・リーダーである広規さんがおっしゃってマンマとお客さんの爆笑を誘っていたが、コレは私も全然知らなかった。
Gil Scott-Heronという「ジャズの詩人」を標榜する人の作品…と思ったら、ちょっと前にロフト・ジャズの中心人物であったアルト・サックスのArthur Blytheが亡くなり、その調べごとをしていたところ、この「Gil Scott-Heron」という名前を発見した。
ロフト・ジャズの人なのね?
ロフト・ジャズというのは1970年代にニューヨークで起こった、自分たちの解釈で伝統的なジャズを演奏するムーブメント。

160v

「つらいことがたくさんあるけど、ビリー・ホリディとジョン・コルトレーンを聴くと元気が出るということを歌っている」という松川さんのコメントに窪田さんも「そうかな~?!」
窪田さんに激しく同意。
何か音楽を聴いて気持ちを入れ替えようなんて時にコルトレーンを聴く人なんているのかね?
ミンガスなら経験があるけど。
何しろ「私の人生にレジャーはなかった」と言った音楽の求道者がコルトレーンだ。その音楽を聴いて「修行するぞ!」という気持ちならわかるよ。
香津美さんは後年のフリー・ジャズ期のアルバム『OM』を聴く時、体中に油を塗って電気を消して聴いてみたとかおっしゃっていた。
「何だってでそんなことをしたんですか?」とお訊きしたところ、「イヤ、そうすればコルトレーンの考えていることがわかると思って…」とのお答え。コレは修行の一種でしょう。
私も『Expression』あたりでそれをやってみようかと思っている。
120
ハイ、ライナー・ノーツからゴソッと切り捨てたパートにガッツリ加筆してここで大脱線してみたいと思います。
Marshall Blogには滅多に名前が出ることがないJohn Cortraneだからして、ココでロック・ファンの皆さんにおススメの「聴いて元気が出るかも知れない」コルトレーンのリーダー・アルバムの名盤5枚をレーベル別に紹介させて頂こうと思う。
 
【Soultrane】
まずは1959年代後半のPrestige期。
この時期の作品は「ジャズを聴く」という観点ではどのアルバムも楽しい。
「こんなのホントにあんの?」なんて曲がテンコ盛りで勉強にもなるのね。
『Traning In』とか『Lush Life』にしようかと迷ったが、Prestige期最強の人気盤にして名盤の『Soultrane』には負けるか…。

St
【Blue Trane】
このアルバムは今でもよく聴くんだけど、ビートルズで言えば『Sgt. Peppers』、Zappaで言えば『One Size Fits All』、Fleetwood Macで言えば『Rumors』をいつも連想しちゃんだよね。
要するに非の打ちどころがないんだな。
録音は上の『Soultrane』より先なのだが、ズッと先進的なイメージがあるのは曲調もさることながらやはりBlue Noteというレーベルの効果か?
「-trane」だの「Train」だの言っているのは彼のニックネームが「トレーン」だったから。

Bt
【Giant Steps】
Atlantic期。
Elvin不在のRoy Hanesによる「My Favorite Things」がさく裂する『Selflessness』は確かに聴いて元気がでそうな気もするが、やはりコレはハズせないだろう。
2拍ずつ転調する「Giant Steps」のカッコよさもあるが、コルトレーン・スタンダードが数多く収録されているという魅力も捨てきれまい。
この時期、『Coltrane Jazz』も『Coltrane Sound』もいいんだよな~。
この写真!
サキソフォニストの写真を撮る時には必ず何枚か真似してしまう構図。

Gs
【Ascension】
問題はImpulse期。
コルトレーンの代名詞的活動時期なだけにアルバムも宝の山で、一枚を選ぶことに無理があるが、黄金のカルテットの絶頂期とフリージャズをカギに選ぶと自然とコレが浮かび上がらざるを得ないんじゃない?
グジャグジャのフリー状態からイン・テンポになって、猛然とハードにスイングしていく瞬間は何度聴いても感動するわい。
「ascension」とは「上昇」という意味。
あと、『Larks' Tongue in Aspic』あたりのKing Crimsonファンには『Kulu Se Mama』なんかがハマるかもしれない。
どこにでも出てくる『A Love Supreme』や『Live at Village Vanguard』は故意にハズした。

As
【Kenny Burrell & John Coltrane】
最後、5枚目…Marshall Blogなのでギターものを1枚。
Kenny Burrellとの双頭アルバム、『Kenny Burrell & John Coltrane』。
昨日紹介したTommy Flanaganの変形ブルース「Freight Train」はこのアルバムの1曲目。
フリー期のコルトレーンがWes Montgomeryを自分のコンボに誘ったが、「イヤ、無調の音楽チョット勘弁してチョ…」と、断られたという話が残っているが、果たしてコルトレーンってギターが好きだったのかな?
ちなみに、ザッと考えてみると、コルトレーンのリーダー・アルバムに参加しているギタリストって…ひとりもいないんじゃないかな?
さぁ、これで元気になったでしょ?
え、Billy Holidayはどこへ行ったのかって?ごめん、私Billie Holidayって数枚のアルバムは持っていてもほとんど聴かないのですわ。

Kb さて、Koki Tetragon。
「Lady Day and John Coltrane」はこの日一番のアップ・テンポ・ナンバー。
イヤ、スゴかった。
ウネちゃって、ウネちゃって!

150_2

広規さんと大二さんのコンビネーションがすさまじいのなんのって!

Img_0192今、現存する日本のリズムでは最強のチームのひとつではなかろうか?

110v♪チンチキチキチン、チンチキチキチン…「機械じかけのラム」でおなじみの大二さんお得意のシンバル・レガートが気持ちいい~!
ココも間違いなくトリハダ・ポイント。

165広規さんのMCをお借りして、コルトレーンだけじゃなくてLady Dayにも触れておこう。
あ、「Lady Day」というのはBillie Holidayのニックネームね。
ビリーが時の大統領フランクリン・ルーズベルトにちなんで、恋仲だったテナー・サックスの巨人、Lester Youngに「Prez(=President)」というアダ名をつけたところ、レスターはビリーに「Lady Day」というニッネームをお返ししたという。
何でも広規さんがダイアナ・ロスが演った映画『ビリー・ホリディ物語』を観に行った時に併映していたのが『ジョニーは戦場へ行った』だったそう。先に『ジョニー』をご覧になった。
ドルトン・トランボね。
現代は『Johnny Got his Gun』というんだけど、コレ、『Annie Get Your Gun(アニーよ銃をとれ) 』にひっかけていたのかな?
「アニー」はアニー・オークレーという女流射撃名人を主役に据えたミュージカル。
「There's no Business Like Show Business(ショウほど素敵な商売はない)」や「Doin' What Comes Naturally」、英米の子供ならきっと歌える「Anything You Can Do」といった名曲が収められた楽しい作品。
映画はジュディ・ガーランドが体調不良を理由に途中で降板し、ベティ・ハットンが主役を務めたが、ジュディの声でアニーを観てみたかった!
一方、「アニー」ではなくて「ジョニー」…この映画を観たことがある人ならおわかりの通り、そう、あまりに悲惨。
その悲惨なインパクトがあまりにも大きすぎて、広規さんは『ビリー・ホリディ物語』のことをナニひとつ覚えていらっしゃらないという。
わかるわ~。
私が小学生か中学生の時に観た際も二本立てだった。新小岩の西友にあった第一劇場で観たのは覚えているんだけど、もう1本が何だったかをサッパリ覚えていない。
ジョニーが自分の身体の状態を知るシーンはかなりのショックだったし、看護婦さんがジョニーの胸に字を書いて意思疎通を図るシーンは印象的だった。
大人も夢中になってる幼稚なマンガ映画などではなく、戦争によって「ありのまま」ではいられなくなった若者を描いた、こういう悲惨な社会的な映画を今の若い人たちにドンドン見せるべきだと思いますよ。

S41a0495今回のギグはメンバーの楽器の音にも十分に注目して頂きたいのだが、松川さんのギターの音!

170vASTORIA CUSTOMのいいところが存分にフィーチュアされている。
輪郭のはっきりしたクランチ。音の芯の太さはやっぱりMarshallならではのもの。
こんな音をほぼ生音で体験できるのもこうした規模でのライブならではのことだ。

180_2「A」でスローなブルースを1曲。
本番前には「Red House」というウワサもあったように記憶しているが、違う曲だった。
曲名はわかりません。ブルース疎いから。
今度松川さんに訊いとかなきゃ!

190_sb楽しそうに演奏しているのはSteve Miller Bandの「The Joker」。
こりゃタマらん。
アメリカン・ロックをあまり好んで聴かない私だけど、Steve Miller Bandは大好き!

200_jkコレ、平坦な歌詞を覚えるのが結構大変だと思うんだけど、松川さんは正確に歌われていた。

210v_2ギター・ソロガッツリかますちょっとハードな「The Joker」もまたよきかな。

220v松川さんは選曲に歌にギターにと超大活躍!Junichiro Tetragonでもあるぞ!

230_3もちろんこのミディアムテンポの名曲でもグイグイとグルーブを送り込む広規さん!

240v_2それを受けての大二さんのドラムスにうっとり。
叩き手の良さはもちろんだけど、NATALってやっぱり音がいいナァ~。

250v…とここまでで第一部は終了。
前半は割合軽く流した感じ?いえいえ、中身はかなりハードでした。

260_3『THE CLASSY ROCK GIG 』のCDとDVDの発売は明日です! Cddvd

<つづく>

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年1月30日 関内LIVE CAFE STORMY MONDAYにて撮影)

2017年4月 3日 (月)

THE CLASSY ROCK GIG / Koki Tetragon <前編>

Gregg Allmanが口の中でゴニョゴニョ歌うせいにしてしまっては熱心なオールマン・ファンに怒られること必定だが、「Stormy Monday」って「♪They call me stormy Monday」と歌っているのかと長いこと思っていた。
だって「オレのこと、『嵐の月曜日』って呼んでくれ」なんてカッコいいじゃんね。ハウンドドッグみたいだ。
コレは完全に私の思い違いで、Albert Kingの「The Hunter」と混同していた。
T-Bone Walkerに謝らなくちゃいけないね。
この「Call me ~」は他でも赤っ恥をかいたことがあった。
以前にも書いたことがあるのだが、初めてMarshallに行った時、時の重役たちや関係部署の担当者たちと中華料理店で昼食を摂った。
「そうだ、自己紹介ではコレを言おう。きっとウケるぞ~!」と事前に仕込んでおいたセリフを披露した。
食事の間に「チョット自己紹介させてください」と切り出しておいて、こう言ったのだ。
「I was born in 1962.  Please call me 'Bluesbreaker'」
ドッカ~ン!大ウケ~…となる予定だったのだが、席にいた全員がビックリして私のセリフに凍り付いた。あのシラケぶりは本当にスゴかった。一世一代のドッチラケだった。
英語は通じていても、全く意味が伝わらないようだった。アータ、Marshall初のコンボ・アンプ、「Bluesbreaker」の正式な型番は「1962」じゃないのよ!
ビックリしたのはこっちだよ。
話を戻すと、この曲の正しくは正式な題名は「Call it Stormy Monday (But Tuesday is Just as Bad)」」といって、歌もこの通り歌っている。
「Stormy Monday進行」なんていうブルース・コード進行のバリエーションが有名だが、オリジナルは至ってシンプルな12小説のブルースだ。
変形ブルースだったら、Charlie Parlerの「Blues for Alice」とかTommy Flanaganの「Freight Train」の方が何枚も上手だけどね。ロックの人、誰かこのコード進行でブルースを演奏しないかナァ。
さて、「Stormy」…ここではチョット歌詞について触れたいんだけど、「一週間」っていう歌があるじゃない?「♪日曜日は市場に出かけ~」っていうヤツ。
この「Stormy Monday」って、同じようなコンセプトの歌詞で、失恋の一週間を歌っているんだよね。
月曜日は「嵐」!
火曜日は「悪」。
水曜日は「マァ、悪」。
木曜日は「哀しいわ~」。
金曜日は「鷲が飛ぶ」。
土曜日は「遊びに行くぜ!」。
日曜日は「教会へ行くのだ」。
面白いよね~。
ココで知っておかなければならないのは金曜日のこと。
歌詞は「The eagle flies on Friday」となっているんだけど、なんでいきなり「鷲」か?
コレ、「The eagle flies」とはアメリカの表現で「給料が出る」という意味なのね。
アメリカの紙幣に鷲のデザインが施してある(あった?最近見てないからわからんな)ことから、そういう表現をするようになったらしい。
だから土曜日には遊びに行けるワケ。アメリカはかつて週給がポピュラーで、金曜日が給料日だったからね。
そこで湧いてくる疑問はTraffic。
『When the Eagle Flies』というアルバムがあるでしょ?アレ、給料日の歌だったの?
イギリスの紙幣はエリザベス女王の姿が印刷されていても「鷲」の姿は見当たらない…と思って歌詞を調べると、少なくとも「給料」は全然関係ないもっと文学的な内容だった。
「給料」ということとは関係なしに、The Kinksの「Rainy Day in June」とかElton Johnの「Skyline Pegion」とか(訂正!コレは「鷲」じゃなくてもちろん「鳩」。「翼を広げてどうのこうの…」という歌詞が似通っているのでつい混同してしまった!)、「鷲」に関する歌詞の曲ってイギリスにも結構あるんだよね。
それにしても、この人、日曜日にチャンと教会に行くところがエライね。
「金持ちの彼女ができて遊んで暮らせますように…」とお願いするのだろうか。
今日のオープニング・トークは脱線が脱線を呼んでおりますが…。
いつも言っているように私は本当におつきあい程度にしかブルースを聴かないので、あんまりノメリ込むとすぐにメッキがハガれてしまうのでそろそろ結論。
  
Muddy Watersに「The Blues Had a Baby and They Named it Rock and Roll」という曲がある。
「ブルースには子供がいて、その子たちは『ロックンロール』と名付けられた」…まったく題名の通り。
この曲も歌詞がすごく面白い。
Muddy Watersも、James Brownも、Ray Charlesも、John Lee Hookerも、Otis Reddingも「ブルースには魂がある」と言ったとサ…その子供がロックンロールなんだよ」という歌なんだけど、ヴィクトリア女王そう言ったことになっているところがスゴイ!
今では現エリザベス二世女王がイギリスの在位期間最長の国家元首になったが、この曲が作られた頃まだヴィクトリア女王がトップでイギリス最強の女王だった。
もちろんコレはシャレだけど、Muddy Watersが言っていることはすこぶる正しい。
「魂」が宿る音楽がブルース、そしてその子供が「ロック」なワケ。
コレはどうしようもない事実。戸籍は歴史的な音源を聴けば容易に調べることができる。
どこでどうおかしな血が混ざってしまったんんだか、今のロックは絶対にブルースの子供じゃないよね。80年代以降、血脈が途切れて「ロック家」はお金持ちの家からやってきたヨソの子ばっかりになっちゃった。
コレが言いたかっただけ。
ブルースって歌詞がスゴイんだよ。
とにかくスゴイ。
あの歌詞がダイレクトに理解できないのは悔しいナァ。
曲は何しろ全部同じなんだから、歌詞を理解しないでブルースを聴くのは、その魅力の半分も味わっていないことになるのではなかろうか…コレが私の最新のブルース感。
何かの突然変異で今の若い人たちが若い感性で積極的にブルースを取り入れたら面白いだろうナァ…これが私のリスナーとしての最近の夢。
  
さて、今日から3日間、横浜は関内、LIVE CAFE STORMY MONDAYからお届けする。

10ドワッ!
ステージにMarshallのフル・スタック!
それにASTORIAにNATAL。
いい光景だ…私の眼がよろこんでる。
このステージに立つのは…

20ベースに伊藤広規。

30vドラムスは岡井大二。

50v下手のギターに松川純一郎。

70v
ステージ上手は窪田晴男。

60vMarshall Blogでもおなじみの日本を代表する低音にしてグルーヴ・マスターの広規さんは、今年で音楽生活40周年を迎えた。
例によってやってみるか…40年前の出来事。
40年前は1977年。昭和で言えば52年。
私は中学3年で、ハード・ロックに飽きてきてプログレッシブ・ロックに夢中になり出した頃だった。
ラーメンが260円、銭湯が120円だったって(今は460円)。コーヒーは260円。
国鉄の初乗り運賃は60円!都バスは90円、タクシーの基本料金は380円だったって。
米ドルはこの年291円に始まって、241円で終わっている。円が50円も上がった。まだグイグイと日本が国力をアップさせていたいい時代だ。
英ポンドは460円ぐらいか…今は145円/£ぐらい。Marshallがまだベラボウに高かったのもうなずける。
レコードは2,500円だった。コレはハッキリ覚えてる。
ああ、「青酸コーラ事件」ってのあったね。
このころは「ロッキード事件」で大騒ぎしていたんだ。飛行機が学校になっただけで、あの方々のやることとレコードの値段は今でも変わらんね~。
総理大臣は福田赳夫。アメリカ大統領はこの時就任したカーター。
映画は「ロッキー」に「未知との遭遇」、「幸せの黄色いハンカチ」。今みたいにマンガ映画なんか全くお呼びでない。まだ大人のエンタテインメントと子供のそれが分かれていた時代とも言えよう。
ヒット曲はジュリーの「勝手にしやがれ」と「憎みきれないろくでなし」、そして何といってもピンクレディーのオンパレード!
「ペッパー警部」、「S.O.S.」、「カルメン'77」、「渚のシンドバッド」、スゲエな…「ウォンテッド」もこの年だ。
それとキャンディーズの「やさしい悪魔」とか。
「北の宿から」や「津軽海峡冬景色」も1977年。
まだ「花の中三トリオ」も大活躍。
ダメだ!とても書ききれない!
今の音楽界とは比べ物にならない。土台、曲のクォリティが今の音楽とはケタ違いだ。
誰か、今の音楽界を忖度してやってくれよ!
こんな年から広規さんはプロでベースを弾いている。
コレは広規さん40周年記念イヤーのロゴ・サイン。三上雅浩さんのデザイン。

80広規さんはその40周年という節目にライブ・アルバムを制作した。
それが上のSTORMY MONDAYで収録した『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』。

90まず、ジャケットがいいよね。

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ジャケットは、2012年の『Relaxin' at IWAKI ALIOS』以降、広規さんのアルバムのデザインを手掛ける「やましたみか」の作品。

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内部に使用されているライブ写真は、今回も私が撮ったモノをご採用頂いた。

130当日、みかさんから撮り方のリクエストを頂戴してはいたのだが、撮影スペースや照明の関係でなかなか思うようにいかず大苦戦を強いられた。
しかし…
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その状況を忖度して頂き、バッチリと写真を収めこんでくれた!

145みかさんとの仕事はこれで6作目となる。
シンプルで上品、それでいて深みのあるデザインがいつも素晴らしい。

150私はと言えば、写真の他に今回もライナー・ノーツを担当させて頂いた。
そして、またやっちまった!
制作スタッフの皆さん、ゴメンナサイ。
あれほど「3,000字」と言われていたのに、例によって書き出したら止まらない。
少しずつ長くなっていって、一時は9,000字近くまで膨らんでしまった。
John ColtraneやSteve Millerのこととかをもっと書いたんだけど、考えてみりゃ「Marshall Blogがあるわ…」と思ってバッサリとカットした。
それでも削りに削って、7,000字。
かかる状況を忖度して頂き、何とかすべて収めこんで頂いた。
この世は「忖度」でできているんだナァ。
ナニが書いてあるかはCDを買ってのお楽しみ。Marshall Blogとの重複はホンの少し。

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120_ln収録曲は全部で10曲。

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バンド名はKoki Tetragon。
僭越ながら私のアイデアをご採用頂いた。
ナゼ、そんな名前か…はライナー・ノーツに書いてあるのでそちらをご参照いただきたい。
アッレ~、コレ、この分だと案外マーブロに書くことなくなっちゃうな…。
とにかく!広規さんを中心とした音楽達人の名人芸がテンコ盛りだ。

180まずはそのCDに収録されている極上サウンドの素を紹介しておく。
最初に触れるべきは広規さんのMarshall。

190vヘッドは1979年製の1992 SUPER BASS。
「JMP」と呼ばれているこのルックスは1981年にJCM800シリーズに移行するまで。
1972年までは「T1992」というトレモロつきのモデルも生産していた。

200vスピーカー・キャビネットはJCM800時代のベース用4×12"の1984。
「JCM800時代」というのは、この型番はベース用のキャビネットとして何度も使われており、その歴史はとても古く、最古の1984はストレート・タイプの1960として、何と1964年に登場している。
この1984は3代目のモデルで、このあと第5世代まで生産された。

1s41a0980 大二さんのNATALはメイプルのF20というキット。フィニッシュはシー・スパークル。
会場の規模を考慮し、20"バスドラムのキットが使用された。

210vキットのオーナーはサイバーニュウニュウのセミメタルA太郎氏。
この場をお借りしてご厚意に深謝申し上げます。

220_2スネアはNATALのステイヴ・シリーズ。
大二さんが叩くと説得力の塊のようなサウンドが飛び出してくる。

230_2そして松川さんはMarshall ASTORIAを使用。

240v赤いヤツね。
ASTORIA CUSTOM。
1チャンネル・モデル。
ビロードのような美しいディストーション・サウンドが身上だ。
その奥に見えるのはお店のVALVESTATE…なつかしい~!

250_2松川さんの足元のようす。
基本的にディストーション・サウンドはASTORIAで作っておいて、ブースター系のペダルでサウンドに色付けを与えていた。

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窪田さんの後ろにもASTORIA。

270vこちらはクリーン・サウンド専門のASTORIA CLASSIC。
実際には使用されることはなかった。

280_2そして、広規さんのライブに欠かせない物といえば…この南阿蘇のキャラメル・プディング。
当日会場でも大人気だった。
ソロソロ食べたいな~、オーダーしよう、そうしよう!
  
キャラメル・プディングの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

285_2会場はこんな感じ。
写真ではよくわからないかも知れないが、会場の奥には数台のビデオカメラが設置され、動画の撮影も敢行された。

290そして、その動画もDVDとなってCDと同時に発売される。
タイトルはCDと同じ『The Classy Rock GIG at Yokohama STORMY MONDAY』。

1img_0769 装丁もCDと同じ鏡開きのデジパック仕様。

1img_0782 こちらの方でも光栄なことに私が撮った写真をご採用頂いた。
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ライナー・ノーツはバンド・メンバーの対談だ。

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ん~、みかさんうまいことやったな~。
…というのはね~、ここの現場はメンバーさんのポジションによって光の量が極端に違うんですよ。
カメラというモノは明るいものと暗いものを同時に均等に撮ることはできないでね~、どちらかに露出を合わせなければならないことになる。
それをシャッターを切るたびに考えて、判断して、カメラを操作してるんだけど、そう簡単にいくとは限らない。
要するにこのステージの場合、松川のところだけが明るすぎちゃうんだね。
それをデザイナーのみかさんが勘案してうまく写真を料理してくれたというワケ。
ですので安心してお買い求め頂けます。
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収録曲はCDと同じ。

1img_0772で、ですね、ライブ会場やCDショップ(TOWER RECORD、HMV、ディスクユニオン)でCDやDVDをお買い上げの方には「オマケ」がつくよ!
例えば、表がKoki Tetragon、裏がSTORMY MONDAYの特製ピック。

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または、CDジャケ・デザインの缶バッジ。
さらにCDやDVDに収録されなかった曲を収録したCDなども用意されている。
すべて初回プレス盤のみの早いもの勝ち特典。

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さて、実況を元に戻して…向こう正面の私!
「はい、私です。こちら狭いです!」
  
カメラの設置場所などを確保する必要などもあったので、お客さんは20人限定。
ナゼ、こんなにタイトな環境で演奏したのかの理由は次回に譲るとして…それでもさすがにキツイ!

300広規さん、客席に入りこんじゃって…ソロソロ始めまっせ~!

310さあ、いよいよ演奏が始まったぞ!
  
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒ITO KOKI official web site

330『THE CLASSY ROCK GIG 』のCDとDVDの発売は4月5日です!

Cddvd <つづく>

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2017年1月30日 関内LIVE CAFE STORMY MONDAYにて撮影)

2017年4月 1日 (土)

マーシャル牛~Marshall Concerete Cow

パソコンのトラブルが原因により、今週は水曜日の更新ができなかった。
「(ほとんど)毎日更新」を標榜するMarshall Blogゆえ、そのことが結構気になっていた。
するとうまくしたもので、私のそんなマンジリともしない気持ちを見透かしたかのように昨晩イギリスから面白いニュースが舞い込んできた。
そこで、そのニュースで一本制作して水曜日の穴埋めをすることにした。
さて、そのニュースとは…へへへ、「マーシャル牛」のこと。
「ヘッドホン、冷蔵庫、メガネと来て、オイオイ今度は食べ物かよ!」と驚かれる方がいればまずは大成功。
まさか!
Jim Marshallは確かにステーキが好きだったけど、NATALとはワケが違う。Marshallもさすがに食肉にまで手を出すワケがない。
  
今回のニュースをお伝えするには少しだけバックグラウンドの説明が必要だろう。
Marshallの本社/工場があるのはイギリスはバッキンガムシャー。
1960年代、過密の一途をたどるロンドンの住宅事情を緩和するべく、バーミンガムやケンブリッジ、レスターやオックスフォードにそう遠くないイングランド中部に位置するMilton Keynes村に白羽の矢が立てられ、1967年、開発が始まった。
Marshall Amplificationの創業は1962年。Milton Keynesより5年先輩だ。
すなわち、Marshall社はオリジナルのMiton Keynesの住人なのだ。
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つまりMilton Keynesは人口の都市で、長い歴史を持つイギリスにあってはもっとも名の知れた新しい街といわれている。
今でも毎日13ほどの人たちが転入して来るそうだ。
古いモノがないので街自体はそう面白いとは思わないが、少し街を離れるとやたらに緑が豊富で、貯水池がそこらじゅうにあって美しいことこの上ない。
何しろ面積の40%が緑地で、すべての住人の家から最寄りの公園まで800mしか離れていないという。
「すべての住人」ですよ!
公園の中に住んでいるようなものだ。
画質が悪くて恐縮だが、下は15年ほど前に撮ったMilton Keynes周辺の写真。紙焼きで色が飛んじゃってる。

12mk1_001私は生まれも育ちも東京なものだから、こうした緑に満ちた美しい光景がとても目に映える。
「いいナァ~!、帰りたくないナァ~」とは思うが、三日目にはゴミゴミしたところに戻りたくなる。

1m2k3_001 もちろん、信州の山々も美しいし、サンフランシスコのMill Valleyなんてところもすごくきれいだったけど、このMilton Keynesの整理された緑の美には目を奪われた。まるで絵画だと思った。
ま、三回目ぐらいに行った時には写真を撮らなくなったけどね。

1mk22_001 その新しい街も今年で誕生から50年を迎えた。
節目となる年にMarshallが「Milton Keynes Business Achievement Award」という大賞を獲得したことは先日お伝えした通り。

2402 Milton Keynesは「イギリスで最も新しい街」ということ以外にもふたつ有名なものがある。(Marshallは除く)
ひとつはラウンドアバウト。
あのグルグル回る交差点ね。
この街にはなんと126ものラウンドアバウトがあるそうだ。その分信号が少ない…ということは以前にも書いた。
もうひとつははコレ。
牛。

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この1978年にカナダの芸術家Liz Leyhが手掛けたコンクリート製の6頭の牛はMilton Keynesのシンボルとされている。
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1960年代の半ば、街を開発したMilton Keynes Development Corporationという組織が、仕事を終え、去る際に「牛」を置き土産に街に寄贈した。
その牛とコンクリートで造った街のイメージを絡め、土地のシンボルとして、ややシャレでこのコンクリート製の牛を作るアイデアが生まれ、制作されたそうだ。
それがいつしか、本当に街のシンボルとなり、歴史の証人という役割を果たすようになった。
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はじめ、これらの牛は「Stacey Hill Farm」というところに設置されたが、Milton Keynes Museumに移設。
その後、幾度となく移設を繰り返し、一時はMilton Keynesのショッピング・センターにも置かれていた。
下の写真は2015年に家内がショッピング・センターで撮影したもの。
その後、2016年には元のMuseumに戻されたそうだ。
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さて、ここからが本題。
今日伝えたかったするのは、Milton Keynesの50周年を記念するイベントのうちのひとつ。

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よければ、まずこのBBCのインターネット・ニュースの動画をご覧くだされ。
一番最初に注目ね。

【BBC NEWS】
Milton Keynes cows come to celebrate 50th birthday

ね。わかった?
コレ、Milton Keynesが街でビジネスを展開してる50の企業をセレクトし、その企業に好きなようにコンクリート製の牛をデザインさせ、その展覧会をしたというワケ。
マァ、面白いことを考えるよね。
大した費用をかけず、みんなのアイデアでお互いを楽しませよう…というのは我々日本人にない感覚だと思う。
イギリスの人って、ものすごく素朴なことでメチャクチャ楽しんじゃおうという気概があるんだよね。
そして、やっぱり伝統を大切にして、文化の伝承に努めている。
日本人はこのあたりの感覚が全く欠如していると思うね。
そう、日本人って「自分たちの世代だけよければいい」という考え方が当たり前で、「伝承」って仕事に努力を傾けない人種のような気がする。
ロンドンの美術館や博物館はいつも子供でいっぱいだし、子供に好きな本を読ませて、その登場人物のコスプレをさせることによって自国の文学を保護したりしている。
失礼、コレは脱線でしたな。
ハイ、Marshall Amplification plcも今となってはミルトン・キーンズの重要企業のひとつだからして、当然このイベントに参加している。
で、作品はコレ。
まさかの、黒牛にJVM410Hのスタックをくっつけただけのシンプルなアイテム!
牛の胴体には栄光のMarshallスクリプト・ロゴ!
Marshallらしくていいわ!
何か、チョット牛が気の毒のような感じもするナァ~。
この牛ちゃんたち、現在はMiton Keynesに展示されているが、期間が終了すると他の都市への巡業に出かけ、うまくするとロンドンでも展示される機会があるかもしれない…とのこと。
  
あのサ、今日の記事、結構燃えたんだよね。
だって…私の苗字をご存じの方ならわかるでしょう?
「牛にMarshall」…コレ、オレじゃん!

お後がよろしいようで…。
よい週末をお過ごしください。

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<おまけ>
こんなの見つけたんで紹介しておくね。
この人、英語うまいな~。

 (Jon, thank you for the photos!  Steve, thank you for the information on the BBC footage!   Look forward to coming back to MK soon!!)