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2012年11月 9日 (金)

【マーシャル・ギタリスト対談】マーシャル・ブログを語る <後編>

<後編>いきます!

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まずは三宅さんのマーシャル・ブログの印象から…。

三宅: 僕は皆さんとちょっと違うかもしれない。もっとキッズ的な立場で見るようになったんですよ。「相変わらず島くんは1959使ってるのかぁ」とか「シャラさんはJVMに変えたんだナ」とか「ルークさんもJVM」か…とか。そういうことをチェックするためにも見ていたんですが、僕もズーっとマーシャルを使って来ていたので、心のどこか で「オレのこと書いてくれよ!」って思いがあったんです。それでしばらくして出ることができた…うれしかったですね。

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で、色々とアップされる記事を見てると「まずマーシャルありき」という感じじゃないじゃないですか。「こういう音楽があるよ!」と か「こういうミュージシャンがいるよ!」とか「みんな素晴らしいことをしているよ!」って紹介しておいて、読み終わった時に、「この人たちはマーシャルなんだ よ」というようなそういう説得力がすごくあったと思うんですね。
本当に楽しみにしていました。
機材のこととか、マーシャルにまつわる逸話だったりとかも楽しかったですし、実際にマーシャルの工場にいらっしゃって、シゲさんがジムと関わったりとか、とてもおもしろかった。それと、僕はあの「イギリス紀行(『ロック名所めぐり』のこと)」が大好きなんですよ。

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MB: ありがとうございます。いつも感想を聴かせていただいてとても大きな励みになりましたよ!
三宅: あれは本当にすごく大好きで、ああいう風に、マーシャルを起点にいろんなことに広がっていくのが好きでした。今もShige Blogで「イギリス紀行」書かれていらっしゃいますが、すごく楽しんでいます。
MB: すごくうれしいです。アレ、実はものすごく時間がかかって、ひとつ書くのにも結構大変なんですよ!でも色々と調べているうちにとても勉強になるんです。イギリス好きだから…。
三宅: でしょうね。大変な作業だと思います。
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三宅: 僕は皆さんと違って表に出てくるようなミュージシャンではなかったので、マーシャル・ブログに出ている皆さんの機材なんかを見ていろんなことを発見したり、刺激を受けたり…ようするにキッズ視線です。そうして夢を見るというか、あこがれるというか…。
ウルリッヒやジェフ・ベックの機材見て憧れますよね?!

全員: 憧れる、憧れる~!
三宅: そういう点ではいつまでたってもキッズなんです。キッズにはキッズの見方があるし、大人には大人の見方がある。
それだから若い人にもっと広めていって、いろんな意味で見てもらいたいと思いますよ。
MB: ありがとうございます。ルークさん、いかがですか?

ルーク: 印象に残った記事ということで言うと、あの中で知ったことを自分に反映させたことがいくつかあって、たとえば、三宅さんの「ミッドを上げる」っていうのがあって、アレ実際にやってみたんですよ!

三宅: エ?

ルーク: ウン、で、今はもうそういうセッティングになっていますからね。

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ルーク: 古 いマーシャルとか1959RR(ランディ・ローズ・モデル)とかってちょっと違うじゃないですか(EQがインタラクティヴと言う意味)?だからまずは 「(EQを)5」にしてみる。で、そこから足したり引いたりして音を作っていた時期が結構あって…。でもそれは違うなってことを三宅さんの記事から知った んですよ。「そうかミッドか!」って。それでやってみたら「これでOKじゃん!」となってそこからチョコチョコと調整するやり方。それが今の音の作 り方になってる。
で、ノンちゃん…って呼んじゃうけど(いつも記事で私が島さんのことを「ノンちゃん」と呼んでいるから。ルークさんにも本当によく読んでいただいている!)…

島: 光栄です!
全員: 大爆笑!

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ルーク: ノンちゃんが座って弾く時に足がこうなるっていうのがあったでしょ?僕もアレなんですよ!

全員:どうなるの?どうなるの?(ルークさんやって見せる。下の写真は実際の島氏の演奏中の足のようす)

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ルーク: その位置がいいんですよ!
シャラ: ウソ?! 靴、汚れるやん!

全員: 爆笑!

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ルーク: それぐらいはしょうがない!
シャラ: ギターはどっちの足に乗ってんの?(シャラさん、興味津々!)
島: これやるとイスに座った時にちょうどいんですよ!

<証拠画像>

集中し出すと、ノンちゃんの足は必ずこのように重なります。

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ホラ、この時も…。

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ところが、イスが低くなると膝の一が高くなってとても弾きにくくなってしまうのでこの通りとなる。あって七クセってヤツですな?これはクセではないけれど、昔、ギターを始めて夢中になって練習していた頃、よく弾いてるときにヨダレ垂らさなかった?

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三宅: 授業中に生徒の足がそうなっているのを見つけて、「カッコ悪いで!」って注意したら、「先生もそうなってますよ!」って言われて「エ~!」。

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全員: 大爆笑!
シャラ: (大笑いしながら…)ホンマ、3人ともそうなん?!
三宅: シャラさんもなってるんじゃないですか?
シャラ: なってない、なってない!

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ルーク: それと、マーシャル・ブログに載るということが、テレフォン・ショッキングみたいなもので、「あそこに出れたらプロ」っていう感覚がありましたよね。

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MB: ありがとうございます!
ルーク: だから、三宅さんも「オレも載せてくれ!」的なところがあったのではないでしょうか…。僕も実際そう思ったし。取材に来てくれてメチャクチャうれしかった!
それは「マーシャルのブログ」だからなんですよね。いろんな音楽があって、いろんなバンドも載っていましたが、実はみんなマーシャルを使っている。ただのひ とつのギター・アンプ・ブランドなのに、あれほどのネタが詰め込まれて、いろんなアーティストを扱えるというところがマーシャルのスゴごさなんですよね。それをすごく感じました。

結果、自分もそこに出たいと思ったし、記事の中からエッセンスを抽出して、自分の音楽活動に反映できる…つまりマーシャル・ブログには勉強できることがたくさん詰まってましたよね。だから、これからまたあれをやって頂けるんであれば、も~大歓迎ですよね!とてもうれしいです!!

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MB: ありがとうございます。ウォシュレットの話しばっかりでしたけどね!
ルーク: ホント!僕の回はなぜかウォシュレットの話しに終始してましたからね!

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全員: 大爆笑!
MB: ウォシュレットは身体によくない…という。
シャラ: 何で悪いん?
ルーク: きれいにしすぎて抵抗力を弱めてしまうおそれがある。で、僕はあれで「反ウォシュレット派」に分類されたかもしれませんが、ウォシュレット派ですからね!
MB: 一度使ったら離せません。経験から言うと、どうもあのあたりの皮がうすくなって耐久性が極端になくなってしまう。で、紙で拭けなくなっちゃうんですよ。ウォシュレットのない海外へ行くともう一発で血が出ちゃう。
島: それで最近血がでるのかナァ?

MB: またウォシュレットの話し?!みんな好きだナァ~!
全員: 大爆笑!

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期せずしてまたしてもウォシュレット話し(一昨日も登場した!)になってしまったが、最高に楽しい対談だった。たくさんのお褒めの言葉も頂戴できたし…。

おかげさまをもちまして、再開後のマーシャル・ブログにつきましては、各方面にてありがたいご評価を頂戴し、たくさんのアクセス件数を寄せていただいております。読者の皆様にこの場をお借りしまして心から感謝申し上げます。

また、このブログ、アーティストの皆様のご協力なくしては何もできません。これからもご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

今回から英マーシャル社の直営となり、マーシャル・ブログならではのマーシャルの情報をお送りしていきたいと思いますし、マーシャルの所有する他のブランド、つまりドラムのNATALとベース・アンプのEDENについてもいろいろな情報を発信していきたいと思っております。

そういった商品に絡んだ情報の他に、対談の中にもあったように「ロックの楽しさ」のようなものを若い人たちに伝えることをマーシャル・ブログの大切な役割ととらえております。

「ビートルズのメンバーの名前を知らない」、「レッド・ツェッペリンってバンドの音はスカスカだ」、「『タマホーム』のCMソングをパクってるバンドがある」とか…そういう話しを聞くととても悲しくなります。モッタイないでしょ、それじゃ!

大きなお世話かもしれませんが、若い人たちにロックの黄金時代を知っておいてもらいたい。ギターが花形でカッコよかった時代のクリエイティヴなロックを聴いてもらいたい。これは決してオヤジの懐古主義などというものではなく、また、ステージ上のアンプがすべてマーシャルだった時代の過去の栄光を追い求めているワケでもありません。ただ単に若い人たちにいいものを体験してもらいたい!と願っているだけです。

音楽学校で講師を務める友人の有名ギタリストから聞いた話です。授業でフランク・ザッパの「Inca Roads」を生徒に聴かせたらみんな夢中になって聴き入り、すぐにCDを買いに行ったそうです。単純にカッコいいと感じたからです。

若い人たちだって「Burn」や「Heartbreaker」のリフはカッコいいと思うハズです。「Schidzoid Man」にも「Roundabout」にも感動するハズです。人間であれば絶対にカッコいいと思うハズなんですよ。知らないだけなんです。商売にならないから誰も教えないんですね。

微力ながらそこをナントカしたいとマーシャル・ブログは思っています。

そして、3~4年後には、新世代の若者がステージで新鮮でカッコいいギター・リフとソロを聴かせてくれる…彼/彼女の背後にはマーシャルのフル・スタックがズラリ!アレ?やっぱマーシャルかって?いいじゃないの、マーシャル・ブログなんだから!ね~、パネラーのみなさん!

これからも楽しく有益な記事づくりに励んでまいります。今後ともマーシャル他、お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

シャラさん、ルークさん、三宅さん、ノンちゃん、どうもありがとうございました!

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パネラーの皆さんの詳しい情報はコチラ↓ この4人のライブを体験したことのない方は、下のリンクから活動状況をゲットして、是非会場を訪ねてください!みなさんすさまじいマーシャル・サウンドを聴かせてくれるハズです!

JVMの石原SHARA慎一郎

1959RR他のルーク篁

DSLの三宅庸介

1967MAJORの島紀史

(一部敬称略 協力:YOUNG GUITAR東京キネマ倶楽部) 11