Rock Beats Cancer vol.5 <DAY2>~ LAZY
本編に突入した「Rock Beats Cancer vol.5」。
会場はすでに熱気ムンムンだ。
4人がまずステージに上がって演奏したのは名作の誉高い『宇宙船地球号』から「遥かなるマザーランド」。
高崎さんの奏でる壮大なメロディが会場に響き渡る。いい曲だな~。
さっそく飛び出しのは「感じてナイト」。
ヘヴィでかっこいい!
LAZYメッチャ久しぶり!恐らく前回拝見したのは2010年のことだったと思う。
「こんなに忙しい時にたくさん集まってくれてありがとう!このイベントに戻って来れてうれしいです!松崎しげるです!」と影山さんのごあいさつがあって、久しぶりに演奏するという「ULTRA HIGH」。
もちろん、そのギター・サウンドは世界がうらやむ高崎トーン。長い間世界中のギター・ファンを虜にしてきた高崎さんの「声」だ。
続けて再度『宇宙船地球号』から「Earth Ark」。
シャープなリフに乗って展開するドライビング・チューン。
「Kill the King」にも通じる正統派ブリティッシュ・ハード・ロック。いいナァ~、やっぱりこういうのは!
中間部のキメから高崎さんのソロへ。
ハードでメロディアス、ダラダラと余計なことは言わないのが高崎さんのソロだ。
「スージー(高崎さんのこと)が演ろうって言ってくれたので初期のシングルを2曲お送りします。なつかしい曲を楽しめよ~!」…とチョイスされたのは1978年の「地獄の天使」。
1978年と言えば私は高校生だった。
下の高崎さんのギター・コレクションの本の中のインタビューでも語らせてもらったが、この当時、通学する時間が異なれど私は高崎さんと同じ高校にいた。
井上さんも同じ。
そんな話を開演前に井上さんとさせて頂いて楽しかったな~。井上さんは当時「ポッキー」さんだった。
「地獄の天使」なんてまずタイトルがイカしてる。
「♪汗の光った柔肌も 赤く塗ったくちびるも 堕落の味がする」…スゲエ歌詞だ!今時こんなのないよ。
続いては1979年の「愛には愛を」。
昭和の曲だからして当たり前なんだけど、約40年前にバンドでコレを演っていたんだからLAZYってスゴイ。
印象としてはもっと「アイドル、アイドル」していたのかと思っていた。
最近のバンド形態のつかみどころのない音楽よりゼンゼン芯が通っていてカッコいい。
今の若い人たちはこういうメロディを知らないんだろうな~。
「歌謡曲」ってのは、当時熾烈な音楽実験の場であったことを思い知らされるような気がする。
あんな時代はもう二度と戻って来ることはないだろうね。
さらに続けて1998年の『Happy Time』から「My Rest Pose」。
サビのメロディが素晴らしいな~。コレはいい曲だ。
本編の最後は樋口さんと2006年に46歳で早逝したベースの田中宏幸さんとの共演で締めくくった。
曲は『宇宙線地球号』から「Lonely Star」。
歌はファニー、田中さんだ。
高崎さんはLAZY時代の白いVに持ち替えた。
アコースティックを提げ熱唱するミッシェル!
時折スクリーンに目をやり鍵盤を叩くポッキー。
緩急のフレーズを織り交ぜて感情豊かなソロを展開したスージー。
次回の結集はいつだろう?
その時もまた今回のように最高のパフォーマンスを見せてくれることだろう。
<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。
Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト