Rock Beats Cancer vol.5 <DAY3>~ GRANRODEO
さて、『Rock Beats Cancer vol.5』、本編2番手で登場したのはGRANRODEO!
このコンサートのことを初めて耳にした時、「LOUDNESSとGRANRODEOの共演」と知って色めきだったっけ!
伝統的なハード・ロックを軸に新旧がこうして交わることは本当に素晴らしいことだと思う。バンドの交流もそうだが、何といってもお客さんの交錯に期待したいのだ。
GRANRODEOを観に来た若いファンはLOUDNESSを観て驚き、LOUDNESSを観に来たベテランはGRANRODEOが演っている正統派ハードロックを楽しむ。
もう「アニソン」やら「ヘヴィメタル」なんて柵はなし。
そうでもしないと本当に日本のロックは絶滅しちゃうよ。もう若い人が少ないんだから!
ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガールたちがたくさん押し掛けたこともあって、ショッパナからすさまじい盛り上がりを見せた!
この光景!
図々しいながらものすごいホーム感。
初めて撮るバンドってどうしてもあるじゃない?そういう時はアウェイ感がやっぱりすごいワケ。
今日はGRANRODEOといいLOUDNESSといい、実にいい感じ!
「今日は名前だけでも覚えて帰ってチョーダイ!」とオープニングに持ってきた曲は「The Other self」。
2013年10月の20枚目のシングル。
『黒子のバスケ』のオープニング・テーマ。
パッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたようなメロディのソロ。ん~、さすがe-ZUKAさん!
最高のロック・トーンを演出するのは愛用のMarshall JCM2000 DSL50と1960A。e-ZUKAさんの股の間に見えているヤツね。
続けて演奏したのはテレビアニメ『黒神 The Animation』のオープニング・テーマの「tRANCE」。
目も覚めるようなヘヴィ・チューン!
e-ZUKAさんがこの後のMCで、「LOUDNESSの『S.D.I.』が始まったかと思いましたがパクリではありません!」だなんて言ってたけど、それほど激しいナンバー。
矢継ぎ早に「21st CENTURY LOVERS」でグッとポップに突っ走る!
いつもとはチト違う展開でアタマ3曲、ガッとカマしてくれた。
GRANRODEOは大阪で開催された「vol.1」にも出演している。
MCでは再び出演できたことに関する感謝の言葉が述べられた。
「平均年齢48.75歳。今日の4組中、最年少の我々が新曲を演ります!」
…と紹介したのは、このコンサートのひと月前にリリースされたシングル『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディングの主題歌、「少年の果て」。
前の3曲とガラっと変わって、ミディアム・ヘヴィのGRANRODEOもまたよき哉。
同じ魚でもこのリズム隊は「雷魚」だ!
ん~、ん~、ん~、とにかく素晴らしいソロ!問答無用でカッコいい!
e-ZUKAさんて、ピッキングの音がカッコいいんだよね。
「♪壊して いらして超えて 歩いて 歩いて 歩いて」のパートがメッチャ印象的。
中華なイントロで客席に扇子が見え隠れしているこの曲は「SEA OF STARS」。いつも華やかなお姐さんが出てくるヤツ。
ステージに3人集まった光景に…
「ようやく緊張が取れて来ました!みんなで盛り上がれる曲をもう少し演ります!GRANRODEOでした。また会いましょう!」と早々に〆の挨拶をして…
次に続いたのが「デタラメな残像」。
テレビアニメ、『ブラスレイター』のオープニング・テーマにしてGRANRODEOの8枚目のシングル。
ギター・サイドから言わせてもらえば、この曲の見どころは何と言ってもe-ZUKAさんの鮮やかなタッピングでしょう!お見事!
KISHOWさんの熱唱が続く中、GRANRODEOのステージもいよいよ佳境に突入する。
「♪ジゴゴジ~ゴ、ジ~ゴ~ゴジゴ」のSEだけで大歓声が沸き上がるのは「ROSE HIP-BULLET」。
この曲、最後の「♪赤く」の「く」の音がBで、Emに5度解決させているんだよね。楽器のソロではジャズでもロックでも3度か5度で解決させるのは常套的な手段だけど、歌のメロディでは相当珍しいんじゃないかしら?。
コレがe-ZUKAさんのや~り方か~ッ!
締めくくりにふさわしい激烈チューンで燃え上がる4人!
全8曲、コンパクトにまとまったステージ。
相変わらずGRANRODEOはカッコいい。
何せ曲のクォリティが高い!
いつもは特大ステージでの単独公演だけど、こうしたイベントでのパフォーマンスもいいもんだ。
GRANRODEOは去る2月8日に7枚目のアルバム、『Pierrot Dancin'』をリリースした。
左が初回限定盤。右が通常盤。
間違い探しみたい?!
そして、偶然にも今日Zepp Diver Cityにて発売記念のミニ・ライブが開催される!
GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website
<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。
Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
つづく…明日はいよいよLOUDNESS!