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2019年4月27日 (土)

always 20th Anniversary Party

 
八王子のイベント制作会社、「株式会社always」が今年で創立20周年を迎え、その記念パーティがにぎやかに開催された。

10_2alwaysさんは、イベントの制作だけでなく、音楽プロダクションや音響&照明機器のレンタル、スタジオ運営など、音楽エンタテインメント周辺のあらゆる業務に携わっていらっしゃる。
20年か…。
この業界の20年は大変だと思う。
取り扱い商品が流行に左右されにくいであろう墓石屋や呉服屋の20年とは「時の流れ方」が違う。
イヤ、もちろん墓石屋さんだって最近は「墓を作らない」なんて驚くべき風潮があったりしてご苦労は絶えないことだろう。
しかし、やはり芸能周りのことは、常に斯界の動きに気を配り、新鮮なアイデアをヒネリ出さなければならないし、音響や照明等の舞台テクノロジーの進化に敏感でなければクライアントがすぐにヨソへ行ってしまうことだろう。
してみると、「alwaysさんの20年」は神社の数百年に相当するのではなかろうか。

20alwaysさんとは、主に田川ヒロアキが使用するMarshallを通じてお付き合いさせて頂くことになった。
Marshall Blogで毎年レポートしている『Sports of Heart』もオルウェイズさんがらみ。
25今はもうなくなってしまったがTAGAWAも出演した筑波サーキットのイベントもオルウェイズさん仕切りだった。
もっと以前、SHOW-YAが出演した富士スピードウェイのイベントでもご一緒させて頂いたっけ。
だから私もカレコレ8年になるのかな?

26舞台仕事だけでなく、ヒロアキくんのアルバム、『Ave Maria』と『Theme Park』の写真はオルウェイズさんのスタジオをお借りして撮影させて頂いたのよ。

D_am

D_tm さて、パーティ。
会場は地元八王子の京王プラザホテル「翔王の間」。30オルウェイズさんの20周年を祝福しに訪れる方がいかに大勢いらっしゃるかを知るかのような大きな会場。

40続々と集まるお客様。

100開宴時間になり、照明が落ち、司会の帖佐ゆり子さんが登場
「帖佐(ちょうさ)」さん…お珍しい。
早速調べてみると、やっぱり九州。
珍名度は高く全国で約1,900人。鹿児島に多い姓のようだ。
九州は珍名さんの宝庫だからね。

55vそして、2つの大きなスクリーンに『always20年の歩み』が投影された。

50_2そして、帖佐さんのご紹介でステージに現れたのは…

60_2株式会社always代表取締役、安藤弘之。
「本日はたくさんの方にお越し頂き誠にありがとうございます。20周年を迎え、ひとつの区切りをつけてお世話になっている皆様に御礼の気持ちを伝えたく席を設けさせて頂きました」
とご挨拶。
当時は広島、神戸、福知山からお越しになられた方もいらっしゃったそうだ。
「震災から8年、イベントを通じて皆様の絆を深めて前に進んで行きたいと思います」

70vそして、alwaysのスタッフが壇上に上がり、ひとりずつ紹介された。

80その後主賓のご挨拶が続き、株式会社無洲、『がんばっぺ福島』主宰の浅野正義さんのご発声で乾杯の儀が執り行われた。
…って、何だか会社の宴会の記録係りをやってるような感じになってきたな。
ま、ココまでは仕方ない。

110vでも、大丈夫。
後はこんな感じ。
ナント、BARAKAの高見一生さんがお見えになっていてビックリ!

290v加藤登紀子さんからもお祝いのビデオメッセージが届けられた。
そして、お料理とお酒を頂きながら記念の余興を楽しむ。
 
まずは今話題になっていると聞く、「八王子芸妓衆」。
alwaysさんは芸妓衆の「八王子祭り」の音響や「八王子をどり」の舞台制作を手掛けている。

120地方の皆さん。

130_2菜乃佳さん

140成華さん

150「地方(じかた)」というのは踊りの伴奏をする、要するにバンドさんのことね。
対して踊りを受け持つのは「立方(たちかた)」という。

160小太郎さん

180てる葉さん
 
立方の皆さんは出番の後、お客さんのお相手をされていたが、さすがはプロ。
メチャクチャ上手なお客さんのあしらい方にビックリ!

190v_2芸といい、立ち居振る舞いといい、コチラの唄と三味線の方が滅法カッコよかった。

170v続いてはREGINAのダンス・パフォーマンス。
オワッ!
ビックリした!
センターの方は「カーヴィー・ダンス」の樫木裕実さんじゃないの!
シャープなダンスでお客さんの目をくぎ付け!

200_2こうなるかな…とは思ったけど、案の定社長が呼ばれてステージに!

210安藤さん、スゲエな~。
私だったら絶対にできない!
以前にも書いたように踊りだけはムリ。泣いて勘弁してもらう。

220v_2ところがドッコイ、安藤さん一番楽しそうに身体を動かしていた!

230REGINAは2008年に解散したが、この日のために11年ぶりに再結集されたのだそうだ。

実はですね…私、樫木先生の「カーヴィー・ダンス」をしばらくの間やっていたことがあったんよ。
アレは家内が買って来たのかな?
家にDVDがあって、毎日それに合わせて身体を動かしていた。
というのは、それほどハードでないのがよくてね。ジェーン・フォンダのヤツも昔よくやったけど、アレはチトきつかった。
それと、樫木先生は声もすごくステキで、「ハイ、あ~る~く」なんて言われると、ついガンバっちゃうの。

240続いて伊達めぐみさん。

250京都生まれで八王子育ちの民謡テイストの歌手。
張りのある歌声で会場の雰囲気をたったひとりで盛り上げた!

260vポーズもキマった!

270vお楽しみの抽選会。
となりに居合わせたご年配の女性と「当たった!」、「当たらない!」でスッカリ盛り上がってしまった!

280_3そして、ステージに上がったのは佐藤誠バンド。

300_2佐藤誠

310v友成好宏

320v_2山内薫
 
友成さんと山内さんは大槻さんのBeppのメンバーだ!

330v小野秀夫
 
ココで小野さんにお会いするとは!

340vピュアなフュージョン・サウンドのインストルメンタル・ナンバー「RE-BIRTH SONG」を披露。
佐藤さんはかつてalwaysがマネージメントをしていた「クライマックス」のリーダーで、安藤さんとのお付き合いは28年にもなるそうだ。
佐藤さん現在「ペドロ&カプリシャス」に在籍している。

D_s41a0206そしてシンガーの峠恵子が加わる。
恵子さんは大学に在学している時にCBSソニーにスカウトされ、同時期に加瀬邦彦の指名によってザ・ ワイルドワンズの25周年企画のリードボーカルに抜擢され、サンミュージックからデビュー。
alwaysとのお付き合いも20年の長きにわたっているそうだ。

360十八番のカーペンダーズ・ナンバーを熱唱。
「Yesterday Once More」、「I Need to be in Love(青春の輝き)」、「Top of the World」…やっぱりいいね、カーペンダーズは。
今はこういう年代を超えて誰もが知っている歌が絶滅してしまった。350v_2宴もたけなわでございますが、ココでトリのご登場。
田川ヒロアキ!
今、アメリカ行っちゃってるけどね。
 
「こんばんは。田川ヒロアキです。20周年おめでとうございます!
私はちょうど10年前に2009年に安藤さんに出会いました。今の私があるのもalwaysさんのおかげです!」とまずはご挨拶。

370_2そして、ギター・ソロで「Seascape」。
ん~、相変わらずの美しい音!

380v今日のMarshallは愛器JVM210Hと1936V。

390v_2そこにベースとドラムスが加わる。

400曲は田川ヒロアキのテーマ「My Eternal Dream」。

410vベースは仮谷克之。

420vドラムスは高インボム。
高くん、久しぶり!

430v気心の知れた仲間と記念すべきステージに立ったヒロアキくん。

440とても気持ちよさそうに演奏していた。

450v「ありがとうございます。ライブには色々とトラブルがあるもんです」
そうだ、そういえばヒロアキくんが演奏中にエフェクターに刺さっているケーブルを足に引っ掛けてハズしてしまって音が出なくなっちゃったんだ。
一番前で写真を撮っていたので、私がそのケーブルを刺して無事復活。
そしたら、それを見ていたalwaysのスタッフさんが後で「あのカメラの人、あんなこともできるんですか!」と驚いていたと聞いた。
あの、どっちかというと、カメラよりそっちが本職なんですよ~。
でも最近のギターの機材って複雑でもう手が出せない。
ヒロアキくんのシステムがアタマに入っていたし、とてもシンプルだからこんなことができたのです。
やっぱりシンプルが一番。音もいいし。
460_2「安藤さんとはサーキットのお仕事もたくさんさせて頂きました。
今日のセットリストは安藤さんのリクエストで構成されています。次も安藤さんのリクエストです」

490v_2ビートルズの「All my Loving」。

470_aml今日はビートルズ好きにお安藤さんに捧げるべく、シットリとしたアレンジにしたとのこと。

480v_2ココでメンバーを紹介。
「この3人で10年前に演っています。今回も安藤さんのリクエストでやってまいりました。
全部安藤さんがサポートしてくれました。アレからちょうど10年です。
…20年続けるってとても大変なことだと思います。
その20年の間に安藤さんがたくさんの縁をつなげてくれました」
そしてLAレコーディングについて触れた。

500_2そのLAのヒロアキくんからたった今…ホントにたった今速報の写真がMarshall Blogに届いたので紹介しておくね。
 
レコーディング時のようす。
アメリカでも弾き方は変わらず。
変わらないのはギターアンプも同じ。
Marshall JVM210Hと1960V。
今日のイベントと丸っきり同じセットですな。
アメリカのMarshallのアーティスト担当のヒューがバッチリ手配をしてくれた。
Hiroaki TagawaはMarshallのInstagramの動画を通じて海外のMarshallの連中にもスッカリおなじみなのだ!
Thank you very much , Hugh!!  He couldn't make it without your generous support!!

1vもうね、ヒロアキくんが弾くたびにバンドの連中が「Amazing!」だの「Incredible!」だの「Awesome!」だのと大騒ぎなんだって!
なんだよ、Marshallの動画を見てないのかよ!
「Made in Japan」のスゴさを思い知ったか!

2コレはダビングしているところかな?
Space Echoが置いてある。
やっぱり洋の東西を問わずアナログ機材は不可欠なんだな。
やっぱり電圧が高い分、Marshallの音もかなり違って響いたとのこと。
次回はイギリスの230Vでゼヒ!

3 PV撮影の衣装を買いに行ったところ。
いいブーツが見つかったかな?

4vそして撮影。
アブね~な~、そんなとこ乗っかっちゃって!
サンタモニカだそうです。
撮影していると警備の人が駆けつけて来たそう。
ナニを言うのかと思ったら「Hey you!  Don't play the guitar in wrong way!」だって。
ウソ。
でも結構撮影に関しては小うるさいらしい。チョットここでは言えないけど、今、私はこのあたりのことにとても敏感なのだ。
とにかく、音も動画も仕上がりが楽しみだ!
美瑞穂さん、写真どうもありがとう!間に合いました。

5v さて、ヒロアキくんのステージも最後の曲。

510やはりここは一発車の曲を…ということで「キミを乗せて」。

520v安藤さんに10年間の感謝の気持ちを込めて…。
今日の助手席は安藤社長だ~!

525リズム隊の2人も息の合ったプレイでヒロアキくんの演奏を支えた。

530v

540v「20周年、おめでとうございま~す!」
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

550vそして、最後はalways取締役の盛田さんから閉会のご挨拶。
盛田さんはいつも「Sports of Heart」の時にご丁寧にMarshallの面倒をみて頂いている。

560vその様子をうれしそうに見守る安藤社長。
alwaysの未来は安泰だ!

570終宴後はお客様のお見送り。

590一方、楽屋では出演者の皆さんで記念撮影。
alwaysさん、20周年おめでとうございます!
 
alwaysの詳しい情報はコチラ⇒公式ホームページ

600 

200 

(一部敬称略 2019年3月12日 京王プラザホテル八王子 翔王の間にて撮影)

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2019年4月18日 (木)

がんばっぺ福島!応援の集い 2019


今年もお声をかけて頂いてお邪魔してきた福島応援イベント『がんばっぺ福島!応援の集い』。
場所は前回と同じベルサール東京日本橋。

10ロビーには今回も福島各地から集まった特産品や名物がドッサリ!

20最近こういう魚の缶詰を見かけるけど流行ってるの?

30「呑んで応援」…もちろん福島の銘酒は欠かせない。

70運転があるので私は今年も呑めない!

50スイーツがあるからいいや!
私は両刀使いです。

60思い出の「ままどおる」。
へ~、スペイン語の「mamador」は「お乳を飲む子」っていう意味なんだ。

80日本酒だけじゃなくて、ワインもバッチリ!

110缶チューハイはスペシャル・バージョンの「ふくしまポンチ」。
そうそう!
この「ポンチ」って言葉がヘンだな…って思ってたんだ。
だってヘンじゃない?「ポンチ」って。
調べてみると、イギリス辺りが発祥の果物とアルコール飲料を混ぜたモノを「パンチ(punch)」と呼んでいて、オランダ経由の「ポンス」という名前で日本にも古くから伝わっていた。
日本では酒類だけでなく酸味の果汁のことも「ポンス」と呼ぶようになって、コレが「ポン酢」の語源になってるんだって!
知らんけど。
で、明治になると、英語の「punch」の音訳…おそらくイギリス人の「ポーンチ」みたいな発音を聞いちゃったんだろうね…「ポンチ」と呼ばれるようになったのだそうだ。
あのシロップに浸した「フルーツ・ポンチ」は銀座千疋屋が考案し、1923年に発売された。
1923年といえば大正12年。関東大震災があった年でありMarshallの創始者ジム・マーシャルが生まれた年。
すなわち、ジムとフルーツ・ポンチは同じ年ということになる。
この「フルーツ・ポンチ」の方は「punch」とは関係なく、明治時代に描かれた浮世絵の一種の「ポンチ絵」の「ポンチ」から転用したそうだ。
ココまでやると当然知りたくなるのが「いかれポンチ」の語源。
コレは「若旦那」を意味する「ぼんち」の音が変化したものらしい。あの落語で言えば吉原好きが昂じて自宅の二階に吉原を作っちゃう「二階ぞめき」の若旦那みたいなヤツだね。
ああ、Marshall Blogは勉強になるな~。

130上の缶詰以外の海産物や…

140ラーメンまで揃ってる。

90おっと!
コレは下関産だわ。

150開場前のようす。
スゲエ!向こうが霞んでら!

160大勢のお客さんでゴッタ返すロビー。

170600を優に超す席に空きはない。

175今回席に用意された食事。

180地元高校生からのメッセージ付きだ。

190福島の食材を使ったご膳。

200_2調理はもちろん株式会社無洲さん。

210そして開宴。

215まずは黙祷。

220そして、主催者である毎日新聞社の取締役営業総本部長 広田勝己さんからご挨拶。

D_s41a0009 集いの第1部は「福島の未来と高校生からのメッセージ」。
「地域とともに歩む農業高校として」と題したスピーチをしたのは相馬農業高校の女子2人。
このマイクを握っている彼女、信じられないぐらいの美しい声と語り口で、聞いていて思わずウットリしてしまった。

240続いてはいわき海星高校の男子2人による「未来へ向かって go ahead!」。

250内堀福島県知事が加わり対談が行われた。

260そして、知事の音頭で「ふくしま大好き!」と声高らかにコールされた。
なんか…今日のMarshall Blog、議事録みたいに進行しておりますな。
新入社員の頃はよくやらされたよ。
「仕事の内容を理解するには議事録を取るのが一番手っ取り早いんだ」なんて言われてよ。
230そして相馬農業高校の2人が「相馬流山踊り」を披露。

270_2最近、伝統芸能というか、郷土芸能というのか、こういうモノにすごく興味を持つようになって来た。

280v

290v そしていわき海星高校は「じゃんがら念仏踊り」を披露。

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310jココから第2部の「応援の集い」。
司会は今年も中井美穂さん。
前回はノドの調子が悪くて大変だったけど、今年はバッチリと鈴を鳴らすようなお声を聴かせてくれた。
その中井さんが、さっきの相馬農業高校の女子の美しい声をホメていたからね。
プロがホメるんだから間違いない。

300vそして、今回も株式会社無洲の浅野正義社長が司会者として壇上に登った。

320v「宴」といえばコレ!
恒例の鏡開き。

330もちろん樽の中身は福島の銘酒だ。

340ココから最後まではパフォーマンスが続いた。
伊達郡川俣町を拠点に活動を展開する「山木屋太鼓」。

360一糸乱れぬド迫力の演奏!

370

380a

380c_2

D_s41a0085

D_400 紅一点の彼女は笛に太鼓にと大活躍でひと際観客の目を惹いた。

380b_2続いて松平恒和さんのクインテット。
昨年に続いてのご登場。

410松平恒和

420v上野まこと

430v仁井田真樹

440福澤宏明

450vそしてドラムスは五十嵐公太!

460v公太さん、シャープなブラシ捌きでバッチリとスイングしてた。
まずこのクインテットで「Take the 'A' Train」を演奏。S41a0194リーダーの松平さんはそのお名前が示す通り、会津藩の最後の藩主、松平容保公のひ孫さんですからね。
いいですか?
おジイちゃんのお父さん、あるいはお父さんのおジイちゃんが会津藩主だったんですよ。
昨年は「戊辰百五十年」の法被をお召になられてご出演された。
やっぱりね、良家の方は周囲に醸し出している雰囲気が違うんですよ。
ウチもかつては里見家の流れを汲む上州の一国一城の主だったんだけど、没落しちゃってさ~。
このザマよ。
でもMarshall城は明け渡さんぞ。
昨年、吉村昭の『彰義隊』を読んだばかりの時にお会いしてしまったものだからエラく興奮してしまった。
私は英吉利の禄を食ませて頂いておりますが、国内では佐幕派に属しております。
 
もちろんクラリネットの演奏も藩主級。
ベニー・グッドマンやバディ・デ・フランコやピー・ウィー・ラッセルなんかを聴く機会はないけど、クラリネット・ジャズが主役のスイングもタマにはいいものだ。
後期のウディ・ハーマンは好き!

S41a0205そして、シンガーの唐橋宙子さんが加わる。
宙子さんは前回「福島三人娘×」で出演されていた。

470vこのメンバーで演奏したのは「my Favorite Things」、「When You Wish Upon a Star」、そして「It's a Wonderful World」。
おなじみの曲ばかりで会場はホンワカ・ムード。

480ココも人気のコーナー。
いわきのスパリゾートハワイアンズダンシングチームが登場しての「みんなで踊ろうフラダンス!(仮)」。
今回はミッチリと練習を積んだ無洲のスタッフによる指導付き。
指導してくれたのは葉子さんと…

490あすかさん。
510v歌詞に合わせてフリを丁寧に説明してくれた。

500中井さんも…

520v浅野社長も…

530vそしてお客さんもみんな一緒にフラを楽しんだよ。

540その後は本職の方々による華麗なパフォーマンス。

560v

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590v宙子さんも加わってそのフラと一緒になってその美しい声を聴かせてくれた。

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630いいね、フラは。
ハワイ行ったことないけど。

S41a0273 またまたステージの様子がガラリと変わって次はギターの弾き語りでave(エイヴ)さん。

640福島市出身のaveさんは「福島の景色が見えるラブソングを」をテーマに地元を拠点に活動を展開している。
まさに魂のこもったオリジナル曲を披露。

650vそして、浅野社長からのリクエストに応える形で歌ったのが…ナント、「アンパンマン・マーチ」。
aveさん、声質も歌い方も説得力がハンパでなくて、もう今すぐ冷やし中華が出て来そうなパワーなのだ。
ん~、ギター1本の弾き語りも素晴らしいが、バンド形態でコテコテのブリティッシュ・ロックをaveさんに歌ってもらいたいと思うのはロック・ファン全員の願望ではなかろうか…などと思ってしまった!

660さて、今回の『がんばっぺ福島!』もいよいよクライマックス。
バンド演奏…っていうのもヘンだな…ミニ・ライブか?
さっき松平さんのコンボでドラムスをプレイした公太さんは浅野社長の同級生。
「国語の先生が来ています」…なんて情報が飛び出した!
「今日はなつかしい曲もたくさん用意してあります。楽しんでください!」
このコーナーを楽しみにおいでのご年配の方も多いのではなかろうか?
今年もココからの盛り上がりが楽しみだ!

665まずステージに上がったのはATOMIC POODLE(アトミック・プードル)!

670加納秀人

680v今日もアゲてる満園庄太郎!

690v庄太郎ちゃんは今日はMarshall。

695vそしてドラムスはもちろん五十嵐公太。

700vロックのカタマリのようなトリオ。
オリジナル曲をブチかまして一気に会場の熱気を倍増させた!

705ドラゴン・ファイヤーも完璧にキマった!
今日はウマく撮れた!
ムズカシイんだよコレをウマく撮るの。

710vそして、そこに加わったのが田村直美と…

720出たな長州!田川ヒロアキ!

730vヒロアキくんも当然Marshall。
JCM800 2203と1960A。

740vココでまた爆発的に盛り上がっちゃった。
大ヒット曲、「ゆずれない願い」が飛び出したから!

750vバンドの迫力もスゴイけど、お客さんの迫力もスゴイ!…という感じで客席を見ている庄太郎ちゃん。

760「昭和のアイドル歌手と言えば松田聖子…のライバルといえば中森明菜。明菜ちゃんの曲を演ってみたいと思います!」と「飾りじゃないのよ涙は」を熱演。

770秀人さんの明菜ちゃんは初めて聴いたな~。

790そして矢継ぎ早に「TOKIO」。

800こんなの盛り上がるにキマってるよね。
ちなみに、今一番前でこうして写真を撮っておりますが、左右と後ろにはピッタリとノリまくったお客さまに囲んで頂いております。
写真は撮れても、ま~ったく身動きは取れず。

810直美さん、Marshall BlogにはNAONのYAON以来のご登場だけど、相変わらずのキュートでパワフルなパフォーマンスがとてもステキだった!

820フィニ~ッシュ!

830「フッフッフッフッフッフッフッフッ…」
会場全体が熱気に満ち満ちたところでどこからか不気味な笑い声が…。
「お前らにも福島の酒を飲ませてやろうかッ!」
デーモン閣下が登場!
私のとなりにいた女性が「ね、ね、ホンモノなの?」って訊いてきた。
曲は「蝋人形の館」。

840vまたまた盛り上がっちゃうよね~。
しかし…外道と悪魔だからね、スゴイ学校だな。

850こうなると公太さんが同窓だとは思えない?
870閣下の母畑(ぼば)温泉の湯治の経験の話から、福島の被災者のことを歌った曲「SOLA」を披露。

860そして、直美さんが再びステージに上がり「勝手にシンドバッド」を演奏した。

実は、私は学校は違えど浅野さんや公太さんと同学年でしてね。
高校3年の時に隣に座っていた川島くんがこの曲のシングル盤を学校に持って来たのを覚えている。
川島くんはベースをやっていて、文化祭で一緒に「誰がカバやねんロックンロールショー」の「どこかで狼が鳴いている」を演奏したのを今思い出した。
古い話だナァ。
あ、私はK組でした

880ヒロアキくんもとても楽しそうに演奏していた。
何かいい感じのコンビネーションですな!

890_2そしてフィナーレ。

900ココはザ・サベージの奥島さんにご登場頂き、定番の「いつまでもいつまでも」を大合唱。

910客席で歌っていた若い女性に「この曲をご存知なんですか?」と尋ねたところ、「いいえ、でもこのイベントで覚えたんです。とてもいい曲だから!」とおしゃっていた。

930もうこれからは、そうおいそれとは「名曲」なんて出て来ないでしょう。
こうして音楽の財産を受け継いでいくのはとてもいいことだと思う。

920最後はこれまたこのイベントの定番の「時代」。

940vみんなで楽しく歌って第4回目の『がんばっぺ福島!』は幕を降ろした。

D_0r4a0614 福島の皆さん、がんばってください!
 
がんばっぺ福島!の詳しい情報はコチラ⇒スペシャル・サイト

950

200 
(一部敬称略 2019年3月2日 ベルサーレ東京日本橋にて撮影)

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2019年3月30日 (土)

ゲートシティ大崎BAND CONTEST~寺田恵子編


さて、前回からレポートをお届けしているゲートシティ大崎で開催された『BAND CONTEST』。
間に1日空けて最終日にもう一度お邪魔してきた。
♪な~んでか?(堺すすむって最近メッキリ見なくなったな…)

10_2それは寺田恵子さんが審査員でご参加になられたから!

20vそして、Marshall Blogでは『NAONのYAON』でおなじみのヴァイオリニストの末延麻祐子さんも!

30vこの日もエントリーが終わったところで恵子さんのミニ・ライブ!
ところでこのイベントは一般開放されず、「ゲートシティ大崎」にお勤めの方しか観ることができなかったです。そこのところよろしくなのです・
 
とにかくスゴイ盛り上がりよう!
「楽しんでますか?盛り上がってますか?」
そうなんですよ、やっぱりこういうお方は姿を見せただけで雰囲気をガラリと変えちゃう。
まさに五代目古今亭志ん生。
「会社で仕事をしながらバンドやるってスゴイですね!女性のメンバーも多いし。
今はガール・バンドがすごく多くなったけど、昔はプリプリとSHOW-YAぐらいだったんだよ!
切り拓いたぞ~!」
まさに!
切り拓きすぎて、今やロック楽器を買い求めるお客さんの9割が女子だそうです。それも高校生。
男子はナニやってんだよ!シッカリしろ!
SHOW-YAを聴いて男子にしかできないガッツのあるロックを勉強し直してこい!
あ、SHOW-YAはガールバンドだった!
でも意味はわかるでしょ?
私は恵子さんとは年齢がひとつ違いなんだけど、ホント恵子さんのおっしゃる通りだったんだよ。
昔はこういうバンド・コンテストがあれば、女子は1人いるかいないか…だった。
いたとしても大抵はキーボーズだった。
そこへSHOW-YAが出て来たんだもんそりゃスゴイにキマってるわな~。

40_2アコギを使ってのソロ・パフォーマンス。
あ~、落ち着くわ~。
約10年の間に恵子さんの写真を何万枚撮らせて来て頂いたかはわからないけど、やっぱり撮っていてSHOW-YAが一番シックリくるな。
おこがましいようだけど、なんか家族の写真を撮っている感じ?
少なくとも自分の子供の写真を撮った回数の何千倍も撮ってるもんね、実際。
稀代の女性ロック・シンガーを長年撮らせて頂けるなんてとても光栄なことです。
ひとつだけいい?
自分のことで恐縮なんだけど、あるミュージシャンが私の撮影した女性シンガーのステージ写真を見てこう言ってくれたの…「シゲさんが女性アーティストを撮ると『女性』というより、完全に『アーティスト』に写りますね」って。
私はいつでも自分が見たい写真を撮っているだけで、そんな大それたこと一度も考えたことがなかったけど、そんなことを言われてとてもうれしかった。
特に恵子さんみたいな人は「アーティスト・パワー」がメッチャ強いからね…あ。コレ「女性っぽくない」と言っているワケではありませんからね、誤解のなきよう。

50_2曲は「Jumpin's Jack Flash」でガスガスガス。

60v_2スローテンポでジットリと名曲を料理する。

70「SHOW-YAで歌を歌っています。ヘビメタです。デビューして34年目…ということは新入社員が取っている年齢より長いことやってるワケだ!
で、今日はアコースティックで参りましたが、助っ人に来てもらいました。」

135vもちろんステージに上がったのは麻祐子さん!
90v「日本のこれからのことを書いた曲があるんですけど、ココで演っていいですか?」…と、バラードを1曲。

80_2か~ッ、ヒールのある靴を履いているとはいえ、麻友子さん、足なっげぇナァ~。
頭も小さいし!
もう髪の毛は諦めたから、足を少し分けてもらいたい!

0r4a0165 こんなに盛り上がっているのにバラードをブっ込んできて、聴かせてお客さんをダマらしちゃう。

S41a0273 やっぱり並みのシンガーではない。
サラリーマンだったら専務取締役…イヤ代表取締役でしょうね。

120v客席からはやんややんやの大拍手!

130_2「SHOW-YAの曲を演りたいと思います。『限界LOVERS』のアコースティック・バージョン…だからノレません!」

220_2麻祐子さんの艶やかなヴァイオリンの音色がシットリ絡んで…

160vジックリ聴かせる「限界LOVERS」。
Marshallを使っていなくても私は好きです。

S41a0222意外だったんだけど、このお2人だけで演奏するのはこの日が初めてだったのだそうだ。
ボブ・ディランの「Hurricane」みたいに、いいんだよね~、こういうアコギの歌モノにヴァイオリンが絡むってのは。

190「さぁ次の曲で最後です」
「エエ~~~!」
ココでいつもなら「うるせえんだよッ!」と一喝するところだけど、恵子さん、今日は場所をわきまえて「うッ…」で寸止めした!
「有給を取ってライブに来てくれよ~!」
SHOW-YAのライブは有給を取らなくても大丈夫ですから皆さん、観に来てくださいね!140「お正月が過ぎてまだ間もないけど、ストレス溜まったでしょう?
みんな~、ストレス発散してくれよ~!」と、恵子さんのアコースティック・ライブではおなじみのLed Zeppelinの「Rocn'n'Roll」を演奏。

200v_2コレもまた麻祐子さんのヴァイオリンがいいんだ~!

210v_2「♪ロンリ、ロンリ、ロンリ、ロンリ、ロンリ」
例によってテンポをアクセルレイトするコーナーで激盛り上がり~!
この曲をご存知のお客さんでヨカッタ!
もう10年もしたら客席はこの曲を知らない世代ばかりになってしまって、こんなこともできなくなること必至だからね。

0r4a0385 最高に楽しかった!
客席の皆さんもストレスをバッチリ発散させたに違いない。

110v汗ダクの大熱演お疲れさまでした~。
盛り上がったもんね~!

240v_2最後にはコンテストの各賞を発表。

250v「おめでとうございます!」
こうして3日間にわたってニギニギいく開催した『ゲートシティ大崎BAND CONTEST』が幕を降ろした。

260vさて、早いよ。早い。
アッという間にやって来た『NAONのYAON』の季節。
今年も開催は4月29日。
楽しみだね~!
恵子さん、今年も天気の方よろしくお願いします!
 

NAONのYAONの詳しい情報はコチラ⇒特設ウェブサイト
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Site
末延麻祐子の詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

270_2

200_3 
(一部敬称略 2019年2月8日 大崎ゲートシティホールにて撮影)

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2019年3月29日 (金)

ゲートシティ大崎BAND CONTEST~D_Drive編

  
今日は大崎から。
よく「大崎止まり」の車両に出くわすので、山手線の始発と終点が大崎駅だと思っている人が多いんじゃない?
私もそのひとりだった…というか、正直言うとそんなの考えたこともないんだけどサ。
大崎行きの電車があるのは大崎に車両の車庫があるから。要するに家に帰るだけの話。
山手線の始発は品川駅だそうです。
そして終点は田端駅。
つまり山手線の形は丸くない?!
それじゃ田端から先はどうなるの?丸くつながってんじゃん?
答えは…田端から東京までが東北本線で、東京から品川までが東海道本線の所属になるんだって!
環状になっている線路の上を走ってはいるものの、路線としての「山手線」は丸くないのだ。
でも「大崎」のことを考えていたらこうなった。
あ~、どうでもいい。
 
それより、カナダのバックマン-ターナー・オーバードライブ(Bachman-Turner Overdrive)っていうハードロック・バンド知ってる?
中学生の時、ウチのクラスではこのBTOのことを「大崎」って呼んでいのよ!
なんでBTOが「大崎」だったかと言うと、クラスにいた大崎君がドラムスのロビー・バックマンに似ていたから。
子供の考えることは全くしょーもない。
でもね、大崎くんは頭文字が「お」なのに、出席番号が23番ぐらいだったんだよ。
普通、出席番号って五十音順になっているでしょ?
クラスには50人チョットいたかな?
ナント、そのウチ出席番号25番の折笠くんまでが「ア行」だったの。
私は「う」だけど、18番だった。
いつも3番目ぐらいだった予防接種の注射の順番があんなに後に回ってきたのは、後にも先にもこの中学2年生の時だけだった。
アレは学内で何かの実験をしていたのかな?
ひとクラスのほぼ半分の名字がア行だなんて普通ありえないでしょ?
あ~、どうでもいい。
 
とにかく何が言いたいのかというと、こんだけ長いこと生きて、そして東京に住んでいるワリには大崎駅に降りたことがほとんどないのよ!
そして、今日かなり珍しく大崎駅に降り立ったのは、駅に隣接するこの「ゲートシティ大崎」にお邪魔するため。
あ~、ムズムズする…ホントは「ゲイト・シティ大崎」って書きたいのよ!

10取材の目的はココ。
中にある「ゲートシティホール」。
くどいようだけど、マーブロ表記だと「ゲイト・シティ・ホール」ね。

20脱線。
日本語という言語は漢字と仮名を併用することによってズバ抜けた視認性を誇るけど、漢字や仮名だけが連なると一気にその視認性が衰える。
特に外来語をカタカナで表記する時は「・(中黒)」を入れてやらないと苦しいね。
で、だんだんその外来語が定着すると「・」が取れてくる傾向にあるようだ。
コレ見て…街で発見したキックボクシング・ジムの看板。
キックボクシングのイラストが入っているので直感的に何を言っているのかはわかるものの、やっぱり一発で読むのはキツイのでは?
「ウィラサクレック・ムエタイ・スクール」とした方がラクでしょう?
中に入って教えてあげようかと思ったけど、「พยายามที่จะเลียนแบบสำเนียงของเจ้าของภาษาให้มากที่สุดเท่าที่ทำได้(オマエ、どこのアンニャモンニャだ?真空飛びヒザ蹴りでもくらわしたろか?)」なんて言われてもかなわないのでソッとしておいた。
もちろんコレは冗談ですよ~!
キッズの教室もあるぐらいだから楽しいスクールに違いない。
ちなみに「ムエタイ」も「ムエ・タイ」なんだね。
コレが「世界最強の格闘技」って言われているんでしょ?

122mts さて、話を戻して…大崎の出し物は「バンド・コンテスト」。
「バンド・コンテスト」なんてストレートな呼び名が懐かしくもうれしいね。
ココ、ゲートシティ大崎にお勤めの2万人の方々の中で結成したバンドだけが出場できるインターナルな大会。
会期はナント3日!
すごくない?
1日目に8バンド、2日目に9バンドが登場して、両日で評価の高かったバンドが3日目のステージ上がり、最終的に雌雄を決するというシステム。
大崎ゲートシティの20周年を記念する一大イベントだ。30ステージはこんな感じ。
見慣れたバックラインが並んでる。

40上手にはDSL100ECにJVM210Hに1960A。

50v下手にもJVM210Hと1960A。

60vベース・アンプはEDENのWT600とD410XSTが2つ。

70vそしてNATALのCafe Racer。
全部ウチじゃん!

80そう、一部はD_Driveの機材。
D_Driveが1日目のゲストとして招かれたのだ。
まずはステージに上がってごあいさつ。
120SeijiさんとYukiちゃんは審査員も務めた。

90「はじめまして。つい先日、世界的に有名なイギリスのギター・アンプ・メーカー、Marshallのレコード・レーベル、Marshall RECORDSからデビューしました!」

100v「Mrshallゆうたらコレでんがな!」…さすがYukiちゃん。
すかさずMarshallを案内してくれた。

110そして、メンバーからもひと言ずつごあいさつ。
「皆さんの演奏を楽しみにしてきました。審査員席から応援しています!」

101v「がんばってください!EDENは正しくは'イードゥン'と発音してください」

102v「皆さん、しっかりやりなはれや~!」
※3人のあいさつはイメージです。

103vそして、私のお友達で同じく審査をされるライターの細川真平さんからもごあいさつ。
真平さんがお勤めになっているレコード・レーベルがゲートシティに入っているご関係でお手伝い頂いている。

440vさあ、始まりますよ。
D_Driveの皆さんには審査員席に着いていただきます。

130そして、講評。
いつかも書いたように、私がSeijiさんと知り合ったのは大阪で開催される高校生の軽音楽部コンテストでのこと。
私たちは審査員仲間だったの。
だからSeijiさんにとってバンドの審査はお手の物なのだ!

140vニコニコしているYukiちゃんだけど、審査はあくまで真剣でした。

150vそしてエントリーが終わった後はD_Driveのミニ・ライブ!

170Seiji

180vYuki

190vToshiyuki改めToshi

200vChiiko
380v1曲目は「The Last Revenge」。

220山手線もビックリのSeijiさん作の名リフが大崎に響き渡る!

230よく私はこの曲を「居酒屋甲子園のテーマ」と書いてきた。
5,000人が集う「居酒屋甲子園」は、居酒屋さんがそのサービスを競う全国規模の大会で、選手入場に選ばれた曲が「The Last Revenge」だったワケ。

240vこの曲はこういうコンテストものに向いているのかしらん?

250確かにドラマチックなメロディと曲展開は「闘う者たち」にピッタリなのかも知れない。

260男子チームの息もピッタリ!
今日のステージは広いからね。

255v「みなさん、こんばんは~!
出演者の皆様、レベル高かったですね~!
私もドキドキしちゃいました。お疲れさまでした~。応援団の方にも会社愛を感じましたよ~!
オープニングで申しました通り、私たちD_DriveはMarshall RECORDSと契約をして世界デビューすることになりました!
あと2曲ですけどまだまだイケますか~?!」

265v2曲目は「M16」。

270最もD_DriveらしいD_Driveソングのウチのひとつ。

280初めてD_Driveを見たハズなのにたくさんの観客が「Yukiちゃ~ん、Yukiちゃ~ん!!」と大絶叫!
もうコレがおかしくて、おかしくて!

290v今日はステージが広いから、この曲の見せ場である掛け合いのパートのアクションも自由にできるぜ!

300Toshiくんも大暴れ!

310もちろんチーさまも黙っちゃいない。

320vとにかく信じられない位の盛り上がり。
そうなんだよね~、リアルなサラリーマンの方々が集まるライブって独特の盛り上がり方をするんだよね。
ムリもない、ムリもない。
私も四半世紀会社勤めをしたからね。
ストレスフルな毎日は十分に理解できますよ!
でもね、サラリーマンの給料って、7割が我慢代で出来ているんですよ。
我慢して、我慢して…これからはD_Driveのライブに来て日ごろのその我慢でたまったストレスを発散させてくださいな。

330そして最後はD_Driveのキラー・チューン「Cassis Orange」で締めくくった。

0r4a0239

360v

370v
210vスゴイ歓声!

390「ありがとうございました!メッチャ盛り上がりましたね~!」

400最後は審査員を務めた2人から総評と各種賞の発表。
「ありがとうございました!また来年も呼んでください!」

S41a0025_2「皆さん、楽しんで頂けましたか~?」

450おお!何だこの男子チームのポーズは?!
ナニはともあれまたファンの幅を広げたD_Driveなのであった。

460明日、3月30日は地元大阪でD_Driveの10周年を記念する単独公演が開催される日。
スゴイものをこの日に初めて見せちゃう…その内容がここ数日で一段とスゴくなった。
私もステージに上がらせてもらっちゃうよ~。
そして、昨日私のところにMarshall RECORDSから連絡がありましてね…この日に新たに発表できるいいニュースが舞い込んできたのよ!
ゼヒ明日は十三に集まってくだされ~!

470東京公演は6月16日。
こちらもファンにとってはうれしいことが起こるよ。
乞うご期待!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

480 

200_3 
(一部敬称略 2019年2月6日 大崎ゲートシティホールにて撮影)

 

 

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2019年1月27日 (日)

misaiちゃんのMarshall NAMMレポート

 

やっぱり半袖、短パンで過ごせるっていうのはラクだね…。
 
だから、来てないってば!
しつこくてゴメンね。
しかし寒いね、日本は。
昨日あの風の中、2時間近くウォーキングをしたらスッカリ身体が冷えてしまったよ。
風邪でも引いたらエライこっちゃ!ということで、今日も風が強いのでウォーキングは断念。
事務所でタマった仕事を粛々と片づけております。
で、私の代わりにMarshallのブースを訪ねてくれたミュージシャンから写真が届いたのでレポートさせて頂く。

0r4a4336_2取材をしてくれたのはラスベガスを拠点に活動するガール・バンド、DOLLFACEの日本人ドラマー…

Df …misaiちゃん!
60vNATALのエンドーサーのmisaiちゃんは昨秋、自分のオリジナル・キットを手に入れた。

10vmisai邸に配達されたNATAL。
不思議そうに巨大な物体を精査しているのはmisaiちゃんの愛猫のJack先生。

30vmisaiちゃんのキット。
Cafe Racer。
白地に赤は「日の丸」をイメージしたのだそうだ。
バスドラムのフロントヘッドはmisaiちゃんの自作。
バッチリやんけ~!

40s_3もう実際のステージでバリバリ使ってくれている。

50sNATALのステッカーをゲットしてご満悦のJack先生。
彼も「ニャタール」がお気に入りなのだ~。
イヤ、アメリカだから「ミャタール」か?

70smisaiちゃんから聞いてビックリしたんだけど、今年は土日を一般に公開したとか。
ま、NAMMが昔から「業者向けの展示会」だということが有名無実なのは先刻承知の助だけど(←古い。普段はこんなこと言ったりしません)、とうとうそうなったか…。
フランクフルトの場合、週末は一般に有料で開放していた。
下は昨年の様子…ね?業者向けになってるでしょ?

0r4a4683ではMarshallのブースへ行って頂きましょう。
先回とは異なるロケーション。

80vでも、ニタとコリィのボードは使い回しじゃんか。

90vデモンストレーション・ステージにはNATALやEDENもセットされた…というのも今回はMarshall RECORDSからREWSとKING CREATUREも参加しているので、ココで伴奏をしたんでしょう。
それは見たかったナァ。

100LIFESTYLE商品。
ディスプレイにはビールの樽が写ってるじゃんね。早く飲みたいね、Marahall BEER。
あ、そういえば先日『名所めぐり』でハマースミスをやって、London Prideで有名なFuller'sの工場を案内したけど、アサヒ・ビールがFuller'sを買収したんだってね~。
ん~、結構イヤな気分だけど、日本でLondon Prideがドライと同じ値段で飲めるなら…デヘヘ、歓迎するよ。
イギリスのビールが飲みたい!110vさて、今日この記事を認めたかったのはコレ。
どうしたんだ…Marshall。
フザけているのか、おかしくなったのか、ヤケクソなのか、それともマジなのか…。
ズラリと変種が展示してあったというのだ。
チョット見てみましょうね。
 
裸木のケーシングに収められた2203。
ソルトペッパーのフレット・クロスにネガポジ反転させたブロック・ロゴ。
悪くないな…でも、子供の頃、カツオ節をコキコキ削らされたのを思い出すわ。

130こちらもウッディな仕様。
アンプはナニが入ってるんだろう?
コレぐらいはあってもいいかんじゃん?

140シマウマか…。
蝶がどこかに付いていればヘンドリックス仕様だな。
ラジオみたい。

150コチラはレトロなアメリカを思い起させる出で立ち。

160三方を迷彩柄に囲まれてみる。
ん~、私なんかには全くあり得ない感覚かな~?
でも面白いな、こういうの。

170コレはDSLのコンボ。
スタンダード・ブラックのフレットクロスにゴールド・パネル、ホワイト・ロゴとMarshallスタンダードの要素は多いのにゼンゼン雰囲気が変わっちゃう!

180あ~あ~、誰だよ、こんなの作ったのは!
コレAS50Dだ。

190アララララ、これも、誰よ!
MGかなコリャ?
かつて三角形のアンプもあったでしょ?
以前、Marshallのエンジニアに聞いたことがあるんだけど、ギター・アンプはやっぱり四角が一番音がいいらしいよ。
 
まぁ、変形はチョットどうかな?とは思うけど、Marshallもドンドン冒険をした方がいいと思う。
だってもう音楽も、音楽を伝達するシステムも、制作する方も、消費する方も、かつてとは全く違うんだもん。
200でも、やっぱりこういうのがいいな~。
Marshallだけでなくロックの財産だからね。
案の定STUDIOシリーズはかなりのセンセーションだそうだ。
こういうモノを作っている以上は、ナニをやっても私は付いていきますよ。

210そしてNAMM 2019も残すところあと1日。
日本に買ったら真っ先にナニを食べようかナァ~…だから行ってないって!
 
そういえば何年か前、タップリと時間の余裕を見てロサンゼルス空港に行っていたのに、私が乗る飛行機がもう出ちゃっていた話をしたっけ?
夜中の12時の便なのに、昼間の12時と間違えていたの。
チェックイン・カウンターで「お客様の飛行機はもう10時間以上前に日本へ向けて飛び立ちましたよ」とか言われちゃって…。
すぐに代わりの便の空席を探して乗せてくれたんだけどね、ホンの一瞬血の気が引いたわ。

0r4a4789_2misaiちゃん、どうもありがとう!
NATALとともにアメリカでもますますのご活躍を期待しています。
 
misaiの詳しい情報はコチラ⇒facebook

220v

200_2 
(一部敬称略 2019年1月 アナハイムNAMM 2019にて撮影 ※写真提供:misaiちゃん Thank you very much for your generous cooperation!  Keep on rockin' with NATAL!)

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2018年10月27日 (土)

プロ直伝!NATALを使ったドラマーのためのボディーコントロール術!

 
既に何度かMarshall Blogで触れているが、ウチは父が大工の家系で、母はコックを生業とする身内を何人か持つ専業主婦。
そんな家だったので、私はピアノのお稽古なんてモノには全く縁がなかったし、幼い頃は「音楽をやりたい」と思ったことなど一度もなかった。
でもね、ひとつだけ「やってみたい」と思っていた楽器があった。
それはドラムスだった。
ナゼか…。
加藤ちゃんの叩くドラムスが破天荒にカッコよかったから。
昔はドリフターズもよくテレビでバンド演奏をしていた。
「ビートルズの前座を務めたから」って言いたいんでしょ?
でもね、こと「前座」に関する話は、そのビートルズよりも、フランク・ザッパの前座をやった四人囃子の方が私の中ではスゴイの。
それとフィルモアでローラ・ニーロの前座を務めたマイルス・デイヴィスね。BS&Tも出たのかな?デッドとも共演したのかな?
この時のマイルスのバンドって、キースにチックのツイン・キーボード、ディジョネット、デイブ・ホランド、アイアート・モレイラのリズム隊に若き日のグロスマンだからね。
そんなの実際に観てしまったら後でバチが当たりそうじゃん?
それが前座だったんだから調子狂っちゃう。
 
このままの流れに任せると脱線が止まらなくなっちゃうので、ドラムスに話を戻す。
とにかく加藤ちゃんがカッコよくて「ドラムスってのをやってみたい!」と思っていたんだけど、いつの間にか忘れちゃった。
結局、ロックに興味を持って手にした楽器はギターだった。
それから40年チョットが経過したが、その間に知ったのはドラムスってのは大変な楽器だということだね。
ライド・シンバルで耳をやられるわ、腰はツライわ…。
ステージでは照明が当たる機会が少ないわ、写真には写りにくいわ…。
RLRRLRLLだのRLLRLRRLだの、パラディドルだのフラマキューだの、練習が意外に地味だわ…
シンバルやヘッド等の消耗品が高価だわ、使わないときの体積は驚異的に大きいわ…
運ぶのが大ごとだわ、セッティングに時間と手間がかかるわ…
使用するパーツがやたらと多い上に、フロア・ドラムの足を1本忘れただけで全体が使えなくなってしまうわ…
なかなかに強情な楽器ですよ。
ドラマーに気丈な人が多いのは、ひとえにドラムスという楽器の特性がそうさせているんだな。
生半可な根性じゃできないもんね。
でもね、ステージの真ん中にデンと鎮座ましました姿は、Marshallの壁を除けば、他の楽器にはない圧倒的な存在感を示すし、何しろドラムスがカウントを出してくれなきゃ音楽は始まらない。
バンドの花形なんですよ。
スティーブ・ガッドじゃないけれど、ビッグバンドのドラムスなんて、一度やったら絶対止められないだろうね。
やっぱカッコいい楽器ですよ。
私も生まれ変わったら、今度はギターじゃなくて……………ヴァイオリンをやりたいナァ。
ウソ、ウソ!ドラムスがいい!
ということで、そんなドラムスを演りたい!という人が集まったイベントが過日開催された。
『プロ直伝!ドラマーのためのボディーコントロール術!』というセミナー。
要するに初級者を対象としたドラム教室。
「身体をどうつかえばうまくなるか」ということに主眼を置いた内容。

10v講師はNATALを愛用してくれているMarshall GALAにも出演してくれたおなじみの石川達也。
そして、向かって左は篠田千寿(ちとせ)。ドラマーとしてステージで活躍する傍ら、ドラム・テックとして数々の同業者をサポートしている。
西田竜一さんのテックをしていて、先日のLOUDNESSの『METAL WEEKEND』でも知らない間にご一緒させてもらっていた。

20そして、NATAL!

40今日は基本的な技術の模範演奏や受講者のために用意されたため、スネア・ドラムとバス・ドラムのシンプルなキット。
ペダルやスローン、ハイハット・スタンドもNATALだ。

50会場は高田馬場のスタジオ。
受講者でほぼ満員!

30本格的にテキストを用意しての講義。

60まずはスティックの握り方から。

70このテキストがまた丁寧で、そこらへんのヘタなレシピ本よりよっぽど親切だ。
下は「スティックの握り方」のページ。
2人の握り方が写真と文章でわかりやすく綴られている。

92tx お~、みんなやってる、やってる!

80千寿くんの握り方はどうかな?
プロフィールを拝見するに、千寿くんはカーター・ビューフォードに影響を受けているのか…珍しいな。
私はサンディエゴで彼の演奏を観たけど、ヤケクソにカッコよかったナァ。あんなにいいドラマーなのにナゼか第一線に出て来ないネェ。モッタイないよね。

90正しい握り方がわかったら、早速振ってみる。

100シュッ!

110先生から注意事項が伝えられる。
見て!この達也くんの真剣な顔!

120v「ウィップ・モーション」という腕の動かし方を解説する千寿くん。
「ウィップ」というのは「鞭(むち)」のことね。
ホラ、あるでしょ、ジ・オールマン・ブラザーズ・バンドに「Whipping Post(鞭打ち台)」という曲が…アレ。
フランク・ザッパはショウの最中にこの曲をリクエストされたが知らずに演奏できなかった。後に耳を疑うようなカッコいいアレンジを施してレパートリーに加えた。
四人囃子の有名な「一触即発」のリフはこの曲がヒントになっているのだそうだ。
ちなみに「むち打ち症」のことを英語では「whiplash injury」という。

130チョットわかりにくいので実演。
NATALの登場!

135vなるほど、力を抜いて鞭をしならせるようにして叩くべし!
スポーツでも楽器でも力を入れちゃ絶対ダメなのね。

140v今度は足。
バス・ドラム・ペダルの踏み方ね。

145達也先生も実演。
あまりにも大きく、深いバスドラムの音にビックリ。
そう、NATALのバス・ドラムってとても優秀で、プロ・ドラマーの間でもメチャクチャ評判がいいんですよ。

150ペダルもNATALね。

160それでは生徒さんにも踏んでいただきましょう!
みんな積極的。

170v先生も懇切丁寧だ。
もっとも達也くんは実際に専門学校で講師をやってるからナァ。
教え方もウマいにキマってるか。

180他に正しい座り方や重心について…など、正しいドラミングを身に付けるために、初心のウチに必ず習得しておかなければならない重要なポイントを説明した。
冒頭に書いたように、私は今更ドラムスを始める気はないが、聴いていてすごく面白かったナァ。
すごく感心したのは2人のタイム・マネージメント。
私も「Marshall Roadshow」と銘打ったMarshallアンプのクリニックを全国津々浦々で数え切れない程やらせてもらったが、いつも苦労するのは「時間の管理」なんだよね。
「アレも言いたい」、「コレも説明したい」とついつい大盛りになってしまって、最後は時間に追われて妙に早口になってしまったりする。
その点、2人はこのことをよく知っているようで、最初からセクションごとに時間を区切ってシッカリ進行を管理していたことに好感を持った。
とてもいいクリニックだと思ったよ。

143v最後は希望者を募っての記念撮影。
 
皆さん…ドラムスを買うなら石川達也様ご用達のNATALですぞ!
ナンダカンダでコレが一番言いたかったりして!

190 

200_2 

(一部敬称略 2018年10月7日  GATEWAT STUDI高田馬場戸山口店にて撮影)

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2018年10月23日 (火)

2018楽器フェア <後編>

 

『楽器フェア2018』レポートの後半。
今日はMarshallブースのデモンストレーションの様子をお届けします。

190 初日、19日の夕方6時にステージに上がったのはD_Drive。

310Seiji

320v_2Yukiのギター・チームによるデモンストレーション。

350v_2YukiちゃんはDSL20C…

360vSeijiさんはORIGIN20Cのサウンドを聴かせてくれた。

370v_2曲はもちろんD_Driveのオリジナル曲。

380オープニングは「Attraction 4D」。

390普段のライブさながらにイキのよい出だし。

400v_2続いて「M16」。

410これまた熱気のこもったパフォーマンスはまるでD_Driveのライブ会場に来ているよう。

0r4a0633 Seijiさんは以前からORIGINに興味を持って頂いていたので商品説明もバッチリ。
シッカリご期待に沿えたようだ。

420v足元にはワウと歪み系のペダルを用意。

430YukiちゃんはMarshall Blogでもレポートした通りすでにORIGINは経験済み。
そこで今日はDSL20Cを担当して頂いた。
440vYukiちゃんの足元。
エフェクターが見当たらない。
そう、完全アンプ直でD_Driveのナンバーを弾き切った。
男だね~、チガウカ…。

450続いて「Cassis Orange」に「Mr.RAT Boots」。

460vそして、最後は「The Last Revenge」で締めくくった。

470写真コーナーで記念撮影。
Yukiちゃん、MarshallロゴTシャツありがとうございました。

480その後場所を移動してCD即売&サイン会。
ココではChiikoちゃんとToshiくんも合流した。

490災害に強いD_Drive。
先日の台風でお流れになった十三GABUでの単独公演が明日に迫ったよ~!
関西の方々、うまい具合に大阪方面に出張が当たった方、是非お寄りくださいまし。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive OFFICIAL WEB SITE

500v会場の各地では様々な楽器の体験コーナーが設けられ、ただ楽器を見て歩く以外の楽しみもタップリ!

510そして第2日目。
Marshallのデモンストレーションを担当したのは…

520I Don't Like Mondays.のChoji。

530v今、Chojiくんは1987Xと1936を愛用してくれているが、今回デモをお願いしたのはORIGIN20C。

540v1曲目は自身のレパートリーで「Kikyou (桔梗)」

1.Kikyou (桔梗)
2.A GIRL IN THE CITY
I DON'T LIKE MONDAYS.のNEW EPより

3.The Lakeside
4.Goodbye,Metoropolice

550vん~、コレはいい音だ。
歪み系のペダルをカマして奏でる図太いトーンはORIGINならではですよ!

5602曲目はI Don't Like Monday.が去る9月8日にデジタル・リリースしたEP「A GIRL IN THE CITY」。

Gic いかにもI DON'T LIKE MONDAYS.らしいナンバー。
Chojiくんはレスポールでガンガン16のカッティングをやっちゃうからね。
そんなプレイにもORIGINはバッチリと付いて来てくれる。

570Chojiくんも商品説明。
ORIGINだけに搭載されている音量制御機能、Powerstemについて解説してくれた。
トークうまいな~。

580v3曲目はこの日にために書き下ろしてくれたという「The Lakeside」。
湖畔の四季をイメージしたチャーミングな曲。

590さらにもう1曲は、これまた書き下ろしの「Goodbye, Metoropolice」でORIGINの魅力を存分に引き出してくれた。

600I Don't Like Mondays.は『A Girl in the City』を引っ提げて全国ツアー中だ。
東京公演は残念ながら他の用事と重なってしまいお邪魔することができなかった。
会場は品川のステラボールというのだからその人気が窺えるというモノだ。
次は11月3日の横浜ランドマークホール。
もうチケットはソールドアウトなんだけど押しかけちゃおうかな?
その後も12月16日の札幌までツアーは続くのでチャンスがあれば是非コンサート会場にお出かけ頂きたい。
さらにChojiくんは『December Club Session '18』と題して12月6日にバースデイ・ソロでコンサートを開催する。
コチラはIDLMとはガラリと変わってのギタータップリの内容となるようだ。
会場は渋谷のCHELSEA HOTEL。
「Chelsea Bridge」はビリー・ストレイホーンね…関係ないか。
 
I Don't Like Mondays.の詳しい情報は⇒Official Site

0r4a0825 皆、口々に「今回はいつもより来場者が多い」と言っていたが、私もそういう印象を受けた。
とてもいいことだ。
ただひとつ気になったのは、私がお邪魔したのが金曜と土曜だったせいなのかも知れないが、以前に比べて若い来場者の比率が低くなったように感じた。
加えて、各ブースで展開しているイベントのデモンストレーターにも若い人がほとんどいないと思った。
もちろん商品の優位性をアッピールするためなのだから、演奏技術に長けた老練なプレイヤーの起用は必須のことだ。
しかし、来場者のソレに呼応するように、あまりにも若いプレイヤーがいないようにお見受けしたのだ。
何でも若けりゃいいってものではないけれど、やっぱりロックは若い人の間から生まれ出て来て然るべきものだし、若い世代にこの器楽演奏の文化を伝承しなかったらホントにロックもろとも滅びてしまう。
このあたりのことを結構マジで心配しているのだ。
アニメ関係のイベントと共同で開催したらどうなんだろう?今やロックはアニメに寄り添っていなければ単独で立ってられないでしょう?
他にもニコニコと共同歩調を取るとか、YouTubeとタッグを組むとか…。
「ロック池」に魚がいなければ、ウジャウジャ魚が住んでいる「アニメ池」行って釣をせざるを得ない。
繰り返すが、私がお邪魔した日と時間の状況がタマタマそうであったのかも知れない。
「バカ言っちゃイカン!日曜日は若い人たちでゴッタ返していたよ!」ということであれば素直にお詫び申し上げますし、その調子で益々のご発展を願って止みません。
是非そうであって欲しいと思う。

0r4a0505 2日目の帰りがけ、例のMarshallの「2台積み」ではなくて3段積みが置いてあるエントランスのステージで元気のいいガール・バンドが演奏していた。

660v「おお~!いいね~!」と思ってギターの女性に目をやると…アレ?
Natsumiちゃん?

650そう、演奏していたのはNatsumiちゃんが参加しているCASPAだったのよ!
Natsumiちゃんは以前に「若手ギタリストの座談会」でMarshall Blogにご登場頂いている。
残念ながらやはり他の予定が重なって数か月前のライブには行けなかったので、コレが私の初CASPAとなった。

670vあの座談会の時のイメージとはゼンゼン違って、ワイルドで実にカッコいい!
Marshallがよく似合ってるぞ~!
今度ライブを取材させてね!
 
CASPAの詳しい情報はコチラ⇒CASPA Official Website

680<前編>に書いたように2日目の夜はザンザン降りで寒かった!
下の写真は当日の朝の様子。
ホントにね~、もうこの歳になると、結婚式に出る機会もなく、誰かと何年振りかでバッタリなんていうのは葬式と楽器フェアだけなんだよね。
この2日間も業界の方やミュージシャン、さらにMarshall Blogをご愛読頂いているたくさんの方々に声をかけて頂き、おしゃべりをしてとても楽しかった。
また2年後を楽しみにしています。

690 

200 
(2018年10月19日&20日 東京ビッグサイトにて撮影 ※協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン 松尾くん、ありがとう!)

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2018年10月22日 (月)

2018楽器フェア <前編>

  
先週の金曜日と土曜日、楽器フェアに行って来た。

10この青空の写真は2日目に撮ったもの。
1日目は激曇りだったのに翌日はこの通り、気持ちいいばかりの大晴天!
でも、帰りはスゲエ雨になってビックリしたね。
ったく、最近の天気ときたら…わかっちゃいるけどあんまりだ。

30前回は11月はじめの開催だったが、今回チョット早まっての日程。

40会場入り口の雰囲気は前回と同じ。

50

60エントランスホールのステージにはJVM210HのフルスタックにEDEN!
コレはゴキゲンですな~。

70となりのステージではハーモニカの熱演。
リー・オスカーみたいだナァ~、と思ったらリー・オスカーだった!

80会場内の写真のほとんどは金曜日に撮影したものです。

90土日は大混雑でシッチャカメッチャカになってしまい撮影どころではないので空いてるであろう金曜に写真を撮ってしまおうという作戦。

100ところが!
平日の夕方前だというのにこの人出。
活気が漂ってる。
120ああ、懐かしいブランドが…。
イヤ、こっちの話、こっちの話。

110会場がユッタリしていていいね~。

130池袋の頃とは大違い。
横浜もマァ広かったけど、遠かったからナァ。

150ではソロソロ、Marshall関連のブースに行ってみよう!

160Marshallの展示は輸入代理店のヤマハミュージックジャパンさんのブース内に設置されている。

170こんな感じ。

180やっぱいいね、壁は!

190こうして見るとMarshallのラインナップもずいぶん変わったし、色々あったな~。
私がこの業界に入って最初の楽器フェアではTSLのコンボとVBAシリーズ、それにミニ・スタックをフィーチュアしたんだっけかな?
JCM600が終わった時ぐらい?…って、そんなのあったな~。

185MODE FOURとかHAZEとかMAとか、色々あったナァ。
こんなグリーンのMarshallなんて当時は想像したこともなかったヨ。

210新しいMG。
正直、やっぱりこのルックスは落ち着くな。

220CODEは前回の楽器フェアでフィーチュアされたんだった。
アレからもう2年かよ!

200来年の3月にはフル・スタックを使った「爆音セッション」というのがあるんだって!

230コレは撮影スポットだそうです。

240当然EDENの展示もバッチリ!

250こんな感じ。

270ベース・アンプもドンドン小さくなっていくな~。

260ペダル類も増えて来たよ~。

2901日目の夕方、ブース内のデモンストレーション・ステージにはDSL20CとORIGIN20Cがセットされた。
このデモンストレーションの続きは<後編>ね。

300ESPさんのブースにて…。
このJVM410H。
幹大ちゃんが使っていたモノ。
インプット・ジャックのステッカーが目印。
ESPさんの昔からの仲良しが今回ワザワザ声をかけてくれて私に見せてくれた。
幹大ちゃんには何回もMarshall Roadshowをお願いして、ずいぶん一緒に各地を回ったナァ。
いつでも彼だけの最高のMarshallサウンドだった。
横浜の楽器フェアの時、ブースに寄ってくれた時、私のレベルに合わせて一緒に「Black Page」を演奏してくれたのはとてもいい思い出だ。

610マーケットのエリア。
音楽関係のいい新古本を探すのは私の楽器フェアの楽しみのひとつでしてね。
マンマと欲しかった楽譜を見つけた!
やった!「現品売り尽くし」だ!
ヘヘヘ、コイツァありがてェ!ん、チョット待てよ…。
「売り尽くし」で「定価販売」?…「定価」ってどういうことだろう。
普通「売り尽くす」には大幅な値引きをするでしょう?
そんな「売り尽くし品」を「定価」で販売できるなんてラクな商売はあるまいに。
と、お目当ての楽譜を手にしてレジの方にどういう仕組みかお尋ねすると、定価だけのお勘定で消費税がかからない。
すなわち8%引きということだった。
言葉に誤りはありませんな。
なので買うのを断念。
620ところが!
2日目に家内を連れて同じ売り場に赴き、「欲しい楽譜があったんだけど。カクカクシカジカで買うのを諦めた」と言うと、彼女は「チョット待って」と、特価で販売しているコーナーに行って大幅に値下げになっている同じ楽譜を見つけ出してきた!
でかしたワイフ!
ということで、即買い込んだのが下の楽譜。
アラム・ハチャトゥリアンの「ヴァイオリン協奏曲」。
グラズノフ、シベリウスのソレとならんで20世紀に作られたヴァイオリン協奏曲で最もカッコいいとされている曲。
最近始めたSpotifyでグラズノフとシベリウスのを聴いてみたけど、ナンノナンノ、ダントツでハチャトゥリアンよ。
田川ヒロアキさんが毎年出演してる『Sportd of Heart』というイベントでヴァイオリニストの古澤巌さんとご一緒させて頂いた時、ちょうどニュー・アルバムの内容の企画中ということで、私からこの曲について触れると、「ああ~!ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲がありましたね~!あの曲はカッコいいですからね~」とご賛同くださった。
ウチへ来る若いギタリストたちもこの曲はカッコいいと大絶賛しているのね。ニコロ・パガニーニもいいけど当たり前すぎちゃうでしょ。
オ~イ、みんな、譜面ゲットしたぞ!

630_2 しかし、クラシックの人たちってのはスゲェな~。
「Black Page」どころじゃないって。
協奏曲だけあって、ソロ・ヴァイオリンのパートには延々とメロディが書き込んである。
コレ、ソリストは全部覚えるワケでしょ?
もっというと指揮者は全部のバートの頭に入れてるワケでしょ?
そんなのイヤだ~!そもそも読めない。
ちなみにこの曲はオイストラフに献呈されたとあって、巻末にオイストラフのカデンツァが載っている。

640『楽器フェア』のレポートと来れば、Marshallのデモンストレーションのレポートが掲載されると思ってたでしょう?
それは<後編>で!
 

200 
(2018年10月19日&20日 東京ビッグサイトにて撮影)

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2018年10月 7日 (日)

TOKYO HIGH SCHOOL ROCK 2018

  

10月1日の都民の日…この日は年中行事の『TOKYO HIGH SCHOOL ROCK』が開催される。
本当に「1年」が早いことよ!
イヤイヤ、1年どころじゃないんだよ。
このイベント、今年で10回目だって!
途中避けられない他の用事があって欠席したことが何回かあったけど、第1回目からサポートさせて頂いている私にとって愛着のあるイベントなのよ。
あのO-EASTから10年かよ~。
だから私も10歳も年取ったっつーことね。
第1回目のステージに立った子たちも最年長で28歳か…フフフ、30前か…ザマア見ろ!
20代なんて瞬間で終わっちゃうんだぜ!

10開場前に出演者が全員集合してミーティングね。

20ステージには今年も…

30Marshall、EDEN…

40vそして、NATAL。

50コレはCafe Racer(カフェ・レーサー)というシリーズ。
チョコミントみたいなフィニッシュはシー・フォーム・グリーン。
Cafe Racerが日本で姿を現したのはこの日が初めてのことだった。
本邦初公開ってことね。

60開演時間になり、司会者がステージに上がる。
このイベントは高校生のバンドたち。
コンテストというワケではない。
厳しい審査を勝ち抜いて来たバンドが自分たちの音楽とその腕前をお披露目する純然たるコンサート・イベントなのだ。

70司会はO-WESTの深野叶子さん。
「いいですか、演奏をするだけがイベントではありません。家に帰るまでがイベントです。
先生、最後までチャンと見ていますからね。
キチっとした態度で悔いのない演奏をして、高校生活のよき思い出となる一日にしてください」
と言ったとか、言わないとか。
言いません。
しかし、このイベントは実にサッパリしていましてね。
最初に司会者が段取りを説明した後はほったらかし。
10周年を自慢するワケでも、祝うワケでもない。
このサッパリ加減がいいんですよ。

80vさて、今回のトップバッターはオープニング・アクトとして登場した「磨耶」。
調布市の都立神代高等学校からのエントリー。

90磨耶ちゃんは力強い歌声とストラミングでマイナーな曲を2つ披露。

100「♪あの子が死んだ夜にナンと言えばよいのだろう」
STARMARIEじゃないけど、最近はこういう不幸な歌が流行ってるのかしらん?
ま、それも自己表現のひとつだから何ら問題ない。
「がんばれ」、「ありがとう」の歌より格段に惹きつけられるってもんよ。

110v続いては「knowledge」。
江戸川高校からのエントリー。
江戸高か!
船堀街道沿いにあるすぐ近くの自家焙煎のコーヒー屋があるでしょ?
アソコの豆おいしいよ。
それと裏のオリジナルのドーナツ屋。アソコもおいしい。

120長山虎太郎

130v杉本駿平

150v福冨友太

140v早川和樹

160v安田幸太郎

170v1曲目は「アラビアンナイト」。そしてパンキッシュな「情景飛行」へと続いた。

180このチームはボーカルズの虎太郎くんの個性でグイグイ迫ってきたね~。
MCもとっても上手だった。

190v虎太郎くんを支えるバック陣との息もバッチリでダンサブルな「Dancing Dreamer」で盛り上げ、「てぃーじー愛えふ」を演奏してステージを後にした。

200続いては府中の明星高等学校からのガール・バンド、「せのびしたいお年頃」。

210伊東美慧

220v武藤世莉

230土居小梅

240v花房結城乃

250vこのチームも「はじめての失恋ソング」、「花粉症」、「告白」、「好き勝手」と4曲を披露。
「告白」という曲はMy Hair is Badという曲のコピー。

260「♪好きなことをしたらすべて失う。あの時どうすればよかったんですか?」なんて深刻な唄を歌っていたな~。
6/8拍子の曲なんかかなり目立っていたよ。

2704番手…珍しくまた弾き語り。
港区は芝公園にある正則高等学校からひとりで乗り込んで来た「ミウ」。

280感情直入型のフォークとでもいうのか、すごい迫力。
この人は相当慣れているんじゃないかしら?
歌はウマいし、ギターのアルペジオなんかもすごく巧みに組み立てていた。
ある程度の時間ギターに触っていないとできない芸当だ。

290v演奏したのは「ノンフィクション」、「姿見に歌姫」、「ヒーロー」、「涙雨」。
間違えているかも知れないけど、「♪アナタの中のキライが私の中のスキに変換される(反対だったかな?)」なんて絶叫するシーンがあってとても印象的だった。
こういうタイプの音楽もずいぶん変わったな~。

300続いてもガール・バンド。
法政大学高等学校の「iris」。

310榎戸彩乃

320v関口梨乃

330v塚本果音

340v川瀬みなみ

350v見た目のイメージ通りのポップサウンド。
1曲目の「You See?」なんてすごくヨカッタな。

360「my hero」、やっぱり法政だからかな?3曲目は「orange」、そしてギターのイントロが「Surffin' USA」みたいでおもしろかった「鳴らない花」の4曲を演奏した。

370この日、トリを務めたのは中野区の都立武蔵丘高等学校から「クジラ夜の街」。

380宮崎一晴

390v山本薫

400v佐伯隼也

410秦愛翔

420v 「風のもくてきち」、「R and J」、「Sugar」、そして「平成」をエキサイティングに披露。

430vこのチームも滅法ライブ慣れしている感じで、応援団の声援もあってメッチャ盛り上がった。
昔の高校生は、恥ずかしくてたた舞台でつっ立って弾いているだけだったんだよ。

440しかし、ナンだね~。
私が高校の頃は…いつもどうしてもこういうことを書いちゃうんだけど…バンド・コンテストなんかでオリジナル曲を演奏するチームなんてまずなかったんよ。
ほとんどが洋楽のコピー。
まだロックが一般的な文化ではない時代で日本のロック・バンドをコピーしている子もまずいなかった。
雲の上の洋楽のコピーをするのが精一杯で、オリジナル曲を作るなんて恐れ多くてとてもできなかった。海外に比べて優に10年遅れている日本のロックの事情にあって、例え素人がオリジナル曲を作ったにしても誰も聴いてくれなかっただろう。
そしてライブハウスにはコピー・バンドは出演することができなかった。
要するに、聴衆の心をつかむオリジナル曲を作って演奏するプロのようなバンドしかライブハウスに出演することができなかったので、おのずから曲のクォリティも演奏力もズバ抜けて高かった。
ところが、今やアマチュアの若い子たちがこうしてオリジナル曲を作って演奏して、ロックの酸いも甘いも知り尽くしたベテランのオジサンたちが「トリビュート」と称してコピーをやってるんだから皮肉なものだ。
あの時…40年近く前、こんな時代が来るだなんて一体誰が想像しただろうか?
ステージを観ていてそんなことを思っちゃったよ。
とにかく皆さん、いろんな音楽を聴いて勉強してください。
Marshall Blogを読んで、とびっきりいい音楽をたくさん聴いて、自分たちだけの魅力的な音楽をクリエイトしてください。
 
ハイ、じゃ最後はいつも通り記念撮影。
私が撮っております。

450せ~の、ワン、ツー、スリー!
この日のゲストMOSHIMOと思い出の1枚。
また来年!

460_2TOKYO HIGH SCHOOL ROCKの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト

10_2 

200_2 
(一部敬称略 2018年10月1日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

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2018年8月 9日 (木)

スピンオフ四人囃子のスピンオフ!

 
去る5月12日に名古屋のBOTTOM LINEで開催された「スピンオフ四人囃子」。
スターダストレビューの根本要さんと西山毅さんを迎えた第三の四人囃子<番外編>。
この第三四人囃子…などと書くと「34人囃子」みたいで、将来「HYS34」なんてことになりそうだが、Marshall Blogでも3回にわたってレポートした通り、このコンサートは予想通り大盛況で、東京での再演が強く望まれつつ今日に至っている。
いいね、東京で開催されたら…。
で、それに先立っているワケではないのだが、名古屋に行けなかった関係者とコンサ―トに関わったスタッフをお招きしてイッパイやりながら当日のコンサートのビデオをみんなで鑑賞する会が過日催された。
光栄にも私もご招待に預かり、末席を汚させて頂いて来た。
今日はそのレポート。

10v開宴時間になり、ステージに姿を現したのは司会進行の灘井敏彦さん。
名古屋公演に関してと、この会の主旨が説明される。20Marshall Blogが四人囃子のことを取り扱う時には四人囃子研究家の灘井さんに何かとご協力を仰いでいる。
コンサート当日はステージ周りの業務で大忙しだった。

30vそして、ココで早速四人囃子のメンバーからひと言。
まずは大二さん。

35v「どんな形でもいいから四人囃子の音楽を演れ!…と言われて名古屋で開催することになったんですね。
四人囃子のメンバーは今年で65歳、佐久間(正英さん。故人)は67歳。
もう本編を終えてアンコールの時代に入りました。
アンコールは望まれるからこそ応えるモノです。
メンバーが残した作品を皆さんに楽しんでもらえるのであれば、今後も演っていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします」
大拍手!
大二さん、私が知っている大人気バンドで、ヘタをすると本編よりアンコールの方が長いバンドもいますから!

40vそして、ビデオ鑑賞。
以下に掲載する当日のコンサートのライブ写真はすべて未発表のモノ…のハズ。
こういうところはMarshall Blogは手が込んでいる。
ご挨拶の写真はすべて携帯で撮影しています。
  
まずは「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」と「おまつり」。
ビデオは2階席から撮った定置カメラの映像だが、今のビデオってスゴイね。とても上質な画像と音声なの。
子供が大きくなってからというものビデオ・カメラなんて一切イジらなくなったけど、隔世の感がありますな~。

502曲が終わったところで坂下さんのご挨拶。

63v「ギターも素晴らしい。歌も素晴らしい。
それぞれの個性が出ていてすごくヨカッタと思います。そしてこれからも出来そうだ…と思いました。
囃子のメンバーは2人ですが、こういう形で演るのもいいな、と思っています」
当然大拍手。

64vビデオ再開。
ココからは西山さんが加わって第三の四人囃子が五人となる。ね、「345」と気持ちイイでしょ?
曲は「眠たそうな朝には」と「機械仕掛けのラム」。

60そして、ご挨拶は山崎さん。
山崎さんは稲葉政裕さんとの「第一スピンオフ」から参加されていらっしゃって、Marshall GALAにもご登場頂いた。

65v「四人囃子は楽しんで演らせてもらっています。変拍子や複雑な曲が多いのですが、ナゼか演りやすいんですよね。
また続きが演れたらうれしいな…と思っています」
灘井さんの記録によると、山崎さんはこれまで8回ご共演されているそうだ。

70vビデオ再開。
もちろんコンサート通りの曲順で「昼下がりの熱い日」と「ハレソラ」。80vそして、西山さんがステージに上がった。
「今年になってベストワンのライブでした。こんなに楽しいライブって他にないです。
去年の12月に大二さんからお誘いを受けたんですが、すぐにはお返事せずに『一日考えていいですか?』とお答えしました。
そして、日本のロックに欠かせないバンドでボクがやるなんて自信がなかったので一旦はお断りしました。キチンと出来なければお客さんに失礼だ…と思ったんです。
でもやっぱりやってヨカッタ!
足が震えちゃったけど、このライブは本当にやってヨカッタと思っています」
そしてミツルさんがギター回しをされていたというお話に触れた。
この日、西山さんと話していてビックリしたんだけど、あのギター回しには2通りあって、普通はギタリストから見て左に向けて回すんだけど、その逆のパターンもあるんだって。
SHOW-YAはその逆パターン。
確かに!西山さんに言われて初めて気が付いた。

90v続いてのご挨拶は、長年にわたって四人囃子の音楽を追及している…すなわちコピー・バンドをされている四人小囃子の勝又さん。
下の写真は小野瀬雅生さんのスピンオフの時に西荻窪のTerraで撮影したもの。
この時、私にまでずいぶんよくして頂いちゃって…。
この時のレポートはコチラ。
左から2番目が勝又さん。
当然当日は名古屋まで足を延ばされた。

100「コンサート当日はいつもながらバツグンの演奏で、ドキドキワクワク…とても楽しかったですね!そしてあんなに笑いのあるライブはかつてありませんでした。あんなに長いお客さんの列ができるライブもなかったですけどね!」
そう、もう超満員だったから!
少しでもお客さんの邪魔にならないように写真を撮るのにかなり気を遣いました。

110ビデオの方は『ゴールデン・ピクニックス』から「なすのちゃわんやき」。
そう、灘井さんも曲を紹介する時に、当該の曲が収録されているアルバムの名前を挙げていらっしゃった。
ナゼか自然にそうやりたくっちゃうんだよね。
自分が作ったモノでもないのに、そのアルバムを自慢したくなっちゃうのよ。
一体誰に自慢しているのかもわからないんだけど、自分がとても大事にしている宝物を見せているような感じ?

120既報の通り、当日のステージにはMarshall、NATAL、EDENが並んだ。
大二さんの愛器、バーチのキット。

290_2山崎さんのベース・アンプはEDEN WTP-600とD410XST。

320v 西山さんにはASTORIA CLASSICをご使用頂いた。

400_2 次のご挨拶は機材周りをご担当された南澤則賀さん。
「大二さん-南澤さん」ラインのご協力なくしてはMarshall、NATAL並びにEDENをステージに配置することはできなかった。
「27年前に大二さんにお会いしてお仕事を手伝わせて頂いたんですが、そのご恩を仇ですらお返ししないでいました。そして、ヒョンなことからまた大二さんとご一緒する機会があって、うれしいことにこの四人囃子のお手伝いをさせて頂きました。
20年ぶりぐらいに四人囃子のローディをやらせて頂きまして、また音楽の楽しさを感じることができました。
今、私はマニピュレーターの仕事をしているので、次はプロのローディにお願いしてもらうことにして…イヤ、岡井大二のドラムはオレが運ぶぞ!って思っています」
岡井大二のドラム・キットはNATALです。よろしくお願いします!

130v正直、みんなでビデオを見ながら一杯やってワイワイ騒ぐのかと思っていたら、トンデモナイ!
皆さん食い入るようにスクリーンに見入ってるんだよね。
そして、楽しい時間は過ぎるのも早ようございまして本編最後の曲。エエ~!
曲は「一触即発」。
「この大人気曲の後の人は挨拶しにくいだろうナァ~」と思っていたら…

140オレ。
ただの業者なのに…。
皆さん、Marshall Blogの記事をご覧頂いたようでとてもうれしかった。
この記念すべきステージにMarshall、NATAL、EDENが並んだことに関する喜びと誇りの気持ちを述べて、後はいつも通り…どうでもいいようなことを心を込めてお話しさせて頂きました。
「アンプは?」「マーシャルッ!」…皆さん、ご唱和ありがとうございました。

150vビデオの方は当日アンコールとして急遽セットリストに組み入れられた「泳ぐなネッシー」。
当日のビデオの上映はコレで終了。 

160他にこのコンサートを企画し、当日ご自身のバンドThe BECK'sでご出演を果たした野田欣志さんが客演した「レディ・ヴィオレッタ」。

1_0r4a2832

「カーニバルがやって来るぞ」が演目としては残っていたのだが、収録の状態を考慮して上映を見合わせることになった。

3_img_0367 最後にもう一度大二さんと坂下さんが登場。

190大二さん:思ったより面白かったね。来てくださった方々とお手伝いしてくださった方々のおかげです。またやりたいね。
坂下さん:やりましょうよ!元気なウチに…もうアブないから。
170v大二さん:やっぱり音楽は発表された作品がすべて…。守りたいのは「四人囃子」の名前。埋もれさせたくない。ラクな形で守れてイケればいいねと話しているんです。色んなミュージシャンにも手伝ってもらって楽しくストレスなしに続けていきたいですね。
坂下さん:守るんじゃなくて、攻めなきゃダメッ!

180大二さん:こうやっていつもケンカしてます!とにかくやれるウチにやりましょう。皆さん、これからも応援よろしくお願いします!
しかし、坂下さん、デカいな~。
そう四人囃子で驚いたことのひとつは皆さんのデカさ。
佐久間さんも大きかったからね~。
「ミュージシャンは小柄」とほぼ相場がキマっているでしょう?
そういう意味でもこんなバンドは珍しい。
要さんなんか、「チャイチーズ」っていう小柄なミュージシャンだけのバンドを結成してコンサートをやったとか。
会場へ入る順番は「背の順」だったんだって!
ちなみに、この上映会では尺の都合で要さんのMCはカットされました。要さんのMCはMarshall Blogでお楽しみください。

660_img_7125 こうして「スピンオフ四人囃子のスピンオフ」の本編は終了。
アンコールに突入した。

220アンコールは1989年9月にMZA有明で開催された再結成コンサート『Full-House Matinee』の映像。
29年前!
私は観ていない。ナゼなら以前勤めていた会社の赴任先の長野にいたから。
そもそも「MZA有明」ってのすら知らないのです。
でもCDは持ってる。映像もリリースされたのは知っているけど、見たことがなかった。

200cdLaser Discですよ。
私もずいぶん集めた。Dizzy Gillespieや穐吉敏子、Bruce Foremanがギターを弾いているRichie Coleに渡辺香津美、Johnny GrrifinにFrank Zappa、Woodstockが数枚…といくつか大切な盤があるんだけど、再生する機械がないので見ることができない。
DVDで買い直すのもどうにも抵抗があるし、果たして生きているウチに見れることがあるのだろうか?
今や「レーザーディスク」なんて言葉は吉幾三の歌の中でしか出て来ないもんね。
その貴重な映像を惜しげもなく4曲も見せて頂いた。
も~、みんな若くて細いのなんのって!

210ld私の挨拶の中でも触れたんだけど、若い人にも四人囃子の音楽は十分に通用するんですよ。
良いモノは良い…ということ。
現にウチに出入りしている24歳のギタリストもスッカリ「Lady Violetta」にハマってしまって、かわいそうに私のいい練習台になっている。
大二さんのおっしゃる通り、「音楽家は作品を作り出して後世に残していくこと」こそが仕事。コピーを演ったり、タオルを売ったりするのが仕事では決してない。
話はトビトビになるが、私は仕事柄若いバンドさんが集まるライブに接することがよくあるが、驚くよ、どのバンドもよく似通っていて。
まずね、歌い手さんの声がどれも似てるの。歌い回しもそう。私には全部ミスチルに聞こえる。
当然曲も似たり寄ったりで大差ない。
名古屋で野田さんと要さんのMCがドンがぶりして、ふたりとも四人囃子が出演した1974年の「ワンステップ・フェスティバル」のことに触れていた。
今、あのコンサートの出演者を見ると;
ウエスト・ロード、サウス・トゥ・サウス、ミカ・バンド、外道、キャロル、夕焼け楽団、クリエーション、サンハウス、センチ、シュガー・ベイブ、めんたんぴん、あんBAN、そして四人囃子…すべて挙げていたらキリがないのでこれぐらいにしておくが、どう思いますか?
豪華なメンツ?
イヤ、そうではなくて…。
一度聴いたら忘れることができないような強烈な個性を持っているチームばかりじゃんね。
欧米のバンドを手本に、みんな何とかして他のバンドと違うことをやろう!と必死に自分たちのオリジナリティを追求していた時代だ。だ~か~ら、70年代の前半までのロックが一番オモシロイ。
ところが、今の多くの若いバンドさんはみんなと同じことをやるのに必死になっているようにしか見えないワケ。
人と違う音楽をやっているとフェスにも出れないし、枠の外へハジキ出されてしまう。
シュレッダー系の人たちも同じ。イングヴェイ・マルムスティーンになろうとすることで疲れ切っちゃう。
そこから先、その華麗なテクニックを利用して自分だけの音楽を作ることこそが腕のみせどころなのに…。そもそも、もう速弾きに驚く人っていないでしょ?
みんな才能があるのにモッタイナイ!
だから四人囃子のような音楽を聴いて勉強してもらいたいワケよ。
コンテンポラリーなヘヴィメタルしか聴かなかった私のところに来ているその彼はとてもラッキーだったと思う。
知っているのと知らないのとでは大違い。大ゲサに言えば人生が変わったんじゃないかしら?
とにかく色んな音楽が出て来て、音楽界が活性化してくれないと商売に差し支えがあるんですよ!コレが私の本音。
 
コレでもう、スピンオフ四人囃子が続いて行くことはキマったんだから、将来のライブ会場の客席が若い人たちで埋まっていることを期待したい。
そして、その若い子たちが後年、自分たちの子供にこう説明する…「おジイちゃんはこういう音楽を聴いて楽しんでいたんだよ。パパは最初は好きではなかったんだけど、聴いているウチに大好きになったんだ。いい音楽だからね。だからキミも四人囃子の音楽を聴いてみるといいよ。気にいったらキミの子供に四人囃子を教えてあげなさい」って…いまやビートルズの音楽ですら伝承が危ぶまれていることを知っていて書いた。
しかし、四人囃子の音楽にはそれだけのパワーとオリジナリティがある。
元気なウチはがんばれ「スピ4」!
 
灘井さん、お疲れさまでした!

580四人囃子の詳しい情報はコチラ⇒①Official Web Site ②facebook

 
※『スピンオフ四人囃子 feat. 根本要&西山毅』はコチラ。「私の〇〇」シリーズと併せてお楽しみください!

スピンオフ四人囃子 #3 <前編>:The BECK's と∞Z~私の有松
スピンオフ四人囃子 #3 <中編>:スピンオフ四人囃子~私の猿田彦様
スピンオフ四人囃子 #3 <後編>:スピンオフ四人囃子~私の光太夫

 

230

 

200_3
(2018年7月31日 新宿・御苑サウンドにて撮影)

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2018年7月27日 (金)

プロミ音楽祭 夏!

  
サミー・デイヴィスJr.のヒット曲に「What Kind of Fool am I」という曲があるんだけど、今の私はそんな気分…「ワタシってバカね」。
というのは、昨日のレポートしたMarshallの講義のタイトルに「夏フェス直前」という文言が入っていて、アタシャすっかりフジロックとか、サマソニとかそういう「夏フェス」を指しているものと思い込んでいたのよ。
ヤダよ~、この「夏フェス」というのは今日レポートする「尚美ミュージックカレッジ専門学校」の夏のイベント、『プロミ音楽祭』のことだったのね!
講義の中では特段おかしなことを口にした覚えはないので、ひとりで勝手に恥ずかしがっております。

10_2…ということで今日も魔の交差点の左折に注意しながら尚美さんまでやって来ました!

20_2『プロミ音楽祭』とはすなわち発表会タイプのイベント。
尚美さんの生徒が組んだ40近いバンドがステージに上がり、日頃の勉強の成果を発表する。
まさにこの下の看板のような騒ぎ!

30ところで「プロミ」というのは「プロミュージシャン学科」のことね。
尚美さんは他にもクラシック系やミュージカル系の学科もあるが、それらの発表会はまた別。
今日はプロを目指してポピュラー音楽を勉強している生徒さんの出番だ。

40v会場は3ヶ所。
まずは本館2階にある「VARIO HALL」という大ホール。
スゴイ立派なホールよ。

50_2広いステージ。
今日一日、VARIO HALLは「Marshall HALL」になって頂いた。60上手にセットされたMarshall JVM210Hと1960Aのハーフ・スタック。

70v下手には同じJVMのセットとEDEN Terra Nova TN-501とD410XST。

80_2そして、ドラムキットはNATAL。

90_2スネアも含めてアッシュのキットがセットされた。

100_2次に出番を控えていた悠(はるか)ちゃんがセッティングをしていたので、モデルさんになって頂いた。

110v「スネアの音好きです!」…なんて言ってくれた。
本番ガンバってね!

S41a6583 ボーイズのモデルはこの2人。
また六郎太!ま、ココのOBですから!後輩たちの勉強具合をチェックしに来たというワケ。
向かって右は颯(はやて)くん。

120颯くんは在学中のベーシストだけど、VERATRIAというバンドで都内のライブハウスに出演している。
今年19歳…かな?
2人ともウチの子供みたいなもの…と言いたいところだけど、ウチのセガレたちよりゼンゼン若い。
自分の子供よりゼンゼン若い連中と一緒に仕事をする日が来るなんてナァ…アタシャうれしいよ、若者に可愛がってもらえて!

450cdもうひとつの会場は「情報広場」という本館の入り口にある大きなスペース。
ココにはアコースティック系のチームが演奏する。
ホラ!ここもMarshall。
アコースティック・アンプの世界的大ベストセラー(日本だけダメ)のAS100Dが舞台に乗ってる。

130_2そして、もう1ヶ所は同じく本館地下2階のSTUDIO BUCA。
コチラはガッツリとしたロック系のチームが出演していた。

140_2じゃ、まずはそのSTUDIO BUCAのステージから。
「グリム童話」の皆さん。

150_ボーカルは佐々木優希。
チョットごめんなさいね!手元に出演バンドとメンバーの名前が書いたプログラムがあるんだけど、担当楽器がわからないので、皆さん全員のお名前をココに記すことができません。
紅一点っぽいチームは下の名前でわかるので、せっかくの機会ゆえ女性のお名前だけ記させていただく。
野郎ども!コレはヒイキではないぞ!

160vBUCAのギター・アンプもMarshall。
なんて「ロック」をわかっていらっしゃる学校なんだろう!
JCM900 4100と…

170_2JCM2000 DSL100。
キャビネットは双方1960Aだ。

C_0r4a6595

190vドラムスは金井菜生子。

200v_22階へスッ飛んでVARIO HALLへ。
舞台に上がったのは「ぴぴのぴ」。
ボーカルズは三浦美吹。
あ、尚美の生徒さん、一般的に「ボーカル」の正しい英語は常に語尾に「s」をつけて「vocals」と複数形にします。
「Keyboards」や「drums」も同様。
覚えておこう。

220vついでに言っておくと、「ツーマン」、「スリーマン」なんて言うのはヤメましょうね。
こんなにみっともない和製英語はありません。英語圏の人がコレを耳にしたら知性が疑われます。
正しくは、チョット長くて大変だけど「ダブル・ヘッドライナー」、「トリプル・ヘッドライナー」と言います。

230

240vキーボーズは飯田亜美。

250vドラムスは平久江悠。
さっきはありがとう!
とてもステキなNATALサウンドでした!260v急げ!
今度はBUCAから。
「Knocked Loose」というハードコアのチーム。
こういうことをしている子たちもいるのね?

270

280v_2

290v

300v

310v

320v一方、VARIO。
ナンダナンダ?
ステージの上はドラマーがひとりだけ!

323「K」こと戸田慶がバッキングトラックに合わせてドラミングを披露。

324vMCまでバッキングトラックに入れてあるドラムスだけのワンマン・バンド。
「紅」演ってた。

325_2情報広場はアコギとコンガのデュオ・チーム、KA☆ZU。

330AS100Dでギターを鳴らして気持ちよさそうに歌っているのは…アララ、轟先生じゃないの!
轟さんにはいつもMarshall講義の現場の面倒をみて頂いているのだ。
ん~、いい声!

350v後でASの感想をお訊きしたら、やっぱりPAで鳴らすよりゼンゼン気持ちいいって!
アコギはPAで鳴らすモノと信じ込んでいるのは日本人だけなんですよ。
もう一度書くけど、Marshallのアコギ・アンプAS100Dはヨーロッパの大ロング&ベストセラーなのです。
「ロング」に売れてりゃ「ベスト」にキマってるか?

355またまたVARIO HALL。
出番はPass Corn。

360佐藤芹菜と…

370_2斎藤真里奈のツイン・ボーカルズ。

380v

390v_2お、出て来た。
ベースは長谷尾颯。
颯くんって、「長谷尾くん」っていうのか…。

400v_2

410v慣れない関西弁のトーク・コーナーも差し込んで一生懸命!

420_2颯くん、激演。

430v応援団が持っているのは入籍届。
ヤバいTシャツ屋さんのコピーを演ってたの。

440_2続いては同じくVARIOから「Out of minor」。

460_2真里奈ちゃん、続けての登場。

470v

480_2

490_2ドラムスは大澤友彦くん。
続けて出たのでわかった。

500vBUCAへ移動。
「翔くんバンドやるってよ」がステージに上がった。

510後藤瑞希ちゃん、激唱!

520v

530

540

550vさらにVARIO。
セクステットだけど「The Seven」。

560

570v

580v

590v

600

610

620vエエイ!
またBUCAから「Chante Lylic」!
「chante」とはフランス語で「歌う」という意味。
フランスの歌謡曲のことを「chanson」って言うでしょ?

630_c

640v

650v

660v

670v忙しい~!
VARIOからガール・カルテットで「MAGURØ(マグロ)」。

680謳っているのはさっきもステージに上がった芹菜ちゃん。

690v

700v

710

720vそして、VARIOのトリは「僕は人を信じることを諦めた」。

730

740v

750vベースは神田詔蔵くん。

760v

770v…という感じで朝から晩まで音楽に満ち溢れた1日だった。
お邪魔したのが夕方近くだったので、ココに出ているのはホンの一部。出してあげられなかった皆さん、ゴメンね!
尚美さんで一生懸命勉強して、将来音楽界で大活躍して、その時Marshall Blogにゼヒ出てください。
 
とにかく「インプット9割、アウトプット1割」のつもりで色んな音楽を聴いて勉強して、自分だけの素晴らしい音楽を作ってください。
人と同じことをやっては絶対にダメです。
そのためには人が聴いていない音楽を聴くこと。
ガンバレ!
 
ハイ、この記事に出てる皆さんはお友達に拡散してくださ~い!まずはコレが大事。
 
尚美ミュージックカレッジ専門学校の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト780

200_2

(一部敬称略 2018年7月25日 尚美ミュージックカレッジ専門学校にて撮影)

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2018年7月26日 (木)

夏フェス直前Marshall特別講義

 
春日通りと白山通りが交わる「春日町」の交差点。
人はココを「Death Crossroad」、すなわち「死の交差点」と呼んでいる…かどうかは知らない。
トリックを知っていれば…イヤ、交通法規をチャンとわかっていれば「死」でも「魔」でも何でもないのだが…。
というのは、白山通りを水道橋方面に向かって(関東以外の人、ゴメンナサイ!)春日通りを左折する時に注意をしなければならないのが、左折専用信号。
直進の青い矢印が点灯してから左折許可の左向きの青い矢印が出るまで結構時間がかかるのだ。
ものすごく大きな交差点で、見通しもよいので、「アレ?コレもしかして左折してもいいんじゃないの?」とどうしても思いたくなってしまう。
その迷いに負けてアクセルを踏んでしまうと、チャンとその先にお巡りさんが待っているという仕組み。
もちろん、そのお巡りさんが微妙な笑みを浮かべていることはココに書くまでもない。
罪状は「信号無視」。
市中引き回しの上、小塚原にて獄門。加えてお家取り潰し…とまではいかないが、罰金はイヤなモノである。
後で聞くと、やはり多くの人がココでヤラれちゃうのだそうだ。
ココと上野駅前の昭和通りと浅草通りの分岐点は要注意。
違反するつもりは全くなくても知らずにやっちゃうことがあるからね。
 
…と、注意しながらやって来たのが「尚美ミュージックカレッジ専門学校」。

10今日は『夏フェス直前Marshall特別講義』ということで、3時間枠の授業を設けて頂いて登壇させて頂いた。
尚美さんでMarshallの講義をさせて頂くのはコレで2回目。
前回は去年の1月30日だった。
ナゼ、スッと日付が出て来るのかというと、上の交差点で「信号無視」でトッ捕まって青切符を切られたからだ。
今回も学校のMarshallをズラリと並べて頂き、当方から少し追加させて頂いた。
尚美さんはMarshallが豊富に常備されていて大変ありがたい。
やはりいい道具を使うのは何事も学習者にとって重要なことだからね。

20講師は私。

30v聴講生は今年入学したプロミュージシャン科ギター専攻の皆さん+アルファ。

35とにかく3時間、聴いている人が飽きないようにしゃべらなきゃイカン。

40宣伝もさせてもらっちゃう…というのは、講義の数日前に久しぶりにこの『Marshall Chronicle』に目を通したところ、我ながら、「Marshallの歴史」のところがスゲエよく書けていて、ひとりでも多くの人に読んでもらいたくなってしまったのだ。

45今回、講義の内容を整備していてフト気づいた。
私はカレコレこういう仕事を15年ぐらい前からやってるけど、ずいぶん話す内容が昔と変わったな~…と思ってね。
以前は「デジタル」なんて言葉は私の講義に存在しなかった。
今は避けて通れない!

46また、「Marshallの歴史」ひとつ取っても、後になってわかってきたことや知ったことも結構あってね。
昔は「Marshallアンプの起源」なんていうとジムとケンぐらいしか名前が出て来なかった。

C_n1だから、まだまだ知られていない歴史的に面白い事実がたくさん埋もれていることは間違いない。
反対にそういうことを誰かが記録しておかなければ、ドンドン風化して忘れ去られてしまうということよ。
Marshall Blogはそんな語り部的な役割も果たしたいと思ってるんだよね。私が元気なウチは。

55結局、この講義で一番面白いのは「Marshallの歴史」のパートなのです。

C_n2Marshallの歴史も第1号機からズド~っと時代を下ってJCM800を経て、現在。

80イヤ、昨日。
とうとう新シリーズORIGINが日本でも発売された。
せっかくなので、その発売より2日前、この講義の中でORIGINを紹介させて頂いた。

90Marshallも音を出さなきゃただの黒いハコ。
モノや口で説明しても面白くないのでデモンストレーターをお招きした。
IOSISの真壁六郎太。
尚美ミュージックカレッジ専門学校さんのOBだ。

C_n2ym上にあるように、いつもはJubileeのハーフ・スタックを愛用してくれている。

100ナゼ、「六郎太」は黒澤明のマスターワークのひとつ、『隠し砦の三悪人』をご覧頂ければ一目瞭然。
三船敏郎扮する主役の名前が「真壁六郎太」なのだ。
見よ!この男らしい風貌!
お姫様を守り、敵陣を突破する勇ましい武将にソックリではないか!

110posこっちがMarshallの六郎太。イヤ、雄太くん。
曲は前回も披露してくれたシュレッド曲「Apocalypse」。

120v雄太くんが弾いてくれたORIGINは50WヘッドのORIGIN50H。
コレを愛用のJubileeキャビ、2551BVにつないで使用した。

130他にも20WコンボのORIGIN20Cと5WコンボのORIGIN5をお披露目。

140重要なバッキング・トラックの操作を一手に引き受けているのはD_DriveのToshiyuki。
Toshiくん、協力ありがとう!

150v_2まぁ~、弾くわ、弾くわ!
実に気持ちヨサそうに一分の狂いもなく弾き切る様を見ているとコッチも気分がよくなってくる。

160感想を尋ねる。
「メッチャいい感じのビンテージ・テイストです」
そう、BVキャビを使っているせいもあるが、太くシッカリした中域が素晴らしい。
そして、この50Wとは思えない音圧。
やっぱりMarshallだ。
ORIGINシリーズはオープン価格なので、取り扱い楽器店のウェブサイトを見てビックリしてくだされ。

170「Marshallの歴史」の後は「ギター・アンプのしくみ」や真空管、アンプの取り扱いについてのコーナーとなる。
この辺はどうしても眠くなっちゃうよね~。

180今回は学校さんサイドからリクエストを頂戴して、雄太くんに手伝ってもらってJCM900 4100をモデルに「音づくりのコツ」を実演した。

190Marshallをセッティングする時に「足していくか」、それとも「引いていくか」という選択肢があったりするが、雄太くんはどちらかというと「足していく」派になるのかな?EQを全部ゼロにしておいて、ひとつずつのノブを上げてみて音の傾向を確かめてミックスしていく方法。
大変ウマくやってました。

200vそして、愛器Silver Junileeを使ってもう1曲。

210彼がナント、この日のために書き下ろしてくれたという「Vlad」という曲。

220雄太くんの最大のギター・ヒーローはポール・ギルバート。
よくRacer Xの「Technical Difficulties」を指ならしに弾いていたりするけど、今度のこの曲は明らかにそれらとは異なる曲調。
やたらとシュレッディングを前面に押し出すことを控えたテクよりも曲を重視した感じ。

230v事前にこの曲を聴かせてもたった時にそんな感想を伝えるとすごく喜んでいた。
彼はよくMarshallの事務所に現れるんだけど、「シゲさん、ナンカいい音楽ないですか?」と自分の知らない音楽の勉強に来るのだ。
その都度、60~70年代のロックや、ジャズやクラシック、さらに民族音楽まで聴いて帰って行く。
今回の曲がその成果だと言うのだが、そんなこと言ってくれるとコッチがうれしくなるってもんだ。

240そして、今回のスペシャル企画。
もうひと組のデモンストレーターとしてD_Driveをお招きした。

C_n2dd今日はギター科中心のMarshallの授業ということで、ギター・チームだけの登板。

260Seijiと…

270vYukiのふたり。

280vこのコーナーではツルりとD_Driveの人気曲をバッキング・トラックに合わせて弾いて頂いた。
まずは「Attraction 4D」。

290バッキング・トラックの操作はベースのToshiyukiくん。
ゴメンね~、出番がなくて!
ちなみにToshiくんはEDENプレイヤーだ。

150v_2Seijiさんはいつもと同じJCM2000 DSL100と1960AXを使用。

300YukiちゃんはJVM210Hと1960A。

310Marshallの魅力は?なんて質問をしてみる。
上に書いたように、「Marshall ROADSHOW」と称して私はこの手のデモ・イベントを日本国中で一体何回やらせて頂いたかわからない。
そして、D_Driveとは結成当初からのお付き合いになるのだが、考えてみるとこうしたデモンストレーションを一緒にやったのはコレが初めてなんだよね。
すごく不思議。

320「一時期、別のアンプを使っていたんですが、やっぱりMarshallに戻りました」

325「D_Driveを始めた一番最初の頃はMarshallではなかったんですが、SeijiさんのMarshallの音にとてもかなわなくてMarshallに替えました。音のヌケがゼンゼン違うんです」

330vSeijiさんが着ていたMarshallのTシャツがキッカケで仲良くなったのは、D_Drive結成以前のことなので、もうずいぶん長い付き合いになる。
気心が知れているので、トークもとてもやりやすい。
私はD_Driveの曲がアタマに入っているし、いつか長尺でD_DriveとMarshall ROADSHOWをやってみたいと思ってるのだ。

340さて、もう1曲。
私が勝手にしつこく「居酒屋甲子園のテーマ」と呼んでいる「The Last Revenge」。

3505,000人の居酒屋店員を前にパシフィコ横浜を揺るがした人気曲。

360vリフの受け渡しがカッコいいんだよね。

370そうそう!
もうひとつスゴイことに気が付いた。
もうお気づきの方も多くいらっしゃると思うが、写真の右下に入っているクレジットをご覧頂きたい。

380今日はD_DriveのドラムスのChiikoちゃんに撮影をお願いしているのだ。
…ということは私は手ブラ。

390v今までどれだけD_Driveのステージを観て来たかわからないが、ファインダー越しではなく、あるいは照明やシャッター・チャンスのことを気にせずD_Driveを観たのはコレが初めてのことなのです。

400v「こんなんなってたのか~」と驚いた、と言ったら大ゲサだけど、今まで聞こえてなかった音をたくさん発見した感じ。
このSeijiさんのドヤ顔が「せやろ」と言っている。410今更こんなことを言うのもナンだけど…カッコいいね。
やっぱり他のチームが取り組まないことをやらなきゃダメだ。

420D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

425普通はコレで最後…みたいな感じなんだけど、今回は先生にお願いして、チョットだけMarshall以外のことをしゃべらせて頂いた。

430それはコレ。

440最近の音楽界を見ていて、ずいぶん変わっちゃったな~…と思うことがあまりにも多くて一席ブラせていただいたのだ。
音楽の専門学校にお邪魔してこんなことを言うのもどうかと思ったけど、とにかく若い人たちには色んな音楽をたくさん聴いてもらうことをお願いした。
若いミュージシャンと話をしていると、あまりにも音楽を知らないことに驚くことがよくあるのね。
下は氷山。
若い人たちが聴いている音楽は氷山の一角にもならないことを説明した。
だって損じゃん!
色んないい音楽を聴いた方が楽しいじゃん!
いい音楽を聴かなければ、絶対にいい音楽は作れないし!

C_n4…と、3時間ピッタリ、思う存分しゃべらせて頂きました。

460皆さま、お疲れさまでした!
やってる私が一番くたびれたよ~(落語「黄金餅」より)。
05
 
<エンディング>
上で触れたように、講義を通じて写真を撮ってくれたのはドラムスのChiikoちゃん。
重いカメラを持って、長時間ありがとうございました!

C_s41a8996_2せっかくなのでChiikoちゃんの作品をもう2点ほど発表させて頂きましょう。

C_0r4a9926私の「監督ムード」を表現してくれたのだそうです。
「アキラ」って呼んで!

490もうひとつ。
尚美さんの並びにある「Honey Trip」というソフトクリーム屋さん。「Trap」じゃないよ。
Yukiちゃんが「シゲさん、シゲさん、私、あの喫茶店知ってるんです」というワケ。
ナント、例のSONY Xperiaのプロモーション・ビデオの一部をココで撮影したのだそうだ。ビックリ!
「だから私は、尚美ミュージックカレッジ専門学校!」
あ、それと上で紹介した『隠し砦の三悪人』の六郎太が守るお姫様の役名を「雪姫」という。コレはただの偶然。
 
尚美ミュージックカレッジ専門学校の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

500 

200 

(一部敬称略 2018年7月23日 尚美ミュージックカレッジ専門学校にて撮影)

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2018年6月23日 (土)

『ニコニコ超会議2018』に行ってみた! <後編>

  

グワ~、スゴイ人出だよ。
今回、実際に会場を訪れた人の数は16万1千人。
どういう状態を指すのかはわからないが、インターネットで参加した人は612万人だそう。

06612万人がどれぐらいの数かというと、それこそこの超会議が開かれている幕張メッセがある千葉県の人口が622万人だそうだ。
ということは、ディズニーランドでミッキーマウスの着ぐるみに入っている人から、九十九里の漁師さん、習志野の落花生農家の皆さん、鹿野山神野寺の僧侶…と、千葉県民全員とほぼ同じ数の人たちがパソコンやスマホと首っ引きで『ニコニコ超会議』に参加したことになる。
一体全部でいくつのブースが出展されているのかは知らないけど、チョットやソットじゃとても回り切れない!
次のNATALの出番まで、イヤイヤ、時間の許す限り会場をくまなく見て回ろう。

10_2どれもこれも何をやっているのかは、相変わらずにわかには理解しがたいんだけど、とにかく賑やかで見ていて飽きることがない。

20_2しかし!
一見してわかるモノもある。

30_2そう、Marshallね。
この黒と金と白の雄姿。
チャンとココでも活躍してた。

40_2「ば・か」か…そう!
こんなところへ来てもMarshallが気になる「マーシャルばか」なのです。

07コレなんかJCM900時代のコンボだからね。

50_2すごく興味を引かれたのはブースのスポンサーだ。
日本を代表する大手企業ばかり。

60_2このダンスの体験ブースは日本航空の後援。

70_2NTTも。
元はといえば、日本航空は半官半民、NTTの前身の「電電公社」は「専売公社」、「国有鉄道」と並ぶ三公社の内のひとつですからね。
文化だけでなく、ニコニコが日本の経済の一部を動かしていることは間違いない。

80_2NTTなんかマンホールの鉄蓋の歴史まで開陳しちゃって…私はこういうの好きなんだけど、他には誰も見ていなかったナァ。

90_2結構驚いたのはコレ…自衛隊のブース。

100_212式地対艦誘導弾を発射するためのシステム。
ミサイルが全長約5m、重量が700kg。

110_2あまりの大きさにビックリ!
形式は異なるけど、こういう感じのヤツ…一式で500億円だって。
三菱重工謹製。
まいだーりー!

120_2こんなんもあったよ。水陸両用装甲車?
コチラも三菱重工さんの製造みたい。
GDPの1%の一部がコレに使われたんだね~。
これからは2%だよ!

130_2制服を着て記念撮影ができるようになっている。
コレは陸上自衛隊。

140v制服だけでなく、戦闘服を着用することもできる。
うれしそうだね。
160_2こんな感じ。
「#予備自衛官」のハッシュタグを忘れるなよ!
170_2日章旗…コレは断じてLOUDNESSじゃありませんよ。
海上自衛隊だ。
ココのブースで気になったのは壁に貼ってあった「自衛官募集」のポスター。
女性初の士官をはじめ、女性の隊員の写真ばかりが載っている。
そのどの女性自衛官もすこぶるカワイコちゃんばかりなのだ。
そばにいた女性の隊員にこのことを尋ねると、そのポスターのカワイコちゃんにつられて志願する男性隊員も実際にいるのだそうだ。
それを説明してくれた女性隊員もなかなかの美人だった。
 
敢えてこのあたりのことについては意見をさし挟まないことにしておく。
さいなら!

150_2当然といえば当然か?…「テツ」のブースもあった。

180_2ブース内イベントも大人気!

200_2「静岡鉄道」とか「大井川鐵道」とか、ヤケに地方色が濃いところが面白い。

190_2阪神だの阪急だの、エリアが広い!

210_2コレは東京の地下鉄のブース。

220_2車内に掲示している案内板や…

230_2つり革などを販売していた。

240vエ~、ハゲ対策のブースまで?!
あの黒い粉か~!
『ハゲどっと来い!』だって。

250_2コチラは完全に地方色。
ふるさと自慢のブースで『超岩手県2018』。
岩手まで「超」か!?岩手を超えたら青森じゃん?

270_2他にも高知の土佐だの鹿児島の曽於とか…エ、コレなんて読むの?「そお」か…。
下は淡路島の洲本市のブース。
タマネギもらっちゃった!

280_2タマネギを頂いたお礼に洲本市のPR。
コレもブースで頂戴した洲本市の携帯ストラップ。
「アレ?この形、どっかで見たことがあるぞ!」って言ったら、市章がミッキーマウスの逆さまの形なんだって!2_2img_6824ブラック企業のブース。
「ブラック企業には気をつけましょう!」ということね。

260_2休んでる人も多いな…何せ広い!

290_2将棋と囲碁のブース。
ひふみんも来てたよ。
左のピョコッと出ている「叡王戦」というのはニコニコを運営しているドワンゴさんの将棋タイトル。
一番新しいタイトル戦だ。
私は将棋は全くわからないが、棋士には大変に興味がある。
「アタマの中がウニになるほど考えて、考えて考えまくる」というこの競技。
そんなのやっぱり普通の人では務まりませんからね。
ひふみんもスゴイ記録を持っているけど、現役時代には最後の最後、つまり完全に負けが決まる一手を指されるまで「負けました」とは言わなかったとか。
先を読めば勝つ見込みが全くない対局でも最後まで「参りました」とは言わなかった。
ナゼか…。
「負けました」と言わざるを得ない直前に相手が心臓マヒで死ぬかも知れないから…というのだ。
死んだら負けだからね。
「勝負」への凄まじい執念!
そういう人たちが集まっている世界だから面白くないワケがない。
そういえば、Marshall Blogで将棋について触れるのは初めてのことかな?

295_2それにしても将棋ブームだよね~。
聡太くんサマサマ。
そうなんだよね。
相撲なんかもそうだけど、若きスーパースターが出て来ると業界ってのはガツンと盛り上がる。
今、落語もそうらしい。
誰に人気が集まっているかはわからないけど、人気の若手噺家を目当てに若い人たちが寄席に足を運んでいるらしい。
それによってベテランの噺家も若い人の間に名前が浸透しているのだそうだ。
そんな人がヘビメタ界に現れてくれないかね~。

300_2ブースには人気棋士の直筆の座右の銘扇子が展示されていた。
渡辺明永世竜王&永世棋王。

320v佐藤康光永世棋聖。

330vそして藤井聡太七段。
今、「王座」のタイトルに向かって爆進中。あと2勝でタイトル戦への挑戦権獲得。
きっとやるでしょ。
史上最年少「王座」生まれるかも知れない。

340vこの本をご存知?
『花と蛇』等のベストセラーを書いた官能作家、団鬼六が書いた『真剣師 小池重明』という、ある将棋指しの伝記小説。
死ぬほど面白い。
一昨日、久しぶりに本棚から出しで読みだしたら止まらなくなってしまって、昨日3回目を読み終えた。
ジャズ・ミュージシャンで言えばチャーリー・パーカー、ボクシングで言えば矢吹丈のような破滅型にいて規格外に強かったアマチュア棋士の悲惨な物語。
今やロックなどは最たるモノだけど、プロとアマの境目がなくなってるでしょ?
つまり、どの分野でもプロのレベルが低くなり、アマチュアの実力が上がった。
その中にあってどうしてもアマチュアがプロに歯が立たない種目が日本にふたつあるそうだ。
それは「相撲」と「将棋」なんだって。
この小池は素行があまりにも悪く、チャンスが幾度かあったにもかかわらず、終生プロになることができなかったが、バッタバッタとプロをなぎ倒し、対局の後にこう言った。
「ありがとうございました。拾わせて頂きました」
カッコいい!
これが負けた相手のプロ棋士の神経を猛烈に逆なでしたとか。
羽生善治は小学生の時に小池の対局を実際に観ていて、「型破りだが、とにかく強かった」という感想を残している。
聡太くんはチャンとこの人の研究をしているらしい。

3_0r4a8481ガラっと変わって…こういうホラーものも当然取り揃えている。
この子、日がな一日こんなことをしている。

350v「あ、ゴメン!うまく撮れなかった!」と言うと、「ンガ~」と声を出しながら、また別のポーズを取ってくれた。
いいゾンビだ。

360_2さて、やっぱりコレはハズせない…というか、メッチャ面白かったのがコスプレの皆さん!
630コレは館内のコスプレ・ブースに設置されているセット。
640v会場の建屋の間のスペースがコスプレ・ゾーンになっていて、そりゃもう大騒ぎ!
この手のイベントの「花」ですな。

A_380v

A_370v

A_410v

C_550v何を倣っているのかはサッパリわからないが、華やかでとてもよろしいな。
ジックリ見て回っちゃったよ。

B このポーズがいい。
カメラを向けるとシュピっとポーズをキメてくれる。

C_420v_2

C_400vこういう小道具がまたスゴイ。

Dw_440_2そんなに大きなモノどうしたの?
電車で持って来たの?

E_450v

E_455v 私も普段仕事で使っている大きなカメラを持参してもんだから、少しカメラを構えると皆さん積極的にポーズを作ってください。
「イヤイヤ、私違うんですよ!」なんて言うのもヤボなのでガンガン撮らせて頂いた。
一方、マニアの皆さんはスゴイよ!

Fかなり本格的な機材を持ち込んでの撮影なの。

Gで、コスプレの皆さんは、実に柔軟にカメラマンたちのリクエストに応えてくれる。
横で見ていて気が付いたんだけど、ナゼかみんな「座ってくれ」というリクエストを出すんだよね。
アレはどういうことなんだろうか?

H着ぐるみの中にスッポリ入っちゃって全く動かない人たちもいる。

H_510v

H_520vメンズだって負けちゃいない!

Jw_490このヒーローものなんかは結構お金がかかってるんじゃないかしら?

Jw_500この人はやたらと後ろを見せていたよ。

Kvコレなんかは相当大がかり!
シアワセのホワイト・タイガーが覆いかぶさってる。重いだろうにナァ。
Nvとにかくスタイルも十人十色でおもしろい!

L やっぱり可愛いのがいいナァ。

M_560v

M_570v

1_s41a0185

M_580v「コスプレにトライ!」みたいなコーナーもあった。

600_2自由に身につけてアナタもコスプレを楽しんでね!…ってヤツ。

610コスプレ衣装の修理屋さんまで用意されてる。

620コチラはフェイス・ペイントのコーナー。

650ココも人気だったよ~!

660さぁ、第1日目もソロソロ終盤。
イヤ~、しっかしスゴイ人!

670『超演奏してみた』に戻って来た。
ココだって大和証券がスポンサーだからね。

680この日のトリを務めたのは「紅い流星 with 東京アクティブNEETs」。

690トランペットは「ヒロコマン」こと古屋ひろこ。

700vトロンボーンは枡家小雪。

710vテナー・サックスが山石本薫。

720vキーボーズは紅い流星。

730v蒼い刹那のベース。

740vパーカッションに金山敦史。

745vそして、「白いイブリガッコ」こと伊藤ショボン太一。

750vだ~か~ら~、ショボンちゃんのドラムスはNATALね。
素材はウォルナット…クルミ。
フィニッシュはイブリガッコ色のナチュラル。

760ステージはMarshall JCM900 4100の姿も!
使われなかったけど…だって東京アクティブNEETsはギタリストいないんだもん。
でも、ステージにこの黒と金と白の四角いヤツがあるだけでライブ感が倍増するからフシギ。

770「ハイ、お待たせしました!」と浴衣姿の7人が現れると、客席から大きな歓声が上がった!

780もうこのチームは「お祭り」という言葉がピッタリとハマる。
そのハジケぶりが気持ちいい。
ココのお祭りには「影」などない。
いつでも「本祭り」だ。
870流星さんをはじめ、東京アクティブNEETsのほとんどのメンバーはつい先日Marshall Blogにご登場頂いた。
ヒロコちゃんのビッグバンドだ。
今日も仲良しの小雪ちゃんと息の合った演奏でカッ飛ばす!

800

820加えて山石さんのテナーが唸りを上げる。

R_2 しかし、いいね…3管ってのは。
誰が考えたんだか、トランペットとサックスにトロンボーンが1管加わることでものすごくサウンドがふくよかになって、アレンジによってはとてもスリリングなハーモニーを生み出す。
私はジャズ・メッセンジャーズも3管編成の時代が好き。

855流星さんのMC。
「今年でナント10周年になりました!プライベート・スタジオを作っちゃおうかと思います」
おめでとうございます!
そして最初のゲストを紹介した。

1_s41a0601 ヴァイオリンのTAM。
国内はおろか世界中を一緒に回っている盟友。

860v曲はアニメのメドレー。

810v2000年代、90年代、80年代とさかのぼっての選曲と構成。
ん~、わかったのは子供が小さい時に少しだけ見ていた「セーラームーン」と「クレヨンしんちゃん」、それと「ドラえもん」ぐらいか…。
80年代ったって中盤からはもう社会に出て働いていたからナァ。

850しかし、密度の濃いアレンジと圧倒的な演奏で十分楽しめる。

830v「次は2000年以降のアニソン・メドレーを演りたいと思います」

1_s41a0549 もうダメ。
全くわかりませんでした。

880でも、会場のお客さんには大ウケ!

890後半はTAMさんの他にもゲストや飛び入りを迎え盛り上がり度がアップ。

900最後は先日のヒロコマンBIG BANDでも取り上げられた人気曲「Native Face」で締めくくった。
今日もヒロコマンはギンギンに盛り上がってますナァ。
さすが私の後輩!

910v3回のステージをこなして大忙しのショボンちゃんとNATAL。
今日も素晴らしいドラミングだった!

840東京アクティブNEETsの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

920最後、すなわち第1日目の締めくくりは『超踊ってみた』と『超歌ってみた』のブースとのコラボレーションで『超合わせてみた』!
離れている各ブースが一斉に同じ曲を歌って演奏するのだ。
曲は「バラライカ」。
大ホールに鳴り響く歌声!
エンディングには銀テープが宙を舞って大きな感動を演出した。

930さて、最後に…。
もちろん私も『ニコニコ』のことを全く知らないワケではなかった。
が、チョット前まではこうして自発的にイベントに足を向けるなどとは夢にも思っていなかった。
一方、日頃より業界の人たちから、若い人たちの『ニコニコ』への熱中ぶりを耳にしていたので、一度どんなモノかをこの目で見てみたいという気持ちが募っていた…仕事としてね。
そこへ偶然声をかけてくれたのがショボンちゃん。
まずは、そんなチャンスを与えてくれたショボンちゃんにはこの場をお借りして深く御礼を申し上げたい。

1_s41a0246初めての『ニコニコ超会議』…メチャクチャおもしろかった!
正直、こんなジジイでもと~ても楽しむことができた。
反面、ロックの将来について考え、暗澹たる気持ちにさせられてしまった。
 
私は13歳の時、つまり1975年ぐらいからロックに夢中になり出したんだけど、その頃の音楽といえば「歌謡曲」が全盛で、「ロック」はそれとは地面がつながっていない、完全に別の場所にあった。
それは少し大人っぽい所にあって、「ロックを鑑賞する」ことがひとつのステイタスで、独立した趣味分野だった。
「テレビにミュージシャンが出ない」時代とでも言おうか?
ロックを聴くことが「愉しみ」や「嗜み」のひとつとして、切手集めや熱帯魚の飼育、アマチュア無線や骨董品集めと同じ階層にあったように思う。
実際、ハード・ロック、グラム・ロック、プログレッシブ・ロック、ジャズ・ロックにブルース・ロック…パンク/ニューウェイブのブームが本格的になる前までは、掘っても掘っても色んなヤツが出て来てロックを知ることがおもしろくてしょうがなかった。
もちろんお小遣いやバイトの給料は、すべてレコードかギター関連のアイテムに化けたことはご多分に漏れない。
こうなると立派な趣味でしょ?
今の若い人の中にもそういう子はいるんだろうけど、昔ほどの数ではなかろうし、熱気を入れる対象も我々の頃に比べてあまりにも画一的になってしまっているのではなかろうか?
反対にもし、もしですよ…私が今の時代に青春期を迎えていたら、間違いなくロックに夢中になんかなっていなかっただろうね。
『ニコニコ』やアニメに入れ込んでいたことだろう。
だって、アニメを観れば「ロック」がもれなく付いてくるんだもん。
すなわち、クォリティの問題は別にして、世間一般のポジションとして「ロック」はもはやアニメーションやゲームなどのアクセサリーになってしまったということ。
そうなればワザワザ「ロック、ロック」と騒ぐ必要なんかありゃせんわね。
70年代は「ロックの普及のために…」なんてムーブメントが盛んだったが、それから30年、40年経ち、「ロック」というスタイルの音楽が歌謡曲を駆逐し、一般大衆の間に普及した途端に「Rock」というものが無くなってしまった…と観察している。
そこへヒップホップってのが出て来ちゃった。アレは困るんですよ…Marshall使わないから。
 
それとね、このイベント、金がかかっているからチンケなモノがひとつもないの。
私なんかに言わせると、「万博」のイメージかな?
それぞれのブースがアメリカ館でありソヴィエト館であり、太陽の塔であり…。中にはガーナ館とかタンザニア館みたいのもあるけど、総じてやっていることがゴージャス極まりない。
それも日本を代表する大企業がバックに控えてるんだもん、当然のこと。自衛隊のことを考えれば国も介入しているイベントと言っていいかも知れない。
それらの意味で、<前編>の冒頭に書いた通り「社会」の勉強にもなったというワケ。
大企業が決して少なくはないであろう宣伝広告費をこのイベントにつぎ込んでいるのだから、その効果も推して知るべし…すなわちコレはひとつの「経済」なんだよね。
 
私同様、クラシック・ロックで育った同輩のご貴兄、次回お足を運ばれることをおススメします。
日本のエンターテインメントの現状が一発でわかります。
そして、若い子は誰もツェッペリンやパープルに興味を持たない理由が痛いほどわかる。
それと、メタル関係のコミュニティにいる若い人たちもダマされたと思って行ってみるといい。
「社会科」のとてもいい勉強になると思う。
でも、ちゃんとメタルへ帰って来てくれよ!
「ミイラ取りがミイラになる」なんてことのないように…。

940

200  

(一部敬称略 2018年4月28日 幕張メッセにて撮影)

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2018年6月22日 (金)

『ニコニコ超会議2018』に行ってみた! <前編>

    
「エッ~?シゲさんがニコニコだなんてわが目を疑うよ!」…ああ、好きに疑うがいい。
しかし、遊びに行って来たんじゃないゾ。
勉強をしに行って来たのだ。
何の勉強かというと…「社会」だな。「経済」と言っていいかも知れない。それと少しだけ「音楽」。
教室は幕張メッセだ。
朝からガンガン人が集まって来る。
まるで『ウッドストック』のワンシーンのようだ。

10グワ~!
わかっちゃいたけど、すごい人!

2010代の若い子ばっかりで、てっきり自分が最年長かと思っていたんだけど、見ると案外そうでもないゾ。

30春だというのに会場の入り口前は完全にハロウィン状態。

40こうなると普通の格好をしている方が恥ずかしくなってくる。

50チョット失礼して皆様よりお先にスタッフの通用口から会場に入ると…

60もう別世界!?
75真っ先に向かったのはココ。
『超演奏してみた』という器楽演奏を楽しむ人たちのブース。
ニコニコをご存じない人には何をやっているんだかサッパリわからないでしょう?
大丈夫、後で説明するから。
最初は私もゼンゼンわからなかった。

70朝一番の出し物にも関わらずもう黒山の人だかり!

80ステージの上にはバンド。
客席のエリアにはオーケストラが入っている。
『ニコニコ大合奏』というプログラム。
ステージの上には…キーボーズに事務員G。
もうMarshall Blogではおなじみでしょう。

90ベースは「蒼い刹那」。

100パーカッションは金山敦史。120ドラムは…全く見えませ~ん!

130見えた!
伊藤ショボン太一!

140っつーことは、ドラムスは当然NATAL。
愛用のウォルナットのキットにステイヴ・スネア。
その素晴らしいプレイとサウンドにこっちが超ニコニコだってばよ!

150おお~!
やっぱりオケのサウンドってのはスゴイもんだな。
まさにスぺクタキュラー!
この時のために公募して集まった楽団員さんたちなのだそうだ。
予め譜面が配布されていて、リハはこの日に1回しただけ。

160棒を振っているのは2014年の『虹色オーケストラ』の時の指揮者。

170話題の米津玄師の「打ち上げ花火」他1曲を演奏。
コレが「米津玄師」の曲か…。
ココでこんなオーケストラ・サウンドが聴けるとは夢にも思わなんだ。
しかもNATAL!
朝からニコニコづくし!

180次のNATALの出番まではまだ時間があるので会場を見て回る。
コレが予想をはるかに上回るおもしろさなのよ!

190要するに、この『ニコニコ超会議』ってのは、インターネットの動画サイト『ニコニコ動画』の文化祭なんだね。

200アニメからゲームから、今の若者の文化のエキスがすべて集る現場…とでも言えばよいのか。
さっきの「超演奏してみた」の他にも、「超歌ってみた」とか「超踊ってみた」とか、趣味を同じくする仲間が集まってガンガン盛り上がろう…というイベント。
この日は「超会議」だからすべてに「超」がつく。
大ゲサに言えば、このイベントを見聞きすれば今の日本の若者の文化がわかるのだ。
…といっても30歳台ぐらいの人もゴマンと来てるけどね。
今の世の中は30代も若者か?

210初音ミク…コレはボカロか?
「初音」と来たら我々の世代だと甘味処なんだけどね。

220物販のコーナーももちろん充実。

240とにかく、カバーしている範囲の広さがハンパではない。ホントに「超」なのよ。
コレはパチスロのブース。

250それぞれの種目(?)に大抵こういうイメージ・キャラクターがついてる。
また、そうしたキャラクターさんたちの愛想がやたらといい。

255vコレはカラオケだね。

260コレは野球。

270そして、各ブース内で色々なイベントが開催される。

280コレは歌舞伎。

290三毛猫の「かぶきにゃんたろう」だ。
こういうキャラクターのモチーフってのはネコちゃんのひとり勝ちだねぇ。
上のパチスロの赤いのもそうでしょ?
にゃんたろうが座っている台座の歌舞伎模様は「森田座」の定式幕。
「黒・柿色・萌黄」の配色は歌舞伎座と同じ。
このあたりのこと『私のディープ浅草 <その4>』で解説しているので興味のある人はゼヒ読んでみて!
300今度はボートレース。

310展示しているボートと記念撮影もできる。

320ブース内はVRのアトラクションで大盛り上がり。

330ああ~、こういうのはホッとするわ。
おそ松くんがフィーチュアされているブースはナゼか三井住友銀行がスポンサーを務めている。

340チビ太もバッチリ登場。
『おそ松くん』はリバイバルされて若い世代に伝承されているんだネェ。

350フード・コーナーもすごい人だかり。

360やっぱり若い人が好んで食べるようなモノが多いね。

370謎肉?

390聞いてはいたけど、コレがそうか~。
カップヌードルの中に入っているサイコロ状の肉風味のヤツでしょ?

400その「謎肉」だけのカップがあるんだって。
でも、大人気でスッカリ売り切れ。
あ、私は大丈夫です。
カップヌードルですらもう何年も食べてないからして…。

410フード・コートはいつもにぎわっていた。
380何しろ色んなブースがあるんだけど、私が個人的にハマったのはコレ。

420可愛いおねえさんの法話の後…

430ステージの照明が落ち…

440ヒップホップとお経のコラボが始まった。

450この左の方がコレのリーダーみたいなんだけど、タマタマこの数日後テレビに出てるのを見たわ。
やっぱりコレを演ってた。

460こんなアトラクションも。

465文字通り仏壇の中に入って写真を撮るんだけど、自分の遺影が仏壇に入ったところを見たことがある人は普通いないからね。
貴重な体験かも知れんぞ。

470しかも順番待ち!

480ココは座禅のコーナー。
座禅は「サイレント」にキマってる!

490ま、座禅といっても結跏趺坐(けっかふざ)や半跏趺坐(はんかふざ)を組むワケではないんだけどね。
広い会場のハジッコで「シーン」とやっている姿が面白い。

495このコーナーも忙しそうだった。

500お坊さんばかりで牧師さんは見かけなかった。
「牧師」といえばプロテスタント。イギリス国教会との関係があるのかしら?
ヘンリー八世の記事が滞ってしまっていてスミマセン。書きたいんだけどね~、時間がない!

510皆さん真剣にご相談なさってる。

513アッチで法要をしているかと思えば、こっちはナント結婚式!

515新郎新婦さん。
ホントにココで結婚式を挙げているの。

516コレは占い。
…と、たくさんのブースやアトラクションを紹介しているが、<後編>もまだまだこういうのが続くよ。
とても1本の記事では収まりきらない。
そして、どうしてココまで細かくレポートしているのか?にはワケがある。
それは<後編>の最後に記すことにする。

520「超演奏してみた」に帰ってきた。
またしてもスゴイ人だかり!

530ステージに上がっているのは「紅い流星」と事務員G。
550『紅い流星・事務員Gの気まぐレッスン』というプログラム。
2人で巷間の音楽を分析するというコーナー。
6thの使い方とか、クロマチックなコード進行とか、楽理的な説明もあってなかなかに本格的な内容。
フーン、アニソンには「89秒の魔法」というのがあるんだって。89秒の中で魅力をアッピールしきるように作られているのだそう。
それにしても…事務員さんのトークにはいつもホレボレしてしまう。

555後半には実演をタップリ。
バンドが加わっての演奏だ。

570ということは、もちろんショボンちゃんとNATALも大活躍!

590その傍らにはMarshall!…使ってないけど。

600事務員さんは8月30日に『Stars on Planet 2018 -星の王子さまにさよならを-』というコンサートの開催が決定している。
会場は東京国際フォーラム ホールA。スゴイな~。
 
詳しくはコチラ⇒事務員G Official Web Site。

  
<後編>につづく
 

200  

(一部敬称略 2018年4月28日 幕張メッセにて撮影)

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2018年6月21日 (木)

マルコ・ジョルジビックについて

 

この日はチョットした音楽的ショックを受けた。
「ショック」というより「刺激」かな?
昨今の私は、個人的な時間においてはジャズ、近世のクラシック、映画(舞台)音楽、民族音楽、それに古いロック…と比較的色々な音楽を楽しんできたつもり。
しかし、欲張りで飽きっぽい性格のせいか、ここのところ興味のある音楽に出会う機会がメッキリ少なくなった。
チョット前までは毎月欠かさず30枚以上のCDを買って聴かないと禁断症状に陥ってしまう「CD買い中毒患者」だったんだけど、そんなこともスッカリご無沙汰になてしまった…で、それで平気でいられるのが我ながらコワい。
ここのところ買うCDといえば、ブックオフで280円で売っているキテレツなクラシックの中古盤ばかりだ。
コリャいよいよ「ソバ打ち」にでも趣味を転向する時がやって来たか?…と思っていた矢先に出会ったのがこのドラマー。
名前はMarko Djordjevic。
ラスト・ネームを一発で読める人がいたらスゴイ。
私はといえば、Django Reinhardtをハッと思い出して2回目で概ね正しく読むことができた。
そう、「D」は黙字で「マルコ・ジョルジビック」さんとおっしゃる。
「d」と「j」が重なっている字面からポーランドの人かと思っていたらさにあらず。
もう~、この人のドラミングときたら!
彼の演奏を聴いて「おお!まだまだ面白い音楽があるじゃないか!」と再び音楽の世界に引き戻された気にすらなった。
今日はそんな刺激的な1日をレポートする。

10今日お邪魔しているのは西葛西にある「東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校」。
ニューヨークで活躍する日本人ベーシスト、宮地遼によるアンサンブルの特別授業だ。

20授業は遼さんのお話から始まった。
遼さんはニューヨークの音楽学校、Bass Collectiveの卒業生だ。
そこで、「ニューヨーク」という街の魅力や、どうして世界的に有名なボストンの学校に行かずにBass Collectiveを選んだのか…等について語ってくれた。
30v遼さんの説明によると、ニューヨークは街中に色々な音楽があふれている反面、ボストンには音楽の場面が少ない。
それゆえボストンの学校を出ても音楽の仕事にありつくことが難しく、結局「音楽の仕事」を求めてニューヨークに出て来ることになってしまう。
だったら、最初からニューヨークを根城にする方が得策と考えたのだそうだ。
何しろスゴイ人たちが集まっているので、そもそもニューヨークにいること自体が刺激的だという。
以前、グリニッチ・ヴィレッジにある老舗の楽器屋が閉店することになって、「さよならマット・ユマノフ!~私のニューヨーク」という記事を書いたが、私もニューヨーク大スキでしてね。
ほぼ観光客としてしか訪れたことはなく、その滞在期間も最長で1週間程度なのだが、遼さんの「刺激的」という表現はとてもよく理解できる。
でもね、中古レコード屋と食べ物、それに街の清潔さだけは日本の方が格段に上です。

50コレは遼さんがニューヨークで制作した初のリーダー・アルバㇺ『November』。
マンハッタン・ブリッジを背後に従えて愛器を手にした遼さん。
「ニューヨーク大スキ!」って感情がにじみ出ているようですな。
私もこの光景を見たことがある。
どこからだろう?バワリー・ストリートの近くあたりからかな?
近くで見るとスゴくでかいんだよね。
マンハッタン・ブリッジはイースト・リバーにかかっていて、ひとつ下流にあるのが有名なブルックリン・ブリッジ。
初めてニューヨークに行った時、試しにブルックリンまで歩いて渡ってみたことがある。

40cd一方、マンハッタン・ブリッジのひとつ上流の橋がウィリアムスバーグ・ブリッジ。
1959年にソニー・ロリンズが活動を停止してシーンから退いた時、このジャズ界の巨人はウィリアムスバーグ・ブリッジでサックスの練習に勤しんだという。
見てみたかったナァ~。
「ウワ~、音も歌い回しもロリンズそっくりだな~」と通りかかって、顔を覗き込んだらホンモノのソニー・ロリンズ…だなんてね!
そして復帰後、1962年にリリースしたアルバムが、その名もズバリ『The Bridge』だった。
ああ~、またニューヨーク行きたい!!!!

108_2br この授業のテーマは「アンサンブル」…ということで、ピア二ストとドラマーが加わっていよいよ実技の開始となった。

70ピアノはビリー・テスト。

80vドラムスはマルコ・ジョルジビック。

100vそして、もちろんベースは遼さん。
実は遼さんはこの2人の他にギターとサックスを加えたクインテット編成で、『November』を引っ提げた凱旋ツアーの真っ最中だった。
そして、この日はそれとは別にピアノ・トリオで特別授業を開講したというワケ。

90vで、なんで私がこの授業にお邪魔しているのかというと…NATAL。
マルコはNATALプレイヤーなのだ!
3千里もたずねなくても、アナタのNATALはすぐそばに!

1_s41a4008 コレがこの日マルコが使ったNATAL。

110全然シンプルなメイプルのキット。
スネアもNATAL。

120また、私が初めて観た外人ドラマーはRainbowのコージー・パウエルで、UKのテリー・ボジオ、フィル・コリンズ、ビル・ブラッフォード他、数切れない数のロック・ドラマーたち。
ジャズではエルヴィン・ジョーンズ、アート・ブレイキー、ジャック・ディジョネット、ポール・モチアン、レニー・ホワイト、アル・フォスター、トリロク・グルトゥ…残念ながらトニーは観れなかった。
ドラム・ソロではディジョネットとテリー・ボジオ、そして1979年にサンタナで来日したグラハム・リア(ジノ・ヴァネリのところにいた人ね)がすごく印象に残ってるな。
…と、長年にわたって色々なドラマーのプレイを観て驚いてきたけど、この日のマルコのプレイにも本当に驚かされた。
結局はジャズ・スタイルなんだけど、も~レガートの一発目でヤラれた。

140音色もプレイもモノスゴイ個性なの。
といっても、決して奇を衒っているワケでは決してない、でも何かがモノスゴク独特なんだよね。
音楽の種類を問わず、すごいドラマーってバッキングだけで自分の音楽を作っちゃうところがあるじゃない?
まさにソレ。
マルコはDrummers Collectiveという学校で教鞭を執っている遼さんの同僚だ。
こんなプレイを見たら「世界中からスゴイ人が集まって来るから」という遼さんがニューヨークを重視する理由が一発で理解できる。
そうそう、プレイを始める前にマルコは私のフルネームを何も見ずにスラスラと正確に発音し、謝辞と共に「NATALの協力者」として私を受講生たちに紹介してくれた。
こういうところがスゴくシッカリしてるんだよね、向こうの人って。

130v曲は「Wise Man Say」って聞こえたが、変拍子のワタシ好みの曲。

150vまたこのピアノのビリーが滅法スゴイ。
バツグンの構成力でソロを物語に仕立てていく。
なるほど、ビリーは「Village Vanguard Orchestra」のメンバーで、グリニッチ・ヴィレッジの人気ジャズ・クラブ「Smalls」の常連なのだそうだ。
クラシックもOKの今ニューヨークで引っ張りダコの売れっ子ピアニスト。
道理で…。
アレ、どういうワケかニューヨークのクラブでは月曜日になると、ビッグバンドが出演するんだよね。
もうなくなった「Sweet Basil」なんかもそうだったし、敏子さんのオーケストラをBirdlandに観に行ったのも月曜日だった。
各店の常連の腕利きミュージシャンたちが集まって編成されるオーケストラだからして、スゴイにキマっている。
しかも、Village Vanguardは老舗中の老舗だからね、ビリーのニューヨークのジャズ・シーンでの評価が窺えるというものだ。

1602曲目は遼さんのオリジナル・バラードでアルバムのタイトル曲「Novemeber」。

170_nov強靭なテクニックに裏打ちされたプレイ。

180ひとりで本場に出かけて行って、勉強して、自分のコンボを立ち上げて…ホント、スゴイと思うわ。
ボストンの学校へ行って、何年かして帰って来ちゃうのとはワケが違うもんね。
マジで尊敬するわ。
私が20歳若かったら…なんてことすら思わないもんね。

190v20年以上前、最初にニューヨークへ行った時、ヒョンなことからベーシストの中村健吾さんとご一緒させて頂いて、エイブリー・フィッシャー・ホールへにウィントン・マルサリスを一緒に観に行ったことがあった。
まだその頃、中村さんはダンス・クラブのようなところで演奏されていて、ステージの上のウィントンのオーケストラを指して、「いつかこのバンドに入ったろ思とんのですわ」とおっしゃった。
それから数年経って、中村さんは本当にウィントンのコンボに入って『Live at the House of Tribes』というライブ・アルバムに参加しちゃった。
アレもビックリ仰天したよ。CDを見つけてその場で買ったわ。
アータ、ウィントン・マルサリスといえば、ジャズ界のマイコーみたいなもんですからね。
そういうことが起きるのが、また「ニューヨーク」ということなんでしょうな。
東京にいたら一生ムリだもんね。

108_wm3曲目も『November』から「Evan's Wedding Song」。
マルコの作品で、コレにブッ飛んだ。
リズムが変拍子だということは瞬時にしてわかるが、何拍子なのかがどうしても解読できない。
16分がベースになっていることまでは読み取れるのだが…。

200v_wとても「結婚式の歌」には聴こえないスリリングな展開。

210vAREAのデビュー・アルバムの『Arbeit Macht Frei』のオープナー「Luglio, Agosto, Settembre」にも通じる風合いだ。

220vマルコはセルビア共和国の出身だそう。
セルビアはかつてのユーゴ・スラヴィアに属していた国。
太古の昔にスラヴ民族が入り込んだユーゴ・スラビアは、「1つの国、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国、7つの隣接国」といわれる大変に複雑な構造を持った国だった。
そういうエリアからは面白い音楽が出てきやすいんだよね。

230vこの曲もそんな複雑な雰囲気を醸し出しているが、聴いていて実に自然で気持ちがいい。
そもそもメロディがとても魅力的だ。
一聴するとテクニカルに聴こえる変拍子はそれを引き立たせるモノでしかない。
そして、マルコのドラミングはまるで故郷の歌を歌っているようだ。
「ドラマー」というより「音楽家」なんだろう。
完全にドラムスのテクニックの向こう側にあるモノに喰い付いている感じがする。
向こうのスゴイ人って大抵そうなんだよね。
どんな楽器のプレイヤーも「音楽>テクニック>機材」の順番で大切にしているように見える。
まず、自分だけの「音楽」を作ることが第一なのだ。

240_23曲の模範演奏を終了したところでQ&Aコーナー…なんだけど、例によって生徒さんたちは恥ずかしがって質問をしない。
しからば…。
「すいません!業者が質問してもいいですか?」と手を上げたのは………ワタシ。
「もちろん!どうぞどうぞ!」と快く応対してくれる遼さん。
「今の曲は一体何拍子だったんですか?」…もう辛抱たまらなくなって質問させて頂いた。
遼さんが教えてくれたのは、「ハハン、今の曲は、15/16拍子と19/16拍子の組み合わせでできているんです」
そんなんわかるワケないっつーの!
パット・メセニーの「First Circle」の22/8拍子ってのも、数えていてイライラして諦めちゃったぐらいなんだから!
19/16というとザッパの『Joe's Garage』の「Keep it Greasy」もそうだったようなことを思い出して、ザッパの名前を出したところ、ヤッコさん、案の定ザッパ好きだった。
私が質問の口火を切った後はもう大丈夫。
次から次へと受講者から色々な質問がマルコに投げかけられた。
ある女子生徒さんなんか、ナ、ナント、「ザッパのおススメのアルバムは何ですか?」なんて質問をするじゃんね。
そういうことは私に訊きなさい。
「さっきシゲが言ったように『Joe's Garage』はおススメです。他に『London Symphony Orchestra』とか…」と答えるマルコ。
エエ~!『London Symphony Orchestra』はないんじゃないの?!
後でマルコにこのことを尋ねたら、彼は『London Symphony Orchestra vol.1』に収録されている「Mo 'n Herb's Vacation」を演奏したことがあるんだって。それでおススメなのだそうだ。
やっぱり聴いている音楽の幅と深さが違うわ。
『London Symphony Orchestra』の2作はロックやジャズとはほど遠い、フランスの大指揮者ピエールが・ブーレーズが取り上げるような純粋な「現代音楽」なのです。
野次として「One Size Fits All!」って言っておいた。そしたらマルコは私を指さして「イエ~!」って。

250Q&Aの後は生徒さんが参加する実技コーナー。
遼さんトリオのメンバーとの共演。
緊張するだろうね~!

260ピアノ・トリオの編成に…

285vギターの生徒さんも交代でジョイン。

270v

280v生徒さんのパフォーマンスにアドバイスを与えるマルコ。
先生業も本職とあって、実に指導がウマい。
まずホメる。
とにかくホメる。
そして、「でも、こうした方がもっとよくなる」というポイントを具体的に説明する。
ボストンの学校で教鞭を取っていらっしゃる方も「ますはホメなきゃ絶対にダメです」とおっしゃっていた。
ああ、ウチの子ももっとホメてあげればヨカッタなぁ。

305vみんな超真剣!当たり前か…。

320v

300v先生はことの他楽しそうだ!
290演奏している題材は『November』収録の「White」という遼さんのオリジナル曲。
『第七銀河』の頃のReturn to Foreverを彷彿とさせるロック色の濃いカッコいいナンバーだ。
譜面を見ながら演奏を聴いている受講者。
しかし、今みんなコレだもんね~。
便利になったナァ。

390遼さんも理路整然としたアドバイスで生徒さんをステップアップに導く。

330

400v

420v

440vもちろんドラムスの生徒さんも参加する。

350

375vその演奏をジ~っと聴き入るマルコ先生。

340コレがNATALですよ~!いい音でしょう?

360v

410v

450v

370v真正面の席に座って演奏に聴き入るマルコ先生とビリー先生。

380充実の授業は先生たちの演奏による遼さんの「Path of the Light」で締めくくられた。
面白かった~!
そして、やっぱりNATALの音ってステキ!

460最後はみんなで記念撮影。

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

470私もマルコと。
終演後、「さっき演奏した曲、リズムもスゴかったですが、私はメロディに感銘を受けました。あのメロディはアナタの故郷のバルカンのテイストですね?」と伝えると、「コイツ、わかってたのか?」と私の指摘に少し驚いたように「そうなんだよ!」とうれしそうに答えてくれた。
冒頭に書いたように、ホント、すごい刺激を受けたわ。
今、「そば打ち」をどうしようか迷ってる。

480実は、マルコたちが教鞭を執っているニューヨークのDrummers CollectiveやBass Collectiveの創設者のひとりはロブ・ウォリスという人で、教則ビデオのDCIとかHUDSON MUSICのオーナーでもある。
私、ロブとはとても仲良しだったのね。
コレは2003年ぐらいにフランクフルトで撮った写真。

108_rimg0079 その15年後のバージョンがコレ。
お互い歳を取ったナァ。
しばらく没交渉になっていたけど、下の写真を撮った今年のNAMMを契機にまた時折メールで連絡を取り合うようになった。
また何か仕事で一緒になれればいいナァ。
洋の東西や言葉の違いを問わず、昔の友達って素晴らしい。

310_2  200
 
(一部敬称略 2018年5月16日 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校にて撮影)

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2018年5月10日 (木)

Marshall Dinner 2018

 
Marshall社社長ジョナサン・エラリーとエリー夫人が来日。
日頃よりMarshall、NATAL、EDENをご愛用頂いているミュージシャンの方とディナーを共にした。

1_0r4a1982来日の目的はこのディナーの他にもうひとつ。
それはMarshall GALA2開催の打ち合わせ。
Marshall GALA2を来年の後半に開催することを社長自らがディナーの挨拶の中で発表した。
さぁ~、またヤルぞ~!
皆さん、またよろしくお願いします。
 
Marshall GALAとは別に、これからもこのMarshall Dinnerを続けて、Marshall、NATAL、EDENをご愛用頂いているMarshallファミリーのメンバー同士の親交を深めていきたいと思う。

1_0r4a2023  

200 
(2018年5月9日 Hard Rock Cafe UYENO-EKI TOKYOにて撮影)

 

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2018年5月 2日 (水)

第3回 がんばっぺ福島!応援の集い <後編>

 
列席者に配布された升。
コレに福島の銘酒を注いで…オ~ットットットットット、そんなに注いじゃイケねぇよ。コイツァ口の方から迎えに行くテェやつだ。
ココいらで酒にちなんだ噺でも一席やりたいところだけど、当日は車で飲めなかったので…なし。
「冷やでもよかった…」と五代目桂文楽のオハコ、「夢の酒」で<後編>はスタート。

10_2休憩をはさんで、ステージには福島県富岡町出身のシンガー、伊藤優大が登場した。

20_2あたたかな歌声…このナイロン・ギターの弾き語りっていうのはサウンドが柔らかですごく魅力的なんだよね。

30v司会のお2人はスッカリお召替え。
ステージはこの辺りからまた雰囲気が変わっていく。

35次に登場したのは、福島三人娘×という名のトリオ。

40_2ボーカルズの唐橋宙子。

50vヴァイオリンに加藤菜々子。

60vそして、ピアノと作曲は奏音(かなで)。

70v福島三人娘×と優大くんのコラボレーション。
歌うはディズニーの「A Whole New World」。

80_2そして、今度は福島三人娘×にハワイアン・ダンサーズがジョインする。

90_2客席はもうハワイ気分?

100_2主催社のひとつである無洲のスタッフも加わって何ともいい雰囲気。
ああ、この手前の無洲の方…ヒロアキくんの結婚式の二次会の撮影をしていた時、まさか誰かが下にいるだなんて思わないから、70-200mmのレンズを装着した飛び切り重いカメラを持った手を無造作に振り降ろしちゃったんだよね。
そしたらちょうどカメラの下を通りかかった彼女の頭をそのカメラで思いっきりブン殴っった形になってしまって…。
「だ、大丈夫ですかッ?」
ヘタをすれば脳震盪でも起こしかねない相当な激痛だったに違いないにもかかわらず、「大丈夫ですよ!」と笑顔で答えてくれた。
その後も心配していたんだけど、今日こうしてとてもしなやかなアクションでフラを踊ってくれていらっしゃる姿を目の当たりにしてホッとした。
本当にスミマセンでした!

110_2ウワ~!
全員で踊ってる!

120_2スパリゾート・ハワイアンズのファイヤー・ナイフ・ダンスチームの「Siva Ola」の2人の演技。

130_2普段は大きなナイフの両端に火を灯してブンブン振り回すスリル満点のダンス。
今日は電気仕掛けのナイフでの激演。

140vドンドン濃厚になって来るハワイ・ムード…ということで私もハワイで脱線させて頂きましょう。
下のCDは、ラスベガスの老舗ホテル、シーザーズ・パレスのボウル・ルームにおけるフランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr.、リナ・ホーン、デューク・エリントン、アン・マーグレット等、アメリカのショウ・ビジネスを代表するようなキラ星のようなエンターティナーの名演を収録したコンピレーション・アルバム。
ヘヘヘ、実は私、新婚旅行の時に同じ場所でサミー・デイヴィスJr.とジェリー・ルイスの共演を観たんですわ。
一生の思い出+自慢+宝物なんです。
で、このアルバムにはもうひとりの大スター、アンディ・ウィリアムスの「ハワイの結婚の歌」が収録されている。
アンディのビロードのような美声で聴くおかげもあるけど、それを割り引いても殺人的にいい曲だよね~。
で、私のアヤフヤな聞き取りで恐縮なんだけど、アンディはMCでこんなことを言っているの。
「この曲は数え切れないほどの歌手がレコーディングしているポピュラーなモノですが、ある時私は歌詞を忘れてしまい、正確な『ハワイ』という地名の発音もわからなくなってしまったことがありました。
そこで、色んな人に『ハワイ』の発音を確かめてみたのですが、「ハ」にアクセントを付ける人、「ワ」にアクセントを置く人、あるいは「ハヴァイ」と発音する人…もう人それぞれなのです。
その後、ハワイに行って確かめるチャンスに恵まれました。
ビーチにいた白髪頭の80歳がらみの現地の男性に私はこう訊いたのです。
『ハワイで一番大きな島の名前は何といいますか?』
するとその男性はこう答えました。
『ハヴァイ島じゃよ』
そうか!『ハヴァイ』と発音するのが正しいのか!
私はとてもうれしくなって彼に『サンキュー!』と伝えました。
即座に彼はこう答えました…『ユー・アー・ヴェルカム!』」
ハイ、アメリカ人はココでドッカ~ンです。
お後がよろしいようで…。

145cdそれではスパリゾート・ハワイアンズ・ダンシング・チームの皆さん、どうぞ~!

150_2ハワイの音楽というと、スラック・キー・ギターのギャビー・パヒヌイ、仕事で覚えたケオラ・ビーマーとレッドウォード・カアパナぐらいしか知らないんだけど、いいもんですな。
しきりに登場するあのターンバックが何ともいえないよね。

170vもうココは書くことなし。

175

180_2ん?
もしかしてフラはMarshall Blog初登場かな?

190

200v

210_2そして、いよいよ~…

220_2ロックの出番!
「五十嵐公太・寺田恵子withフレンズ」がステージに上がった!

230_2五十嵐公太

240v寺田恵子

250v_2満園庄太郎

260vChoji

270v_2I Don't Like Mondays.のChojiくんはMarshall。
JCM900 4100を使用。

280v_21曲目は「学園天国」。
「ふくしま~!まずはオッサンから~!オッサンいくぞ~!」
そんな恵子さんが大スキ。
オッサンたちが小学生から中学生ぐらいの時のヒット曲になるのかな?
ちなみに私は小学校5年生かなんかでした。

290_gt今日もバッチリとアゲアゲの庄太郎ちゃん!

300v容赦なくテンションを上げまくる公太さん!

320v「♪ヘ~イヘイヘイヘ~イヘイ!」…こんなの盛り上がるにキマってる!

310_2Chojiくんのスキルフルなソロがキマった!

340_2怒涛のアンサンブルで一気に盛り上がりの頂点に達するステージ。

330「盛り上がってるか~ッ!」
「オオオオオオ~!」
皆さん、日頃のストレスを根こそぎにするかのような凄まじい反応。
「去年だっけ?公太くんから電話を頂きました。『こういうイベントがあるんだけど出ない?』と誘われました。話を聞いて胸が熱くなって出演させて頂くことにしました。
ひとりひとりが元気でないといけません」と恵子さんが出演に至った経緯を説明した。

1_img_0403 そして、2曲目は元気に「ああ無情」。

350_aaあ~あ~、火に油注いじゃって!
取り返しのつかないことにならなければいいけど…。

360v「♪プワプワプワプワッ」!
わかるわ~。
80年代、どこへ行ってもカラオケはコレだった。その頃、今となっては信じられないことに私もネクタイ締めてスーツ着ていたからね。
あの頃はみんなで食事がてらに居酒屋に行ってガッツリ飲み食いして、そこから行きつけのスナックを2、3軒ハシゴするなんてのが普通だった。
当時はスナックとかへ行くとカラオケって「1曲100円」とかでサ…ビデオ・ディスクとかいうヤツが出だした頃の話。みんなで100円玉を出し合って順繰りに歌っていたでしょ?
その頃、私は地方勤務だったので小さなスナックのカラオケはまだ8トラだった。歌詞カードをビラビラめくってね。
パソコンもスマホもない時代…なつかしいな。
 
チョットチョット、最前列で携帯なんかイジってる場合じゃありませんぞ!

370勝手知ったるアンさんナンバーだからして、恵子さんもすさまじい迫力!
日曜日の『NAONのYAON』もスゴかったよ~!
恵子さんの神通力で天気は晴らしちゃうし、サービス満点のステージ運びで最高のエンタテインメントを見せてくれた。
『NAONのYAON』をMarshall Blogでレポートするのは大きな喜びであり誇りでもあるのだ!

380そんな恵子さんをドライブさせるバック陣!
こちらも激演以外のナニモノでもない!

390v_2

400v_2

2_img_0329 「ココでひとりギタリストを紹介します。9年ぶりに再会しました」と恵子さんに紹介されて登場したのはヒロアキくん…あ、世界の田川ヒロアキ!
「9年ぶり」というのは、2009年に日比谷の野音で開催した『HARDなYAON』の時のこと。
実は私もこの時初めてヒロアキくんとお近づきになった。
ヒロアキくんは震災の翌年から始まったこのイベントの前身から参加している無洲の福島応援団の重鎮だ。

410vヒロアキくんが加わっての1曲目はバラード。
SHOW-YAの最近作『AURORA』に収録されている「風の電話」のことを歌った「VOICE」。

420_2「風の電話」については以前のMarshall Blogの記事から転載する。
「それは、電話線がつながっていないダイヤル式の黒電話のことで、傍らにはノートが置いてある。
場所は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県上閉伊郡大槌町…そのある私邸の庭に設置されている電話ボックス。
来訪者はその線のつながっていない電話で亡き人に自分の想いを伝えたり、ノートに気持ちを記載したりする。
ことの始まりは震災前年…その私邸の主人である庭師が、亡くなった年上のイトコともう一度話をしたいとの思いで、海辺の高台にある自宅の庭の隅にその電話ボックスを設置したのだった。
その翌年に発生した東日本大震災の生存者が、震災で失った家族への想いを風に乗せて伝えられるように…と、その庭師は自宅の敷地を整備し、電話ボックスを開放した。
その電話機の横には…
「風の電話は心で話します。 静かに目を閉じ、耳を澄ましてください。 風の音が、又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら、あなたの想いを伝えて下さい(註:読点と句読点は筆者。漢字はママ)」
という言葉が添えられているのだそうだ」
恵子さんはこの話を聞いて居ても立ってもいられなくなってこの曲を作った。

430v庄太郎ちゃんはベース・ソロを披露。

435v会場の1,200個の耳が恵子さんの心のこもった熱唱に傾けられた。

450_2ヒロアキくんのギター・ソロが曲をドラマチックに盛り上げる。
短期間で世界から23万回以上のアクセスを稼いだ先日のMarshallのデモンストレーション動画は激しい演奏に終始したが、こうしたバラードでのヒロアキくんの演奏も特筆すべきモノだ。
何しろ音が美しい。
「Marshallを美しく鳴らす第一人者」と呼んでも差し支えないであろう。

450v使用したMarshallはJVM210Hと1960BV。

405v 「最後の曲です」
「エエ~!」
「うるせぇんだよ!」…と、さすがにこの日はやらなかったので、私が今やっときました。

460vChojiくんが奏でるイントロからスタートしたのは…

470v_ayRCサクセションの「雨上がりの夜空に」!

490v_2またまたお客さん大よろこび~。

495ハツラツとしたバンドの演奏には身体を動かさずにはいられない。
仕事柄私は毎晩のようにこういうのだけど、ライブハウスなんかに普段行くことのないであろう皆さんとってはとてもなく大きな刺激だったのではないかしら。
そんな機会を作ったバンマスの公太さん。
実は主催社のひとつ無洲の浅野社長の高校の同級生。私とも同じ年~。

480ヒロアキくんのソロ。
今度は極端に激しいヤツ!

500スーツやワンピースをお召しになった方々のエキサイティング風景。
実にいいもんです。
ナゼか盆踊りの雰囲気を出てしまっているのは、昭和に育った者のだけが成し得る特殊技能か。
こうして人が純粋に音楽を楽しんでいる姿は美しい。

520庄太郎ちゃんのドラゴン・ファイヤーもキマった!
刃のロシア公演も大ウケだったと聞く。
コチラも「世界の」満園庄太郎だ!

530v_2お名残り惜しゅうけど、エンディング!

535「どうもありがとう!」
短いながらも圧倒的なパワーで福島を応援した恵子さん。
やっぱりスゴイわ!

540vココでサプライズ・ゲストとして元雅夢の三浦和人が登場。
「もうオレはいいんじゃない?」
前のステージが派手だっただけにチョットやりにくそう。
「素敵なパーティに呼んでくれてありがとうございます」と代表曲「愛はかげろう」を歌い出すと会場は水を打ったような静けさを取り戻し、三浦さんの歌に酔いしれた。
名曲強し!

560vいよいよクライマックス。
出演者全員が参加してのフィナーレだ。

570ココまで司会で活躍していた浅野社長がギターを手にして登場。
歌うはザ・サベージの「いつまでもいつまでも」。580ホンモノのザ・サベージ、奥島吉雄さんも登場!

590vやっぱりいい曲だね~。
今はこうした後世に残るような、そして老若男女を問わず口ずさめる名曲が全くなくなってしまったのはとても寂しいことだ。

600そして、奥島さんがプロデュースを手掛けた中島みゆきの曲を最後に演奏した。
曲は「時代」。
610恵子さんが本気で歌うとスゴイの!
声が抜けちゃって、抜けちゃって!

620何しろ目にも、耳にも、口にも盛りだくさんな内容の4時間!
この思いは間違いなく福島に届けられたことであろう。
 
株式会社 無洲の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

630終演後、楽屋ではバンドのみんなで記念撮影。
公太さんは次の予定が迫っていて急いで会場を離れたので残念ながら写っていない。

640浅野社長と世界の2人。

6509年ぶりの2人。

660ついでに私も…。
3日前にもご一緒させて頂いた。
私、光栄にも2011年からの長きにわたってSHOW-YAさんのライブのオフィシャル・フォトグラファーを務めさせて頂いておりますが、こんなことしたの丸っきり初めてなんよ!
恵子さん、どうもありがとう!

670 

200 
(一部敬称略 2018年3月3日 ベルサール東京日本橋にて撮影)

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2018年5月 1日 (火)

第3回 がんばっぺ福島!応援の集い <前編>

  

東日本大震災から7年。
今も災禍に苦しむ方々がいらっしゃる一方、そうした方々を支援するイベントやそれに取り組む人々がいる。
今日と明日のMarshall Blogは、『がんばっぺ福島!応援の集い』と題したイベントのレポートをお送りする。
今回は、SHOW-YAの寺田恵子や田川ヒロアキ他の人気ミュージシャンを交えての開催となった。
「続けることに意味がある」…このキャッチコピーにあるように、続けることって本当に大変なことだと思う。
「始める」ことより、「続ける」ことの方がはるかにムズカしい。「終わる」こともまた相当にムズカしい。
しかし、始めないことにはナニも始まらないからね。
3回目を迎えたこのイベント、これからもズッと続いて行くことが窺い知れるパワフルなものだった。

10ところで、「福島」というと、私には強力な思い出が2つある。
ひとつは2010年の5月末に郡山の私立美術館で開催された『スウィンギン・ロンドン 50's-60's ―ビートルズたちが輝いていた時代―』という企画展のオープニング・イベントして催された鮎川誠さんとSHEENAさんとの鼎談。
『【SHEENA & THE ROKKETS 35周年記念特別企画】鮎川さんとMarshallとわたし』という記事に詳しく記したのでココでは内容については触れないが、この後、SHEENAさんが急逝したこともあって「郡山」は一生忘れられない場所となった。

05そして、その翌年、2011年の10月。
場所はいわき。
長年にわたって山下達郎さんのベース・パートを担当している伊藤広規さんのバンドが「いわきアリオス」に登場し、写真撮影をさせて頂いた。
広規さんも東日本大震災のチャリティに熱心に取り組んでいて、このライブもその一環だった。
この時の演奏が録音され『Relaxin' at IWAKi ALIOS』としてリリースされ、写真だけでなく、私が書いたライナー・ノーツもご採用頂いた。
それからというもの広規さんのオリジナル・アルバムのすべてに寄稿させて頂いていることは私の大きな自慢のひとつだ。
一度消滅してしまったこのコンサートのレポートを、本当に偶然ながら先週アーカイヴ的にMarshall Blogに復活させたのでゼヒご覧頂きたいと思う。
  
記事はコチラ⇒RE-BIRTH WITH MUSIC! ~ いわき街なかコンサート2011

06以上が私の福島の強力な思い出。
そして、この日…場所は日本橋ながら福島関連のイベントとして心に残る楽しい思い出となった。

20会場は著名芸能人の披露宴かと見紛うばかりの大規模なモノ。
600席だって!
もう向こうの方は霞んで見えやしない。
ココで福島の食材やお酒、そして様々な演芸を味わおうというワケ。

25会場のロビーのようす。
福島の名産&特産品がズラリと並ぶ。

140日本酒類の展示が目立つ。
そう、福島は日本酒の生産量が全国第7位の酒どころなのだ。

30福島の日本酒のスゴイところはその生産量だけではない。

50「全国新種鑑評会」という100年以上(!)の歴史を持つ日本酒の品評会で5年連続で金賞を受賞。
そして、金賞受賞銘柄数が日本一多いのも福島県なのだそうだ。

90お、我がいわきからも!

80ワインだって負けちゃいない!

60所せましと美味しそうなモノが並んでいる。

40おお~、「ままどおる」!
ままどおるは郡山は三万石の銘菓。
思い出すナァ、美術館のことを!

95喜多方のラーメンはもう完全に全国区だけど、餃子も頑張ってる?
しかし、全国で展開しているこの餃子の「名物化」合戦もスゴイものがあるよね。
もはや焼餃子もラーメン、カレーに続いて完璧に日本のオリジナルのメニューになった。

70なでしこJAPANからも応援が!

100鮫島彩選手のユニフォーム。

110マグロやカジキの油漬けの缶詰なんてもの用意されていた。

120展示品は食品だけじゃないよ。

130地元の高校生が作ったアクセサリー。

160いわき海星高等学校の生徒さんの作品。

170んッ?
コレは下関産。

180そのご本人はリハーサルを前にアンプのセッティング中。

190vその傍らでポケットに手を突っ込んだままアレやコレやと指図をする態度の悪い鬼コーチ。

200リハーサルが終わったところで出演者並びにイベント・スタッフが全員集合しての記念撮影。

205そして、開場。

210これだけの客席がすべて埋まるのよ。

220このイベントを協賛・後援している企業の数々。
大手ばっかりよ。
そして主催者は毎日新聞社とレストラン企業無洲。

230お客さんが席に収まったところでいよいよイベントがスタート!

240司会はテレビでおなじみ中井美穂。

250v災害の犠牲者の方々に黙とうを捧げた後、主催社のひとつ毎日新聞社国際事業室顧問の常田さんからご挨拶

1_img_0011 次いでイベントの「第1部」として「未来を生きる福島の子どもたちへ」と題された対談が始まった。
マイクを握っているのは内堀福島県知事。

260そして、対談者は東芝ブレイブルーパスの大野均選手。

270v元読売巨人軍の鈴木尚広氏。

280vそして、ココから第2部。
司会にこのイベントの主催社のひとつである株式会社無洲の浅野社長が加わる。

290vこのイベントの合言葉「がんばっぺ福島!」のエールで気合いが入った!。

295するとステージにはズラ~っと福島の作り酒屋さんが並んだ。

296そして、鏡開き。310福島県酒造組合の会長さんの音頭で「カンパ~イ!」。
300テーブルには福島の食材を使った料理が並んだ。

450それには地元の若者からの丁寧なメッセージが添えられていた。

460ステージでは「和の響演」と題したパフォーマンスがスタートした。

320まずは迫力の「山木屋太鼓」。

330v平成13年に発足した福島県川俣町のチーム。
川俣町にある山木屋地区も避難区域であったが、ちょうど1年前に解除になった。

340山木屋太鼓のテーマは「美しい自然、そしてここが故郷」。
昨年には「Blissfest」という北ミシガンの音楽祭から招待を受け遠征したという。

350v続いても「和」。
小湊美和・昭尚姉弟with Friendsというチームで「春よ、来い」。

355三味線の小山清雄。

360ギターに斎藤純一。

370vヴァイオリンの土屋雄作。

380vそして、小湊昭尚の尺八と…

400vお姉さんの小湊美和が加わって「東京ブギウギ」転じての「福島ブギウギ」。
当然福島弁が飛び出してく~る~!

390vさらにお姐さんが加わって「炭坑節」。
ま、炭坑節ってのは田川市が発症と言われているんだよね。

410コレは壮観でしたよ~。
全員立ち上がって踊っちゃったんだから。
子供の頃、盆踊りって楽しかったナァ。

420出演者の席も全員ダンシング!
ウチのカミさんまで踊ってら。こういうの大スキだからな~。

430コチラの姉さんも負けちゃいない!
恵子さん、完璧でした。
ね~、昔はこういうの楽しかったですよね~。

440ガラリと雰囲気が変わってジャズ。
松平恒和ジャズバンドと銘打ったクインテット。

470クラリネットの松平恒和。

480vテナー・サックスの上野まこと。

490vピアノで参加の仁井田真樹さんは300年以上続く郡山の蔵元「仁井田本家」の女将。

500v_2ベースは福澤宏明。

510vドラムスは五十嵐公太!

520v曲はまず「All of me」。
いかにもベニー・グッドマン!
私はモダン一辺倒で普段は聴かないんだけど、スイングもいいもんですな。
ジム・マーシャルとほぼサシで食事をした時、話題に困って「好きなドラマーは誰ですか?」と尋ねたところ、子供のようなうれしそうな顔をして「ジーン・クルーパ!」と答えてくれたのを思い出した。

530v松平さんの法被の襟には「戊辰一五〇年」とある。
「戊辰」とは「戊辰戦争」のこと。
「薩摩・長州・土佐vs.奥羽越列藩同盟」の内戦があったのが慶応4年、この年が「つちのえたつ」だったことより「戊辰戦争」と呼ばれている。
もうひとつ、今年150周年に当たるモノはな~んだ?
そう、今盛んにやってるでしょ、明治維新が150周年。
そりゃそうだよね、幕府が倒れて明治維新が実現したんだから。
で、ナゼ松平さんが「明治維新」ではなくて「戊辰戦争」の150周年の法被をお召しなられているのかというと…このお方は最後の会津藩主、松平容保の曾孫、すなわちひ孫であられるのだそうだ。
楽屋でご一緒させて頂いたんだけど、道理で気品があると思ったんだよ。
この時、徳川の菩提寺、上野寛永寺の北白川宮能久親王(きたしらかわのみやよしひさしんのう)、すなわち輪王寺宮の東北への逃避行を描いた吉村昭の『彰義隊』を読み終えたばかりでサ、ワタシ、興奮しちゃって!
こちとら江戸っ子よ、佐幕派よ。法被を着るなら『彰義隊』って銘を入れちゃうよ。
ナニもお話できなかったけど、ひとつだけ教わった。

540それは葵のご紋。
コレは上野の寛永寺の通用門にひっ付いている徳川家の葵のご紋。
ワザワザ行って撮ってきた。

560かたや、松平さんが羽織っている法被に入っている葵のご紋。
似てるけど、葉脈のデザインがゼンゼン違うでしょ?
コチラは「会津葵」というのだそうだ。
日本のこうしたグラフィック・デザインってのは本当にカッコいいよ思うよ。
シンプルで、清楚で、味わい深く、そして意味が深い。

550vココでシンガーが加わる。

565川澄はるかさんが歌うのは「Tennessee Waltz」。
テネシーにいるのかと思ったポール・ギルバートが飲み屋にすぐにやって来たっていう話しがあってね…ポールがいたのはテネシーじゃなくて田無だったという。ホンマか!
もう1曲はナゼか「Bei Mir Bistu Shein」という原題が定着しているアンドリュー・シスターズの「素敵なあなた」。

570v公太さんのド派手なフィルが刺激的なドラミングも冴えに冴えてジャズのセットは終了した。

580v会場では福島さんの銘酒が存分にふるまわれたが…私は飲めないの、車だから。

1_img_0054 ロックの<後編>につづく
 

200_2 
 
(一部敬称略 2018年3月3日 ベルサール東京日本橋にて撮影)

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2018年4月27日 (金)

だから、私は新しいXPERIA。…とMarshall

 
あのメロディが聞こえてくると、ナニをしてても電光石火のごとくテレビの画面に目をやる。
その次に口から出て来るセリフは2に1つ。
「お~!Yukiちゃんだ!」
「なんだ、Yukiちゃんじゃないわ…」
コレはSONYのXPERIAのテレビ・コマーシャルの話。
そんな生活から解放されてしばらく経ったが、またYukiちゃんとXPERIAが大接近した!

10「XZ2」というXPERIAの新機種の発売イベントにYukiちゃんが登場したのだ。

20コレはリハーサルのようす。

30Yukiちゃんの後には当然Marshall。

40コチラは新機種ではないが、Yukiちゃんの愛用機種。
JCM2000 TSL100と1960Aだ。
1960なんつったら「新機種」とはほど遠いけど、電話で例えたら「糸電話」ぐらいの歴史があるからね。

50v_2足元のようす。

60場所はSME乃木坂スタジオ。

70司会は新中さん。

80vこの日、スタジオに集まったお客さんは、東南アジアと中東エリア、南アの関係者の方々。
背後のレコーディング・ブースには同時通訳の方々がいらっしゃって、予めお客さんに渡されたレシーバーからステージでやっている内容が各国の言葉に翻訳されて届けられる。
時折漏れ聞こえて来る外国語…カッコいいね~、同通。
憧れちゃう。
衛星放送なんかで生で通訳している外国のニュースがあるでしょう?
アレって、同時通訳者がコロコロ替わっていくじゃない?
モノスゴク神経を使うので、長い時間やってられないらしい。
ああしたプロの通訳の方々は、修業時代には毎日50個の単語を覚えるんだって。
毎日ですよ、毎日50個!
私なんざ、どうアガいてもできないな。
90まず最初にエンジニアの鈴木さんからスタジオ設備の説明があった。

S41a0224 2001年の開業で設計はLAのピーター・グリューナイセンという人。
徹底してノイズ対策が施されており、床材や壁材、空調のダクトから壁のクロスまで、すべてをアメリカから持ち込んだのだそうだ。
また、振動を遮断するため、床はフローティング状態になっており、壁の厚さも2mに及ぶ。

100電圧も100V、117V、220Vが引かれている。
だからイギリスのMarshallをそのまま持ち込んでもヘッチャラだ。
ケーブル類にはすべてBELDENが採用されている。

110最近のレコーディングの傾向に合わせて残響は少ない設計だが、音の響きがナチュラルで生音がきれいに録音されるようになっている。
もちろん付属機材類にも万全を期しており、レコーディングの要であるマイクもビンテージものが多数用意されているそうだ。
下のモニター・ミキサー(っていうのかな?)も自社の開発品。

120スタジオの説明の後はミキシング・コンソール・ルームへ移動。
一辺には入りきれないので、お客さんは3つの班に分かれた。
ベトナムのグループがあったので、私はそこに加わったよ。
このベトナムの通訳さんもスゴかったナァ。

13072チャンネルのミキサー、Neve8872。

0r4a9622 かなりカスタマイズが施されていて、コネクター部はすべて金を使用。
16年経っても接触不良など皆無。

140vさすが、ルパート・二―ヴ!
御年92歳だそうです。

150スピーカーはTektonというメーカー。
このスタジオのためにオリジナルで製作した。

160以前にも気になって、あるベテラン・ミュージシャンと話したことがあった。
我々の世代は音楽を聴くための装置といえば、ステレオが当たり前で、その媒体はレコードだった。
だから、消費者がステレオで音楽を楽しむ環境だけを考慮して録音をすればよかったのだが、今はゼンゼン違うでしょ?
もはや私みたいにステレオで音楽を聴いている人は極端に少なくなってしまったと聞く。
ポタフェスのレポートを読んでもらえればわかるように、今やイヤホンで音楽を聴くのが当たり前。
他にパソコンで音楽を聴く人も多かろう。
Marshallでもやってるアクティブ・スピーカーも流行りだし、カーステレオで聴く場合も考えなければならない。もちろんステレオのことも忘れるワケにはいかない。
媒体も同じ。
CDの流通量は激減したという一方、レコードやカセットテープが復興しているとかいうでしょ?
そのミュージシャンは、やはりありとあらゆる再生機器で試して、最大公約数的な音作りをしているそうだ。
…というような話が鈴木さんからもあってビックリ。
最高の音質を誇るスピーカーだけではなく、下のような民生機器でも音を確認しているのだそうだ。
大変な世の中だね~。

170さらにXPERIAの技術担当、松本さんから今回の商品の技術的な説明をして頂いた。
アナログとデジタル音声の違いの説明や人間の耳の構造のお話、そしてハイレゾをはじめとした超ハイテクな分野のお話まで、コレがまた面白かった!
そして、同時通訳の方もバリバリだった。お名前はやっぱりグエンさんかナァ?

180最後に数曲を試聴。
その素晴らしい音質は、XPERIAから発されているのであった!

190すべてのお客さんがミキシングコンソール・ルームの説明を聞き終わり席に戻ったところで…

200Yukiちゃん登場!

210vまずはYukiちゃんの紹介と軽いトークから。
後ろのモニターにはXPERIAのプロモーション・ビデオが流れている。
Seijiさ~ん、Chiikoちゃ~ん、映ってますよ~!

215「D_Drive」の説明やバンド名の由来などについて触れた。
280v付き合いが10年近くなるけど、バンド名の由来は知らなかった!
見て!Yukiちゃんのピン止め、「X」になってる!
その下は漢字の「二」。もちろん「XZ2」の「二」だ。

220そして、いよいよ演奏。

230まずはXPERIAのCMでおなじみの「VOICES」。

240v_2いつもよりかなり音量が抑えめだったので、リハの時はチョット勝手が違った感じだったが、Marshallを調整してバッチリに仕上がった。

250いつも通り完璧な演奏に拍手喝采!
330続いてはトーク・コーナー。

270生っぽく聞こえる音や、鮮明に録れる写真など、実際のユーザーであるYukiちゃんからXPERIAの魅力が語られた。
それと動画の撮影についても言及。
Yukiちゃんはライブの最中、マイクスタンドにXPERIAを固定して動画を撮影してるんだよね。

S41a0331 これこれ。

325 ちゃんとMarshallの名前も出してくれましてね~。
Yukiちゃんってトークがメッチャうまいんだよ。
谷原さんの時も立派だったけど、今回も必要なことを、漏れなく、明瞭に、簡潔に、赤ワインなしで「立て板に水」のごとくおしゃべりになられていました。

290v最後にもう1曲。

300今度は「D_Driveの代表曲」と紹介した「Cassis Orange」。

310v「VOICES」とは異なり、「Cassis Orange」は長年引き続けているオハコ中のオハコなので余裕しゃくしゃく!

260今日はひとりなので、Seijiさんのソロ・パートもYukiちゃんが弾いたよ。

325vいつも通りの鮮やかなパフォーマンスを見せてくれた!

255v大きな拍手に「コップンカー」、「カムオン」、「サンキュー」と3か国でお礼を伝えた(ただし、心の中)。

330v最後はフォト・セッション。
当然、携帯で写真を撮っている人はXPERIAです。

340タイ・チーム

350ベトナム・チーム
『私のホーチミン』、まだ絶賛連載中です。

360UAE、サウジアラビア、南アフリカ・チーム

370…ということで、だから私はXPERIA…

385v…とMarshall。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

0r4a9588 

200
(2018年4月25日 SME乃木坂スタジオにて撮影)

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2018年4月26日 (木)

SPORTS of HEART 2018~記者発表会

 
先週の火曜日(日本時間、水曜日)にMarshallが田川ヒロアキのCODEのデモンストレーション動画をfacebookをはじめとした本国のSNSに投稿したところ、世界中から驚くほどたくさんのアクセスを集め、facebook、Twitter、Instagramの合計動画アクセス数が昨日現在で27万回に及んだ。
ヒロアキくん自身も驚いていたが、当のMarshallの連中もこの反応は期待をはるかに上回るモノだったようでとても気をよくしていた。
今日の本題には直接関係のないことだが、冒頭に少しコレについて書かせて頂く。
動画は一番最初facebookに投稿された。
続いて、TwitterとInstagramにも投稿され、Instagramからのアクセスは2日も経たないウチに10万回に達した。
Twitterはイギリス、あるいはヨーロッパで人気がないということで、なるほど、さした反応は観察できなかった。
まず、Instagramの普及度に驚くよね。
私はど~~~~してもこのInstagramの魅力が理解できず、取り組み方に日夜苦しんでいるんだけど、時代の移り変わりの早さに辟易せざるを得ない。
付き合っている時間が一番長いということもあるが、facebookが一番シックリくるな。
それもそのはず、facebookって、もう若い人はほとんどいなくなってしまって、みんなInstagramへ引っ越ししちゃったっていうんじゃないの!…という話を聞いたのももうずいぶん前の話。
言い換えると、若者の間ではもう「facebookは年配向けのSNS」ってことになっているらしい。
コレが背景。

1_thm2 で、ヒロアキくんの動画がfacebookにアップされた途端、来るわ来るわ、世界からコメントが!
そのどれもが「ジェフ・ヒーリー」じゃん!って…。
そこへヒロアキくんの友人でもある、著名なある日本人ギタリストが反駁のコメントを投稿してくださった。
「なぜ比較なんてするんだ?彼は自分が満足できる方法で『音楽』をやっているだけじゃないか。彼は最高のナイスガイで素晴らしいギタリストなんだよ…JHのようにね」
私が快哉の声を上げたことは言うまでもないが、この後も「ジェフ・ヒーリーだ」のコメントが続いた。
くだらない…とは思ったがハラは立たなかったな…。ま、facebookってのは「自分が知っていること」を発表する場だと思っているから(私も時々やります)。

そんなことよりも、世界ベースで論争の対象になったことの方がうれしかったな。
ディベートの好きな欧米人がよく口にする「controversial(議論のよりがある)」というヤツだ。
それに「ジェフ・ヒーリー」って書き込んだ人は、絶対にあの動画を最後まで見てるに違いない…キヒヒヒ。そして、動画の閲覧回数が1回増える。
話題になるっていうのは得てしてこういうもんだ。
ところが!
途中からその「ジェフ・ヒーリー」というコメントが姿を消し、「Great!」だの「Amazing!」だの「Impressive!」だのいうコメントに変化していったのだ。
コレはやっぱり気持ちヨカッタね。
ヒロアキくんのギターや音楽が勝った…と思った。
そして、片やInstagram。
コチラにも多くのコメントが寄せられたんだけど、驚くことに「ジェフ・ヒーリー」に言及しているコメントがほとんどなかったのだ。
どういうことか…。
恐らくはジェフ・ヒーリーなど知らない若い層しかInstagramをやっていない…ということの表れなのではないか?
よくMarshall Blogで書いているけど、ロックだけでなくSNSも世代間で大きな溝があることをハッキリと悟った。
ついでだからもうチョット書かせてね。
近頃、若者の「パソコン離れ」ってのが進んでいるのだそうだ。
メールを使わず手紙に逆もどりしてるのかと思いきや、もちろんさにあらず。
若い人はパソコンでタイプするのがイヤなんだって。
ローマ字入力ができない子も多いらしい。
なぜか?
スマホのせいだそうだ。
あのスマホの画面をヒュッヒュッってやるヤツ、フリック入力っていうの?…アレじゃなきゃ文字も打てない子が増えて来てるんだって。
言い換えると、スマートホンさえあればナニも要らないんだって。
生活のすべてをスマートホンで済ませるのが若い人たちの理想なのだそうだ。
じゃ、新しい機種にはトイレでもつけてやれ。
売れるぞ~。

05そうして世界デビューを果たした田川ヒロアキ。
2020年のオリンピック/パラリンピックをニラんだヒロアキくんの世界へ向けてのもうひとつの活動が始まった。
それは『SPORTS of HEART』。
「障害のある人もない人も みんなで一緒に楽しむスポーツと文化の祭典」だ。10ヒロアキくんはこのイベントに過去3回参加していて、都度Marshall Blogにレポートを掲載してきた。
2015年の会場は代々木第一体育館。

20もちろんステージにはMarshall。
ヘッドは愛用のVM210H。
キャビネットは1960と1936を組み合わせた「One Half」と呼ばれるセット。

30v翌2016年の会場も代々木第一体育館。
演奏しているのは全然同様「Seaが代」。
ヒロアキくんのオリジナル曲「Seascape」と「君が代」を合体させた大イベントのオープニングにピッタリのドラマチックな曲。

40この時はJVM210Hのフル・スタックをステージに上げた。

50vそして、去年から会場は屋外になった。
開催はいつも10月なのだが、この年は雨が降ってひどく寒かった。
しかし、超満員のお客さんの熱気で寒さを全く感じさせなかったな。
60この時はゲスト・ギタリストが出演したのでJVM210Hのハーフ・スタックが2台用意された。

70そして、オリンピック/パラリンピックを2年後に控えた今年。
「スポーツオブハート」の開催が決定。
前回に引き続いて東京と大分での開催だ。
昨日、その記者発表会が催されたのでお邪魔して来た。
そう、私は記者なんです。
エヘン!田川ヒロアキ永遠の名言ってのがあるでしょ?
「Now Marshall Blog is one of the mass media.(もはやMarshall Blogはひとつのメディアである)」

80会場は渋谷区役所の仮庁舎の中にあるホール。

90もちろんホンモノのマスコミがたくさん来てたよ。

100司会はWエンジンのえとう窓口。
この人、ホントに「窓口」さんっていう名前だったのか!聞き違いかと思ってた。

110開会の宣言のあと、さっそく関係者のご挨拶。

120まずは「一般社団法人スポーツオブハート」の代表理事であり、車いすマラソンのメダリスト、廣道純。

130そして、東京の会場となる渋谷区の区長、長谷部健。

140さらに大分からは市長の佐藤樹一郎。
ヒロアキくんと楽屋が同じだったんだけど、ものすごく腰が低くて気さくな方だった。
同じ九州でも全然違うな…あ、誰と違うかはご想像にお任せします。
「Marshallはイギリスですか!」と興味深く私がお渡しした名刺をご覧になっていた。

150v「それではゲストの皆さんにご登場頂きましょう!」

160vゲストで登場したのは…高橋尚子。
Marshall Blogもさすがに10年もやってるので、これまで様々なジャンルの方にご登場頂いてきた。でも、オリンピックの金メダリストは初めてかな?

170vMay J.

180v鈴木奈々

190vそして…

S41a0071 「世界」の田川ヒロアキ。
♪渋谷でバッタリ~!

220vそして、女優の是永瞳。

230vひとりずつスポーツ・オブ・ハートにかける思いを述べた。

240Qちゃんの「陸上教室」はいつもものスゴイ人気だ。
そりゃそうでしょうね~。

255vMay J.さんは、いつもトレーニング・ジムのトレッドミルで鍛えていて、大分で駅伝に参加されたそうだ。

256v奈々ちゃんと一緒に走ることになっていたが、スタートした途端、奈々ちゃんはサーっと先に走ってっちゃったんだって!
May J.さんは外で走るのとトレッドミルで走るのとは全然違うんでビックリしたとか。

267そんな奈々ちゃんは今年の「ノーマライズ駅伝」では1等賞を狙うのだそうだ。
「ノーマライズ駅伝」というのは、アスリート、芸能人、小学生などで構成されたチームでタスキをつないくスポーツ・オブ・ハートのシンボル的プログラムのこと。

268そして、ヒロアキくん。
皆さん、大注目してる!

250「ギターを持たずに立っているのが手持ち無沙汰だったので、いつもはステージでは持たない白杖を持ってきました。
今年でこのイベントへ出演させて頂くのは4年目になります。
1年目から、私の代表曲の「Seascape」という海をイメージした曲とやはりオリンピックなので「君が代 」の2曲をミックスして、スポーツオブハート特別バージョンとしてアレンジさせて頂いたバージョン…コレがけっこう好評頂いて、毎年演奏させて頂いています。(冒頭の「Seaが代」は私が勝手に言ってることです)
毎回、趣向をこらした演出を演出家の門田頼枚さんと考えていて、先程も『今年はどんなことをやろうか』と話をしていたところでした。
今年は更にスケールアップしてお届け出来るのではないかと思います。」

269さらに…
「ギターを通じて色んなメッセージを発信しようと思います。
今は障害に対して明るい時代になってきたと思います。かつては『生涯にも負けずに』とか『ハンディを乗り越えて』とか、そういうことがクローズアップされて、特別視されていたようなところがあり、どうもそこに垣根を感じていたんですね。
でも当の本人、私は生まれながらに目が見えませんが、私達にとってはこれが普通なんです。それを工夫しながら生活したりすることはであっても、出来ないことをするために、無理に頑張っているワケではない。
当時はそれがなかな理解してもらえず、お互いにずれがありました、
こういったスポーツオブハートのようなイベントが出来たことでドンドン理解が進んで来て、すごくいい取組だと思います」
そして、こう結んだ。
「『ハンディを乗り越えて』とか、そういうことが要らないような時代が来て欲しいな…と思っている中で、いちギタリストとしてどのようなメッセージを発信して、それを皆さんに受け取って感じて頂きたい。
ギターを通じて色んなメッセージを発信しようと思っています。
そして、2020年のオリンピックへ向けて盛り上げて行けるよう、私も頑張っていきたいと思います」
Marshallと一緒に盛り上げてくださいまし!

270vガ~っとヒロアキくんの言葉を記録するホンモノの記者さん。
スゲエ速さ!

280続いて瞳ちゃん。
「奈々さんがお越しになると大分は爆発しませんか?」
爆発するでしょうね~。テレビで見るより元気だもんえ!
と、笑いを取っておきながら、初登場のこのイベントに託す思いを語った。

300vそして、今回のビジュアル。

310すごくいいデザインだと思わない?
「I love you」と「つなぐ」と「つながる」という手話をモチーフにした門秀彦さんの作品。

320vゲストの皆さんからも絶賛の声が寄せられた。

330奈々ちゃんのリクエストでQちゃんの即席ランニング教室も!
長距離を走る時は真正面を見て走るのではなく、5m位先の地面を見るのがコツ。

340そして、少し前傾姿勢を取ってやると足が前に出やすいのだそうだ。
苦しくなったらこの体勢を取って前に進み続ける。
私にはとてもできん。

350最後はフォトセッション。

360その後、競技用車イスの体験コーナーが設けられ、佐藤市長が挑戦。

370それこそ、チョット大丈夫ですか?!
この車輪を回す時、手袋をしていないと、いっぺんに手の皮がムケちゃうんだって!

380スポーツオブハート今年の開催は…
大分会場 : 9月21~23日
東京会場 :10月13&14日 
皆さんもゼヒお出かけくださ~い!
 
スポーツオブハートの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

390 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
  
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★SPORTS of HEART 2016~田川ヒロアキ代々木第一体育館で「Seaが代」再演!
★SPORTS of HEART 2017の田川ヒロアキ
 

200_2

(一部敬称略 2018年4月25日 渋谷区ケアコミュニティ美竹の丘にて撮影)

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