がんばっぺ福島!応援の集い 2019
今年もお声をかけて頂いてお邪魔してきた福島応援イベント『がんばっぺ福島!応援の集い』。
場所は前回と同じベルサール東京日本橋。
ロビーには今回も福島各地から集まった特産品や名物がドッサリ!
思い出の「ままどおる」。
へ~、スペイン語の「mamador」は「お乳を飲む子」っていう意味なんだ。
缶チューハイはスペシャル・バージョンの「ふくしまポンチ」。
そうそう!
この「ポンチ」って言葉がヘンだな…って思ってたんだ。
だってヘンじゃない?「ポンチ」って。
調べてみると、イギリス辺りが発祥の果物とアルコール飲料を混ぜたモノを「パンチ(punch)」と呼んでいて、オランダ経由の「ポンス」という名前で日本にも古くから伝わっていた。
日本では酒類だけでなく酸味の果汁のことも「ポンス」と呼ぶようになって、コレが「ポン酢」の語源になってるんだって!
知らんけど。
で、明治になると、英語の「punch」の音訳…おそらくイギリス人の「ポーンチ」みたいな発音を聞いちゃったんだろうね…「ポンチ」と呼ばれるようになったのだそうだ。
あのシロップに浸した「フルーツ・ポンチ」は銀座千疋屋が考案し、1923年に発売された。
1923年といえば大正12年。関東大震災があった年でありMarshallの創始者ジム・マーシャルが生まれた年。
すなわち、ジムとフルーツ・ポンチは同じ年ということになる。
この「フルーツ・ポンチ」の方は「punch」とは関係なく、明治時代に描かれた浮世絵の一種の「ポンチ絵」の「ポンチ」から転用したそうだ。
ココまでやると当然知りたくなるのが「いかれポンチ」の語源。
コレは「若旦那」を意味する「ぼんち」の音が変化したものらしい。あの落語で言えば吉原好きが昂じて自宅の二階に吉原を作っちゃう「二階ぞめき」の若旦那みたいなヤツだね。
ああ、Marshall Blogは勉強になるな~。
調理はもちろん株式会社無洲さん。
そして、主催者である毎日新聞社の取締役営業総本部長 広田勝己さんからご挨拶。
集いの第1部は「福島の未来と高校生からのメッセージ」。
「地域とともに歩む農業高校として」と題したスピーチをしたのは相馬農業高校の女子2人。
このマイクを握っている彼女、信じられないぐらいの美しい声と語り口で、聞いていて思わずウットリしてしまった。
続いてはいわき海星高校の男子2人による「未来へ向かって go ahead!」。
そして、知事の音頭で「ふくしま大好き!」と声高らかにコールされた。
なんか…今日のMarshall Blog、議事録みたいに進行しておりますな。
新入社員の頃はよくやらされたよ。
「仕事の内容を理解するには議事録を取るのが一番手っ取り早いんだ」なんて言われてよ。
そして相馬農業高校の2人が「相馬流山踊り」を披露。
最近、伝統芸能というか、郷土芸能というのか、こういうモノにすごく興味を持つようになって来た。
ココから第2部の「応援の集い」。
司会は今年も中井美穂さん。
前回はノドの調子が悪くて大変だったけど、今年はバッチリと鈴を鳴らすようなお声を聴かせてくれた。
その中井さんが、さっきの相馬農業高校の女子の美しい声をホメていたからね。
プロがホメるんだから間違いない。
そして、今回も株式会社無洲の浅野正義社長が司会者として壇上に登った。
ココから最後まではパフォーマンスが続いた。
伊達郡川俣町を拠点に活動を展開する「山木屋太鼓」。
公太さん、シャープなブラシ捌きでバッチリとスイングしてた。
まずこのクインテットで「Take the 'A' Train」を演奏。リーダーの松平さんはそのお名前が示す通り、会津藩の最後の藩主、松平容保公のひ孫さんですからね。
いいですか?
おジイちゃんのお父さん、あるいはお父さんのおジイちゃんが会津藩主だったんですよ。
昨年は「戊辰百五十年」の法被をお召になられてご出演された。
やっぱりね、良家の方は周囲に醸し出している雰囲気が違うんですよ。
ウチもかつては里見家の流れを汲む上州の一国一城の主だったんだけど、没落しちゃってさ~。
このザマよ。
でもMarshall城は明け渡さんぞ。
昨年、吉村昭の『彰義隊』を読んだばかりの時にお会いしてしまったものだからエラく興奮してしまった。
私は英吉利の禄を食ませて頂いておりますが、国内では佐幕派に属しております。
もちろんクラリネットの演奏も藩主級。
ベニー・グッドマンやバディ・デ・フランコやピー・ウィー・ラッセルなんかを聴く機会はないけど、クラリネット・ジャズが主役のスイングもタマにはいいものだ。
後期のウディ・ハーマンは好き!
そして、シンガーの唐橋宙子さんが加わる。
宙子さんは前回「福島三人娘×」で出演されていた。
このメンバーで演奏したのは「my Favorite Things」、「When You Wish Upon a Star」、そして「It's a Wonderful World」。
おなじみの曲ばかりで会場はホンワカ・ムード。
ココも人気のコーナー。
いわきのスパリゾートハワイアンズダンシングチームが登場しての「みんなで踊ろうフラダンス!(仮)」。
今回はミッチリと練習を積んだ無洲のスタッフによる指導付き。
指導してくれたのは葉子さんと…
宙子さんも加わってそのフラと一緒になってその美しい声を聴かせてくれた。
またまたステージの様子がガラリと変わって次はギターの弾き語りでave(エイヴ)さん。
福島市出身のaveさんは「福島の景色が見えるラブソングを」をテーマに地元を拠点に活動を展開している。
まさに魂のこもったオリジナル曲を披露。
そして、浅野社長からのリクエストに応える形で歌ったのが…ナント、「アンパンマン・マーチ」。
aveさん、声質も歌い方も説得力がハンパでなくて、もう今すぐ冷やし中華が出て来そうなパワーなのだ。
ん~、ギター1本の弾き語りも素晴らしいが、バンド形態でコテコテのブリティッシュ・ロックをaveさんに歌ってもらいたいと思うのはロック・ファン全員の願望ではなかろうか…などと思ってしまった!
さて、今回の『がんばっぺ福島!』もいよいよクライマックス。
バンド演奏…っていうのもヘンだな…ミニ・ライブか?
さっき松平さんのコンボでドラムスをプレイした公太さんは浅野社長の同級生。
「国語の先生が来ています」…なんて情報が飛び出した!
「今日はなつかしい曲もたくさん用意してあります。楽しんでください!」
このコーナーを楽しみにおいでのご年配の方も多いのではなかろうか?
今年もココからの盛り上がりが楽しみだ!
まずステージに上がったのはATOMIC POODLE(アトミック・プードル)!
ロックのカタマリのようなトリオ。
オリジナル曲をブチかまして一気に会場の熱気を倍増させた!
ドラゴン・ファイヤーも完璧にキマった!
今日はウマく撮れた!
ムズカシイんだよコレをウマく撮るの。
ヒロアキくんも当然Marshall。
JCM800 2203と1960A。
ココでまた爆発的に盛り上がっちゃった。
大ヒット曲、「ゆずれない願い」が飛び出したから!
バンドの迫力もスゴイけど、お客さんの迫力もスゴイ!…という感じで客席を見ている庄太郎ちゃん。
「昭和のアイドル歌手と言えば松田聖子…のライバルといえば中森明菜。明菜ちゃんの曲を演ってみたいと思います!」と「飾りじゃないのよ涙は」を熱演。
こんなの盛り上がるにキマってるよね。
ちなみに、今一番前でこうして写真を撮っておりますが、左右と後ろにはピッタリとノリまくったお客さまに囲んで頂いております。
写真は撮れても、ま~ったく身動きは取れず。
直美さん、Marshall BlogにはNAONのYAON以来のご登場だけど、相変わらずのキュートでパワフルなパフォーマンスがとてもステキだった!
「フッフッフッフッフッフッフッフッ…」
会場全体が熱気に満ち満ちたところでどこからか不気味な笑い声が…。
「お前らにも福島の酒を飲ませてやろうかッ!」
デーモン閣下が登場!
私のとなりにいた女性が「ね、ね、ホンモノなの?」って訊いてきた。
曲は「蝋人形の館」。
またまた盛り上がっちゃうよね~。
しかし…外道と悪魔だからね、スゴイ学校だな。
こうなると公太さんが同窓だとは思えない?
閣下の母畑(ぼば)温泉の湯治の経験の話から、福島の被災者のことを歌った曲「SOLA」を披露。
そして、直美さんが再びステージに上がり「勝手にシンドバッド」を演奏した。
実は、私は学校は違えど浅野さんや公太さんと同学年でしてね。
高校3年の時に隣に座っていた川島くんがこの曲のシングル盤を学校に持って来たのを覚えている。
川島くんはベースをやっていて、文化祭で一緒に「誰がカバやねんロックンロールショー」の「どこかで狼が鳴いている」を演奏したのを今思い出した。
古い話だナァ。
あ、私はK組でした
ヒロアキくんもとても楽しそうに演奏していた。
何かいい感じのコンビネーションですな!
ココはザ・サベージの奥島さんにご登場頂き、定番の「いつまでもいつまでも」を大合唱。
客席で歌っていた若い女性に「この曲をご存知なんですか?」と尋ねたところ、「いいえ、でもこのイベントで覚えたんです。とてもいい曲だから!」とおしゃっていた。
もうこれからは、そうおいそれとは「名曲」なんて出て来ないでしょう。
こうして音楽の財産を受け継いでいくのはとてもいいことだと思う。
みんなで楽しく歌って第4回目の『がんばっぺ福島!』は幕を降ろした。
福島の皆さん、がんばってください!
がんばっぺ福島!の詳しい情報はコチラ⇒スペシャル・サイト