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2018年10月27日 (土)

プロ直伝!NATALを使ったドラマーのためのボディーコントロール術!

 
既に何度かMarshall Blogで触れているが、ウチは父が大工の家系で、母はコックを生業とする身内を何人か持つ専業主婦。
そんな家だったので、私はピアノのお稽古なんてモノには全く縁がなかったし、幼い頃は「音楽をやりたい」と思ったことなど一度もなかった。
でもね、ひとつだけ「やってみたい」と思っていた楽器があった。
それはドラムスだった。
ナゼか…。
加藤ちゃんの叩くドラムスが破天荒にカッコよかったから。
昔はドリフターズもよくテレビでバンド演奏をしていた。
「ビートルズの前座を務めたから」って言いたいんでしょ?
でもね、こと「前座」に関する話は、そのビートルズよりも、フランク・ザッパの前座をやった四人囃子の方が私の中ではスゴイの。
それとフィルモアでローラ・ニーロの前座を務めたマイルス・デイヴィスね。BS&Tも出たのかな?デッドとも共演したのかな?
この時のマイルスのバンドって、キースにチックのツイン・キーボード、ディジョネット、デイブ・ホランド、アイアート・モレイラのリズム隊に若き日のグロスマンだからね。
そんなの実際に観てしまったら後でバチが当たりそうじゃん?
それが前座だったんだから調子狂っちゃう。
 
このままの流れに任せると脱線が止まらなくなっちゃうので、ドラムスに話を戻す。
とにかく加藤ちゃんがカッコよくて「ドラムスってのをやってみたい!」と思っていたんだけど、いつの間にか忘れちゃった。
結局、ロックに興味を持って手にした楽器はギターだった。
それから40年チョットが経過したが、その間に知ったのはドラムスってのは大変な楽器だということだね。
ライド・シンバルで耳をやられるわ、腰はツライわ…。
ステージでは照明が当たる機会が少ないわ、写真には写りにくいわ…。
RLRRLRLLだのRLLRLRRLだの、パラディドルだのフラマキューだの、練習が意外に地味だわ…
シンバルやヘッド等の消耗品が高価だわ、使わないときの体積は驚異的に大きいわ…
運ぶのが大ごとだわ、セッティングに時間と手間がかかるわ…
使用するパーツがやたらと多い上に、フロア・ドラムの足を1本忘れただけで全体が使えなくなってしまうわ…
なかなかに強情な楽器ですよ。
ドラマーに気丈な人が多いのは、ひとえにドラムスという楽器の特性がそうさせているんだな。
生半可な根性じゃできないもんね。
でもね、ステージの真ん中にデンと鎮座ましました姿は、Marshallの壁を除けば、他の楽器にはない圧倒的な存在感を示すし、何しろドラムスがカウントを出してくれなきゃ音楽は始まらない。
バンドの花形なんですよ。
スティーブ・ガッドじゃないけれど、ビッグバンドのドラムスなんて、一度やったら絶対止められないだろうね。
やっぱカッコいい楽器ですよ。
私も生まれ変わったら、今度はギターじゃなくて……………ヴァイオリンをやりたいナァ。
ウソ、ウソ!ドラムスがいい!
ということで、そんなドラムスを演りたい!という人が集まったイベントが過日開催された。
『プロ直伝!ドラマーのためのボディーコントロール術!』というセミナー。
要するに初級者を対象としたドラム教室。
「身体をどうつかえばうまくなるか」ということに主眼を置いた内容。

10v講師はNATALを愛用してくれているMarshall GALAにも出演してくれたおなじみの石川達也。
そして、向かって左は篠田千寿(ちとせ)。ドラマーとしてステージで活躍する傍ら、ドラム・テックとして数々の同業者をサポートしている。
西田竜一さんのテックをしていて、先日のLOUDNESSの『METAL WEEKEND』でも知らない間にご一緒させてもらっていた。

20そして、NATAL!

40今日は基本的な技術の模範演奏や受講者のために用意されたため、スネア・ドラムとバス・ドラムのシンプルなキット。
ペダルやスローン、ハイハット・スタンドもNATALだ。

50会場は高田馬場のスタジオ。
受講者でほぼ満員!

30本格的にテキストを用意しての講義。

60まずはスティックの握り方から。

70このテキストがまた丁寧で、そこらへんのヘタなレシピ本よりよっぽど親切だ。
下は「スティックの握り方」のページ。
2人の握り方が写真と文章でわかりやすく綴られている。

92tx お~、みんなやってる、やってる!

80千寿くんの握り方はどうかな?
プロフィールを拝見するに、千寿くんはカーター・ビューフォードに影響を受けているのか…珍しいな。
私はサンディエゴで彼の演奏を観たけど、ヤケクソにカッコよかったナァ。あんなにいいドラマーなのにナゼか第一線に出て来ないネェ。モッタイないよね。

90正しい握り方がわかったら、早速振ってみる。

100シュッ!

110先生から注意事項が伝えられる。
見て!この達也くんの真剣な顔!

120v「ウィップ・モーション」という腕の動かし方を解説する千寿くん。
「ウィップ」というのは「鞭(むち)」のことね。
ホラ、あるでしょ、ジ・オールマン・ブラザーズ・バンドに「Whipping Post(鞭打ち台)」という曲が…アレ。
フランク・ザッパはショウの最中にこの曲をリクエストされたが知らずに演奏できなかった。後に耳を疑うようなカッコいいアレンジを施してレパートリーに加えた。
四人囃子の有名な「一触即発」のリフはこの曲がヒントになっているのだそうだ。
ちなみに「むち打ち症」のことを英語では「whiplash injury」という。

130チョットわかりにくいので実演。
NATALの登場!

135vなるほど、力を抜いて鞭をしならせるようにして叩くべし!
スポーツでも楽器でも力を入れちゃ絶対ダメなのね。

140v今度は足。
バス・ドラム・ペダルの踏み方ね。

145達也先生も実演。
あまりにも大きく、深いバスドラムの音にビックリ。
そう、NATALのバス・ドラムってとても優秀で、プロ・ドラマーの間でもメチャクチャ評判がいいんですよ。

150ペダルもNATALね。

160それでは生徒さんにも踏んでいただきましょう!
みんな積極的。

170v先生も懇切丁寧だ。
もっとも達也くんは実際に専門学校で講師をやってるからナァ。
教え方もウマいにキマってるか。

180他に正しい座り方や重心について…など、正しいドラミングを身に付けるために、初心のウチに必ず習得しておかなければならない重要なポイントを説明した。
冒頭に書いたように、私は今更ドラムスを始める気はないが、聴いていてすごく面白かったナァ。
すごく感心したのは2人のタイム・マネージメント。
私も「Marshall Roadshow」と銘打ったMarshallアンプのクリニックを全国津々浦々で数え切れない程やらせてもらったが、いつも苦労するのは「時間の管理」なんだよね。
「アレも言いたい」、「コレも説明したい」とついつい大盛りになってしまって、最後は時間に追われて妙に早口になってしまったりする。
その点、2人はこのことをよく知っているようで、最初からセクションごとに時間を区切ってシッカリ進行を管理していたことに好感を持った。
とてもいいクリニックだと思ったよ。

143v最後は希望者を募っての記念撮影。
 
皆さん…ドラムスを買うなら石川達也様ご用達のNATALですぞ!
ナンダカンダでコレが一番言いたかったりして!

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(一部敬称略 2018年10月7日  GATEWAT STUDI高田馬場戸山口店にて撮影)