だから、私は新しいXPERIA。…とMarshall
あのメロディが聞こえてくると、ナニをしてても電光石火のごとくテレビの画面に目をやる。
その次に口から出て来るセリフは2に1つ。
「お~!Yukiちゃんだ!」
「なんだ、Yukiちゃんじゃないわ…」
コレはSONYのXPERIAのテレビ・コマーシャルの話。
そんな生活から解放されてしばらく経ったが、またYukiちゃんとXPERIAが大接近した!
「XZ2」というXPERIAの新機種の発売イベントにYukiちゃんが登場したのだ。
コチラは新機種ではないが、Yukiちゃんの愛用機種。
JCM2000 TSL100と1960Aだ。
1960なんつったら「新機種」とはほど遠いけど、電話で例えたら「糸電話」ぐらいの歴史があるからね。
この日、スタジオに集まったお客さんは、東南アジアと中東エリア、南アの関係者の方々。
背後のレコーディング・ブースには同時通訳の方々がいらっしゃって、予めお客さんに渡されたレシーバーからステージでやっている内容が各国の言葉に翻訳されて届けられる。
時折漏れ聞こえて来る外国語…カッコいいね~、同通。
憧れちゃう。
衛星放送なんかで生で通訳している外国のニュースがあるでしょう?
アレって、同時通訳者がコロコロ替わっていくじゃない?
モノスゴク神経を使うので、長い時間やってられないらしい。
ああしたプロの通訳の方々は、修業時代には毎日50個の単語を覚えるんだって。
毎日ですよ、毎日50個!
私なんざ、どうアガいてもできないな。
まず最初にエンジニアの鈴木さんからスタジオ設備の説明があった。
2001年の開業で設計はLAのピーター・グリューナイセンという人。
徹底してノイズ対策が施されており、床材や壁材、空調のダクトから壁のクロスまで、すべてをアメリカから持ち込んだのだそうだ。
また、振動を遮断するため、床はフローティング状態になっており、壁の厚さも2mに及ぶ。
電圧も100V、117V、220Vが引かれている。
だからイギリスのMarshallをそのまま持ち込んでもヘッチャラだ。
ケーブル類にはすべてBELDENが採用されている。
最近のレコーディングの傾向に合わせて残響は少ない設計だが、音の響きがナチュラルで生音がきれいに録音されるようになっている。
もちろん付属機材類にも万全を期しており、レコーディングの要であるマイクもビンテージものが多数用意されているそうだ。
下のモニター・ミキサー(っていうのかな?)も自社の開発品。
スタジオの説明の後はミキシング・コンソール・ルームへ移動。
一辺には入りきれないので、お客さんは3つの班に分かれた。
ベトナムのグループがあったので、私はそこに加わったよ。
このベトナムの通訳さんもスゴかったナァ。
かなりカスタマイズが施されていて、コネクター部はすべて金を使用。
16年経っても接触不良など皆無。
スピーカーはTektonというメーカー。
このスタジオのためにオリジナルで製作した。
以前にも気になって、あるベテラン・ミュージシャンと話したことがあった。
我々の世代は音楽を聴くための装置といえば、ステレオが当たり前で、その媒体はレコードだった。
だから、消費者がステレオで音楽を楽しむ環境だけを考慮して録音をすればよかったのだが、今はゼンゼン違うでしょ?
もはや私みたいにステレオで音楽を聴いている人は極端に少なくなってしまったと聞く。
ポタフェスのレポートを読んでもらえればわかるように、今やイヤホンで音楽を聴くのが当たり前。
他にパソコンで音楽を聴く人も多かろう。
Marshallでもやってるアクティブ・スピーカーも流行りだし、カーステレオで聴く場合も考えなければならない。もちろんステレオのことも忘れるワケにはいかない。
媒体も同じ。
CDの流通量は激減したという一方、レコードやカセットテープが復興しているとかいうでしょ?
そのミュージシャンは、やはりありとあらゆる再生機器で試して、最大公約数的な音作りをしているそうだ。
…というような話が鈴木さんからもあってビックリ。
最高の音質を誇るスピーカーだけではなく、下のような民生機器でも音を確認しているのだそうだ。
大変な世の中だね~。
さらにXPERIAの技術担当、松本さんから今回の商品の技術的な説明をして頂いた。
アナログとデジタル音声の違いの説明や人間の耳の構造のお話、そしてハイレゾをはじめとした超ハイテクな分野のお話まで、コレがまた面白かった!
そして、同時通訳の方もバリバリだった。お名前はやっぱりグエンさんかナァ?
最後に数曲を試聴。
その素晴らしい音質は、XPERIAから発されているのであった!
すべてのお客さんがミキシングコンソール・ルームの説明を聞き終わり席に戻ったところで…
まずはYukiちゃんの紹介と軽いトークから。
後ろのモニターにはXPERIAのプロモーション・ビデオが流れている。
Seijiさ~ん、Chiikoちゃ~ん、映ってますよ~!
「D_Drive」の説明やバンド名の由来などについて触れた。
付き合いが10年近くなるけど、バンド名の由来は知らなかった!
見て!Yukiちゃんのピン止め、「X」になってる!
その下は漢字の「二」。もちろん「XZ2」の「二」だ。
いつもよりかなり音量が抑えめだったので、リハの時はチョット勝手が違った感じだったが、Marshallを調整してバッチリに仕上がった。
生っぽく聞こえる音や、鮮明に録れる写真など、実際のユーザーであるYukiちゃんからXPERIAの魅力が語られた。
それと動画の撮影についても言及。
Yukiちゃんはライブの最中、マイクスタンドにXPERIAを固定して動画を撮影してるんだよね。
ちゃんとMarshallの名前も出してくれましてね~。
Yukiちゃんってトークがメッチャうまいんだよ。
谷原さんの時も立派だったけど、今回も必要なことを、漏れなく、明瞭に、簡潔に、赤ワインなしで「立て板に水」のごとくおしゃべりになられていました。
今度は「D_Driveの代表曲」と紹介した「Cassis Orange」。
「VOICES」とは異なり、「Cassis Orange」は長年引き続けているオハコ中のオハコなので余裕しゃくしゃく!
今日はひとりなので、Seijiさんのソロ・パートもYukiちゃんが弾いたよ。
大きな拍手に「コップンカー」、「カムオン」、「サンキュー」と3か国でお礼を伝えた(ただし、心の中)。
最後はフォト・セッション。
当然、携帯で写真を撮っている人はXPERIAです。
ベトナム・チーム
『私のホーチミン』、まだ絶賛連載中です。
…とMarshall。
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site