『ニコニコ超会議2018』に行ってみた! <前編>
「エッ~?シゲさんがニコニコだなんてわが目を疑うよ!」…ああ、好きに疑うがいい。
しかし、遊びに行って来たんじゃないゾ。
勉強をしに行って来たのだ。
何の勉強かというと…「社会」だな。「経済」と言っていいかも知れない。それと少しだけ「音楽」。
教室は幕張メッセだ。
朝からガンガン人が集まって来る。
まるで『ウッドストック』のワンシーンのようだ。
10代の若い子ばっかりで、てっきり自分が最年長かと思っていたんだけど、見ると案外そうでもないゾ。
チョット失礼して皆様よりお先にスタッフの通用口から会場に入ると…
もう別世界!?
真っ先に向かったのはココ。
『超演奏してみた』という器楽演奏を楽しむ人たちのブース。
ニコニコをご存じない人には何をやっているんだかサッパリわからないでしょう?
大丈夫、後で説明するから。
最初は私もゼンゼンわからなかった。
ステージの上にはバンド。
客席のエリアにはオーケストラが入っている。
『ニコニコ大合奏』というプログラム。
ステージの上には…キーボーズに事務員G。
もうMarshall Blogではおなじみでしょう。
っつーことは、ドラムスは当然NATAL。
愛用のウォルナットのキットにステイヴ・スネア。
その素晴らしいプレイとサウンドにこっちが超ニコニコだってばよ!
おお~!
やっぱりオケのサウンドってのはスゴイもんだな。
まさにスぺクタキュラー!
この時のために公募して集まった楽団員さんたちなのだそうだ。
予め譜面が配布されていて、リハはこの日に1回しただけ。
棒を振っているのは2014年の『虹色オーケストラ』の時の指揮者。
話題の米津玄師の「打ち上げ花火」他1曲を演奏。
コレが「米津玄師」の曲か…。
ココでこんなオーケストラ・サウンドが聴けるとは夢にも思わなんだ。
しかもNATAL!
朝からニコニコづくし!
次のNATALの出番まではまだ時間があるので会場を見て回る。
コレが予想をはるかに上回るおもしろさなのよ!
要するに、この『ニコニコ超会議』ってのは、インターネットの動画サイト『ニコニコ動画』の文化祭なんだね。
アニメからゲームから、今の若者の文化のエキスがすべて集る現場…とでも言えばよいのか。
さっきの「超演奏してみた」の他にも、「超歌ってみた」とか「超踊ってみた」とか、趣味を同じくする仲間が集まってガンガン盛り上がろう…というイベント。
この日は「超会議」だからすべてに「超」がつく。
大ゲサに言えば、このイベントを見聞きすれば今の日本の若者の文化がわかるのだ。
…といっても30歳台ぐらいの人もゴマンと来てるけどね。
今の世の中は30代も若者か?
初音ミク…コレはボカロか?
「初音」と来たら我々の世代だと甘味処なんだけどね。
とにかく、カバーしている範囲の広さがハンパではない。ホントに「超」なのよ。
コレはパチスロのブース。
それぞれの種目(?)に大抵こういうイメージ・キャラクターがついてる。
また、そうしたキャラクターさんたちの愛想がやたらといい。
三毛猫の「かぶきにゃんたろう」だ。
こういうキャラクターのモチーフってのはネコちゃんのひとり勝ちだねぇ。
上のパチスロの赤いのもそうでしょ?
にゃんたろうが座っている台座の歌舞伎模様は「森田座」の定式幕。
「黒・柿色・萌黄」の配色は歌舞伎座と同じ。
このあたりのこと『私のディープ浅草 <その4>』で解説しているので興味のある人はゼヒ読んでみて!今度はボートレース。
ああ~、こういうのはホッとするわ。
おそ松くんがフィーチュアされているブースはナゼか三井住友銀行がスポンサーを務めている。
チビ太もバッチリ登場。
『おそ松くん』はリバイバルされて若い世代に伝承されているんだネェ。
聞いてはいたけど、コレがそうか~。
カップヌードルの中に入っているサイコロ状の肉風味のヤツでしょ?
その「謎肉」だけのカップがあるんだって。
でも、大人気でスッカリ売り切れ。
あ、私は大丈夫です。
カップヌードルですらもう何年も食べてないからして…。
フード・コートはいつもにぎわっていた。
何しろ色んなブースがあるんだけど、私が個人的にハマったのはコレ。
この左の方がコレのリーダーみたいなんだけど、タマタマこの数日後テレビに出てるのを見たわ。
やっぱりコレを演ってた。
文字通り仏壇の中に入って写真を撮るんだけど、自分の遺影が仏壇に入ったところを見たことがある人は普通いないからね。
貴重な体験かも知れんぞ。
ま、座禅といっても結跏趺坐(けっかふざ)や半跏趺坐(はんかふざ)を組むワケではないんだけどね。
広い会場のハジッコで「シーン」とやっている姿が面白い。
お坊さんばかりで牧師さんは見かけなかった。
「牧師」といえばプロテスタント。イギリス国教会との関係があるのかしら?
ヘンリー八世の記事が滞ってしまっていてスミマセン。書きたいんだけどね~、時間がない!
コレは占い。
…と、たくさんのブースやアトラクションを紹介しているが、<後編>もまだまだこういうのが続くよ。
とても1本の記事では収まりきらない。
そして、どうしてココまで細かくレポートしているのか?にはワケがある。
それは<後編>の最後に記すことにする。
ステージに上がっているのは「紅い流星」と事務員G。
『紅い流星・事務員Gの気まぐレッスン』というプログラム。
2人で巷間の音楽を分析するというコーナー。
6thの使い方とか、クロマチックなコード進行とか、楽理的な説明もあってなかなかに本格的な内容。
フーン、アニソンには「89秒の魔法」というのがあるんだって。89秒の中で魅力をアッピールしきるように作られているのだそう。
それにしても…事務員さんのトークにはいつもホレボレしてしまう。
事務員さんは8月30日に『Stars on Planet 2018 -星の王子さまにさよならを-』というコンサートの開催が決定している。
会場は東京国際フォーラム ホールA。スゴイな~。
詳しくはコチラ⇒事務員G Official Web Site。
<後編>につづく
(一部敬称略 2018年4月28日 幕張メッセにて撮影)