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2019年8月 8日 (木)

Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ <DAY2>

 

10_logo前日の興奮を東京キネマ倶楽部に丸々残したまま『Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ』は第2日目へと突入した。

20v_fl今日もまずは5人体制でスタート。

30_2Mark Boals

40vKelly SIMONZ

50vKellyさんの背景はやっぱりコレに限る!

60Mistheria

70v_2KAZ

80v_2KAZさんのEDEN(イードゥン)。
今日もTerra Nova TN-501とD410XSTのコンビネーションだ。

90v_2Yosuke Yamada

100v_2今日のオープニングは前日の本編を締めくくった曲、「Rising Force」。

110_rf今日はヒョウ柄のジャケットで登場したKellyさん。
もちろん大絶好調だ!

120_2続けて「Liar」。
今日の方がお客さんの数が幾分多いのかな?

130_lrKellyさんのソロに盛大な歓声が送られる。

140v日本での公演の2本目…前日の大成功を受けてますますイキが合って来たかのように見えるフロントの2人。

145ココでKellyさんがもう1人メンバーを呼び込む。
「お客さんの中にはボクより彼女ばかり見ている人がいます!」

150_2コーラスのKarena。
ま、kellyさん仕方ないって!Karenaちゃん、キャ~イ~もん。
後で聞いたところによると、Karenaちゃんはイギリスのご出身だそうで…事前に知っていたらヘンリー八世の話でもしたかったな~。
「6人の奥さんで誰が一番好き?」みたいな。
「スウィーニー・トッド」でもいいや。
「アレ、事実だと思う?」な~んて。(実は今、軽く「スウィーニー・トッド」の研究中なのだ。詳しくは後日Shige Blogの『イギリス紀行2019』で!)

510v「『Trilogy』完全再現」で「Queen in Love」。
 
実は昨日ヒョンなことで知ったんだけど、私、ボールズさんには以前お会いしていましたわ。
「会った」と言ってもステージの上と客席なんだけど…。
それは2008年のUli Jon Rothのバンドの中野サンプラザホールでのこと。
気が付かず失礼しました。

175v_qilこの「火あぶりの刑」になってしまう女王はダレ?
スウェーデンの歴史はまったく知らないけど、イギリスが歌詞の題材になっているとすると一体誰なんだろう?
「火あぶりの刑」は失神するまでの間がやたらとキツいのだそうだ。そりゃそうだろう。
だからアン・ブーリンにしてもスコットランドのメアリーにしても斬首してるでしょ?
しかも、アン・ブーリンの場合は、一太刀で確実に首が落ちるように特に鋭利な剣をフランスから取り寄せて予行演習までしたという。
予行演習で実験台になった男性は自分の首を使うように喜んで申し出たそうだ。(←コレはホントかどうかわからないけど、イギリス人の友人から聞いた)
一方、メアリーは執行人が剣を振り下ろす時に手元が狂ってしまい、ひと振りで首が落ちなかったため、気の毒に、再度剣を二度振り落としたという。
落ちたメアリー女王の首の唇は少しの間動いていて、それはあたかも祈りを捧げているようだったらしい。
イギリスはそもそも死刑の多かった国で、火あぶりは魔女狩りや反逆罪を犯した者に下されるのが普通だったらしい。
レディ・ジェーン・グレイだの、ガイ・フォークスだの、イギリスのにひどく残酷な話がたくさんある。
 
とにかく残忍なまでに必殺のフレーズを弾き連ねるKellyさん。
もういっそのこと「The Excutioner of Six Strings(6弦の死刑執行人)」とでも呼ぶべきか!

180v思わず「Knucks」。
このグー同士をくっつけるジェスチャーは「knucks(ナックス)」って言うのだそうです。

190Kellyさんがアコースティック・ギターを手にする。

200v_fo時代はグッと下って1994年の『The Seventhe Sign』から「Forever One」。
この曲は前日には演奏されなかった。

210後半のスロー・テンポに乗ったKellyさんのシュレッディングが凄まじい!

220v「今からイングヴェイ・タイムです!」と次に持って来たのは「Far Beyond the Sun」。
Markがステージを降りている間のバンド陣による激演イッパ~ツ!

230v_fbs

240

250v_2

260vMarkが戻って「Fury」。

270_frそして「I am a Viking」。
昔、「ビッケ」っていうのがあったね。

280v_iv今日は『Trilogy』の収録曲の合間に他アルバムの人気曲を挟み込むようなプログラムだ。

290vね、次は『Rising Force』から「Little Savage」。

310昨日も書いたけど、この曲はカッコいいね。
起伏に富んだ曲の構成で、イギリス以外のヨーロッパの国出身のプログレ・バンドのレパートリーを想起させる…スキ。

300_lskellyさんもエキサイト!

320vMarkやKarenaが戻って来て「Fire」。

330_fr「Fire」だけに一段と会場が燃え上がる!

340Kellyさんもノリノリです!

350アルバム通りのオーダーで続けて「Magic Mirror」。
なるほど…この曲は日本のメタルの皆さんが演っているような曲のルーツの香りがプンプンしますな。
イングヴェイの影響力ってのはホントにスゴイな。
 
また書いておくけど、大分前に新宿厚生年金会館で会った時に「オレのことを『インギー』って呼ぶな」とご本人が厳におっしゃっていましたよ。
街でマルムスティーンさんに出くわしても「ハイ!インギー!」なんて絶対に呼ばないように…かなりイヤがっている様子だったから。こっちは親しみを込めているつもりでも、本人にはまさに「慇懃無礼」に聞こえるようです。

360Mistheriaのソロ・パフォーマンス。

370v_2昨日よりも激しく、圧倒的なテクニックでクラシカルなフレーズを編み上げていた。

380昨日はMarkがMistheriaの後を継いだけど、今日は趣向が変わってサブステージから小寺里枝が登場。

390水を打ったように静まり返った会場に小寺さんの弾くヴァイオリンの美しい音色が鶯谷に鳴り響く。
昔々、京都から来たお坊さんが「ナンやココはウグイスもおらへんのかいな…」と、京都からウグイスを持って来させて離した。
そして、「ホーホケキョ」とこの上野の山の東に美しいウグイスの鳴き声が聞こえるようになったことが「鶯谷」という地名の由来だ…ったような気がする。
今日は小寺さんがそのウグイスの役割を演じているワケだ。

400そして、そこに舞踏が加わる。
踊り手は瀬河華織。

410_2やっぱりこう、毛色の違うパフォーマンスが加わると雰囲気がガラっと変わっていいよね。
横河さんの赤い衣装と舞いは観る人の目に強く焼き付いたことと思う。

420_2そして、Mark。
歌うは前日と同じくプッチーニ。

430v_23人のコラボレーションによる「誰も寝てはならぬ」は間違いなく第2日の見どころのひとつとなったハズだ。

440そして、ステージは元の調子に戻って、『Marching Out』から「Soldier Without Faith」。

440_swf「♪Gotta get out of here」というプレーズがメッチャ耳に残る~。

450v_2しかし、改めて聴いているとディミニッシュの活躍ぶりがスゴイね。
すべての曲に使われている感じ?
ジョージ・ハリスンもロイ・ウッドもジャンゴもタジタジだ!

460さらにKellyさんのめくるめくテクニックを!
「Trilogy Suit Op:5」だ!

470_t5今日もバッチリキマった~!

480v_2ココでまたアコースティック・ギターを手にする。

490_molこの終盤でバラードをひとつ。
しかも2000年のアルバムから。
『War to End All Wars』の「Miracle of Life」。
Markの伸びやかな声にみんなが酔いしれた。
ホントに魅力的な声だ。

590_2もう1曲、1999年の『Alchemy』から「Hanger18, Area51」。
イングヴェイはこんなSi-Fiっぽい曲も作ってるのか…。
そして、この辺りのアルバムもMarkが歌っているのね?

S41a0225 Kellyさんからバンド・メンバーに関する楽しい話があって…「最後の曲になりました」
「エエ~!」
…ってもう『Trilogy』の曲は全部演ったんじゃないの?
ん?「まだ演っていない曲がある」って?500vそう!
アルバムのオープナー、「You Don't Remember, I'll Never Forget」。
今日は本編の最後に持って来た!
今日も一瞬のスキも見せない完璧な演奏を見せてくれた6人!

550_2

560v_2

S41a0566

580

S41a0490Markと…

540v本編が終了し、Kellyさんの激演にひときわ大きな歓声が浴びせられた。

600vメンバー全員、少しの疲れも見せずアンコールに突入。

610_gggアンコールは前日と同じ内容。
630v_2まずは激盛り上がりの「Gimme! Gimme! Gimme!」。
635ABBAってヨーロッパでいまだにスゴイ人気なのよ。
ケタ違いのスーパースターなの。
スウェーデンの超英雄というなんだろうね~。
スウェーデンってオリジナリティに富んだいいバンドが出て来るんだよね。
メタル方面はチョットわからないけど、AnekdotenとかMats/MorganとかFreak Kitchenとかメッチャかっこいい。
ちなみにAnekdotenは日本では「アネクドテン」と表記/発音しているけど、スウェーデン人の友人に確認したところ「アニクドウトゥン」みたいに発音していたのでスウィディッシュ・ロックがお好きな人は要注意。
あ、Mats/MorganもFreak Kitchenもザッパ・スクールでした。Mattias IA Eklundhという人、一度NAMMで少しだけZappaの話をしたことがあるんだけど、ものすごく感じのいい人だった。
In FlamesのBjörn Gelotteも最高に気持ちのいい人だったし…スウェーデン、いいな~。
スウェーデン・コーナーおわり。

640続いて「I'll See the Light Tonight」。
もう今日のショウも残りあとわずか!

650v_2「Kelly-Karena」のK2コンビもバッチリ!

660_2そして、Mistheriaとは幾度となく激しいバトルを繰り広げた。

650東京公演2Dyasの最後の最後を飾ったのは…

670v_2昨日同様、Markが歌うKellyさんの「Now Yout Turn」!

620v_2Kellyさん最後にひと暴れ~!
今度はkellyさん曲主体でゼヒ!

690v_2Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ official website

700_2さて、既報の通り11月9日に東京キネマ倶楽部で開催されるMarshallのイベント『Marshall GALA 2』にKellyさんとKAZさんが出演します!

7_ks2

7_kaz2Kellyさんのチーム他、Marshall GALAでしか観ることのできないパフォーマンスの数々をどうかお見逃しなく!
行こうと思っているけど、11月はまだ先なので予定もハッキリせずチケットを買い控えている方がいらっしゃると思います。
本コンサートは長丁場なのでイス席のみの立ち見なし。お客さんを詰め混むようなことは一切しません。
よって売り切れた時点でチケット販売は終了となり、おひとりの追加もできなくなります。
ですのでゼヒお早めにチケットをお求めくださいませ!
当日はMarshall GALAオリジナル・グッズを会場限定で販売もさせて頂きます。

27nbMarshall GALA2の詳しい情報はコチラ⇒Marshall GALA 2の詳細を発表します!

 
それとこの動画。
11月9日、Kellyさんのホーム、東京キネマ倶楽部でお待ちしています!

 

200
(一部敬称略 2019年5月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2019年8月 7日 (水)

Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ <DAY1>

  

10lgまたしても遅くなってスミマセン!…と言うのもチョット考えがありましてな。
『Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ』のライブ・レポート。
実は故意にこのレポートを掲載するタイミングをズラしたのです。
その間にご本人も動画や写真を公開されていて、「今更マーブロかよ!」なんて思うファンも多いかも知れませんな。
でも、んなこたぁ関係ない。
Marshall Blogに記録しておく価値のあるコンサートはナニがあっても記録して後世に残しておくことが大切なのだ。
そう「記録」はMarshall Blogの大きな使命であり、特長なのです。

20vところで、このコンサートを楽しみにしていたファンは多かったんじゃないの~?
会場となった東京キネマ倶楽部は満員。
開演前から期待に満ちたすごい緊張感が漂っていた。

30ステージにはMarshallの壁…雰囲気も満点!
やっぱりこうでなくちゃ。

40そして、いよいよ待ちに待ったショウがスタートした!

50Mark Boals

60vKellly SIMONZ

70vKAZ

80vKAZさんはEDEN。
今回はTerra Nova TN-501とD410XSTのコンビネーション。

90vYoskuke Yamada

100vMistheria

110vオープニングは「完全再現企画」らしく、アルバム『Trilogy』と同じく「You Don't Remember, I'll Never Forget」。

120予想通りの熱狂ぶり!

130Kellyさんは冒頭から剛速球投げまくり!
背後の1959がKellyさんのプレイを完全サポートする!

140ノッケからいかにも息が合っていそうな雰囲気を醸し出す2人。

150アルバム通りに2曲目は「Liar」が続く。

160v_lr中間部のキメの鬼気迫るソロ。
160v迎え撃つキーボーズ!

170vも~、初っ端からスロットル全開!
このまま最後まで行けるのか~!…ってなテンション。0r4a0105 ココでコーラスでKarenaが加わって6人体制となる。
「マークが彼女に捧げます」と演奏したのは…190v「Queen in Love」。

200_qilコレもアルバム通りの展開だ。
ファンの人たちはうれしいだろうナァ。
265Kellyさんがアコースティック・ギターを手にする。

230v_dlieココは『Trilogy』から離れて1985年のRising Forceのアルバム『Marching Out』から「Don't Let it End」。

240v曲の後半でKellyさん大爆発。
髪の毛の話じゃないよ。
土石流のようにフレーズが攻め来るのだ!

250v「マークに少し休憩をさせてあげましょう」
マークはステージを離れる。

260…ということはインスト曲。
また『Trilogy』に戻って「Crying」。
280v指板を縦横無尽に行き交う指が奏でるアコースティック・ギターが美しくももの悲しい。
270_crそのフィーリングをそのままエレクトリックに込めて歌い上げる。
お客さんたちはウットリ…みんな眼が♡♡になってたね。

290続けては『Trilogy』圏外から…

300v_fbsおお~、コレは知ってる!
「Far Beyond the Sun」だ!

310vKellyさんのソロと…

340vMistheriaとのバトル!

Img_0017_1 ファンにとっては、期待したいたことが期待通りに実現した瞬間だったのではなかろうか?

0r4a0334フロントを煽るリズム隊の完璧なパフォーマンスにも要注意だ!

350v「コレは知ってる!」なんて書くと、「なんだイングヴェイも知らないでMarshallのブログなんか書いてんのかよ!」なんて叱られそうだけど、ゴメンなさい…知らないの。
イングヴェイとは何度も仕事でご一緒してるんだけどね。
シグネチャー・モデル「YJM100」の最初のプロトタイプを本人に持っていた2人のウチの1人が私なんだけど、私は世代が大分古いのね。
私らの世代にとっての『Trilogy』は圧倒的にコッチなの。

12etでもね、イングヴェイの『Trirogy』というアルバム自体は発表された時から知ってる。
そのリリースされた1986年当時は、私はジャズ一辺倒で全くロックを聴いていなかったんだけど、家内の友人の彼氏がロック・ギターをやっていて、「コレを聴いてみて」と『Trilogy』が入ったカセットテープをプレゼントしてくれたのね。
私はもうジャズ・ギターに夢中だったので、残念ながら興味を持つことはなかったけれど、そのテープを聴いてとにかく思ったのは「スゲエな。今の若い人は大変だな~!こういうギターを演らなきゃならないなんて…。早いとこジャズに鞍替えしてヨカッタ!」ってことだった。
ま、そのジャズ・ギターもいまだにうまく弾けないけどよ。
でもイングヴェイの本当のスゴさを認識したのはそれからズッと後になってからのことだった。
それは、自分だけのテクニックを駆使して、自分だけの音楽をクリエイトし、多くのフォロワーを生んだことだ。
12yt Kellyさんの計らいによる休憩から戻ったMark。
でも本当は休憩なんて必要ないぐらいのパワーなんだぜ。
とてもいい声だ。

360v_fr曲は『Trilogy』に戻って「Fury」。

370vまた『Marching Out』から「I am a Viking」。
そういえばイングヴェイは「I'm a viking」ってよく言ってたよ。
ナンカちょっと悪ぶろうとする局面になると「ハッハッハッ、だってオレは海賊だからよ!」みたいな感じでこのフレーズを使っているのを何回も聞いた。
イングヴェイのペット・フレーズなのかな?

380v_ivコチラは海賊以上の勇猛さでソロをキメまくるKellyさん。
ショウは中盤に差し掛かっているがテンションは上がる一方だ。

385vYosukeくんのイントロ・フィルが導いたのは…

410「Little Savage」。
1984年の『Rising Force』からの1曲。

400_lsこの曲カッコいいね~。

420『Trilogy』以外のナンバーに加えて、1984~1988年のイングヴェイの人気曲も詰め込まれたこのコンサート。
ファンにとってこの日のキネマ倶楽部は竜宮城のような空間だったに違いない。430vまた『Trilogy』に戻って「Fire」からアルバム通りに「Magic Mirror」を続けてプレイ。

440_frこのサンバーストのギターは出番が少なかったがそれだけにこの曲が印象的に映った。

445v場面はガラリと変わってMistheriaの無伴奏キーボーズ・ソロ。

450vクラシカルなフレーズを交えて、華麗なテクニックを惜しげもなく披露してくれた。

460v今度はサブ・ステージに現れたMark。

470Markをフィーチュアした曲は『トゥーランドット』の名アリア「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」。

480v素晴らしい声ですな~。
この脂っこさ!
とても寝てなんかいられません。
実は私はオペラ鑑賞に苦労しているんだけど、プッチーニはいいね。カッコいい。
「La Boheme(ラ・ボエム)」のアタマの「Nei cieli bigi」なんてもう最高。
その後はいつも寝てしまうのでわからないのだが…イケね!誰も寝てはならないんだった!
イタリアが「世界最高の音楽国」というのを実感させてくれる…ような気がする。
クラシックということではドイツが最強にして正道なんだろうけど、私はロシア派。
要するに19世紀後半以降の近代クラシック。メチャクチャかっこいい。
そういう意味ではフランスとアメリカも面白い。

490コレも『Marching Out』からで「Soldier Without Faith」。
このアルバムはずいぶん人気曲が入ってるんですな~。

510Markのパワーも全くしぼむことなくバリッバリの状態でクライマックスに向かう。

530vそして、『Trilogy』に残された曲に取り掛かる。
「Dark Ages」と…

520_daインストゥルメンタルの「Trilogy Suite Op:5」だ。

540v_ts5コレにて『Trilogy』打ち止め!

560v本編の最後にもう1曲。

570v_rf「Rising Force」をブチかましてファンを狂喜させた!

580vMarshallの壁をバックに大きな歓声に応えるkellyさん!

590そしてアンコール。

600_gggまずは「Gimmie! Gimmie! Gimme!」。
ノリノリの6人!
続けて「I'll See the Light Tonight」を取り上げた。コレも『Marching Out』なのか!

610v

620v

630v

650v

660

670vいよいよ最後。
「Markがボクの曲を覚えて来てくれました。ヨーロッパのツアーで演った曲をココで演奏できることは大変光栄です」とKellyさんが紹介したのは…

S41a0558 ケリー・スタンダードの「Now Your Turn」!

690vやっぱりシンガーがメロディをなぞると聴き慣れた曲がまったく別の曲に聴こえるからな~。
「声」というのは本当にスゴイ楽器だと思う。
実際声楽の皆さんは「声」のことを「楽器」って呼んでいるもんね。

710素晴らしい声とギターが超テンコ盛りで『Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ』の第1日目が締めくくられた。
お客さん、間違いなく大満足でしょう。

720Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ official website

730<DAY2につづく>  

 
さて、既報の通り11月9日に東京キネマ倶楽部で開催されるMarshallのイベント『Marshall GALA 2』にKellyさんとKAZさんが出演します!
27nb_2まだナニを演奏するのかを聞いてなくてね…どんな展開になるのかとても楽しみにしているのだ!

740v

750vKellyさんのチーム他、Marshall GALAでしか観ることのできないパフォーマンスの数々をどうかお見逃しなく!
「まだ11月まで大分あるから後でチケットをゲットしよう!」と思っていらっしゃる方は、とにかくすぐにお買い求めになることをオススメします。

 

200 
(一部敬称略 2019年5月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2019年8月 1日 (木)

【NAONのYAON 2019】vol.8 : SHOW-YA <後編> & グランド・フィナーレ

  

SHOW-YAの持ち時間も残すところあと1曲!
エエ~!
…ということは『NAONのYAON 2019』の本編もあと1曲で終わりだよ~!
190最後を締めくくったのは「限界LOVERS」!
恵子さんも…

20_2sun-goさんも…

30v_2キャプテンも…

40さとさんも…

50v_2mittanも、この1曲ですべてを完全燃焼せんとするような激演!

60聴き慣れた曲が「平成最後」でいつもより感慨深い!?

65んなぁことはない。
いつの時代も最高だ。

70最後まで「sun-go式」轟音をブチかます!

80vラスト・スパート!
この「Last spurt」という言葉もネイティブの口から聞いたことがないな…。
10_2そして、いよいよフィニッシュ!
110いきますよ~。

130_2平成最後のサオ回し!

140_2

160_2

170_2ハイ、無事にキマった!
次に回す時は元号が変わってるんだね~。(もう終わっちゃったけど)

180_2平成最後のSHOW-YA終わった~!

200「みんな、今日は楽しんでもらえたかな?」
「オオオオオオオオオ!」
「それじゃ、今日出演してくれた全員、ステージに集合!」

210恵子さんが名前を読み上げてすぐに全員集合。

220「平成最後の『NAONのYAON』!今年もみんなありがとう!最後まで楽しんでいきましょう!準備はいいかい!」

230イベントのテーマソング「Rock Love」!

240いつものギター・ソロ回しで一段と盛り上がる!
YASHIROちゃん

250_2茉凛ちゃん

12_s41a1196 SAKURAちゃん

260AYUMIちゃん

270SAKIちゃん

280_2NAGISAちゃん

290そしてsun-goさん!

300そして…パ~ン!

310「Rock Love」!

330_2感動の瞬間。
コレを楽しみにしていたお客さんも多いハズだ。

320今年も感動的なフィナーレだった!

340少しポツリポツリと来ちゃったけど、みんな興奮して気が付かないんじゃないの?

350_2「みんなありがとう!」

355各出演者はめいめいにハグをして『NAONのYAON 2019』の舞台に別れを告げた。

360ステージに残ったSHOW-YAの5人。

370_2さらに恵子さんだけがステージに残る。
「今日はどうもありがとう!」

380「みんな~、愛してるよ~!」

390_2恵子さん、ホロっと来てた。 

400_2そして恵子バウアーでバイバイ!
すごいナァ、恵子さんは!
「無事に家に帰るまでが『NAONのYAON』ですからね~!」とは言わなかったけど、そういうこと。

410v…ということで、来年は「日比谷野音」ではなく会場を替えて開催されることになった。
だから『NAON NO YAON』だ。
また雰囲気が違ってきっと楽しいよ!
 

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

420 
さて、ファンの方ならとっくにご存知のこととは思いますが、来たる11月9日(土)、sun-goさんが
イギリスMarshall社が提供するイベント『Marshall GALA 2』出演します。

他Marshall GALAでしか観ることのできないsun-goさんのパフォーマンスをどうかお見逃しなく!

5_sun_go2 Marshall GALA 2の詳しい情報はコチラ⇒Marshall GALA 2の詳細を発表します! <マーガラ情報 vol.1>

10  
<おしまい>

 

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月31日 (水)

【NAONのYAON 2019】vol.7 : SHOW-YA <前編>

  

『NAONのYAON 2019』もいよいよクライマックス。
「長丁場」っていうけど、結局アッという間なんだよね。
もうオープニング・アクトを撮影したのが何日も前のことのようだ。

07ドップリと日が暮れていい感じ。
時刻は7時半チョット前。
いよいよトリの登場だ!

06SHOW-YA~!

10今回の1曲目は「私は嵐」。

20寺田恵子

30v五十嵐sun-go美貴

40v中村美紀

50v仙波さとみ

60v角田mittan美喜

70v毎回のこととはいえ、司会にコラボにと丸1日全く休むヒマのなかった恵子さん。
実はミュージシャンが皆さんの前に姿を見せるのは「時間の氷山」の一角。
打ち合わせやリハーサル等々、備えをしている時間の方が本番の時間よりはるかに長い。
しかし、本番が終わればそれっきり…また新しいことにゼロから取り掛かる。
そして、お客さんはもう前のことなんか忘れてしまう。
そんなの虚しいじゃないか!
だからMarshall Blogはこうしたいいイベントを具に記録して後世に残しておく…という音楽社会への貢献を果たしているつもりなんだよね。
残念ながら現場に来れなかったファンのためにも少しは役立っているつもり。
しかも!バンドさんサイドからストップがかかったり、私がMarshallの仕事を辞めたりしない限り、半永久的にこの『NAONのYAON 2019』の記録が残るワケです。
長い長い時間が経っても「あの2019年の野音でSHOW-YAが演った曲ってナンだったっけ?」なんてことを簡単に知ることができる。しかも写真付きでよ!
セットリストをズラっと並べただけじゃ読んでいてオモシロくないでしょ?
調べたワケではないので確かなことは言えないけど、多分…多分ですよ、このレベルでライブ・レポートを10年間やっているなんてMarshall Blogを除いて世界で他に例がないのではないだろうか?
イヤ、あったら教えて…アイデアを頂いちゃうから!
しかし、よくマスコミが取材に来ないと思うよ。「情熱大陸」とかさ…ウソです、思っていません。
ま、そんなことで最後まで『NAONのYAON 2019』のレポートにお付き合いくださいませ!
 
で、恵子さん、ここまで約5時間半…疲れた様子など全くなし。
イヤ、疲れていないんでしょうね。
まだまだココからSHOW-YAのワンマン公演を2回ぐらいできそうなパワーだ!80ん、チョット待てよ。
スゲエ!…台本の話。

90今、初めて数えてみたんだけど、恵子さん以外のSHOW-YAメンバーがSHOW-YA以外のステージにサポートで出ている回数…

100v全員同じなの。
ま、私が台本を書いても当然そうなるように持って行くだろうけど、皆さんキッチリ2回ずつバックを務めた。
120コレから私も『Marshall GALA 2』の台本を書くんだけど、コレがまた楽しみでね~。
大変なんだけど、実に楽しいのだ!
でも、『NAONのYAON』の台本は大変だと思いますよ。
ナニが大変かって、毎年趣向を変えてるでしょ?
コレを考えるのがツライと思うんだよね。
だって毎回毎回、「一番良いモノを作ろう!」と思って本を書くワケだから。
「始める」のは簡単なの。でも、「続ける」のはホントに大変なことだ。
そんなところを味わうのも『NAONのYAON』の楽しみのひとつなのよ。

110vsun-goさんのギター・ソロからの~
290vさとさんのベース!
♪グゲゲゴグゲゴゴゲゴゴゲゴゴゲゴ…相変わらずの「仙波流のカッコよさ」でございます。

13_0r4a0981 そして安定の…

130嵐ポーズ!

140あ~、今日もSHOW-YAが観れてシアワセだ~!

145今、華麗なソロを聴かせてくれたsun-goさん。
もちろんお供は…

150vMarshall JVM410Hと…

1601960BDM。
「(今話題のアレ風に…)Marshallを~盛り上げる!」
Marshallはツーイシュウズ・ブランドです。
「ギタリストに良い音を提供します」
「ステージをカッコよく彩ります」
この2つ、1962年の結党、じゃない、創業からブレていません。
ハイ、皆さんご一緒に!
「Marshallを~盛り上げる!」

170「ありがとう!平成最後のSHOW-YAのステージです!
楽しんで帰ってね!よろしく!」

180続いては最近作『AURORA』から…

190_monリズム隊の重さが気持ちいい「MONSTER」。

200vカッコいい曲だぜ!

230v中間のキメとsun-goさんのソロが実にいい!

240v_kmこの曲の「怪物」ぶりをシンセとオルガンで強烈に彩るキャプテン。

250それとエンディングのフレーズがすこぶるクール!
これホールトーン・スケール(Whole Tone Scale)になっているんだね。
ホールトーン・スケールは、すべて全音間隔で並べた音階で、「鉄腕アトム」の主題歌のイントロのサックスが奏でる♪ポワポワポワポワていうヤツ。

260v続けて「BATTLE EXPRESS」!

260v_beこのあたりの展開はタマらんね。
「BATTLE EXPRESS」とか「LOOK AT ME」とか、メチャクチャかっこいい。

270vお客さんは待って、SHOW-YAは待たせて…の押し引きがココで大爆発する感じ?

280sun-goさんと…
310vキャプテンのスリリングなソロ・バトル!

300v恵子さん、ますます絶好調!
 
「今回も早いウチにソールド・アウトしてくれたのがとてもれしかった。続けて来てよかった。来年はオリンピックの関係でココが使えないからね。場所を替えて開催します」
あ~、Marshall Arenaが近かったらナァ。大きさも丁度よかったのにナァ。
そして、現在SHOW-YAが海外へ向けた全曲英語の作品のレコーディングに取り組んでいることにも触れた。
「まだまだ突っ張っていくつもりなのでよろしく!」
そういえば最近「熟女ナメんなよ!」ってやらなくなっちゃったね。
世界でやってもらいたいな~、「Don't make light of mature women!」とか。
でも、考えてみればSHOW-YAはMarqueeで演奏してるんだもんね。
 
sun-goさんが語るその時の様子はコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>

330「Fairy」~!

330_fr疾駆するリズム隊…

340v_fr愉快痛快!

350おなじみのポーズをキメまくる!

370

385vギター・ソロから…

420vキャプテンのソロ。
密度の濃いフレーズの競い合い!

13_s41a0130 アレは富士スピードウェイへ連れて行ってもらった時だったかナァ?
行きも帰りも東名高速が大渋滞だった。
それで帰りの車の中で恵子さんが「今は使われていない言葉」シリーズで、「えもんかけ」とか「ちり紙(ちりし)」とかやって盛り上げてくれたんだよね。
みんな世代が似通ってるからサ。話題が合うワケ。
ほどなくして、女性スタッフの方がポロっとこうおっしゃった。
「Fairyって…いい曲ね…」
それがものスゴく印象的で、この曲を聴くといつもその時のことを思い出す。
調べてみると…グェッ!コレって2011年だって!
アレから8年も経ったのかよッ!
でも、どれだけの歳月を積み重ねても「いい曲」はずっと「いい曲」なのだ。

13_s41a0170 SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

410<最終回につづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月30日 (火)

【NAONのYAON 2019】vol.6 : 永井真理子、YU-KI他

 

「この方も初登場です!」と恵子さんに呼びこまれて10番目のアクトで登場したのが…

10_2永井真理子

20vアコースティック・ギターにAYUMIちゃん…

30_2キーボーズにAYANOちゃん。

40本編では今回初のアコースティック・セットで「ZUTTO」を熱唱。

50_2「ここからはバンドで盛り上がりたいと思います!」、と呼びこまれたのは…

60_2さとみさんと…

70v_2mittan!

80v_2そして、真理子さんが呼び込んだ人がもうひとり…

90唯ちゃん!

110v_2「『ガール』つながりでこの曲を歌わせてください!」と2人が選んだのが「ミラクルガール」。

120_21990年のヒット曲。
「♪唇にいつしかメロディ刻む夕暮れ」なんて島崎藤村みたいに文学的だ。

130vそんな歌詞に乗る魅力的なメロディとロック的なBメロ。
いい曲はやっぱりヒットするということですな。

140鉄壁のバック陣にサポートされて曲の魅力が満開となった!

150

160v_2

170_2

180v_2もちろんフロントの2人のイキも最後までバッチリ!

190「10年間休んでいて、また音楽活動を再開しました。新しい曲を聴いてください」
出番の最後に歌ったのは昨年リリースした「僕らのBig Power」。

200デビュー当時によく取り上げていたという応援ソングがまた歌いたくなって発表したという曲。

210v_2「今が立ち上がる時」、「目指すはトップ」と気持ちを込めて歌う真理子さんが一段と輝いた。

220_2今回が『NAONのYAON』初登場の真理子さん、「お声はかけて頂いたことはあったんですが、末ジュールが合わなくて…それから30年以上経って出演できてとてもうれしいです!」
「お互い音楽業界長いけど、こうして初めて仕事するよね。いい曲なんで聴いていてジーンと来ちゃたよ!」と恵子さん。

240「次は久しぶり!TRF、YU-KI!!」

230v何かこのセクションに入った途端、空気が変わったね。
どう言えばいいのかわからないけど、ステージが渦巻きだしたというか、ウネリ出したというか…。

250_2YU-KI

260vYU-KIさんをサポートしたのは…
sun-goさんと…

270vMarshallちゃんたち。

Img_0r4a0001

Img_0r4a0007 Ayanoちゃん

280v_2Azuちゃん

290v_2そしてmittan!

300vゴキゲンなグルーヴで「Silver and Gold dance」をキメた。
会場もスゴイ熱気なのよ!

310v「次は久しぶりに恵子さんと一緒に歌いたいと思います!」と恵子さんが呼びこまれた。
「久しぶりだね~!」

3202人が歌ったのは「Get Wild」。

350_2「YU-KIさんの持ち時間」と「ノリノリ」は完全に同義語!
今は「アゲアゲ」っていうのかな?330v_2恵子さんもアイドル歌謡からダンス・ナンバーまで忙しいったらありゃしない。
最後は極上のハードロックが待っている!

360v_2グイグイと観客を引っ張って行くYU-KIさんがまたカッコいいんだわ~!

370最後は皆さんお待ちかねの「EZ DO DANCE」!

380vホント、YU-KIさんのステージはバンド陣の演奏も大きな見どころであり、味わいどころでもあったね。
アッパレの4人でした。

390v

400v

410v_2

420過去7回このイベントを拝見して来たけど、こういうノリっていうのはかつてなかったんじゃないかしらん?
とにかく「会場と客席が全員参加した」っていう雰囲気だった。

430_2「久しぶりの登場だよね」…と何度か恵子さんがおっしゃるので調べてみると、YU-KIさんは前回出演されたのは2008年のことだった。
そして、今回は2013年に『NAONのYAON』が復活してからは初めてのご登場。
盛り上がるワケだわ!

440_2この後、『NAONのYAON』のアイコニック的な存在の相川七瀬さんが登場。
そのバック陣を務めたのは…
 
久しぶりに登場したSAKIちゃん!
450v茉凛ちゃん

460vキャプテン

470vRIOちゃん

480v_2そして、たむちゃん。

490v七瀬さんは「世界が終わるまでは…」、「ロックンロール・ウィドウ」、「夢見る少女じゃいられない」を熱唱。
ココでもMarshall大活躍~!

500

510vさて、『NAONのYAON 2019』も残すところあち1バンド!
ダ~レだ?

520

<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月29日 (月)

【NAONのYAON 2019】vol.5 : 浅香唯、阿佐ヶ谷姉妹、他

   

さて、10分間の休憩も終わり、『NAONのYAON 2019』も後半に突入!

15恵子さんが次の出演者を紹介する。

20「『NAONのYAON』初登場の島谷ひとみ!」

バックを務めたのは…
五十嵐sun-go美貴と…

40vイギリスからMarshallのJVM410Hと…

501960BDM。

60そして、仙波さとみ。

70v中村美紀

80vドラムスは、むらたたむ。

90vそうか…ココはmittan抜きのSHOW-YAがバックに入っていたんだね。

100「亜麻色の髪の乙女」…

110vコレってヴィレッジ・シンガーズが元かと思っていたら青山ミチという人の「風吹く丘で」という曲がオリジナルなのね?
いい曲だよナァ。

120続けて島谷さんの中で最も「ロック」な曲だという「Dragonfly」…

130sun-goさんはギターを持ち替え。
島谷さんが出番を締めくくった曲は「Return to myself~しない、しない、ナツ」。

150v「続いても初登場!アイドル枠で~す!」

30ステージに上がったのは浅香唯。

160vまず唯ちゃんが歌ったのは「セシル」。

170も~ニコニコで元気でカワイイことこの上なし!

180vバックはガラリと替わってYASHIROちゃんとGacharic Spinの皆さんが担当。

190v「私がこの舞台に立てるなんて!『元』は付きますが、アイドル枠で出させて頂きます!
尋常じゃないぐらい緊張しています!」

210v2曲目は「夏まつり」。
220いいね~、アイドルとMarshall!
本国イギリスでは絶対に見ることの出来ない光景だ。

200_nm「次の曲はこの人と歌いたいと思います!」
恵子さんアイドルの雰囲気で登場。
唯ちゃんと同じく赤いスカートがまばゆい!

230まずはガッチリとハグハグ。

240v「アイドルになりたかった女で~す!
ホンモノのアイドルは本当にカワイイね~!」
「イエイエ、チョット恥ずかしいの!
『カッコいい』は永遠。でも『カワイイ』とか『キレイ』は永遠ではないことに気づいたんですよ~」
そんな…。
すると恵子さん、「今日ぐらいアイドルしていいですか!?」

2602人で歌ったのは「Girl」。

2502大アイドルの競演に大きな歓声が上がる!270すごくいい雰囲気。
300恵子さん、楽しそうだな~!

280v唯ちゃんも緊張しているようにはとても見えない堂々たるパフォーマンス!

290vフリも完璧にこなして…

310締めのポーズもキマった!

320v恵子さんはナゼか「シェー」?

330v「楽しかったね~!」
「またやりたいね~!」
「唯&恵子でした~!」

340「異色な方々が登場します」と呼びこまれたのは…阿佐ヶ谷姉妹! 

350お姉さんの渡辺江里子。

370v_2妹さんの木村美穂。

360v最高にオモシロかったよ~!

400 実はこういう方々って、制限のゆるいテレビ以外の舞台で見た方がケタ違いにオモシロかったりするんだよね。
386もちろん歌もシッカリと聴かせてくれる。
お姉さんの「ボヘミアン」、バッチリだったもんね!

380舞台そでから様子を窺う恵子さんも大爆笑。

387vアララ、お姉さんは舞台で生着替え。

410vピンクのワンピースから黒い衣装に早替えして、手には金髪のカツラ。

420vそして、そのカツラを被って歌ったのは…

435v「限界LOVERS」!
そうか、黒い衣装とカツラは恵子さんだったのか!

430もちろん、ホンモノ登場!

440息の合った3人!

450お客さんとのコール&レスポンスもシッカリとキメて…
470ガンバ!ガンバ!

460「日比谷姉妹です!」なんてやっていたら…

455時の番人に連行されちゃった!

480vイヤ~、ホントにオモシロかった!

490<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月27日 (土)

【NAONのYAON 2019】vol.4 : 平成曲&プリプリコーナー

  

さて、平成最後の『NAONのYAON』もサクサクとプログラムが進み、前半のハイライトがやって来た。
そういえば、ようやく「平成最後の…」と「令和最初の…」ってのを耳にしなくなったね…と思って、今だからこそこの表現を使ってみた。

106番目の演目は『平成曲&プリプリコーナー』。
「平成曲」ってのがストレートでいい。

20LiLiCo登場。
恵子さん…「シンガーだと思って呼んだんだけどサ、お笑い入ってるよね!」
LiLiCoさん、「出たいと思っていたのよ~!会うたびに『今年どう?』って言ってたんだよね!」

26v「5年かかったけど、夢ってかなうんだね~!」と、LiLiCoさんの感動的なトークで幕を開けたこのアクト。
「平成を一生懸命歌います。
みんなも知っている曲のハズだから一緒に歌ってください!」と恵子さんが観客に呼びかけてスタート。

25フロントを飾ったのは…
稚菜ちゃん40vMary's BloodからEYEちゃん。

45vGIRLFRIENDからSAKIKAちゃん。

50vLiLiCoさん

30vそして恵子さん。

60vバックを務めるのは…
渡辺敦子

70v今野登茂子

80v富田京子…のプリプリ・チーム。

236そして、五十嵐sun-go美貴!

90vsun-goさんのMarshall。
今回でNAONのYAON、8回目を務めさせて頂きますJVM410Hと…

1001960BDM。110JVMのフットコントローラー他。

120このステージから最後まで最高のsun-goトーンを聴かせてくれた!

130v他にGacharic Spinから2名も参加してくれて何しろ賑やかなステージとなった!
まずは「平成のスタンダード」ということで「おどるポンポコリン」からスタート。

140『NAONのYAON』ならではの光景が展開する!

150

160v続いてはZARDの「負けないで」。

180

190さらに「LOVEマシーン」。
もちろんUriah Heepじゃなくてモーニング娘。の方ね。

200

170声のヌケの良さと大きなアクションで抜群の存在感をアッピールするLiLiCoさん。
「NAONのYAONで野音のステージに立ちたい!」と5年の間待ち続けた純烈な気持ちをブチまけるようなハツラツとしたパフォーマンス!

210それをバッチリ受け止めての恵子さんがリードして最後に選んだ曲は…

220vコレ!

6_0r4a0463_2 恵子さんの「アイウォンチュー」!

205vバック陣も完璧な演奏で平成のヒットソングを奏であげた。

230v

6_s41a1175

237vコレは盛り上がるにキマってるわね~。
ホント、『NAONのYAON』ならでは!ココでしか観れないよ~!
 
しかし!
いつもマーブロに書いているように、ヘソ曲がりな私は子供の頃から流行歌を全く聴かず、別名「流行歌の終着駅」と言われているんだけど、今演奏した曲は全部知っているもんね。
私が知っている「流行歌」ってのはホントに流行した曲なんですよ。
つまり、子供から私のような年寄りまで知っているような曲。
昔で言うと「黒猫のタンゴ」とか「ブルーシャトウ」とか「また逢う日まで」みたいなヤツ。
ところが、今日演奏したこの辺り以降、そういう曲って全くなくなったんじゃない?
ま、「流行歌の終着駅」に言われたくなないだろうけど、日本ってほぼ「流行歌が存在しない国」になったんだよ。
ナゼかというと、ロックと歌謡曲がゴッチャになり過ぎちゃったから…だと私は思っています。
240「ハイ、真ん中開けてくださ~い」と、京子さんのバスドラムに付いていた黒い覆いをハズす恵子さん。

250すると、「PRINCESS PRINCESS」のフロント・ヘッドが現れた!

260v「せっかくプリプリの3人が集まったんだから、プリプリ・メドレーやるよ~!」
「オオオオオオオオオオオオオ!」とスゴイ歓声!

270まずは「世界で一番暑い夏」。

280『NAONのYAON』史上、「プリプリ・メドレー」を演たったことがあったのかどうかは存じ上げませんが…ものスゴイ盛り上がりようだった!
ホンモノが3人も登場してくれたからね。

300v

310

320つづいて「M」。

330sun-goさんが弾くプリプリもオツなものです。

340そして「19 Growing Up」。

350

360

370メドレーの最後を締めくくったのはもちろん「Diamonds」。

375お客さんは老若男女問わず、大合唱!

380v

390v

400エキサイティングながら、どことなくホンワカしたすごくいい時間だった。

410v

420vこの曲を聴くと、信州にいた頃を思い出すな~。
上司のお嬢ちゃんがプリプリが好きで、「お前コレ知ってるか~?」とプリプリのカセットテープを貸してくれた。
カラオケでもよく歌った。
そういうのが、「流行歌」っていうんだね…なんてことを考えていたらアッという間に終わっちゃったよ!

430「ありがとう、平成!そして、プリプリ・メドレーでした!」
コレにて前半終了。
『NAONのYAON 2019』はこの後10分間の休憩に入った。

290<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月26日 (金)

【NAONのYAON 2019】vol.3 : World Guitar Girls Collection とSAKI YAONスペシャルバンド

 

ガラリと様子が変わってビックリしちゃったんだけど、3番手のGacharic Spinの後は『NAONのYAON』名物と言っても差し支えないでしょう、World Guitar Girls Collection。
今回のラインナップは…

10Mary's BloodのSAKI。

20vLoVendoЯから宮澤茉凛。
40vYASHIRO

30v今回初登場のSAKURA。

50vそしてBRIDEARのAYUMI。

60vハイ、皆さんでド~ンとマーシャっちゃってください!

Img_0r4a0011

Img_0r4a0009 5人のギタリストでかためたフロント陣をガッチリバックアップするのは…

70ベースはAZU。

71vキーボーズにAYANO。

72vドラムスはむらたたむ。73v前回まではオジさん垂涎の歴史的ロック・スタンダード曲で構成した大メドレーだった。

80今回は趣向を変えてコアな日本のロック・ナンバーをつなげたメドレーとなった。

90まずは「MORE」/EARTHSHAKER。
220続いてLOUDNESSの「LOUDNESS」。

100私がロックを聴き始めた45年ぐらい前は「ロックといえば洋楽」だったので、私のロック人生は95%ぐらい洋楽だった。
おまけにGuitar Girlsが奏でている曲が流行していた時代は完全にロックの世界から遠ざかっていたので、こういう「あの頃のベスト・ヒット・ジャパニーズ・ロック」みたいな企画はものすごく興味があるんですよ。
だからシャッターを切りながら「次はナニかな?」とジックリ聴いてしまったよ。

110v聖飢魔IIで「蝋人形の館」…

120v「え、ナンで?」の銃爪(ひきがね)。
高校の時、林間教室かなんかに向かうバスの中で、生徒たちが「歌を歌ってください!」とイヤがる若い先生にしくこくリクエストして、その先生が歌った曲が「宿なし」だった。
コレが印象的でね。
ものスゴイ流行ったからね。
あの頃はカラオケなんてなかったからね。完全無伴奏のア・カペラよ。
よくあんなことをやってたよな~。アレのどこが楽しかったんだろう?
その先生は今、その私が通っていた学校の(LOUDNESSの高崎さんや犬神サアカス團の犬神情次2号さん、ANTHEMの清水さん、TSPのSHUちゃんはみんな同窓生)校長先生になってたわ。
そして、2000年に開催した『Marshall祭り』というイベントのトリを飾って頂いたのが世良公則さんだった。
メッチャどうでもいい話でしたね。
「じゅうづめ」でつい思い出してしまいました。

130メドレーはドンドン続く~!
「1090〜Thousand Dreams〜」は松本孝弘。

140HOUND DOGの「f f」。
180vリズム隊もコレだけ長いメドレーを頭に叩き込むのは大変だ。

170BOOWYの「マリオネット」。
先日、布袋さんを拝見して来たよ。
ドラマーのスティーブ・バーニーがNATALのプレイヤーなのよ。
ゴキゲンなステージだった。

160爆風スランプから「Runner」。

150v大黒摩季の「熱くなれ」

190vB’zで「ウルトラソウル」。

200そして、「限界LOVERS」
コレは欠かせないよね~!

210v最後にSAKIちゃんが「紅だ~!」とキメて大メドレーが完了した。

5_0r4a0382おつかれさまでした~。
恵子さんから…「今年のネタは邦楽だったけど。まだまだ演ってもらいたいから来年もよろしくね!」

230「SAKIは今、ソロプロジェクトがあるんだよね?Dragon Forceのメンバーと一緒でやっていて紅一点なんだよね」
「フレッド(Frédéric Leclercq)と一緒にアルバムを作ってるんですよ。秋に発売する予定です」
「そのバンドはSAKI以外男性でNAONのYAONはムリだから今回はSAKI YAONスペシャル・バンドやります!」

240そして、ステージに上がったのが…

250Mardelasの蛇石マリナ。

260SAKI

270vYASHIRO

280AYANO

290vAZU

300vむらたたむ

310v「♪The sky is re~d」…マリナちゃんが絶唱しているのはおなじみ「Burn」。

320v「Burn」に出て来るあのカッコいいリフの回数は全部で20回。
その長さたるや時間にして120秒、すなわち2分。
総尺6分数秒の曲の1/3があのリフでできているのがこの曲。
このリフは4小節のパターンなので、そのリフの全長は80小節。

340一方、ボーカルズを調べてみると、リード・シンガーのデヴィッド・カヴァーデイルが完全に単独で歌っているパートは8小節+6小節が3回。つまり52小節。
この曲って、リード・ボーカルズ・パート単体よりギターリフ単体の方がはるかに長いのだ。
ってなことなんかまったく感じさせない存在感のマリナちゃん。

350そして、SAKIちゃんと大盛り上がり!

345SAKIバウアーもバッチリとキメてSALO YAONスペシャルバンドはステージを後にした。

370

<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月25日 (木)

【NAONのYAON 2019】vol.2 : Mary's Blood とGIRLFRIEND

 
恵子さんの呼び込みで本編のトッパーでステージに上がったのが…だから、「トッパー」なんて言葉はヘンだって!
『NAONのYAON 2019』の本編の幕開けを飾ったのはMary's Blood!

10EYE

20vSAKI

30vSAKIちゃんのMarshall。
トレードマークのJVMのTattooシリーズ。

40vRIO

1_s41a0189 MARI

60vそしてサポート・ギタリスト、YASHIRO。

70v1曲目は昨年リリースした『Revenant』から「On the Rocks」。

80_otrSAKIちゃんのソロ。
イケイケ~!

90vメタル・フレーズを惜しみなく弾き切るSAKIちゃんに大きな歓声が上がる。

100そしてド迫力のリズム隊!

110冒頭から日比谷を揺るがす轟音が響く!
この辺りは江戸時代まで海だったっていうからね。液状化現象が心配だ…そんなことはない。

120「Mary's Bloodの新曲を聴いてくれるかな?」

130ドワ~!
首がスッ飛んで行ってしまいそうな激しいナンバーは…

135_arcこの時はまだリリースされていなかった最新作『CONFESSiONS』から「アルカディア」。

140「アルカディア」とはギリシャのペロポネソス半島にある地名で「理想郷」の代名詞。

150今日、ココ日比谷野音は「ロックの理想郷」だね~。

160v同時に「ロック・ギターの理想」でもあった。
ロックはさ、やっぱりSAKIちゃんみたいにバリバリとリフやらソロやらを弾いてナンボなんですよ。
ギター・ソロがないロックなんて、絶対に理想郷じゃありませんからね!

170vちなみにMarshallのドラム・ブランド、NATAL Drumsの汎用モデルのシリーズ名も「Arcadia(アルカディア)」っていうんだよ。
種類は3つ。
ポプラ

12arバーチ
あ、NATALはバーチやってます。

12arb そしてアクリル。
ハイ、宣伝終わり。

12ara そして、Mary's Bloodのステージ最後の曲。

1802014年の『Countdown to Evolution』からMaryスタンダードの「Marionette」。
5人のQueenたちが奏でるおなじみのメロディとリズムに早くも野音が燃え上がった!

190v

260v

200v

210

1_s41a0203 ギター2人の絡み合いにも大きな歓声が上がった。

220Maryは今年10周年なのだそうだ。
…ということでMarshall Blog初登場の記事を調べてみた。
コレがそう⇒血のメアリー~Mary's Blood登場!
2014年のこと。
コレ以前からSAKIちゃんのことを知っていたのでこのコンサートにお邪魔したんだけど…もう5年か~。

250「アレ?SAKI今日は泣かないの?」とまた初めてMaryが本編で出演した時にSAKIちゃんが感涙を流した時のネタを持ち出す恵子さん。
「最初は泣きましたね~。今日は『ワックスをかけたばっかりなので転ばないように!』と注意されていたんですけど…コケました!」
ギターだけじゃなく、他のパフォーマンスも秀逸のSAKIちゃん。

300「ありがとうございます!この衣装、メッチャ暑いです!」とその熱を放出するようにニュー・アルバムと全国ツアーについてPRしたEYEちゃん。
10周年おめでとう!
 
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood official site

3102番手はGIRLFRIEND。

315SAKIKA

320vNAGISA

330vMINA

340vMIREI

350v登場していきなりお客さんとコール&レスポンス。380_hn爆発的なパワー!
なんたって平均年齢18歳だからね!

360曲は「ヒロインになりたい」。
今年の2月にリリースした4枚目のシングル曲。
ドラマチックな展開が魅力の1曲。

370昨年に引き続いての登場。
もうこの4人はスッカリ「ヒロイン」でしょう!

390

400

410

420「皆さん、ジャンプの用意は出来ていますか~!」

430曲名はドンズバの「JUMP」。

2_img_0082 当然、お客さんはステージと一体となってジャ~ンプ!

480v「最後の曲です!」

440v出番の最後を飾ったのは「キセキラッシュ」。460v疾走感あふれる2017年の3枚目のシングル曲。

470NAGISAちゃんのオクターブのプレイが印象的だ。

450vちなみにこの曲のジャケットってMarshallが写ってるんだぜ。
ありがとうございます。
コレは…Valvestateか…なつかしいな。

Vs 白い衣装に身を包みさわやかに、そしてハツラツな演奏を聴かせてくれたGIRLFRIENDなのであった!
そもそも「GIRLFRIEND」っていうバンド名がいいんだよね。

490「元気イッパイだね!
去年に引き続いて2回目の登場…前回は平均年齢17歳だったけど1年経ったので今年は18歳だ?」と恵子さん。
「高校3年生になりました!」
「18歳には見えないよね~。スゴイ可愛いのにみんな楽器を持つと人が変わるもんね。
私なんか35年やってここまて来たんだけど、来年はもっとシブくなるよ!」
 

GIRLFRIENDの詳しい情報はコチラ⇒GIRLFRIEND OFFICIAL WEB SITE500<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月24日 (水)

【NAONのYAON 2019】vol.1 : オープニング

05_2今年は5月の末から3週間ほど日本を留守にしていたので、その間のMarshall Blogの更新が絶え絶えになってしまいレポートの掲載がズレ込んでしまった!…って謝ろうかと思ったら~!
今朝facebookを覗いて驚いた。
「〇年前の今日」っていう過去の投稿のお知らせがあるじゃない?
アレが来ていて、3年前も7月25日に『NAONのYAON』のレポートをスタートさせていたのよ。
なんだ、そう遅くもないんじゃん!
そう思うのはまだ早い。他の年のことが気になって調べてみた。
Marshall Blogでは、『NAONのYAON』が復活した2013年からレポートさせて頂いているんだけど、他の年は全部6月中だった!
やっぱり遅くなってゴメンなさい!
でもね、この制作作業はケタ外れに下準備が大変なのよ。
そんな作業に快くご協力を頂いているSHOW-YAさんのマネージメント・オフィスのマスター・ワークスさん。
そして出演アーティストの皆さん。
Marshall Blogをご覧頂いてくださる読者の皆さん。
冒頭ではございますが、皆さまのあたたかきご支援に心より感謝申し上げます。
来年もよろしくお願い申し上げます。
 
<おわり>

 
 
 
 
  
…チガウ、チガウ!
楽しかったあの春の日。
Marshall Blogで再び野音を訪ねようではなありませんか!

10野音の一番いい季節。
暑くもなく、寒くもなく…。

20ああ、ヤッパリこの景色はいいね~。

40年に1回の大きなお楽しみ。
今年はホントに野音に来るのはコレだけになりそうだな…。

50おなじみの『NAONのYAON』ロゴ。
来たな~、って感じがする。
2013年にこのイベントが復活してからズッとオフィシャルで写真を撮らせて頂いて来た。
ク~、アレから7つも年を取ったのか!
2回開催した年もあったから今回で8回目かな?
今回もガンバルぞ~。

70_2今回のステージ。

60いいね~!
上手も…

80下手もMarshall率高し!
自分が勤めている会社の製品だから言ういうワケでは決してないけど、やっぱカッコいいよ。
うん、カッコいい。
黒に白に金。

90ボリス・ジョンソンが気に食わなくて、EUから離脱するどころか、Marshallがイギリスから独立することになったら国旗はコレだな。
黒に白に金。赤は電源スイッチ。

Fg1 もしくはコレ。
あんまり豊かそうな国の旗には見えないな…。

Fg2 サウンド・チェックもリハーサルも終わって後は開場を待つのみ。

100開場~…今年も満員だ~!
2時を10分過ぎた頃、影アナで恵子さんからご挨拶。
「こんにちは!みんな来てくれてありがとう!
『NAONのYAON』が選んだオープニング・アクトのステージがはっじまるよ~!
みんな、応援してあげてね~!
盛り上がって行こうぜ~!」

110トップバッターは「Iolite」。
そうそう、最近は一番最初の出番のことを「トッパー」っていうんだって?
また変な和製英語が出て来たね~。
英語で「Topper」は女性用の短いオーバーのことですからね。
「トップバッター」を英語っぽく言うなら「オープナー」だと思う。
「ツーマン」だの「スリーマン」だのみたいに知性が感じられないヘンテコリンな和製英語は定着する前に排除しましょう!
 
「こんにちは!
県立厚木高校 軽音楽部 3年生バンドです!
最後まで楽しんで行きましょう!」

120「Iolite(アイオライト)」というのは菫青石(きんせいせき)という好物の名前。
別名を「ブルー・サファイア」というらしい。
だから青い衣装だったのね?

130v_2

140v_2

150v_2

160v_2

170vギター・ソロはステージ中央で披露。
アンプはMarshallでたのんますよ!
トッパーにふさわしい…じゃない、オープナーに持って来いの元気ハツラツの5人組「Iolite」でした!

Oa_0r4a00422番手はギターの弾き語りで「佐藤ゆき」。
この大観衆の前でギター1本、たったひとりで歌を歌うってのは度胸いるよナァ。
でもキマれば気持ちいいだろうナァ。

190アレ?すぐにわかった。
ゆきちゃんは2年前にバック・バンドを従えてこのステージに立っているのだ。
こう見えましてもね、写真を撮っている間はかなり被写体に入り込んでいるので、一度撮った人はすぐに思い出すことができる…かも知れない。

180vステージそでで様子を見守る恵子さん。

210v今回はそれこそ、「写真」という曲をジックリと歌い込んでくれた。
もちろんお客さんから大きな拍手が送られたことはココに書くまでもない。

200続いてもピアノの弾き語り…って、アレ?
今回は「アレ?」つづきだな。

220稚菜ちゃん、今回はまずはオープニング・アクトでご登場。
「こんにちは!稚菜といいます。
毎年カンボジアに行っていて、現地に音楽学校を作るのが夢です。
世界中で悲しいことや争いが絶え間なく起きています。
平成から令和に変わって、そうした争いごとが少なくなりますように…。
瓦礫の中で踊り続ける少女の歌を歌います」

250v曲は「シリアの花」。
240平和を願ってやまない稚菜ちゃんの優しい気持ちが澄んだ歌声となって春の日比谷の街にコダマした。
そういえばこの日はまだ「平成」だったのね?
稚菜ちゃんはこの後のステージでも登場した。

230v♪ドンドンパッで登場したトリオは「GREED FIVE EGG'S」。

260「一緒に手拍子もらってもいいですか?!
今日いち日、熱い日にしましょう!よろしくお願いします!」

270v

280v

290vギターとピアノの弾き語りからガラリと雰囲気が変わり、爆発的な躍動感でオープニング・アクトを締めくくった。

300そして恵子さん登場~!
「みんな!平成最後の『NAONのYAON』にようこそ!
平成も残りわずか…っていうか、明日で終わりです!」
310「今年も盛りだくさん、長丁場です。
8時に終わらないと始末書書くことになるからね。過去に一度書いていてイエローカード出ちゃってるからね。
出演者もスタッフの時間との戦いです。
ということで、今年も『時の番人』をお呼びしています!」
320今年もゴングの音とともに現れた『時の番人』の皆さん。

330神取忍

380v井上貴子

350v遠藤美月

400vやっぱりアタマにコレがないと始まらないよね。
アレ…?偶然発見!
番人のお三方、2017年と衣装がまるっきり同じだ!
神取さんは去年も同じ。
他のお2人は毎年マチマチなんだけど、2017年は貴子さんが白いドレス。
美月さんはその年の『NAONのYAON』Tシャツに黄色いジャージの上下なの。

370コレがその2017年のオープニング。
ね?…ナニか重要な意味が隠されていたに違いないよ。そのワケを知りたい!
だって偶然にしてはスゴすぎるもん。
興味のある人は過去のMarshall Blogの記事を見てみてね。

1002 「今年もビシビシ仕切っていくのでよろしく!」

340v「よろしくお願いしま~す!
早速ですが今年も3時キッカリにスタートしたいので15秒前になったら教えてね!」

430「了解です!」…といつも通り『NAONYのAON』ムードが高まっていく。
そして…

360v「姐さん、時間です!」

390v「よし!平成最後のカウントダウンいくぞ!10からいくよ~」

410「3、2、1…NAONのYAONスタート!
最初のバンドはMary's Bloodだぁ~!」

420「次回のマーブロよろしく!」

440<つづく>

200_3 
(一部敬称略 2019年4月29日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2019年7月19日 (金)

アナタにとどけ…マーシャル・ブログがおくる銀幕一楼とTIMECAFEのワンマン~『俺とおまえと西川口』

05長い!…今日レポートするショウのタイトルが『銀幕一楼とTIMECAFE presents ~西川口Hearts 20th Anniversary ウルトラスーパーワンマンライブスペシャル~俺とおまえと西川口』。
西川口Heartsさん、20周年おめでとうございます!10v「私と西川口」といえば…アレ。
私はやっちゃいそうだったよ。
…というのは、陸橋を超えて「西川口陸橋」の信号を過ぎた最初の角を左に曲がるとHeartsさんじゃない?
で、その角を少しすぎると道端に下の「直進&左折のみ(右折はイヤよ)」の比較的大きな標識が立っている。
その通りの向かいは駐車場だ。
ウッカリその標識を見落としてその向かいの駐車場に車を入れようと右折してごらん。
その先にはおまわりさんが待ってるんだよ。
幸いシッカリと標識が目に入ったので私はセーフだったけど、幅員が狭いワケでもなく、あんな見通しの良いところでナンだって右折禁止になんかにしてるんだろう?
1点減点、罰金4,000円。
クワバラ、クワバラ。
なんて超ローカルなことを書くといかにも私が西川口に縁があるように思う人もいるかも知れないけど、Heartsさんにお邪魔するようになるまで人生でただの一度も西川口に行ったことがなかったのです。

122sc_2

 さて、銀幕さんの単独公演。
冒頭、緞帳のハジから顔を出したのは「子銀ちゃん」。

20「みなさん、こんばんは!
アレ?緊張してるのかな?
ただいまより『銀幕一楼とTIMECAFE presents ~西川口Hearts 20th Anniversary ウルトラスーパーワンマンライブスペシャル』を開催したいと思います!
ボクは子銀です。『子銀ちゃん』って呼んでね!拍手や手拍子をドンドンお願いします。
一緒に参加する方が楽しいから!
では、ワンマン・ライブ始まるよ~!」

30子銀ちゃんが姿を消すやいなや緞帳が上がる!

40銀幕一楼とTIMECAFE登場!
いきなりすごいテンション!

50銀幕一楼

60山下大輔

70v寒河江宏樹

80v寒河江くんはJCM2000 DSL100と1960AにSV20H&SV212を添えて。

90松永健太

100下段のヘッドは松永さん所有のEDEN、Traveler400。
この日は上段のTerra Noca TN501を使用。

110瀬間絢子

120瀬間ちゃんはNATALのCafe Racer。
コレね~、音だけじゃなくてサラサラの手触りも気持ちいいんだよね~。

1301曲目は「Ride on night」。

140_ron寒河江くんのソロ…相変わらずいい音出しよる!

150続いて…アレレ、もう「摩天楼」だよ!

160_mtrお客さんもコール&レスポンスや振り付けで大忙し。

170「ようこそ西川口へ!遠いところありがとう。
皆さまと精いっぱい楽しんでいきたいと思います。
長丁場ですが最後の最後まで楽しんでいってください」

180銀幕さんのゴーゴー風のアクションの切れ味が鋭い「わがままルージュ」。
200v寒河江くんはレスポールに持ち替えた。

190_wr早くも前半のハイライト「ステキな夜のカーニバル」。

S41a0059 「脚立を囲んでキャンプファイヤーでお願いします!
これから儀式を教えましょう。手をつないでマイム・マイムをやります!」

S41a0027 銀幕さんの指示通り、客席には脚立を囲んだお客さんの輪ができる。

200その輪の中に飛び込んだ銀幕さん!
「ライブ中にマイム・マイムをやるバンドはなかなかないからね!」
 
「マイム・マイム」はクレツマーですな。
私はクレツマーが結構好きで、CDを集めるとはなしに何枚か持っている。
何となく「不幸」を音に置き換えたような悲惨なメロディを構成する微分音階がタマらないんだよね。
ちなみに自発的に「クレツマーが好きです」と公言する人には今まで一度もお会いしたことがない。
もっとも海外でもそういう人に出くわしたことがないんだけど、少なくとも普通にCDは流通しているからネェ。
日本人ももっと色んな音楽を聴くようになるといいネェ。
私は音楽に関しては普通の人より何倍も貪欲なので、死ぬまでに少しでも多くのいい音楽、あるいはオモシロい音楽を聴きたいと思っていましてね…クレツマーはそのオモシロい音楽のウチのひとつなのです。(Klezmer:「クレズマー」という表記もあり。要するに東欧のユダヤ人の民謡を元にした音楽。小学校の時に音楽の授業で習う「ドナドナ」なんかもそう。ちなみにあの「ドナドナ」に出て来る牛はユダヤの囚人のことらしい。「市場」が意味するところは…おわかりでしょう?)

210キマった!
ココで銀幕さんはステージを離れた。

220「第1部はどうだった?」と子銀ちゃん再登場。
エ~、もう第1部終わったの?
すさまじく速いテンポにビックリ!

230お召し替えをしてステージに戻った銀幕さん。
ショウはココから第2部の『メモリーオブ西川口』となる。
ホーン・セクションも加わり舞台は一層賑やかになった。

240曲は「ロマンス」。

250vお、寒河江くん、今度はフルアコだ!
ナチュラルのスプルース・トップってカッコいいよね。
でもね、ES-175はダメ。サンバーストに限る。
L-5はナチュラルだ。

260キーボーズのソロから…

270vトランペット…

S41a0232テナー・サックスとソロが回され…

280v瀬間ちゃんのドラムスで締めくくった!

290vステージはバーに早変わり…。

300曲は「AKY」。

310_aky「手が震えて着替えに時間がかかちゃって…待たせてゴメンね。ホーン・セクションが入るとできる曲があります。
今日はワンマンですからね。お願いしたワケです。
ホーン・セクションを交えてもうひとつ聴いてもらいたい曲があります。
ミュージック、スタート!」

320v演奏したのは「街」。

330_mchユッタリしたムードでじっくり歌い込む銀幕さん。

340そしてウォームな寒河江くんのギター・ソロ。

350ホーン・セクションが舞台から去り、いつものTIMECAFEのメンバーがステージに残る。
「このメンバーになる前から演っていた曲。当時はメイクなしのスッピンでした。
西川口Heartsさん、20周年おめでとうござます!2人でやっていた時からステージに立たせて頂いています。
まさかココまで来るとは思ってはいませんでした。
第2部のラストはこの曲で…」

360 「再会」を熱唱して第2部の『メモリーオブ西川口』終了。
ショウはまだまだ続く。
スゲエ、豪華3部構成だぜ!

370v_skまた銀幕さんが姿を消し、ステージに残った3人がインストゥルメンタル曲を奏でた。

420

410v

380v

390vしかし…瀬間ちゃんのドラムスってカッコいいな~。
手数とかツーバス連打とかとは無縁の世界。
「ドラムらしいドラム」って言うのかな。
ドラムス本来の仕事をキチっとこなしているというか…。
私なんかは癒されちゃうね、今、こういうドラムスこそカッコいい。
そして、鳴りのいいNATALのキットがベスト・マッチしている。
ほんとカッコいい。

400v「アナタにとどけ、『リップサービス』!」

430_lsまたしてもお召替えして登場した銀幕さんに大きな歓声が上がる。

440ハイ、右へ左へ…わかめダンス。

450このパート大好き!

460v続けて「ネオンサインでGO」。

470_nsgシルクハットを吹っ飛ばしてのエキサイティングなギター・ソロ!

480それに呼応しているかのように絶妙なバッキングを聴かせるバンド陣。

490ん~、ヤッパリかっこいいドラムス!

V 「皆さん、楽しんでますか!?第3部です!
ご覧の通り過去のモノは全て楽屋に置いて来ました。
ココからはコレからの銀幕をお見せします!」

520「アナタにとどけ…『ゾッコン』!」

530_zk可愛いお客さん!
お父さんの肩に乗って、銀幕さんと同じフリをしてるの!

0r4a0149またレスポールに持ち替えて味のあるギター・ソロを突っ込む寒河江くん。

540松永さんも帽子を吹っ飛ばして大熱演!
ん~、ベースの音、抜けてます!キャビがEDENだともっとスゴいことになります。

550v帽子をかぶり直し、手拍子で観客をあおる!

580vコレもキラー・チューンの「わからずや」。

560vこの「♪わッかッらッずや~」のメロディは耳に残る~。

570銀幕さん、客席に突入~!
あ、ソレ私の脚立!

590お客さんはみんな大喜び~!

600「ハァ~、ハァ~(すごい呼吸)…はじめて来た人、ビックリしたでしょ?
今日は遠くまでお越し頂いてありがとうございます。
アルバムが出来ていなかったこととか引きずっていました。
バンドの舵取りも100%できていなかったし…。
ココまで来て、元号も変わり、もう一度皆さんに喜んで頂ける銀幕一座とTIMECAFEとなりたい思います」…とご挨拶。
「次がラストです」
お定まりの「エ~!」のリアクションに「コレぐらいがちょうどいいんだって!またどこかでお会いしましょう!」と銀幕さん。
さすが!まったくもってその通り。
いつも書いてるけど、エンタテインメントというのは全部見せちゃうのは三流なんですよ。
少し「観足りない、聴き足りない」に止めておくのが一流どころのやり方。
また観に行けばいいんだから。イヤ、また観に来させなければイケない。
とにかく昨今のライブ・コンサートは長すぎだってば!
アンコールを入れて2時間。ソレでいいのだ。

5_s41a0627 3部からなる本編を締めくくったのは「アナタにとどけ『偉大なる歌』!」

610銀幕さん、感激して泣いちゃった!

620vアンコールにはホーンセクションがまた加わってハデにブチかましてくれた!
曲は「サタデーナイト」。
630銀幕さん、自家製の移動式ステージに乗って客席で熱唱。

640台にはチカチカと光るLEDまで付いてるんだから!
しかし、盛り上がってんな~!

650リハーサルの時に念入りにこの台の仕上がりをチェックしていたけど、その甲斐あってバッチリの演出効果でした!

660アンコール1曲目もキマった!

730v「ありがとうございました!
お家に帰るまでがワンマンですからね」と最後の曲に取りかかった。

670アナタにとどけ「臨時ニュース」!

680

690

S41a0308

710v

720v最後はいつものキメ・ポーズで。

740「どうもありがとうございました!
Hearts、20周年本当におめでとう!
皆さま、ステキな夜を!」
大きな歓声に包まれてメンバーはステージを後にした。

750そして、子銀ちゃんを手にした山下さんと…

S41a0705銀幕さんがステージに登場し、再度お別れのご挨拶をして『俺とおまえと西川口』が完了した。
 
銀幕一楼とTIMECAFEの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

S41a0712西川口Heartsさん、20周年おめでとうございます!

 

200 
(一部敬称略 2019年5月12日 西川口Heartsにて撮影)

2019年7月 9日 (火)

座・犬神サアカス團~恋唄と恨み節~

 

10_logo_3 
座ってユックリと犬神サアカス團の音楽を楽しむイベント、『座・犬神サアカス團』。
この企画をMarshall Blogでレポートするのはコレが3回目のこと。
前回も書いたけど、いいね…こういうのは。
ライブ・コンサートで大騒ぎするのもいいけど、若いバンドさんのコンサートなんかを見ていると、「どうせ音楽を聴かずに輪になってグルグル回っているなら盆踊りへ行った方が安くて楽しいんじゃないの?」…なんて言ったら盆踊りで浴衣を着て踊りの指導をしているオバさんたちにイヤな顔をされるか…。
「盆踊りはロック・コンサートじゃありません!」って!
 
私がコンサートに行き始めた時分、つまりもう40年以上も前の話になるが、何しろイスから立ち上がっただけでバイトの警備の兄ちゃん(あの頃はコッチの方が年下だったんだナァ)がスッ飛んできて「立たないでください!」と厳重に注意するのが当たり前だった。
もちろん保全のためだ。
そして、外タレのインタビューなんかを読むと「日本人の客はノリが悪い。客がそこにいるのかどうかもわからないぐらい静かで演りにくい」なんて意見と、「日本人の客は素晴らしい。静かにイスに座って我々の音楽をジックリと鑑賞してくれる」という意見に分かれたりしていた。
それが…ですよ。
もうずいぶん前の話になるけど、アメリカのTriviumというバンドが来日してMarshallで面倒をみた時、主要メンバーのマシュー・キイチ・ヒーフィーが私にこう言った…
「シゲ、日本の観客ってのは全くクレイジーだぜ!だってオレたちの曲でクラウドサーフィンするんだぜ!」
…とかなり驚いていた。
彼はもう少し自分たちの音楽をチャンと聴いてもらいたいようだった。

今の若い人たちはとても信じられないだろうが、私が若い頃、コンサートというモノは「音楽を聴くための場所」だったんだよ。
実際、どんなにラウドなハードロックでも「一音も聴き逃すまい」と真剣に聴いたよ。
そうして騒いで終わり…なんてことがなかったので、はるか昔のことでも(全部とは言わないが…)結構よく覚えている。
コレもね~、80年代になって「ロック」という音楽が大衆化して、作り手が金儲けするために「音楽」が犠牲にならざるを得なかったんだね。
しまいにはミュージシャンが、お客さんがイスに座ってジッと聴いていると演奏しにくい…だなんて言い出すようになってしまった。
そんなバカな!
このブログで何回も書いているけど、大学の時に世界的なヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインが制作したテレビ番組を見て大きく頷いた言葉がある…「音楽は鬱憤ばらしではない」
コレですよ。
日本人はもっと真剣に音楽と向き合って、いい音楽家を輩出しないと本当にダメになっちゃうよ。
いい音楽やバンドを育てるのは、実制作者サイドではなくて、お客さんサイドなんだから!
 
あ~イカン、こんなに書くつもりじゃなかったんだけど…。
で、この「座(ざ)」ね。
「犬神」の頭文字は母音の「I」なので、本当は「座」ではマズイのではないか?と毎回思っているワケ…「ジ」にしないと。
コレ、なんで母音の前の定冠詞「the」を「ザ」ではなくて「ジ」と発音するかと言うと、ひとえに発音のしやすさにあるらしい。
例えば母音のひとつである「a」は中学生の英語の授業(ジョニーちゃん、山本先生に教わったことある?)で教わる「ア」と「エ」の中間の「あいまい母音」で発音されることが多く、ネイティブの人たちはその前に置かれている「the」を「ザ」より「ジ」と発音した方がラクなのだそうだ。
だから一般的に英語の発音が世界的にヘタクソな我々日本人にはどうでもいいルールなのだ。
それでも、気にはなってしまうので、「座(ザ)」を何とかして「ジ」にしないと…。
「座」ね~、座るワケでしょ?
となるとやっぱりお尻が主役だよね。
そうか!「痔・犬神サアカス團」ってのはどう?
え?あれは「ヂ」で「チ」に点々だってか?
ヒサヤ大黒堂さんに怒られちゃうね。
お後があんまりよろしくないようで…。
 
さて、今回の『座・犬神サアカス團』のテーマは「恋唄と恨み節」。

20この企画の名物であるオリジナル・メニュー。
コレは今回の「特製 血の池カレー」。
もちろんモチーフは映画『犬神家の一族』だ。

30もうひとつは「謹製 血飛沫カツサンド」。
お皿を美しく彩る赤い血がうれしい。
そして、このお子様ランチのような「犬神フラッグ」がいいんだよね…

40…ということで、もらって来た。
毎日こうして朝ごはんを頂いております…ウソこけ!
でも大事に保管してるんだぜ。
何しろ私のライフワークのひとつである「私のディープ浅草」を始めるキッカケとなった「女殺火箸地獄」の幟だからね。
そのワリには今回もお休みなの、「私のディープ浅草」。
楽しみにして頂いている皆さんには申し訳ないんだけど、もうどうにも手が回らない!
ネタは山ほどある…そりゃそうだ、書かないんだから減るワケがない。
また書きますから。
しかし、小口末吉のこともずいぶん昔のことのようだ…と思って調べてみたら、ナント!
2年前、この『座・犬神サアカス團』を初めてレポートした時にで第1回目の「私のディープ浅草」を書いているんだよ!
この偶然にはチョットびっくり。

5_2rice人気の物販も相変わらずの充実ぶり。

50第一部は<恋唄編>。

60犬神凶子

70v犬神情次2号

80vジョニーちゃん、もちろん今日もMarshallなんだけど、新商品!
向かって左側のタテ長のヤツね。
STUDIO CLASSICというシリーズ。
アンプヘッドがSC20H。スピーカーキャビネットがSC212。
このモデルはジョニーちゃんがいつも使ってくれているJCM800 2203という100Wのモデルを20Wにダウンサイズした仕様なのです。
世界的大ヒット中!
先月イギリスの工場へ行って来たんだけど、コレばっかり作ってた。

90犬神ジン

100vジン兄さんはEDEN(イードゥン)。
アンプヘッドはTerra Nova TN-501。スピーカー・キャビネットはD410XST。
アンプじゃやっぱり積みたいよね~。
最近はどんなに大きなステージでもアンプを積まなくなっちゃったからね~。
コレがホントの「ツマらない」。

110v犬神明

120v明兄さんも愛用のNATALで!

130オープニングは「地獄の子守唄」。

140コレって心中?
人の道からはずれた恋路で地獄に堕ちしまうというラブソングだったのね?
私は日野日出志のリアルタイム世代なもんだから、『地獄の子守唄』と言ったらもうあの絵しか出て来ない。
だからこの曲の歌詞がそういう内容だったとは気がつかなんだ!

150_jkん~、やっぱりいいね。
思った通りジョニーちゃんにピッタリのモデルだわ。
このモデルの元となったJCM800 2203は1981年に発表され、天下を獲った人気商品だった。
エリザベス女王から表彰されたんだから!
正統派ブリティッシュ系ハードロック・サウンドを標榜する犬神サウンドにベスト・マッチするのだ。

160「こんばんは!今日は『座・犬神サアカス團』です。『恋唄と恨み節』というテーマでセットリストを作って来ました。
ノリのいい曲が多いかも…。
座りながらノッて欲しいと思います!」

170最近作『東京2060』から「狂気の恋」。

180_kk2004年のシングル『最初の扉』のカップリング曲「恋の炎」。
フ~ン、これはMARCYさんの作曲なのか…。

200_koドンズバで「恋」が2曲続けて出たところで「この世の終わり」。

210v「『この世の終わり』と『恋の炎』は久しぶりかな?
私が『狂気の恋』を歌う時は聖子ちゃん…『恋の炎』の時は百恵ちゃん…『この世の終わり』は明菜ちゃん…の気分で歌ってるって知ってた?
リハの時はチョットそうやって楽しんで本番に備えてウォーミングアップしています。
次の歌は『恋』っぽいよ。
目をつぶって聴いてください」

280v演奏したのは「骨壺」。
 
いいモン見せてやろうか?

230_ktコレ、ロンドンの北のハズレにある街の葬儀屋さん。

2402018年の「ベスト葬儀屋」賞を獲得している名店…らしい。
ロンドンなんかを歩いていると、街のど真ん中に葬儀屋を発見することが時々あるんだよね。
もちろん日本でも同じなんだけど、やっぱりこういうのって興味が湧くじゃん?
最も文化の違いが色濃く出る部分だからサ。

250コレがこの店で扱っている「骨壺」。
え?イギリスは土葬じゃないの?って思う人もいるかも知れない。
土葬は「burial(ベリアル)」、火葬は「Cremation(クリメイション)」と言って、イギリスは選べるようになっているハズ。
映画の葬式のシーンって、大抵は穴の中に棺桶を降ろしてるもんね。西洋に火葬がないイメージは当たり前。
反対にホネを拾って壺に入れるシーンは見たことがない。
確か土葬の方が費用がかかるって聞いた。
Marshallの創始者、ジム・マーシャルが7年前に亡くなった時も荼毘にふしたんだよ。
しかし、西洋人ってあんなに体格がよくて、骨も太いじゃない?
その灰がこんな小さな骨壺に収まるのかしら?
そうとうウェルダンで焼いて、粉々にしちゃうに違いない。
もちろんサイズは色々とあるんだろうけどね。

260続けて「花嫁」。
この2曲は組曲みたいにストーリー仕立てになっているのね?
「花嫁」ってすごくいい曲だよね。

S41a0432「『骨壺』と『花嫁』の主人公の子はいつか気づいてくれるのかな?
ズ~っと見てるんだよ。
明兄さん、コレって何年越しに作った曲だっけ?」

0r4a0072「そうだネェ…ン十年かな?
25年の犬神の歴史の中で意外となかったね…恋の唄」

290v第一部の<恋唄編>は『形而上のエロス』から「それでも貴方に逢いたくて」で締めくくった。

300_saa

310

320

33020分の休憩。
今回のオリジナル・ドリンクは、アルコール入りが「恋唄」、ノン・アルコールが「恨み節」…そのままなのね。

340v第二部が始まった。
「我々結成25周年。ココMANDALAさんも25周年で同じ年なんですって!
『25周年』なんてまだまだですからね。
MANDALAさんと二人三脚でイケたらと思います」
この日は「八十八夜」ということでそんな話題を経て<恨み節編>に突入。

350v第二部のスタートは「夏の日」。

360_nh「お金を払って」がそれに続いた。
この曲はナントなく、シレっと時々取り上げられるね。

370v_oh「『夏の日』はメジャーが終わって、キンメダイの1発目だったんだよね。
『お金を払って』はメジャーの前…ゴメン…私たちメジャーって1枚だけなんだよね。
『スケ番ロック』だけ」
あ、そうなんスか…。
別にメジャーでもマイナーでも曲がよければいいでしょう。
曲がいいかどうかは作り手ではなくて、聴き手がキメるんだから。
ところがそこが日本人ってダメなんだよ。
もう付和雷同の極致、ミーハーどころかソーラーのカタマリだから。
みんなが「いい!」っていうと、自分も何だかいいと思っちゃう。
もちろん犬っ子や犬っさんはそんな軽はずみなことはしないでしょう。
だから犬神サアカス團を観に来てるぐらいだから!
しかし「スケ番」って言葉は完全に死語になったね。

380「死んでもいないし、殺してもいない、死なないタイプの恨み節」と紹介したのは「都合のいい女」。

0r4a0072_2 このセクションは3曲つなげて「欲望」から…

S41a0087 「赤猫」を取り上げた。

410_anココで「座」名物の「犬神サアカス團の曲をこの日限りの演奏でやる」コーナー!

415まずはディスコ風に「小悪魔エレジー」。
390_tio明兄さん、ジャケットを脱ぎ捨てての熱演!

400v_yb「ディスコ」はやりやりすいよね。
トラボルタが出てきたのは私が高校1年ぐらいの時で、「ディスコ」が大流行するのを実際に見ていたけど、今となっては凄まじいまでのクラシック感だよね。
でも、もっと「古いな~」って感じるのはフュージョンとかクロスオーバーと呼ばれてハヤった類の音楽だよね。
現役の時もほとんど聴かなかったけど、持っている数少ないCDを今コワいもの聴きたさでトライしてみると5秒とガマンできん。
古臭すぎて…。
ハヤる音楽って、どうしても流行した分だけ古くなってしまう宿命なんだよね。
一般大衆に受け入れられやすいようにオリジナルからかけ離れて作るモノが多いから。
ジャズでもロックでもオリジナルは古くならないんですよ。クラシックや落語のような古典芸能も同じ。

430v明さんが真剣な表情でシンバル・レガートをたたき出しているのスウィング風「箱女」。

440_hoMCで自分たちも言っていたけど、ムズかしいね、4ビートは。
日本のロック・ミュージシャンでジャズがウマい人って、私が知っている限りほとんどいない。
ジャズをやっていてロックがウマい人はいるんだけどね。
ムズかしいんだよ、4ビートは…音楽的にロックと違う言語だから。
ところが外人のロック・ミュージシャンってジャズがウマいのが普通にいるんだよね。
こういうところで音楽の在り方が日本と違うことを思い知らされるんですわ。
クリント・イーストウッドなんてモノスゴくジャズ・ピアノがうまいっていうからね。
もちろん犬神さんはソツなくこなしていらっしゃいました。

450この日は「令和」になって初めてのステージということで元号にちなんだ曲…といえば「平成デモクラシー」。
「令和風アレンジ」は今ハヤリの若いバンド(名前はココでは出さん)風に「♪ドンガラドンガラ」とニギニギしく演奏して第2部最後の曲へとつなげた。
しかし、いつも思うんだけど、今の若いバンドさんがやっていることって、40年ぐらい前には「もっともカッコ悪い」とされていたことばかりなんだよね。
この「ドンガラドンガラ」もそうなんだけど、あのスネア・ドラムの位置ね。「ズッタズッタ、ズッタズッタ」ってやるヤツ。
ロックはお祭りやお囃子じゃないの。
それと「ありがとう」とか「がんばれ」とかいう歌詞ね…ディープ・パープルやブラック・サバスがお礼の歌なんてやったことがあるか?(レッド・ツェッペリンには「Thank You」という曲があるので注意が必要だ)
今日はチョットごめんね。
ナンカ文章の内容にトゲがあるよね?
逆説的に犬神さんの音楽を褒めたたえていると受け取ってください。
460_hd本編の最後を締めくくったのはその名も「恋唄」。
第一部で演らないところがシブい!
恨んで恨んで、また恋の唄に戻るのね?
「恋」なんてそんなもの…ナンチャッテ!

470_kuアンコールでは冒頭に情次兄さんがこの日使ったMarshallを紹介してくれた。

480向かって左側のタテ長のヤツね。
STUDIO CLASSICというシリーズ。
アンプヘッドがSC20H。スピーカーキャビネットがSC212。
この日、ステージが終わってMarshallを片付けていたら、女性のお客さんがお声をかけてくれた。
「本当に素敵な音でしたね!」って。
その方が楽器を嗜まれていらっしゃるのかどうかはわからないけど、楽器の音に注目してくれているなんてのはとてもうれしいもんですよ。
やっぱりこうして「ちゃんと音楽を聴く」環境じゃないと、こうした感想を頂戴することはできないと思いますよ。
490そして、6月5日にリリースされた25周年を記念する新しいベスト・アルバム『GOLD』について触れた。

Gold アンコールはそのまま「GOLD」。

495_gl今日もヨカッタ~!

500_gl

510

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530さらに予定外の2回目のアンコールで「命みぢかし恋せよ人類!」を演奏した。

540犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

545vさて、既報の通り11月9日に東京キネマ倶楽部で開催されるMarshallのイベント『Marshall GALA 2』に犬神サアカス團が出演します!

550_logoチョット予告デジタル紙芝居を作ったので見てチョーダイ!

『座・犬神サアカス團』同様、MarshallやNATALやEDENを使った音楽をジックリ楽しんで頂こう、とイス席なのね。立ち見ナシ。
となると、発券できるチケットの枚数が多くなくて、すぐにソールドアウトしてしまうかも知れないの。
犬っ子や犬ッさんの皆さん!
チケットの発売はイープラスから、7月12日の10:00~となりますのでよろしくお願いします!
 
詳しくはコチラ⇒Marshall GALA 2の詳細を発表します! <マーガラ情報 vol.1>

560

200_3_2 
(一部敬称略 2019年5月2日 南青山MANDALAにて撮影)

2019年7月 4日 (木)

帝王再降臨!! Sabbrabells Live 2019

   

確か「浦和駅」って「東西南北」のすべてがアタマに付く駅が揃っている激レアな駅なんだよね?
「東西南北」が揃う地名は「津軽(『中』まである)」とか札幌市の「区」だとか、そう珍しくはないようだが、駅となると珍しいハズだ。
そのウチの「北」にはディスクユニオンさんがあって、バーゲンの日に毎月通ってた時期がしばらくあった。
最近は事務所で仕事中をしている時はSpotifyでしか音楽を流さなくなったが、ナンダカンダ言ってやっぱりオモシロくないね。
同じThe Kinksを聴いていても、コルトレーンを聴いていても、はたまたストラヴィンスキーを聴いていても、タダ同然となると聴き方が雑になる。それどころか「音楽」を聴いている気ががしない。
あ、コレはまた別の機会にやるとして…。
そのバーゲンも数年前に廃止になってしまったので「北浦和」からもスッカリ足が遠のいてしまった。
フト思い出したのは、今はあるかどうかわからないけど、浦和駅の中に全国の日本酒を飲ませるお店があって、新潟からお見えになった仕事先の方に連れて行ってもらったことがあった。
相手は米どころ新潟の本場の酒豪。
私は「おいしい、おいしい」とやっていると、「コレはどうだ?」、「コッチはどうだ?」と際限なくオーダーしてしまう。
私は普段日本酒をほとんど飲まないのだが、その酒豪が語る酒に関するウンチクが異常に面白く、日本酒の持つ味や香りの良さが倍増した気がして片っ端から平らげてしまった。
結果…どうやって家に帰ったのか全く覚えていなかった。
電車に乗ったことも、駅から歩いたことも、家に帰ったことすら覚えていなかったナ。
ま、毎日酒宴を楽しんでいらっしゃるような方にはこんな事は日常茶飯事なんだろうけど、私にはとても珍しいことだったのでコレが私のひとつの「浦和のイメージ」になってるのだ。
悪いコッチャない。
それともうひとつ。
浦和って、1970年代の中頃に「ロックの街」を標榜してたんじゃん?
私はほんの少し世代が後になるのだが、確か「浦和ロックンロールセンター」というのがあったでしょう?
アレは、そこでナニをやっていたのかしら?
「センター」だよ、「センター」。
そこと関係があったように記憶しているけど、かつて「是夢(ゼム)」というトリオ・バンドがあった。
「ゼム」ったってヴァン・モリソンじゃないよ。
そのバンドがヤマハさんの雑誌広告に出ていて、キャッチコピーがこうなっていた。
「オレたち、『浦和のツェッペリン』じゃなくて、『世界の是夢』になりたいんだ」
今から43年ぐらい前のことだよ。
こんなことを覚えている私もどうかしていると思うが、それだけ壮大にして印象的なキャッチコピーだったということよ。
それから3~4年後、民間のロック・サークルを経てこのバンドの方々とお近づきになることができた時はうれしかったな。
コレが私にとっての「浦和」なのだ。

10さて、今日はその浦和に来た!
行き先は県庁にほど近い「埼玉会館」。
Sabbrabellsの一夜かぎりのコンサートにお邪魔したのだ。

20「ソールド・アウト」ですよ。チケットは完全売り切れ!
おめでとうございます。

30Sabbrabellsは昨年11月にすべてのスタジオ・アルバム、ミニ・アルバム、シングル、ライブ・アルバム、ライブ映像に加え、ファンクラブ限定の貴重なライブ作品、未発表ライブ音源、未発表ライブ映像を併せたCD9枚+DVD2枚の計11枚組の超豪華仕様のBOX作品『Sabbrabells COMPLETE BOX』をリリースした。
スゲエ濃い内容!

35ステージはというと…Marshallですよ。
ヘヴィメタルだもん。

40JVMのフルスタックが上下で計5セット。

60コレがロックのステージの正しい光景。
もうコレだけで後は何も要らん。

70楽屋の廊下にもドデカイ「祝」の一字を刷り込んだ芳名表が張られていた。
この埼玉会館はSabbrabellsの1986年のライブ・アルバムを収録した、バンドにとっては思い出の場所。
33年の年月を経て、再び埼玉会館のステージに上がる…というワケ。
しかもそれが完全ソールド・アウト…コレはめでたい以外のナニモノでもない!
…とマァ、聞いた風なクチをきいておりますが~、失礼ながら松川さんとお近づきになるまで私はSabbrabellsを全く存知上げなかったのです。

80いよいよ開演!
ソールド・アウトだから当たり前なんだけど、会場は超満員!
スゴイんだわ、熱気が!
みんなこの時を待っていたんだね~。

90ステージに上がった5人。
コレがSabbrabellsか!

100高橋喜一

110v松川純一郎

120v松川さんはJVM210Hを使用。
当然、Sabbrabells現役の時もMarshallで、1959とJCM800、それに1960をご愛用頂いていたそうだ。

130佐野博之

140v宮尾敬一

150v関口文一

160v初めて耳にするSbbrabells。
ホントにこの時が初体験。
その曲は「Metal Saber」。

170ドワッ!
スゲエ声!

180そして暴れまくる松川さんのギター。
そうか、今はJJケイルだの、フレディ・キングだの、ギル・スコット・ヘロンだのおっしゃっているが、昔はこういうをされていたのね?
カッコいいじゃん!

190v続けて「Wolf Man」

200v「Cold Bloody Men」…と曲は続く。

210喜一さんからご挨拶。
この瞬間を長い間待ち望んでいたファンの方々に御礼の言葉を述べた。

280曲はジャンジャン続く。
「Running my Way~Hell's Rider」…

230松川さん、楽しそうだな~!

240「Darkness World」。
要所要所でフィーチュアされる佐野さんのギター。
ギターの位置がメッチャ低い!うらやましい!

220v総立ちの客席の熱気は上がる一方だ!

250「Hawk Emblem」。
それにしてもスゲエ声だな~。
曲を知らなくてもこの声を聴いているだけで滅法楽しい!
「♪目の前のアリさえも殺せない」という歌詞が印象的だった「束縛」から…

260v「鏡張りの部屋」へと曲は続いた。
相変わらず楽しそうな松川さん。

270リズム隊は寡黙ながらどこまでもダークでヘヴィだ!

310v

300vココから本編の最後のセクション。

290「November's Mystery」…

330v「Water Night」…

340そして「Dog Fight」で本編を締めくくった。

350終始緊張感あふれるステージは見応え十分!
ナニをも寄せ付けない迫力に満ちたパフォーマンスだった。

360何度もココに書いているけど、私は今となってはMarshallの仕事をしているけど、Sabbrabellsが出て来た1980年代の初め頃からジャズに夢中になって、ロックから遠ざかっていたのね。
パンク/ニューウェイブ以降のロックは私が知っていたロックとは別のモノのような気がしてね。
でも、基本的には70年代のハードロックが私のロックの原体験なので、こういう野太いシンガーの声や、ギターリフやソロ、そして重量感溢れるリズム隊によって作られる筋金入りのロックを聴くとやっぱり燃えてしまうよね。
「Darkness & Heaviness」…上に書いたようにこの日、本当に初めてSabbrabellsの音楽を聴いたんだけど、「マジメなロック」っていう感じがしたな。
もちろんいい意味で。
♪ドンガラガッタドンガラガッタと演っている今の巷のロックに比べて何とシリアスなことよ。
ロクに字も読まないような今の若い人たちにはこういうロックはムリだろうナァ。
ナントカ世代の受け渡しをしてこうしたマジメなロックを保護できないものか?
ロックは古典芸能ではないので、コピーやらカバーやらで文化を伝承することは不可能だ。
『ボヘミアン・ラプソディ』を観てQueenの音楽を知ったところでコピーを演っていたんじゃ意味がない。「ブーム」にはなっても「文化」になることはないと思うんだよね。
やっぱりコピーの元は人様のモノだから。
そしてブームはいつでもあっけなく去って行くものだ。
何でもいいから以前になかったモノを産み落とさないと!
若い人たちがこうした音楽に触発されて自分たちの感性で新しい曲を生み出していく以外にかつて「ロック」とよばれていた音楽が生き延びていく方法はないと信じている。
Sabbrabellsはその最高のお手本だと思ったよ。

50アンコールも盛り上がった!

370新曲に「ルルドの泉」、2回目のアンコールでは「Devil's Rondo」を演奏した5人。

380

390v

400

410v

420v今、ココまで書いて急に思い出したんだけど、DO As Infinityの大渡亮さんが鹿鳴館に出た時のMCでこんなことを言っていた。
「ココはですね~、ヘビメタの聖地なんですよ。ボクが高校生の頃、入り浸りましてね~…サブラベルズとか…知ってる?…サブラベルズ」
その時、ホントに知らなくてね~。
松川さん、失礼しました。
でも、今は知ってる…Sabbrabellsがカッコいいバンドだってことを!

430イヤ~、初めてにしてドップリとSabbrabellsの音に浸からせて頂きました。
…なんて言ってる場合じゃなくて、この2日後の朝にはロンドンに向けて出発しなければなからなかったんだけど、何の用意も出来てなくてかなりビビりながら帰途を急いだのでした。

440v現在進行形の松川純一郎はコレね…Koki Tetragon。
 
詳しくはコチラ⇒THE CLASSY ROCK GIG / Koki Tetragon <前編> 他、「Marshall Blog Koki Tetragon」で検索! Kt 

200_2 

(一部敬称略 2019年5月25日 浦和市埼玉会館にて撮影)

2019年7月 1日 (月)

有頂天外III~ROGOZ with Yosuke Miyake & Ray

  

昔と違って最近はインスタントで結成するバンドが多く、メンバーの頭文字や略称を組み合わせてバンド名にしているのをやたらと見かける。
ま、海外でもMic FleetwoodとJohn McVieという2人のメンバー名前を組み合わせたバンドやNatalieとAlanというカップルの名前をくっ付けたドラム・ブランドなんてものあるけど、こうした「省略ワザ」は日本人のお家芸ですからね。
「あたぼうよ!」なんてのはスゴイもんね。
「明けおめ、ことよろ」どころの話じゃない。
名前に関しては屋号と名前を縮めてくっ付けて商号にしちゃうなんてのは当たり前だった。
例えば「綿屋半兵衛」で「綿半」。
「炭屋平六」で「炭平」。
「鍋屋久左衛門」で「鍋久」とかね。
どれもカッコいい。
今日登場するバンドはそうして2人の中心メンバーの名前を引っ付けて命名されたチーム、ROGOZ。
その『有頂天外』と称するツアーの千秋楽のレポートをお送りする。

08v_2ROGOZは元X-Rayの高橋ロジャー和久の「Roger」の「Rog-」と…

20v同じく元X-Rayの朋友、「オズマ(Ozma)」の愛称でおなじみの臼井孝文の「-oz」をくっ付けてできたバンド名だ。
いい名前だね。

30vROGOZは3回目の活動となるが、前回と同様に今回もギターに三宅庸介…

40vボーカルズにVocalist Rayを迎えての布陣。

50vオープニングでは三宅さんがア・カペラで「君が代」を弾いた。

10モジュレーションを深めにかけて…それにMarshallにストラトキャスター。要するにあの人のサウンドだ!
こないだ「あの人」のアパートに遊びに行って来たよ。なかなかオモシロかった。
詳しくは後日『イギリス-ロック名所』にて。

0r4a0120もちろんこのツアーもJVM2で轟音を響かせてくれた三宅さん。

60JVM210Hと1960BVのコンビネーションだ。

70v三宅さんの使うMarshallの目印はコレ。
ステージのMarshallのハンドルがこうなっていれば、それはすぐ近くに三宅さんが潜んでいる証拠だ。

80そういえば…後で気がついたんだけど、先日Marshall Blogに掲載した三宅さんによる『STUDIOシリーズ』の試奏レポートね。
見て!いつの間に!?
やっぱりハンドルが膨らんでいた!

90vそしてRayさんが登場。
そうか…このチームは「Rayさん」が3人いたんだね。

120_ld曲はDeep PurpleのMKIIIから「Lay Down Stay Down」。

130vブラックモアからかけ離れた三宅さん独特のメロディによるソロがカッコいい!

135v続けて同じく『Burn』から「Might Just Take your Life」。
お願いだから「Burn」は演らないでね!

140_mjROGOZの核であり、名物であり、心臓部であるリズム隊。

155vもう「長年ロックが服を着て歩いている」ような人たちだでね、完璧なコンビネーションだ!

160Rayさんから「ROGOZ」という名前の説明があって、メンバーが紹介された。

170v♪ギュイーン、ギュイーン(←陳腐な表現でスミマセン!)…三宅さんが出すエンジン音でスタートしたのはMontroseの「Bad Motor Scooter」。
三宅さんのはスクーターのエンジンの音と言うより完全に車のエンジンのような爆音だった。
220この曲ってMontroseの中で最も有名な曲とされているんですって?
「Rock the Nation」かと思っていた。
私、Montroseは全く詳しくないもんで…やっぱり子供の頃からイギリス派だったのかナァ。

190続いてもMontroseから「Rock Candy」。
180_bmsホントだ…この曲のイントロのドラムってLed Zeppelinの「When the Leeve Breaks」と同じじゃんね。
知らないのよ、Montorose…やっぱり子供の頃からイギリス派だったから。

S41a0336 この曲でもこのROGOZコンビが徹底的にヘヴィなリズムをぶっ放してくれた。

210vそれにしてもみんなアクションがすごい!

200_rc「3回目ともなると気心も知れてきましてね…オリジナルを書き下ろしてみました!」とOZMAさんから紹介があったナンバーは…

0r4a0364…「Fallin' Angel」。
コレね「Fallin' Angel」と「Fallen Angel」っていうのがあって、意味が違ってくるんよ。
前者は「絶賛堕落中」。後者はもう「堕落済み」だからね。
King Crimsonのは「堕落済み」ね。

230_faいいんですよ、コレが!
ROGOZのようなセッション・バンドが題材として既存の曲を取り上げるのは仕方のないのはわかっている。
せっかくスゴいミュージシャンが集まってもコピーが題材となるとナニも生まれて来ない。
だからこうしてオリジナル曲を作って披露してくれるのは大歓迎なのだ。

240v三宅さんが奏でるやや複雑な4小節のリフ!

250vロックを知り尽くした面々による激演。

260vこういうロックこそ生き残って欲しいな~。

270v自身タップリのオリジナル曲に乗って大エキサイト!
コレが「ロック」の正しい光景だ!

275雰囲気がガラっと変わる。

280_sybLed Zeppelinの「Since I've Been Loving You」。
Rayさん、魂の熱唱!

290そして、三宅さんのギター・ソロをタップリと…。

310vコレらのポーズが出る時は三宅さんが「入り込んでいる」時です。
どこに入り込んでいるかは誰もわからない。
恐らくは雲の中…蝶とシマウマがいるWingyな世界。

320vココもスゴかった!
Zeppelinつながりで「Immigrant Song」。
「Immigration」といえば、先々月のヒースロー空港、ビックリしたよ!
そのレポートは後日Shige Blogにて。

330_isステージ下手狭しと暴れまくるOZMAさん。
やっぱりこれぐらい動いてもらいたいね、ロックなんだから。
ありがたいことに色んな表情のOZMAさんを撮ることができる。
反対に何枚撮っても、どれも同じ人っているのよ。

340このソロもど迫力だった。
三宅さん、この曲もチャンと研究して演奏に臨んでいた。
そんなだから、Strange, Beautiful and Loudで作りだしているオリジナルの世界は言うに及ばずだけど、三宅さんが弾くコピー曲もまたいいんだよね。
他の人と曲へのアプローチの仕方がゼンゼン違う。
題材はコピーだけど、精神がオリジナルなのだ。

0r4a0179Whitesnakeの「Crying in the Rain」。
ゴメンナサイ、MarshallやってんのにWhitesnakeって全く知らないのです…私はイギリス派だったから。
あ、Whitesnakeはイギリスか!
高校1年の時にカバーデイルのソロ・アルバム『White Snake』が出て、それを買った友達に聴かせてもらったんだけど、当時プログレッシブ・ロックに夢中だった私は全くピンと来なくて今日に至っちゃってます。

350_curでもコレはいい曲ですな。
Rayさんの熱唱が聴く者の心を揺さぶった。

360vココでDeep Purpleに戻って「Lady Double Dealer」。
『Stormbringer』のジャケットについてはどこかで書いたね…マイルスの『Bitches Brew』と同じだって。

370_ldd気心が知れたサオ・チームのコンビネーションもバッチリだった!

0r4a0300 そして、本編の最後を締めくくったのは…「Lonely Guys」。

390v_lgOAMAさんとロジャーさんが揃ったところでのX-Rayナンバー!

400vイヤ~、熱演に継ぎ熱演!
見どころ満載だったよ!

415アンコールはお揃いのツアーTシャツにお召替え!
コレEXILEやっているワケではありません。

420_sgdアンコールの1曲目はVan Halenの「Somebody Get Me a Doctor」。

430三宅さんのVan Halenも見事だからね。

440アンコールでメンバーが登場した途端、後から飛び込んで最前列に陣取った金髪の女性。
なんてノリのいいお方!
ますます盛り上がっちゃったよ~!

450そして、最後はまた私がよく知らないMontorose。
曲は「Rock The Nation」…コレはよく知ってんだよ!

460_rnROGOZコンビ、今回最後の激演!

480v「今日で最後なんて寂しい…」とMCでセンチになってしまったOAMAさん。
また来年オリジナル曲を増やして演りましょうよ!

470v終了~!

4904月27日からこの5月6日までモロにゴールデンウイークにかぶせたツアー。
驚いたことにほとんど渋滞がなかったんだって!

500お疲れさまでした~!
また来年!

510 

200_2

(一部敬称略 2019年5月6日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2019年6月24日 (月)

Tomi Isobe & Blues Dogs Returns 2019

 

Spring has come with Blues Dogs…『復活祭』よりチョット早く、桜の咲く季節にハワイからやって来るのがTomi Isobe。
そして活動を共にするのがBlues Dogs。

10_2今年も3月23日から4月12日まで、全国18公演で構成したツアーに臨んだ。
今日はその中から4月5日の東京公演の様子をレポートする。

15v今回のメンバーは…
Tomi Isobe

20v_2Tomiさんは今回もASTORIA CLASSIC。

30小笠原義弘

40v_2オガンちゃんはEDEN Terra Nova TN-501とD410XST。

50v高橋和久

60v_2今日のロジャーさんはNATAL。
アッシュのキット・

70東京公演のゲストは中沢ノブヨシ…Gatzさん!

80vオープニングは前回と同じく「Route 66」。

90v_66ノッケからTomiさんとGatzさんのギターの掛け合い!
いきなり盛り上がっちゃうよね。

100_2「Hello, everybody!
また高円寺に帰って来ました。
今から1年半前にYouTubeを見て素晴らしい!と思い『お友達になってください』と中沢さんにリクエストを送って今日初めてお会いして一緒に演奏します」
…と今日のゲストのGatzさんとの出会いを紹介したTomiさん。

110_22曲目はそのGatzさんをフィーチュアして「People Get Ready」。

110v_pgrTomiさんのギター・ソロ。
いい音だナァ~。
やっぱりATORIA CLASSICは名器なのだ!

S41a0046 「この曲はいつも最後に演るんですけど、今日はTomiさんに言われて2曲目に演りました。
ハワイの風をタップリ浴びて最後まで楽しんでいきたいと思います」

S41a0103 続いて「チョット意味深な曲」と紹介して「Tokyo Toy」。

120_ttオガンちゃんのソロ!

0r4a0121 続けて「Dock of the Bay」。
まずはTomiさんの歌から。
135そしてGatzさん。

0r4a0127 しかし、ベースかっこいいな。
オガンちゃんのようにベースだけで1曲聴かせてしまうベーシストはそうはいない。

140口笛も完璧!

140v_2「ええバンドですね~。コレで全国回れればいいんですけどね…」
ココでアメリカでのツアーの話に。
Tomiさんは年間320回以上ライブをされているそうだ。
しかし、BBキングは年間240本を40年続けたとか…。
するとオガンちゃんが「アメリカで年間240本こなすのは大変なことですよ!」
クリス・デュアルテと全米を回る人が言うのだから間違いない。
ナニが大変かと言っているかと言うと、演奏ではなくて移動の話。
実際、オガンちゃんをEDENでサポートさせてもらった時、運送屋が間違えて配達しちゃって大変なことになった。
ホテルに届けることになっていたのだが、街に同じチェーンのホテルが2つあって、運悪くオガンちゃんが宿泊していない方にEDENを配達してしまったのだ。
運送屋のミスなので先方が転送をしてくれるのだが、何せツアー中でご一行をキャッチするのがムズかしい。その移動距離が凄まじい。
私なんか東京~大阪間だってゾッとしちゃうのに、平気でその何倍も一気に走っちゃうのだ。
しかし、マゴマゴしてるとツアーが終わっちゃう!
どこから送ったのかは忘れちゃったけど、オガンちゃんが計算して「ポンティアックでなら受け取れる」という情報をもらってミシガンまで転送してもらったことがあった。
アメリカは時差が大きいので、ずっと起きていてオガンちゃんからの連絡を待っているのが大変だった。
結構いい思い出ですけど。
で、BBキング。
そんな生活をしているので、車の中に何でもそろっていて日常生活が普通にできるようになっていたのだそうだ。

150_2しかし、失礼なことを申しますが…よくMarshall Blogに書いているように私はブルースとかR&Bとか、ジャズ以外の黒人の音楽を聴く習慣がないんですね。
でも有名どころは知ってますよ。
でも、さっきの「People Get Ready」にしても「Dock of the Bay」にしても、マァ、聴いて感動したりすることはないんだけど、この日の演奏は素晴らしかったね。
素直に言います…感動した!
「ああ、いい曲だったんだナァ~」と思ったよ。
Tomiさん、ありがとう!

150vガラリと変わってGatzさんのカッティングからDoobieの「Long Train Runnin'」。

160_ltrこういうのもタマらんね、オガンちゃんのベースは!

170v_2そしてガッツリと組み合うロジャーさんのドラムス!
気持ちいい~!

180v_2それを背負ってのTomiさんの熱唱。
悪いワケがありません。

190アメリカのゲイの話の後、1部の最後を締めくくったのはアースの「September」。
このグルーヴも気持ちヨカッタね~。
お客さんも全員立って踊ったね~。
カメラを持っていなかったら思わず踊っちゃうところだったぜ!(コレはウソです。私はナニがあっても絶対に踊りません…イヤ、踊れません、猛烈にカッコ悪いから)

200v_sp

210_2

220_2

230_2休憩。
コレはアルタミラの洞窟でも高松塚古墳でもありません。
今まで知らなかったんだけど、JIROKICHIの奥の階段の吹き抜けの部分ってこうなってんの。
カッコよくね?

240_2
物販ではTomiさんの3年前の金沢公演を収録したTomi Isobe & Blues Dogsのライブ・アルバム『Howling in Kanazawa』と並んでオガンちゃん、ロジャーさん、令文さんのTrio the Collagensのライブ・アルバムも販売されていた。
ヘヘヘ、このCollagensのジャケットに使われている写真は私が撮ったモノなんです。

250_2ハイ、第2部。270_wgoまずはGatzさんの歌で、出そうでとうとう出た「What's Goin' on」。
こんなホンワカした楽しげな曲はベトナム戦争がらみの政治的メッセージソングだということを知った時はチョット驚いたっけ。
コレ、『Blanuss』というアルバムでRoland Kirkも取り上げていて、バリバリのブローを聞かせてくれるんだよね。
ちなみ、こないだロンドンのブルック・ストリートのジミ・ヘンドリックのアパートに遊びに行ってオモシロイ話を聞いてきた。
その話は後日『名所めぐり』で紹介します。

0r4a0125ココでもう1人ゲストを迎える。

285_sgココで加わったもう1人のゲストはパリを拠点に活動を展開するハーモニカの清野美土(きよのよしと)。

280vアイリッシュ・フィドルとギターの方と3人でケルトとブルースを融合させた音楽を標榜する「Harmonica Creams」というバンドをやっていらっしゃる。
下がその最新アルバム『ステレオタイプ』。
美土さんからサンプルを頂戴して早速聴いてみたんだけど、コレが実に素晴らしい。
私流に言わせてもらうと「アイリッシュ・プログレ」かな?
大ゲサかも知れないけど、まだロック系音楽にも可能性があるな…と感心してしまった。
バルトークだとかヤナーチェクのようにクラシックがやった民族系との融合を進めるのは軽音楽のひとつの方法であることは間違いないと思うんだよね。
ま、昔からやってるけど…。
そのねらい目のひとつはいつも言っているように東ヨーロッパというか、スラブ系のリズムやメロディではないかと思っている。

285cd曲はThe Temptationsの「Shakey Ground」。
私みたいなヤツは恥ずかしながらフィービ・スノウでおなじみだったりして…。

270vみんなでコーラスをキメて早くも第2部のハイライト的な堂々たる演奏!

290_2

300v

310v「ハーモニカは南部では『ミシシッピー・サキソフォン』と言われているんですよ。
ホンモノのサキソフォンが買えないからハーモニカで代用したんですね」
ちなみに「ブルースハープ」というのはドイツHONOR社の商標で、一般的な10ホールズ・ハーモニカそのものの名前ではありませんから。
320vスティーヴィー・ワンダーを2曲。
まずは「Isn't She Lovely」。

330v_isl熱唱に継ぐ熱唱。
いい声だナァ~。
こんな声なら人前で歌を歌いたくもなるよナァ~。

340vそして美土さんのソロ。
やたらとダイナミックなフレーズに加えて音がとにかくスゴい。

350v迎え撃つGatzさんの口トロンボーン。
トロンボーンのモノマネというのは伝統芸なんですよ。
ナゼか…コレは大学でビッグバンドをやっていた時、トロンボーンの同級生から教えてもらったんだけど、なんでもトロンボーンの音色というのは人間の声に一番近いのだとか…。
それとスライドという構造上音程の変わり目に境目がないでしょ?
そんなところも人間に近いらしい。

355スティーヴィー・ワンダーでもう1曲と来れば…

360_sp「Superstition」でしょう。
まずはTomiさんの歌。
倒れそうなハシゴ
13ヶ月の赤ちゃん
鏡を割る…等々、日本との迷信の違いが面白い…そうでもないか?
ハシゴの下をくぐってはいけないというのはよく知られているところでしょう。
最初に出て来る「writings on the wall」というのは直訳すれば「壁に書いてあること」という意味。
フランク・ザッパが『Fillmore East - June 1971』というライブ盤、コレは私が15歳の時に石丸電気レコード館で買った初めてのザッパのレコードなんだけど、コレに収録されている名曲「Tears Began to Fall」にもガッツリこの表現が出て来る。
「writings on the fall」で「不吉な前兆」とか「悪い予感」とかいう意味なんですぜ。

370v美土さんのソロがますますスゴい!
そして、後に写っているオガンちゃんがデカい!

380歌に引き続いてギター・ソロもバッチリとキメたGatzさん。

390ベースソロも行った~!

400最後を締めくくったのはフレディ・キングの「Sugar Sweet」。
Tomiさんのオハコのひとつ!

420ココでもオガンちゃんはベース・ソロで大暴れ!
お供するのはEDEN。

430vロジャーさんとの掛け合いもカッコよかった!

480そして、クライマックスはTomiさん⇒Gatzさん⇒美土さんのソロ回し!

510イヤ~、ホントにスゴかった!
オガンちゃんがお客さんに「スゴいライブを観たと言いふらしてくださいよ!」なんて言ってたけど…ホントです。
私はMarshall Blogでこうして言いふらします。
スゴかった!

520_gomアンコールはTomiさんとGatzさんが心を込めて歌い上げた…

530v「Georgia on my Mind」。

0r4a0137 最後に昔の大変だった時代を思って作ったTomiさんのオリジナル曲で「Single Daddy's Blues」。

550この晩、本当に真心がこもったいい音楽を浴びて何だか身が清められたような気がしたね。
Tomiさん、また来年もお待ちしています!

560<オマケ>
いつもビックリしてばかりの私ですが…またビックリしちゃったのです。
我が家は年中行事で春に信州に行くことにしているのね。
コレは今日レポートしたライブの9日後に上田の別所温泉に行った時のこと。
下の写真…

570コレ、「marufuji」さんというパン屋さんなの。

580すごくおいしいパン屋さんということで注目を浴びているそうで、毎日すべてのパンが売り切れちゃうほどなんだって。
それをパン好きの家内がインターネットで突き止めて、別所温泉に泊まったついでに寄って来たというワケ。
実際にすんごいおいしいのよ。

590店内にはイートインのコーナーもあって、オシャレな音楽が流れているのね。
で、何とはなしにその音楽を流しているオーディオ装置のところに行ってビックリ仰天!

595この記事で紹介したHarmonica Creamsの『ステレオタイプ』が置いてあるじゃないのよ!
コレが「帰って来たヨッパライ」とか「泳げたいやきくん」だったらわかるよ…時代は違うけど。
言っちゃ悪いけど、絶対にどこにでもあるようなモノではないアイテムが置いてあったワケよ。
ビックリもしたけど、うれしかったね。

600矢も楯もタマらず、このアルバムがココに置いてある理由を代表らしきお店の人にお伺いした。
そしたらその方がHarmonica Creamsのメンバーのどなたかとお知り合いで、6月1日にこのお店でライブをやるっていうのよ!
お誘いを頂戴したけど、6月1日はMarshall Liveでイギリスに行っているし、例え日本にいても東京から来るのはちょっとシンドイんですよ~、と答えると、「え!東京からいらしているんですか?」と今度は向こうがビックリしていた。
これでおあいこ。

610

200_2 
(一部敬称略 2019年4月5日 高円寺JIROKICHIにて撮影)

BARAKA 600回目公演

  
ゴメンなさい!
まずは素直にお詫びから…。
…というのは今日のレポートの掲載が大幅に遅くなってしまったから。
BARAKAの600回目を記念するライブだったっていうのに…。
開催は3月20日。
もう3か月以上前なの。
その頃はD_Driveのニュー・アルバム発表や渡英の件で、毎日様々な仕事が山ほどイギリスから送られてきて、テンテコ舞いしていた時分でMarshall Blogの制作に時間が割けなかった事情があったのです。
しかし、ナゼD_Driveの名前をココで平気で出すか…。
実はですね、依知川さんをご紹介頂いたのはD_DriveのSeijiさんなのですよ。
Seijiさんは、依知川さんがEDENプレイヤーで、しかも演っている音楽が私の好きなプログレッシブ・ロックということで間を取り持ってくれたのです。
でも、最初にお会いした依知川さんはベーシストの依知川さんではなくて、書道家の「依知川風人」さん。
その時の様子がコチラ⇒芸術の春・依知川風人の世界~ASAKUSA COLLECTION vol.2から

その後、500回目の公演を迎え、20周年記念公演を開催し、そして遅くなっちゃったけど、今日レポートするのが600回目の公演というワケ。

10高見一生

20v依知川伸一

30v平石正樹

40vオープニングはBARAKAのキラー・チューン「Butterfly」。

50会場の空気を切り裂くギターの轟音!

60v一生さんのMarshallは創業35周年を記念して1997年にリリースされた1959のハーフ・スタック、通称「White Special」。

70v続けて手拍子とともに「The River is no More」。

80一糸乱れぬ3人の完璧な演奏で起伏に富んだドラマが展開する。

90

100

110「皆さんこんばんは!60回目目のライブです。前回ココで演ったのが500回の時でした。
バンドは22年目を迎えました。
2月にはまたクルーズに行ってまいりました。今日は凱旋的な意味もありまして、もちろん600回目という記念ライブですのでタップリと楽しんで下さい!」

S41a0061 MCの後は3曲メドレー。
ドラマ性に富んだ長い曲が多いBARAKAの「3曲メドレー」!
コレが600回目の気合いだ!

120まずは「Waves」。

140v緩急自在にバンドの低音域を固める依知川さん。
そして、どうしても毎回書きたくなるのがこの毛量。このバンドは皆さん、とてもフサフサでうらやましい限りだが、依知川さんはケタが違う。
こんなに毛が多いと手入れがかなりなハズだ。
そこいくとラクですよ~、少ないと!

180vメドレーの2曲目は「Atlantic」。

150冴えわたる一生さんのギター。
こういうプレイを「天衣無縫」っていうんだろうね~。

160また、いかにも「1959とストラトキャスターのコンビネーション」的なサウンドが素晴らしい。

170v足鍵盤の競演!

210一生さんも依知川さんも器用に手と足を動かしてトリオ編成の可能性を極限まで追求しているのだ。

220依知川さんはそれにリード・ボーカルズだからね~。
ギャラの配分は存じ上げません。

200vメドレーは「Vampire」から「Waves」に戻り幕を閉じた。

230「ありがとうございます。
我々は好きで演っているワケでして、いい意味で600回を達成することができました。
こうやってココまでこれたのも応援して下さる皆さんがいらっしゃるからこそです。
積み重ねてきた音を聴いて頂こうと、10年ぶりに『Vampire』を演ってみました。今までの曲にまた息吹を吹きかけて取り上げていきたいと思っています」
MAXさんからトラブル続きだったクルーズの思い出話を交えてご挨拶があった。

0r4a0106 大作「Queen Medley」。
しかし、BARAKAは時代を先取りしてたね~。
私は映画は支持しないけど、Queenの音楽はいいと思っているのよ。
今月またアールズ・コートのフレディの家に行って来たぐらいなんだから。
その模様は近々『名所めぐり』でレポートしますのでお好きな方はお楽しみに!

130v次から次へと繰り出すQueen節。
でも、サウンドは完全にBARAKA節だ!

190v依知川さんから5月末から6月上旬にかけてのヨーロッパ・ツアーの告知があった。
今回のツアーはフランス、リトアニア、オーストリアを回られた。
リトアニアの滞在中にオフがあることより、「杉原千畝」の記念館について言及されていた。
時折テレビで取り上げられるようになったことよりご存知の方も多いと思うが、杉原千畝は「日本のオスカー・シンドラー」と呼ばれる戦時中のリトアニア大使で、ナチのユダヤ人迫害に抵抗し、日本へのビザを発給して約4,500人の命を救った人。
その約4,500人の内、約2,000人がポーランド系ユダヤ人だった。
チョットごめんなさいね、依知川さんが杉原千畝の名前を出すもんだから…と言っても私は杉原千畝に詳しいワケでは全くなくて、ただ最近こういう本を読んで大きなショックを受けた。
ナチの迫害を受けたもののナントカ生き残った方々の証言集。
スゴイよ。
人間が、同じ人間にどうしてこんなことができようか?…というナチの狂気の所業が山ほど詰まっている。
特にポーランド系ユダヤ人への迫害が凄まじい。
最近、イギリスにしばらく行っていて、現地でも思ったんだけど我々日本人はもっと歴史を勉強しなきゃダメだとつくづく思うね。
それも鎌倉、室町、戦国なんかじゃなくて、江戸末期からを徹底的に学校で教えて、多くの時間を太平洋戦争周辺に費やすべきだと思ってるんだよね。

5_2hc 「もう1曲カバーを演奏します」…と取り上げたのもまさしくBARAKA節へと変貌を遂げたマックス・ミドルトンの「Led Boots」。

240「自由奔放」とか「自由闊達」をテーマにしているとしか考えられないBARAKAアレンジ。
スリルのカタマリのような演奏はジェフ・ベックが聴いたら驚くか、怒るかのどちらかしかないだろう。

240v「エイ!お前ら元気か?!
この時期、元気じゃなきゃアカンで!」
ナンでやねん?!
一生さんからメンバー紹介があった後、「残りの人生、身体が動くウチに何でもやっておこうかと思います」
ココからがスゴかった!
「カルマ?……
輪廻?……
リンナイ?……ガス台!
ニトリのガス台を買ったけど、火が弱いね。やっぱりリンナイがいいね!」
そして、ちょうどこの日が誕生日の一生さんは「森のクマさん」を交えて自分で自分に「♪Happy birthday」をプレゼントした。
このあたりは一生さんならではの展開。

270本編の最後はMAXさんをフィーチュアして「Bharmad」。

5_s41a0286最後の最後にドラム・ソロを持って来るのはドラマーさんが大変だといつも思うんだけどね~。
でもMAXさんには「そんなのカンケエねぇ!」ですな?
緻密にかつパワフルなドラム・ソロを披露。

5_s41a0279メドレーが2曲入ったにせよ全6曲。
コレがBARAKAのステージ!
濃密な演奏にお客さんも大満足。

250バースデイ・ケーキ登場!

5_s41a0308当然ローソクを吹き消して…

5_s41a0319メンバーにおすそ分け。

5_s41a0332このバンドは本当に皆さん仲がいいな~。
みんな毛もあるし。

5_s41a0336ケーキを頂いたところで「The Beatles Medley」。
280コレもスゴい展開に耳を奪われてしまう。

5_s41a0321

300

5_s41a0273 最後に一生さんが「Little Wing」を演奏して600回目の公演を終了した。
600回達成おめでとうございます!
 
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA offcial website

5_s41a0346 

200 
(一部敬称略 2019年3月20日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2019年6月22日 (土)

D_Drive Showcase Live in London


「シゲ、申し訳ない…悪い知らせがあるんだ」と、facebookで電話をして来たのはMarshall Recordsのピーター。
まだD_Driveがイギリスにやって来る前の話。
ピーターと2人でD_Driveを迎える最終準備をしていた時のことだ。
当初6月4日に予定していた音楽ライター諸氏を招待してプライベートでD_Driveの演奏をお披露目する「ショウケース・ライブ」がキャンセルになったというのだ。
理由は会場に定められていたカムデン・タウンのDr. Marten'sのライブハウスのライブ・コーナーが急遽閉鎖されることになったから。
2日まではカムデン・ロックス・フェスティバルの会場のひとつとして使われる予定なんですけどネェ。
ま、ジタバタしたところでどうにかなるものでもない。
「今回のD_Driveの公演はMarshall Liveとカムデン・ロックス・フェスティバルの2回か」…と覚悟していたら、翌日またピーターから電話が入り、「当初の予定通り、場所を変えて4日にショウケース・ライブを開く」と言って来てくれたのだ。
ありがたい!
ピーターでかした!
場所はNotting Hill(ノッティング・ヒル)の「パイレート・スタジオ」。
ノッティング・ヒルはロンドンの西の方。
すぐそばのLadbroke Grove(ラドブローク・グローブ)というところにJethro Tullの『Aqualung』やLed Zeppelinの『IV』等の超名盤の数々を録音したスタジオがあるのと、ジミ・ヘンドリックスが嘔吐物を喉に詰まらせて窒息したホテルが近くにあって、このあたりには一度だけ行ったことがある。
ま、それよりも「Portbello Market(ポートベロー・マーケット)」というロンドン最大級のマーケットが開かれる場所としてよく知られている。
下はその時の写真。
もう11年前のことだわ。

5_img_0501 それと何と言ってもこの街の名前を有名にしたのはこの映画でしょう。
恋愛映画はガラに合わないので最後まで観たことはないんだけど、「ノッティング・ヒル」と聞くとどうしてもジュリア・ロバーツの姿がアタマに思い浮かぶ(私はファンではありません)。
そんなイメージを自動的に抱きながら、ピーターがくれた情報を元にタクシーで行ってみると…

30v こんなところ。
ジュリアはどこに?どころかスゴイ廃墟感!
ハッキリ言ってコワイ。

10でもココが間違いなく今日の現場の「Pirate Studios(パイレート・スタジオ)」。

20コレが完全に無人のセルフ・スタジオなの。

40D_Driveの皆さんも最初はビックリ。

45こんなの日本じゃ到底考えられないからね。
電車の高架下のスペースを利用して、20室近くを構えているんだけど、スタジオの従業員人が全くいないんだよ。

50運悪く雨風が強いのにかなり早く着きすぎちゃった。
待ち時間を利用して取り敢えず記念撮影。
実はこの時、タクシーに料金を支払って車を降りて、しばらくして携帯がなくなっていたことに気が付いた。
ズボンの後ろポケットに入れておいたハズなのに…ない!
バッグの中にもない!
アセッたね~。
今回、渡航前に体調を壊すわ、ヒザは痛いわ、ロンドンに出て来てパスポートを失くしかけるわ…とご難続きで「とうとうやっちまったか!」と覚悟をキメたところ、さっき乗って来たタクシーがスタジオの前の道を通り過ぎた空き地に車を停めて休憩していたのを思い出した。
タクシーの中で携帯を使ったので、もし失くすとしたらタクシーの中しかあり得ない。
痛いヒザを庇いながら、大急ぎでそのタクシーまで行って車内を調べさせてもらった。
あのロンドン・タクシーの客席は後部の入り口のところのイスが折りたたみ式になっているんだけど、その隙間に私の携帯が挟まっていたのだ!
助かった~!
運転手さんに休憩していてくれたことにお礼を告げて無事携帯電話を回収してきた。

55このスタジオ、調べてみるとロンドンに3店舗を構えている他、色々なタイプのスタジオをイギリス国内だけでなく、ベルリンやニューヨークにも展開している大手さんだった。
チョット前の回にも書いたけど、イギリスはナニをやるんでもインターネットとカード決済。
このスタジオももちろんインターネットで予約をする。
入り口とスタジオのドアには番号式の錠が付いていて、予約をするとその暗証番号が送られて来、それを使って出入りをする。
恐るべき自主性。
だから番号を控えないでウッカリ外へでてしまうと、誰かが中からドアを開けてくれるまで入れなくなっちゃうの。
その暗証番号も定期的に変更するんだろうね。
60ピーターがD_Driveの機材を持ってやって来てくれた。
さっそく記念撮影。
Seijiさんも大きいけど、ピーターってこうして見るとメッチャデカいな。

65無人ゆえ、スタジオ使用に関するルールが記された注意書きがそこら中に張り出されていた。
イギリスならではのことが書いてあれば面白いな…と思ってひと通り読んでみると、ナニナニ…
1. お客様がスタジオをお使いの間は、施設並びに入場者に関する全責任を負って頂きます。
2. 喫煙、電子タバコの吸引は絶対的に禁止します。もしお客様やお連れの方がこの規則を破った際には£50(7,500円)の罰金をお支払い頂きます。
もし、喫煙により火災報知機を鳴らしてしまった場合の罰金は£100になります。

わたしなんかフィンズベリー・パークのホテルに滞在した時、電気ポットの蒸気でレトルトのお粥を温めていたら、建物中の火災報知器が鳴っちゃってホテルのお姉さんにコッテリ絞られたっけ。幸い罰金はなかった。
で、後は「飲み物を電気機器の上におくな」とか「キレイに使え」とかマァ当たり前のことが書いてある。
日本で今のところ見かけない注意書きといえば…
 
3. ドラッグを服用してはいけません。我々のセキュリティ・チームがCCTVを使って24/7(毎日24時間)監視していることをお忘れなく。

 
…ぐらいか。
そうか、イギリスは世界一防犯カメラのネットワークが発達している国だもんね。
防犯カメラがスタジオの店員みたいなものなんだな。

70vスタジオにあったゴミ箱2つ。
習慣とは恐ろしいモノで、ゴミの分別の方法が日本と異なることにどうしても戸惑ってしまう。
日本みたいにやれ「缶」だ、「ビン」だ、「燃えるモノ」だ、「燃えないモノ」だ…なんて分別はしない。
「使い捨て」か「リサイクルできるか」だけ。
大人だね。
なんてことに関心していたら「日本の方ですか?」と若い男性が日本語で話しかけて来た。
言葉の抑揚とルックスで、すぐに韓国の方だとわかる。
何でもロンドンの北東のカレドニアン・ロードにお住まいでバンド活動をしており、このパイレート・スタジオを利用しているという。
「イヤ~、このスタジオで日本人を初めて見ました。ビックリしてつい声をかけちゃいました!」だって。
とても上手な日本語。
それじゃってんでD_DriveとMarshall Blogを宣伝させて頂いた。
すると「じゃボクも自分の宣伝をさせてください」と自分のバンドについて説明してくれた。
こういう交流は楽しいもんですな。

75時間になって部屋が空き、D_Driveの皆さんはさっそくセッティングとリハーサル。
ピーターが外へ出るというので、私も家内を連れて遅い昼食の買い出しに…ったってどうせまたサンドイッチとWalkersのポテチだけどよ。
 
Walkersについてはコチラに書いておいたので興味がある方は是非ご覧あれ⇒ベトナムへ行ってきた!~私のホーチミン vol.4

80ピーターにくっついて裏口から外へ出る。

90するとすぐに現れたのが地下鉄ハマースミス&シティ線、あるいはサークル線の「Latimer Road Station(ラティマ―・ロード駅)」。
ノッティング・ヒル・ゲイト駅ではない。

100タクシーで来る道中、以前この辺りに来たことgがあることに気づいた。
すぐ近くに「White City(ホワイト・シティ)」というセントラル線の駅がある。
駅の目の前にドデカいBBCの設備があるところ。
そこに行った理由は、ジム・マーシャルの生家を訪ねるためだった。
ジムの生家がココから近いことはピーターも知らなかったナ。
 
興味のある人はコチラをどうぞ⇒【イギリス‐ロック名所めぐり vol.2】 マーシャルの生まれ故郷<後編>

110ま、東京も似たようなモノだけど、ロンドンも中心地を少しハズれると様子が変わってみんなこんな感じ。

120ピーターが教えてくれたのは駅前のCOOP。「生協」ですな。
ココにあったんですわ。
私の好きな「クラシック・マスタード・ハム・サンド」。
パンにバターとマスタードをタップリ塗りつけて、ハムを挟んだだけのシンプルなサンドイッチ。
コレって私にとって「お母さんのサンドイッチ」なの。
私の母は兄弟にプロのコックが何人もいる料理名人なんだけど、子供の頃好き嫌いが多かった私のために作ってくれたサンドイッチがこの味だった。
ま、マスタードは塗ってなかったけどね。
お母さん、イギリスを先取りしてたんだナァ。
以前はコレを同じモノをTescoで売っていたんだけど、今はなくなってしまって残念に思っていただけにこの時はうれしかったね。
コレにオカズ代わりのWalkersのポテチ(イギリスでは「クリスプス」という)と飲み物を買ってスタジオに戻った。

130ココも高架下が貸店舗みたいになっていたけど、テナントなんて一軒も入っていなかった。
きっと昔はもっと賑やかだったんだろう。

140vスタジオの裏口。

150定刻になり、まずはMarshall Recordsのスティーブ・タネットからご挨拶。
お客さんはウェブマガジンのライターさんたち。
タネさんのD_Driveに賭ける思いが語られ、「Ladies and gentleman…D_Drive」と静かにバンドを紹介した。

170Seijiさんの弾くリフからスタートしたのは「M16」。
3日前の「Marshall Live」と同じチョイス。

180Seiji

190vYuki

200vToshi

210vChiiko

220vギター・チームは2人ともピーターが用意してくれたJVM410Hを使用。
残念ながらSeijiさんのキャビは1960ではなく、現地調達の他社品。

230YukiちゃんはJVM410Hと1960A。
何じゃコリャ…?
音抜けがゼンゼン違う。
ヘタすりゃマスター・ボリューム2目盛りぐらいの差が出てるんじゃないの?
やっぱり恐るべしMarshallキャビ!

280_lrライターさんたちが食い入るように見つめる中、パイレートでも銃撃戦!

240続けて「Cassis Orange」。
コレもMarshall Liveと同じ展開。
アタマの4人のソロ回しをキメてスムーズに1曲仕上げた。

0r4a0212

250v

0r4a0342

0r4a0303 YukiちゃんのMCを挟んで「Lost Block」。

250_lb何度かMarshall Blogでも紹介したイギリスのウェブ・マガジンの『Metal Talk』でインタビューを仕込んでくれたライターのアンディ・ロウルが開演前に私に訊いてきた。
「シゲ、今日は今回まだ演奏していない曲をプレイするのかい?」って。
アンディは手の込んだインタビューを仕込んで来るだけあって、D_Driveのことが本当に好きで『Maximum Impact』をかなり聴き込んでくれているようだった。
「今日は'Lost Block'を演るよ」と答えるとガッツ・ポーズをしていた。

260v今回はギターを1本ずつしか持参しなかったのでDチューニングの曲ができなかった。
アンディみたいな人にはD_Driveの単独公演をジックリ楽しんでもらいたいよね。
きっと近いうちにイギリスでも観れるようになるでしょう!

270vそして「The Last Revenge」。
290v次から次へと飛び出すジョウ・ドロッピングなパフォーマンスにライターさんたちはタジタジ!

260最後は、つまりイギリス最後に演奏した曲は「Attraction 4D」だった!

300_4dやっぱり人気のシングル・カット曲。

310Chiikoちゃんも汗ダク!
実際、スタジオの中がものスゴイ暑かったのよ!

0r4a0372_2 イギリス最後の激演!

315そんな演奏を一番温かく、そして厳しい目で真剣に見ていたのは…誰あろうタネさん。
いつもガハガハと豪快に笑い飛ばす愉快でダイナミックな人だが、実はかなりマジメで物事の分別を付ける人だ。
終演後D_Driveと私を前にして、ライターさんたちからの好反応を喜び、熱演を大絶賛し、そして心の底からD_Driveを褒めたたえてくれたが、私の存在意義やビジネスについてキリリとしたひと言があった。
さすが業界での長年のキャリアを誇るプロフェッショナル!

310v今日もカッコよく「4Dった」ところで、イギリスでの初演奏をすべて終了した!
終わっちゃった~!

330…と思ったらライターさんたちが盛大にアンコールをしてくれた!
ナニを演ろうか…という間もなく、さっきのアンディから「Unkind Rain!」の掛け声がかかり、演奏することに!

340_urそして、コレが本当にD_Driveの初イギリスの最後の曲となった。

350v

360v

370v

380vハイ、ココで「ロック英語」のお勉強。
この「Unkind Rain」の熱演に感動したアンディがピーターにこう言ったのを私は聞き逃さなかった。
「It's really wingy!」
この「wingy」ってナンだと思う?
私もわからなかったのでピーターに教えてもらった。
ナント…この「wingy」って「Little Wing」の「wing」から来てるんだって。
つまり「Little Wing」っぽいということ。
もちろん「マネしてる」とか「パクってる」とかいう意味ではなく、「あの名曲級」のようなことを意味するすごいホメ言葉。
こういう英語は住まないと一生身につかないね。
今回、私もサンドイッチとポテチだけで3週間暮らせることがわかったので、半年間ぐらい住んでもう1回英語の勉強したいナァ。
それとアンディは「breathtaking(ブレステイキング=息を飲むような)」という言葉を使っていたな。
意味はもちろん知っていたけど、外人が本当に使うのを初めて聞いた。
きっと日常生活ではあまり使われないビッグ・ワードのひとつなんだろう。
それだけD_Driveの演奏がBreathtakingだった…ということだ。

390そのアンディと記念撮影。

400同じく「メタトー」のカーメルと。

410_3  このオジちゃんはピーターが大量に持ち込んでいたMarshallビールを上演中に私にパスしてくれた。
ビールは常温。でもおいしい。
メンバーからCDにサインをもらって喜んでいる脇から、「写真は全部私が撮ったものなんですよ」と言うと「写真か?撮ったのか?」みたいに爆笑していた。ナンでじゃい!

405他のライターさんとも写真を撮った後は…タネさ~ん!

420渡英前の音源や商品の制作に始まって、今回カムデンやこのショウケースのブッキング、機材の準備や運搬、リハーサル場所や移動手段の手配、ディナーのセットまでありとあらゆる面で我々の面倒を看てくれたMarshall Recordsのピーター・キャップスティック。
ピーター、本当に色々とありがとう!

430この後、ホテルに帰ってD女子チームとパブで打ち上げ。男子チームは自由行動。
この辺りの様子はまた別の機会に!

440こうしてD_Driveの初のイギリスでの演奏がすべて終了した。
あんなに先のことだと思っていたのにホントにアッという間に終わっちゃった!
アルバムのセールスが順調に伸長してまたすぐに行けますように…。
ということで、D_Driveの世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』はMarshall RecordsからCDとLPで好評発売中です!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

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200 
(一部敬称略 2019年6月4日 ロンドン ラティマ―・ロードにて撮影)

2019年6月21日 (金)

Camden Rocks Festival <後編>~ D_Drive

 

リストバンドと一緒に配布されるフェスティバルのブックレット。

10その表4に掲載されている会場の案内図。
赤丸が会場の位置を示している。
昨年は1日のみの開催であったが、ことしはそれを拡大し、2日間、20ヶ所で400のバンドがフェスに参加するという。
地図の右下から左上に向かって走っているのがカムデン・タウンの目抜き通り「Camden High Street」。
イギリス英語では「メイン・ストリート」のことを「ハイ・ストリート」と言う。
カムデン・ハイ・ストリートは昨日紹介したカムデン・ロックがある「Regents Canal(リージェント運河=アレは川ではありません)」を境に「Chalk Farm Road(チョーク・ファーム・ロード)」に名前が変わる。
それをさらに北上すると地下鉄のチョーク・ファーム駅の手前に現れるのが、昔の汽車の操車場を利用した「Roundhouse(ラウンドハウス)」という超有名なコンサート会場。

20コレね。
この写真を撮ったのは2011年だっていうからカムデンに来たのは8年ぶりのことだわ。

S_img_1627さっきのブックレットに戻ると、会場となるデヴォンシャー・アームズのトリとしてD_Driveの名前がチャンと出てたわ…当たり前か。

S_bookletそして表3にはカムデン・ロックス・フェスティバルに出演するMarshall Recordsのアーティストの出演時間と会場の一覧が掲載されていた。

40セッティングをサササと済ませ、ステージに立ったD_Driveの4人。
転換の時間に余裕を持たせているせいか、定刻通りのスタート。
アレほどコワいと思っていたお店の人たちだったけど、コレが「超」がつくほど皆さん親切!
お願いしたことを何でもすぐに気持ちよく対応してくれる。
そして、後は照明がつくのを待つだけ…と思ったら本番でこの明るさ。
く、暗い!
ライブ撮影人生で十分に最暗!

50Seiji

60vYuki

70vToshi

80v後にChiiko。
この明るさだとChiikoちゃんは写らんぞ!

85v今回のオープニングは「Hyper Driving High」。

90そして「Cassis Orange」へ。

100vD_Driveのことを知っていて駆けつけてくれたお客さんもいてノッケから雰囲気は最高!

0r4a0399 このノリノリ感は日本のライブにもゼンゼン引けを取らないぞ!

130しかし、それにしても暗い!
さっきのKing Creatureの会場もそうだったけど、そもそもパブなんて所は元よりかなり薄暗いのが普通だからね。
そこへ細いLEDのライトでステージを照らしているだけだから暗いにキマってる。
D_Driveの状態もHighだけど、私のカメラのISOもHighの頂点だ!

120v曲は前日の『Marshall Live』のオープニングを飾った「M16」。

140お客さんの目はスローモーションの銃撃戦のシーンにクギ付け。
写真がなくてすまんのう…撮れんのじゃ!

150_2カムデン・ロックスでもMCを英語でバッチリ決めて見せたYukiちゃん。
え、写真が違うって?…撮れんのじゃ!真っ暗で!

155ええい!もうダメだ。
ということでカメラ内蔵のストロボを使うことにしたぜ!
Seijiさんのイントロから…

160vバラードの「Unkind Rain」。
お客さん、ジックリ聴いてたなぁ~。

180vハイ、見えました、Chiikoちゃん!

170続けて「Attraction 4D」。

210アルバムに先行してシングル・カットされた曲だけにやっぱりウケが良い。
イヤ、この日は全部バカ受けだったけどね。

200この日、フェスティバルのルールで機材の移動ができなかったため、下手に立って上手にあったベース・アンプを鳴らしたToshiくん。
それでも何ら問題なしの大熱演!

230vイヤ~、それにしてもモノスゴイ反応!
後の人は人垣でステージが見えないもんだからイスの上に乗って楽しんでいたよ。

190MCを挟んで次の曲。
おお~っと、YukiちゃんがそのMCで紹介したのは「Mr. Rat Boots」。

240ドライブしまくるChiikoドラムス!

250v実はこの曲は最初セットリストに入っていなかったの。
でも、あまりのウケのよさに急遽取り上げることにして…

260Toshiくんフィーチュア。
何だか知らんが、とにかくスラップ・ベースがウケるのよ!

270vToshiくん曰く、「ボクが大好きなLevel 42の国だからじゃないですか?」って…知らんけど。
アレ、UB40だっけか?…知らんけど。
しかし、よ~ウケとるナァ。

280もうショウは最終セクション。

290まずは定番の「The Last Revenge」。

300そして、イギリス2回目のライブの〆には「Over REV」を持ってきた!
4人は汗まみれの大熱演!

310v

320v

335

340イヤイヤ~、オジちゃん今日も感動してしまったよ!
だってもう、スゴイ歓声なんだもん!
鼻タカダカでした。
お客さんはD_Driveの音楽を聴いたことのない人方がほとんどだったハズ。
それを一発でこれほど夢中にさせてしまったD_Driveの音楽。
やっぱりターゲットは世界だった!

350煮えたぎった客席からは割れんばかりの「アンコール」!
「punctual(時間厳守の)」は日本人の美徳…ほんの1~2分を残してステージを終了させたD_Drive。
私がお店の責任者に目をやると、ニコニコと頷きながら「もう1曲どうぞ!」という仕草。
この会場のトリということもあってアンコールに応えることになった!
ね、ココのスタッフさん、徹底的にいい人たちなのよ。

360アンコールに選んだのは「Drive in the Starry Night」。

370

380v

390v

400もちろんロンドンでもこのフォーメーション!

410カムデンも終わっちゃった~!

420「やりきった感」満タンの4人。
昼間、初めてココに来た時は正直どうなるかと思ったけど、燃えたよね~!

430お客さんも大喜び!

440みんなうれしそうな顔!
握手を望むお客さんが全く後を絶たない。

450会場に足を運んでくれたMarshallのジョン社長と!
この大盛会ぶりにジョンもご満悦。

460そしてMarshall Recordsの親分、スティーヴ・タネットと。
タネさんも大満足!
何しろMarshall Blogを通じてD_Driveをヨーロッパに紹介した張本人だからね。
タネさんもこの大ウケを確信していたに違いない。

470そしてD_Driveの4人。
お疲れさまでした~!
残すは2日後のライターさんをご招待してのショウケース・ライブ。
シッカリね!

480D_Driveの世界デビュー・アルバム『Maximum Impact』はCDとLPで好評発売中です!

MiD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
 
さらばカムデン!
また当分来ないかもよ…と言いたいところだけど、イヤ、別段言いたくもないんだけど、またすぐ来るかも。
何でもこのD_Driveのウケようはフェス全体でもかなりのレベルで、主催者が来年は放っておかないぞ…という話もタネさんから聞いた。

490 

200 
(一部敬称略 2019年6月2日 ロンドン カムデン・タウンにて撮影)

2019年6月20日 (木)

Camden Rocks Festival <前編>~ King Creature & D_Drive

  

6月2日。
朝9時にMarshall Arenaがあるミルトン・キーンズを出発してロンドンに向かった。
行き先は大英博物館にほど近いRussell Square(ラッセル・スクエア)のホテル。

10到着したのはこれから数日間お世話になるPresident Hotel(プレジデント・ホテル)。
このホテル、何と客室にエアコンが付いていない。
着いた日は結構暑かったけど、窓を開けて風が入って来ればそれなりに涼しい。
で、イギリスの家って網戸がないんだよね。
もっとも真夏でも窓を開けていられないぐらいの冷気になるので夜間に窓を開けておくことはないにしろ、開けておいても平気。
イギリスには蚊がいないから。
Marshallの社長はかつて「地震は経験はない。蚊も見たことがない」と言っていたっけ。
20このホテル、ロビーにビートルズのポートレイトがいくつか飾ってあるんだよね。
私はすぐにピンと来ましたぜ!
詳しくは後日『ロック名所めぐり』で!

Img_9005 Southampton Row(サウザンプトン・ロウ)の向かいにあるのがこのラッセル・スクエア。
いいよね~、街中にこういうのがあるって。
5_img_9561コレで夜8時ぐらいだからね。
明るいウチはこうして公園でくつろいでいる人がいる。

5_img_9564_2最寄りの地下鉄駅はPiccadilly Line(ピカデリー線)、同名のラッセル・スクエア。

5_img_9052 ところでこのSquare(スクエア)ね、イギリスの人は「スクワー」みたいに発音する。アメリカ人みたいに後半の「-are」の部分で舌を巻き上げたりすることはしない。
ウソだと思ったらThe Kinksの「Dedicated Folower of Fashion」という曲を聴いてみて。「In Regent Street and Leicester Square」のところ、「レスター・スクワー」って歌ってるから。
それよりもこの「Leicester」がわからない。
「Leicester」や「Gloucester」をどうして「レスター」とか「グロウスター」って読むんだろう…。 

30自動券売機でOyster Card(オイスター・カード)を買ってチャージする。
私が初めてロンドンに行った時は窓口でオジさん(あるいはオバさん)に口頭でオーダーした。あの頃はコレがイヤでね。
慣れないとこの機械がまたワケがわからん。
この地下鉄の自動券売機で厄介なのが、まず「カードしか使えない」とか「オツリは出ません」とか「£50は受け付けません」とか機械によって違うんだよね。
「Notes」なんて言ってるし…そんな薄い穴にノートなんか入るかよ!…と最初は思ったど(ホントは思っていない)、「Notes」とは「お札」のこと。
アメリカなら「Bill」ですな。
で、案の定使い方がわからずマゴマゴしていたら、この若い黒人の係員が助けてくれた。
愛想は決してよくないんだけど、とても親切なんだよね、こういう所の人って。
最後に「Where are from?」と尋ねてくるので「Tokyo, Japan」と答えると、しきりに「エネミー、エネミー」と言って来る。
「エネミー(enemy)」とは「敵」という意味。
そうかい、そうかい…かつては「鬼畜米英」とか言ってオマエさんとところと大ゲンカしたもんな。
…と思って(ホントは思っていない)、ハッと気が付いたのは、このお兄ちゃん「アニメ、アニメ」って言ってたの。
この後、幾度となく「日本のアニメ」の強さを思い知ることとなった。

40コレが改札。
そういえば地下鉄も国鉄も改札の機械が同じだったな…。
ちなみに地下鉄と国鉄が乗り入れている…なんてことはない。
アレは日本の発明で、国鉄のお師匠さんであるイギリスが日本に視察に来ていると聞いた。
でも日本の地下鉄の師匠はアルゼンチンだからね。イギリスではない。

70「ッシャ~!」
Seijiさん、無事に改札を通過。

50vChiikoちゃんも。

60vコンコースで出くわした広告。
オワ~!
コレ、絶対に見に行かなきゃダメなヤツじゃん!
で、行った…死ぬほどオモシロかった!
全部写真撮って来た。
詳しくは後日Shige Blogで。

65v地下鉄のサインのフォントについてウンチクを固めている私。
オリジナルは20世紀初頭にエドワード・ジョンストンという人が開発した。
2016年に今のこのフォントに更新されるひとつ前のモノは日本人デザイナーの手によるものだ。
興味のある人はコチラをどうぞ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】vol.32~ハマースミスが好きだった <前編>

ひとり話を聞かずに写真を撮っている人がいますね…この人、今、人生でひとつ損をしましたね。

80ハイ、電車が来ました。

90Yukiちゃんから質問。
「シゲさん、どうしてロンドンの地下鉄の車両はこんなに狭いんですか?」
「よくぞ訊いてくれました!それは地下鉄の工法によるものなんです。地下鉄のトンネルを掘る方法は…(以下省略)」
人の話を聞くはYukiちゃんは、今では「ロンドンの地下鉄博士」になってます。

100ハイ、お隣の「Kings Cross(キングス・クロス)」で「Northern Line(ノーザン線)」に乗り換えて目的地の「Camden Town(カムデン・タウン)」に着いた。

110そう、今日は『Camden Rocks Festival』なのだ。
あんなに何回も宣伝して来て、まだまだ先だと思っていたけど、アッという間にその日が来ちゃった!

06sすんごい久しぶりに来たぞ、カムデン!
ゼンゼン変わってないな…というか、ゴチャゴチャしすぎていて少しぐらい変化があっても皆目見当がつかん!

150この辺りはまだ人が少ない方。

130「どんなところか」と訊かれて、東京式に説明するば「アメ横と竹下通りを足して100をかけたような所」と言うようにしている。
残念ながら私のような者が欲しいと思うモノはナニひとつないんだよね。

140でも、看板をはスゴイ。
見ているだけでオモシロイ。

145ね~!
アレ?コレは大阪だ!

5_img_4340洋服、アクセサリー、靴、タトゥー等々がギッシリと軒を連ねている。

160このライブハウスは有名ね。
ロンドンはライブハウスとかコンサート会場がドンドン減ってるんだって。この話はまた別途。
180v黒が基調のロンドン・タクシーもこんな具合。
この「Poppies」というのはフィッシュ&チップスのチェーン店。
チップスか…しばらくいいや。

165カムデン・タウンのシンボル…かどうかは知らないけど、有名な高架橋が見えて来た。

170Yukiちゃんのナビゲーションで今晩の会場へ向かう…すぐ着いた。

190写真では見ていたものの、どうも異様な雰囲気。

200vさすが元ゴシック・ライブハウス…「ホーンテッド・マンション」に見えなくもないぞ。

230店の前には迫力のある方々が昼間っからガンガンいっちゃってる。
写真には写っていないけど、イヤもう、入り口で番をしているオジちゃんがコワくて、コワくて…。
完全に「昔ヘルス・エンジェルス」みたいな感じ?
勇気を振り絞って話しかけると、最初はホンのチョットだけ「ナンダてめえは?」感があったけど、ゼンゼンいい人で、「フェスの係りが来るまで待っててチョ」みたいな?
その間、店内を確認しようといち早く中に入ると…ムムム、何とも異様なニオイ。
アレは日本にないニオイだね。
古いパブって必ず共通の独特なニオイがする(いいニオイではない)んだけど、それともまた違ってた。

240店先に貼ってあった香盤表。
え!D_Driveが最初?トリって聞いていたんだけどッ!
と思ったら、コレ、時間の流れと逆さまに書いてある。
D_Driveは予定通り、ヘッドライナーとして夜の10時にステージに上がる。

250v係りの人が車で待つことにする。
すると程なく担当者が現れてパスを持って来てくれた。
マーレコのピーターもやって来た。

260パスは出演ミュージシャンの分しか用意されておらず、スタッフ・パスとプレス・パスをもらいにフェスティバルの本部になっている近くのパブへ。
280チケットは£40か…5,000とチョット。

290見てコレ。
しかしね~、「Physical Ticket」だもんね。
もうイギリスはすべてがインターネットと携帯でコトが済むようになっちゃってる。
展覧会から、電車の座席から、レストランから、何でもかんでもインターネットで予約よ。
私はコレをそれほどいいことだとは思わないけど、もしこの状態が先進国の標準だとしたら、日本はオッソロシク遅れてるとしか思えない。
カード決済も同様。
イギリスの人は£1の買い物でもカードだもんね。「Cash or plastic?」とか言ってお店の人もゼンゼン平気。

300そしてゲットしたのがこのパス。

5_0r4a3114そして、行き先も告げられずピーターの後に付いて移動。
途中でバッタリ出くわしたのがこの人。
サムといって、D_Driveをヨーロッパ中のメディアに紹介してくれている良き協力者。
昨日、またデンマークからのインタビューを持って来てくれた。

310その前はコレ。
ドイツ全土に流通しているオーストリアの『SLAM』という音楽誌。

5_slam タイトルにある「Japanische Gitarrenvirtuosen」というのは「日本のギターの名手」という意味。
後はドイツ語なんでサッパリわかりません。5_slam3 『Maximum Impact』のアルバム・レビューもバッチリとホメてもらっている!…ということにしておこうじゃないか!

5_slam2_2ピーターが連れて行ってくれたのがココ…へ?…教会?
まさか懺悔してってか?

320なんか、「テメエ、放課後、教会の裏で待ってるゾ」…みたいな。
324_1妙なところにイスが置いてある。
「一体、ナ、ナンやねん」不安そうなD_Driveの3人。

325奥の小屋に呼ばれる。
ナンダ、ナンダ、ナニが始まるんだ?

5_img_4703 フェスのTシャツにサインをしてくれというのだ。

330メンバー4人全員でサイン。

340向こうの人もこういう時は遠慮するのか、真ん中がボッコリ開いていたので容赦なくD_Driveの4人のサインで埋めてやった。

350サインが済んだらさっきのイスに戻って撮影のテスト。

360そうなの。
Camden Rocks Festivalに出演するアーティストのインタビューの撮影なの。

370v話は聞いていたんだけど、まさかこんな場所とは!

365それがですね~、Yukiちゃんの表情でおわかりでしょう。
答えようがないスゴイ質問ばかりなんですわ。
「アナタにとってカムデンとは?」
「……」
そんな、数分前に生まれてカムデン・タウンに来たばっかりなんだから…知らんがな!

380仕方ないので「They have never been here before and just arrived some minutes ago.  They are finding Canmed from now on」ぐらいに言って乗り切った…イヤ、乗り切らなかったかな?
笑っちゃったのはコーヒーを持ってココに入って来たお兄ちゃん。
「コーヒーいかがですか?」と訊いてくるので、私はココの人かと思って「コーヒーは結構です。水を頂けませんか?」と答えると、「スイマセン、コーヒー屋なんですけど」っていうワケ。
このお兄ちゃん、ココにコーヒーを配達して、ついでに他の人たちからオーダーを取って帰ろうとしてやがんの。
シッカリしてるよ。

385ま、それでも最後は「Camden Rocks yeah!」でキマり!

390せっかくのカムデン・タウンなのでアー写めいたモノを取ろうとしたんだけど…

400暑い上に風が強く、また人が多くてどうにもならんかった。
それに日本より日差しが強いのかな?
メンバーさんたちがまぶしがっちゃって撮影にならん。
失敗でした、ハイ。

410次の集合は機材搬入の夜8時半なので、それまで自由時間とした。
私は夜に備えてホテルに帰ってひと休みすることに…。
その前にハラごしらえ…というのはメッチャいいニオイしてくるんだもん!

420いいニオイの元はコレかな?

430コレはサイクーだった。

440ホットドック…デカいくておいしそうなんだけど、バゲットを焼いていないのと、イギリスのウインナーは信用がおけないのでコレはパス。

450Chiikoちゃんと家内はメキシコ人の売店でブリトーをチョイス。
「Beef or chicken」が聞き取れず。チャンと英語しゃべれ!
私はこのハンバーガー。£10だからコレで約1,500円。高いでしょう?
でも、1個ずつパテを焼いてくれて、チップス(フライド・ポテト)もその場で揚げてくれる。
だからマズいハズはない…と言いたいところだけど、普通だった。
まだこの頃はポテト・フライをおいしく食べることができたな。
何しろしばらくイギリスにいて、日本に帰って食べたくないモノはダントツでポテト・フライよ。
揚げるか茹でて潰すか…ホントにポテトばかりだから。
5_img_8938 モノすごい行列だったのは韓国のBTSというグループのショップ。
この週末、ウェンブリー・アリーナでコンサートがあった。
Yukiちゃんが並んでいる日本人に話を聞いたところ、日本でチケットが取れなかったのでロンドンまで来ちゃったとか…コレこそBlimey!
好きなバンドを追いかけて東京から札幌へ行くのとはワケが違うぞ!

460久しぶりに来たのでホンの少しだけ覗いて行くと…お、Marshall!

470v「Free Photobooth」だって。
Marshallのフル・スタックを背景に記念写真を撮りましょう…というワケ。
とてもいいことですな。

480どこがコレをやっているのかと思ったらクツ屋のDr. Marten'sだった。
Marshallと仲良しなのです。

490一方外では…

500名物「Camden Lock(カムデン・ロック)」が稼働していた!
何度もマーブロで書いているけど、「lock」というのは「閘門(こうもん)」ね。
閘門というのは水位を調節するための堰のこと。

505まずは低い水位にいる観光船を閘門の中に入れる。

525お、今回は2艘同時に通すぞ。
船を閘門に入れると低い水位側の水門を閉じて、徐々に高い水位の方から水を槽に流し込む。

510100%人力。

520槽に水が流れ込んで来ると当然、水位が上がっていく。

530見物客がたくさん!
私もコレが好きなのです。

540ホラ、ドンドン上がって来た!

545水位が同じになると…

550そして高かった水位側の水門を開けて船を通過させる。

546出口側も当然人力。

547もう一艘のナロー・ボートも出て行った。
船が出て行った後は低い水位の方の水門を開けて、槽の中の水を出して次の船に備えというワケ。
パナマ運河やスエズ運河のミニチュア版。
要するに船のエレベーターですな。
コレ、自分で開け閉めしているところを見ると無料なのかな?
少なくともスエズ運河のように1回3千万円近く取られるなんてことはないだろう。

560ホテルへ向かう帰り道、「St. Pan Crass Station(セントパンクラス駅)」の前でSeijiさん、Yukiちゃん、Toshiくんとバッタリ合流!
何たる偶然!
みんなでココからラッセル・スクエアまで歩いて帰ってホテルでひと休み。

580vそして、夜8時半の搬入時間に合わせて会場に再び出向いた。
コレで夜の8時ぐらいですから。

590Marshall Recordsのタネさんも合流!
まだ搬入まで時間があったので、隣のKollisという会場に出ているレーベルメイトのKing Creatureをみんなで観に行くことに。

600Marshall Liveの時に見逃がしてしまったからね。
すごく楽しみにしていた。
コレがKing Creature。

610_2ボーカルズ/ベースのDave Kellaway

620vDave Evans

640vMatt K Vincent
730vJack Sutton-Bassett

660vストラップに隠れてチョットわかりにくいんだけど、デイブの左胸にはEDEN(イードゥン)のアップリケが付いてる。

670この日、デイブはTerra Nova TN-501を使用。

680もうね、期待通りのカッコ良さ!
そして、見た目通りのサウンド!

690v本当に何の飾り気もない「かけハードロック」。

700vどこまでもシンプルに、そしてヘヴィに!
やっぱり3連の曲をよく演るんだよね。
コレが最高にゴキゲン。

710日本からはどうしてもこういうバンドが出て来ないね。
コピーではなくて、自分たちの作った曲で自分たちの世代を表現するハードロック。
これこそが「伝承」と呼べるモノなのではなかろうか?

740vそれはもしかしたらボーカルズの声にあるのかも知れないナァ…なんて気がする。

720このデイブみたいな野太い声で歌うバンドっていなくなったもんね。
いつの頃からか若いバンドさんの歌声がとても中性的になってしまった。
ま、そういうロックを標榜しているので、それはそれでゼンゼン構わないんだけど、我々世代が知っている「ロックの声」とは別の次元であることだけは間違いない。

760そしてやっぱりコーラス。
Mattもいい声!
そんな2人がハモるんだから、そのサウンドの厚さたるや尋常ではない。

650vピックで弾く歯切れのよいデイブのベースのトーンとベストマッチするジャックのドラムスも気持ちいい!

750客席の後ではノリノリのお客さんが肩を組んで大騒ぎ…って、ウチの人たちやんけ!

745もちろんギター・ソロもタップリ。
2人ともレスポールというのも、いかにもハードロックらしくてうれしいじゃん?

780ガンガン活躍してハーロックの再興を実現して欲しい。
がんばれキンクリ!

770vMarshall Recordsからのアルバムは『Volume One』。
よろしくね。

775cd<後編>につづく
 

200 
(一部敬称略 2019年6月2日 ロンドン カムデン・タウンにて撮影)

2019年6月14日 (金)

Marshall Live vol.4 ~ Rews, Keywest and Press to MECO

 
ショウも中盤に入りカイリーが紹介したのは…

10Rews!
コレも観たかったチームのひとつ。

20ギター/ボーカルズのShauna Tohill。

30v新加入のベーシストと…

40vサポート・ドラマー。

50v元々Rewsはギターとドラムスのガール・デュオ・チームだったのだが最近ドラマーのCollette Williamsが脱退し、今度はShaunaの相棒がベースに代わり、今のところサポート・ドラマーを迎えて活動している。

55Shaunaのダイナミックな歌とギター!
カッコいい~。

60この人、またとんでもなく感じのいい人で、楽屋に入って来るなり最高の笑顔で「ハイ!ショーナよ!コンニチハ!」と自己紹介してくれたのがとても印象的だった。
「もうひとつ知っている日本があるの…ドングリ」
と言ったのには日本人チーム一同が驚いた。
何で「ドングリ」?
やっぱりアニメの関係なんだって…トトロかな?
ま、「シチコクヤマ」とか言ったらもっと驚いたけどね。

70vベースの人の(名前がわかったらチャンと訂正するね)コーラスが強力なのだ。

80v曲はMarshall Recordsからリリースされているアルバム『Pyro』から。

96cdやっぱり一緒に歌っているお客さんが結構たくさんいたな。

95音楽は今風のポップなガール・バンド・サウンド。
でもかなり骨太。

100vもちろんインストのパートもエキサイティング!

90Burnsのベースを使っているのはイギリスならではか?
ハンク・マービンも喜んでるぞ!
140_2Shaunaもギター・ソロをハードにキメて見せる。

120板付けが宿命のギター/ボーカルズゆえ、マイクから離れることはあまりできないが…

120vそれでも魅せる、魅せる!

130もちろんベースの人も負けていない。
110vRewsも25分間、徹底的に自分たちの音楽をブチまけた!150

160

170vRewsは11~12月にスペシャル・ゲストとして、The Darknessと国内ツアーに出るそうだ。
ツアー・タイトルは『Easter is Cancelled』だって!いいの、そんなの?
いいな~、観たいな~。
アタシャ、The Darknessのステージの撮影をしたこともあるし、ダン・ホーキンスとのツーショット写真もあるのよ!(自慢)
がんばれRews!

190sアイルランドのインディーズで最も大きな人気を誇るKeywest。

200Andrew Kavanagh

210vAndrew Glover

220vJimi Lock

230vHarry Sullivan

250vベースはサポートなのかな?

240vロック、フォーク、ポップがフュージョンしたような大人のサウンド。

260ギターはやっぱりブルージー。
どんなに若めのバンド・サウンドでも、こういうテイストが全体を引き締めるんだな。

270vコレもバラエティ豊かなMarshall Blogの持ち駒にひとつということよ。

280おお~っと!
転換の時、客席にいたYukiちゃんにうれしい来訪者。
『Maximum Impact』を買ってサインを求めて来てくれたのだ!
295一緒にいたChiikoちゃんもサイン。

290こういうのはうれしいね~!
D_Driveの海外での将来は明るいような気がした。

12300 ショウもいよいよ大詰めになったところでPress to MECOが登場。
もう11時を過ぎていて、かなり身体もマイっていたがコレだけは見ておかないと!

310Luke Caley

320vAdam Roffey

330vLewis Williams

340vコレはいつかMarshall Blogでも紹介したMarshall Recordsからリリースされている『Here's to the Fatigue』。

350_2ステージにはアルバム・ジャケットをイメージしたJVM410Hのスタックと…

360vNATALのドラム・キット…370それにベース・キャビネットがセットされた。

3801曲目…え、誰が歌ってるの?とファインダーを覗いていて一瞬わからなかったのだが、意外にもまずはルイスの歌う曲から。390このバンドは3人とも歌がバッチリなの。

400vプロフィールにGuitar/Vocalistとクレジットしているようにルークのリードの比率が多いのだが、全員「歌がうまい」のを利用したコーラスが圧巻!

410インスト・パートも完璧。
ルークは今回配布したMarshallを特集したGuitarist誌の小冊子でフィーチュアされていた。

420Marshall Recordsのタネさん曰く、この人たちフランク・ザッパが好きだとか…それなら大丈夫だ。

430ルークがお客さんに向かって暴れるように指令を出す!

440演奏はうまいし、曲は熱狂的だし、ま、私にはチョット若すぎるサウンドだけど、実に気持ちのよいステージだった。
楽屋でもやっぱりとても感じのいい連中だった。

460

480

490将来が楽しみな3人だ。
この後ももうひとバンド出演したが、もう限界!
だって明日は早くからロンドンへ移動なんだもん!…ということでこの辺でお開き。
第1回目のMarshall Live、とても盛りだくさんでした!

450終わっちゃった~。
何だか最早コレもなつかしい…。
コレがMarshallのウェブサイトにアップされた時はうれしかたっけナァ。

525sまたの開催を楽しみにしています。
次回のD_Driveはロンドンから!

530<オマケ>
会場を離れる前にMarshall Recordsのピーターにもらったビールを取りに恐る恐る楽屋に行くと…誰もいなかった。
しかし…

510ドワ!
何だこの散らかりようは!
こんな私でもヒドイと思いますよ~。
でも、コレがコッチの人流のやり方なんだよね。
このゴミをキレイに片付けちゃうと、仕事を失っちゃう人が出てきちゃう…ということなんだろうけど、もうチョット何とかしようがあるでしょうに…。
「郷に入っては郷に従え」か。
あ、日本人チームは一切ゴミを残してきませんでしたから。

520<おしまい>
 

200_3 
(一部敬称略 2019年6月1日 Marshall Arenaにて撮影)