ベトナムへ行ってきた!~私のホーチミン vol.4
今日は種々雑多に…。
コレはホテルの電気のコンセント。
フランスの植民地だったのにナゼかイギリス式が威張っている。
イギリスと同じ220Vだからかな?
日本もコレにすればいいのにナァ。
向かって右の上の丸2穴はフランス式。
その下には日本式の2ピンのプラグも差し込めるアメリカ式アース付き3ピンが付いている。
プラグを差し込むことができても電圧が高いので、変圧器がついていない日本製の電化製品はイチコロだ。
ベトナムの一般の家はどうなっているのだろう?
街には多くの日本人が歩いていて、そこら中から日本語が聞こえて来る。
同時にヨーロッパあたりから来ている白人もメッチャ多い。
「海の家のラーメン効果」などと言っては大変失礼だが、暑さでピンク色に火照った白人女性の美しいことよ。
でも、みんな通りを渡るのに四苦八苦してる。
下の人たちはマァ慣れている方なのだろう。
比較的ズズイズズイと通りを渡っている。
下の写真。
赤い線で囲った白人のカップル。
面白いのでしばらく観察してみた。
恐らくホーチミン初日かなんかだったのではなかろうか?
もう、長いこと同じ場所に立ったままだ。
私と目が合って苦笑いしていたから…。
意を決してスタート!
急な動きは自殺行為だからね。
ユックリ行きなさい!
ソロリソロリと道路の中央まで歩み出た。
ココで急いじゃうと命取り。
もうホントに数センチというところをバイクが通過していくからね。
最後までユックリユックリ動くことが肝要だ。
我々は交通量の多い交差点に差しかかると、習慣で自然とそこで立ち止まる。
つまり比較的大きな交差点には信号があるのが当たり前で、放っておいても歩行者用の信号はやがて青に変わり、安全に道路を渡ることができる…ということが身体に染み込んじゃってる。
ところがココではそうはいかない。
まず大きな交差点でも信号がないところが多い。
ま、あったところでバイクは信号なんて守りゃしないんだけど…。
初めのウチはありもしない信号機の色が変わるのを待って、ボーっと交差点で突っ立ってる…なんてことを繰り返してしまった。
ハッと「あれ?信号ないじゃんか!」と気が付いて恥ずかしくなる。
そこからが勝負。
何がどうあっても歩行者のために車やバイクが止まってくれることはない。
となると、バイクとバイクの間隙を縫って、自分で自分の道を切り開かなければ永久に道路を渡ることもできない。
街を歩いていると興味をひかれる食べ物屋がたくさんあったんだけどね。
ヤメておきました。
ブライダル・サロンだってあるよ。
このキンキラがベトナムの花嫁さんの憧れの衣装なのだろうか?
お!駐輪場なんてあった!
あれだけ表に野放図に駐車している大量のバイクをのを目にすると、一体どういう人がココへ入れているのかが謎に思えて来る。
建物はホントにナンの脈絡もなく色々な形状のモノが立ち並んでいるんだけど、時々面白いのに出くわすね。
何やら測定している。
騒音と空気の状態なんだろうけど、ムダムダ!
そんなの大層な測定機なんかを使うことない。
結果は「うるさいし、空気も悪い」だ。
さて、少し夜の部いってみましょう。
コレは既に何回か出て来ているホーチミン最大のマーケット、ペンタイン市場。
こんな感じに早変わり。
さっきまで露店なんて1軒もなかったのに、ドバ~っと夜店が並んでワイワイやってる。
あんまり昼間と様変わりしているのでココがどこか即座にはわからなかった。
こんな時間なので、店じまいをしているのかと思ったら…どうもそうではなさそうだ。
どの店でもまだナニもない展示台の上に商品を忙しそうに並べているのだ。
地元の人に尋ねたところ、夕方の6時に店を出して夜中12時まで営業している「ナイト・マーケット」なんだって。
地元の人のためのものかと思ったら、これまた違っていて、観光客を目当てにしているのだそうだ。
確かにね、ココは日が落ちだすと風が盛大に吹いて、あんなに蒸し暑かったのが丸でウソにように快適になる。
東京はこんなことないもんね。
これだけの風が吹くなら、部屋の窓を開けてエアコンなしで眠れるかも…。
も~、こんな人ごみの中にもおかまいなしにバイクが入って来るんだゼ!
気温が下がるせいか悪臭も控えめになる。
ウン、この街は夜の方がいいかも知れない。
…となると、例の市庁舎とかのライトアップを見に行っとけばヨカッタな。
この通りなんか日本みたいだもんね。…ウソウソ!
コレ浅草です。
ネオンもこじんまりしている。
良く言えばロンドン風。ロンドンの繁華街なんかゼンゼン暗いからね。
ネオンサインがなくて、灯りといえば、街灯と建物を照らすわずかな照明だけ。
何回か前に書いた通り、もっとも白人は我々より暗いところでも目が見えるらしいからね。
それにしたって、震災直後の節電ムードはどこへ行ったのやら、東京の夜の繁華街は異常だと思うよ。
お腹が空いたのでナニか食べることに…。
「フード・マーケット」か…チョット覗いてみることにした。
コレもスゴかった。
何しろ、どこもかしこも殺人的にいいニオイなのよ!
観光客向けの屋台村なワケ。
滞在中に「道の屋台で売っているカエルの揚げ物には気をつけてください」とご親切な忠告を送信してくださった方がいらっしゃったが、私は「食のアドベンチャー」はしないことにしているのでまず大丈夫。
でも、この屋台はいいでしょう。
中は白人が多く、見るからに観光客しかいない。
いいニオイがしすぎてガマンできない!
どれを食べようか迷ってしまう。
ところが、漂ってくるいいニオイが混ざってしまって、お目当てのいいニオイがどこから漂っているのかサッパリわからない!
ココはかなりいいニオイだぞ!
アタシャ犬か?!
ポークリブっていうのかな?
こっちのエビがまた新鮮でおいしそうなんだ!
でも、お姉ちゃんの愛想が悪いことこの上ない。
他にも食べてみたいモノがたくさんあったんだけど、エエイ、コレに決めた!
…とこんだけ頼んでみた。
焼いた豚肉をごはんの上に乗せたヤツとエビ2尾、それにタイガー・ビール。
これで1,000円チョットぐらいかな?
マァ、ベトナム通の人に言わせれば「メチャクチャ高い!」ということになるんでしょうな。
いいの、いいの。
豚肉は風味が強くて柔らかくて実においしい。
米もタイ米のような長粒米ではなくて、日本で食べるジャポニカ米っていうの?
だから臭みもなくておいしい。
エビはごく普通だった。
よほどおいしそうに食べているように見えたのか、ハス前に座っていた東洋人の女性から「ナニ、それ、そんなにおいしいんですか?」と訊かれてしまった。
「メッチャおいしいかったですよ!アナタのは?」と焼きそばのようなモノを食べていた彼女は「ま、期待通りかな…」とやや消極的に答えた。
アレ、あんまりウマそうじゃなかった。
帰りがけにさっきのお店のお姉ちゃんに「おいしかったよ~!」と声をかけると、ニコ~!と笑って「ありがとう!」と返してくれた。
どうせやらなければならない仕事はニコニコ気持ちよくやりましょう!
弾き語りのライブなんかもあったりしてものスゴイ賑わいを見せていた。
これだけ買って63,000ドン。
え、300円ぐらい?
一番安い真ん中のビールが11,000ドンだから50円ぐらい。
鉄火巻きとかっぱ巻きのイラストが不気味ではあったが、「のり塩味」ということなのでポテチを買ってみた。23,000ドンだから100円チョット。
「Poca」という銘柄のポテチ。
パッケージのデザインがアメリカのLay'sやイギリスのWalkersと同じではないか!
ナゼだ…。
どうしてポテトチップス(イギリスではクリスプス)のパッケージ・デザインはこれほどまでに国際的に酷似しているのか…。
コレはただのパクリなのか…。
私はポテトチップが大スキでしてね。
「棺桶に入れてもらう食べ物は?」と訊かれたら「ポテトチップ」と答えるかもしれない。
そこで、この酷似ブランドのことがとても気になったので、脱線してポテチ・ブランドについて調べてみた。
でもね、最近は昔ほど頻繁にポテチを食べないようにしている。
で、イザ食べる時はジャガイモと塩だけで作ったヤツを取り寄せてそれを口にしている。
つまり、アレほど好きだったそこらへんで売っている国産のポテチはきれいサッパリと止めた。
さて、この各種のポテチ・ブランド、元はアメリカのLay's。
製造元はフリトレー。
フリトレーはペプシ・コーラの「ペプシコ」社のブランドのひとつ。
我々は「フリトレー」と何の気なしに一気にこのブランド名を口にするが、上のロゴを見ると「F」と「L」が大文字なっているでしょう?
つまり、Frito(フリト)とH.W.Lay(H.W.レイ)という会社が合併してできた会社なの。
多分、ネイティブの人たちは「フリトオレイ」と発音するんだと思う。
フリト社の看板商品は「フリトス」というらしいのだが、コレは日本では見たことないかな?
少なくとも私は食べたことはない。
そして、Lay's社の看板商品は、もうおわかりですな?…。
はい、ご明解。
「レイズ」ポテトチップス。
ドンキなんかに行くとフリトレーの日本法人「ジャパンフリトレー」名義で販売しているLay'sのポテチがあるけど、アメリカ製のモノとは明らかに味が違う。
この商品をワールド・ワイドに展開して、それぞれの国でオリジナルの商品名をつけているというのがこの「ポテチ・パッケージ酷似事件」の真相だった。
イギリスに行けば「ウォーカーズ」。
イギリス人はフライド・ポテトを「チップス」、そしてポテチのことを「クリスプス」と呼んでとてもよく食べる。
ジャガイモが美味しいせいかナァ?
実際にイギリスのジャガイモはホントにおいしい。
そんなだから、スーパーに行ってもこの通り。
この両サイドに展示されている商品はほとんどポテチと言ってもさほど過言ではない。
私はLay'sよりWALKERSの方が好き。
ジャガイモの風味がすごく濃いの。
ただ、塩味が強すぎるんだよね。つまりチトしょっぱい。
何しろイギリスでポテチは昼食の「おかず」だから。
スーパーでサンドイッチと飲み物とWALKERSの小袋を買って来てサラっと食べて終わり。
自分が知っているイギリス人の「食」についてはまたいつか別のところで書きたいと思っているんだけど、とにかく簡素だ。
袋を手にしているのは家内。こんなサイズでも売られている。
小柄な家内がポテチの袋にスッポリ収まってしまいそうだ。
エ~、「ラム&ミント」味なんてあるの?
見たことないな~。
たとえ見つけても絶対に手を出さないけど…。
でも、「肉の中ではラムが一番おいしい」とするイギリス人もいるらしい。
何でも子羊の肉汁が一番味がいいんだって。
この話もまたいつか「イギリスの食」のお話の時に…。 さて、真相がわかったところで、世界のLay'sを見てみようか?
Lay'sがオーストラリアに行くと…Smith's。
コレは右から読むのかナァ?
何かを調べようと思っても、アルファベットを使わない言語って、結局インターネットでも調べようがないんだよね。
エジプトのLay'sだとすると、Chipsyというらしい。
コレは…「南米かッ?」
コロンビアの美女が食べてるヤツ。イヤ、カロリーが高いからポテチなんて食べないか?
「Pollo」はスペイン語で「鶏肉」という意味。
だからフライドチキンの写真がパッケージに載ってる。
コレはヘブライ語か…。カケラも読めんな。
イスラエルのLay'sでTapuchipsというそうだ。
コレは中国でしょうな。
フレイバーは「法国脆香鶏翅味」。
「法国」はフランスのこと。
「フランス風手羽先うす味テイスト」ってところかね?
漢字ならなんとかなる。
そしてベトナムのPoca。
そう、上に出て来た巻き物のポテチはLay'sのニセモノなどではなく、親戚だったのだ。
ところが、最後の日までどうにも食べるタイミングがなくてホテルに置いて来てしまった。
アレ、どんな味だったんだろうな~。
ポテチ終わり。
こういうのは地元の人が入る食べ物屋さん。
安くて美味しいんだろうね~。
比較的キレイなのでフラっと入ってみたくもなるが、やめておいた。
その食べ物屋にかかっていた掲示板。
パッと見て中盛りとか大盛りとかの一覧表かと思ったんよ、食べ物屋の店先だからね。
「でもどうも違うな」ということだけはわかる…で、調べてみた。
答えは携帯電話関連の広告。
「Mobi」はMobifone、「Vina」は「Vinaphone」、そして「Vittel」…コレらはベトナムの3大携帯キャリアの名前だった。
数字はプリペイドカードかなんかの値段だろうか?
「KHUYEN」というのは「助言する」という意味のようなので、ま、「ご不明な点はお尋ねください」ってなところだろうかしら。
最後のMAIの「A」にチョコンとナニか付いてるでしょ?
このチョコン、ゴミでも汚れでもなくて、ベトナムの人はコレがないとエライことになる(のではなかろうか?)。
実際にこの「MAI」という単語をチョコッと調べてみた。
そもそも、カンボジアとかタイとかラオスとか、この近辺の国はみんなオリジナルの文字を使っているでしょ?
អក្ខរក្រមខេមរភាសみたいのやら、ไม้ทัณฑฆาตみたいのやらຣ ຣົຖ/ຣະຄັງみたいのやら、まったく読めないヤツ。
そこへいくとベトナムがアルファベットを使っているのがすごく不思議じゃない?
え、思わない?
私は思うのよ。
だからまずこのことから調べてみた。
ベトナムという国は長い間中国に支配されていたので、古来より漢字を使っていた。
その後、「チュノム」なる日本でいうひらがなみたいに漢字と混用するオリジナルの文字を導入したが、第二次世界大戦の終結でベトナム民主共和国が成立して漢字もろとも使われなくなった。
代わりに「クオック・グー」と呼ばれる17世紀にフランスの宣教師が考案した、アルファベットを用いてベトナムの言葉を表記する方式に移行したんだと。
下の押しボタン式信号についている注意書きなんか、一瞬アルファベットだから読めそうな感じだけど、まったく歯が立たない。
「HOUND DOG」かと思った。
アルファベットにやたらと色んな記号が付いてるでしょ?
ベトナムの言葉は6通りの発音のバリエーションがあって、コレらの記号が発音を表しているのだそうだ。
日本語も同音異義語が多い言葉で、「は」と「し」という二文字に異なる発音を当てて「橋」、「端」、「箸」と3つの意味を表すじゃない?
我々は漢字を使ってどの「はし」かを表せばよい。漢字さえ知っていれば簡潔だし、表意文字だけあって視認性が抜群に高い。
一方、ベトナム語は漢字を使わなくなった代わりにアルファベットにチョンだの、ピョロンだの、ピロッだのの記号をつけて発音を区別して意味を明確にしている…ようだ。
だから、上の「MAI」も発音の記号によって「研ぐ」、「屋根」、「明日」とか意味がガラっと変わってしまう…ようだ。
こういうのを「声調文字」という…ようだ。
クリーニング屋さん。
コレで9時ぐらいだったかな?ゼンゼン普通に営業してる。
ね、こうして建物に照明を当てているのはロンドンも同じ。
日本の繁華街みたいにギッタギタのネオンサインを飾ったりしない。
ある日の朝食。
海外のホテルは卵をその場で好みのスタイルに調理してくれるところが多い。
私はいつも「Sunny side up」。
片面だけ焼いた半熟の目玉焼きね。
両面を焼くのは「Over easy」。
海外の卵ってどうしてこんなに風味が豊かなんだろう。
すごくおいしい。
日本の卵は過酷な環境で卵を産まされているせいか、ひどく味が薄いように思う。
ま、このベトナムの卵だってどういう状況で産卵させているのかわからないけど、味が濃い。
卵は「平飼い卵」といって、鶏にストレスを与えないように放し飼いにして自然に任せて生ませるのが一番いいらしい。
ウチはそれを取り寄せて食べてるんだけど、確かに美味しいし安心。
ただし、産卵の状況は完全に鶏任せなので、卵を産まなくなると供給されなくなっちゃう。
でも、それが「自然」というモノでしょう。
ある日、オーストラリアの友達と朝食を同席した。
早速、トーストに「江戸むらさき」のようなモノを塗って食べていた。
そう、恐怖のマーマイト!彼の場合はオーストラリア人だからベジマイト。
やっぱり大スキなんだって。
私はとてもムリです。
滞在したホテルは日本人客が多いせいか、白米やのり、かまぼこ、みそ汁なんてのも用意されていて助かったよ~。
だから今回はNAMMの時のように朝食ゲンナリすることはなかった…むしろ楽しみだった。
フォーもその場で作ってくれる。
でも、コレはサッパリおいしくなったナァ。
ナンダカンダで結局毎朝同じか…。
でも米があれば何とかなるんよ。
うれしかったのはデザート!
ナニを食べてもおいしい!
ベトナムはカカオが獲れるせいか、チョコレート系のモノが特においしい感じがする。
果物もバッチリ。
左の「クルミのタルト」ってのもすごくおいしかった。
そう、ベトナムは木の実、特にカシューナッツが得意なんだって。
「ミックス・ナッツ」っていう色々なナッツが入ってるおつまみあるでしょ?アレに入ってるカシューナッツってベトナム産かインド産が多いんだよ。
左の紫のヤツはベトナム特有の果物(名前は忘れた)を使ったパイ。
コレはムニュムニュしていて私にはNG。
一方、このヨーグルト!ヤケクソに美味しかった!
毎日2個ずつ食べた。
酸っぱくなく、さりとて甘くもなく、ヨーグルトの風味が豊かで、下に潜んでいるイチゴやアンズのネタがまたいいお味ときてる。
加えて舌触りがとてもいい。
あまりにも美味しかったので、ウェイトレスさんに「コレ、美味しいね~!」と伝えたら、訊いてもいないのにどこで売っているか懇切丁寧に教えてくれた。
ゴメンね、せっかくだけど持って帰れないの。
ベトナムの人もみんな大好きなんだって!