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2018年4月19日 (木)

NATALでストライク!

 
場所は渋谷の宮益坂付近の明治通り沿い。
昔からボーリング場があるのは知っていたけど、今回初めてお邪魔したのがその「シブヤボウリング」。
1965年の開業なんだね~。ビックリ!
でも、ボウリングをしに行ったワケではなくて、実際にお邪魔したのは「シブヤボウリングカフェ」という地下にある喫茶店。
「ボウリング」ってどうして「ボウリング」っていうのかナゾだったのでこれを機に調べてみた。
だって、「bowl」じゃない?
いわゆる料理なんかで使う「ボウル」…ビートルズなんかで有名な「ハリウッド・ボウル」の「ボウル」ね。
アレは劇場の形がお椀みたいになっているからそう名付けられていて、アメフトの「スーパー・ボウル」なんかも同じ。
それがナゼ、球で棒を倒すゲームの名前に使われているのか…?
  
コレね、語源は英語の「bowl」じゃないんだって。
元は「球」を意味する「boule(ブール)」というフランス語なんだと。
フランス語でパン屋さんのことを「boulangerie(ブーランジェリー)」と言うけど、フランスパンって丸いじゃん?
なるほど、フランスではパンというモノは丸くてしかるべきモノなんですな。
赤ちゃんが食べる「卵ボーロ」の「ボーロ」なんてのも同じ。
よって「四角い卵ボーロ」なんてのは撞着になる。
もうチョット調べて見てわかったんだけど、この言葉スゴイな~。
ドンドン派生していって、我々が普段の生活の中で使っているたくさんの言葉になってる。
またいつか触れたいと思う。その時には「ボロ」がでないようにしないと!

10若い人は想像もつかないだろうけど、ボーリングって昔ものすごく流行ったんだぜ~。
私が小学校の低学年ぐらいの時のことだから45年以上も前の話。
友達と何回か行ったナァ。
全盛期には3時間待ちなんてのはザラだったらしいが、確かにいつボウリング場に行ってもものすごくにぎやかだった。
そこら中にボウリング場ができて、ブームが去り、アッという間に潰れて行った。
知ってる?
ボウリング場がたくさんツブれると、いいギターが増えるんだって。
というのはあのレーン、あれにはメイプルが使われていて、しかも重い球をガンガン受け止められるぐらいの良質なメイプルなんだって。
ボウリング場が解体されると、あのレーンを分解して、ネック材に使うという話を聞いたことがある。
下は「シブヤボウリングカフェ」の入り口に飾ってあったボード。
「BITTER VALLEY」…最初ナニかと思ったけど「渋谷」か!

20私はこんな雑な性格なもんで、若い頃はボウリングをどちらかというと「力を競う競技」と捉えていた。
点数なんかはどうでもよくて、どれだけ速く球を投げて、豪快にピンをスッ飛ばす。またそれによって見ている人の笑いを取る競技だったのね。
湯河原のボウリング場では、思いっきり投げた球がハネて、隣のレーンに入っちゃったこともあった。
隣のお客さんは若い男性で「マズい!怒られる!」と思ったけど、もうその人も大笑いしちゃって、「イヤ~、ありがとうございます。あんなの生まれて初めて見ましたよ!」なんてお礼を言われたこともある。
でもね、ピンをニラんでただひたすら思いっきり力を入れて投げるだけだと、腕の動きがブレてしまって全く思うように当たらないんだよね。
レーンに打たれている点を見て球を投げる…なんてことを知ったのはかなり後になってからのこと。
知ったところで球を回転させて、曲げてピンに当てるなんて芸当ができるワケがない。
それである時、試しに腕をホンの少しだけ後に引いて、狙った場所に置き届けるようにして優しく投げてみた。
ゴルフのフォロースルーよろしく、球を離した後もそのまま投げた方向に腕を残しておいてやる。
電光石火でレーンの上を暴れまくっていた今までの私の球とは異なり、「ゴロリン、ゴロリン」と悠長に転がる球はほぼ100%狙ったところに行くようになった。
豪快感はゼロ。
しかし、スペアなどまず取ることができない第2投はことごとくウマくいくようになり、スコアには黒い直角三角形が並んで、オープン・フレームがなくなった。
それを試した会社のボウリング大会では2位になったのかな?
どちらかというと、やっぱり点数がいい方が面白いということも併せて知った。
 
コレは「シブヤボウリングカフェ」の店内のようす。

30大きな喫茶店の横にレーンが3本横たわっている。
昔は全部レーンだったんだろうね。

40以前の職場に「プロ・ボウラ―を目指していた」という人がいた。
当然、社内のボウリング大会では軽く優勝してしまうので、いつも模範演技というか、別枠で出場させられて気の毒だった。
そういえば、吉村昭を知ったのはこの方が『高熱隧道』を読んでいたのがキッカケだった。
で、話を聞いて驚いたのがボウリングのプロ・テストの内容。
実技のテストは2回あって、第一次で男子は1日15ゲーム×4日間、合計60ゲーム投げたアベレージが195以上でなければならないっていうんだよね。(女子は48ゲームで185以上)
必要とされるスコアの高さも厳しいけど、15ゲーム投げるって…。
もちろんプロを目指す人は、毎日何十ゲームと投げる訓練をしているのだろうから「1日15ゲーム」ぐらいへのカッパなんだろうけど、それを聞いただけでも右手の腱鞘炎が疼くわ!
第二次のテストでも同じことをやるのだそうだ。
第一次を通過すれば第二次も同じだと思うのは素人らしい。そううまく行くとは限らないらしくて、第二次で落ちる人も少なくないらしい。
そういう受験者は次回の第一次テストは免除される。
ちなみに両方のテストを通じて、ゲーム毎に異なるレーンで投球するのだそう。
もちろん、受験者がレーンのクセを知って有利になることを防ぐためだ。
そして、筆記テストを研修会を受けて全テストを終える。
合格率は男子で22%だって。
「個人タクシー」を開業するのも大変だということを知って驚いたこともあったが、プロ・ボウラーもなかなかじゃない?

50vアレ?
レーンの傍らに白いドラム・キットが!

55vそうなの、NATALなの。

60「SHIBUYA BOWLING CAFE NIGHT LIVE」と銘打って、時折バンドの生演奏をお送りしている。
「バンドの生演奏」っての古い表現か…。
ま、我々の言い方をすると「ハコバンが入る」ぐらいの感じかな?

70そこでこの晩はNATALのアッシュ・キットが使われた…というワケ。

80使い手はこの人。
NATAL大スキ!

90定刻通りにショウはスタート。
ひと晩に2セットだ。
バンドは「house shoes」。100ボーカルズは池真衣。

110vギターが酒井俊光。

120vベースがTOME。

130vそしてドラムスがヨコピーTHEグルーブマスター。

140vご覧の通りのルックスでオールディーズを演るのかな?と思ったら…

1501曲目は「ルージュの伝言」。
なるほど、オールディーズといえばオールディーズっぽい。
1975年の曲だから…オイオイ、40年前かよ!
あ、今の人はジブリで知ってるのかな?

160いつもは気が狂ったような激しいドラミングを見せるヨコピーだが、今日はヒッソリとおとなしめ。
まさかこんな場所でドシャメシャできないからね。
そういう時のヨコピーを「若き日本のキース・ムーン」とホメ過ぎを承知で形容している。
でも、彼が事務所に来た時、The Shaggsを聴かせたところ、一発で気に入ってしまって自分でCDを買いに行ったっていうのよ。
The Shaggsを「コピーしようと思ってる」とも言ってた。
音楽への探求心が旺盛なのだ。
そんな話を聞くと、返す返すもメランコリック写楽の解散はモッタイなかった!

1702曲目はドリカムの「IT'S SO DELICIOUS」という曲。
ゴメンナサイ!もうわかりません!
でもね、真衣ちゃんの声がすごくいいの。
変にカッコをつけず、スコーンと声を出す民謡にも似たストレートな歌い方は聴いていて実に気持ちがいい。

180v続いてはS.O.S. Bandの「Take Your Time」という曲。
コレも知らないナァ~…と思ったら1980年にヒットしたディスコ・ナンバーだって。

190こうした曲ならヨコピーに任せておけ!何しろ「グルーブ・マスター」だからね…と言いたいところだけど、力を入れて叩くことができない!
苦しいヨコピー。

200vソロリソロリとなでるようにしてプレイしていたが、ココはさすがNATAL!
例えどんなにソフトに叩いてもガッツリと芯のあるクリアなサウンドを出してくれる。
やっぱりいいな、NATALは。

210v続いてもソウルのナンバー。
ダメなんだって、だから私は!ソウルやらR&Bは全くの門外漢なの。
「ソウル・セダカ」とか「アンカ・グルーヴ」なんてのだったらわかるかも…そんなのない!
でもオールディーズについてはいつかジックリ書きたいナァ。
X最後締めくくったのは、ナント、マリさんの曲!
金子マリとバッグスバニーで「或る時」。

220最後まで律儀にバックに徹するヨコピー・ドラミング!
ま、タマにはいいでしょう、こういうのも。

230vこういう選曲でいいの?みたいな意外展開が面白かったナァ。
今度はボウリングも絡めて遊びに行こうかな?
でも2ゲームまでね。
それ以上やると腕の腱鞘炎と腰、それに3日後ぐらい後にナゼか内股に発症する筋肉痛がツライので…。
ボロボロじゃんか!

240

200 
(一部敬称略 2018年3月29日 シブヤボウリングカフェにて撮影)