NAMM 2018 MISCELLANEOUS ~ つれづれNAMMままに <その3>
またぞろ朝ごはんのお話。
コレは2日目のメニュー。
炒り卵、ソーセージ、ベーコン、ジャガイモの炒め物、バター・トースト2枚をビュッフェで調達。
あ、向こうの人たちは「ビュッフェ(buffet)」を「バフェイ」と「フェ」にアクセントをつけて発音してる。
3日目。
メニューはナニかな?
炒り卵、ソーセージ、ベーコン、ジャガイモの炒め物、バター・トースト2枚をビュッフェで調達。
4日目。
メニューはナニかな?
炒り卵、ソーセージ、ベーコン、ジャガイモの炒め物、バター・トースト2枚をビュッフェで調達。
うれしいな~、毎日が安定していて!…って、飽きるんだよ!
コレ、私が好き好んで同じモノしかビュッフェで取ってきているワケではなくて、本当にほぼコレしかない。
5日目。
チョット変化あり。
オーバーイージー(両面を焼いた目玉焼き。片面だけ焼いたものは「サニーサイドアップ」)にハッシュ・ポテト…結局、卵にジャガイモ。
それにソーセージ、ベーコン、バター・トースト2枚をビュッフェで調達。
本当に海外での朝食はツライ。
それにしても、こういうところに長期で滞在している人たちは一体どうしているんだろう。
まず、考えられるのは、パス。朝食抜き。
もしくは、売店でヨーグルトやカット・フルーツのような簡単なモノを口にして終わり…ぐらいだろうね。
このホテルのレストランの朝のメニューがどうなっているのかどうしても気になったので、ウエイトレスを捕まえて訊いてみた。
そのウエイトレスはフィリピンからの移民で、菅井きんみたいなイメージ。とても愛想がよい。
「コレ、毎朝同じモノが給仕されていますけど、長期滞在している人も毎日それを食べているんですか?」
菅井きんは「アッハハハハハハ!」と大笑い。朝っぱらからやたらと明るく元気がよい。
その大きな笑い声に続けて彼女はこう言った。
「そうなんです。毎日全く同じではさすがに飽きるので、一品だけ変えているんです。この辺りのホテルは皆そうしています。私はフィリピンの出身なんですが、私の国でもこれほど同じモノを毎日食べることはありませんよ!アッハハハハハハ!」………それを私は4日も続けて食べてしまった。
ナ~ンてね。
実はそれは先刻承知で、知ってて食べ続けてみたのだ。
マジでツライよ。
しかも、生野菜を摂らないでこんなモノばかり食べていると便通が悪くなるので、コレの後に果物とヨーグルトをガッツリと頂くようにしている。
ほとんど効果ないけどね。
さて、今日はまず会場の地下を紹介しましょうね。
以前、この地下の展示スペースは「インディーズ」というか、新興のブランドやホームメイドの零細メーカーのブースが軒を連ねている。
何しろ聞いたこともないブランドが見たこともない商品を展示していて、ある意味ではココが一番面白い。
「こんなの作っちゃって!一体売る気あるの~?」みたいな商品が結構あってね。
それと中国や台湾の業者のブースが多かった。
ようするに「NAMMの登竜門」みたいなエリアだね。
かつては材木を加工する機械まで展示していたんだけど、もうなくなっていたな。
アメリカではもうギターは作らないということか?
今でもそうしたスペースであることに変わりはないが、チト様子が変わった。
中国…スゴいパワーだ。
そういえば、ロサンゼルス空港の入国審査局での場内アナウンスも英語に次いで流れたのは中国語だった。
その後は韓国語。
日本はどこへ行ったんだろう?
こういう商品をどこかの国の商社が買いつけるかと思っていたら、そうではないんだってね。
もちろんそういう場合もあるのだろうが、大半はそうではなくて「ウチの工場ではこういうことができます」と、OEMの製造能力をクォリティを示すための商品サンプルなんだって。
納得ナウ。
そして、いまだに謎が解けないのは、そうした中国の方々が食べているランチ。
中華弁当なんだよ。
エビチリや青椒肉絲に白いご飯…中国の人たちはみんなそういうのを食べてる。
昼時になると、どこからともなくワゴンを押しながら出前がやって来て、中国のメーカーのブースに弁当を配って歩いている。
アレってどこから来るのかね?
一度でいいから仲間に加えてもらいたいわ。どうにもおいしそうなのよ!
で、翻ってみるに、会場内の一角に日本食の売店をやったら相当儲かると思うよ。
だって、少なくなったとはいえ、モノスゴイ数の日本人が来ていて、死ぬほど日本のメニューに飢えているんだから。
そこへおにぎりでも牛丼でも売ってみな?
砂糖に群がるアリのようにワ~っとなって、おにぎりなんか1個300円にしても飛ぶように売れるって!
待てよ…いっそのこと寿司なんかやったら外人もメッチャよろこぶんじゃないの?
それならいっそのこと、天ぷら、すき焼き、しゃぶしゃぶもやっちゃえ!ゲイシャも呼んじゃえ!
以前、楽器フェアで寿司屋のブースを出しているところがあったな…あ、私でした。
そうして中国の企業が地下のスペース集められていたため、かつてそこにあった新興のメーカーの一部が1階に上がって来た。
実際、見ていてとても面白いし、伝統のブランドと地続きで見て歩くことができるのはとても興味深い。
コレも同じスペース。
ブティック・ギターだけを集めたコーナーなんて始めて見た。
ココはかなり面白かった。
扉を開けるとこうなってる。
商品はすべてOne off。
同じモノは2つとない。
値段を訊くと、さすがにかなりのモノだったよ。
マァ、とにかく自由奔放な発想のギターが並んでいてとても面白い。
こんなシェイプなんてどうして思いつくんだろうか?
ギターを作ってるんですよ!
とにかく他人と同じことはするまい…という気概に満ちているんだよね~。
やっぱりパーツが飛び出しちゃってる。
こういうの流行ってるの?
これはパーカッションだけど、ナンだってギターの形にしちゃうのよ!
それともこういうドレッドノート・シェイプにするとレゾナンスがいいとか?
(2018年1月25&26日 アナハイムにて撮影)