【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。

« BARAKA 600回目公演 | メイン | 三宅庸介 MEETS STUDIOシリーズ <前編> »

2019年6月24日 (月)

Tomi Isobe & Blues Dogs Returns 2019

 

Spring has come with Blues Dogs…『復活祭』よりチョット早く、桜の咲く季節にハワイからやって来るのがTomi Isobe。
そして活動を共にするのがBlues Dogs。

10_2今年も3月23日から4月12日まで、全国18公演で構成したツアーに臨んだ。
今日はその中から4月5日の東京公演の様子をレポートする。

15v今回のメンバーは…
Tomi Isobe

20v_2Tomiさんは今回もASTORIA CLASSIC。

30小笠原義弘

40v_2オガンちゃんはEDEN Terra Nova TN-501とD410XST。

50v高橋和久

60v_2今日のロジャーさんはNATAL。
アッシュのキット・

70東京公演のゲストは中沢ノブヨシ…Gatzさん!

80vオープニングは前回と同じく「Route 66」。

90v_66ノッケからTomiさんとGatzさんのギターの掛け合い!
いきなり盛り上がっちゃうよね。

100_2「Hello, everybody!
また高円寺に帰って来ました。
今から1年半前にYouTubeを見て素晴らしい!と思い『お友達になってください』と中沢さんにリクエストを送って今日初めてお会いして一緒に演奏します」
…と今日のゲストのGatzさんとの出会いを紹介したTomiさん。

110_22曲目はそのGatzさんをフィーチュアして「People Get Ready」。

110v_pgrTomiさんのギター・ソロ。
いい音だナァ~。
やっぱりATORIA CLASSICは名器なのだ!

S41a0046 「この曲はいつも最後に演るんですけど、今日はTomiさんに言われて2曲目に演りました。
ハワイの風をタップリ浴びて最後まで楽しんでいきたいと思います」

S41a0103 続いて「チョット意味深な曲」と紹介して「Tokyo Toy」。

120_ttオガンちゃんのソロ!

0r4a0121 続けて「Dock of the Bay」。
まずはTomiさんの歌から。
135そしてGatzさん。

0r4a0127 しかし、ベースかっこいいな。
オガンちゃんのようにベースだけで1曲聴かせてしまうベーシストはそうはいない。

140口笛も完璧!

140v_2「ええバンドですね~。コレで全国回れればいいんですけどね…」
ココでアメリカでのツアーの話に。
Tomiさんは年間320回以上ライブをされているそうだ。
しかし、BBキングは年間240本を40年続けたとか…。
するとオガンちゃんが「アメリカで年間240本こなすのは大変なことですよ!」
クリス・デュアルテと全米を回る人が言うのだから間違いない。
ナニが大変かと言っているかと言うと、演奏ではなくて移動の話。
実際、オガンちゃんをEDENでサポートさせてもらった時、運送屋が間違えて配達しちゃって大変なことになった。
ホテルに届けることになっていたのだが、街に同じチェーンのホテルが2つあって、運悪くオガンちゃんが宿泊していない方にEDENを配達してしまったのだ。
運送屋のミスなので先方が転送をしてくれるのだが、何せツアー中でご一行をキャッチするのがムズかしい。その移動距離が凄まじい。
私なんか東京~大阪間だってゾッとしちゃうのに、平気でその何倍も一気に走っちゃうのだ。
しかし、マゴマゴしてるとツアーが終わっちゃう!
どこから送ったのかは忘れちゃったけど、オガンちゃんが計算して「ポンティアックでなら受け取れる」という情報をもらってミシガンまで転送してもらったことがあった。
アメリカは時差が大きいので、ずっと起きていてオガンちゃんからの連絡を待っているのが大変だった。
結構いい思い出ですけど。
で、BBキング。
そんな生活をしているので、車の中に何でもそろっていて日常生活が普通にできるようになっていたのだそうだ。

150_2しかし、失礼なことを申しますが…よくMarshall Blogに書いているように私はブルースとかR&Bとか、ジャズ以外の黒人の音楽を聴く習慣がないんですね。
でも有名どころは知ってますよ。
でも、さっきの「People Get Ready」にしても「Dock of the Bay」にしても、マァ、聴いて感動したりすることはないんだけど、この日の演奏は素晴らしかったね。
素直に言います…感動した!
「ああ、いい曲だったんだナァ~」と思ったよ。
Tomiさん、ありがとう!

150vガラリと変わってGatzさんのカッティングからDoobieの「Long Train Runnin'」。

160_ltrこういうのもタマらんね、オガンちゃんのベースは!

170v_2そしてガッツリと組み合うロジャーさんのドラムス!
気持ちいい~!

180v_2それを背負ってのTomiさんの熱唱。
悪いワケがありません。

190アメリカのゲイの話の後、1部の最後を締めくくったのはアースの「September」。
このグルーヴも気持ちヨカッタね~。
お客さんも全員立って踊ったね~。
カメラを持っていなかったら思わず踊っちゃうところだったぜ!(コレはウソです。私はナニがあっても絶対に踊りません…イヤ、踊れません、猛烈にカッコ悪いから)

200v_sp

210_2

220_2

230_2休憩。
コレはアルタミラの洞窟でも高松塚古墳でもありません。
今まで知らなかったんだけど、JIROKICHIの奥の階段の吹き抜けの部分ってこうなってんの。
カッコよくね?

240_2
物販ではTomiさんの3年前の金沢公演を収録したTomi Isobe & Blues Dogsのライブ・アルバム『Howling in Kanazawa』と並んでオガンちゃん、ロジャーさん、令文さんのTrio the Collagensのライブ・アルバムも販売されていた。
ヘヘヘ、このCollagensのジャケットに使われている写真は私が撮ったモノなんです。

250_2ハイ、第2部。270_wgoまずはGatzさんの歌で、出そうでとうとう出た「What's Goin' on」。
こんなホンワカした楽しげな曲はベトナム戦争がらみの政治的メッセージソングだということを知った時はチョット驚いたっけ。
コレ、『Blanuss』というアルバムでRoland Kirkも取り上げていて、バリバリのブローを聞かせてくれるんだよね。
ちなみ、こないだロンドンのブルック・ストリートのジミ・ヘンドリックのアパートに遊びに行ってオモシロイ話を聞いてきた。
その話は後日『名所めぐり』で紹介します。

0r4a0125ココでもう1人ゲストを迎える。

285_sgココで加わったもう1人のゲストはパリを拠点に活動を展開するハーモニカの清野美土(きよのよしと)。

280vアイリッシュ・フィドルとギターの方と3人でケルトとブルースを融合させた音楽を標榜する「Harmonica Creams」というバンドをやっていらっしゃる。
下がその最新アルバム『ステレオタイプ』。
美土さんからサンプルを頂戴して早速聴いてみたんだけど、コレが実に素晴らしい。
私流に言わせてもらうと「アイリッシュ・プログレ」かな?
大ゲサかも知れないけど、まだロック系音楽にも可能性があるな…と感心してしまった。
バルトークだとかヤナーチェクのようにクラシックがやった民族系との融合を進めるのは軽音楽のひとつの方法であることは間違いないと思うんだよね。
ま、昔からやってるけど…。
そのねらい目のひとつはいつも言っているように東ヨーロッパというか、スラブ系のリズムやメロディではないかと思っている。

285cd曲はThe Temptationsの「Shakey Ground」。
私みたいなヤツは恥ずかしながらフィービ・スノウでおなじみだったりして…。

270vみんなでコーラスをキメて早くも第2部のハイライト的な堂々たる演奏!

290_2

300v

310v「ハーモニカは南部では『ミシシッピー・サキソフォン』と言われているんですよ。
ホンモノのサキソフォンが買えないからハーモニカで代用したんですね」
ちなみに「ブルースハープ」というのはドイツHONOR社の商標で、一般的な10ホールズ・ハーモニカそのものの名前ではありませんから。
320vスティーヴィー・ワンダーを2曲。
まずは「Isn't She Lovely」。

330v_isl熱唱に継ぐ熱唱。
いい声だナァ~。
こんな声なら人前で歌を歌いたくもなるよナァ~。

340vそして美土さんのソロ。
やたらとダイナミックなフレーズに加えて音がとにかくスゴい。

350v迎え撃つGatzさんの口トロンボーン。
トロンボーンのモノマネというのは伝統芸なんですよ。
ナゼか…コレは大学でビッグバンドをやっていた時、トロンボーンの同級生から教えてもらったんだけど、なんでもトロンボーンの音色というのは人間の声に一番近いのだとか…。
それとスライドという構造上音程の変わり目に境目がないでしょ?
そんなところも人間に近いらしい。

355スティーヴィー・ワンダーでもう1曲と来れば…

360_sp「Superstition」でしょう。
まずはTomiさんの歌。
倒れそうなハシゴ
13ヶ月の赤ちゃん
鏡を割る…等々、日本との迷信の違いが面白い…そうでもないか?
ハシゴの下をくぐってはいけないというのはよく知られているところでしょう。
最初に出て来る「writings on the wall」というのは直訳すれば「壁に書いてあること」という意味。
フランク・ザッパが『Fillmore East - June 1971』というライブ盤、コレは私が15歳の時に石丸電気レコード館で買った初めてのザッパのレコードなんだけど、コレに収録されている名曲「Tears Began to Fall」にもガッツリこの表現が出て来る。
「writings on the fall」で「不吉な前兆」とか「悪い予感」とかいう意味なんですぜ。

370v美土さんのソロがますますスゴい!
そして、後に写っているオガンちゃんがデカい!

380歌に引き続いてギター・ソロもバッチリとキメたGatzさん。

390ベースソロも行った~!

400最後を締めくくったのはフレディ・キングの「Sugar Sweet」。
Tomiさんのオハコのひとつ!

420ココでもオガンちゃんはベース・ソロで大暴れ!
お供するのはEDEN。

430vロジャーさんとの掛け合いもカッコよかった!

480そして、クライマックスはTomiさん⇒Gatzさん⇒美土さんのソロ回し!

510イヤ~、ホントにスゴかった!
オガンちゃんがお客さんに「スゴいライブを観たと言いふらしてくださいよ!」なんて言ってたけど…ホントです。
私はMarshall Blogでこうして言いふらします。
スゴかった!

520_gomアンコールはTomiさんとGatzさんが心を込めて歌い上げた…

530v「Georgia on my Mind」。

0r4a0137 最後に昔の大変だった時代を思って作ったTomiさんのオリジナル曲で「Single Daddy's Blues」。

550この晩、本当に真心がこもったいい音楽を浴びて何だか身が清められたような気がしたね。
Tomiさん、また来年もお待ちしています!

560<オマケ>
いつもビックリしてばかりの私ですが…またビックリしちゃったのです。
我が家は年中行事で春に信州に行くことにしているのね。
コレは今日レポートしたライブの9日後に上田の別所温泉に行った時のこと。
下の写真…

570コレ、「marufuji」さんというパン屋さんなの。

580すごくおいしいパン屋さんということで注目を浴びているそうで、毎日すべてのパンが売り切れちゃうほどなんだって。
それをパン好きの家内がインターネットで突き止めて、別所温泉に泊まったついでに寄って来たというワケ。
実際にすんごいおいしいのよ。

590店内にはイートインのコーナーもあって、オシャレな音楽が流れているのね。
で、何とはなしにその音楽を流しているオーディオ装置のところに行ってビックリ仰天!

595この記事で紹介したHarmonica Creamsの『ステレオタイプ』が置いてあるじゃないのよ!
コレが「帰って来たヨッパライ」とか「泳げたいやきくん」だったらわかるよ…時代は違うけど。
言っちゃ悪いけど、絶対にどこにでもあるようなモノではないアイテムが置いてあったワケよ。
ビックリもしたけど、うれしかったね。

600矢も楯もタマらず、このアルバムがココに置いてある理由を代表らしきお店の人にお伺いした。
そしたらその方がHarmonica Creamsのメンバーのどなたかとお知り合いで、6月1日にこのお店でライブをやるっていうのよ!
お誘いを頂戴したけど、6月1日はMarshall Liveでイギリスに行っているし、例え日本にいても東京から来るのはちょっとシンドイんですよ~、と答えると、「え!東京からいらしているんですか?」と今度は向こうがビックリしていた。
これでおあいこ。

610

200_2 
(一部敬称略 2019年4月5日 高円寺JIROKICHIにて撮影)