BARAKA 600回目公演
ゴメンなさい!
まずは素直にお詫びから…。
…というのは今日のレポートの掲載が大幅に遅くなってしまったから。
BARAKAの600回目を記念するライブだったっていうのに…。
開催は3月20日。
もう3か月以上前なの。
その頃はD_Driveのニュー・アルバム発表や渡英の件で、毎日様々な仕事が山ほどイギリスから送られてきて、テンテコ舞いしていた時分でMarshall Blogの制作に時間が割けなかった事情があったのです。
しかし、ナゼD_Driveの名前をココで平気で出すか…。
実はですね、依知川さんをご紹介頂いたのはD_DriveのSeijiさんなのですよ。
Seijiさんは、依知川さんがEDENプレイヤーで、しかも演っている音楽が私の好きなプログレッシブ・ロックということで間を取り持ってくれたのです。
でも、最初にお会いした依知川さんはベーシストの依知川さんではなくて、書道家の「依知川風人」さん。
その時の様子がコチラ⇒芸術の春・依知川風人の世界~ASAKUSA COLLECTION vol.2から
その後、500回目の公演を迎え、20周年記念公演を開催し、そして遅くなっちゃったけど、今日レポートするのが600回目の公演というワケ。
オープニングはBARAKAのキラー・チューン「Butterfly」。
一生さんのMarshallは創業35周年を記念して1997年にリリースされた1959のハーフ・スタック、通称「White Special」。
続けて手拍子とともに「The River is no More」。
「皆さんこんばんは!60回目目のライブです。前回ココで演ったのが500回の時でした。
バンドは22年目を迎えました。
2月にはまたクルーズに行ってまいりました。今日は凱旋的な意味もありまして、もちろん600回目という記念ライブですのでタップリと楽しんで下さい!」
MCの後は3曲メドレー。
ドラマ性に富んだ長い曲が多いBARAKAの「3曲メドレー」!
コレが600回目の気合いだ!
緩急自在にバンドの低音域を固める依知川さん。
そして、どうしても毎回書きたくなるのがこの毛量。このバンドは皆さん、とてもフサフサでうらやましい限りだが、依知川さんはケタが違う。
こんなに毛が多いと手入れがかなりなハズだ。
そこいくとラクですよ~、少ないと!
冴えわたる一生さんのギター。
こういうプレイを「天衣無縫」っていうんだろうね~。
また、いかにも「1959とストラトキャスターのコンビネーション」的なサウンドが素晴らしい。
一生さんも依知川さんも器用に手と足を動かしてトリオ編成の可能性を極限まで追求しているのだ。
依知川さんはそれにリード・ボーカルズだからね~。
ギャラの配分は存じ上げません。
メドレーは「Vampire」から「Waves」に戻り幕を閉じた。
「ありがとうございます。
我々は好きで演っているワケでして、いい意味で600回を達成することができました。
こうやってココまでこれたのも応援して下さる皆さんがいらっしゃるからこそです。
積み重ねてきた音を聴いて頂こうと、10年ぶりに『Vampire』を演ってみました。今までの曲にまた息吹を吹きかけて取り上げていきたいと思っています」
MAXさんからトラブル続きだったクルーズの思い出話を交えてご挨拶があった。
大作「Queen Medley」。
しかし、BARAKAは時代を先取りしてたね~。
私は映画は支持しないけど、Queenの音楽はいいと思っているのよ。
今月またアールズ・コートのフレディの家に行って来たぐらいなんだから。
その模様は近々『名所めぐり』でレポートしますのでお好きな方はお楽しみに!
次から次へと繰り出すQueen節。
でも、サウンドは完全にBARAKA節だ!
依知川さんから5月末から6月上旬にかけてのヨーロッパ・ツアーの告知があった。
今回のツアーはフランス、リトアニア、オーストリアを回られた。
リトアニアの滞在中にオフがあることより、「杉原千畝」の記念館について言及されていた。
時折テレビで取り上げられるようになったことよりご存知の方も多いと思うが、杉原千畝は「日本のオスカー・シンドラー」と呼ばれる戦時中のリトアニア大使で、ナチのユダヤ人迫害に抵抗し、日本へのビザを発給して約4,500人の命を救った人。
その約4,500人の内、約2,000人がポーランド系ユダヤ人だった。
チョットごめんなさいね、依知川さんが杉原千畝の名前を出すもんだから…と言っても私は杉原千畝に詳しいワケでは全くなくて、ただ最近こういう本を読んで大きなショックを受けた。
ナチの迫害を受けたもののナントカ生き残った方々の証言集。
スゴイよ。
人間が、同じ人間にどうしてこんなことができようか?…というナチの狂気の所業が山ほど詰まっている。
特にポーランド系ユダヤ人への迫害が凄まじい。
最近、イギリスにしばらく行っていて、現地でも思ったんだけど我々日本人はもっと歴史を勉強しなきゃダメだとつくづく思うね。
それも鎌倉、室町、戦国なんかじゃなくて、江戸末期からを徹底的に学校で教えて、多くの時間を太平洋戦争周辺に費やすべきだと思ってるんだよね。
「もう1曲カバーを演奏します」…と取り上げたのもまさしくBARAKA節へと変貌を遂げたマックス・ミドルトンの「Led Boots」。
「自由奔放」とか「自由闊達」をテーマにしているとしか考えられないBARAKAアレンジ。
スリルのカタマリのような演奏はジェフ・ベックが聴いたら驚くか、怒るかのどちらかしかないだろう。
「エイ!お前ら元気か?!
この時期、元気じゃなきゃアカンで!」
ナンでやねん?!
一生さんからメンバー紹介があった後、「残りの人生、身体が動くウチに何でもやっておこうかと思います」
ココからがスゴかった!
「カルマ?……
輪廻?……
リンナイ?……ガス台!
ニトリのガス台を買ったけど、火が弱いね。やっぱりリンナイがいいね!」
そして、ちょうどこの日が誕生日の一生さんは「森のクマさん」を交えて自分で自分に「♪Happy birthday」をプレゼントした。
このあたりは一生さんならではの展開。
本編の最後はMAXさんをフィーチュアして「Bharmad」。
最後の最後にドラム・ソロを持って来るのはドラマーさんが大変だといつも思うんだけどね~。
でもMAXさんには「そんなのカンケエねぇ!」ですな?
緻密にかつパワフルなドラム・ソロを披露。
メドレーが2曲入ったにせよ全6曲。
コレがBARAKAのステージ!
濃密な演奏にお客さんも大満足。
ケーキを頂いたところで「The Beatles Medley」。
コレもスゴい展開に耳を奪われてしまう。
最後に一生さんが「Little Wing」を演奏して600回目の公演を終了した。
600回達成おめでとうございます!
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA offcial website