Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ <DAY2>
前日の興奮を東京キネマ倶楽部に丸々残したまま『Mark Boals featuring Kelly SIMONZ~トリロジー完全再現ライブ』は第2日目へと突入した。
KAZさんのEDEN(イードゥン)。
今日もTerra Nova TN-501とD410XSTのコンビネーションだ。
今日のオープニングは前日の本編を締めくくった曲、「Rising Force」。
今日はヒョウ柄のジャケットで登場したKellyさん。
もちろん大絶好調だ!
続けて「Liar」。
今日の方がお客さんの数が幾分多いのかな?
日本での公演の2本目…前日の大成功を受けてますますイキが合って来たかのように見えるフロントの2人。
ココでKellyさんがもう1人メンバーを呼び込む。
「お客さんの中にはボクより彼女ばかり見ている人がいます!」
コーラスのKarena。
ま、kellyさん仕方ないって!Karenaちゃん、キャ~イ~もん。
後で聞いたところによると、Karenaちゃんはイギリスのご出身だそうで…事前に知っていたらヘンリー八世の話でもしたかったな~。
「6人の奥さんで誰が一番好き?」みたいな。
「スウィーニー・トッド」でもいいや。
「アレ、事実だと思う?」な~んて。(実は今、軽く「スウィーニー・トッド」の研究中なのだ。詳しくは後日Shige Blogの『イギリス紀行2019』で!)
「『Trilogy』完全再現」で「Queen in Love」。
実は昨日ヒョンなことで知ったんだけど、私、ボールズさんには以前お会いしていましたわ。
「会った」と言ってもステージの上と客席なんだけど…。
それは2008年のUli Jon Rothのバンドの中野サンプラザホールでのこと。
気が付かず失礼しました。
この「火あぶりの刑」になってしまう女王はダレ?
スウェーデンの歴史はまったく知らないけど、イギリスが歌詞の題材になっているとすると一体誰なんだろう?
「火あぶりの刑」は失神するまでの間がやたらとキツいのだそうだ。そりゃそうだろう。
だからアン・ブーリンにしてもスコットランドのメアリーにしても斬首してるでしょ?
しかも、アン・ブーリンの場合は、一太刀で確実に首が落ちるように特に鋭利な剣をフランスから取り寄せて予行演習までしたという。
予行演習で実験台になった男性は自分の首を使うように喜んで申し出たそうだ。(←コレはホントかどうかわからないけど、イギリス人の友人から聞いた)
一方、メアリーは執行人が剣を振り下ろす時に手元が狂ってしまい、ひと振りで首が落ちなかったため、気の毒に、再度剣を二度振り落としたという。
落ちたメアリー女王の首の唇は少しの間動いていて、それはあたかも祈りを捧げているようだったらしい。
イギリスはそもそも死刑の多かった国で、火あぶりは魔女狩りや反逆罪を犯した者に下されるのが普通だったらしい。
レディ・ジェーン・グレイだの、ガイ・フォークスだの、イギリスのにひどく残酷な話がたくさんある。
とにかく残忍なまでに必殺のフレーズを弾き連ねるKellyさん。
もういっそのこと「The Excutioner of Six Strings(6弦の死刑執行人)」とでも呼ぶべきか!
思わず「Knucks」。
このグー同士をくっつけるジェスチャーは「knucks(ナックス)」って言うのだそうです。
時代はグッと下って1994年の『The Seventhe Sign』から「Forever One」。
この曲は前日には演奏されなかった。
後半のスロー・テンポに乗ったKellyさんのシュレッディングが凄まじい!
「今からイングヴェイ・タイムです!」と次に持って来たのは「Far Beyond the Sun」。
Markがステージを降りている間のバンド陣による激演イッパ~ツ!
そして「I am a Viking」。
昔、「ビッケ」っていうのがあったね。
今日は『Trilogy』の収録曲の合間に他アルバムの人気曲を挟み込むようなプログラムだ。
ね、次は『Rising Force』から「Little Savage」。
昨日も書いたけど、この曲はカッコいいね。
起伏に富んだ曲の構成で、イギリス以外のヨーロッパの国出身のプログレ・バンドのレパートリーを想起させる…スキ。
アルバム通りのオーダーで続けて「Magic Mirror」。
なるほど…この曲は日本のメタルの皆さんが演っているような曲のルーツの香りがプンプンしますな。
イングヴェイの影響力ってのはホントにスゴイな。
また書いておくけど、大分前に新宿厚生年金会館で会った時に「オレのことを『インギー』って呼ぶな」とご本人が厳におっしゃっていましたよ。
街でマルムスティーンさんに出くわしても「ハイ!インギー!」なんて絶対に呼ばないように…かなりイヤがっている様子だったから。こっちは親しみを込めているつもりでも、本人にはまさに「慇懃無礼」に聞こえるようです。
昨日よりも激しく、圧倒的なテクニックでクラシカルなフレーズを編み上げていた。
昨日はMarkがMistheriaの後を継いだけど、今日は趣向が変わってサブステージから小寺里枝が登場。
水を打ったように静まり返った会場に小寺さんの弾くヴァイオリンの美しい音色が鶯谷に鳴り響く。
昔々、京都から来たお坊さんが「ナンやココはウグイスもおらへんのかいな…」と、京都からウグイスを持って来させて離した。
そして、「ホーホケキョ」とこの上野の山の東に美しいウグイスの鳴き声が聞こえるようになったことが「鶯谷」という地名の由来だ…ったような気がする。
今日は小寺さんがそのウグイスの役割を演じているワケだ。
やっぱりこう、毛色の違うパフォーマンスが加わると雰囲気がガラっと変わっていいよね。
横河さんの赤い衣装と舞いは観る人の目に強く焼き付いたことと思う。
3人のコラボレーションによる「誰も寝てはならぬ」は間違いなく第2日の見どころのひとつとなったハズだ。
そして、ステージは元の調子に戻って、『Marching Out』から「Soldier Without Faith」。
「♪Gotta get out of here」というプレーズがメッチャ耳に残る~。
しかし、改めて聴いているとディミニッシュの活躍ぶりがスゴイね。
すべての曲に使われている感じ?
ジョージ・ハリスンもロイ・ウッドもジャンゴもタジタジだ!
さらにKellyさんのめくるめくテクニックを!
「Trilogy Suit Op:5」だ!
この終盤でバラードをひとつ。
しかも2000年のアルバムから。
『War to End All Wars』の「Miracle of Life」。
Markの伸びやかな声にみんなが酔いしれた。
ホントに魅力的な声だ。
もう1曲、1999年の『Alchemy』から「Hanger18, Area51」。
イングヴェイはこんなSi-Fiっぽい曲も作ってるのか…。
そして、この辺りのアルバムもMarkが歌っているのね?
Kellyさんからバンド・メンバーに関する楽しい話があって…「最後の曲になりました」
「エエ~!」
…ってもう『Trilogy』の曲は全部演ったんじゃないの?
ん?「まだ演っていない曲がある」って?そう!
アルバムのオープナー、「You Don't Remember, I'll Never Forget」。
今日は本編の最後に持って来た!
今日も一瞬のスキも見せない完璧な演奏を見せてくれた6人!
本編が終了し、Kellyさんの激演にひときわ大きな歓声が浴びせられた。
アンコールは前日と同じ内容。
まずは激盛り上がりの「Gimme! Gimme! Gimme!」。
ABBAってヨーロッパでいまだにスゴイ人気なのよ。
ケタ違いのスーパースターなの。
スウェーデンの超英雄というなんだろうね~。
スウェーデンってオリジナリティに富んだいいバンドが出て来るんだよね。
メタル方面はチョットわからないけど、AnekdotenとかMats/MorganとかFreak Kitchenとかメッチャかっこいい。
ちなみにAnekdotenは日本では「アネクドテン」と表記/発音しているけど、スウェーデン人の友人に確認したところ「アニクドウトゥン」みたいに発音していたのでスウィディッシュ・ロックがお好きな人は要注意。
あ、Mats/MorganもFreak Kitchenもザッパ・スクールでした。Mattias IA Eklundhという人、一度NAMMで少しだけZappaの話をしたことがあるんだけど、ものすごく感じのいい人だった。
In FlamesのBjörn Gelotteも最高に気持ちのいい人だったし…スウェーデン、いいな~。
スウェーデン・コーナーおわり。続いて「I'll See the Light Tonight」。
もう今日のショウも残りあとわずか!
そして、Mistheriaとは幾度となく激しいバトルを繰り広げた。
昨日同様、Markが歌うKellyさんの「Now Yout Turn」!
Kellyさん最後にひと暴れ~!
今度はkellyさん曲主体でゼヒ!
Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ official website
さて、既報の通り11月9日に東京キネマ倶楽部で開催されるMarshallのイベント『Marshall GALA 2』にKellyさんとKAZさんが出演します!
Kellyさんのチーム他、Marshall GALAでしか観ることのできないパフォーマンスの数々をどうかお見逃しなく!
行こうと思っているけど、11月はまだ先なので予定もハッキリせずチケットを買い控えている方がいらっしゃると思います。
本コンサートは長丁場なのでイス席のみの立ち見なし。お客さんを詰め混むようなことは一切しません。
よって売り切れた時点でチケット販売は終了となり、おひとりの追加もできなくなります。
ですのでゼヒお早めにチケットをお求めくださいませ!
当日はMarshall GALAオリジナル・グッズを会場限定で販売もさせて頂きます。
Marshall GALA2の詳しい情報はコチラ⇒Marshall GALA 2の詳細を発表します!
それとこの動画。
11月9日、Kellyさんのホーム、東京キネマ倶楽部でお待ちしています!