アナタにとどけ…マーシャル・ブログがおくる銀幕一楼とTIMECAFEのワンマン~『俺とおまえと西川口』
長い!…今日レポートするショウのタイトルが『銀幕一楼とTIMECAFE presents ~西川口Hearts 20th Anniversary ウルトラスーパーワンマンライブスペシャル~俺とおまえと西川口』。
西川口Heartsさん、20周年おめでとうございます!「私と西川口」といえば…アレ。
私はやっちゃいそうだったよ。
…というのは、陸橋を超えて「西川口陸橋」の信号を過ぎた最初の角を左に曲がるとHeartsさんじゃない?
で、その角を少しすぎると道端に下の「直進&左折のみ(右折はイヤよ)」の比較的大きな標識が立っている。
その通りの向かいは駐車場だ。
ウッカリその標識を見落としてその向かいの駐車場に車を入れようと右折してごらん。
その先にはおまわりさんが待ってるんだよ。
幸いシッカリと標識が目に入ったので私はセーフだったけど、幅員が狭いワケでもなく、あんな見通しの良いところでナンだって右折禁止になんかにしてるんだろう?
1点減点、罰金4,000円。
クワバラ、クワバラ。
なんて超ローカルなことを書くといかにも私が西川口に縁があるように思う人もいるかも知れないけど、Heartsさんにお邪魔するようになるまで人生でただの一度も西川口に行ったことがなかったのです。
さて、銀幕さんの単独公演。
冒頭、緞帳のハジから顔を出したのは「子銀ちゃん」。
「みなさん、こんばんは!
アレ?緊張してるのかな?
ただいまより『銀幕一楼とTIMECAFE presents ~西川口Hearts 20th Anniversary ウルトラスーパーワンマンライブスペシャル』を開催したいと思います!
ボクは子銀です。『子銀ちゃん』って呼んでね!拍手や手拍子をドンドンお願いします。
一緒に参加する方が楽しいから!
では、ワンマン・ライブ始まるよ~!」
寒河江くんはJCM2000 DSL100と1960AにSV20H&SV212を添えて。
下段のヘッドは松永さん所有のEDEN、Traveler400。
この日は上段のTerra Noca TN501を使用。
瀬間ちゃんはNATALのCafe Racer。
コレね~、音だけじゃなくてサラサラの手触りも気持ちいいんだよね~。
「ようこそ西川口へ!遠いところありがとう。
皆さまと精いっぱい楽しんでいきたいと思います。
長丁場ですが最後の最後まで楽しんでいってください」
銀幕さんのゴーゴー風のアクションの切れ味が鋭い「わがままルージュ」。
寒河江くんはレスポールに持ち替えた。
「脚立を囲んでキャンプファイヤーでお願いします!
これから儀式を教えましょう。手をつないでマイム・マイムをやります!」
銀幕さんの指示通り、客席には脚立を囲んだお客さんの輪ができる。
その輪の中に飛び込んだ銀幕さん!
「ライブ中にマイム・マイムをやるバンドはなかなかないからね!」
「マイム・マイム」はクレツマーですな。
私はクレツマーが結構好きで、CDを集めるとはなしに何枚か持っている。
何となく「不幸」を音に置き換えたような悲惨なメロディを構成する微分音階がタマらないんだよね。
ちなみに自発的に「クレツマーが好きです」と公言する人には今まで一度もお会いしたことがない。
もっとも海外でもそういう人に出くわしたことがないんだけど、少なくとも普通にCDは流通しているからネェ。
日本人ももっと色んな音楽を聴くようになるといいネェ。
私は音楽に関しては普通の人より何倍も貪欲なので、死ぬまでに少しでも多くのいい音楽、あるいはオモシロい音楽を聴きたいと思っていましてね…クレツマーはそのオモシロい音楽のウチのひとつなのです。(Klezmer:「クレズマー」という表記もあり。要するに東欧のユダヤ人の民謡を元にした音楽。小学校の時に音楽の授業で習う「ドナドナ」なんかもそう。ちなみにあの「ドナドナ」に出て来る牛はユダヤの囚人のことらしい。「市場」が意味するところは…おわかりでしょう?)
「第1部はどうだった?」と子銀ちゃん再登場。
エ~、もう第1部終わったの?
すさまじく速いテンポにビックリ!
お召し替えをしてステージに戻った銀幕さん。
ショウはココから第2部の『メモリーオブ西川口』となる。
ホーン・セクションも加わり舞台は一層賑やかになった。
お、寒河江くん、今度はフルアコだ!
ナチュラルのスプルース・トップってカッコいいよね。
でもね、ES-175はダメ。サンバーストに限る。
L-5はナチュラルだ。
「手が震えて着替えに時間がかかちゃって…待たせてゴメンね。ホーン・セクションが入るとできる曲があります。
今日はワンマンですからね。お願いしたワケです。
ホーン・セクションを交えてもうひとつ聴いてもらいたい曲があります。
ミュージック、スタート!」
ホーン・セクションが舞台から去り、いつものTIMECAFEのメンバーがステージに残る。
「このメンバーになる前から演っていた曲。当時はメイクなしのスッピンでした。
西川口Heartsさん、20周年おめでとうござます!2人でやっていた時からステージに立たせて頂いています。
まさかココまで来るとは思ってはいませんでした。
第2部のラストはこの曲で…」
「再会」を熱唱して第2部の『メモリーオブ西川口』終了。
ショウはまだまだ続く。
スゲエ、豪華3部構成だぜ!
また銀幕さんが姿を消し、ステージに残った3人がインストゥルメンタル曲を奏でた。
しかし…瀬間ちゃんのドラムスってカッコいいな~。
手数とかツーバス連打とかとは無縁の世界。
「ドラムらしいドラム」って言うのかな。
ドラムス本来の仕事をキチっとこなしているというか…。
私なんかは癒されちゃうね、今、こういうドラムスこそカッコいい。
そして、鳴りのいいNATALのキットがベスト・マッチしている。
ほんとカッコいい。
またしてもお召替えして登場した銀幕さんに大きな歓声が上がる。
シルクハットを吹っ飛ばしてのエキサイティングなギター・ソロ!
それに呼応しているかのように絶妙なバッキングを聴かせるバンド陣。
「皆さん、楽しんでますか!?第3部です!
ご覧の通り過去のモノは全て楽屋に置いて来ました。
ココからはコレからの銀幕をお見せします!」
可愛いお客さん!
お父さんの肩に乗って、銀幕さんと同じフリをしてるの!
またレスポールに持ち替えて味のあるギター・ソロを突っ込む寒河江くん。
松永さんも帽子を吹っ飛ばして大熱演!
ん~、ベースの音、抜けてます!キャビがEDENだともっとスゴいことになります。
「ハァ~、ハァ~(すごい呼吸)…はじめて来た人、ビックリしたでしょ?
今日は遠くまでお越し頂いてありがとうございます。
アルバムが出来ていなかったこととか引きずっていました。
バンドの舵取りも100%できていなかったし…。
ココまで来て、元号も変わり、もう一度皆さんに喜んで頂ける銀幕一座とTIMECAFEとなりたい思います」…とご挨拶。
「次がラストです」
お定まりの「エ~!」のリアクションに「コレぐらいがちょうどいいんだって!またどこかでお会いしましょう!」と銀幕さん。
さすが!まったくもってその通り。
いつも書いてるけど、エンタテインメントというのは全部見せちゃうのは三流なんですよ。
少し「観足りない、聴き足りない」に止めておくのが一流どころのやり方。
また観に行けばいいんだから。イヤ、また観に来させなければイケない。
とにかく昨今のライブ・コンサートは長すぎだってば!
アンコールを入れて2時間。ソレでいいのだ。
3部からなる本編を締めくくったのは「アナタにとどけ『偉大なる歌』!」
アンコールにはホーンセクションがまた加わってハデにブチかましてくれた!
曲は「サタデーナイト」。
銀幕さん、自家製の移動式ステージに乗って客席で熱唱。
台にはチカチカと光るLEDまで付いてるんだから!
しかし、盛り上がってんな~!
リハーサルの時に念入りにこの台の仕上がりをチェックしていたけど、その甲斐あってバッチリの演出効果でした!
「ありがとうございました!
お家に帰るまでがワンマンですからね」と最後の曲に取りかかった。
「どうもありがとうございました!
Hearts、20周年本当におめでとう!
皆さま、ステキな夜を!」
大きな歓声に包まれてメンバーはステージを後にした。
銀幕さんがステージに登場し、再度お別れのご挨拶をして『俺とおまえと西川口』が完了した。
銀幕一楼とTIMECAFEの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト