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2021年11月18日 (木)

amber lumber 5周年ワンマン『マンマミーア LIVE2』<前編>

 
amber lumberが5周年!
早いな~、ホントに。
amber lumberが初めてMarshall Blogにご登場したのは2017年7月12日の記事
「今年の1月に結成され…」なんて書いてあるので、2017、2018…もうチョットで丸5年というワケだ。
その最初の取材は目黒のLIVE STATIONだった。
ココのところ、amber lumerの取材といえば、神田のTHE SHOJIMARUへお邪魔することが多かったのですごく意外だった。
でも、そういえばそうだったワ…。
コレがその時のようす。
280_am そして5周年の単独公演は、amber lumberホームとも呼ぶべき神田THE SHOJIMNARUで開催された。
今回は2回目の「マンマミーア」のステージもあって楽しみ倍加だよ。10v今回のステージのようす。20征史さんが描いたこれまでのamber lumberのCDジャケットのデザインがそこかしこに飾られている。30このネコのデザインいいですね~。
コレってベニヤ板に描いてるんだよ。

40そして、舞台の上にはMarshall。
アキラさんのAS100D。
Marshallのアコースティック楽器用アンプで海外ではロング・セラーのひとつなのだ。50征史さんが長年愛用している1992 SUPER BASSのハーフ・スタック。60vさらにASTORIA CLASSIC。
…と、今日はかなりのMarshallゾッキ!70開演前にひとり3枚ずつ引かせてもらえる「ネコ大仏」カード。
もちろん1枚1枚が征史さんの手作り。
大変だよ、コレだけ作るのは!
最近では征史さんのカードに書いた言葉が、引いた人にマッチしてくるようになったとか…。
もはやamber lumberの「お諭し」ですな。
家内と3枚ずつで計6枚。
この言葉…何だか尾崎放哉や種田山頭火のイメージが重なって来たな。
70r4a0460咳をしても一人
 
あしのうら洗えば白くなる

 
墓の裏にまわる


…コレらは尾崎放哉の作。
スゴイでしょ?コレで俳句だからね。

✕4つでも爽快
 
極楽で待っています
 
…なるほど「爽」という字には確かに「✕」が4つ入ってるもんね。
こうしてネコ大仏の言葉もソロソロ自由律俳句になりそうだ。
  
オヤジ、涅槃で待つ
 
あ、コレは違うか…。
私、尾崎放哉が好きでしてね…昨年、小豆島にある家まで行ってきた。
放哉のすさまじい人生についてはいつかShige Blogでやろうかと思っています。Hosai そして、今回はカワイイ缶バッジもプレゼントしてもらったよ。
クジラの方はamber lumberのレーベルのロゴ・サイン。
amber lumberには「ホエールソング」という曲もあったね。
こんなの今のウチだよ!
カードもバッジもamber lumberが武道館で演るようになったらもらえなくなるよ。
70r4a0463_2「アレ~?
結構たくさん来てくれて、ありがとうございます!
今日は2部に分かれて、前回同様に第一部は2人で、二部はバンド形式で演ります。
最後まで楽しんで~…どうぞ!」S41a03365周年の単独公演のオープニングに配したのはファースト・アルバム『運命の輪っか』から、おなじみ「青い月夜」。80森永JUDYアキラ90v山本征史100v「♪君の涙が涸れ果てて 舟が出せなくなったなら  僕の涙を海にして 青い月夜に漕ぎ出そう」だなんて、何てロマンチックな歌詞なんだろう。
征史さんのどこからこんな言葉が出て来るのかしらん?と思いたくもなるけど、実は征史さんのインプットの量は生半可ではなくて、音楽はおろか、落語、浪曲、講談、新内、常磐津、浄瑠璃、大津絵、最近は琵琶語りまで網羅して様々な芸能を勉強しているワケよ。
読書はもちろんで、私も最近「崇徳院」に関する本を教えてもらって早速入手した。
やっぱりアレと同じで食べないと出ないのよ。
そして、いいモノを食べればそれだけいいモノが出て来る…山本征史がコレの良い例だ。7s41a0005そして、そのロマンチック極まりない言葉を音にして聴く者の耳に届けるのがアキラさんの「声」だ。
何とも魅力的なコンビネーションではあるまいか!110「ありがとうございます!…あ~、自信満々に間違えた~」
聴いていてゼンゼン気になりませんでしたが…。
間違いに自信が持てれば「間違いではない」ということよ。
120v「5年前の今日作った曲ですね。
こんなに続くとは思っていませんでした」
なるほど。
「青い月」を1曲目に持って来たワケがわかったところで…130v2曲目はアキラさんがギターのボディを叩きながら歌う「キミの知らないボク」。140v_ksb2009年のアキラさんの3枚目のソロ・アルバム『Arms』のオープナー。Armココもシットリと…征史さん曰く、今日は「大人」な感じ。150しかし、自分で言うのもナンだけど、ギターの音がいいな~。
やっぱり、アコースティック・ギターを拡声するならそれ用のアンプを使うのが一番なのよ。
日本はコレが滅法ダメなの。
海外ではアコギ・アンプを使うのはごく当たり前のことなのにね。

この日、新しい自前のマイクを持ち込んだアキラさん。
0r4a0105「(新しいマイクが)とてもアナタの声に合っていると思います。
声がデカいし、あつかましく出てる…あ、コレはホメているんですよ!」とは征史さんの感想。165v_armウン、確かにアキラさんの感情が新しいマイクを通して伝わって来た!
 
実はこのMarshall Blogは、私は写真を撮ることに集中しているので、家内がショウの内容をメモしてくれている。
後に私がそのメモを見て、撮った写真をショウの進行に割り付けて記事を書いているのね。
事前にセットリストが手に入る場合はそのメモにタイトルを記すことができるけど、そうでない場合は曲名がわからないので何がしかの「仮題」っぽいモノを記しておくことが多い。
そうしないと後でわからなくなっちゃうから。
それで今回は予め演奏する曲がわからなかったので、家内はメモのこの曲のところに「冷たい雨」と書いた。
それがタイトルだと思ったから。
160ところが、この曲のタイトルは上に書いたように「キミの知らないボク」であって、家内の仮題は見事ハズれてしまった。
でもオモシロイな…と思ったのは、この曲に「冷たい雨」という文句がたった2回しか出てこないにもかかわらず、家内はそれがタイトルだと思ったということ。
アキラさんが歌うメロディに乗ったこの「冷たい雨」という6文字の言葉がグサっと印象に残ったワケだ。
だから「音楽」はオモシロい。S41a0010 「メタル征史がでてくるかもしれない」と征史さんのベースがウナり出した次の曲は「ARMS39-for U」。
450v2011年に突然ドラマーになろうと思い始めたというアキラさんがドラムスをプレイしながら歌う。
この曲もアキラさんのソロ・アルバム『Arms』からのチョイス。
レコーディング・メンバーには峰厚介さんや仙波清彦さんがクレジットされているんだよね。
JUDYスゴし!170v_armsギターのストラミングを見ててもわかるんだけど、やっぱりリズム感がいいんだろな~。
何の危なげもなくドラムスを叩きながら歌っちゃう。
本当に才能がある人は、楽器の演奏はお茶の子サイサイのことで、「その楽器を奏でてナニを作り出すか」で勝負することしか考えてないものだ。190曲が後半に差し掛かる…
180征史さん大爆発!
「メタル征史」とはこのことか!
私は「夜叉」の頃から拝見させて頂いております。
195vMarshall SUPER BASSが「メタル征史」を轟音でサポートしているところ。240vアキラさんはドラマーのままで今度は征史さんが歌う。200_bl曲はamber lumber3枚目のアルバム『Hundred Suns』から「I Wanna Be Your Blood」。210vアキラさんは当然CDのレコーディングでもドラムスをプレイしている。
リズム・キープに徹したシンプルなプレイにドラミングの意味合いを再認識させられる思いがしますな。
コレでいいのだ。220v初めてコレを聴いた時、「やった!」と思ったよ。
「医学ロック」っていうの?
それでいてラブソング!
こんなことやった人は過去にいたのかしらん?230歌だけでなく、当然ベースも暴れまくる!7s41a0192_2征史さんの見事な跳躍が曲を締めくくる。
250v「サンキュー!
急激に子供っぽい曲。
さっきまで大人っぽかったのに…」
イヤイヤ、メッチャよかったですよ~!S41a0152「今日、マイクも新品だし、Marshallからアンプを借りました。
なかなか高級な音がしてると思います」とアキラさんがPRしてくれるとすかさず「Marshall祭りですね」と征史さん。
0r4a0110次はアキラさんのソロのライブでも取り上げたという「毒を吐く」。
ファースト・アルバム『運命の輪っか』のクローサー。0r4a0099それこそ「毒」を含んだような言葉が、アキラさんの語るような歌い口と声で並べられるとまるでナニかを諭されているような気になってくる。
説得力のある曲だ。
290そこに絡んでくるのが征史さんのフレットレス・ベース・サウンドが深遠な世界を作り出す。
280何でも「毒を吐く」はamber lumber結成のキッカケになった曲だとか。
アキラさんが1人で演ってたのを耳にして征史さんが「一緒に演りたいな…」と思ったのだそうだ。
確かにこの曲は魅力的だと思う。

260_dh「ありがとうございます。
早くも1部最後の曲です…今日はマンマミーヤが2曲も多くやります」
「2人で演るようになってヨカッタですね」と語りかける征史さんに「誘ってくれてありがとう!」と反応するアキラさん。
0r4a0108「夫婦でもない、友達でもない我々が音を紡いでね。また曲を作りたいですね」 

S41a0017 と、一部最後はamber lumerの静かなるキラー・チューン「ここにある宇宙」。
コレもファースト・アルバムからのチョイス。300_kkauコレも最初に見た時はビックリしたナァ。
「想像は記憶」…「創造」かな?
歌詞カードにはカタカナで記載してあるのでどちらが正しいのかはわからない。
静謐にして曖昧な世界から…

390v「♪ここにある宇宙」という言葉が誘爆を起こしamber lumberの「宇宙」が一気に広がる。

400ここから征史さんがベースエフェクターを駆使したベース・プレイで壮大な「ここにある宇宙」を創り出すのだ!

410グルグルグルグル…足でエフェクターを操作。
430足の爪はチャンと切ってある。

420_1アコースティックのフレットレス・ベースとエフェクター、そしてMarshall…440この組み合わせで征史さんが出すサウンドは他では体験できないモノだ。460vこうして征史さんは今日も宇宙の果てまでブッ飛んでいった!470vそしてアキラさんの声が宇宙を引き裂く!
「ウイスキー・ヴォイス」の異名を取るアキラさんの声。
どんなに遠くにいても聴けばすぐにそれとわかるその声は、「アキダイ」の社長か、「肉のさがみ屋」の女主人か…。
カッコいいことこの上ない。
いつも書いているけど「歌は声」だ。そして、「声が歌」なのだ。
S41a0006「山本征史!」

480第一部の締めくくりの言葉は「Marshallいい音だねぇ~」。

490ありがとうございます。
アキラさんが使っているMarshallのアコースティック・ギター・アンプはAS100D。0r4a0005 <後編>につづく
 

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 200(一部敬称略 2021年11月14日 神田THE SHOJIMARUにて撮影)

2021年11月 9日 (火)

D_Drive フロア・ライブ vol.3 <DAY1:後編>

 
「では、セカンド・ステージを始めさせて頂きます。
ココで演ったことありましたよね?…ないですか?
「ユー・ミー」という曲。
Seijiさんが作曲した曲です。
Seijiさん、解説をお願いします」0r4a0343 「タイトルの『ユー・ミー』はアルファベットで『U_Me』…つまり『う・め』と書いてます。
梅の曲です。
『梅の曲』っていうとなんかカッコ悪いじゃないですか。
以前『六弦心』というイベントで唱歌の「どこかで春が」を演ってから、春になるとその曲を取り上げているんですね。
桜を思い浮かる情緒的な曲…D₋Driveには、こういう情緒的な曲が無いなぁ、と思って。
でも、桜の曲はいっぱいあるじゃないですか…そこへ行くと梅の曲ってあまりない。
それならオレは梅の曲を作ろう!…と。
梅って神戸が有名なんですって。
後付けなんですけど、Yukiちゃんも神戸、オレも神戸なんで、コレで『地元の曲:もできるな…と考えたワケです。
岡本梅林公園が有名なんですって…行ったこと無いけど。
梅は花が咲くのは2~3月、実を収穫するのが6月ですが、D_Driveは年がら年中演っていこうと思っています」

10v_2…ということで、首都圏エリア初の「U_Me」。
コレは「You」と「Me」のシャレにもなっているのね?
出て来たのはナント和旋法!
「Thumbs Up」に続いてのスケールでのアプローチか?
SeijiさんはMCで特に言及しなかったが、独自のスタイルで「和洋のフュージョン」を実現していると私は思った。
30v_2SeijiさんとYukiちゃんが交互に奏でるメロディは短調でどことなく「寒梅」を思わせる。
20_umeハードなパートもバッチリ盛り込まれていて、全体の印象としては「今までのD_Driveになかった1曲」という感じ。
実は私もこの日初めてこの曲を耳にしたんだけど、正直ナニを演っているのかがよくわからなかった。
それでSeijiさんと色々と話をして、デモの音源を聴かせてもらった。40v_2それでこの曲のスゴさがわかったという次第。
この日のお客さんの反応を見ていても、チョット「ポカーン」という感じだったが、コレ、メチャクチャいい曲です。
50v_2ま、私が言う「いい曲」という第一の審査基準は「他に滅多にない」ということなんだけど、この曲はそれだけに止まらない「深さ」を持っていると思う。
既にアチコチで演奏していると聞いたが、この日の演奏はまだ自家薬籠中に入れていない…という感じが否めなかった。
もう少し経って曲の方がD_Driveに近寄って来た時にはスゴイ演奏が聴けるんじゃないかしら。

60vところで…梅。
ウチは毎年自分のところで梅干しを作っているのね。7img_0933市販の梅干しは化学調味料まみれでどうにもならないから。
事務所の前で毎日1回ひっくり返して一定期間ノンビリと干す。
通りかかる人がそれを見て「梅干しだ!梅干しだ!」とナゼか喜んでくれる。

7img_0938ウチの場合、原材料は梅と塩だけ。
シソも使わない。
ビックリするほどスッぱいけど、身体に良い感じ満点!
イヤイヤ、それより何より、とにかくおいしいのよ。
7img_0939 続けてもソフトに「The Shape of Your Life」。70_solYukiちゃんがお姉さんに捧げた曲。80v由佳梨さん、お元気にされているかな?
 
お姉さんとD_Driveの共演イベントはコチラ⇒チェリーを三つ入れてください。<前編>~私の新開地(上) 3部作。70r4a0731こうしてホンワカと演るD_Driveもいいもんです。80ホンワカ~。110 ガラっと変わってYukiちゃんのカッティングでスタートする「Wings」。
D_Driveで16分のギター・カッティングとは珍しいが…90v_wiすぐにヘヴィなD_Drive節になるところがまたよろしいな。

100v_2Yukiちゃんが可愛がっているインコ、「レモン」ちゃんと「ライム」ちゃんに捧げた曲だから「Wings」。
「Wings」というとシロエリハゲワシやカンムリクマタカのような猛禽類を想像しがちだけど、ココは可愛くパラキートちゃんだ。
 
イギリス人のことをバカにする時、「Limey(ライム野郎)」という言葉を使う話はしたっけ?120v「ありがとうございます!
『U_Me』いかがだったでしょうか?
今までに無い曲かな…と思っています。
そして、コチラもまだ音源になってない『Wing』という曲を演ってみました」0r4a0345 「今日は前回と使用しているキャビネットが違うんです。
今日使っているのははBタイプのスピーカー・キャビネットなんです。
3段積みにした時に1番下にくるキャビですね」150vこの日のYukiちゃんのMarshall。
スピーカー・キャビネットの全面がストンとまっすぐになってるでしょ?165vこっちはいつも使っているAキャビネット。
上半分が斜めになっていることで中のスピーカー2台が少し上を向いて音が遠くまで届くようになっている。7img_2046 Aは「Angled(アングルド)」の「A」…角度が付いているから。
Bは「Base(ベース)」の「B」…三段積みにすると下にくるからね。
 
Seijiさんも今日はBキャビ。
145v_1AとBの音の違いについて説明するSeijiさん。
一般的にAキャビは音がハデハデ、Bキャビは音が締まって聞こえる…と言われている。
ジェフ・ベックなんかは「Bキャビ党」で、来日した時は必ずBキャビネットを指定して来る。
音の違いもさることながら、彼に言わせると自分のギターの音をモニタリングしやすいのだそうだ。

140_2昔はPAシステムが無いか、あってもボーカルズにしか使っていなかったので、ギタリストにとってスピーカー・キャビネットの音の違いはとても重要なことだった。
もっとも、海外なんかは三段積みにするのが普通だったのであまり関係ないといえば関係なかったんだけどね。
でも、こんなキャビネットの音の違いなんて、PAを通したら絶対にわからないからね。
このあたりも「フロア・ライブ」の醍醐味なのだ。160ちなみにYukiちゃんは先日レポートした長野トヨタのCMではAキャビを使っている。
 
詳しい情報はコチラ⇒D_Drive YukiのMIRAI

Img_3760「大阪では三段積みも使っています。
ゼヒ、大阪に見に来てくださいね!
さて、12月25日と26日にまた新横浜Strageに戻って来ようと思っています。
クリスマスですけど、『年末のライブ』ということで皆さんと楽しみたいと思います」

Img_4354 ギターを持ち替えての1曲目は「Gradation」。180_grd海辺をドライブしている時に目にした海と空の美しいグラデーションの印象を閉じ込めた1曲。
コレもひとつのアクセントととしてD_Driveのショウには欠かせない。
全然違うんだけど、大好きなThe Kinksの「I remember」という曲を連想させてくれて、私にとってはそっち方面からとても親しみのある曲なの。

0r4a0520_2 続いては「1,000,000h.p」。

200_hpみんなでテクニックをひけらかして…
0r4a0511ピロピロピロピロと…

220vウソウソ、テクニックだけではござんせん!
210v_2コレもD_Driveならではの1曲なのだ!
230v_2「ありがとうございます!
『Gradation』と『1,000,000h.p』を聴いて頂きました」
チーコちゃんの物販コーナー紹介コーナーがあって…
「Marshall Recodsから出ている『Maximum Impact』の国内盤にはブックレットが入ってます。
そのブックレットにメンバー直筆のサイン入れてますので、どうぞよろしくお願いします。
今日は時間が経つのがすごく早い!」

240vホント早い。
もう最後のセクションだもん。
残り3曲の最初はChiikoちゃんの猛烈なドラム・フィルから。

Img_4368その猛烈なドラムフィルのサウンドはNATALが演出しております。245曲はYukiちゃん作の「GEKIRIN-逆鱗-」。260Yukiちゃんは関西の人にしては珍しく熱心な中日ファンなのであろうか…「ドラゴンボール」をイメージして作った1曲。

0r4a0508 ハードな曲調がチーム一丸となって優勝に向かって突き進む姿を彷彿とさせる。
え、違うのッ?!
だって「ドラゴンズ」に「ボール」でしょ?
ま、私はそんな世代でございます。270vこの曲もスッカリDスタンダードになった感があるね。
1枚だけ逆さに生えた竜のウロコの話がなつかしい。280v_rr足をクジいてしまったToshiくん。
以前、同じく派手に足を捻挫した人がステージの上手方面にいましたが、Toshiくんがそんな状態だとは言われるまで気がつかなかった。290足が自由に使えないのでペダルボードをキャビの上に置いて手で操作する作戦を採ったが、不自由な目に遭っているシーンは全くなかった…いつも通りのように見えたゼ。
300v演奏はバッチリとキマったけど、ドラゴンズはセ・リーグでブービーじゃないの!
しかし、私は幼い時にチョット野球を見た時期があったけど、もうサッパリわからなくなっちゃったな。
私が知っているチームといえば、ヤクルトアトムズとか大洋ホエールズ、東映フライヤーズとか西鉄ライオンズの時代、王や長嶋がバリバリやってた時代だもんね。310v_2最後を締めくくったのは「Screw Driver」。320いつも通りハードにヘヴィに曲が展開すると…330Toshiくんがステージに上がった!
足は大丈夫なのか?
340するとYukiちゃんも!
360仲間が増えてうれしいChiikoちゃん。350_2「ヤルやないかい!」

0r4a0480 おお~Seijiさんも!
捻挫は大丈夫なのか?ってそれは大分前の話か!
とにかくSeijiさんが元気でヨカッタ!370とうとうみんなステージに上がっちゃった!…って、考えてみればそもそもコレが自然な形なんだけどね。
400安心してください、弾いてますよ。

380_2「オラオラ、イったらんか~い」と、ナゼかみんなノリノリ!

390vはい、それでは〆の一発お願いします!
440キマった~!
コレにて本編終了。430この日の後、『感謝の47都道府県ツアー』もナンダカンダでとうとうあと1県を残すところとなった!
本当であれば2年前に終わっていた企画だけどよ。
ったく、コロナのせいでこっちの計画もボロボロよ。
本当だったら上海2回とNAMMでD_Driveが大活躍していたところだったんだゼ!
航空券の払い戻し作業ばっかりだよ。
それでも、とにかく『47ツアー』が12月12日で終了する。
YukiちゃんがMCで触れたように〆は「山梨」だった!450山梨といえば武田信玄。
古今東西、信玄の軍隊が一番強かったっていうからね。
新田次郎の『武田信玄』でも読んで、気を引き締めて臨んで頂きたい。
オモシロイよ。
そもそも山岳小説の大家、新田次郎の作品はどれを読んでも楽しめるから。
後は、ほうとうに煮貝か…。
山梨は果物もおいしいな。
昔は仕事でよく行ったもんだ。

455_400そして、アンコール。
Seijiさんと…

460vYukiちゃんが7弦ギターに…

480vToshiくんが5弦にベースに持ち替える。

470v そしてChiikoちゃんは特に変化なく…

490v演奏したのは「Break Out」。
この曲も正式にレコーディングされるのが楽しみだ!
今回も充実した内容のフロア・ライブだった!
次回は12月。

500D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒ D_Drive official website

510

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 200(一部敬称略 2021年10月9日 新横浜Strageにて撮影)

2021年11月 8日 (月)

D_Drive フロア・ライブ vol.3 <DAY1:前編>

 
好評のD_Drive「フロア・ライブ」。
新横浜Strageでの3回目。
「風呂屋ライブ」ではありませんからね…イヤ、時々ホントに銭湯でライブを演る人もいるからね。
10vPAシステムを使わない100%生の楽器の音でD_Driveの音楽を楽しむショウ。
今回も満席の大盛況!
20直接お客さんの耳に入る音を出しているのは…
 
Marshall JVM410Hと1960B。30vもうイッチョ、Marshall JVM410Hと1960B。40vEDEn WT-800とD410XSTにD210XST。50vそれにNATALのドラムキット。

602バス、2タムに2フロア…フルセット状態。65今回のオープニングは「M16」。
0r4a0251Seiji80vYuki90vToshi100vChiiko110v聴き慣れた「Dスタンダード」。130でも、ショウの一番最初で耳にするのは珍しい気がするな。
演奏はいつも通り。
140もちろん銃撃戦のシーンもいつも通りだ。150続いては「Cassis Orange」を持って来た。
ナンダ?「原点に帰る」って感じか?
240_4dリズム隊も絶好調!
180でも、実はToshiくんはチョット波乱含み。170「皆さん、こんにちは。D₋Driveです。よろしくお願いします!
新横浜に戻ってきました。
フロアライブ…今日もアンプ、ドラムの音を直接聞いて頂いています。
ギターチームはMarshall。
Chiikoさんはフルセットの2バス。
Toshiくんは、今日変わったセッティングしてますよね…理由は、足を捻挫しているからです。
平気で演奏してますけど、足で操作するのがすごく痛いんです。
そこで手でボードが操作できるスタイルにしました」
コレがそのToshiくんの「波乱含み」。
0r4a0344「D_Driveのメンバーは全員ワクチンを2回接種しています。
今日も感染予防にご協力をお願いします!
それでは最後まで楽しんでください。
次はシングルの曲です」0r4a0345 曲はSeijiさん作の「Thumbs Up」。
ホールトーン・スケール、ディミニッシュ・スケール、ミクソリディアン・スケールを効果的に配した逸品。
こんな曲、他ではそう簡単に聴けないゼ。

200v_tuD_Driveのひとつのモットーである「全員主役」も作品に加味されている。210v今度はYukiちゃん作の「Begin Again」。220v_ba10周年を迎えて「また新たに始めよう!」という熱意がドラマチックに表現されている曲。
この曲もシングルとして世界リリースされた。230v続けては海外でも人気の高い「Attraction 4D」。160_coD_Driveのキラー・チューンのひとつだけに4人の演奏がひと際ガツンと来~る~!250v

260v

265v

266v「ありがとうございます。
お送りした3曲は全てシングルになった曲です」267「私たちD_Driveは47都道府県感謝のツアーを回っています。
2019年から回り始めてあと3県になりました!
来週、福島と秋田に行くと…山梨だけが残っています。
皆さまのお陰でココまでこれました。
今年中に終われるかな?
演ったことのない山梨がファイナルになるのかな?」0r4a0348 アッという間に前半の最後のセクション。
まずは「Unkind Rain」。270v_urセット中唯一のバラード。
コレも海外で人気が高い曲。280朗々とメロディを弾くYukiちゃん。
入り込んでます!290v次もYukiちゃんの作品。
久しぶりかな?「Advance and Attack」。300_aaYukiちゃんは関西の人にしては珍しく熱心なジャイアンツ・ファンなのであろうか…「進撃の巨人」をイメージして作った1曲。
ハードな曲調がチーム一丸となって優勝に向かって突き進む姿を彷彿とさせる。
え、違うのッ?!310vガリンガリンに暴れまくるリズム隊が実に気持ちよい!320v

330v前半の最後はSeijiさんが居酒屋に捧げた曲…あ、コレも違う!
いつまでたっても、私はこの「The Last Revenge」を聴くともうどうにもパシフィコ横浜でギターの2人が演奏した『居酒屋甲子園』を思い出してしまうのだ。
 
その時の様子はコチラ⇒だから私は、Marshall。~私の居酒屋について来れる?

340_lr前半の最後を締めくくるにふさわしい4人の「進撃の演奏」を披露してくれた!

350

360v

370vMarshall GALA2の「The Last Revenge」も観てね!
前半が終わったら換気タイム。
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒ D_Drive official website

380〈つづく〉…後半の方がオモシロイよ。


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 200(一部敬称略 2021年10月9日 新横浜Strageにて撮影)

2021年10月 6日 (水)

【Marshall Blog Archive】PRAY FOR THE EARTH~We're with you!~富士スピードウェイのSHOW-YA


過日Marshall Blogで3本立てでレポートした通り、去る8月29日のコンサートでSHOW-YAは35周年イヤーを締めくくった。
7img_0008その記事の巻末に、2011年1月29日に初めて撮影したSHOW-YAのライブの写真を掲載させて頂いた。
そして、今年はその時からちょうど10年…げに時の流れは早いものである。
ところで、Marshall Blogは2008年4月21日にスタートしているので(第1日目はナント9本立てだった!)、その時の様子も当然レポートされていたのだが、私が転職したためにそのブログ自体が消滅し、当時の記事がすべて見れなくなってしまった。
でも大丈夫…消滅した約900本全ての記事と写真はチャンと保存されているから。
昔の記事を見ているとホントに驚くよ。
「ああ、そういえばこういうバンドがいたナァ!」とか「この人のライブはよく取材したナァ!」いう記事が次から次へと出て来る。
バンドが解散したり、ひとたび活動を休止したりすると、この業界ではアッという間に存在自体忘れ去られてしまうことを思い知る。
その「生き馬の目を抜く」ような世界で35年もの間、第一線でバリバリ活躍して来たSHOW-YAはやっぱりスゴイ!
そして、10年もの長い間、ライブの写真を撮らせて頂いている私はそれをとても誇りに思っている。Img_0658 さて、その見れなくなってしまった昔のMarshall Blogの記事の中に、どうしても公に残しておきたい思い出深い2011年のSHOW-YAの記事がありましてね。
今日は「SHOW-YA & ME 10th Anniversary」として、その時の記事を新しく作り直して再掲させて頂きたいと思う。
もうね、昔に書いた文章はダメなのよ~…ヘタクソで我ながら読んでいて恥ずかしくなる。
よくミュージシャンが昔の音源に照れまくっちゃうのを見かけるが、あの気持ちがよくわかります。
その「残しておきたい記事」というのは、2011年7月17日に富士スピードウェイでSHOW-YAが演奏した時のレポートなのだ。
それでは10年前に"Let's do the time warp!"(←『Rocky Horror Show』より)
 
早朝、事務所の皆さんと待ち合わせをして、mittanとさとみさんの家に迎えに行き、御殿場へ向かった。
この日、さかのぼって調べてみると3連休の真ん中だったのね?
東名高速は大渋滞。
とにかく最初っから最後までノロノロだった。
車中mittanが、景色が良い所に差し掛かると突然カバンからカメラを取り出してサッと写真を撮ったり、「渋滞どうなってんだ?」ということになれば、今度はタブレット端末を取り出して即座に渋滞情報をチェックしたりと、「女性なのに何てメカ好きな人なんだろう!」と感動したのを覚えている。

05高速を降りてからはスイスイで、結果的に何ら問題なく現場に到着した。
20_2天気が良くて暑い日だったな~。
でも、富士山の写真がただの1枚も残っていないんだよね…というか、結局一度も富士山を見なかったような記憶がある。10到着して早速会場の近くにある駐車場でリハーサル。

40カンカン照り!

60v本番に演奏する曲をひと通りさらってリハーサルは終了。

70この日は『2011年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦』の決勝レースということだった。
観客スタンドのようす。
暑いもんだからお客さんは直射日光を避けてみんな後ろの席の日陰に入っちゃってる。
そして、レース終了後にSHOW-YAとEARTHSHAKERが登場し、『PRAY FOR THE EARTH~We're with you!』と銘打った東日本大震災復興応援ライブが開催されるという寸法。
この時、「東日本大震災」はたった4ヶ月前の出来事だったからね。
80コースには出場するレーシング・カーが並び、エンジンの音と排気ガスのニオイで否が応でもレースの雰囲気が高まってくる。90コチラはバンドのファンの皆さん。
手を振っている人もいる。
SHOW-YAやEARTHSHAKERのメンバーの皆さんがスタート前のシーンを見届けようとコースを挟んだこっち側の展望デッキに並んでいるのだ。100スタート5分前。
コースの中央にはマイクが2本セットされている。110発走の前に恵子さんとMARCYさんが「君が代」を斉唱したのだ。
そして2人の「Start your engine!」の掛け声。
恵子さん、楽屋で練習してたっけ。
この「Start your engines」というのは「インディ500」由来のレースのオープニングの決まり文句だそうで。
インディでは「Gentlemen, start your engines」と、「Gentlemen」をくっつけて「engines」と複数形にするそうな。
120vそしてレースがスタートした!130…と言ってもわかんないんだよね。
この時の他にも、ココ富士スピードウェイに来ているし、筑波サーキットに何回も行ってレースに接しているんだけど、ナニをやっているのかがサッパリわからないんだよね。
もちろん車が走って速さを競っているのはわかるんだけど、そのドラマが読みほどけないワケ。
ナンカいつも知らないウチに終わっちゃう。
140ただ、エンジンの爆音と目の前をすっ飛んで行くレーシング・カーの疾走感は筆舌しがたい魅力があることはわかる。
それを写真に撮るのは結構オモシロい。
シャッター速度を少々遅めにしてカメラを車の動きに合わせて動かす「流し撮り」ってヤツ。
150今回も知らない間にレースが無事終了。
さっきのコースのスタート地点にステージ・トラックが設置される。
コースがアリーナ席に早変わり。
170レース用の観客席からもライブを観ることができる。
ライブだけを観たいファンのために、夕刻から入場できる入場券が発売されたそうだ。
160そして開演の時間となる。
SHOW-YAの出番は最初だ…と、どこからともなく車のエンジン音が…。180コースの彼方から走り寄って来る5台の車!
そう、この車の中にメンバーがひとりずつ乗っているのだ。190そして、SHOW-YAの100万馬力のエンジンがスタート!200寺田恵子210v五十嵐☆sun-go☆美貴

220v中村"captain"美紀

230v仙波さとみ240v角田"mittan"美喜250v1曲目は「限界LOVERS」だった。270v屋外の開放的な雰囲気に包まれてノッケからハジけるような演奏が飛び出す。280sun-goさんはもちろんMarshall。
今と同じセットだ。290v「Start your engne!」…2曲目は「Out of Limits」。320v_ool すさまじいドライブ感!340昼間のレーシング・カーの疾走感と何ら変わらない!330vもう1曲続けて「TROUBLE」。
360vこれまたmittanが叩き出すストレートなビートが最高に気持ちいい!

350_tr鮮やかなブレイクの後、sun-goさんのソロ炸裂!

380vキャプテンの分厚いキーボーズのキメ・フレーズがそれに続く。

Img_0550 MCを挟んで…「欲しいモノは……奪いとれ~!」390v_ubtアタマ4曲、まだレースが続いているかのような激しい猛攻が続く。400いつものことではある。

410おかげでアリーナ席は大盛り上がり!420_2MCをはさんでキャプテンの「手回しオルガン」…もしかしららこのパートは演らなかったかも知れない。
最初の頃はスキップしていたからね。

430v_rsそして、sun-goさんが♪ゴンゴロゴンゴロと刻み込む。440_2曲は「流星少女~Shooting Star 196X~」。
いつも書いているけど、私にとってとても思い出深い1曲。
ナントならばSHOW-YAさんとお付き合いさせて頂き出して、一番最初の新曲だったから。
700v東京キネマ倶楽部でのビデオの撮影にもお邪魔した。
思い込みってのは恐ろしくて、このビデオが先にありき…かと思っていたら、ナント、撮影したのはスピードウェイの半年後、2012年になってからだった!460_2mittanのドラムからスタートするのは「Get ny Beat」。

470_gmb_2コレも『Denuine Diamond』に収録された当時の超新曲。480vメチャクチャ「攻め」のセットリストだったんですな~。
コレがSHOW-YA魂!490v続けて「Metallic Woman」。500_mwさとさんのヘヴィな低音が富士の裾野に鳴り響く。
間違いなく須走口までは届いたことだろう。510v恵子さんもスゴいテンションでハード&へヴィなチューンを歌い上げる。
屋外、しかもカーレース場ということで普通の屋内の会場で演るより気分が高まっていたのかな?

520しかし考えてみると、こうして10年間ご一緒させて頂いていて、野外のステージって『Aurora』リリース時のチッタ以外はコレだけかな?
何かもっとあっても良さそうなものなんだけど…ホントにコレだけかな?
いいんですよ~、私は完全にインドア派だから。

610_2最後のセクション前のMC。
恵子さんはこの富士の裾野から、震災で被害に遭った地域の皆さんを励まし、被災地以外の方々も含めてみんなで助け合っていくことを呼びかけた。
とても力強いメッセージだった。530_mcMCを挟んだらもう最後のセクション。
sun-goさんが弾き出したのは「私は嵐」!

540v_wa人気のナンバーが飛び出して更に盛り上がりを増した!Img_0667 sun-goさんのソロから~…
Img_0923さとみさん!580そして…

590嵐ポーズ!
キマった~!

600v10年前も今も全く変わらないカッコよさなのだ!

620v続いて「BATTLE EXPRESS」。630しかし、濃いセットリストだな~。
もう1回この場に戻りたいな。640中盤のキャプテンと…

650vsun-goさんの掛け合い!

6602人とも気合の入ったフレーズの応酬でスリリングなバトルが展開した。

670v

680そして、10曲目。
最後の曲は「Fairy」!

690_frこの特別な機会を締めくくるにふさわしい5人の情熱的なパフォーマンス!
450v

570v

720v

Img_0790

730vFairyポーズもバッチリとキマった…って写真はそういう風には見えないね。
コレがホントの「I can't see」。

735最後の追い込み!

740そして、富士の裾野でサオ回し。
ヘッドが富士山に当たらないように注意して…

760バッチリ回りました!77010の珠玉のナンバーでつづられたゴージャスなロック・ショウ。
問答無用で素晴らしかった!Img_0913帰りも大渋滞!
も~、東名高速に乗った瞬間から車動かず。
でも、車内は楽しかったナ。
帰りは恵子さんも一緒で、「今では使われなくなった言葉シリーズ」みたいな話で盛り上がった。
「衣紋掛け(えもんかけ)」とか「チリ紙」とか…。
私は恵子さんと同じ世代なので意見はバッチリ同じ。
私なんかヘタをすると今でも「ハンガー」とは言わずに無意識に「衣紋掛け」って言っているかも知れない。
お母さんがそう言っていたからね。
そして、車の中が静まり返った時、スタッフのお1人が「♪降り注ぐ光浴びて…」と小声で「Fairy」を口ずさみ、続けてつぶやくようにこうおっしゃった。
「『Fairy』ってステキな曲ね…」
私は助手席に座っていて後ろから聞こえて来たこの言葉に強く感動してしまった。
そりゃ自分の事務所のアーティストの曲なのだからして、作品をホメることはごく当たり前のことかも知れないが、そういうのとは全く違ってスタッフが心からSHOW-YAの音楽を愛でている気持ちがロマンティックに私の心に伝わって来たのだ。
今日の記事を再掲したかった理由のひとつは、どうしてもこのことが書きたかったから。
 
この後、用賀までズッ~と渋滞!
予定では朝集合した場所で解散することになっていたが、終電に乗り遅れる危険性が出来たため、途中の渋谷で高速から降りて頂いて、最終的に地下鉄で家路に着いた。
長く、楽しい、忘れ難い10年前の夏の1日だった。
そして、この貴重な富士スピードウェイのSHOW-YAのライブが半永久的にMarshall Blogに記録されることになった…めでたし、めでたし。

780さて、全編英語詞による新譜『SHOWDOWN』が11月に世界発売も決定したSHOW-YA。
意気揚々と世界を狙う今後の動向が楽しみだ!
 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト790cdSHOW-YAファンの皆さん、この後も見てね!
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下のバナーに使用されている写真は1985年にSHOW-YAが出演したロンドンのMarquee Clubの現在の姿です。
この時の様子を語ったsun-goさんのインタビューはコチラ

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200(一部敬称略 2011年7月17日 富士スピードウェイにて撮影)

2021年9月21日 (火)

LOUDNESS~THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan 【ENCORE】 <後編>

 
さて、『THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan』の再演に近い格好で構成されたこの「追加公演」は早くも最終セクションに突入する。
その前に二井原さんの告知コーナー。
眼鏡をかけ、資料を手にして堂々と正確な情報を読み上げる。
よくあるでしょ?
「告知コーナー!」と言っておきながら「アレ、次のライブはいつだったっけ?」とか「詳しいスケジュールが頭に入ってません!」とかやる若い人たち。
アレはプロのエンターテイナーとして、大変に恥ずかしいことですよ。
お客さんに来てもらいたいんだったら自分たちのギグの予定ぐらいシッカリと頭に入れて来るべきです。
それをオモシロがって「〇月✕日だよ!」なんて助け舟を出すお客さんもお客さんです。
「シッカリせんかい!」と怒らなきゃ。
だからバンドが育っていかない。
アーティストの成長はお客さんの見識にかかっているのです。
スケジュールが頭に入らないんだったら二井原さんみたいにするべきです。
 
「(資料を手にして)ココでコレを読まないと今日のギャラが出ませんからね。
今日が39周年の最後のライブです。
ココ(Zepp Tokyoのこと )…なくなるんですわ。
LOUDNESSはココでずいぶん演りましたよ。
樋口さんのフェスでもお世話になりました。
9月1日からは『40周年記念ツアー』が始まります。
ゼヒまた集合してくださいね!」
7img_0006『THE SHOW MUST GO ON』と銘打ったLOUDNESSの40周年を記念する国内ツアーは、今日現在までで札幌、大阪、福岡、広島、仙台での公演を完了。
どの会場も破天荒に盛り上がっているとお聞きした。
そして、残すは今週23日(祝)に開催される東京公演のみ。
会場は今年7月にオープンしたばかりの『Zepp Haneda』。
要するにZeppの引継ぎも兼ねているのね。
コレは色々と見逃がせませんな!40logo_2ハイ、Zepp Tokyoに戻りますよ。
「皆さん、アタマの中で『新譜は一体どうなってるんだ?』、『オマエらレコーディングしたんじゃないのか?』とか思ってるでしょう?
宇宙初です…。
今からメンバーとスタッフしか聴いたことがない曲を演ります。
本邦初公開…間違えても誰もわからない。
新曲を2つ続けてお送りします!」Mcココで本公演とは決定的に異なる、この追加公演ならではのクダリを露呈させた!
720r4a03311曲目…二井原さんのリストバンドが曲名を告げている。7s41a0579_2「大和魂」…「突然やって来た激動の時代を大和魂で前進しようゼ!」という応援歌。
作詞も作曲も高崎さん。
30ただ「がんばれ」、「負けないで」と無責任にハヤし立てる流行りの巷間の「応援歌」とは異なるLOUDNESS流の男の決起ソング。
300自信に満ちた表情で新しい曲を奏でる高崎さん。
何しろコレが人前で演奏する初めての機会ですからね~。
会場に居合わせた皆さん、私も含めて、ラッキ~!
85
新曲のドラムスは2曲とも竜さんが担当した。
160vもう1曲は「OEOEO」。
コチラも詞、曲ともに高崎さんの作だ。
ソニー・ロリンズ作のジャズの有名なスタンダードで「OLEO」という曲があるんだけど、開演前の楽屋で今日のセットリストの中に「OEOEO」という文字列を見つけて結構ビックリしたわ。

70コチラはなかなかに四次元的な歌詞のLOUDNESS賛歌。
いいナァ~、こういうのも。
とにかく2曲ともLOUDNESSの面目躍如たるゴキゲンな仕上がり。
LOUDNESSは「最新」がいつも楽しみなのだ。80v2曲ともLOUDNESSのコンサート会場限定販売のCDに収録されているので、23日に羽田に行った時はお買い逃しのなきよう!480cd さて、新曲も無事に披露し終わったところで本編は残すところ2曲。
ドラムスはもう一度'あんぱん'さんにスイッチ。
275vココは前回の「本公演」と同じ展開で「Motality」。50そして、最後にもう1回ギターを持ち替えた高崎さん…そう、曲は「Metal Mad」。
130vこういうのを「ステージと客席一体となった」というんでしょうな。
55私がうれしいのは、ライブだからといってただ客がバカ騒ぎするのではなくて、みんなチャンとLOUDNESSの音楽を「味わっている」ということなんですよ。
コンサートっいうのは元来そういうものなんだけどね。
150v演奏に合わせてただグルグル回りながら身体を動かしたいのなら町内の盆踊りへ行きなさい。
無料ですから。
でも盆踊りも今はできないね…もうホントにコロナにはウンザリだよ。7s41a0640 …と、コロナのことをを忘れさせてくれる壮絶な演奏と…
140ケタ違いの盛り上がりようだった!
120コレにて追加公演の本編が終了した。170「コロナ禍に 心で叫ぶ アンコール」
仕方ない…まだしばらくはどうにもなりそうにないね。190梵鐘7つ…アンコールが始まった。200「世界平和」ジャケットにお召し替えした二井原さんが激唱するのは「The Sun Will Rise Again」。210vやっぱりこの曲もすこぶるカッコいいな。
220初めて聴いた時に大いに興奮した時のことを思い出す。
250「悪魔のように細心に 天使のように大胆に…」
最後の最後まで鉄壁の集中力でソロ・フレーズを編み上げる高崎さん。230vそのプレイを支え、そして盛り上げた魅惑のリズム陣。
40v'あんぱん'さんは現在催行中のツアーにおける仙台と札幌公演ではフル・ステージを務め上げた。
310vアンコールの2曲目は「S.D.I.」。
270「♪ S.D.I.!」
お客さんの心の中の叫びをLOUDNESSメンバーが代唱してくれた。260v怒涛の「S.D.I.」。
キナ臭い世界の情勢をブっ飛ばすかかのような4人の快演!280v

290
385v

240さらに最後の最後は…330竜さんも合流だッ!

7s41a0754 高崎さんの弾くイントロ・リフで…350会場大爆発!320曲は「Loudness」。
自らの名前を冠した曲で39周年を締めくくるという寸法だ。
384v「コロナなんかでフサぎ込んでなんかいられない!」
365この演奏を耳にしたお客さんはそう思ったのではなかろうか。360剛腕ドラマーの豪華なアンサンブル!370vその迫力は単純に「倍」というワケには収まらんぞ!380v最後の最後に山下さんも40周年を記念して製造された自身のモデルを持ち出した!

390エンディング。
そしてやって来る大感動!
7img_0081 イヤ~、今日も素晴らしいショウだった。
 
私なんか役得でステージの真ん前で5人の演奏するステージの中の生の音を聞いてるでしょ?
滅法デカいんよ。
でもうるさくない。
ステージ上の真空管のアンプを盛大に鳴らした音をマイキングして、それに負けないパワフルな歌声とドラミングで作り上げるロックっていうのはやっぱりいいもんだ。
…というか、それがロックという音楽を演奏する時に大前提なんだよね。
 
先週会議があって、Marshallのアーティスト担当から話を聞く機会があったんだけど、海外のフェスなんかデジタル機器が幅を利かせてしまって、最近はステージの中の音が信じられないぐらい小さいらしい。
スタッフの人はそれで便利かもしれないけど、ステージの中の音が小さいとやっぱりダメなんよ。
私はRainbowを観て以来かれこれ45年以上ロックのコンサートに通っているけど、このことは現場を数多く経験している人ならすぐにわかると思う。
最終的にPAスピーカーでステージの音を拡声するのは同じなんだけど、そういうステージの音ってどこか遠くの方で演奏しているみたいで、ホンモノをしている人にとっては聴いててオモシロくないんだよね。
あるいは「演奏の熱気」みたいなモノが伝わりにくい…っていうのかな?
LOUDNESSのコンサートはこのことの重要性をつぶさに教えてくれるよ。

410コレ、客席に投げるためのピックを高崎さんがシェアしているところ。420ハイ、プレゼント!440では最後に記念撮影をしましょう!460LOUDNESS、最後のZepp Tokyo!…パチリ。
おつかれさまでした!
470いよいよ本格的に突入したLOUDNESSの「40th Anniversary」。
『THE SHOW MUST GO ON』の最終公演は9月23日(祝)のZepp Hanedaです!40logo会場限定販売のCDもお忘れなく!

480cdLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

180v最後にZepp Tokyoのバックステージを記録しておこう。
ココはステージ横の舞台用機材置き場。
我々はココを使って楽屋エリアとの行き来をする。490楽屋の廊下。
向かって左側の部屋が制作スタッフが、右側の部屋を出演者が使用した。
「密 注意」のボードが設置されたのはもちろんコロナ以降のことで以前はなかった。
突き当りはトイレ。
突き当りを左に折れて道なりに行けば舞台の下手につながっていて、下手側の2階のバルコニー席に行くための階段もそこにあった。510vスタッフ用楽屋。
お世話になりました。500楽屋口。
考えてみると、Zepp Tokyoって正面から入ったってことは一度もなかったな…いつもココから。
ま、AXもBLITZも全部そうだったけど…。
何年かすれば、きっとそんなことすら懐かしくなることだろう。520さらばZepp Tokyo。530v

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200(一部敬称略 2021年8月5日 Zepp Tokyoにて撮影)





2021年9月20日 (月)

LOUDNESS~THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan 【ENCORE】 <前編>

  
チョット前、渋谷公会堂について触れた記事の中に「今年いっぱいでZepp Tokyoも閉鎖」と書いた。
だから「ココに来るのも今回でもう最後だろうナァ…」という思いを交えて今日のLOUDNESSのコンサートに訪れた。
10_2電車の時はいつも新橋から「ゆりかもめ」でやって来たが、ハッキリ言って遠かったわ。
カーテンが閉まっている2階も「東京カルチャーカルチャー」というライブができるお店で、2014年に一度だけMarshall Blogで取材にお邪魔したことがあった。20会場前の物販。
「お台場にはZeppが2つあります Zeppダイバーシティではありません」とデカデカと書いてある。
おかげさまで一度も間違えたことはなかった。40見慣れた開場前のロビーのようす。
今日も皆さん、大忙しだ。
50上手側の廊下。7img_6086反対から見たところ。
何でこんなことをしているのかというと、そこで観たコンサートのことは何とか覚えていても、案外それを観た会場のことって覚えていないんだよね。
何度も訪れていてもそのウチ必ず忘れてしまう。
日本はイギリスと違って「劇場を大切にする」という文化が全くないので、古くなったり要が済んだりすると遠慮なく片っ端からブッ壊してしまう。
ま、ココとかAXやBLITZのような簡易施設とはまたチョット意味合いが違うけど、ロンドンのウエストエンドの劇場はもちろんのこと、どこへ行っても街には100年をはるかに越す昔に造られた古い劇場が必ずあって、みんなで大切に使っている。
ま、イギリスは皆無だからそんなことができるんだけど、やはりエンタテインメントへの取り組みが日本とは全然違うことがよくわかる一例であろう。
それでも、もうこの光景を目にすることは一生なかろうと、思い出に写真を撮ってMarshall Blogに残しておくことにしたというワケ。60v初めてココに来たのはいつのことかもうサッパリ記憶にないが、イベントやら外タレの来日公演やら、ずいぶん何度もお邪魔させてもらった。
ココで一番多く観たのは誰だろう…。
それはLOUDNESSに間違いない。
だから私の中にはZepp Tokyoは「LOUDNESSのホーム」みたいな印象がありましてね。
だから「最後のZepp Tokyo」をLOUDNESSで締めくくることができてとてもうれしく思ったのであった。
70
さて、40周年記念イヤーが盛り上がっているLOUDNESS。40logo 今日は『THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan~ENCORE』と題したショウ。
「ENCORE」とあるように、Marshall Blogでもレポートした6月3日のコンサートの再演をベースとした追加公演だ。
しかし、そこは天下のLOUDNESS、同じことをするワケがない。
中盤で前回とはガラリと異なる展開を披露してファンを狂喜させた。100オープニングは前回の演出を踏襲。
SEに包まれてステージに姿を見せた4人。110二井原実

120v高崎晃

130v山下昌良

140v鈴木"あんぱん"政行

150v「Crazy Nigjts」のリフが客席を直撃する!160高崎さんの最高のギター・サウンドはいつも通りのリグから。
お!今回は9200が高崎さんのラックに組み込まれている。
1990年代初頭、EL34が枯渇したため5881を採用してMarshallがリリースした100W/100Wのステレオ・パワー・アンプが「9200」。
後にEL34の供給が再開したため設計変更を経て「EL34 100/100」に生まれ変わった。
双方ルックスは同じだった。
このパワー・アンプ、すごい優秀でオーディオ・マニアにも十分通用するぐらいの増幅機能を持っている(…とオーディオ・マニアの何人かの方々が言っていた)。
Marshall社のデザイン・センスの良さを証明しているかのようなルックスが素晴らしい。
ただし…ドでかいトランスがガッツリ入っているので、サイズの割には笑っちゃうぐらい重い。
「いい音を出す道具は重い」と相場がキマっているのよ。

170vキャビネットはいつも通り。180本日のサオのラインナップ。190最初のソロを炸裂させたのは木目の入ったブルーのRANDOM STAR。
220LOUDNESSの40周年を記念して25本限定で製作された1本だ。
詳しくはコチラ200安定の「世界がうらやむ高崎サウンド」。
素晴らしい…としか言いようがないでしょう。
260今回も観客は声を上げることを厳に慎まざるを得なかったが、ナンのナンの!
熱気は十分。
歓声は聞こえなくても、その勢いに二井原さんもご満足のようだ。210v2曲目は「Like Hell」。
245人気曲の連続で盛り上がり度の加速がスゴイ!230v「♪Like hell!」
高崎さんのコーラスにも気合がみなぎっている!240vステージ下手では早くも山下さんが暴れ回っている。
250v今日も'あんぱん'さんはパワー全開。
リズム隊も絶好調なのだ!7255もう1曲続けては「Heavy Chains」。270_hc毎回書いていて申し訳ないんだけど…やっぱりスキ。
 
今、WeROCK誌とのコラボレーションで「LOUDNESS楽曲総選挙」と銘打った好きな曲3つを選ぶリーダーズ・ポールを開催しているが、ファンの皆さんにとって「3曲」の制限はさぞかしツライだろうな~。
 
LOUDNESS楽曲総選挙の詳しい情報はコチラ⇒WeROCK EYES
280今日も完璧なドラミングで最高の滑り出しを演出した'あんぱん'さん。290vココまで3曲『Thunder in the East』と同じ展開で「Thank you for all」を表した。300「どうもありがとう!
昨年、予定していたライブが全部フッ飛びまして、延期の延期で今日は東京の追加公演です。
暑い中、本当にありがとうございます。
無事にコンサートができてスタッフ一同感謝申し上げます」
と、二井原さんがご挨拶をし、鑑賞に当たっての注意事項を説明した。Mc_2「LOUDNESSの最新アルバムから聴いてください」と『Rise to Glory』のコーナーに入る。310v_sof曲はアルバム冒頭の「Soul on Fire」。320ドラムスは西田竜一。330v続けて「I'm Still Alive」。340意気軒高というか、一瀉千里というか…350vこの重戦車仕様のリズム隊だけがなせる怒涛のリズム・パターン!360そして、もう1曲は「Go for Broke」。70r4a0102 そういえば、こないだナンカの映画で「Why don't you go for broke!(当たって砕けてみたらどうだ?)」みたいなシーンが出て来たな。
家内と「おお~!LOUDNESSだ」と大騒ぎ。
 
ココのセクションもアルバムの冒頭3曲という構成だ。
この3曲、もうスッカリ「LOUDNESSスタンダード」になった。370「サンキュー!
連日オリンピックで盛り上がっていますね!
昨晩は今日のライブに備えて8時半に寝たんですけど、野球が気になって9時に起きましたわ!」
そうか…この頃はオリンピックの真っ最中だったのね?
もう忘れてた。
こういうことを書いておいた方がいいのです。
「オリンピックは参加することに意義がある」けど、Marshall Blogは出るだけでなく「記録が残ることに意義がある」んです。
あ、コレ、私が自分で言ってるんじゃないんですよ。
幾人かのミュージシャンの方々にコレを言われて、書いている私ですら「なるほど…」と思ったぐらいだから。
ライブってのはDVDにでもならない限り、終わったらほぼそれまでですからね。
何をどう演ったかなんてすべて消え去ってしまう。
7309「初の世界発売のアルバムから演ります」…とココからまた『Thunder in the East』からのレパートリーに戻る。380_rfl「Run for Your Life」…いい曲だナァ。
「人気曲総選挙」に入ればいいね。390v高崎さんはギターを持ち替え。
4/4+3/4+4/4のキメに乗ってのソロ。400そして高崎さんのアルペジオからアルバムのクローザー「Never Change Your Mind」。410_vncym洋楽の香りタップリ…というか、「本来のロックという音楽」は持つエッセンスしか感じさせない。
もちろん「歌詞が英語」とかいう意味じゃないよ。
 
「なつかしいところ、いきますか!」と『Jealousy』から「Long Distance Love」。
425ガラっと変わって日本語による日本のロック。
でも洋楽に聞こえる。430v_ldlこういう楽しくポップなLOUDNESSもLOUDNESSなところがLOUDNESSの良さであり、スゴさなんですな。440vおなじみのイントロは「Let It Go」。
470「 ♪Let it go, let it go!」…今日も心の中で大合唱!
455ココまでが前半。
濃密な構成と演奏で今日もギンギンに盛り上がってます! 
460LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

420

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下のバナーに使用されている写真は、1986年にLOUDNESSが出演したロンドンのハマースミス・オデオン(現 EVENTIM APOLLO)。対バンはSAXONだった。

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200(一部敬称略 2021年8月5日 Zepp Tokyoにて撮影)

2021年9月17日 (金)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<後編:10周年記念オマケつき>

 
さぁ、SHOW-YAの35周年イヤーを締めくくる『Get Over』もいよいよクライマックスだ。
「本当にどうもありがとう!宴もたけなわ…。
ココでみんな『エエエエ!』と言いたいとこだよね?
もうソロソロ35周年の本当のファイナルを迎えようとしています。
本当はみんなと騒ぎたかったんですね。
私たちが少しでもこうやって音楽を続けることで、少しでもみんなが明日を生きる力にしてくれたらすごくうれしいです」
目の前のファンだけでなく、終始配信のファンにも話しかける恵子さん。
360「最後はブッちぎっていいですか?
『みんなタオル持ってるか?』ってやるところですが、このウイルスは飛沫感染なのでタオルはやめて、ペンライトでも回して楽しんでください!
よろしく!」350v「タオル」、キャプテンのキーボーズ…370v_rs「流星少女」だ!
皆さん、恵子さんの言いつけ通りペンライトを振り回していらっしゃいます。380 ♪ゴンゴロゴンゴロと唸りまくるヘヴィなsun-goさんのイントロのギター・リフ。384vスキ。
いつも書いているけど、私にとってはとても思い出深い曲なのだ。385この曲が収録されている『Genuine Diamon』がリリースされてからもうすぐ10年かよ!
SHOW-YAのコンサートでは頻出曲のひとつだが、なんかまだ「新曲」という感じがしてこの曲が演奏されるたびにうれしくなってしまう。390_2いきなりケイコバウアーが炸裂するのは「BATTLE EXPRESS」。

400_beいつもながらの「暴走機関車」っぷりはショウのクライマックスにベストマッチする。490v恵子さんとさとさんのルーティン。
ソロ~リ、ソロ~リ…420ガシッ!
捕まえた!430mittanのワン・バースから…
S41a0767キャプテンと…
465sun-goさんのバトル!450v_2スリル満点のソロの応酬は一時もステージから目を話すことができませんな。440v上下に頭を振りむけるお客さんたちの姿はまるでテニスの試合見ているようだ。
470_2ブッ飛ばしにブッ飛ばす伝説のバトル。480恵子さんの激唱こそ伝説だ!
イヤイヤ、35周年どころじゃない、まだまだズッと続けて頂きますから。410vいよいよ最後だよ~!
500『Get Over』本編の最後は「Fairy」。

520v「Fairy」ポーズ。

510「♪I can't see!」0r4a0530今頃になってナンだけど、「Fairy」はキメポーズの宝庫ですな。
525vsun-goさんのソロはステージ・センターで。
2弦の開放弦を挟み込んだsun-goさんお得意のプレイング・スタイル。530_2キャプテンのソロをバックに…

S41a0670 フロント3人が頭を振りまくる!540_2「♪Oh 澄んだ海に浮かぶ 貝のようにやさしく」
誰が考えたんだか知らないけど、この演出は最高にカッコいいよな~。

550そして、ケイコバウアー。560マイクを逆さにして…

570舞台にそっと置いた。
570v締めくくり!

580オリャ!590ハイ、キマった~!

600最後の「ご唱和ください(声なし)」は当然…620_21、2、3、4、…32、33、34、35回!
当然ですな。
630_2うまくいった~!710 「コロナ禍に 心で叫ぶ アンコール」ってか?640「本当にみんなどうもありがとう!
35周年を迎えて新しいアルバムも明日出るし、海外でも出るし、専門誌に100ページも出してもらいました。
メンバーそれぞれの音楽観、バンドに対する思いとか、客観的に見れてうれしかったり…Young Guitarとか、Burrn!とか、We Rockとか、Playerとか…。
この前、テレビでもマツコさんの番組にも出させてもらいました」
670v「男だの、女だの言ってはいけない時代ですが、35年前は『女にロックなんて!』なんて言われていた時代でした。
今ではブッちぎってます!これからもひとつよろしくお願いします!」

650「みんながおジイちゃんになっても、おバアちゃんになっても…SHOW-YAがおバアちゃんになってもコブシ振り上げて行こうぜ!
歳を取っていくと、小刻みに震えが出て来ますからね」
 
「小刻みに震える?」となると林家彦六(=林家正蔵)に脱線したくなるんだけど、とっても感動的なシーンなので止めておく。680「最後まで楽しんで帰ってくれよ!」690v「限界LOVERS」!7005人のロックに対する熱意と、メンバー同士の尊敬と、そして35年にわたるファンの皆さんへの感謝がふんだんに込められた情熱的な演奏だった!
SHOW-YAはこの時、確実に何かをGet Overした。S41a0981

720v

730v

740v

750v「今日は来てくれてありがとう。
配信を観てくれた人ありがとう。
35周年ももう終わろうとしています。
35年は長いです。
こうしてみんなと一緒にいられてメチャクチャうれしい。
1人だったら乗り越えられなかったことがイッパイある…」760「でも、みんながいたから乗り越えられたし、これからも乗り越えられる ♪気がするゥゥゥ!
SHOW-YAの旅はまだまだ続きます。
今日は35周年ファイナルということでいつもは演らないスペシャルな曲を届けて終わりにします」

770最後の最後に取り上げたのは1987年の『TRADE LAST』から「地下水道の月」。
いつも最後に流れるヤツ。

780sun-goさんのギターも感動的。790v「♪ジーザズ ジーザズ」
いい曲だ。
いつも演ることを希望します。S41a0330 そして、とうとうすべての曲を演奏し終えた。Img_0050 ナニせ「35周年イヤー」のグランド・フィナーレですからね、感動もひとしおです。Img_0056 めいめいにお客さんに感謝の気持ちを伝えるメンバーさんたち。
820恵子さんはステージに腰をかけ、笑顔で今日会場に来てくれた6人目のメンバーさんたちのようすを窺う。
830そして、恵子さんもステージを去る。
800ステージ下手へ歩み寄り片膝を着く。

840そして、客席に視線を送り無言で姿を消した。
850vこうしてSHOW-YAの35周年イヤーは幕を降ろした。0r4a0764

★☆★☆★☆★☆オマケ☆★☆★☆★☆★
 
さて、さてさて…SHOW-YAは35周年。
文中でも触れたが、私は今「SHOW-YA10周年イヤー」なのだ。
そこでそれを勝手に記念させてもらって、人生で一番最初に撮影させて頂いたSHOW-YAのコンサートのレポートを再現してみる。
この時の様子は2011年2月23日付けの昔のMarshall Blogでレポートしていた。
ところが、私はその年の末に当時Marshall Blogを運営していた前の会社を退いてしまった。
その後、Marshall Blogを執筆する後継者がいなかったので、書き溜めた他の900本以上の記事とともにこのSHOW-YAの記事も一瞬にして消滅してしまった。
キャリアの長い熱心なSHOW-YAファンの皆さんはこの時の記事のことを覚えていらっしゃるかも知れない。
あの時「ウワ!SHOW-YAがヘンなブログに出てる!」なんてことになったんだろうな…。
そういう方は懐かしんでご覧ください。
また、ココ10年以内に新しくファンになった皆さんはタイムマシーンに乗ったつもりでご覧ください。
 
『FIRST IMPACT』と題したこの年のSHOW-YAの一番最初のショウは2011年1月29日、新宿歌舞伎町のBLAZEで開催された。
この時のオープニングは「BATTLE EXPRESS」だった。Img_0623そのまま「OUT OF LIMITS」へとつなげた。Img_0853MCを挟んでsun-goさんが弾くおなじみのフレーズは「私は嵐」。
こんなに浅いところで演っていたのね?Img_0937sun-goさんのギター・アンプは当然Marshall。
今も愛用して頂いているJVM410H。
ん~、その下にはアレが入っていたのか…。
なるほど…当時公開した記事を読むと、この時ってSHOW-YAのライブ・ステージのギターの音を初めてMarshallが鳴らした瞬間だったのだ。
感動するな~。
ウワ!「OD2/REDのGAINを思いっきり上げている」って!
さすがsun-goさんならではの「極悪使用法」!
Img_0611そうなの。
「sun-goさんがMarshallを使ってくれる」というので、事務所の方にカクカクシカジカとMarshall Blogのことを説明して、はじめは無理をお願いして写真を撮らせて頂いたというワケ。
コレこそが今SHOW-YAの写真を撮らせて頂いているキッカケになったんです。
この時から早10年!
sun-goさん、SHOW-YAの皆さん、そして事務所の皆さん、改めまして本当にありがとうございます。Img_0980 「Bad Boys」、「Metalloc Woman」と続く。Img_0832当時のレポートのMCの部分を読むと…
「最近、二井原実から鳥居みゆきに似てると言われてます!」と恵子さん、「観客大爆笑!」だって。
ハハハ!「恵子さんのMCが楽しい」とか書いてあるわ。
80年代の日本のロックを全くと言っていいぐらい経験しなかった私は、ナニせこの時初めてSHOW-YAを観たからね。
メチャクチャ楽しかった。
でも、2009年4月29日の野音の『HARDなYAON』で恵子さんのステージは経験済みだったの。
このイベントもレポートしたっけナァ。
『MUONのYAON』という震災直後のイベントも取材させて頂いた。
ゼ~ンブ、写真が残ってるからね。
  
「Surevivor」から「Get my Beat」へ。
この辺りは最近では見られない展開。
Img_0801キャプテンのキーボーズのソロから…

Img_1095 mittanのドラム・ソロ。
やっぱりこの流れは昔から人気があったんだね。
Img_11172人のソロ・コーナーを経て前半を「Fire」で締めくくった。
Img_1305この時恵子さんは、某有名経済誌のエンタテインメント版が「今年はガール・メタルのブームが到来する」と喧伝していたことに触れ、「ザマァ見ろ!と思った」とおっしゃっていた…とオリジナルの記事に書いてあるのを読んで、恵子さんはズッと戦っているんだナァと思ったわ。
 
後半は「何故」と「その後で殺したい」でスタート。

Img_0624もう後はブッ飛ばすのみ!
まずは「奪いとれ」。Img_1245「TROUBLE」…

Img_0955ステージも客席もモノすごい熱気だった。
Img_1029そして、「ギャンブリング」ときて…
Img_0832_2本編の最後は「Fairy」。

サオ回し。
スゲエ!
今では絶対にこんなアングルで撮ることはないのですごく新鮮だ。7img_1400 何しろ圧倒的な迫力で本編を駆け抜けた。
ま、SHOW-YAのパワーは今も昔も何ら変わりがないんだけどね。Img_0658アンコールは恵子さんがギターを手にしてスタートした。
ナニを演ったと思う?
今回の公演で「今日は特別な日なのでいつもは演らない曲を演ります!」と紹介した「うちにかえろう」だった。
もしかしてこの時以来だったのかな?
だとすると10年ぶりということになる。7img_1407最近はやらなくなったけど、この頃はアンコールはお揃いのTシャツにお召し換えして登場していた。

7img_1463 続けて「One Way Heart」。
恵子さん、客席に降りての大サービス。
最近はステージ前に配信用カメラのレールが敷いてあったりするので、コレもしにくくなった。
こうして見ると、今も熱心に通ってくださっているファンのお顔を拝見することができる。
もちろんMarshall Blogも支援してくださっている方々だ。
ファンというのはありがたいね~。73img_1495 最後を飾ったのは、もちろん「限界LOVERS」。

Img_1446 Marshallサウンドに包まれた私にとっての初SHOW-YA。
メチャクチャ感動したナァ。
この時から10年。
いまも感動しながらシャッターを切り、文章を書かせて頂いております。
SHOW-YAさん、どうもありがとう!
これからもよろしくお願いします!

7img_1546

  

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年9月13日 (月)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<中編>

 
<中編>は「夜シリーズ」の後のMCから。 
「皆さん楽しんでいますか?
35周年のファイナルなので、みんなと声を出しながら演れる曲をイッパイ選びたかったんだけど、それってSMじゃない?
上から目線のライブになっちゃって…それじゃパワハラじゃない?
それはやっちゃいけないと思って楽しくない曲を選びました」
「暴れる系」でなくても、皆さん十分お楽しみ頂いていますよ~。
 
「SHOW-YAの曲は悲しい恋の歌が多いでしょう。
『夜が来るまで眠りたい』も『夜のせいじゃない』もどっちも悲しい歌じゃん?」
会場全体がシーン。
「メンバーはしゃべっていいんだよ!みんなも声が聞きたいよね?」
ココで恵子さんが曲のタイトルについて解説。
「夜のせいじゃない」は元々「冬のせいじゃない」だったそうだ。
せっかく「季節限定の歌」を作ったのに、その季節にしか歌えないのでそのタイトルがNGになってしまったとか。
480v「35周年なのでアルバムを作っちゃいました!
明日だよね、リリース?」
会場シーン。
舞台上もシーン。
「チョット!メンバー!無視しないで!
私のリサイタルじゃなくてSHOW-YAのコンサートなのッ!」S41a0353 「レコーディングは一昨年やって、本当は去年リリースの予定だった。
でもコロナで延期になってしまったの。
そして、11月に海外リリースもキマりました!
世界でリリースされるけど、それは世界に飛び出して行くことではなくて…日本を離れるなんてことは絶対ないです。
みんなと一緒に歩みを続けていきたいのです」
会場拍手!
「もう少し拍手してくれッ!少しぐらい私に水を飲ませてくれ!
寺田飲みます!」S41a0363 SHOW-YAの海外といえば…筋金入りのファンの皆さんには「釈迦に説法」となってしまうが、SHOW-YAは1985年11月25日にロンドンのMarqueeに出演しているからね。
135vスゴイよな~。
マーキーですよ、しかも栄光のマーキー2号店!
向こうの人は「マークゥイー」と発音しますけどね。
そしてイギリスは「Mar」で舌を巻かない。
ただの「マー」です。
マークゥイーの2号店があったのはソーホー地区のウォードー・ストリートという繁華街で、The WhoだのLed Zeppelinだのが散々出演したワケだけど、私はこの前を通るたびに「SHOW-YAはココに出たんだもんな~」と毎回感心するのである。
その時の様子をsun-goさんにインタビューしているのでMarqueeに興味のある方はコチラをどうぞ!
  ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>
70r4a0144_2「今日はそのアルバムから少し演ります。
みんなもう頼んでいるのかな?
初回盤にはミュージック・ビデオが付いているのだ!
もう観た人?」
会場から多くの数の手が挙がる。
「手を挙げてないヤツはどこだね?…あ、コレがパワハラだね!
ゼヒ初回限定盤をお買い求めください」

500vコレがこのコンサートの翌日にリリースされたSHOW-YAの12枚目のアルバム『Showdown』。
「showdown」とは「ドタン場の対決」という意味。
ポーカーで「勝負!」という段階で手持ちのカードを全部見せる。この時の合言葉は「Showdown!」。
…すなわち対決する時なんかも「showdown」と言う。
SHOW-YA初の世界発売をもくろみ全曲英語詞となった意欲作。
海外でのリリースは11月12日を予定している。490cdまずはアルバムのオープナーであるリード・チューンの「Eye to Eye」。510_etemittanの疾駆するドラミングがゴキゲンのドライビング・ナンバー。540sun-goさんはギターを持ち替え。
ハードな曲調にロマンティックなソロが耳を惹きつける。530そして、恵子さんの完璧な英語のボーカルズ。
いつかのMCで「特訓している」っておっしゃってたもんな~。
520「♪Lights and city, roaring city」のメロディがとても印象的な「TOKYO, I Scream」。550_tisリズム隊の2人がハードにはじき出すダンサブルなビートで客席がうねりだす。560v

S41a0767ドスの効いた恵子さんの「♪I sceam」から…

590vsun-goさんのカラフルなギター・ソロへ。
賑やかな曲で会場の熱気が更に増した!

580vアルバム7曲目の「Thunder」はタイトル通り疾風迅雷!
sun-goさんお得意の開放弦を使ったフレーズのイントロからスタートして最後まで徹底的にブッちぎる!600v_thdこういうドライビング・ナンバーでの恵子さんの勇ましいこと極まりない歌いっぷりは日本のロック界の宝だぜ。610キャプテンのオルガンがメチャクチャかっこいい!620以上、『SHOWDOWN』から3曲を披露。
やっぱり歌詞が英語でも日本のメロディに乗ると日本の曲に聞こえるもんだナァ。
つまり、SHOW-YAが奏でる音楽はトコトン「SHOW-YAの音楽」に聞こえるというところがスゴイ。
そして、このスタイルで海外に殴り込みをかけるところが大変に頼もしい!
欧米には十二支十干がないので「還暦」という概念はもちろん通用しないけど、「還暦間近の淑女がハードロックを引っ提げて海を越えてやって来る!」なんてモノスゴイことですよ。
そんなことができるのは世界でSHOW-YAしかいまい。
とにかく善戦を期待して止まない。630軽脱線。
「Showdown」で思い出した。
1966年の『テキサスの5人の仲間』というアメリカ映画。
主演はヘンリー・フォンダとポール・ニューマンの奥さんのジョアン・ウッドワード。
ジェイソン・ロバーツやバージェス・メレディスという名優も出演しているヘンリー・フォンダ生涯最後の出演作。
この作品、原題を『A Big Hand for the Little Lady』という。
ココの「A big hand」というのはポーカーの「モノスゴイ決まり手」という意味。
そして、下のポスターの左下の「Play it close to the vest」というのは「手の内を見せるな」ということ。
メチャクチャ面白い作品なので、チャンスがあれば映画好きの方はゼヒご覧になってマンマとダマされてください。
この映画、「showdown」するかしないかがものすごく大きな意味を持っています。7abh
「アルバムの中から3曲聴いてもらいました。
どうですか?
CDには訳詞も入っているのでどんなことを歌っているのか調べてみてください。
よろしく!」

10v「飲み物を飲みたい人は飲んでね。
でも絶対にマスクをハズした時はしゃべっちゃダメだよ。
早く口角の上がったみんなの顔が見たいね!後半はみんなの顔を一人ずつ見るから口角上げてね~。
マスクが動くぐらい上げてみて!」
S41a0555「口角をあげられなかったらウインクでもいいよ。
メンバーにイッパイ愛を送ってください。
私たちもその愛にイッパイ応えていきます。
セットリストもイッパイ送ってくれてありがとう。ユックリ見せてもらいます。
アルバムをたくさん出しているのでその中から選ぶのは本当に大変だったと思います。
 
さぁ、お待たせしました!
ココでメンバー・コーナーです!」0r4a0142 「皆さんこんばんは、mittanです。
配信の皆さまお元気ですか?
マスクの話が出ましたので、マスクに口角の絵を描いて来てくれたらうれしいナァ…なんて」

20_2「35周年ファイナルですが、40周年、45周年に向かって精進していきますので、今後とも何卒よろしくお願いします!」

30v「こんばんは、さとちゃんで~す。
元気です…元気ですか?
今回はコロナでいつもと違うライブなんですが、その中でも皆さんの暖かい拍手がうれしく、心に沁みています」
40v「私も暖かい心を忘れないようにしたいと思います。
いつも来てくれてありがとう!
配信もありがとう!」

50v「こんばんはキャプテンです。
会場の方、配信の方、ありがとうございます。
メンバーのみんなも言いました通り『感謝』しかないです」

70v_3「皆さんがズっと応援して来てくれたからこその35周年なので、コレからも皆さんの応援に応えられるようにガンバります」

80「チョット!今日って29日?…昨日お誕生日でした~!
コレで前3人、同じ歳になりました」S41a0179 前日の8月28日はさとみさんのお誕生日!
自らの手で年齢を表すさとさん。
左は「5」、右手は「3」になってた。
ウサギちゃん。
7s41a0591「こんな大変な時に、激震の渋谷へ来てくれて本当にありがとうございます」

90v「今、命がすごく大事だ、って思います。
ココにいるみんなが一人も欠けることもなく本当に楽しめるように生きていきましょう」

100_2「演奏しているときはコワいメンバーですが、しゃべるととても純粋な心を持っているメンバーです。
 
私たちアラカンじゃん?
『アラカンで世界を目指す』ってどういうこと?
アラカンで世界を目指すなんてSHOW-YAだけじゃないの?
今日は特別な日なのでいつもは演らない曲を演ります!」110vその「いつもは演らない曲」はキャプテンのピアノから始まった。120_uk「♪最終の列車から…」
1990年の『HARD WAY』収録の「うちにかえろう」。
S41a0465うん、いつも演らない。
ジックリと恵子さんの歌声を味わう。
140そして、sun-goさんのハートウォーミングなソロ。
激しいばかりがsun-goさんのギターじゃない。150v_2ドラム台に腰を降ろして最後までジックリと歌い込んだ恵子さん。
「♪はやくうちにかえろう」
160v_2そう!「家」が一番。
恵子さんの歌を聴いていて今度は『オズの魔法使い』の最後のシーンを思い出した。
…ということで今日の本脱線。
 
善玉の「北の魔女」に言われて、ドロシーが赤い靴の踵を3回合わせて口にするセリフ。
「There's no place like home」
72heel「There is nothing like~」で「~より勝るものはない」という意味になる慣用表現。
アーヴィング・バーリンの「There's no business like show business(ショウほど素敵な商売はない)」とかね。
アメリカ人は引っ越しなんかヘッチャラみたいなイメージがあるけど、実はそんなことなくてやっぱり住み慣れた家がいいにキマっている。
だから「家」をテーマにしている映画って結構あるんだよね。
『フォレスト・ガンプ』なんかもそう。
ガンプはいつも「家に帰りたい」と言っていた。
 
さて、その「There is no ~」の後の「like」を「but」に換えてみる。
例えば「There's no darkness but ignorance」。
コレはシェイクスピアの『十二夜』に出て来る名言。
「ignorance」とは「無知」のこと。
つまり「無知の他に暗闇はない」という意味になって、「およそ暗闇とは無知に外ならず」…けだし名訳ですな。
つまり「勉強しろ」ということよ。
何でこんなことを書いたのかと言うと、前回ロンドンの繁華街の中心にあるレスター・スクエア(Leicester Square:<前編>で紹介したSHOW-YAが出演したMarqueeというライブハウスへあるいて10分チョットぐらいのところにある有名な公園)にあるシェイクスピアの像にこの言葉が記してあるのを発見したからなの。
今日の脱線終わり。

Ws さぁ、ココからは「夢のセットリスト」でリクエストが多かったコーナーに突入だ!
 
キャプテンのキーボーズのソロ。
ちなみ「Keyboards」といつも複数形にするのが正しい英語。「vocals」も同様。
「vocals」というのはパートの名称で、ネイティヴの人たちは「vocal」ように単数形で使わない。
170毎回変わる趣向が楽しみなキャプテンのソロ。
今回はオルガンをフィーチュアした内容。200_2オルガンのサウンドで鍵盤を力強く叩く姿にハードロック・キーボーズの原点を見た気がした!

210v_2ド迫力の演奏に送られた大きな拍手に応えるキャプテン!72s41a0799 続いてはmittanのソロ・コーナー。720r4a0327 前半はいつも通りノリノリのディスコ・ビートやクラシックの名曲にシンクロさせてプレイするスタイル。
今回引用したのは「わが祖国」…つまり「モルダウ」。
スメタナは…チェコか。
オモシロいプレイだった。240そして、後半は長い四肢を駆使しての熱血ドラミング。
260v35周年イヤーを締めくくるにふさわしい「心技体」が巧みに組み合わさったドラム・ソロであった。250_2こちらも大歓声が送られた。270v_22人のソロ・パフォーマンスの後は「SHOW-YAの方程式」に則ってsun-goさんが「You Turn Me Over」が続く。280_ytmo皆さんのご希望通りの展開で最初の大きなクライマックスがやって来る。290vsun-goさんは下手へ移動していつもの通りのサオ・チームのフォーメーション。

300キャプテンとも。

S41a0795 メンバーを紹介して…「SHOW-YAにはとても大切なメンバーがいます!」

0r4a0272「And…and……and………You!!!!」

320「ウォォォ!」という歓声は起きないにしても、引けを取らない熱気あふれるレスポンス!

325「We are SHOW-YA!」0r4a0382フロント3人のフォーメーション。
ハイ、まずは下手~!

0r4a0389今度は上手~!0r4a0397 最後はセンター!

0r4a0405ココのコーナーはいつも楽しいナ。
「SHOW-YAを観てる!」ってことを実感するワイ。
350そうして『Get Over』は早くも最後のセクションに突入する。
 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

365<後編>につづく
  

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年9月 9日 (木)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<前編>

 
あ、そうか!渋谷公会堂もなくなっちゃったんだっけ…というぐらい、コロナ以降は渋谷に行かなくなっちゃったナァ。
それでも渋谷に頻繁に足を向けるようになったのは大学に入った頃からなのでカレコレ40年以上経つか…。
私の印象では、その頃の渋谷はまだ「新しいオシャレなエリア」といった風情だった。
タワー・レコードができたばかりで黄色い袋を小脇に抱えた若者が街を闊歩していてな。
お互いの通学路だったので、今の家内とはよく渋谷でデートしたものだった。
それ以前の私が外出する時の行き先といえば、楽器屋か中古レコード屋しかなかったので、東方面に住む私の活動範囲はハンターがあった有楽町もしくは銀座のハンターか、楽器屋とディスクユニオンがあるお茶の水界隈で十分に事足りた。
タマ~に渋谷を訪れるのは、渋谷公会堂のコンサートの時ぐらい…と書きたかったんだけど、思い返してみるに、どうもそんなには来てないな。
あるいは、ナニを観に来たのかサッパリ思い出せないのだ。
ほぼ洋楽しか聴かなかった私が行くコンサートといえば、もっぱら中野サンプラザ、新宿厚生年金会館、それに武道館がほとんどで、ごくまれに後楽園ホールなんてこともあった。
それでも1979年、高校生の時に渋谷公会堂で観たイギリスのバンド、Nazareth(ナザレス)は鮮明に覚えている。
ココでは詳しくは触れないが、ホントに観ておいて良かったコンサートのひとつだと思っている。
それと、時代は大分下って大好きなJethro Tull(ジェスロ・タル)と、樋口さんがご健在だった頃のLOUDNESSを観たのも渋谷公会堂だった。
結局、ナンダカンダで仕事でお邪魔することの方が圧倒的に多かったってことか。
いや、「CCレモンホール」か?
『NTV紅白歌のベストテン』なんてテレビ番組もやっていたこともあって、こちとら子供の頃から「渋谷公会堂」だったから「CCレモンホール」なんて呼んだことがなかったナ。
 
前の渋谷公会堂って1964年のオリンピックの時、重量挙げの会場だったんだよね。
そのズッと昔、この辺りは大日本帝国陸軍の用地で、今の代々木公園は練兵場、渋谷公会堂があった場所には「衛戍監獄(えいじゅかんごく)」という陸軍の刑務所があった。
昭和11年の二・二六事件の実行犯たちはこの場所で処刑されたという。

10ステージ下手2階にあった楽屋。
畳ですよ、畳。
実は、いくつかの大学のジャズのビッグバンドが集うコンサートで、私はココの舞台でギターを弾いたことがありましてね。
学生たちがこの楽屋にギューギューに押し込まれて出番を待ったものです。
確かココって楽屋の廊下とホールがそのままつながっていて、舞台の音がギンギンに聴こえて来ちゃうじゃなかったっけ?
地下にも広い会議室みたいな楽屋があった。
先日偶然にも「新宿厚生年金会館」のことを書いたばかりだったので簡単に旧渋谷公会堂の思い出をつづらせて頂きました。

20そして今はコレ。
駅から近くなった。
「LINE CUBE SHIBUYA」…ネーミング・ライツだか何だかしらないけど、多分私は「渋谷公会堂」とか「渋谷公会堂の新しいヤツ」とか呼ぶことになるんだろうな。
SHOW-YAのコンサートって、新しく出来たホールで開催することが多くてスゴくうれしい。
30ホールの2階ロビーの「サリー」ちゃん。
コレはナンだ?ヒヨコか?40そして、コレ。

50SHOW-YAの「35周年イヤー」の最後を飾るファン参加企画『MY BEST SHOW-YA』。
ファンの皆さんが考える「夢のワガママセットリスト」!
考えるだけなら何をどう望もうとファンの勝手ですからね。
無理難題をドンドン押し付けてやれ!
その夢のセットリストとともに寄せられたのが「SHOW-YAへの思い」。
まぁ、ナント皆さんの気持ちの熱いことよ!
会場に飾られていた投書をチョット覗いてみましょうか。
 
(投書の全貌はコチラ⇒あなたの『MY BEST SHOW-YA』夢のセットリスト大公開!

72ysl アンコールまで指定しているところが熱い思いの表れか。
「Blue Rose Blues」から「キーボーズ・ソロ⇒ドラムス・ソロ⇒You Turn Me Over」へつなげている所なんかは転換の手間も考慮している感じ?
さらに「地下水道の月」を締めくくりに持って来る演出。
新旧のレパートリーを取り交ぜたバランスの良さは、筋金入りのファンが考えた「磨き抜かれた曲順」って感じがする。
何せ「SHOW-YAで人生が変わった…」とおっしゃるぐらいの方ですからね。
それだけ夢中になれるモノがある人生は間違いなく「幸せな人生」です。60v_2メッチャ、シンプルに見えるのは日本語タイトルの曲が全く入っていないからか?
「限界LOVERS」も「私は嵐」も「奪いとれ」も演らなくていいの?…アレ、外国の方なのか?
1曲目が「Fairy」なのはなかなかのインパクトか?
ドアタマに「Fairy」を持って来たことって実際にあるのかな?…短いながらも私のSHOW-YA経験では一度もなかったような…あったのかな?
私も「Hurry Up」ってすごく好き。
やっぱり「You Turn Me Over」が入っているのは「6人目のメンバー」だからですな?
贈る言葉もシンプル極まりないところがかえって深い思慕の念を感じさせはしまいか。
…ところじゃない!
この夢のセットリスト、選ばれた曲の頭文字を縦に読むと…「FANTASTIC SHOWYA」になってる!
スゲエ!…って、私が感動してもどうにもならんな。
70v_2オモシロイな、コレ。
 
スゴイ!…「SHOW-YAなしでは生きていかれないカラダ」!
「人間やめますか、それともSHOW-YAやめますか?」と問われて間違いなくSHOW-YAを選択する人!
セットリストは比較的いつも取り上げられている曲で構成されている、と言っていいのかな?
「恵子さんの漫談(?)とモノマネ」や「メンバー紹介」のコーナーまで組み込まれているのはうれしい。
やっぱり恵子さんのMCとメンバーのひと言コーナーはSHOW-YAのショウには欠かせませんよね。
今日は「生き神様」をとくと拝んで行ってくださいませ。80v_2私なんぞは「SHOW-YA初心者」も同然で、とてもじゃないけど筋金入りのファンの皆さんが思いのたけを込めて考えたセットリストをどうこう言う資格なんぞ全くありゃしないんだけどね…。
でもですね、SHOW-YAの35周年イヤーって、SHOW-YAさんがMarshall Blogにご登場頂いてからちょうど10年目に当たるんですよ。
つまり、私がSHOW-YAさんのライブの写真を撮影させて頂くようになって丸10年!
早い~!早すぎる!
今まで何万回シャッターを切ったかナァ~。
 
今回のレポートは35周年のお祝いを締めくくるのと同時にSHOW-YAのメンバーさんやスタッフの皆さん、そしてMarshall Blogをご支援いただいているSHOW-YAファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めてお送りしたいと思います。
 
さぁ、ソロソロ5柱の「生き神様」がお目見えになられる時間だよ~!
しかし…「移民の歌」って、完全にこの瞬間にしか聴くことがなくなったわ。
私にとってはもはやSHOW-YAの曲!904つのピンスポットに照らされたメンバーのア・カペラのコーラスにステージ後方から現れた恵子さんが加わる。
100そして「奪いとれ」でドッカ~ン!爆発!
キタキタキタキタ~!
110寺田恵子120v五十嵐☆sun-go☆美貴130v中村"captain"美紀140v仙波さとみ150v角田"mittan"美喜160v前回のステージは『NAONのYAON』で無観客だったからね。
でも今回は違う。
180今回はマスクで半分隠れているとはいえ、ファンの皆さんの顔をみることができて恵子さんもうれしそうだ。170v私は屋根があってうれしい!
前回はこんなだったからね!7370vそして、どんな時でも変わらないのがsun-goさんとMarshallの間柄とその轟音。190v今日も当然JVM410Hと…
200スピーカー・キャビネットの1960BDM。210v100ページ以上の大特集となったヤングギター誌のインタビューでも「もうこのアンプ以外は使えないぐらい」なんて発言もして頂いて「Marshall屋冥利」に尽きるってものです。

7ygズッカ~ンと一発でお客さんのハートを奪い取った5人!

210間髪入れずsun-goさんが弾くギターのイントロは…215v「私は嵐」!220vお客さんの歓声は聞こえて来ないものの、それに代わる熱気が十二分にステージに送られる。
225スゴイ盛り上がりようなのだ!0r4a0231_2 ギター・ソロから…230さとみさん!240v♪ゴンゴゴゴンゴゴと重低音のソロをお見舞いして…

0r4a0102今度はステージ上手から…250「嵐ポーズ」!
260今日も「嵐」が吹き荒れた!0r4a0220 もう1曲続けて、今度は『AURORA』から「All Together Now」。290_atnキャプテンの鉄壁のコーラスを得て楽しく過ごす1曲。300v『AURORA』を発表してからもう4年も経つのね~。3102017年か…まったく早いモノで、リリースの時は色々あったんだよね。
今、歴史を振り返っているところです。320vmittanは手の小指の骨にヒビが入っちゃって大変だった。
私も酔っぱらってイスの肘掛けに強打して入れてしまったアバラ骨の痛みがようやく消えた頃で、チッタ川崎のミニ・アコースティック・ライブの時の楽屋で「なかなか骨がくっつかない」なんて話をしたのを覚えている。
7250vそして、もっと大変だったのは足に大怪我を折ってしまったさとさん。
チッタの6日後に開催されたレコ発ツアーの千秋楽には無理を押してステージに上がり元気な姿をファンの皆さんにお見せしたのだった。7450v そして、私。
このコンサートの2週間ぐらい前、チョットした踏み台に乗ろうとしたら左のふくらはぎに激痛が走った。
ゼンゼン無茶はしていないんですよ。
も~、完全にふくらはぎに爆弾が落ちたのかと思った。
人生初の「肉離れ」というヤツ。
全く踵を地面に着けることができなかったんですわ。
コレがなかなか痛みが引かなくて、実はこのコンサートの当日もまだ松葉杖をついていたのです。
まさか、杖をつきながら写真を撮るワケにはいかないので、自分の足だけで動き回ったけど、「嵐」の「ギター・ソロ⇒ベース・ソロ⇒嵐ポーズ」のところなんかは結構シンドかった。
コレも思い出、思い出!
ピョコタンピョコタンと私の変な動きで視線を遮ってしまった最前列の皆さん、ゴメンなさい!
375v曲の後半ではカウベルを手に取って歌った恵子さん。305vハードに始まったこの日の最初のセクションを陽気に締めくくった。0r4a0137「こんばんは!
(間)
声が出せないのよね~…出したいのにね~。
35周年ファイナルへようこそ!
こんな大変な時に来てくれて本当に、本当にありがとう!
去年からコロナ、コロナで通常のライブがなかなかできません。
今後も先が見えず、まだ明るい光が見えていないと私は思っています。
同じ時間を共有して、楽しんで、前に一歩ずつ進もう…そんな気持ちでいます」330v「毎日みんなのために働いている人に感謝して毎日ツイートしています。
そんなことをしなくてもいいような時が早く来ればいいと思っています。
本当に人を思いやる大切な人を思いやることって大切だと思うんだよね。
自分の周りに大切な人…私の場合はメンバーであり、皆さんだよね」
0r4a0145「歴史はズッと繰り返して、世界の中でどこかで死んでいる人もいて…地球の中で起きていることがイッパイあります。
アフガンのこと、コロナのこと、医療のこと…。
最前線で色んなことと戦っている人たちがいます。
その人たちの名前を知って欲しい…」340vキャプテンのオルガン…

350v_hsmittanのシンバルと…

360vさとみさんのベースが絡み合う静謐な世界に…370vsun-goさんのギターが切り込んでいく。
390やがてヘヴィに展開する戦いに臨む兵士の歌。0r4a0237『AURORA』から「兵士の肖像」。
いつ聴いても勇ましくカッコいい曲だ。S41a0232『TRADE LAST』から「夜が来るまで眠りたい」。400_yntガラっと変わる曲調。
だって34年前の曲だもんね~。
「歴史」というものは偉大なものだ。
ナゼかと言うと、続けていなければ作れないから。
そして、何事も続けることが一番ムズカシイ。
次にムズカシイのが終わること。
始めるのが一番簡単。410配信を視聴しているファンの皆さんに何度も声をかける恵子さん。0r4a0166曲調に合わせたsun-goさんのソロがゴキゲン!

420v1988年の『Glamour』から「夜のせいじゃない」が続く。440v_ysjシンプルでストレートなエイト・ビート・ナンバー。450v「♪夜のせいじゃない」と繰り返すポップな要素が盛り込まれた雰囲気はいかにもSHOW-YA。460タッピングを交えたテクニカルなギター・ソロ。
当時は「ライトハンド」とか言ってのかな?

47035周年ファイナルの2番目のセクションは新旧を織り交ぜた選曲となった。

0r4a0195SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

0r4a0443 <中編>につづく

 

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年8月18日 (水)

マイケル vs. 三大バンド大決戦! <後編>

 
ベテラン・ベーシスト、マイケル・ハマーの還暦を祝うライブ、『マイケル vs. 三大バンド大決戦!』。
2番目にステージに上がったのは「side A」と称するチーム。10_2文平20_2吉永GOKI訓春30v_2GOKIさんはMarshall。

40JVM210Hと1960Aのコンビネーションだ。50v_2ドラムスはスットコ・ずらビス。60v_2そのままNATALのツーバス・キットを使用して頂いた。70_2そして本日の主役、マイケル・ハマー!80vマイケルさん、スッカリ衣装もベースも変えてのご登場。90v_2このチームはマイケルさんがやっていたバンド「High Drug」の再現。
曲がわからないのが申し訳ないのですが…このチームは伝統的ブリティッシュ・ハード・ロック・サウンドの趣。100となると、やっぱりMarshallは欠かせない。
しかし…細いナァ。
私もこういう身体に生まれてみたかった。0r4a0230 GOKIさんが分厚いMarshallサウンドをブッ放す!110_2ココでもモクモクと低音を刻み続けるマイケルさん。120 ずらビスさんとのコンビネーションも完璧だ。130v_2しかし、マイケルさんもいい加減細い!
血圧絶対に低いでしょう?
高い時で105-70mmHgぐらいですか?0r4a0268文平さんのイキイキとしたシャウトも気持ちいい。140v洋楽世代の私なんかにはロックの原点を見る思いだし…150高校の頃を思い出したりして楽しかったな。
160vレパートリーが足りなくて持ち時間を少々余らせてステージを降りたが、アンコールの要望が強く再びステージに上がりVan Halenバージョンの「You Really Got Me」をプレイ。
190コレが出てきた時、私は中学3年生だったんだけど、ビックリしたね~。
スゴイ人気になっちゃったんでヘソ曲がりな私は1枚目しか聴かなかったけど…。
今は元の方のThe Kinksに大夢中で現在『The Kinksとロンドン(仮)』というマーブロ論文の準備中。
初来日を新宿の厚生年金会館で観たけど実際カッコよかった。
あの時、まだファースト・アルバムが出たばかりでレパートリーが少なく、当時珍しくなっていた前座を仕立てたんだよね。
私が観た時はRed Shockというバンドだった。

0r4a0218GOKIさんもバッチリとギター・ソロをキメてくれた!
170vずらビスさん、この日がNATAL初体験でいらしたのだが、とてもお気に召して頂いたようですごくうれしかった! 160v楽しい時間が過ぎるのは早いもので、マイケルさんの還暦祝いもあとひとバンドをも超すところとなった!
180_2オッとその前に!
マイケルさんの奥様が秘蔵写真を送ってくださったので紹介しておきます。
Marshallを背にした若き日のマイケルさん。
35年前の撮影だそうです。
向かって左はJCM800 2203。
マイケルさんの背後のMarshallはJMP時代の1992 SUPER BASSを戴いたフル・スタック。
今でもSUPER BASSを大事にご愛用頂いているベーシストさんがいらっしゃる。
もし復刻のご要望が多ければMarshallへの月報に書いておきますが…。
 
しかし、マイケルさん、「コレぞロック・ミュージシャン」という出で立ち!
まずは超細身。
長髪にピチピチのズボン。
そして蛇皮のロンドン・ブーツ!
こうでなきゃロックじゃないよ。
今の若いバンドの子たちのルックスからは「ロック」の「ロ」の字も感じられない…とボヤいたところでコレは時代によるものだから。
私なんかはパソコンもスマホも返上してでも、ロックに関しては昔に戻ってもらいたい…と思ってますよ。
だからこんなブログをやってんの。7mh最後のチームは…さっき「side A」ときたので、ヒックリ返して今度は「side B」。200_2マイケルさん、本日最後のおつとめ。
ますます軽装になった!
ベースもまた持ち替えたよ。210v_2Tomo "Killarin" Yamamoto220vオミ―230ドラムスは金光健司。240v_2久しぶりの金光さん。
なんかうれしいわ~。
見慣れた光景にホッとするわ~。

250v_2NATALドラマーの金光さん。
盛大にツーバス・キットを鳴らしまくってくれた。260キーボーズはサプライズ・ゲストで厚見玲衣。270v_2コチラは典型的な和風ヘヴィ・メタルのサウンド。

290パワフルなKillarinさんの歌声。300v_2おお~!
KKが歌ってる!初めて聴いた!
歌声がバッチリ聞こえてステキでしたよ~。

305v厚見さんが鍵盤を叩く切れ味の鋭いこと!310vその隣でモクモクとベースを奏でるマイケルさん。

320v_2MCでナゼ自分が登場したのかを語る厚見さん。
すなわち「マイケルさんとのご関係」は何ぞや?
マイケルさんは厚見さんのMOON DANCERのボーヤを務めていらしたそうなのだ。330v「ボーヤ」なんて言葉ももう何年聞いていないだろう?
若いミュージシャンなんかは知らないんじゃないかしらん?
プロ・ミュージシャンのお手伝いをする人…今でいう「ローディ」ということになろうが、「ボーヤ」はチョット違う。
大抵「ボーヤ」は「プロ・ミュージシャン志望」の若者で、先輩のお世話をしながら音楽のこと、楽器のこと、業界のことを実地で学び、自分自身の経験値を高め、人脈を作り、やがて自分もプロ・ミュージシャンとして羽ばたいていく人たちだ。
要するに「下積み」ですな。
小松政男が植木等の、泉ピン子が牧伸二のボーヤだったなんてのは有名な話だ。
私が若い頃は音楽の専門学校なんて無いに等しかったので、「ボーヤ」稼業がプロ・デビューへの一番の近道で、30歳までにモノにならなかったら「ミュージシャンの道」を諦めるのが普通だった。
今は専門学校が林立して、学校でひと通りの演奏の技術を身に付け、バンドを組んで、ビデオを作って、幸運にもナニかとのタイアップが当たってハイ、武道館じゃん?
しかも、いくつもバンドを掛け持ちして、うまくいかなきゃハイ、解散。
バンドがすぐ解散しちゃうので余計にたくさん掛け持ちしちゃう。
こんなんで本当にいい音楽なんかできるワケがないじゃん!
「下積みの時期」なんてモノがあることすら今の若い人たちは知らないだろう。
ウチに来る若い子も「音楽はYouTubeより下」みたいな感覚を持っているとしか思えないのがいるもん。
それと同時に「ボーヤ」の代わりに「プロのローディ」なる人達が大勢現れた。
昔もそういう人はいるにはいた。
そういうのはMarshallの4x12"を両手にひとつずつ持って渋谷の屋根裏まで平気で駆け上がって行っちゃうようなタイプの人が多かった。
今のローディさんたちみたいに楽器を所有してミュージシャンに貸し出したり…なんてことをしている人はほとんどいなかったんじゃないかな?
 
厚見さんのお話を聴いていて昔のライブハウスの光景が目に浮かんで懐かしくなってしまった。
もう40年以上前のことよ。
340厚見さんをお迎えしてもう1曲MOON DANCERのナンバーをプレイ。

350いいいもんですな…昔の仲間というのは。360_23曲目でメンバーチェンジ。370_2キーボーズにHaru。380vギターに志村"Punky"広司。390vメンバーが変わって今度は「Precious」の再現!
ステージはますますヒートアップ!405こんなこと言っちゃ甚だ失礼だけど…こんな金光さんもいいもんだ。
問答無用でカッコよかった!
歌声も聴くことができたし。410v_2大いに盛り上がって『マイケル vs. 三大バンド大決戦!』は幕を下ろした。

440 終演後には厚見さんからお祝いの花束が贈られた。

430_2マイケルさん、還暦おめでとうございます!0r4a0441<おしまい>

 
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200(一部敬称略 2021年7月31日 巣鴨獅子王にて撮影)

2021年8月17日 (火)

マイケル vs. 三大バンド大決戦! <前編>

 
「マイケル vs. 三大バンド大決戦! 」…なかなかにモノモノしいタイトルではあるまいか。
「マイケル」とはベテラン・ベーシスト、マイケル・ハマーを指す。

10マイケルさんがかぶっている帽子に目をやると…「還暦」。
そう、マイケルさんの還暦をお祝いするライブなのだ。
しかも、還暦をただ祝って演奏するだけのライブじゃない。
奥様が丹精込めて企画したショウなのだ。
つまり「愛するダンナさまへのライブ・ステージの贈り物」というワケ。
Marshall Blogではいわゆる「還暦ライブ」というのを何度もレポートして来たけど、「奥様のプレゼント」というのは今までになかったんじゃないかな?
6022_3最初に登場したのはMADAM REY。20MADAM REI30vORION40vORIONさんはMarshall…って、もしかしてこのMarshallは…。50vおお~、JMD100!
Marshall初のデジタル回路搭載のモデル。プリ・アンプがデジタルで、パワー・アンプが真空管駆動というハイブリッド・モデル。
なつかしいね~、うれしいね~…といっても私が作ったワケじゃござんせんけどね。
でも、コレは企画の段階から世界のディストリビューターが集まるMarshallの会議で取り上げられてみんなで色んなアイデアを出し合ったのです。60vそれにプロモーションも積極的に展開した。
まだ。YouTubeがない時代、デモ動画をウェブサイトに乗せたりしてね。
腕の立つギタリストさんに3曲ずつデモ・ソングを作って3通りの音色で弾いてもらって、それぞれ曲のタイトルの頭文字を「J」と「M」と「D」にした。
そんなことが奏功したのか。おかげでよく売れた。
次のMarshallでの会議の時、「このモデルをどうやって日本で成功させたのか」をみんなの前で発表してくれと頼まれた。
そんな、英語で演説したことなんてないし、突然の指名だったのでそうは上手には話せなかったが…まぁ、笑いは取ったかな?…笑い取れればすべてよしだから。
そんなこともあってJMDは実に思い出深いアンプなのです。

70フット・コントロールもなつかしいな~!
ORIONさん、とても大事に使ってくださっていてとてもうれしいです。80キーボーズはSHOKO。90vそしてドラムスは山口PON昌人。100vNATAL!!
今日は24"のツーバス・キット。
メイプル。110スネア・ドラムは愛用の14"×7"のアルミ・シェル・スネア。115そして、ベースは本日の主役、マイケル・ハマー!
還暦おめでとうございます!120v何せ三大バンドと対決するんでパスの数も3枚!
1枚あれば絶対にOKだと思うんですけど…。130v1曲目は「Commit Suicide!?」。140ゴキゲンな正統派日本製ハードロック・ナンバー。
REYさん、いきなりの大熱唱!150vSHOKOさんのキーボーズ・ソロから…160ORIONさんのギター・ソロへ。
いい音だ!17024"インチのバスドラ・サウンドがギンギンに鳴り響く!180還暦祝い、滑り出しから絶好調! 
240v…ということで、チョット脱線させて頂きますが…。
「Commit suicide?」のことね。コレは正しい英語。
殺人、犯罪は動詞に「commit」を使うのが正式。
一方の「suicide」。
「-cide」はラテン語で「殺人」という意味。
この「-cide」いう接尾辞はとてもわかりやすい。
「sui」はラテン語で「自分自身」と言う意味だから「suicide」は「自殺」。
「sui」を同じくラテン語の「homo(人間)」に換えると「homicide」で「人殺し」。
「pest(害虫)」に換えて「pesticide」で「殺虫剤」。
「herb(ハーブ」に換えると「herbicide」になって、これナンダ?…そう「除草剤」。
最後にもうひとつ。
テレビの海外のニュースなんかで時々耳にする「genocide(ジェノサイド)」という言葉。
「geno」はラテン語で「人種」とか「民族」を意味する。
コレは代二次世界大戦時のドイツの組織的殺戮政策を表現するために作られた造語で、1944年より前にこの言葉は地球上に存在しなかった。
ヒトラーの蛮行が新しい言葉まで作ってしまったのだ。

…ということとは一切関係なしに会場はノッケから一気に盛り上がった!
1552曲目は「mission」。
0r4a0034 REYさんは、大分前にフェイスブックのお友達リクエストを頂いていたんだけど、一度もお会いする機会がなかった。
そして、今回ようやくお目にかかってご挨拶することができた。
195想像通りエキサイティングな方だった!200「こんにちは!
マイケル・ハマーの誕生日ライブです!
マイケル、ヨカッタね…マイケルのために私は歌ってるんだよ」
「ありがとう」
大変に大人しいマイケルさん。
あ、私、マイケルさんにお目にかかったのもこの時が初めてでした。
220「1年前にココ獅子王で演ったのが最後のライブ。
コロナ、や~ね~…いつ終わるのかしら。
ライブハウスは危なくないけど、その帰りの寄り道が危ないの。
みんなでライブハウスを盛り上げていきましょう!」210vMCに続いて新曲を2つ披露した。230_gdまずは「GOKUDOU」という曲。
NHKに出れないとマズイというころでタイトルはアルファベット表記にしたそうです。
それっぽい衣装。
「夜露死苦」なんてのはモロに昭和テイストでよろしいな、と麻亜紗瑠は思います。S41a0027前身頃の下の方に目をやるとナニやら書いてある。
ナニナニ…「一途上等 女の花道」か。
「ひとつことに一途になるのはいいことだ。これぞ女が華々しく生きる道」みたいな?250vまさにそんな雰囲気が出ています。
曲もタイトルがウマい具合にマッチしたヘヴィ・ナンバー。
190v何があってもモクモクとベースを弾き続けるマイケルさん。260v「『GOKUDOU』という曲でした。
今日は皆さん、自分の道を究めて帰ってください…まっすぐね!」270v「マイケルいくつ?」
イヤ、ですから還暦のお祝いなんですってば!
「髪の毛黒く染めたら?」
「コレ、地毛なんですよ」
「エ、本当?外人みたいやん?」
「オレ外人…」
このチーム、半分以上の方が還暦を過ぎていらっしゃる。70r4a0080「もしかしてオレが一番年下かも!」
PONさんが一番若いなんて!…そんなバンドは好きです。280v続いても「夢幻の空」という新曲。
290_af氷川きよしが歌うアニメの主題歌のコンペでSHOKOさんが作って応募した曲。
残念ながら採用は叶わなかったが間違いなく力作だ。
ところが、実際には氷川さんが歌わない曲でアニメはオンエアされたとのこと。
「大山鳴動してネズミ一匹」か?…イヤイヤ、そんなことはない。
レナード・バーンスタインの『キャンディド』のようにSHOKOさんが作った音楽が残ったのだから!
410v「その時代が苦しくても、次の時代への夢を持とうよ」ということを歌った曲。
このセットで唯一のおとなしいナンバー。300v「みんなどう?楽しんでる?
大きな声も出せないからね。
せめて心の中で叫んでください。
私もせめてキラキラするわね」と自慢のキラキラのボトルを見せてくれた。320v「『私が早く脱がなきゃ』と思っている人がいるんじゃない?」と上着を脱ぎ捨てたREYさん。
残すところあと2曲!
380_muまずは「Dilemma」…
340vそして、最後を締めくくった曲はSHOKOさんのキーボーズから。
350v「最後はバラードで…」なんて曲を紹介していたけど、そんなワケないわな。
静かだったのは最初だけ。370オリャ~!
430今日一番の急速調「Man up and…」だ~!
420vもう後はREYさんの暴れ放題!400

390みんな思いっきりエキサイト!S41a0017イヤ~、REYさんの破壊力スゴし!
440マイケルさんは最後の最後までモクモクとベースを弾き続けたのであった!360PONさんはいつも通り立って最後を締めくくる。
446「今日の主役、日本人のような、外人のような…なんかカッコいい、マイケル・ハマー!」445アタマっから大いに盛り上がった~!
 
MADAM REYの詳しい情報はコチラ⇒official web site

450 <後編>につづく
 

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200(一部敬称略 2021年7月31日 巣鴨獅子王にて撮影)

2021年8月10日 (火)

犬神サアカス團『背徳のDIVAたち vol.3』

 
新しいメンバーを擁して活動を再開させた犬神サアカス團だったが、早くもギターにメンバー・チェンジが発生した。
「ナニが出るかな?」ということで、早速ライブにお邪魔して来た。
『背徳のDIVAたち』という犬神サアカス團のシリーズ企画。
the badassesとのダブル・ヘッドライナーだ。

10ホストの犬神サアカス團はトリでの登場。20犬神凶子

30v犬神明

40v犬神エイジ

50v犬神敦

60vそして、穴の開いたギターのポジションはゲストという形でONOCHINが務めた。
まだ「犬神ONOCHIN」ではない。

70v久しぶりのONOCHIN。
前回Marshall Blogにご登場いただいたのはONOCHINさんがBLIND BIRDに在籍していた時のこと…2017年以来だ。80v愛用のJMP1959を持ち込んでゴキゲンな「ONOCHIN流Marshall犬神サウンド」をブッ放してくれた。

90考えてみると、明さんや凶子さんとのお付き合いもいい加減長くなったが、いまだに本当の苗字を知らない。
ナゼか不思議と一度も尋ねたこともありゃしない。
だんだん「犬神」姓が本名のような気がしてきた。
もうズット「犬神さん」でいいか…。
ま、本名を知らない親しいミュージシャンって犬神さんだけじゃないんだけどね。
100オープニングは現犬神体制のキラー・チューンとも呼ぶべき「目障りな異分子」。
ヘヴィでちょっと和風なリフと歌詞がマッチした伝統の犬神スタイル。110「改めまして犬神サアカス團です!
今日のサポート、ギターのONOCHINさんです!」
と早速ONOCHINさんを紹介。120_mc「どうもお久しぶりです!」
白塗りの経験を凶子さんに問われたONOCHINさん…チョット前にもやられたそうだ。
BLIND BIRDの時にはONOCHINさんがこんな白くなっちゃうとは夢にも思わなかったが、メッチャ似合ってるナァ。
ところで…今日は照明が写真撮影向けではござんせんな…。
70r4a0016 「死ぬまでROCK」…やっぱり犬神さんはいいナァ。130_srファイヤバードがこんなに似合う人は珍しいよ。
ファイヤバードとかSUPER400とかって日本人にはデカすぎるんだよね。
ONOCHINさんは背が高いし、何よりも細いからかなり実にシックリ来る。
135v名曲「花嫁」。
ウン、実にいい曲だ。
140vエイジくんのキーボーズ・ソロから…

160v「バビロニア恋物語」へとつなぎ…
176v「浅草心中」で中盤を締めくくった。

170v_asこの曲での敦くんのランニング・ベースは大きな見どころだった!175vもちろんそれも明さんの激烈なグルーヴがあってのこと。
190v_arrrココでお楽しみのメンバーひと言コーナー。

Img_3225「場所は言えませんが、パソコンのお店で働いていまして…今セールをやっています」
敦くんを講師に迎えてパソコン教室を開こうか…という話に。
Img_3226「ダイエットしています。近くにケバブ屋さんができて、おいしくて毎日食べていたら太っちゃいました!」
ケバブってのは食べたことないナ…そんなにおいしいのか?
Img_3228「ゴハンはあんまり食べないです。
物販に自分のモノを置いていますので見て行ってください!」
そう、私の周りには他にも細身のミュージシャンの友達が何人もいるけど、見てると皆さんやっぱり食べないんだよね~。
私も1日ほぼ2食と、若い頃に比べて食がかなり細くなったけどゼンゼン細くならねーぜ。
70r4a0018 「11月3日の『レコードの日』にドーナツ盤を発売することになりました!」Img_3234明兄さんがおっしゃっていたのはコレね。
世の中「NFT(Non Fungible Token=非代替性トークン)」とかいうまた新しい音楽媒体が出てきている反面、こうした先祖返りが行われるのはなんとも奇妙なことだ。Vn_1最後のセクションは、おなじみ「暗黒礼賛ロックンロール」から。
『Marshall GALA2』のビデオに歌詞の英訳を載せたのだが、それを読んだMarshallの女性が「変な歌詞ね~」とビックリしていた。
我が意を得たり。
Img_3339ONOCHINギターのバージョンもカッコいい!
曲がいいからね。200vま、この曲がサラ・ヴォーンで有名なソニー・バーク作の「Black Coffee」とメロディの趣を同じにしていることを見抜いたのは、世界広しと言えども私だけだろう。
もちろんメロディの接近は偶然の賜物です。Img_3264 本編を締めくくったのは「白痴」。220_hktこの日、ONOCHINさんの参加に鼓舞されたのか、凶子さん、モノスゴク楽しそうだった。
もう何回もライブで聴いて来た曲だけど、こんなノリノリの凶子さんによる「白痴」を聴いたのは初めてだったかも知れない。
230vそれに呼応するかのような明兄さんの殺気立つドラミングがまた素晴らしかった!
やっぱり犬神サアカス團はいいナァ。
今度ゼヒ「蜘蛛女」を演ってください。Img_3313今回は写真が撮れなかったのでコレでおしまい。
今月29日、単独興行がありますのでよろしく!
コロナが終わって頻繁にライブにお邪魔できるようになったら「私のディープ浅草」を再開したと思っているのです。
 
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁Vn_2Marshall GALA2』のようすはコチラ。

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Photo ※写真は、第二次世界大戦中イギリスを苦しめた当時世界最強だったドイツの暗号機「エニグマ」。
コレ、レプリカではなくホンモノです。

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200
(一部敬称略 2021年7月24日 渋谷La.mamaにて撮影)
 

2021年8月 4日 (水)

目黒アミューズメントパークvol.61~SPADREI、Allegiance Reign

 
続く時は続くモノで、CONCERTO MOON(レポート済)の翌日も目黒。
『目黒アミューズメントパーク vol.61』というイベント。10お目当ては一番最初に登場したSPAREI(スペードライ)。
先日、Marshall CODEのデモンストレーション・ビデオ『BREAK the CODE』に出演して頂いた松浦和亦率いるチームだ。20メンバーは…
史弥-Fumiya-

30v和亦-Kazuma-

40v桜久-Saku-

50v龍生-Ryo-
…の4人。

60v和亦くんは当然Marshall。70vJMP-1をJVM410Hのパワー・アンプと組み合わせて使用。80vJVMのリア・パネルにはパワー・アンプだけを使用するための「POWER AMP IN」という端子が付いている。
残念ながら今、デジタル・エフェクト・ペダルをプリ・アンプ代わりに使っている人たちをよく見かけるが、そういう機材を使用する場合はこの端子を使用するとよい…けど、普通のJVMのプリ・アンプを使ったフル・バルブ・トーンの方がケタ違いに音がいいよ。
音を犠牲にして利便性を優先しているのか、音の違いに気が付かないのかは知らないが、音の太さと抜けが全然違う。
和亦くんの使っているJMP-1はECC83を搭載した純正真空管プリ・アンプだからして、とてもゴキゲンなサウンドだった。90ギターは高崎晃モデルにはトレードマークの「亦」の文字。
JMP-1も高崎さんとお揃い…そう、和亦くんは大のLOUDNESSフリークなのだ!95「亦」マークは所有しているCODE25にも入ってるんよ。

50一聴して誰の影響を受けているかがわかる和亦くんのリフからスタート。

V ストレートなドライビング・チューンは「炎舞」。100史弥くん、いきなりの大シャウト!
この声が聴きたかった!110vそして、和亦くんのギター・ソロが炸裂!
もうコレは貫禄のワザ。130間髪入れずに2曲目に突入。
3枚目のシングル曲「Flugel Into the Light」。135cdSPADREIは現在のメンバーになってから今回が2度目のステージ。
前日の長野と連続しての登板となった。140_fil開放弦を使った和亦くんのギターから始まる、これまたゴキゲンのファスト・ナンバー。145新人さんゆえ、まだまだどうしてもステージングにギコチなさが残る史弥くんだが、このロック・ボイスは誰にも負けないね。
やっぱり「ロック」という音楽はこういう声音で歌って頂きたいものだ。150一方、和亦くんは1曲目に続いて余裕シャクシャクでソロをブチかます!170vウェブサイトのアー写では緑色の長髪が印象的だった桜久くん。
それがサッパリこの通り。
ポージングも独特で個性的。
街ですれ違っても目は合わさないようにしよう…ウソ、腰が低くてとっても感じいい人ですから!

120v桜久くんと一糸乱れぬコンビネーションでバンドをドライブさせる龍生くん。
ひたすらモクモクと、ただただドラムスを叩き続ける。
「男はダマってドラミング」ってか?
185「ありがとうございます!
私がSPADREIに入ってコレが2回目のライブです。
ほとんどの人が私のことを見たことがない…コイツ一体誰なんだ?!って感じなのではないでしょうか?」

190v「っつーか、4人ともそう思われてるんじゃない?」
和亦くん、MCでも貫禄のツッコミ!
さすが、昔「悪」だっただけのことはある。
「私が何者だか知りたい方はこれから歌う曲を耳にコビりつかせて帰って頂きたいです」
すかさず和亦くん、「ナニを言っているんだ?」…またしても鋭いツッコミ。
「イヤ、シャベリで自己紹介するよりわかりやすいじゃないですか!『コイツの歌、カッコいいな~』と思って帰って頂きたいです」
…ん~、ココは「『スペードライってカッコいいな~』と思って帰って頂きたい」…でしょう?
ダメよ、自分のことばっかり考えていちゃ。
人を守ってこそ、自分も守れる。己のことばかり考えるヤツは己を滅ぼすヤツだ!」って『七人の侍』の島田勘兵衛が言ってるでしょ?
あ、コレは次のバンドの時に書いた方がヨカッタか?
そう、ココは「みなさんにお願いがあります!ボクのことは覚えなくても、スペードライというバンド名だけは覚えて帰ってくださいッ!」ってやらないと…チョット古いか…。
これからズッ~ト続けて行かなきゃならないんだから、いつでもどこでもバンドのことを考えるべし!
ま、2回目のステージだからね。
ガンバれ!2003曲目は史弥くんが「Bring it on Down~~~」とタイトルを叫んでスタート。

210_budこの日、一番のスピード・チューン。
220v猛突進する重低音!
肩でも当たったらヤバイぞ!230vココでも和亦くんが猛シュレッディング!

220続いての曲は、ワウを踏んでのギターのイントロから。

Img_2933 「曖昧 Me Mine」なんてタイトル、昭和アイドル歌謡みたいでいいじゃん。

235_imm曲もとてもわかりやすいポップ調だ。240_imm和亦くんをアオる史弥くん。
その調子、その調子!250この曲のソロではイントロから引き継いだワウ・トーンを用いてタップリと泣きのギターを聴かせてくれた。260v曲が終わるやいなや、すかさず龍生くんがパターンを叩く。

270v「本当はもっとボクたちの曲を聴いてもらいたいんですけど、残りあと2曲です。
全力で演りますので、全力で受け止めてください!」Img_2893 曲は2枚目のシングルとなった「雷鳴-Rain Make-」。285cdもちろん和亦くんのことはTORNADO-GRENADEの時から知っていて、解散後も矢島舞依さんのサポート姿をMarshall Blogでレポートしたりもしてきた。
そして、しばらく前に「今度自分のバンドを作りました」とファースト・シングルの音源を送ってくれた。
聴いてビックリ!
和亦くんのギターの腕前は先刻承知で驚く必要は全くなかった。
驚いたのは史弥くんのボーカルズよ。
「今どきこんな声を出せる子がいたのか!」というワケ。
曲もよし。
それじゃ微力ながらバンドの宣伝のお手伝いをさせて頂こうと『BREAK the CODE』にご出演して頂いたのです。
そのビデオを作っている時に聴かせてもらったのがこのセカンド・シングルだった。290_rm転調して「♪ライライ」とやるところがとても印象的だ。
それにしても史弥くんの伸びやかなシャウト声はタマらんな。310v独特のアクションでステージ下手を彩った桜久くん。
かなりの存在感だった。320この曲でもコンパクトにまとめたギター・ソロが曲をパノラミックに演出する。
高崎さんにしても、エディにしても、ルカサーにしても、「いいソロ」というモノはいつでもコンパクトだ。

330v大きなお世話なんだけど、「SPADREI」をカタカナで書くでしょ?
「スペードライ」…コレが目の錯覚でいつも「スーパードライ」に見えちゃうんだよね~。
だからSPADREIのサウンドは辛口なんだな?
340そして、最後を締めくくったのはデビュー・シングルの「Give me Your Voice」。
この曲は和亦くんの『BREAK the CODE』の素材に使われていて何度も聴いたので私は歌うことができます。
SPADREIのキラー・チューンを気持ちよく演奏して出番を終えた。345cd今SPADREIが演っているのはキャッチーなメロディを屋台骨にした完全な「和ロック」だけど、ドシッとした70年代のブリティッシュ・ロック・テイストのハードな曲を演るところを聴いてみたいナァ。
例えばNazarethとかFoghatみたいな…。

340v_vストレートなリズム隊と…360vMarshallのギター・サウンドで奏でるリフとソロと…

370vそして、誰もがうらやむ「ロックの声」…これだけの要素を備え持っているのだから、SPADREIのロックの可能性は無限大だ。
350v2回目のライブを無事終了したSPADREI。
もっと場数を踏んでライブに慣れればグッとよくなるよ。
何でもいいからとにかく続けて欲しい。
まずはそれだけ。
止めちゃ絶対にダメだ。
止めてしまったら何も残らない。
  

SPADREIの詳し情報はコチラ⇒SPADREI Official Site Japan

380さっきから言ってる和亦くんの『BREAK the CODE』はコチラです。
チャンネル登録よろしくお願いします!


さて、2番手でステージに登場したのはAllegiance Reign。
「allegiance」…ん~、見たことない単語だな。
私も長いこと英語を勉強しているつもりだけど、まだまだ努力が足りんナァ…と思って調べてみると名詞で「(君主や主義などに対する)忠誠」とある。
Marshall以外のアンプを使わないような人のことを「Marshall loyal player」なんてよくMarshallの月報に書くんだけど、「loyal」は愛着心からの「忠誠」を意味するらしい。
なるほど…勉強になりました。
「reign」は「統治」とか、「支配」とかいう意味だから…ん~、結局よくわかりません!
「マグナカルタ」あたりのムズカシイ出典でもあるのだろうか?

390でもやっていることは楽しい。
「北欧にヴァイキング・メタルがあるなら、日本に戦国メタルがあってもいいではないか!」を標榜しているチーム…イヤ、軍隊なのだ。

400佐々緋鞘

410v矢代山武義

420v葉瀬川智也

430vそして、ドラムスは理一(りひと)。
ちなみにドラミングに支障をきたすからであろうが、理一さんだけは軽装で「草の者」の設定になっている。440v身に付けているのはマイ甲冑。450v腰にひょうたんまでブラ下げているという凝りよう。
ひょうたんって表面に目に見えない微細な穴が開いていて、中に入っている水分がその穴から蒸発する時に気化熱の原理で中身が冷たくなるんだって。
昔の人はスゴイね~。455いつもツワモノの背後には麻亜紗瑠!

460v今までライブのことを、「ミサ」だとか、「逢瀬」だとか、「飛行」だとか読んでいるバンドさんがいたけど、コチラは「合戦」と呼んでいる。
私、こういうのスキなんよ。
今、山岡荘八の『豊臣秀吉(全8巻)』を読んでるんだけど、私の読書の流儀で、7~8冊の本を同時に読んでいるもんだからなかなか先へ進まない。
イヤ、もう人生の残り時間がそれほどないことに気が付いて、出来る限りたくさんの本を読もうとしているんです。
「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず」ってヤツ。
もう手遅れだけどね。
で、ようやく6巻まで来て、今、羽柴秀吉と柴田勝家が角を突き合わせているところ。
そんな時だったので「戦国メタル」がうれしくて!
実際、「佐々成政」って出て来るもんね。
織田信長に仕えて北陸で幅を利かせていたんだけど、本能寺の変で明智光秀に信長が殺られた後は秀吉と対立し、勝家や家康と手を組んで対抗したものの、越中国富山城で秀吉の大群に攻められて降伏した。
470富山に住んでいた時、富山城址公園に何回も行ったんだけど、若かったもんで歴史なんかにとんと興味がなく、富山城を見学することなど全くなかったナァ。
行っておけばよかったよ。

Tjでもこっちは足繁く通った。
富山城址公園の前の国道41号線を飛騨高山方面に向かって少し行ったところの左側にある「越州村」内の「糸庄」という鍋焼きうどん専門の店。

Is ココの名物の「もつ煮込みうどん」が悲しいぐらいにウマい!
「悲しい」のは食べたらなくなっちゃうから。
ま~、血圧が高い人は「危険物」扱いせざるを得ないようなシロモノだが、とにかくヤケクソにおいしいんですわ。
もう20年近くご無沙汰している。
食べに行きたいけど富山じゃな~。Mnu あ、かたじけない。
佐々氏からつい脱線してしまいた。
 
和の要素を取り入れたシンフォニックなメタル・サウンドと形容すればよいのでござろうか?
スケールの大きな曲が並ぶ。
490息もつかせぬアンサンブル・パート!
大変なところだから佐々さんが扇子で竿部隊を仰いでくれている。
480武義さんが中心となったMCがまたオモシロい。
もう「それがし」とか「拙者」とか、成り切っているところがうれしい。500…と、武義さんを見ていてフト気が付いた。
ウワッ!
千秋実にソックリじゃん!
いいな~。Img_3075 千秋実は黒澤組の主要メンバー。
『七人の侍』で「薪割り流」の林田平八を演った人ね。剣の腕前は「中の下」。明るい性格で「苦しい時に重宝する」と言われて「七人」の1人になるが一番最初に死んでしまう。
『蜘蛛の巣城』でも『どん底』でも『生き物の記録』でもとても重要な役を演じた黒澤映画には絶対に欠かすことのできない大名優じゃ。520v_3『隠し砦の三悪人』では藤原鎌足演じる「又七」の相棒、「太平」を演じた。
この2人が後に『スターウォーズ』で「C3PO」と「R2D2」になったのは有名な話。
もうひとつ、今どこにでもあるスーパー「成城石井」ね。
アレは元々成城にあった肉屋で、黒澤明が膨大な量を買っていたおかげで会社が大きくなった…という話があるよ。5304人は「勝鬨」、「足軽鉄砲隊」、「武士道」、「燃え盛る城」、「忠義の刀」と言った戦国ナンバー7曲を披露して合戦を終えた。

540

550

560v

570v理一さんが煙遁の術を使ったのか、誰かが焼き打ちをしたのか、いつのまにか合戦場は煙でモクモクでござる。
そんな中、「感想戦」が行われた。
演奏後にこうしたコーナーを設けているバンドは他にはARESZぐらいしか知らない。
充実したステージでござった!
 
Allegiance Reignの詳しい情報はコチラ⇒Allegiance Reign Official Website

580最後…この日のトリを飾ったのはAREDREDS。
和亦くんはサポート・ギタリストで登場。

590vJCM2000 DSL100と1960Aでヌケのよいサウンドで鮮やかなテクニックを見せてくれた。
やっぱりギター・アンプは真空管に限りますな。
600v<おしまい>

 

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 200 
(一部敬称略 2021年7月18日 目黒LIVE STATIONにて撮影)

2021年7月22日 (木)

CONCERTO MOON~RAIN FIRE TOUR 2021最終日

 
CONCERTO MOONが13枚目のアルバム『Rain Fire』を発表したのは昨年の12月のことだった。
20cdその発売を記念するツアーが6月5日の仙台からスタートし、先日最終日を迎えた。
今日はそのレポート。
リリースから半年経ってのツアー…いかにも悠長な計画だったが、いいの、いいのコレで。
CONCERTO MOON総帥の島紀史氏はそもそも「ジックリやっていく」と言っていたんだから。10その「ジックリ」の成果のひとつがコレ。
ツアーの直前にミニ・アルバム『Waiting for You』をリリースしたのだ。
結果、本ツアーは盛りだくさんな内容のショウとなった。30cd会場はCONCERTO MOONのホーム、目黒鹿鳴館。
私もひっさしぶりに鹿鳴館にお邪魔させて頂いた。
いいね、やっぱり…落ち着くワイ。
40島紀史50v芳賀亘Img_2738三宅亮Img_2743中易繁治80v河塚篤史90v「ノンちゃんとMarshall、ストラトキャスター添え」…この姿を拝むのも久しぶりだな~。100愛用のMarshall MAJOR 1967と1960たち。
考えてみると、「1959」から「1967」って発売時期に1年の差しかないのにモデル・ナンバーが8つも飛んでるんだな。
このモデル・ナンバーの付け方についてはいつか詳しく書いておいたので、興味のある人は自力で記事を探してください。110愛器たち。
黒のストラトキャスターばっかし!
コレぞ「大谷一門会」一員の証。
4本のウチ3本がメイプル指板だったのか…。120v足元のようす。1301曲目は『Rain Fire』のオープナー「Long Way to Go」。
この音圧!
久しぶりだけど、この音を聴くとそんな感覚は一瞬で吹き飛んでしまう。
140相変わらずの伸びやかな声!150v転調して亮くんのシンセサイザー・ソロ。0r4a0096 そして、ノンちゃんのソロ。
待ってました~!0r4a0252続けてアルバム通りにタイトル・チューンの「Rain Fire」。
ミディアム・ファストなポップ・チューン…といっても「CONCERTO MOONのレパートリーの中ではポップな類」という意味ね。
30曲調に合わせたノンちゃんのソロも親しみやすいメロディが詰め込まれている。
この曲も前の曲も、また他の曲でもCDではすさまじく分厚いギター・アンサンブルを聴くことができる。
いつか、そのアンサンブルの副旋律のレコーディングをしている時のスタジオにお邪魔したことがあったが、スゴイんだよ。
何の迷いもなく全部一発でキメちゃうの。
「あ、やっぱりこっちにしようかな…」などとグズグズやらない。
もう主旋律に合わせてピラピラ~とハモらせて弾いてイッチョ上がり!ってな感じ。
アレには驚いた。
0r4a0245 「こんばんは、東京! 
CONCERTO MOONです。
去年の12月に『Rain Fire』を発表してようやくツアーができることになりました。
そして、久しぶりに東京に帰って来ました。
アルバムの曲の他にも『新旧』取り混ぜて演りますので最後まで楽しんでいってください!」

Img_2753「皆さん、お待たせしました。待っていてくれましたか?」
会場大拍手。
「こんなにたくさん来てくれてありがとう!
緊急事態宣言下ですけれど、ココにいる間はそんなことも忘れて楽しんでいってください。
『新旧』なんて言うと、日本語ってありがたいと思いますよね。
『古い』と思って演ると『あまり古くないじゃないか』ということになって怒られない…」
会場シーン。
「あのね、『アハハ』ぐらい反応してくださいよ。
こっちはウサギの7倍ぐらいさみしがり屋なんだから!」

0r4a0114_2 『ウサギの7倍さみしがり屋』についてはコチラをご覧ください。
   ↓    ↓    ↓


で、早速「新」の方から…200ミニアルバム『Waiting for You』収録の新曲「Find my Way」。Img_2740転調が交錯しながらのギター・ソロ。
コレもすごく親しみやすい1曲ですな。190ハハン…ノンちゃんのMCの意味がわかったわ。
続けて演奏したのは『Savior Never Cry』にオリジナルが収録されていて、今回の『Waiting for You』に再録された「Stay in my Heart」。210新旧の「新」でもあり、「旧」でもある。
そして『Savior Never Cry』のリリースは2011年なので、さりとてそんなに古くない。
…と思ったけど、『Savior』からもう10年経ったのッ?
エエエエエエエエッ!…まだ3、4年ぐらい前かと思っていた。
240v10年経とうが経つまいが、いつでもCONCERTO MOONはギンギンなのだ!
220『Rain Fire』から「Run for the Light」。
そういえば、『Rain Fire』がリリースされた時、今回のステージでは取り上げられなかったんだけど「The Night Tells Thousand Lies」という曲が入っているのを知って驚いた。
元は映画音楽で、今ではジャズのスタンダード曲になっている「The Night Has a Thousand Eyes(夜は千の目を持つ)」というのがあるんですよ。
コルトレーンなんかの演奏で有名なんだけど、ノンちゃんがこの曲を知っていて曲名を付けていたらオモシロイな…と思って。Img_2685「♪ジョンジョンジョジャジャジャジャ」というキメが気持ちいいね。0r4a0074 「どうもありがとう!
皆さんが声が出せなくても楽しんでくれているのがわかるので、テンションが上がって来ております。
先月仙台からスタートして5か所回って来ました。
鹿鳴館に戻って来れて感慨深いです…ホームグランドなんでね。
2019年の9月演ったのが最後だったんで感激しております。
こうしてステージに立って皆さんに音楽を届けるのが我々の仕事だと思っております」
ノンちゃん、いい表情だナァ…ホントにうれしそうだった。
Img_2754「旧」から2曲。0r4a0015 「Between Life and Death」と…
180「Noah's Ark」。

0r4a0033そして観るモノの息もつかせぬ怒涛のインスト・ナンバー。
も~、イントロからしてユカイ痛快!285『Waiting for You』から「Flaming Thunder God」。
ま~、よく弾くこと、弾くこと。
そして、いかにもMarshall!のギターの音がいいわ~。
340リズム隊も血みどろの激演!(※血は出していません…「汗みどろ」か)Img_2802 みんなカッコいいぞ~!
300続けて亮くんのキーボーズのソロから…0r4a0094ミニ・アルバム『Waiting for You』のタイトル・チューン。270vそして、同アルバムに再録された「Angel of Chaos」でショウの中盤を締めくくった。
今回、ノンちゃんのアクションが激しくてね~。
久しぶりのホームでの演奏が本当に楽しくて仕方ないという感じだった。280v「今回『Waiting for You』というミニ・アルバムを出したんですが、いつライブができるか見通しがつかなくて…制作だけシッカリやってきました。
それがこうして皆さんの前で演れるなんて本当に感謝しています。
今日で第1弾は終わり…また第2弾もやります!」Img_2674 「緊急事態宣言のようなモノが出て、本当を言うと、どうしようかと2秒ぐらい考えました。
でも、予防対策をしてもらうので、やるしかない!と思い、2時間ばかりの楽しい時間に浸ろうじゃないか!…と。
声は出せませんけど、楽しんでください。
年内にもう1回東京でやりたいと思っています。
今日が第1弾の最後で、また第2弾の時には今回行けなかったところにも行って、東京に帰って来ます。
待っていてください!」0r4a0115こうして集まってくれたお客さんに感謝の言葉を贈って最後のセクションに突入した。
曲は「Black Flame」。305このフォーメーション!
久しぶりだ~!310最後まで徹底的に弾き狂う!320CONCERTO MOONのスタンダード・ナンバー「From Father to Son」をつなげる。325歓声は出せなくても客席は大盛り上がり!330そして本編の最後は『Rain Fire』から「Burnt Society」。

335全員気合の入っていない音がひとうもないぐらいの大熱演!70v

370

380vそしてノンちゃんは最後の仕上げにかかる。390CONCERTO MOONのステージ、おなじみのエンディングのルーティン。

400vやっぱコレがないと終われないよね!
そして、終わった。410アンコールではいつも通りツアーTシャツにお召し替え。
「どうもありがとう!楽しいナッ!」
こんなことノンちゃんが言うのは珍しいんじゃない?
「楽しんでますか?自分が楽しむことを優先してしまった!
皆さんの顔を見ることができて本当にうれしいです。
戻って来れて感無量です!
我々は馬車馬なので、もう走り出したら止まりません。
年末には状況がよくなっているといいナァ」

415vアンコールは2曲。420「It's not Over」と…

430「Change my Heart」を演奏して興奮の鹿鳴館の幕を閉じた。
皆さん、年末よろしく!

430vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

440 

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 200 
(一部敬称略 2021年7月17日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2021年7月20日 (火)

LOUDNESS~World Tour 2019-2020 THANK YOU FOR ALL Chapter 4 Live in Japan <後編>

  
40年前にリリースした『THE BIRTHDAY EVE』からの2曲を終えて…。
「どうもありがとう!楽しんでますか?
シンドくなったら座ってくださいね…明後日きますからね!」
そう、忘れていると来る。
アレ?何でモモが痛いんだ? あ、一昨日LOUDNESSに行ったんだ!…というヤツ。
「40年前のアルバムから演りましたが、1981年、タッカンとマネージャーが京都に会いに来てくれたんですよ。
ボクはまだ大学生でした。
で、タッカンがこう言ったんですわ…『オレのMarshallに負けないボーカルを探している。世界に通用するバンドを作りたい』。
初対面の時にこう言われたんです。
それから東京に出て来て、アメリカのデビューがキマって…タッカンが言った通りになった!とビックリしましたわ。
アメリカで仕事をするなんてビックリでしょ?
そんな時に作ったアルバムから3曲聴いてください」
二井原さんの勧誘にMarshallを引き合いに出して頂けるなんて光栄ですね。
「声がマーシャル」とか時々ギター以外の楽器のスゴイ音を形容する時にMarshallが出て来るのはとてもうれしいことでしてね。
だってそうでしょ?
他のギター・アンプでそんなの聞いたことがない。
それもMarshallの強い個性を引き出してくれる弾き手がいてこその話。
高崎さんのMarshallの音も二井原さんのノドも間違いなく歴史に残る「ロックの声」なのです。
530『THUNDER IN THE EAST』から「Run for Your Life」。10_tlhココのセクションのドラムスは竜さんが担当した。550vコレは普段は滅多に演奏しない曲。
『THANK YOU FOR ALL』ならではの選曲だ。560長いリフが魅力的なLOUDNESSのヘヴィ・ワルツ。
「♪Run for your life」のメロディがとても印象に残る。
200v3/4拍子のままエイトビートでドライブする後半がスリリング!
580続いても『THUNDER IN THE EAST』から「We Could be Together」。
540_rfylこの曲も滅多に聴けない。
ハードさとポップさがうまい具合にミックスされた1曲。
つい最近、「ポール・ギルバートのお気に入りアルバム」を紹介するどこかの記事がフェイスブックからリンクされていて、その中でポールはLOUDNESSのアルバムを挙げていた。
もう何年も経つけど、フランクフルトの展示会の時に開かれていたMarshallのパーティでポールと一緒になった時、彼がしきりに「LOUDNESSが好き」と言っていたのを思い出した。
LOUDNESSの音楽を「とてもメロディアス」と形容していた。20v『HURRICANE EYES』に移って「This Lonly Heart」。30v今、80年代後半の「THANK YOU FOR ALL」中!40_2そして『LIGHTNING STRIKE』から「Let It Go」。
ココも叫びたいところだったけど、ガマンガマン。
とにかく会場は尋常でないぐらい盛り上がってたよ!0r4a0359 「楽しんでますか?
ステージの上からすごくいい顔が見えてますよ!
ボクも鳥肌が立ってます」
ココは物販のMC。
レコード・プレイヤーやジャケットの期間限定アイテムの他にLOUDNESSビールが紹介された。
そして、この記事の最後に案内しているLOUDNESSのライブ情報が発表された。60v楽しい時間が過ぎるのは早いモノで本編最後のセクション。
’あんぱん’さんのドラムスで最後まで走り切った。70_boまずは「Blackstar Oblivion」。80_2高崎さんサイドで山下さん合流。90_2そこへ二井原さんも加わった!
ノリノリ加減が窺い知れよう。100『HURRICANE EYES』から「Strike of The Sword」。

110_sotsまさに「一太刀!」のドライビング・チューン!120「sword」は「スウォード」ではありませんからね。
「ソード」が正しい発音。
我々世代はみんなWishbone Ashで勉強した。
…なんてことは言っていられない!

130_2ここでドカっと時代が下って『THE SUN WILL RISE AGAIN』から「Motality」をつなげて来た!
激動のドライビング・チューン2連発!

140「mortality」とは「死ぬべき運命」とか「大量死」とかいう意味。
「不滅の〇〇」という時「Imortal 〇〇」っていうでしょ?
それの反対の名詞形。
ホント、この曲死ぬほどカッコいいわ~。150_mcアッという間に本編最後!195mm高崎さんはこの1曲のためにギターを持ち替え。
つまり「ドロップDチューニング」の曲ということ。205その曲とは「Metal Mad」。
「メタルバカ」…LOUDNESSファンへ贈る感謝の気持ちの締めくくりにふさわしい!210ワウ・ペダルのキメ・フレーズを経て猛シュレッド!
キモチいいことこの上なし!220v「Blackstar Oblivion」のからシンプルなエイト・ビートで疾駆するドライビング・ナンバー3曲を連ねて本編を締めくくった今日のコンサート。
スゴかったね~!
230_2しかし…毎回書いているけど、「曲」だよね~、曲。
汲めども尽きぬハイ・クォリティな曲の数々!
「素晴らしい」としか言いようがない。
それを魅力的な「声」と最高の技術で演奏するんだからタマったもんじゃない。
私にとっての曲のクォリティの高低を決定する要素のひとつは「洋楽度」なのね。
つまりいかに「ロック」かどうかということ。
LOUDNESSの曲には日本のロック・バンドが好んで使うようなメロディが一切出てこないでしょ?
どんなに聴きやすいポップな曲でも日本人のメタル・バンドが作る曲とは香りが全く違う。
つまり、日本人が演奏していても、サウンドは「洋楽」なワケ。
今、こういうロックを演るバンドがホントにいなくなっちゃった。
私が知っている限りで言えば、RED BULLのイベントでLOUDNESSと同じ舞台に立たせて頂いたHELL FREEZES OVERぐらいかな?
 
その時の様子はコチラ⇒①HELL FREEZES OVERLOUDNESS
 
さてさて、アンコール。
スゲエ、歓声!…はないけど、スゴイ熱気!
Img_0062二井原さんは40周年記念ジャケットにお召し替えしての登場!250コレね。
ファンの皆さん、お買い逃がしのないように!
お求めはA!MARTで。20 アンコールはまずこのリフから!260v_2「Loudness」だ!
まさにふさぎ込んでなんかいられない!270高崎さんもドラム・ライザーの上へ!280_2ドラムスは’あんぱん’さん!
310_2三役そろい踏み!290 そして、山下さんのベース・ソロ。
ココがまたすこぶるカッコいい!3002曲目は「Crazy Doctor」。
アレ、二井原さんのジャケット!
前身頃が日章旗に「世界平和」になった。
そう、このジャケット、リバーシブルになっているのです。
もう買わないとマズイね、コリャ。330v_cdドラムスは竜さんに交代。
335いつもならココで「タッカ~ン」の掛け声がかかる名ギター・ソロ。
クドいようだけど、みんな心の中で叫んだよ。350vしかし、ココも盛り上がったな~。360「今日はどうもありがとうございました!
8月の追加公演でまたお会いしましょう!
次で最後の最後の曲になります!」365v最後の最後はドラマーもそろい踏み!
ツイン・ドラムでブチかましたのは「S.D.I.」だ!

370_sdこの高崎さんの表情。
きっとご本人も何度も延期を余儀なくされた公演をとうとう果たすことができてスカっとしたんでしょうな~…と見た。

380徹頭徹尾スゴかったリズム隊の皆さん!

390キマった~!
イヤ~、最初に泣きそうになったのが正しかったと思わずにはいられない最高のロック・コンサートだった!
私はファインダーを覗きながら、露出を合わせながら、シャッターを切りながら、気持ちはズ~っと中学2年生だったわ!
やっぱりいいロックはいくつになって接してもいいもんだ!

400_2お疲れさま~!

410互いに健闘をたたえ合うメンバーに皆さん。420

430_2「どうもありがとう!」440次は8月5日の追加公演で会いましょう!

450LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

590 
 
大阪のみなさ~ん!
今週の22日はこのレポートの大阪公演ですからね!
是非、Zepp Osaka Baysideにお越しくださいまし。
ネタバレなんかしてたってゼンゼン気にしない、気にしない。
ホンモノ観ないでどうすんねん!
詳しい情報はコチラ⇒クリエイティブマン公式ウェブサイト

Simg_4251_2 (写真はイメージです。私、昔務めていた会社の関係で箕面に2年半ほど住んでいたことがあるのです)
  
LAZYやるよ~!

以前、Marshall BlogでもレポートしたLAZYの『宇宙船地球号』完全再現ライブ。
コレ、メチャクチャよかったんだよね~。
Marshall Blogの記事はコチラ
   ↓   ↓   ↓
Rock Beats Cancer Presents LAZY “宇宙船地球号”完全再現ライヴ!! <前編>
Rock Beats Cancer Presents LAZY “宇宙船地球号”完全再現ライヴ!! <後編>

Lz2この感動のライブの配信での再演が決定した!
日時は7月25日18:00オープン、19:00スタート。
 
詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

Slz1 
そしてLOUDNESS!
いよいよ40周年ですからね~。
もうコロナのことなんか忘れて徹底的に「LOUDNESSの40周年」を祝おうじゃないの!10sまずは、『THANK YOU FOR ALL』の追加公演。
来る8月5日、会場はZepp Tokyo…今日のレポートと同じね。
前回見逃してしまった人は絶対行くべし!
感動間違いなし。
アタシャ次回も泣くな。
Img_0129 そして、39周年を経ていよいよ40周年を記念するツアーが始まる。
名付けて『LOUDNESS 40th Anniversary JAPAN TOUR 2021 THE SHOW MUST GO ON』。
9月1日のZepp Nagoyaを皮切りに、大阪、福岡、広島、仙台、札幌とまわり、9月23日の東京Zepp Hanedaで幕を閉じる日本を元気にする充実の行程。
楽しみだ~!
不幸にして参加できない場合もあるでしょう…そんな時には配信チケットの購入をおススメします。
 
詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

S85LOUDNESSビールもよろしく!
50_4

■□■□■□■□■□お知らせ■□■□■□■□■□■□

Marshallのレコード屋さん「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」営業中です!
Marshall Recordsのバンドの作品を販売するお店。
よろしくお願いします!
 
Marshall Music Store Japanはコチラ
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Photo_2

 200 
(一部敬称略 2021年6月3日 Zepp Tokyoにて撮影)

2021年7月19日 (月)

LOUDNESS~World Tour 2019-2020 THANK YOU FOR ALL Chapter 4 Live in Japan <前編>

 
40年もの間LOUDNESSを支え続けて来てくれたファンの皆さんへの感謝の気持ちをお届けするコンサート、『THANK YOU FOR ALL』。
その第4弾の東京公演がコロナ禍中での紆余曲折を経て、Zepp Tokyoにてとうとう開催された。

10s当日の物販コーナー。
40周年がらみの限定アイテムもズラリと並んでいて楽しい。20このレコード・プレイヤーも機を逃すと入手できなくなるのでファンは要注意。30グッズはコンサート会場の他にもA!SMARTで入手可能なのでコマメにチェックすべし。
ホラ、言わないこっちゃない。
数日前にも新しいアイテムが加わったよ~。
コレはスマートホン・スタンド。
Sstandそして、この時コーナーで目を惹いていたのがLOUDNESSオリジナル・クラフト・ビール。
すでにMarshall Blogでも紹介したし、METAL HAMMERやWeROCK誌の記事で今ではスッカリおなじみになったことと思う。
40今年は暑そうだからね~。
LOUDNESSビールがウマいよ~!
ビールもA!SMARTから、またディスクユニオンやPGSからもお求めいただけます。

50ついでにMarshallビールもよろしくお願いします!Mb …と、ビールの話題を持ち出したけど、当日の会場はアルコールの販売はなし。
キチンとコロナ対策の規制を遵守しての開催なのだ。60そして、「黙って飲む」。
男が黙って飲むのはサッポロビールと相場がキマっていたが、ビールは置いてないんだってば。
ジュースも黙って飲む。
70
待ちに待った開演!
客電が落ちると天井に4つの輪が投影された。
この4つの輪は4人のメンバーを表しているのか。80「輪」はいいもんだ。Swa オープニングは「Crazy Nights」。90二井原実100v高崎晃110v高崎さんはJMP-1を組み込んだいつも通りのバックライン。

120vやっぱりみんなココから出て来るあの音が聴きたいのだ!130ステージ袖に控える愛器たち。140v山下昌良

150v鈴木"あんぱん"政行160v期待と興奮が入り混じった真のロック・コンサートのオープニング。
いつも通りの光景。
これまでこの場に何度居合わせてきたことだろうか。
今回は歓声や嬌声が聞こえることはなかったが、何度立ち会っても問答無用で胸が熱くなってしまう。170v前回のビールの記事でチラリと触れたが、とりわけ今回はこの感動が強烈でしてね~。
ヒックヒックと、思わず泣きそうになってしまった。
ガマンしましたよ。
「チョット、あのカメラマン、泣いてるよ!」なんて言われたくないからね。
しかし、ナンでだったんだろう? 
こういう規模のコンサートからしばらく遠ざかっていたせいだろうか?
イヤ、きっと歳のせいなんだろうな。
以前にも書いたことがあったように記憶しているが、LOUDNESSのコンサートは、ロックに夢中になっていた頃の自分を猛烈に思い出させてくれるのだ。
そんなセンチメンタルな気分が年々強くなっているに違いない。
で、その頃の自分に戻りたいかというと、特段そうでもない。
LOUDNESSがいてくれればそれでいい。190ノッケからドラム台に上がって'あんぱん'さんを鼓舞する山下さん。

180そして、高崎さんのソロ炸裂。
実際に歓声が聞こえているワケではないが、多分、この場にいた全員が心の中でこのソロに歓声を浴びせかけていたに違いない。
だって聞こえた気がしたもん!200続けて「Like Hell」。

210_lh「Like Hell!」のコーラスもパワフル!
あ、ココもお客さんは心の中で高崎さんと一緒に叫んでいたに違いない。
220やっぱりいい音だな~。
音というものは機材がよくても、テクニックに優れていても、いいフレーズを弾かないと「いい音」には聞こえないんですよ。
ナゼかというとギター・ソロも「音楽」だから。
山下さん、また乗ってます。230私はマスクの中で「Like hell!」をつぶやかせて頂きました。
誰だってそうなるでしょ!?240スキなんだ~「Heavy Chains」。

250vこのリズム隊の3連のグルーブがタマらんのよ。260v「Heavy Chains」はLOUDNESSのコンサートではかなりの頻度で取り上げられてきたけど『SAMSARA FLIGHT』の「Fan's Best Selection」には入ってないんよね。
ファンの皆さんも苦渋の選択だったにちがいない。270vどヘヴィな12ビートに乗って激情のソロが飛び出す。
ヤケクソにカッコいいワケよ。280「どうもありがとう!改めまして…LOUDNESSです。
本来であればコレは去年やっているライブです。
それが延期になり、また延期になり…やっと今日です。
本当にうれしいです。
今日は爆音を浴びて楽しんで帰ってください!」
大拍手。
「ステージにはドラム・セットが2つあります。
'あんぱん'は脳内出血で右側が麻痺してしまいましたが、本人の懸命なリハビリによってあそこまで叩けるように回復しました。
今日もガンバって叩いてくれると思いますのでよろしくお願いします。
そして、最強の助っ人ドラマー、西田竜一!
新しいアルバムからいきます!」

290ドラムスが西田竜一にスイッチ。
310曲は『RISE TO GLORY』から「Soul on Fire」。

300_sofLOUDNESSの新しいスタンダード・ナンバーのひとつ。
330堰を切ったかのようなギター・ソロ!

340高崎さんと山下さんに鼓舞される竜さん。
絶好調のドラミングなのだ!350アルバムの曲順通り「I'm Still Alive」。
この展開もLOUDNESSファンにもおなじみのハズだ。360_isa壮絶なリズム・パターン。
410vそのリズムを切り裂くような切れ味の鋭いソロ。
すべての音をひとつたりとも聞き逃したら損をする!
370v高崎さんが弾くシンプルなリフでスタートするのは「Go for Broke」。
コレで『RISE TO GLORY』の最初の3曲をそのまま演ったことになる。
380v「私の最高作は次回作だ」と言ったのはチャールズ・チャップリンだったかな?
LOUDNESSほど新作が楽しみなバンドってのもそういないんじゃないかしら?
私はLOUDNESSの新しい曲をいつも楽しみしているのです。425「Go for Broke!」とは「当たって砕けろ!」という意味。
ドスを効かせた二井原さんの歌い方がこの曲にピッタリだ。400このソロのメロディアスさは天下一品だね。
メロディアスだけど甘くない。
これこそがまさに洋楽のテイスト。420v「さっきのMCで言わなきゃイケなかったんだけど忘れてもた!
今日は大きな声を出さないでくださいね!…遅いか」
イエイエ、観客の皆さん、チャンとわきまえていらっしゃいましたよ!
「もう40年ですよ!
デビュー当時のプロデューサーが会いに来てくれましてね…日一にちと死に近づいていますな~、なんて話を楽屋でしたんですわ。
その頃作ったアルバムから2曲お届けします。
まさか40年後に演奏するなんて思っていなかったからね~…もう少しマシな歌詞を書いておけばヨカッタ!」440vドラムスは再び'あんぱん'さんにスイッチ。4601981年の『THE BIRTHDAY EVE ~誕生前夜~』から「Rock Shock」。470ベース・ラインがメチャクチャかっこいい!480v続いて高崎さんのリフから「High Try」。
450v_rsエンターテインメントの世界において、40年も前にやったことをを今でも「やる」、あるいは「やれる」というのはスゴイことだと思う。
そもそも音楽が40年の風雪に耐えていることがスゴイ。500v_htこういう時って40年前のことを思い出しながら弾かれているのかしら?510vしかし「カッコいいモノ」というモノ自体は時間が経ってもそう変わらないもんだな。
昔から本当にカッコいいモノは今もカッコいいわ。
時間が経ってダメになるのは、やっぱり流行りのモノとコピーしたモノだね。
この辺りのことはこの曲のオリジナル音源を聴けばすぐにわかる。
今でもピッカピカに輝いているギター・ソロだ。
520v「THANK YOU FOR ALL」にサンキューのコーナーだった。
 
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website590<後編>へつづく  
 
大阪のみなさ~ん!
今週の22日はこのレポートの大阪公演ですからね!
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LAZYやるよ~!

以前、Marshall BlogでもレポートしたLAZYの『宇宙船地球号』完全再現ライブ。
コレよかったんだよね~。
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Rock Beats Cancer Presents LAZY “宇宙船地球号”完全再現ライヴ!! <後編>

Lz2この感動のライブの配信での再演が決定した!
日時は7月25日18:00オープン、19:00スタート。
 
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そしてLOUDNESS!
まずは、『THANK YOU FOR ALL』の追加公演。
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アタシャ次回は泣かないぞ!
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9月1日のZepp Nagoyaを皮切りに、大阪、福岡、広島、仙台、札幌とまわり、9月23日の東京Zepp Hanedaで幕を閉じる日本を元気にする充実の行程。
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 200 
(一部敬称略 2021年6月3日 Zepp Tokyoにて撮影)

2021年7月16日 (金)

Live, Alive, D_Drive <後編>

 
10分間の休憩でバッチリ空気が入れ替わったところで第2部がスタート。10Chiikoちゃんの強烈なドラムスがイントロ。

15vYukiちゃん作の「GEKIRIN-逆鱗-」。16vToshiくんのベースが唸って第2部もヘヴィにスタートしたよ!40v_2Seijiさんもサオを持ち替え。
ローDのチューニングだ。
20vド派手なナンバーを華麗に弾きこなすYukiちゃん。

50v_gekiナンカこの曲はすごく久しぶりに感じるのは私だけであろうか?55続けてはYukiちゃんの4音パターンのタッピングのイントロが特徴的なのは…60v_ad「Among and Destruction」だ。70_2ベース・リードのパートがあったりして…
90この曲もドラマチックに場面が変わっていく聴きどころの多い曲だな。
今頃ナンですけど。
80v「第2部もよろしくお願いします!
最初に演った曲は『Maximum Impact』にも入っている'GEKIRIN'です」

100_2『D_Drive 感謝の47都道府県ツアー』のスケジュールをYukiちゃんが説明。
「D_Drive史上最長のツアーになります。
2週間弱家に帰りません」
北海道まで機材車で行くそうです。
とにかく道中気をつけてくださいよ。
台風とかね。
「Seijiさんも体調がいいんじゃないですか?」
160v_2「この通り復帰していますので、もう大丈夫です!」
お医者さんもビックリするほどの回復の早さだそうで…ヨカッタ、ヨカッタ!
前回より全然元気そうだもんね。
Img_2427 今回のは<前編>で触れた通り、米子や出雲といった山陰地方も回るので、ご当地出身のToshiくんから鳥取ガイドのコーナーもあった。
俄然盛り上がったのは「うまいもん」話。
ツアー先で、そこでしか口にできないものを頂く…コレはバンドの皆さんの唯一の楽しみなんだよ。
良くて気の利いた仕出し弁当か、大きな会場ならホットミール(給食のこと)ばっかりでしょ。
そんなの飽きるぜ~。
揚げ物ばっかりでしょ?気を付けないと胆石になっちゃうんだよ。
演劇系の大きな現場ばかりやっている友達のサキソフォニストは、「弁当の揚げ物は必ず衣をハガして食べる」って言ってた。
さもなくば、こういう皆さんはコンビニの弁当ばっかり食べてるんだから。
そんなの身体にいいワケがない。
月に1回や2回なら問題ないけど、しょっちゅう食べざるを得ないからネェ。
「へぎそば」でも「わんこそば」でもたらふく食ってくるがいい!
プロ・ミュージシャンになれる第一の条件は、文句を言わず好き嫌いなく何でも食べることができて、どこでもすぐに眠れることなのです。
私は変なところが神経質で両方ダメ。音楽の才能以前にダメダメなのだ。
大学の時にチョットやって、コリャとてもできないと思った。
155vナンカこれも久しぶり感が強かった「Gradation」。120vgrこれからしばらくはこの曲の季節ですな。
130v立て続けにChiikoちゃんのドラムスから「Mystery Zone」。
コレはホントに久しぶり。140ストレートなハードロック・テイストが実によろしいな。
かつてはこういう雰囲気の音楽を「ロック」って呼んでいたんだよ。150「おかげさまで『Maximim Impact』完売していましたが今日はあります!」
私がこの日配達させて頂きました!
この流れでココのMCは物販紹介コーナーとなった。
D_Drivreのグッズはウェブサイトでも入手できるのでチェックしてね。

110v_2さぁて、本編残すところはあと3曲。
 
チョット、初めての試みをしてみようかと思います。
ま、大したことないんだけど、写真で構成する演奏の完全実況中継。
題材は「1,000,000 hp」。
私もかなり長いこと、そしてとても深く音楽を聴いておりますが、こんな曲って他に2つとないんじゃないかしらね~。
まるで音楽のサーカス。
英語で「Circus production(サーカスの出し物)」というと、「安っぽい」を意味する侮辱的な表現になるんだけど、コレは胸を張って「音楽のサーカス」と言いたいね。
 
まずはChiikoちゃんの重機関車式暴走ドラムス。
まずココからして「一体これからナニがおっぱじまるんだ?」感が炸裂。170_hpSeijiさんのリフが重なる。
D、Ab、F、D…よくこんな単純なモチーフをココまで展開させたよな。
だいたいね、いいリフってのは単純に出来ているもんよ。
この世で一番カッコいいロック・チューン、フランク・ザッパの「Inca Roads」もC、D、Gの3音だを使ったリフからスタートするけんね。180_2傍らではyukiちゃんがあおる。185vリフのアンサンブルと「♪ダカダカダン ダーダ ダカダカダン」のキメ。
あ、言っておきますが私、譜面書けますから。
ココではこうするより仕方ない。
でも譜面を読むのは大キライ。190Seijiさんのテケテケのソロから…210vギターの2人のアンサンブル。
そこにToshiくんが加わっての3オクターブにわたるユニゾン・アンサンブル。220_2Yukiちゃんもテケテケ。230v_2ギター2人のツイン・リード・パートからSeijiさんのハダカのギターがクロマチックで上昇し緊張感を高める。0r4a0399 Chiikoちゃんのドラムスでほぼダ・カーポ。240よし、Toshiくんいったらんかい!
この曲はピック弾き。250vスネア・ロールでテクニックの見せ所!

260v_2そして、この曲のハイライト…コレは何て言ったらいいんだろう。
ジャズでは「バース」という言葉があって、4小節ごとにソロを受け渡しするのを「フォー・バース」、8小節なら「エイト・バース」っていうんだけど、このパートは2拍ずつ4人がソロをテレコする。
「2拍バース」?
 
♪テケテケ
280v_2♪ピキピキ

270v♪ゴリゴリ

290v♪タカタカ

Img_2454 ♪テケテケ0r4a0390 ♪ピキピキSimg_2445 ♪ゴリゴリ
Img_2354♪タカタカImg_2236 そして曲をうっちゃるかのように突然Eの音がオクターブ上昇。
リフを1回だけリフレインして曲が終了する。
台風一過。
初めてこの曲を聴いた人は一体ナニを演っているのかわからないのではなかろうか?
NAMMで1回だけ演った時も、お客さんの反応はまずはポカーンだった。
その後にヤンヤヤンヤの拍手喝采。
 
Seijiさんの「舞い(ミリ音頭)」が復活するように期待している。
そういえば、Marshall Liveの前にミリ音頭を演っているビデオをMarshall Recordsに見せて「本番の時にコレを演ったらどうだろう?」と相談したところ、「イヤ、持ち時間が短いのでチャンと音楽だけを演った方がいいんじゃん?」と言われた。
アタシャ受けると思ったんだけどね~。
ま、現実的にはチューニングの問題があったんだけどね。
いつかイギリスでSeijiさんに舞わせてあげたいと思っている。

300「またかよ!」と言われそうだけど、「Russian Roulette」は久しぶりでしょう?310v_rrYukiちゃんの「シャンシャンシャ、シャンシャンシャ」もしばらく見てなかった。
320v_2最後は「Screw Driver」。
第2部はすべてローDの曲でまとまりました!
珍しいね。320_sdアンコールは「Attraction 4D」。
今回も充実した生音コンサートでした!

320v_4d

330v_2

340v_2

350v上に書いた通り10月まで大ツアーが続くのでしばらくフロア・ライブの予定はなし。
またやる時には観に来てね!
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website

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PhotoMarshallのレコード屋さん「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」営業中です!
Marshall Recordsのバンドの作品を販売するお店。
 
D_Driveの世界デビュー盤『Maximum Impact』あり〼。
ただし、イギリスからの輸入盤のみを取り扱っております。
370cd帯と豪華ブックレットが付いている国内盤仕様の『Maximum Impact』はD_Driveの公式ウェブサイトあるいはライブ会場でお買い求めください。
380Marshall Music Store Japanはコチラ
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 200
(一部敬称略 2021年7月3日 新横浜strageにて撮影)

2021年7月15日 (木)

Live, Alive, D_Drive <前編>


Seijiさんが復帰して最初のライブとなった新横浜strageの『D_Drive フロアライブ』。
このシリーズ、とても好評で7月も2日間にわたって開催された。
その1日目にお邪魔して来た。10vPAシステムを一切使用しない生音による生演奏。
昔はコレが当たり前だった。
Marshallアンプの開発にはそういう時代の背景があって、様々な工夫が凝らされているのです。
だからこのシリーズは本来のMarshallの在り方を体感できるとてもいい機会なのよ。
ドラムスの音も同じね…生なの。20フロアにセットされたのは…
SeijiさんのJVM410Hと1960Aのハーフ・スタック。30vYukiちゃんのJVM410Hと1960Aのハーフ・スタック。

40vToshiくんのEDEN WT-800のワンハーフ・スタック。50vChiikoちゃんのNATALフルセット。
マイクが全く立っていないでしょ。60冒頭でチラリと触れた通り、このシリーズはとても評判がよく、今回も「ソーシャルディスタンス満員」。70ショウは定刻通りにスタート。80Seiji

90vYuki

100Toshi

110vChiiko

1201曲目は、この会場では初めての試み、7弦ギターを使う「Break Out」を持って来たよ。
いきなりヘヴィネスをブチかましてくれた!130_bo「皆さんこんにちは!
D_Driveです。よろしくお願いします!」とYukiちゃんが挨拶をすると…
「業務連絡~!」とChiikoちゃんの叫び声。
「ステージの上のエアコンつけてもらえますか~!」
すんごい暑かったんだって。
室温は生ではありません。

140v2曲目はSeijiさんの「人間シーケンサー」から…
そういえば最近「人間〇〇」なんて言わなくなったね。
ブルーノ・サンマルチノの「人間発電所」とか「人間ポンプ」とか…。
チョット気になって「人間ポンプ」を調べてみたらナント、安田里美さんと園部志郎さんという方、2人いらしたらしい。
ともに関東大震災のあった大正12年(1923年)の生まれというからジム・マーシャルと同じ歳だったんだわ。
今ではあんな身体を張った芸はコンプライアンスに引っかかって少なくともテレビには出られないだろうな。

子供の頃アレを見てビックリしたよね~。150v_lr2曲目は「The Last Revenge」。
「居酒屋甲子園」がなつかしい!

160v正直に言うけど、今回は前回より演奏がいい感じ!
160「今回も前ノリしたんですが、来る時は豪雨で大変でした。
途中で高速道路を降ろされて…」
やっぱり年がら年中日本国中を回っているので災害に出くわす機会が多いD_Drive。
これまでにも色んなタイプの災害による不自由を経験してきたが、私が知る限り、やはり雪の東京246号線での立ち往生が最も思い出深いのではなかろうか?

180_3「前回と前々回に引き続き『フロア・ライブ』をお送りしています。
アンプやドラムスには1本もマイクが立っていません。
生音を体感して頂けるライブです。
座っている場所で聞こえる音が全然違いますね。
Seijiさんと私の前の方はMarshallの音。
Toshiくんの前の方はEDENの音。
Chiikoさんは生のNATALの音。
ゴマカシのきかない演奏です!」170vYukiちゃんの新曲「Wings」。

190v_wi_2ファンキーな出だしから結局ヘヴィなD節になるという。
コンパクトな仕上がりがいい感じ。200vハイ、このポーズ!
もうおなじみですね?
「浪越徳次郎」ではありませんよ~!210v_tuSeijiさんのペンによる「Thumbs Up」。

220このポーズもだんだん流行ってきたぞ!
身内か…。

230v既報の通り、Seijiさんが無事復活して『感謝の47都道府県Driving Tour』が再開した。
今週末はToshiくんのふるさと、山陰方面だよ。Photo鳥取砂丘も出雲大社も修学旅行で行ったな~。
とても楽しかった。
先日は石見空港まで行ったし。
チョット前まで豪雨で大変だったけど、無事に行って来れることを祈ってます。
Photo_2 鳥取や島根の皆さん、今演奏した2年前の新曲「Thumbs Up」は聴いてくださってますか?
もし「何じゃそりゃ?」ということであれば、週末にD_Driveがお邪魔するまでに予習しておいてくださいね!
予習は復習より効果があります。
自力で予習して、わからないところをライブで確認してその場で覚える。
そうすると成績がグンと伸びます。
240sイギリスのMarshall Recordsがありとあらゆるサブスクで入手可能にしてくれていますのでお好きな方法でどうぞ!

12bafl 続いても2年前の新曲…

250Yukiちゃん作曲の「Begin Again」。

260vコチラも是非予習をしておいてくださいね!270sココで折よくYukiちゃんがサブスクの一般動向調査をしてくれた。
「Spotifyの人はどれぐらいいらっしゃいますか?」
Apple Musicが多かったかな?
「私はSpotifyを使っています」
次の日、全員がSpotifyに鞍替えしたとさ…ウソですよ~!
「あと2曲で換気タイムです」
280v前半最後の2曲。
まずは「Shape of Your Life」。

0r4a0257 『チェリーを3つ入れてください。』でMarshall Blogにもドカンと出て頂いたお姉さんに捧げた1曲。
感情を込めて弾いてくれました。
 
考えてみると、あの時はまだコロナじゃなかったんだよね。
あの後すぐにNAMMがあって、帰って来た翌日に家内が倒れて、あのクルーズ船のニュースを家内の病院の病室のテレビで見ていたんだ。
ナンカ、違う時代のことのようだ。

300v_2 第1部の最後は「Runaway Boy」。
久しぶり~!310_rb

320v

330v

340v

350「第2部もよろしく~!」
 
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website

360さて、数日前に紹介した「Marshall STUDIO」ね。10_2やっぱり相当スゴイみたい。160_2昨日の電話ミーティングでMarshall Recordsの親分が興奮気味に説明してくれた。160_2そして、1日も早くD_Driveを迎えてセカンド・アルバムを録音したいって言ってた。
250_2Seijiさん、Yukiちゃん、Toshiくんがこうしてサオものを録る。
220_3ドラムスのブースにはChiikoちゃんが入るワケだ。240_2楽しみだ!
まずはコロナの収束ね。
 
Marshall STUDIOの紹介記事はコチラ⇒Marshall STUDIO(と言ってもアンプのSTUDIOではありません)

200<後編>につづく

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200
(一部敬称略 2021年7月3日 新横浜strageにて撮影)








2021年7月14日 (水)

泣いて笑ってクラッファーズ(秦万里子、岡井大二、駒沢さっき)

 
ああ~楽しかったナァ~。
観た後の充実感たるや生半可ではなかった。
キチンとした芸を持った人が自分が作った楽しい音楽に真剣に取り組む素晴らしさ…こんな風に思わせてくれるショウは久しぶりだった。
ピアノの秦万里子、ドラムスの岡井大二にベースの駒沢さっきのトリオ「Craughers(クラッファーズ)」。

10この日のショウは3つのパートで構成された。
まずは秦さんの即興のピアノ・ソロ。20秦さんの演奏は、前回この会場に稲葉囃子が出演した時に初めて耳にした。
その時は「泳ぐなネッシー」他の四人囃子の曲をモチーフにした即興演奏を披露してくれた。
それは素晴らしいとしかいいようのない演奏だった。30vまずタッチがすごく好き。
音色がすごく上品で理知的に聞こえるのだ。
そして、何よりも楽しい!40v今回もそのタッチで魅力的な演奏を聴かせてくれた。50「七夕」、「When You Wish Upon a Star(Over the Rainbow添え)」、「キラキラ星」等、季節がら「星」にちなんだ曲のメロディの断片がどんどん飛び出してくる。60vさらに時節に合わせたロサンゼルスの「Olympic Fanfare」、「ジョーズ」、「スターウォーズ」といったジョン・ウィリアムスのおなじみのメロディはキラ星のごとし。65それらのモチーフと秦さんが即興で作り出すメロディが絶妙に絡み合って、この瞬間だけの音楽を紡いでいく。
ウットリとしながらいつまでも聴いていたくなるピアノの音色と演奏なのだ。70vああ~ん、終わっちゃった!80vインターネットの情報によると、弟子入りを希望したというほどジョン・ウィリアムズがお好きだという秦さん。
このブログでジョン・ウィリアムズについて書くことなどそうないであろうから、いい機会なので少し脱線してみたいと思う。
何でも秦さんが大きく感銘をお受けになったのは1984年のロサンゼルス・オリンピックのテーマ・ソングだったとか。
1984年、私は大学4年生で、当時入っていたジャズのビッグバンドの金管の連中がしょっちゅう演っていたのをよく覚えている。
金管楽器っていいな~って思った。
あの夏、就職活動の真っ只中でね、面接の時の典型的な質問のひとつに「最近感動したことは何ですか?」というのがあった。
それには「ロサンゼルス・オリンピックです」と答えるのが一番無難とされていた。
どこかの会社の面接で実際にそう訊いて来た面接官がいて、私が模範解答通りに答えると「ナゼですか?」と質問を重ねられて困ったことがあった。
「やっぱりアメリカはスゴイと思ったからです」ぐらいのツマらない返答をしたように記憶している。実際、あの頃はまだアメリカに憧れていたのよ。
その前のモスクワでスッタモンダがあったが、あの時分はまだオリンピックもかなり健全なイメージだったね。
そういえば、今回のオリンピックのテーマソングみたいなモノってどんなん?

90s_2ジョン・ウィリアムズのことを調べていて、いくつか純クラシック作品を残していることを知り、「ヴァイオリン協奏曲」と「ファゴット協奏曲」と「チェロ協奏曲」の3つを実際に聴いてみた。
交響曲も1曲作っていて、本当はそれを聴きたかったんだけど、残念ながらSpotifyで見つけることはできなかった。
「ヴァイオリン協奏曲」は第3楽章がそれこそ『インディアナ・ジョーンズ』のクライマックスみたいでオモシロかったけど、「チェロ協奏曲」が一番ヨカッタ。
「ファゴット協奏曲」あたりは「のび太」の顔が浮かんじゃって…。

150意外だったのは、1969年、ピーター・オトゥールの『チップス先生さようなら(Goodbye Mr. Chips)』の音楽を担当していたのね?
下は私の宝物のチラシ・コレクションのウチの1枚。
コレ、珍しいB4見開き仕様。
配給会社もこの映画によっぽど力を入れていたのだろう。
100監督はハーバート・ロス。
ピーター・オトゥールの相手役を演じたのは「♪ダ~ウンタウン」でおなじみのペトゥラ・クラーク。
すごいね、「世紀の大公開」だよ。
テアトル東京、好きだったナァ。
私の一番の思い出は、1975年、13歳の時に父とココで『七人の侍』を観たこと。
スゴイ雨の日で、超満員。
ココは客席と舞台がなだらかなスロープでつながっていて、舞台の上まで客が入っていた。
「何てオモシロい映画なんだろう!」と興奮して以来、カレコレ30回以上は軽く観ている。
ちなみに私は自慢じゃないけど『スター・ウォーズ』って1編も、1回も観たことがないんです。
みんなが観てるから自分はいいか…みたいな。110もうひとつ。
『屋根の上のヴァイオリン弾き(Fiddler on the Roof)』の編曲を担当しているのは知らなかった。
ということで早速ウチにあるサントラ盤を引っ張り出して来た。120ジョン・ウィリアムズは「Music Adopted and conducted by」のクレジットになっている。
コレ音楽を作ったのはシェルダン・ハーニックとジェリー・ボックというコンビ。
ジョン・ウィリアムズは「編曲」というよりも、ミュージカル用に音楽を作り直す作業をしたのだろう。
コレによって1971年のアカデミー編曲・歌曲賞を受賞した。130『屋根の上のヴァイオリン弾き』というと何が何でも「Sunrise, Sunset」ということになるのであろが、2曲目の「Matchmaker, Matchmaker」というワルツがヤケクソにいい。
さすが、ジョン・ウィリアムズ、アレンジもカッコいい。
若い頃、「マッチ屋」の歌かと思っていたが「カップルをマッチさせる人」、すなわち「仲人」さんのこと。
この曲、「My Favorite Things」のようにもっと色んな人が取り上げてもいいのに…と思うのだが、私がパッと思い浮かべる限りでは『Movin' Wes』でのウェス・モンゴメリーぐらいか?
ま、このアルバムは1曲目の「Caravan」を聴くためのようなモノだからこの曲には誰も耳に止めないと思うけど。
やっぱりコルトレーンの影響力はスゴイね。140s「足元の悪い中、おいで頂きましてありがとうございます。
ひとたび転んだら骨を折ることになるかも知れない危険を冒してまで来てくださってありがとうございます」
齢を重ねると、ホント骨がくっつかなくなるからね~。
数年間、左のアバラ骨にひび入れてみたところ、ずいぶん長い間クシャミができなかった。145「ココでお題を頂戴したいと思います。
今回1番で予約を入れて頂いた方?」
即興演奏のためのお題ですな。
頂いたお題に則してこの場で秦さんが音楽作り上げる趣向。
落語で言えば「三題噺」。
明治の大名人、初代三遊亭圓朝は「酔漢」、「財布」、「芝浜」の三題から「芝浜」を演じたという。
あの「芝浜」が即興?…ホンマかいな?
夢だったんじゃないのかね?
怪談噺の一種「鰍沢」も圓朝の三題噺で出来上がったという。
146vその方が出したお題は「カエル」。
梅雨時でアマガエルのイメージか?
「この中でカエル触れる人?」と会場に問いかける秦さん。
コロナ下の満席の会場から結構手が挙がってビックリ!
私はダメです。
秦さんは昨今のライブにおける満員状態のことを「ソーシャル・ディスタンス満員」と呼んでいらっしゃる。
うまいことおっしゃるナァ。150「カエル」らしく照明がグリーンに。
やっぱりアマガエルだな。160カエルらしく元気に飛んだり跳ねたりしているイメージ。
「♪カ~エ~ルの~う~た~が~」を題材にするなんてことはあり得ない。
切れ味の鋭い秀麗なカエルなのだ!
170v「いつまでそこで聴いているんだ?
ソロソロ出て来てください!
♪岡井くん、岡井くん
♪カエルがアナタを呼んでいる~。
♪もうすぐ誕生日~!」180大二さん登場!
これまで配信をご覧になっていたとか…。
200さすが、大二さん。
当意即妙に秦さんのピアノをドラマチックに脚色していく。190もちろん大二さんが使用しているドラム・キットはNATAL。210vCafe Racerの12"、16"、18"というコンフィギュレーション。
可愛いバスドラムだけど大二さんが踏むと、それはそれは立派な音が出て来ます。220大二さんが配信をご覧になっていて気になったのが秦さんのズボン。
というので、わざわざ立ち上がって見せてくれた。290vト音やヘ音の音部記号や見慣れない拍子記号が描かれている。
15分で仕上げたとか…。
そういえば開演前に秦さんの楽屋を通り過ぎた時にマジックインクを手にしてナニかを書いていた姿をチラリとお見受けした。
寄せ書きかなんかかと思っていたら…アレはこのズボンだったのね!300大二さんが加わったところでもう1曲。
即興ではないけど、これこそ三題噺の「音楽版」。
「3 Notes」と題して、子供が好き勝手に選んだ3つの音を使って作った曲。
この写真だとわからないかも知れないが、大二さん、大変にムズカシいお顔をしていらっしゃる。

S0r4a0049 秦さんはシレっと弾いていらっしゃるが、この曲、まずリズムがエラク複雑なのだ!

Img_1730 6/4拍子だの5/4拍子だのが入り組んでいるのかな?
途中でわからなくなってしまった。Img_1815 カッコいいわ~。Img_1708 大二さんは「(ピアノの鍵盤の)ココとココとココって子供が選んだのがナンでこんなにムズカシくなるの?」とおっしゃっていたがイキイキとしてNATALを叩かれていた。260v「ありがとう!
この曲ムズカシイの…うまくいくとうれしくて!」270ココでベースのさっきちゃん登場。330さっきちゃんのベースの音を出していたのはMarshallの4x10"キャビネット。
1980年代の後半に製造していた「Integrated Bass System」というシリーズの1540。

340「次の曲は…『アンティグオ』でいいんだっけ?
スペイン語のわかる人しか意味がわからない…おじいさんが作った曲」
「おじいさん」とは大二さんのこと。
2人で「おじいさん」、「おばあさん」と呼び合っていた。
そんなコンサートある?
350v「アンティグオ(antiguo)」というのはスペイン語で「古い」という意味。
元がラテン語で、英語で「骨董の」とか「古風な」という意味を表す「antique(アンティーク)」と兄弟の言葉ですな。
それより私は「Antigua(アンティグア)」を演奏するのかと思ってかなり驚いたんですよ。
「Antigua」は別名「Anti-Carypso」といってギタリストのローランド・プリンスという人が作ったエルヴィン・ジョーンズの愛奏曲。
こっちはカリブ海にある島の名前ですな。
さすが大二さん、エルヴィンか~!と思ったら違った。360「徘徊」というサブ・タイトルまで付けられていた!370曲は大二さんのドラムスからスタート。380vさっきちゃん、超久しぶりのMarshall Blog!390vシリアスなインスト・ナンバー。
秦さんのピアノのタッチと思わず聴き込んでしまうフレーズの組み立てが素晴らしい。
ホントに聴いていてウットリしてしまう。400v「ウチに帰れた?おじいさん」
「イヤ通り過ぎちゃった!」と大二さん。
280v後で酔っぱらってマンションの階を間違えて知らない人の家に行っちゃう…なんて話も出ていたけど、私も遠い昔に社宅でやったことあります。
430「次の曲は歌があるの…。
『泣き笑い』を歌えたらいいな…と思って。
『泣く=cry』、『笑う=laugh』の2つを合わせて『クラッフィング』という名前ができて『クラッファーズ』とこのバンドに名付けたんです。
楽しくて、うれしくて、色んな人と生きていけるな…っていう曲を歌います」
 
大二さんが開演前に「今日のライブは前半と後半で雰囲気がゼンゼン違うからね!」と何度かおっしゃっていたが、それは本当でした。
この先、秦さんの歌が入ってからというもの、前半のシリアスな雰囲気はとこへやら、ガラリとステージが変わってしまった。
ここからが輪をかけて楽しかった!
420v「♪今は今 過去は過去 心配なんてありゃしない」、「♪アソコでもコッチでも生きていけるもんさ」と歌うのは「生きていけるもんさ」。440「You can't hurry life」とでも言いたくなるような楽しい1曲。

450リズム隊の2人が抜群のグルーヴを秦さんに提供する。
410スカートを履いてステージに上がった来たことが話題になったさっきちゃん。
座奏でベースがズリ落ちてしまうので、100円均一で売っている滑り止めのゴムをモモの上に敷いていることを発表。
「昨日の夕方、どしゃ降りの駅のロータリーで前にショッキング・ピンクの車が停まっていて、『すごい車だな』と思って見ていたら、ゼンゼン知らないオバちゃんが私の車に乗って来たんですよ!
散々話した挙句、私の顔を見て、『アラ!私間違えちゃった!』って言って前の車に乗って行ったの!…あのオバさん秦さんじゃなかった?」
ココでみんなで勘違いの話となる。
今考えてみるとコレが後の曲の伏線になっていたのね?
ステージ運びのすごい高等テクニック!470v次に「ロシアよりもったいないを込めて」。
世の中もったいないモノやコトばかりですよね。
でも、それが経済を回していると言わざるを得ないからイヤになっちゃう。
ほぼすべてのもったいないを一発で解消する方法がひとつだけあると私は思っていて、それは江戸時代の暮らしに戻ること。
言い換えると太陽と一緒に暮らすということ。
この辺りの本を読むと大変オモシロいね。
もちろん今となってはそんなことはできないので、本当に無駄なモノやコトは思い切ってズッパズッパと切り捨てなければならない局面に来ていると思う。
例えばネオンサインとか夜中のテレビ放送とか。
もちろん私はもったいないので本はほぼ全量ブックオフで買っています(ウソ、セコいだけ)。480_russこの曲では秦さんの手の合図に合わせてお客さんが「ヘイ!」と掛け声を入れる。
その秦さんの手の振り方がスゴイ迫力なのだ!
「ハイここッ!!!!」みたいな。

490va

490bv_2ノッて来たゾ~!

510「ヘイッ!」
バッチリとキマりました。

520「ゴルフは3歳から初めて3歳で止めた。バンドも18歳で初めて1年で止めた」
さっきちゃんから「バンドを始めたのが18歳って若いの?」とツッコミが入ったが、トンデモナイ!
私もどちらかといえば秦さんや大二さん世代にくくられる方だと思うんだけど…年齢は結構離れているけど、「ロック」という音楽が「ロック」だった時代を知っている古い人間であるということ…秦さんが18歳の頃に女子でバンドをやっているなんてレア中のレアだったハズよ。
始めるもナニも、存在自体が一般的ではなかったと思うよ。

530v「ウチのオヤジなんて80歳で車の免許取りましたよ」
大二さんのお父上は、「大二さんのお父さん」だけあって立派な方ですから。
秦さんは「ドラマーで免許を持っていない人に初めて会いましたよ」と大二さんのことをおっしゃっていたけど、ジャズ方面なんかではベテランのミュージシャンで車の免許を持っていない人が結構多いんだよね。
ナゼなら忙しくて、とても教習所に通う時間がなかったんだって。
それで、18年前、大二さんと同じ年齢の世界的なジャズ・ギタリストに「合宿の教習所」なるモノがあることを教えて差し上げたことがあった。
その方、その手の教習所に通って見事免許を取得されました。
ファンの教官がビックリして、レコードを持って来てサインを頼まれたとか…。
 
「今日はMarshallのNATALドラムスを使っています!」と大二さんにNATALを紹介して頂いた。
ありがとうございます!0r4a0081 次の曲もヨカッタ…グッと来た!
「あんな息子」という曲。
大谷くん、八村くん、松村くん…あんな息子がいたらどうでしょう?…という歌。
歌には出てこなかったけど、あと藤井くんもかな?
わかるよな~。
正直、ウチの子が翔平くんだったらな~…と思うことはありますよ。
まずはお願いして家を建て直してもらいたいわ。
540_sonいい素材に…

550vいい演奏…

560vそして感動。
曲は「今の家族が一番 今の家族が私にはちょうどいい」と結ぶのだ。
 
ウチの子は2人とも勉強しなくてね~。
ロクな学校しか出れなかったけど、健康で、よく気が利いて、自分のことよりも親のことを心配してくれる優しい子に育った…全部家内のおかげだけど。
息子や娘が東大を出て、官公庁に勤めて…なんて、そりゃスゴイけど上をみたらキリがないし、自分がやってるワケじゃないので人に言うことでもない。
人間、「アソコでもコッチでも生きていける」もんでしてね、とにかく一番大切なのは心と身体の「健康」ではないかと最近つくづく思うのです。
ただ、どんなことがあってもひとつだけやっておいた方が良いと思うのは「読書」です。マンガはダメよ。570v「次の曲は立って演ります」
ズボン、カッコいいな~。
最近、ズボンっていう言葉もあんまり使わないのかな?
アメリカ式に「パンツ」?
スペイン式に「パンタロン」?
日本ではナゼか絶対に出てこないズボンの名称がイギリス式の「トラウザーズ」。
ま、ドップリとイギリス派の私も日本にいれば口にすることはないけど、イギリスに行けばみんな使っている言葉。

580v_who「えーと、コレはおジイさんからでしたね?」
「ハイ、ワタスでぃす!
恥ずかしながら~、ワタスからいっでみようかねハァ」
おジイさんの山形弁、あ…失敬、大二さんの得意技炸裂!
そういえば今回「Smoke on the Water」が出なかったな。
おジイさんも相手を見てアレやっていらっしゃるのか…。
代わりに…
曲は大二さんのカウントから。
「キーはズーマイナー。
ワン、トゥ、スリー、フォー!………と言ったらはずめて下さい!」
590「や、やられた…」
超古典的なギャグがうれしい。600v「チョット!私大分前からGのところ押さえているんですからねッ!」
とあまりに前置きが長いことで待ちきれなくなってしまったさっきちゃん!
会場は大爆笑!610v予告通り大二さんのドラムスから曲はスタート。620v曲は「あなたどちら様」。630タイトル通り、話しかけてきた人が誰だかサッパリわからなくて困っちゃう歌。640vさっきのさっきちゃん(←ややこしい)のショッキング・ピンクの車のオバさんの話通り!
ココへの伏線だったんだな。650vコレはね~、年々多くなるんだよね。
ホントにイヤなもんです、申し訳なくて。
顔はわかっても名前が出ない…なんてのは日常茶飯事。
私ですらそうなんだから大勢の人と会う秦さんみたいな方々は本当に大変だと思う。
でも、失礼になるのでわかったフリをしているというのが社交辞令。
それなのに「覚えていますか?」とか訊かれる時があるんだよね~
アレは困る。
落語の「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」に出て来る一八みたいになっちゃう。
 チョット脱線して…。
ギタリストの田川ヒロアキさんとそんな話をしていた時のこと。
やっぱり彼もモノスゴイ数の人と日頃から会っているワケ。
ご存知の通り全く目が見えないので、声で相手を識別するしかない。
それなのに「田川さん、お久しぶりです!」と話しかけて来て、こっちが怪訝そうな顔をしていると、「おわかりになりませんか?覚えていないんですか?」と強引に自分をわからせようとする。
「コレは正直に『わからない』と答えた方が安全そうだ」と、意を決して相手との関係を尋ねると…「覚えてないかな~。15年前に下関で一度お会いしたモノですよ!」
わかるワケがない!
顔を見ていたって覚えていられないのに「声」だけでそんな昔に一度だけ行き会った人を識別なんかできるワケがない…という話。
こういうのは全くの非常識であって、自分からダレダレとまず伝えるべきでしょう。
 
最近は私はもう「年齢」とか「加齢」とか「老化」という状態を利用して、相手がわからない時は「ンンンンンン~」と、正直にわからない仕草を見せて正直に謝ることにしている。
するとみんな親切にいたわってくれる。
歳を取るって悪いことばかりはないんよ!…違うか。675v秦さんの歌を引き立たせる臨機応変なドラミングは名人芸。
リズムはタンゴ。
そう、私は今の日本の音楽界は猛烈なリズム貧乏だと思っている。
マンボにルンバにチャチャチャにドドンパ…。
この世には色んなリズムがあるのにこの国ではほとんどそれらが壊滅状態でしょう?
昔はもっとリズムがにぎやかだった。
ロックの方でもすでに若い人の間にはブギとかシャッフルという三連系のリズムがほぼ絶滅しているからね。
670結局、相手が誰かわからない。
これぞ泣き笑い!
 
3人のステージは笑いとステキな演奏ばっかりだった!

680_ku

690v

700v「え、ワタシ?私、鈴木じゃありませんよ!」
相手は完全に人違いをしていた…という話。
さすがにこの経験はないな~。
会場を大爆笑させて本編を終了した。660v本当はアンコールも含めてもう少し演る予定であったのだが、終演時間を遵守して終わり。

「もうすぐ岡井くんの誕生日!」とおバアさんからおジイさんに花束が贈られた。705「ありがとうございます!7月8日で68歳になります!
まだまだ色々やりますのでよろしくお願いします!」
730v「四捨五入して65歳から『70歳』って言っておくと74歳になっても『70歳』なのよ!」
ん?
740「ジイさんとバアさんと若い娘です。これからもよろしくお願いします!」
なんか、ホンモノの家族みたいですね~。710「どうか転んだりしないように気をつけてお帰り下さい。
怒っている人もいるかも知れませんが、また来てください!
最後なので私が『蛍の光』を弾いてお別れします」
720vピアノに戻る秦さん。

750退場していくお客さんを見守る秦さん。
この「蛍の光」がまたカッコよかった!760最後の1人がホールを出るまでキチっと弾き続けた。
 
秦万里子の詳しい情報はコチラ⇒秦万里子オフィシャルウェブサイト770その後ロビーでは「♪ハッピーバースデー」の大合唱!
1週間遅くなっちゃったけど、大二さん、お誕生日おめでとうございます!

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S  200 
(一部敬称略 2021年7月2日 二子玉川Geminiシアターにて撮影)

2021年7月 5日 (月)

目覚めよヘルレイザーズ!!~HELL FREEZES OVERの新たなる旅立ち <後編:改訂版>

 <後編>いきます!
 
「次の曲は新曲です。
みんな…想像して欲しんだけど、もし10年とか20年の間、意識がなくなってしまって目覚めた時、まわりの景色がどんな風になっているか…そんな曲だ」

10v_3曲はRAYくんのベース・ソロから始まった。20_aw曲は「Awakening」。
「目覚め」ですな。30v_220年後の自分か…もうヨボヨボだわ、ヨボヨボ。
でも、生きていればMarshall Blogを続けていたいね。
その頃はブログどころか、パソコンすらなくなってるか…、はたまた、人類がまだ生存しているのか…。
60_2やはり2人のギターをフィーチュア。40v_2

50_2Tomくんの怒涛のドラミングも見逃せない!55v_2続いても新曲で「Killing」(正しくは「The Killing Floor」後述参照)。70_klドンドン新曲をブッ込んでくる!
いいね~。
「音楽家」の一番重要な仕事は「音楽を作ること」だから。
モーツアルトでもベートーヴェンでもストラヴィンスキーでもショスタコーヴィチでも、偉大な音楽家は決まって「多作家」なのだ。
画家も作家も同じ。
80v_2今のH.F.O.を見ていると、もう自分たちの音楽を作り出すことが楽しくて仕方がないようだ。90v_3日本の他のバンドとは違うことをやっているからそれも当然なのだ。
誰がナンと言おうとこのまま自分たちの道を突き進むべし!

100v_3【後日譚】
…と、書いたのだが、この記事を公開した後、RYOTOくんが連絡をくれて誤謬を正してくれた。
曲のタイトルは「Killing」ではなくて、正しくは「The Killing Floor」なのだそうだ。
H.F.O.のセットリストは曲名を思いっきり省略していて、この曲には「Killing」とだけ記してあったので、ココにも素直に「Killing」とだけしておいた。
 
「The Killing Floor」か…。
ハウリン・ウルフですな?
ジミ・ヘンドリックスがオハコにしていた1曲で「居心地の悪い場所」という意味。
H.F.O.の曲はもちろんオリジナルで、タイトルが同じというだけ。
よく勉強しとる!
彼らと同じ年齢で音楽をやっていて「The Killing Floor」という英単語の並びを知っている子って日本にどれぐらいいるんだろう?
もしかして1人もいなかったりして…。
この曲の歌い出しの文句は「♪ I should've quit you a long time ago」という仮定法過去完了の文章。
事実とは異なることを述べて後悔や仮定を表現する日本語にない語法。
意味は「彼女ともっと早く別れておけばよかったナァ」となって、文章に書かれていなくてもネイティブの人たちは「ああ、でも現実的には今も彼女と付き合っていて、(たぶん)ヒドイ目に遭っているんだろうな」というところまで解釈を広げるらしい。
 
かつての私の愛読書のウチのひとつだった『英文法の謎を解く(ちくま新書刊)』シリーズの副島隆彦先生によれば、この「仮定法過去完了」と「第5文型」が英文法の山場で、「英語」のという言語の中で最もソフィスティケイトされている語法なのだそうだ。
確かに第5文型はムズカシイけど、仮定法の中では過去完了が一番わかりやすくてとても使いやすい。
ところが、こんなこと言われるもんだから緊張してしまって、この語法を使って何かを話そうとする時、いつも身構えてしまうんだよね。
何で英語の話をしたかというと、RYOTOくんが一生懸命勉強しているのを知っているから。
 
で、この「The Killing Floor」の歌詞をそのまま借用しているのがLed Zeppelin。
そう、「The Lemmon Song」の歌い出しがドンズバ。

L2 いいの、いいの。
先人の偉大な遺産を利用して自分たちのオリジナリティを確立するのは「芸術」の基本だから。
ただし、ロックはブルースの子供ですから、ブルース系の遺産を相続するのが正しい。
でも、日本の場合、ロックのルーツがブルースに根差していないので、遺産の相続の仕方が徐々におかしくなり、完全に血脈(けちみゃく)は狂ってしまい、今となってはロックの香りが全くなくなってしまった。(2021年7月6日放映の『マツコの知らない世界』でSHOW-YAファンのデラックスさんが暗にこのことを語っていたのを私は聞き逃さなかった)
その点、HELL FREEZES OVERは正しい遺産の相続の仕方をしていると思うのです。
 
さて、書き直しのついでにもうチョット。
上にエラそうに書いたように、好きかどうかは別にして、もちろん私は「Killing Floor」という曲を元から知っています。
だからこの記事を書いていてチラっと「The Killing Floor」のことが頭をよぎったことも確か。
でも、何のためらいもなく新曲のタイトルを「Killing」にしたのには上に書いた以外の理由があったのです。
それはこの写真。
RYOTOくんが着ているTシャツのデザイン。
コレは日本ではほとんど使われなかったソウル・バスがデザインした『シャイニング』のビジュアル。
ソウル・バス大好き。
で、このシャツを思い出したのだ。
つまり、RYOTOくんもキューブリックが好きなのか…と思い込んだワケ。
それと「Killing」と何の関係があるのかというと…

S0r4a0320 1956年のキューブリックの初期の作品『現金に体を張れ』の原題が「The Killing」なのだ。
RYOTOくんがキューブリック・ファンで、このことを知っているかと勝手に想像しちゃったのね。
ま、どっちに転んでもヨカッタ、ヨカッタ。

Kl ところでこの映画、主演がスターリング・ヘイドンという人なんだけど、この人、後に同じキューブリック作品の『博士の異常な愛情(Dr. Strangtelove or How I Learned Ho to Stop Worrying and Love the Bomb)』で「リッパー」という発狂した将軍を演じる。
コレがメチャクチャよかった。

その後、『ゴッドファーザー』にマイケル・コルレオーネを執拗に追い回す悪徳警官マクラスキーを演じたがコレもヨカッタね。
ああ、両方ともまた観たくなってきた!
いえね、アニメやゴジラもいいけど、皆さんにももっとたくさんのいい映画を観てもらいたいと思っていましてね…大きなお世話だけど。
映画は音楽より悲惨な状態にあるからね。
 
キューブリックがお好きな方はコチラをどうぞ。映画に愛をこめての11本シリーズ!⇒【Shige Blog】イギリス紀行2019 その12 ~ スタンリー・キューブリック展 <vol.1>

Sh2

Sh  

新曲からつないだのが愛奏曲のひとつ「Grant You Metal」。
「grant」というのは、ナニかをすることを「かなえてやる」、とか「認めてやる」とかいう意味で、あの複雑で厄介極まりない英文の契約書に必ずと言っていいほど登場する単語。

110v_gym_2「そちに'メタル'を与えて進ぜよう」なんて、GAINERくんの雰囲気にピッタリじゃあ~りませんか!

120この曲は『Marshall GALA2』の時の激演がとても印象的だ。125この曲は彼らのセットリストには「G.Y.M.」と記されている。
そういうところを見るとこの曲がキラー・チューンのひとつに位置付けられているように感じる。
そんな曲だ。130「さっきGAINERが言った通り、肩を抱き合ったりは出来ないけど、今日だけはパーっと遊んで行ってください!」Simg_1502 「抱き合ったりしなくていいから…気持ちだけひとつにしてくれたらいい。
オレたちの『仕事』として、そういうことを伝えたいし…ヘビメタってそういうことだからサ!」

140_2ココでMCの前までの雰囲気とは様子がガラリと変わって、HIROTOMOくんのア・カペラのギター・ソロになった。150v_3伝統的なおいしいロック・ギター・フレーズが次から次へと繰り出される。160後半、タッピングを交えてコンテンポラリーな面もアッピールしたが、イングヴェイ以降の速弾き系ギターとは全く異なるスタイルはかえって新鮮だ。
説得力があるのだ。170v_2「The Last Frontier」は物静かなイントロから一転して…180v_wf_2TOMくんのドラムスがハードにドライブするファスト・トラック。190v_2「Go!」と叫んで「to the last frontier」とつなげるところがとても気に入っている。200_2もう一発新曲をブッ込んで来た!
「Shred」という曲。210_shred何を切り刻んでいるのかはわからなかったが、言葉としてはこのチームにバッチリなタイトルだ。220「さっきの『Killing』は前のベースのTAKUYAの時にも演ったことがあるんだ。
今演った『Shred』なんかはセカンド・アルバムに入れるつもりだから楽しみにしてて!
アルバムは来年のXXXぐらいには出せるかな?」
ドンドン作れ~!Simg_1458_2 「コレ見てよ、コレ!でっかいよね~!」
と、GAINERくんがTOMくんのNATALを紹介してくれた!
「コレがココにあるってマジでカッコいい!本日初公開!」
ゲイちゃん、TOMくん、ありがとう!230コレがソレ。
10"、12"、13"、16"、2x26"のメイプル。240日本でNATALの26"のバス・ドラムは今のところコレだけ。
日本初上陸。
あ、この「ピアノ・フィニッシュ」という仕上げも「日本初」です。
今ならまだ「日本初の〇〇」の空きがあるNATAL。
鳴りの良いドラム・キットをお探しのドラマーさん、ご連絡お待ちしております!

250_2じゃ、ココでもう一度H.F.O.のバックラインの復習しておこう!
 
今回はHIROTOMOくんのMarshallから。260_2ヘッドは1983年に発表した「Marshall初の2チャンネル・モデル」の「JCM800 2210」。270v_2RYOTOくんのMarshallは…

2901975年発売の「Marshall初のマスター・ボリューム搭載モデル」の「2203」。300v_2RAYくんのMarshallは…0r4a0262SUPER LEAD 1959(多分)とDYNAMIC BASS SYSTEMシリーズのキャビネット「7412」。
色々と考えたけど、特に「初」はない。
RAYくん、ゴメン。
あ、あったあった!
アナタ、HELL FREEZES OVERのベーシストとして今日が「初ステージ」じゃないの!
280v_3そして、ライブは最終コーナーに突入する。310コレも最初の『SPEED METAL ASSAULT』と『HELLRAISER』の両方に収録された重要な1曲「Hawkeye」。
530v_2「鷹の目」ね。
「魚の目」は英語で「Corn」だ。残念でした「Fish eye」ではありません。Img_1443 この曲スゲエな~。320v_3度重なる転調に…
330v_3ギター・バトルからツイン・リードまで聴きどころテンコ盛り。0r4a0100 大サビといえばいいのかな?
中間部に出て来る歌のメロディがカッコいいんだよね。
今の日本の若いメタル系バンドが作る曲には絶対に出てこないメロディだと思う。
やっぱりこのバンドは「洋楽」でできているのだ。
この曲はスゴイよ…手に汗握るローラーコースター・ソング。340v_2本編最後。
HIROTOMOくんがまたア・カペラで弾くのはBlack Sabbathの「Embryo」。
昔『エンブリヨ』っていう映画があったな…と、なつかしくなって思って調べてみると、ナント、音楽を担当していたのがギル・メレという、ジャズ・ファンの間では『Patterns in Jazz(Blue Note)』というアルバムで知られるサキソフォニストだったことを知った。
ありがとうH.F.O.。
この曲を取り上げてくれなかったら一生知らないで終わっていたわ。350_emそのまま、Black Sabbathの『Master of Reality』の曲順通り「Children of the Grave」につなげた。360いつもだったら「最後にコピーを持って来るなんて残念!」、となるところなんだけど、ゼンゼン違和感がなくてむしろ自然な流れでいい感じだった!
このバンドにピッタリの曲…でも、このてーむは断固としてBalck Sabbathテイストのバンドではないと思う。
こういうところがロックのオモシロイところよ。370とにかく彼らの音楽がいかに70年代に通底しているかを証明した形となった本編の締めくくりだった。

380_2アンコール。

390TOMくんのドラム・ソロ。
ただでさえ重労働であるドラム・パートなのに、疲れ切ったショウの最後の方でソロを演じるのも70年代のロック・コンサートの伝統だ。
400v_3この人の場合は「疲れ」は関係なさそうだ。
NATALと組んで爆発的なソロを披露してくれた。420v_2アンコールの1曲目は「Burn Your Life」。430_bylコレも『Marshall GALA2』で演奏してくれた重要なナンバー。
GAINERくんの「♪Burn your life」の絶叫が忘れられない!
440v_3全編を通じて魂のすべてを注入しているかのような情熱的なギター・ソロを聴かせてくれたRYOTOくん!

460_2新生HELL FREEZES OVER初のステージの最後を締めくくったのはキラー・チューン「Overwhelm」!

470_owココでも完璧なシンクロ二ゼーションでギタのヘッドを上げ下げするフォーメーションを見せてくれた。

480これだけ叩くのは大変だろうな~、と思うけどTOMくんは全然ヘッチャラ!
ソロもヨカッタぜ!

490v_2_2RAYくんもバッチリとフィーチュアされてヨカッタ。
初のステージ大成功!
510v_2リフにソロにと大活躍だったHIROTOMOくん。
見せ所が満載だった!
500v_2全編1時間30分ピッタリの、まさに観る者を完全にオーバーウェルムした充実のメタル・ショウ。
アッという間だったわ!
内容が濃ければコレぐらいの長さでいいんだよ。
アンコールを入れてもせいぜい2時間。
昔はみんなそうだった。
そんなところや、各人のソロをちりばめた飽きの来ない構成も素晴らしかった。
もうね、後はとにかく辛抱強く続けてくれるのを望むだけ。
 
RYOTOくんは『Marshall GALA2』の時に「100年残る音楽を作りたい」と言っていた。
先日、今から100年前にどんな曲が作られたか調べたんだけど、「七つの子」とか「赤い靴」あたりの童謡がそれにあたる。
童謡は破天荒に音楽のクォリティが高いからね。
HELL FREEZES OVERもジャンジャンかっこいい曲を作ってその存在を日本のロックの歴史に残して欲しい。
クドイようだけど、まずは続いてくれィ!
540 お疲れさまでした!
 
HELL FREEZES OVERの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

0r4a0017  

さて、MarshallではCODEというデジタル・モデリング・アンプのデモ動画をシリーズで制作しています。
560
『BREAK the CODE』というんだけど、「暗号を解け!」という意味ね。
この辺りの話すでに何十回も書いたんでもう言わないしリンクも張らない。
Marshall Blogのどこかに書いてあります。

550s近日、HELL FREEZES OVERのギタリスト2人の『BREAK the CODE』を公開します。
先日撮影を終了しました。
大変だったんよ~。
辛抱強く2人は撮影に付き合ってくれました。
乞うご期待!
 
BREAK the CODEはコチラ⇒YouTube 「Marshall Japan」チャンネル570そして、『Marshall GALA2』のHELL FREEZES OVERはコチラ。

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(一部敬称略 2021年6月26日 新宿Wild Side Tokyoにて撮影)