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2019年12月15日 (日)

中間英明 Unplugged Live

 

059月上旬に開かれた中間英明のアンプラグド・コンサート。
その3月前の「『Point of no Return』発売30th Anniversary Live」の時はあいにくMarshallに出張していたので残念ながらお邪魔できなかったので、中間さんは昨年秋の『九人の乙女』以来のご登場となる。

10今回のアンプラグド・コンサートの出演は、中間英明。

30vそしてキーボーズにBLAZEの増田隆宣。

40v 会場は渋谷のロック・バー『Sweeet Rockl』。
チョ~~~満員でまったく身動きできず。
こんな状態で背中でも痒くなった日にゃ大変なことになる…ぐらいパンパン。
も~、中間さんが観たくてしょーがないのね?
よって、写真の構図に大きな制限があって2ヶ所でしか撮れなかったことを予め書いておきますからね。
ハジッコとその50cm中ほど。今日はその辺りを割り引いて写真を見てチョーダイよ。
撮影時に場所を開けて頂きましたお客様、この場を借りて御礼申し上げます。

20「アンプラグド」といってもアコギを弾く中間さんの向こうにはMarshall。
へへへ、そうなの。
ガツンと演ってくれたの。

50この日、アコギにはMarshallのアコースティック楽器用アンプ、AS100Dを使用。
上に出て来た『九人の乙女』の時にラインではなくAS100Dでアコギを鳴らして以来、中間さんはアコギ・アンプの虜になっちゃったんだな。
ま、コレが欧米の標準ですから。ASはヨーロッパではベスト&ロング・セラーで、Marshallの全ラインアップの中でも最も長命のモデルなんだよ。
ところが、残念ながら日本はアコギ・アンプの不毛地帯なんですよ。
でも、耳のいい腕の立つギタリストであれば、中間さんにようになるのが普通でしょう。
そして向かって左側はSTUDIOシリーズ。
この日初めて中間さんはSTUDIOにトライ。
エレクトリックのコーナーでは1959をパワー・リダクトしたモデル、SV20Hと1x12"キャビネットのSC112を使用した。
要するにこの日は「完全プラグド」の「アンプラグド・ライブ」だったというワケ。

601曲目は『Point of No Return』から「El Giza」。
CDではタブラやウードのような音色も聞こえて来る中近東風のナンバー。イヤ、モロッコあたりの雰囲気かな?…って行ったことないけど。モロッコは北アフリカか…。
ちなみにロシアでは「ミルク」のことを「モロコ」と言う。

70ん~、やっぱり音に「張り」があると言うか、「押し」が強いと言うか、「暖かみ」も加わってやっぱりラインより全然いいな。
中間さんの力強いピッキングには持って来いだ。

80v2曲目はマイケル・シェンカーの「Bijou Pleasurette」をジックリ、シットリと。

90「こんばんは!こんなにたくさん集まって頂きありがとうございます!」
この日は増田さんのリードで中間さんのトークもタップリと聞くことができた。
「マイケル・シェンカー大好きなんです。
何度も失踪するでしょ?お兄さんのScorpionsに参加したり…でも『音楽専科』や『ミュージックライフ』を読んでも情報が途絶えるんだよね
一番最初にロックに興味を持ったのはKISS、Rainbow…リッチー・ブラックモアを見てギターを始めたんです」
…と中間さんのロック遍歴がタップリと語られた。
ま~、出て来る出て来る、我々世代のギター・ヒーローが。
こういう話が成り立つのは世界でも日本だけじゃないかね?
とても素晴らしいことです。
だって、そうした人たちはみんなMarshallじゃないか。
みんなMarshallを使って自分たちの音楽を作ったんだ。
クリエイティブでとてもいい時代の話しだ。

0r4a0041 ココでギターをエレクトリックにチェンジ。
『Point of no Return』から「Requiem」。

110v中間さんはSV20Cにリンクを施して使用。
最初、LOUDNESS1と2のミックスの調整に手こずったらしいが、ナンノナンノ、そんなことを全く感じさせないMarshallらしい素晴らしいサウンドだ。

120増田さんも中間さんのアンプが変わって若干ボリューム・アップ!
やっぱりMarshallの音ってカット・スルー(音抜け)がズバ抜けてるんだね。
ところで、増田さんの所属するBLAZE。
かなり歴史のあるバンドでね、私が高校1年の時だから1977~1978年ぐらいかな?渋谷の屋根裏では半分に折って名刺ぐらいの大きさになるその月のスケジュール表が用意していた。
アレ、取っておけばヨカッタナァ。
確かそれを開くと左側のページが「昼の部」で右側が「夜の部」の予定になっていて、毎月その右側のページに「BLAZE」というバンド名が掲載されていた。
もちろん「夜の部」の方が書くが上ね。
それで、BLAZEがどんなバンドか気になってはいたんだけど一度も観に行くことはなかった。
それから何年後だろう?
調べてみると渋谷のBOXXがあったのは2012年までなので、最大で35年後か…BLAZEをBOXXで観たの。
Deep Purpleスタイルのハード・ロックでカッコよかった。
やっぱり歴史のあるバンドってには「歴史」があるだけで既にスゴイよ。
しかし、あの時代、毎日ライブハウスにマチネーがあったんだゼ。
六本木の「PIT INN」なんて「朝の部」まであったんだから。
それだけライブハウスがなかったと言うか、演奏する場所が少なかったと言うか…。
みんなライブハウスに出たくて熾烈な音楽の戦いを展開していたんだね。
そんな環境だもん、人と同じことを演っていたら誰も相手にしてくれないにキマってる。
だからそれだけにスゴいバンドがたくさんいたよね。
今はどうだろう?
毎月のようにライブハウスが次々とオープンして…。
何やらバンドの数よりライブハウスの数の方が多いイメージ?それじゃいいバンドが出て来るワケがない。
ニューヨークとロンドンのライブハウスを合わせた数より、今渋谷にあるライブハウスにある数の方が多いんじゃないかね?
増田さん、ゴメンナサイ!
ついついBLAZEの思い出で脱線してしまいました!

130次はそbのBALZEの『Danger Zone』というアルバムから「Adriana」という曲。

140中間さんの愛聴曲で、聴いて何度も涙を流しているという。

150vココのトークでいよいよギター談義爆発!
中間さんが「Burn」のジョン・ロードを弾いてみたり、好きな曲のサワリを弾いてみたり。
好きな人にはタマらないコーナー。
しかし、30年前にコピーしたヤツとか、よく覚えてるよな~。
でもこうでないと音楽家っていう仕事は務まらないんだね。
ミュージシャンに必要な要件って、「練習を苦と思わないこと」、「食べ物に好き嫌いがなくてどこでも寝られること」、「ズバ抜けた記憶力」…だと思いますよ。
アタシャ、ダメだコリャ。

170またアコギに持ち替えて『Point of no Return』から「Smiling Landscape」。

0r4a0012 次も中間さんのお気に入りの曲だという「Adagio」…中間さんのセットリストにはそう書いてあったんだけど、演奏後の増田さんのMCでは映画『プラトーン』の挿入曲という説明があったので「Adagio for Strings」というのが正しい曲名なのかも知れない。

0r4a0027 コレは休憩中のようす。
中間さんのポジションの後がトイレになっているので、通路を確保しているところ。
なかなかこんな光景は見れないよ。

160v『Point of no Return』からタイトル曲。
260vもうずいぶん前に中間さんから直接このCDを頂戴して、ある時クレジットを見てビックリしたのは、SOUND PRODUCERとして「KATSUTOSHI 'KINEZUKA' MORIZONO」とあるでないの。
「KINEZUKA」ってナンダ?とは思ったけど「KATSUTOSI MORIZONO」は「森園勝敏」としかあり得ないワケで、森さんと行き会った時にこのアルバムのことを尋ねてみたことがあった。

Pnr 森さんは「え~、アレね~、もう既に中間くんって完成しちゃっててサ…完璧なワケよ。だから特にナニもやることがなかったんだよね~」…おろしたてのバラ色のシャツはお召しになられていなかったが、ご自身の「おまつり」の歌詞みたいなことをおっしゃっていた。
名盤って得てしてそういうモノなのじゃないかしら。
中間さん、リリース30周年おめでとうございます!

190v_dpそして、ナゼかTOTOのアレ…♪ダダダダダダダッダン、「Child's Anthem」。
しかし、TOTOのデビュー・アルバムって『宇宙の騎士』って言ってたのか…カッコわり~。
TOTOが出て来た時、スゴイ話題になってたな~。バンド名も注目されてたっけ。

200この「Child's Anthem」、コレがたったお2人なのにスゲえ演奏だったのよ。
メッチャかっこよかった。
チョット前にCMでコレの変奏曲みたいのがよくかかってたでしょう?
アレはナンだったのでしょう?
それとね、1999年ぐらいに国際フォーラムで演奏した時、アンコールの1曲目でこの曲を演ったんだけど、アノ時の5,000人の観客はスゴいルカサーを観てるんだよ。
私も14歳の時から外タレのコンサートに行ってるけど、あんなの初めてだった。
ココには書かないけどね。でもマーブロで以前どっかに書いた記憶があるな。

240v

250v中間さん、とても楽しそうだったね!

210vそして最後はもう一度アコギに戻った。
「アンプラグド」だからね。

280中間さんが「Little Wing」を熱唱した!

300vもちろん情感のこもったギター・ソロつきだ!290「どうもありがとう!
すごく楽しかったです!…すっごい楽しかった!」
ギターにおしゃべりに歌に…中間さんの魅力がテンコ盛りの一夜となった。
 
中間英明の詳しい情報はコチラ⇒中間英明公式Twitter

310 

200_2 
(一部敬称略 2019年9月7日 渋谷ROCK BAR SWEET ROCKにて撮影)